特許第6392364号(P6392364)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6392364電子デバイスのための方向タッチアンロック
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6392364
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】電子デバイスのための方向タッチアンロック
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20180910BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20180910BHJP
【FI】
   G06F3/0488 130
   G06F3/041 595
【請求項の数】19
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-552444(P2016-552444)
(86)(22)【出願日】2014年11月3日
(65)【公表番号】特表2016-537757(P2016-537757A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(86)【国際出願番号】US2014063740
(87)【国際公開番号】WO2015069599
(87)【国際公開日】20150514
【審査請求日】2017年11月2日
(31)【優先権主張番号】14/072,738
(32)【優先日】2013年11月5日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】クシャー、アレクサンダー フリードリッヒ
(72)【発明者】
【氏名】ウォー、アンドリュー
【審査官】 菊池 伸郎
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/079893(WO,A1)
【文献】 特開2011−216043(JP,A)
【文献】 特開2009−163482(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/141083(WO,A1)
【文献】 特開2012−216140(JP,A)
【文献】 特開2011−204141(JP,A)
【文献】 特表2013−540321(JP,A)
【文献】 特開2013−25463(JP,A)
【文献】 川上恭子,外2名,“ピクチャパスワードの作成”,速効!図解 Windows8.1 総合版,株式会社マイナビ,2013年10月25日,初版,pp.403-405
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
3/03
3/041−3/0489
21/00
21/30−21/46
H04M 1/00
1/24−1/82
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のプロセッサが、タッチ式入力デバイスから入力パターンを受信する受信工程であって、前記入力パターンは、前記入力デバイス上において行われる複数のユーザジェスチャの方向変化に対応する1つ以上の方向変化を含み、前記方向変化は、前記複数のユーザジェスチャの各々における終了の動きに基づいており、前記入力パターンの第1部分は1つの指によって形成され、前記入力パターンの第2部分は複数の指によって形成される、前記受信工程と、
1つ以上のプロセッサが、ユーザのセキュリティプロファイルに関連付けられているセキュリティパターンの方向変化に前記入力パターンの前記方向変化が一致するか否かを判定する判定工程であって、前記判定工程は、前記複数のユーザジェスチャのうちの1つ以上における速度に基づいており、前記タッチ式入力デバイス上での前記入力パターンのサイズ又は特定の位置が、前記セキュリティパターンとは比較されない、前記判定工程と、
前記入力パターンの前記方向変化が前記セキュリティパターンの前記方向変化に一致する場合、ユーザデバイス又はユーザアカウントに対するユーザのアクセスを許可するアンロック信号を提供する提供工程と、
を備えるコンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記セキュリティパターンは、タッチ・インターフェース上において行われる前記複数のユーザジェスチャに対応する入力測定の集積物であり、前記入力測定は、各ユーザジェスチャの前記終了の動きの方向及び速度の測定を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記判定工程は、前記複数のユーザジェスチャのうちの1つ以上における終了の動きに基づく、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記セキュリティパターンの一部分は、1つ以上の直線的なユーザジェスチャに対応する、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記セキュリティパターンの一部分は、1つ以上の直線的でないユーザジェスチャに対応する、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記入力パターンは、複数の指を用いて前記入力デバイス上において形成される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
1つの指のみを用いることにより形成される前記入力パターンの前記第1部分を受信するように前記タッチ式入力デバイスを構成するべく、前記タッチ式入力デバイス上においてフィールドに対するフォーカス機能をアクティベートする工程をさらに備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記タッチ式入力デバイスは、コンピューティング・デバイスに関連付けられているトラックパッドである、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記タッチ式入力デバイスは、コンピューティング・デバイスに関連付けられているタッチスクリーンである、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
1つ以上のプロセッサが、ユーザのバイオメトリック入力が前記ユーザのセキュリティプロファイルにおけるバイオメトリックパターンに一致するか否かを判定する工程と、
前記バイオメトリック入力が前記バイオメトリックパターンに一致する場合、前記アンロック信号を提供する工程と、
をさらに備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
1つ以上のプロセッサが、前記タッチ式入力デバイスから第2入力パターンを受信する工程であって、前記第2入力パターンは、前記入力デバイス上において行われる複数のユーザジェスチャの方向変化に対応する1つ以上の方向変化を含む、前記工程と、
1つ以上のプロセッサが、前記ユーザのセキュリティプロファイルに関連付けられている第2セキュリティパターンの方向変化に前記第2入力パターンの前記方向変化が一致するか否かを判定する工程と、
前記第2入力パターンの前記方向変化が前記第2セキュリティパターンの前記方向変化に一致する場合、前記ユーザデバイス上のセキュアフィーチャに対するユーザのアクセスを許可する第2アンロック信号を提供する工程と、
をさらに備える請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項12】
