特許第6392094号(P6392094)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6392094
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】光電式煙感知器
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/10 20060101AFI20180910BHJP
   G08B 17/107 20060101ALI20180910BHJP
【FI】
   G08B17/10 H
   G08B17/107 A
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-234868(P2014-234868)
(22)【出願日】2014年11月19日
(65)【公開番号】特開2016-99733(P2016-99733A)
(43)【公開日】2016年5月30日
【審査請求日】2016年12月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002169
【氏名又は名称】彩雲国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100088052
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 文彦
(74)【代理人】
【識別番号】100189968
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 浩司
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 克裕
(72)【発明者】
【氏名】青山 裕司
【審査官】 山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−215678(JP,A)
【文献】 国際公開第01/078031(WO,A1)
【文献】 特開2009−230647(JP,A)
【文献】 特開2011−215881(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/00−21/01
21/17−21/61
G08B 17/02−17/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検煙部と、煙流入部とを備え、前記検煙部と前記煙流入部とが上下二段に配置された光電式煙感知器において、
前記煙流入部は、蓋板と、前記検煙部に面して開口する開口部が中央に形成された底板と、前記底板と前記蓋板との間に設けられ、環状に並んで配置された複数の壁体とを有する筐体の内部に設けられており、更に、前記煙流入部は、前記複数の壁体の壁体間に形成された複数の煙流入路であって、外側に面して開口する入口を有すると共に内側に面して開口する出口をそれぞれ有し、前記開口部を介して前記検煙部に連通する複数の煙流入路を含んでおり、
そして、前記複数の煙流入路は、前記入口の側よりも前記出口の側の方が流路の幅が狭くなるようにそれぞれ形成されており、更に、前記底板には、前記複数の煙流入路の出口に対応する位置に前記開口部に連続する切欠き部がそれぞれ形成されていることを特徴とする光電式煙感知器。
【請求項2】
前記切欠き部は、下側が前記煙流入路に面すると共に上側が前記検煙部に面して形成され、前記煙流入路に沿った略溝状の部分を有することを特徴とする請求項1に記載の光電式煙感知器。
【請求項3】
前記蓋の内面に、中央部側より放射状に延在する複数のガイド壁が立設されていると共に、それらガイド壁間に前記煙流入路の出口が臨むように位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光電式煙感知器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光電式煙感知器に関し、詳細には、検煙部と煙流入部とが上下二段に配置された構造を有する光電式煙感知器に関する。
【背景技術】
【0002】
光電式煙感知器は、発光素子からの発光に基づき、煙の粒子に散乱して検煙部内で発生する散乱光を受光素子が受光することにより、煙流入部から流入する煙を光学的に検知するように構成されている。尚、光電式煙感知器は、火災警報器としても用いられるものであり、その場合、煙を検知し、火災と判定すれば、火災警報を発するように構成されている。
【0003】
従来、そのような光電式煙感知器において、検煙部と煙流入部とが上下二段に配置された構造を有しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−238109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光電式煙感知器において、検煙部と煙流入部とが上下二段に配置されているものの場合、相対的に質量の小さい煙を含む気流と、相対的に質量の大きい湯気や水蒸気等の火災以外の原因に由来するものを含む気流とを内部で上下に分流し、感知対象ではない湯気や水蒸気等を含む気流は上段の検煙部に流れ難くする一方、感知対象である煙を含む気流は、相対的に上段の検煙部に流れ易くなる等の利点を得ることができる。
