(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
予め定めた場所に設置された第1端末と、前記第1端末に接続されるサーバ装置と、前記サーバ装置に接続される携帯可能な第2端末と、を備えた仮想試着システムであって、
前記第1端末は、
試着者の試着者画像を取得する取得部と、
前記試着者画像における、衣服画像の合成位置を示す合成位置情報を算出する第1算出部と、
前記試着者画像と、前記合成位置情報と、を含むユーザ情報を前記サーバ装置へ送信する第1送信部と、
を備え、
前記サーバ装置は、
衣服画像を含む第1情報を予め記憶した第2記憶部と、
前記ユーザ情報を前記第1端末から受信する第2受信部と、
前記第2端末から仮想試着の実行要求信号を含む第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の前記第2端末へ、前記ユーザ情報と、前記衣服画像と、を含む第3情報を送信する第2送信部と、
を備え、
前記第2端末は、
前記サーバ装置へ前記第2情報を送信する第3送信部と、
前記サーバ装置から前記第3情報を受信する第3受信部と、
受信した前記第3情報を記憶する第3記憶部と、
を備えた、
仮想試着システム。
予め定めた場所に設置された第1端末と、前記第1端末に接続されるサーバ装置と、前記サーバ装置に接続される携帯可能な第2端末と、を備えた仮想試着システムであって、
前記第1端末は、
試着者の試着者画像を取得する取得部と、
前記試着者画像を含むユーザ情報を前記サーバ装置へ送信する第1送信部と、
を備え、
前記サーバ装置は、
衣服画像を含む第1情報を予め記憶した第2記憶部と、
前記ユーザ情報を前記第1端末から受信する第2受信部と、
受信した前記ユーザ情報に含まれる前記試着者画像における、衣服画像の合成位置を示す合成位置情報を算出する第1算出部と、
前記第2端末から仮想試着の実行要求信号を含む第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の前記第2端末へ、前記合成位置情報を更に含む前記ユーザ情報と、前記衣服画像と、を含む第3情報を送信する第2送信部と、
を備え、
前記第2端末は、
前記サーバ装置へ前記第2情報を送信する第3送信部と、
前記サーバ装置から前記第3情報を受信する第3受信部と、
受信した前記第3情報を記憶する第3記憶部と、
を備えた、
仮想試着システム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、仮想試着システ
ムの一の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
図1は、本実施の形態の仮想試着システム1の模式図である。
【0010】
仮想試着システム1は、第1端末10と、第2端末26(仮想試着端末)と、サーバ装置28と、を備える、第1端末10と、サーバ装置28と、第2端末26と、は、通信回線34を介して接続されている。通信回線34は、公知のネットワークである。第1端末10およびサーバ装置28は、有線または無線により通信回線34に接続される。一方、第2端末26は、無線により通信回線34に接続されることが好ましい。第2端末26は、携帯可能な端末である。
【0011】
第1端末10は、予め定めた場所に設置されている。第1端末10は、予め定めた場所に固定した状態で用いられる。本実施の形態では、予め定めた場所として、顧客に対して商品の販売やサービスの提供などを行う店舗Aを想定している。
【0012】
なお、予め定めた場所は、店舗に限定されない。例えば、予め定めた場所は、ショーウィンドウや、空港内のラウンジなどであってもよい。
【0013】
なお、本実施の形態では、仮想試着システム1は、1台の第1端末10と、1台のサーバ装置28と、1台の第2端末26と、を備える場合を一例として説明する。しかし、仮想試着システム1は、1または複数台の第1端末10と、1または複数台のサーバ装置28と、1または複数台の第2端末26と、を備えた構成であればよく、1台に限定されない。
【0014】
第1端末10は、試着者の試着者画像を取得する装置である。なお、第1端末10は、更に、試着者画像と衣服画像との合成画像を表示してもよい。
【0015】
第1端末10は、制御部12と、第1記憶部14と、本体部16と、を備える。制御部12は、第1端末10に設けられた装置各部を制御する。第1記憶部14は、各種データを記憶する、公知のハードディスクデバイスである。本体部16は、第1表示部18と、撮影部20と、を備える。
【0016】
撮影部20は、第1撮影部20Aと、第2撮影部20Bと、を含む。
【0017】
第1撮影部20Aは、試着者を撮影し、試着者の試着者画像を得る。
【0018】
試着者は、衣服を試着する対象である。試着者は、衣服を試着する対象であればよく、生物であってもよいし、非生物であってもよい。生物には、例えば、人物が挙げられる。なお、生物は、人物に限られず、犬や猫等の、人物以外の動物であってもよい。また、非生物には、人体や動物の形状を模したマネキンや、その他の物体等が挙げられるが、これに限られない。また、試着者は、衣服を着用した状態の生物や非生物であってもよい。本実施の形態では、試着者は、人物である場合を説明する。
【0019】
なお、本実施の形態では、試着者、および試着者以外の人物を総称して説明する場合には、単に、ユーザと称して説明する。また、本実施の形態では、試着者を識別する識別情報を、試着者識別情報(試着者IDと称する場合もある)と称して説明する。なお、試着者を含むユーザの識別情報を総称して説明する場合には、ユーザ識別情報(ユーザIDと称する場合もある)と適宜称して説明する。
【0020】
衣服とは、試着者が着用可能な品物である。衣服としては、例えば、上着、スカート、ズボン、靴、帽子などが挙げられる。なお、衣服は、上着、スカート、ズボン、靴、帽子などに限定されない。
【0021】
試着者画像は、本実施の形態では、ビットマップ画像である。試着者画像は、画素毎に、試着者の色や輝度等を示す画素値の規定された画像である。第1撮影部20Aは、試着者画像を取得可能な公知の撮影装置である。
【0022】
第2撮影部20Bは、撮影によりデプスマップを取得する。
【0023】
デプスマップは、距離画像と称される場合がある。デプスマップは、画素毎に、第2撮影部20Bからの距離を規定した画像である。本実施の形態では、デプスマップは、試着者画像から、ステレオマッチング等の公知の方法により作成してもよいし、試着者画像と同じ撮影条件で、第2撮影部20Bを用いて撮影することで取得してもよい。第2撮影部20Bには、デプスマップを取得可能な公知の撮影装置を用いる。
【0024】
本実施の形態では、第1撮影部20Aおよび第2撮影部20Bは、同じタイミングで試着者を撮影する。第1撮影部20Aおよび第2撮影部20Bは、制御部12によって、同じタイミングで同期して撮影を順次行うように制御されている。そして、撮影部20は、撮影によって得た試着者の試着者画像およびデプスマップを、順次、制御部12へ出力する。
【0025】
本実施の形態では、第1撮影部20Aおよび第2撮影部20Bは、試着者を複数の撮影角度から撮影する。このため、第1撮影部20Aは、複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像を得る。また、第2撮影部20Bは、複数の撮影角度の各々に対応するデプスマップを得る。
【0026】
複数の撮影角度は、互いに異なる撮影角度であればよい。例えば、複数の撮影角度は、試着者の体幹を回転軸として360°回転させたときの、予め定めた角度ごとの撮影角度の各々である。具体的には、0°から所定角度(例えば5°)ずつ加算して360°に到るまでの撮影角度の各々であってもよい。撮影角度0°とは、例えば、試着者が第1表示部18に対して正面を向くように対峙した状態の撮影角度を示す。また、撮影角度180°とは、例えば、第1表示部18に対して背中を向けるように対峙した状態の撮影角度を示す。
【0027】
具体的には、第1表示部18の表示面に対峙した試着者を、異なる複数の撮影方向の各々から撮影可能な位置の各々に、第1撮影部20Aおよび第2撮影部20Bを配置する。そして、撮影部20は、各第1撮影部20Aおよび第2撮影部20Bで撮影した撮影画像を得ることで、複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像およびデプスマップを得ればよい。
【0028】
また、第1表示部18の表示面に試着者が対峙したときに、制御部12が、試着者に右回りまたは左回りへの回転を促すメッセージを出力するように制御する。例えば、制御部12は、第1表示部18に該メッセージを表示してもよい。また、例えば、本体部16にスピーカを備えた構成とし、制御部12は、該スピーカから該メッセージを出力してもよい。
【0029】
そして、試着者が第1表示部18に対峙したときに正面から試着者を撮影可能な位置に、第1撮影部20Aおよび第2撮影部20Bを設置する。そして、試着者が回転動作をしたときに、連続して該試着者を撮影する。これにより、撮影部20は、1台の第1撮影部20Aおよび第2撮影部20Bを用いて、複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像およびデプスマップを得てもよい。
【0030】
第1表示部18は、各種画像を表示する装置である。第1表示部18は、例えば、液晶表示装置等の公知の表示装置である。本実施の形態では、第1表示部18は、第1撮影部20Aで撮影された試着者画像を表示する。このため、第1表示部18に対峙した試着者は、鏡を視認する感覚で、第1表示部18を視認することができる。また、第1表示部18は、制御部12で生成された後述する合成画像を表示してもよい。
【0031】
