特許第6392816号(P6392816)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6392816レバー及び組立アセンブリ並びにロボット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6392816
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】レバー及び組立アセンブリ並びにロボット
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/12 20060101AFI20180910BHJP
【FI】
   A63H33/12
【請求項の数】19
【外国語出願】
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-153490(P2016-153490)
(22)【出願日】2016年8月4日
(65)【公開番号】特開2017-29733(P2017-29733A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2016年9月9日
(31)【優先権主張番号】201510475527.4
(32)【優先日】2015年8月5日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610248987.8
(32)【優先日】2016年4月20日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610248986.3
(32)【優先日】2016年4月20日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516235819
【氏名又は名称】ロボタイム(北京)テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ROBOTTIME(BEIJING) TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100139549
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 泉
(72)【発明者】
【氏名】シージエ ジュヨン
(72)【発明者】
【氏名】ホゥイ リウ
【審査官】 奈良田 新一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−029658(JP,A)
【文献】 特表2002−519606(JP,A)
【文献】 実開昭62−192792(JP,U)
【文献】 実開平07−000497(JP,U)
【文献】 特開昭59−091983(JP,A)
【文献】 特開2014−210187(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第2411622(FR,A1)
【文献】 英国特許出願公告第867795(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 33/04−33/12
B25B 13/00−17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運動部材及び固定部材が複数の接続部材により組立成型される組立アセンブリであって、
前記運動部材は複数のレバーを含み、
前記複数のレバーはそれぞれ、厚さ方向に沿って貫通し、長手方向に沿って一列に並ぶ複数の接続孔を有するレバーであって、
前記複数の接続孔は、甲類の接続孔、乙類の接続孔及び丙類の接続孔を含み、
前記甲類の接続孔の孔径は、前記乙類の接続孔の孔径より大きく、
前記丙類の接続孔は、第一線分、第一半円弧、第二線分及び第二半円弧により順次に接続されてなす長孔であり、前記第一線分及び前記第二線分の長さは、前記甲類の接続孔の孔径よりも大きく、前記第一半円弧及び前記第二半円弧の開口方向がそれぞれ前記丙類の接続孔の中部に向かうように設置され、前記第一半円弧と前記第二半円弧との半径が等しく、
前記甲類の接続孔、前記乙類の接続孔、及び前記丙類の接続孔の各中心は、前記長手方向の延びる一直線上にあ
二つの前記甲類の接続孔間に前記乙類の接続孔及び/或いは前記丙類の接続孔が設置され、
前記複数のレバーは、前記複数の接続孔のいずれの組み合わせによっても互いに接続可能である、
ことを特徴とする、組立アセンブリ
【請求項2】
前記レバーは、幅が厚さの4倍であり、
隣接する前記甲類の接続孔同士間や、隣接する前記乙類の接続孔同士間、隣接される前記甲類の接続孔と前記乙類の接続孔との間の孔中心間距離が前記厚さの4倍とすることを特徴とする請求項1に記載の組立アセンブリ
【請求項3】
中部或は両端部に屈曲部が設置され、前記屈曲部が屈曲レバーの厚さ方向に垂直な平面内で屈曲するレバーを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の組立アセンブリ
【請求項4】
前記レバーは、前記屈曲部の屈曲角度が135°とすることを特徴とする請求項3に記載の組立アセンブリ
【請求項5】
前記レバーは、前記第一線分及び前記第二線分の長さがそれぞれレバー厚さの4倍であることを特徴とする請求項1または2に記載の組立アセンブリ
【請求項6】
前記レバーは、前記甲類の接続孔の外側に前記レバーの側壁へ突出する外フランジを形成し、前記外フランジの厚さが前記レバーの厚さと同じで、前記外フランジの外側辺縁と前記甲類の接続孔辺縁との距離が、前記レバーの側壁と前記乙類の接続孔辺縁との距離と等しくすることを特徴とする請求項1または2に記載の組立アセンブリ
【請求項7】
運動部材及び固定部材を含み、
前記運動部材が多孔レバー及び多孔円板のいずれか少なくとも一つを含み、前記多孔レバーが請求項1−に記載のレバーとし、前記多孔円板が、中心孔及びその中心孔外に分布して円周に配列される複数の固定孔を備え、
前記固定部材が、厚さが前記多孔レバーの厚さと同一で、マトリックスに配列される複数の固定孔が設置される複数の多孔板と、少なくとも一つの端により屈曲されて屈曲部を形成し、複数の固定孔がマトリックスに分布する複数の多孔屈曲板とを含む組立アセンブリ。
【請求項8】
請求項またはに記載の組立アセンブリが設置されることを特徴とするロボット。
【請求項9】
運動部材及び固定部材を含み、
前記運動部材が、多孔レバーと、中心孔及びその円周面に分布する複数の固定孔を備える多孔円板と、を含み、
前記固定部材が、マトリックスに配列される複数の固定孔が設置される複数の多孔板と、少なくとも一つの端により屈曲されて屈曲部を形成し、複数の固定孔がマトリックスに分布する複数の多孔屈曲板と、を含み、
前記多孔レバーは、厚さ方向に沿って貫通し、長手方向に沿って一列に並ぶ複数の接続孔を有し、
