特許第6391624号(P6391624)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6391624
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】情報表示システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20180910BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20180910BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20180910BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20180910BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20180910BHJP
   G09G 5/14 20060101ALI20180910BHJP
   H04H 60/33 20080101ALI20180910BHJP
   H04H 20/59 20080101ALI20180910BHJP
   H04H 60/31 20080101ALI20180910BHJP
   H04H 60/82 20080101ALI20180910BHJP
【FI】
   H04N21/431
   H04N21/436
   H04N21/442
   G09G5/00 530M
   G09G5/36 520L
   G09G5/14 E
   G09G5/00 550B
   G09G5/00 510H
   G09G5/00 530T
   H04H60/33
   H04H20/59
   H04H60/31
   H04H60/82
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-108203(P2016-108203)
(22)【出願日】2016年5月31日
(65)【公開番号】特開2017-216543(P2017-216543A)
(43)【公開日】2017年12月7日
【審査請求日】2016年9月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004330
【氏名又は名称】日本無線株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】吉田 孝志
(72)【発明者】
【氏名】村田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】村田 修久
(72)【発明者】
【氏名】對馬 肩吾
(72)【発明者】
【氏名】真殿 和人
(72)【発明者】
【氏名】中島 圭一
(72)【発明者】
【氏名】高田 崇史
(72)【発明者】
【氏名】井上 隆義
(72)【発明者】
【氏名】秋山 誠司
(72)【発明者】
【氏名】富木 洋一
【審査官】 冨田 高史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−335539(JP,A)
【文献】 特開2005−242714(JP,A)
【文献】 特開2005−151338(JP,A)
【文献】 特開2013−126231(JP,A)
【文献】 特開2011−097438(JP,A)
【文献】 特開2007−228046(JP,A)
【文献】 特開2008−042785(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
G09G 5/00 − 5/40
H04H 20/00 − 20/95
H04H 60/00 − 60/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信した画像を表示する情報表示装置と、
前記情報表示装置ごとに設けられ、主画像提供装置と副情報提供装置と前記情報表示装置に通信自在に接続された画像混合装置と、
前記画像混合装置と通信自在に接続され、視聴者による所定の動作を検知する検知器と、
を備え、
前記画像混合装置は、前記主画像提供装置から主画像を受信中に前記副情報提供装置から副情報を受信すると、前記主画像が隠れないように前記主画像と受信した前記副情報とを合成し、その合成画像を前記情報表示装置に送信し、該合成画像表示状態で前記検知器によって前記視聴者が前記副情報を確認したことを表す前記所定の動作が検知されると、前記合成画像表示状態を解除して前記主画像のみを前記情報表示装置に送信し、
さらに、前記画像混合装置は、前記合成画像を送信した日時、および、前記検知器によって前記所定の動作が検知された日時の少なくとも一方を記憶する記憶装置を備える、
