(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)構成要素は、さらに、前記無線通信ネットワークのコアネットワークを介して前記パケットデータネットワーク(PDN)に接続するように構成される、請求項1に記載のシステム。
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続情報は、第1の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続情報であり、該第1の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続情報は、非シームレスWLANオフロード(NSWO)手順のために指定され、
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)構成要素は、第2の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続情報と関連し、該第2の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続情報は、前記コアネットワークを介して前記パケットデータネットワーク(PDN)に接続するために指定され、前記第2の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続情報を使用して確立される接続と関連するトラフィックは、
S2インターフェイスを介して、又は
前記無線通信ネットワークと関連する進化型NodeB(eNB)によってS1インターフェイスを介して、
のうちの少なくとも一方により前記コアネットワークを介して前記パケットデータネットワーク(PDN)に送信される、請求項3に記載のシステム。
前記非シームレスWLANオフロード(NSWO)を実行する前記要求は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記ユーザ機器(UE)から受信される、請求項1に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の詳細な説明は、図面を参照しつつ記載される。複数の異なる図面中の同様の数字は、同一の又は同様の構成要素を識別するものであってもよい。他の実施形態を利用することができ、構造的な変更又は論理的な変更が本開示の範囲内でなされうるということが理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意図として解釈されるべきではなく、本発明に従った複数の実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらと均等なものによって定義される。
【0007】
本明細書において使用されるように、「無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)」は、無線コンピュータネットワークを指してもよく、無線コンピュータネットワークは、通常、無線分配方法を使用して2つ又はそれ以上のデバイスにリンクし、無線分配方法は、比較的近距離の通信に関するものを含む。WLANは、家庭又はオフィスビルディング等の限定されたエリア内の無線ネットワークを構成するのに使用されてもよい。WLANを実装するのに使用されうる無線技術の一例は、(アメリカ電気電子通信学会(IEEE)802.11ベースの規格を使用する)WiFiである。WLANは、通常、(政府規制機関から免許を付与されることなく使用できる無線周波数である)免許不要の無線スペクトラムを使用して実装される。WLANとは対照的に、本明細書で使用される「無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)」は、広範囲にわたる無線アクセスを提供するネットワークを指してもよい。WWANの一例は、ライセンス付与された無線スペクトラムを使用して実装されるセルラネットワークである。ユーザの視点からは、WWANのカバレッジは、セルラネットワークにおいて複数のセルにわたってシームレスに提供され、潜在的に広い範囲の切れ目のないネットワークカバレッジを構成する。WWANの一例は、3GPP(3
rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)規格に基づくセルラ無線ネットワークである。
【0008】
本明細書で説明されるように、統合されるWLAN/WWAN無線アクセス技術(RAT)アーキテクチャは、WLAN無線ネットワークとWWAN無線ネットワークとの間の比較的密接な結合を可能とするとともに、2つのRATの間での無線リソースの同時使用を採用する無線アクセスネットワーク(RAN)を可能とする。上記のアーキテクチャは、また、WWANの信頼性及び広いカバレッジを活用して、免許不要のスペクトラムを介する場合のユーザエクスペリエンスを改善することを可能とする。(3GPP LTEリンク等の)WWANリンクは、免許不要のスペクトラム内のWiFi送受信機のための制御及びモビリティアンカーとして使用することができ、“仮想の”又は“拡張”キャリアとして3GPPオペレータRAN内へのWiFiのシームレスな包含を容易にする。統合されるアーキテクチャを使用すると、データ通信は、WWANからWLANにオフロードされてもよいが、依然としてWWANにより制御される。例えば、LTEネットワークのeNBは、WLAN APが(私有のリンク及び/又は変更された3GPP X2インターフェイスを介して)UEに接続するようにするために、WLAN APに制御シグナリングを通信してもよい。
【0009】
本明細書中で説明される複数の概念の間で一貫して、無線リソース制御(RRC)プレーンシグナリングプロトコルは、統合されるWWAN/WLAN RATをサポートするのに使用されてもよい。RRC制御プレーンプロトコルは、WLAN及びWWANユーザプレーンがメディアアクセス制御(MAC)レイヤにおいて又はMACレイヤよりも上位のレイヤで結合されるのを可能とするとともに、既存のWWANキャリアアグリゲーションフレームワークを活用することを可能とする。WWAN/WLAN RATアーキテクチャは、トラフィックステアリングのために(潜在的に複数の移動デバイスからの情報を使用して制御を支援する)ネットワーク制御フレームワークを含んでもよく、ネットワーク制御フレームワークは、無線リソース管理を実行する。
【0010】
本明細書で説明される1つの実装において、WiFi(WLAN)とLTE 3GPP無線インターフェイス(WWAN)とのRANアンカーレイヤ2での統合は、エンドトゥエンドサービス、セッションセットアップ、及びベアラモビリティのLTE制御に基づいている。WiFiリンクは、LTE制御の下でのデータオフロードのためのセカンダリキャリア(SCell)として動作してもよく、LTE RATは、プライマリキャリア(PCell)として役立ってもよい。UEは、トラフィックがWLAN又はLTEリンクを横切ってルーティングされるか否かにかかわらず、LTEリンク上で“接続”モードで動作していてもよい。WLANキャリアは、MACレイヤの上で結合されてもよい。
【0011】
本明細書でさらに説明されるように、統合されるWLAN/WWANアーキテクチャは、1つ又は複数のレガシーシステムとともに実装されてもよい。例えば、(“レガシー”WLAN AP等の)いくつかの展開されたWLANデバイス及び/又は(“レガシー”eNB等の)eNBは、統合されたWLAN/WWAN RATアーキテクチャとともには組み込むことができない。例えば、具体的には、レガシーWLAN APは、eNBと通信することはできず(又は、通信する能力を持たず)、及び/又はレガシーeNBは、WLAN APと通信することはできない(又は、通信する能力を持たない)。
【0012】
いくつかの実装において、統合されたAPと関連するWLAN APは、統合モード及びレガシーモード等の複数のモードをサポートしてもよい。レガシーモードでは、WLAN APは、(1つ又は複数の3GPP規格によって定義されるS2aインターフェイス、S2bインターフェイス、及びS2cインターフェイス等の)S2インターフェイス(S2aインターフェイス、S2bインターフェイス、S2cインターフェイス、及び/又は同様のインターフェイスは、本明細書中では“S2”インターフェイスと称される)を介して、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)にユーザプレーントラフィック及び/又は制御プレーントラフィックを運んでもよく、及び/又は伝統的なモデム/ゲートウェイ又は他の技術によりPDNにユーザプレーントラフィックを運んでもよい。
