(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記回転ユニット(30)が前記シガレット(3)を運搬するための運搬ローラー(31)を備え、前記運搬ローラーの上で、それぞれの前記第1部分(23)が回転され、
前記シガレット(3)が、前記運搬ローラー(31)の回転軸(31a)に平行のそれぞれの軸(3a)を有し、実質的に前記運搬ローラー(31)の円筒形外面(39)に位置付けられ、
前記保持手段(35)が、前記運搬ローラー(31)の回転速度に等しい速度で移動可能であり、前記運搬ローラー(31)と一緒に作用して、中心角(θ1)によって画定された円弧(A)に沿って前記第2部分(24)を保持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の機械。
前記保持手段(35)が、前記運搬ローラー(31)の前記円筒形外面(39)に近接して、それぞれの前記第2部分(24)において前記保持手段(35)と前記運搬ローラー(31)との間に配置される前記シガレット(3)を所定の位置に保持するように設定された距離に位置付けられる、
ことを特徴とする、請求項2に記載の機械。
前記回転ユニット(30)が、前記運搬ローラー(31)の上流に配置された前記シガレット(3)をローリングするためのローリングローラー(26)と、前記運搬ローラー(31)の前記円筒形外面(39)に対面する円筒形外面(28)を有するタイル(27)とを備え、
各シガレット(3)が、前記タイル(27)の前記円筒形外面(28)及び前記ローリングローラー(26)の前記円筒形外面(39)上をローリングし、
前記ローリングローラー(26)又は前記タイル(27)のいずれか一方が、前記シガレット(3)をローリングするとき各シガレット(3)の前記パッチ(13)の前記円周予切断ライン(14)を破断するためのレリーフ要素(29)を備える、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の機械。
前記タイル(27)が、前記シガレット(3)をローリングするための前記ローリングローラー(26)に対面するその円筒形外面(28)上に前記レリーフ要素(29)を備える、ことを特徴とする請求項6に記載の機械。
【背景技術】
【0002】
「通気調節式シガレット」とは、フィルタの外面に1つ又はそれ以上のスリットを有し、喫煙者がどの程度シガレットに通気するかを決定できるようにスリットの開放を調節できるシガレットを意味する。
フィルタの外面の外側スリットの開放は、フィルタの外面に作られた外側スリットがフィルタ自体に作られた対応する内側スリットに対して所望の位置に配置されるように、フィルタの一部を回転させることによって調節できる。
より具体的には、最高通気度は、外側スリットが内側スリットと正確に整列しかつ完璧に合致した時に得られ、外側スリットがそれぞれの内側スリットと流通しないように前記フィルタ部分が回転したとき、外側スリットは完全に閉鎖される。
通常、通気調節式シガレットは、シガレット通気度を増大する可能性を喫煙者に与えるように、外側スリットを閉鎖位置にして製造される。
ニコチン濃度はシガレット通気度によって決まる。
【0003】
特許文献1から、通気調節式シガレットの製造方法は知られている。
この方法は、2本のコンベアベルトとコンベアベルトに対して固定されるスキッドプレートとを備えるシガレット回転装置においてシガレットを運搬するステップを含む。
シガレットは、各シガレットのフィルタの少なくとも一つの部分がスキッドプレートと接するように2本のコンベアベルトの間に配置される。
【0004】
従って、スキッドプレートと接するフィルタ部分は、2本のコンベアベルトの間に在りかつ2本のベルトの間で固定されたままのシガレット部分に対して回転する。
この回転運動によって、各シガレットの外側スリットは、フィルタに作られた内側スリットに対してオフセットし、それによって内側スリットを閉鎖する。
この装置には不利点がないわけではない。
事実上、スキッドプレートの摩耗は、フィルタ部がしっかりと保持されるのを妨げて、スキッドプレート自体と接するフィルタ部分の望ましくない回転を許容する可能性がある。
これによって、外側スリットに対する内側スリットの不正確なオフセットを生じて、内側スリットが完全に閉鎖されるのを妨げる。
その結果、装置から送出されるシガレットが様々な度合いで通気され、シガレット製造に要求される品質基準を満たせない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照すると、番号1は、通気調節式シガレットを製造するための機械を指す。
