特許第6392542号(P6392542)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6392542
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】固体撮像装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20180910BHJP
   H04N 5/369 20110101ALI20180910BHJP
   H04N 9/07 20060101ALI20180910BHJP
【FI】
   H01L27/146 F
   H04N5/369
   H04N9/07 F
【請求項の数】3
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-97010(P2014-97010)
(22)【出願日】2014年5月8日
(65)【公開番号】特開2015-216171(P2015-216171A)
(43)【公開日】2015年12月3日
【審査請求日】2017年4月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100086379
【弁理士】
【氏名又は名称】高柴 忠夫
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(72)【発明者】
【氏名】月村 光宏
【審査官】 田邊 顕人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−209317(JP,A)
【文献】 特開2008−227250(JP,A)
【文献】 特開2013−187475(JP,A)
【文献】 特開2010−011047(JP,A)
【文献】 特開2009−038589(JP,A)
【文献】 特開2013−247548(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/146
H04N 5/369
H04N 9/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の光電変換部を有する複数の第1の画素が2次元の行列状に配置されて構成された第1の基板と、
第2の光電変換部を有する複数の第2の画素が2次元の行列状に配置されて構成された第2の基板と、
各々の前記第1の画素に対応して配置された複数のカラーフィルタと、
を有し、
2色以上の前記カラーフィルタに対応する複数の前記第1の画素は画素群を構成し、
各々の前記画素群が前記第2の画素に対応するように複数の前記画素群が配置され、
前記カラーフィルタを透過した光が、前記カラーフィルタに対応する前記第1の画素の前記第1の光電変換部に入射し、
前記画素群を透過した光が、前記画素群に対応する前記第2の画素の前記第2の光電変換部に入射し、
前記画素群を構成する複数の前記第1の画素に対応する前記カラーフィルタの色の数と、各々の色に対応する前記第1の画素の数とが複数の前記画素群の間で等しく、
前記カラーフィルタは、
Rの帯域に透過率のピークを有するRフィルタと、
Gの帯域に透過率のピークを有するGフィルタと、
Bの帯域に透過率のピークを有するBフィルタと、
を有し、
前記画素群は、前記Rフィルタに対応する2個以上の前記第1の画素を含み、
互いに隣り合う前記画素群は、互いに隣り合う前記画素群の少なくとも一辺が前記第1の画素の画素ピッチ分離間するように配置されている
固体撮像装置。
【請求項2】
前記Rフィルタと、前記Gフィルタと、前記Bフィルタとが、ベイヤ配列を構成するように配置され、
前記画素群は、前記Rフィルタに対応する2個の前記第1の画素と、前記Gフィルタに対応する1個の前記第1の画素とのみを含む
請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項3】
第1の光電変換部を有する複数の第1の画素が2次元の行列状に配置されて構成された第1の基板と、
第2の光電変換部を有する複数の第2の画素が2次元の行列状に配置されて構成された第2の基板と、
各々の前記第1の画素に対応して配置された複数のカラーフィルタと、
を有し、
2色以上の前記カラーフィルタに対応する複数の前記第1の画素は画素群を構成し、
各々の前記画素群が前記第2の画素に対応するように複数の前記画素群が配置され、
前記カラーフィルタを透過した光が、前記カラーフィルタに対応する前記第1の画素の前記第1の光電変換部に入射し、
前記画素群を透過した光が、前記画素群に対応する前記第2の画素の前記第2の光電変換部に入射し、
前記画素群を構成する複数の前記第1の画素に対応する前記カラーフィルタの色の数と、各々の色に対応する前記第1の画素の数とが複数の前記画素群の間で等しく、
前記カラーフィルタは、
Rの帯域に透過率のピークを有するRフィルタと、
Gの帯域に透過率のピークを有するGフィルタと、
Bの帯域に透過率のピークを有するBフィルタと、
を有し、
前記Rフィルタと、前記Gフィルタと、前記Bフィルタとが、ベイヤ配列を構成するように配置され、
前記画素群は、前記Rフィルタに対応する2個以上の前記第1の画素を含み、かつ前記Gフィルタに対応する前記第1の画素および前記Bフィルタに対応する前記第1の画素の少なくとも一方を含み、
前記Gフィルタに対応する前記第1の画素の数は、前記Rフィルタに対応する前記第1の画素の数以下であり、