ことを特徴とする情報表示システム。
【請求項2】
前記画像混合装置は、前記合成画像表示状態が第1の所定時間継続すると、前記合成画像における前記主画像を小さくし前記副情報を大きくして前記情報表示装置に送信する、
ことを特徴とする請求項に記載の情報表示システム。
【請求項3】
前記画像混合装置は、前記合成画像表示状態が第2の所定時間継続すると、前記合成画像に代って前記副情報を表す画像を前記情報表示装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の情報表示システム。
【請求項4】
前記画像混合装置は、前記情報表示装置に表示すべき前記副情報の属性を記憶し、前記副情報提供装置から受信した前記副情報の属性が記憶された属性に該当する場合に、前記副情報を表す画像を前記情報表示装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の情報表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、提供された各種の情報を表示する情報表示システムに関し、特に、画像と情報を同時に表示可能な情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報を画像で表示する情報表示装置には、テレビ放送の電波を受信して映像を表示するテレビ受信機や、インターネット等から受信した情報を表示するパーソナルコンピュータのモニタ、街中や電車などで広告を表示するデジタルサイネージなど、多種多様なものが存在する。このような情報表示装置において、緊急警報放送に対応したものが知られている。
【0003】
例えば、地震や津波などの緊急事態が発生し、テレビ放送局が外部機関から緊急情報を受信すると、テレビ放送の映像と緊急情報とを合成して送信・放送する。そして、これを受信したテレビ受信機に、テレビ放送の映像と緊急情報とが同時に表示されるものである。また、テレビ受信機がスタンバイ状態であっても、緊急情報を受信すると起動して緊急情報を表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−053745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、テレビ受信機に緊急情報が表示されても、視聴者がその緊急情報を確実に見て、認識したか否かはわからない。すなわち、視聴者が見たかどうかに関わらず、一律に緊急情報が一定時間表示されるだけであり、このため、視聴者が緊急情報を適正に認識せずに、避難に遅れたり避難できなかったりするおそれがある。
【0006】
しかも、避難に遅れたり避難できなかったりした場合に、その原因を検証することが困難であった。すなわち、緊急情報が送信、表示されなかったことが原因なのか、緊急情報の送信、表示はされたが視聴者側による原因なのか、などが判別できなかった。
【0007】
そこでこの発明は、緊急情報などを視聴者により確実に認識させることを可能にする情報表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、信した画像を表示する情報表示装置と、前記情報表示装置ごとに設けられ、主画像提供装置と副情報提供装置と前記情報表示装置に通信自在に接続された画像混合装置と、前記画像混合装置と通信自在に接続され、視聴者による所定の動作を検知する検知器と、を備え、前記画像混合装置は、前記主画像提供装置から主画像を受信中に前記副情報提供装置から副情報を受信すると、前記主画像が隠れないように前記主画像と受信した前記副情報とを合成し、その合成画像を前記情報表示装置に送信し、該合成画像表示状態で前記検知器によって前記視聴者が前記副情報を確認したことを表す前記所定の動作が検知されると、前記合成画像表示状態を解除して前記主画像のみを前記情報表示装置に送信し、さらに、前記画像混合装置は、前記合成画像を送信した日時、および、前記検知器によって前記所定の動作が検知された日時の少なくとも一方を記憶する記憶装置を備える、ことを特徴とする情報表示システムである。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報表示システムにおいて、前記画像混合装置は、前記合成画像表示状態が第1の所定時間継続すると、前記合成画像における前記主画像を小さくし前記副情報を大きくして前記情報表示装置に送信する、ことを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載の情報表示システムにおいて、前記画像混合装置は、前記合成画像表示状態が第2の所定時間継続すると、前記合成画像に代って前記副情報を表す画像を前記情報表示装置に送信する、ことを特徴とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の情報表示システムにおいて、前記画像混合装置は、前記情報表示装置に表示すべき前記副情報の属性を記憶し、前記副情報提供装置から受信した前記副情報の属性が記憶された属性に該当する場合に、前記副情報を表す画像を前記情報表示装置に送信する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項に記載の発明によれば、主画像提供装置から主画像が送信されて主画像のみが情報表示装置に表示中に、副情報提供装置から副情報が送信されると、主画像が隠れないように主画像と受信した副情報とを合成し、その合成画像が情報表示装置に表示される。