(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
AMPA受容体は、中枢神経系における興奮性シナプスのシナプス後膜上のグルタメート感受性イオンチャンネルであり、そしてシナプス間隙を越える高速神経伝達の仲介に大きな役割を果たしている。AMPA受容体拮抗物質は公知抗けいれん剤であり、それらが興奮性神経伝達を下方調節するできることは、抗てんかん治療可能性にとって重要である。しかしながら、AMPA受容体活性はCNSに非常に偏在しているので、一般的アンタゴニズムはCNSのほとんどの部分に影響を及ぼし、その結果、運動失調、鎮静、および/またはめまいなどの望ましくない効果をもたらし、これらはすべての公知の一般的AMPA受容体拮抗物質に共通する。典型的には、これらの一般的拮抗物質は非常に狭い治療投薬ウインドウを有し、つまり、典型的には抗けいれん作用を得るために必要な用量が望ましくない効果が得られる用量と近いかまたは重なることを意味する。(Michael A. Rogawski. ”Revisiting AMPA Receptors as an Antiepileptic Drug Target” Epilepsy Currents 11.2 (2011))。
【0003】
膜貫通AMPA受容体調節タンパク質(TARP)は、ごく最近発見されたタンパク質のファミリーであって、AMPA受容体の活性と関連し、AMPA受容体の活性を調節することが見出されたタンパク質のファミリーである。いくつかのTARPは脳においてかなり位置特異的であり、AMPA受容体活性の生理的分化に至る。一例として、TARPγ2(スターゲージン(stargazin))依存性AMPA受容体は主に小脳および大脳皮質に限局し、そしてTARPγ8依存性AMPA受容体は、発作開始および/または伝播に特に関連する領域である海馬に主に限局する。個々のTARPを標的とすることによって、シナプス伝達に全般的に影響を及ぼすことなく特定の脳回路の選択的調節を可能にし得ると理論づけられる(Gill, Martin B. and Bredt, David S., Neuropsychopharmacology 36(1): 362-363 (2011))。
【0004】
レベチラセタム((S)−2−(2−オキソピロリジン−1−イル)ブタンアミド)、ガバペンチン(2−[1−(アミノメチル)シクロヘキシル]酢酸)、トピラマート(2,3:4,5−ビス−O−(1−メチルエチリデン)−ベータ−D−フラクトピラノーススルファメート)、およびカルバマゼピン(5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−5−カルボキサミド)は、現在の主要なてんかん発作治療薬である。現在認可されている薬物のうち、AMPA受容体の調節のみにより作用すると思われるものはない。
【0005】
タランパネル((8R)−7−アセチル−5−(4−アミノフェニル)−8,9−ジヒドロ−8−メチル−7H−1,3−ジオキソロ[4,5−h][2,3]ベンゾジアゼピン)、セルランパネル(selurampanel)(BGG492)(N−[7−イソプロピル−6−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロ−2H−キナゾリン−3−イル]メタンスルホンアミド)、およびパランパネル(parampanel)(5’−(2−シアノフェニル)−1’−フェニル−2,3’−ビピリジニル−6’(1’H)−オン)は、抗てんかん薬として試験されている一般的(非TARP依存的/非選択的)AMPA受容体拮抗物質である。
【0006】
選択的TARPγ8依存性AMPA受容体拮抗物質は、一般的(非TARP依存的/非選択的)AMPA拮抗物質またはTARPγ2依存性AMPA拮抗物質の望ましくない効果(例えば、鎮静、運動失調(ataxis)、および/またはめまい)がない、有効な抗発作/抗てんかん治療薬であり得ることが示唆され、後者は小脳におけるAMPA受容体アンタゴニズムとより関連性が深い。
【0007】
本発明は、本明細書中で記載する化合物の1つのファミリーを提供する。例示する化合物はインビトロで選択的TARPγ8−依存性AMPA受容体拮抗物質活性を示す。例示する化合物は、発作の動物モデルにおいて有効性を示す。化合物のあるものは、疼痛の動物モデルにおいて有効性を示す。これらのインビトロおよびインビボ観察の結果として、本発明の化合物は、例えば単純および/もしくは複雑部分開始発作、ならびに/または一次および/もしくは二次全般発作のようなてんかんをもつ患者における発作の治療に有用であると考えられる。あるいは、これらのデータの結果として、化合物は疼痛の治療において有用であると考えられる。
【0008】
本発明は、式Iの化合物
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬剤的に許容される塩を提供し、
式中、XはCHまたはNであり;
Aは
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
であり;そして
R
1は、
水素、
重水素、
フルオロ、
メチル、
1または2つのメチルまたは重水素基で場合によって置換されていてもよいHO−(C
1〜C
4)−アルキル、
1または2つのメチルまたは重水素基で場合によって置換されていてもよいHO−(C
1〜C
3)−アルコキシ、
フルオロ−(C
1〜C
3)−アルキル、
1または2つのメチル基で場合によって置換されていてもよい、HO−(C
1〜C
3)−アルコキシ−メチル、
シアノ−(C
1〜C
3)−アルコキシ、
1または2つのメチル基で場合によって置換されていてもよいHO−(C
1〜C
3)−アルキルチオ、
HO−(C
1〜C
3)−アルキル−NH−、
HO−(C
1〜C
3)−アルキル−N(CH
3)−,
メチルスルフィニル、
アシル、
アミノカルボニル、
メチルカルボニルメトキシメチル、
アミノメチルカルボニルオキシエトキシ、
トリアゾリル、
1−メチル−イミダゾール−2−イルチオ、
5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロフラン−2−イル、
3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル、
3−メトキシ−アゼチジン−1−イル
3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル
4−ヒドロキシピペリジン−1−イル、
4−ヒドロキシ−4−メチル−ピペリジン−1−イル、
4−ヒドロキシ−4−ビニル−ピペリジン−1−イル、
4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル、
4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペリジン−1−イル、
モルホリン−4−イル、
2−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル、
モルホリン−4−イル−エトキシ、および
テトラヒドロピラン−4−イルからなる群から選択され、
ただし、Aが
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、
R
1は非置換HO−(C
1〜C
3)−アルコキシ、重水素置換HO−(C
1〜C
3)−アルコキシ、またはHO−(C
1〜C
3)−アルキルチオでないとする。
【0009】
本発明の別の態様では、式Iの化合物、もしくはその薬剤的に許容される塩、および1つ以上の薬剤的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む医薬組成物が提供される。さらに、本発明のこの態様は、てんかんのある患者において、例えば単純および/もしくは複雑部分開始発作、ならびに/または一次および/もしくは二次全般発作などの発作を治療するための医薬組成物であって、式Iの化合物、もしくはその薬剤的に許容される塩、および1つ以上の薬剤的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む医薬組成物を提供する。さらに、本発明のこの態様は、式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩、抗てんかん薬である第2の治療薬、例えばレベチラセタム、ガバペンチン、トピラマート、またはカルバマゼピン、および1つ以上の薬剤的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
【0010】
本発明はさらに、てんかんのある哺乳類において、例えば単純および/もしくは複雑部分開始発作、ならびに/または一次および/もしくは二次全般発作のような発作を治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩を投与することを含む方法も提供する。本発明のこの態様の別の実施形態において、方法は、例えばレベチラセタム、ガバペンチン、トピラマート、またはカルバマゼピンのような抗てんかん薬である第2の治療薬を同時、別々または連続した組み合わせで投与することをさらに含む。これらの治療法の1つの特定の実施形態では、哺乳類はヒトである。
【0011】
本発明はさらに、療法で使用するための式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩も提供する。この態様では、本発明は、てんかんのある哺乳類、特にヒトにおいて、例えば単純および/もしくは複雑部分開始発作、ならびに/または一次および/もしくは二次全般発作のような発作の治療で使用するための式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩を提供する。さらに、本発明のこの態様は、てんかんのある哺乳類、特にヒトにおける発作の治療で、例えばレベチラセタム、ガバペンチン、トピラマート、またはカルバマゼピンのような抗てんかん薬と、同時、別個または連続的組み合わせで使用するための式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩を提供する。
【0012】
本発明の別の態様は、例えば、てんかんを有する哺乳類、特にヒトにおける単純および/もしくは複雑部分開始発作、ならびに/または一次および/もしくは二次全般発作のような発作の治療用薬剤の治療用薬剤の製造における式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩の使用を提供する。さらに、本発明は、i例えば、てんかんを有する哺乳類、特にヒトにおける単純および/もしくは複雑部分開始発作、ならびに/または一次および/もしくは二次全般発作のような発作の治療用薬剤の製造における式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩の使用を提供し、前記薬剤は、例えばレベチラセタム、ガバペンチン、トピラマート、またはカルバマゼピンなどの抗てんかん薬である第2の治療薬同時、別または連続的組み合わせで投与される。
【0013】
本発明のさらに別の態様は、疼痛を治療するための医薬組成物であって、式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩、および1つ以上の薬剤的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む医薬組成物を提供する。
【0014】
本発明の別の態様は、哺乳類において疼痛、特に侵害受容性疼痛を治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳類に有効量の式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。この治療方法の1つの特定の実施形態において、哺乳類はヒトである。
【0015】
本発明の別の態様は、疼痛、特に侵害受容性疼痛の、特にヒトにおける治療で使用するための式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩を提供する。
【0016】
本発明の別の態様は、疼痛、特に侵害受容性疼痛の治療用医薬の製造における式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩を提供する。
【0017】
本発明の化合物は塩基性および酸性部分を有し、したがって多くの有機および無機酸および塩基と反応して薬剤的に許容される塩を形成する。本発明の化合物の薬剤的に許容される塩は本願の範囲内に含まれることが想定される。「薬剤的に許容される塩」という語は、本明細書中で使用される場合、生体に対して実質的に非毒性である本発明の化合物のいかなる塩も指す。そのような薬剤的に許容される塩およびそれらを調製するための一般的方法は当該技術分野で周知である。例えば、P. Stahl, et al., HANDBOOK OF PHARMACEUTICAL SALTS: PROPERTIES, SELECTION AND USE, (VCHA/Wiley-VCH, 2008);およびS.M. Berge, et al., "Pharmaceutical Salts", Journal of Pharmaceutical Sciences, Vol 66, No. 1, January 1977を参照のこと。
【0018】
本明細書中で使用される場合、「異性体1」、「異性体2」、「異性体3」、および「異性体4」という表示は、調製法および実施例で特定されるような表示条件下でキラルクロマトグラフィー分離から溶出する分離された立体異性体を指す。
【0019】
本明細書中で使用する略語は以下のように定義する:
「AMPA」とは、α−アミノ−3−ヒドロキシル−5−メチル−4−イソキサゾール−プロピオン酸を意味する。
「ACN」とはアセトニトリルを意味する。
「食塩水」とは飽和NaClを意味する。
「CHO」とはチャイニーズハムスター卵巣を意味する。
「CTZ」とはシクロチアジドを意味する。
「DCM」とはジクロロメタンを意味する。
「DMEMとはダルベッコの最小イーグル培地を意味する。
「DMSO」とはジメチルスルホキシド(NMRについての場合は過重水素化(perdeuterated)[d6])を意味する。
「ED
50」とは、観察される最大効果の50%をもたらす用量を意味する。
「Eq」とはモル当量を意味する。
「EtOAc」とは酢酸エチルを意味する。
「EtOH」とはエタノールを意味する。
「FLIPR」とは蛍光イメージングプレートリーダーを意味する。
「HBSS」とはハンクス緩衝塩溶液を意味する。
「HEPES」とは4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸を意味する。
「HPLC」とは高圧液体クロマトグラフィーを意味する。
「hr.」または「h」は時間を意味する。
「IC
50」とは最大阻害の50%が達成される濃度を意味する。
「IPAm」とはイソプロピルアミンを意味する。
「LCMS」とは液体クロマトグラフィー質量分析を意味する。
「MeOH」とはメタノールを意味する。
「min.」または「m」は分を意味する。
「MS」は質量分析または質量スペクトルを意味する。
「p.o.」とは経口、口からを意味する。
「PEPPSI(商標)」とはジクロロ−(3−クロロ−1−ピリジル)−(1,3−ジフェニル−2H−イミダゾール−2−イル)パラジウムを意味する。
「PEPPSI−ipr(商標)」とは[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリドを意味する。
「PTZ」とはペンチレンテトラゾールを意味する。
「RT」または「rt」とは保持時間を意味する。
「S.C.」とは皮下を意味する。
「SEM」とは平均の標準誤差を意味する。
「TARP」とは膜貫通AMPA受容体調節タンパク質を意味する。
「THF」とはテトラヒドロフランを意味する。
【0020】
本発明の化合物の別の好ましい群は以下のとおりである:
【0021】
1)本発明の化合物はベンゾチアゾロン部分と「A」部分との間の炭素リンカーでキラル中心を有し、生物学的分野で周知のように、キラル対の1つの異性体は、場合によって、様々な特性に関して他のものよりも活性であり、本発明に関しては、1つのエナンチオマーが本明細書中で記載するFLIPR拮抗物質機能分析においてより活性であり、例えば、このキラル中心で反対のエナンチオマーと比べて約4〜50倍低いIC
50を有する点で。さらに、より活性なこの異性体はさらに、インビトロ拮抗物質分析に関しても、本明細書中で記載するようなラットペンチレンテトラゾール(PTZ)誘発性発作モデルにおいて誘発された発作に対してさらに高い保護活性を示す。例えば本明細書中の調製および実施例で記載する技術によってなど、異性体を分離すること、およびインビトロ拮抗物質機能分析およびPTZ誘発性発作モデルのいずれかまたは両方のどちらがより活性であるかを示すことは、当該技術範囲内である。これらのより活性な異性体は本発明の特に好ましい化合物である。
【0022】
2)本明細書中で例として示す化合物は、他の立体異性体と比べてインビトロ拮抗物質アッセイにおいてより高い活性を示す分離された立体異性体である。例として示した化合物およびそれらの薬剤的に許容される塩は本発明の特に好ましい化合物である。
【0023】
3)本発明の化合物のより活性な異性体は、概して、ベンゾチアゾロン部分と「A」部分との間の炭素リンカーのキラル中心で(S)構造を有すると考えられる。したがって、このキラル中心で(S)構造を有する本発明の化合物は、概して、(R)構造を有する化合物(すなわち、以下の立体化学:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物)よりも好ましい。
【0024】
4)XがCHであり;Aが
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
であり;そして
R
1が
重水素、
フルオロ、
2−ヒドロキシエチル、
1−ヒドロキシエチル、
2−ヒドロキシ−2,2−ジジューテロ−エチル、
1−ヒドロキシ−1−メチルエチル、
2−ヒドロキシ−プロピル、
2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、
3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、
2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ、
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ、
2−フルオロエチル、
2−ヒドロキシエトキシメチル、
2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシメチル、
2−ヒドロキシプロポキシメチル、
1−(2−ヒドロキシエトキシ)−エチル、
1−(2−ヒドロキシプロポキシ)−エチル、
シアノメトキシ、
2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルチオ、
2−ヒドロキシエチルアミノ、
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(メチル)アミノ、
メチルスルフィニル、
メチルカルボニルメトキシメチル、
アミノメチルカルボニルオキシエトキシ、
1,2,3−トリアゾール−1−イル、
1−メチル−イミダゾール−2−イルチオ、
5−ヒドロキシメチル−テトラヒドロフラン−2−イル、
3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル、
3−メトキシ−アゼチジン−1−イル
3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル
4−ヒドロキシピペリジン−1−イル、
4−ヒドロキシ−4−メチル−ピペリジン−1−イル、
4−ヒドロキシ−4−ビニル−ピペリジン−1−イル、
4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペリジン−1−イル、
モルホリン−4−イル、
2−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル、
モルホリン−4−イル−エトキシ、および
テトラヒドロピラン−4−イルからなる群から選択される化合物。
【0025】
5)XがNであり;Aが
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であり;そして
R
1が、
水素、
メチル、
ヒドロキシメチル、および
アミノカルボニルからなる群から選択される化合物。
【0026】
6)XがCHであり;Aが
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
であり;そして
R
1が
水素、
2−ヒドロキシエチル、
3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、
2−ヒドロキシエトキシ、および
アシルからなる群から選択される化合物。
【0027】
1つの特に好ましい本発明の化合物は、6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2((S)異性体)、またはその薬剤的に許容される塩であり、その遊離塩基が特に好ましい。
【0028】
一般的化学反応
本発明の化合物は、当該技術分野で周知かつ認められた一般的方法で調製できる。これらのスキームのステップに好適な反応条件は当該技術分野で周知であり、溶媒および共試薬の適切な置換は当該技術範囲内である。同様に、合成中間体は、必要または望ましい場合、様々な周知技術によって単離および/または精製することができ、そしてしばしば様々な中間体をほとんどまたは全く精製することなくその後の合成ステップで直接使用することが可能であることは、当業者には理解されるであろう。さらに、ある状況では、部分が導入される順序は重要ではないことを当業者は理解するであろう。
【0029】
概して、式Iの化合物は、Pg
1が好適な保護基である式IIの化合物から調製することができる(スキーム1)。さらに詳細には、Pg
1がメトキシメチルまたはトリメチルシリルエトキシメチルなどの保護基である式IIの化合物をトリフルオロ酢酸などの酸と好適な溶媒中で反応させて、式Iの化合物を得る。好適な溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジクロロメタンおよびアセトニトリルが挙げられる。
【0030】
別法として、Pg
1がトリメチルシリルエトキシメチルなどの保護基である式IIの化合物を、テトラブチルアンモニウムフルオリドなどのフッ化物源と好適な溶媒中で反応させて式Iの化合物を得る。好適な溶媒としては、ジクロロメタンおよびアセトニトリルが挙げられる。
スキーム1
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0031】
概して、Aがピラゾリルである式IIの化合物(式IIa)は、Pg
1が好適な保護基である式IVの化合物から調製することができる(スキーム2)。さらに詳細には、Pg
1がメトキシメチルまたはトリメチルシリルエトキシメチルである式IVの化合物をLが好適な脱離基である式IIIの化合物と好適な溶媒中、好適な塩基の存在下で反応させて、式IIaの化合物を得る。好適な脱離基としては、フルオロ、クロロまたはブロモが挙げられる。好適な塩基としては、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リチウムt−ブトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウムおよびリチウムヘキサメチルジシリルアミドが挙げられる。好適な溶媒としては、ジメチルホルムアミドおよびテトラヒドロフランが挙げられる。
【0032】
別法として、式IIaの化合物は、式IVの化合物から式Vaの化合物を経て調製することができる(スキーム2)。さらに詳細には、式IVの化合物を、Lがフルオロ、クロロまたはブロモなどの好適な脱離基であり、RがR
1基の適切な前駆体基である式VIの化合物と反応させて、式Vaの化合物を得る。反応は、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リチウムt−ブトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウムおよびリチウムヘキサメチルジシリルアミドなどの好適な塩基の存在下で、ジメチルホルムアミドおよびテトラヒドロフランなどの溶媒中で実施する。式Vaの化合物を、調製および実施例で記載するものをはじめとする条件下で反応させて、前駆体R基をPg
1が好適な保護基である式IIaの化合物の対応するR
1基に変換する。
スキーム2
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0033】
概して、Aがチアゾリルである式IIの化合物(式IIb)を、Pg
1が好適な保護基である式VIIの化合物から調製することができる(スキーム3)。さらに詳細には、Pg
1がメトキシメチルである式VIIの化合物を式IIIaの化合物と好適な触媒の存在下、好適な溶媒中でカップリングさせて、式IIbの化合物を得る。好適な触媒としては、塩化亜鉛ならびにPd
2(dba)
3およびPEPPSI−iPr([1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド)などのパラジウム触媒が挙げられる。好適な溶媒としては、ジオキサンおよびテトラヒドロフランが挙げられる。
【0034】
別法として、式IIbの化合物を式VIIの化合物から式Vbの化合物を経て調製できる(スキーム3)。さらに詳細には、式VIIの化合物をRがR
1基の適切な前駆体基である式VIaの化合物とカップリングさせて、式Vbの化合物を得る。カップリングは、基本的に前記のとおり、また調製および実施例で記載するとおりに実施することができる。式Vbの化合物を、調製および実施例で記載するものをはじめとする条件下で反応させて、Pg
1が好適な保護基である式IIbの化合物の前駆基Rを対応するR
1基に変える。
スキーム3
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0035】
概して、Aがチアゾリルである式IIの化合物(式IIc)は、式VIIIの化合物から調製できる(スキーム4)。さらに詳細には、式VIIIの化合物を式IXの化合物と炭酸カリウムなどの塩基の存在下、ジオキサンなどの溶媒中で反応させて、式IIcの化合物を得る。
【0036】
別法として、式IIcの化合物は、式VIIIの化合物から式Vcの化合物を経て調製することができる(スキーム4)。さらに詳細には、RがR
1基の適切な前駆体基である式VIIIaの化合物を式IXの化合物と反応させて、式Vcの化合物を得る。反応は、基本的に上記のとおり、また調製および実施例で記載するようにして実施することができる。式Vcの化合物を、調製および実施例で記載するものをはじめとする条件下で反応させて、前駆体基Rを、Pg
1が好適な保護基である式IIcの化合物の対応するR
1基に変える。
スキーム4
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0037】
以下の例示的調製法および実施例では、溶媒は概して減圧下で除去する(蒸発させる)。いくつかの手順では、表示した収率は、蒸発またはろ過によって単離され、さらに精製することなく直接使用される生成物についての代表的な粗収率である。
【0038】
