【課題を解決するための手段】
【0018】
内歯車歯が備えられた中空ホイールを生成するための方法は、工作物を含み、長手軸を有する管状の(または管のような)断面を含み、以下で利用される径方向という用語が長手軸を通って規定される工作物がN≧2個の型押工具によって管状の断面の内側上で処理されることを含み、型押工具の各々は、当該方法の実行中に歯車歯を生成するための作業位置に導かれ、工作物は、時間とともに変動する回転速度で上記長手軸を中心とする回転動作を実行し、作業位置にある型押工具のそれぞれ少なくとも1つは、上記回転動作と同期される径方向振動動作を実行し、したがって作業位置にある上記少なくとも1個の型押工具は、工作物を反復的に、特に周期的に処理する。
【0019】
上述の長手軸によって、以下で用いられる「径方向」および「軸方向」という用語が規定される。
【0020】
その際に、型押工具は、特に別個の型押工具であってもよい。
典型的に、工作物は、作業位置にあるそれぞれ少なくとも1個の型押工具によって反復的に次々に処理される。典型的に、全く同一の少なくとも1個の型押工具が作業位置にある限り、工作物の周期的な処理が行なわれる。したがって、工作物は方法の実施中に典型的に、少なくとも断面において周期的に処理される。
【0021】
工作物の処理は、典型的に型押再加工または圧延再加工機械加工である。
経時的に変動する工作物の回転速度は、比較的より速い回転速度および比較的より低い回転速度の連続した段階をもたらし、特に、比較的より低い回転速度の段階中の工作物は、(回転)停止に少なくとも瞬間的に到達する(回転停止も、ある回転速度すなわちゼロを有する)。型押工具による工作物の処理は、通常、比較的より低い回転速度の段階のうちの1つの間に行われる。対応する型押工具の介入中に工作物回転が遅くなるにつれて、比較的低い回転速度の段階中の工作物は、より長く回転するかまたは停止し、最終的に生成されるべき歯車歯の高精度を実現することがより可能となる。
【0022】
通常経時的に変動する工作物の回転速度は、少なくともセクションにおいて回転速度が周期的に変動する。
【0023】
周期的に工作物と相互作用する作業位置にある型押工具は、前方および後方に動作する径方向に向けられたストローク動作を描き、それによって、多くの個々の型押ステップにおいてこれを冷間再加工することにより工作物が処理される。その際に、2つ以上の型押工具が連続的に利用される。歯車装置は、冷間再加工によって工作物に生成される。場合によってその後実行される較正ステップを除いて、チップ除去はない。
【0024】
工作物の比較的より低い回転速度の期間中に、工作物は再加工され、工作物は、比較的より速い回転速度で回転しつつ、窪みをつける工具またはスタンプとも呼ばれ得るすべてのN個の型押工具は、型押工具のうちの1つによって妨げられることなく回転することができるような、工作物からの距離にある。
【0025】
一実施形態では、中空ホイールは中空の歯車である。
一実施形態では、N個の型押工具のうち少なくとも2つは、異なって整形された作業セクションを含む。ここにおいて、特に、
‐N個の型押工具の各々は、異なって整形された作業領域を含むか、または、
‐M≧2はN=2Mである整数であり、N個の型押工具は、本質的に同一に整形された作業領域を有するM対の型押工具を形成し、M対のN個の型押工具のうち異なるものの作業領域は異なって整形されることがもたらされ得る。
【0026】
第1のケースでは、振動動作の期間中、型押工具のうちの典型的に1つの正確に1つの介入が工作物に対して行われるが、第2の上記のケースでは、回転動作の一期間中、型押工具の典型的に正確に2つの介入、すなわち型押工具のM対のそれぞれ1つの2個の型押工具の各1つによるそれぞれ1つの介入が工作物に対して行われる。これらは典型的に、径方向に位置合せされた全く同一の軸に沿って配置される。
【0027】
先に述べた実施形態と組合され得る一実施形態では、型押工具の異なる作業セクションは、作業位置で測定される径方向のそれぞれの長さが異なる。その際に、型押工具が作業位置に導かれる時間的なシーケンスは、N個の型押工具を上述の長さに従って上昇シーケンスで分類すると得られるシーケンスによって与えられることが可能である。
【0028】
その程度まで、型押工具は、ステップ工具とも解釈され得る。
先に述べた実施形態の1つ以上と組合され得る一実施形態では、
a)(N番目の型押工具と呼ばれ得る)型押工具のうちの正確に1つが作業領域を含み、その噛合い輪郭は、