前記セキュリティパターンは、第1セキュリティパターンであり、前記第2セキュリティパターンとは異なる、請求項11に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項13】
1入力パターン、1つの指のみを用いて前記入力デバイス上において形成され、前記第2入力パターンは、複数の指を用いて前記入力デバイス上において形成される、請求項11に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項14】
1入力パターン、1つの指のみを用いて前記入力デバイス上において形成され、前記第2入力パターンが、1つの指のみを用いて前記入力デバイス上において形成され、フィールドに対するフォーカス機能が、1つの指のみを用いることにより形成される前記第2入力パターンを受信するように前記タッチ式入力デバイスを構成するべく、前記タッチ式入力デバイス上においてアクティベートされる、請求項11に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項15】
入力パターンを構成する複数のユーザジェスチャを受信するように構成されているタッチ式入力デバイスであって、前記入力パターンは、前記複数のユーザジェスチャの各々における終了の動きに基づく方向変化を含み、前記入力パターンの第1部分は、第1の数の指によって形成され、前記入力パターンの第2部分は、第2の数の指によって形成され、前記第2の数の指は、前記第1の数の指とは異なる、前記タッチ式入力デバイスと、
セキュリティパターンを記憶するように構成されているメモリと、
前記入力パターンの前記方向変化と、ユーザのセキュリティプロファイルに関連付けられている前記セキュリティパターンの方向変化との間の一致を判定するように構成され、前記判定は前記複数のユーザジェスチャのうちの1つ以上における速度に基づいており、前記タッチ式入力デバイス上での前記入力パターンのサイズ又は特定の位置が、前記セキュリティパターンとは比較されない、1つ以上のプロセッサであって、前記入力パターンと前記セキュリティパターンとの間の一致が判定される場合、アンロック信号が生成される、前記1つ以上のプロセッサと、
を備えるコンピューティング・デバイス。
【請求項16】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザジェスチャの方向変化を前記入力パターンに関連付けるようにさらに構成されている、請求項15に記載のコンピューティング・デバイス。
【請求項17】
前記タッチ式入力デバイスは、1つの指のみを用いて形成される複数の第1ユーザジェスチャと、複数の指を用いて形成される複数の第2ユーザジェスチャとを受信するように構成されている、請求項15に記載のコンピューティング・デバイス。
【請求項18】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数のユーザジェスチャの直線性を前記入力パターンに関連付けるようにさらに構成されている、請求項15に記載のコンピューティング・デバイス。
【請求項19】
タッチ式入力デバイスから入力パターンを受信する受信工程であって、前記入力パターンは、前記入力デバイス上において行われる複数のユーザジェスチャの方向変化に対応する1つ以上の方向変化を含み、前記方向変化は、前記複数のユーザジェスチャの各々における終了の動きと速度とに基づいており、前記入力パターンの第1部分は、複数の指又は1つの指によって形成され、前記入力パターンの第2部分は、前記複数の指又は前記1つの指以外の指によって形成される、前記受信工程と、
ユーザのセキュリティプロファイルに関連付けられているセキュリティパターンの方向変化に前記入力パターンの前記方向変化が一致するか否かを判定する判定工程であって、前記判定工程は、前記複数のユーザジェスチャのうちの1つ以上における速度に基づいており、前記タッチ式入力デバイス上での前記入力パターンのサイズ又は特定の位置が、前記セキュリティパターンとは比較されない、前記判定工程と、
前記入力パターンの前記方向変化が前記セキュリティパターンの前記方向変化に一致する場合、ユーザデバイス又はユーザアカウントに対するユーザのアクセスを許可するアンロック信号を提供する提供工程と、
を備える電子デバイスをアンロックするための方法をプロセッサに実行させるための機械可読命令を含む、非一時的な機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、電子デバイスのためのセキュリティに関し、特に、電子デバイスをアンロックするためにパターン認識を用いることに関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイスのログイン又はアンロックに関するセキュリティでは、通常、ユーザが憶えているパスワードが必要とされる。ユーザによる別個のアンロックジェスチャも、電子デバイスをアンロックするために用いられる場合がある(例えば、スマートフォンのタッチスクリーンディスプレイ上において、左から右にアンロックボタンを動かす)。別個のアンロックジェスチャと、パスワードとを組み合わせることも、電子デバイスをアンロックするために用いられる場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】ログイン表示を示す電子デバイスの一例を示す図。
図2図1の電子デバイスのタッチ・インターフェース上においてユーザにより実行されるアンロックシーケンスの一例を示す図。
図3A図1の電子デバイスのタッチ・インターフェース上においてユーザにより実行されるアンロックシーケンスの一例を示す図。
図3B図1の電子デバイスのタッチ・インターフェース上においてユーザにより実行されるアンロックシーケンスの一例を示す図。
図3C図1の電子デバイスのタッチ・インターフェース上においてユーザにより実行されるアンロックシーケンスの一例を示す図。
図4】別の電子デバイスのタッチ・インターフェース上においてユーザにより実行されるアンロックシーケンスの一例を示す図。
図5】ユーザデバイス又はユーザアカウントのアンロックを行う例示的なプロセスを示す図。
図6】本願技術のいくつかの実施形態が実施される例示的な電子システムを概念的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0004】
開示されている主題は、コンピュータ実装方法に関する。前記方法は、1つ以上のプロセッサが、タッチ式入力デバイスから入力パターンを受信する受信工程であって、前記入力パターンは、前記入力デバイス上において行われる複数のユーザジェスチャの方向変化に対応する1つ以上の方向変化を含む、前記受信工程を備える。前記方法は、1つ以上のプロセッサが、ユーザのセキュリティプロファイルに関連付けられているセキュリティパターンの方向変化に前記入力パターンの前記方向変化が一致するか否かを判定する判定工程をさらに備える。前記方法は、前記入力パターンの前記方向変化が前記セキュリティパターンの前記方向変化に一致する場合、ユーザデバイス又はユーザアカウントに対するユーザのアクセスを許可するアンロック信号を提供する提供工程をさらに備える。
【0005】
さらに、開示されている主題は、コンピューティング・デバイスに関する。前記デバイスは、入力パターンを構成する複数のユーザジェスチャを受信するように構成されているタッチ式入力デバイスを備える。前記デバイスは、セキュリティパターンを記憶するように構成されているメモリをさらに備える。前記デバイスは、前記入力デバイス上における前記複数のユーザジェスチャのうちの1つ以上における終了の動きと速度とに基づいて、前記入力パターンと前記セキュリティパターンとの間の一致を判定するように構成されている1つ以上のプロセッサであって、前記入力パターンと前記セキュリティパターンとの間の一致が判定される場合、アンロック信号が生成される、前記1つ以上のプロセッサをさらに備える。
