特許第6392519号(P6392519)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6392519
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】情報提供装置及び情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20180910BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20180910BHJP
   H04W 4/021 20180101ALI20180910BHJP
【FI】
   G06Q30/02
   H04M11/00 302
   H04W4/021
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-22772(P2014-22772)
(22)【出願日】2014年2月7日
(65)【公開番号】特開2015-149022(P2015-149022A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2016年1月5日
【審判番号】不服2017-9731(P2017-9731/J1)
【審判請求日】2017年7月3日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 特許法第30条第2項適用、平成25年8月8日 http://www.ntt−east.co.jp/release/detail/20130808_01.htmlにてウェブサイト掲載特許法第30条第2項適用、平成25年8月15日 http://www.ntt−east.co.jp/kanagawa/information/detail/1201661_1751.htmlにてウェブサイト掲載
(73)【特許権者】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡本 理
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 悠
(72)【発明者】
【氏名】甲賀 晶子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 和也
(72)【発明者】
【氏名】山口 佳代子
(72)【発明者】
【氏名】神山 歩相名
【合議体】
【審判長】 渡邊 聡
【審判官】 佐藤 智康
【審判官】 石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−100391(JP,A)
【文献】 特開2011−138328(JP,A)
【文献】 特開2005−107827(JP,A)
【文献】 特開2002−218555(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって携帯される通信端末の位置に基づいて、集客を目的とする施設毎に予め設定された条件を満たすか否か判定し、前記条件が満たされる場合に、前記通信端末に対して情報を提供する情報提供部を備え、
前記情報提供部は、前記通信端末と前記施設との間の距離が所定の値以内である場合に前記条件を満たすと判定し、前記通信端末と前記施設との距離に応じて前記施設に関する複数の提供情報が登録された情報提供記憶部から前記距離に応じた前記提供情報を取得し、前記通信端末に対して提供し、
前記情報提供部は、前記通信端末と前記施設との距離が第一の距離よりも短い領域である第一領域である場合には、当日に関する前記提供情報を提供し、
前記情報提供部は、前記通信端末と前記施設との距離が前記第一の距離よりも長く第二の距離よりも短い領域である第二領域である場合には、その週の週末に関する前記提供情報を提供し、
前記情報提供部は、前記通信端末と前記施設との距離が前記第二の距離よりも長く第三の距離よりも短い領域である第三領域である場合には、翌月に関する前記提供情報を提供する、情報提供装置。
【請求項2】
情報提供装置が、ユーザによって携帯される通信端末の位置に基づいて、集客を目的とする施設毎に予め設定された条件を満たすか否か判定するステップと、
情報提供装置が、前記条件が満たされる場合に、前記通信端末に対して情報を提供する情報提供ステップと、
を有し、
前記情報提供装置は、前記通信端末と前記施設との間の距離が所定の値以内である場合に前記条件を満たすと判定し、前記通信端末と前記施設との距離に応じて前記施設に関する複数の提供情報が登録された情報提供記憶部から前記距離に応じた前記提供情報を取得し、前記通信端末に対して提供し、
前記情報提供装置は、前記通信端末と前記施設との距離が第一の距離よりも短い領域である第一領域である場合には、当日に関する前記提供情報を提供し、
前記情報提供装置は、前記通信端末と前記施設との距離が前記第一の距離よりも長く第二の距離よりも短い領域である第二領域である場合には、その週の週末に関する前記提供情報を提供し、