a1)生成されるべき歯車歯の噛合い間隙の輪郭に本質的に対応するか、または
a2)生成されるべき歯車歯の2つの隣接する噛合い間隙の(したがって中間の噛み合う歯の)輪郭に本質的に対応し、
さらなる型押工具の各一つは、
a3)作業領域を含み、その噛合い輪郭は、生成されるべき歯車歯の噛合い間隙の輪郭に本質的に対応するが(作業位置で測定される)径方向においてより小さい長さを含むか、または
a4)生成されるべき歯車歯の2つの隣接する噛合い間隙(したがって中間の噛み合う歯の)の輪郭に本質的に対応するが(作業位置で測定される)径方向には長さがより短いか、または、
b) M≧2はN=2Mである整数であり、N個の型押工具は、本質的に同じ整形された作業領域を有するM対の型押工具を形成し、型押工具の作業領域は、噛合い輪郭を含むM対のN個の型押工具の正確に1つ(型押工具のM番目の対と呼ばれ得る)を含み、
b1)生成されるべき歯車歯の噛合い間隙の輪郭に本質的に対応するか、もしくは、
b2)生成されるべき歯車歯の2つの隣接する噛合い間隙(したがって中間の噛み合う歯の)の輪郭に本質的に対応し、
型押工具のさらなる対の各1個の型押工具は噛合い輪郭を含み、
b3)作業領域を含み、その噛合い輪郭は、生成されるべき歯車歯の噛合い間隙の輪郭に本質的に対応するが(作業位置で測定される)径方向には長さがより短いか、もしくは、
b4)2つの隣接する噛合い間隙(したがって中間の噛み合う歯の)の輪郭に本質的に対応するが(作業位置で測定される)径方向には長さがより短い。
【0029】
a)(より具体的にはa3)およびa4))の場合には、特に、1≦n≦N−1であるn番目の型押工具の場合の上記の長さは、生成されるべき歯車歯の噛合い歯丈のn/N倍に本質的に対応することがもたらされ得る。型押工具の長さは、この場合、均一に段差がつけられる。
【0030】
b)(より具体的にはb3)およびb4))の場合には、特に、型押工具の1≦m≦M−1であるm番目の対の型押工具の場合の上記の長さは、生成されるべき歯車歯の噛合い歯丈のm/M倍に本質的に対応することがもたらされ得る。ゆえに、型押工具の対の型押工具の長さは相応して均一に段差がある。
【0031】
a3)、b3)、a4)、b4)に記載された型押工具は、a1)もしくはa2)またはb1)もしくはb2)に記載された型押工具であり得る。
【0032】
たとえば、a3)およびb3)およびa4)およびb4)に記載された型押工具の形状は、a1)もしくはb1)またはa2)もしくはb2)に記載された型押工具のうちの1つから(型押工具の工具ヘッドそれぞれの工具ヘッドの領域の)一部を切離すことにより生成されてもよく、これは平面に沿った切断によるものであり、型押工具が作業位置にあるとき、型押工具の中心を通って径方向に垂直に立つ。その際に、切削面は平坦である必要はなく、反らされていてもよく、かつ/または切削端が丸められてもよい。
【0033】
a1)、a3)、b1)またはb3)に記載された型押工具は、一枚歯の型押工具と解釈され称されてもよく、a2)、a4)、b2)またはb4)に記載された型押工具は、二枚歯の型押工具と解釈され称されてもよい。
【0034】
a)に記載された方法は、シングルストローク法と解釈され称されてもよく、b)に記載されたダイ方法は、ダブルストローク法と解釈され称されてもよい。シングルストローク法では、振動動作期間ごとに、工作物への型押工具の正確に1つの介入が起こり、作業位置にも1個の型押工具のみがある。しかしダブルストローク法では、振動動作期間ごとに、工作物への正確に2つの介入、すなわち1対の型押工具の各型押工具ごとに正確に一つの介入が起こり、作業位置には1対の型押工具の両方の型押工具がある。ダブルストローク法では、特に高い製造速度を実現することが可能である。シングルストローク法は、必要とされる工具に関して、より簡単に実施可能である。
【0035】
典型的な工具の組合せは、以下の通りである。
‐N個の型押工具がすべて一枚歯である。
‐N個の型押工具がすべて二枚歯である。
‐シングルストローク法の場合には、正確に1個の型押工具が二枚歯であり、N−1個の型押工具が一枚歯である。
‐ダブルストローク法の場合には、正確に2個の型押工具、すなわちM対の型押工具のうち1対が二枚歯であり、N−2個の型押工具、すなわちM−1対の型押工具の型押工具が一枚歯である。
【0036】