【0006】
さらに、開示されている主題は、電子デバイスをアンロックするための方法をプロセッサに実行させるための機械可読命令を含む、非一時的な機械可読記憶媒体に関する。前記方法は、タッチ式入力デバイスから入力パターンを受信する受信工程であって、前記入力パターンは、前記入力デバイス上において行われる複数のユーザジェスチャの方向変化に対応する1つ以上の方向変化を含み、前記入力パターンの前記方向変化は、1つ以上のユーザジェスチャにおける終了の動きと速度とに基づいている、前記受信工程を備える。前記方法は、ユーザのセキュリティプロファイルに関連付けられているセキュリティパターンの方向変化に前記入力パターンの前記方向変化が一致するか否かを判定する判定工程をさらに備える。前記方法は、前記入力パターンの前記方向変化が前記セキュリティパターンの前記方向変化に一致する場合、ユーザデバイス又はユーザアカウントに対するユーザのアクセスを許可するアンロック信号を提供する提供工程をさらに備える。
【0007】
本願技術の様々な構成が例示として図示及び説明される以下の詳細な説明から、本願技術の他の構成が当業者に対して容易に明らかになると理解される。以下から分かるように、本願技術の範囲を逸脱することなく、本願技術は他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は他の様々な点において改変が可能である。したがって、図面及び詳細な説明は、本来は例示的であると考えられ、制限的であるとは考えられない。
【0008】
本願技術の特徴は、添付される請求項に示される。しかしながら、説明の目的で、本願技術のいくつかの実施形態が以下の図面において示される。
以下に示す詳細な説明は、本願技術の様々な構成の説明を意図し、本願技術が実施される唯一の構成のみを表すことを意図しない。添付された図面は、本明細書に組み込まれ、詳細な説明の一部を構成する。詳細な説明は、本願技術の十分な理解を提供する目的のための具体的詳細を含む。しかしながら、本願技術は本明細書に示される具体的詳細には限定されない。いくつかの事例においては、本願技術の概念を曖昧にすることを避けるために、構造及び構成要素はブロック図の形態で示される。
【0009】
上述したように、電子デバイスにログインするためのセキュリティは煩わしく、通常、ユーザは、憶えるのが困難な場合のある強いパスワードの入力を必要とされる。デバイスは、電子デバイスの入力インターフェース(例えば、トラックパッド、タッチスクリーン)上における、所定位置に基づくジェスチャを用いてアンロックされ得る。例えば、スマートフォンをアンロックするために指による上/下/左/右のジェスチャのパターンをユーザが用いるための3×3の格子点がスマートフォンのタッチスクリーンディスプレイ上に示され得る。ここで、各ジェスチャは、別個の位置に対応する(例えば、最上の左のドットから、最上の右のドットへと)。トラックパッド式の電子デバイスに関しては、格子パターンの視覚的表示がデバイスのディスプレイ上に示されており、アンロックシーケンスが表示されていることにより、別の人がアンロックシーケンスを見る可能性が高くなる(例えば、ショルダーサーフィン)。複数のユーザジェスチャのパターンを用いて電子デバイスをアンロックするためのユーザフレンドリでセキュアな方法を提供することが望ましい。
【0010】
本願技術は、電子デバイスをアンロックするためにタッチ式インターフェース(例えば、トラックパッド、タッチスクリーン)上において相対的パターン(例えば、セキュリティパターン)を用いるシステムを提供する。相対的パターンは、各ジェスチャにおける別個の位置又は固定の長さではなく方向変化に基づく。方向変化の測定により、各個々のジェスチャが任意の長さであってもよいこと(例えば、別個の位置間の長さに制限されない)、及び任意の方向であってもよいこと(例えば、1つの別個の位置から、残りの別個の位置のうちの1つへと進むことにより定義される方向に制限されない)が可能となる。例えば、上述した3×3の格子点では、左下から開始した個々のジェスチャは、3方向のうちの1つにしか進むことができず(例えば、上に直進、右に直進、45度の角度で右上へ)、その3方向のいずれにおいても2つの距離のうちの1つにしか進めない(例えば、その方向において、隣の点、最後の点)。さらに、任意の数の方向変化が用いられてもよく、セキュリティ向上のための無制限のアンロックの組み合わせが可能となる。セキュリティパターンは、1つの指のカーソル操作の動きから区別するために2つ以上の指を用いて描かれる場合もあれば、電子デバイスは、1つの指によって描かれるセキュリティパターン又はアンロックパターンを判定するように構成される場合もある。さらに、アンロックシーケンスの視覚的表示は必要ではなく、電子デバイスのタッチ式インターフェース上においてユーザがたどるセキュリティパターンを観察者が識別することをより困難にすることによってセキュリティが高まる。
【0011】
例えば、アンロックシーケンスは、左下の角から開始する三角形の場合がある。ここで、小さな2.54cm(1インチ)の三角形がタッチ・インターフェース上の任意の場所で描かれてもよく、タッチ・インターフェースのサイズ全体に及ぶ大きな三角形が描かれてもよく、これらの両方がデバイスをアンロックする。ここで、システム又はアンロックアルゴリズムでは、各ジェスチャの終了(例えば、ここで、指が方向変化する)と、ジェスチャの速度(例えば、方向変化するために指がスローダウンする)とにフォーカスが当てられる。
【0012】
例示的な態様では、セキュリティパターンは、一連の形状からなる場合がある。例えば、第1に円形、次いで数字の8、そして正弦関数の1周期で終了することがセキュリティパターンであってよい。なお、他の態様では、直線的なジェスチャ及び形状が組み合わされてもよい。例えば、第1に円形、次いで星形というのがセキュリティパターンであってよい。
【0013】
図1は、タッチ・インターフェース110とディスプレイ120とを有する電子デバイス100の一例を示し、該電子デバイス100は、ラップトップコンピュータである。タッチ・インターフェース110は、トラックパッド、タッチスクリーン等であってよい。タッチ・インターフェース110は、ディスプレイ120に一体化されていてもよく、ディスプレイ120上に重ね合わされていてもよく、ディスプレイ120から離れて配置された電子デバイス100の別体の構成要素といったものでもよい。図1に示す電子デバイス100は、タッチ・インターフェース110としてのトラックパッドと、ディスプレイ120としてのフラットパネルディスプレイと、を備えるラップトップコンピュータである。電子デバイス100は、ラップトップコンピュータとして示しているが、本願技術は、タブレットコンピュータ、スマートフォン、キオスクディスプレイ等の他の電子デバイスに適用されてもよい。
【0014】
タッチ・インターフェース110は、1つの指、複数の指、スタイラス、ペン等によって生成される入力を認識するように構成され得る。例えば、電子デバイス100がロックされているとき(例えば、アンロック機能以外の全ての機能にアクセスできない)、タッチ・インターフェース110は、電子デバイス100がアンロックされるべきか否かを判定するために用いられるアンロック入力として1つの指の入力を認識するように構成される場合がある。さらに、電子デバイス100がアンロックされているとき(例えば、さらなるセキュリティフィーチャを除く全ての機能にアクセス可能である)、タッチ・インターフェース110は、ディスプレイ120上にわたってカーソルを動かすカーソル制御入力として1つの指の入力を認識するように構成され得る。別例では、タッチ・インターフェース110は、1つの指の入力をカーソル制御入力として認識するように構成される一方、複数の指の入力がアンロック入力として認識されること、あるいは、フィールドに対するフォーカス機能に対して1つの指の入力が後続することが、アンロック入力として認識されることを必要とする場合がある。
