【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明に係る資産運用シミュレーションシステムは、
管理サーバ装置と、1つ又は複数のユーザ端末装置を備える資産運用シミュレーションシステムであって、
前記管理サーバ装置が
、
任意のシミュレーション期間内に発生する資産額の増減の算出結果を備える運用シナリオの情報を保持する、運用シナリオ情報記憶部と、
前記運用シナリオの作成、変更などの管理を行う運用シナリオ管理手段と、
前記ユーザの保有する資産、及び購入を検討する資産に関する情報を管理する資産情報管理手段と、
前記資産、及びそれらを組み合わせた前記運用シナリオに係る資産額の増減を算出する資産増減算出手段と、
ネットワークを経由して
、資産の情報を提供する資産情報提供サーバ装置群から前記資産の情報を収集する資産情報収集手段と、
前記資産額の増減に関する出力を生成する出力生成手段と、
前記資産情報管理手段によって入力を受け付けた前記資産に関する情報及び前記資産情報収集手段によって収集した前記資産に関する情報を保持する資産情報記憶部と、を有し、
前記運用シナリオ管理手段が、前記資産情報収集手段によって前記資産情報提供サーバ装置群から収集した前記資産に関する情報の中から前記ユーザによって選択された購入を検討する資産に関する情報に基づいて、前記運用シナリオを作成することを特徴とする。
【0012】
このような構成とすることにより、ネットワークを経由して収集した前記資産に関する情報を用いて前記運用シナリオを作成し、新たな資産の運用を行った場合の将来的な資産増減を、迅速に把握することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記管理サーバ装置が、前記資産情報管理手段によって入力を受け付けた前記資産に関する情報と、前記資産情報収集手段によって収集した前記資産に関する情報と、を保持する資産情報記憶部を有し、
前記運用シナリオ管理手段が、前記資産情報記憶部が保持する前記資産に関する情報を参照することを特徴とする。
これにより、入力受付、あるいは収集した前記資産に関する情報を、複数の前記運用シナリオにおいて利用する場合に、都度入力する必要がなくなり、ユーザの負担が軽減される。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記管理サーバ装置が、ユーザが情報収集を所望する資産についての条件を保持する収集条件記憶部を有し、
前記資産情報収集手段が、前記条件を管理する収集条件管理手段を有し、
前記資産情報収集手段が、自動的に前記条件に基づいた前記資産の情報収集を行
い、
前記管理サーバ装置が、前記収集条件に合致した資産情報が発見された場合にユーザに通知を行う手段を更に有することを特徴とする。
これにより、事前に条件を登録しておくことで、該条件に該当する資産の情報をより迅速に入手することができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記運用シナリオ管理手段が、前記シミュレーション期間内における前記資産の購入時期及び売却時期の設定を受け付けることを特徴とする。
これにより、前記シミュレーション期間内における、前記資産の一時的な保有なども加味し、より複雑な前記運用シナリオを作成することができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記資産増減算出手段が、前記資産に掛かる税額を試算する税額試算手段を有することを特徴とする。
これにより、前記資産の増減の算出に税額を含めることができ、より正確な資産額の推移のシミュレーションを行うことができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記資産情報記憶部が、不動産に関する情報を記憶する不動産情報記憶部を有し、
前記資産情報管理手段が、前記不動産に関する情報を管理する不動産情報管理手段を有し、
前記資産増減算出手段が、前記不動産の価値の増減を算出する不動産価値増減算出手段を有することを特徴とする。
これにより、土地や建物に係る資産価値の変動などの事項を考慮した、不動産の運用に係るシミュレーションを行うことができる。
【0018】
本発明の好ましい形態では、前記資産情報記憶部が、金融商品に関する情報を記憶する金融商品情報記憶部を有し、