前記複数の接続孔は、甲類の接続孔、乙類の接続孔及び丙類の接続孔を含み、
前記甲類の接続孔の孔径は、前記乙類の接続孔の孔径より大きく、
前記丙類の接続孔は、第一線分、第一半円弧、第二線分及び第二半円弧により順次に接続されてなす長孔であり、前記第一線分及び前記第二線分の長さは、前記甲類の接続孔の孔径よりも大きく、前記第一半円弧及び前記第二半円弧の開口方向がそれぞれ前記丙類の接続孔の中部に向かうように設置され、前記第一半円弧と前記第二半円弧との半径が等しく、
前記甲類の接続孔、前記乙類の接続孔、及び前記丙類の接続孔の各中心は、前記長手方向の延びる一直線上に配され、
二つの前記甲類の接続孔間に前記乙類の接続孔及び/或いは前記丙類の接続孔が設置され、
前記複数のレバーは、前記複数の接続孔のいずれの組み合わせによっても互いに接続可能であり、
前記運動部材及び前記固定部材が複数の接続部材により組立成型される組立アセンブリ。
【請求項10】
前記多孔レバーの幅及び厚さの比例が4:1であり、
前記固定部材の厚さは、前記多孔レバーの厚さと同一である、
ことを特徴とする請求項に記載の組立アセンブリ。
【請求項11】
前記固定孔は、
円形であり、孔径が3-3.2mmとなる乙類の接続孔と、
円形であり、孔径が4-4.2mmとなる甲類の接続孔と、
円形であり、孔径が10-10.2mmとなる第三固定孔と、
短冊状であり、孔内径長さが13-13.2又は14-14.2mmとなり、内径幅が3-3.2又は4-4.2mmとなる丙類の接続孔と、
を含むことを特徴とする請求項に記載の組立アセンブリ。
【請求項12】
前記多孔レバーは、
乙類の接続孔及び甲類の接続孔が間隔に分布する第一レバーと、
両端部にそれぞれ甲類の接続孔が設置され、前記甲類の接続孔に隣接するように丙類の接続孔がそれぞれ設置される少なくとも一つの第二レバーと、
を含むことを特徴とする請求項11に記載の組立アセンブリ。
【請求項13】
前記多孔円板は、
周面に複数の固定孔が円周に配列され、その中で乙類の接続孔及び丙類の接続孔が間隔に分布する少なくとも一つの第一円板と、
円周の外縁に伝動歯が設置される少なくとも一つの第二円板と、を含むことを特徴とする請求項11または12に記載の組立アセンブリ。
【請求項14】
前記多孔板は、中線位置に沿って円形の固定孔が二つ開設される少なくとも一つの多孔方板を含み、前記固定孔の孔間隔が厚さの4倍とし、前記両固定孔の両側にそれぞれ二組の丙類の接続孔が設置されることを特徴とする請求項13に記載の組立アセンブリ。
【請求項15】
前記多孔屈曲板は、両端部が垂直に屈曲させて屈曲部を形成し、前記屈曲部に複数の固定孔が開設する少なくとも一つの第一屈曲部材と、一端部により垂直に屈曲されて屈曲部を形成し、前記屈曲部に平行に配列される複数の固定孔が開設される少なくとも一つの第二屈曲部材とを含むことを特徴とする請求項14に記載の組立アセンブリ。
【請求項16】
前記第一レバーが甲類の接続孔の両側に対応してフランジを形成することを特徴とする請求項12に記載の組立アセンブリ。
【請求項17】
前記組立アセンブリが教学用の組立アセンブリとすることを特徴とするから16のうちの何れか1項に記載の組立アセンブリ。
【請求項18】
動力アセンブリ、電源アセンブリ及び制御システムアセンブリのうちの何れか一種或は幾種を含むロボットにおいて、更に請求項17のうちの何れか1項の組立アセンブリが設置されることを特徴とするロボット。
【請求項19】
動力アセンブリ、電源アセンブリ或は制御システムアセンブリが、固定部材及び接続部材により組立される限定の内部空間内に設置されることを特徴とする請求項18に記載のロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はロボットの組立アセンブリ技術に属する。特にはレバー、このレバーを含む組立アセンブリ及び前記レバーを含むロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
ロボットの急成長により、国内外の科学技術業種には様々なロボットを開発し、学校等の各行各業へのロボットの導入に必要の物質条件を提供する。然し、従来のロボットの製品及び品種が繁多で、品質が不均一で、異なる模型の構成に適応させるために、多いロボットには大量のアセンブリを含み、その適用性及び性能価格比が低く、学校、教師及び学生等の各行各業の機関及び人員に大きい負担をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は従来の技術に存在する技術問題を克服する為にレバーを提供し、該レバーにより組立アセンブリを構成し、より多い運動機構を便利に実現する需要に満足でき、より様々な運動機能を完成できる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、幅が厚さの4倍となる幅及び厚さを備え、レバーにはレバーの厚さ方向に沿って貫通する接続孔が設置されるレバーである。
【0005】
出願人は、試験を反復して、レバーの幅及び厚さの比が4:1とすると、より多い運動機構を便利に実現する需要に満足でき、より様々な運動機能を完成できることを発見する。下表に100種の構成必要な模型に対して、幅と厚さとの比の異なるレバー重ね接合を採用して状況の統計を便利にすることを示し、表中から1:4の比例のほうが明らかに他の比例よりも優れることを明示する。
【0006】
【表1】
【0007】
好ましくは、接続孔は甲類の接続孔及び乙類の接続孔を含み、甲類の接続孔の孔径が乙類の接続孔を超す。
【0008】
大きさの異なる甲類、乙類の接続孔を配置することにより、同じ接続部材、例えばボルト或はネジを利用でき、ブッシュが嵌合されると、接続されるアセンブリが該通孔との接続部に相対回動することを実現でき、回動精度を保証するともに、被接続されるレバーのこの箇所にある摩耗を低下させ、或は直接的に接続部材が小さい乙類の接続孔に嵌入することで、接続されるレバーの固定を実現する。
【0009】
より一層好ましくは、隣接の甲類の接続孔間や、隣接の乙類の接続孔同士間、隣接される甲類の接続孔と乙類の接続孔との間の孔中心間距離がレバー厚さの4倍とする。
【0010】
孔の中心間距離をレバー厚さの4倍とし、即ち、レバーの幅と同じにさせることで、隣接の両孔がレバーに接続される場合には、接続される両レバーに干渉不可に回転自在になる。
【0011】
好ましくは、屈曲レバーが中部或は両端部に屈曲部が設置され、屈曲部が屈曲レバーの厚さ方向に垂直な平面内で屈曲する。
【0012】
屈曲レバーがその長さ方向の中部に屈曲することで、レバーの被覆範囲を拡大でき、三つのストレートレバーが三角形に重ね接合されることにより、一定の折角のあるレバーを構成する必要がなく、機構の搭乗・構成を極大に便利にする。或は、屈曲レバーがその両端に屈曲された後、二つのストレートレバーが端部でヒンジで連結される時、端部に近づく孔が他のアセンブリと接続されるため、接続されるアセンブリ或は接続部材とストレートレバーとの間に干渉を発生し、二つのストレートレバーの夾角が小さい角度に回動できなくなるという問題を回避する。端部に屈曲される屈曲レバーを採用すれば、端部に屈曲されるので、両屈曲レバーの中部に接続されるアセンブリ或は接続部材が、両屈曲レバー間の角度が小さい角度に回動することに直接的に影響しなく、両屈曲レバーが小さい夾角に回動できるため、両レバー間の相対夾角の回動範囲を拡張する。