第1表示部18は、例えば矩形状の筐体の一の面に組み込まれている。本実施の形態では、第1表示部18は、人物の等身大以上の大きさで構成されている場合を説明する。なお、第1表示部18の大きさは、この大きさに限定されない。
【0032】
図2は、本実施の形態における、本体部16と試着者Pとの位置関係を示す模式図である。
【0033】
制御部12は(
図2では図示省略)、試着者Pの試着者画像40や、試着者Pが各種衣服を試着した状態を示す合成画像Wなどを、第1表示部18に表示する。
図2には、一例として、試着者画像40と衣服画像42との合成画像Wを示した。人物等の試着者Pは、例えば、該第1表示部18の表示面に対峙した位置から、該第1表示部18に提示された合成画像Wを視認する。例えば、試着者は、予め定めた領域Sに位置したときに、第1表示部18の表示面に対峙した状態となる。領域Sは、試着者が第1表示部18の表示面に対峙する位置である。また、第2撮影部20Bおよび第1撮影部20Aは、第1表示部18の表示面に対峙した試着者Pを撮影可能となるように、撮影位置および撮影方向を予め調整されている。
【0034】
図3は、第1端末10の機能ブロック図である。
【0035】
第1端末10は、制御部12と、撮影部20と、第1記憶部14と、第1表示部18と、を備える。撮影部20、第1記憶部14、および第1表示部18は、制御部12に信号授受可能に接続されている。
【0036】
第1記憶部14は、各種データを記憶する。なお、本体部16が、例えば、ショーウィンドウなどに設置されていたとする。ショーウィンドウは、店頭などに設置されたガラス張りの陳列棚であり、例えば、商品としての衣服を陳列している。ショーウィンドウは、ディスプレイウィンドウ(Display window)、ショップウィンドウ(Shop window)、ストアウィンドウ(Store window)などと称される場合がある。
【0037】
この場合、第1記憶部14は、ショーウィンドウに陳列された衣服の衣服画像を予め記憶してもよい。
【0038】
制御部12は、取得部12Aと、第1算出部12Bと、検出部12Cと、合成部12Dと、第1表示制御部12Eと、通信部12Fと、を含む。
【0039】
取得部12A、第1算出部12B、検出部12C、合成部12D、第1表示制御部12E、および通信部12Fの一部またはすべては、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0040】
取得部12Aは、試着者の試着者画像を取得する。取得部12Aは、第1撮影部20Aから試着者画像を取得する。なお、第1撮影部20Aが撮影角度の各々に対応する試着者画像を撮影した場合、取得部12Aは、撮影角度の各々に対応する試着者画像を取得する。
【0041】
本実施の形態では、取得部12Aは、更に、試着者の体型パラメータを取得してもよい。
【0042】
体型パラメータは、ユーザの体型を示す情報である。体型パラメータは、1または複数のパラメータを含む。パラメータは、人体の1または複数の箇所の採寸値である。なお、採寸値は、実際に採寸した値に限定されず、採寸値を推測した値や、採寸値に相当する値を含む。
【0043】
具体的には、体型パラメータは、胸囲、胴囲、腰囲、身長、および肩幅の少なくとも1つのパラメータを含む。なお、体型パラメータに含まれるパラメータは、これらのパラメータに限定されない。例えば、体型パラメータは、そで丈、股下、などのパラメータを更に含んでもよい。
【0044】
また、体型パラメータは、試着者の体型そのものを示す情報であってもよいし、試着者が体型に合うサイズの衣服を着用したと仮定したときの、該衣服のサイズを示す情報であってもよい。この場合、体型パラメータは、例えば、着丈、肩幅、身幅、そで丈などのパラメータを含んでいてもよい。本実施の形態では、体型パラメータとして、着丈、肩幅、身幅、そで丈を用いる場合を説明する。しかし、体型パラメータは、これらに限定されない。
【0045】
例えば、取得部12Aは、第2撮影部20Bから取得したデプスマップから試着者の体型パラメータを算出することで、体型パラメータを取得する。
【0046】
詳細には、取得部12Aは、まず、第2撮影部20Bから取得したデプスマップから、人物領域を抽出することで、試着者のデプスマップを取得する。
【0047】
取得部12Aは、例えば、デプスマップを構成する各画素の3次元位置のうち、奥行き方向の距離について閾値を設定することで、人物領域を抽出する。たとえば、第2撮影部20Bのカメラ座標系において、第2撮影部20Bの位置を原点とし、Z軸正方向が、第2撮影部20Bの原点から被写体(試着者)方向に伸びるカメラの光軸であるとする。この場合、デプスマップを構成する各画素の内、奥行き方向(Z軸方向)の位置座標が予め定めた閾値(例えば、1mを示す値)以上の画素を除外する。これにより、取得部12Aは、第2撮影部20Bから該閾値の範囲内に存在する人物領域の画素からなるデプスマップ、すなわち、試着者のデプスマップを得る。
【0048】
次に、取得部12Aは、第2撮影部20Bから取得した試着者のデプスマップから、試着者の体型パラメータを算出する。
【0049】
例えば、取得部12Aは、試着者のデプスマップに、人体の三次元モデルデータ(三次元ポリゴンモデル)をあてはめる。そして、取得部12Aは、デプスマップと、試着者にあてはめた三次元モデルデータと、を用いて、体型パラメータに含まれる各パラメータの値(例えば、着丈、肩幅、身幅、そで丈などの各々の値)を算出する。このようにして、取得部12Aは、試着者の体型パラメータを取得する。
【0050】
第1算出部12Bは、取得部12Aで取得した試着者画像における、衣服画像の合成位置を示す合成位置情報を算出する。合成位置は、試着者画像に含まれる試着者を示す領域(以下、試着者領域と称する)に対する、衣服画像の合成時の位置合わせに用いる。
【0051】
合成位置情報は、例えば、試着者画像の試着者の特定の部位(例えば、肩部)を示す情報であってもよいし、試着者画像における、衣服画像の合成対象領域を示すものであってもよい。本実施の形態では、合成位置情報は、試着者画像における、衣服画像の合成対象領域を示すものである場合を説明する。
【0052】
図4は、合成対象領域の説明図である。例えば、取得部12Aが、
図4に示す試着者画像40を取得したとする。なお、撮影部20は、予め定めた固定の撮影倍率で、領域Sに位置した試着者Pを撮影する。
【0053】
この場合、第1算出部12Bは、試着者画像40に含まれる、試着者Pを示す試着者領域40Aを囲む矩形状の合成対象領域56を、合成位置情報として算出する。この場合、合成対象領域56を示す合成位置情報は、試着者画像40における、該矩形状の合成対象領域56の1つの頂点(例えば、頂点56A)の位置座標と、該頂点56Aから、該頂点56Aに連続する2頂点(頂点56B、頂点56C)の各々までの距離と、を含む。なお、合成位置情報は、これらの情報によって規定する方法に限定されない。
【0054】
図3に戻り、取得部12Aが複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像を取得した場合、第1算出部12Bは、複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像ごとに、合成位置情報を算出すればよい。
【0055】
通信部12Fは、サーバ装置28と通信回線34を介して通信するための公知の通信インターフェースである。なお、通信部12Fは、第2端末26とも通信可能としてもよい。
【0056】
通信部12Fは、第1送信部12Gと、第1受信部12Hと、を含む。
【0057】
第1送信部12Gは、ユーザ情報をサーバ装置28へ送信する。本実施の形態では、第1送信部12Gは、ユーザIDと、ユーザ情報と、をサーバ装置28へ送信する。ユーザIDは、ユーザを一意に識別する情報である。ユーザ情報は、試着者画像と、合成位置情報と、を少なくとも含む。ユーザ情報に含まれる試着者画像は、取得部12Aで取得した試着者画像である。ユーザ情報に含まれる合成位置情報は、第1算出部12Bが算出した合成位置情報であり、各試着者画像に対応する。
【0058】
なお、第1算出部12Bが、試着者の体型パラメータを算出した場合、第1送信部12Gは、該体型パラメータを更に含むユーザ情報を、サーバ装置28へ送信すればよい。すなわち、この場合、ユーザ情報は、試着者画像と、該試着者画像に対応する合成位置情報と、該試着者画像の試着者の体型パラメータと、を少なくとも含むものとなる。
【0059】
また、取得部12Aが複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像を取得した場合、第1送信部12Gは、複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像と、複数の試着者画像の各々に対応する合成位置情報と、を少なくとも含むユーザ情報を、サーバ装置28へ送信すればよい。
【0060】
また、ユーザ情報は、試着者画像の撮影日情報を更に含んでいてもよい。撮影日情報は、試着者画像の撮影日を示す情報である。なお、撮影日情報は、試着者画像の撮影タイミングを示す情報であればよく、「日付」に限定されない。例えば、撮影日情報は、試着者画像の撮影の、年、月、日、時、分、秒などを含む。
【0061】
ユーザ情報は、さらに、他の情報を含んでいてもよい。例えば、ユーザ情報は、体型パラメータの算出に用いたデプスマップなどを更に含んでいてもよい。ユーザ情報によって特定されるユーザとは、ユーザ情報に含まれる試着者画像の試着者を示す。
【0062】
本実施の形態では、一例として、第1送信部12Gは、複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像と、複数の試着者画像の各々に対応する合成位置情報と、複数の試着者画像の各々の撮影日情報と、該試着者画像の試着者に対応する体型パラメータと、該体型パラメータの算出に用いたデプスマップと、ユーザ識別情報と、パスワードと、を含むユーザ情報を、サーバ装置28へ送信する場合を説明する。