機械1は、フィルタチップ10を有するシガレット3を製造するための区画2を備え、シガレットスティック7を給送するためのユニット4と、フィルタプラグ8を給送するためのユニット5と、シガレットスティック7をそれぞれのフィルタプラグ8と組み立てるためのユニット9とを備える。
組立ユニット9は、シガレットスティック7を給送するためのユニット4及びそれぞれのラップシート22で包まれたフィルタプラグ8を給送するためのユニット5の下流に配置される。
組立ユニット9は、シガレットスティック7をそれぞれのフィルタプラグ8と関連付けることができる。
【0010】
より具体的には、組立ユニット9は、給送ユニット4から二重シガレットスティック7(各対の2本は相互に離間する)を受け取り、2本の間にフィルタプラグ8を配置する。
2本のシガレットスティック7の間に挟まれたフィルタプラグ8も二重である。
即ち、最終的に各々1本のシガレットスティック7と関連付けられる2つのフィルタチップ10を形成する。
フィルタプラグ8は、フィルタプラグ8を構成するために前後に配置された1つ又はそれ以上のモジュール要素を備えることができる。
組立ユニット9は、ローリング装置11と、パッチ13を給送するための装置12とを備える。
ローリング装置11は、給送装置12からパッチ13を受け取るように設計される。
ローリング装置11は、フィルタプラグ8を間に挟んで2本のシガレットスティック7を順次受け取って、その周りにパッチ13を巻き付けて、二重シガレットを得る。
【0011】
二重シガレット3は、次にフィルタプラグ8において切断されて、各々フィルタチップ10付きの一連のシガレット3を取得する。
各シガレット3は、長手延長主軸3aを有する。組立ユニット9の下流において、全体で15の番号が付けられた最終ローラーユニットは、シガレット3に対して更なる既知の形式の仕上げ作業を実施する。
シガレット3を製造するためのユニット2から送出されるフィルタチップ10付きの各シガレットは、シガレットスティック7と、ラップシート22に包まれたフィルタ材料21の芯から成るフィルタチップ10とを備え、ラップシートは、パッチ13に包まれる。
パッチ13は、シガレット3の円筒形の外面の周りに延びる円周予切断ライン14を有する。
ローリング装置11へ給送されるパッチ13は、すでに予切断されたライン14を有することができる。
又は、機械1は、パッチ13に予切断ラインを作るための装置を備えることができる。
【0012】
レーザー穿孔ユニット16が、最終ローラーユニット15の下流に配置される。
特に、
図1,2を参照すると、レーザー穿孔ユニット16は、第1運搬ローラー17と、第1運搬ローラーの外周に対面するレーザー穿孔装置18とを備える。
その軸17aの周りで
図1に示す方向へ回転する第1運搬ローラー17は、各々フィルタチップ10を有するシガレットを順次受け取る。
第1ローラー17が回転する時、レーザー穿孔装置18は、各シガレット3に、第1スリット19と、第1スリット19と正確に整列する第2スリット20とを作る。
各シガレット3の第1スリット19及び第2スリット20は、それぞれのパッチ13の予切断ライン14とフィルタチップ10の自由端との間に配置される。
【0013】
図解しない別の実施形態において、レーザー穿孔ユニット16は、フィルタチップ10付きの各シガレット3のパッチ13に円周予切断ライン14を作ることができる。
第1スリット19及び第2スリット20は、それぞれパッチ13の部分13a、及びパッチ13の部分13aの下に在るフィルタチップ10のラップシート22の部分22aに作られる。
従って、第1スリット19は、シガレット3の外面に在り、第2スリット20は第1スリット19に対してシガレット3の内部に位置する。
なぜなら、第2スリットは、フィルタチップ10のラップシート22の部分22aに作られるからである。
【0014】
空気は第1スリット19が第2スリット20と流通する場合に限りフィルタチップ10を通過でき、それ以外の場合には通気がないので、第2スリット20に対する第1スリット19の位置を変えることによって、シガレット3の通気度を調節できる。
第1スリット19と第2スリット20がぴったりと重なって合致した時、フィルタ材料21の芯へ空気が進入可能となるので、シガレット3の最高通気度が得られる。
【0015】
第1スリット19と第2スリット20が相互にオフセットして相互に流通しない時、シガレット3の通気がない。言い換えると、シガレット3は、第2スリット20がフィルタチップ10の周りで第2スリットの上のパッチ13によって閉鎖されて、空気がフィルタ材料21の芯へ進入するのを妨げるとき、無通気形態である。スリット19及び20の数は、フィルタチップ10付きシガレット3の製造者が指定する通気度の関数として変動可能である。
【0016】
第2スリット20に対する第1スリット19の位置は、シガレット3の第1部分23を、フィルタチップ10付きシガレット3の軸3aの周りでシガレット3の第2部分24に対して回転させることにより調整される。