【0015】
電子デバイス100は、タッチ・インターフェース110上においてユーザにより実行されるジェスチャからなるパターンが、セキュリティパターン130に関連付けられるか否か、又はセキュリティパターン130と等価であるか否かを解釈又は判定するように構成される(図2参照)。電子デバイス100は、メモリにセキュリティパターン130を記憶し、タッチ・インターフェース110上において描かれるパターンをセキュリティパターン130と比較できる。電子デバイス100は、タッチ・インターフェース110上において描かれるパターンがセキュリティパターン130と同じパターンであると判定する場合、電子デバイス100のいくつか又は全ての機能に対するアクセスを与えるようにアンロックする。例えば、アンロックモードにおいてでさえ、電子デバイス100上のいくつかのアプリケーション又はアプリは、アクセスを与えるために追加のセキュリティステップの実行を必要とする場合がある(例えば、機密の個人情報を記憶するためのボールト(vault)アプリケーションはアクセスのためにパスワードを必要とする場合がある)。
【0016】
図2に示すように、例示的なセキュリティパターン130は、上右下上右下のシーケンスによる。したがって、図1及び図2に示す電子デバイス100をアンロックするために、ユーザは、指によってタッチ・インターフェース110(例えば、トラックパッド)上における上右下上右下のアンロックシーケンスをたどる場合がある。電子デバイス100は、たどったパターンが記憶されているセキュリティパターン130(例えば、セキュリティパターン)と同じか否かを判定し、パターン同士が一致する場合にはユーザによる使用のためにラップトップをアンロックする。パターン同士が一致しない場合、電子デバイス100は、ロックモードのままであってよく、ユーザによって入力されたパターンが正しくないことを示すプロンプト(例えば、視覚的なキュー、音)を提供してもよい。
【0017】
電子デバイス100は、タッチ・インターフェース110からの最初の入力(例えば、指を下げる)の受信の際、パターンの認識又は判定を開始できるバックグラウンドプロセス(例えば、パターン認識プロセス)を動作させていてよい。最初の入力が受信されると、後続する入力シーケンスがセキュリティパターン130のシーケンスと相違する場合、パターン認識プロセスは、停止してよく、続く入力シーケンスからのさらなる入力は無視され得る。例えば、ユーザがタッチ・インターフェース110上において上右下上右上のパターンをたどる場合、シーケンスは、図2に示すセキュリティパターン130に一致せず、電子デバイス100は、ロックされたままである。
【0018】
別例では、入力シーケンスがセキュリティパターン130のシーケンスに一致するが、ジェスチャからなるシーケンスの完了後にユーザが指を引き上げない(例えば、指を上げない)場合、パターンは、まだ完了ではないとして判定されてよく、電子デバイス100はロックされたままであってよい。例えば、ユーザがタッチ・インターフェース110上において上右下上右下のパターンをたどったが、タッチ・インターフェース110上において指を下ろしたままである場合、ユーザの指がタッチデバイス110になおも接触しているのでパターンはまだ完了ではなく、セキュリティパターン130と相違する1つ以上の追加の入力シーケンスが提供され得る(そのシーケンスは、その点までは図2に示すセキュリティパターン130に一致しているが)。したがって、タッチ・インターフェース110上において正しい入力シーケンスをたどった後、ユーザの指がタッチ・インターフェース110から離れるように引き上げられるまで、電子デバイス100はロックされたままである。換言すると、パターンは、タッチ・インターフェース110上において行われる1つ以上の連続したジェスチャ、及びタッチ・インターフェース110からの入力源の明確な中断を伴う終了(例えば、指を上げる)として認識されるように構成され得る。
【0019】
セキュリティパターンは、別個の距離又は位置によるジェスチャに基づくパターンとは異なる相対的パターンとして構成されてよい。ここで、タッチ・インターフェース110上において入力されるジェスチャの長さ又は別個の位置は、無関係であり、タッチ・インターフェース110上における各連続した入力ジェスチャの方向こそが意味を持つ。したがって、タッチ・インターフェース110上において描かれるパターンのサイズも特定の位置も、セキュリティパターンとは比較されない。例えば、図3A図3Cに示すように、アンロックシーケンスは、左下の角から始まってジェスチャを描くことによる三角形の形態のセキュリティパターン135であってよい。セキュリティパターン135は、タッチ・インターフェース110の一部分上において描かれる小さな2.54cm(1インチ)の三角形であってよく(図3A参照)、タッチ・インターフェース110の領域全体にわたって描かれる大きな三角形であってもよく(図3B参照)、タッチ・インターフェース110に収まり得る任意の他のサイズであってもよい。任意のサイズの三角形の入力シーケンスは、三角形のセキュリティパターン135に一致すると判定され、電子デバイス100をアンロックし得る。
【0020】
さらに、タッチ・インターフェース110上において三角形のセキュリティパターン135を形成するために用いられる3つのジェスチャは、同じ大きさである必要はない。例えば、第1ジェスチャは、左下の角からトラックパッドの上部の中央の点へのジェスチャの場合がある(例えば、2.54cmの数倍(数インチ)の長さ)一方、第2及び第3ジェスチャは、それぞれ2.54cm(1インチ)の長さだけの場合がある(図3C参照)。これでは、バランスの取れた、均整の取れた三角形はできないが、ジェスチャ間の方向変化は、図3A及び図3Bに示した三角形に関して同じである。したがって、図3A図3Cの各々に示すパターンは、セキュリティパターン135に一致すると判定され、電子デバイス100をアンロックし得る。上述したように、さらに、入力パターンの位置は、変わってもよい(セキュリティパターン135になおも一致しつつ)。例えば、図3Aに示す小さな三角形は、タッチ・インターフェース110の左下において入力されても、タッチ・インターフェース110の中心において入力されても、タッチ・インターフェース110の中央右において入力されても、これ以外において入力されてもよい。これによって、入力ジェスチャについての別個の開始及び終了の点は、不必要となる。
【0021】
入力ジェスチャにおける任意の数の方向変化がタッチ・インターフェース110上における入力パターンをたどるのに用いられてもよく(例えば、上限も最大数もなく)、セキュリティ向上のための無制限のアンロックの組み合わせが提供される。さらに、入力ジェスチャは、直線的でないジェスチャでもよい。例えば、入力パターンは、タッチ・インターフェース110上においてたどるときの入力パターンの向きによっては、数字の8又は無限大の記号の場合がある。別例として、入力パターンは、上部に円形を有する星形のような、直線的なジェスチャと直線的でないジェスチャとの組み合わせであってもよい。連続した入力ジェスチャからなる任意のパターン又は組み合わせは、セキュリティパターンとして用いられ得るパターンを形成するのに用いられてよく、入力パターンの完了前においては入力部(例えば、指)とタッチ・インターフェース110との間の接触は絶たれない(例えば、指を上げること、指がタッチ・インターフェース110から遠ざかることがない)。
【0022】