そして、この合成画像表示状態で視聴者が所定の動作を行うと、より具体的には、請求項2、3のように視聴者が副情報を確認したことを表す所定の動作を行うと、合成画像表示状態が解除されて主画像のみが情報表示装置に表示される。すなわち、視聴者が副情報を見て所定の動作を行わなければ、合成画像が表示されたままになるため、緊急情報などの副情報を視聴者により確実に認識させることが可能となる。
【0014】
また、画像混合装置が情報表示装置ごとに設けられ、画像混合装置で合成画像を生成、送信するため、各情報表示装置つまり各視聴者に応じて副情報を表示して、副情報を視聴者により確実に認識させることが可能となる。例えば、情報表示装置の種類や形状などに応じて、副情報を認識しやすい合成画像を生成、表示することで、視聴者に副情報をより確実に認識させることが可能となる。
【0015】
請求項に記載の発明によれば、視聴者が所定の動作を行わずに、合成画像が第1の所定時間継続して表示されると、主画像が小さくなり副情報が大きくなって表示されるため、視聴者に副情報をより確実に認識させることが可能となる。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、視聴者が所定の動作を行わずに、合成画像が第2の所定時間継続して表示されると、副情報のみが表示されるため、視聴者に副情報をより確実に認識させることが可能となる。
【0017】
また、請求項1に記載の発明によれば、画像混合装置が合成画像を送信した日時、つまり、副情報を含む合成画像が情報表示装置に表示された日時、および、検知器によって所定の動作が検知された日時、つまり、視聴者が所定の動作を行った日時、の少なくとも一方が記憶装置に記憶される。このため、緊急情報などの副情報が適正に送信、表示されたか、視聴者が副情報を見たか、などを確認することができる。この結果、例えば、避難に遅れたり避難できなかったりした場合に、その原因を検証することが可能となる。
【0018】
請求項に記載の発明によれば、予め記憶された属性に該当する副情報のみが情報表示装置に表示されるため、視聴者に知らせるべき副情報のみを選択的に表示させることが可能となる。この結果、無用な情報の提供を回避して、知らせるべき副情報を視聴者により確実に認識させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】この発明の実施の形態に係る情報表示システムを示す概略構成図である。
図2図1の情報表示システムの画像混合装置を示す概略構成ブロック図である。
図3図1の情報表示システムのテレビ受信機の一面表示状態(a)と合成画像表示状態(b)を示す図である。
図4図1の情報表示システムの作用、動作を示すフローチャートである。
図5図4のフローチャートに伴って変化するテレビ受信機の画面状態を示す図であり、(a)は、全面にテレビ映像が表示された状態を示し、(b)は、大きいテレビ映像と小さい緊急情報が表示された状態を示し、(c)は、同程度の大きさのテレビ映像と緊急情報が表示された状態を示し、(d)は、小さいテレビ映像と大きい緊急情報が表示された状態を示し、(e)は、全面に緊急情報が表示された状態を示し、(f)は、全面にテレビ映像が表示された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0021】
図1図5は、この発明の実施の形態を示し、図1は、この実施の形態に係る情報表示システム1を示す概略構成図である。この情報表示システム1は、提供された各種の情報を同時に表示可能なシステムであり、この実施の形態では、主画像であるテレビ映像・画像と副情報である緊急情報とを同時に表示する場合を例にして、主として以下に説明する。
【0022】
主画像提供装置としてのテレビ放送装置2は、主画像であるテレビの映像や音声、データ(付加情報)を含むテレビ放送信号を送信・配信する装置であり、電波で送出するものや有線で送出するもの(ケーブルテレビ)などを含む。
【0023】