上記の実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、N個の型押工具のうち少なくとも1つは作業領域を含み、その歯の輪郭は、(先に二枚歯の型押工具と称した)生成されるべき歯車歯の2つの隣接する歯間隙(およびしたがって中間の歯の)の輪郭に本質的に対応する。特に、N個の型押工具の各1つは、上記の歯の輪郭を含む作業領域を含み得る。
【0037】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、N個の型押工具は工具ホルダによって保持される。特に工具ホルダは、型押工具を作業位置に導くことができる動作に駆動され得る。これにより、工作物を処理する型押工具の迅速な交換が行われることを、単純かつ自動化可能なやり方で実現することが可能である。これにより、短い処理時間を実現することが可能である。
【0038】
工具ホルダは径方向に振動する動作に駆り立てられ得、それに基づき、作業位置にある型押工具は、上記の径方向に振動する動作を行なうことができる。その結果、比較的単純なやり方で、自動化可能かつ迅速な工作物処理を実現することが可能である。
【0039】
工具ホルダは、型押工具が配置される円周上にドラムも含み得る。工具ホルダまたはこの種のドラムはリボルバーと呼ばれ得る。この種のドラムは回転可能であり得、したがって、ドラムの回転動作によって、型押工具を作業位置に導くことができる。特に、ドラムは、(比較的長い停止段階と回転動作の段階とにより)特に断続的に長手軸と平行な回転軸を中心に回転可能であり得る。N個の型押工具は、均一にまたは不均一にドラムの円周の周りに分布し得る。
【0040】
加えてまたは代替的に、型押工具がその上に縦に配置されているロッドまたはビーム状部分を工具ホルダが含むことが可能である。特に、N個の型押工具が正確に1本の列を形成する(特にシングルストローク法の場合)か、またはロッドまたはビーム状部分の対向する側に配置された正確に2本の列を形成する(これは特にダブルストローク法の場合)ことがもたらされ得る。型押工具の1本または2本の列は、長手軸と特に平行に延び得る。典型的に、ロッドまたはビーム状部分を長手軸と平行に変位させることが可能であり、したがってこれにより型押工具を作業位置に入れることが可能である。
【0041】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、作業位置にある上記の少なくとも1個の型押工具は、回転動作のそれらの段階における工作物を処理し、工作物は少なくとも瞬間的に停止している。特に、工作物の回転動作は断続的な回転であってもよく、作業位置にある上記の少なくとも型押工具は、工作物の回転停止の段階において工作物を処理する。その場合少なくとも1個の型押工具は、したがって、工作物に作用する断続的な工作物回転動作の停止の段階中にある。なお、断続的な回転は、回転の段階の中間に回転停止の段階があり、段階とは、停止段階が瞬間的な停止とは異なる持続時間を示す。通常は、その後、回転停止の期間内に工作物が再加工され、工作物の回転中、型押工具のうちの1つによって妨げられることなく工作物が回転することができるような工作物からの距離に、すべてのN個の型押工具があることがもたらされる。
【0042】
先に述べた実施形態の以上と組合せられ得る一実施形態では、
c)当初は、N個の型押工具の第1の1つが作業位置に導かれ、次いでN番目の型押工具までさらなるN個の型押工具が次々に導かれ、少なくとも、生成されるべき歯車歯の作成中の歯間隙の各々が、それぞれ作業位置にある型押工具によって少なくとも一回、特に少なくとも2回処理されるまで、N個の型押工具の各々は作業位置にとどまり、特に、N個の型押工具はすべて、異なって整形された作業領域を含むか、または、
d)M≧2はN=2Mである整数であり、N個の型押工具は、本質的に同一に整形された作業領域を有するM対の型押工具を形成し、当初はM対の型押工具の第1の対が作業位置に導かれ、次いでM対の型押工具のさらなる対がM番目の対の型押工具まで次々に導かれ、少なくとも、生成されるべき歯車歯の作成中のすべての歯間隙が、それぞれの対の型押工具の作業位置にある2個の型押工具の少なくとも一方、特に両方によって少なくとも一回、特に少なくとも2回処理されるまで、M対の各々は作業位置にとどまり、特に、M対の型押工具はすべて異なって整形された作業領域を含む。
【0043】
一般に、ケースc)はシングルストローク法に関係し、ケースd)はダブルストローク法に関係する。典型的に、それらの径方向座標に関して方法の実行中のN個の型押工具は、管状の断面の内側によって規定される径方向座標内に配置される。
