【実施例】
【0040】
〔試験例1〕
苦味官能試験
健常人男性1〜3名において、実施例1〜3及び比較例1で調製したマスキング粒子約200 mg又は実施例4〜9で調製した錠剤 1 錠をそれぞれ口腔内に含み、苦味を感じた時の苦味を表1に従い点数を付け、平均を求めた。また、錠剤については、錠剤を口腔内に含み、舌で軽く転がしながら錠剤を崩壊させ、苦味を感じ始めるまでの時間も評価した。
【0041】
【表1】
【0042】
〔試験例2〕
口腔内崩壊試験
健常人男性1〜3名において、試験製剤及び実施例4〜11で調製した錠剤 1 錠をそれぞれ口腔内に含み、舌で軽く転がしながら錠剤を崩壊させ、口腔内で錠剤が崩壊した時間を測定し、平均を求めた。
【0043】
〔試験例3〕
硬度試験
試験製剤及び実施例5〜11で調製した錠剤の硬度を、硬度計(PC-30、岡田精工社製)を用いて測定した。
【0044】
〔試験例4〕
溶出試験方法1
実施例1〜3及び比較例1で調製した顆粒剤について、第16改正日本薬局方記載の溶出試験法パドル法に従い、パドル回転数50 rpm、試験液として日本薬局方溶出試験第2液を用いて溶出試験を行い、紫外吸光光度計を用いて15分後における溶出率を求めた。なお、溶出率は、各製剤について試験を2回行い、その平均値を求めた。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:270 nm、350 nm)
【0045】
〔試験例5〕
溶出試験方法2
試験製剤及び実施例4〜11で調製した錠剤について、第16改正日本薬局方記載の溶出試験法パドル法に従い、パドル回転数50 rpm、試験液として日本薬局方溶出試験第2液を用いて溶出試験を行い、サンプリング液中のシロドシンを高速液体クロマトグラフ法で定量して溶出率を求めた。なお、溶出率は、各製剤について、無作為に2〜3個抽出して試験を行い、その平均値を求めた。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:270 nm)
【0046】
〔試験例6〕
溶出試験方法3
試験製剤について、試験液として日本薬局方溶出試験第1液を用いて、試験例5と同様に溶出試験を行い、溶出率を求めた。その結果、試験製剤の15分後の溶出率は102.1%であった。
【0047】
〔試験例7〕
粒度分布測定
ロボットシフター(RPS−205型、セイシン企業社製)を用いて、ふるい分けにより粒度分布を測定し、50%粒子径(質量基準メジアン径)を求めた。
【0048】
〔試験例8〕
配合変化試験
シロドシンと各種高分子基材を、1:1の質量比率で混合し、温度40℃、相対湿度75%で、4週間保存した後、配合変化を確認した。なお、分解物は液体クロマトグラフ法により定量し、変色については、肉眼観察で変色の程度を確認した。
定量方法
シロドシン20 mgに相当する試料を秤取して試料溶液を調製し、液体クロマトグラフ法により試験を行い、各々のピーク面積を自動積分法により測定して、面積百分率法により分解物(KMD-3241)の含有率(%)を求めた。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:225 nm)
【0049】
【表2】
−:変化なし
+:やや変化あり
++:変化あり
+++:著しい変化あり
【0050】
表2に示すとおり、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート AS-MFは分解物の増加が顕著であり不適であった。また、メタクリル酸コポリマーL及び乾燥メタクリル酸コポリマーLDは色調の変化及び分解物の増加が顕著であり不適であった。
【0051】
〔試験例9〕
生物学的同等性試験
(1)試験方法
健康成人男性を対象として、空腹時に、シロドシン4mgを含有する試験製剤を口腔内で崩壊させて水なしで単回経口投与した場合と、シロドシン4mgを含有する市販錠(標準製剤)を水とともに単回経口投与した場合の血漿中シロドシン濃度を測定し、両製剤間の生物学的同等性を検討した。
(2)被験薬
標準製剤は、市販のユリーフ(登録商標)4mg錠を使用した。
試験製剤は、実施例10の方法に準じて表3記載の組成の錠剤を作製した。
【0052】
【表3】
(3)評価項目
生物学的同等性評価項目として、AUC
0-48(被験薬投与後48時間までの血漿中濃度−時間曲線下面積)及びCmax(最高血漿中濃度)を測定する。後発医薬品ガイドラインの判定基準等に従い、両製剤の生物学的同等性を示すことができる。
(4)結果
試験製剤及び標準製剤のAUC
0-48及びCmax、試験製剤の標準製剤に対する幾何平均値の比及び90%信頼区間を表4に示す。その結果、いずれも後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン(平成24年2月29日薬食審査発0229第10号)(後発医薬品ガイドライン)の生物学的同等性の判断基準(log(0.8)〜log(1.25))の範囲内であり、標準製剤と生物学的に同等であることが確認された。
なお、試験製剤を水とともに単回経口投与した場合についても、同様に標準製剤と生物学的に同等であることが確認された。
【0053】
【表4】
【0054】
実施例1
シロドシン100 g、D−マンニトール(三菱フードテック社製)300 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)75 g及びタルク(松村産業社製)25 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへアミノアルキルメタクリレートコポリマーE(エボニックデグサジャパン社製)100 g、ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製)10 g、ステアリン酸(マリンクロット社製)15 g及びタルク(松村産業社製)35 gを精製水に添加したコーティング液をスプレーノズルで噴霧し、造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、マスキング粒子(a-1)を得た。