【0063】
パスワードは、試着者が第2端末26を用いて仮想試着を行うときに入力するパスワードである。例えば、第1端末10の制御部12は、試着者画像を取得するときに、パスワードの入力を促すメッセージを第1表示部18へ表示する。そして、ユーザによる入力部の操作指示によってパスワードが入力されると、制御部12は、該パスワードを取得すればよい。
【0064】
なお、ユーザ情報は、少なくとも試着者画像と合成位置情報とを含む形態であればよく、撮影日情報、体型パラメータと、デプスマップ、およびパスワードの少なくとも1つを含まない形態であってもよい。
【0065】
また、第1送信部12Gは、1人の試着者に対して、1つのユーザ情報をサーバ装置28へ送信するものとする。すなわち、第1送信部12Gは、1人の試着者を識別するユーザIDと、該ユーザIDによって識別されるユーザ(試着者)のユーザ情報と、を対にしてサーバ装置28へ送信する。
【0066】
第1受信部12Hは、通信回線34を介してサーバ装置28や第2端末26から各種データや信号を受信する。例えば、第1受信部12Hは、第1端末10で試着者画像に合成する衣服画像を、サーバ装置28から受信し、第1記憶部14へ記憶する。
【0067】
検出部12Cは、試着者が実空間上における予め定めた領域Sに位置したことを検出する。検出部12Cは、例えば、第1表示部18の表示面に試着者が対峙する領域S(
図2参照)にユーザが位置したことを検知するセンサの検出信号を受け付ける。そして、検出部12Cは、該検出信号を用いて、領域Sに試着者が位置したことを検出する。
【0068】
合成部12Dは、検出部12Cによって領域Sに試着者が位置したことが検出されたときに、取得部12Aが第1撮影部20Aから取得した試着者画像と、第1記憶部14に予め記憶した衣服画像と、を合成した合成画像Wを生成する。
【0069】
第1記憶部14に予め記憶した衣服画像は、例えば、上述したように、本体部16の設置されたショーウィンドウに陳列された衣服の衣服画像である。合成部12Dは、試着者画像における、合成位置情報によって示される位置に、衣服画像を合成することで、合成画像を生成する。合成部12Dによる合成画像の生成方法は、第2端末26における合成画像の生成方法と同様である(詳細後述)。
【0070】
第1表示制御部12Eは、各種画像を第1表示部18に表示する制御を行う。例えば、第1表示制御部12Eは、取得部12Aが試着者画像を取得したときに、取得した試着者画像を第1表示部18に表示する。また、第1表示制御部12Eは、合成部12Dが合成画像を生成したときに、該合成画像を第1表示部18に表示する制御を行う。
【0071】
図5は、第1表示部18に合成画像Wが表示された状態を示す模式図である。
図5に示すように、本体部16がショーウィンドウ50内に設置されていたとする。試着者Pが、ショーウィンドウ50の前における、第1表示部18に対峙する領域Sに位置したとする。すると、検出部12Cが試着者Pを検出し、ショーウィンドウ50に並べられた衣服52(例えば、衣服52Aまたは衣服52B)の衣服画像を、試着者Pの試着者画像に合成した合成画像Wが、第1表示部18に表示されることとなる。
【0072】
このため、ユーザ(試着者)は、何ら操作を行うことなく、第1表示部18の前に位置するだけで、何ら他の操作を行う事なく、合成画像Wを確認することができる。
【0073】
なお、ユーザが予め定めたジェスチャーを行ったときに、合成対象の衣服画像を変更してもよい。この場合、制御部12は、ジェスチャーを示す情報(例えば、右手を上げる、左手を上げる、など)と、制御部12が行う処理を示す情報と、を予め第1記憶部14に記憶すればよい。制御部12が行う処理を示す情報は、例えば、ショーウィンドウ50に並べられた他の衣服52の衣服画像への変更、合成画像の表示の終了、などである。制御部12は、撮影部20で撮影された試着者画像を解析することによりユーザのジェスチャーを認識すればよい。そして、制御部12は、認識したジェスチャーを示す情報に対応する処理を行えばよい。
【0074】
次に、サーバ装置28について説明する。
【0075】
サーバ装置28は、第1情報(詳細後述)を予め記憶する。サーバ装置28は、第2端末26から仮想試着の実行要求信号を受け付けると、仮想試着に必要な各種情報を第2端末26へ送信する。
【0076】
図6は、サーバ装置28の機能ブロック図である。
【0077】
サーバ装置28は、入力部28Aと、第2記憶部28Bと、第2表示部28Cと、制御部28Dと、を備える。入力部28A、第2記憶部28B、および第2表示部28Cは、制御部28Dに信号授受可能に接続されている。
【0078】
入力部28Aは、ユーザの入力を受け付ける。本実施の形態では、サーバ装置28の入力部28Aは、サーバ装置28の管理者の入力を受け付ける。入力部28Aは、ユーザが各種の操作入力を行うための機器である。入力部28Aには、例えば、マウス、ボタン、リモコン、キーボード、マイク等の音声認識装置、および画像認識装置等の1または複数を組み合せたもの等が挙げられる。
【0079】
第2記憶部28Bは、各種データを記憶する。本実施の形態では、第2記憶部28Bは、第1情報と、ユーザ情報と、第4情報と、を記憶する。
【0080】
第1情報は、試着対象の衣服の衣服画像を含む。
【0081】
図7は、第1情報のデータ構造の一例を示す図である。
【0082】
第1情報は、衣服の識別情報(以下、衣服IDと称する)と、属性情報と、撮影角度と、体型パラメータと、モデルIDと、衣服画像と、を対応づけて記憶する。
【0083】
衣服IDは、衣服を一意に識別する識別情報である。商品名は、衣服IDによって識別される衣服の商品名である。属性情報は、対応する衣服IDによって識別される衣服の、販売店、製造元、ブランド名、価格などを示す。
図7には、一例として、ブランド名を属性情報として示した。
【0084】
撮影角度、および体型パラメータは、上記と同様である。モデルIDは、対応する体型パラメータによって特定される体型の人体や人体模型などのモデルの識別情報である。衣服画像は、対応するモデルIDによって識別されるモデルが対応する衣服IDによって識別される衣服を着用した状態を撮影した画像であることが好ましい。
【0085】
図7に示すように、第1情報には、1つの衣服IDに対して複数の撮影角度が対応づけられている。そして、複数の撮影角度の各々に対して、衣服画像が対応づけられている。すなわち、第1情報における撮影角度は、対応する衣服画像の衣服の、撮影時の撮影角度である。言い換えると、各撮影角度に対応する衣服画像は、対応する衣服IDによって識別される衣服を、モデルIDによって識別されるモデル(すなわち、体型パラメータによって特定される体型のモデル)が着用した状態を、対応する撮影角度かで撮影することによって得られた画像である。
【0086】
本実施の形態では、衣服画像に含まれる衣服領域は、衣服が人体に着用された状態に相当する位置に配置されている。
図8は、衣服画像42の詳細を示す模式図である。
【0087】
図8(A)に示すように、衣服画像42における、衣服を示す衣服領域42Aは、衣服領域42Aの衣服がシャツである場合、人体を囲む矩形状の仮想人体領域57における、人体の上半身に相当する位置に配置されている。また、衣服画像42には、該人体を囲む矩形状の仮想人体領域57を示す領域情報が示されている。
【0088】
また、
図8(B)に示すように、衣服画像42における衣服領域42Bは、衣服領域42Bの衣服がスカートである場合、人体を囲む矩形状の仮想人体領域57における、人体の下半身に相当する位置に配置されている。また、衣服画像42には、該人体を囲む矩形状の仮想人体領域57を示す領域情報が示されている。
【0089】
このように、本実施の形態では、衣服画像によって示される衣服の衣服領域が、衣服画像における、該衣服の人体に対する着用位置に応じた位置に配置されている。
【0090】
図6に戻り、サーバ装置28の制御部28Dは、第1情報を予め第2記憶部28Bに記憶する。また、サーバ装置28の制御部28Dは、衣服画像を配信する他のサーバ装置などから通信回線34を介して衣服画像などを取得してもよい。そして、制御部28Dは、取得した衣服画像を第2記憶部28Bに記憶することで第1情報を更新してもよい。
【0091】
次に、ユーザ情報について説明する。サーバ装置28は、第1端末10からユーザ情報およびユーザIDを受信すると、これらを対応づけて第2記憶部28Bに記憶する。上述したように、本実施の形態では、第1端末10がサーバ装置28へ送信するユーザ情報は、複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像と、複数の試着者画像の各々に対応する合成位置情報と、複数の試着者画像の各々の撮影日情報と、該試着者画像の試着者に対応する体型パラメータと、該体型パラメータの算出に用いたデプスマップと、パスワードと、を含む。サーバ装置28は、このユーザ情報を、ユーザIDに対応づけて記憶する。
【0092】
第4情報は、試着者の第1試着者識別情報と、該試着者に関連する他の試着者の第2試着者識別情報と、を対応づけた情報である。
【0093】
関連する他の試着者、とは、第1試着者識別情報によって識別される試着者以外の試着者であればよい。関連する他の試着者は、例えば、第1試着者識別情報によって識別される試着者の親族(親、子、孫、祖父母など)、友人、知人、芸能人などである。第1試着者識別情報と第2試着者識別情報との対応づけは、例えば、試着者による対応付要求などに応じて行えばよい。詳細には、例えば、試着者(第1試着者識別情報によって識別される試着者)が第2端末26を操作し、第2端末26からサーバ装置28へ対応付要求を送信する。対応付要求は、第1試着者識別情報と、第2試着者識別情報と、を含む。サーバ装置28では、対応付要求を受信すると、対応付要求に含まれる第1識別情報と第2識別情報とを対応づけて第4情報に登録すればよい。