入力ジェスチャの方向の判定では、入力ジェスチャの終了の動きにフォーカスが当てられ得る。例えば、第1入力ジェスチャが終了し、第2入力ジェスチャが後続するとき、第1入力ジェスチャの方向判定は、第1入力ジェスチャの最後の部分(例えば、最後の10%)に基づく一方、第1入力ジェスチャの他の部分(例えば、初めの90%)は無視される場合がある。上述した三角形のセキュリティパターン135の例に戻ると、第1の右上への入力ジェスチャの方向は、第2の右下への入力ジェスチャが始まった後、判定される場合がある。第2入力ジェスチャへの変化によって、方向変化の信号が送られ、その信号が送られた方向変化を第2入力ジェスチャが始める丁度前における、第1入力ジェスチャの最後の部分の方向に基づいて第1入力ジェスチャの方向の判定が行われるようにしてもよい。同様に、最後の入力ジェスチャの終了において、指の接触の中断(例えば、指を上げる)によって、入力パターンの終了と最終入力ジェスチャの最後の部分とが信号により送られた丁度後、最後の入力ジェスチャの方向を判定するために指を上げるアクションが用いられてよい。
【0023】
入力ジェスチャの速度も、入力ジェスチャの方向の判定に用いられてよい。例えば、ユーザが第1入力ジェスチャをたどり、方向変化の準備をし、第2入力ジェスチャを開始する場合、ユーザの指が方向変化の点に接近するときにユーザの指はスローダウンし得る。検知されたスローダウンが、現在の入力ジェスチャの方向を判定するのに用いられる現在の入力ジェスチャの一部分である可能性があり、その後、ユーザの指におけるスローダウンの検知又は判定は、方向変化及び/又は生じている現在の入力ジェスチャの一部分を確証するのに用いられてよい。
【0024】
例えば、図3Bの三角形をたどる際、ユーザの指は、指が第1入力ジェスチャをたどるとき右上へと動く場合があり、三角形の頂点となるものに近づくときにスローダウンする場合があり、その後、第2入力ジェスチャのため、方向を切り替えて右下へと動く場合がある。ユーザの指は、三角系の頂点において方向変化するとき、短い停止さえもする場合がある。したがって、ユーザの指の速度は、各入力ジェスチャ中、ゼロから達する最大の速度までの範囲にわたる場合があり、各入力ジェスチャの方向判定は、速度の閾値を下回るジェスチャ速度に少なくとも部分的に基づいていてよい(例えば、トリガされる)。
【0025】
セキュリティパターンは、タッチ・インターフェース上において行われる入力ジェスチャに対応する特定の入力測定の集積物(compilation)としてメモリに記憶される場合がある。入力測定は、ジェスチャの物理的方向、ジェスチャの任意の一部分の速度、ジェスチャの終了部分等であってよい。例えば、上述した三角形のパターンは、タッチ・インターフェース上における各ジェスチャの物理的方向の集積物として構成されていてよい(例えば、第1ジェスチャは45度の角度で右上、第2ジェスチャは45度の角度で右下、第3ジェスチャは0度の角度で左又は左に直進)。ここで、各ジェスチャの物理的方向は、ジェスチャの速度が閾値量よりも低くなる前における、物理的ジェスチャの最後の10%に関連付けられる。次いで、入力測定の特定の集積物は、セキュリティパターンとしてメモリに記憶される。したがって、一連の入力ジェスチャが後にタッチ・インターフェースにエンターされる場合、セキュリティパターンの記憶された入力測定は、一致が存在するか否かを判定するために、後にエンターされた入力ジェスチャの対応する入力測定と比較される。
【0026】
セキュリティパターンは、電子デバイス100に適用されてよく、この場合、ユーザは、対応する入力パターンを学習する必要がある。また、セキュリティパターン又はアンロックパターンは、電子デバイス100のためにユーザによって生成されてもよい。例えば、電子デバイス100は、タッチ・インターフェース110上においてパターンをたどることによって電子デバイス100のためのセキュリティパターンとして用いられるパターンをユーザが生成する一方、電子デバイス100が学習状態である、パスワードの生成又はリセットのモードを有していてもよい。新たに学習されたパターンは、タッチ・インターフェース110上にエンターされる入力パターンとの比較のためのセキュリティパターンとして、電子デバイス100のメモリに記憶されてよい。
【0027】
電子デバイスは、2つ以上のセキュリティパターンを有する場合がある。例えば、電子デバイス100は、電子デバイス100のほとんどの機能に対するアクセスを可能にする一次セキュリティパターンを有するとともに、電子デバイス100上のアプリケーション(例えば、重要な個人情報のボールト)又はファイル(例えば、セキュアファイル)を開くのに二次セキュリティパターンが必要とされてもよい。ここで、一次セキュリティパターンは、図2に示す上右下上右下のセキュリティパターン130であってよく、また、二次セキュリティパターンは、図3A図3Cに示す三角形のセキュリティパターン135であってよい。互いに異なるアプリケーション、ファイル、通信インターフェース等は、別々のセキュリティパターンを有している場合もあれば、同じセキュリティパターンを有している場合もあり、サブグループは、1つのセキュリティパターンを共有していてもよい。
【0028】
互いに異なるセキュリティパターンは、互いに異なる入力モードを必要とする場合がある。例えば、タブレットコンピュータは、タブレットがロックモードであり、いずれのタッチスクリーン入力もアンロックプロセスに適用されるので、1つの指によってタブレットのタッチスクリーン上にエンターされるデバイスセキュリティパターンを認識する場合がある。しかしながら、タブレットコンピュータがアンロックされると、セキュアフィーチャをアンロックするための第2セキュリティパターンは、タッチスクリーン上において2つの指を用いることを必要とし得る。これは、アンロックされたタブレットコンピュータは、1つの指のさらなる入力をカーソル制御コマンドとして認識することにより、1つの指のさらなる動きをセキュアフィーチャのためのアンロックプロセスに適用しないことがあるためである。複数の指を用いるのではなく、第2セキュリティパターンは、フィールドに対するフォーカス機能を用いて、次いで、第2セキュリティパターンを入力するために1つの指を用いることによって認識されてもよい。タブレットコンピュータの例を続けて、タブレットコンピュータがアンロックされると、ユーザは、セキュアソーシャルネットワークフィーチャにアクセスを望むことがある。ユーザは、セキュアソーシャルネットワークフィーチャを表すアイコンを選択(例えば、タッチ)してよく(例えば、フィールドに対するフォーカス機能)、その後、タッチスクリーン上における1つの指の入力が、セキュアソーシャルネットワークフィーチャのアンロックプロセスのための入力パターンとして認識される。セキュアフィーチャがアンロックされると、タブレットコンピュータは、1つの指の入力をカーソル制御コマンドとして認識することを再開してよい。
【0029】
タッチ・インターフェース110上におけるセキュリティパターンの入力中、指の数は変化してもよい。指の変化の任意の組み合わせは、セキュリティパターンに関連付けられるさらなる入力測定として用いられてよい。例えば、入力パターンの第1部分は、1つの指によって描かれ、入力パターンの第2部分は、複数の指によって描かれてよい(例えば、ユーザは、1つの指によってタッチ・インターフェース110上において入力パターンを描き始めてよく、パターンを完了させるべく、入力パターンの途中で、ユーザは2つの指に切り替えてよい)。別例として、ユーザは、3つの指によってセキュリティパターンの第1部分を入力し、2つの指によってセキュリティパターンの第2部分を入力し、1つの指によってセキュリティパターンの第3部分を入力してもよい。
【0030】