【0013】
更より一層好ましくは、屈曲部の屈曲角度が135°とする。
【0014】
端部に屈曲される屈曲レバーは、その屈曲角度が135°として設定されることで、端部の接続孔に接続される両アセンブリが比較的大きい角度活動範囲を備えるともに、端部に接続されるアセンブリ比較的大きい相対活動範囲も具備でき、端部に接続されるアセンブリが、端部から第二番目の孔に接続されるアセンブリと明らかな運動干渉を発生しないことを満足できる。中部に屈曲される屈曲レバーについても、屈曲部の接続孔に接続されるアセンブリと、屈曲部一方側に接続されるアセンブリとが運動干渉を発生することを減少できる。
【0015】
好ましくは、接続孔が更に丙類の接続孔を含み、丙類の接続孔の辺縁が、第一線分、第一半円弧、第二線分及び第二半円弧により順次に接続されてなす密閉図形とし、第一線分及び第二線分の長さがそれぞれレバー厚さの4倍とし、第一半円弧及び第二半円弧の開口方向がそれぞれ丙類の接続孔の中部に向かうように設置され、第一半円弧と第二半円弧との半径が等しい。
【0016】
接続孔の形状が丙類の接続孔の長孔として設置されることで、他のアセンブリの通孔が接続部材を貫通した後、丙類の接続孔を摺動させ、他のアセンブリの平面運動に自由度の約束を提供する。更に、丙類の接続孔の第一線分、第二線分がレバー厚さの4倍となる長さとして設置され、直接的に隣接の二つの甲類の接続孔或は乙類の接続孔と接続させ、アセンブリの二点固定を実現できる。
【0017】
更より一層好ましくは、接続孔が更に丙類の接続孔を含み、丙類の接続孔の辺縁が第一線分、第一半円弧、第二線分及び第二半円弧が順次に接続されてなす密閉図形とし、第一線分及び第二線分の長さがそれぞれレバー厚さの4倍とし、第一半円弧及び第二半円弧の開口方向がそれぞれ丙類の接続孔の中部に向かうように設置され、第一半円弧及び第二半円弧の半径がそれぞれ甲類の接続孔の半径或は乙類の接続孔の半径と等しい。
【0018】
接続孔の形状が丙類の接続孔の長孔として設置されることで、他のアセンブリの通孔が接続部材を貫通した後、丙類の接続孔内を摺動でき、他のアセンブリの平面運動に自由度の約束を提供する。更に、丙類の接続孔の第一線分、第二線分レバー厚さの4倍となる長さとして設置され、直接的に隣接の二つの甲類の接続孔或は乙類の接続孔と接続させ、アセンブリの二点固定を実現できる。
【0019】
更により一層好ましくは、二つの甲類の接続孔間に乙類の接続孔及び/或は丙類の接続孔が設置される。
【0020】
比較的大きい孔径の甲類の接続孔が乙類及び丙類の各接続孔の両側に設置されることにより、甲類の接続孔がリンクの端部に出来るだけ接近させ、なるべくリンクの長さを利用でき、他のリンクと接続され、運動範囲の拡大に寄与する。
【0021】
更より一層好ましくは、レバーが甲類の接続孔の外側にレバーの側壁へ突出する外フランジを形成し、外フランジの厚さがレバーの厚さと同じで、外フランジの外側辺縁と甲類の接続孔辺縁との距離が、レバーの側壁と乙類の接続孔辺縁との距離と等しくする。
【0022】
比較的大きい甲類の接続孔の外側の位置にレバーの辺縁を拡大することにより、甲類の接続孔の旁にあるレバーの材料幅の保証に寄与し、レバーの剛度及び強度を向上させる。その同時に、レバーがプレス加工で加工成型される時、加工の生産性の改善にも寄与する。
【0023】
組立アセンブリは、運動部材及び固定部材を含み、
前記運動部材が多孔レバー及び多孔円板のいずれか少なくとも一方を含み、多孔レバーが前記何れかレバーとし、多孔円板が、中心孔及びその中心孔外に分布して円周に配列される複数の固定孔を備え、
前記固定部材が、厚さが前記多孔レバーの厚さと同一で、マトリックスに配列される複数の固定孔が設置される複数の多孔板と、少なくとも一つの端により屈曲されて屈曲部を形成し、複数の固定孔がマトリックスに分布する複数の多孔屈曲板とを含む組立アセンブリである。
【0024】
前記レバーを選定して組立アセンブリを構成し、且つ厚さの同じ固定部材を配置することにより、サイズが合致であるので、様々な形式のロボット、教具或は運動機構の構成を便利にし、運動機構のフィージビリティーを研究或は検証する。異なる程度で組立アセンブリにより組立される模型を一定の比例に拡大させることで、具体な運動機構を構成し、生産実践に応用すれば、研究開発周期の短縮に寄与し、新製品の研究開発進度を速めることができる。
【0025】
好ましくは、更に、固定部材及び/或は接続部材と、固定部材及び/或は接続部材とを接続されるための接続部材を含む。
【0026】
組立アセンブリと共に接続部材を配備することにより、使用者が適合なサイズの接続部材を便利に見付け、運動部材及び/或は固定部材を接続し、また普通の接続部材を配置する必要がない。重ね接合ロボットを例として、例えば選定された普通のボルト或はネジそのサイズが大き過ぎるが可能となり、使用の場合には、他のアセンブリの運動時に干渉を発生し、ボルト或はネジを剪断する必要があり、幅広く重ね接合の工夫を増加し、組立アセンブリの使用容易性を低下させる。そのため、更に固定部材及び運動部材に専門サイズの接続部材を配置し、使用者が便利にそれを接続することを保証し、従来の接続部材を再加工するように選定する必要がない。
【0027】
前記組立アセンブリが設置されるロボットである。
【0028】
前記レバーを選定して組立アセンブリを構成し、且つ厚さの同じ固定部材を配置することにより、サイズが合致するので、様々な形式のロボットの構成を便利にし、運動機構のフィージビリティーを研究或は検証する。異なる程度で組立アセンブリにより組立される模型を一定の比例に拡大させることで、具体な運動機構を構成し、生産実践に応用すれば、研究開発周期の短縮に寄与し、新製品の研究開発進度を速めることができる。
【0029】
創造11、組立アセンブリは、運動部材及び固定部材を含み、
前記運動部材が、幅及び厚さの比例が4:1とし、例えば多孔レバーの幅が9.8-10cm、厚さが2.4-2.5cmとする多孔レバーと、中心孔及びその円周面に分布する複数の固定孔を備える多孔円板とを含み、運動部材の幅及び厚さの設定により、運動部材と多種アセンブリとの組立を実現でき、
固定部材が、厚さが前記多孔レバーの厚さと同一で、マトリックスに配列される複数の固定孔が設置される複数の多孔板と、少なくとも一つの端により屈曲されて屈曲部を形成し、複数の固定孔がマトリックスに分布する複数の多孔屈曲板と、を含み、
運動部材及び固定部材が複数の接続部材により組立成型される。
【0030】
創造12は、創造11をより一層改進されるものであり、固定孔は、