【0013】
本明細書でさらに説明するように、いくつかの実装が、統合されるWLAN/WWANアーキテクチャ内の非シームレスなWLANオフロード(NSWO)を提供してもよい。例えば、あるeNBにNSWO能力を宣伝するのにRRCシグナリングを使用してもよく、及び/又は(NSWOのために認可されている特有のトラフィックフロー、アプリケーションタイプ、WLAN AP、UE等の)NSWOに関連するポリシーを実施するのにRRCシグナリングを使用してもよい。
【0014】
1つの実装では、システムは、無線通信ネットワークと関連し、RRCシグナリングを使用してUEと通信する基地局構成要素と、免許不要の周波数スペクトラムを使用してUEと通信するWLAN構成要素と、プロセッサで実行可能な命令を実行する処理回路とを含んでもよい。プロセッサで実行可能な命令を実行すると、システムに、インターネットサービスプロバイダ(ISP)を介してPDNへの接続をWLAN構成要素によって確立する動作と、WLAN接続情報をWLAN構成要素によって基地局構成要素に提供する動作であって、WLAN接続情報は、免許不要の周波数スペクトラムを使用してWLAN構成要素に接続することに関連するパラメータを指定する、提供する動作と、NSWO手順を実行するための要求をUEから基地局構成要素で受信する動作と、NSWO手順を実行するための要求に基づいて、WLAN接続情報をRRCシグナリングを使用して基地局構成要素によってUEに提供する動作と、UEによって実行されているNSWO手順に従ってUEとのWLAN接続をWLAN構成要素によって確立する動作とを実行させてもよい。
【0015】
さらに、WLAN接続情報は、WLAN構成要素と関連するサービス設定識別子(SSID)、WLAN構成要素と関連する基本SSID(BSSID)、WLAN構成要素と関連する同種の拡張されたSSID(HESSID)、WLAN構成要素と関連する仮想メディアアクセス制御(v-MAC)値、又はWLAN構成要素と関連するセキュリティキーのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0016】
WLAN構成要素は、無線通信ネットワークのコアネットワークを介してPDNに接続するように構成されてもよい。いくつかの実装では、WLAN接続情報は、NSWO手順のために指定されるWLAN接続情報であってもよく、WLAN接続情報は、第2のWLAN接続情報と関連していてもよく、第2のWLAN接続情報は、コアネットワークを介してPDNに接続するために指定されてもよい。第2のWLAN接続情報を使用して確立される接続と関連するトラフィックは、無線通信ネットワークと関連する進化型NodeB(eNB)を介してS2インターフェイス又はS1インターフェイスのうちの少なくとも一方によりコアネットワークを介してPDNに送信されてもよい。
【0017】
いくつかの実装において、NSWO手順を実行するための要求は、RRCシグナリングによりUEから受信されてもよい。いくつかの実装において、UEは、移動性管理エンティティ(MME)又はアクセスネットワーク発見及び選択機能(ANDSF)からポリシー情報を受信してもよい。ポリシー情報は、NSWO手順を使用してオフロードすることを認可されるトラフィックのタイプ、NSWO手順を使用してトラフィックをオフロードすることが認可されるアプリケーション、又はNSWO手順を使用してトラフィックをオフロードすることが認可されるアクセスポイントの名前(APN)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実装において、基地局構成要素は、修正されるX2インターフェイスを介してWLAN構成要素と通信してもよい。
【0018】
1つの実施形態において、UEは、ライセンス付与される周波数スペクトラムを使用して無線通信ネットワークに接続するWWAN構成要素と、免許不要の周波数スペクトラムを使用して1つ又は複数の無線APに接続するWLAN構成要素と、プロセッサで実行可能な命令を実行する処理回路とを含んでもよい。プロセッサで実行可能な命令を実行すると、UE装置に、WLAN構成要素により第1のWLAN APに接続する動作と、第2のWLAN APに関するWLAN接続情報をRRCシグナリングを介してWWAN構成要素により受信する動作と、WLAN接続情報を使用してWLAN構成要素によって第2のWLAN APに接続する動作とを実行させる。
【0019】
いくつかの実装において、プロセッサで実行可能な命令を実行すると、UE装置に、第2のWLAN APへの接続を解除する指示をWWAN構成要素によって受信する動作と、受信する指示に基づいてWLAN構成要素によって第2のWLAN APへの接続を解除する動作とをさらに実行させる。いくつかの実装において、(接続を解除する)指示は、RRCシグナリングを介して受信されてもよい。いくつかの実装において、第2のWLAN APへの接続を解除した後に、UE装置は、第1のWLAN APに接続してもよい。
【0020】
1つの実装において、第1のWLAN APは、S2インターフェイスを介して無線通信ネットワークのPGWと通信してもよく、第2のWLAN APは、無線通信ネットワークの基地局を介してPGWと通信してもよい。いくつかの実装において、第1のWLAN AP及び第2のWLAN APは、1つの統合されたAPの複数の異なる論理部分に対応していてもよい。
【0021】
さらに、第1のWLAN APは、第1のWLAN接続情報と関連していてもよく、第2のWLAN APは、第2のWLAN接続情報と関連していてもよい。特定の接続情報は、WLAN構成要素と関連するサービス設定識別子(SSID)、WLAN構成要素と関連する基本SSID(BSSID)、WLAN構成要素と関連する同種の拡張されたSSID(HESSID)、WLAN構成要素と関連する仮想メディアアクセス制御(v-MAC)値、又はWLAN構成要素と関連するセキュリティキーのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0022】
プロセッサで実行可能な命令を実行すると、UE装置に、RRCシグナリングを介してWWAN構成要素によって第1のWLAN APに関するWLAN接続情報を受信する動作をさらに実行させる。UE装置は、第1のWLAN APに関するWLAN接続情報を使用して、第1のWLAN APに接続してもよい。
【0023】
プロセッサで実行可能な命令を実行すると、追加的に、或いは代替的に、UE装置に、アクセスネットワーク発見及び選択機能から第1のWLAN APに関するWLAN接続情報を受信する動作をさらに実行させ、UE装置は、第1のWLAN APに関するWLAN接続情報を使用して、第1のWLAN APに接続する。
【0024】
1つの実装において、UE装置は、ライセンス付与される周波数スペクトラムを使用して1つ又は複数の無線通信ネットワークに接続するWWAN構成要素と、免許不要の周波数スペクトラムを使用して1つ又は複数の無線APに接続するWLAN構成要素と、プロセッサで実行可能な命令を実行する処理回路とを含んでもよい。プロセッサで実行可能な命令を実行すると、UE装置に、WWAN構成要素によって1つ又は複数の無線通信ネットワークの第1の基地局に接続する動作と、WWAN構成要素によってある特定のWLAN APに関するWLAN接続情報を受信する動作と、WLAN接続情報を使用してWLAN構成要素によって特定のWLAN APに接続する動作と、ハンドオーバ手順に基づいて1つ又は複数の無線通信ネットワークの第2の基地局に接続する動作と、ハンドオーバ手順に基づいて特定のWLAN APへの接続を終了させる動作とを実行させる。
【0025】
プロセッサで実行可能な命令を実行すると、UE装置に、特定のWLAN APへの接続を終了させる動作の後に、他のWLAN APに接続する動作をさらに実行させてもよい。いくつかの実装において、特定のWLAN APへの接続は、UE装置が第1の基地局からハンドオフされているという情報に基づいて終了させられてもよく、その情報は、第1の基地局から特定のWLAN APに提供される。いくつかの実装において、WLAN接続情報は、RRCシグナリングを介して基地局から受信されてもよい。いくつかの実装において、ハンドオーバ手順は、S2インターフェイスを介する接続性に適する1つ又は複数のプロトコルに基づいてもよい。