前記Bフィルタに対応する前記第1の画素の数は、前記Rフィルタに対応する前記第1の画素の数以下である
固体撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の基板を有する固体撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の基板を有する固体撮像装置が開示されている。例えば、特許文献1には、撮像信号用の光電変換素子が配置された第1の基板と、オートフォーカス用の光電変換素子が配置された第2の基板とを有する固体撮像装置が開示されている。第2の基板に配置された光電変換素子で生成された信号電荷に基づく信号を処理することによってオートフォーカス動作が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−247548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図11は、複数の基板を有する固体撮像装置2000の構成例を示している。図11に示すように、固体撮像装置2000は第1の基板80と第2の基板90とを有する。第1の基板80と第2の基板90とはそれぞれの基板の主面に垂直な方向に重なっている。主面は、基板の表面を構成する複数の面のうち最も広い面である。図11では、第1の基板80と第2の基板90とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0005】
第1の基板80は複数の第1の画素P11を有する。複数の第1の画素P11は2次元の行列状に配置されている。複数のカラーフィルタが、各々の第1の画素P11に対応して配置されている。Rフィルタと、Gフィルタと、Bフィルタとのいずれかが第1の画素P11の表面に配置されている。Rフィルタは、Rすなわち赤に対応するフィルタであって、Rすなわち赤の帯域に透過率のピークを有する。Gフィルタは、Gすなわち緑に対応するフィルタであって、Gすなわち緑の帯域に透過率のピークを有する。Bフィルタは、Bすなわち青に対応するフィルタであって、Bすなわち青の帯域に透過率のピークを有する。
【0006】
図11において、「R」と記載された第1の画素P11の表面にRフィルタが配置されている。また、図11において、「G」と記載された第1の画素P11の表面にGフィルタが配置されている。また、図11において、「B」と記載された第1の画素P11の表面にBフィルタが配置されている。複数の第1の画素P11に対応する複数のカラーフィルタの配列は、1個のRフィルタと、2個のGフィルタと、1個のBフィルタとが単位配列であるベイヤ配列を構成する。また、第1の画素P11は、入射した光の量に応じた信号電荷を生成する第1の光電変換部を有する。
【0007】
第2の基板90は複数の第2の画素P12を有する。複数の第2の画素P12は2次元の行列状に配置されている。図11では、Rフィルタに対応する第1の画素P11に対応して第2の画素P12が配置されている。第2の画素P12は、入射した光の量に応じた信号電荷を生成する第2の光電変換部を有する。Rフィルタに対応する第1の画素P11を透過した光が第2の画素P12に入射する。
【0008】
第1の基板80の表面に配置されているカラーフィルタの色ごとに、第2の基板90に到達可能な光の量が異なる。波長が短くなるほど光が第2の基板90に到達しにくくなる。これは、光の波長に応じて、第1の基板80と第2の基板90とを構成するシリコンに対する吸収係数が異なるためである。例えば、複数のカラーフィルタの配列がベイヤ配列である場合、より波長が長い光を透過するRフィルタに対応する第1の画素P11に対応する第2の画素P12には光が到達しやすい。しかし、より波長が短い光を透過するBフィルタに対応する第1の画素P11に対応する第2の画素P12には光が到達しにくい。
【0009】
上記のように、カラーフィルタの色ごとに、第2の基板90に対する光の到達のしやすさが異なる。このため、複数の第1の画素P11に対応する全ての領域に第2の画素P12が配置されている場合、均一な光が第1の基板80に入射したときでも、第2の画素P12ごとに、第2の画素P12に入射する光の量が異なる。つまり、第2の画素P12ごとに感度が異なり、生成される信号電荷にばらつきが生じる。このため、オートフォーカス動作の精度が低下しやすい。
【0010】
固体撮像装置2000では、第2の画素P12の感度を統一するために、特定色のフィルタに対応した領域にのみ第2の画素P12が配置されている。つまり、光が第2の基板90に到達しやすいRフィルタに対応した領域にのみ第2の画素P12が配置されている。
【0011】
しかし、Rフィルタに対応した領域にのみ第2の画素P12が配置されるため、第2の画素P12のレイアウトが制限される。また、第2の画素P12の感度、すなわち第2の画素P12で生成される信号電荷の量、がより増加することが望ましい。
【0012】