調製法1:6−アセチル−3−(メトキシメチル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸セシウム(1.5Eq;310.5mmole;101.1g)を6−アセチル−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(40.0g、207mmole)のジメチルホルムアミド(690mL)中溶液に添加する。クロロメチルメチルエーテル(1.3Eq、269mmole、20.4mL)を滴加し、そして室温で18時間撹拌する。分液漏斗に移し、EtOAc(1L)を添加し、水(2×200mL)で洗浄し、次いで食塩水(200mL)で洗浄する。DCM(300mL)で逆抽出する。まとめた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。濃縮物を200mlのヘキサン/EtOAc(75:25)中でスラリー化し、そして濾過して、6−アセチル−3−(メトキシメチル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体として得る(37.0g、156mmole、収率75%)。LCMS(低)rt=1.68分、M+1=238。
【0039】
調製法2:6−[1−ヒドロキシ−1−(1−テトラヒドロピラン−2−イル−1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−3−(メトキシメチル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(ジアステレオマーの混合物)
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
1−テトラヒドロピラン−2−イル−ピラゾール(1.5Eq、202mmole、30.8g)(Aldrich)およびTHF(900mL)をフレーム乾燥した2Lの3口丸底フラスコに添加し、−78℃まで冷却する(ドライアイス/アセトン浴)。少なくとも−68℃を維持しつつ、t−ブチルリチウム(THF中2.5M)(1.5Eq、202mmole;81.0mL)を滴加し、そして60分間−78℃で撹拌する。6−アセチル−3−(メトキシメチル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(32.0g、134mmole)のTHF(450mL)中溶液を45分にわたって滴加し、−78で30分間撹拌する。ドライアイス浴を外し、−50℃まで温め、1時間撹拌する(温度を−45℃より高く上昇させない)。反応をMeOH(80mL)でクエンチする。分液漏斗に移し、EtOAc(2000mL)を添加し、そして水(500mL)、次いで食塩水(500mL)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、黄色の粗油状物を得る。物質をHPLCにより精製し、ヘキサン/EtOAc(6:4)で溶出させて、6−[1−ヒドロキシ−1−(1−テトラヒドロピラン−2−イル−1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−3−(メトキシメチル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色泡状物(44g、113mmole、84%収率)(ジアステレオマーの混合物)として得る。LCMS(低)rt=1.76分、M+1=288、およびrt=1.86分、M+1=288。
【0040】
調製法3:3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エテニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
トリフルオロ酢酸(20Eq(molar)、2.26mole、170mL)を6−[1−ヒドロキシ−1−(1−テトラヒドロピラン−2−イル−1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−3−(メトキシメチル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(44g、113mmole)のDCM(0.2M、8.81mole、565mL)中溶液に添加し、室温で一晩(約16時間)撹拌する。結果として得られた暗紫色反応混合物を濃縮し、それをEtOAc(2L)中に溶解させ、そして重炭酸ナトリウム飽和水溶液をゆっくりと添加することによって溶液を中和する。分液漏斗に移し、EtOAc中に抽出し、水(300mL)で洗浄し、次いで食塩水(300mL)で洗浄する。Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮する。物質をHPLCによって精製し、EtOAc/ヘキサン(1:1)で溶出させて、3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エテニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(30g、104mmole、92%収率)を濃厚黄色油状物として得る。LCMS(低)rt=1.82分で所望の生成物のピークM+1=288。
【0041】
調製法4:3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
5%パラジウム/炭素(15g;7.0mmole)をN
2でパージしたフラスコに添加し、EtOAc(250mL)を添加する。3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エテニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(29g、101mmole)をEtOAc中溶液(250mL)として添加する。真空下で脱気し、バルーンから水素を入れる。一晩撹拌し、過剰の水素を圧力下で排出させ、そしてN
2でフラッシュする。珪藻土を通して濾過し、濃縮して、3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを濃厚黄色油状物として得る(27g、93mmole;92%収率)。物質をさらに精製することなく次のステップに進めてもよい。LCMS(低)rt=1.73分、M+1=290。
【0042】
調製法5:トリメチル−[2−(ピラゾール−1−イルメトキシ)エチル]シランの合成
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
1H−ピラゾール(320.0g、4.70mol)のTHF(0.96L)中溶液を水素化ナトリウム(206.8g、5.17mol)のTHF(2.24L)中溶液に0℃にて窒素雰囲気下で添加する。混合物を1時間5℃で撹拌する。2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(752.2g、4.51mol)を混合物に10℃にて30分間添加し、そして混合物全体を次いで1時間10℃で、そして4時間25℃で撹拌する。氷冷水(1.0L)を10℃でゆっくりと添加することによって反応をクエンチし、そして30分間撹拌する。ジエチルエーテル(3×1.5L)で抽出し、有機層を水(2×2.5L)および食塩水溶液(1.5L)で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして溶媒を蒸発させて、粗油状物を得る。物質をシリカゲルクロマトグラフィー(5%EtOAc中ヘキサン)によって精製して、所望の化合物を透明油状物として得る(980g、105%)。M+1=199。
【0043】
調製法6:2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボアルデヒドの合成
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
6−ブロモベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(345.0g、1.49mol)のTHF(6.9L)中溶液を−50℃で冷却し、メチルマグネシウムブロミド溶液(1L、THF中1.5M、1.49mol)を30分間にわたって−50℃で滴加する。15分間撹拌し、n−ブチルリチウム(2.1L、ヘキサン中2.5M、5.24mol)を45分間にわたって−50℃で滴加する。懸濁液を1時間−50℃未満で撹拌し、そしてジメチルホルムアミド(0.75L、9.74mol)を30分間にわたって滴加する。混合物をさらに1時間−50℃で、そして1時間25℃で撹拌する。2.5Mクエン酸溶液(4.0L)を−10℃で添加することによって反応をクエンチする。混合物をEtOAc(2×5L)で抽出し、有機相を食塩水(3L)で洗浄する。硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして溶媒を蒸発させる。粗物質をジエチルエーテル(4L)中に懸濁させ、そして2時間撹拌する。固体を濾過し、さらなるジエチルエーテル(1L)で洗浄し、真空下で乾燥させて、所望の化合物を白色固体(228g、85%)として得る。M+1=180。
【0044】
調製法7:6−[ヒドロキシ−[2−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール−3−イル]メチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
2,2−6,6テトラメチルピペリジニルマグネシウムリチウムクロリド複合体(2.26L、トルエン/THF中1M溶液、2.26mol)を1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール(415.5、2.096mol)のTHF(1.03L)中溶液に0℃、不活性雰囲気下で添加し、そして15分間同じ温度で、そして2時間20℃で撹拌する。別のフラスコ中に、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボアルデヒド(300.0g、1.67mol)を数回に分けてNaH(60%鉱油中懸濁液、73.65g、1.84mol)のTHF(3L)中溶液に0℃で添加し、15分間0℃で、そして1時間20℃で撹拌する。次いで第1フラスコの中身を第2フラスコ中に10℃で30分間にわたって添加する。混合物全体を23℃まで昇温させ、16時間その温度で撹拌する。2Mクエン酸溶液(3.0L)を5℃で添加することによって反応をクエンチする。EtOAc(3×3.0L)で抽出する。有機抽出物を組み合わせ、水(8×3.0L)および食塩水溶液(3.0L)で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させて粗褐色粘稠性油状物を得る。粗物質をアセトニトリル(10L)中に溶解させ、ヘキサン(15.0L)を添加し、混合物を20分間激しく撹拌する。両層を分離し、下層を蒸発させて所望の化合物(643g、101%)を固体として得る。M+1=378。
【0045】
調製法8:6−[2−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール−3−カルボニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
活性化酸化マンガン(IV)(921.0g、5.0eq)を6−(ヒドロキシ(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(800.0g、2.12mol)の1,4−ジオキサン(4.0L)中溶液に添加する。メカニカルスターラーで60℃にて5時間撹拌する。珪藻土床を通して混合物を濾過し、熱1,4−ジオキサン(10L)で洗浄し、溶媒を蒸発させて、粗固体を得る。固体をEt
2O(5L)中に懸濁させ、30分間25℃で撹拌する。混合物を濾過し、そして真空下で乾燥させて、所望の化合物(590g、74%)を得る。M+1=376。
【0046】
調製法9:6−(1H−ピラゾール−5−カルボニル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン塩酸塩の合成
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
6−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−5−カルボニル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(100g;0.27mol)を塩化水素の溶液(ジオキサン中4M、1.5L)に22℃で滴加する。3時間撹拌し、固体を濾過し、1,4−ジオキサン(100mL)で洗浄し、そして真空下で乾燥させて、所望の化合物(75g、100%)を得る。M+1=246。
【0047】
調製法10:3−(メトキシメチル)−6−[2−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール−3−カルボニル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
6−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−5−カルボニル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(150.0g、0.40mol)のDMF(0.5L)中溶液を水素化ナトリウム(60%鉱油中懸濁液、20.76g、0.52mol)のDMF(1.0L)中撹拌溶液に0℃で25分にわたって滴加する。30分間その温度で撹拌し、そし、そしてメチルクロロメチルエーテル(39.43ml、0.519mol)を0℃で30分間にわたって滴加する。混合物を25℃まで温めながら2時間撹拌する。冷水(1L)を10℃で添加することによって反応をクエンチし、そして10分間撹拌する。EtOAc(3×1.5L)で抽出し、有機層を食塩水(1.5L)および水(2×2.5L)で洗浄する。硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を蒸発させて、さらに精製することなく所望の粗化合物を固体として得る(185g、110%)。M+1=420。
【0048】
調製法11:6−[1−ヒドロキシ−1−[2−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
メチルマグネシウムブロミド(882ml、THF中1.5M、1.32mol)を3−(メトキシメチル)−6−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−5−カルボニル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(185.0g、0.44mol)のTHF(2L)中溶液に0℃で30分にわたって滴加する。25℃まで温めながら、混合物を4時間撹拌する。水(1.0L)および塩化アンモニウム飽和水溶液(1L)をゆっくり添加することによって反応をクエンチする。EtOAc(2×2.5Lで抽出し、有機層を食塩水(3L)および水(3L)で洗浄する。硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして溶媒を蒸発させて、さらに精製することなく所望の粗化合物を固体として得る(190g、99%)。M+1=436。
【0049】
調製法12:3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)ビニル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
6−(1−ヒドロキシ−1−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−5−イル)エチル)−3−(メトキシメチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(150g、0.34mol)のジクロロメタン(500mL)中溶液に、トリフルロ酢酸(trifluroacetic acid)(280ml、3.72mol)を0℃で30分にわたって滴加する。まず1時間0℃で、次いで25℃まで温めながら16時間撹拌する。NaHCO
3の飽和水溶液を非常にゆっくりと添加することによってクエンチする。DCM(2×2L)で抽出し、有機層を食塩水(2L)および水(3×2L)で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗固体(約100g)を得る。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中60〜90%EtOAc)によって精製して、所望の化合物を白色固体として得る(75g、76%)。M+1=288。
【0050】
調製法13:3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
Pd/C(10%wt/wt、50%水分、29.0g)を6−(1−(1H−ピラゾール−5−イル)ビニル)−3−(メトキシメチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(125.0g、0.44mol)のMeOH(2.5L)中溶液に添加する。混合物を水素雰囲気(50psi)下のParrリアクター中に入れ、そして30℃で5時間撹拌する。混合物を珪藻土で濾過し、溶媒を蒸発させて、淡黄色粘稠性油状物を得る。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン中40から50%EtOAc)によって精製して、所望の化合物を固体として得る(88.3g、71%)。M+1=290。
【0051】
調製法14:3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1および異性体2の単離
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、(R,R)Whelk−O1、20%EtOH/CO
2、5mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1は2.0分の保持時間を有し、そして異性体2は2.7分の保持時間を有する。
【0052】
調製法15:[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール、異性体1、2、3および4の単離
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノールは、2回の分離を使用するキラルクロマトグラフィーによってそのジアステレオマーに分割される。第1分離では、Chiralpak(登録商標)AD−H、20%IPA/CO2、5mL/min、270nmを使用する。異性体1および異性体2は1分の保持時間を有する混合物であり、異性体3は1.16分の保持時間を有し、異性体4は1.52分である。異性体1および2は、Chiralcel(登録商標)OJ−H、40/60IPA/ヘキサン、1mL/min、270nmを使用して分離される。異性体1は5.12分の保持時間を有し、異性体2は5.48分である。NOE実験は、異性体1および2がシスジアステレオマーであり、異性体3および4がトランスジアステレオマーであることを示す。LCMS(低)異性体1 rt=0.614分、M+1=198、異性体2 rt=0.615分、M+1=198、異性体3 rt=0.611分、M+1=198、異性体4 rt=0.611分、M+1=198。
【0053】
調製法16:2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン、異性体1の合成
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール(0.9g、4.6mmol)をジクロロメタン(5mL)中に溶解させ、次いでジヒドロピラン(500uL、5.5mmol)およびp−トルエンスルホン酸(39mg、0.23mmol)を添加する。混合物を室温で3日間撹拌し、次いで混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンを用いて2回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中60%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジンを透明油状物(816mg、2.8mmol、60%)として得る。LCMS(低)異性体1 rt=1.073分。質量は観察されなかった。
【0054】
調製法17:2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン、異性体2の合成
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール(1.12g、5.7mmol)をジクロロメタン(6mL)中に溶解させ、次いでジヒドロピラン(623uL、6.8mmol)およびp−トルエンスルホン酸(49mg、0.28mmol)を添加する。混合物を室温で3日間撹拌し、次いで混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンを用いて2回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中60%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジンを透明油状物(1.1g、3.9mmol、69%)として得る。LCMS(低)異性体2 rt=1.079分。質量は観察されなかった。
【0055】
調製法18:2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン、異性体3の合成
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール(0.88g、4.5mmol)をジクロロメタン(5mL)中に溶解させ、次いでジヒドロピラン(489uL、5.4mmol)およびp−トルエンスルホン酸(38mg、0.22mmol)を添加する。混合物を室温で3日間撹拌し、次いで混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンを用いて2回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中60%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジンを透明油状物(880mg、3.0mmol、67%)として得る。LCMS(低)異性体3 rt=1.057分。質量は観察されなかった。
【0056】
調製法19:6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体4(トランス)の合成
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール(0.82g、4.2mmol)をジクロロメタン(4mL)中に溶解させ、次いでジヒドロピラン(456uL、5.0mmol)およびp−トルエンスルホン酸(36mg、0.21mmol)を添加する。混合物を室温で3日間撹拌し、次いで混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンを用いて2回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中60%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジンを透明油状物(0.87g、3.1mmol、74%)として得る。LCMS(低)異性体4 rt=1.061分。質量は観察されなかった。
【0057】
調製法20:2−フルオロ−5−メタンスルフィニル−ピリジンの合成
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
化合物m−クロロパーオキシ安息香酸(6.0g、26.8mmole)をジクロロメタン(50mL;50.000mL)中2−フルオロ−5−メチルスルファニル−ピリジン(3.49g、24.4mmole)に約0℃で添加する。出発物質が完全に消費された後、混合物をジクロロメタンで約80mLの合計体積まで希釈し、固体を濾過する。溶液を1N水酸化ナトリウムおよび塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、無色油状物を得る。80グラムのシリカゲル(50%、次いでヘキサン中100%酢酸エチル、65mL/min)上で精製して、2.79gの2−フルオロ−5−メチルスルフィニル−ピリジンをワックス状白色固体として得る。LCMS(低)rt=0.427、M+1=160.0。
【0058】
調製法21:5−(ブロモメチル)−2−フルオロ−ピリジンの合成
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
N−ブロモスクシンイミド(98.9mmol、17.6g)、過酸化ベンゾイル(4.49mmol、1.10g)を2−フルオロ−5−メチル−ピリジン(90mmol;10g)のCCl
4(100mL)中溶液に添加する。2時間加熱還流し、冷却し、濾過し、そして濃縮する。LC(330gシリカ)によって精製し:粗混合物を最小体積のDCM中に溶解させ、カラムに添加し、EtOAc/ヘキサン(1:9)から1:1の勾配で50分にわたって溶出させて、表題中間体(9.2g、54%)を淡黄色油状物として得る。質量スペクトル(m/z):190(M+1)。
【0059】
調製法22:2−フルオロ−5−(トリアゾール−1−イルメチル)ピリジンの合成
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
K
2CO
3(5.78mmol、800mg)および5−(ブロモメチル)−2−フルオロ−ピリジン(5.3mmol、1.0g)を1H−1,2,3−トリアゾール(6.4mmol、0.38mL)のアセトニトリル(16mL)中溶液に添加する。室温で72時間撹拌する。分液漏斗中に注ぎ、EtOAc(200mL)および水(50mL)で希釈する。水(50mL)、次いで食塩水(50mL)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(40gシリカ)によって精製し:粗混合物を最小体積のDCM中に溶解させ、カラムに添加し、ヘキサン/EtOAc(1:1)からEtOAcで45分にわたって溶出させて、2−フルオロ−5−(トリアゾール−2−イルメチル)ピリジン(300mg、32%)を白色固体(第1溶出、質量スペクトル(m/z):179(M+1))として、そして表題中間体(第2溶出、600mg、64%)を白色固体として得る。質量スペクトル(m/z):179(M+1)。
【0060】
調製法23:6−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−カルボニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸カリウム(1.15kg、8.35mol)を6−(1H−ピラゾール−5−カルボニル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン塩酸塩(600g、2.09mol)のDMF(4.80L)中溶液に40℃で数回に分けて添加する。混合物を45分間撹拌し、5−ブロモ−2−フルオロピリジン(404.05g、2.30mol)のDMF(600mL)中溶液に添加する。次いで反応を130℃で10時間撹拌する。反応を10℃まで冷却し、水(12L)を添加する。混合物を20℃で3.5時間撹拌し、濾過し、水(3L)で洗浄し、真空下で16時間乾燥させる。物質をまずエタノール(3.9L)で、次いでヘキサン(3L)でスラリー化させる。物質を真空下で24時間乾燥させて、所望の化合物(824g、98%)を得る。M+1=402。
【0061】
以下の化合物を基本的に調製法23によって調製する。
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0062】
調製法38:6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(5.8g、13.66mmol)をテトラヒドロフラン(74mL)中に溶解させ、そして水素化ホウ素リチウム(470mg、20.5mmol)を室温で添加する。混合物を50℃まで一晩加熱する。混合物を0℃まで冷却し、塩化アンモニウム飽和水溶液を慎重に添加する。酢酸エチルと水との間で分配し、次いで酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから100%酢酸エチルまでの工場意を使用して混合物をクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(3.2g、8.1mmol、59%)として得る。LCMS(低)rt=2.07分、M+1=397。