【0026】
1つの実装において、UE装置は、ライセンス付与される周波数スペクトラムを使用して1つ又は複数の無線通信ネットワークに接続するWWAN接続手段と、免許不要の周波数スペクトラムを使用して1つ又は複数の無線APに接続するWLAN接続手段と、プロセッサで実行可能な命令を実行する処理手段とを含んでもよい。プロセッサで実行可能な命令を実行すると、UE装置に、WWAN接続手段によって1つ又は複数の無線通信ネットワークの第1の基地局に接続する動作と、WWAN接続手段によってある特定のWLAN APに関するWLAN接続情報を受信する動作と、WLAN接続情報を使用してWLAN接続手段によって特定のWLAN APに接続する動作と、ハンドオーバ手順に基づいて1つ又は複数の無線通信ネットワークの第2の基地局に接続する動作と、ハンドオーバ手順に基づいて特定のWLAN APへの接続を終了させる動作とを実行させる。
【0027】
さらに、特定のWLAN APへの接続は、UE装置が第1の基地局からハンドオフされているという情報に基づいて終了させられてもよく、その情報は、第1の基地局から特定のWLAN APに提供される。WLAN接続情報は、RRCシグナリングを介して基地局から受信されてもよい。
【0028】
図1は、本明細書において説明されるシステム及び/又は方法が実装されうる例示的な環境100である。図示されているように、環境100はUE110を含み、UE110は、無線ネットワーク120からネットワーク接続性を取得することができる。
図1において単純さのため単一のUE110が示されているが、実際には、無線ネットワークとの関連で複数のUE110が動作していてもよい。無線ネットワーク120は、PDN150等の1つ又は複数の外部ネットワークへのアクセスを提供してもよい。無線ネットワーク120は、無線アクセスネットワーク(RAN)130及びコアネットワーク140を含んでもよい。RAN130のうちのいくつか又はすべては、ネットワークオペレータと関連していてもよく、ネットワークオペレータは、コアネットワーク140を制御し、又は別の方法でコアネットワーク140を管理する。コアネットワーク140は、システムアーキテクチャエボリューション(SAE)コアネットワーク又は汎用パケット無線通信システム(GPRS)コアネットワーク等のインターネットプロトコル(IP)ベースのネットワークを含んでもよい。
【0029】
UE110は、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、セルラフォン、セルラ無線ネットワークへの接続性を有するラップトップコンピュータ、及びタブレットコンピュータ等の携帯コンピューティングデバイス及び携帯通信デバイスを含んでもよい。UE110は、また、RAN130に無線で接続する能力を有するデスクトップコンピュータ、消費家電機器、業務用家電機器、又は他のデバイス等の非携帯コンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0030】
RAN130は、3GPPアクセスネットワークを表していてもよく、3GPPアクセスネットワークは、1つ又は複数のアクセス技術を含んでいてもよい。例えば、RAN130は、基地局を含んでいてもよい。LTEベースのアクセスネットワークとの関連で、基地局は、eNBと称されてもよく、eNB134及びeNB136として図示されている。eNB136等の複数のeNBのうちのいくつかは、統合されたAP132等の統合されたAPと関連していてもよい。eNB134等の他のeNBは、統合されたAPと関連していなくてもよく、“レガシー”eNBと称されてもよい。統合されたAP132は、伝統的なeNBと関連する機能を提供することに加えて、(WiFi等の)1つ又は複数のWLAN AP138を含んでもよい。統合されたAP132は、(例えば、3GPPセルラ(WWAN)及びWiFi(WLAN)等の)複数の異なるRATの間の無線リソースのRANベースの調整及び同時使用を提供してもよい。
【0031】
いくつかの実装において、WLAN AP138は、1つ又は複数の“モード”で動作してもよい。例えば、
図2は、例示的な機能構成要素202及び204を図示しており、機能構成要素202及び204は、WLAN AP138が動作することができる複数のモードに対応していてもよい。例えば、図示されているように、WLAN AP138は、統合モード部分202及びレガシーモード部分204を含んでもよい。WLAN AP138の統合モード部分202は、(リンク137を介して)eNB136へシグナリングを送信し及び/又はeNB136からシグナリングを受信するハードウェア回路及び/又はソフトウェアロジックを含んでいてもよい。上記のシグナリングは、私有のシグナリングであってもよく、及び/又は(例えば、3GPP規格によって定義されるX2インターフェイスの変更されたもの等の)変更されたX2インターフェイスに従ったシグナリングであってもよい。WLAN AP138のレガシーモード部分204は、eNB136とは独立に動作してもよい。例えば、レガシーモード部分204は、eNB136から受信した制御シグナリングとは独立に、WiFi(又は他の無線プロトコル)を介してUE110と通信してもよい。いくつかの実装において、WLAN AP138は、レガシーモード及び統合モードで同時に動作してもよく、一方で、いくつかの実装においては、WLAN AP138は、所与の時間において(統合モード又はレガシーモードのいずれかの)1つのみのモードで動作してもよい。
【0032】
図2にさらに示されているように、統合モード部分202は、(リンク137を介して)eNB136にユーザプレーンデータを送信し及び/又はeNB136からユーザプレーンデータを受信してもよい。レガシーモード部分204は、例えば、(S2aインターフェイス、S2bインターフェイス、S2cインターフェイス、及び/又は同様のインターフェイス等の)S2インターフェイスを介してPGW146にユーザプレーンデータを送信し及び/又はPGW146からユーザプレーンデータを受信してもよい。例えば、いくつかの実装において、レガシーモード部分204は、S2ゲートウェイ及び/又は他の介在しているデバイスを介してPGW146と通信してもよい。
【0033】
統合モード部分202及びレガシーモード部分204は、各々、異なるサービス設定識別子(SSID)及び/又は異なる仮想MAC識別子(v-MAC)と関連していてもよい。例えば、統合モード部分202は、例示的なSSID“SSID1”と関連していてもよく、レガシーモード部分204は、例示的なSSID“SSID2”と関連していてもよい。これらの複数のSSIDにより、WLAN AP138の異なる部分は、ユーザ機器(UE)110によって発見され、ユーザ機器(UE)110に接続されてもよい。いくつかの実装において、ある特定のユーザ機器(UE)が、統合モード部分202及びレガシーモード部分204に同時に接続してもよい。例えば、ユーザ機器(UE)110は、複数のWLANに接続する能力を持っていてもよく、SSID1及びSSID2を発見することにより、WLAN AP138の異なる部分に接続してもよい。
【0034】
図1に戻り、WLAN AP139は、(例えば、統合APと関連していないWLAN AP等の)“レガシー”WLAN APであってもよい。WLAN AP138及び139は、S2インターフェイスを介してPGW146にユーザプレーントラフィック及び/又は制御プレーントラフィックを搬送してもよい。さらに、又は代替的に、WLAN AP138及び/又はWLAN AP139は、(例えば、コアネットワーク140のプロバイダから分離しているISP等の)ISPのモデム及び/又はゲートウェイを介してといったいくつかの他の技術によりPDN150にユーザプレーントラフィック及び/又は制御プレーントラフィックを搬送してもよい。(eNB134及びeNB136等の)eNBは、(3GPP規格によって定義される)X2インターフェイスを介して互いに通信してもよい。いくつかの実装において、eNBは、(例えば、ある特定のeNBが統合モードをサポートしているか否かに関する情報であって、その情報は、1つのeNBから他のeNBへのハンドオーバの間に使用される情報等の)他のeNBの能力に関する情報を取得してもよい。
【0035】