特に
図8,10を参照すると、各シガレット3のフィルタチップ10は円周切込み6を備える。
円形クラウン形状を有する円周切込み6は、軸3aを横切る断面によれば、フィルタ材料21の芯の内縁6aからラップシート22まで延びる。
【0017】
第1部分23が、特に円周切込み6と予切断ライン14の間で軸3aの方向に沿って延びるフィルタチップ10の部分において第2部分24に重なることが分かるはずである。
言い換えると、第1部分23は、シガレット3の軸3aに関して、フィルタチップ10の自由端から切込み6まで延びるフィルタチップ10の部分と、フィルタチップ10の自由端から予切断ライン14まで延びる第1スリット19を含むパッチ13の部分とを備える。
【0018】
事実上、パッチ13は、フィルタチップ10の自由端から円周切込み6まで延びる第1円筒形表面8aに沿って、及び予切断ライン14からシガレットスティック7まで延びる第2円筒形表面8bに沿って、フィルタプラグ8のラップシート22に接続される。
好ましくは、パッチ13は、第1円筒形表面8a及び第2円筒形表面8bにおいて接着手段によってフィルタプラグ8に接続される。
円周切込み6と予切断ライン14との間のラップシート22の部分において、パッチ13は、自由に滑動し、予切断ライン14が破断されると、パッチはシガレット3の第1部分23によって回転する。
【0019】
従って、第2部分24は、第1部分と重なり第1部分23の下に在りかつ切込み6から予切断ライン14まで延びて第2スリット20を備えるフィルタチップ10の部分と、予切断ライン14からシガレットスティック7の自由端まで延びるシガレット3の残り部分とを含む。
第1部分23と第2部分24は、第1部分23を第2部分24に対して又はその逆に回転させたとき捩ることができるフィルタ材料の長さ21aのみによって相互に接続される。
フィルタチップ10の円周切込み6は、専用切断ユニットによって機械1において作ることができる。
又は、円周切込み6は、機械1に給送されるときフィルタプラグ8に既に存在することができる。
【0020】
上述のように、レーザー穿孔ユニット16の送出口においては、第1スリット19と第2スリット20はぴったりと合致する。
その軸25aの周りで
図1、2に示す方向へ回転する第2運搬ローラーは、第1運搬ローラー17の下流に配置される。
第1スリット19及び第2スリット20を有するシガレット3は、第2ローラー25によって受け入れられ、これによって離間される。第2ローラーは、シガレット3を巻くためのローラー26へ向けてシガレットを運搬する。
【0021】
タイル27はローリングローラー26の周囲に対向する。タイル27は、ローリングローラー26の周囲に対面する円筒形外面を有する。
好ましくは、タイル27aは、同じくローリングローラー26に対向するその外面にレリーフ要素を備える。
その軸26aの周りで
図1、2に示す方向へ回転するローリングローラー26は、第2運搬ローラー25から離間したシガレット3を受け取って、これらをタイル27へ向けて運搬する。
【0022】
ローリングローラー26が回転する時、シガレット3はタイル27の円筒形外面と接して、タイル外面上でローリングする。
より具体的には、レリーフ要素は、シガレット3が円筒形外面28上を転がるとき予切断ライン14がレリーフ要素29に接触して、これによって破断されるように、円筒形外面28に配置される。
予切断ライン14が破断されたら、シガレット3の第1部分23及び第2部分24は、シガレット3の軸3aの周りで自由に回転できることが分かるはずである。
【0023】
図示しない別の実施形態において、ローリングローラー26のレリーフ要素が、タイル27の円筒形外面に対向するローリングローラー26の周囲ストレッチに沿って配置される。
この実施形態においても、レリーフ要素は、シガレット3がローラー26の周囲上で転がるとき各シガレット3のパッチ13の予切断ライン14を破断する。
【0024】
第2運搬ローラー25によって運搬されるシガレット3の間隔は、シガレット3がローリングローラー26上及びタイル27の円筒形外面上を転がるとき進行しなければならない円弧に比例するということに注目すべきである。
【0025】
機械1は、回転ユニット30を備え、回転ユニットによって各シガレット3の第1部分を回転し、シガレット3を無通気形態に即ち第2スリット20を閉鎖状態にする。
回転ユニット30は、第1部分23を第2部分24に対して回転させて、第1スリットと第2スリットが流通しないように第1スリットを第2スリットに対してオフセットする。
【0026】
回転ユニット30は、シガレット3を運搬するためのローラー31を備え、ローラーは、その軸31aの周りで
