【文献】
Zhiyu Zhang,Kah Chan Teh,Kwok Hung Li,Application of compressive sensing to limited feedback strategy in large-scale multiple-input single-output cellular networks,IET COMMUNICATIONS, THE INSTITUTION OF ENGINEERING AND TECHNOLOGY,2014年 4月17日,vol.8, no.6,pp.947-955
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記チャネル測定装置によって、共有チャネルサポート集合と各ユーザ機器の第1剰余とを得るために、前記スパース性集合と前記角領域トレーニングシーケンスとに応じて各ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスに対して処理を行う前記ステップは、
前記チャネル測定装置によって、前記共有チャネルサポート集合および各ユーザ機器の前記第1剰余を初期化するステップと、
前記チャネル測定装置によって、各ユーザ機器の前記第1剰余、前記共有チャネルサポート集合および前記スパース性集合に応じて各ユーザ機器の第1角領域チャネル応答を推定するステップ、および前記ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を得るために、非ゼロ列のものであり、かつ前記ユーザ機器が期待する指標値を対応するユーザ機器の前記第1角領域チャネル応答から選択するステップ、前記チャネル測定装置によって、各ユーザ機器の前記推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を前記共有チャネルサポート集合に加算するステップ、および前記チャネル測定装置によって、前記各ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンス、前記角領域トレーニングシーケンス、および前記共有チャネルサポート集合に応じて前記ユーザ機器の前記第1剰余を得るステップを、反復動作の時間量が予め設定された第1閾値に達するまで前記チャネル測定装置によって繰り返し実行するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
前記チャネル測定装置によって、前記角領域トレーニングシーケンス、前記共有チャネルサポート集合、各ユーザ機器の前記第1剰余および前記スパース性集合に応じて各ユーザ機器のチャネルサポート集合を得る前記ステップは、
前記チャネル測定装置によって、各ユーザ機器の前記チャネルサポート集合および各ユーザ機器の第2剰余を初期化するステップであって、前記第2剰余が、前記チャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余である、ステップと、
前記チャネル測定装置によって、前記ユーザ機器の前記第2剰余に応じて前記ユーザ機器の第2角領域チャネル応答を推定するステップ、非ゼロ列のものであり、かつ前記ユーザ機器が期待する指標値を前記第2角領域チャネル応答から選択するステップ、および前記非ゼロ列のものであり、かつ前記ユーザ機器が期待する前記指標値を前記ユーザ機器の前記チャネルサポート集合に加算するステップ、および、前記チャネル測定装置によって、前記ユーザ機器の前記受信チャネル応答測定シーケンス、前記角領域トレーニングシーケンス、および前記ユーザ機器の前記チャネルサポート集合に応じて前記ユーザ機器の前記第2剰余を得るステップを、前記ユーザ機器の前記第2剰余が予め設定された値に達するか、または反復動作の時間量が予め設定された第2閾値に達するまで前記チャネル測定装置によって繰り返し実行するステップと
を含む、請求項1または2に記載の方法。
前記チャネル測定装置によって、各ユーザ機器の前記チャネルサポート集合、前記角領域トレーニングシーケンス、および各ユーザ機器の前記受信チャネル応答測定シーケンスに応じて各ユーザ機器の前記角領域チャネル状態行列を得る前記ステップは、
前記チャネル測定装置によって、各ユーザ機器の前記チャネルサポート集合、前記角領域トレーニングシーケンス、および各ユーザ機器の前記受信チャネル応答測定シーケンスに応じて各ユーザ機器の前記角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の値を得るステップと、
前記チャネル測定装置によって、各ユーザ機器の前記角領域チャネル状態行列を得るために、送信アンテナの数に応じて前記非ゼロ列を除く各ユーザ機器の前記角領域チャネル状態行列における列の値を0に設定するステップと
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施例の目的、技術的解決策、および利点を明確にするために、本発明の実施例に添付の図面を参照して、本発明の実施例の技術的解決策を以下に明確かつ完全に説明する。明らかに、記載の実施例は本発明の実施例の一部であるが全てではない。創造的努力をすることなく本発明の実施例に基づいて当業者が得る全ての他の実施例は本発明の保護範囲にあるものとする。
【0018】
図1は、本発明の一実施例によるチャネル測定方法のフローチャートである。この実施例における技術的解決策は、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含む無線通信システムに適用される。
図1に示すように、方法は、以下のステップを含む。
【0019】
ステップS100:チャネル測定装置は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信する。
【0020】
ステップS101:チャネル測定装置は、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスである。
【0021】
ステップS102:チャネル測定装置は、下りリンクチャネル状態情報を得るために、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行う。
【0022】
上述のステップはチャネル測定装置によって実行され、実際には、チャネル測定装置は基地局であってもよい。実施中、具体的には、上述のステップをソフトウェア方式で実施してもよく、ハードウェア方式で実施してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせを用いて実施してもよい。
【0023】
具体的には、チャネル測定装置はアンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信してもよく、無線通信システムにおけるユーザ機器の総数は本明細書で限定されず、チャネル測定装置はアンテナ領域トレーニングシーケンスをユーザ機器へブロードキャスト方式で送信してもよい。なお、本発明におけるアンテナ領域トレーニングシーケンスは、先行技術におけるチャネルを測定する時間領域特有のシーケンスであり、本発明では、シーケンス長のみが短縮され、それ以外の変更は時間領域特有のシーケンスに対して行われない。
【0024】
さらに、チャネル測定装置は、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信してもよい。チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスである。実際には、ユーザ機器は、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、ユーザ機器が受信したチャネル応答測定シーケンスを、チャネル測定装置へフィードバックしてもよい。
【0025】
さらに、チャネル応答測定シーケンスがチャネル情報を保持し、かつ、チャネル測定装置から異なるユーザ機器までのチャネル間には特定の関係性があるので、チャネル測定装置が少なくとも2つのユーザ機器の上述のチャネル応答測定シーケンスを受信した後、チャネル測定装置は、チャネル状態情報、すなわち、チャネル測定装置とユーザ機器との間のチャネルの下りリンクCSITを得るために、チャネル測定装置が受信した少なくとも2つのユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うことができる。
【0026】
なお、チャネル測定装置は、下りリンクCSITを得るために複数のユーザ機器がフィードバックしたチャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行い、チャネル測定装置がユーザ機器へ送信したアンテナ領域トレーニングシーケンス
の長さは、チャネル測定装置の送信アンテナの数よりもはるかに少ない可能性がある。したがって、ユーザ機器がCSIをフィードバックする必要がある先行技術と比較して、この実施例では、ユーザ機器は、チャネル応答測定シーケンスのみをチャネル測定装置へフィードバックする必要があり、したがって、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドはより低くなる。
【0027】