いくつかの実装において、統合AP132は、eNB136及びAP138が、統合される複数無線のスモールセルの一部として物理的に同じ場所に配置されるように実装されてもよい。代替的に又は追加的に、統合AP132は、eNB136及びAP138が、eNB136をAP138に接続するのに使用されてもよい私有のインターフェイス又は外部の低遅延標準化インターフェイスを介して物理的に離れてはいるが論理的に同じ場所に配置されるように実装されてもよい。いずれかの場合において、リンク137は、私有のインターフェイス又は他のタイプの低遅延インターフェイスを含んでもよく、eNB136とAP138との間に実装されてもよい。いくつかの実装において、リンク137を介するシグナリングは、X2インターフェイスの変更された実装であってもよい。いくつかの実装において、eNB136及びAP138のカバレッジ範囲は、異なっていてもよいし、重複していても重複していなくてもよい。
【0036】
コアネットワーク140はIPベースのネットワークを含んでもよい。3GPPネットワークアーキテクチャにおいて、コアネットワーク140は進化型パケットコア(EPC)を含んでもよい。図示されているように、コアネットワーク140は、サービングゲートウェイ(SGW)142、移動性管理エンティティ(MME)144、及びパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)146を含んでもよい。いくつかのネットワークデバイスがRAN130及びコアネットワーク140の一部であるように環境100内で図示されているが、あるネットワークデバイスが環境100のRAN130内にあるようにラベル付されるか又はコアネットワーク140内にあるようにラベル付されるかは、任意に決定され、無線ネットワーク120の動作には影響を与えない。
【0037】
SGW142は、1つ又は複数のeNB134/136から受信したトラフィックを集約する1つ又は複数のネットワークデバイスを含んでいてもよい。SGW142は、一般的に、ユーザ(データ)プレーンのトラフィックを扱うことができる。MME144は、1つ又は複数の計算デバイス及び通信デバイスを含んでもよく、1つ又は複数の計算デバイス及び通信デバイスは、UE110をコアネットワーク140に登録する動作を実行してもよく、UE110とのセッションと関連するベアラチャネルを確立してもよく、一方のeNodeBから他方のeNodeBへのUE110のハンドオフを実行してもよく、及び/又は他の動作を実行してもよい。MME144は、一般的に、制御プレーントラフィックを取り扱うことができる。SGW142は、1つ又は複数のネットワークデバイスを含んでいてもよく、1つ又は複数のネットワークデバイスは、1つ又は複数のeNB及び/又は統合AP132から受信したトラフィックを集約してもよい。SGW142は、一般的に、ユーザ(データ)プレーンのトラフィックを扱うことができる。
【0038】
PGW146は、1つ又は複数のデバイスを含んでいてもよく、1つ又は複数のデバイスは、コアネットワーク140とPDN150等の外部IPネットワークとの間の相互接続、及び/又はオペレータIPサービスの点として動作してもよい。いくつかの実装において、PGW146は、さらに又は代替的に、(例えば、S2インターフェイスを介して)WLAN AP138及び/又はWLAN AP139とPDN150との間の相互接続の間の点として役立ってもよい。PGW146は、アクセスネットワーク、及び/又はWLAN AP、及び外部IPネットワークへのパケット及びこれらのネットワークからのパケットをルーティングしてもよい。
【0039】
アクセスネットワーク発見及び選択特徴(ANDSF)149は、1つ又は複数のデバイスを含んでいてもよく、1つ又は複数のデバイスは、(例えば、WLAN AP138、WLAN AP139等によって実装されるネットワークに関する)非3GPPアクセスネットワークに関する情報をUE110に提供してもよい。いくつかの実装において、ANDSF149は、(例えば、図示されるようにPDN150を介して)パブリックIPアドレス又は他の識別子を使用してアクセス可能に構成されてもよい。いくつかの実装において、ANDSF149は、(
図2と関連して上記で説明された複数の異なる部分等のWLAN APの複数の異なる部分のSSID及び/又はv-MACを含む)WLAN APに関する識別子等の(WLAN AP138及び/又はWLAN AP139等の)WLAN APに関する情報を格納していてもよい。ANDSF149は、さらに又は代替的に、非シームレスWLANオフロード(NSWO)のために認可されるトラフィックのタイプ及びNSWOのために認可されるUE110等のNSWOポリシーに関する情報を格納していてもよい。
【0040】
PDN150はパケットベースのネットワークを含んでいてもよい。PDN150は、(インターネット等の)パブリックネットワーク又は私有のネットワーク等の1つ又は複数の外部ネットワークを含んでもよく、パブリックネットワーク又は私有のネットワークは、コアネットワーク140のオペレータによって提供される(例えば、IPマルチメディアベースのサービス(IMS)、トランスペアレントなエンドトゥエンドパケット交換ストリーミングサービス(PSS)、又は他のサービス等の)サービスを提供するものであってもよい。
【0041】
さまざまなデバイスの間の通信インターフェイスが
図1に示される。
図1においてラベル付されている通信インターフェイスは、さまざまなプロトコルを表していてもよく、それらのプロトコルは、
図1に示されているさまざまなデバイスの間で通信を行うのに使用されてもよい。例えば、eNB134及びeNB136は、(3GPP規格によって定義される)S1インターフェイスを使用してSGW142と通信してもよく、SGW142は、(3GPP規格によって定義される)S5/S8インターフェイスを使用してPGW146と通信してもよい。
【0042】
図1に示されているデバイス及び/又はネットワークの数量は、例示の目的のみのために提示されている。実際には、追加のデバイス及び/又はネットワークが存在してもよく、より少ないデバイス及び/又はネットワークのみが存在してもよく、或いは、
図1に図示されているのとは異なって配置されるデバイス及び/又はネットワークが存在してもよい。さらに又は代替的に、環境100のデバイスのうちの1つ又は複数のデバイスが、環境100のデバイスのうちの他の1つ又は複数のデバイスによって実行されると説明されている1つ又は複数の機能を実行してもよい。さらに、
図1及び2には“直接的な”接続が示されているが、これらの接続は、論理的な通信経路と解釈されるべきであり、実際には、(ルータ、ゲートウェイ、モデム、スイッチ、及びハブ等の)1つ又は複数の介在するデバイスが存在してもよい。
【0043】
図3は、UE110及び統合AP132におけるさまざまなプロトコル層及びそれらのプロトコル層の相互作用の一例を概念的に図示しているブロック図である。上記で議論されたように、UE110及び統合AP132は、WWAN RAT及びWLAN RATを含むデバイス等の複数の無線アクセス技術を含むデバイス(すなわち、マルチモード無線デバイス)であってもよい。以下で説明される複数の実装においては、UE110及び統合AP132は、特に、3GPP-LTE RAT及びWiFi RATを含むデバイスとして説明されるであろう。他の実装においては、他の可能なRATが使用されてもよい。
【0044】
図3に図示されているように、UE110は、3GPP-LTE構成要素310及びWiFi構成要素320を含んでもよい。UE110の3GPP-LTE構成要素310のためのプロトコルスタックは、非アクセス階層(Non Access Stratum(NAS))層311、RRC層312、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層313、無線リンク制御(RLC)層314、MAC層315、及び物理(PHY)層316を含んでもよい。UE110のWiFi構成要素320のためのプロトコルスタックは、ネットワークドライバインターフェイススペシフィケーション(NDIS)インターメディア(IM)層312、MAC層322、及びPHY層323を含んでもよい。統合AP132の3GPP-LTE RAT及びWiFi RATは、UE110のプロトコル層に対応する複数のプロトコル層を含んでもよい。
【0045】