円形であり、孔径が3-3.2mmとなる乙類の接続孔と、
円形であり、孔径が4-4.2mmとなる甲類の接続孔と、
円形であり、孔径が10-10.2mmとなる第三固定孔と、
短冊状であり、孔内径長さが13-13.2又は14-14.2mmとなり、内径幅が3-3.2又は4-4.2mmとなる丙類の接続孔と、
を含むことを特徴とする請求項11に記載の組立アセンブリである。
【0031】
固定孔が、例えば更に固定偏心輪に用いられる方形孔を含み、例えば方形孔の孔径が15mmとし、方形孔の四角隅がそれぞれ2.5mm面取りとする。固定孔が、例えば孔径が15mmとなる円孔を更に含み、駆動偏心輪を固定するためである。
【0032】
創造13は、創造12をより一層改進されるものであり、多孔レバーは、
乙類の接続孔及び甲類の接続孔が間隔に分布する第一レバーであり、この接続孔が例えば三つの固定孔とし、両端に設置される甲類の接続孔及び中央に位置する乙類の接続孔を含み、固定孔間の孔間隔が厚さの4倍とし、例えば板厚が2.5mmとする場合には、孔間隔が10mmとし、勿論、その上にある固定孔の数量も複数で、例えば五つ、六つ、七つひいては複数個とする少なくとも一つの第一レバーと、
両端部にそれぞれ甲類の接続孔が設置され、甲類の接続孔に隣接するように丙類の接続孔がそれぞれ設置され、アセンブリ位置を調整できる短冊形の丙類の接続孔が設置される少なくとも一つの第二レバーと、を含み、
多孔レバーが更に、一端に孔径が15-15.4mmとなる円孔が開設される多孔レバーを変形してなす。勿論、駆動輪を固定するための円孔が更に、多孔レバーの中間になる例えば何なる位置に設置できる。
【0033】
創造14、創造12又は13をより一層改進されるものであり、多孔円板は、
第一円板の周面に複数の固定孔が円周に配列され、その中で乙類の接続孔及び丙類の接続孔が間隔に分布し、多孔円板の中心孔が例えば駆動アセンブリと接続でき、駆動アセンブリの動力出力を受け、この時に多孔円板がアセンブリにある駆動輪として機能し、その上の他のアセンブリを結合して運動駆動する少なくとも一つの第一円板と、
円周の外縁に伝動歯が設置される第二円板であり、その円周外縁に伝動歯が設置されると、伝動歯が一つの歯車に嵌合して駆動の機能を実現する少なくとも一つの第二円板と、を含む。
【0034】
第一円板上の固定孔の開設方式は、更にその周面に円周辺縁に近づく円周に分布する一系列の短冊形の丙類の接続孔が設置でき、また一系列の乙類の接続孔或は甲類の接続孔が円心を同心円に分布し、第一円板の設置により駆動輪にはより多い種類のアセンブリを接続されることを実現でき、更により多い構造の組立を実現する。
【0035】
創造15は、創造14をより一層改進されるものであり、多孔板は、中線位置に沿って二つの円形の固定孔が開設される少なくとも一つの多孔方板を含み、固定孔の孔間隔が厚さの4倍とし、二つの固定孔の両側にそれぞれ二組の丙類の接続孔が設置される。
【0036】
創造16は、創造15をより一層改進されるものであり、多孔屈曲板は、少なくとも一つの第一屈曲部材及び少なくとも一つの第二屈曲部材を含み、その中で、
前記第一屈曲部材は、両端部が垂直に屈曲させて屈曲部を形成し、屈曲部上に複数の固定孔が開設し、第一屈曲部材上の屈曲部が例えば三角形とし、三角形の頂角が面取りとする。三角形の頂部に甲類の接続孔或は第三固定孔が開設され、他の屈曲部材と嵌合して固定空間を組立し、固定空間内に駆動アセンブリ、例えば駆動モーターが固定され、
前記第二屈曲部材は、一端部により垂直に屈曲されて屈曲部を形成し、屈曲部上に平行に配列される複数の固定孔が開設される。第二屈曲部材の各端部にそれぞれ単列の固定孔の窄い板だけが設置され、多列の固定孔の広い板が設置されても良い。勿論、第二屈曲部材も相互垂直に設置される単列の固定孔の板としても良く、このような板が一般的に機動的にアセンブリの固定に用いられる。第二屈曲部材のうちに特には下記屈曲板が存在し、その中で底板は幅が9.8-10mmとする三孔板であり、その屈曲板が底板に垂直にしてその中間固定孔位置に対応して設置される。このような第二屈曲部材の適用範囲がより大きくなり、多種のアセンブリの組立に適用される。
【0037】
創造17は、創造13をより一層改進されるものであり、第一レバーが甲類の接続孔の両側に対応してフランジを形成する。
【0038】
創造18は、創造11-17のうちの何れか1項をより一層改進されるものであり、組立アセンブリが教学用の組立アセンブリとする。
【0039】
創造19は、動力アセンブリ、電源アセンブリ及び制御システムアセンブリのうちの何れか一種或は幾種を含むロボットにおいて、更に創造11〜18のうちの何れか1項の組立アセンブリが設置されることを特徴とするロボットである。
【0040】
創造20は、創造19をより一層改進されるものであり、動力アセンブリ、電源アセンブリ或は制御システムアセンブリが固定部材及び接続部材により組立される限定の内部空間内に設置される。
【発明の効果】
【0041】
動力アセンブリ、電源アセンブリ或は制御システムアセンブリが、固定部材及び接続部材により組立される限定の内部空間内に設置される。本発明による教学用組立アセンブリが複数の固定部材、複数の運動部材及び複数の接続部材を含み、接続部材が例えばネジとし、両アセンブリ間の接続が一つのネジだけにより、複数の固定部材と運動部材とがネジにより組立して多種の手段を組み合せ、例えばマニピュレータ、ロボットグリッパ、車、多足ロボット、蛇形のロボット等の数百種の違いロボット、その構成が豊富で、拡張機能が強大である。本発明による教学用組立アセンブリは、設計されたサイズに基づき、全て等比例に調整された後、依然として正常に作動できる。
【0042】
本発明による教学用組立アセンブリがその固定部材と協働して任意形状のホルダを構成する。運動部材が通常にホルダに固定され、その出力端が運動部材と接続される。運動部材も運動部材及び固定部材と任意に接続でき、他の種類の運動部材を組み合せて出力作動し、或は他のアセンブリと接続される。少しの場合には、運動部材も屈曲部材と接続でき、屈曲部材が運動部材或は固定部材と接続させることで新しい伝動部材を構成して伝動させる。本発明による教学用組立アセンブリは、厚さが2.4-2.5mmとする板を基礎にして利用し、この板の上に孔径及び形状の異なる孔が設置され、アセンブリの通用性を拡大させ、異なる程度でその比例を拡大し、多種の手段の組立を実現できる。板に基づいて少しの有限の変型を行い、例えば屈曲部材及びレバーの変型により、組立により多種形状のロボットを構成する可能となる。使用過程で、ユーザが少数のアセンブリを利用して多種類型のロボットの設計を実現でき、設計及び制作の効果を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリの運動部材の構造見取図である。
図2図2は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリの固定部材の構造見取図である。