本発明は、第2の基板に配置される第2の画素の感度を向上させると共に、第2の画素のレイアウトの自由度を向上させることができる固体撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、第1の光電変換部を有する複数の第1の画素が2次元の行列状に配置されて構成された第1の基板と、第2の光電変換部を有する複数の第2の画素が2次元の行列状に配置されて構成された第2の基板と、各々の前記第1の画素に対応して配置された複数のカラーフィルタと、を有し、2色以上の前記カラーフィルタに対応する複数の前記第1の画素は画素群を構成し、各々の前記画素群が前記第2の画素に対応するように複数の前記画素群が配置され、前記カラーフィルタを透過した光が、前記カラーフィルタに対応する前記第1の画素の前記第1の光電変換部に入射し、前記画素群を透過した光が、前記画素群に対応する前記第2の画素の前記第2の光電変換部に入射し、前記画素群を構成する複数の前記第1の画素に対応する前記カラーフィルタの色の数と、各々の色に対応する前記第1の画素の数とが複数の前記画素群の間で等しく、前記カラーフィルタは、Rの帯域に透過率のピークを有するRフィルタと、Gの帯域に透過率のピークを有するGフィルタと、Bの帯域に透過率のピークを有するBフィルタと、を有し、前記画素群は、前記Rフィルタに対応する2個以上の前記第1の画素を含み、互いに隣り合う前記画素群は、互いに隣り合う前記画素群の少なくとも一辺が前記第1の画素の画素ピッチ分離間するように配置されている固体撮像装置である。
【0015】
また、本発明の固体撮像装置において、前記Rフィルタと、前記Gフィルタと、前記Bフィルタとが、ベイヤ配列を構成するように配置され、前記画素群は、前記Rフィルタに対応する2個の前記第1の画素と、前記Gフィルタに対応する1個の前記第1の画素とのみを含む。
【0016】
また、本発明は、第1の光電変換部を有する複数の第1の画素が2次元の行列状に配置されて構成された第1の基板と、第2の光電変換部を有する複数の第2の画素が2次元の行列状に配置されて構成された第2の基板と、各々の前記第1の画素に対応して配置された複数のカラーフィルタと、を有し、2色以上の前記カラーフィルタに対応する複数の前記第1の画素は画素群を構成し、各々の前記画素群が前記第2の画素に対応するように複数の前記画素群が配置され、前記カラーフィルタを透過した光が、前記カラーフィルタに対応する前記第1の画素の前記第1の光電変換部に入射し、前記画素群を透過した光が、前記画素群に対応する前記第2の画素の前記第2の光電変換部に入射し、前記画素群を構成する複数の前記第1の画素に対応する前記カラーフィルタの色の数と、各々の色に対応する前記第1の画素の数とが複数の前記画素群の間で等しく、前記カラーフィルタは、Rの帯域に透過率のピークを有するRフィルタと、Gの帯域に透過率のピークを有するGフィルタと、Bの帯域に透過率のピークを有するBフィルタと、を有し、前記Rフィルタと、前記Gフィルタと、前記Bフィルタとが、ベイヤ配列を構成するように配置され、前記画素群は、前記Rフィルタに対応する2個以上の前記第1の画素を含み、かつ前記Gフィルタに対応する前記第1の画素および前記Bフィルタに対応する前記第1の画素の少なくとも一方を含み、前記Gフィルタに対応する前記第1の画素の数は、前記Rフィルタに対応する前記第1の画素の数以下であり、前記Bフィルタに対応する前記第1の画素の数は、前記Rフィルタに対応する前記第1の画素の数以下である固体撮像装置である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、2色以上のカラーフィルタに対応する複数の第1の画素によって構成される画素群を透過した光が、画素群に対応する第2の画素の第2の光電変換部に入射する。これによって、第2の画素の感度を向上させることができる。また、画素群を構成する第1の画素の組合せを変更することによって、第2の画素を配置する領域を変更することが可能となる。これによって、第2の画素のレイアウトの自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図2】本発明の第1の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す断面図である。
図3】本発明の第1の実施形態の第1の変形例による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図4】本発明の第1の実施形態の第2の変形例による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図5】本発明の第1の実施形態の第3の変形例による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図6】本発明の第1の実施形態の第4の変形例による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図7】本発明の第2の実施形態による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図8】本発明の第2の実施形態の第1の変形例による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図9】本発明の第2の実施形態の第2の変形例による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図10】本発明の第2の実施形態の第3の変形例による固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
