(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
画像形成装置と接続可能であり、該画像形成装置と接続されている場合に画像形成装置の電源オン/オフに空気清浄機の動作オン/オフを連動させることが可能な電源連動機能を有している空気清浄機であって、
さらに、空気清浄機本体側で任意時間後の動作オフを設定可能な切タイマー設定機能を有しており、
前記切タイマー設定機能によって動作オフ時間が設定されている場合には、前記電源連動機能による動作オフよりも、切タイマー設定機能による動作オフを優先することを特徴とする空気清浄機。
画像形成装置と空気清浄機とを接続してなり、画像形成装置の電源オン/オフに空気清浄機の動作オン/オフを連動させることが可能な電源連動機能を有している画像形成システムであって、
前記電源連動機能による動作オフは、前記画像形成装置の電源がオフされた後、前記空気清浄機の風量をアップさせて一定時間動作させ、その後、前記空気清浄機の動作を停止させるものであることを特徴とする画像形成システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される画像形成システムにおいて、画像形成装置の電源オン/オフに空気清浄機の電源オン/オフを連動させる機能(以下、電源連動機能)が使用されている場合であっても、時にはユーザが空気清浄機をより長く運転させたい場合がある。また、通常、空気清浄機本体には切タイマーが設けられており、切タイマーで設定した所定時間後に自動的に空気清浄機の電源をオフさせることも可能となっている。
【0006】
例えば、画像形成装置をオフする直前に大量の印字を行った場合などで、ユーザが、画像形成装置の電源オフ後に空気清浄機を普段より長時間(例えば、2時間)運転させてから電源オフするように設定する場合を考える。このような場合、ユーザは画像形成装置の電源をオフすると同時に、空気清浄機に対しては装置本体の切タイマーを用いて2時間後に空気清浄機の電源がオフするように設定することが考えられる。
【0007】
しかしながら、このような場合であっても、上記電源連動機能によって、画像形成装置の電源オフから例えば1時間後に空気清浄機が電源オフされるように設定されていれば、空気清浄機は1時間しか運転させることができない。これは、画像形成装置の電源オフ後、さらに1時間後に空気清浄機の電源オフ指令が画像形成装置から出され、この指令によって空気清浄機がオフされるためである。
【0008】
このような場合、ユーザが意図しない早すぎる電源オフを避けるためには、上記電源連動機能の設定をオフしてから、空気清浄機の切タイマーによる設定を行う必要がある。しかしながら、そのような操作はユーザにとって煩雑である。さらに、電源連動機能の再設定をし忘れると、それ以降は空気清浄機が自動で電源オフされなくなり、空気清浄機の不要な運転が継続される虞もある。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置との電源連動機能を有する空気清浄機において、煩雑な操作を必要とすることなく、よりフレキシブルな空気清浄機の自動電源オフを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は、画像形成装置と接続可能であり、該画像形成装置と接続されている場合に画像形成装置の電源オン/オフに空気清浄機の動作オン/オフを連動させることが可能な電源連動機能を有している空気清浄機であって、さらに、空気清浄機本体側で任意時間後の動作オフを設定可能な切タイマー設定機能を有しており、前記切タイマー設定機能によって動作オフ時間が設定されている場合には、前記電源連動機能による動作オフよりも、切タイマー設定機能による動作オフを優先することを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、ユーザが切タイマー設定機能による動作オフ時間を設定した場合に、電源連動機能によるユーザが意図しない早すぎる動作オフを避けることができる。また、電源連動機能の設定を解除するといった煩雑な操作は不要であり、切タイマー設定機能を用いて動作オフ時間を設定した特定の日のみ、ユーザ所望の動作オフ時間を設定でき、よりフレキシブルな空気清浄機の動作オフを実現することができる。
【0012】