図1及び2に示す方向へ回転し、ローラー上でシガレット3のそれぞれの第1部分23が回転する。
第3運搬ローラー32は、軸32aを持ち、ローリングローラー26の下流に配置される。
第3運搬ローラー32は、ローリングローラー26から離間したシガレット3を受け取って、シガレットを運搬ローラー31へ向かって運搬する。
【0027】
運搬ローラー31は、各々シガレットを収容する複数の溝33を備える。溝33は、運搬ローラー31の円筒形外面39に沿って、溝33に収容されるシガレット3の軸3aが運搬ローラー31の回転軸31aに対して平行であるように配置される。
【0028】
回転ユニット30は、各シガレット3の第1部分23のためのグリップ手段34と、第2部分24のための保持手段35とを備える。
より具体的には、グリップ手段34は、第1部分24にトルクを与えて、第2部分24に対して第1部分を設定された角度θだけ回転させることができる。
第1部分23は、グリップ手段34によってシガレット3の軸3aの周りで設定された角度θだけ回転し、それによって、第2スリット20を閉鎖させて、シガレット3を無通気形態にする。
【0029】
この回転作用は、第1部分23を第2部分24に接続するフィルタ材料の長さ21aにおける捻りによって得られる。
保持手段35は、運搬ローラー31の回転速度に等しい速度で移動可能であり、運搬ローラー31と一緒に作用して、シガレット3の第2部分24を保持して、それぞれのシガレット3の軸3aの周りで回転する第1部分23に対して第2部分を固定したまま維持する。
【0030】
より正確には、保持手段は、運搬ローラー31と一緒に中心角θ1によって画定された円弧Aに沿って作用する。
第1スリット19は、円弧A内に在りかつ中心角θ1より小さい中心角θ2によって画定された円弧Bに沿って第2スリット20に対して回転することが考えられる。
中心角θ2は、事実上、第1スリット19を第2スリット20に対してオフセットするために第1スリット19に与えられる回転θに比例する。
【0031】
回転ユニット31の下流には、送出ローラー48があり、送出ローラー48は、その軸48aの周りで
図1及び2に示す方向へ回転して、第1部分23が回転し第2スリット20がその閉鎖形態に位置付けられた状態のシガレット3をピックアップする。送出ローラー48は、機械1からシガレット3を運び出す。
【0032】
下に、機械1の回転ユニット30の様々な実施形態について説明する。実施形態は、主に、保持手段35及びグリップ手段34の形式に相違がある。
図3〜5は、回転ユニット30の第1実施形態を図解する。
この実施形態において、保持手段35はモーター駆動ベルト36を備える。
ベルト36は、運搬ローラー31と同じ速度で移動可能である。
ベルト36は、モーター駆動ベルト37及び少なくとも1つのアイドルローラー38の周りに巻かれる。
好ましくは、ベルト36は、2つのアイドルローラー38の周りに巻かれる。
モーター駆動ローラー37及びアイドルローラー38は、相互に平行のそれぞれの回転軸37a及び38aを有する。
より具体的には、回転軸37a及び38aは、運搬ローラー31の軸31aに対して平行である。
【0033】
モーター駆動ベルト36は、運搬ローラー31の円筒形外面39に対面する少なくとも1つのストレッチTを有する。
より具体的には、ベルト36のストレッチTは、中心角θ1によって画定された円弧Aに沿って延びる。
ベルト36のストレッチTは、運搬ローラー31の円筒形表面39に近接して、より具体的にはシガレットがベルト36と運搬ローラー31との間を通過するときシガレット3の第2部分24においてシガレット3を所定の位置に保持するような距離に位置づけられる。
【0034】
モーター駆動ベルト36の幅は、各シガレット3を運搬ローラー31のそれぞれの溝33の中に保持するように、シガレット3の第2部分24の幅以下である。
グリップ手段34は、シガレット3の両側に上側モーター駆動ベルト40と下側モーター駆動ベルト41とを備える。
上側ベルト40及び下側ベルト41は、相互に対向しかつ中心角θ2によって画定された円弧Bに対して平行のそれぞれのストレッチT1及びT2を備える。
【0035】
上側ベルト40と下側ベルト41は、上側ベルト40と下側ベルト41との間を通過するシガレットの第1部分23においてシガレット3を保持するような距離だけ相互から離間する。
好ましくは、上側ベルト40及び下側ベルト41の幅は、回転させるシガレット3の第1部分23の幅以下である。
上側ベルト40及び下側ベルト41は、運搬ローラー31によって運搬されるシガレット3のためにそれぞれ上側接触要素及び下側接触要素を形成する。
上側ベルト40は、その軸42aの周りで回転する第1モーター駆動ローラー42及びその軸43aの周りで回転する第1アイドルローターの周りに巻かれる。
【0036】
