(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態にかかるパレット100は、給電プラグを脱着可能に結合できる給電プラグ受を設けられる車両を搭載でき電源装置から電力を給電されるものである。
パレット100は、駐車装置において車両を搭載するために使用されてもよい。
パレット100は、充電ステーションで車両を搭載するために使用されてもよい。
駐車装置は、複数のパレット100と複数の駐車空間(図示せず)と電源装置300とで構成される。
駐車装置は、複数のパレット100と複数の駐車空間(図示せず)と電源装置300とパレット移載機器(図示せず)とで構成されてもよい。
車両5は、後述する充電ケーブル120で給電される。
パレット100は、車両5を搭載可能であり、少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置300から電力を給電される。
【0022】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかるパレット100を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの平面図である。
図4は、本発明の第一乃の実施形態に係るパレットの背面図である。
ここで、説明の容易のために、仮に、パレット100に搭載される車両の前後方向をパレットの前後方向と、車両の左右方向をパレット100の左右方向と、呼ぶ。
【0023】
本発明の第一の実施形態に係るパレット100は、給電プラグ121を脱着可能に結合できる給電プラグ受6を設けられる車両5を搭載でき電源装置300から電力を給電されるものである。
車両は、略長方形の前後1対の短辺のうち一方の短辺を形成する縁からパレット100に乗り込み、逆方向に走行して一方の短辺を形成する縁から降りる。
【0024】
パレット100は、パレット主構造体110と充電ケーブル120と中継機器130と充電ケーブル収納機器140とで構成される。
【0025】
パレット主構造体110は、上から見て略長方形の形状を持つ構造体であり、略長方形の左右1対の長辺Eに挟まれて車両5の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面Sを設けられる。
案内面Sは車両が乗り込み一方の短辺を形成する縁を始点として、始点から他方の短辺を形成する縁の側へ延びて他方の短辺に行きつく前に終端部となる。
パレット主構造体110は、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり、略長方形の左右1対の長辺Eに挟まれて車両5の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面Sを設けられる。
パレット主構造体110は、左右1対の案内面Sを挟む様に左右1対の立ち上り部Fを設けられてもよい。
立ち上り部Fは、長辺Eに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ。
パレット主構造体110は、パレット上部部材111で構成されてもよい。
パレット主構造体110は、パレット上部部材111と輪留め112とで構成されてもよい。
パレット主構造体110は、必要に応じて、パレット上部部材111を補強する他の部材を持ってもよい。
【0026】
パレット上部部材111は、上から見て略長方形の板構造であり、左右1対の立ち上がり部Fと左右1対の案内面Sとを形成する。
図1、
図4は、パレット上部部材111が長辺Eに沿って上に立ち上がりコの字状の断面形状を持つ立ち上がり部Fと左右1対の立ち上がり部Fに挟まれた左右1対の案内面Gを形成する様子を示す。また、左右一対の案内面Sに挟まれた面は案内面Sより高くなっていてもよい。
【0027】
輪留め112は、車両5のタイヤが転動するのを抑制する部材である。
輪留め112は、案内面Sの終端部に対応する位置に設けられる。
輪留め112は、後方輪留め112bで構成されてもよい。
輪留め112は、前方輪留め112aと後方輪留め112bとで構成されてもよい。
後方輪留め112aは、案内面Sの終端部の位置に配置される。
前方輪留め112aは、後方輪留め112bに当たって後方への移動を拘束されるタイヤの前方への移動を抑制できる位置に配置される。
前方輪留め112aは、車両5のタイヤが前方に転動するのを抑制する。
車両がパワーをかけて自走すると、車両5のタイヤが前方輪留め112aを乗り越えることをできる。
後方輪留め112bは、車両5のタイヤが後方に転動するのを抑制する。
車両がパワーをかけて自走しても、車両5のタイヤが後方輪留め112bを乗り越えることを出来ない様になっていてもよい。
前方輪留め112aは、省略されてもよい。
【0028】
充電ケーブル120は、電源装置300から出力された電力を電動車両5へ供給する部材である。
例えば、充電ケーブル120は、電源装置300から出力された電力を後述する中継機器130を介して給電されて電動車両5へ供給する部材である。
充電ケーブル120は、充電ケーブル本体122で構成されてもよい。
充電ケーブル120は、給電プラグ121と充電ケーブル本体122とで構成されてもよい。
充電ケーブル120は、給電プラグ121と充電ケーブル本体122と充電端子(図示せず)とで構成されてもよい。
充電端子(図示せず)を省略して、充電ケーブル本体122が中継機器130に電気的に接続されてもよい。
【0029】
給電プラグ121は、電動車両5の給電プラグ受に電気的に接続する電気機器である。