3GPP-LTE構成要素310を参照すると、NAS層311は、無線インターフェイスでの制御プレーンのより上位の階層を表していてもよい。NAS層311によって実行される機能の一例は、UE110とPGW146との間のIP接続性を確立し及び維持するUE110の移動性サポート及びセッション管理手順のサポートを含んでもよい。RRC層312は、LTEエアインターフェイス制御プレーンに関する制御機能を実行してもよい。RRC層312によって実行される機能の一例は、NASと関連付けられるシステム情報のブロードキャストと、アクセス階層(AS)ページング機能、セキュリティ機能、移動性機能、及びサービス品質(QoS)機能と関連付けられるシステム情報のブロードキャストとを含んでもよい。
【0046】
PDCP層313は、IPデータのヘッダ圧縮及び解凍、(ユーザプレーン又は制御プレーン)データの転送、PDCPシーケンス番号の維持管理、及び/又はPDCP層に関する他の機能等の機能を実行してもよい。RLC層314は、上位層パケットデータユニットの転送、誤り訂正、上位層パケットデータユニットの順序に従った配信等のLTEエアインターフェイス制御プレーン及びLTEエアインターフェイスユーザプレーンに関する機能を実行してもよい。MAC層315は、ネットワーク物理層へのインターフェイスを提供してもよく、また、チャネルアクセス制御サービス等のサービスを提供してもよい。PHY層316は、3GPP-LTE構成要素310のための基本的なネットワーク構築ハードウェア伝送技術を実装してもよい。
【0047】
WiFi構成要素320を参照すると、NDIS IM層321は、ネットワークインターフェイスデバイスのためのアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を表してもよい。NDIS IM層321は、論理リンク制御サブレイヤを形成してもよく、MAC層322へのインターフェイスとして動作してもよい。PHY層323は、WiFi構成要素320のための基本的なネットワーク構築ハードウェア伝送技術を実装してもよい。
【0048】
動作において、3GPP-LTE構成要素310は、統合AP132のeNB136との(又は他のeNBとの)接続の維持管理を行ってもよい。接続は、UE110に関するPセル接続に対応する“常時オン”接続又は“通常オン”接続であってもよい。WiFi構成要素320は、統合AP132のAP138との“オンデマンド”の適時的な接続を維持管理してもよい。オンデマンドの接続は、UE110に関するSセル接続に対応していてもよい。オンデマンドの接続に関する制御情報は、Pセルを介してUE110に送信されてもよい。このような方法で、3GPP-LTE RANは、WiFi WLANのための制御及びモビリティアンカーとして役立つことができる。WLANは、実際上、3GPPネットワークに対応するプライマリキャリアのためのセカンダリキャリア(レイヤ2データパイプ)として取り扱われてもよい。
【0049】
図3に示されているように、RRC層312を介するシグナリング(マルチRATアグリゲーション/コーディネーション)は、プライマリキャリア及びセカンダリキャリアの統合を調整するのに使用されてもよい。例えば、RRC層312は、NDIS IM層321と又はWiFi構成要素320の他の層と通信してもよく、プライマリキャリア及びセカンダリキャリアの統合をサポートする。統合AP132においては、マルチRATアグリゲーション/コーディネーションリンクは、(
図1の)リンク137に対応してもよい。RRC層312を介してのシグナリングを効果的に実装してプライマリキャリア及びセカンダリキャリアの統合を調整するために、既存のRRCの実装と比較したRRCシグナリングの変更は、以下の機能エリアに関して実行されてもよい:
(1) 統合されたWLANの宣伝及び発見
(2) UEの能力及びWLANの能力の交換
(3) Pセルのディフォルトベアラセットアップ並びにWLANの測定及び報告
(4) 認証及びアソシエーションを含むSセルの構成
(5) WLANを介してのセッション確立
(6) ネットワークの制御されたベアラスイッチング;及び
(7) 無線ベアラの移動性
【0050】
1つの実装において、統合WLANの宣伝及び発見に関して、アイドルモードにあり、セルの選択/再選択を実行中のあるUEは、3GPPリンク品質に基づく手順等の既存のE-UTRANアソシエーション及びセル選択手順に従って、統合AP132のeNB136等のあるeNBを選択してもよい。すなわち、セル選択は、動作のためのプライマリLTEキャリア(Pセル)を選択するステップを伴ってもよい。
【0051】
Pセルの選択の後、Sセルの発見は、Pセルを介しての専用シグナリングを使用して実行されてもよい。上記の専用シグナリングは、統合APの一部として動作しているWLAN APの利用可能性を示していてもよい。このような方法では、ブロードキャストシステム情報シグナリングを介する宣伝等のセカンダリWLAN APの宣伝は、必要ない。
【0052】
いくつかの実装において、eNB136は、eNBの能力を宣伝(通知)して、セカンダリWLANキャリアをサポートしてもよい。UE110は、UE110のアイドルモード動作の間の“キャンピング(camping)”のためにある特定のeNBを選択するか否かを決定する際に上記の知識を使用してもよい。例えば、セカンダリWLANキャリアをサポートするeNBが、UEによって使用される可能性がより高くなるように重みづけされてもよい。
【0053】
いくつかの実装において、あるeNBが統合APと関連しているか否かを示すことは、システム情報ブロードキャストメッセージによって行われてもよい。例えば、(論理フィールド“WLANCapable”等の)1つの論理フィールドが、3GPP“System Information Block Type 1”(SIB1)ブロードキャストに付加されて、eNBがSセルと関連しているということを示してもよい。
【0054】
さらに又は代替的に、いくつかの実装において、統合APのeNB136は、対応するWLAN AP138がNSWOを実行することができるか否かを宣伝してもよい。上記の宣伝は、SIB1ブロードキャストに又は他のSIBに(論理フィールド“WlanNSWOCapable”等の)1つの論理フィールドとして加えられてもよい。さらに又は代替的に、いくつかの実施形態において、上記の宣伝は、ANDSFから受信される1つ又は複数のメッセージにより実行されてもよい。
【0055】
いくつかの状況において、AP138は、eNB136との独立した(統合されていない)動作のために構成されてもよい(及び/又は
図2に関して説明されたようにレガシーモード部分204を含んでもよい)。上記の状況において、eNB136は、UE110にAP138の統合されていない状態(及び/又はレガシーモード部分204の存在)を示してもよい。システムを統合モードで又は統合されていないモードで動作させるという精確な決定は、いくつかの要因に依存していてもよい。例えば、eNBと接続されるデュアルモードUEの数、統合モード動作のためのUEの嗜好、同じ場所に配置されたWLAN APの使用量に関するオペレータのポリシー、及び/又はWLAN APの隣接WLAN APの使用量及び負荷に関するオペレータのポリシーに依存していてもよい。
【0056】
UEのWLAN能力の交換に関して、統合AP132がUE110のWLAN能力を効率的に使用することができるようにするために、eNB136が、UE110に問い合わせを行い、UE110のWLAN能力の指標を取得することができるようにするのが望ましい。例えば、eNB136が、UE110が利用可能なWiFiリソースを有しており、UE110によってサポートされているWiFiプロトコルを有しているか否か等を判定するようにするのが望ましい。UE110のWLAN能力は、(例えば、LTE接続を介して維持管理されるPセルにより)プライマリキャリアを使用して取得されてもよい。
【0057】
1つの実装において、eNB136は、RRC接続の確立及び(ベアラ“SRB1”等の)シグナリングリソースベアラのセットアップの後に、UE110のWLAN能力についてUE110に問い合わせを行ってもよい。上記の問い合わせは、必要な場合に応じてディフォルトのベアラの確立の後になされてもよく、また、例えば、ネットワーク負荷状況、UE110が移動する速度、又はUE110のバッテリの寿命等のいくつかの要因に依存してもよい。さらに又は代替的に、UE110は、UEの“アタッチ”処理手順又は“トラッキングエリアの更新(TAU)”手順の間に交換されるUE能力の報告の一部としてUE110のWLAN能力を報告してもよい。