この実施例で提供される技術的解決策では、無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含み、チャネル測定装置は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信し、その後、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスであり、下りリンクCSITを得るために、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行う。本発明のこの実施例で提供される技術的解決策を用いて、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0028】
図2は、本発明の一実施例によるチャネル測定方法のフローチャートである。この実施例における技術的解決策を、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含む無線通信システムに適用することができる。
図2に示すように、方法は、以下のステップを含む。
【0029】
ステップS200:ユーザ機器は、チャネル測定装置が送信したアンテナ領域トレーニングシーケンスを受信する。
【0030】
ステップS201:ユーザ機器は、チャネル測定装置が、下りリンクCSITを得るために、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うことができるように、チャネル応答測定シーケンスをチャネル測定装置へ送信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつユーザ機器が受信するシーケンスである。
【0031】
上述のステップはユーザ機器によって実行される。実施中、具体的には、上述のステップをソフトウェア方式で実施してもよく、ハードウェア方式で実施してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせを用いて実施してもよい。
【0032】
具体的には、ユーザ機器は、チャネル測定装置が送信したアンテナ領域トレーニングシーケンスを受信してもよい。アンテナ領域トレーニングシーケンスはチャネルを通過するシーケンスであり、したがって、ユーザ機器は、受信アンテナ領域トレーニングシーケンス、すなわち、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られる対応するチャネル応答測定シーケンスをチャネル測定装置へ送信してもよく、これにより、チャネル測定装置は、チャネル測定装置とユーザ機器との間のチャネルの下りリンクCSITを得るために、チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うことができる。
【0033】
ユーザ機器がCSIをフィードバックする必要がある先行技術と比較して、この実施例では、ユーザ機器は、チャネル応答測定シーケンスのみをチャネル測定装置へフィードバックする必要があり、したがって、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドはより低くなる。さらに、ユーザ機器はチャネル推定などの複雑な計算を行う必要はなく、したがって、ユーザ機器が消費するエネルギーを低減することができる。
【0034】
この実施例で提供される技術的解決策では、無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含み、ユーザ機器は、チャネル測定装置が送信したアンテナ領域トレーニングシーケンスを受信し、その後、チャネル応答測定シーケンスをチャネル測定装置へ送信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスである。本発明のこの実施例で提供される技術的解決策を用いて、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0035】
図3は、本発明の一実施例によるチャネル測定方法のフローチャートである。この実施例における技術的解決策を、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含む無線通信システムに適用することができる。この実施例では、チャネル測定装置によってステップS300およびステップS303からステップS305までが実行され、ステップS301およびステップS302はユーザ機器によって実行される。実際には、チャネル測定装置は基地局であってもよい。実施中、具体的には、上述のステップをソフトウェア方式で実施してもよく、ハードウェア方式で実施してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせを用いて実施してもよい。以下の説明を簡単にするために、この実施例における適用シナリオを本明細書においてまず詳細に説明する。無線通信システムは1つのチャネル測定装置およびK個のユーザ機器を含み、チャネル測定装置の送信アンテナの数はMであり、ユーザ機器の受信アンテナの数はNであり、チャネル測定装置とi番目のユーザ機器との間のチャネルの理論上のアンテナ領域チャネル状態行列はH
iとして表され、H
i∈£
N*Mであり、すなわち、H
iはN行M列の行列であり、チャネル測定装置と異なるユーザ機器との間のチャネルの理論上のアンテナ領域チャネル状態行列は{H
1,H
2,…,H
K}であり、ここで、上述のアンテナ領域チャネル状態行列は、ユーザ機器とチャネル測定装置との間の異なる物理チャネルのチャネル利得値であり、行列はチャネル状態情報であると仮定する。
図3に示すように、方法は、以下のステップを含む。
【0036】
ステップS300:チャネル測定装置は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信する。
【0037】
このステップの説明はステップS100の説明と同一である。実際には、アンテナ領域トレーニングシーケンスの長さは、チャネル測定装置の送信アンテナの数よりもはるかに小さい可能性がある。
【0038】
ステップS301:ユーザ機器は、チャネル測定装置が送信したアンテナ領域トレーニングシーケンスを受信する。
【0039】
このステップの説明はステップS200の説明と同一であり、本明細書では再び詳細に説明しない。
【0040】
ステップS302:ユーザ機器は、チャネル応答測定シーケンスをチャネル測定装置へ送信する。
【0041】
このステップの説明はステップS201の説明と同一であり、本明細書では再び詳細に説明しない。
【0042】
ステップS303:チャネル測定装置は、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信する。
【0043】
このステップの説明はステップS101の説明と同一であり、本明細書では再び詳細に説明しない。
【0044】
ステップS304:チャネル測定装置は、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るために、予め設定されたスパース性集合とアンテナ領域トレーニングシーケンスとに応じて少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行う。
【0045】
無線通信システムでは、チャネル測定装置とユーザ機器との間の空間的散乱物体が制限される。一方では、チャネル測定装置側の送信アンテナの数が特定の範囲まで増加した後、ユーザ機器のCSIは疎になる。他方では、マルチユーザ大型アンテナ通信システムでは、複数のユーザ機器は無線伝送環境を共有し、したがって、異なるユーザ機器のCSI間にはいくつかの関連特徴がある。例えば、ユーザ機器が比較的低い物理的空間位置にある場合、ユーザ機器の周辺には、ユーザ機器の受信アンテナの数Nと比較して比較的多数の散乱物体が存在する。経路がチャネル測定装置側からユーザ機器に達する場合、経路は、一般に、ユーザ機器のN個の異なる受信方向からユーザ機器に達する。異なるユーザ機器はチャネル測定装置側の散乱環境を共有し、かつ、ユーザ機器は物理的位置または方向の点で近接しているので、ユーザ機器は、チャネル測定装置側でいくつかの散乱物体を共有することができる。したがって、マルチユーザ大型アンテナ通信システムでは、複数のユーザ機器のCSIは共同スパース特徴を示し、すなわち、複数のユーザ機器のCSIは所定の角度において非ゼロの値であってもよいが、いくつかのその他の角度ではゼロである。したがって、チャネル測定装置は、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るために、上述の共同スパース特徴を用いて予め設定されたスパース性集合とアンテナ領域トレーニングシーケンスとに応じて、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うことができる。
【0046】
上述のスパース性集合は、ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の数の予め設定された集合であり、上述の角領域チャネル状態行列は、異なる角度におけるユーザ機器とチャネル測定装置との間のチャネルの利得値である。実際には、スパース性集合は、マルチユーザ無線通信システムにおけるCSIスパース性の統計情報、すなわち、複数のユーザ機器とチャネル測定装置との間のチャネルの利得値がゼロではない角度の関連情報であり、スパース性集合は無線通信システムの伝送環境に応じて予め設定されてもよい。