給電プラグ121は、充電ケーブル本体122に脱着可能であってもよい。
給電プラグ121が、給電プラグ受に結合するときに、給電プラグ受に電気的に接合できる。
充電ケーブル本体122は、給電プラグ121に一方の端部を電気的に連結する電気要素である。
充電端子(図示せず)は、充電ケーブル本体122の他方の端部に電気的に連結する電気要素である。充電端子(図示せず)は、後述する車両側中継端子(図示せず)に結合する。充電端子(図示せず)は、後述する車両側中継端子(図示せず)に脱着可能に結合してもよい。
【0030】
中継機器130は、電源装置300から給電された電力を充電ケーブル120へ中継する電気機器である。
中継機器130は、中継ケーブル131で構成されてもよい。
中継ケーブル131は、電源装置300と充電ケーブル120とを電気的に接続するケーブルであってもよい。
また、中継機器130は、駐車棚側中継端子(図示せず)と中継ケーブル131とで構成されてもよい。
中継機器130は、駐車棚側中継端子(図示せず)と中継ケーブル131と車両側中継端子(図示せず)とで構成されてもよい。
駐車棚側中継端子(図示せず)は、パレット主構造体110に固定され、パレット100が駐車空間200に位置するときに電源装置300から電力を給電される端子である。
例えば、駐車棚側中継端子(図示せず)は、パレット100が駐車空間200に位置するときに、給電端子(図示せず)に電気的に接合する。
中継ケーブル131は、駐車棚側中継端子1(図示せず)と車両側中継端子(図示せず)との間を電気的に接続するケーブルであってもよい。
車両側中継端子(図示せず)は、充電ケーブル120に電気的に接続される端子である。
車両側中継端子(図示せず)を省略して、充電ケーブル120と中継ケーブル131とを直接につないでもよい。
【0031】
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル120の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器である。
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル本体122の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル120を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
【0032】
充電ケーブル収納機器140が、1対の案内面Sのうちの少なくとも一方の案内面Sの終端部の後方に位置する。
充電ケーブル収納機器140が、輪留め112の後方に位置してもよい。
例えば、充電ケーブル収納機器140が、後方輪留め112bの後方に位置する。
図1は、充電ケーブル収納機器140が、1対の案内面Sのうちの一方の案内面Sの終端部の後方に位置する様子を示す。
【0033】
充電ケーブル収納機器140は、収納機器本体141で構成されてもよい。
充電ケーブル収納機器140は、収納機器本体141と引き込み機構142とで構成されてもよい。
収納機器本体141は、収納空間を形成し、充電ケーブル本体122の給電プラグ121に連結される側の一部を開口である引き出し口Wから収納空間の外に引き出すことをできる構造体である。
【0034】
上から見て、引き出し口Wが略長方形の長辺または短辺を形成する縁部に設けられてもよい。
図1は、引き出し口Wがパレットの立ち上がり部Fに設けられる様子を示す。
【0035】
引き込み機構142は、充電ケーブル120の少なくとも一部を引き出し口Wから収納空間の内側へ引き込むことをできる機構である。
例えば、引き込み機構は142は、一方の回転方向に回転するように付勢されるケーブルドラムが収納空間に設けられ、充電ケーブル本体122がケーブルドラムに引き込まれる向きに巻き込まれる構造を有していてもよい。
【0036】
以下に、本発明の第一の実施形態にかかるパレット100の作用を、説明する。
パレット100に車両5が乗っていないとき、充電ケーブル120が充電ケーブル収納機器140の収納空間に収納される。
車両5がパレット100に入出庫空間にあるパレット100に乗り込む。
車輪が案内面Sを転動するして、タイヤを前方輪留め112aと後方輪留め112bとの間に置いて、停止する。
車両5がパレット100の上で停止する。
【0037】
運転手または作業員が、充給電プラグ121を持ち上げる。充電ケーブル120が充電ケーブル収納機器140の収納空間から引き出し口Wを通過してから引き出される。
運転手または作業員が、給電プラグ121を電動車両4の給電プラグ受6に差し込まれる。
運転主または作業員が退場する。
入出庫空間と駐車空間とが異なるときに、車両5を載せたパレット100が、入出庫空間から駐車空間に移動させる。
パレット100が駐車空間200に停止すると、中継機器130が電源装置300に導通する。
電源装置300から中継機器130を介して充電ケーブル120に給電され、充電ケーブル120から電動車両5へ給電される。
電動車両5が、給電された電力を充電する。
充電を完了すると、充電ケーブル120への給電を終了する。
【0038】
入出庫空間と駐車空間とが異なるときに出庫指令があると、電動車両5を載せたパレット100が、駐車空間から入出庫空間に移動される。
運転手または作業員が、給電プラグ121を電動車両5の給電プラグ受6から外す。
充電ケーブル120が、収納空間に収納される。
電動車両5が、パレット100から移動する。