前記情報提供装置は、前記通信端末と前記施設との距離が前記第二の距離よりも長く第三の距離よりも短い領域である第三領域である場合には、翌月に関する前記提供情報を提供する、情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに対し情報を提供するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無線LAN(Local Area Network)を介してユーザにインターネットへの接続を可能にするサービスが提供されている(例えば、特許文献1参照)。ユーザは、所持している通信端末を操作することによって、上記の無線LANを介してインターネットにアクセスすることができる。このような無線LANを店舗に設置することによって、店舗への集客効果を高める試みもなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−258593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、店舗への集客効果をさらに高める技術が要求されている。このような要求は、店舗以外の施設や、地域(商店街、温泉、行政区域など)においても存在する。
上記事情に鑑み、本発明は、集客効果を高める技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、ユーザによって携帯される通信端末の位置に基づいて、集客を目的とする施設毎に予め設定された条件を満たすか否か判定し、前記条件が満たされる場合に、前記通信端末に対して情報を提供する情報提供部を備える情報提供装置である。
【0006】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、前記施設と前記通信端末の位置との距離が所定の値以内である場合に前記条件を満たすと判定し、前記施設に近いことを示す情報を前記通信端末に対して提供する。
【0007】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、予めユーザによって目的地として設定されている施設と前記通信端末の位置との距離が所定の値以内である場合に前記条件を満たすと判定する。
【0008】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、前記ユーザが前記施設と競合関係にある他の施設に向かっていると推定される場合に前記条件を満たすと判定し、前記施設に関する情報を前記通信端末に対して提供する。
【0009】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、前記通信端末と前記施設との間の距離が所定の値以内である場合に前記条件を満たすと判定し、前記通信端末と前記施設との距離に応じて複数の提供情報が登録された情報提供記憶部から前記距離に応じた前記提供情報を取得し、前記通信端末に対して提供する。
【0010】
本発明の一態様は、ユーザによって携帯される通信端末の位置に基づいて、集客を目的とする施設毎に予め設定された条件を満たすか否か判定し、前記条件が満たされる場合に、前記通信端末に対して情報を提供する情報提供ステップを有する情報提供方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、集客効果を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】通信システム1のシステム構成を表すシステム構成図である。
図2】通信端末10の機能構成を表す概略ブロック図である。
図3】情報提供装置50の機能構成を示す概略ブロック図である。
図4】第一実施形態における通信システム1の処理の概略を示す図である。
図5】第一実施形態において、提供情報が通信端末10の出力部104に表示される画面の具体例を示す図である。
図6】第一実施形態における条件テーブルの具体例を示す図である。
図7】第一実施形態における提供情報テーブルの具体例を示す図である。
図8】第一実施形態における通信システム1の処理の流れを表すシーケンスチャートである。
図9】第一実施形態における通信システム1の処理の流れを表すシーケンスチャートである。
図10】第二実施形態における通信システム1の処理の概略を示す図である。
図11】第二実施形態において、提供情報が通信端末10の出力部104に表示される画面の具体例を示す図である。
図12】第二実施形態における条件テーブルの具体例を示す図である。
図13】第二実施形態における通信システム1の処理の流れを表すシーケンスチャートである。
図14】第二実施形態の変形例における通信システム1の処理の概略を示す図である。
図15】第三実施形態における通信システム1の処理の概略を示す図である。
図16】第三実施形態において、提供情報が通信端末10の出力部104に表示される画面の具体例を示す図である。