【0006】
この発明は、上記の事情に鑑み、検煙部と煙流入部とが上下二段に配置された構造を有する光電式煙感知器において、煙を含む気流を上段の検煙部により流れ易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、検煙部と、煙流入部とを備え、前記検煙部と前記煙流入部とが上下二段に配置された光電式煙感知器において、前記煙流入部は、蓋板と、前記検煙部に面して開口する開口部が中央に形成された底板と、前記底板と前記蓋板との間に設けられ、環状に並んで配置された複数の壁体とを有する筐体の内部に設けられており、更に、前記煙流入部は、前記複数の壁体の壁体間に形成された複数の煙流入路であって、外側に面して開口する入口を有すると共に内側に面して開口する出口をそれぞれ有し、前記開口部を介して前記検煙部に連通する複数の煙流入路を含んでおり、そして、前記複数の煙流入路は、前記入口の側よりも前記出口の側の方が流路の幅が狭くなるようにそれぞれ形成されており、更に、前記底板には、前記複数の煙流入路の出口に対応する位置に前記開口部に連続する切欠き部がそれぞれ形成されていることを特徴とする光電式煙感知器である。
【0008】
又、この発明は、前記切欠き部は、下側が前記煙流入路に面すると共に上側が前記検煙部に面して形成され、前記煙流入路に沿った略溝状の部分を有することを特徴とする光電式煙感知器である。
【0009】
又、この発明は、前記蓋の内面に、中央部側より放射状に延在する複数のガイド壁が立設されていると共に、それらガイド壁間に前記煙流入路の出口が臨むように位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする光電式煙感知器である。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、検煙部と煙流入部とが上下二段に配置され、煙流入路が入口の側よりも出口の側の方が流路の幅が狭くなるように形成されており、又、煙流入路の出口に対応する位置に開口部に連続する切欠き部が設けられていることにより、特に上方を流れる煙を含む気流に対し、入口から出口に向けて収束するように流れさせた上で、更に切欠き部に向けて収束するように流れさせることができる。それにより、上段の検煙部に向けて曲がるように流れさせることができ、上段の検煙部へ向けて流れるようにガイドすることができる。
【0011】
従って、この発明によれば、検煙部と煙流入部とが上下二段に配置された構造を有する光電式煙感知器において、煙を含む気流を上段の検煙部により流れ易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】この発明の光電式煙感知器の一実施形態を示し、全体の側面を示した図である。
図2図1のA−A線矢視断面図である。
図3図1のB−B線矢視断面図である。
図4図1のC−C線矢視断面図である。
図5】同上を示し、煙流入部の部分のみの拡大斜視図であり、底板の一部を切り欠いて示した図である。
図6】同上の実施形態における感知器内部における気流の流れを模式的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
この発明の光電式煙感知器の実施形態の一例を図1乃至図6に基づいて説明する。
【0014】
先ず、光電式煙感知器1は、図1及び図2に示したように、検煙部2が内部に設けられる上部筐体3と、煙流入部4が内部に設けられる下部筐体5とからなり、それら筺体が上下に組み付けられ、それにより検煙部2と煙流入部4とが上下二段に配置されている。
【0015】
上部筺体3は、全体の形状が略円筒状をなしており、その内部に検煙部2が設けられている。検煙部2の周囲には、図3に示したように、第1の発光素子6と、第2の発光素子7と、受光素子8とが設けられており、検煙部2に流入する煙を光学的に検知することができるようになっている。即ち、検煙部2において、第1の発光素子6及び第2の発光素子7の発する光が煙の粒子に散乱して発生する散乱光を受光素子8が受光し、受光素子8の受光量に基づき、流入する煙の検知ができるようになっている。尚、本実施形態の場合、発光素子を2つとしているが、もちろん1つとすることもできるし、3つ以上とすることもできる。
【0016】