セキュリティパターンの入力は、他のセキュリティ機構と組み合わされてもよい。例えば、デバイスは、ユーザがタッチスクリーン上においてセキュリティパターンを入力することと、デバイスが顔認識を用いて顔アンロックも実行できるようにユーザの顔の画像をユーザがキャプチャすることと、を必要としてもよい。例えば、他のバイオメトリックセキュリティ機構(例えば、指紋認識、声認識)も、セキュリティパターンの入力の組み合わせにおいて用いられてよい。セキュリティ機構の組み合わせは、要素として考慮されてよく(例えば、タッチジェスチャ式入力パターンと顔認識パターンとは2つの要素として組み合わされ得る)、アンロック信号を生成するために、各セキュリティ機構においてユーザのセキュリティプロファイルとの肯定的な一致が要求され得る。各セキュリティ要素は、別々のアンロック信号を提供してもよい。例えば、ジェスチャ式セキュリティパターンの一致は、第1アンロック信号を提供してよく、顔認識の一致は、第2アンロック信号を提供してよい(例えば、顔アンロック)。ここで、第1アンロック信号と第2アンロック信号との両方が、ユーザデバイス又はユーザアカウントをアンロックするのに必要とされる。
【0031】
図4は、タッチ・インターフェース210及びディスプレイ220上に生成及び入力されるセキュリティパターンを有する電子デバイス200の一例を示しており、電子デバイス200はモバイル・デバイス(例えば、スマートフォン、タブレット)として示されている。図4に示すように、セキュリティパターン230は、星の点のうちの1つから離れる円形を有する星形の場合がある。
【0032】
図5は、電子デバイス、アカウント、又はフィーチャのアンロックを行う例示的なプロセス300を示す。プロセス300は、電子デバイス(例えば、ロックされているモバイル・デバイス)のタッチ・インターフェース上において1つ以上の入力ジェスチャがエンターされ得るステップ302から始まる。例えば、ユーザのスマートフォンのタッチスクリーンディスプレイ上において2つの相互接続された円形を連続的にたどるのに指が用いられてもよい。ステップ304において、受信した入力ジェスチャは、入力パターンとして関連付けられる。この例を続けて、2つの相互接続された円形の入力ジェスチャは、数字の8のパターンとして関連付けられる。パターンの関連付けは、タッチ・インターフェース、電子デバイスにおけるプロセッサ、又は両方の組み合わせによって行われる場合がある。
【0033】
ステップ306では、パターン同士が一致するか否か判定するために、入力パターンは、セキュリティパターンと比較される。例えば、セキュリティパターンは、電子デバイスのメモリに記憶されていてよい。入力パターンがセキュリティパターンに一致すると判定される場合、ステップ308において、アンロック信号が提供される。例えば、アンロック信号は、ソフトウェアコマンド、レジスタの状態変化、電気信号等であってよい。一例として、アンロック信号は、電子デバイスのディスプレイ上において新たなスクリーン又はウィンドウを表示させるプロセッサにより実行されるソフトウェアコマンドの場合がある(例えば、スマートフォンのホームスクリーン)。入力パターンがセキュリティパターンに一致しないと判定される場合、アンロック信号は提供されず、プロセス300は、タッチ・インターフェース上における新たな入力ジェスチャの入力の検知から再び始まり得る。上記の例を続けて、セキュリティパターンが数字の8の場合、入力パターンとセキュリティパターンとは、一致すると判定され、アンロック信号がスマートフォンに提供される。これに対し、セキュリティパターンが三角形の場合、入力パターンとセキュリティパターンとは、一致しないと判定され、アンロック信号がスマートフォンに提供されない。
【0034】
プロセス300は、アンロック信号によって電子デバイス、アカウント、又はフィーチャに対するアクセスを与えるステップ310において終了する。スマートフォンの例に関して、アンロック信号は、スマートフォンをアンロックさせて、スマートフォン上に記憶されている、又はスマートフォンによってアクセス可能であるアプリケーション、機能、ファイル等に対するアクセスを与えてよい。これに対し、アンロック信号が提供されない場合、スマートフォンは、ロックされたままであり、アンロックプロセスを再び始める前において、タッチスクリーンディスプレイ上における1つ以上の新たな入力ジェスチャを受信するのに待機する場合がある。別例では、アンロックされているスマートフォンは、あるアプリケーション、機能、ファイル、アカウント等に対してアクセスを与えない場合がある(例えば、これらはセキュアであるか又は制限されている)。この例では、制限されている機能を選択することは、制限されている機能をアンロックするためにアンロックプロセス300を再び動作させることを必要とし得る。制限されている機能をアンロックするためのセキュリティパターンは、スマートフォンをアンロックするためのセキュリティパターンと同じあっても違っていてもよい。
【0035】
セキュリティパターンは、パスワードに置き換わるセキュリティパターンとして機能し得る。したがって、任意のデバイス、アプリケーション、フィーチャ、アカウント等は、パスワードではなくセキュリティパターン(例えば、アンロックパターン)を用いるように構成でき、1つ以上のパスワードを憶えたり、書き留めたり、記憶したりする必要性がなくなる。例えば、銀行の現金自動支払機(例えば、ATM)上のタッチスクリーンでは、取引(例えば、当座預金から現金を引き出す)を処理するためにユーザのアカウントに関連付けられるセキュリティパターンをユーザが入力する必要があることがある。パスワードの強さと同様、セキュリティパターンは、弱いセキュリティパターンから強いセキュリティパターンまで存在する。例えば、単純な3桁の数は弱いパスワードと考えられ得る一方、文字、数字、及び記号を混ぜた8字のパスワードは強いパスワードと考えられ得る。同様に、45度の角度で右上へ斜めに動く1つの直線的なジェスチャからなるセキュリティパターンは、弱いセキュリティパターンと考えられ得る一方、星の点のうちの1つに接した数字の8の記号を有する星形からなるセキュリティパターンは、強いセキュリティパターンと考えられ得る。したがって、妥当なセキュリティパターンとして受容されるために、パターンの複雑度の最低レベルが必要とされてもよい。
【0036】
図6は、本願技術のいくつかの実施形態が実施され得る例示的な電子システムを概念的に示す。電子システム400は、コンピュータ、フォン、PDAであってもよいし、他の任意の電子デバイスであってもよい。このような電子システムは、様々な種類のコンピュータ可読媒体と、他の様々な種類のコンピュータ可読媒体に関するインターフェースとを含む。電子システム400は、バス408、プロセッシング・ユニット412、システム・メモリ404、読出専用メモリ(ROM)410、パーマネント・ストレージ・デバイス402、入力デバイス・インターフェース414、出力デバイス・インターフェース406、及びネットワーク・インターフェース416を含む。
【0037】
バス408は、電子システム400の多数の内部デバイスを通信可能に接続する全てのシステムと、周辺機器と、チップセット・バスとを集合的に表す。例えば、バス408は、プロセッシング・ユニット412を、ROM410と、システム・メモリ404と、パーマネント・ストレージ・デバイス402とに通信可能に接続する。
【0038】
プロセッシング・ユニット412は、本開示のプロセスを実行するために、これらの様々なメモリ・ユニットから実行対象の命令と処理対象のデータとを取り出す。プロセッシング・ユニットは、互いに異なる実施形態において、1つのプロセッサであってもよいし、マルチコア・プロセッサであってもよい。
【0039】
