特許第6392452号(P6392452)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6392452システムメッセージの更新方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6392452
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】システムメッセージの更新方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/10 20090101AFI20180910BHJP
   H04W 68/10 20090101ALI20180910BHJP
【FI】
   H04W48/10
   H04W68/10
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-515724(P2017-515724)
(86)(22)【出願日】2015年5月5日
(65)【公表番号】特表2017-528089(P2017-528089A)
(43)【公表日】2017年9月21日
(86)【国際出願番号】CN2015078299
(87)【国際公開番号】WO2016041355
(87)【国際公開日】20160324
【審査請求日】2017年3月21日
(31)【優先権主張番号】201410484702.1
(32)【優先日】2014年9月19日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ リー
【審査官】 桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】 Research In Motion.,Modification period for System Information validity with m = 2048 or m=4096.[online], 3GPP TSG-RAN WG2#77 R2-120351,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_77/Docs/R2-120351.zip>,2012年 2月 6日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムメッセージの更新方法であって、基地局に適用し、
セルの確立、またはシステム情報の更新を発生する場合、システムに設定される修正期間が閾値を超えたか否かを検査することと、
システムに設定される修正期間が閾値を超えた場合、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することと、
を含み、
前記閾値は1024個の無線フレームであり、
システムに設定される修正期間が閾値を超えた場合、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することは、
システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を8に下げること、または
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8である場合、前記修正期間係数を4に下げること、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を4に下げることを含む、前記方法。
【請求項2】
補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することは、
システムに設定される修正期間係数を下げることによって、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
システムメッセージの更新システムであって、基地局に適用し、
セルの確立、またはシステム情報の更新を発生する場合、システムに設定される修正期間が閾値を超えたか否かを検査し、前記閾値を超えた場合、補正モジュールに通知するように構成される検証モジュールと、
検証モジュールの通知を受信した後、補正後の修正期間が前記閾値を超えないようにシステムに設定される修正期間を補正するように構成される補正モジュールと、を含み、
前記閾値は1024個の無線フレームであり、
前記検証モジュールは、
システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16であることを検出した場合、または、システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8であることを検出した場合、または、システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16
であることを検出した場合、前記補正モジュールに通知するように構成され、
前記補正モジュールは、
システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を8に下げる、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8である場合、前記修正期間係数を4に下げる、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を4に下げるように構成される、前記システム。
【請求項4】
前記補正モジュールは、システムに設定される修正期間係数を下げることによって、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正するように構成される
請求項に記載のシステム。
【請求項5】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
請求項1〜のいずれか1項に記載の方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶する、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信ネットワーク技術分野に関し、特にシステムメッセージの更新方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