【0094】
図9は、ユーザ情報、および第4情報のデータ構造の一例を示す図である。
【0095】
図9(A)および
図9(B)は、ユーザ情報のデータ構造の一例を示す。
図9に示す例では、第2記憶部28Bは、各ユーザIDに対応するユーザ情報を2つのデータベース(第1DB、第2DB)に分けて記憶している。具体的には、第1DBは、ユーザIDと、ユーザ情報の一部(パスワード、撮影日情報、体型パラメータ)と、を対応づけたデータベースである。第2DBは、ユーザIDと、ユーザ情報の他の一部(撮影角度、試着者画像、合成位置情報、撮影日情報、公開)と、を対応づけたデータベースである。なお、第2記憶部28Bは、これらの第1DBと第2DBを1つにまとめて、ユーザIDに対応するユーザ情報として記憶してもよく、そのデータ形式は限定されない。
【0096】
なお、
図9に示す例では、ユーザ情報は、「公開」の項目を更に含む。この「公開」の項目は、対応するユーザIDによって識別される試着者の、試着者画像を全ユーザに対して公開するか、非公開とするか、を示す。「公開」の項目が「×」である場合、非公開を示す。「公開」の項目が「○」である場合、公開を示す。
【0097】
この「公開」の項目は、例えば、サーバ装置28を管理する管理者が入力部28Aを操作することで設定すればよい。
【0098】
図9(C)は、第4情報のデータ構造の一例を示す図である。
図9(C)に示すように、第4情報は、第1試着者識別情報としての“ユーザID”と、第2試着者識別情報としての“関連するユーザID”と、を対応づけた情報である。
【0099】
図6に戻り、また、第2記憶部28Bは、試着情報、および購入情報を更に記憶する。サーバ装置28は、第2端末26から試着情報を受信すると、第2記憶部28Bに記憶する。また、サーバ装置28は、第2端末26から購入情報を受信すると、第2記憶部28Bに記憶する。
【0100】
図10は、試着情報および購入情報のデータ構造の一例を示す図である。
【0101】
試着情報は、衣服識別情報(衣服ID)と、試着時間と、を少なくとも含む。
図10(A)に示す例では、試着情報は、試着履歴IDと、日時と、衣服IDと、ユーザIDと、試着時間と、を含む。試着履歴IDは、試着履歴を識別する識別情報である。日時は、試着情報に含まれる衣服IDの衣服の衣服画像が仮想試着された日時を示す。試着情報におけるユーザIDは、該試着情報の送信元の第2端末26の操作者の識別情報である。試着時間は、衣服画像が試着者画像に合成されて第2端末26の第3表示部26C(詳細後述)に表示された累積時間を示す。
【0102】
購入情報は、衣服画像の衣服の衣服識別情報(衣服ID)と、購入要求信号と、を含む。購入要求信号は、購入する衣服の数量や、購入するユーザ(試着者)のユーザIDや、購入要求を送信した日時を更に含んでいてもよい。
【0103】
図10(B)に示す例では、購入情報は、購入IDと、日時と、衣服IDと、数量と、ユーザIDと、を含む。購入IDは、購入履歴を識別する識別情報である。日時は、第2端末26が購入要求を送信した日時である。衣服IDは、購入する衣服の識別情報である。数量は、購入する衣服の数である。
【0104】
図6に戻り、制御部28Dは、通信部28Eと、検索部28Hと、第2算出部28Iと、第2表示制御部28Jと、第2記憶制御部28Kと、を含む。通信部28E、検索部28H、第2算出部28I、第2表示制御部28J、および第2記憶制御部28Kの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0105】
通信部28Eは、第1端末10および第2端末26と通信する通信インターフェースである。通信部28Eは、第2受信部28Fと、第2送信部28Gと、を含む。
【0106】
第2受信部28Fは、第1端末10や第2端末26から各種データを受信する。本実施の形態では、第2受信部28Fは、ユーザ情報およびユーザIDを第1端末10から受信する。また、第2受信部28Fは、試着情報を第2端末26から受信する。また、第2受信部28Fは、購入情報を第2端末26から受信する。
【0107】
また、第2受信部28Fは、第2端末26から第2情報を受信する。第2情報は、仮想試着の実行要求を少なくとも含む。本実施の形態では、第2情報は、仮想試着の実行要求と、第2端末26を操作する試着者のパスワードと、仮想試着対象の試着者識別情報(試着者ID、以下、ユーザIDと称する場合がある)と、試着者の試着者画像の撮影日時と、を含む。
【0108】
仮想試着対象の試着者識別情報は、第2端末26を操作する試着者の識別情報であってもよいし、第2端末26を操作する試着者に関連する他の試着者の識別情報であってもよい。すなわち、第2端末26が仮想試着対象として選択する試着者は、第2端末26を操作するユーザに限定されず、第2端末26を操作するユーザ以外の他のユーザであってもよい。
【0109】
第2送信部28Gは、第2端末26から第2受信部28Fを介して第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の第2端末26へ第3情報を送信する。
【0110】
第3情報は、ユーザ情報と、衣服画像と、を少なくとも含む。なお、第2送信部28Gは、第2記憶部28Bに記憶されている全ての衣服画像を第2端末26へ送信してもよいし、後述する検索部28Hによって検索された、一部の衣服画像を第2端末26へ送信してもよい。
【0111】
なお、第2送信部28Gは、ユーザ情報と、複数の撮影角度の各々に対応する衣服画像と、を含む第3情報を、第2端末26へ送信することが好ましい。
【0112】
また、第2受信部28Fが、仮想試着対象の試着者識別情報(ユーザID)を含む第2情報を受信したとする。この場合、第2送信部28Gは、第2受信部28Fから該第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の第2端末26へ、該第2情報に含まれる試着者識別情報(ユーザID)によって識別される試着者のユーザ情報と、衣服画像と、を含む第3情報を、第2端末26へ送信すればよい。
【0113】
また、第2受信部28Fが仮想試着対象の試着者識別情報を含む第2情報を受信したとする。この場合、第2送信部28Gは、該第2情報の送信元の第2端末26へ、第1試着者識別情報に対応するユーザ情報と、第2試着者識別情報に対応するユーザ情報と、衣服画像と、を含む第3情報を、第2端末26へ送信することが好ましい。
【0114】
詳細には、第2送信部28Gは、第2情報に含まれる試着者識別情報(ユーザID)と同じ第1試着者識別情報(ユーザID)を、第4情報(
図9(C)参照)から検索する。そして、検索した第1試着者識別情報(ユーザID)に対応する、関連するユーザIDを第2試着者識別情報として、第4情報(
図9(C)参照)から検索する。なお、この検索は、検索部28Hで行ってもよい。
【0115】
また、このとき、関連するユーザIDとして、ユーザ情報に含まれる「公開」の項目が(
図9(B)参照)が、全ユーザに対して公開することを示す「○」であるユーザIDを、更に検索してもよい。なお、この検索は、検索部28Hで行ってもよい。
【0116】
そして、第2送信部28Gは、検索した第1試着者識別情報(ユーザID)と、検索した第2試着者識別情報(ユーザID)と、の各々に対応するユーザ識別情報を、第2端末26へ送信する。
【0117】
検索部28Hは、第2端末26へ送信する試着者画像や、第2端末26へ送信する衣服画像を検索する。
【0118】
例えば、検索部28Hは、第2端末26から受信した第2情報に含まれる試着者識別情報(ユーザID)を読取る。そして、検索部28Hは、読取ったユーザIDに対応するユーザ情報に含まれる、試着者画像を第2記憶部28Bから検索する(
図9(B)参照)。
【0119】
検索部28Hが、試着者画像の検索を行うと、第2送信部28Gは、検索した試着者画像を含むユーザ情報を、サーバ装置28へ送信すればよい。
【0120】
また、検索部28Hは、第2端末26から受信した第2情報に含まれる試着者識別情報(ユーザID)と、撮影日情報と、を読取る。そして、検索部28Hは、第2情報に含まれるユーザIDに対応するユーザ情報における、第2情報に含まれる撮影日情報に対応する体型パラメータを第2記憶部28Bから取得する。そして、検索部28Hは、取得した体型パラメータに一致または類似するサイズ(体型パラメータ)の衣服画像を、第2記憶部28Bから検索する。
【0121】
体型パラメータが一致する、とは、ユーザ情報に含まれる体型パラメータの各々の値と、衣服画像に対応する体型パラメータの各々の値と、が一致することを示す。体型パラメータが類似する、とは、ユーザ情報に含まれる体型パラメータの少なくとも1つと、衣服画像に対応する体型パラメータの少なくとも1つと、が一致または予め定めた誤差範囲内の差であることを示す。
【0122】
検索部28Hが衣服画像の検索を行った場合、第2送信部28Gは、第2端末26から第2情報を受け付けたときに、第2情報の送信元の第2端末26へ、ユーザ情報と、該ユーザ情報に含まれる体型パラメータに一致または類似する検索された衣服画像と、を含む第3情報を送信することが好ましい。
【0123】
また、検索部28Hは、第2受信部28Fで受信した第2情報に含まれる試着者IDによって識別される試着者の趣向などに応じて、第2端末26へ送信する衣服画像を検索してもよい。この場合、該試着者IDに対応づけて、好みの色、形、模様などを第2記憶部28Bに予め記憶しておけばよい。そして、第2送信部28Gは、第2情報の送信元の第2端末26へ、ユーザ情報と、該ユーザ情報に対応するユーザIDのユーザの好みに応じた衣服画像と、を含む第3情報を送信すればよい。
【0124】