ROM410は、プロセッシング・ユニット412と電子システムの他のモジュールとによって必要とされる静的なデータと命令とを記憶する。これに対し、パーマネント・ストレージ・デバイス402は、読出/書込メモリ・デバイスである。このデバイスは、電子システム400がオフであるときでも命令とデータとを記憶する不揮発性メモリ・ユニットである。本開示のいくつかの実施形態では、パーマネント・ストレージ・デバイス402としてマス・ストレージ・デバイス(例えば、磁気又は光ディスク、及び、対応するディスク・ドライブ)が用いられる。
【0040】
他の実施形態では、パーマネント・ストレージ・デバイス402としてリムーバブル・ストレージ・デバイス(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フラッシュ・ドライブ、対応するディスク・ドライブ)が用いられる。システム・メモリ404は、パーマネント・ストレージ・デバイス402と同様に、読出/書込メモリ・デバイスである。しかしながら、システム・メモリ404は、ストレージ・デバイス402とは異なり、揮発性読出/書込メモリ(例えば、ランダム・アクセス・メモリ)である。システム・メモリ404は、ランタイムにおいてプロセッサが必要とする命令とデータとのいくつかを記憶する。いくつかの実施形態においては、本開示のプロセスは、システム・メモリ404、パーマネント・ストレージ・デバイス402、又はROM410に記憶される。例えば、様々なメモリ・ユニットは、いくつかの実施形態に従って電子デバイスをアンロックするための命令を含む。プロセッシング・ユニット412は、いくつかの実施形態のプロセスを実行するために、これらの様々なメモリ・ユニットから実行対象の命令と処理対象のデータとを取り出す。
【0041】
さらにバス408は、入力デバイス・インターフェース414と出力デバイス・インターフェース406とに接続する。入力デバイス・インターフェース414によって、ユーザが情報を通信し、電子システムに対するコマンドを選択することが可能になる。入力デバイス・インターフェース414とともに用いられる入力デバイスは、例えば、英数字キーボード、ポインティング・デバイス(「カーソル制御デバイス」とも称される)を含む。出力デバイス・インターフェース406によって、例えば、電子システム400によって生成された画像の表示が可能になる。出力デバイス・インターフェース406とともに用いられる出力デバイスは、例えば、プリンタ、ディスプレイ・デバイス(液晶ディスプレイ(LCD)など)を含む。いくつかの実施形態は、入力デバイス及び出力デバイスの両方として機能するタッチスクリーンなどのデバイスを含む。
【0042】
さらに、図4に示すように、バス408はさらに電子システム400を、ネットワーク・インターフェース416を介してネットワーク(図示せず)に接続する。このように、コンピュータは、コンピュータのネットワーク(例えば、ローカルエリア・ネットワーク(「LAN」)、ワイドエリア・ネットワーク(「WAN」)、イントラネット)の一部、又は、複数のネットワーク(例えば、インターネット)のうちの1つのネットワークの一部であってもよい。任意の、又は、すべての電子システム400の要素が、本開示とともに用いられ得る。
【0043】
多くの上述のフィーチャとアプリケーションとは、コンピュータ可読記憶媒体(コンピュータ可読媒体とも称される)上に記録される一組の命令として特定されるソフトウェア・プロセスとして実施され得る。これらの命令が1つ以上のプロセッシング・ユニット(例えば、1つ以上のプロセッサ、プロセッサ・コア、他のプロセッシング・ユニット)によって実行されるとき、これらの命令によって、プロセッシング・ユニットは当該命令に示されるアクションを実行する。コンピュータ可読媒体の例として、CD−ROM、フラッシュ・ドライブ、RAMチップ、ハードドライブ、EPROM等が含まれるが、コンピュータ可読媒体の例はこれらに限定されない。コンピュータ可読媒体は、無線又は有線接続で送出される搬送波及び電気信号を含まない。
【0044】
本明細書においては、用語「ソフトウェア」は、読出専用メモリ内に常駐しているファームウェア、又は、プロセッサによって処理を行うためのメモリに読み込まれる、磁気ストレージに記憶されるアプリケーションを含むことが意図されている。また、いくつかの実施形態では、本開示の複数のソフトウェアの態様は、本開示の区別がなされるソフトウェアの態様でありつつ、より大きなプログラムの下位区分として実施され得る。いくつかの実施形態では、複数のソフトウェアの態様は別々のプログラムとして実施され得る。最後に、本明細書において説明されているソフトウェアの態様を同時に実施する別々のプログラムの組み合わせは、いずれも本開示の範囲内にある。いくつかの実施形態では、ソフトウェア・プログラムは、インストールされて1つ以上の電子システムを操作する際、該ソフトウェア・プログラムの操作を実行する1つ以上の特定の機械の実装を規定する。
【0045】
コンピュータ・プログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェア・アプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られている)は、任意の形式のプログラミング言語(コンパイラ型言語又はインタプリタ型言語、宣言型言語又は手続型言語を含む)で書かれてもよく、どのような形式でデプロイされてもよい(スタンドアロン・プログラム、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、コンピューティング環境においての使用が相応しい他のユニットを含む)。コンピュータ・プログラムは、ファイル・システム内のファイルと対応してもよいが、これに限定されない。プログラムは、他のプログラムやデータを保持するファイルの一部分(例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶される1つ以上のスクリプト)、対象プログラム専用の1つのファイル、又は複数の調整ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブ・プログラム、コードの一部分を記憶するファイル)に記憶され得る。コンピュータ・プログラムは、1つのコンピュータ、又は1つのサイトに位置するか、若しくは複数のサイトに分散し、通信ネットワークによって相互接続される複数のコンピュータ上で実行されるようにデプロイされ得る。
【0046】
これら上述の機能は、デジタル電子回路、コンピュータ・ソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェアにより実装されることができる。上述の技術は、1つ以上のコンピュータ・プログラム製品を用いて実施される。プログラマブル・プロセッサ及びコンピュータは、モバイル・デバイスに含まれてもよいし、モバイル・デバイスとしてパッケージされてもよい。プロセス及びロジック・フローは、1つ以上のプログラマブル・プロセッサと1つ以上のプログラマブル論理回路とによって実行されてよい。汎用及び専用のコンピューティング・デバイスと、ストレージ・デバイスとは、通信ネットワークを通じて相互接続され得る。
【0047】