図3図3は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリの構造見取図である。
図4図4は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリの構造見取図である。
図5図5は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリの構造見取図である。
図6図6は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリの構造見取図である。
図7図7は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリの構造見取図である。
図8図8は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリ組立の造型ロボットの構造見取図である。
図9図9は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリ組立の造型ロボットの構造見取図である。
図10図10は本発明の一実施例にかかる組立アセンブリ組立の造型ロボットの構造見取図である。
図11図11は実施例1における各種のレバーの平面図である。
図12図12は実施例1における各種のレバーの斜視図である。
図13図13は実施例1における二つの甲類の接続孔及び一つの乙類の接続孔だけを備えるレバーのサイズ図である。
図14図14は実施例1における丙類の接続孔を備えるレバーのサイズ図である。
図15A図15Aは甲類の接続孔と乙類の接続孔とが接続部材により接続される立体分解図である。
図15B図15Bは甲類の接続孔と乙類の接続孔とが接続部材により接続される斜視図である。
図16A図16Aは甲類の接続孔と甲類の接続孔とが接続部材により接続される立体分解図である。
図16B図16Bは甲類の接続孔と甲類の接続孔とが接続部材により接続される斜視図である。
図17A図17Aは乙類の接続孔と丙類の接続孔とが接続部材により接続される立体分解図である。
図17B図17Bは乙類の接続孔と丙類の接続孔とが接続部材により接続される斜視図である。
図18図18はレバーの側壁にフランジが設置されるレバーの構造見取図である。
図19図19は組立アセンブリにより組立される駆動機構の構造見取図である。
図20図20は実施例3のクローラー式走行ロボットの構造見取図である。
図21図21は実施例4にかかる各種の屈曲レバーの平面図である。
図22図22は実施例4にかかる各種の屈曲レバーの斜視図である。
図23図23は実施例4にかかる屈曲レバーのサイズ図である。
図24図24は両端が屈曲される屈曲レバーを利用して構成される模型の斜視図である。
図25図25は線形の伸縮機構の斜視図である。
図26図26は屈曲レバーの側壁にフランジが設置されるレバーの構造見取図である。
図27図27は組立アセンブリにより組立される挟持機構の構造見取図である。
図28図28は実施例3にかかる挟持ロボットの構造見取図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、図面を結合して本発明について詳細に説明し、このことにより当業者が明細書文字を参照して実施できる。
【0045】
図1は、本発明による一実施形態を示し、その中で組立アセンブリは、幅が9.8-10cm、厚さが2.4-2.5cmとする多孔レバー100と、中心孔及びその円周面に分布する複数の固定孔を備える多孔円板200とを含む運動部材と、厚さが2.5cmとし、マトリックスに配列される複数の固定孔が設置される複数の多孔板300と、多孔屈曲板がその少なくとも一つの端により屈曲されて屈曲部を形成し、複数の固定孔がマトリックスに分布する複数の多孔屈曲板400とを含む固定部材と、を含んでおり、運動部材及び固定部材が複数の接続部材500により組立成型される。
【0046】
固定孔600が例えば、円形として孔径が3mmとする乙類の接続孔601と、円形として孔径が4mmとする甲類の接続孔602と、円形として孔径が10mmとする第三固定孔603と、及び短冊状とし、孔内径の長さが13.2又は14.2mm、内径の幅が3或は4mmとする丙類の接続孔604と、を含む。
【0047】
固定孔が例えば、更に偏心輪を固定するための方形孔605を含み、方形孔の孔径が例えば15mmとし、方形孔の四角がそれぞれ2.5mm面取りとする。固定孔は、例えば更に孔径が15mmとして円形板からなる駆動輪を固定するための円孔を含む。
【0048】
図2の示すように、多孔レバー100は例えば、少なくとも一つの第一レバー101、102、103、少なくとも一つの第二レバー104及び少なくとも一つの第三レバー105を含む。
【0049】
その中で、第一レバー101、102、103には、それぞれ乙類の接続孔601及び甲類の接続孔602が間隔に分布し、例えば、図面のように示す第一レバー101には、その両端に設置される甲類の接続孔602、602及び中央に位置する乙類の接続孔601という三つの固定孔を含む。固定孔間の孔間隔が、例えば10mmとする。第一レバー102には、例え両端に分布する甲類の接続孔602、602、中間に間隔に分布する乙類の接続孔601及び甲類の接続孔602という五つの固定孔が設置される。第一レバー103には、間隔に分布する乙類の接続孔601及び甲類の接続孔602という合計六つの固定孔を配置される。勿論、第一レバーには、固定孔の数量も複数であり、例えば五つ、六つ、七つひいては複数個とする。
【0050】
第二レバー104の両端部にはそれぞれ甲類の接続孔601が設置され、第二レバー104に丙類の接続孔604がそれぞれ甲類の接続孔に隣接して設置され、アセンブリ位置を調整するための短冊形の丙類の接続孔604である。ロボットの走行アセンブリ或はアームアセンブリの組立を便利に実現する。
【0051】
第三レバー105が、例えば屈曲部材とし、その少なくとも一つの端部の延長線が本体の軸線と夾角を形成し、その夾角角度が、例えば135度とする。勿論、第三レバーには、夾角が第三レバーの両端に形成しても良く、第三レバーの一端に形成しても良い。多孔レバーは、更にその一端に孔径が15mmとする円孔の多孔レバーが開設できるように変形される。勿論、駆動輪を固定するための円孔が更に、多孔レバーの中間における例えば何なる位置に設置できる。
【0052】
図3の示すように、多孔円板は、中心孔が甲類の接続孔602とし、中心孔を円心にして、その周面に同心円に設置される乙類の接続孔601及び丙類の接続孔604が間隔に分布する多孔円板201と、円周の外辺縁には、相応の多孔レバーと協働して駆動輪の機能を実現するグローサが設置される多孔円板202と、を含む。
【0053】