D−マンニトール(三菱フードテック社製)948 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)41 g及び部分アルファー化デンプン(日本カラコン社製)11 gを用いて、常法に従い、造粒物(b-1)を得た。
マスキング粒子(a-1)528 mg、造粒物(b-1)3101.8 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)280 mg、ステアリン酸カルシウム(日東化成工業社製)60 mg及び軽質無水ケイ酸(フロイント産業社製)20 mgを混合し、単位製剤当たりの質量199.5 mg中にシロドシン4 mgを含有する顆粒剤を得た。
【0055】
実施例2
シロドシン33.3 g、D−マンニトール(三菱フードテック社製)366.7 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)75 g及びタルク(松村産業社製)25 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへアミノアルキルメタクリレートコポリマーE(エボニックデグサジャパン社製)100 g、ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製)10 g、ステアリン酸(マリンクロット社製)15 g及びタルク(松村産業社製)35 gを精製水に添加したコーティング液をスプレーノズルで噴霧し、造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、マスキング粒子(a-2)を得た。
マスキング粒子(a-2)792 mg、造粒物(b-1)1477 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)175 mg、ステアリン酸カルシウム(日東化成工業社製)37.5 mg及び軽質無水ケイ酸(フロイント産業社製)12.5 mgを混合し、単位製剤当たりの質量249.4 mg中にシロドシン4 mgを含有する顆粒剤を得た。
【0056】
実施例3
シロドシン100 g、D−マンニトール(三菱フードテック社製)300 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)75 g及びタルク(松村産業社製)25 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへ固形分濃度30%のエチルセルロース水分散液(旭化成ケミカルズ社製)333.3 g及びクエン酸トリエチル(和光純薬工業社製)20 gを精製水に添加したコーティング液をスプレーノズルで噴霧し、造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、マスキング粒子(a-3)を得た。
マスキング粒子(a-3)496 mg、造粒物(b-1)3134.0 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)280 mg、ステアリン酸カルシウム(日東化成工業社製)60 mg及び軽質無水ケイ酸(フロイント産業社製)20 mgを混合し、単位製剤当たりの質量199.5 mg中にシロドシン4 mgを含有する顆粒剤を得た。
【0057】
実施例4
シロドシン120 g、D−マンニトール(三菱フードテック社製)348 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)90 g及びタルク(松村産業社製)30 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製)12 gを精製水に添加した溶液をスプレーノズルで噴霧しながら造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ1.0 mmにて整粒し、薬物粒子を得た。
一方、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE(エボニックデグサジャパン社製)180 g、ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製)18 g、ステアリン酸(マリンクロット社製)27 g及びタルク(松村産業社製)63 gを精製水に添加し、コーティング液を得た。
得られた薬物粒子500 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)に入れ、コーティング液をスプレーし、シロドシン100質量部に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEとして150質量部を被覆した。得られたコーティング顆粒を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、マスキング粒子(a-4)を得た。
D−マンニトール(三菱フードテック社製)948 g及びクロスポビドン(ISP社製)52 gを用いて、常法に従い造粒物(b-2)を得た。