【0063】
調製法39:2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチルの合成
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(3.2g、8.1mmol)をテトラヒドロフラン(81mL)中に溶解させ、そして混合物を0℃まで冷却する。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(9.7ml、9.7mmol、テトラヒドロフラン中1M溶液)を添加し、そして混合物を室温まで1時間温める。混合物を0℃まで冷却し、ブロモ酢酸エチル(2.24ml、20.2mmol)を添加し、次いで混合物を一晩室温にする。混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈し、混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。残留物は、ヘキサンからヘキサン中40%酢酸エチルまでの勾配を使用してクロマトグラフにかけて、2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチルを明黄色油状物(1.64g、3.4mmol、41%)として得る。LCMS(低)rt=2.50分、M+1=483。
【0064】
調製法40:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチル(1.64g、3.4mmol)をテトラヒドロフラン(35mL)中に溶解させ、水素化ホウ素リチウム(222mg、10.2mmol)を室温で添加する。混合物を50℃で4時間加熱する。混合物を0℃まで冷却し、慎重に塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、次いで酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。50%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用して混合物をクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(1.36g、3.1mmol、91%)として得る。LCMS(低)rt=2.10分、M+1=441。
【0065】
調製法41:2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸の合成
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチル(2.3g、4.77mmol)をテトラヒドロフラン(38mL)中に溶解させ、水酸化リチウム(2g、47.66mmol)および水(9mL)を添加する。混合物を一晩室温で撹拌する。溶液を1N水酸化ナトリウムで塩基性にし、ジエチルエーテルで抽出する。水溶液を1N塩酸で酸性にし、酢酸エチルで2回抽出する。酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸を白色固体(2.25g、4.95mmol、104%)として得る。LCMS(低)rt=1.14分、M+1=455。
【0066】
調製法42:N−メトキシ−2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]−N−メチル−アセトアミドの合成
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸(2.25g、4.95mmol)をジクロロメタン(15mL)中に溶解させ、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.13g、5.89mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.52g、5.33mmol)およびピリジン(2.7mL、33.4mmol)を添加する。混合物を3日間撹拌する。混合物を飽和重炭酸ナトリウムおよび食塩水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出する。有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。30%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、N−メトキシ−2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]−N−メチル−アセトアミドを白色固体(1.27g、2.50mmol)として得る。LCMS(低)rt=1.20分、M+1=498。
【0067】
調製法43:6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
N−メトキシ−2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]−N−メチル−アセトアミド(1.27g、2.55mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)中に溶解させ、混合物を−20℃に冷却する。メチルマグネシウムブロミド(2.5mL、7.5mmol、ジエチルエーテル中3M溶液)をゆっくりと添加し、そして混合物を室温まで昇温させる。さらに20分間撹拌し、次いで混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈する。混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから80%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(.8g、69%)として得る。LCMS(低)rt=1.22分、M+1=453。
【0068】
調製法44:6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−(メトキシメチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
圧力バイアルに6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−(メトキシメチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(1.98g、4.0mmole)、リン酸カリウム(1.7g、8.0mmole)、1,1’−ビ−2−ナフトール(230.3mg、804.3μmole)、臭化銅(I)(115.4mg、804.3μmole)、および4−ヒドロキシピペリジン(610.2mg、6.0mmole)を仕込む。次いで無水ジメチルホルムアミド(4.0mL)を添加する。Arガスをバイアルに1分間吹き込む。バイアルを密封し、85℃で24時間加熱する。反応混合物をTHFで希釈し、濾過する。ろ液を濃縮すると暗色油状物になる。50〜100%EtOAc/ヘキサンを使用して油状物を精製する。表題化合物を黄色がかった油状物3141358(1.44g、3.1mmole、76.91%収率)として得る。M+1=466。
【0069】
調製法45:6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
基本的に調製法44により、6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンおよび4−メチルピペリジン−4−オールを出発物質として使用して、表題化合物を調製する。M+1=566。
【0070】
調製法46:6−(1−(1−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
基本的に調製法44によって、6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンおよび4−エタノールピペリジンを出発物質として使用して、表題化合物を調製する。M+1=580。
【0071】
調製法47:6−(1−(1−(5−((2−ヒドロキシプロピル)チオ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、基本的に調製法44により6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンおよび1−メルカプト−2−プロパノールを適切な出発物質として使用して調製する。M+1=543。
【0072】
調製法48:2−((6−(3−(1−(2−オキソ−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)チオ)プロパン酸エチルの合成
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、基本的に調製法44により、6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンおよび2−メルカプトプロピオン酸エチルを適切な出発物質として使用して調製する。M+1=585。
【0073】
調製法49:6−{1−[1−(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−エチル}−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
ジメチルホルムアミド(110mL)中3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(6.5g、22.5mmole)に水素化ナトリウム(95%、851mg、33.7mmole)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌する。3,6−ジクロロピリダジン(6.69g、44.9mmole)を添加し、混合物を室温で撹拌する。約30分後、反応を酢酸エチル(約400mL)で希釈し、水、1N塩化リチウムおよび塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。混合物を濾過し、濃縮し、2つの220gシリカゲルカラム上、ヘキサン中0〜30%酢酸エチルで精製して、6−{1−[1−(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−エチル}−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(6.1g、67.57%収率)を白色固体として得る。LCMS(低)rt=1.27分、M+1 402.0
【0074】
調製法50:6−(1−{1−[6−(2−ヒドロキシ−エチルスルファニル)−ピリダジン−3−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
2−メルカプトエタノール(0.18ml、2.57mL)を6−{1−[1−(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−エチル}−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(860mg、2.14mmole)および炭酸セシウム(1.55g、4.71mmole)のジメチルホルムアミド(8mL)中混合物に添加する。約1時間撹拌した後、液体を固体からデカントする。固体をさらなる酢酸エチルで洗浄する。まとめた有機物を1N塩化リチウムおよび塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、濃縮して無色油状物を得る。64gシリカゲル(ヘキサン中15から70%酢酸エチル、65mL/min)上で精製して、6−(1−{1−[6−(2−ヒドロキシ−エチルスルファニル)−ピリダジン−3−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(744mg、78.38%収率)を粘着性白色固体として得る。LCMS(低)rt=1.11分、M+1 444.0。
【0075】
調製法51:3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、(R,R)Whelk−O、4.6×150mm、20%EtOH/80%CO
2、5mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は2.0分であり、異性体2は2.6分である。異性体1を先に進める。
【0076】
調製法52:6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(3.4g、8mmole)のテトラヒドロフラン(40mL)中混合物に、水素化ホウ素リチウムのテトラヒドロフラン中2M溶液(6ml、12mmole)を添加する。混合物を50℃で6時間加熱する。飽和NH4Clをゆっくりと添加することによって反応をクエンチする。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮して、6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2.8g;88%)を得る。LCMS約85%純度(+)397。
【0077】
調製法53:6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボアルデヒドの合成
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2.8g、7mmole)のクロロホルム(75mL)中溶液に酸化マンガン(IV)(6.2g、71mmole)を添加する。混合物を2時間加熱還流する。混合物を室温まで冷却し、フィルターセルのパッドをとおして濾過し、そして濃縮して、6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボアルデヒド(2.55g、91%)を得る。LCMS(+)395.0。
【0078】
調製法54:6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボアルデヒド(2.55g、6.5mmole)およびテトラヒドロフラン(0.2M、30.mL)の混合物を0℃まで冷却し、そしてメチルマグネシウムブロミドの3M溶液(4.3ml、13mmole)。冷却浴をはずし、そして混合物を室温まで温める。約1時間後、反応混合物をNH
4Cl飽和溶液でクエンチし、混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮して、6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2.6g、99%)を得る。LCMS(+)411.0。
【0079】
調製法55:6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリダジン−3−カルボン酸メチルの合成
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−オン(1.47g、5.1mmole)のジメチルホルムアミド(25mL)中混合物に水素化ナトリウム(406mg、10.2mmole、60%分散液)を添加し、そして室温で10分間撹拌する。6−クロロピリダジン−3−カルボン酸エチル(2.4g、12.7mmole)を添加し、混合物を室温で40分間撹拌する。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチルと水との間で分配する。有機層を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(220gシリカゲル、0から60%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリダジン−3−カルボン酸エチル(895mg;40%)を得る。LCMS(+)440.0
【0080】
調製法56:6−[1−[1−[6−(ヒドロキシメチル)ピリダジン−3−イル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリダジン−3−カルボン酸エチル(1.18g、2.7mmole)およびテトラヒドロフランの混合物を0℃まで冷却する。ホウ水素化ナトリウム(113mg、3mmole)を添加し、冷却浴をはずす。2、3時間後、ホウ水素化ナトリウム(113mg、3mmole)を追加し、そして混合物をさらに2、3時間撹拌する。反応を水および飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、EtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、60%EtOAc/ヘキサンから100%EtOAcで溶出)によって精製して、6−[1−[1−[6−(ヒドロキシメチル)ピリダジン−3−イル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(485mg、45%)を得る。LCMS(+)398.0。
【0081】
調製法57:6−[1−[1−(5−フルオロ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1g、3.5mmole)、2,5−ジフルオロピリジン(2.2mL;21mmole)、および炭酸セシウム(1.24g、3.80mmole)の混合物をバイアル中で180℃にて約4時間加熱する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲル、ヘキサンから50%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、6−[1−[1−(5−フルオロ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(614mg;46%)を得る。LCMS(+)385.0
【0082】
調製法58:3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−(5−モルホリノ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
マイクロ波バイアルに6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1g、2.2mmole)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(514mg、0.25equiv(molar);561μmole)、X−phos(0.5equiv(molar);1.12mmole;535.24mg)、ナトリウムt−ブトキシド(445mg、4.5mmole)、トルエン(9mL、0.25M)、およびモルホリン(587mg、6.7mmole)を添加する。バイアルを真空下で空にし、窒素(3×)でフラッシュする。混合物を撹拌しながらマイクロ波中で100℃まで加熱し、30分間保持する。EtOAcを添加し、そして混合物を濾過する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲル、ヘキサンから50%アセトン/ヘキサンで溶出)によって精製して、3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−(5−モルホリノ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(300mg;29%)を得る。LCMS(+)452。
【0083】
調製法59:2−[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]酢酸tert−ブチルの合成
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(8.23g、18.5mmol)をテトラヒドロフラン(110mL、0.2M)中に溶解させる。PEPPSI−ipr(376mg、0.55mmol)を添加し、次いでこの溶液を窒素で20分間パージした後、クロロ(2,2−ジメチルプロパノイルオキシメチル)亜鉛のエーテル中溶液(110.88mLの0.5M溶液、55.4mmol)を添加する。この混合物を窒素下、撹拌しながら80℃まで加熱する。3時間後、反応を周囲温度まで冷却し、酢酸エチルと塩化アンモニウムの飽和水溶液との間で分配する。水層を酢酸エチルで抽出し、まとめた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させる。有機物を濾過し、液体を蒸発させる。この残留物をシリカゲル(330g、ヘキサン中25%EtOAc)で精製して、2−[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]酢酸tert−ブチルを淡黄色泡状物(2.8g、32%)として得る。M+1=481。
【0084】
調製法60:6−[1−[1−[5−(2,2−ジジュウテリオ−2−ヒドロキシ−エチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
2−[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]酢酸tert−ブチル(2.8g、5.96mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)中に溶解させ、これを窒素雰囲気下で撹拌しながら0℃まで冷却する。重水素化アルミニウムリチウム(250mg、5.96mmol)をこの混合物に添加し、そして30分間撹拌する。ロッシェル塩(2N溶液として)を反応に添加し、氷浴を外し、さらに30分間撹拌する。この混合物を酢酸エチルで抽出し、まとめた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させる。この残留物をシリカゲル(330g、ヘキサン中40%EtOAc)で精製して、6−[1−[1−[5−(2,2−ジジュウテリオ−2−ヒドロキシ−エチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを黄色固体(1.8g、73%)として得る。M+1=413。
【0085】
調製法59:2−[(6−ブロモ−3−ピリジル)オキシ]酢酸エチルの合成
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモ酢酸エチル(94.8mmole;15.8g)を2−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン(86.2mmole、15.0g)、アセトニトリル(150mL)、炭酸セシウム(259mmole、84.2g)の溶液に撹拌しながら0℃で滴加する。混合物を25℃で4時間撹拌する。氷水でクエンチし、そしてEtOAc(200mL×3)中に抽出する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、そして濃縮する。生成物をジエチルエーテルおよび石油エーテルから結晶化させて、表題中間体(20.0g、89%)を褐色固体として得る。質量スペクトル(m/z):261.74(M+1)。
【0086】
調製法60:2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]酢酸エチルの合成
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
反応をそれぞれ1.0g(3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、10バッチ(合計:34.5mmole、10g)で実施した。
【0087】
20mLのネジ蓋付バイアルに、3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(3.45mmole、1g)、2−[(6−ブロモ−3−ピリジル)オキシ]酢酸エチル(6.9mmole、1.79g;)、ジメチルスルホキシド(14mL)および炭酸カリウム(8.6mmole、1.2g)を添加する。反応容器を窒素で3回パージする。L−プロリン(0.69mmole、80mg)およびヨウ化銅(I)(0.35mmole、66mg)を添加する。140℃まで加熱し、一晩撹拌する。実験の間に別のバッチをまとめた。反応混合物を氷水(1.5L)に添加し、酢酸エチル(5×500mL)で抽出する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、濃縮する。
【0088】
シリカ上酢酸エチル/ヘキサン(18:82)を用いてフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題中間体(7.1g、44%)を明褐色固体として得る。質量スペクトル(m/z):469(M+1)。
【0089】
調製法61:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下の2口フラスコに、テトラヒドロフラン(40mL)および2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]酢酸エチル(4.4g、9.39mmole)を添加する。混合物を−30℃まで冷却し、撹拌しながら10分間保持する。MeMgBrの溶液(37.5mmole、12.5mL)を反応混合物に窒素下で滴加する。反応混合物を−30℃で1時間撹拌する。NH
4Cl飽和水溶液でクエンチし、酢酸エチル中に抽出する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(シリカ、40g)によって精製し、ヘキサン中28%酢酸エチルで溶出させて、表題中間体(2.6g、60%)を無色油状物として得る。質量スペクトル(m/z):455.0(M+1)。
【0090】
調製法62:6−[1−[1−(5−アミノ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−(5−ニトロ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(5.6mmole、2.3g)をEtOAc(20mL)中スラリーとして5%炭素上パラジウム(0.559mmole、1.2g)の酢酸エチル(70mL)中懸濁液に添加する。水素雰囲気下に置き、周囲温度で一晩撹拌する。真空によって水素を除去し、窒素でパージし、珪藻土でろ過する。濃縮して、表題中間体(1.8g、86%)を白色泡状物として得る。質量スペクトル(m/z):382(M+1)。
【0091】
調製法63:2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]アミノ]酢酸エチルの合成
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム(4.70mmole、188mg)を6−[1−[1−(5−アミノ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(4.2mmole、1.6g)のジメチルホルムアミド(0.73mL)中溶液に添加し、そして室温で20分間撹拌する。ブロモ酢酸エチル(4.70mmole;521μL)を添加し、そして100℃まで6時間加熱する。氷上に注ぎ、EtOAc(200mL)中に抽出し、次いで水(50mL)および食塩水(50mL)で洗浄する。Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(シリカ)によって精製し、ヘキサン/EtOAc(6:4)で溶出させて、表題中間体(900mg、45%)を黄色油状物として得る。質量スペクトル(m/z):468(M+1)。
【0092】
調製法64:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