また、ユーザによる第2端末26の操作により、試着対象の衣服画像が選択されると、検索部28Hは、選択された衣服画像に類似する衣服画像を第1情報から検索してもよい。選択された衣服画像に類似する、とは、試着対象として選択された衣服画像に、色、形、模様、属性情報(メーカー名、価格など)の少なくとも1つが一致することを示す。この場合、制御部28Dは、第1情報に、衣服画像に対応づけて、更に、衣服画像の色、形、模様などを更に登録しておけばよい。
【0125】
この場合、第2送信部28Gは、第2端末26へ、第2端末26で試着対象として選択した衣服画像に類似する、他の衣服画像を送信することが好ましい。
【0126】
第2算出部28Iは、第2記憶部28Bに記憶された試着情報から、第1課金情報を算出する。第1課金情報は、仮想試着された衣服の提供元(販売メーカーなど)に対して請求する広告料である。例えば、単位時間あたりの課金情報を予め第2記憶部28Bに記憶する。そして、第2算出部28Iは、所定期間ごと(例えば、1週間ごと、1か月ごとなど)に、試着情報に示される試着時間に、単位時間あたりの課金情報を乗算した乗算値を、第1課金情報として算出する。
【0127】
そして、例えば、第2送信部28Gは、仮想試着された衣服の衣服IDに対応する属性情報を第1情報(
図7参照)から読取ることによって、該衣服のメーカー名を取得する。そして、第2送信部28Gは、取得したメーカー名の宛先(例えば、メールアドレスなど)に対して、第1課金情報を送信すればよい。
【0128】
また、第2算出部28Iは、第2記憶部28Bに記憶された購入情報から、第2課金情報を算出する。第2課金情報は、購入された衣服の提供元(販売メーカーなど)に対して請求する、仮想試着システムの利用料である。例えば、第2算出部28Iは、購入された衣服の定価の10%を、第2課金情報として算出する。
【0129】
そして、例えば、第2送信部28Gは、購入された衣服の衣服IDに対応する属性情報を第1情報(
図7参照)から読取ることによって、該衣服のメーカー名を取得する。そして、第2送信部28Gは、取得したメーカー名の宛先(例えば、メールアドレスなど)に対して、第2課金情報を送信すればよい。
【0130】
第2表示制御部28Jは、各種画像を表示するように第2表示部28Cを制御する。第2記憶制御部28Kは、各種データを第2記憶部28Bに記憶する。
【0131】
具体的には、第2記憶制御部28Kは、第1端末10から受信したユーザ情報を、ユーザIDに対応づけて第2記憶部28Bに記憶する。ユーザ情報に撮影日情報が含まれる場合、第2記憶制御部28Kは、ユーザIDおよび撮影日情報ごとに、ユーザ情報を第2記憶部28Bに記憶することが好ましい(
図9(B)参照)。
【0132】
また、第2記憶制御部28Kは、第2端末26から受信した試着情報や購入情報を、第2記憶部28Bに記憶する。
【0133】
次に、第2端末26について説明する。第2端末26は、公知のパーソナルコンピュータである。第2端末26は、携帯可能な端末である。第2端末26は、ユーザが仮想試着サービスの提供を受ける時に操作する端末である。なお、第2端末26は、電話機能を備えた携帯端末などにも適用可能である。
【0134】
図11は、第2端末26の機能ブロック図である。
【0135】
第2端末26は、入力部26Aと、第3記憶部26Bと、第3表示部26Cと、制御部26Dと、を備える。入力部26A、第3記憶部26B、および第3表示部26Cは、制御部26Dに信号授受可能に接続されている。
【0136】
入力部26Aは、ユーザからの入力を受け付ける。入力部26Aは、ユーザが各種の操作入力を行うための機器である。入力部26Aには、例えば、マウス、ボタン、リモコン、キーボード、マイク等の音声認識装置、および画像認識装置等の1または複数を組み合せたもの等が挙げられる。
【0137】
本実施の形態では、入力部26Aは、第2端末26を操作するユーザのユーザIDの入力や、第2端末26を操作するユーザのパスワードの入力や、仮想試着対象の試着者識別情報(試着者ID、すなわちユーザID)の入力や、試着対象の衣服画像の選択、などの各種情報の入力を、ユーザから受け付ける。
【0138】
第3表示部26Cは、各種画像を表示する。本実施の形態では、第3表示部26Cは、試着対象の衣服画像の一覧を選択可能に表示する。また、第3表示部26Cは、試着者画像に衣服画像を合成した合成画像を表示する。
【0139】
なお、入力部26Aおよび第3表示部26Cは、一体的に構成されていてもよい。具体的には、入力部26Aおよび第3表示部26Cは、入力機能および表示機能の双方を備えたUI(User Interface)部として構成されていてもよい。UI部には、タッチパネル付LCD(Liquid Crystal Display)等がある。
【0140】
第3記憶部26Bは、各種情報を記憶する。
【0141】
制御部26Dは、通信部26Eと、第3記憶制御部26Hと、受付部26Iと、生成部26Jと、第3表示制御部26Kと、第3算出部26Lと、を含む。通信部26E、第3記憶制御部26H、受付部26I、生成部26J、第3表示制御部26K、および第3算出部26Lの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0142】
通信部26Eは、サーバ装置28と通信するインターフェースである。なお、通信部26Eは、更に、第1端末10と通信してもよい。
【0143】
通信部26Eは、第3送信部26Fと、第3受信部26Gと、を含む。
【0144】
第3送信部26Fは、サーバ装置28などの外部装置へ各種情報を送信する。本実施の形態では、第3送信部26Fは、サーバ装置28へ第2情報や、試着情報や、購入情報を送信する。第3受信部26Gは、サーバ装置28から第3情報を受信する。
【0145】
第3記憶制御部26Hは、各種情報を第3記憶部26Bに記憶する。第3記憶制御部26Hは、受信した第3情報を第3記憶部26Bへ記憶する。このため、第2端末26は、サーバ装置28から受信した第3情報を用いて、仮想試着サービスを提供することが可能となる。
【0146】
第3表示制御部26Kは、各種情報を第3表示部26Cへ表示する。
【0147】
例えば、第3表示制御部26Kは、受付画面や、試着画面などを、第3表示部26Cに表示する。受付画面は、第2端末26を操作するユーザのユーザIDやパスワードの入力を受け付けるための画面である。
【0148】
試着画面は、試着対象の衣服画像を試着者に選択させるための、複数の衣服画像を含む画面である。また、試着画面は、試着者画像上に、試着対象として選択された衣服画像を合成した合成画像を含む画面である。
【0149】
図12は、第3表示部26Cに表示された試着画面の一例を示す図である。
図12(A)に示すように、第2端末26の第3表示部26Cには、試着画面48が表示される。試着画面48は、衣服画像の一覧46や、試着者画像40と衣服画像42とを合成した合成画像Wなどを含む。
【0150】
図11に戻り、受付部26Iは、ユーザによる操作指示を入力部26Aから受け付ける。本実施の形態では、受付部26Iは、試着対象の衣服画像の選択を入力部26Aから受け付ける。例えば、第3表示制御部26Kは、サーバ装置28から受信した衣服画像の一覧を第2端末26へ表示する。ユーザは、入力部26Aを操作することで、表示された衣服画像の一覧の中から、試着対象の衣服画像を選択する。すると、受付部26Iは、試着対象の衣服画像の選択を入力部26Aから受け付ける。
【0151】
また、受付部26Iは、ユーザからの回転指示を更に受け付ける。回転指示を受付けると、第3表示制御部26Kは、回転指示に応じて、第3表示部26Cに表示した合成画像を回転させる。
【0152】
例えば、
図12(A)に示す合成画像Wが第3表示部26Cに表示されていたとする。この状態で、ユーザによる入力部26Aの操作指示により、矢印L方向への回転が指示されたとする。この場合、受付部26Iは、矢印L方向への回転指示を受付ける。そして、第3表示制御部26Kは、回転指示に応じて、合成画像Wを矢印L方向へ回転させる(
図12(B)参照)。
【0153】
図11に戻り、生成部26Jは、第3記憶部26Bに記憶した第3情報に基づいて、試着者画像における合成位置情報によって示される位置に、選択を受け付けた衣服画像を合成した合成画像を生成する。
【0154】
ここで、第3情報に含まれる合成位置情報は、合成対象領域であり、
図4に示すように、試着者画像40に含まれる、試着者Pを示す試着者領域40Aを囲む矩形状の合成対象領域56である。また、
図8に示すように、本実施の形態では、衣服画像42に含まれる衣服領域42A、42Bは、衣服が人体に着用された状態に相当する位置に配置されている。また、衣服画像42には、人体を囲む矩形状の仮想人体領域57を示す領域情報が示されている。
【0155】
このため、生成部26Jは、試着対象として選択された衣服画像における仮想人体領域57を、試着する試着者の試着者画像における合成対象領域56に一致するように、拡大または縮小、および位置合わせを行うことで、合成画像Wを生成する。このため、生成部26Jは、容易に且つ高速に、精度良く位置合わせされた合成画像Wを生成することが出来る。
【0156】
図11を用いて説明を続ける。第3算出部26Lは、試着時間を算出する。試着時間とは、選択を受け付けた衣服画像が試着者画像上に合成されて第3表示部26Cに表示された累積時間を示す。例えば、ユーザによる入力部26Aの操作指示によって、試着対象として選択される衣服画像が適宜変更される場合がある。このため、第3算出部26Lは、選択を受け付けた衣服画像が試着者画像上に合成されて、合成画像として第3表示部26Cに表示された累積時間を、試着時間として算出する。
【0157】
次に、仮想試着システム1で実行する仮想試着処理の手順を説明する。
【0158】
図13は、仮想試着システム1で実行する仮想試着処理の手順を示すシーケンス図である。
【0159】