【0044】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、
‐N≧4が当てはまり、N個の型押工具はすべて異なって整形された作業領域を含むか、または、
‐M≧3はN=2Mである整数であり、N個の型押工具は、本質的に同一に整形された作業領域を有するM対の型押工具を形成する。
【0045】
典型的に、シングルストローク法の場合には3≦N≦10が当てはまり、ダブルストローク法の場合には3≦M≦8が当てはまる。
【0046】
先に述べた実施形態の1つまたはいくつかと組合せられ得る一実施形態では、中空ホイールは、中空の歯車付きホイールである。
【0047】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、中空ホイールは、厚壁の中空ホイールである。中空ホイールの残余の壁厚が噛合い深さの少なくとも0.25倍大きい、より厳格な意味では噛合い歯丈の少なくとも0.5倍大きい場合、歯車付きホイールを厚壁であると称する。噛合い歯丈は脚部円と頭部円との間の距離であり、残余の壁厚は、歯車歯の底部におけるギヤホイールの外表面までの残りの壁厚を示す。
【0048】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、中空ホイールは、少なくとも歯車歯の歯丈の噛合い深さほどの大きさの残余の壁厚を含む。
【0049】
先に述べた実施形態の1つまたはいくつかと組合せられ得る一実施形態では、歯車歯は、|β|>0°であるねじれ角βを有する螺旋形歯車装置である。この場合、歯車歯は、長手軸に対してある角度で相応して延在する。特に、40°≧|β|≧5°のねじれ角について当てはまり得る。
【0050】
代替的に、歯車歯は直線的な歯車装置であり得、したがって長手軸(β=0°)と平行に延在する。
【0051】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、中空ホイールは、底部に従う管状の断面を有するポット状(またはポット様)である。特に管状の断面は、底部と一体的に形成され得る。先行技術から知られる機械加工法の場合、一般に、まず管状の工作物に歯車装置を設け、その後たとえば溶接によって底部に接合する。これは、さらなる製造ステップを要するだけでなく、位置合せおよび調整の問題も伴い、底部を歯車装置に不十分に正確に位置合せする危険をこうむる。しかし、発明に係る方法を利用すると、この種の下記工程を不要にする一体の工作物がもたらされ得る。
【0052】
ポット状の中空ホイールを有する一実施形態において、底部と、歯車装置セクションに凹部が設けられる。つまり凹部を有するセクションが設けられ、歯車歯の頭部円直径を越えるまで径方向に延在する。
【0053】
ポット状の中空ホイールはそれぞれ、対応する工作物は、ある用途のために底部において(少なくとも)1つの穴を含み得る。
【0054】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、噛合い歯丈は、歯車歯のモジュールの少なくとも2.0倍、特に少なくとも2.4倍、さらに2.5倍の大きさである。そのような大きな噛合い歯丈、対応するいわゆる高歯車装置は、他の冷間成形方法において、上記の方法で十分に製造可能であるが、製造において重大な問題を引起こす。大きな噛合い深さは高い被覆度を可能にし、対応する中空ホイールに、高負荷に耐えることを特別に可能にする。
【0055】
「モジュール」によって意味するところは、ほかに何も示されない場合は、フェースモジュールまたは正面モジュールである。
【0056】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、歯車歯は、0.5と8との間、特に1と5との間のモジュール、および/または少なくとも1.25のモジュールを有する。
【0057】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、歯車歯は、基準円直径および歯が設けられた長さを含み、基準円直径が少なくとも2倍、最大で寸法の20倍、特に少なくとも3倍および最大で15倍、または少なくとも4倍および最大で10倍の噛合い長さに当てはまる。
【0058】
フェースモジュールm
Sについて、m