パレット100が空になる。
【0039】
次に、本発明の第二の実施形態にかかるパレット100を、図を基に、説明する。
図2は、本発明の第二の実施形態に係るパレットの平面図である。
ここで、説明の容易のために、仮に、パレット100に搭載される車両の前後方向をパレットの前後方向と、車両の左右方向をパレット100の左右方向と、呼ぶ。
【0040】
本発明の第二の実施形態に係るパレット100は、給電プラグ121を脱着可能に結合できる給電プラグ受6を設けられる車両5を搭載でき電源装置300から電力を給電されるものである。
【0041】
パレット100は、パレット主構造体110と充電ケーブル120と中継機器130と充電ケーブル収納機器140とで構成される。
主要な構造は、第二の実施形態に係るパレット100のものと同じなので、異なる点のみを説明する。
【0042】
パレット主構造体110と充電ケーブル120と中継機器130との構造は、第一の実施形態に係るパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【0043】
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル120の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器である。
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル本体122の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル120を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
【0044】
充電ケーブル収納機器140が、1対の案内面Sのうちの少なくとも一方の案内面Sの終端部の後方に位置する。
充電ケーブル収納機器140が、輪留め112より後方に位置してもよい。
例えば、後方輪留め112bが左右1対の案内面Sの一方の案内面Sの後端部の後方に設けられ、充電ケーブル収納機器140が左右1対の案内面Sの他方の案内面Sの後端部の後方に設けられる。
図2は、輪留め112が1対の案内面Sのうちの一方の案内面Sの終端部に対応する位置に設けられ、充電ケーブル収納機器140が、1対の案内面Sのうちの他方の案内面Sの終端部の後方に位置する様子を示す。
【0045】
充電ケーブル収納機器140のその他の構造は、第一の実施形態にかかるパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【0046】
本発明の第二の実施形態にかかるパレット100の作用は、第一の実施形態にかかるパレットの作用と同じなので、説明を省略する。
【0047】
次に、本発明の第三の実施形態にかかるパレット100を、図を基に、説明する。
図3は、本発明の第二の実施形態に係るパレットの平面図である。
ここで、説明の容易のために、パレット100に搭載される車両の前後方向をパレットの前後方向と、車両の左右方向をパレット100の左右方向と、呼ぶ。
【0048】
本発明の第三の実施形態に係るパレット100は、給電プラグ121を脱着可能に結合できる給電プラグ受6を設けられる車両5を搭載でき電源装置300から電力を給電されるものである。
【0049】
パレット100は、パレット主構造体110と充電ケーブル120と中継機器130と充電ケーブル収納機器140とで構成される。
主要な構造は、第二の実施形態に係るパレット100のものと同じなので、異なる点のみを説明する。
【0050】
パレット主構造体110と充電ケーブル120と中継機器130との構造は、第一のッ実施形態に係るパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【0051】
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル120の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器である。
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル本体122の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
充電ケーブル収納機器140は、パレット主構造体110に固定され、充電ケーブル120を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
【0052】
充電ケーブル収納機器140が、1対の案内面Sのうちの少なくとも一方の案内面Sの終端部の後方に位置する。
充電ケーブル収納機器140の外形が案内面Sの終端部に対応する位置に設けられる輪留めを兼ねてもよい。
例えば、充電ケーブル収納機器140の外形が輪留め112の後方輪留め112bを兼ねる。
図3は、輪留め112が案内面Sの終端部に対応する位置に設けられ、充電ケーブル収納機器140の外形が、1対の案内面Sのうちの一方の案内面Sの終端部の後方に位置する輪留め112の後方輪留め112bを兼ねる様子を示す。
【0053】
充電ケーブル収納機器140のその他の構造は、第一の実施形態にかかるパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【0054】
本発明の第三の実施形態にかかるパレット100の作用は、第一の実施形態にかかるパレットの作用と同じなので、説明を省略する。