【0047】
例えば、上述のスパース性集合SをS={s
c,{s
i:∀i=1,2,…,K}}と表してもよく、式中、s
Cは、ユーザ機器の角領域チャネル状態行列にあり、かつ指標値が同一である非ゼロ列の数を示し、s
iは、i番目のユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の数を示す。例えば、システム内に2つのユーザ機器がある場合、第1ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列は{1,3,5}であり、第2ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列は{1,4,6}であり、S
Cは1であり、s
1およびs
2はいずれも3である。
【0048】
具体的には、このステップを、以下のいくつかのステップに分割することができる。
【0049】
(1)チャネル測定装置は、角領域トレーニングシーケンスを得るためにアンテナ領域トレーニングシーケンスを変換する。
【0050】
チャネル測定装置が、共同スパース特徴を用いて、ユーザ機器がフィードバックしたチャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うことができ、その前に、チャネル測定装置が、ユーザ機器へ送信されたアンテナ領域トレーニングシーケンス
を角領域トレーニングシーケンスへ最初に変換することができることが、上述の説明から理解することができる。
【0051】
例えば、角領域変換行列A
Tを用いて上述のアンテナ領域トレーニングシーケンスを変換することができる。チャネル測定装置がリニアアレイアンテ
ナを使用する場合、角領域変換行列A
Tは、
【0053】
であってもよく、式中、e(ω)=[1,e
−j2π(ω),e
−j2π(2ω),…,e
−j2π((M−1)ω)]
Tであり、eは自然定数であり、3−D線状アンテナまたは3−D平面アンテナなどの別
の種類のアンテナがチャネル測定装置側で使用される場合、角領域変換行列A
Tを異なる形式で表すことができる。後に同一のシンボルで表される意味は本明細書における意味と同一であり、以降に再び詳述しない。
【0054】
実際の適用において、角領域変換行列A
Tをチャネル測定装置側の送信アンテナの種類に応じて具体的に設定する必要があり、角領域変換行列A
Tは決定され、チャネル測定装置側の送信アンテナの種類が提供されることを条件として変更されない。
【0055】
変換の間、上述の角領域トレーニングシーケンス
【0059】
(1)を使用して具体的に決定されてもよく、式中、
Xは上述のアンテナ領域トレーニングシーケンスであり、Xの長さはTであり、h番目のタイムスライスにおいてチャネル測定装置が送信するシンボルは、X
h∈£
M*1,h=1,2,……Tであり、A
TのサイズはT×Tであり、X
HのサイズはM×Tであり、
【0062】
(2)チャネル測定装置は、共有チャネルサポート集合および各ユーザ機器の第1剰余を得るために、スパース性集合および角領域トレーニングシーケンスに応じて各ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスに対して処理を行う。
【0063】
角領域トレーニングシーケンスが得られた後、チャネル測定装置は、共有チャネルサポート集合および各ユーザ機器の第1剰余を得るために、予め設定されたスパース性集合と角領域トレーニングシーケンスとに応じて各ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスに対して処理を行うことができる。上述の共有チャネルサポート集合は、第1非ゼロ列の指標値の集合を示し、第1非ゼロ列は、ユーザ機器の角領域チャネル状態行列にあり、かつ指標値が同一である非ゼロ列であり、上述の第1剰余は、共有チャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余である。
【0064】
まず、チャネル測定装置は、共有チャネルサポート集合および各ユーザ機器の第1剰余を初期化してもよい。
【0065】
例えば、チャネル測定装置は、共有チャネルサポート集合を空集合に初期化し、各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに応じて各ユーザ機器の第1剰余を初期化してもよい。例えば、各ユーザ機器の第1剰余は、
【0067】
を用いて初期化されてもよく、式中、R
iは、i番目のユーザ機器の第1剰余を示し、Y
iは、チャネル測定装置が受信したi番目のユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスを示している。後に同一のシンボルで表される意味は本明細書における意味と同一であり、以降に再び詳述しない。
【0068】
その後、チャネル測定装置は、以下の反復処理を繰り返し実行してもよい。
【0069】
第1ステップは、ユーザ機器毎にチャネル測定装置が、各ユーザ機器の第1剰余、共有チャネルサポート集合および上述のスパース性集合に応じて各ユーザ機器の第1角領域チャネル応答を推定し、かつ、ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を得るために、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値を対応するユーザ機器の第1角領域チャネル応答から選択することである。第2ステップは、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を共有チャネルサポート集合に加算することである。第3ステップは、ユーザ機器毎にチャネル測定装置が、ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンス、角領域トレーニングシーケンス、および共有チャネルサポート集合に応じてユーザ機器の第1剰余を得ることである。
【0070】
チャネル測定装置は、初期化された共有チャネルサポート集合と各ユーザ機器の初期化された第1剰余とに応じて、上述の第1ステップから第3ステップまでを最初に実行し、その後、第2ステップおよび第3ステップで処理された後に得られた共有チャネルサポート集合と各ユーザ機器の第1剰余とに応じて第1ステップから第3ステップまでを再実行し、上述の反復処理の実行回数が予め設定された第1閾値に達するまで第1ステップから第3ステップまでの実行を継続し、ここで、第1閾値は、s
C、すなわち、予め設定されたスパース性集合における、ユーザ機器の角領域チャネル状態行列にあり、かつ指標値が同一である非ゼロ列の数であってもよい。
【0071】
特定の式を用いて上述の反復処理を以下に説明する。
【0072】
第1ステップでは、i番目のユーザ機器のために、チャネル測定装置は、
【0074】
(2)に応じてユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を得ることができ、式中、
Ω
iは、i番目のユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を示し、Ω
iの意味は、ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が推定する指標値であり、R
iは、i番目のユーザ機器の第1剰余を示し、
【0076】
は、i番目のユーザ機器の第1角領域チャネル応答を示し、|Ω|は集合Ωにおける要素の数を示し、s
iは、i番目のユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非列の数を示し、
【0078】
は、共有チャネルサポート集合を示し、
【0080】
は、共有チャネルサポート集合における要素の数を示し、
【0084】
のFrobeniusノルムを示している。後に同一のシンボルで表される意味は本明細書における意味と同一であり、以降に再び詳述しない。
【0085】
例えば、Mが50であり、かつTが100であると仮定して、
【0089】
が5であり、かつ第1ユーザ機器のs
1が8である場合、|Ω|は3である。したがって、式(2)の実際の意味は、
【0093】
を最大化する1列の指標値を求めることであり、式中、これら最大列の指標値をΩ
1とする。
【0094】
第2ステップでは、i番目のユーザ機器のために、チャネル測定装置は、
【0096】
(3)に応じて、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を、共有チャネルサポート集合に加算することができ、式中、
jは、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を示し、
【0098】
は、共有チャネルサポート集合を示している。後に同一のシンボルで表される意味は本明細書における意味と同一であり、以降に再び詳述しない。
【0099】
このステップでは、各ユーザ機器について各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合が第1ステップで算出され、したがって、このステップは、最も出現頻度の高い列指標値を求めるためにユーザ機器の全ての推定共有チャネルサポート集合に対して処理を行い、最も出現頻度の高い列指標値を共有チャネルサポート集合に加算することである。