S=Td/pが当てはまることが知られており、ここでTdは基準円直径を示し、pは歯車歯の歯車歯の数である。フェースモジュールにはm
S:m
S=t/πが当てはまり、ここでπは丸数字、tは歯車装置のピッチ(圧力面ピッチ)を示す。
【0059】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、上記の工作物の処理によって、工作物における外面、歯車歯に対応する外歯車は生成されない。
【0060】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、中空ホイールは、外歯車、特に内歯車に対応する外歯車を含まない。
【0061】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、歯車歯を生成する場合、マンドレルは利用されない。特に、生成されるべき歯車装置に対応する輪郭形成を含むマンドレルはない。
【0062】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、工作物は工作物収容部に保持される。工作物収容部は、長手軸に関して本質的に回転対称な外表面、特に本質的に円筒状に整形された外表面を含む。特に、型押工具による周期的な処理中の工作物は、工作物収容部に収容され得る。しかし代替的に、工作物が工作物収容部に収容されないことも可能である。この場合も、工作物は、通常は工具ホルダによって回転され得る。
【0063】
上記の最後の実施形態と組合せられ得る一実施形態では、工作物収容部は、リング状、それぞれ中空の円筒状またはポット状に本質的に整形される。
【0064】
上記の最後の2つの実施形態の一方と組合せられ得る一実施形態では、工作物収容部は、工作物のための締付け装置として設計される。
【0065】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、少なくとも1つのカウンタホルダが設けられる。カウンタホルダによって、工作物に作用する型押工具による工作物上への介入に起因する力、特に径方向に作用する力が吸収され、したがって型押工具による介入中の工作物は、本質的に同じ場所にとどまる。工具介入中に、少なくとも1つのカウンタホルダが工作物に、またはそれぞれ工作物収容部に、かつ好ましくは遊びなしで接触している。工作物が回転している間、工作物(適用可能であれば工作物収容部)およびカウンタホルダは互いにある距離にあることが好ましいが、特に、その場合工作物(工作物収容部)に当接してもよい。典型的に、作業位置にある型押工具は、引張力によって工作物との型押介入に導かれる。しかし、剪断力または横方向の力の利用も可能である。ダブルストローク法の場合、一般に、引張力および剪断力または横方向の力が交互に利用される。たとえば、x方向が径方向に延びる場合、+x方向の引張力と−x方向の剪断力または横方向の力とが利用され得る。
【0066】
シングルストローク法では、典型的に少なくとも1つまたは正確に1つのカウンタホルダが設けられる一方、ダブルストローク法では、典型的に少なくとも2つまたは正確に2つのカウンタホルダが設けられ、特に2つのカウンタホルダが設けられてもよく、それらは長手軸に対して本質的に鏡面対称に互いに対向して位置決めされる。
【0067】
一般に、1つのカウンタホルダは、介入中には本質的に固定される。
少なくとも1つのカウンタホルダを有する一実施形態では、カウンタホルダは、工作物の外部形状に、または工作物ホルダの外部形状に適合化されるように形成され、工作物がその中に保持される(その形状に関して適合化される)。
【0068】
上記の最後の実施形態と組合せられ得る一実施形態では、上記のカウンタホルダのすべてが工作物に設けられるべき輪郭に対応する輪郭を含むとは限らない。
【0069】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得、工作物が工作物ホルダに保持される一実施形態では、工作物ホルダは、工作物に生成されるべき歯車歯の輪郭に対応する輪郭を含まない。
【0070】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、あらかじめ規定された噛合い深さおよび形状が実現されるまで、工作物の多数回の回転において、型押工具による工作物の周期的な処理によって、歯車歯の歯間隙のより深い整形がもたらされるように当該方法が実施される。そのような方法が利用される場合、型押工具による上記の処理ステップに従って、一般に、歯車装置を較正するかまたは再加工するためのその後のさらなるステップを実行しなくてもよい。