マスキング粒子(a-4)592 mg、造粒物(b-2)3038 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)280 mg及びステアリン酸カルシウム(日東化成工業社製)80 mgを混合し、打錠用混合物を得た。この打錠用混合物を、単発打錠機(N-30E,岡田精工社製)を用い、杵臼8 mm、打錠圧約5 kNの条件で打錠し、1錠当たりシロドシン4 mgを含有する質量199.5 mgの錠剤を得た。
【0058】
実施例5
シロドシン100 g、D−マンニトール(三菱フードテック社製)300 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)75 g及びタルク(松村産業社製)25 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへアミノアルキルメタクリレートコポリマーE(エボニックデグサジャパン社製)75 g、ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製)7.5 g、ステアリン酸(マリンクロット社製)11.25 g、タルク(松村産業社製)26.25 g及び固形分濃度30%のエチルセルロース水分散液(旭化成ケミカルズ社製)250 gを精製水に添加したコーティング液をスプレーノズルで噴霧し、造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、マスキング粒子(a-5)を得た。
マスキング粒子(a-5)556 mg、造粒物(b-2)3074 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)280 mg、ステアリン酸カルシウム(日東化成工業社製)60 mg及び軽質無水ケイ酸(フロイント産業社製)20 mgを混合し、打錠用混合物を得た。この打錠用混合物を、単発打錠機(N-30E、岡田精工社製)を用い、杵臼11×6 mm、打錠圧約7 kNの条件で打錠し、1錠当たりシロドシン4 mgを含有する質量199.5 mgの錠剤を得た。
【0059】
実施例6
シロドシン120 g、D−マンニトール(三菱フードテック社製)348 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)90 g及びタルク(松村産業社製)30 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製)12 gを精製水に添加した溶液をスプレーノズルで噴霧しながら造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ1.0 mmにて整粒し、薬物粒子を得た。
一方、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE(エボニックデグサジャパン社製)180 g、ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製)18 g、ステアリン酸(マリンクロット社製)27 g及びタルク(松村産業社製)63 gを精製水に添加し、コーティング液(c-1)を得た。
また、D−マンニトール(三菱フードテック社製)50 gを精製水に添加し、コーティング液(c-2)を得た。
得られた薬物粒子500 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)に入れ、コーティング液(c-1)をスプレーし、シロドシン100質量部に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEとして150質量部を被覆した。得られたコーティング顆粒を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、マスキング粒子を得た。
次に得られたマスキング粒子500 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)に入れ、コーティング液(c-2)をスプレーし、マスキング粒子100質量部に対して、10質量部を被覆した。得られたコーティング顆粒を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、オーバーコートしたマスキング粒子(a-6)を得た。
オーバーコートしたマスキング粒子(a-6)976.8 mg、造粒物(b-1)4468.2 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)420 mg及びフマル酸ステアリルナトリウム(PHARMATRANS SANAQ AG社製)120 mgを、混合し、打錠用混合物を得た。この打錠用混合物を、単発打錠機(N-30E、岡田精工社製)を用い、杵臼8 mm、打錠圧約5 kNの条件で打錠し、1錠当たりシロドシン4 mgを含有する質量199.5 mgの錠剤を得た。
【0060】
実施例7
シロドシン120 g、部分アルファー化デンプン(日本カラコン社製)438 g及びタルク(松村産業社製)30 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製)12 gを精製水に添加した溶液をスプレーノズルで噴霧しながら造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ1.0mmにて整粒し、薬物粒子を得た。
一方、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE(エボニックデグサジャパン社製)240 g、ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製)24 g、ステアリン酸(マリンクロット社製)36 g及びタルク(松村産業社製)84 gを精製水に添加し、コーティング液(c-3)を得た。