また、本発明の画像形成システムは、画像形成装置と前記空気清浄機とを接続してなる画像形成システムであって、前記画像形成装置において電源連動機能による空気清浄機の動作オフを設定する時に、その時点で前記空気清浄機において切タイマー設定機能による動作オフが設定されている場合には、画像形成装置の表示パネルにおいて、前記空気清浄機側での切タイマー設定がされていることの表示を行う構成とすることができる。
【0013】
また、上記画像形成システムは、前記空気清浄機側での切タイマー設定機能による動作オフ時間が設定された場合、あるいは既に設定されている動作オフ時間を変更する再設定が行われた場合に、画像形成装置の表示パネルにおいて、前記空気清浄機側での切タイマー設定がなされたことの表示を行う構成とすることができる。
【0014】
また、本発明の他の画像形成システムは、画像形成装置と空気清浄機とを接続してなり、画像形成装置の電源オン/オフに空気清浄機の動作オン/オフを連動させることが可能な電源連動機能を有している画像形成システムであって、前記電源連動機能による動作オフは、前記画像形成装置の電源がオフされた後、前記空気清浄機を一定時間動作させ、その後、前記空気清浄機の動作を停止させることを特徴としている。
【0015】
上記の構成によれば、オフィス等に設置された画像形成システムにおいて、画像形成装置の電源がオフされた時点でオフィスから人がいなくなったと考えられる。このため、オフィスにユーザがいない状態で空気清浄機を作動させることで、空気清浄機の送風や風切音をユーザに気にさせることなく空気清浄動作が可能となる。
【0016】
また、本発明のさらに他の画像形成システムは、画像形成装置と空気清浄機とを接続してなり、画像形成装置の電源オン/オフに空気清浄機の動作オン/オフを連動させることが可能な電源連動機能を有している画像形成システムであって、前記電源連動機能による動作オフは、前記画像形成装置の電源がオフされた後、前記空気清浄機の風量をアップさせて一定時間動作させ、その後、前記空気清浄機の動作を停止させるものであることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、オフィス等に設置された画像形成システムにおいて、画像形成装置の電源がオフされた時点でオフィスから人がいなくなったと考えられる。このため、オフィスにユーザがいない状態で空気清浄機の風量をアップさせることで、空気清浄機の送風や風切音をユーザに気にさせることなく効率的な空気清浄動作が可能となる。
【0018】
また、本発明の他の空気清浄機は、画像形成装置と接続可能であり、該画像形成装置と接続されている場合に画像形成装置の電源オン/オフに空気清浄機の動作オン/オフを連動させることが可能な電源連動機能を有している空気清浄機であって、該空気清浄機は、互いに独立して動作をオン/オフできる複数の流路を有しており、少なくとも一つの流路について、上記電源連動機能によって画像形成装置の電源オン/オフと連動させて動作のオン/オフが可能であることを特徴としている。
【0019】
上記の構成によれば、例えば、イオン放出が可能な流路については上記電源連動機能を用いて動作オフし、フィルタによる空気浄化を行う流路については上記電源連動機能を用いないといった使用が可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の空気清浄機は、ユーザが切タイマー設定機能による動作オフ時間を設定した場合に、電源連動機能によるユーザが意図しない早すぎる動作オフを避けることができる。この時、電源連動機能の設定を解除するといった煩雑な操作は不要であり、切タイマー設定機能を用いて動作オフ時間を設定した特定の日のみ、ユーザ所望の動作オフ時間を設定でき、よりフレキシブルな空気清浄機の動作オフを実現することができるといった効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態1に係る画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示す画像形成システムは、本発明の空気清浄機の一適用例を示すものである。
【0023】
図1に示す画像形成システムでは、画像形成装置10に空気清浄機20が有線もしくは無線にて通信可能に接続されている。画像形成装置10は、制御部11、画像形成動作部12、電源部13、操作部14および通信部15を備えて構成されている。また、空気清浄機20は、制御部21、空気清浄動作部22、電源部23、操作部24および通信部25を備えて構成されている。