【0071】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、歯車歯の噛合い表面に関する工作物は、型押工具によって処理された内表面の領域において典型的に凹面である。
【0072】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、型押工具は、噛合い方向(噛合い間隙の延長部分の方向)において、歯車歯の噛合い間隙よりも長い。これは、もちろん型押工具の動作領域、およびしたがって工作物内に介入し、ゆえにそれと(再加工)接触する型押工具の領域を指す。これは、歯車歯がその全長にわたって高精度に確立されることを確実にすることに寄与することができる。
【0073】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、型押工具の各々が、少なくとも1つの工具ヘッドおよび工具フランクを含む作業領域を含み、型押工具、特にN個の型押工具すべてのうちの1つの型押工具の工具ヘッドが凸面状であることが示される。一枚歯の型押工具は、工具ヘッドおよび2つの隣接する工具フランクを含む。二枚歯の型押工具は、各々が2つの隣接するフランクを有する2つの工具ヘッドを含む。ボスが設けられた型押工具を設けることは、歯車歯がその全長にわたって高精度に生成されることを確実にするために寄与し得る。ボスが設けられた形状は、径方向に設けられ得る。特に、工具ヘッドは、隣接する工具フランク同士の間の対称的な断面において凸形状を描き得る。特に、楕円形の断面を描き得る(円形断面も楕円形断面である)。
【0074】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、あらかじめ規定された歯車装置の噛合い長さが実現されるまで、工作物の多数回の回転において、型押工具による工作物の周期的な処理によって、噛合い方向における歯間隙の継続的な形成が行われるように当該方法が実施される。そのような方法の実行中、生成されるべき歯車歯の歯および歯間隙は、したがって、長手軸と平行な座標の方向にさらに延在する(螺旋形歯車装置の場合の歯間隙は、もちろん長手軸と平行には延在しない)。歯車歯の噛合い長さは、したがって、規定された噛合い長さに到達するまで、そのような方法の実施の過程でより長くなる。たとえば、管状の断面の一端において、第1の型押工具または一対の型押工具から始まり、工作物が管状の断面の対向端まで連続的に処理される。しかしその後、管状の断面の一端において第2の型押工具または対の型押工具から再び始まり、N個の型押工具がすべて利用され、歯車歯がその十分な深さおよび十分な長さに完了されるまで、工作物が管状の断面の対向端まで連続的に処理される。典型的に、(工作物の回転動作中、および径方向に振動する型押工具動作中に)作業位置にある少なくとも1個の型押工具と工作物とを、互いに関して軸方向に移動させる。(作業位置にあるあらゆる型押工具について)工作物と型押工具との相対的動作はしたがって、上記の型押工具の径方向に振動する動作によって重畳されたねじ状の空間曲線を描く。
【0075】
上記の実施形態の1つまたはいくつかと組合せられ得る一実施形態では、中空ホイールは、特に車両自動変速装置の歯車装置の部材である。歯車装置は一般に、中空ホイールと相互作用するいくつかのプラネタリホイールも含む。
【0076】
上記の種類の方法は、歯車装置、特に車両自動変速装置の中空ホイールを製造するのに利用され得る。
【0077】
内歯車歯が備えられた中空ホイールを含む歯車装置を生成するための方法において、中空ホイールは先の方法のうちの1つに従って生成される。歯車装置は一般に、少なくとも1つのプラネタリホイール、典型的に、それぞれ動作し、中空ホイールと相互作用する少なくとも2つのプラネタリホイールを含む。
【0078】
内歯車歯が備えられた中空ホイールを生成するための方法は、
‐管状の断面をその内側において処理することができるように管状の断面が長手軸に沿って位置合わせされた状態で工作物を保持するためにその長手軸を中心に回転可能な工作物ホルダと、
‐回転速度が経時的に変動する回転、特に断続的な回転をもたらすように設計される、工作物ホルダの回転のための駆動装置と、