図17】第三実施形態における条件テーブルの具体例を示す図である。
図18】第三実施形態における提供情報テーブルの具体例を示す図である。
図19】第三実施形態における通信システム1の処理の流れを表すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[システム構成]
図1は、通信システム1のシステム構成を表すシステム構成図である。
通信端末10は、ユーザ20によって携帯される通信装置である。通信端末10は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット、携帯型ゲーム機である。通信端末10は、基地局装置30と無線通信可能である。通信端末10は、基地局装置30及びネットワーク40を介して情報提供装置50と通信する。
【0014】
ユーザ20は、通信端末10を携帯する。
基地局装置30は、通信端末10とネットワーク40との間の通信を中継する装置である。基地局装置30は、例えば携帯通信網の基地局装置である。
ネットワーク40は、基地局装置30と情報提供装置50とを通信可能に接続するネットワークである。ネットワーク40は、例えば3G(第三世代)ネットワークやLTE(Long Term Evolution)等の携帯通信網を含むネットワークである。
【0015】
情報提供装置50は、ネットワーク40を介し、通信端末10に対して情報を送信する。情報提供装置50は、サーバやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。
【0016】
図2は、通信端末10の機能構成を表す概略ブロック図である。通信端末10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備える。通信端末10は、情報取得プログラムを実行することによって、通信部101、位置情報取得部102、入力部103、出力部104及び制御部105を備える装置として機能する。なお、通信端末10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。情報取得プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、半導体記憶装置(例えばSSD:Solid State Drive)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。情報取得プログラムは、電気通信回線を介して提供されても良い。
【0017】
通信部101は、基地局装置30を経由してネットワーク40と無線通信する。例えば、通信部101は、基地局装置30との間で3G又はLTEで通信を行ってもよい。
位置情報取得部102は、通信端末10の現在の位置情報を取得する。位置情報取得部102は、例えば衛星測位システムや携帯電話網の基地局(例えば基地局装置30)との通信などによって現在位置の位置情報を取得する。衛星測位システムの具体例として、GPS(Global Positioning System)やGalileo等がある。位置情報取得部102は、取得した位置情報を制御部105へ出力する。
【0018】
入力部103は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部103は、ユーザの指示を通信端末10に入力する際にユーザによって操作される。入力部103は、入力装置を通信端末10に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部103は、入力装置においてユーザの入力に応じ生成された入力信号を通信端末10に入力する。
【0019】
出力部104は、通信端末10に設けられた出力装置であり、通信端末10のユーザに対してデータの出力を行う。出力装置は、例えば画像や文字を画面に出力する装置を用いて構成されても良い。例えば、出力装置は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイ等を用いて構成できる。また、出力装置は、文字を音声に変換して出力する装置を用いて構成されても良い。この場合、出力装置は、音声合成装置及び音声出力装置(スピーカー)を用いて構成できる。
【0020】
制御部105は、通信端末10を制御する。例えば、制御部105は、入力部103に対するユーザ20の操作に応じて送信データを生成し、生成された送信データを通信部101を介してネットワークへ送信する。例えば、制御部105は、情報提供装置50から通信部101を介して受信された情報を出力部104に表示させる。
【0021】