図11】複数の基板を有する固体撮像装置の構成例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による固体撮像装置1000の構成例を示している。図1に示すように、固体撮像装置1000は第1の基板10と第2の基板20とを有する。第1の基板10と第2の基板20とはそれぞれの基板の主面に垂直な方向に重なっている。主面は、基板の表面を構成する複数の面のうち最も広い面である。図1では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0021】
第1の基板10は複数の第1の画素P1を有する。複数の第1の画素P1は2次元の行列状に配置されている。図1では、4行8列の32個の第1の画素P1が配置されている。第1の画素P1の数は32よりも多くてもよいし、少なくてもよい。複数のカラーフィルタが、各々の第1の画素P1に対応して配置されている。Rフィルタと、Gフィルタと、Bフィルタとのいずれかが第1の画素P11の表面に配置されている。Rフィルタは、Rすなわち赤に対応するフィルタであって、Rすなわち赤の帯域に透過率のピークを有する。Gフィルタは、Gすなわち緑に対応するフィルタであって、Gすなわち緑の帯域に透過率のピークを有する。Bフィルタは、Bすなわち青に対応するフィルタであって、Bすなわち青の帯域に透過率のピークを有する。
【0022】
図1において、「R」と記載された第1の画素P1の表面にRフィルタが配置されている。また、図1において、「G」と記載された第1の画素P1の表面にGフィルタが配置されている。また、図1において、「B」と記載された第1の画素P1の表面にBフィルタが配置されている。複数の第1の画素P1に対応する複数のカラーフィルタの配列は、1個のRフィルタと、2個のGフィルタと、1個のBフィルタとが単位配列であるベイヤ配列を構成する。つまり、第1の基板10において、Rフィルタと、Gフィルタと、Bフィルタとが、ベイヤ配列を構成するように配置されている。
【0023】
図1に示すように、複数の第1の画素P1の配列において、第1の列では、Rフィルタに対応する第1の画素P1と、Gフィルタに対応する第1の画素P1とが交互に周期的に配置されている。また、複数の第1の画素P1の配列において、第1の列に隣接する第2の列では、Gフィルタに対応する第1の画素P1と、Bフィルタに対応する第1の画素P1とが交互に周期的に配置されている。また、Rフィルタに対応する第1の画素P1に対して、行方向すなわち水平方向に、Gフィルタに対応する第1の画素P1が隣接している。また、Bフィルタに対応する第1の画素P1に対して、行方向すなわち水平方向に、Gフィルタに対応する第1の画素P1が隣接している。
【0024】
第2の基板20は複数の第2の画素P2を有する。複数の第2の画素P2は2次元の行列状に配置されている。図1では、1行4列の4個の第2の画素P2が配置されている。第2の画素P2の数は4よりも多くてもよいし、少なくてもよい。第2の基板20において、破線が示す領域は、第1の基板10において第1の画素P1が配置されている領域に対応する。
【0025】
第1の基板10に配置されている複数の第1の画素P1のうち、2色以上のカラーフィルタに対応する複数すなわち2個以上の第1の画素P1は画素群を構成する。1個の画素群を構成する全ての第1の画素P1は、同じ画素群に属する他の第1の画素P1のいずれかと隣接している。1個の画素群は、Rフィルタに対応する2個以上の第1の画素P1を含む。
【0026】
固体撮像装置1000では、列方向すなわち垂直方向に連続する3個の第1の画素P1が画素群を構成する。具体的には、Rフィルタに対応する2個の第1の画素P1と、Gフィルタに対応する1個の第1の画素P1とが画素群を構成する。言い換えると、画素群は、Rフィルタに対応する2個の第1の画素P1と、Gフィルタに対応する1個の第1の画素P1とのみを含む。
【0027】
各々の画素群が第2の画素P2に対応するように複数の画素群が配置されている。図1では、4個の第2の画素P2に対応する4個の画素群が配置されている。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0028】
画素群を構成する複数の第1の画素P1に対応するカラーフィルタの色の数と、各々の色に対応する第1の画素P1の数とが複数の画素群の間で等しい。固体撮像装置1000では、画素群を構成する複数の第1の画素P1に対応するカラーフィルタの色はRすなわち赤とGすなわち緑とである。つまり、どの画素群についても、画素群を構成する複数の第1の画素P1に対応するカラーフィルタの色の数は2個である。また、どの画素群についても、Rすなわち赤に対応する第1の画素P1の数は2個であり、Gすなわち緑に対応する第1の画素P1の数は2個である。
【0029】
図2は、固体撮像装置1000の断面の構成例を示している。図2に示すように、固体撮像装置1000は、第1の基板10と、第1の基板10に積層された第2の基板20と、第1の基板10の表面に形成されたカラーフィルタ30Rおよびカラーフィルタ30Gと、カラーフィルタ30Rおよびカラーフィルタ30Gに対応して配置されたマイクロレンズ31とを有する。固体撮像装置1000を構成する部分の厚さと幅とは、図2に示す厚さと幅とに従うわけではない。固体撮像装置1000を構成する部分の厚さと幅とは任意であってよい。
【0030】
第1の基板10は、第1の半導体層100と第1の配線層110とを有する。第1の半導体層100と第1の配線層110とは、第1の基板10の主面に垂直な方向に重なっている。また、第1の半導体層100と第1の配線層110とは互いに接触している。