‐N≧2、特にN≧4個の型押工具を保持するための工具ホルダとを備え、工具ホルダによってN個の型押工具の各々1つが作業位置に導かれ得、その内側の管状の断面を、作業位置にある型押工具によって反復的に、特に周期的に処理することができるように長手軸に対して径方向に動作する直線的な振動動作を行うように工具ホルダを駆動することができ、さらに、
‐長手軸に対して径方向に動作する工具ホルダの直線的な振動動作による駆動装置によってもたらすことが可能な工作物ホルダの回転の同期のための同期装置を備える。
【0079】
特に、当該装置はN個の型押工具を含み得る。
型押工具は、工作物に対する周期的に作用するように機能し、したがって歯車歯の生成は、多くの個々の型押プロセスに分離されて行うことができる。さらに、異なって設計された型押工具は、型押工具の段階的に深くなる貫通をさらなる段階に分割するように機能し得る。
【0080】
工作物の内側を処理することができるようにするため、工作物は、工作物の内表面が型押工具によるこの処理のためにアクセス可能であるように保持される。
【0081】
一実施形態では、工作物ホルダの回転のための駆動装置はトルクモータである。
一実施形態では、工作物ホルダは、工作物を収容するための工作物収容部を含む。工作物収容部は特に、長手軸に関して本質的に回転対称な外表面を含む。たとえば、この外表面は本質的に円筒状に設計され得る。工作物収容部は、たとえば、本質的にリング状、中空円筒状、またはポット状に設計され得る。
【0082】
一実施形態では、当該装置は、型押工具により工作物ホルダに及ぼされる力がそれによって吸収されるようなやり方で工作物と(および必要であれば工作物収容部と)相互作用する少なくとも1つのカウンタホルダを含む。典型的に、これは、本質的に径方向に作用するそのような力または力成分に主として関係がある。
【0083】
先に述べた実施形態の1つ以上と組合せられ得る一実施形態では、工作物ホルダは、長手軸に沿って変位可能である。この場合、工作物ホルダの対応する長手方向の動作のために駆動装置を設けてもよい。
【0084】
さらに、有利に、工具ホルダの直線的な振動動作のための駆動装置を設けてもよい。
発明は、上記の方法の特徴に対応する特徴を有する装置、およびその逆に、上記の装置の特徴に対応する特徴を有する方法をさらに含む。
【0085】
装置の利点は、対応する方法の利点に対応し、その逆もまた同様である。
さらに、上記の装置のうちの1つの使用、すなわち、中空ホイールにおける内歯車歯の生成のためのそのような装置の使用が開示される。特に、そのような装置は、特に自動車両の自動変速機の歯車装置の中空ホイールに内歯車歯を生成するために利用され得る。
【0086】
歯車装置は、内歯車歯を含む中空ホイールを含み、その内歯車歯は、上記の方法のうちの1つによって生成され、特に、歯車装置は、自動車両のための自動変速機である。
【0087】
発明に従って生成された歯車歯は、高精度および高い形状安定性を特徴とし、それにより(特に歯車装置の端縁区域において)実現される高い材料強度によって、後者は本質的に、それぞれ特殊な冷間成形処理によるものとされる。その上、これらの歯車歯は、いずれかの(著しい再加工)後処理の必要なしに、高い表面品質によって識別され得る。また、温熱作用によって硬化する場合にそのような中空ホイールがこうむる硬化歪みは、中空ホイールの場合よりも著しく低く、その歯車歯はシェービングによって生成されている。
【0088】
工作物は典型的に、合金焼入れ鋼(典型的に少なくとも0.3%の炭素含有量を有する)からなり、その後誘導的に硬化もしくはレーザ硬化されるか、または合金肌焼鋼(典型的に最大0.3%の炭素含有量を有する)からなり、その後ガスニトロ化もしくはニトロ炭酸化によって典型的に硬化される。
【0089】
典型的な歯車歯の直径(基準円直径)は、50mm〜450mmの範囲内、特に100mm〜350mmの範囲内、多くの場合200mm〜300mmの範囲内にある。
【0090】
当該方法によって実現可能な(歯車歯の)許容差は、DIN3960に従ってクオリティ8またはクオリティ7に典型的に対応する。
【0091】
一般に当該方法によって生成されるべき歯車歯の表面粗さは、0.8μm以下の(DIN4287に従った)Ra値を特徴とする。特に、それらは大部分が0.6μm以下、典型的にはさらに0.2μmから0.6μmまでの範囲のRa値を有する。
【0092】
さらなる実施形態および利点が従属請求項および図面から明らかとなる。
図面の簡単な説明
以下において、典型的な実施形態および添付の図面に基づいて、発明の目的をより詳細に説明する。