【0024】
画像形成装置10において、画像形成動作部12は例えば電子写真方式などの公知の画像形成方法を用いて画像形成を行う。電源部13は、画像形成動作部12へ電力を供給する。操作部14は、画像形成装置10に対し、ユーザが操作・設定を入力するための入力手段や、該入力を行うための案内画面や情報を表示するための表示手段を備えている。通信部15は、画像形成装置10が空気清浄機20と通信を行うための手段である。制御部11は、画像形成装置10における上記の各種機能部を制御する。
【0025】
空気清浄機20において、空気清浄動作部22は、例えば、脱臭フィルタや集塵フィルタによって浄化された空気を送風機によって室内に放出する。あるいは、空気清浄動作部22は、イオン発生器によって生成された殺菌や脱臭効果を有するイオンを送風機によって室内に放出するものであってもよい。電源部23は、空気清浄動作部22へ電力を供給する。操作部24は、空気清浄機20に対し、ユーザが操作・設定を入力するための入力手段や、該入力を行うための案内画面や情報を表示するための表示手段を備えている。通信部25は、空気清浄機20が画像形成装置10と通信を行うための手段である。制御部21は、空気清浄機20における上記の各種機能部を制御する。
【0026】
上記画像形成システムは、画像形成装置10の電源オン/オフに空気清浄機20の電源オン/オフ(動作オン/オフ)を連動させる機能(以下、電源連動機能)を有している。以下、本実施の形態1における電源連動機能について説明する。
図2は、電源連動機能に必要な制御系を示した機能ブロック図である。
【0027】
図2に示すように、画像形成装置10における制御部11は、電源連動設定部111および計時部112を有している。また、空気清浄機20における制御部21は、判定/指示部211、タイマー設定部212およびタイマー設定フラグ格納部213を有している。
【0028】
上記画像形成システムにおいて電源連動機能を使用するためには、先ずは、ユーザが画像形成装置10の操作部14より空気清浄機の電源オフ時間の設定入力を行う。すなわち、画像形成装置10が電源オフされた場合に、その何時間後に空気清浄機20が電源オフされるかを設定する。ユーザによって設定された電源オフ時間は、電源連動設定部111において記憶される。計時部112は、画像形成装置10の電源オフ後、電源連動設定部111に記憶されている電源オフ時間の経過を計測する。計時部112によって電源オフ時間の経過が確認されると、電源連動設定部111は、空気清浄機20の電源オフ指令信号を通信部15を介して出力する。
【0029】
画像形成装置10が出力した電源オフ指令信号は、空気清浄機20側においては、通信部25を介して判定/指示部211に入力される。判定/指示部211は、上記電源オフ指令信号が入力されると、この信号に基づいて空気清浄機20の電源をオフしてよいか否かを判定する。その判定手法は、以下の通りである。
【0030】
空気清浄機20は、切タイマー設定機能を有している。すなわち、空気清浄機20の操作部24には切タイマー設定ボタン等が設けられており、ユーザが該設定ボタンを操作することによって、任意に設定可能な切タイマー時間(動作オフ時間)後に空気清浄機20が電源オフされるように設定することができる。
【0031】
このようにして、ユーザによって切タイマー時間が設定されると、切タイマー時間はタイマー設定部212に記憶される。それと同時に、タイマー設定部212において、切タイマー時間の経過の計測が開始される。また、ユーザによって切タイマー時間が設定されると、タイマー設定フラグ格納部213において格納されるタイマー設定フラグがオンとされる。このタイマー設定フラグは、切タイマー時間が経過して空気清浄機20が電源オフされた場合、もしくは、ユーザによって切タイマー時間の設定が解除された場合にオフとなる。
【0032】
画像形成装置10が出力した電源オフ指令信号が判定/指示部211に入力されると、判定/指示部211は、タイマー設定フラグ格納部213にアクセスし、タイマー設定フラグがオンとなっているか否かを確認する。タイマー設定フラグがオフであれば、判定/指示部211は、画像形成装置10からの電源オフ指令信号に従い、空気清浄機20の電源オフ制御を行う(すなわち、電源部23をオフとする)。
【0033】