前記資産情報管理手段が、前記金融商品に関する情報を管理する金融商品情報管理手段を有し、
前記資産増減算出手段が、前記金融商品の価値の増減を算出する金融商品価値増減算出手段を有することを特徴とする。
これにより、金融商品の価値の変動などを考慮して、金融商品の運用に係るシミュレーションを行うことができる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、前記資産情報記憶部が、ローンに関する情報を記憶するローン情報記憶部を有し、
前記資産情報管理手段が、前記ローンに関する情報を管理するローン情報管理手段を有し、
前記資産増減算出手段が、前記ローンの返済に係る出費額を算出する、ローン返済額算出手段を有することを特徴とする。
これにより、前記シミュレーション期間の開始時における資産運用者のローン状況を加味したシミュレーションや、前記資産の購入時にローンを利用したシミュレーションなど、より多様なシミュレーションを行うことができる。
【0020】
本発明の好ましい形態では、前記資産増減算出手段が、前記資産額の増減に基づいて各種の指標値を算出する、指標値算出手段を有することを特徴とする。
これにより、前記資産の運用に活用可能な各種の指標値などを、ユーザへと提示することができる。
【0021】
本発明の好ましい形態では、前記出力生成手段が、前記運用シナリオ管理手段による前記運用シナリオの変更、及び前記資産情報管理手段による前記資産
に関する情報の変更に基づいて、前記資産額の増減を示す表データを随時生成する表データ生成手段を有することを特徴とする。
これにより、前記運用シナリオの変更に伴う収支の変更などを出力に即時に反映し、対話的な前記運用シナリオの変更が可能となる。
【0022】
本発明の好ましい形態では、前記出力生成手段が、前記運用シナリオ管理手段による前記運用シナリオの変更、及び前記資産情報管理手段による前記資産
に関する情報の変更に基づいて、前記資産額の増減を示すグラフを随時生成するグラフ生成手段を有することを特徴とする。
これにより、前記運用シナリオの変更を対話的に行い、シミュレーション結果の変化などをより直観的に把握することができる。
【0023】
本発明の好ましい形態では、前記資産情報収集手段が、
前記資産情報提供サーバ装置群から収集した前記資産に関する情報の内、資産額の増減に関わる情報のみを前記運用シナリオ管理手段へと提供することを特徴とする。
これにより、資産の詳細情報を非開示としながらも、前記ユーザが前記運用シナリオへと該資産による影響を組み込むことができる。
【0024】
本発明の好ましい形態では、
前記管理サーバ装置が、
前記ユーザ端末装置を利用するユーザの情報を保持するユーザ情報記憶部と、
前記資産の相続に掛かる相続税額の算出結果を備える相続シナリオを保持する相続シナリオ情報記憶部と、
前記相続シナリオの管理を行う相続シナリオ管理手段と、
を有
し、
前記ユーザ情報記憶部が、前記ユーザの資産の相続人に関する情報を有することを特徴とする。
これにより、保有資産に係る相続税を計算し、前記運用シナリオを作成する際に非常に有益な情報として利用することができる。
【0025】
本発明の好ましい形態では、前記相続シナリオ管理手段が、前記運用シナリオ情報記憶部に保持する前記運用シナリオを参照して、前記相続シナリオを作成することを特徴とする。
これにより、前記運用シナリオと前記相続シナリオとをより密接に関連付け、相続税額までを考慮した資産運用を計画することができる
【0026】
本発明に係る資産運用シミュレーション管理サーバ装置の動作方法は、
運用シナリオ管理手段と、資産情報管理手段と、資産増減算出手段と、資産情報収集手段と、を備える資産運用シミュレーション管理サーバ装置の動作方法であって、
前記資産情報管理手段が、ユーザが保有する資産、及び購入を検討する資産に関する情報の入力を受け付けるステップと、
前記資産情報収集手段が、ネットワークを経由して
、資産の情報を提供する資産情報提供サーバ装置群から資産の情報を収集するステップと、
前記運用シナリオ管理手段が、複数の前記資産の運用期間の設定を受け付けるステップと、
前記資産増減算出手段が、
前記資産情報管理手段が受け付けた前記資産の情報と
、前記資産情報収集手段が前記資産情報提供サーバ装置群から収集した前記資産の情報の中から前記ユーザによって選択された購入を検討する資産に関する情報と、前記運用期間と
、に基づいて、前記資産の増減を算出するステップと、
を有することを特徴とする。