【0055】
以下に、第一乃至第三の実施形態にかかるパレット100を採用した駐車装置を、図を基に、説明する。
図5は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図である。
図6は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の正面図である。
図7は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のA−A矢視図である。
図8は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のB−B矢視図である。
図9は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図である。
【0056】
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、駐車空間である下部空間H1と下部空間H1より高い位置に位置する駐車空間である上部空間H2とに各々に車両を駐車させることをできる装置である。
例えば、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、駐車空間である下部空間H1と下部空間H1の上方に位置する駐車空間である上部空間H2とに各々に車両を駐車させることをできる装置である。
第一の実施形態にかかる駐車装置は、駐車空間である下部空間H1と下部空間H1より高い位置に位置する駐車空間である上部空間H2と上部空間H2より高い位置に位置する駐車空間である上段空間H3とに各々に車両を駐車させることをできてもよい。
上部空間H2が下部空間H1の上方に位置する。
上段空間H3が上部空間H2の上方に位置する。
図5には、3個の下部空間H1と3個の上部空間H2と3個の上段空間H3とを持つ駐車装置が示される。
図5に示される駐車装置は、3個の昇降パレット10と2個の横行パレット40と3個の上段パレット60とを備える。
3個の昇降パレット10は、3個の下部空間H1の中を各々に昇降できる。
2個の横行パレット40は、3個の上部空間H2の中を各々に横行できる。
3個の上段パレット60は、3個の上部空間H2の中を各々に昇降できる。
下部空間H1はピットPの中に設けられることが多い。
【0057】
第一の実施形態にかかる駐車装置は、昇降パレット10と昇降機器20と前後1対の横行レール30と横行パレット40と横行機器50と主構造体80とで構成されてもよい。
第一の実施形態にかかる駐車装置は、昇降パレット10と昇降機器20と前後1対の横行レール30と横行パレット40と横行機器50と上段パレット60と上段昇降機器70と主構造体80で構成されてもよい。
【0058】
昇降パレット10は、車両5を搭載可能なパレットであって、下部空間H1の中を昇降可能になったものである。
昇降パレット10は、パレット100と梁構造12とバランスチェーン用スプロケット13と昇降チェーン用スプロケット14とで構成されてもよい。
パレット100は、上から見て略四辺形の構造体であって、車両5のタイヤを転動可能に支持できる面をもつものである。
以下、車両5のタイヤを転動可能に支持できる面を案内面Sと呼称する。
梁構造12は、パレットの四隅から前後方向に各々に突き出る構造である。
例えば、左右1対の梁構造12がパレット100の左右の長辺に沿って固定される。
4個のバランスチェーン用スプロケット13が、2本の梁構造12の前方と後方とに各々に回転自在に固定される。
2個の昇降チェーン用スプロケット14が、2本の梁構造12の一方の端部に各々に回転自在に固定される。
【0059】
昇降機器20は、昇降パレット10を下部空間の中で昇降させることをできる機器である。
昇降機器20は、梁構造12を支点として昇降パレット10を支持してもよい。
昇降機器20は、バランスチェーン21と昇降チェーン22とチェーン巻上げ機器23とで構成されてもよい。
バランスチェーン21は、昇降パレット10が昇降する際に、案内面Sを水平に維持するための機器である。バランスチェーン21は、梁構造12の前後に回転可能に固定された前後1対のバランスチェーン用スプロケット13に巻きかけられ、前後のバランスチェーン用スプロケット13の内の一方のバランスチェーン用スプロケット13から上方へ延びて端部を固定され、前後のバランスチェーン用スプロケット13の内の他方のバランスチェーン用スプロケット13から下方へ延びて端部を固定される。
昇降チェーン22は、昇降パレット10を支持しチェーン巻上げ機器23に巻上げ、巻き下げされるチェーンである。
例えば、昇降チェーン22は、昇降チェーン用スプロケット14に巻かれて、一端を上方に延ばして固定され、他端を上方へ延ばしてチェーン巻上げ機器23に巻上げ、巻き下げされる。
昇降チェーン22が巻上げられると、昇降パレット10が上昇する。
昇降チェーン22が巻き下げられると、昇降パレット10が下降する。
【0060】
前後1対の横行レール30は、上部空間H2を前後方向に挟んで左右方向に延びるレールである。
前後1対の横行レール30は、後述する横行パレット40を左右方向に移動可能に案内する。
横行レール30は、固定レール31で構成される。
固定レール31は、固定される。
例えば、固定レール31は、駐車装置の主構造体80に固定される。
【0061】
横行パレット40は、車両を搭載可能なパレットであって、前後1対の横行レール30に案内されて左右方向に横行可能なものである。
横行パレット40は、パレット100と梁構造42と横行車輪43とで構成されてもよい。