【0100】
例えば、第1ステップにおいて、第1ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合が{1,3,5,7}であり、かつ第2ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合が{1,3}である場合、2つのユーザ機器のみが存在すれば、指標値1および指標値3は、第1ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合および第2ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合のいずれにも存在するため、式(
3)で算出される
【0103】
第3ステップでは、i番目のユーザ機器のために、チャネル測定装置は、
【0105】
(4)に応じて、ユーザ機器の第1剰余R
iを得ることができ、式中、
Iは単位行列を示し、
【0109】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値が共有チャネルサポート集合
【0111】
に属する列ベクトルを含む部分行列を示し、
【0117】
である。後に同一のシンボルで表される意味は本明細書における意味と同一であり、以降に再び詳述しない。
【0118】
(3)チャネル測定装置は、角領域トレーニングシーケンス、共有チャネルサポート集合、各ユーザ機器の第1剰余およびスパース性集合に応じて、各ユーザ機器のチャネルサポート集合を得る。
【0119】
共有チャネルサポート集合が得られた後、チャネル測定装置は、角領域トレーニングシーケンス、共有チャネルサポート集合、各ユーザ機器の
第1剰余およびスパース性集合に応じて、各ユーザ機器のチャネルサポート集合を得ることができる。上述のチャネルサポート集合は、第2非ゼロ列の指標値の集合を示し、第2非ゼロ列は、ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列である。
【0120】
まず、チャネル測定装置は、各ユーザ機器のチャネルサポート集合および各ユーザ機器の第2剰余を初期化することができ、ここで、第2剰余は、チャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余である。
【0121】
例えば、チャネル測定装置は、上述の共有チャネルサポート集合を用いて各ユーザ機器のチャネルサポート集合を初期化し、すなわち、各ユーザ機器のチャネルサポート集合の初期値を共有チャネルサポート集合に設定し、上述の第1剰余を用いて第2剰余を初期化し、すなわち、各ユーザ機器の第2剰余の初期値を第1剰余に設定することができる。
【0122】
その後、チャネル測定装置は、各ユーザ機器のために以下の反復処理を実行する。
【0123】
第1ステップは、ユーザ機器の第2剰余に応じてユーザ機器の第2角領域チャネル応答を推定し、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値を第2角領域チャネル応答から選択し、および、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値をユーザ機器のチャネルサポート集合に加算することである。第2ステップは、ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンス、角領域トレーニングシーケンスおよびユーザ機器のチャネルサポート集合に応じてユーザ機器の第2剰余を得ることである。
【0124】
ユーザ機器毎に、チャネル測定装置は、初期化されたチャネルサポート集合とユーザ機器の初期化された第2剰余とに応じて上述の第1ステップおよび第2ステップを最初に実行し、その後、ユーザ機器の第2剰余が予め設定された値に達したかどうか、または、反復動作の時間量が予め設定された第2閾値に達したかどうかを決定し、どちらの条件も満たされない場合、チャネル測定装置は、第1ステップで処理された後に得られたチャネルサポート集合と、第2ステップで処理された後に得られたユーザ機器の第2剰余とに応じて第1ステップおよび第2ステップを再実行し、停止条件が満たされるまで第1ステップおよび第2ステップの実行を継続し、ここで、第2閾値は、s
i、すなわち、予め設定されたスパース性集合において、i番目のユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の数であってもよい。
【0125】
なお、上述の予め設定された値ηは、チャネル雑音エネルギー値に応じて設定されてもよい。平均チャネル雑音エネルギー値がN
0であると仮定して、ηの値は一般的にη=αN
0Tであり、式中、α>1である。例えば、一般的な
値はα=2である。
【0126】
特定の式を用いて上述の反復処理を以下に説明する。
【0127】
第1ステップでは、i番目のユーザ機器のために、チャネル測定装置は、
【0129】
(5)に応じて、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が推定する指標値をユーザ機器のチャネルサポート集合に加算することができ、式中、
【0131】
は、角領域トレーニングシーケンスにおけるk番目の列を示している。
【0132】
第2ステップでは、i番目のユーザ機器のために、チャネル測定装置は、
【0134】
(6)に応じて、ユーザ機器の第2剰余を得ることができる。
【0135】
このステップでは、チャネル測定装置が、共通の共有ユーザ機器のチャネルサポート集合を最初に算出し、その後、各ユーザ機器のチャネルサポート集合を算出して、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の指標値を決定することが分かる。
【0136】
(4)チャネル測定装置は、各ユーザ機器のチャネルサポート集合、角領域トレーニングシーケンス、および各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに応じて各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得る。
【0137】
具体的には、チャネル測定装置は、各ユーザ機器のチャネルサポート集合、角領域トレーニングシーケンスおよび各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに応じて、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の値を得ることができる。
【0140】
(7)に応じて各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得ることができ、式中、
【0142】
は、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の値を示し、
【0144】
は、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を示している。
【0145】
その後、チャネル測定装置は、送信アンテナの数に応じて非ゼロ列を除く各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における値を0に設定し、この場合、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得ることができる。
【0146】
ステップS305:チャネル測定装置は、下りリンクCSITを得るために各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を変換する。
【0149】
(8)に応じてi番目のユーザ機器の角領域チャネル状態行列を変換することができ、チャネル測定装置と各ユーザ機器との間のチャネルの下りリンクCSITを最終的に得ることができ、式中、
【0151】
は、i番目のユーザ機器の角領域チャネル状態行列を示している。
【0152】
なお、実際には、無線通信システムの多様性の観点から無線通信システムには合計U個のユーザ機器が存在すると仮定して、U個のユーザ機器が位置する地理的位置は異なるため、U個のユーザ機器は同一のチャネルサポート集合を共有することができない可能性がある。この場合、チャネル測定装置は、システム内のユーザ機器の全てのチャネル状態に応じて、全てのユーザ機器を最初にグループ化し、その後、アンテナ領域トレーニングシーケンスをグループ内のユーザ機器へ送信し、ステップS303からステップS305に記載の方法に従って、下りリンクCSITを最終的に得るために各グループ内のユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うことができる。
【0153】
先行技術と比較して、この実施例では、ユーザ機器がチャネル測定装置へフィードバックしたチャネル応答測定シーケンスのサイズはN×Tであり、チャネル測定装置が、この実施例における技術的解決策における少なくとも2つのユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うため、実際には、チャネル測定装置が送信したシーケンスの長さTは、チャネル測定装置の送信アンテナの数Mよりもはるかに小さい可能性がある。先行技術では、ユーザ機器がチャネル測定装置へフィードバックしたチャネル状態行列はN×Mであり、TはMよりもはるかに小さいため、この実施例における解決策を用いてユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0154】