図4の示すように、多孔レバーは更に、一方側の辺縁にグローサを備え、その板面に乙類の接続孔601が間隔が例えば10mmとする等間隔に分布する多孔レバー106と、同心円に配列される複数の乙類の接続孔601が分布し、円周外辺縁にグローサが設置される多孔円板203とを含む。多孔レバーは、更にその甲類の接続孔の周縁により外に延出されて図4のように示す多孔レバーを形成し、多孔レバー107の最も広い幅が10cmを超えないように変形され、そのためその制作コストを低下させるだけでなく、組立の場合にも、より多い組立空間を提供し、より多い組立構造を提供できる。
【0054】
図5の示すように、本発明による組立アセンブリの固定部材は、
長方形板とし、板面にマトリックスに配列される乙類の接続孔が設置され、その中線位置に沿う一列の孔のうちに、孔間隔が10mmとする二つの第三固定孔603多孔板301と、長方形とし、その板面には四周に等間隔の乙類の接続孔601が設置されその中線位置にも等間隔の一列の乙類の接続孔601が設置される多孔板302と、その板面に例えば7列の等間隔に分布する乙類の接続孔が設置され、その中で中間に位置する一列の固定孔のうちに、四つの第三固定孔603が分布し、その構造によりより多い類型の運動部材を固定できる多孔板303と、中線位置に沿って孔間隔が10mmとする二つの円形の固定孔、例えば乙類の接続孔601が開設され、二つの固定孔601、601の両側に二組の短冊形の固定孔604がそれぞれ設置される多孔方板304と、を含む。
【0055】
図6の示すように、本発明による組立アセンブリの多孔屈曲板400は、少なくとも一つの第一屈曲部材401及び少なくとも一つの第二屈曲部材を含む。その中で、前記第一屈曲部材401は、その両端部が垂直に屈曲されて屈曲部を形成し、屈曲部に複数の固定孔が開設され、第一屈曲部材401上の屈曲部が、例えば三角形とし、三角形の頂角が面取りとする。その三角形の頂部には、他の屈曲部材と嵌合して固定空間を組立して成す甲類の接続孔或は第三固定孔が開設され、この固定空間内に駆動アセンブリ、例えば駆動モーターが固定される。
【0056】
前記第二屈曲部材は、中線に沿って屈曲する屈曲部材とし、等間隔の乙類の接続孔或は甲類の接続孔を備える第二屈曲部材402と、両端部が上に向かって垂直に屈曲する屈曲部材とし、一列の等間隔の乙類の接続孔及び甲類の接続孔が分布する第二屈曲部材403と、その中で一方の屈曲部が一つの固定孔の板部材だけを備え、その幅が10cmとし、その他方の屈曲部に一列の等間隔に分布する三つの乙類の接続孔が設置される第二屈曲部材404と、例えば幅が25cmとなる板部材とし、中線位置に沿って折り畳み、等間隔の乙類の接続孔が分布する第二屈曲部405と、を含む。第二屈曲部材の各端部毎にそれぞれ単列固定孔の窄い板のみが設置されてもよく、多列の固定孔の広い板が設置されてもよい。勿論、第二屈曲部材も相互に垂直に設置される単列の固定孔の板とし、このような板が一般的に機動的なアセンブリを固定するためである。第二屈曲部材の中に、特には、その中で底板は幅が9.8-10mmとなる三孔板とし、底板に垂直にしてその中間固定孔に対応する位置に設置される屈曲板が存在する。このような第二屈曲部材は適用範囲がより大きく、多種のアセンブリの組立に適用される。
【0057】
図7の示すように、本発明による組立アセンブリは更に、動力アセンブリ、電源アセンブリ及び制御システムアセンブリのうちの何れか一種或は幾種を含む。その中で、動力アセンブリ703が、固定部材700及び接続部材701により組立されて成す限定の内部空間内に設置される。
【0058】
図8の示すように、本発明による組立アセンブリは、多孔屈曲部材801、多孔レバー802、多孔円板803、804、多孔レバー805、806、多孔板807及び多孔レバー808により、接続部材、例えば複数のネジ809を利用して、組立して接続され、図9のように示す造型ロボットを組立して成す。図10には本発明による教学用組立アセンブリにより組立される造型ロボットを示す。勿論、異なる教学用組立アセンブリを利用し、ユーザの絶えず革新により、より多い造型を組立できる。
【0059】
より一層本発明の「発明の開示」、特徴及び効き目を了解するために、以下、下記実施例を例挙して、詳細に説明する。
【実施例】
【0060】
(実施例1)
図11-18にレバーを示し、レバーが幅及び厚さを備え、レバーの幅は厚さの4倍とし、レバー上にレバーの厚さ方向に沿ってレバーを貫通する接続孔が設置される。例えば、レバーの幅が9.8-10mm、厚さは2.4-2.5mmとしても良い。
【0061】
出願人が反復試験により、レバーの幅と厚さの比が4:1とすると、最も多種の運動機構の便利に実現する需要を満たし、最も多種の運動機能を完成できることを発見する。
【0062】
具体的に、接続孔が甲類の接続孔602及び乙類の接続孔601を含み、甲類の接続孔602の孔径が乙類の接続孔601を超す。例えば、甲類の接続孔602が、4-4.2mmの直径を備えてよく、乙類の接続孔601が3-3.2mmの直径を備えてよい。各種の孔のサイズについて、図13、14を参照する。使用時、できるを採用してM3のボルト901或はネジにより直接的に乙類の接続孔601を接続し、ナット903を締付し、或は甲類の接続孔602の接続を実現するように、M3のボルト901或はネジに壁厚0.5或は0.4mm、外径4mmのブッシュ902を外嵌し、そうしてナット903を締付する。ボルトで接続される方式について、図15a、15b、16a、16bを参照する。
【0063】
大きさの異なる甲類、乙類の接続孔601を設置することにより、同じ接続部材を利用し、例えばボルト901或はネジにブッシュ902を外嵌する時、接続されるアセンブリが該通孔との接続部に相対回動することを実現でき、回動精度を保証するともに、接続されるレバーのこの箇所における摩耗を低下させ、或は直接的に接続部材が比較的小さい乙類の接続孔601に貫通することにより、リンクの固定を実現する。
【0064】
より具体的に、隣接の二つの甲類の接続孔602間或は隣接の二つの乙類の接続孔601間、或は隣接の甲類の接続孔602及び乙類の接続孔601との間の孔中心間距離がレバー厚さの4倍とする。該サイズが図13のように示す。
【0065】
孔の中心間距離がレバー厚さの4倍、即ち、とレバーの幅と同じとして設置され、隣接の両孔がレバーと接続される場合には、接続される両レバーが回転自在とし、干渉を発生させない。
【0066】
具体的に、接続孔が丙類の接続孔604を含み、丙類の接続孔604の辺縁が、第一線分、第一半円弧、第二線分、第二半円弧により順次に順序接続されてなる密閉図形とし、第一線分及び第二線分の長さがそれぞれレバー厚さの4倍とし、第一半円弧及び第二半円弧の開口方向がそれぞれ丙類の接続孔604の中部に向かうように設置され、第一半円弧及び第二半円弧の半径がそれぞれ甲類の接続孔602の半径と等しい、或はがそれぞれ乙類の接続孔601の半径と等しい。該丙類の接続孔604について、図11、12にある最下方のレバー及び図14を参照する。丙類の接続孔を備えるレバーにより他のアセンブリと接続される見取図は、図17a、17bを参照する。