横行パレット40は、パレット100と左右1対の梁構造42と4個の横行車輪43とで構成される。
パレット100は、上から見て略四辺形の構造体であって、車両5のタイヤを転動可能に支持できる面をもつものである。
以下、車両5のタイヤを転動可能に支持できる面を案内面Sと呼称する。
梁構造42は、パレット100の四隅から前後方向に各々に突き出る構造である。
例えば、左右1対の梁構造42がパレット100の左右の長辺に沿って固定される。
横行車輪43は、横行レール30のレール面を転動する機械要素である。
4個の横行レール43は、左右1対の梁構造42の前後の端部に各々に固定される。
【0062】
横行機器50は、横行パレット40を左右方向に横行させることをできる機器である。
横行機器50は、横行車輪43を回転駆動してもよい。
横行機器50が横行車輪43を回転駆動すると、横行パレット40が前後1対の横行レール30に案内されて横行する。
【0063】
上段パレット60は、車両5を搭載可能なパレットであって、上部空間H2の中を昇降可能になったものである。
上端パレット60は、パレット100と梁構造62とバランスチェーン用スプロケット63と昇降チェーン用スプロケット64とで構成されてもよい。
パレット100は、上から見て略四辺形の構造体であって車両のタイヤを転動可能に支持できる面をもつ構造体である。
梁構造62は、パレット400の四隅から前後方向に各々に突き出る構造体である。
4個のバランスチェーン用スプロケット63が、2本の梁構造12の前方と後方とに各々に回転自在に固定される。
2個の昇降チェーン用スプロケット64が、2本の梁構造12の一方の端部に各々に回転自在に固定される。
【0064】
上段昇降機器70は、上段パレット60を上部空間H2の中で昇降させる機器である。
上段昇降機器70は、上段バランスチェーン71と上段昇降チェーン72と上段巻上げ機器73とで構成されてもよい。
上段バランスチェーン61は、上段パレット60が昇降する際に、案内面Sを水平に維持するための機器である。上段バランスチェーン71は、梁構造62の前後に回転可能に固定された前後1対のバランスチェーン用スプロケット63に巻きかけられ、前後のバランスチェーン用スプロケット63の内の一方のバランスチェーン用スプロケット63から上方へ延びて端部を固定され、前後のバランスチェーン用スプロケット63の内の他方のバランスチェーン用スプロケット63から下方へ延びて端部を固定される。
上段昇降チェーン72は、上段パレット60を吊り下げて上段巻上げ機器73に巻上げ、巻き下げされるチェーンである。
例えば、上段昇降チェーン72は、昇降チェーン用スプロケット64に巻かれて、一端を上方に延ばして固定され、他端を上方へ延ばして上段巻上げ機器73に巻上げ、巻き下げされる。
上段昇降チェーン72が巻上げられると、上段パレット60が上昇する。
上段昇降チェーン72が巻き下げられると、上段パレット60が下降する。
【0065】
主構造体80は、駐車装置の主要な骨格を形成する構造体である。
固定プラットホーム81が、駐車装置の周囲の走行路と横行レール30との隙間に設けられる。車両10は、パレット100と横行レール30と固定プラットホーム81との上面を走行し、上部空間に入出庫する。
【0066】
以下に、第一の実施形態にかかる駐車装置の作用を説明する。
昇降パレット10が、下部空間H1の下方に位置する。
横行レール30の姿勢が作動姿勢であり、固定レール31のレール面と可動レール32のレール面とが段差無くに繋がる。
横行機器50が、横行レール30に案内される横行パレット40を横行させる。
上部空間がパレットの在席していない(いわゆる、空パレット)状態になる。
昇降機器20が、昇降パレット10を下部空間H1の下方から下部空間H1の上方へ上昇させる。
昇降パレット10が下部空間H1の上部に停止すると、昇降パレット10の案内面Sのレベルと路面のレベルとが一致する。
この状態で、車両5が自走して昇降パレット10に乗り込み、または車両5が自走して昇降パレット10から降りる。
【0067】
昇降機器20が、昇降パレット10を下部空間H1の上方から下部空間H1の下方へ下降させる。
昇降パレット10が下部空間H1の下方に位置して停止する。
この後、例えば、横行機器50が、横行レール30に案内され横行パレット40を横行させる。
【0068】
以下に、本発明の実施形態にかかる駐車空間200を説明する。
駐車空間は、自走式駐車場、充電ステーション、等で、用いることができる。
【0069】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる駐車空間200を、図を基に、説明する。
図10は、本発明の第一の実施形態に係る駐車空間の平面図である。
ここで、説明の容易のために、駐車空間200に搭載される車両の前後方向を駐車空間の前後方向と、車両の左右方向を駐車空間200の左右方向と、呼ぶ。
【0070】
本発明の第一の実施形態に係る駐車空間200は、給電プラグ221を脱着可能に結合できる給電プラグ受6を設けられる車両5を搭載でき電源装置300から電力を給電されるものである。
【0071】
駐車空間200は、駐車区画210と充電ケーブル220と中継機器230と充電ケーブル収納機器240とで構成される。
駐車空間200は、駐車区画210と輪留め212と充電ケーブル220と中継機器230と充電ケーブル収納機器240とで構成されてもよい。
【0072】
駐車区画210は、上から見て略長方形の形状を持ち、略長方形の左右1対の長辺Eに挟まれて車両5の左右の転動するタイヤを案内する左右1対の案内面Sを設けられる。