【0058】
図4は、統合環境におけるNSWOに関する例示的な信号フローを図示している。図示されているように、統合AP132のWLAN AP138は、非キャリアインターネット接続のために(ステップ405で)構成されてもよい。例えば、WLAN AP138は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)と関連しているモデム又はゲートウェイを介して、及び/又はコアネットワーク140に関連しない他の経路を介して、コアネットワーク140から分離しているPDN150に接続してもよい。いくつかの実装において、WLAN AP138は、複数のプライベートIPアドレスの1つのセットを予約し、NSWOを実行するのに使用される複数のv-MACの1つのセットを指定し、及び/又はNSWOを実行するのに使用される1つ又は複数のSSIDを指定してもよい。
【0059】
WLAN AP138は、NSWOを使用してWLAN AP138に接続するのに使用される情報を(ステップ410において)提供してもよい。例えば、WLAN AP138は、予約されたIPアドレスのセット、NSWOを実行するのに使用される1つ又は複数のv-MAC及び/又は1つ又は複数のSSIDに関する情報を(リンク137を介して)提供してもよい。WLAN AP138は、(例えば、SSIDと関連するWiFiプロテクテッドアクセス(WPA)セキュリティキー等の)1つ又は複数のセキュリティキーを提供してもよい。いくつかの実装において、WLAN AP138に接続するのに使用されうる情報を受信することに加えて、又はその代わりに、eNB136は、上記の情報を決定し及び/又は構成してもよい。例えば、いくつかの実装において、eNB136は、1つ又は複数のv-MACを構成し、そして、それらの1つ又は複数のv-MACをWLAN AP138に提供してもよい。
【0060】
ある時点で、UE110は、NSWOを実行するための許可を(ステップ415で)要求してもよく、及び/又は(eNB136がNSWOをサポートしているか否か等の)NSWOの能力に関する情報をeNB136から要求してもよい。いくつかの実装において、(ステップ415での)その要求は、RRCシグナリングを介して送信されてもよい。eNB136は、UE110がNSWOに関して認可されているか否かを判定してもよい。例えば、いくつかの実装において、eNB136は、NSWOが認可される複数のUE110の識別子を格納するように構成されてもよい。さらに又は代替的に、eNB136は、MME144、ANDSF149、コアネットワーク140内のある構成要素、及び/又は他のソース等の他のソースから(UE110がNSWOに関して認可されているか否かを示す)認可情報を要求してもよい。
【0061】
さらに示されているように、eNB136は、(例えば、RRCReconfigurationRequestメッセージを使用して)RRCシグナリングを介して(ステップ420で)応答してもよく、UE110がNSWOに関して認可されているか否か及び/又は(eNB136がNSWOをサポートしているか否か等の)NSWO能力情報を示してもよい。eNB136は、NSWOを使用してWLAN AP138に接続するのに使用される情報を(ステップ420で)提供してもよい。例えば、eNB136は、SSID、(複数のIPアドレスのセットの中の)ある特定のIPアドレス、v-MAC、セキュリティキー等を提供してもよい。いくつかの実装において、eNB136は、IPアドレスを(ステップ420で)提供しなくてもよい。いくつかの実装において、UE110は、続いて、ダイナミックホストコンフィギュレーションプロトコル(DHCP)及び/又は他の技術を使用してWLAN AP138からIPアドレスを取得してもよい。
【0062】
UE110は、NSWOポリシーに関する情報を(ステップ425で)要求してもよい。図示されているように、上記の要求は、MME144及び/又はANDSF149に送られてもよく、MME144及び/又はANDSF149は、UE110にNSWOポリシー情報を(ステップ430で)提供してもよい。NSWOポリシー情報は、いずれのフローがオフロードされるかを示していてもよい。例えば、NSWOポリシー情報は、(音声呼トラフィック、インターネットブラウジングトラフィック、ビデオストリームトラフィック等の)トラフィックのタイプを指定してもよく、これらのタイプのトラフィックは、NSWOを使用してオフロードされてもよい。さらに又は代替的に、NSWOポリシー情報は、トラフィックがオフロードされるアプリケーションを識別してもよい。さらに別の例として、NSWOポリシー情報は、トラフィックがオフロードされるアクセスポイントの名前(APN)を示してもよい。例えば、NSWOポリシー情報は、一方の通信プロバイダのAPNと関連するトラフィックがNSWOによってオフロードされてもよいということを指定してもよいが、他方の通信プロバイダのAPNと関連するトラフィックがNSWOによってオフロードされないことを指定してもよい。UE110がMME144からNSWOポリシー情報を要求する状況においては、NASシグナリングは、要求を送信し、UE110に情報を提供するのに使用されてもよい。
【0063】
NSWOポリシー情報が(ステップ425で)要求され、(ステップ430で)提供されるのに加えて、又はその代わりに、UE110は、別の時点でNSWOポリシー情報を受信してもよい。例えば、UE110は、UE110のベンダ及び/又は製造者によってNSWOポリシー情報によってあらかじめ構成されていてもよい。さらに又は代替的に、UE110は、(無線(OTA)アップデート等の)ファームウェアの更新の一部としてNSWOポリシー情報を受信してもよい。
【0064】
(ステップ420で受信した)WLAN AP接続情報及び(ステップ430で受信した)NSWOポリシー情報に基づいて、UE110は、NSWOを使用してWLAN APへの接続を(ステップ435で)確立してもよい。例えば、UE110は、指定されたSSIDを探索し、そしてその指定されたSSIDに接続してもよく、そのSSIDに関してUE110を認証する関連するWPAキーを使用してもよい。
【0065】
図5は、(WLAN AP138の統合モード部分等の)統合APのWLAN APと(WLAN AP139及び/又はWLAN AP138のレガシーモード部分等の)レガシーWLAN APとの間のハンドオーバをトリガすることに関連する例示的な信号フローを図示している。
図5に示されているように、その例示的な信号フローは、統合AP132及びレガシーモードWLAN APの相互作用を可能としている。さらに、上記の例においては、(ハンドオーバがeNB136によって開始されるといったように)制御シグナリングがRANレベルで発生し、(コアネットワーク140内の1つ又は複数のネットワークデバイスが制御シグナリングを実行する実装と比較して)コアネットワークへの負担を減少させることができる。
【0066】
図示されているように、UE110は、1つ又は複数のレガシーWLAN APに関する情報を受信してもよい。いくつかの実装において、UE110は、ANDSF149からの情報を(ステップ505で)受信してもよく、及び/又はeNB136からの情報を(ステップ510で)受信してもよい。例えば、いくつかの実装において、レガシーWLAN APに関する情報を(ステップ510で)提供するために、専用シグナリングをブロードキャストしてもよく、及び/又はそうでなければ専用シグナリングを使用してもよい。ANDSF149及び/又はeNB136によって提供される情報は、(例えば、WLAN AP138のレガシーモード部分と関連するSSID等の)WLAN APのSSID、WLAN APに接続するのに必要なセキュリティキー、及び/又は(S2インターフェイスを介して)レガシーモードでトラフィックを搬送するWLAN AP138によって使用されるv-MAC等のある特定のレガシーWLAN APを識別し及び/又はある特定のWLAN APに接続するのに使用されうる情報を含んでもよい。
【0067】