好ましくは、第1モーター駆動ローラー42及び第1アイドルローラーのそれぞれの軸42a及び43aは、それぞれローラー37及び38の軸37a及び38aと同軸であり、ローラー37及び38の周りにシガレット3の第2部分24に接触するモーター駆動ベルト36が巻かれる。
下側ベルト41は、その軸44aの周りで回転する第2モーター駆動ローラー44及びその軸45aの周りで回転する第2アイドルローラー45の周りに巻かれる。
上側ベルト40及び下側ベルト41は、モーター駆動ベルト36従って運搬ローラー31の速度とは異なる速度で、それぞれ第1モーター駆動ローラー42及び第2モーター駆動ローラー44によって駆動される。
【0037】
より具体的には、上側ベルト40及び下側ベルト41は、各々、モーター駆動ベルト36の速度と同じ量だけ異なるそれぞれの速度で移動する。
より正確には、上側ベルト40は、モーター駆動ベルト36の速度より大きい給送速度で移動し、下側ベルト41は、モーター駆動ベルト36の速度より小さい給送速度で移動する。
モーター駆動ベルト、上側ベルト40及び下側ベルト41が、運搬ローラー31の回転方向と合致する給送方向へ移動することが分かるはずである。
【0038】
又は、下側ベルト41は、モーター駆動ベルト36の速度より大きい給送速度で移動し、上側ベルト40はモーター駆動ベルト36の速度より小さい給送速度で移動する。
上側ベルト40及び下側ベルト41は、シガレット3の第1部分23に対してトルクを生成する対向する1対の力を加え、トルクは、第2スリット20に対して第1スリット19を設定された角度θだけ回転させて、2つのスリットをオフセットさせ、それぞれのシガレット3を無通気形態にする。
【0039】
図6及び7は、回転ユニット30の第2実施形態を図解する。
この実施形態には、グリップ手段34の下側接触要素が下側モーター駆動ベルト41ではない点で第1実施形態と異なる。
事実、この実施形態において、回転ユニット30のグリップ手段は、運搬ローラー31によって運搬される各シガレット3のために少なくとも2つの支持ローラー46を備える。
支持ローラー46の回転軸46aは、運搬ローラー31の軸31aに対して平行である。
好ましくは、支持ローラー46は、相互に整列し、運搬ローラー31の回転中心から同じ距離に位置付けられる。
支持ローラー46は、グリップ手段34の接触要素を形成する。
【0040】
より具体的には、支持ローラー46はアイドルローラーである。特に
図7を参照すると、ディテクタローラー47は、それぞれの溝33の中のシガレット3の存在を検出するために運搬ローラー31の各溝33と関連付けられる。
ディテクタローラー47の軸47aは支持ローラー46の軸46aに対して平行であり、ディテクタローラーは、通常それぞれの溝33に収容されたシガレット3の第1部分23と接触している。
言い換えると、1対の支持ローラー46及びディテクタローラー47は各シガレット3と関連付けられる。
【0041】
回転ユニット30のこの実施形態において、シガレット3の第1部分23においてトルクを生じる力を与えるのは上側モーター駆動ベルト40である。シガレット3がその軸の周りで回転するとき、アイドル支持ローラー46は、シガレット3の回転方向とは逆の方向へ回転する。
シガレット3が回転ユニット30から送出されるとき、回転ユニット上の第1スリット19と第2スリット20は、設定された角度θオフセットする。
最後に、予切断ライン14の破断は、第1部分23が回転するとき回転ユニット30上で生じることができる。
事実、グリップ手段34によって第1部分23に加えられるトルクを、予切断ライン14を破断して第1部分23自体を回転させるのに充分なものにすることができる。
【0042】
従って、回転ユニット30は、レーザー穿孔ユニット16のすぐ下流に配置できる。
【0043】
有利なことに、機械1の回転ユニット30は、第2スリット20に対して第1スリット19を設定された位置に置くために各シガレット3の第1部分23が第2部分24に対して正確に回転できるようにする。
より具体的には、上述の実施形態において、第1スリット19は、第1スリット19が第2スリット20と流通しなくなってシガレット3を無通気形態にするように、第2スリット20に対して角度θだけ回転する。
【0044】
これは、グリップ手段34が能動的にかつ直接的にシガレット3の第1部分23に作用する一方で、第1部分23が回転するとき、保持手段35がそれぞれのシガレット3の第2部分24を固定したまま維持するので、可能となる。本発明に係る機械1から送出されるとき、シガレット3は全て同一通気度を有するので、不合格品が最小化する。
【0045】
最後に、回転ユニット30は、通気調節式シガレットを製造するための機械の送出端に応用可能な構成キットから構成できることが分かるはずである。