【0073】
輪留め212は、車両5のタイヤが転動するのを抑制する部材である。
輪留め212は、案内面Sの終端部に対応する位置に設けられる。
輪留め212は、後方輪留め212bと構成されてもよい。
輪留め212は、前方輪留め212aと後方輪留め212bとで構成されてもよい。
後方輪留め212aは、案内面Sの終端部の位置に配置される。
前方輪留め212aは、後方輪留め212bに当たって後方への移動を拘束されるタイヤの前方への移動を抑制できる位置に配置される。
前方輪留め212aは、車両5のタイヤが前方に転動するのを抑制する。
車両がパワーをかけて自走すると、車両5のタイヤが前方輪留め212aを乗り越えることをできる。
後方輪留め212bは、車両5のタイヤが後方に転動するのを抑制する。
車両がパワーをかけて自走しても、車両5のタイヤが後方輪留め212bを乗り越えることを出来ない様になっていてもよい。
前方輪留め212aは、省略されてもよい。
【0074】
充電ケーブル220は、電源装置300から出力された電力を電動車両5へ供給する部材である。
例えば、充電ケーブル220は、電源装置300から出力された電力を後述する中継機器230を介して給電されて電動車両5へ供給する部材である。
充電ケーブル220は、充電ケーブル本体222で構成されてもよい。
充電ケーブル220は、給電プラグ221と充電ケーブル本体222とで構成されてもよい。
充電ケーブル220は、給電プラグ221と充電ケーブル本体222と充電端子(図示せず)とで構成されてもよい。
充電端子(図示せず)を省略して、充電ケーブル本体222が中継機器230に電気的に接続されてもよい。
【0075】
給電プラグ221は、電動車両5の給電プラグ受6に電気的に接続する電気機器である。
給電プラグ221は、電動車両5の給電プラグ受に脱着可能に結合でき、給電プラグ受に結合するときに給電プラグ受に電気的に接合できる電気要素である。
給電プラグ221は、充電ケーブル本体222の一方の端部に脱着可能であってもよい。
充電ケーブル本体222は、給電プラグ221に一方の端部に電気的に連結する電気要素である。
充電端子(図示せず)は、充電ケーブル本体222の他方の端部に電気的に連結する電気要素である。充電端子(図示せず)は、後述する車両側中継端子(図示せず)に結合する。充電端子(図示せず)は、後述する車両側中継端子(図示せず)に脱着可能に結合してもよい。
【0076】
中継機器230は、電源装置300から給電された電力を充電ケーブル220へ中継する電気機器である。
中継機器230は、中継ケーブル231で構成されてもよい。
中継ケーブル231は、電源装置300と充電ケーブル220とを電気的に接続するケーブルであってもよい。
また、中継機器230は、駐車棚側中継端子(図示せず)と中継ケーブル231とで構成されてもよい。
中継機器230は、駐車棚側中継端子(図示せず)と中継ケーブル231と車両側中継端子(図示せず)とで構成されてもよい。
駐車棚側中継端子(図示せず)は、駐車区画210に固定され、駐車空間200が駐車空間200に位置するときに電源装置300から電力を給電される端子である。
例えば、駐車棚側中継端子(図示せず)は、駐車空間200が駐車空間200に位置するときに、給電端子(図示せず)に電気的に接合する。
中継ケーブル231は、駐車棚側中継端子1(図示せず)と車両側中継端子(図示せず)との間を電気的に接続するケーブルであってもよい。
車両側中継端子(図示せず)は、充電ケーブル220に電気的に接続される端子である。
車両側中継端子(図示せず)を省略して、充電ケーブル220と中継ケーブル231とを直接につないでもよい。
【0077】
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル220の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器である。
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル本体222の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル220を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
【0078】
充電ケーブル収納機器240が、1対の案内面Sのうちの少なくとも一方の案内面Sの終端部の後方に位置する。
充電ケーブル収納機器240が、輪留め212の後方に位置してもよい。
充電ケーブル収納機器240が、後方輪留め212bの後方に位置してもよい。
図10は、充電ケーブル収納機器240が、1対の案内面Sのうちの一方の案内面Sの終端部の後方に位置する様子を示す。
【0079】
充電ケーブル収納機器240は、収納機器本体241で構成されてもよい。
充電ケーブル収納機器240は、収納機器本体241と引き込み機構242とで構成されてもよい。
収納機器本体241は、収納空間を形成し、充電ケーブル本体222の給電プラグ221に連結される側の一部を開口である引き出し口Wから収納空間の外に引き出すことをできる構造体である。
【0080】
上から見て、引き出し口Wが略長方形の長辺または短辺を形成する縁部に設けられてもよい。
図10は、引き出し口Wが充電ケーブル収納機器240の略長方形の長辺の沿った位置に設けられる様子を示す。
【0081】
引き込み機構242は、充電ケーブル220の少なくとも一部を引き出し口Wから収納空間の内側へ引き込むことをできる機構である。