さらに示されているように、UE110は、(WLAN AP138のレガシーモード部分又はレガシーWLAN AP139等の)レガシーWLAN APに(ステップ515で)接続してもよい。いくつかの実装において、UE110とレガシーWLAN APとの間の接続は、WLAN制御プレーン(WLCP)シグナリングを使用して確立されてもよい。いくつかの実装において、WLAN AP138は、統合モード及びレガシーモードの双方について同一のSSIDを有していてもよい。そのようないくつかの実装において、WLAN AP138は、WLAN AP138に(ステップ515で)接続する際にUE110によって指定されるv-MACに基づいて、その接続のためにレガシーモードが使用されるべきであるということを決定してもよい。いくつかの実装において、上記で言及したように、レガシーWLAN APは、S2インターフェイスを介してPGW146と通信してもよい。
【0068】
ある時点において、eNB136は、UE110が(WLAN AP138の統合モード部分等の)WLAN AP138にハンドオーバされるべきであるということを決定してもよい。上記の決定に基づいて、eNB136は、WLAN AP138の統合モード部分への接続を(ステップ520で)トリガしてもよい。いくつかの実装において、eNB136は、WLAN AP138と関連するSSID、WLAN AP138と関連する基本SSID(BSSID)、WLAN AP138と関連する同種の拡張されたSSID(HESSID)、及び/又はWLAN AP138と関連するv-MAC等の情報を提供してもよく、その情報は、(WLAN AP138の統合モード部分等の)WLAN AP138に接続するのに使用されてもよい。図示されているように、上記のトリガは、RRCシグナリングを使用してUE110に送信されてもよい。
【0069】
さらに図示されているように、eNB136は、UE110に関する情報を(ステップ525で)WLAN AP138に提供する。上記の情報は、UE110がWLAN138に接続することを許可されるべきであるということをWLAN138に示してもよい。例えば、eNB136は、MACアドレス、セキュリティキー、及び/又は他のタイプの識別子又はUE110に関する認証情報を(リンク137を介して)WLAN AP138に提供してもよい。上記の情報に基づいて、WLAN AP138は、UE110がWLAN AP138に接続することを認可されるということを示す情報を格納してもよい。例えば、WLAN AP138は、MACリスト上にUE110のMACアドレスを配置してもよい。
【0070】
eNB136によって(ステップ520で)提供された情報を使用して、UE110は、(WLAN AP138の統合モード部分等の)WLAN AP138に(ステップ530で)接続してもよい。WLAN AP138に接続される際に、UE110と関連するトラフィックは、WLAN AP138を通って、(eNB136を介して)SGW142まで及び/又はSGW142からトンネリングされてもよい。いくつかの実装において、WLAN AP138は、UE110がステップ525で提供された情報を使用することによりWLAN AP138に接続することを認可されているということを判定してもよい。
【0071】
UE110のWLAN AP138への接続に続いて、eNB136は、(WLAN AP138の統合モード部分等の)WLAN AP138から(WLAN AP139又はWLAN AP138のレガシーモード部分等の)レガシーWLAN APへのUE110のハンドオフを(ステップ535で)トリガしてもよい。いくつかの実装において、eNB136は、レガシーWLAN APに関する(SSID、BSSID、HESSID、v-MAC、セキュリティキー等の)情報を、(RRCシグナリングを介して)UE110に提供してもよい。いくつかの実装において、eNB136は、WLAN AP138に信号を送り、UE110がWLAN AP138からハンドオフされるべきであるということを示してもよい。いくつかの上記の実装において、WLAN AP138は、UE110から切り離されてもよい。
【0072】
ハンドオフの一環として、eNB136は、UE110がWLAN AP138からハンドオフされつつあるということを示す情報をWLAN APに(ステップ535で)さらに提供してもよい。上記の情報に基づいて、WLAN AP138は、WLAN
AP138からUE110を切り離してもよい。例えば、WLAN AP138は、WLAN AP138と関連するMACアクセスリストからUE110を取り除いてもよい。
【0073】
ハンドオフが(ステップ535で)トリガされると、UE110は、(ステップ540で)レガシーWLAN APに接続してもよい。例えば、レガシーWLAN APに関する情報がeNB136によって提供される実装においては、UE110は、その情報を使用して、レガシーWLAN APを識別し、そのレガシーWLAN APに接続してもよい。一方、(例えば、eNB136がWLAN AP138に信号を送り、WLAN AP138がUE110を切り離すといったように)上記のような情報が提供されない実装においては、UE110は、複数の他の技術を使用してレガシーWLAN APを識別してそのWLAN APに接続してもよい。
【0074】
図6は、統合APであるeNBからレガシーeNBへのUEのハンドオフに関する例示的な信号フローを図示するシーケンス図である。図示されているように、UE110及びeNB136はアタッチ手順を実行してもよい。上記で説明されたように、eNB136は、統合AP132と関連しているeNBであってもよい。UE110がeNB136にアタッチされると、eNB136は、UE110の(WLAN AP138及び/又はWLAN AP138の統合モード部分等の)統合WLAN APへの接続を(ステップ610で)トリガしてもよい。例えば、eNB136は、RRCシグナリングを介してトリガを送信してもよく、そのトリガは、指示及び/又は接続情報を含んでいてもよく、指示及び/又は接続情報は、WLAN AP138を識別し及び/又はWLAN AP138に接続するのに使用されてもよい。
図6には明示的には示されていないが、eNB136は、WLAN AP138へのUEの接続をトリガすることと関連して、WLAN AP138と通信してもよい。例えば、eNB136は、WLAN AP138にUE110に関する情報を提供してもよく、UE110に関する情報は、(
図5のステップ525と関連して上記で説明された情報と同様の方法で)WLAN AP138とUE110との間の接続を容易にしてもよい。
【0075】
(ステップ610で提供された)情報は、例えば、SSID、BSSID、v-MAC、WiFiセキュリティキー、及び/又は他の情報を含んでいてもよく、これらの情報は、WLAN AP138に接続するのに使用されてもよい。さらに又は代替的に、UE110は、WLAN AP138に接続するのに使用される情報の一部またはすべてをANDSF149等の他のソースから受信してもよい。いくつかの実装において、UE110は、eNB136がWLAN AP138への接続を(ステップ610で)トリガする前に、WLAN AP138に接続するのに使用する接続情報を受信してもよい。例えば、UE110は、アタッチ手順の一部として及び/又はアタッチ手順とトリガとの間のある時点で、上記の接続情報を受信してもよい。UE110は、上記の接続情報を使用して、(WLAN AP138の統合モード部分と関連するSSIDに接続する等によってWLAN AP138の統合モード部分に及び/又は)WLAN AP138に接続してもよい。
【0076】
ある時点において、UE110は、(
図6の例ではeNB134等の)レガシーeNBに(ステップ620で)ハンドオフされてもよい。UE110がeNB136からハンドオフされることに基づいて、UE110とWLAN AP138との間の接続は解除されてもよい。例えば、eNB136は、(RRCシグナリングを介して)UE110に信号を送り、WLAN AP138から切り離してもよい。さらに又は代替的に、eNB136は、WLAN AP138に信号を送り、UE110から切り離してもよい(例えば、この場合、UE110と関連するMACアドレスが、WLAN AP138の統合モード部分と関連するMACアドレスリストから除去されてもよい)。いくつかの状況において、UE110は、WLAN138の圏外になったことに起因して切り離されてもよい。
【0077】