図3は、情報提供装置50の機能構成を示す概略ブロック図である。情報提供装置50は、1台又は複数台の情報処理装置によって構成される。例えば、情報提供装置50が一台の情報処理装置で構成される場合、情報処理装置は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、情報提供プログラムを実行する。情報提供プログラムの実行によって、情報処理装置は、通信部501、情報提供部502、条件記憶部503及び提供情報記憶部504を備える装置として機能する。なお、情報提供装置50の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。また、情報提供装置50は、専用のハードウェアによって実現されても良い。情報提供プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、半導体記憶装置等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。情報提供プログラムは、電気通信回線を介して提供されても良い。
【0022】
通信部501は、ネットワーク40を介して通信端末10と通信する。
情報提供部502は、通信端末10の位置に応じて、通信端末10に対して提供情報を送信するか否か判定する。情報提供部502の判定処理は、条件記憶部503に記憶される条件に基づいて行われる。情報提供部502は、提供情報を送信すると判定した場合、提供情報記憶部504に記憶されている提供情報を、ネットワーク40を介して通信端末10に対し送信する。
【0023】
条件記憶部503は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。条件記憶部503は、条件テーブルを記憶する。条件テーブルには、情報が提供される通信端末10の位置に関する条件が定義されている。
提供情報記憶部504は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。提供情報記憶部504は、提供情報テーブルを記憶する。提供情報テーブルには、情報提供部502によって通信端末10に提供される情報(以下、「提供情報」という。)が登録されている。
【0024】
このように構成された通信システム1によれば、通信端末10の位置(すなわち、ユーザ20の位置)に応じて通信端末10に対して情報が提供される。そのため、位置に応じた適切な情報を提供情報テーブルに定義することによって、集客効果を高めることが可能となる。以下、通信システム1の具体例について説明する。
【0025】
[第一実施形態]
図4は、第一実施形態における通信システム1の処理の概略を示す図である。第一実施形態では、ユーザ20が訪れようとしている目的地の施設(図4の例では“Xそば店”)から所定の距離内に位置することが条件として定義される。図4の例では、“Xそば店”を中心とした半径500メートルの円71の内側に位置することが条件として定義される。通信端末10を携帯したユーザ20が、円71の内側に位置する場合、情報提供装置50は通信端末10に対して提供情報を送信する。提供情報の具体例として、ユーザ20が目的地の近くに位置していることを表す情報がある。
【0026】
図5は、第一実施形態において、提供情報が通信端末10の出力部104に表示される画面の具体例を示す図である。図5の例では、出力部104の表示画面に、ポップアップウィンドウ81が表示されている。ポップアップウィンドウ81の内部には、ユーザ20が目的地の施設(図5の例では“Xそば店”)の近くに位置していることを表す文字列が表示される。このようなポップアップウィンドウ81は、制御部105による制御によって出力部104に表示される。ポップアップウィンドウ81は、例えばその時点でユーザによって操作されていた画面よりも上のレイヤ(最上面のレイヤ)に表示されてもよい。その場合、ポップアップウィンドウ81以外の領域がグレーアウトされてもよい。
【0027】
図6は、第一実施形態における条件テーブルの具体例を示す図である。第一実施形態では、集客効果を高める対象となっている施設(以下、「集客施設」という。)毎に、提供情報が送信される領域が登録される。図6の例では、条件テーブルは複数のレコード91を有する。レコード91は、FID、位置情報及び提供範囲の値を有する。FIDの値は、集客施設を一意に表す識別情報である。位置情報は、同じレコード91のFIDが示す集客施設の位置を表す情報である。位置情報は、例えば緯度及び経度の値で表されてもよいし、住所によって表されてもよい。提供範囲は、同じレコード91のFIDが示す集客施設に関する提供情報を提供する領域の範囲を表す。図6の例では、提供範囲は、集客施設を中心とした円の半径の長さを表す。
【0028】
図7は、第一実施形態における提供情報テーブルの具体例を示す図である。第一実施形態では、集客施設毎に、通信端末10に送信される情報(提供情報)が登録される。図7の例では、提供情報テーブルは複数のレコード92を有する。レコード92は、FID及び提供情報の値を有する。FIDの値は、集客施設を一意に表す識別情報である。提供情報は、同じレコード92のFIDについて条件テーブルに定義された領域内に位置する通信端末10に送信される情報の内容を表す情報である。提供情報は、例えば集客施設の近くにユーザ20が位置していることをユーザ20に通知するための文や画像を表す情報であってもよい。