副情報提供装置としての情報提供サーバ3は、副情報である緊急情報(災害情報)を送信・配信する装置であり、複数の情報提供装置・サーバ(図示せず)から情報を収集して緊急情報を配信する。すなわち、各省庁のサーバからJアラート情報や気象情報などを受信したり、各都道府県や各市区町村のサーバからLアラート情報や防災情報などを受信したり、電気、ガス、通信を含むライフライン提供事業者のサーバから供給停止情報などを受信し、これらの情報をフォーマット変換などして緊急情報を配信する。
【0024】
このように、この実施の形態では、クラウドとして情報提供サーバ3が一元的に情報を収集、配信しているが、各サーバから直接配信するようにしてもよい。また、この実施の形態では、インターネットNWを介して緊急情報を配信する。さらに、情報提供サーバ3は、後述するように、記憶装置として機能し、緊急情報を含む合成画像がテレビ受信機4に表示された日時、および、視聴者が所定の動作を行った日時が記憶される。
【0025】
情報表示装置としてのテレビ受信機4は、受信したテレビ映像など(画像)を表示したり、受信した音声を出力したりする装置であり、各視聴者施設Hに配設されている。画像混合装置5は、視聴者施設Hに配設されてテレビ受信機4ごとに設けられたIP−STB(Internet Protocol−Set Top Box)であり、テレビ放送装置2と情報提供サーバ3とテレビ受信機4に通信自在に接続されている。
【0026】
検知器としての解除ボタン6は、視聴者施設Hに配設されて画像混合装置5ごとに設けられ、画像混合装置5と通信自在に接続され、視聴者による所定の動作を検知する機器である。すなわち、この実施の形態では、押しボタンで構成され、押しボタンが押されることで、視聴者が解除ボタン6を操作した、という所定の動作を検知するものである。そして、所定の動作を検知すると、その検知結果を画像混合装置5に送信する。
【0027】
画像混合装置5は、図2に示すように、主として、各インターフェイス51〜54と、入力部55と、メモリ56と、選別部57と、合成部58と、これらを制御などする中央処理部59と、を備える。
【0028】
第1のインターフェイス51は、テレビ放送装置2と通信するためのインターフェイス(例えば、High Definition Multimedia Interface)であり、テレビ放送装置2から受信した信号を復調する復調回路を含む。第2のインターフェイス52は、情報提供サーバ3と通信するためのインターフェイスである。第3のインターフェイス53は、テレビ受信機4と通信するためのインターフェイスであり、送信信号を変調する変調回路を含む。第4のインターフェイス54は、解除ボタン6と通信するためのインターフェイスである。
【0029】
入力部55は、各種情報を入力するためのインターフェイスであり、入力される情報には、テレビ受信機4に表示すべき副情報(緊急情報)の属性が含まれる。ここで、表示すべき副情報の属性とは、表示すべき情報を識別するためのものであり、例えば、表示すべき情報の種類(例えば、地震、落雷、暴風、波浪)や、表示すべき情報のレベル(例えば、地震の場合の震度)、表示すべき情報に関わる地域(例えば、視聴者施設Hが位置する市区町村)などを含み、テレビ受信機4ごとに設定可能である。つまり、視聴者や視聴者施設Hの特性、地域、生活形態などに応じて任意に設定することできる。
【0030】
メモリ56は、各種情報を記憶する記憶装置であり、第1に、入力部55で入力され、テレビ受信機4に表示すべき副情報の属性を記憶する。第2に、後述するように、画像混合装置5が主画像と副情報とを合成した合成画像をテレビ受信機4に送信した日時、つまり、緊急情報を含む合成画像がテレビ受信機4に表示された日時、および、解除ボタン6によって所定の動作が検知された日時、つまり、視聴者が所定の動作を行った日時を記憶する。
【0031】
このように、この実施の形態では、緊急情報がテレビ受信機4に表示された日時と、視聴者が解除ボタン6を操作した日時の双方を記憶するが、要求仕様などに応じて、一方の日時のみを記憶してもよい。同様に、情報提供サーバ3と画像混合装置5の双方に日時を記憶しているが、要求仕様などに応じて、一方のみに記憶してもよい。
【0032】
選別部57は、情報提供サーバ3から緊急情報(副情報)を受信した場合に、この緊急情報の属性が、予めメモリ56に記憶されテレビ受信機4に表示すべき緊急情報の属性に該当するか否かを判断するタスク・プログラムである。例えば、表示すべき緊急情報の属性として、地震および落雷に関する緊急情報であり、地震の場合には震度3以上であり、緊急情報に関わる地域が仙台市である、ことが記憶されている場合、情報提供サーバ3から受信した緊急情報がこのような属性の緊急情報であるか否かを判断する。
【0033】