例えば、引き込み機構は242は、一方の回転方向に回転するように付勢されるケーブルドラムが収納空間に設けられ、充電ケーブル本体222がケーブルドラムに引き込まれる向きに巻き込まれる構造を有していてもよい。
【0082】
以下に、本発明の第一の実施形態にかかる駐車空間200の作用を、説明する。
駐車空間200に車両5が乗っていないとき、充電ケーブル220が充電収納機器240の収納空間に収納される。
車両5が駐車空間200に乗り込む。
車輪が案内面Sを転動するして、タイヤを前方輪留め212aと後方輪留め212bとの間に置いて、停止する。
車両5が駐車空間200の上で停止する。
【0083】
運転手または作業員が、充給電プラグ221を持ち上げる。充電ケーブル220が電ケーブル収納機器240の収納空間から引き出し口Wを通過してから引き出される。
運転手または作業員が、給電プラグ221を電動車両4の給電プラグ受6に差し込まれる。
運転主または作業員が退場する。
車両5を載せた駐車空間200が、入出庫空間から駐車空間に移動させる。
駐車空間200が駐車空間200に停止すると、駐車空間200の中継機器230が電源装置300に導通する。
電源装置300から中継機器230を介して充電ケーブル220に給電され、充電ケーブル220から電動車両5へ給電される。
電動車両5が給電された電力を充電する。
充電を完了すると、充電ケーブル220への給電を終了する。
【0084】
出庫する際に、運転手または作業員が、給電プラグ221を電動車両5の給電プラグ受6から外す。
充電ケーブル220が、収納空間に収納される。
電動車両5が、駐車空間200から移動する。
駐車空間200が空になる
【0085】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車空間200を、図を基に、説明する。
図11は、本発明の第二の実施形態に係る駐車空間の平面図である。
ここで、説明の容易のために、仮に、駐車空間200に搭載される車両の前後方向を駐車空間の前後方向と、車両の左右方向を駐車空間200の左右方向と、呼ぶ。
【0086】
本発明の第二の実施形態に係る駐車空間200は、給電プラグ221を脱着可能に結合できる給電プラグ受6を設けられる車両5を搭載でき電源装置300から電力を給電されるものである。
【0087】
駐車空間200は、駐車区画210と充電ケーブル220と中継機器230と充電ケーブル収納機器240とで構成される。
主要な構造は、第二の実施形態に係る駐車空間200のものと同じなので、異なる点のみを説明する。
【0088】
駐車区画210と充電ケーブル220と中継機器230との構造は、第一の実施形態に係る駐車空間のものと同じなので、説明を省略する。
【0089】
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル220の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器である。
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル本体222の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル220を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
【0090】
充電ケーブル収納機器240が、1対の案内面Sのうちの少なくとも一方の案内面Sの終端部の後方に位置する。
充電ケーブル収納機器240が、輪留め212より後方に位置してもよい。
後方輪留め212bが左右1対の案内面Sの一方の案内面Sの後端部の後方に配置され、充電ケーブル収納機器240が、左右1対の案内面Sの他方の案内面Sの後端部の後方に配置される。
図2は、輪留め212が案内面Sの終端部に対応する位置に設けられ、充電ケーブル収納機器240が、1対の案内面Sのうちの他方の案内面Sの終端部の後方に位置する様子を示す。
【0091】
充電ケーブル収納機器240のその他の構造は、第一の実施形態にかかる駐車空間のものと同じなので、説明を省略する。
【0092】
本発明の第二の実施形態にかかる駐車空間200の作用は、第一の実施形態にかかる駐車空間の作用と同じなので、説明を省略する。
【0093】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる駐車空間200を、図を基に、説明する。
図12は、本発明の第二の実施形態に係る駐車空間の平面図である。
ここで、説明の容易のために、駐車空間200に搭載される車両の前後方向を駐車空間の前後方向と、車両の左右方向を駐車空間200の左右方向と、呼ぶ。
【0094】
本発明の第三の実施形態に係る駐車空間200は、給電プラグ221を脱着可能に結合できる給電プラグ受6を設けられる車両5を搭載でき電源装置300から電力を給電されるものである。
【0095】
駐車空間200は、駐車区画210と充電ケーブル220と中継機器230と充電ケーブル収納機器240とで構成される。
主要な構造は、第二の実施形態に係る駐車空間200のものと同じなので、異なる点のみを説明する。
【0096】
駐車区画210と充電ケーブル220と中継機器230との構造は、第一のッ実施形態に係る駐車空間のものと同じなので、説明を省略する。
【0097】