【0029】
図6の最も上に位置するレコード91と、図7の最も上に位置するレコード92によれば、Xそば店の位置(x1,y1)を中心とした半径200メートルの円(図4の円71)の内側に位置する通信端末10に対して、txt1で表される提供情報が送信されることがわかる。txt1で表される提供情報は、例えば図5に示される文字の情報であってもよい。
【0030】
図6の上から2番目に位置するレコード91と、図7の最も上に位置するレコード92によれば、Y温泉の位置(x2,y2)を中心とした半径500メートルの円の内側に位置する通信端末10に対して、txt2で表される提供情報が送信されることがわかる。
【0031】
図8及び図9は、第一実施形態における通信システム1の処理の流れを表すシーケンスチャートである。
まず、図8を用いて、目的地を表す情報が情報提供装置50に登録される処理について説明する。
【0032】
ユーザ20は、通信端末10の入力部103を操作することによって、自身が訪れようとしている目的地を表す情報(目的地情報:例えばFID)を入力する。通信端末10の制御部105は、入力部103を介して目的地情報を取得する(ステップS101)。制御部105は、目的情報を情報提供装置50に通知するための情報(目的地情報通知)を生成する。目的地情報通知は、通信端末10の識別情報(以下、「端末識別情報」という。)と、目的地情報とを含む。制御部105は、通信部101を介して情報提供装置50に目的地情報通知を送信する(ステップS102)。
【0033】
端末識別情報の具体例として、通信端末10のアドレスや、アプリIDがある。アプリIDとは、通信端末10にインストールされているアプリケーションに割り当てられている識別情報である。
情報提供装置50の情報提供部502は、通信部501を介して通信端末10から目的地情報通知を受信する。情報提供部502は、受信された目的地情報通知に含まれる目的地情報を、ユーザ20の目的地として登録する(ステップS103)。情報提供部502は、不図示の目的地情報テーブルを記憶する。目的地情報テーブルは、ユーザ20が携帯する通信端末10の端末識別情報毎に、ユーザ20の目的地情報を表すテーブルである。
【0034】
次に、図9を用いて、提供情報が通信端末10に提供される処理について説明する。
通信端末10の位置情報取得部102が、所定のタイミング(例えば、一定時間間隔)で自装置の現在の位置情報を取得する。制御部105は、取得された位置情報を情報提供装置50に通知するための情報(位置情報通知)を生成する。位置情報通知は、端末識別情報と、位置情報とを含む。制御部105は、通信部101を介して情報提供装置50に位置情報通知を送信する(ステップS201)。
【0035】
情報提供装置50の情報提供部502は、通信部501を介して通信端末10から位置情報通知を受信する。情報提供部502は、受信された位置情報通知に含まれる端末識別情報及び位置情報に応じて、提供判定処理を実行する(ステップS202)。提供判定処理は、位置情報通知の送信元である通信端末10に対して提供情報を送信するか否かを判定する処理である。以下、第一実施形態における提供判定処理について説明する。
【0036】
まず、情報提供部502は、取得された端末識別情報に対応付けて登録されている目的地情報(FID)を取得する。情報提供部502は、条件テーブルを参照することにより、目的地情報が表すFIDのレコード91を取得する。情報提供部502は、取得されたレコード91の位置情報及び提供範囲によって表される領域内に、位置情報通知の位置情報が表す地点が位置しているか否か判定する。領域内に位置している場合(ステップS203−YES)、すなわちユーザ20が目的地に接近していると判定できる場合、情報提供部502は、提供情報テーブルを参照することにより、目的地情報が表すFIDに対応付けられた提供情報を取得する。情報提供部502は、取得された提供情報を、位置情報通知の送信元である通信端末10に送信する(ステップS204)。
【0037】
通信端末10は、提供情報を受信すると、受信された提供情報を出力部104の画面に表示する(ステップS205)。
なお、ステップS203の処理において、取得されたレコード91の位置情報及び提供範囲によって表される領域内に、位置情報通知の位置情報が表す地点が位置していないと判定された場合(ステップS203−NO)、情報提供部502は提供情報を送信しない。
【0038】
このように構成された第一実施形態における通信システム1によれば、ユーザ20が自ら設定した目的地に近づいた際に、ユーザ20に対して目的地に関する情報が提供される。そのため、目的地として設定された集客施設は、ユーザ20が目的地の施設に接近したことに気がつかずに通り過ぎてしまうなどの来客の機会の喪失を防止することが可能となる。すなわち、来客の機会の喪失を防止し、集客効果を高めることが可能となる。