この実施例で提供される技術的解決策では、無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含み、チャネル測定装置は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信し、その後、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスであり、下りリンクCSITを得るために少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行う。本発明のこの実施例で提供される技術的解決策を用いることで、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0155】
現在、添付の図面を参照して複数の実施例を説明しており、本明細書の同一の部分には同一の参照番号を付している。以下の説明では、説明を簡単にするために、1つ以上の実施例の包括的な理解を容易にするために多数の特定の詳細を提供する。しかし、明らかに、これらの特定の詳細を用いることなく実施例を実施することができる。その他の例では、1つ以上の実施例を便宜的に説明するために周知の構造およびデバイスをブロック図の形態で示している。
【0156】
本明細書で使用される「部分」、「モジュール」、「システム」などの用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアを示すために使用される。例えば、一部分は、プロセッサ上で実行される処理、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってもよいが、これらに限定されない。図面に示す通り、コンピュータデバイス上で実行されるアプリケーション、およびコンピュータデバイスはいずれも部分であってもよい。1つ以上の部分は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在してもよく、一部分が1つ以上のコンピュータに配置されるか、および/または、2つ以上のコンピュータ間に分布していてもよい。さらに、これらの部分を、様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。例えば、部分は、ローカル処理および/またはリモート処理を用いて、かつ、例えば、1以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムの別の部分と相互作用する2つの部分からのデータ、および/または、信号を用いてその他のシステムと対話するインターネットなどのネットワーク経由のデータ)を有する信号に応じて通信することができる。
【0157】
本発明のこの実施例のユーザ機器
(略してUE)は、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動体、遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザ・エージェント、またはユーザ装置と見なしてもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル
(略してSIP)電話、無線ローカルループ
(略してWLL)局、携帯情報端末
(略してPDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、車載機器、コンピュータデバイス、または無線モデムに接続された別の処理装置であってもよい。
【0158】
さらに、チャネルを測定するために使用される本発明のこの実施例の装置は基地局であってもよい。基地局は、モバイル機器と通信するために使用されてもよい。基地局は、グローバル移動通信システム
(略してGSM(登録商標))または符号分割多元接続
(略してCDMA)の無線(WiFi)無線アクセスポイント
(略してAP)、または基地トランシーバ局
(略してBTS)であってもよく、または広域符号分割多元接続
(略してWCDMA(登録商標))のノードB
(略してNB)であってもよく、または、ロング・ターム・エボリューション
(略してLTE)の発展型ノードB
(略してeNBまたはeNodeB)、中継局またはアクセスポイント、将来の第5世代ネットワークの基地局装置などであってもよい。
【0159】
さらに、本発明の態様または特徴は、標準のプログラミングおよび/または工学技術を用いた装置または製品として実装されてもよい。本願で使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ読み取り可能な部分、キャリアまたは媒体からアクセスすることができるコンピュータプログラムを包含している。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶部(例えば、ハードディスク、フロッピーディスクまたは磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク
(略してCD)またはデジタル多用途ディスク
(略してDVD))、スマートカードおよびフラッシュメモリ部(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ
(略してEPROM)、カード、スティックまたはキードライブ)を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0160】
図4は、本発明の一実施例によるチャネル測定装置の概略構成図である。無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含む。
図4に示すように、チャネル測定装置1は、送信モジュール10と、受信モジュール11と、処理モジュール12とを含む。
【0161】
具体的には、送信モジュール10は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信するように構成され、受信モジュール11は、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信し、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスであり、処理モジュール
12は、下りリンクチャネル状態情報CSITを得るために、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うように構成される。
【0162】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るために、予め設定されたスパース性集合とアンテナ領域トレーニングシーケンスとに応じて少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行い、スパース性集合は、ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の数の予め設定された集合であり、下りリンクCSITを得るために、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を変換するように構成される。
【0163】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、角領域トレーニングシーケンスを得るために、アンテナ領域トレーニングシーケンスを変換し、共有チャネルサポート集合および各ユーザ機器の第1剰余を得るために、スパース性集合および角領域トレーニングシーケンスに応じて各ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行い、第1剰余は、共有チャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余であり、角領域トレーニングシーケンス、共有チャネルサポート集合、各ユーザ機器の第1剰余およびスパース性集合に応じて各ユーザ機器のチャネルサポート集合を得て、各ユーザ機器のチャネルサポート集合、角領域トレーニングシーケンス、および各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに応じて各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るように構成される。