【0067】
接続孔の形状が丙類の接続孔604の長孔として設置されることで、他のアセンブリの通孔が接続部材を貫通した後、丙類の接続孔604内を摺動でき、他のアセンブリの平面運動に自由度の約束を提供する。更に、丙類の接続孔604の第一線分、第二線分がレバー厚さの4倍となる長さとして設置され、直接的に隣接の二つの甲類の接続孔602又は乙類の接続孔601と接続でき、アセンブリの二点固定を実現する。
【0068】
より一層具体的に、二つの甲類の接続孔602間に乙類の接続孔601及び/或は丙類の接続孔604が設置される。図11、12には、レバーにある甲、乙、丙類の接続孔の異なる配列方式を示す。図11には、上から下に順次に以下の幾種接続孔の配列組み合せ方式を表示し、二つの甲類の接続孔602の中間に一つの乙類の接続孔601が設置され、三つの甲類の接続孔602間の間隔内に、それぞれ一つの乙類の接続孔が設置され、左から右に3対の接続孔が設置され、各一対の接続孔が左から右に一つの甲類の接続孔602及び一つの乙類の接続孔601を含む。左から右に至って、一つの甲類の接続孔602+二つの乙類の接続孔601+一つの甲類の接続孔602+二つの乙類の接続孔601+一つの甲類の接続孔602+一つの乙類の接続孔601を備え、左から右に至って、一つの甲類の接続孔602+一つの丙類の接続孔604+一つの甲類の接続孔602+三つの乙類の接続孔601+一つの甲類の接続孔602+一つの丙類の接続孔601+一つの甲類の接続孔602を備える。
【0069】
比較的大きい孔径の甲類の接続孔602が乙類、丙類の接続孔604の両側に設置されることにより、甲類の接続孔602が出来るだけリンクの端部に近づかせ、なるべくリンクの長さを利用し、他のリンクとヒンジで連結し、運動範囲の拡大に寄与する。
【0070】
より一層具体的に、レバーが甲類の接続孔602の外側にはレバーの側壁に突出する外フランジを形成し、外フランジの厚さがレバーの厚さと同じで、外フランジの外側辺縁と甲類の接続孔602の辺縁との距離が、レバーの側壁と乙類の接続孔601辺縁との距離となる。
【0071】
比較的大きい甲類の接続孔602の外側の位置にレバーの辺縁を拡大させることにより、甲類の接続孔602旁におけるレバーの材料幅の保証に寄与し、レバーの剛度及び強度を向上させる。同時に、当レバーがプレス加工で加工成型される時、加工生産性の改善にも寄与する。
【0072】
(実施例2)
図19は組立アセンブリにより組立される駆動機構の構造見取図である。
【0073】
組立アセンブリは、運動部材及び固定部材を含み、前記運動部材が多孔レバー及び多孔円板のうちの少なくともを含み、多孔レバーが前記の何れかレバーとし、多孔円板が中心孔及びこの中心孔の外に分布して円周に配列される複数の固定孔を備え、前記固定部材が、厚さが前記多孔レバーの厚さとが同一で、マトリックスに配列される複数の固定孔が設置される複数の多孔板と、少なくとも一つの端により屈曲されて屈曲部を形成し、複数の固定孔がマトリックスに分布し、複数の多孔屈曲板とを含む。
【0074】
前記レバーを組立アセンブリを構成するよに選定し、且つ厚さの同じ固定部材を配置し、そのサイズが合致するので、各種の形式のロボット、教具或は運動機構を便利に構成し、運動機構のフィージビリティーを研究或は検証する。異なる程度で組立アセンブリにより組立される模型を一定の比例に拡大させることで、具体な運動機構を構成し、生産実践に応用すれば、研究開発周期の短縮に寄与し、新製品の研究開発進度を速めることができる。
【0075】
具体的に、更に固定部材及び/或は接続部材と固定部材及び/或は接続部材を接続するための接続部材を含む。
【0076】
組立アセンブリと共に接続部材を配備することにより、使用者が適合なサイズの接続部材を便利に見付け、運動部材及び/或は固定部材を接続し、また普通の接続部材を配置する必要がない。重ね接合ロボットを例として、例えば選定された普通のボルト或はネジそのサイズが大き過ぎるが可能となり、使用の場合には他のアセンブリの運動時に干渉を発生し、ボルト或はネジを剪断する必要があり、幅広く重ね接合の工夫を増加し、組立アセンブリの使用容易性を低下させる。そのため、更に固定部材及び運動部材に専門サイズの接続部材を配置し、使用者が便利にそれを接続することを保証し、従来の接続部材を再加工するように選定する必要がない。
【0077】
図19にある駆動機構が一つの動力アセンブリ703を含み、動力アセンブリ703が多孔屈曲板400上に取付され、動力アセンブリ703の出力軸が多孔円板201に接続され、多孔円板201上に一つのレバー102が取付されている。102両端の甲類の接続孔により、動作を出力できる。
【0078】
(実施例3)
ロボットは、前記組立アセンブリを設置する。
【0079】
図20は実施例3のクローラー式走行ロボットの構造見取図である。該ロボットは、を利用するレバーにより単側の三角形筐体を構成し、多孔板部材及び屈曲部材により共に被輸送物品が放置するためのプラットフォームを構成し、その頂部が屈曲部材により駆動モーターの取付プラットフォームを構成する。
【0080】
前記屈曲レバーを選定して組立アセンブリを構成し、且つ厚さの同じ固定部材を配置し、そのサイズが合致するので、各種の形式のロボット、教具或は運動機構を便利に構成し、運動機構のフィージビリティーを研究或は検証する。異なる程度で組立アセンブリにより組立される模型を一定の比例に拡大させることで、具体な運動機構を構成し、生産実践に応用すれば、研究開発周期の短縮に寄与し、新製品の研究開発進度を速めることができる。
【0081】
(実施例4)
図示の本実施例と実施例との相違点は、実施例1におけるレバーがストレートレバーとし、本実施例によるレバーが屈曲レバーとすることにある。
【0082】
図21-23の示すように、屈曲レバーは中部或は両端部に屈曲部が設置され、屈曲部が屈曲レバー厚さ方向に垂直な平面内に屈曲する。
【0083】
屈曲レバーがその長さ方向の中部に屈曲させることで、レバーの被覆範囲を拡大でき、三つのストレートレバーにより三角形に重ね接合されて一定の折角のあるレバーを構成する必要がなく、機構の構成を極大に便利にする。例えば図24は、両端に屈曲される屈曲レバーを利用して構成される車両を示し、車両には、車体を構成するアセンブリ上の孔間隔が車輪を接続するためのレバーの孔間隔と同じであるため、車体アセンブリの45°方向に、孔間隔がレバーの整倍数でなくレバーの2の平方根の倍とするため、一つのストレートレバーを利用して車輪と車体との接続を実現できない。即ち、複数のストレートレバーの組み合せによりこのような接続を実現するし、角度が45°となる接続を実現できない。そのため、直接的に両端に135°屈曲される屈曲レバーを使用して、このような45°角度の接続を直接的に実現できる。
【0084】