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル220の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器である。
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル本体222の少なくとも一部を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
充電ケーブル収納機器240は、駐車区画210に固定され、充電ケーブル220を収納空間に収納可能な機器であってもよい。
【0098】
充電ケーブル収納機器240が、1対の案内面Sのうちの少なくとも一方の案内面Sの終端部の後方に位置する。
充電ケーブル収納機器240の外形が案内面Sの終端部に対応する位置に設けられる輪留めを兼ねてもよい。
充電ケーブル収納機器240の外形が輪留め212の後方輪留め212bを兼ねる。
図3は、輪留め212が案内面Sの終端部に対応する位置に設けられ、充電ケーブル収納機器240の外形が、1対の案内面Sのうちの一方の案内面Sの終端部の後方に位置する輪留め212の後方輪留め212bを兼ねる様子を示す。
【0099】
充電ケーブル収納機器240のその他の構造は、第一の実施形態にかかる駐車空間のものと同じなので、説明を省略する。
【0100】
本発明の第三の実施形態にかかる駐車空間200の作用は、第一の実施形態にかかる駐車空間の作用と同じなので、説明を省略する。
【0101】
本発明の実施形態にかかるパレット100は、その構成により、以下の効果を有する。
車両5を搭載するために使用されるパレット100の上から見て略長方形の構造体であるパレット主構造体110のタイヤの案内面Sの終端部の後方に充電ケーブル収納機器240を固定し、収納機器本体が充電ケーブル本体122を収納できる収納空間を形成する様にしたので、車両5をパレット主構造体110の案内面Sに案内されてパレット主構造体110に乗り降りさせて、電源装置300から中継機器130を経由して給電された電力を、収納空間から引き出した充電ケーブル120により案内面に乗った車両に給電でき、必要のないとき充電ケーブル120を収納空間に収納できる。
また、充電ケーブル収納機器140を案内面Sの終端部の後方に位置する輪留め112の後方に位置する様にしたので、案内面Sの終端部の後方の空間を有効利用でき、また既存のパレット100への後付けを容易にできる。
また、充電ケーブル本体122の給電プラグ121を連結される側の一部を収納空間から引き出す引き出し口Wを略長方形の辺を形成する縁部に設ける様にしたので、充電ケーブル120を収納空間から安定して引き出し、また収納空間に安定して引き込むことをできる。
また、充電ケーブル本体122を収納する充電ケーブル収納機器140の外形が案内面Sの終端部の後方に位置する輪留め112を兼ねる様にしたので、案内面Sの終端部の後方の空間を有効利用でき、また既存のパレット100への後付けを容易にできる。
【0102】
本発明の実施形態に係る駐車空間200は、その構成により、以下の効果を有する。
車両5を置くために使用される駐車空間200の上から見て略長方形の輪郭を持つ駐車区画210のタイヤの案内面Sの終端部の後方に充電ケーブル収納機器240を固定し、収納機器本体が充電ケーブル本体222を収納できる収納空間を形成する様にしたので、車両を駐車区画210の案内面に案内されて駐車区画に210乗り降りさせて、電源装置300から中継機器230を経由して給電された電力を、収納空間から引き出した充電ケーブル220により案内面Sに乗った車両5に給電でき、必要のないとき充電ケーブル220を収納空間に収納できる。
また、充電ケーブル収納機器240を案内面Sの終端部の後方に位置する輪留め212の後方に位置する様にしたので、案内面Sの終端部の後方の空間を有効利用でき、また既存の駐車区画への後付けを容易にできる。
また、充電ケーブル本体222の給電プラグ221に連結される端部の側の一部を収納空間から引き出す引き出し口Wを略長方形の辺を形成する縁部に設ける様にしたので、充電ケーブル220を収納空間から安定して引き出し、また収納空間に安定して引き込むことをできる。
また、充電ケーブル本体222を収納する充電ケーブル収納機器240の外形が案内面Sの終端部に対応する位置に設けられる輪留め212を兼ねる様にしたので、案内面Sの終端部の後方の空間を有効利用でき、また既存の駐車区画210への後付けを容易にできる。
【0103】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
説明では、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を例にして説明したがこれに限定されず、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構のどれを採用した駐車装置であってもよい。
端子同士を接合するとして説明したが、接触して接合してもよいし、非接触で接合してもよい。
車両側中継端子(図示せず)と駐車棚側中継端子とは長い中継ケーブル231で電気的に接続されるとして説明したが、車両側中継端子(図示せず)と駐車棚側中継端子とが実質的に一体であってもよい。
輪留め112、212を前方輪留め112a、212aと後方輪留め112b、212bとで構成するとして説明したが、これに限定されない。輪留め112、212を前方輪留め112aのみで構成するとしてもよい。
前後方向を車両の前後方向として説明したが、これに限定されない。例えば、後方を者慮が駐車空間に進入する方向としてもよい。