【0039】
<変形例>
ユーザ20が訪れようとしている目的地の施設に限らず、全ての施設に関して通信端末10の位置が所定の距離内に位置するか否かが条件として定義されてもよい。このように構成された場合、ユーザが目的地として設定しているか否かに関わらず、通信端末10から所定の距離以内に位置する施設についての提供情報がユーザ20に提供される。そのため、ユーザが目的地として設定していない施設に関しても、接近してきたユーザ20に対して提供情報を送信し、訪問を促すことが可能となる。
提供範囲は、集客施設を中心とした円の半径の物理的な長さ(距離)を表すのではなく、他の値によって表されてもよい。例えば、円の半径は、交通機関や徒歩による集客施設までの移動時間を表してもよい。例えば円の半径が30分であれば、集客施設まで30分以内に移動が可能な地域が提供範囲として定義されることになる。
【0040】
[第二実施形態]
図10は、第二実施形態における通信システム1の処理の概略を示す図である。第二実施形態では、集客施設(図10の例では“Xそば店”)の競合施設へ向かっていると推定されることが条件として定義される。図10の例では、“Xそば店”の競合施設として予め設定されている“Nそば店”又は“Rラーメン店”にユーザ20が向かっていると推定されることが条件として定義される。
【0041】
例えば、通信端末10の位置が競合施設から所定の距離内に位置する場合に、ユーザ20が競合施設に向かっていると推定されてもよい。図10の例では、ユーザ20の位置が、競合施設であるNそば店の位置(x11,y11)を中心とした半径200メートルの円72の内側に位置する場合に、ユーザ20が競合施設であるNそば店に向かっていると推定される。
【0042】
通信端末10のユーザ20が競合施設に向かっていると判定された場合、情報提供装置50は通信端末10に対して提供情報を送信する。提供情報の具体例として、集客施設に関する情報がある。
【0043】
図11は、第二実施形態において、提供情報が通信端末10の出力部104に表示される画面の具体例を示す図である。図11の例では、出力部104の表示画面に、ポップアップウィンドウ81が表示されている。ポップアップウィンドウ81の内部には、ユーザ20が向かっていると推定される施設と競合する(すなわち、類似する商品又はサービスを提供する)施設である集客施設(図11の例では“Xそば店”)に関する情報であって、顧客吸引力がある文字列が表示される。
【0044】
図12は、第二実施形態における条件テーブルの具体例を示す図である。第二実施形態では、集客施設毎に、競合施設の位置を表す情報が登録される。図12の例では、条件テーブルは複数のレコード93を有する。レコード93は、FIDと、1つ以上の競合施設位置情報(競合施設1、競合施設2、競合施設3、・・・)の値を有する。FIDの値は、集客施設を一意に表す識別情報である。競合施設位置情報は、同じレコード93のFIDが示す集客施設の競合施設の位置を表す情報である。競合施設位置情報は、例えば緯度及び経度の値で表されてもよいし、住所によって表されてもよい。
【0045】
第二実施形態における提供情報テーブルは、第一実施形態における提供情報テーブルと同様に構成されてもよい。そのため、第二実施形態における提供情報テーブルの具体例についての説明は省略する。
【0046】
図13は、第二実施形態における通信システム1の処理の流れを表すシーケンスチャートである。図13を用いて、第二実施形態において提供情報が通信端末10に提供される処理について説明する。
【0047】
通信端末10の位置情報取得部102が、所定のタイミング(例えば、一定時間間隔)で自装置の現在の位置情報を取得する。制御部105は、取得された位置情報を情報提供装置50に通知するための情報(位置情報通知)を生成する。位置情報通知は、端末識別情報と、位置情報とを含む。制御部105は、通信部101を介して情報提供装置50に位置情報通知を送信する(ステップS301)。
【0048】
情報提供装置50の情報提供部502は、通信部501を介して通信端末10から位置情報通知を受信する。情報提供部502は、受信された位置情報通知に含まれる位置情報に応じて、提供判定処理を実行する(ステップS302)。提供判定処理は、位置情報通知の送信元である通信端末10に対して提供情報を送信するか否かを判定する処理である。以下、第二実施形態における提供判定処理について説明する。
【0049】
まず、情報提供部502は、条件テーブルを参照することにより、各競合施設の位置と、取得された位置情報との距離を算出する。算出された距離が、予め設定されている所定の距離よりも短い場合(ステップS303−YES)、すなわちユーザ20が競合施設に向かっていると判定できる場合、情報提供部502は、その距離が算出された競合施設位置情報に対応付けられたFIDを取得する。情報提供部502は、提供情報テーブルを参照することにより、取得されたFIDに対応付けられた提供情報を取得する。情報提供部502は、取得された提供情報を、位置情報通知の送信元である通信端末10に送信する(ステップS304)。