まず、第1端末10の検出部12Cが、試着者が第1表示部18に対峙する領域S内に位置したことを検出する(SEQ100)。
【0160】
次に、撮影部20が、領域S内に位置した試着者を撮影する(SEQ102)。取得部12Aは、撮影部20から、試着者画像およびデプスマップを取得する(SEQ104)。このとき、上述したように、本実施の形態では、取得部12Aは、撮影角度の各々に対応する試着者画像と、試着者の体型パラメータを取得する。
【0161】
次に、第1算出部12Bが、SEQ104で取得した、撮影角度の各々に対応する試着者画像の各々について、衣服画像の合成位置を示す合成位置情報を算出する(SEQ106)。
【0162】
次に、制御部12は、第1端末10で仮想試着を行うか否かを判断する(SEQ108)。制御部12は、例えば、予め、仮想試着を行うか否かを示すモード情報を第1記憶部14に記憶する。このモード情報や、ユーザによる操作指示によって変更可能とする。そして、制御部12は、モード情報を読取ることで、SEQ108の判断を行えばよい。
【0163】
第1端末10で仮想試着を行わない場合(SEQ108:No)、後述するSEQ114へ進む。
【0164】
第1端末10で仮想試着を行う場合には(SEQ108:Yes)、SEQ110へ進む。SEQ110では、合成部12Dが、SEQ104で取得部12Aが取得した試着者画像と、第1記憶部14に予め記憶した衣服画像と、を合成した合成画像Wを生成する(SEQ110)。そして、第1表示制御部12Eが、合成画像Wを第1表示部18に表示する(SEQ112)。
【0165】
SEQ100〜SEQ112の処理によって、
図5に示すように、例えばショーウィンドウ50の前に対峙したユーザに対して、ショーウィンドウ50に配列された衣服52の衣服画像とユーザの試着者画像とを合成した合成画像Wを、第1表示部18に表示することができる。この場合、ユーザは、なんら操作を行うことなく、視認している衣服を仮想試着した状態を、第1表示部18に表示された合成画像Wによって確認することができる。
【0166】
なお、第1端末10においても、第2端末26と同様に、ユーザによって選択された衣服画像を、試着者画像に合成した合成画を表示する処理を更に行ってもよい。
【0167】
次に、第1端末10の第1送信部12Gが、ユーザ情報とユーザIDをサーバ装置28へ送信する(SEQ114)。ユーザ情報は、例えば、SEQ104で取得した複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像と、該試着者画像の試着者に対応する体型パラメータと、複数の試着者画像の各々の撮影日情報と、該体型パラメータの算出に用いたデプスマップと、パスワードと、SEQ106で算出された、複数の試着者画像の各々に対応する合成位置情報と、を含む。
【0168】
サーバ装置28の第2受信部28Fは、ユーザ情報およびユーザIDを第1端末10から受信する(SEQ116)。サーバ装置28の第2記憶制御部28Kは、受信したユーザ情報およびユーザIDを、対応づけて、第2記憶部28Bに記憶する。
【0169】
なお、SEQ100〜SEQ116の処理は、試着者画像が撮影部20によって撮影されるたびに、繰返し実行される。このため、サーバ装置28の第2記憶制御部28Kには、複数の試着者(ユーザ)の各々のユーザIDに対応するユーザ情報が記憶される。また、上述したように、ユーザ情報が撮影日情報を含む場合、同じユーザ(1つのユーザIDによって識別される1人のユーザ)に対して、撮影日の異なる複数のユーザ情報が第2記憶制御部28Kに記憶されることとなる。
【0170】
一方、ユーザによる第2端末26の操作指示によって、第2端末26の仮想試着アプリケーションが起動される(SEQ118)。すると、第3表示制御部26Kは、受付画面を第3表示部26Cに表示する。受付画面は、上述したように、第2端末26を操作するユーザのユーザIDやパスワードの入力を受け付けるための画面である。
【0171】
受付部26Iは、入力部26Aから、ユーザIDとパスワードを受け付ける(SEQ120)。次に、第3受信部26Gが、第2情報をサーバ装置28へ送信する(SEQ122)。この場合、第2情報は、仮想試着の実行要求と、SEQ120で受け付けた、第2端末26を操作するユーザのパスワードと、ユーザIDと、を含む。
【0172】
サーバ装置28の第2受信部28Fは、第2情報を第2端末26から受信する。すると、検索部28Hは、第2記憶部28Bから試着者画像を検索する(SEQ124)。詳細には、検索部28Hは、受信した第1情報に含まれるユーザIDに対応するユーザ情報に含まれる、試着者画像を検索する(
図9(B)参照)。また、検索部28Hは、受信した第1情報に含まれるユーザIDに関連するユーザIDを第4情報(
図9(C)参照)から検索する。そして、検索部28Hは、検索したユーザIDに対応するユーザ情報に含まれる、試着者画像を検索する(
図9(B)参照)。
【0173】
このため、検索部28Hは、第2端末26を操作するユーザ(例えば、祖父)のユーザ情報に含まれる試着者画像と、該ユーザに関連する他のユーザ(例えば、孫)のユーザ情報に含まれる試着者画像と、を検索する。
【0174】
また、上述したように、第2記憶部28Bは、撮影日情報ごとにユーザ情報を記憶している。このため、検索部28Hは、同一ユーザについて、撮影日の異なる複数種類の試着者画像を検索することとなる。具体的には、例えば、検索部28Hは、同一ユーザについて、異なる年齢のときに撮影された複数種類の試着者画像を検索することとなる。
【0175】
次に、第2送信部28Gは、検索した各ユーザの試着者画像の一覧を、第2端末26へ送信する(SEQ126)。なお、このとき、第2送信部28Gは、検索した各ユーザの各々について、複数の撮影日の各々に対応する試着者画像を、第2端末26へ送信する。
【0176】
第2端末26の第3受信部26Gが、試着者画像の一覧を受信すると、第3表示制御部26Kが試着者画像の一覧を第3表示部26Cに表示する(SEQ128)。
【0177】
第2端末26を操作するユーザは、入力部26Aを操作することで、第3表示部26Cに表示された試着者画像の中から、仮想試着を行う対象の試着者の試着者画像を選択する。すると、受付部26Iが、選択された試着者画像の試着者IDと、選択された試着者画像の撮影日情報と、を、試着対象の試着者の試着者IDおよび撮影日情報として受け付ける(SEQ130)。そして、第3送信部26Fが、受付けた試着者ID(ユーザID)と撮影日情報とを、サーバ装置28へ送信する(SEQ132)。
【0178】
このため、サーバ装置28には、試着対象として、第2端末26を操作するユーザ、または該ユーザに関連する他のユーザ(親族、友人、知人、芸能人など)の試着者IDと、該試着者IDによって識別される試着者の試着者画像の撮影日情報と、送信されることとなる。
【0179】
サーバ装置28の第2受信部28Fは、試着対象の試着者IDおよび撮影日情報を第2端末26から受信する。すると、サーバ装置28の検索部28Hが、衣服画像を第2記憶部28Bから検索する(SEQ134)。
【0180】
サーバ装置28の検索部28Hは、例えば、SEQ132で受信した試着者ID(ユーザID)に対応するユーザ情報における、SEQ132で受信した撮影日情報に対応する体型パラメータを第2記憶部28Bから取得する。そして、検索部28Hは、取得した体型パラメータに一致または類似するサイズ(体型パラメータ)の衣服画像を、第2記憶部28Bから検索する(SEQ134)。
【0181】
このため、選択された撮影日に撮影された試着者画像の試着者の、体型にあった衣服画像が、検索されることとなる。
【0182】
すなわち、例えば、第2端末26を操作するユーザが試着者として、10年前に撮影した自分の試着者画像を選択したとする。この場合、検索部28Hは、10年前に撮影された試着者画像の試着者の体型にあった衣服画像を検索することとなる。
【0183】
また、例えば、第2端末26を操作するユーザが試着者として、試着者の孫にあたる他のユーザの試着者画像を選択したとする。この場合、検索部28Hは、孫の体型にあった衣服画像を検索することとなる。
【0184】
そして、サーバ装置28の第2送信部28Gは、SEQ134で検索された衣服画像の一覧を、第2端末26へ送信する(SEQ136)。SEQ136の処理において、本実施の形態では、一例として、第2送信部28Gは、複数の撮影角度の各々に対応する衣服画像の内、ある撮影角度(例えば、0°)に対応する、SEQ134で検索された衣服画像を第2端末26へ送信する場合を説明する。なお、全ての撮影角度の衣服画像をSEQ136において第2端末26へ送信してもよい。
【0185】
第2端末26の第3受信部26Gは、サーバ装置28から衣服画像を受信する。次に、第2端末26の第3表示制御部26Kが、受信した衣服画像の一覧と、試着者画像と、を含む試着画面を、第3表示部26Cに表示する(SEQ138)。なお、SEQ138で表示する試着画面に含まれる試着者画像は、SEQ130で受け付けた試着者IDおよび撮影日情報に対応する試着者画像である。
【0186】
次に第2端末26の受付部26Iが、試着対象の衣服画像の選択を入力部26Aから受け付ける(SEQ140)。ユーザは、入力部26Aを操作することで、第3表示部26Cに表示された衣服画像の一覧から、試着対象の衣服画像を選択する。これにより、受付部26Iが、試着対象の衣服画像の選択を入力部26Aから受け付ける。そして、第2端末26の第3送信部26Fが、選択を受け付けた衣服画像の衣服IDをサーバ装置28へ送信する(SEQ142)。
【0187】
次に、サーバ装置28の第2受信部28Fが、衣服IDを受け付ける。サーバ装置28の検索部28Hは、受付けた衣服IDに対応する、全ての撮影角度の各々に対応する衣服画像を第1情報から検索する(SEQ144)。
【0188】