一方、タイマー設定フラグがオンであれば、ユーザによって設定されている切タイマー時間を優先し、判定/指示部211は空気清浄機20の電源オフ制御を行わない。その後、設定されていた切タイマー時間が経過すると、タイマー設定部212より判定/指示部211に通知され、判定/指示部211は空気清浄機20の電源オフ制御を行う。
【0034】
尚、切タイマー設定機能による電源オフが設定されており、切タイマー時間が経過した場合は、電源連動機能による電源オフが設定されているか否かに関らず、その時点で空気清浄機20の電源がオフされる。すなわち、電源連動機能による電源オフと切タイマー設定機能による電源オフとの両方が設定されている場合には、設定時間の前後に関らず切タイマー設定機能による電源オフの方が優先されることとなる。
【0035】
上記画像形成システムでは、画像形成装置10に空気清浄機20が接続されているため、空気清浄機20の電源オフ設定に関して、画像形成装置10の表示パネルにて表示を行うこともできる。
【0036】
例えば、ユーザが画像形成装置10の操作部14より電源連動機能による空気清浄機20の電源オフを設定しようとする場合、その時点で切タイマー設定機能による電源オフが設定されていれば、そのことを画像形成装置10の表示パネルに表示しても良い。その後、電源連動機能による空気清浄機20の電源オフを設定するか否かを表示しても良い。
【0037】
また、ユーザが空気清浄機20の切タイマー設定機能による電源オフを設定した場合、あるいは既に設定されている時間を変更する再設定を行った場合、その旨を画像形成装置10の表示パネルに表示しても良い。
【0038】
また、オフィスにおける上記画像形成システムは、通常、パソコンにネットワーク接続されている。さらに、画像形成装置10は、ネットワーク接続されているパソコンへ情報を提示するための、もしくはパソコンから操作指示を受領するためのWebページ機能を有する場合もある。この場合、上記表示内容は、パソコンで表示されるWebページにおいて表示することも可能である。
【0039】
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、電源連動機能を使用する場合、画像形成装置10が電源オフされた後、その所定時間後に空気清浄機20が電源オフされる場合を例示した。本実施の形態2では、電源連動機能のよりフレキシブルな使用例について説明する。
【0040】
<電源連動機能の使用例1>
使用例1は、実施の形態1で説明したように、画像形成装置10が電源オフされた後、その所定時間後に空気清浄機20が電源オフされる例である。尚、ここでの所定時間には0時間の場合も含まれるため、画像形成装置10の電源オフと同時に空気清浄機20が電源オフされる場合も含む。使用例1における画像形成装置10の電源オフ時の動作遷移について
図3を参照して説明する。
【0041】
最初に、ユーザが画像形成装置10の電源をオフすると(S10)、空気清浄機20に対する電源連動が設定されているか否かが確認される(S11)。電源連動が設定されていればS12に移行し、設定されていなければS14に移行する。S14では、空気清浄機20の状態は変化しない。
【0042】
S12では、空気清浄機20が運転していればS13に移行し、運転していなければS14に移行する。S13では、空気清浄機20において切タイマー設定機能による電源オフが設定されているか否かが確認される。切タイマーが設定されていればS15に移行し、設定されていなければS14に移行する。但し、S13からS14に移行した場合は、切タイマーの設定に応じて空気清浄機20の電源がオフされる。
【0043】
S15では、空気清浄機20における切タイマーは設定されておらず、電源連動機能による電源オフのみが設定されている。このため、空気清浄機20は、電源連動機能の設定に伴って運転が停止される。あるいは、この時点で切タイマーの設定をユーザに促すようにしても良い。
【0044】
<電源連動機能の使用例2>
使用例2は、画像形成装置10が電源オフされた時点で空気清浄機20の運転が開始され、その所定時間後に空気清浄機20が電源オフされる例である。使用例2における画像形成装置10の電源オフ時の動作遷移について
図4を参照して説明する。
【0045】
図4のフローは、
図3のフローと略類似しているが、S12でNO判定された場合、すなわち、電源連動が設定されており、かつ画像形成装置10の電源オフ時に空気清浄機20が運転していない場合の処理が異なる。