【0050】
通信端末10は、提供情報を受信すると、受信された提供情報を出力部104の画面に表示する(ステップS305)。
なお、ステップS303の処理において、算出された距離が、予め設定されている所定の距離よりも短い場合(ステップS303−NO)、情報提供部502は提供情報を送信しない。
【0051】
このように構成された第二実施形態における通信システム1によれば、予め条件テーブルに登録されている競合施設にユーザ20が向かっていると推定された際に、ユーザ20に対して、ユーザ20が向かっていると推定される施設に競合する集客施設に関する情報が提供される。そのため、競合施設に向かっていたユーザ20を集客施設が客として取得できる可能性が向上する。すなわち、集客施設は、他の競合施設に客を奪われる機会を減少させ、自施設への集客効果を高めることが可能となる。
【0052】
<変形例>
ユーザ20が競合施設に向かっているか否かに関する判定処理は、他の基準に基づいて行われてもよい。例えば、情報提供装置50の条件テーブルとして、競合施設への導線を表す車道や歩道の位置情報が登録されてもよい。図14は、第二実施形態の変形例における通信システム1の処理の概略を示す図である。図14では、破線で示される道路は、競合施設(Nそば店)への導線として定義された道路である。通信端末10の位置情報が、競合施設への導線上に位置する場合に、ユーザ20が競合施設に向かっていると推定されてもよい。
例えば、情報提供装置50の条件テーブルとして、競合施設への導線を表す車道や歩道の分岐点の位置情報が登録されてもよい。この場合、条件テーブルに登録されている分岐点に到達したユーザ20が、競合施設に向かっていると推定される。
【0053】
[第三実施形態]
図15は、第三実施形態における通信システム1の処理の概略を示す図である。図15において、符号76が表す曲線は、海岸線を表している。また、図15にいて斜線で示される領域は海を表し、残りの領域は陸地を表している。第三実施形態では、集客施設(図15の例では“Y温泉”)から所定の距離内に位置することが条件として定義される。所定の距離は複数種類定義される。例えば、図15の例では、Y温泉から相対的に最も遠くに位置する領域(第一領域:円73から円74までの領域)と、Y温泉から第一領域よりも近くに位置する領域(第二領域:円74から円75までの領域)と、Y温泉から最も近くに位置する領域(第三領域:円75から内側の領域)とが定義されている。
【0054】
図16は、第三実施形態において、提供情報が通信端末10の出力部104に表示される画面の具体例を示す図である。図16の例では、出力部104の表示画面に、ポップアップウィンドウ81が表示されている。ポップアップウィンドウ81の内部には、集客施設に関する情報を表す文字列が表示される。
第三実施形態では、集客施設とユーザの位置との間の距離に応じて、集客施設毎に複数の提供情報が定義される。
【0055】
図16(A)は、ユーザ20がY温泉の第一領域に位置している場合に表示される画面の具体例を示す。ユーザ20が第一領域に位置している場合、相対的に遠い将来に関する情報が通信端末10に提供される。例えば、翌月に関する情報が提供される。
【0056】
図16(B)は、ユーザ20がY温泉の第二領域に位置している場合に表示される画面の具体例を示す。ユーザ20が第二領域に位置している場合、相対的に中程度の将来に関する情報が通信端末10に提供される。例えば、その週末に関する情報が提供される。
【0057】
図16(C)は、ユーザ20がY温泉の第三領域に位置している場合に表示される画面の具体例を示す。ユーザ20が第三領域に位置している場合、相対的に最も近い将来又は現在に関する情報が通信端末10に提供される。例えば、当日に関する情報が提供される。
【0058】
図17は、第三実施形態における条件テーブルの具体例を示す図である。第三実施形態では、集客施設毎に、提供情報が送信される領域が複数登録される。図17の例では、条件テーブルは複数のレコード94を有する。レコード94は、FID、位置情報及び複数の情報提供領域(第一領域、第二領域、第三領域)を有する。FIDの値は、集客施設を一意に表す識別情報である。位置情報は、同じレコード94のFIDが示す集客施設の位置を表す情報である。位置情報は、例えば緯度及び経度の値で表されてもよいし、住所によって表されてもよい。情報提供領域の各値は、同じレコード94のFIDが示す集客施設に関する提供情報を提供する領域の範囲を表す。図17の例では、第一領域、第二領域及び第三領域の各値は、集客施設を中心とした円の半径の長さを表す。
【0059】