水素化アルミニウムリチウム(1.0mmole、1.0mLのTHF中1M)を0℃まで冷却した2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]アミノ]酢酸エチル(1.7mmole、800mg)のテトラヒドロフラン(8.5mL)中溶液に滴加し、15分間撹拌する。酒石酸NaK10%/H
2O(ロッシェル塩、5mL)でクエンチし、そして30分間撹拌する。EtOAc(150mL)中に抽出し、水(60mL)および食塩水(60mL)で洗浄する。Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(80gシリカ)によって精製し、85%DCM/MeOHから10%DCM/MeOHで溶出させて、表題中間体(500mg、68%)を黄色油状物として得る。質量スペクトル(m/z):426(M+1)。
【0093】
調製法65:2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]−メチル−アミノ]酢酸エチルの合成
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
ねじ蓋付バイアルに、2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]アミノ]酢酸エチル(1.58mmole、740mg)ジメチルホルムアミド(15.8mL)および水素化ナトリウムを数回に分けて添加する(3.1mmole、127mg)。室温で20分間撹拌し、ヨウ化メチル(4.75mmole、296μL)を添加する。50℃まで6時間加熱し、濃縮し、LC(40gシリカ)によって精製し、ヘキサン/EtOAc(6:4)で溶出させて、表題中間体(300mg、39%)を淡黄色油状物として得る。質量スペクトル(m/z):482(M+1)。
【0094】
調製法66:6−[1−[1−[5−[2−ヒドロキシエチル(メチル)アミノ]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
水素化アルミニウムリチウム(449μmole;449μLのTHF中1M)を2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]−メチル−アミノ]酢酸エチル(747μmole、360mg)の−15℃まで冷却したテトラヒドロフラン(7.5mL)中溶液に滴加する。氷浴を外し、−10℃まで昇温させ、そして10分間撹拌する。酒石酸NaK10%/H
2O(3mL)でクエンチする。30分間撹拌し、EtOAc(50mL)中に抽出し、水(20mL)および食塩水(20mL)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(12gシリカ)によって精製し、20%EtOAc/ヘキサンから60%EtOAc/ヘキサンで溶出させて、表題中間体(220mg、67%)を無色油状物として得る。質量スペクトル(m/z):440(M+1)。
【0095】
調製法67:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1.36g、3.1mmol)をトリフルオロ酢酸(20mL)中に溶解させ、混合物を55℃で一晩加熱する。混合物を蒸発させ、次いでテトラヒドロフラン(20mL)中で再構成し、水酸化アンモニウム(20mL)を添加する。混合物を室温で3時間撹拌し、次いでテトラヒドロフランを蒸発させ、混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈する。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、次いで硫酸ナトリウムを使用して有機物を乾燥させる。混合物を濾過し、次いで50%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルの勾配を使用してクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(0.96g、2.43mmol、79%)として得る。LCMS(低)rt=1.88分、M+1=397。
【0096】
以下の化合物を基本的に調製法67によって調製する。
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0097】
調製法86:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシプロポキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.60g、1.47mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)中に溶解させ、水素化ホウ素リチウム(96mg、4.41mmol)を室温で添加する。混合物を室温で10分間撹拌する。混合物を0℃まで冷却し、慎重に塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、次いで酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシプロポキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(0.53g、1.3mmol、87%)として得る。LCMS(低)rt=1.04分、M+1=411。
【0098】
調製法87:2−[[6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチルの合成
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチル(2g、4.1mmol)をトリフルオロ酢酸(50mL)中に溶解させ、50℃まで一晩加熱する。混合物を室温まで冷却し、次いで混合物を蒸発させ、次いでテトラヒドロフラン(50mL)中で再構成し、水酸化アンモニウム(50mL)を添加する。混合物を室温で2時間攪拌し、次いでテトラヒドロフランを蒸発させ、そして混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈する。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、次いで硫酸ナトリウムを使用して有機物を乾燥させる。混合物を濾過し、次いでヘキサンから70%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用するクロマトグラフにかけて、2−[[6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチルを白色固体(1.1g、2.5mmol、60%)として得る。LCMS(低)rt=2.27分、M+1=439。
【0099】
調製法88:6−[1−[1−[5−[(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)メチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
2−[[6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチル(0.52g、1.15mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)中に溶解させ、0℃まで冷却し、メチルマグネシウムブロミド(1.92mL、5.8mmol、ジエチルエーテル中3M溶液)をゆっくりと添加する。0℃で20分間撹拌し、次いで室温まで1時間温める。混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈し、そして酢酸エチルで3回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから80%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−[(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)メチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(382mg、0.81mmol、70%)として得る。LCMS(低)rt=2.13分、M+1=425。
【0100】
調製法89:6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−(メトキシメチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(700mg、1.4mmole)にトリフルオロ酢酸(14mL;185.2mmole)を添加する。反応を70℃で一晩加熱する。反応混合物を濃縮し、テトラヒドロフラン(14mL)および28%水酸化アンモニウム(14mL)を添加する。反応混合物を室温で3時間撹拌する。反応混合物そ濃縮して有機物を除去する。残存する水溶液を少量の水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×)で抽出する。有機層をまとめ、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を黄色固体(594mg、1.3mmole、93.20%収率)として得る。M+1=449。
【0101】
調製法90:6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
無水ジメチルホルムアミド(7mL)中6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(397mg、885.59μmole)に0℃にてArガス下で水素化ナトリウム(60%分散液、42.50mg、1.06mmole)を数回にわけて添加する。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(177.18mg、1.06mmole)をゆっくりと添加する。氷浴をはずし、反応を室温で2時間撹拌する。反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液中にクエンチし、EtOAc(3×)で抽出する。有機層をまとめ、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、そして濃縮する。残留物は、5%EtOAc/ヘキサンを使用して精製して、表題化合物を透明油状物(275mg、475.33μmole、53.67%収率)として得る。M+1=579。
【0102】
調製法91:6−(1−(1−(5−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)チオ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
無水テトラヒドロフラン(7.92mL)中2−((6−(3−(1−(2−オキソ−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)チオ)プロパン酸エチル(926mg、1.58mmole)に0℃で、シリンジから7分にわたってジイソブチルアルミニウムヒドリド(トルエン中1M、6.33ml、6.33mmole)を数回に分けて添加する。反応混合物を0℃で1時間撹拌する。反応をNH
4Cl飽和水溶液でクエンチし、分液漏斗に移し、少量の水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出する。有機相をまとめる。有機層中にエマルジョンが生じる。有機層を珪藻土で濾過し、珪藻土をEtOAcで洗浄する。ろ液をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮する。残留物は30%EtOAc/ヘキサンを使用して精製する。表題化合物を透明油状物(232mg、427.41μmole、26.99%収率)として得る。M+1=543。
【0103】
調製法92:6−(1−(1−(5−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
無水ジクロロメタン(77mL)中6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(3g、5.44mmole)に0℃で重炭酸ナトリウム(2.06g、24.47mmole)を添加し、続いてデス・マーチン(2.77g、6.52mmole)を4回に分けて7分にわたって添加する。氷浴をはずし、反応混合物を室温まで昇温させる。室温で1時間撹拌後、反応混合物をNa
2S
2O
3飽和水溶液(70mL)でクエンチし、10分間撹拌する。混合物を水(50mL)およびCH
2Cl
2(50mL)で希釈し、分液漏斗に移す。有機層を抽出し、水溶液をCH
2Cl
2(2×)で抽出する。エマルジョンが生じる。有機層をまとめ、珪藻土でろ過して、エマルジョンを除く。ろ液を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮する。65%EtOAc/ヘキサンを用いて残留物を精製して、表題化合物(2.11g、3.84mmole、70.59%収率)を得る。M+1=550。
【0104】
実施例1:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralpak(登録商標)IA、60/40EtOH/ACN(0.2%IPA)、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割した。異性体1の保持時間は3.22分であり、異性体2は5.54分である。
【0105】
実施例2:6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralpak(登録商標)IA、60/40EtOH/ACN(0.2%IPA)、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は3.22分であり、異性体2は4.71分である。
【0106】
実施例3:6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、異性体1の単離
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(960mg、2.3mmole)は、45%MeOH(w/0.2%イソプロピルアミン):55%Lux5μAmylose-2上CO
2、5mL/min、290nmを使用してそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は2.6分であり、異性体2は3.7分である。
【0107】
実施例4:6−{1−[1−(5−メタンスルフィニル−ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−エチル}−3H−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体4の単離
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
6−{1−[1−(5−メタンスルフィニル−ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−エチル}−3H−ベンゾチアゾール−2−オン異性体4を、2回の連続したキラルクロマトグラフィー操作によって異性体の混合物から単離する。Chiralpak(登録商標)AD−H(3×25cm、5um、60/40エタノール/アセトニトリル、30mL/min)上で精製することによって2つのフラクションを得る。最初に溶出するフラクションは、異性体4を含む3つの異性体を含む。この3つの異性体の混合物を次いでChiralpak(登録商標)AS−H(3×25cm、5um、60/40エタノール/アセトニトリル、25mL/min)上で分離する。最後に溶出する異性体である異性体4は、Chiralpak(登録商標)AS−Hカラム(4.6×150mm)上で60/40エタノール/0.2%イソプロピルアミンを含むアセトニトリル、1.0mL/minで溶出させて、6.06分の保持時間を有する。LCMS(低)rt=1.804分、M+1=385.0。
【0108】
実施例5:6−[1−[1−[5−[2−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−[1−[5−[2−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを、Chiralcel(登録商標)OD−H、40%メタノール/CO
2、5ml/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってその立体異性体に分割した、r.t.(異性体2)=4.22分。
【0109】
実施例6および7:6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1および異性体2の単離
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの2つの活性なジアステレオマーを、Chiralpak(登録商標)AD−H、4.6×150mm、40%ACN/60%MeOH、0.6mL/min.、250nmを使用するキラルクロマトグラフィーによって分離する。異性体1保持時間は7.6分であり、異性体2は10.6分である。
【0110】
実施例8:6−[1−[1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−[1−[1−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralpak(登録商標)AD−H、4.6×150mm、40%CAN/0.2%IPAmを含む60%EtOH、0.6mL/min、250nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は6.0分であり、異性体2は11.0分である。
【0111】
実施例9:6−[1−[1−[6−(ヒドロキシメチル)ピリダジン−3−イル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−[1−[1−[6−(ヒドロキシメチル)ピリダジン−3−イル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralpak(登録商標)AD−H、4.6×150mm、3/2EtOH/ACN0.2%IPAm、1mL/min、225nmを用いるキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は3.26分であり、異性体2は4.29分である。
【0112】
実施例10:6−[1−[1−(5−フルオロ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−[1−(5−フルオロ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralcel(登録商標)OJ−H、30%MeOH/CO
2、5mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は2.21分であり、異性体2は2.75分である。
【0113】
実施例11:6−[1−[1−[5−(2,2−ジジュウテリオ−2−ヒドロキシ−エチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−[1−[1−[5−(2,2−ジジュウテリオ−2−ヒドロキシ−エチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralpak(登録商標)AD−H、4.6×150mm、50%ACN/50%MeOH、0.6mL/min、280nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は8.1分であり、異性体2は14.7分である。
【0114】
実施例12:6−[1−[1−(5−モルホリノ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−(5−モルホリノ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(300mg、0.7mmole)とトリフルオロ酢酸(5mL)との混合物を90℃で3時間加熱する。混合物を濃縮乾固する。テトラヒドロフラン(5mL)および28%水酸化アンモニウム(3mL)を添加し、30分間撹拌する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、20%EtOAc/ヘキサンから100%EtOAcで溶出)によって精製して、6−[1−[1−(5−モルホリノ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(136mg、50%)を得る。LCMS(+)408.0
【0115】
6−[1−[1−(5−モルホリノ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralcel(登録商標)OJ−H4.6×150mm、95/5MeOH/CAN 0.2%IPAm、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は4.9分であり、異性体2は7.1分である。
【0116】
実施例13:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの2つのエナンチオマーを、Chiralpak(登録商標)AD、8×40.5cm、40%EtOH/10%IPA/50%ACN、450mL/min、260nmを用いたキラルクロマトグラフィーによって分離する。異性体1の保持時間は8.3分、(492mg、49%)であり、異性体2は18.2分、(468mg、47%)である。
【0117】
実施例14:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの2つのエナンチオマーを、Chiralpak(登録商標)AS−H、2.1×15cm、40%MeOH(0.2%IPAm)/CO
2、70mL/min.、225nmを用いたキラルクロマトグラフィーによって分離する。異性体1の保持時間は3.2分、(110mg、25%)、質量スペクトル(m/z):382(M+1)である。異性体2は4.5分、(137mg、31%)、質量スペクトル(m/z):382(M+1)である。
【0118】
実施例15:6−[1−[1−[5−[2−ヒドロキシエチル(メチル)アミノ]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−[2−ヒドロキシエチル(メチル)アミノ]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの2つのエナンチオマーは、Chiralpak(登録商標)AD−H、3×25cm、80%EtOH/20%ACN、22mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによって分離する。異性体1は保持時間11.3分であって、淡黄色固体として(53mg、28%)であり、異性体2は15.6分であり、淡黄色固体として(52mg、27%)である。
【0119】
実施例16:6−(1−{1−[6−(2−ヒドロキシ−エチルスルファニル)−ピリダジン−3−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−{1−[6−(2−ヒドロキシ−エチルスルファニル)−ピリダジン−3−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンは、キラルクロマトグラフィー(Chiralpak(登録商標)AD(20uM)、8×40.5cm、9:1エタノール:アセトニトリル、450mL/min)によってそのエナンチオマーに分割される。異性体2を白色固体として得る。保持時間は、Chiralpak(登録商標)AD−H4.6×150mmカラム上、9:1エタノール:アセトニトリル、0.6mL/minで溶出させて、8.31分である。LCMS(低)rt=0.980分、M+1400.0。
【0120】
実施例17:6−[1−[1−[5−[(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)メチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−[(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)メチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralcel(登録商標)OJ−H、35%iPrOH/CO
2、5mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は1.77分であり、異性体2は2.36分である。
【0121】
実施例18および19:6−(1−(1−(5−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)チオ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、異性体1および2の単離
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−(1−(5−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)チオ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンは、Chiralpak(登録商標)AD−H、3/2MeOH/ACN0.2%IPAm1.0mL/min、225nmを使用してそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は3.3分であり、異性体2は4.1分であり、異性体3は6.4分であり、そして異性体4は19.1分である。
【0122】
調製法93:6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシ−4−ビニルピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
ビニルマグネシウムブロミド(THF中1M、1.66ml、1.66mmole)に室温で二塩化亜鉛(17.53mg、127.33μmole)をArガス下で添加する。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで温度を0℃まで下げ、6−(1−(1−(5−(4−オキソピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(700mg、1.27mmole)の無水テトラヒドロフラン(1.7mL)中溶液をゆっくりと2分間にわたって添加する。室温で5分後、反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液でクエンチし、5分間撹拌する。混合物を分液漏斗に移し、EtOAc(3×)で抽出する。有機層をまとめ、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、そして濃縮する。残留物は35%EtOAc/ヘキサンを使用して精製する。表題化合物(323mg、558.99μmole、43.90%収率)を得る。M+1=578。
【0123】
調製法94:6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシ−4−ビニルピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシ−4−ビニルピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(320mg、553.8μmole)の無水アセトニトリル(11mL)中溶液にBu