【0046】
本使用例2では、S12でNO判定された場合、S21に移行して空気清浄機20の運転が開始され、その後、S13に移行する。尚、S21の処理は、画像形成装置10の制御部11が空気清浄機20の運転指令信号を出力し、この運転指令信号を受信した空気清浄機20の制御部21が空気清浄動作部22を動作させることで実行される。
【0047】
<電源連動機能の使用例3>
使用例3は、画像形成装置10が電源オフされた時点で空気清浄機20の運転が行われていれば、空気清浄機20の風量をアップさせる例である。使用例3における画像形成装置10の電源オフ時の動作遷移について
図5を参照して説明する。
【0048】
図5のフローは、
図3のフローと略類似しているが、S12でYES判定された場合、すなわち、電源連動が設定されており、かつ画像形成装置10の電源オフ時に空気清浄機20が運転している場合の処理が異なる。
【0049】
本使用例3では、S12でYES判定された場合、S22に移行して空気清浄機20の風量がアップされ、その後、S13に移行する。尚、S22の処理は、画像形成装置10の制御部11が空気清浄機20の風力アップ指令信号を出力し、この風力アップ指令信号を受信した空気清浄機20の制御部21が空気清浄動作部22を制御することで実行される。無論、使用例3を適用する場合は、空気清浄機20は風量の調節機能を有していることが必要である。
【0050】
上記の使用例2,3では、オフィスにユーザがいない状態で空気清浄機20を作動させることで、空気清浄機20の送風や風切音をユーザに気にさせることなく空気清浄動作が可能となる。
【0051】
〔実施の形態3〕
本実施の形態3に係る空気清浄機は、複数の流路を有することを前提としており、かつ、該複数の流路のそれぞれについて個別に動作をオン/オフできるようになっている。そして、本実施の形態3に係る空気清浄機は、少なくとも一つの流路について、上記電源連動機能によって画像形成装置の電源オン/オフと連動させて動作のオン/オフができる点に特徴を有する。
図6は、本実施の形態3に係る空気清浄機の側面からみた概略断面図である。
【0052】
図6に示す空気清浄機20は、第1流路31と第2流路32とを有している。第1流路31は、空気清浄機20背面の吸込口311から吸い込んだ空気を脱臭フィルタ313及び集塵フィルタ314を通して浄化し、この浄化空気を排出口312から装置の上部後方に放出する流路である。また、第1流路31には、その流路中に送風機315が配置されている。また、第1流路31の流路壁面に、イオン発生器316が設けられていても良い。イオン発生器316は、殺菌や脱臭効果を有するイオンを生成するものであり、第1流路31の動作中(すなわち、送風機315の動作中)に選択的にイオン発生器316を駆動して、浄化空気と共にイオンを放出することができる。
【0053】
第2流路32は、空気清浄機20前面の吸込口321から吸い込んだ空気を排出口322から装置の前方に放出する流路である。また、第2流路32には、その流路中に送風機323が配置され、かつ、第2流路32の流路壁面にイオン発生器324が配置されている。すなわち、第2流路32が動作する場合には、イオン発生器324によって生成されたイオンが装置の前方に放出される。
【0054】
第1流路31と第2流路32とは、それぞれ独立して動作のオン/オフを制御できるようになっている。さらに、少なくとも一方の流路については、上記実施の形態1,2で説明した電源連動機能によって、画像形成装置10の電源オン/オフと連動させて動作のオン/オフができる。
【0055】
例えば、第2流路32の動作のオン/オフを画像形成装置10の電源オン/オフと連動できるものとする。このような場合、第2流路32については、画像形成装置10が電源オフされた所定時間後に動作がオフされるようにし、第1流路31については、動作が停止されることなく常時動作しているような使用が可能となる。
【0056】
また、上記空気清浄機20では、第2流路32のみについての切タイマー設定機能を設けることもできる。この場合、電源連動機能による電源オフと切タイマー設定機能による電源オフとの両方が設定されている場合には、設定時間の前後に関らず切タイマー設定機能による電源オフの方が優先される。
【0057】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。