いくつかの実装において、eNB136は、X2インターフェイスを介してeNB134と通信することにより、eNB134がレガシーeNBであると判定してもよい。例えば、eNB136は、eNB134からの、eNB134が統合モードをサポートしているか否かに関する情報を要求してもよい。eNB134は、eNB134が統合モードをサポートしていないと応答してもよく、又は(eNB134が情報の要求を認識していない場合には)エラーメッセージで応答してもよく、及び/又はeNB136は、eNB134からの応答を受信しなくてもよい。上記の応答に基づいて(又は応答の受信の失敗に基づいて)、eNB136は、eNB134が統合モードをサポートしていないとの判定を行ってもよい。いくつかの実装において、上記のシナリオでは、UE110は、さらに、eNB134にハンドオフされてもよい。UE110は、その後、レガシーシグナリングを使用して、eNB134と統合モードで動作していない(レガシーWLAN AP等の)代替のWLANとの間でハンドオーバしてもよい。eNB136と関連する代替のWLANのキャリアは、eNB136からのハンドオーバが完了すると、解除されてもよい。
【0078】
UE110がWLAN AP138から(ステップ620で)切り離されると、UE110は、WLAN AP138のレガシーモード部分等のレガシーWLAN APに、又はレガシーWLAN AP139に接続してもよい。いくつかの実装において、図には明示的に示されてはいないが、UE110は、(
図5のステップ505と関連して上記で説明されたのと同様の方法で)eNB136から及び/又はANDSF149からレガシーWLAN APに関する(SSID、BSSID、HESSID、v-MAC、セキュリティキー等の)情報を受信してもよい。
【0079】
図7は、デバイス700の例示的な構成要素のブロック図である。
図1乃至3に記載されたデバイスのうちのいくつかは、1つ又は複数のデバイス700を含んでもよい。デバイス700は、バス710、プロセッサ720、メモリ730、入力構成要素740、出力構成要素750、及び通信インターフェイス760を含んでもよい。他の実装においては、デバイス700は、追加の或いはより少ない、異なる又は異なって配置される構成要素を含んでもよい。
【0080】
バス710は、1つ又は複数の通信パスを含んでもよく、1つ又は複数の通信パスは、デバイス700の複数の構成要素の間の通信を可能にする。プロセッサ720は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、又はプロセシングロジック等の処理回路を含んでもよく、それらの処理回路は、複数の命令を解釈し及び実行してもよい。メモリ730は、いずれかのタイプのダイナミック記憶デバイス及び/又はいずれかのタイプの不揮発性記憶デバイスを含んでもよく、上記のダイナミック記憶デバイスは、プロセッサ720による実行のために情報及び複数の命令を格納してもよく、上記の不揮発性記憶デバイスは、プロセッサ720による使用のために情報を格納してもよい。
【0081】
入力構成要素740は、キーボード、キーパッド、ボタン、スイッチ等のメカニズムを含んでもよく、これらのメカニズムは、オペレータがデバイス700に情報を入力するのを可能にする。出力構成要素750は、ディスプレイ、スピーカ、1つ又は複数の発光ダイオード(LED)等のメカニズムを含んでもよく、これらのメカニズムは、情報をオペレータに出力する。
【0082】
通信インターフェイス760は、いずれかのトランシーバ様のメカニズムを含んでもよく、そのメカニズムは、デバイス700が他のデバイス及び/又はシステムと通信するのを可能とする。例えば、通信インターフェイス760は、イーサネットインターフェイス、光インターフェイス、同軸インターフェイス、又はその他同様のものを含んでもよい。通信インターフェイス760は、赤外線(IR)受信機、ブルートゥース(登録商標)送受信機、WiFi送受信機、セルラ送受信機、又はその他同様のもの等の無線通信デバイスを含んでもよい。無線通信デバイスは、リモートコントロール、無線キーボード、モバイルフォン等の外部デバイスに接続されてもよい。いくつかの実施形態においては、デバイス700は、1つ又は複数の通信インターフェイス760を含んでもよい。例えば、デバイス700は、光インターフェイス及びイーサネットインターフェイスを含んでもよい。
【0083】
デバイス700は、上記で説明された複数の動作を実行してもよい。デバイス700は、メモリ730等のコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されている複数のソフトウェア命令をプロセッサ720が実行することに応答して、上記の複数の動作を実行してもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一時的なメモリデバイスとして構成されてもよい。メモリデバイスは、単一の物理メモリデバイス内の空間又は複数の物理メモリデバイスにわたるスプレッドを含んでもよい。複数のソフトウェア命令は、他のコンピュータ読み取り可能な媒体から又は他のデバイスからメモリ730内に読み出されてもよい。メモリ730内に格納されている複数のソフトウェア命令は、プロセッサ720に上記で説明された複数のプロセスを実行させる。代替的に、ハードワイヤード回路が、本明細書で説明されている複数のプロセスを実行するための複数のソフトウェア命令の代わりに、又はそれらのソフトウェア命令と組み合わせて使用されてもよい。したがって、本明細書で説明される複数の実装は、ハードウェア回路及びソフトウェアのいずれかの特定の組み合わせには限定されない。
【0084】
本明細書において、さまざまな実施形態が、添付の図面を参照して説明されてきた。しかしながら、以下の特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で上記のさまざまな実施形態に対してさまざまな修正及び変更をすることが可能であるとともに、追加の実施形態が実装されうるということが明らかとなるであろう。したがって、明細書及び図面は、制限的なものではなく、例示的なものとして考えられるべきである。
【0085】
例えば、
図4乃至6の各々において、一連の信号が説明されてきたが、それらの信号の順序は、他の実施形態では、変更されてもよい。さらに、個々の信号の送受信が並行して行われてもよい。
【0086】
上記で説明された複数の例示的な態様は、図面に図示されている複数の実装に従ってソフトウェア、ファームウェア、及びハードウェアを複数の異なる形態で実装することが可能であるということが明らかとなるであろう。これらの複数の態様を実装するのに使用される実際のソフトウェアコード又は特化された制御ハードウェアは、限定的なものとして解釈されるべきではない。このようにして、上記の複数の態様の動作及び挙動が、特定のソフトウェアコードを示すことなく説明されているが、本明細書中の発明の詳細な説明に基づいて上記の複数の態様の実施をすることができるように実際のソフトウェアコード及び制御ハードウェアを設計することが可能であるということを理解すべきである。
【0087】
さらに、本発明のある特定の部分は、“ロジック”として実装され、それらのロジックは、1つ又は複数の機能を実行する。これらのロジックは、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ等のハードウェアを含んでもよい。
【0088】
複数の特徴の特定の組み合わせが特許請求の範囲に記載され及び/又は明細書中に開示されている場合であっても、それらの組み合わせは、本発明を限定することを意図したものではない。実際に、これらの特徴の多くが、特許請求の範囲に特定的に記載されてなく及び/又は明細書に特定的に開示されてない方法で組み合わせることが可能である。
【0089】
本明細書中で使用される構成要素、動作、又は命令のいずれも、明示的に記載される場合を除き、重要な又は必須のものと解釈されるべきではない。本明細書で使用される「及び」との記載の使用の実例は、その実例の中で「及び/又は」を意図しているという解釈を必ずしも排除するものではない。同様に、本明細書で使用される「又は」との記載の使用の実例は、その実例の中で「及び/又は」を意図しているという解釈を必ずしも排除するものではない。また、本明細書で使用されているように、「ある1つの」との記載は、1つ又は複数の品目を含むものと意図されてもよく、「1つ又は複数の」との記載と相互に交換可能に用いられてもよい。1つのみの品目が意図される場合には、「1つ」、「単一の」、「のみ」又は同様の記載が使用される。さらに、「基づいて」の語は、それ以外の意味内容が明示的に記載される場合を除き、「少なくとも部分的に基づいて」を意味するものと意図されてもよい。