4NF(1M THF、1.7mL、1.7mmole)を添加する。反応混合物を一晩加熱還流する。反応混合物をEtOAc(3x)で希釈し、珪藻土で濾過し、ろ液を濃縮する。残留物は65%EtOAc/ヘキサンを使用して精製して、表題化合物(76mg、169.8μmole、30.66%収率)を得る。。M+1=448
【0124】
実施例20:6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシ−4−ビニルピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、異性体1の単離
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシ−4−ビニルピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンは、Chiralcel(登録商標)OJ−H、40%MeOH/CO
2、5ml/min、225nmを使用してそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は3.5分であり、異性体2は4.0分である。
【0125】
調製法95:6−(1−(1−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
圧力バイアルに6−(1−(1−(5−ヨードピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(1.55g、2.7mmole)、3−メチルアゼチジン−3−オール塩酸塩(496.6mg、4.0mmole)および炭酸セシウム(2.8g、8.6mmole)を仕込む。バイアルにジメチルホルムアミド(4.5mL)を添加し、混合物を5分間Arガス下で撹拌する。バイアルに次いで1,1’−ビ−2−ナフトール(153.4mg、535.8μmole)および臭化銅(I)(76.9mg、535.8μmole)を添加する。アルゴンガスをバイアルに4分間吹き込む。バイアルを密封し、85℃で一晩加熱する。反応混合物をTHFで希釈し、濾過する。ろ液を濃縮すると暗色油状物になる。油状物は40%EtOAc/ヘキサンを用いて精製して、表題化合物(685mg、1.3mmole、48%収率)を得る。M+1=538。
【0126】
実施例21:6−(1−(1−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、異性体1の単離
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−(1−(1−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンは、Chiralcel(登録商標)OJ−H、40%MeOH/CO
2、5ml/min、225nmを使用してそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は3.5分であり、異性体2の保持時間は4.6分である。
【0127】
調製法96:6−(1−(1−(5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、基本的に調製法74により、3−メトキシ−アゼチジン塩酸塩を出発物質として使用して調製する。M+1=538。
【0128】
実施例22:6−(1−(1−(5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、異性体2の単離
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−(1−(5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンは、Chiralpak(登録商標)IA、3/2EtOH/ACN0.2%IPAm、1.0mL/min、225nmを使用してそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は4.1分であり、異性体2は5.9分である。
【0129】
調製法97:6−(1−(1−(5−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、基本的に調製法74により3−メトキシ−3−メチルアゼチジン塩酸塩を出発物質として使用して調製する。M+1=552。
【0130】
実施例23:6−(1−(1−(5−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン異性体2の単離
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−(1−(5−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンは、Chiralpak(登録商標)IA、3/2EtOH/ACN0.2%IPAm1.0mL/min、225nmを使用してそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は4.0分であり、異性体2は4.8分である。
【0131】
調製法98:3−メトキシメチル−6−[1−(1−ピリダジン−3−イル−1H−ピラゾール−3−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
6−{1−[1−(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−エチル}−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(250mg、0.62mmole)および10%Pd/C(250mg)のメタノール(6mL)、テトラヒドロフラン(6mL)およびトリエチルアミン(1mL)中混合物を室温の1atmの水素下、室温で30分間撹拌する。触媒を濾過し、ろ液を濃縮する。残留物を酢酸エチル中に溶解させ、水、0.1N塩酸および塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。24gシリカゲル上で精製(15からヘキサン中60%酢酸エチル、65mL/min)することによって、156mgの3−(メトキシメチル)−6−[1−(1−ピリダジン−3−イルピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを無色油状物として得る。LCMS(低)rt=2.03分、M+1=368.0。
【0132】
実施例24:6−[1−(1−ピリダジン−3−イル−1H−ピラゾール−3−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−(1−ピリダジン−3−イル−1H−ピラゾール−3−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンは、キラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。Chiralpak(登録商標)AD8x40.5cm、40%アセトニトリル/60%メタノール、450mL/min。異性体2はChiralpak(登録商標)AD−H4.6×150mmカラム上で、40%アセトニトリル/60%メタノール、0.6mL/minで溶出させて、14.3分の保持時間を有する。LCMS(低)rt=1.807分、M+1=324.0。
【0133】
調製法99:3−メトキシメチル−6−(1−{1−[5−(2−オキソ−プロピル)−ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
フレーム乾燥したバイアルにトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(54mg、0.06mmole)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’−メチルビフェニル(52mg、0.12mmole)およびテトラヒドロフラン(2mL)を仕込む。バイアルをアルゴンで約2分間フラッシュし、加熱ブロック中で約45℃まで約20分間加熱する。別のフレーム乾燥したバイアルに6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(530mg、1.19mmole)、三塩基性リン酸カリウム(631mg、2.98mmole)およびアセトン(5mL)を仕込み、そしてアルゴンで5分間フラッシュする。触媒溶液をこの混合物に添加し、加熱ブロック中で70℃まで加熱する。出発物質が残存していなかったら、混合物を室温まで冷却する。混合物を水とテトラヒドロフランとの間で分配する。有機層を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、暗橙色油状物を得る。40gシリカゲル上で精製(ヘキサン中0から40%酢酸エチル、65mL/min)して、158mgの6−[1−[1−(5−アセトニル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを明黄色ガム状物として得る。LCMS(低)rt=2.255分、M+1=423.2。
【0134】
調製法100:6−(1−{1−[5−(2−オキソ−プロピル)−ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−(5−アセトニル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(150mg、0.36mmole)のトリフルオロ酢酸(8mL)中溶液を窒素下で一晩沸騰させる。混合物を濃縮し、テトラヒドロフラン(6mL)および30%水酸化アンモニウム(0.75mL)中に溶解させ、そして室温で約30分間撹拌する。シリカゲル(約12g)を添加し、溶媒を除去する。40gシリカゲル上で精製(ジクロロメタン中0から6%メタノール、65mL/min)することにより、100mgの6−[1−[1−(5−アセトニル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色泡状物として得る。LCMS(低)rt=2.016分、M+1=379.2。
【0135】
調製法100a:6−[1−[1−(5−アセトニル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−[1−(5−アセトニル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを、Chiralpak(登録商標)AD−Hカラム上キラルクロマトグラフィー(3×25cm、5um、9:1メタノール:0.2%イソプロピルアミンを含むアセトニトリル、40mL/min)によってその異性体に分離する。異性体2は、Chiralpak(登録商標)AD−H4.6×150mmカラム上、9:1メタノール:0.2%イソプロピルアミンを含むアセトニトリルで1.0mL/minにて溶出させて、6.065分の保持時間を有する。LCMS(低)rt=2.058分、M+1=379.0。
【0136】
調製法101:6−((S)−1−{1−[5−(2−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
ホウ水素化ナトリウム(0.011g、0.27mmol)を6−[(1S)−1−[1−(5−アセトニル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2(0.104g、0.27mmol)のメタノール(3mL)およびテトラヒドロフラン(1mL)中溶液に添加する。約25分間撹拌後、反応を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで希釈する。有機層を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。40gシリカゲル上で精製し、ヘキサン中0から100%酢酸エチルで溶出させて、85mgの6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシプロピル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体として得る。LCMS(低)rt=1.956分、M+1=381.0。
【0137】
実施例25:6−((S)−1−{1−[5−(2−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−{1−[5−(2−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−3−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンは、2.0×25cmLux Amylose-2、5ミクロンカラム上、二酸化炭素中25%エタノールで70mL/minにて溶出させて、その異性体に分離する。異性体2は、Lux Amylose-2カラム上で二酸化炭素中25%エタノール、5mL/minで溶出させて4.93分の保持時間を有する。LCMS(QC_T0)rt=1.492分、M+1=381.0。
【0138】
調製法102:5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−フルオロ−ピリジンの合成
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジン(4.0g、22.5mmol、1equiv.)およびテトラヒドロピラン−4−オン(2.28g、22.5mmol、1equiv.)の1,4−ジオキサン(26mL)中溶液に、p−トルエンスルホニルヒドラジド(4.32g、22.5mmol、1equiv.)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(X−Phos)(442mg、900umol、0.04equiv.)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(309mg、337umol、0.015equiv.)、およびリチウムt−ブトキシド(4.14g、51.75mmol、2.3equiv.)を添加する。混合物を110℃で一晩加熱した後、それを室温まで冷却し、珪藻土で濾過し、そして濾過した固体をジクロロメタンで洗浄する。ろ液を濃縮して油状物にし、シリカクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中0〜10%酢酸エチルで溶出させて、5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−フルオロ−ピリジン(838mg、4.63mmol、21%)を油状物として得る。LCMS(低pH):180、M+H、r.t.=1.53分。
【0139】
調製法103:6−[1−[1−[5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(680mg、2.35mmol、1equiv.)のN,N−ジメチルホルムアミド(7mL)中溶液に、リチウムt−ブトキシド(285mg、3.53mmol、1.5equiv.)を添加する。混合物を15分間撹拌し、次いで5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−フルオロ−ピリジン(631mg、3.53mmol、1.5equiv.)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中溶液を添加する。この混合物をマイクロ波リアクター中180℃で2時間加熱し、次いで周囲温度まで冷却し、酢酸エチルと水との間で分配する。水層を酢酸エチル(3×)で抽出した後、まとめた抽出物を水、食塩水で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。これを濾過し、ろ液を濃縮して油状物を得、これをシリカクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中0〜10%酢酸エチルで溶出させて、6−[1−[1−[5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(286mg、0.64mmol、27%)を泡状物として得る。LCMS(低pH):449、M+H、r.t.=2.59分。
【0140】
調製法104:3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−(5−テトラヒドロピラン−4−イル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(280mg、624umol、1equiv.)の酢酸エチル(30mL)中溶液に10%パラジウム/炭素(195mg)を添加する。水素を充填したバルーンを接続し、混合物を周囲温度で20時間撹拌する。混合物をフィルターセルで濾過し、濾過した固体を酢酸エチルで洗浄する。ろ液を濃縮して、3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−(5−テトラヒドロピラン−4−イル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(260mg、0.58mmol、93%)を固体として得る。LCMS(低pH):451、M+H、r.t.=2.44分。
【0141】
実施例26:6−[1−[1−(5−テトラヒドロピラン−4−イル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−(5−テトラヒドロピラン−4−イル−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの化合物は、Chiralcel(登録商標)OJ−H、40%メタノール/CO2、5ml/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってその立体異性体に分割する。(異性体1)=2.71分。
【0142】
調製法105:2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボアルデヒドの合成
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
6−ブロモ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(9.91g、43mmol、1equiv.)のテトラヒドロフラン(100mL)中冷却(−78℃)溶液に、メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3M)(16.51ml、49.5mmol、1.15equiv.)を添加する。30分後、内温を−50℃よりも低く維持する速度でテトラヒドロフラン(200mL)を添加する。混合物を−78℃まで冷却し、tert−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M)(96.2ml、163.6mmol、3.8equiv.)を滴加する。N,N−ジメチルホルムアミド(19.98ml、258mmol、6equiv.)を添加し、混合物を冷却浴から取り出し、2時間撹拌する。混合物を水で希釈し、水層を1N HClでpH3に調節する。水層を酢酸エチル(5×)で抽出し、まとめた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、固体を得る。粗固体をスラリー化し、1:1ジエチルエーテル/ヘキサン中で30分間撹拌し、次いで濾過し、乾燥させて、2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボアルデヒド(7.37g、41.1mmol、95%)を固体として得る。LCMS(低pH):r.t.=1.32分。
【0143】
調製法106:2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボアルデヒドの合成
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム(2.44g、61.1mmol、1.5equiv.)を2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボアルデヒド(7.3g、40.74mmol、1equiv.)のN,N−ジメチルホルムアミド(125mL)中冷却(0℃)溶液に添加する。混合物を20分間撹拌し、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(9.39ml、52.9mmol、1.3equiv.)を滴加する。混合物を一晩周囲温度で撹拌し、塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで希釈する。有機層を食塩水(5×)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して油状物にする。それをシリカクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中0%〜20%酢酸エチルで溶出させて、2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボアルデヒドを固体(9.5g、30.7mmol、75%)として得る。LCMS(低pH):r.t.=2.52分。
【0144】
調製法107:6−[ヒドロキシ−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)メチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール(762mg、5mmol、1equiv.)の−78℃で冷却したテトラヒドロフラン(35mL)中溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M)(2.2ml、5.5mmol、1.1equiv.)を滴加する。混合物を0℃まで10分間温め、次いで周囲温度まで10分間温める。それを−78℃まで冷却し、2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボアルデヒド(1.55g、5mmol、1equiv.)のテトラヒドロフラン(7mL)中溶液を添加する。混合物を−78℃で1時間撹拌し、塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで抽出する。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して油状物にし、これをシリカクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中0〜45%酢酸エチルで溶出させて、6−[ヒドロキシ−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)メチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1.99g、4.31mmol、86%)をジアステレオマーの混合物として得る。LCMS(低pH):r.t.=2.27分。
【0145】
調製法108:6−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−カルボニル)−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
酸化マンガン(IV)(2.17g、21.23mmol、5equiv.)を6−[ヒドロキシ−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)メチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1.96g、4.25mmol、1equiv.)のクロロホルム(20mL)中溶液に添加し、そして混合物を75℃で90分間加熱する。混合物を冷却し、珪藻土で濾過し、そしてろ液を濃縮して、6−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−カルボニル)−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2g、4.25mmol、100%)を得る。LCMS(低pH):376、M−THP+H、r.t.=2.82分。
【0146】
調製法109:6−[1−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ビニル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
(メチル)トリフェニルホスホニウムブロミド(515mg、1.44mmol、1.3equiv.)のテトラヒドロフラン(15mL)中冷却(−78℃)懸濁液に、1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中溶液)(1.44ml、1.44mmol、1.3equiv.)を添加し、混合物を0℃まで30分間温める。6−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−カルボニル)−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(510mg、1.11mmol、1equiv.)のテトラヒドロフラン(15mL)中溶液を滴加し、混合物を室温で3時間撹拌する。溶液を塩化アンモニウム飽和水溶液で希釈し、酢酸エチル(2×)で抽出する。まとめた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して油状物にし、これをシリカクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中0〜35%酢酸エチルで溶出させて、6−[1−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ビニル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(420mg、0.92mmol、83%)を得る。LCMS(低pH):373、M−THP+H、r.t.=2.86分。
【0147】
調製法110:6−[1−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ビニル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(420mg、917umol、1equiv.)のエタノール(10mL)中溶液に10%Pd/C(150mg)を添加する。水素を充填したバルーンを接続し、混合物を周囲温度で1時間撹拌する。混合物を珪藻土で濾過し、ろ液を濃縮して、6−[1−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(401mg、0.87mmol、95%)を得る。LCMS(低pH):r.t.=1.33分。
【0148】
調製法111:6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(8.6g、18.71mmol、1equiv.)のジクロロメタン(250mL)中溶液にトリフルオロ酢酸(250mL)を添加し、そして混合物を2時間撹拌する。混合物を蒸発させ、残留物をテトラヒドロフラン(250mL)中に溶解させ、濃水酸化アンモニウム水溶液(250mL)で処理し、そして室温で一晩撹拌する。混合物を部分的に濃縮し、残留物を食塩水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出する。まとめた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。残留物をシリカクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中0〜6%メタノールで溶出させて、6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2.8g、11.41mmol、61%)を白色泡状物として得る。LCMS(低pH):246、M+H、r.t.=1.54分。