また、サーバ装置28の検索部28Hは、試着対象として第2端末26で選択された衣服画像(SEQ142によって受け付けた衣服IDによって識別される衣服画像)に類似する他の衣服画像を第1情報から検索する(SEQ146)。
【0189】
そして、サーバ装置28の第2送信部28Gは、衣服IDに対応する、全撮影角度の各々に対応する衣服画像と、該衣服IDの衣服画像に類似する他の衣服画像と、を第2端末26へ送信する(SEQ148)。
【0190】
第2端末26の第3受信部26Gは、サーバ装置28から、SEQ140で受け付けた試着対象の衣服画像の、全撮影角度の各々の衣服画像と、該衣服画像に類似する他の衣服画像と、を受信する。
【0191】
第2端末26の生成部26Jは、合成画像を生成する(SEQ150)。SEQ150では、生成部26Jは、SEQ130で試着対象として受け付けた試着者の、全撮影方向の各々に対応する試着者画像と、SEQ148で受け付けた、試着対象の全撮影角度の各々の衣服画像と、を読取る。そして、生成部26Jは、読取った試着者画像と、同じ撮影角度の衣服画像と、を合成することで、合成画像Wを生成する。このため、生成部26Jは、試着対象として選択された試着者画像および衣服画像について、全撮影角度の各々に対応する、合成画像Wを生成することとなる。
【0192】
また、このとき、上述したように、生成部26Jは、試着対象として選択された衣服画像における仮想人体領域57を、試着する試着者の試着者画像における領域56に一致するように、拡大または縮小、および位置合わせを行うことで、合成画像Wを生成する。このため、生成部26Jは、容易に且つ高速に、精度良く位置合わせされた合成画像Wを生成することが可能となる。
【0193】
第3表示制御部26Kは、SEQ150で生成された合成画像を含む試着画面48を、第3表示部26Cに表示する(SEQ152)。また、第3表示制御部26Kは、試着画面48に、SEQ148でサーバ装置28から受信した、合成に用いた衣服画像に類似する他の衣服画像の一覧46を表示する。このため、第3表示部26Cには、例えば、
図12(A)に示す試着画面48が表示される。
【0194】
すなわち、第3表示部26Cには、ユーザによって選択された試着者の、ユーザによって選択された撮影日の試着者画像上に、ユーザによって選択された衣服画像の合成された合成画像が表示される。また、第3表示部26Cには、ユーザが試着対象として選択した衣服画像に類似する他の衣服画像の一覧46が、選択可能に表示されることとなる。
【0195】
次に、受付部26Iが、ユーザから回転指示を受付けたか否かを判断する(SEQ154)。受付部26Iは、入力部26Aから回転指示を受付けたか否かを判別することで、SEQ154の判断を行う。回転指示を受付けなかった場合(SEQ154:No)、SEQ158へ進む。一方、回転指示を受付けると(SEQ154:Yes)、第3表示制御部26Kは、回転指示に応じて、第3表示部28Cに表示した合成画像を回転させる(SEQ156)。
【0196】
このため、
図12(A)に示す合成画像Wが、回転指示に応じて、ユーザによる入力部26Aの操作指示により、矢印L方向への回転が指示されたとする。この場合、第3表示制御部26Kは、回転指示に応じて、合成画像Wを矢印L方向へ回転させる(
図12(B)。
【0197】
次に、第2端末26の受付部26Iが購入指示を受付けたか否かを判断する(SEQ158)。受付部26Iは、ユーザによる入力部26Aの操作指示により、第3表示部26Cに表示されている衣服画像の購入指示がなされたか否かを判断する。購入指示を受付けない場合(SEQ158:No)、SEQ168へ進む。購入指示を受付けた場合(SEQ158:Yes)、第3送信部26Fが、購入指示された衣服画像の衣服の衣服識別情報と、購入要求信号と、を含む購入情報を、サーバ装置28および該衣服画像の販売サイトへ送信する(SEQ160)。
【0198】
サーバ装置28の第2受信部28Fは、購入情報を受信すると、サーバ装置28の第2記憶制御部28Kが、購入情報を第2記憶部28Bへ記憶する(SEQ162)。サーバ装置28の第2算出部28Iは、所定期間ごとに、第2課金情報を算出する(SEQ164)。サーバ装置28の第2送信部28Gは、算出された第2課金情報を、購入された衣服のメーカーに送信する(SEQ166)。具体的には、例えば、第2送信部28Gは、該メーカーの通信販売サイトを運営するサーバへ、第2課金情報を、通信回線34を介して送信する。
【0199】
次に、第2端末26の受付部26Iが、仮想試着の終了を受け付けたか否かを判断する(SEQ168)。受付部26Iは、入力部26Aから仮想試着の終了を示す信号を受け付けたか否かを判別することで、SEQ168の判断を行う。
【0200】
仮想試着の終了を受付けない場合(SEQ168:No)、上記SEQ140へ戻る。一方、仮想試着の終了を受け付けると(SEQ168:Yes)、第2端末26の第3算出部26Lが、SEQ140で選択を受け付けた衣服画像が試着者画像上に合成されて第3表示部26Cに表示された累積時間を試着時間として算出する(SEQ170)。
【0201】
第2端末26の第3送信部26Fは、SEQ170で算出された試着時間と、該試着時間の算出元の衣服画像の衣服IDと、第2端末26のユーザIDと、を含む試着情報を、サーバ装置28へ送信する(SEQ172)。
【0202】
サーバ装置28の第2受信部28Fは、試着情報を受信すると、第2記憶部28Bに記憶する(SEQ174)。サーバ装置28の第2算出部28Iは、試着情報から、第1課金情報を算出する(SEQ176)。サーバ装置28の第2送信部28Gは、算出された第1課金情報を、試着された衣服のメーカーに送信する(SEQ178)。具体的には、例えば、第2送信部28Gは、該メーカーの通信販売サイトを運営するサーバへ、第1課金情報を、通信回線34を介して送信する。そして、本シーケンスを終了する。
【0203】
なお、
図13に示すシーケンスでは、サーバ装置28は、第2端末26からの要求に応じて、試着者画像、衣服画像、全角度の衣服画像、類似する衣服画像を第2端末26へ送信する場合を説明した(SEQ122〜SEQ148参照)。しかし、サーバ装置28は、SEQ122で第1情報を第2端末26から受け付けたときに、ユーザ情報と衣服画像とを含む第3情報を、第2端末26へ一度に送信する形態であってもよい。
【0204】
以上説明したように、本実施の形態の仮想試着システム1は、予め定めた場所に設置された第1端末10と、第1端末10に接続されるサーバ装置28と、サーバ装置28に接続される携帯可能な第2端末26と、を備える。第1端末10は、取得部12Aと、第1算出部12Bと、第1送信部12Gと、を備える。取得部12Aは、試着者の試着者画像を取得する。第1算出部12Bは、試着者画像における、衣服画像の合成位置を示す合成位置情報を算出する。第1送信部12Gは、試着者画像と合成位置情報とを含むユーザ情報をサーバ装置28へ送信する。
【0205】
サーバ装置28は、第2記憶部28Bと、第2受信部28Fと、第2送信部28Gと、を備える、第2記憶部28Bは、衣服画像を含む第1情報を予め記憶する。第2受信部28Fは、ユーザ情報を第1端末10から受信する。第2送信部28Gは、第2端末26から仮想試着の実行要求信号を含む第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の第2端末26へ、ユーザ情報と衣服画像とを含む第3情報を送信する。
【0206】
第2端末26は、第3送信部26Fと、第3受信部26Gと、第3記憶部26Bと、を備える。第3送信部26Fは、サーバ装置28へ第2情報を送信する。第3受信部26Gは、サーバ装置28から第3情報を受信する。第3記憶部26Bは、受信した第3情報を記憶する。
【0207】
このため、携帯可能な第2端末26では、サーバ装置28から受信した第3情報に含まれる、衣服画像と、ユーザ情報に含まれる試着者画像および合成位置情報と、を用いて、試着者画像に衣服画像を合成した合成画像を生成することができる。
【0208】
従って、本実施の形態の仮想試着システム1は、任意の場所で仮想試着サービスの提供を受けることが出来る。
【0209】
また、第2端末26は、受付部26Iと、生成部26Jと、第3表示部26Cと、を備える。受付部26Iは、試着対象の衣服画像の選択を受け付ける。生成部26Jは、第3情報に基づいて、試着者画像における合成位置情報によって示される位置に、選択を受け付けた衣服画像を合成した合成画像を生成する。第3表示部26Cは、合成画像を表示する。
【0210】
このため、仮想試着システム1は、任意の場所で、仮想試着サービスの提供を受けることができる。
【0211】
また、合成位置情報は、試着者画像における、衣服画像の合成対象領域を示すことが好ましい。このため、仮想試着システム1は、上記効果に加えて、衣服画像の合成時に用いる情報の縮小を図ることができる。
【0212】
また、第1端末10の取得部12Aは、試着者画像と、該試着者画像の試着者の体型を示す体型パラメータと、を取得する。第1端末10の第1送信部12Gは、体型パラメータを更に含むユーザ情報を、サーバ装置28へ送信する。サーバ装置28は、更に、検索部28Hを備える。検索部28Hは、受信したユーザ情報に含まれる体型パラメータに一致または類似するサイズの衣服画像を検索する。サーバ装置28の第2受信部28Fは、第2端末26から第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の第2端末26へ、ユーザ情報と、該ユーザ情報に含まれる体型パラメータに一致または類似する検索された衣服画像と、を含む第3情報を送信する。
【0213】
このため、第2端末26を操作するユーザは、試着者画像の試着者の体型に応じたサイズの衣服画像から、試着者画像に合成する衣服画像を選択することが可能となる。
【0214】