得られた薬物粒子500 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)に入れ、コーティング液(c-3)をスプレーし、シロドシン100質量部に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEとして200質量部を被覆した。得られたコーティング顆粒を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、マスキング粒子(a-7)を得た。
マスキング粒子(a-7)984 mg、造粒物(b-1)4461 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)420 mg及びフマル酸ステアリルナトリウム(PHARMATRANS SANAQ AG社製)120 mgを混合し、打錠用混合物を得た。この打錠用混合物を、単発打錠機(N-30E、岡田精工社製)を用い、杵臼8 mm、打錠圧約5 kNの条件で打錠し、1錠当たりシロドシン4 mgを含有する質量199.5 mgの錠剤を得た。
【0061】
実施例8
シロドシン120 g、アルファー化デンプン(日澱化学社製)441.6 g及びタルク(松村産業社製)30 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製)8.4gを精製水に添加した溶液をスプレーノズルで噴霧しながら造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ1.0 mmにて整粒し、薬物粒子を得た。
得られた薬物粒子500 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)に入れ、コーティング液(c-3)をスプレーし、シロドシン100質量部に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEとして200質量部を被覆し、マスキング粒子を得た。
次に得られたマスキング粒子500 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)に入れ、コーティング液(c-2)をスプレーし、マスキング粒子100質量部に対して、10質量部を被覆した。得られた顆粒を30号の篩を用いて篩過し、オーバーコートしたマスキング粒子(a-8)を得た。
オーバーコートしたマスキング粒子(a-8)721.6 mg、造粒物(b-1)2918.4 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)280 mg及びフマル酸ステアリルナトリウム(PHARMATRANS SANAQ AG社製)80 mgを混合し、打錠用混合物を得た。この打錠用混合物を、単発打錠機(N-30E、岡田精工社製)を用い、杵臼8 mm、打錠圧約7 kNの条件で打錠し、1錠当たりシロドシン4 mgを含有する質量200.0 mgの錠剤を得た。
【0062】
実施例9
シロドシン4400 g、部分アルファー化デンプン(日本カラコン社製)16192 g及びタルク(松村産業社製)1100 gを、流動層造粒乾燥機(NFLO-30SJC、フロイント産業社製)を用いて混合し、ここへヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製)308 gを精製水に添加した溶液をスプレーノズルで噴霧しながら造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(ミルマイスト、フロイント産業社製)を用いて、スクリーンサイズφ1.0 mmにて整粒し、薬物粒子を得た。
一方、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE(エボニックデグサジャパン社製)6825 g、ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製)682.5 g、ステアリン酸(マリンクロット社製)1023.8 g及びタルク(松村産業社製)2388.8 gを精製水に添加し、コーティング液(c-4)を得た。
また、D−マンニトール(三菱フードテック社製)3000 gを精製水に添加し、コーティング液(c-5)を得た。
得られた薬物粒子16250 gを、流動層造粒乾燥機(NFLO-30SJC、フロイント産業社製)に入れ、コーティング液(c-4)をスプレーし、シロドシン100質量部に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEとして175質量部を被覆し、マスキング粒子を得た。
次に得られたマスキング粒子にコーティング液(c-5)をスプレーし、マスキング粒子100質量部に対して、10質量部を被覆した。得られた顆粒を30号の篩を用いて篩過し、オーバーコートしたマスキング粒子(a-9)を得た。
D−マンニトール(フロイント産業社製)19399 g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ社製)4095 g及びクロスポビドン(ISP社製)1706 gを用いて、常法に従い造粒物(b-3)を得た。
オーバーコートしたマスキング粒子(a-9)343mg、造粒物(b-3)1477mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)140 mg及びステアリン酸カルシウム(日東化成工業社製)40 mgを、混合し、打錠用混合物を得た。この打錠用混合物を、単発打錠機(N-30E、岡田精工社製)を用い、杵臼8 mm、打錠圧約6 kNの条件で打錠し、1錠当たりシロドシン4 mgを含有する質量200.0 mgの錠剤を得た。