【0164】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、共有チャネルサポート集合および各ユーザ機器の第1剰余を初期化し、各ユーザ機器の第1剰余、共有チャネルサポート集合およびスパース性集合に応じて各ユーザ機器の第1角領域チャネル応答を推定するステップ、およびユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を得るために、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値を対応するユーザ機器の第1角領域チャネル応答から選択するステップ、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を共有チャネルサポート集合に加算するステップ、および、各ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンス、角領域トレーニングシーケンス、および共有チャネルサポート集合に応じてユーザ機器の第1剰余を得るステップを、反復動作の時間量が予め設定された第1閾値に達するまで繰り返し実行するように構成される。
【0165】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、各ユーザ機器のチャネルサポート集合および各ユーザ機器の第2剰余を初期化し、第2剰余は、チャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余であり、ユーザ機器の第2角領域チャネル応答を推定するステップ、および、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値を第2角領域チャネル応答から選択するステップの後に、ユーザ機器の第2剰余に応じて、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値をユーザ機器のチャネルサポート集合に加算するステップ、および、ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンス、角領域トレーニングシーケンス、および、ユーザ機器のチャネルサポート集合に応じてユーザ機器の第2剰余を得るステップを、ユーザ機器の
第2剰余が予め設定された値に達するか、または反復動作の時間量が予め設定された第2閾値に達するまで繰り返し実行し、第2剰余は、ユーザ機器のチャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余である、ように構成される。
【0166】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、各ユーザ機器のチャネルサポート集合、角領域トレーニングシーケンス、および各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに応じて各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の値を得て、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るために、送信アンテナの数に応じて非ゼロ列を除く各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における値を0に設定するように構成される。
【0167】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、
【0169】
(9)に応じてユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を得るように構成され、式中、
Ω
iは、i番目のユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を示し、
【0171】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値が集合Ωに属する列ベクトルを含む部分行列を示し、R
iは、i番目のユーザ機器の第1剰余を示し、
【0173】
は、i番目のユーザ機器の第1角領域チャネル応答を示し、|Ω|は、集合Ωにおける要素の数を示し、s
iは、i番目のユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の数を示し、
【0175】
は、共有チャネルサポート集合を示し、
【0177】
は、共有チャネルサポート集合における要素の数を示し、
【0181】
のFrobeniusノルムを示している。
【0182】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、
【0184】
(10)に応じて、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を、共有チャネルサポート集合に加算するように構成され、式中、
jは、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を示し、
【0186】
は、共有チャネルサポート集合を示し、Kは、少なくとも2つのユーザ機器の総数を示し、Ω
iは、i番目のユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を示している。
【0187】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、
【0189】
(11)に応じてユーザ機器の第1剰余を得るように構成され、式中、
R
iは、i番目のユーザ機器の第1剰余を示し、Iは、単位行列を示し、
【0191】
は、共有チャネルサポート集合を示し、
【0193】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値が共有チャネルサポート集合
【0195】
に属する列ベクトルを含む部分行列を示し、
【0201】
であり、Y
iは、各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスを示している。
【0202】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、
【0204】
(12)に応じて、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値をユーザ機器のチャネルサポート集合に加算するように構成され、式中、
【0206】
は、i番目のユーザ機器のチャネルサポート集合を示し、
【0208】
は、角領域トレーニングシーケンスにおけるk番目の列を示し、R
iは、i番目のユーザ機器の剰余を示し、
【0210】
は、i番目のユーザ機器の第2角領域チャネル応答を示し、
【0214】
のFrobeniusノルムを示している。
【0215】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、
【0217】
(13)に応じて、ユーザ機器の第2剰余を得るように構成され、式中、
R
iは、i番目のユーザ機器の第2剰余を示し、Iは、単位行列を示し、
【0219】
は、i番目のユーザ機器のチャネルサポート集合を示し、
【0221】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値がチャネルサポート集合
【0223】
に属する列ベクトルを含む部分行列を示し、
【0229】
であり、Y
iは、各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスを示している。
【0230】
さらに、処理モジュール11は、具体的には、
【0232】
(14)に応じて各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るように構成され、式中、
【0234】
は、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の値を示し、
【0236】
は、i番目のユーザ機器のチャネルサポート集合を示し、
【0238】
は、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を示し、
【0240】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値がチャネルサポート集合
【0242】
に属するベクトルを含む部分行列を示し、
【0248】
であり、Y
iは、各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスを示している。
【0249】
さらに、チャネル測定装置1は基地局である。
【0250】
この実施例で提供される技術的解決策では、無線通信システムは、チャネル測定装置1と少なくとも2つのユーザ機器とを含み、チャネル測定装置1は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信し、その後、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスであり、下りリンクCSITを得るために、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行う。本発明のこの実施例で提供される技術的解決策を用いて、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0251】
図5は、本発明の一実施例によるユーザ機器の概略構成図である。無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含む。
図5に示すように、ユーザ機器2は、受信モジュール20と送信モジュール21とを含む。