システム情報のブロードキャストは、LTE(Long Term Evolution:ロング・ターム・エボリューション)通信システムの一つの重要な機能であり、システム情報の生成、スケジュール及び更新などを含む。E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network:発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク)のシステムメッセージをセル内のUE(User Equipment:ユーザ装置)にブロードキャストを行うことで、UEが十分のアクセス情報とネットワークを取得し、無線接続を確立する。
【0003】
システムメッセージは常に変わらないわけではなく、UE側から見ると、システムメッセージが長時間に変わらない場合、UEは改めてシステムメッセージの受信を試み、ネットワーク側のシステムメッセージが変わる場合、ネットワーク側はUEにシステムメッセージの更新を通知する必要がある。アイドル(IDLE)状態と接続(CONNECTED)状態にあるUEに対して、ともにページングを通じて、システム情報が変更され再取得する必要があることを通知することができる。
【0004】
しかし、LTEプロトコル規約によると、ETWS(地震・津波警報システム)及びCMAS(商用移動警報システム)警報メッセージを除き、システムメッセージは随時に変更可能ではなく、即ち、ブロードキャストの変更は特定の時刻に発生する必要があって、そのため、修正期間(modification Period)の概念が導入される。
【0005】
LTEプロトコル規約によると、修正期間(modification Period)=ページング周期(default Paging Cycle)×修正期間係数(modification Period Coef)であり、その中のページング周期と修正期間係数は、システム情報ブロックSIB2でUEを通知する。即ち、UEは1つのページング周期の間隔毎に、1回にページングを受信し、従って、1つの修正期間内に、UEは最大「修正期間係数」回のページングを受信する。そのため、修正期間係数の導入は、通信電波が弱い時のページングメッセージのロスによって、UEが基地局で発生しようとするシステムメッセージの変更がわからないことを防ぐためである。
【0006】
図1に示すように、仮に、1つの修正期間(BCCH modification period)内において、例えば、修正期間n内でシステム情報の変更が発生し、この時にシステムは即時に改めて新しいシステム情報のブロードキャストを送信せず、該修正期間n内で、ページングメッセージを送信して、セル内のすべてのUEにシステム情報のブロードキャストの変更が発生したことを通知する。次の修正期間(修正期間n+1)の開始時に、システムは新しいシステム情報のブロードキャストを送信する。
【0007】
各修正期間において、システム情報が変更されるか否かを判断するために、UEはページングメッセージをリッスンする(各修正期間において、最大「修正期間係数」回にリッスンする)。システム情報のブロードキャストを正確に受信するため、UEはシステム情報の変更を発見した場合、隣接の2つの修正期間の境界を識別し、新たな修正期間の開始時に、新しいシステム情報の受信を開始しなければならない。
【0008】
LTE規約によると、システムフレーム番号範囲は「0〜1023」であり、1つのフレームは10msであり、1つのフレームは10個の無線サブフレームを含み、即ち、1024×10msを経過するたびに、システムフレーム番号は1023から0へ繰り返す。一方で、LET規約によると、システムが設定できるページング周期は32、64、128、256であり、単位は1つの無線フレームであり、即ち10msである。システムが設定できる修正期間係数は2、4、8、16である。それに基づいて、修正期間で設定可能の最大値が256×16=4096個の無線フレームであることを算出することができ、1024個の無線フレームの時間即ちシステムフレーム番号の繰り返しを発生する時間を超え、これより、UEは、基地局の隣接の2つの修正期間の境界を正確に識別することができなく、さらにシステム情報を正確に更新することができない。原因としては、UEはネットワークへのアクセス時間を起点として修正期間を計算するしかなく、この起点が基地局の修正期間の起点と限らないため、基地局の修正期間の境界を正確に発見することができない。
【0009】
図2に示すように、ネットワーク側において、基地局が第n個の修正期間内のA0時刻にシステム情報の更新が発生し、その後、該修正期間内で、ページングメッセージを送信して、セル内の全UEにシステム情報のブロードキャストが変更されたことを通知し、基地局が認識している次の修正期間(第n+1個の修正期間)の開始時(A1時刻)に新しいシステム情報を送信する。端末側において、端末は第n個の修正期間内のt1時刻にアクセスし、ページングメッセージを受信することにより、システム情報の更新が分かった後に、端末が認識している次の修正期間(第n+1個の修正期間)の開始時(A2時刻)に新しいシステム情報を受信して保存する。端末の認識している次の修正期間の開始時(A2時刻)、と基地局の認識している次の修正期間の開始時(A1時刻)が異なる可能性があるため、A1時刻からA2時刻までの間に、端末が一種のエラー状態にあり、端末はプロトコル規約に従って基地局の修正期間の境界で新しいシステム情報を受信していない。
【0010】
これはLTEの修正期間規約に関する欠陥でもあり、UEが正確にシステム情報の更新ができないことを招く。
【発明の概要】
【0011】
本発明は、システムメッセージの更新方法及びシステムを提供し、端末に隣接の2つの修正期間の境界を正確に識別させ、端末が正確な周期の境界で更新後のシステム情報の受信ができることを保証する。
【0012】
システムメッセージの更新方法であって、基地局に適用し、該方法は、
セルの確立、またはシステム情報の更新を発生する場合、システムに設定される修正期間が閾値を超えたか否かを検査することと、
システムに設定される修正期間が閾値を超えた場合、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することと、
を含む。
【0013】
選択肢として、該方法はさらに下記の特徴を含む。
【0014】
補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することは、
システムに設定される修正期間係数を下げることによって、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することを含む。
【0015】
選択肢として、該方法はさらに、
前記閾値は1024個の無線フレームであることを含む。
【0016】
選択肢として、該方法はさらに下記の特徴を含む。
【0017】
システムに設定される修正期間が閾値を超えた場合、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することは、
システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を8に下げること、または
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8である場合、前記修正期間係数を4に下げること、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を4に下げることを含む。
【0018】
システムメッセージの更新システムであって、基地局に適用し、
セルの確立、またはシステム情報の更新を発生する場合、システムに設定される修正期間が閾値を超えたか否かを検査し、前記閾値を超えた場合、補正モジュールに通知するように構成される検証モジュールと、
検証モジュールの通知を受信した後、補正後の修正期間が前記閾値を超えないようにシステムに設定される修正期間を補正するように構成される補正モジュールと、を含む。
【0019】
選択肢として、該システムは、さらに、
補正モジュールは、システムに設定される修正期間係数を下げることによって、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正する前記修正期間を補正するように構成される。
【0020】
選択肢として、該システムは、さらに、
前記閾値は1024個の無線フレームであることを含む。
【0021】
選択肢として、該システムは、さらに下記の特徴を含む。
【0022】
前記検証モジュールは、
システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16であることを検出した場合、または、システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8であることを検出した場合、または、システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16であることを検出した場合、前記補正モジュールに通知するように構成される。
【0023】
前記補正モジュールは、
システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を8に下げる、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8である場合、前記修正期間係数を4に下げる、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を4に下げるように構成される。
【0024】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、上記のいずれか1項に記載の方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶する。
【0025】
従来技術と比較し、本発明はシステムメッセージの更新方法及びシステムを提供し、システムに設定された修正期間の上限を制限することによって、1つの修正期間内において、システムフレーム番号の繰り返しを避け、端末に隣接の2つの修正期間の境界を正確に識別させ、端末が正確な修正期間の境界で更新後のシステム情報の受信ができることを保証する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】従来技術において基地局がシステム情報のブロードキャストを送信することを示す図である。
図2】従来技術におけるシステムメッセージ更新を示す図である。
図3】本発明の実施例のシステムメッセージの更新方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施例のシステムメッセージ更新システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
下記に、図面と結びつけて本発明の実施例に対して詳細まで説明する。なお、矛盾ではない限り、本発明の実施例及び実施例の中の特徴を互いに任意に組み合わせることが可能である。
【0028】
図3に示すように、本発明の実施例はシステムメッセージの更新方法を提供し、基地局に適用し、該方法は以下のステップを含む。
【0029】
S10において、セルの確立、またはシステム情報の更新を発生する場合、システムに設定される修正期間が閾値を超えたか否かを検査する。
【0030】
S20において、システムに設定される修正期間が閾値を超えた場合、前記閾値を超えないように前記修正期間を補正する。
【0031】
ここで、前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することは、システムに設定される修正期間係数を下げることによって、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することを含む。
【0032】
ここで、前記閾値は1024個の無線フレームである。
【0033】
ここで、修正期間はページング周期と修正期間係数との乗算結果であり、システムに設定されるページング周期は、32個の無線フレーム、64個の無線フレーム、128個の無線フレーム、または256個の無線フレームであり、システムに設定される修正期間係数は、2、4、8または16である。
【0034】
システムに設定される修正期間が閾値を超えた場合、前記閾値を超えないように前記修正期間を補正することは、
システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を8に下げること、または
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8である場合、前記修正期間係数を4に下げること、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を4に下げることを含む。
【0035】
図4に示すように、本発明の実施例はシステムメッセージの更新システムを提供し、基地局に適用し、該システムは、
セルの確立、またはシステム情報の更新を発生する場合、システムに設定される修正期間が閾値を超えたか否かを検査し、前記閾値を超えた場合、補正モジュール22に通知するように構成される検証モジュール21と、
検証モジュール21の通知を受信した後、前記閾値を超えないようにシステムに設定される修正期間を補正するように構成される補正モジュール22と、を含む。
【0036】
ここで、補正モジュール22は、システムに設定される修正期間係数を下げることによって、補正後の修正期間が前記閾値を超えないように前記修正期間を補正するように構成される。
【0037】