下部筐体5は、全体の形状が上部筐体3と連続する略円筒状をなしており、その内部に煙流入部4が設けられている。具体的には、下部筐体5は、図2乃至図5に示したように、円板状の蓋板10と、検煙部2の下面開口2aに面して開口する開口部11aを有する円板状の底板11と、底板11上に立設され、蓋板10と底板11との間に位置し、開口部11aに面する中央空間部9の周囲に環状に並んで配置された複数の壁体12(本実施形態の場合、数を10個としているが、その数は適宜変更することができる。)とからなり、それらの配置構造により内部に煙流入部4が設けられている。即ち、下部筐体5において、複数の壁体12の各壁体間には外側(外部)に面して開口する入口13aを有すると共に内側(内部)の中央空間部9に面して開口する出口13bを有し、中央空間部9及び開口部11aを介して検煙部2に連通する複数の煙流入路13(本実施形態の場合、壁体12の数に対応し、数を10個としているが、その数も適宜変更することができる。)が形成されており、複数の煙流入路13、中央空間部9及び開口部11aを検煙部2に至る煙の流路として含む煙流入部4が内部に構成され、それら複数の煙流入路13、中央空間部9及び開口部11aを通じて煙を検煙部2に外部から流入させることができるようになっている。尚、本実施形態の場合、複数の壁体12は、底板11上に立設されたものとしており、底板11と一体に設けられたものとしているが、蓋板10側に設けられたものとすることもできる。
【0017】
更に、下部筐体5において、蓋板10は複数の煙流入路13を覆って蓋をする形状になっている。又、複数の壁体12は、遮光壁を構成するものであり、形状及び配置により、内部への外光の入射を防ぐように設けられている。即ち、複数の壁体12によって、外部から内部への煙流入路13を形成しつつ、蓋体10が閉じられれば、検煙部2及び煙流入部4からなる光学台の内部を暗箱とし、光学的に煙を検知する空間となる検煙部2に不要な外光が入射しないようになっている。尚、複数の壁体12の具体的な形状及び配置についてであるが、本実施形態の場合、図4に示したように、それぞれが断面略く字状の形状をなし、それらの向きを揃えて間に断面略く字状の煙流入路13を形成しつつ環状に配置されたものとなっている。
【0018】
そして、複数の煙流入路13は、図4に示したように、入口13aの側の流路幅w1よりも出口13bの側の流路幅w2の方が狭くなるようにそれぞれ形成されている。又、図5に示したように、底板11には、開口部11aの開口縁を切り欠いて形成され、開口部11aに連続し、煙の流路として機能する複数の幅狭の切欠き部11bが複数の煙流入路13のそれぞれに対応する位置に設けられている(切欠き部11bの数は、煙流入路13の数に対応し、10個としているが、その数も適宜変更することができる。)。尚、本実施形態の場合、複数の煙流入路13は、具体的には、入口13a側から出口13b側に向けて流路幅が徐々に狭くなるようにそれぞれ形成されたものとしているが、流路幅が段階的に狭くなるようにそれぞれ形成してもよい。又、複数ある煙流入路13のうち前記のように流路幅を狭くするものの数や、切欠き部11bを前記のように設ける数は、適宜変更してもよいが、本実施形態のように、複数の煙流入路13の全てを入口13aの側よりも出口13bの側の方が流路幅が狭くなるようにそれぞれ形成し、それら複数の煙流入路13の全てに対し、対応する複数の切欠き部11bをそれぞれ設け、煙の流路の条件を全て同じにすることにより、煙の流入特性を一様なものとすることができる。
【0019】
ここで、光電式煙感知器1において、検煙部2と煙流入部4とは、前記の通り、上下二段に配置されたものとなっている。その配置構造により、図2に示したように、相対的に質量の小さい煙を含む気流と、相対的に質量の大きい湯気や水蒸気等を含む気流とが同時に煙流入部4に流入したとしても、それぞれの気流が上下に分流される。これにより、質量の小さい感知対象の煙を含む気流A1を上方の検煙部2に向けて流れ易くすることができるようになっており、又、その一方で質量の大きい非感知対象の湯気や水蒸気等を含む気流A2を上方の検煙部2に向けて流れ難くすることができるようになっている。そして、煙流入部4において、煙流入路13が入口13aの側よりも出口13b側の方が流路幅が狭くなるように形成されており、又、底板11に開口部11aに連続する切欠き部11bが煙流入路の出口13bに対応する位置に設けられていることにより、特に質量の小さい煙を含む気流A1に対し、入口13aから出口13bに向けて収束するように流れさせた上で、更に切欠き部11bに向けて収束するように流れさせることができるようになっている。それにより、図5及び図6に示したように、切欠き部11bとそれに連続する開口部11aとを介し、質量の小さい煙を含む気流A1を上方の検煙部2へ向けて曲がるように流れさせることができるようになっており、上方の検煙部2へ向けて流れるようにガイドすることができるようになっている。即ち、煙を含む気流A1を上方の検煙部2に向けて更に流れ易くすることができるようになっている。一方、質量の大きい湯気等を含む気流A2は、慣性により検煙部2には向かわず、煙流入部4のうち、気流A2が流入した位置に対向した位置から気流A2のように抜けて出ていく。なお、上記では感知対象の煙を含む気流A1と非感知対象の湯気や水蒸気等を含む気流A2とが同時に煙流入部4に流入した場合について説明したが、各気流A1又はA2が別々に煙流入部4に流入したとしても、煙を含む気流A1は検煙部2に流入し、湯気や水蒸気等を含む気流A2は検煙部2に流入せず、非火災報(誤報)を抑制することができる。
【0020】