【0063】
実施例10
シロドシン4400 g、部分アルファー化デンプン(日本カラコン社製)16192 g及びタルク(松村産業社製)1100 gを、流動層造粒乾燥機(NFLO-30SJC、フロイント産業社製)を用いて混合し、ここへヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製)308gを精製水に添加した溶液をスプレーノズルで噴霧しながら造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ1.0 mmにて整粒し、薬物粒子を得た。
得られた薬物粒子16250 gを、流動層造粒乾燥機(NFLO-30SJC、フロイント産業社製)に入れ、コーティング液(c-4)をスプレーし、シロドシン100質量部に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEとして175質量部を被覆し、マスキング粒子を得た。
次に得られたマスキング粒子にコーティング液(c-5)をスプレーし、マスキング粒子100質量部に対して、10質量部を被覆した。得られた顆粒を30号の篩を用いて篩過し、オーバーコートしたマスキング粒子(a-10)を得た。
D−マンニトール(フロイント産業社製)19399 g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ社製)4095 g及びクロスポビドン(ISP社製)1706 gを用いて、常法に従い造粒物(b-4)を得た。
オーバーコートしたマスキング粒子(a-10)171.5 g、造粒物(b-4)738.5 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)70 g及びフマル酸ステアリルナトリウム(PHARMATRANS SANAQ AG社製)20 gを混合し、打錠用混合物を得た。この打錠用混合物を、ロータリー打錠機(CLEANPRESS Correct 12HUK、菊水製作所社製)を用い、杵臼8 mm、打錠圧約7 kNの条件で打錠し、1錠当たりシロドシン4 mgを含有する質量200.0 mgの錠剤を得た。
【0064】
実施例11
シロドシン120 g、部分アルファー化デンプン(National Starch&Chemical社製)441.6 g及びタルク(松村産業社製)30 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製)8.4 gを精製水に添加した溶液をスプレーノズルで噴霧しながら造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ1.0 mmにて整粒し、薬物粒子を得た。
得られた薬物粒子500 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)に入れ、コーティング液(c-3)をスプレーし、シロドシン100質量部に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEとして200質量部を被覆し、マスキング粒子を得た。
次に得られたマスキング粒子500 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)に入れ、コーティング液(c-2)をスプレーし、マスキング粒子100質量部に対して、10質量部を被覆した。得られた顆粒を30号の篩を用いて篩過し、オーバーコートしたマスキング粒子(a-11)を得た。
オーバーコートしたマスキング粒子(a-11)721.6 mg、造粒物(b-1)2918.4 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)280 mg及びフマル酸ステアリルナトリウム(PHARMATRANS SANAQ AG社製)80 mgを混合し、打錠用混合物を得た。この打錠用混合物を、単発打錠機(N-30E、岡田精工社製)を用い、杵臼8 mm、打錠圧約7 kNの条件で打錠し、1錠当たりシロドシン4 mgを含有する質量200.0 mgの錠剤を得た。
【0065】
比較例1
シロドシン100 g、D−マンニトール(三菱フードテック社製)300 g、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)75 g及びタルク(松村産業社製)25 gを、流動層造粒乾燥機(MP-01、パウレック社製)を用いて混合し、ここへ固形分濃度30%の酢酸ビニル樹脂水分散液(BASF社製)166.7 g、クエン酸トリエチル(和光純薬工業社製)2.5 g、ポリビニルピロリドン(ISP社製)37.5 g及び精製水を混合し、さらにタルク(松村産業社製)25 gを添加、混合したコーティング液をスプレーノズルで噴霧し、造粒を行った。得られた造粒物を、整粒機(P-02S、ダルトン社製)を用いて、スクリーンサイズφ0.55 mmにて整粒し、マスキング粒子(a-12)を得た。
マスキング粒子(a-12)492 mg、造粒物(b-1)3138.0 mg、トウモロコシデンプン(日本食品化工社製)280 mg、ステアリン酸カルシウム(日東化成工業社製)60 mg及び軽質無水ケイ酸(フロイント産業社製)20 mgを混合し、1錠当りシロドシン4 mgを含有する質量199.5 mgの顆粒剤を得た。
【0066】
試験例1〜7で測定したマスキング粒子の平均粒子径及びマスキング粒子を含有する顆粒剤及び錠剤の苦味、苦味を感じ始めるまでの時間、口腔内崩壊時間、硬度及び溶出率の結果を表5に示す。
【0067】
【表5】
【0068】
単位製剤中に含まれるシロドシン、薬物粒子、非腸溶性高分子及びマスキング粒子の各質量及び単位製剤当たりの総質量を表6に示す。
【0069】
【表6】