【0031】
第1の半導体層100は、第1の光電変換部101を有する。図2では複数の第1の光電変換部101が存在するが、代表として1個の第1の光電変換部101の符号が示されている。第1の半導体層100は、シリコン(Si)等の半導体を含む材料で構成されている。第1の半導体層100は、第1の配線層110と接触している第1の面と、カラーフィルタ30Rおよびカラーフィルタ30Gと接触している、第1の面とは反対側の第2の面とを有する。第1の半導体層100の第2の面は第1の基板10の主面の1つを構成する。第1の半導体層100の第2の面に入射した光が、第1の半導体層100内を進んで第1の光電変換部101に入射する。
【0032】
第1の光電変換部101は、例えば第1の半導体層100を構成する半導体材料とは不純物濃度が異なる半導体材料で構成されている。第1の光電変換部101は、入射した光の量に応じた信号電荷を生成する。第1の基板10または第2の基板20をそれぞれの主面に垂直な方向に見た場合、すなわち第1の基板10または第2の基板20を平面的に見た場合に、複数の第1の光電変換部101は2次元の行列状に配置されている。
【0033】
第1の配線層110は、第1の配線111と、第1のビア112と、第1の層間絶縁膜113とを有する。図2では複数の第1の配線111が存在するが、代表として1個の第1の配線111の符号が示されている。また、図2では複数の第1のビア112が存在するが、代表として1個の第1のビア112の符号が示されている。
【0034】
第1の配線111は、導電性を有する材料(例えば、アルミニウム(Al)または銅(Cu)等の金属)で構成されている。第1の配線層110は、第2の基板20と接触している第1の面と、第1の半導体層100と接触している、第1の面とは反対側の第2の面とを有する。第1の配線層110の第1の面は第1の基板10の主面の1つを構成する。
【0035】
第1の配線111は、配線パターンが形成された薄膜である。第1の配線111は、第1の光電変換部101で生成された撮像信号用の信号電荷と、その他の信号(電源電圧、グランド電圧等)とを伝送する。1層のみの第1の配線111が形成されていてもよいし、複数層の第1の配線111が形成されていてもよい。図2では、4層の第1の配線111が形成されている。
【0036】
第1のビア112は、導電性を有する材料で構成されている。第1のビア112は、異なる層の第1の配線111を接続する。第1の配線層110において、第1の配線111および第1のビア112以外の部分は、二酸化珪素(SiO)等で形成された第1の層間絶縁膜113で構成されている。
【0037】
第2の基板20は、第2の半導体層200と、第2の配線層210とを有する。第2の半導体層200と第2の配線層210とは、第2の基板20の主面に垂直な方向に重なっている。また、第2の半導体層200と第2の配線層210とは互いに接触している。
【0038】
第2の半導体層200は、第2の光電変換部201を有する。第2の半導体層200は、シリコン(Si)等の半導体を含む材料で構成されている。第2の光電変換部201は、例えば第2の半導体層200を構成する半導体材料とは不純物濃度が異なる半導体材料で構成されている。第1の光電変換部101と対応する領域に第2の光電変換部201が形成されている。第2の半導体層200は、第2の配線層210と接触している第1の面と、第1の面とは反対側の第2の面とを有する。第2の半導体層200の第2の面は第2の基板20の主面の1つを構成する。第2の半導体層200の第1の面に入射した光が、第2の半導体層200内を進んで第2の光電変換部201に入射する。第2の光電変換部201は、入射した光の量に応じた信号電荷を生成する。
【0039】
固体撮像装置1000は、複数の第2の光電変換部201を有する。図2では、代表として1個の第2の光電変換部201が示されている。第1の基板10または第2の基板20をそれぞれの主面に垂直な方向に見た場合、すなわち第1の基板10または第2の基板20を平面的に見た場合に、複数の第2の光電変換部201は2次元の行列状に配置されている。
【0040】
第2の配線層210は、第2の配線211と、第2のビア212と、第2の層間絶縁膜213と、MOSトランジスタ220とを有する。図2では複数の第2の配線211が存在するが、代表として1個の第2の配線211の符号が示されている。また、図2では複数の第2のビア212が存在するが、代表として1個の第2のビア212の符号が示されている。また、図2では複数のMOSトランジスタ220が存在するが、代表として1個のMOSトランジスタ220の符号が示されている。
【0041】
第2の配線211は、導電性を有する材料(例えば、アルミニウム(Al)または銅(Cu)等の金属)で構成されている。第2の配線層210は、第1の配線層110と接触している第1の面と、第2の半導体層200と接触している、第1の面とは反対側の第2の面とを有する。第2の配線層210の第1の面は第2の基板20の主面の1つを構成する。
【0042】
第2の配線211は、配線パターンが形成された薄膜である。第2の配線211は、第1の光電変換部101で生成された撮像信号用の信号電荷と、第2の光電変換部201で生成されたオートフォーカス用の信号電荷と、その他の信号(電源電圧、グランド電圧等)とを伝送する。1層のみの第2の配線211が形成されていてもよいし、複数層の第2の配線211が形成されていてもよい。図2に示す例では、3層の第2の配線211が形成されている。