【0149】
調製法112:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2.25g、4.99mmol、1equiv.)のジクロロメタン(55mL)中溶液にトリフルオロ酢酸(55mL)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌する。混合物を濃縮して油状物を得、これをジクロロメタンと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配する。水層をジクロロメタンで抽出し、まとめた抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して油状物を得る。粗生成物をジクロロメタン中に溶解させ、1N NaOH水溶液(25mL)で処理し、そして1時間撹拌する。混合物を1N HClでpH5に調節し、水層をジクロロメタンで抽出する。まとめた抽出物を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して油状物を得る。生成物をシリカクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中30%〜70%酢酸エチルで溶出させて、6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1.49g、4.07mmol、81%)を泡状物として得る。LCMS(低pH):367、M+H、r.t.=1.85分。
【0150】
実施例27:6−[(S)−1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralpak(登録商標)AD−H、100%3A ETOH、0.60ml/min、280nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。(異性体2(S異性体))=18.2分。
【0151】
調製法113:6−[1−[1−(5−ジュウテリオ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
テフロン(登録商標)コーティングした撹拌子を備えた95mLのParrオートクレーブに、6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(500mg、1.1mmol)、Pd黒(300mg)、CDCl
3(7ml)、およびトリエチルアミン(210μl)を添加する。容器を密封し、80psigのD
2で加圧し、80℃で一晩撹拌する。混合物を濾過し、CDCl
3でリンスし、濃縮乾固する。混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、ヘキサンから50%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、6−[1−[1−(5−ジュウテリオ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(273mg;66%)LCMS(+)368.2を得る。
【0152】
実施例28:6−[1−[1−(5−ジュウテリオ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−[1−(5−ジュウテリオ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralpak(登録商標)AD−H4.6×150mm、9/1MeOH/ACN0.2%IPAm、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は3.3分であり、異性体2は5.1分である。
【0153】
調製法114:6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチルの合成
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(0.62g、1.5mmole)およびトリフルオロ酢酸(5mL;66mmole)を100℃で5.5時間加熱する。混合物を濃縮乾固する。テトラヒドロフラン(5mL)および28%水酸化アンモニウム(3mL;22mmole)を添加し、0.5時間撹拌する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮して、6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(0.44g、79%)を得る。物質を精製することなく次のステップで使用する。LCMS(+)381.0
【0154】
実施例29:6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の合成
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(440mg、1.2mmole)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に、メチルマグネシウムブロミドのエーテル中3.0M溶液(2.3mL、7mmol)を添加する。生じた固体と、さらなるテトラヒドロフラン(5mL)を添加して撹拌を助ける。2時間後、LCMSは約25%の出発物質が残存していることを示した。さらなるエーテル中メチルマグネシウムブロミド(3M、1.2mL、3.5mmol)を添加し、1時間撹拌する。反応を飽和NH
4Clでクエンチする。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、30〜80%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.33g、75%)を得る。LCMS(+)381.2
【0155】
ラセミ6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralcel(登録商標)OJ−H、4.6×150mm、40%MeOH/CO
2、5mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は1.5分であり、異性体2は2.0分である。
【0156】
調製法115:6−[1−[1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−3−ブテン−2−オール,(43.07g、52.42mL、500mmol)のTHF(250mL)中溶液を5℃まで冷却する。9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(1.07kg、1.20L、600mmol)を3時間にわたって5℃で添加する。23℃まで温めながら16時間撹拌する。水酸化ナトリウムの1M水溶液(629.37mL、629.37mmol)を23℃で添加し、30分間撹拌する。次いで6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(70g、143mmol)を23℃で添加し、そして30分間撹拌する。最後に、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)クロリド(2.98g、3.58mol)を添加し、混合物を75℃で3時間撹拌する。ジクロロメタン(1L)を添加し、水相を分離し、この水相をさらなるジクロロメタン(3×500mL)で洗浄する。次いで塩酸の1M水溶液(約230mL)をpH8になるまでゆっくりと添加する。溶液をEtOAc(2×300mL)で洗浄し、まとめた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ジクロロメタン/ヘキサン50:25:25からEtOAc/ジクロロメタン/ヘキサン60:20:20)によって残留物を精製して、表題化合物を泡状物(30.8g、52%)として得る。M+1=409。
【0157】
実施例30:6−[(1S)−1−[1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−[1−[1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン,(11.2g)は、Celullose Lux2、25%EtOH/n−ヘキサン(0.2%DMEA)、300mL/min、254nmおよびChiralcel(登録商標)OJ−H、35%MeOH(0.2%DMEA)/CO2、65mL/min、260nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマー(異性体1の保持時間は2.27分であり、異性体2は2.77分である)に分割されて、所望の化合物を白色固体として得る(5.07g、ee98%)。
【0158】
調製法116:6−[1−[1−[5−(3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシプロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(500mg、1.1mmole)、アセトニトリル(4mL)、および炭酸カリウム(442mg、3.20mmole)の混合物に、
【0159】
2−(3−ブロモプロポキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(595mg、2.7mmole)を添加する。混合物を70℃で3日間加熱する。混合物をEtOAcと水との間で分割し、水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。
【0160】
実施例31:6−[1−[1−[5−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−[1−[1−[5−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンオンは、Chiralpak(登録商標)IA、4.6×150mm、3/2EtOH/ACN0.2IPAm、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は3.25分であり、異性体2は7.94分である。
【0161】
調製法117:6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリダジン−3−カルボン酸メチル、異性体2の単離
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリダジン−3−カルボン酸メチルは、Chiralpak(登録商標)AD−H、4.6×150mm、40/60ACN/EtOH、0.6mL/min、280nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は6.5分であり、異性体2は7.7分である。異性体2を次のステップに進める。
【0162】
実施例32:6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]ピリダジン−3−カルボキサミド、異性体1の合成
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリダジン−3−カルボン酸エチル(異性体2)(0.89g、2.0mmole)とトリフルオロ酢酸(20mL)との混合物を70℃で一晩加熱する。混合物を濃縮乾固させ、テトラヒドロフラン(20mL)および28%水酸化アンモニウム(15mL)を添加し、室温で3時間撹拌する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(3×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質を逆相クロマトグラフィー(150gC18RediSepRf Gold(登録商標)、25〜75%のアセトニトリル中0.1%ギ酸/水中0.1%ギ酸、60mL/min)によって精製する。フラクションを濃縮した後に得られる固体をEtOHで摩砕し、乾燥させる。LCMS(+)367.0、Chiralpak(登録商標)AD−H、4.6×150mm、9/1MeOH/ACN0.2%IPAm、1.0mL/min、225nmを使用するキラル分析。異性体1の保持時間は4.8分である。
【0163】
調製法118:1−(6−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−プロパン−2−オールの合成
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
フレーム乾燥した1Lの丸底フラスコに5−ブロモ−2−フルオロピリジン(10g、56.8mmol)およびジエチルエーテル(200mL)を仕込む。この混合物を窒素雰囲気下、ドライアイス/アセトンで−78℃まで冷却する。この乳白色懸濁液にn−ブチルリチウムの溶液(25mLの2.5M、62.5mmol)を滴加する。この温度で1時間撹拌し、次いで2,2−ジメチルオキシラン(10.1mL、113.6mmol)をゆっくりと添加し、そして氷浴をはずす。2時間後、反応を水でクエンチし、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させる。この残留物をシリカゲルによって精製(330g、ヘキサン中50%EtOAc)して、1−(6−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−プロパン−2−オールを黄褐色油状物(4g、41%)として得る。MS=170(M+1)。
【0164】
実施例33:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の合成
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1.2g、4.89mmol)をジメチルホルムアミド(14mL)中に溶解させ、そしてリチウムt−ブトキシド(17.2g、19.57mmol)をこの溶液に添加し、周囲温度にて窒素雰囲気下で10分間撹拌する。1−(6−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−プロパン−2−オール(4g、23.7mmol)をこの混合物に添加し、そして18時間加熱還流する。反応を周囲温度まで冷却し、酢酸エチルと塩化アンモニウムの飽和水溶液との間で分配する。水層を酢酸エチルで抽出し、まとめた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させる。有機物を濾過し、液体を蒸発させる。結果として得られた残留物をシリカゲル(40g、ヘキサン中50%EtOAc)で精製して、6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明濃厚油状物(1.89g、97%)として得る。M+1=395。
【0165】
ラセミ6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Lux Amylose-2、30%MeOH/CO2、5mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割する。異性体1の保持時間は2.44分であり、異性体2は2.92分である。
【0166】
実施例34:6−[1−[1−[5−(1−メチルイミダゾール−2−イル)スルファニル−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン塩酸塩、異性体1の合成
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(1−メチルイミダゾール−2−イル)スルファニル−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの2つのエナンチオマーは、Chiralcel(登録商標)OJ−H、21×250mm、80%70%CO2/30%MeOH(W/0.2%IPAm)、70mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによって分離される。異性体1:保持時間は6.0分であって、白色固体として(74.61mg、20%)であり、異性体2:7.3分であって、白色固体として(80.8mg、20%)である。
【0167】
HCl塩調製:別に、単離された異性体を、DCMを入れた風袋測定済のビンに移し、真空中で濃縮して、白色固体を得る(100%転移とする)。MeOH(3mL)およびDCM(2mL)中に溶解させ、Et
2O中1.0M HCl(Aldrich)で処理する。溶液を2、3分間回旋させ、次いで濃縮し、Et
2O(5mL)を添加し、再濃縮し、高真空下に1時間置いて、6−[1−[1−[5−(1−メチルイミダゾール−2−イル)スルファニル−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン塩酸塩(異性体1)のHCl塩(80.1mg、20%)を白色固体として、異性体2(80mg、20%を白色固体として得る。
【0168】
実施例35:6−[1−[1−[5−(トリアゾール−1−イルメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン塩酸塩、異性体1の合成
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(トリアゾール−1−イルメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの2つのエナンチオマーは、Chiralcel(登録商標)OJ−H、21×250mm、60%CO
2/40%MeOH、70mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによって分離する。異性体1:保持時間は3.6分であって、白色固体として(80.1mg)であり、異性体2:5.8分であって、白色固体として(79.8mg)である。
【0169】
別に、分離された異性体を、DCMを含む風袋測定済のビンに移し、真空中で濃縮して、白色固体を得る(100%転移とする)を得る。MeOH(3mL)およびDCM(2mL)を溶解させ、Et
2O中1.0M HCl(Aldrich)で処理する。溶液を2、3分間回旋させ、次いで濃縮し、Et
2O(5mL)を添加し、再濃縮し、高真空下に1時間置いて、HCl塩6−[1−[1−[5−(トリアゾール−1−イルメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン塩酸塩(83.3mg、15%)(異性体1)質量スペクトル(m/z):404(M+1)および異性体2(83.5mg、15%)質量スペクトル(m/z):404(M+1)を白色固体として得る。
【0170】
実施例36:2−[[6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]アセトニトリル、異性体2の単離
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
2−[[6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]アセトニトリルの2つのエナンチオマーは、Chiralpak(登録商標)、3×25cm、20%ACN/80%MeOH、30mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによって分離される。異性体1:保持時間は9.1分であって、白色固体として(104mg、30%)質量スペクトル(m/z):378(M+1)であり、異性体2は14.6分、白色固体として(101mg、30%)質量スペクトル(m/z):378(M+1)である。
【0171】
調製法119:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸2−[[6−[3−[(1S)−1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]エチルの合成
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(2.87mmol、504mg)のジクロロメタン(50mL)中溶液に、6−[(1S)−1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2.6mmol、1.0g)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(2.88mmol、552mg)、4−DMAP(0.53mmol、65mg)およびTEA(5.5mmol、0.77mL)を添加し、そして室温で18時間撹拌する。混合物を、DCM(100mL)および水(50mL)を用いて分液漏斗中に注ぐ。有機層を水(50mL)で、次いで食塩水(50mL)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(80gシリカ)によって精製し、EtOAc/ヘキサン2:8から100%EtOAcの勾配で溶出させて、表題中間体(1.1g、78%)を白色泡状物として得る。質量スペクトル(m/z):540(M+1)。
【0172】
実施例37:2−アミノ酢酸2−[[6−[3−[(1S)−1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]エチル塩酸塩の合成
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸2−[[6−[3−[(1S)−1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]エチル(0.834mmol、450mg,)の酢酸エチル(9mL)中溶液を塩酸(1,4−ジオキサン中4M、2.5mmol、0.63mL)に添加し、一晩撹拌する。濾過し、EtOAcで洗浄し、真空オーブン中で乾燥させて、表題化合物(221mg、56%)を白色固体として得る。質量スペクトル(m/z):440(M+1)。
【0173】
調製法120:6−[(1S)−1−[1−[5−(2−ブロモエトキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
6−[(1S)−1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.523mmol、200mg)のDCM(15mL)中スラリーを四臭化炭素(0.829mmol、275mg)およびトリフェニルホスフィン(0.629mmol、165mg)に添加する。室温で3時間撹拌し、次いで混合物を、DCM(100mL)および水(50mL)を用いて分液漏斗中に注ぐ。有機層を水(2×)で、次いで食塩水(1×)で洗浄し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(80gシリカ)によって精製し、EtOAc/ヘキサン(2:8)から100%EtOAcの勾配で溶出させて、表題中間体(100mg、43%)を無色油状物として得る。質量スペクトル(m/z):447(M+1)。
【0174】
実施例38:6−[(1S)−1−[1−[5−(2−モルホリノエトキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン塩酸塩の合成
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
6−[(1S)−1−[1−[5−(2−ブロモエトキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.853mmol、380mg)の1,4−ジオキサン(8mL)中スラリーを炭酸カリウム(2.53mmol、350mg)およびモルホリン(2.5mmol、0.22mL)に添加する。撹拌しながら70℃まで4時間加熱する。EtOAc(100mL)および水(50mL)を用いて分液漏斗中に注ぐ。有機層を水(50mL)で、次いで食塩水(50mL)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(120gシリカ)によって精製し、DCM/MeOH中7M NH
3(98:2)から(90:10)の勾配で溶出させて、表題化合物の遊離塩基(240mg、62%)を白色固体として得る。HCl塩は、DCM(2mL)中に溶解させ、1.1eqのジエチルエーテル中1M HClを添加し、濃縮することによって調製して、表題化合物(242mg、58%)を得る。質量スペクトル(m/z):452(M+1)。
【0175】
調製法121:6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]ビニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
メチルマグネシウムブロミド(MeTHF中3.2M)(1.57L、5.02mol)を6−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−カルボニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(650g、1.62mol)のTHF(6.50L)中黄色懸濁液に23℃で30分にわたって滴加すると、暗緑色混合物になり、内温が43℃まで上昇する。23℃まで冷却しながら1時間撹拌する。混合物を15℃まで冷却し、イソプロピルアルコール(3.25L、42.51mol)を30分にわたって添加することによって反応をクエンチする(反応混合物はオレンジ色に変色し、内温が45℃に上昇する)。再度20℃まで冷却し、塩化アンモニウム飽和水溶液(3LおよびEtOAc(3L)を添加する。有機層を水(3L)で洗浄し、溶媒を蒸発させる。
【0176】
粗残留物をTHF(3.4L)およびイソプロパノール(1.7L)中に懸濁させ、10℃まで冷却する。硫酸98%(105.58mL、1.94mol)を20分にわたって滴加する(内温は30℃まで上昇する)。混合物を50℃で30分間撹拌する。再度10℃まで冷却し、水(3L)およびメチルtert−ブチルエーテル(2.5L)を添加する。有機層を水(1L)、炭酸ナトリウム飽和水溶液(1L)および食塩水(1L)で洗浄する。溶媒を蒸発させて、所望の化合物を黄色固体(592g、92%)として得る。M+1=400。
【0177】
調製法122:6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
C上白金(5%、硫化)(31.46g、159.67mmol)の酢酸エチル(157mL)中スラリーを6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]ビニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(314.63g、788mmol)のDMF(470mL)および酢酸エチル(2.05L)中溶液に添加する。混合物を水素雰囲気(60psi)下、60℃で60時間撹拌する。冷却後、珪藻土のパッドを通して濾過し、そしてケーキをDMF:EtOAc(1:20)で洗浄する。ろ液を水(2×1.0L)で洗浄し、水層をEtOAc(1.0L)で再抽出する。有機層をまとめ、食塩水(3×1.0L)で洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、所望の物質(237.1g、75%)を得る。M+1=402。
【0178】