図18は、第三実施形態における提供情報テーブルの具体例を示す図である。第三実施形態では、集客施設及び情報提供領域の組み合わせ毎に、提供情報が登録される。図18の例では、提供情報テーブルは複数のレコード95を有する。レコード95は、FID及び複数の提供情報(第一提供情報、第二提供情報及び第三提供情報)の値を有する。FIDの値は、集客施設を一意に表す識別情報である。提供情報は、同じレコード95のFIDについて条件テーブルに定義された領域内に位置する通信端末10に送信される情報の内容を表す情報である。通信端末10の位置が第一領域である場合、第一提供情報が提供される。通信端末10の位置が第二領域である場合、第二提供情報が提供される。通信端末10の位置が第三領域である場合、第三提供情報が提供される。第三提供情報は、第二提供情報よりも相対的に遠い将来に関する情報を表す。第二提供情報は、第一提供情報よりも相対的に遠い将来に関する情報を表す。
提供情報は、例えば集客施設の近くにユーザ20が位置していることをユーザ20に通知するための文や画像を表す情報であってもよい。
【0060】
図19は、第三実施形態における通信システム1の処理の流れを表すシーケンスチャートである。図19を用いて、第三実施形態において提供情報が通信端末10に提供される処理について説明する。
通信端末10の位置情報取得部102が、所定のタイミング(例えば、一定時間間隔)で自装置の現在の位置情報を取得する。制御部105は、取得された位置情報を情報提供装置50に通知するための情報(位置情報通知)を生成する。位置情報通知は、端末識別情報と、位置情報とを含む。制御部105は、通信部101を介して情報提供装置50に位置情報通知を送信する(ステップS401)。
【0061】
情報提供装置50の情報提供部502は、通信部501を介して通信端末10から位置情報通知を受信する。情報提供部502は、受信された位置情報通知に含まれる位置情報に応じて、提供判定処理を実行する(ステップS402)。提供判定処理は、位置情報通知の送信元である通信端末10に対して提供情報を送信するか否かを判定する処理である。以下、第三実施形態における提供判定処理について説明する。
【0062】
まず、情報提供部502は、条件テーブルを参照することにより、各集客施設の情報提供領域に、取得された位置情報が示す地点が位置しているか否か判定する。取得された位置情報が示す地点が位置する情報提供領域が存在する場合(ステップS403−YES)、その情報提供領域に対応付けられたFIDを取得する。情報提供部502は、提供情報テーブルを参照することにより、取得されたFIDと情報提供領域との組み合わせに対応付けられた提供情報を取得する。情報提供部502は、取得された提供情報を、位置情報通知の送信元である通信端末10に送信する(ステップS404)。
【0063】
通信端末10は、提供情報を受信すると、受信された提供情報を出力部104の画面に表示する(ステップS405)。
なお、ステップS403の処理において、取得された位置情報が示す地点がいずれの情報提供領域にも位置していない場合(ステップS403−NO)、情報提供部502は提供情報を送信しない。
【0064】
このように構成された第三実施形態における通信システム1によれば、予め条件テーブルに登録されている情報提供領域に応じた提供情報がユーザ20に対して提供される。具体的には以下のとおりである。
【0065】
ユーザ20が、集客施設から相対的に最も遠い第一領域に位置している場合、相対的に遠い将来に関する情報が通信端末10に提供される。一方、ユーザ20が、集客施設から相対的に最も近い第三領域に位置している場合、相対的に最も近い将来又は現在に関する情報が通信端末10に提供される。このように、集客施設からの距離に応じて、集客施設に関する適切な情報が提供される。そのため、より適切な情報を取得したユーザ20を集客施設が客として取得できる可能性が向上する。すなわち、集客施設は、他の競合施設に客を奪われる機会を減少させ、自施設への集客効果を高めることが可能となる。
【0066】
例えば、集客施設からの距離が相対的に遠い地点に位置しているユーザ20は、すぐに集客施設に訪れる可能性は一般的に低いと言える。このような地点に位置しているユーザ20に対しては、相対的に遠い将来に関する情報を提供することによって、短期間では難しくても長期間の間に集客施設への訪問を促すことが可能となる。一方、集客施設からの距離が相対的に近い地点に位置しているユーザ20は、すぐに集客施設に訪れる可能性が一般的に高いと言える。このような地点に位置しているユーザ20に対しては、相対的に近い将来又は現在に関する情報を提供することによって、すぐに集客施設に訪れることを積極的に促すことが可能となる。
【0067】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0068】
10…通信制御部, 20…ユーザ, 30…基地局装置, 40…ネットワーク, 50…情報提供装置, 101…通信部, 102…位置情報取得部, 103…入力部, 104…出力部, 105…制御部, 501…通信部, 502…情報提供部, 503…条件記憶部, 504…提供情報記憶部
図1
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