【0043】
第2のビア212は、導電性を有する材料で構成されている。第2のビア212は、異なる層の第2の配線211を接続する。第2の配線層210において、第2の配線211および第2のビア212以外の部分は、二酸化珪素(SiO)等で形成された第2の層間絶縁膜213で構成されている。
【0044】
MOSトランジスタ220は、第2の半導体層200に形成された拡散領域であるソース領域およびドレイン領域と、第2の配線層210に形成されたゲート電極とを有する。ソース領域およびドレイン領域は、第2のビア212と接続されている。ゲート電極は、ソース領域とドレイン領域との間に配置されている。MOSトランジスタ220は、第2の配線211および第2のビア212によって伝送された信号を処理する。
【0045】
第1の基板10と第2の基板20とは、第1の基板10の第1の配線層110と第2の基板20の第2の配線層210とが向かい合った状態で接続されている。第1の配線層110の第1のビア112と、第2の配線層210の第2のビア212とは、第1の基板10と第2の基板20との界面で電気的に接続されている。
【0046】
カラーフィルタ30Rとカラーフィルタ30Gとは第1の半導体層100の第2の面に配置されている。カラーフィルタ30RはRフィルタである。また、カラーフィルタ30GはGフィルタである。カラーフィルタ30Rとカラーフィルタ30Gとに対応してマイクロレンズ31が配置されている。図2では複数のマイクロレンズ31が存在するが、代表として1個のマイクロレンズ31の符号が示されている。
【0047】
図2では、1個の画素群に対応する領域の構成が示されている。図2に示すように、第1の基板10において、1個の画素群は、Rフィルタであるカラーフィルタ30Rに対応する2個の第1の画素P1と、Gフィルタであるカラーフィルタ30Gに対応する1個の第1の画素P1とを含む。それぞれの第1の画素P1に第1の光電変換部101が配置されている。
【0048】
第2の基板20において、1個の画素群に対応する領域に第2の画素P2が配置されている。第2の画素P2に第2の光電変換部201が配置されている。
【0049】
カラーフィルタ30Rとカラーフィルタ30Gとを透過した光が、それぞれのカラーフィルタに対応する第1の画素P1の第1の光電変換部101に入射する。また、同じ画素群の第1の光電変換部101を透過した光が、その画素群に対応する第2の画素P2の第2の光電変換部201に入射する。図2では、2個のカラーフィルタ30Rに対応する2個の第1の画素P1の第1の光電変換部101を透過した光と、1個のカラーフィルタ30Gに対応する1個の第1の画素P1の第1の光電変換部101を透過した光とが同一の第2の光電変換部201に入射する。
【0050】
1個の第1の画素P1に配置される第1の光電変換部101が複数に分割されていてもよい。1個の第1の画素P1内の複数の第1の光電変換部101で生成された信号電荷は最終的に1個の第1の画素P1に対応した信号として固体撮像装置1000から出力される。同様に、1個の第2の画素P2に配置される第2の光電変換部201が複数に分割されていてもよい。1個の第2の画素P2内の複数の第2の光電変換部201で生成された信号電荷は最終的に1個の第2の画素P2に対応した信号として固体撮像装置1000から出力される。
【0051】
図2において、マイクロレンズ31と、第1の基板10において第1の光電変換部101以外の構成と、第2の基板20において第2の光電変換部201以外の構成とは、固体撮像装置1000の特徴的な効果を得るために必須の構成ではない。
【0052】
本実施形態によれば、第1の光電変換部101を有する複数の第1の画素P1が2次元の行列状に配置されて構成された第1の基板10と、第2の光電変換部201を有する複数の第2の画素P2が2次元の行列状に配置されて構成された第2の基板20と、各々の第1の画素P1に対応して配置された複数のカラーフィルタ(カラーフィルタ30R、カラーフィルタ30G)と、を有し、2色以上のカラーフィルタに対応する複数の第1の画素P1は画素群を構成し、各々の画素群が第2の画素P2に対応するように複数の画素群が配置され、カラーフィルタを透過した光が、カラーフィルタに対応する第1の画素P1の第1の光電変換部101に入射し、画素群を透過した光が、画素群に対応する第2の画素P2の第2の光電変換部201に入射し、画素群を構成する複数の第1の画素P1に対応するカラーフィルタの色の数と、各々の色に対応する第1の画素P1の数とが複数の画素群の間で等しい固体撮像装置1000が構成される。
【0053】
本実施形態では、2色以上のカラーフィルタに対応する複数の第1の画素P1によって構成される画素群を透過した光が、画素群に対応する第2の画素P2の第2の光電変換部201に入射する。具体的には、2個のRフィルタと1個のGフィルタとに対応する3個の第1の画素P1によって構成される画素群を透過した光が1個の第2の画素P2の第2の光電変換部201に入射する。このため、図11に示すように、1個のRフィルタに対応する第1の画素P11を透過した光が1個の第2の画素P12の第2の光電変換部に入射する場合と比較して、第2の光電変換部201に入射する光の量が相対的に増加する。つまり、第2の光電変換部201が生成する信号電荷が相対的に増加するので、第2の画素P2の感度を向上させることができる。さらに、画素群が、Rフィルタに対応する第1の画素P1を2個以上含むことによって、第2の画素P2の感度をより向上させることができる。