調製法123:6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸カリウム(764.40g、5.48mol)を6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(764.4g、895.29mmol)のDMF(3.8L)中溶液に添加し、10分間撹拌する。2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(235.68g、250.62mL、1.34mol)を20分にわたって添加し、次いで混合物を16時間23℃で撹拌する。2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(39.28g、41.77mL、223.82mmol)を追加し、そして24時間撹拌する。メチルtert−ブチルエーテル(5L)および水(3L)を添加し、5分間撹拌し、混合物を沈殿させる。上層を取り、そして溶媒を蒸発させる。粗生成物をシリカゲルプラグ(100%ジクロロメタン)によって精製して、所望の化合物をオレンジ色油状物(450g、45%)として得る。M+1=532。
【0179】
調製法124:6−[1−[1−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(535g、1.01mol)の2−メチルテトラヒドロフラン(4L)中懸濁液を23℃で撹拌する。ビス(ピナコラート)ジボロン(281.15g、1.11mol)および酢酸カリウム(296.34g、3.02mol)を数回に分けて添加する。混合物を窒素雰囲気下で撹拌し、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)クロリド(25.16g、30.19mmol)を添加する。次いで反応を80℃で4時間撹拌する。混合物を冷却し、水(2L)を添加し、下側の水相を捨てる。水酸化ナトリウム(2.62kg、2.52mol)を有機相(この時点で内温約30℃)に添加し、そして10分間撹拌する。次いで過酸化水素(205.62ml、228.24g、2.01mol)を20mLずつ30分にわたって添加し、混合物全体を30分間撹拌し、そして静置する。有機層を分離し、チオ硫酸ナトリウム溶液(0.5L)および10%クエン酸水溶液(1L)で洗浄する。有機層を蒸発させて、固体状粗物質を得る。シリカゲルプラグ(100%ヘキサン、次いでヘキサン中30%EtOAc)によって精製して、所望の化合物を白色固体(400g、74%)として得る。M+1=469。
【0180】
調製法125:6−[1−[1−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエトキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸セシウム(725.82g、2.23mol)および2−(2−クロロエトキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(183.37g、167.01ml、1.50equiv)を6−[1−[1−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(400g、742.56mmol)のアセトニトリル(2L)中溶液に添加する。混合物を90℃で3時間撹拌する。反応を冷却し、シクロヘキサン(4L)および水(4L)を添加し、相を分離する。水層をシクロヘキサン(2.5L)で再抽出し、まとめた有機層を蒸発させて、所望の化合物を褐色油状物(420g、81%)として得る。M+1=597。
【0181】
調製法126:6−アセチル−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
−10℃まで冷却したDMF(11.7L)中6−アセチルベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(780g、4.04mol)の溶液に、水素化ナトリウム(193.76g、8.07mol)を5等分して20分にわたって添加する。20分間0℃で撹拌し、次いで2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(857.3ml、4.84mol)を15分にわたって添加する。混合物を0℃で20分間撹拌し、塩化アンモニウム飽和水溶液(1L)および水(1L)を添加することによって慎重にクエンチする。混合物をEtOAc(5L)で抽出し、水相をさらなるEtOAc(3×2L)で再抽出する。まとめた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、所望の粗化合物を黄色油状物(1kg、77%)として得る。M+1=324。
【0182】
調製法127:6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)ビニル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
1−テトラヒドロピラン−2−イル−ピラゾール(395.2g、2.60mol)のTHF(6.4L)中溶液を−78℃まで冷却する。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M)(0.89L、2.225mol)を−78℃で滴加し、混合物を60分間その温度で撹拌する。次いで6−アセチル−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(400g、1.24mol)のTHF(1.2L)中溶液を45分にわたって滴加し、反応混合物全体を−78℃で3時間撹拌する。反応をイソプロパノール(0.89L)で−78℃にてクエンチし、23℃まで温めながら16時間撹拌する。次いで硫酸(405mL)を23℃で添加し、混合物を80℃で18時間撹拌する。反応混合物を0℃まで冷却し、2M NaOH水溶液をpH11になるまでゆっくりと添加する。EtOAc(2×3L)で抽出し、有機相を食塩水(2L)および水(2×2L)で洗浄する。硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて、粗物質を得る。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0〜3%MeOH)を使用して精製して、所望の化合物を暗褐色油状物(382.3g、65%)として得る。M+1=476。
【0183】
調製法128:6−[1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
10%炭素上パラジウム、50%湿潤(200g、0.5%W/W)を6−(1−(1H−ピラゾール−5−イル)ビニル)−3−(メトキシメチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(400g、2.41mol)のEtOAc(3.2L)中溶液に添加する。混合物を水素雰囲気(20psi)下のParrリアクター中に入れ、23℃で16時間撹拌する。混合物を珪藻土で濾過し、ケーキをEtOAc(3×1L)で洗浄し、そしてまとめたろ液を蒸発させて、暗黄色粘稠性油状物を得る。中性アルミナクロマトグラフィー(ヘキサン中1〜10%EtOAc)によって精製して、所望の化合物を固体(95.7g、23%)として得る。M+1=376。
【0184】
調製法129:6−[1−[1−(5−ヨード−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
6−(1−(1H−ピラゾール−5−イル)エチル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(350g、0.87mol)、2−フルオロ−5−ヨードピリジン(233.3g、1.05mol)および炭酸セシウム(642g、1.96mol)をTHF(1.2L)中で組み合わせる。混合物を75℃で16時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、トルエン(5L)を残留物に添加する。スラリーを濾過し、ケーキをトルエン(2×2L)で洗浄する。まとめた有機ろ液を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜15%EtOAc)を使用して残留物を精製して、所望の化合物を明黄色油状物(337.5g、57%)として得る。M+1=579。
【0185】
調製法130:1−(6−フルオロ−3−ピリジル)ペント−4−エン−1−オールの合成
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
2−フルオロ−5−ホルミルピリジン(5.70g、45.6mmol)をTHF(100mL)中に溶解させ、そして−78℃まで冷却する。3−ブテニルマグネシウムブロミド(100mL、50mmol)の溶液をカニューレからゆっくりと20分にわたって添加する。結果として得られた混合物を−78℃で45分間撹拌し、次いで0℃まで温め、2時間撹拌し、次いで混合物を1時間にわたって室温まで昇温させる。NaHCO
3の飽和水溶液(100mL)とゆっくりと添加し、そして混合物を水(100mL)中に注ぐ。混合物をジエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、そして有機溶液をまとめる。有機溶液を水(2×100mL)および食塩水(100mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮する。溶離液として100%ヘキサンから80%EtOAc/ヘキサンの線形勾配を使用して、フラッシュクロマトグラフィーによって粗油状物を精製して、表題化合物(5.16g、62%)を無色透明油状物として得る。MS[EI+]182.0(M+H)
+。
1H NMR(400MHz, CDCl
3): ・ 8.12 (m, 1H), 7.88 (dt, 1H, J=2.5, 8.3), 7.09 (dd, 1H, J=2.8, 8.5), 5.78 (m, 1H), 5.38 (d, 1H, J=4.6), 4.96 (m, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.78 (m, 1H), 2.01 (m, 2H), 1.65 (m, 2H).
【0186】
調製法131:[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノールの合成
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
1−(6−フルオロ−3−ピリジル)ペント−4−エン−1−オール(5.14g、28.4mmol)をCH
2Cl
2(280mL)中に溶解させ、0℃まで冷却し、次いでm−クロロパーオキシ安息香酸(5.34g、30.9mmol)で処理する。溶液を10分間0℃で撹拌し、次いで室温まで温め、60時間撹拌する。CH
2Cl
2を追加し、有機溶液をNaHCO
3飽和水溶液(200mL)で洗浄し、次いで有機溶液をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮する。粗物質を、溶離液として10%EtOAc/ヘキサンから100%EtOAcの線形勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(3.71g、66%)を無色透明油状物として得る。MS[EI+]198.0(M+H)+。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6): ・ 8.17 (m, 1H), 7.92 (dt, 1H, J=2.8, 8.7), 7.11 (dd, 1H, J=2.8, 8.6), 4.88 (m, 1H), 4.72 (dt, 1H, J=5.5, 12.9), 4.06 (m, 1H), 3.44 (t, 1H, J=5.6), 3.39 (t, 1H, J=5.5) 2.26 (m, 1H), 1.95 (m, 1H), 1.70 (m, 2H).
【0187】
調製法132:6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチルの合成
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−(2−オキソ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボキシレート(23.8g、62.6mmol)をジメチルホルムアミド(350mL)中に溶解させ、0℃まで冷却する。水素化ナトリウム(3.75g、93.8mmol)を数回に分けて添加し、次いで、30分後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(14.4ml、81.3mmol)を滴加する。混合物を3時間室温で撹拌し、次いで飽和塩化ナトリウム、食塩水および酢酸エチルで希釈する。水溶液を酢酸エチルで2回抽出し、次いでまとめた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。ヘキサンから20%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を用いて混合物をクロマトグラフにかけて、6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(15.7g、30.7mmol、49%)を得る。LCMS(低)rt=1.67分、M+1=511。
【0188】
調製法133:6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(15.8g、30.9mmol)をテトラヒドロフラン(235mL)中に溶解させ、水素化ホウ素リチウム(2.02mg、92.8mmol)を室温で添加する。混合物を55℃まで4時間加熱する。混合物を0℃まで冷却し、慎重に塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、次いで酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(14.5g、28.5mmol、92%)として得る。LCMS(低)rt=1.45分、M+1=483。
【0189】
調製法134:6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボアルデヒドの合成
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(14.5g、28.5mmol)をクロロホルム(300mL)中に溶解させ、二酸化マンガン(24.8g、285mmol)を添加する。混合物を3時間加熱還流させ、次いで室温まで冷却し、珪藻土でろ過する。ろ液を蒸発させて、6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボアルデヒドを明黄色油状物(14.1g、28.5mmol、100%)として得る。LCMS(低)rt=1.58分、M+1=481。
【0190】
調製法135:6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]ピリジン−3−カルボアルデヒド(14.1g、28.5mmol)をテトラヒドロフラン(140mL)中に溶解させ、混合物を0℃まで冷却する。メチルマグネシウムブロミド(19ml、56.9mmol、ジエチルエーテル中3M)をゆっくりと添加し、そして混合物を室温まで1時間温める。混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈し、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで溶液を濾過し、蒸発させる。ヘキサンから70%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを黄色固体(9.3g、17.4mmol、61%)として得る。LCMS(低)rt=1.52分、M+1=497。
【0191】
調製法136:2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸エチルの合成
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2.98g、5.6mmol)をテトラヒドロフラン(56mL)中に溶解させ、そして混合物を0℃まで冷却する。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(6.7mL、6.7mmol、テトラヒドロフラン中1M溶液)を添加し、混合物を室温まで1時間温める。混合物を0℃まで冷却し、ブロモ酢酸エチル(1.55mL、14mmol)を添加し、次いで混合物を一晩室温にする。混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈し、混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中40%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、エチル2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸エチルを明黄色油状物(1.55g、2.6mmol、46%)として得る。LCMS(低)rt=1.67分、M+1=583。
【0192】
調製法137:6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸エチル(1.54g、2.6mmol)をテトラヒドロフラン(33mL)中に溶解させ、水素化ホウ素リチウム(173mg、7.9mmol)を室温で添加する。混合物を50℃に4時間加熱する。混合物を0℃に冷却し、慎重に塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、次いで酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(1.31g、2.4mmol、92%)として得る。LCMS(低)rt=1.52分、M+1=541。
【0193】
調製法138:2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸の合成
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸エチル(4.2g、7.2mmol)をテトラヒドロフラン(69mL)中に溶解させ、水酸化リチウム(3g、72.1mmol)および水(16mL)を添加する。混合物を一晩室温で撹拌する。溶液を1N水酸化ナトリウムで塩基性にし、ジエチルエーテルで抽出する。水溶液を1N塩酸で酸性にし、酢酸エチルで2回抽出する。酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸を白色固体(4.3g、7.8mmol、108%)として得る。LCMS(低)rt=1.49分、M+1=455。
【0194】
調製法139:N−メトキシ−N−メチル−2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]アセトアミドの合成
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸(1.8g、3.3mmol)をジクロロメタン(12mL)中に溶解させ、そして1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.91g、4.8mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.42g、4.3mmol)およびピリジン(2.2ml、27mmol)を添加する。混合物を3日間撹拌する。混合物を飽和重炭酸ナトリウムおよび食塩水で希釈し、ジクロロメタンで2回抽出する。有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。30%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、N−メトキシ−N−メチル−2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]アセトアミドを白色固体(3.6g、6.0mmol、185%)として得る。LCMS(低)rt=1.55分、M+1=598。
【0195】
調製法140:6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
N−メトキシ−N−メチル−2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]アセトアミド(3.6g、5.9mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)中に溶解させ、混合物を−20℃に冷却する。メチルマグネシウムブロミド(5.9mL、17.7mmol、ジエチルエーテル中3M溶液)をゆっくりと添加し、混合物を室温まで昇温させる。さらに20分間撹拌し、次いで混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈する。混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから60%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(2.7g、4.9mmol、83%)として得る。LCMS(低)rt=1.59分、M+1=553。
【0196】
調製法141:6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1、2、3、および4の単離
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを2回のキラルクロマトグラフィーによってそのジアステレオマーに分割する。第1の分離では、Chiralpak(登録商標)AD−H、60/40ACN/MeOH、0.6mL/min、280nmを使用して、異性体1および2を4〜5.5分の間の保持時間を有する混合物として得る。異性体3保持時間は6.5分であり、異性体4は13.3分である。第3および第4ジアステレオマーの分離後、Chiralpak(登録商標)AD−H、20/80ACN/MeOH、0.6mL/min、280nmを使用して第1および第2ジアステレオマーを分離する。異性体1保持時間は8.1分であり、異性体2保持時間は9.9分である。
【0197】
調製法142:6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体3(0.468g、0.85mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)中に溶解させ、水素化ホウ素リチウム(55mg、2.5mmol)を室温で添加する。混合物を室温で3時間撹拌する。混合物を0℃まで冷却し、慎重に塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、次いで酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(0.43g、0.78mmol、92%)として得る。LCMS(低)rt=1.57分、M+1=555。
【0198】
調製法143:6−[1−[1−[5−[2−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
三塩基性リン酸カリウム(369mg、1.7mmol、2equiv.)を6−[1−[1−(5−ヨード−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(504mg、871umol、1equiv.)、モルホリン−2−イルメタノール(153mg、1.3mmol、1.5equiv.)、1,1
1−ビ−2−ナフトール(50mg、174umol、0.2equiv.)、および臭化銅(I)(25mg、174umol、0.2equiv.)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.9ml)中混合物に添加する。混合物を窒素で3〜4分間スパージし、そして85℃で一晩加熱する。混合物をテトラヒドロフランで希釈し、次いで珪藻土でろ過する。ろ液を濃縮して油状物を得、これをシリカクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中20%〜60%酢酸エチルで溶出させて、6−[1−[1−[5−[2−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(102mg、0.21mmol、20%)を油状物として得る。LCMS(低pH):568、M+H、r.t.=1.46分。
【0199】
調製法144:6−[1−[1−[5−(1−メチルイミダゾール−2−イル)スルファニル−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
窒素雰囲気下で、6−[1−[1−(5−ヨード−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1.2g、2.1mmol)、3−メチル−1H−イミダゾール−2−チオン(1.7mmol、200mg)、KOH(3.5mmol、200mg)酸化銅(I)(12mg、0.083mmol)およびジオキサン(7.0mL)を密封したバイアルに添加する。110℃まで16時間加熱し、珪藻土で濾過し、EtOAcで洗浄する。EtOAc(100mL)および水(50mL)を用いてろ液を分液漏斗中に注ぐ。有機層を水(50mL)で洗浄し、次いで食塩水(50mL)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、そして濃縮する。LC(120gシリカ)によって精製する:粗混合物を最小体積のDCM中に溶解させ、カラムに添加し、EtOAc/ヘキサン5:95からEtOAcで45分にわたって溶出させて、表題中間体(1.1g、93%)を透明泡状物として得る。質量スペクトル(m/z):565(M+1)。
【0200】
調製法145:2,2−ジメチル−3−[[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]プロパン酸メチルの合成
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
ネジ蓋付バイアルに6−[1−[1−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(500mg、1.1mmole)、1,4−ジオキサン(6mL)、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオン酸メチル(155mg、1.2mmole)、およびトリフェニルホスフィン(336mg、1.3mmole)を添加する。混合物を氷浴中で冷却し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(254μL、1.3mmole)を添加する。冷却浴をはずし、そして混合物を室温で4時間撹拌し、次いで95℃で一晩加熱する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、ヘキサンから30%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、2,2−ジメチル−3−[[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]プロパン酸メチル(422mg、68%)を得る。LCMS93%(+)583.3
【0201】
調製法146:6−[1−[1−[5−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシプロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(420mg、0.72mmole)のテトラヒドロフラン(7mL)中混合物に水素化ホウ素リチウム(47mg、2.2mmole)を添加する。混合物を50℃で一晩加熱する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、ヘキサンから60%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、6−[1−[1−[5−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(230mg、58%)を得る。LCMS(+)555.4。