ここで、前記閾値は1024個の無線フレームである。
【0038】
ここで、修正期間はページング周期と修正期間係数との乗算結果であり、システムに設定されるページング周期は、32個の無線フレーム、64個の無線フレーム、128個の無線フレーム、または256個の無線フレームであり、システムに設定される修正期間係数は、2、4、8または16である。
【0039】
ここで、検証モジュール21は、システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、または、システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8である場合、または、システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記補正モジュール22を通知するように構成される。
【0040】
ここで、補正モジュール22は、
システムに設定されるページング周期が128個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を8に下げる、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が8である場合、前記修正期間係数を4に下げる、または、
システムに設定されるページング周期が256個の無線フレームで、かつ修正期間係数が16である場合、前記修正期間係数を4に下げるように構成される。
【0041】
以下、本発明実施例の方法とシステムを詳細まで説明する。
【0042】
LTE規約によると、システムが設定できるページング周期は32、64、128または256であり、単位は1つの無線フレームであり、即ち10msである。システムが設定できる修正期間係数は2、4、8、16である。
【0043】
上記により得られる修正期間の設定状況は表1に示し、単位は1つの無線フレームであり、即ち、10msである。
【0044】
【表1】
【0045】
本実施例の方法は、ページング周期×修正期間係数<=1024個の無線フレームを要求し、そのため、設定可能なページング周期、修正期間係数、及びそれによって得られる修正期間は表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】
表3に示すように、LTE規約の設定と比較し、本実施例の方法によって補正された修正期間は下記の3種の状況が無くなる。
【0048】
【表3】
【0049】
上記3種の設定を無効にすることを保証するため、基地局には、修正期間の検証モジュールと補正モジュールを追加する必要があり、セルの確立、またはシステム情報の更新を発生する場合、検証モジュールは、ページング周期と修正期間係数によって確定された修正期間が1024個のフレームを超えるか否かを検査し、1024個のフレームを超えた場合、検証モジュールは、システムに設定される修正期間が閾値を超えたことを補正モジュールに通知し、補正モジュールは修正期間係数を下げることで、修正期間が1024個のフレームを超えないことを保証する。
【0050】
システムに設定されるページング周期(default Paging Cycle)=128と修正期間係数(modification Period Coef)=16である場合、検証モジュールは修正期間が通らないことを検出し、補正モジュールを通知する。補正モジュールは修正期間係数(modification Period Coef)を8に下げて、それによって修正期間が1024個の無線フレームであることを確保する。
【0051】
システムに設定されるページング周期(default Paging Cycle)=256と修正期間係数(modification Period Coef)=8である場合、検証モジュールは修正期間が通らないことを検出し、補正モジュールを通知する。補正モジュールは修正期間係数(modification Period Coef)を4に下げて、それによって修正期間が1024個の無線フレームであることを確保する。
【0052】
システムに設定されるページング周期(default Paging Cycle)=256と修正期間係数(modification Period Coef)=16である場合、検証モジュールは修正期間が通らないことを検出し、補正モジュールを通知する。補正モジュールは修正期間係数(modification Period Coef)を4に下げて、それによって修正期間が1024個の無線フレームであることを確保する。
【0053】
当業者は、上記の実施例のすべてまたは一部のステップがコンピュータプログラムフローを用いて実現できることを理解することができ、前記コンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することが可能であり、前記コンピュータプログラムは、対応するハードウェアプラットフォーム(例えば、システム、設備、装置、パーツなど)で実行され、実行する場合、実施例の方法の一つのステップまたはその組み合わせを含む。
【0054】
選択肢として、上記の実施例のすべてまたは一部のステップは、集積回路を用いて実現することも可能であり、これらのステップは個々の集積回路モジュールをそれぞれに作成されても良く、またはこれらの中の複数のモジュールまたはステップから単一の集積回路モジュールを作成することにより実現しても良い。
【0055】
上記の実施例の中の装置/機能モジュール/機能ユニットは、汎用計算装置を用いて実現することが可能であり、これらを単一の計算装置に集中しても、複数の計算装置で構成するネットワーク上に配置されても良い。
【0056】
上記の実施例の中の装置/機能モジュール/機能ユニットは、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され、独立の製品として販売または使用をする場合、ひとつのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することが可能である。上記に記載されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、読み取り専用の記憶媒体、ディスク、光記憶装置などでも良い。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明はシステムメッセージの更新方法及びシステムを提供し、システムに設定された修正期間の上限を制限することによって、1つの修正期間内において、システムフレーム番号の繰り返しを避け、端末に隣接の2つの修正期間の境界を正確に識別させ、端末が正確な修正期間の境界で更新後のシステム情報の受信ができることを保証する。
図1
図2
図3
図4