【0054】
また、画素群を構成する第1の画素P1の組合せを変更することによって、第2の画素P2を配置する領域を変更することが可能となる。これによって、第2の画素P2のレイアウトの自由度を向上させることができる。この具体的な例については、変形例において説明する。
【0055】
また、画素群を構成する複数の第1の画素P1に対応するカラーフィルタの色の数と、各々の色に対応する第1の画素P1の数とが複数の画素群の間で等しい。つまり、どの画素群についても、カラーフィルタの色を考慮した第1の画素P1の組合せが等しい。これによって、複数の第2の画素P2間での感度のムラを低減することができる。
【0056】
また、第2の基板20において、第2の画素P2が配置されていない領域に配線等を配置することができる。図1に示すように、画素群が、Rフィルタに対応する2個の第1の画素P1と、Gフィルタに対応する1個の第1の画素P1とのみを含む場合、Bフィルタに対応する第1の画素P1に対応する領域には第2の画素P2が配置されない。この領域に配線等を配置することができるので、第2の基板20における構成のレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0057】
(第1の変形例)
次に、本実施形態の変形例を説明する。図3は、第1の変形例による固体撮像装置1001の構成例を示している。図3では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0058】
以下では、図1に示す固体撮像装置1000と異なる点を説明する。固体撮像装置1001では、行方向すなわち水平方向に連続する3個の第1の画素P1が画素群を構成する。具体的には、Rフィルタに対応する2個の第1の画素P1と、Gフィルタに対応する1個の第1の画素P1とが画素群を構成する。言い換えると、画素群は、Rフィルタに対応する2個の第1の画素P1と、Gフィルタに対応する1個の第1の画素P1とのみを含む。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0059】
(第2の変形例)
図4は、第2の変形例による固体撮像装置1002の構成例を示している。図4では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0060】
以下では、図1に示す固体撮像装置1000と異なる点を説明する。固体撮像装置1002では、行方向すなわち水平方向に連続する2個の第1の画素P1かつ列方向すなわち垂直方向に連続する3個の第1の画素P1を含む長方形の領域に配置された6個の第1の画素P1が画素群を構成する。具体的には、Rフィルタに対応する2個の第1の画素P1と、Gフィルタに対応する3個の第1の画素P1と、Bフィルタに対応する1個の第1の画素P1とが画素群を構成する。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0061】
(第3の変形例)
図5は、第3の変形例による固体撮像装置1003の構成例を示している。図5では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0062】
以下では、図1に示す固体撮像装置1000と異なる点を説明する。固体撮像装置1003では、行方向すなわち水平方向に連続する3個の第1の画素P1かつ列方向すなわち垂直方向に連続する2個の第1の画素P1を含む長方形の領域に配置された6個の第1の画素P1が画素群を構成する。具体的には、Rフィルタに対応する2個の第1の画素P1と、Gフィルタに対応する3個の第1の画素P1と、Bフィルタに対応する1個の第1の画素P1とが画素群を構成する。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0063】
(第4の変形例)
図6は、第4の変形例による固体撮像装置1004の構成例を示している。図6では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0064】
以下では、図1に示す固体撮像装置1000と異なる点を説明する。固体撮像装置1004では、5個の第1の画素P1が画素群を構成する。具体的には、Rフィルタに対応する3個の第1の画素P1と、Gフィルタに対応する2個の第1の画素P1とが画素群を構成する。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0065】
上記のいずれの変形例においても、2色以上のカラーフィルタに対応する複数の第1の画素P1によって構成される画素群を透過した光が、画素群に対応する第2の画素P2の第2の光電変換部201に入射する。したがって、第2の画素P2の感度を向上させることができる。
【0066】
また、上記のように、画素群を構成する第1の画素P1の組合せを変更することによって、第2の画素P2を配置する領域を変更することが可能となる。したがって、第2の画素P2のレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0067】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図7は、本実施形態による固体撮像装置1010の構成例を示している。図7では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0068】