【0252】
具体的には、受信モジュール20は、チャネル測定装置が送信したアンテナ領域トレーニングシーケンスを受信するように構成され、送信モジュール21は、チャネル測定装置が、下りリンクチャネル状態情報CSITを得るために少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うことができるように、チャネル応答測定シーケンスをチャネル測定装置へ送信し、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつユーザ機器が受信したシーケンスである、ように構成される。
【0253】
この実施例で提供される技術的解決策では、無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器2とを含み、ユーザ機器2は、チャネル測定装置が送信したアンテナ領域トレーニングシーケンスを受信し、その後、チャネル応答測定シーケンスをチャネル測定装置へ送信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスである。本発明の実施例で提供される技術的解決策を用いることで、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0254】
図6は、本発明の一実施例によるチャネル測定装置の概略構成図である。無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含む。
図6に示すように、チャネル測定装置3は、送信機30と、受信機31と、プロセッサ32とを含む。
【0255】
具体的には、送信機30は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信するように構成され、受信機31は、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信し、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスである、ように構成され、プロセッサ32は、下りリンクチャネル状態情報CSITを得るために、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うように構成される。
【0256】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るために、予め設定されたスパース性集合とアンテナ領域トレーニングシーケンスとに応じて少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行い、スパース性集合は、ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の数の予め設定された集合であり、下りリンクCSITを得るために各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を変換するように構成される。
【0257】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、角領域トレーニングシーケンスを得るためにアンテナ領域トレーニングシーケンスを変換し、共有チャネルサポート集合および各ユーザ機器の第1剰余を得るために、スパース性集合および角領域トレーニングシーケンスに応じて各ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行い、第1剰余は、共有チャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余であり、角領域トレーニングシーケンス、共有チャネルサポート集合、各ユーザ機器の第1剰余およびスパース性集合に応じて各ユーザ機器のチャネルサポート集合を得て、各ユーザ機器のチャネルサポート集合、角領域トレーニングシーケンス、および各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに応じて各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るように構成される。
【0258】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、共有チャネルサポート集合および各ユーザ機器の第1剰余を初期化し、各ユーザ機器の第1剰余、共有チャネルサポート集合およびスパース性集合に応じて各ユーザ機器の第1角領域チャネル応答を推定するステップ、およびユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を得るために、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値を対応するユーザ機器の第1角領域チャネル応答から選択するステップ、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を共有チャネルサポート集合に加算するステップ、および、各ユーザ機器のチャネル応答測定シーケンス、角領域トレーニングシーケンス、および共有チャネルサポート集合に応じてユーザ機器の第1剰余を得るステップを、反復動作の時間量が予め設定された第1閾値に達するまで繰り返し実行するように構成される。
【0259】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、各ユーザ機器のチャネルサポート集合および各ユーザ機器の第2剰余を初期化し、第2剰余は、チャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余であり、ユーザ機器の第2角領域チャネル応答を推定するステップ、および、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値を第2角領域チャネル応答から選択するステップの後に、ユーザ機器の第2剰余に応じて、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値をユーザ機器のチャネルサポート集合に加算するステップ、および、ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンス、角領域トレーニングシーケンス、および、ユーザ機器のチャネルサポート集合に応じてユーザ機器の第2剰余を得るステップを、ユーザ機器の剰余が予め設定された値に達するか、または反復動作の時間量が予め設定された第2閾値に達するまで繰り返し実行するし、第2剰余は、ユーザ機器のチャネルサポート集合におけるチャネル応答に対して生成された測定値成分が減算された後に得られる剰余である、ように構成される。
【0260】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、各ユーザ機器のチャネルサポート集合、角領域トレーニングシーケンス、および各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに応じて各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の値を得て、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るために、送信アンテナの数に応じて非ゼロ列を除く各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における値を0に設定するように構成される。
【0261】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、
【0263】
(15)に応じてユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を得るように構成され、式中、
Ω
iは、i番目のユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を示し、
【0265】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値が集合Ωに属する列ベクトルを含む部分行列を示し、R
iは、i番目のユーザ機器の第1剰余を示し、
【0267】
は、i番目のユーザ機器の第1角領域チャネル応答を示し、|Ω|は、集合Ωにおける要素の数を示し、s
iは、i番目のユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の数を示し、
【0269】
は、共有チャネルサポート集合を示し、
【0271】
は、共有チャネルサポート集合における要素の数を示し、
【0275】
のFrobeniusノルムを示している。
【0276】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、
【0278】
(16)に応じて、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を、共有チャネルサポート集合に加算するように構成され、式中、
jは、各ユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合において最も出現頻度の高い指標値を示し、