合成部58は、テレビ放送装置2からのテレビ映像と情報提供サーバ3からの緊急情報とを合成・混合した合成画像(合成画像を表示するための画像信号)や、緊急情報(副情報)を表す画像などを生成する回路である。そして、この合成画像をテレビ受信機4が受信すると、テレビ映像と緊急情報を表す画像とが組み合わさった合成画像が表示される。この実施の形態では、例えばテレビ映像のみの場合には、図3(a)に示すように、テレビ受信機4の全画面40の一面にテレビ映像が表示される。また、合成画像の場合には、図3(b)に示すように、テレビ受信機4の全画面40が、略長方形の第1の画面41と略L字型の第2の画面42とに分割され、第1の画面41にテレビ映像が表示され第2の画面42に緊急情報が表示される。
【0034】
ここで、緊急情報は、主として文字として表示される。また、第1の画面41と第2の画面42の大きさは、中央処理部59の制御によって、後述するように変えられ、さらに、中央処理部59の制御によって、後述するように、全画面40が第2の画面42となって緊急情報のみが表示される。また、第1の画面41を白黒表示にして第2の画面42をカラー表示にすることで、緊急情報が目立つようにしてもよい。
【0035】
中央処理部59は、次のように情報表示システム1および画像混合装置5が作用、動作するように、各構成部51〜58を制御する。
【0036】
まず、図4に示すように、画像混合装置5がテレビ放送装置2のみからテレビ放送信号(主画像)を受信している場合、テレビ映像のみがテレビ受信機4に表示される(ステップS1)。このとき、図5(a)に示すように、全画面40の一面にテレビ映像が表示される。次に、画像混合装置5が、テレビ放送装置2からテレビ放送信号を受信中に情報提供サーバ3から緊急情報(副情報)を受信すると(ステップS2)、選別部57が起動される(ステップS3)。そして、この緊急情報の属性が、予めメモリ56に記憶されテレビ受信機4に表示すべき緊急情報の属性に該当するか否かが判断され、該当しない場合(ステップS4で「N」の場合)には、ステップS1に戻る。
【0037】
一方、該当する場合(ステップS4で「Y」の場合)には、緊急情報を表す画像が画像混合装置5からテレビ受信機4に送信される。すなわち、合成部58が起動され(ステップS5)、テレビ映像と緊急情報とを合成した合成画像がテレビ受信機4に送信され、これを受けてテレビ受信機4に合成画像が表示される(ステップS6)。このとき、図5(b)に示すように、面積が比較的大きい第1の画面41にテレビ映像が表示され、面積が比較的小さい第2の画面42に緊急情報が表示される。また、緊急情報とともに、解除ボタン6を押せば緊急情報が消える旨のメッセージが表示される。なお、合成画像が画像混合装置5からテレビ受信機4に送信されている場合でも、テレビ放送信号の音声やデータなどはそのままテレビ受信機4に送信される。
【0038】
これに伴って、合成画像がテレビ受信機4に表示された日時と緊急情報を含む表示記憶情報が、メモリ56に記憶される。さらに、この表示記憶情報が画像混合装置5から情報提供サーバ3に送信され、この表示記憶情報と画像混合装置5の識別情報が、情報提供サーバ3に記憶される。
【0039】
このような合成画像表示状態で、視聴者による所定の動作が解除ボタン6で検知されると、つまり、視聴者が解除ボタン6を押すと(ステップS7で「Y」の場合)、視聴者が操作した日時と緊急情報を含む操作記憶情報が、メモリ56に記憶される。さらに、この操作記憶情報が画像混合装置5から情報提供サーバ3に送信され、この操作記憶情報と画像混合装置5の識別情報が、情報提供サーバ3に記憶される(ステップS8)。そして、合成画像表示状態が解除されてステップS1に戻り、テレビ放送信号のみが画像混合装置5からテレビ受信機4に送信され、図5(f)に示すように、テレビ受信機4の全画面40が第1の画面41となってテレビ映像のみが表示される。
【0040】
一方、視聴者が解除ボタン6を押さないで合成画像表示状態が所定時間継続すると(ステップS9で「Y」の場合)、テレビ受信機4に表示される画像が変更される(ステップS10)。すなわち、第1の所定時間継続すると、画像混合装置5の合成部58によって、テレビ映像が小さくなり緊急情報が大きくなった合成画像がテレビ受信機4に送信され、これを受けて、図5(c)に示すように、面積がやや小さくなった第1の画面41にテレビ映像が表示され、面積がやや大きくなった第2の画面42に緊急情報が表示される。同様に、さらに続けて第1の所定時間継続すると、図5(d)に示すように、面積がさらに小さくなった第1の画面41にテレビ映像が表示され、面積がさらに大きくなった第2の画面42に緊急情報が表示される。
【0041】
そして、合成画像表示状態が続けて(当初から連続して)第2の所定時間継続すると、画像混合装置5からテレビ受信機4に緊急情報のみを表す画像が送信され、図5(e)に示すように、第1の画面41が消滅して、全画面40が第2の画面42となって緊急情報のみが表示される。この表示状態も合成画像表示状態であり、解除ボタン6が押されれば、ステップS1に戻る。
【0042】