屈曲レバーの両端に屈曲されることにより、二つのストレートレバーが端部にヒンジで連結される時、に近づく由于端部に近づく孔が他のアセンブリと接続されるので、接続されたアセンブリ或は接続部材とストレートレバーとが干渉を発生し、二つのストレートレバーの夾角が小さい角度に回動できないという問題を回避できる。端部に屈曲される屈曲レバーを採用することで、両屈曲レバーの中部にアセンブリ或は接続部材が接続され、直接的に両屈曲レバー間の角度が小さい角度に回動されることに影響しないため、両レバー間の相対夾角の回動範囲を拡張する。
【0085】
例えば、図25の示すように、線形の伸縮機構を展示し、線形伸縮機構の伸縮は複数の平面内に両レバーのヒンジ連結機構が設置されて実現され、該機構では、一つの方向に伸縮するレバーが一対のレバーとし、この両レバー間の距離が遠いで、両レバーに一つの屈曲板部材400を増加することで剛度を向上させる必要がある。然し、ストレートレバーに一つの屈曲板部材400を増加する場合には、二つの屈曲板部材400が折畳まれる時に干渉を発生し、折畳みの角度を制限し、更に伸縮機構の伸縮範囲を制限するため、両端にそれぞれ135°屈曲する屈曲レバーが設置されることにより、両屈曲板部材400間に干渉を発生し、伸縮機構の伸縮範囲を向上させる。
【0086】
より具体的に、屈曲部の屈曲角度が135°とする。135°角度の表示について、図23を参照する。
【0087】
端部に屈曲される屈曲レバーについては、屈曲角度が135°として設定されることにより、端部の接続孔に接続される二つのアセンブリが比較的大きい角度活動範囲を備えるともに、端部に接続されるアセンブリが比較的大きい相対活動範囲を備えさせ、端部に接続されるアセンブリが、端部から第二番目の孔に接続されるアセンブリと明らか運動干渉を発生しない。に対して在中部に屈曲される屈曲レバーにより、屈曲部の接続孔に接続されるアセンブリが屈曲部一方側に接続されるアセンブリと運動干渉を少なく発生させる。
【0088】
両甲類の接続孔間に乙類の接続孔及び/或は丙類の接続孔が設置される。
【0089】
比較的大きい孔径の甲類の接続孔602が乙類、丙類の接続孔604の両側に設置されることにより、できる使得甲類の接続孔602が出来るだけリンクの端部に近づかせ、なるべくリンクの長さを利用して他のリンクと接続され、運動範囲の拡大に寄与する。
【0090】
この外、屈曲レバーが甲類の接続孔602の外側にレバーの側壁に突出する外フランジを形成し、外フランジの厚さがレバーの厚さと同じで、外フランジの外側辺縁と甲類の接続孔602辺縁との距離が、レバーの側壁と乙類の接続孔601辺縁との距離となる。具体的に構造図26のように示す。
【0091】
比較的大きい甲類の接続孔602の外側の位置にレバーの辺縁を拡大することにより、甲類の接続孔602旁にあるレバーの材料幅の保証に寄与し、レバーの剛度及び強度を向上させる。同時に、レバーがプレス加工で加工成型される場合には、加工生産性の改善にも寄与する。
【0092】
(実施例5)
図27は組立アセンブリにより組立される挟持機構の構造見取図である。
【0093】
組立アセンブリは、運動部材及び固定部材を含み、運動部材が多孔レバー及び多孔円板のうちの少なくともを含み、多孔レバーが記載された何れか屈曲レバーを含み、多孔円板が中心孔及びこの中心孔外に分布して円周に配列される複数の固定孔を備え、固定部材が多孔板及び多孔屈曲板を含み、多孔板の厚さが多孔レバーの厚さと合致し、多孔板上にマトリックスに配列される複数の固定孔が設置され、多孔屈曲板がその少なくとも一つの端により屈曲されて屈曲部を形成し、多孔屈曲板上に複数の固定孔がマトリックスに分布する。
【0094】
前記屈曲レバーを選定して組立アセンブリを構成し、且つ厚さの同じ固定部材を配置し、そのサイズが合致するので、各種の形式のロボット、教具或は運動機構を便利に構成し、運動機構のフィージビリティーを研究或は検証する。異なる程度で組立アセンブリにより組立される模型を一定の比例に拡大させることで、具体な運動機構を構成し、生産実践に応用すれば、研究開発周期の短縮に寄与し、新製品の研究開発進度を速めることができる。
【0095】
具体的に更に、固定部材及び/或は接続部材と、固定部材及び/或は接続部材とを接続するための接続部材を含む。
【0096】
組立アセンブリと共に接続部材を配備することにより、使用者が適合なサイズの接続部材を便利に見付け、運動部材及び/或は固定部材を接続し、また普通の接続部材を配置する必要がない。重ね接合ロボットを例として、例えば選定された普通のボルト或はネジそのサイズが大き過ぎるが可能となり、使用の場合には他のアセンブリの運動時に干渉を発生し、ボルト或はネジを剪断する必要があり、幅広く重ね接合の工夫を増加し、組立アセンブリの使用容易性を低下させる。そのため、更に固定部材及び運動部材に専門サイズの接続部材を配置し、使用者が便利にそれを接続することを保証し、従来の接続部材を再加工するように選定する必要がない。
【0097】
図27にある挟持機構が屈曲板部材400に取付される動力アセンブリ703を含み、動力アセンブリ703が平行四辺形の機構を駆動し、平行四辺形の機構の出力端に、両中部に屈曲される135°の屈曲レバーが設置され、二つのストレートレバーで出力する場合には、ストレートレバーの外端により挟持機能を実現できない。
【0098】
(実施例6)
ロボットは、前記組立アセンブリを設置する。
【0099】
図28は実施例6の挟持ロボットの構造見取図である。
【0100】
図示のロボットは、レバーにより単側の三角形の筐体を構成し、多孔板部材及び屈曲部材により共に被輸送物品が放置するためのプラットフォームを構成し、頂部が屈曲部材により駆動モーターの取付プラットフォームを構成する。
【0101】
前記レバーを選定して組立アセンブリを構成し、且つ厚さの同じ固定部材を配置することにより、サイズが合致するので、様々な形式のロボットの構成を便利にし、運動機構のフィージビリティーを研究或は検証する。異なる程度で組立アセンブリにより組立される模型を一定の比例に拡大させることで、具体な運動機構を構成し、生産実践に応用すれば、研究開発周期の短縮に寄与し、新製品の研究開発進度を速めることができる。
【0102】
図28にある挟持ロボットの前部が動力アセンブリ700を含み、動力アセンブリ700が屈曲板部材400に取付され、リンク機構を駆動し、リンク機構の出力端に、中部で135°屈曲される二つの屈曲レバーが設置され、二つのストレートレバーで出力する場合には、ストレートレバーの外端により挟持機能を実現できない。
【0103】
以上、図面を結合して本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されなく、前記実施形態は制限性でなく示意性だけであり、当業者が本発明の示唆で、本発明の宗旨及び請求項の保護範囲を離脱しない場合には、更に多い形態を採用できる。これらは本発明の保護範囲内に属する。
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