また、第1端末10の取得部12Aは、試着者を異なる複数の撮影角度から撮影した試着者画像を取得する。第1端末10の第1算出部12Bは、複数の撮影角度の各々に対応する試着者画像ごとに、合成位置情報を算出する。第1端末10の第1送信部12Gは、複数の前記撮影角度の各々に対応する試着者画像を含むユーザ情報を、サーバ装置28へ送信する。
【0215】
サーバ装置28の第2記憶部28Bは、複数の撮影角度の各々に対応する衣服画像を含む第1情報を予め記憶する。サーバ装置28の第2送信部28Gは、第2情報を受け付けたときに、ユーザ情報と、複数の撮影角度の各々に対応する衣服画像と、を含む第3情報を、第2端末26へ送信する。
【0216】
このため、第2端末26は、1つの方向から撮影された試着者画像および衣服画像のみではなく、複数の撮影方向の各々から撮影された、複数の試着者画像および複数の衣服画像を取得する。よって、本実施の形態の仮想試着システム1では、上記効果に加えて、試着者画像の撮影角度を様々な角度に変更した合成画像を提供することができる。
【0217】
また、撮影角度は、試着者の体幹を回転軸として360°回転させた角度であることが好ましい。このため、本実施の形態の仮想試着システム1では、上記効果に加えて、例えば、試着者画像の試着者を、正面、側面、背面などのあらゆる方向から視認したときの合成画像を提供することができる。
【0218】
また、第2端末26の受付部26Iは、ユーザからの回転指示を更に受け付ける。第2端末26の第3表示制御部26Kは、回転指示に応じて、第3表示部26Cに表示した合成画像を回転させる。このため、本実施の形態の仮想試着システム1では、上記効果に加えて、例えば、試着者画像の試着者を、正面、側面、背面などのあらゆる方向から視認したときの合成画像を提供することができる。
【0219】
また、第2端末26の第3送信部26Fは、仮想試着対象の試着者識別情報(試着者ID、ユーザID)を更に含む第2情報をサーバ装置28へ送信する。サーバ装置28の第2送信部28Gは、第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の第2端末26へ、受付けた第2情報に含まれる試着者識別情報(試着者ID)によって識別される試着者のユーザ情報と、衣服画像と、を含む第3情報を、第2端末26へ送信する。
【0220】
このため、本実施の形態の仮想試着システム1では、上記効果に加えて、仮想試着対象として、任意の試着者の試着者画像を、衣服画像を合成する対象として用いることができる。
【0221】
また、第2端末26の第3送信部26Fは、該第2端末26を操作する試着者の試着者識別情報(試着者ID)を更に含む第2情報をサーバ装置28へ送信する。サーバ装置28の第2記憶部28Bは、試着者の第1試着者識別情報(ユーザID)と、該試着者に関連する他の試着者の第2試着者識別情報(関連するユーザID)とを対応づけた第4情報を更に記憶する。サーバ装置28の第2受信部28Fは、第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の第2端末26へ、該第2情報に含まれる試着者識別情報(試着者ID、ユーザID)としての第1試着者識別情報に対応するユーザ情報と、第2試着者識別情報に対応するユーザ情報と、衣服画像と、を含む前記第3情報を、第2端末26へ送信する。
【0222】
このため、本実施の形態の仮想試着システム1では、上記効果に加えて、仮想試着対象として、任意の試着者の試着者画像と、該試着者に関連する他の試着者の試着者画像と、を、衣服画像を合成する対象として用いることができる。
【0223】
また、第1端末10の第1送信部12Gは、試着者画像の撮影日情報を更に含むユーザ情報をサーバ装置28へ送信する。サーバ装置28の第2記憶制御部28Kは、受信したユーザ情報を、該ユーザ情報に含まれる撮影日情報ごとに第2記憶部28Bへ記憶する。
【0224】
このため、本実施の形態の仮想試着システム1では、上記効果に加えて、仮想試着対象として、任意の試着者の、選択された撮影日に対応する試着者画像を、衣服画像を合成する対象として用いることができる。
【0225】
また、第2端末26は、第3算出部26Lを更に備える。第3算出部26Lは、選択を受け付けた衣服画像が試着者画像上に合成されて第3表示部26Cに表示された累積時間を試着時間として算出する。第2端末26の第3送信部26Fは、衣服画像の衣服の衣服識別情報(衣服ID)と、試着時間と、を含む試着情報を、サーバ装置28へ更に送信する。サーバ装置28の第2受信部28Fは、第2端末26から試着情報を更に受信する。
【0226】
このため、本実施の形態では、上記効果に加えて、サーバ装置28を管理する管理者が、試着情報を、販売促進や顧客情報の分析などに用いることが可能となる。また、サーバ装置28の第2算出部28Iは、試着情報を用いて、第1課金情報を算出してもよい。
【0227】
また、第2端末26の受付部26Iは、衣服画像の衣服の購入要求を更に受け付ける。第2端末26の第3送信部26Fは、衣服画像の衣服の衣服識別情報(衣服ID)と購入要求信号とを含む購入情報を、サーバ装置28へ送信する。サーバ装置28の第2受信部28Fは、第2端末26から購入情報を更に受信する。
【0228】
このため、本実施の形態では、上記効果に加えて、サーバ装置28を管理する管理者が、購入情報を、販売促進や顧客情報の分析などに用いることが可能となる。また、サーバ装置28の第2算出部28Iは、購入情報を用いて、第2課金情報を算出してもよい。
【0229】
また、第1端末10は、検出部12Cと、第1表示制御部12Eと、を備える。検出部12Cは、試着者が実空間上における予め定めた領域Sに位置したことを検出する。第1表示制御部12Eは、試着者が領域Sに位置したときに、取得部12Aが取得した試着者の試着者画像と、予め記憶した衣服画像と、を合成した合成画像を第1表示部18に表示する。
【0230】
このため、本実施の形態の仮想試着システム1は、上記効果に加えて、ユーザに対してなんら特別な操作を要求することなく、ユーザが視認している衣服を仮想試着した状態を、第1表示部18に表示させることができる。
【0231】
なお、第1算出部12Bを、サーバ装置28に備えた構成としてもよい。この場合、第1端末10は、第1算出部12Bを備えない構成とすればよい。そして、第1端末10の第1送信部12Gは、試着者画像を含むユーザ情報をサーバ装置28へ送信すればよい。そして、サーバ装置28に設けた第1算出部12Bは、第2受信部28Fで受信したユーザ情報に含まれる試着者画像における、衣服画像の合成位置を示す合成位置情報を算出すればよい。また、第2送信部28Gは、第2端末26から第2情報を受け付けたときに、該第2情報の送信元の第2端末26へ、合成位置情報を更に含むユーザ情報と衣服画像とを含む第3情報を送信すればよい。
【0232】
次に、本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28のハードウェア構成について説明する。
図14は、本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0233】
本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28は、表示部80、通信I/F部82、入力部94、CPU86、ROM(Read Only Memory)88、RAM(Random Access Memory)90、およびHDD92等がバス96により相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0234】
CPU86は、本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28の各々の処理を制御する演算装置である。RAM90は、CPU86による各種処理に必要なデータを記憶する。ROM88は、CPU86による各種処理を実現するプログラム等を記憶する。HDD92は、上述した第1記憶部14、第2記憶部28B、第3記憶部26Bに格納されるデータを記憶する。通信I/F部82は、外部装置や外部端末に通信回線等を介して接続し、接続した外部装置や外部端末との間でデータを送受信するためのインターフェースである。表示部80は、上述した第1表示部18、第2表示部28C、第3表示部26C、の各々に相当する。入力部94は、ユーザからの操作指示を受け付ける。
【0235】
本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムは、ROM88等に予め組み込んで提供される。
【0236】
なお、本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28で実行されるプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成してもよい。
【0237】
また、本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28における上記各処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0238】
本実施の形態の、第1端末10、第2端末26、およびサーバ装置28で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムは、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0239】
なお、上記HDD92に格納されている各種情報は、外部装置に格納してもよい。この場合には、該外部装置とCPU86と、を、ネットワーク等を介して接続した構成とすればよい。
【0240】
なお、上記には、本発明の実施の形態を説明したが、上記実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。