以下では、図1に示す固体撮像装置1000と異なる点を説明する。固体撮像装置1010では、画素群は、ベイヤ配列の単位配列に含まれる4個の第1の画素P1の組のみを1個以上含む。具体的には、画素群は、1個のRフィルタに対応する1個の第1の画素P1と、2個のGフィルタに対応する2個の第1の画素P1と、1個のBフィルタに対応する1個の第1の画素P1との組のみを1個以上含む。図7では、画素群は、ベイヤ配列の単位配列に含まれる4個の第1の画素P1の組を1個含む。つまり、画素群は2行2列の4個の第1の画素P1を含む。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0069】
本実施形態では、2色以上のカラーフィルタに対応する複数の第1の画素P1によって構成される画素群を透過した光が、画素群に対応する第2の画素P2の第2の光電変換部201に入射する。したがって、第2の画素P2の感度を向上させることができる。
【0070】
また、画素群を構成する第1の画素P1の組合せを変更することによって、第2の画素P2を配置する領域を変更することが可能となる。したがって、第2の画素P2のレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0071】
また、ベイヤ配列の単位配列に対応する第1の画素P1の組を1個以上含むように画素群を構成することによって、画素群に対応する第2の画素P2を容易に配置することができる。
【0072】
(第1の変形例)
次に、本実施形態の変形例を説明する。図8は、第1の変形例による固体撮像装置1011の構成例を示している。図8では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0073】
以下では、図7に示す固体撮像装置1010と異なる点を説明する。固体撮像装置1011では、画素群は、ベイヤ配列の単位配列に含まれる4個の第1の画素P1の組を8個含む。つまり、画素群は4行8列の32個の第1の画素P1を含む。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0074】
(第2の変形例)
図9は、第2の変形例による固体撮像装置1012の構成例を示している。図9では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0075】
以下では、図7に示す固体撮像装置1010と異なる点を説明する。固体撮像装置1012では、画素群は、ベイヤ配列の単位配列に含まれる4個の第1の画素P1の組を2個含む。つまり、画素群は4行2列の8個の第1の画素P1を含む。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0076】
(第3の変形例)
図10は、第3の変形例による固体撮像装置1013の構成例を示している。図10では、第1の基板10と第2の基板20とをそれぞれの基板の主面に垂直な方向に見た状態が示されている。
【0077】
以下では、図7に示す固体撮像装置1010と異なる点を説明する。固体撮像装置1013では、画素群は、ベイヤ配列の単位配列に含まれる4個の第1の画素P1の組を4個含む。つまり、画素群は4行4列の16個の第1の画素P1を含む。画素群を構成する複数の第1の画素P1の組に対応して第2の画素P2が配置されている。
【0078】
上記のいずれの変形例においても、2色以上のカラーフィルタに対応する複数の第1の画素P1によって構成される画素群を透過した光が、画素群に対応する第2の画素P2の第2の光電変換部201に入射する。したがって、第2の画素P2の感度を向上させることができる。
【0079】
また、上記のように、画素群を構成する第1の画素P1の組合せを変更することによって、第2の画素P2を配置する領域を変更することが可能となる。したがって、第2の画素P2のレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0080】
また、ベイヤ配列の単位配列に対応する4個の第1の画素P1の組を1個以上含むように画素群を構成することによって、画素群に対応する第2の画素P2を容易に配置することができる。
【0081】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0082】
10 第1の基板
20 第2の基板
30R,30G カラーフィルタ
31 マイクロレンズ
100 第1の半導体層
101 第1の光電変換部
110 第1の配線層
111 第1の配線
112 第1のビア
113 第1の層間絶縁膜
200 第2の半導体層
201 第2の光電変換部
210 第2の配線層
211 第2の配線
212 第2のビア
213 第2の層間絶縁膜
220 MOSトランジスタ
1000,1001,1002,1003,1004,1010,1011,1012,1013 固体撮像装置
P1 第1の画素
P2 第2の画素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11