いくつかの実施形態は電子部品(例えば、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(あるいは、コンピュータ可読記憶媒体、機械可読媒体、機械可読記憶媒体とも称される)におけるコンピュータ・プログラムの命令を記憶するマイクロ・プロセッサ、ストレージ、メモリ)を含む。このようなコンピュータ可読媒体のいくつかの例には、RAM、ROM、読出専用コンパクト・ディスク(CD−ROM)、記録可能コンパクト・ディスク(CD−R)、書き換え可能コンパクト・ディスク(CD−RW)、読出専用デジタル多用途ディスク(例えば、DVD−ROM、2層DVD−ROM)、種々の記録可能/書き換え可能DVD(例えば、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等)、フラッシュ・メモリ(例えば、SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード等)、磁気又はソリッド・ステート・ハードドライブ、読出専用及び記録可能Blu−ray(登録商標)ディスク、超高密度光ディスク、他の任意の光又は磁気メディア、フロッピーディスクが含まれる。コンピュータ可読媒体は、1つ以上のプロセッシング・ユニットにより実行可能であって、様々な操作を行うための一組の命令を含むコンピュータ・プログラムを記憶できる。コンピュータ・プログラム又はコンピュータ・コードの例には、例えばコンパイラによって生成される機械コードと、インタプリタを用いてコンピュータ、電子部品、又はマイクロ・プロセッサによって実行される、より高レベルのコードを含むファイルと、が含まれる。
【0048】
上記議論はソフトウェアを実行するマイクロ・プロセッサ又はマルチコア・プロセッサを主に指しているが、いくつかの実施形態は1つ以上の集積回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA))によって実行される。いくつかの実施形態では、このような集積回路は回路上自体に記憶される命令を実行する。
【0049】
本明細書及び本願の任意の請求項で用いられる通り、用語「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」及び「メモリ」はすべて、電子又は他の技術分野のデバイスのことを指す。これらの用語から、人又は人の集団は除外される。本明細書上では、用語「表示」又は「表示する」は、電子デバイス上での表示を意味する。本明細書及び本願の任意の請求項で用いられる通り、用語「コンピュータ可読媒体」及び「複数のコンピュータ可読媒体」は全体として、コンピュータによって読み込まれる形式の情報を記憶する有形の物理的な物体に限定される。これらの用語から、無線信号、有線ダウンロード信号、及び他の任意の一時的な信号は除外される。
【0050】
ユーザとの対話を提供するため、本明細書において説明されている主題の実施形態は、ユーザに対して情報を表示するためのディスプレイ・デバイス(例えばLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボードと、ユーザがコンピュータに対して入力を提供できるポインティング・デバイス(例えば、マウス又はトラックボール)と、を有するコンピュータ上で実施可能である。他の種類のデバイスも同様に、ユーザとの対話を提供するために用いられ得る。例えば、ユーザに対して提供されるフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、触覚フィードバックなど)であってよいし、ユーザからの入力は任意の形式(音響、音声又は触覚入力を含む)で受信されてよい。さらに、ユーザによって用いられるデバイスに対してドキュメントを送信し、該デバイスからドキュメントを受信することによって(例えば、ユーザのクライアント・デバイス上でウェブ・ブラウザに対して、該ウェブ・ブラウザから受信したリクエストに応じてウェブ・ページを送信することによって)、コンピュータはユーザとの対話が可能である。
【0051】
本明細書において説明されている主題の実施形態は、バックエンド・コンポーネント(例えば、データ・サーバ)、ミドルウェア・コンポーネント(例えば、アプリケーション・サーバ)、フロントエンド・コンポーネント(例えば、ユーザの本明細書において説明されている主題の実施形態との対話を可能にするグラフィカル・ユーザ・インターフェース又はウェブ・ブラウザを有するクライアント・コンピュータ)、又は、このようなバックエンド、ミドルウェア、及びフロントエンド・コンポーネントのうち1つ以上の任意の組み合わせを含むコンピューティング・システムにおいて実施可能である。該システムのコンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の形式又は媒体(例えば、通信ネットワーク)によって相互接続され得る。通信ネットワークの例には、ローカルエリア・ネットワーク(「LAN」)、ワイドエリア・ネットワーク(「WAN」)、インター・ネットワーク(例えば、インターネット)、及び、ピアツーピア・ネットワーク(例えば、アドホック・ピアツーピア・ネットワーク)が含まれる。
【0052】
コンピューティング・システムには、クライアント及びサーバが含まれ得る。クライアント及びサーバは一般的には互いにリモートであり、通常、通信ネットワークを介して対話する。クライアント及びサーバの関係が生じるのは、各コンピュータ上で動作しており、互いにクライアント/サーバ関係を有するコンピュータ・プログラムを介してである。いくつかの実施形態においては、サーバがデータ(例えば、HTMLページ)をクライアント・デバイスに対して(例えば、該クライアント・デバイスとの対話を行うユーザに対してデータを表示する目的、及び、該ユーザからユーザ入力を受信する目的で)送信する。クライアント・デバイスにおいて生成されたデータ(例えば、ユーザ対話の結果)は、サーバにおいてクライアント・デバイスから受信され得る。
【0053】
開示されるプロセスにおけるステップの任意の特定の順番又は階層は例示的アプローチを示すものである、と理解される。設計の嗜好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順番又は階層は再配置されてもよい、図示される全てのステップが実行されてもよい、と理解される。ステップのうちのいくつかは同時に実行されてもよい。例えば、ある状況においては、マルチタスキング及びパラレル・プロセッシングは効果的である。さらに、上述した実施形態における様々なシステム・コンポーネントの分離については、全ての実施形態においてそのような分離が必須であるとして理解されるべきではない。上述のプログラム・コンポーネント及びシステムは一般的に1つのソフトウェア製品に統合され得る、又は、複数のソフトウェア製品にパッケージされ得る、と理解されるべきである。
【0054】
上記の説明は、本明細書において説明した様々な態様を当業者が実施できるようにするために提供されている。これらの態様に対する様々な改変は当業者に対して容易に明らかであり、本明細書に規定される包括的な原則は他の態様にも適用され得る。従って、本請求項は、本明細書に示される態様に限定される意図はなく、請求項の文言と一致する全ての範囲が付与され、単数である要素への参照は「1つ及び1つのみ」であることを(そのように特定的に記述されている場合を除いて)意味するのではなく、「1つ以上」を意味すると意図されている。用語「いくつか」は、(特定的に記述する場合を除いて)1つ以上を指す。男性の指示代名詞(例えば、「彼の」)は、女性及び中性(例えば、「彼女の」「その」)を含み、その逆も同様である。見出し及び小見出しは、それらがある場合にしても、便宜上用いられているに過ぎず、本開示を限定するものではない。
【0055】
「態様」等の語句は、その態様が本願技術に必要不可欠であること、その態様が本願技術の全ての構成に適用されること、を暗示しない。態様に関する開示は、全ての構成又は1つ以上の構成に適用され得る。態様等の語句は、1つ以上の態様を指してもよいし、その逆も同様である。「構成」等の語句は、そのような構成が本願技術に必要不可欠であること、その構成が本願技術の全ての構成に適用されること、を暗示しない。態様に関する開示は、全ての構成又は1つ以上の構成に適用され得る。構成等の語句は、1つ以上の構成を指してもよいし、その逆も同様である。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6