このような構成、即ち、内側に向かうに従って徐々に間隔が狭まる壁体12と、開口部11aに設けられる複数の切欠き部11bにより、図示のように、煙のみを検煙部2に選択的に流入させることができる。その原理としては、壁体12同士の間隔が内側に向かうに従って狭まってゆき、それにより煙は収束して行き場を失い、切欠部11bから検煙部2へと向かうということが考えられる。
【0021】
本実施形態の光電式煙感知器1について、更に詳細に説明する。
【0022】
図3及び図5に示したように、煙流入部4において、開口部11aは略円形状をなしている。又、その開口部11aに連続する複数の切欠き部11bは、開口部11aの開口縁より複数の煙流入路13のそれぞれの側に向けて略放射状に延び、複数の煙流入路13のそれぞれに沿い、複数の煙流入路13のそれぞれに面すると共に検煙部2に面し、複数の煙流入路13のそれぞれと検煙部2とを直接連通する溝状の部分をそれぞれ形成するように設けられている。更に、複数の切欠き部11bの先端には先細の尖端部11cがそれぞれ設けられている。尚、切欠き部11bの先端を尖端部11cとするのに代えて、縁を丸状としてもよいし、角状としてもよい。又、複数の切欠き部11bのそれぞれの長さについては、複数の壁体12よる遮光性が保たれるようにしつつ、検煙部2への煙の流入特性を考慮して適宜決定することができる。
【0023】
図2乃至図5に示したように、蓋体10の内面には、中央空間部9内(複数の壁体12の内側)に位置し、中央部側より放射状に延在する複数の先細のガイド壁14(本実施形態の場合、5個としているが、その数は適宜変更することができる。)が立設されている。複数のガイド壁14のそれぞれの高さ寸法は複数の壁体12のそれぞれの高さ寸法と略同程度(僅かに短い)のものとなっており(図2参照)、又、それぞれのガイド壁14は複数の壁体12の内側の端部付近まで至るものとなっている。更に、各ガイド壁14間には複数の煙流入路13の出口13bが臨むように配置されたものとなっている(本実施形態の場合、各ガイド壁14間に2つの出口13bが臨む配置となっている)。これらガイド壁14は複数の煙流入路13の出口13bから内部に流れ込む気流が衝突して上下に分流する分流壁として機能する。即ち、複数の煙流入路13の出口13bから内部に流れ込む気流のうち、質量の小さい煙に対しては、切欠き部11bや開口部11aを介して上方の検煙部2に流れるように更にガイドして気流A1を発生させる一方、質量の大きい湯気や水蒸気等に対しては、障壁となって下方に気流A2’のように滞留させたり、また、煙流入部4のうち、流入した位置を対向する位置から湯気や水蒸気等が抜け出る気流A2が発生し、湯気や水蒸気は検煙部2に向けて更に流れ難くすることができるようになっている(図2及び図6参照)。尚、本実施形態の場合、ガイド壁14の高さ寸法を壁体12の高さ寸法と同程度としているが、その高さ寸法は適宜変更することができ、例えば、壁体12の高さ寸法の半部程度としてもよく、そのようにしたとしても下方を流れる湯気や水蒸気等を含む気流A2に対して障壁となることはできる。
【0024】
更に、前記の複数のガイド壁14は、図2に示しように、蓋体10の内面に設けられた薄い台座状の位置決め部15上に設けられている。この位置決め部15の周囲には、凸形状を有する複数の凸部15a(本実施形態の場合、壁体12の数に対応し、10個としているが、その数は適宜変更することができる。)が設けられている。凸部15aは、図3及び図5に示したように、壁体12と壁体12の間に形成される隙間に対応する形状となっており、蓋体10を底板11側に被せる際に、凸部15aが壁体12と壁体12の間に嵌るようにすることにより、複数のガイド壁14間に複数の煙流入路13の出口13bが所定通り臨む配置に位置決めされるようになっている。
【0025】
以上、この発明の光電式煙感知器の実施形態の一例を説明したが、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
【0026】
例えば、複数のガイド壁14については設けないようにすることもできる。即ち、煙流入路13が入口13aの側よりも出口13b側の方が流路幅が狭くなるように形成されており、さらに底板11に開口部11aに連続する切欠き部11bが煙流入路の出口13bに対応する位置に設けられている構成があれば、煙を多く含み、その濃度が高い気流を検煙部2に流入させることは可能である。但し、複数のガイド壁14が設けられていた方が、より煙の濃度が高い気流を検煙部2に流入させることができる。また、複数のガイド壁14に変えて、突出部があれば良く、例えば、円形の凸部を設けても良い。この場合であっても複数のガイド壁14と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0027】
1:光電式煙感知器 2:検煙部 3:上部筐体 4:煙流入部
5:下部筐体 6:第1の発光素子 7:第2の発光素子 8:受光素子
9:中央空間部 10:蓋板 11:底板 11a:開口部
11b:切欠き部 11c:尖端部 12:壁体 13:煙流入路
13a:入口 13b:出口 14:ガイド壁 15:位置決め部
15a:凸部 A1:気流(煙を含む) A2:気流(湯気や水蒸気等を含む)
図1
図2
図3
図4
図5
図6