【0280】
は、共有チャネルサポート集合を示し、Kは、少なくとも2つのユーザ機器の総数を示し、Ω
iは、i番目のユーザ機器の推定共有チャネルサポート集合を示している。
【0281】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、
【0283】
(17)に応じて、ユーザ機器の第1剰余を得るように構成され、式中、
R
iは、i番目のユーザ機器の第1剰余を示し、Iは、単位行列を示し、
【0285】
は、共有チャネルサポート集合を示し、
【0287】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値が共有チャネルサポート集合
【0289】
に属する列ベクトルを含む部分行列を示し、
【0295】
であり、Y
iは、各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスを示している。
【0296】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、
【0298】
(18)に応じて、非ゼロ列のものであり、かつユーザ機器が期待する指標値をユーザ機器のチャネルサポート集合に加算するように構成され、式中、
【0300】
は、i番目のユーザ機器のチャネルサポート集合を示し、
【0302】
は、角領域トレーニングシーケンスにおけるk番目の列を示し、R
iは、i番目のユーザ機器の剰余を示し、
【0304】
は、i番目のユーザ機器の第2角領域チャネル応答を示し、
【0308】
のFrobeniusノルムを示している。
【0309】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、
【0311】
(19)に応じて、ユーザ機器の第2剰余を得るように構成され、式中、
R
iは、i番目のユーザ機器の第2剰余を示し、Iは、単位行列を示し、
【0313】
は、i番目のユーザ機器のチャネルサポート集合を示し、
【0315】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値がチャネルサポート集合
【0317】
に属する列ベクトルを含む部分行列を示し、
【0323】
であり、Y
iは、各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスを示している。
【0324】
さらに、プロセッサ32は、具体的には、
【0326】
(20)に応じて各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を得るように構成され、式中、
【0328】
は、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列における非ゼロ列の値を示し、
【0330】
は、i番目のユーザ機器のチャネルサポート集合を示し、
【0332】
は、各ユーザ機器の角領域チャネル状態行列を示し、
【0334】
は、角領域トレーニングシーケンスにおいて、指標値がチャネルサポート集合
【0336】
に属するベクトルを含む部分行列を示し、
【0342】
であり、Y
iは、各ユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスを示している。
【0343】
さらに、チャネル測定装置3は基地局である。
【0344】
この実施例で提供される技術的解決策では、無線通信システムは、チャネル測定装置3と少なくとも2つのユーザ機器とを含み、チャネル測定装置3は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信し、その後、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスであり、CSITを得るために、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行う。発明の実施例で提供される技術的解決策を用いることで、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0345】
図7は、本発明の一実施例によるユーザ機器の概略構成図である。無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含む。
図7に示すように、ユーザ機器4は、受信機40と送信機41とを含む。
【0346】
具体的には、受信機40は、チャネル測定装置が送信したアンテナ領域トレーニングシーケンスを受信するように構成され、送信機41は、チャネル測定装置が、下りリンクチャネル状態情報CSITを得るために少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行うことができるように、チャネル応答測定シーケンスをチャネル測定装置へ送信し、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつユーザ機器が受信したシーケンスである、ように構成される。
【0347】
この実施例で提供される技術的解決策では、無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器4とを含み、ユーザ機器4は、チャネル測定装置が送信したアンテナ領域トレーニングシーケンスを受信し、その後、チャネル応答測定シーケンスをチャネル測定装置へ送信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスである。発明の実施例で提供される技術的解決策を用いることで、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0348】
さらに、本発明はシステムを提供し、システムは、
図4のチャネル測定装置1と
図5の少なくとも2つのユーザ機器2とを含む。
【0349】
さらに、本発明システムをさらに提供し、システムは、
図6のチャネル測定装置
3と
図7の少なくとも2つのユーザ機器
4とを含む。
【0350】
この実施例で提供される技術的解決策では、無線通信システムは、チャネル測定装置と少なくとも2つのユーザ機器とを含み、チャネル測定装置は、アンテナ領域トレーニングシーケンスを少なくとも2つのユーザ機器へ送信し、その後、少なくとも2つのユーザ機器が送信したチャネル応答測定シーケンスを受信し、ここで、チャネル応答測定シーケンスは、アンテナ領域トレーニングシーケンスがチャネルを通過した後に得られ、かつ、少なくとも2つのユーザ機器が受信したシーケンスであり、下りリンクCSITを得るために、少なくとも2つのユーザ機器の受信チャネル応答測定シーケンスに対して共同処理を行う。発明の実施例で提供される技術的解決策を用いることで、ユーザ機器のフィードバックオーバーヘッドを低減することができる。
【0351】
本願で提供されるいくつかの実施例では、開示された装置および方法をその他の方式で実施することができることが理解されるべきである。例えば、記載の装置実施例は例示に過ぎない。例えば、ユニットまたはモジュールの分割は論理的機能分割に過ぎず、実際の実装においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはモジュールは別のシステムに組み込まれるか統合されてもよく、または、いくつかの特徴を無視するか実行しなくてもよい。さらに、表示または説明した相互結合または直接結合あるいは通信接続をいくつかのインタフェースを介して実施してもよい。装置またはモジュール間の間接結合または通信接続を、電子的、機械的または他の形態で実施してもよい。
【0352】
個別の部分として説明したモジュールは、物理的に分離していても分離していなくてもよく、モジュールとして表示した部分は、物理モジュールであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または、複数のネットワークユニット上に分布していてもよい。本実施例における解決策の目的を達成するために、モジュールの一部または全てを実際の必要に応じて選択してもよい。
【0353】
当業者は、関連するハードウェアに命令するプログラムによって方法実施例のステップの全てまたは一部を実施してもよいことを理解するであろう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが実行されると、方法実施例のステップが行われる。上述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどのプログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0354】
なお、最後に、上述の実施例は、本発明の技術的解決策を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。上述の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は、本発明の実施例の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、上述の実施例で説明した技術的解決策を変更してもよく、または、その全ての技術的特徴に対して同等の置換を行ってもよいことを理解する必要がある。