ここで、緊急情報(副情報)のみを表示するとは、テレビ映像(主画像)を表示しないで、緊急情報のみに基づく画像を表示する、という意味であり、付加的情報(時刻など)が表示されていてもよい。同様に、テレビ映像のみを表示するとは、緊急情報を表示しないで、テレビ放送信号のみに基づく画像を表示する、という意味であり(通常のテレビ受信状態を意味し)、付加的情報が表示されていてもよい。また、第2の所定時間は、第1の所定時間経過による画面変更がすべて終了した後に到達するように、設定されている。
【0043】
ところで、テレビ受信機4にテレビ映像が表示されていない状態、つまり、テレビ受信機4がスタンバイの状態で、テレビ受信機4に表示すべき緊急情報を画像混合装置5が情報提供サーバ3から受信した場合、画像混合装置5からテレビ受信機4に緊急情報のみを表す画像が送信される。これを受けてテレビ受信機4が起動し、全画面40が第2の画面42となって緊急情報のみが表示される。また、この状態で、テレビ受信機4を操作してテレビ受信を開始すると、上記のステップS5に移行し、テレビ映像と緊急情報との合成画像がテレビ受信機4に表示される。
【0044】
このように、この情報表示システム1によれば、テレビ放送装置2からテレビ放送信号が送信されてテレビ映像のみがテレビ受信機4に表示中に、情報提供サーバ3から緊急情報が送信されると、テレビ映像と緊急情報とを合成した合成画像がテレビ受信機4に表示される。そして、この合成画像表示状態で視聴者が解除ボタン6を押すと、合成画像表示状態が解除されてテレビ映像のみがテレビ受信機4に表示される。すなわち、視聴者が緊急情報を見て解除ボタン6を押さなければ、合成画像が表示されたままになるため、緊急情報を視聴者により確実に認識させることが可能となる。
【0045】
また、画像混合装置5がテレビ受信機4ごとに設けられ、画像混合装置5で合成画像を生成、送信するため、各テレビ受信機4つまり各視聴者に応じて緊急情報を表示して、緊急情報を視聴者により確実に認識させることが可能となる。例えば、テレビ受信機4の種類や形状などに応じて、緊急情報を認識しやすい合成画像を生成、表示することで、視聴者に緊急情報をより確実に認識させることが可能となる。
【0046】
また、視聴者が解除ボタン6を押さずに、合成画像が表示されてから第1の所定時間ごとに順次、テレビ映像が小さくなり緊急情報が大きくなって表示されるため、視聴者に緊急情報をより確実に認識させることが可能となる。
【0047】
さらに、視聴者が解除ボタン6を押さずに、合成画像が表示されてから第2の所定時間が経過すると、テレビ映像が消えて緊急情報のみが表示されるため、視聴者に緊急情報をより確実に認識させることが可能となる。
【0048】
また、緊急情報を含む合成画像がテレビ受信機4に表示された日時と、視聴者が解除ボタン6を押すという所定の動作を行った日時が、情報提供サーバ3と画像混合装置5に記憶される。このため、緊急情報が適正に送信、表示されたか、視聴者が緊急情報を見たか、などを確認することができる。この結果、例えば、避難に遅れたり避難できなかったりした場合に、その原因を検証することが可能となる。
【0049】
また、予め設定、記憶された属性に該当する緊急情報のみがテレビ受信機4に表示されるため、当該視聴者に知らせるべき緊急情報のみを選択的に表示させることが可能となる。この結果、無用な情報の提供を回避して、知らせるべき緊急情報を視聴者により確実に認識させることが可能となる。
【0050】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、検知器として解除ボタン6を設け、解除ボタン6を押す、という所定の動作を検知しているが、検知器として各種センサや音声認識装置などを設けてもよい。例えば、音声認識装置を設け、視聴者による「緊急情報を読みました」という音声を認識することで、所定の動作を検知するようにしてもよい。また、検知器を画像混合装置5に一体的に設けてもよい。さらに、緊急情報を音声で出力する機能を画像混合装置5に備えてもよい。
【0051】
また、上記の実施の形態では、情報表示装置がテレビ受信機4で主画像がテレビ映像の場合について説明したが、インターネット等から受信した情報を表示するパーソナルコンピュータのモニタ、街中や電車等で広告を表示するデジタルサイネージ、スクリーン等に情報を表示するプロジェクタ、カラオケシステムで映像を表示するモニタなどを、情報表示装置としてもよい。同様に、副情報が緊急情報の場合について説明したが、気象情報や広告、イベント情報などの他の情報を副情報として表示してもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 情報表示システム
2 テレビ放送装置(主画像提供装置)
3 情報提供サーバ(副情報提供装置、記憶装置)
4 テレビ受信機(情報表示装置)
5 画像混合装置
56 メモリ(記憶装置)
6 解除ボタン(検知器)
図1
図2
図3
図4
図5