【0202】
調製法147:6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(38mmol、17g)をTFA(115mL)中に溶解させ、そして70℃に18時間加熱する。室温まで冷却し、濃縮して油状物を得る。THF(115mL)中に溶解させ、28%NH
4OH水溶液(15mL)を添加し、そして室温で30分間撹拌する。EtOAc(300mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄し、次いで食塩水(100mL)で洗浄する。硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して淡黄色固体を得る。EtOAc中でスラリー化させ、濾過し、1:1EtOAc/ヘキサンで洗浄して、表題中間体(13g、85%)を黄褐色固体として得る。質量スペクトル(m/z):403(M+1)。
【0203】
調製法148:6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(32mmol、13g)、K
2CO
3(101mmol、14g)のDMF(97mL)中スラリーに2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(46mmol、7.7g)を添加する。室温で18時間撹拌する。EtOAc(300mL)で希釈し、水(200mL)で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ)によって精製し、EtOAc/ヘキサン20:80で溶出させて、表題中間体(10g、58%)を無色油状物として得る。
【0204】
調製法149:6−[1−[1−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(19mmol、10g)のTHF(190mL)中混合物に、
【0205】
ビス(ピナコラート)ジボロン(21mmol、5.3g)および酢酸カリウム(56mmol、5.5g)を添加する。反応混合物をN
2で30分間パージする。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(0.56mmol、0.32g)を添加する。80℃まで加熱し、窒素で5分間パージする。パージ管を外し、3時間加熱する(内温約67℃)。加熱を止め、水(40mL)を添加し、そして分液漏斗に移し、内温が40℃に達したら水層を捨て、有機層をフラスコに戻す。水酸化ナトリウム水溶液(1M、47mL)を添加し、10分間撹拌する。過酸化水素水溶液(10.6M、3.5mL)を3回にわけて10分にわたって添加する(10℃の発熱が観察される)。1.5時間後、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(約33mmol、10mL)を添加する。分液漏斗に移し、激しく振盪し、層を分離する。クエン酸水溶液(10%、100mL)およびEtOAc(100mL)を添加し、そして層を分配する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LC(シリカ、330g)によって精製し、EtOAc/ヘキサン(30:70)から100%EtOAcの勾配で溶出させて、表題中間体(8.11g、92%)を得る。質量スペクトル(m/z):469(M+1)。
【0206】
調製法150:2−[[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]オキシ]アセトニトリルの合成
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸セシウム(4.27mmol、1.39g)およびブロモアセトニトリル(32mmol、2.2mL)を6−[1−[1−(5−ヒドロキシ−2−ピリジル)ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2.1mmol、1.0g)のDMF(8.5mL)中溶液に添加し、そして一晩室温で撹拌する。反応混合物を分液漏斗中に注ぎ、EtOAc(200mL)および水(100mL)で希釈する。層を分配し、有機層を水(100mL)で洗浄し、次いで食塩水(100mL)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、そして濃縮する。LC(120gシリカ)によって精製し、EtOAc/ヘキサン(2:8)から(1:1)の勾配で溶出させて、表題中間体(1.0g、92%)を無色油状物として得る。質量スペクトル(m/z):508(M+1)。
【0207】
調製法151:2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸の合成
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸エチル(4.2g、7.2mmol)をテトラヒドロフラン(69mL)中に溶解させ、そして水酸化リチウム(3g、72.1mmol)および水(16mL)を添加する。混合物を一晩室温で撹拌する。溶液を1N水酸化ナトリウムで塩基性にし、ジエチルエーテルで抽出する。水溶液を1N塩酸で酸性にし、酢酸エチルで2回抽出する。酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸を白色固体(4.3g、7.8mmol、108%)として得る。LCMS(低)rt=1.49分、M+1=455。
【0208】
調製法152:N−メトキシ−N−メチル−2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]アセトアミドの合成
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]酢酸(1.8g、3.3mmol)をジクロロメタン(12mL)中に溶解させ、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.91g、4.8mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.42g、4.3mmol)およびピリジン(2.2mL、27mmol)を添加する。混合物を3日間撹拌する。混合物を飽和重炭酸ナトリウムおよび食塩水で希釈し、ジクロロメタンで2回抽出する。有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。30%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルの勾配を用いて残留物をクロマトグラフにかけて、N−メトキシ−N−メチル−2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]アセトアミドを白色固体(3.6g、6.0mmol、185%)として得る。LCMS(低)rt=1.55分、M+1=598。
【0209】
調製法153:6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
N−メトキシ−N−メチル−2−[1−[6−[3−[1−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]エトキシ]アセトアミド(3.6g、5.9mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)中に溶解させ、そして混合物を−20℃に冷却する。メチルマグネシウムブロミド(5.9mL、17.7mmol、ジエチルエーテル中3M溶液)をゆっくりと添加し、混合物を室温まで昇温させる。さらに20分間撹拌し、次いで混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈する。混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから60%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(2.7g、4.9mmol、83%)として得る。LCMS(低)rt=1.59分、M+1=553。
【0210】
調製法154:6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1、2、3および4の合成
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを2回のキラルクロマトグラフィーによってそのジアステレオマーに分割する。第1分離では、Chiralpak(登録商標)AD−H、60/40ACN/MeOH、0.6mL/min、280nmを使用して、異性体1および2を4〜5.5分の保持時間を有する混合物として得る。異性体3の保持時間は6.5分であり、異性体4は13.3分である。第3および第4ジアステレオマーの分離後、Chiralpak(登録商標)AD−H、20/80ACN/MeOH、0.6mL/min、280nmを使用して第1および第2ジアステレオマーを分離する。異性体1の保持時間は8.1分であり、異性体2の保持時間は9.9分である。
【0211】
調製法155:6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(1−アセトニルオキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体3(0.468g、0.85mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)中に溶解させ、水素化ホウ素リチウム(55mg、2.5mmol)を室温で添加する。混合物を室温で3時間撹拌する。混合物を0℃まで冷却し、慎重に塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、次いで酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(0.43g、0.78mmol、92%)として得る。LCMS(低)rt=1.57分、M+1=555。
【0212】
調製法156:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエトキシ)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(269g、451mmol)を15分にわたってトリフルオロ酢酸(270mL)に添加し、混合物を24時間23℃で撹拌する。次いでこの混合物を水酸化ナトリウムの2M水溶液(2.15L)に数回にわけて添加し、そして30分間撹拌する。CH
2Cl
2(1L)を添加し、混合物を15分間撹拌し、沈殿させる。底部有機層を捨て、上層をさらなるCH
2Cl
2(1L)で洗浄する。下層を捨てる。
【0213】
塩化アンモニウムの5M水溶液(1.07kg、1.08L、5.38mol)および2−メチルテトラヒドロフラン(1.6L)を上層に添加し、そして10分間激しく撹拌する。層を分離し、水相を2−メチルテトラヒドロフラン(0.8L)で再抽出する。両有機層をまとめ、そして蒸発させる。シリカゲルプラグ(100%EtOAc)を使用して残留物を精製して、所望の化合物を白色固体(103.4g、60%)として得る。M+1=383。
【0214】
以下の化合物を基本的に調製法156によって調製する。
【表3-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表3-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
実施例39および40:6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシプロポキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、2回のキラルクロマトグラフィーによってそのジアステレオマーに分割する。第1の分離では、Chiralpak(登録商標)AD−H、80/20EtOH/ACN、0.6mL/min、260nmを使用して、異性体1および2を5〜6.5分の間の保持時間を有する混合物として得る。異性体3の保持時間は7.6分であり、異性体4は14.3分である。第3および第4ジアステレオマーの分離後、Lux 10u Cellulose-2、60%/40%EtOH/ヘプタン、0.6mL/min、260nmを使用して第1および第2ジアステレオマーをを分離する。異性体1の保持時間は5.9分であり、異性体2の保持時間は8.1分である。
【0216】
実施例41:6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の単離
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−[1−(2−ヒドロキシプロポキシ)エチル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを、Chiralpak(登録商標)AD−H、90/10MeOH/ACN(0.2%IPA)、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってその立体異性体に分割する。異性体1の保持時間は3.34分であり、異性体2は4.52分である。
【0217】
実施例42:6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、異性体1の単離
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−(1−(5−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(71mg、163.01μmole)を、Lux Amylose-2、40%MeOH/CO
2、5ml/min、225nmを使用するSFCキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割する。異性体1の保持時間は2.6分であり、異性体2は3.1分である。
【0218】
実施例43:6−(1−(1−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、異性体1の単離
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−(1−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンを、Chiralpak(登録商標)IA上3/2MeOH/ACN0.2%IPAm、1.0mL/min、225nmを使用して、そのエナンチオマーに分割する。異性体1の保持時間は5.4分であり、異性体2は9.1分である。
【0219】
実施例46および47:6−(1−(1−(5−((2−ヒドロキシプロピル)チオ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン、異性体3および異性体4の単離
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−(1−(1−(5−((2−ヒドロキシプロピル)チオ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンは、Chiralpak(登録商標)AD−H、100%MeOH0.2%IPAm、1.0mL/min、225nmを使用してそのエナンチオマーに分割される。異性体3の保持時間は6.8分であり、異性体4は8.0分である。
【0220】
調製法170:6−[(4−ブロモチアゾール−2−イル)−ヒドロキシ−メチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロピルマグネシウムクロリドの溶液(4.2L、8.39mol、THF中2M)を−20℃で冷却した2,4−ジブロモ−1,3−チアゾール(1529g、6.29mol)のTHF(1.5L)中溶液に30分にわたって滴加する。反応を−20℃でさらに30分間撹拌する。この冷却溶液を2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボアルデヒド(376g、2.09mol)のTHF(2.6L)中懸濁液に−20℃で30分にわたって滴加して、内温を−20℃付近に維持する。冷却浴をはずし、23℃まで温めながら混合物を30分間撹拌する。飽和塩化アンモニウム溶液(3L)をゆっくり添加することによって反応をクエンチし、そしてEtOAc(2×7.5L)で抽出する。有機層を食塩水(2×5L)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を蒸発させて、粗濃厚油状物を得る。粗物質をジエチルエーテル(1.5L)で30分間スラリー化させる。濾過し、ジエチルエーテル(1L)で洗浄し、真空下で乾燥させて、所望の化合物を褐色固体(558g、77%)として得る。M+1=344。
【0221】
調製法171:6−(4−ブロモチアゾール−2−カルボニル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
6−[(4−ブロモチアゾール−2−イル)−ヒドロキシ−メチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(1024g、3.03mol)の1,4−ジオキサン(6.24L)中機械的撹拌溶液に60℃でMnO
2(1711g、19.69mol)を添加する。混合物を70℃で5時間撹拌する。熱混合物を珪藻土で濾過し、ケーキを熱1,4−ジオキサン(10L)で洗浄する。まとめたろ液を蒸発させて、所望の化合物を淡黄色固体(917g、88%)として得る。M+1=342。
【0222】
調製法172:6−[1−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1−ヒドロキシ−エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
6−[(4−ブロモチアゾール−2−カルボニル)−ベンゾ[d]チアゾール−2−(3H)−オン(220g、0.64mol)のTHF(4.4L)中懸濁液を0℃まで冷却する。メチルマグネシウムブロミドの溶液(1.29L、1.93mol、THF中1.5M)を30分にわたって0℃で滴加する。混合物を23℃まで温めながら30分間撹拌する。塩化アンモニウムの飽和溶液(1.2L)を0℃で添加することによって反応をクエンチし、そしてEtOAc(2×5L)で抽出する。まとめた有機層を食塩水(2×2.5L)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして溶媒を蒸発させて、所望の化合物を黄色泡状固体(215g、93%)として得る。M+1=357。
【0223】
調製法173:6−[1−(4−ブロモチアゾール−2−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
6−(1−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1−ヒドロキシエチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(160g、0.45mol)のジクロロメタン(1.63L)およびトリフルオロ酢酸(1.59L)中懸濁液にトリエチルシラン(1073ml、6.74mol)を23℃で添加する。混合物を23℃で24時間撹拌する。すべての揮発性物質を蒸発させ、THF(1.6L)および水酸化アンモニウムの0.2M水溶液(1.6L)を残留物に添加し、そして23℃で1時間撹拌する。次いでEtOAc(3L)および塩化アンモニウムの飽和水溶液(2.5L)を添加する。有機層を分離し、食塩水(1L)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、揮発性物質を蒸発させる。粗物質をEtOAc(470mL)中に溶解させ、そしてn−ヘキサン(5L)を15分にわたって23℃で添加し、さらに30分間撹拌する。固体を濾過し、n−ヘキサン(500mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、所望の化合物を黄色固体として得る(112g、73%)。M+1=342。
【0224】
調製法174:6−[1−(4−ブロモチアゾール−2−イル)エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
Cs
2CO
3(238.6g、0.73mol)を6−(1−(4−ブロモチアゾール−2−イル)エチル)ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(100g、0.29mol)のTHF(1.5L)中溶液と混合し、そして30分間23℃で撹拌する。次いでクロロメチルメチルエーテル(33.0g、31.1mL、0.41mol)を15分にわたって23℃で滴加し、そしてその同じ温度で2時間撹拌する。反応混合物を蒸発させ、粗油状物をEtOAc(3L)で溶解させ、そして水(2L)で洗浄する。有機層を分離し、食塩水(2×500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして蒸発させる。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%EtOAc)によって精製して、所望の化合物を濃厚黄色油状物として得る(71.8g、63%)。M+1=386。
【0225】
調製法175:2−ブロモ−5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエトキシ)ピリジンの合成
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン(80g、450mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1L)中混合物に、炭酸セシウム(293g、899mmol)および2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロピラン(71mL、451mmol)を添加する。混合物を室温で一晩撹拌する。混合物を濾過し、次いでろ液をEtOAcと水との間で分配する。有機相を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、1000g、20%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、2−ブロモ−5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエトキシ)ピリジン(123.7g、91%)を得る。LCMS(+)302.0
【0226】
調製法176:3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエトキシ)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−(4−ブロモチアゾール−2−イル)エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(10.7g、28mmol)を1,4−ジオキサン(230mL)中に溶解させ、これにビス(ピナコラート)ジボロン(9g、35mmole)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.3g、1.4mmole)、酢酸カリウム(11g、112mmol)、および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(2.2g、4.5mmole)を添加する。混合物を窒素で数分間スパージした後、混合物を110℃にて窒素下で4時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、2−ブロモ−5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエトキシ)ピリジン(10.5g、35mmole)の1,4−ジオキサン(6mL)中溶液および三塩基性リン酸カリウムN−水和物(26g、119mmole)の水(56mL)中溶液を添加する。混合物を110℃で一晩加熱する。混合物を周囲温度まで冷却し、EtOAcで希釈する。混合物を珪藻土でろ過する。ろ液を食塩水(2×)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、330g、10%EtOAc/ヘキサンから30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエトキシ)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(14g、95%)を得る。LCMS(+)528.2。
【0227】
実施例48:6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の合成
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエトキシ)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(664mg、1.3mmole)およびトリフルオロ酢酸(15mL)の混合物を70℃で一晩加熱する。混合物を濃縮乾固し、そしてテトラヒドロフラン(15mL)および28%水酸化アンモニウムを添加し、そして混合物を室温で1時間撹拌する。溶媒を真空中で除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、EtOAcから50%THF/EtOAcで溶出によって精製して、ラセミ6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(390mg;77%収率)を得る。LCMS(+)400.0。
【0228】
ラセミ6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを、Chiralpak(登録商標)IA、4.6×150mm、3/2EtOH/ACN0.2IPAm、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割する。異性体1の保持時間は2.85分であり、異性体2は5.10分である。
【0229】
調製法177:2−クロロ−5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)ピリジンの合成
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
2−(6−クロロ−3−ピリジル)エタノール(4.6g、29.2mmole)、ジヒドロピラン(2.9ml、32mmole)、ジクロロメタン(37mL)、およびp−トルエンスルホン酸(251mg、1.46mmole)の混合物を室温で2時間撹拌する。溶媒を蒸発乾固させ、そして混合物をフラッシュクロマトグラフィー(120gシリカゲル、20から60%のヘキサンMTBEを使用)によって精製して、2−クロロ−5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)ピリジン(5.8g、82%)を無色油状物として得る。LCMS(+)242.1
【0230】
調製法178:6−(4−ブロモチアゾール−2−カルボニル)−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
氷−水浴で冷却した6−(4−ブロモチアゾール−2−カルボニル)−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(6g、17.6mmole)のテトラヒドロフラン(36mL)中懸濁液に、水素化ナトリウム(1.4g、35.2mmole、60%分散液)を数回に分けて添加する。懸濁液を15分間撹拌し、次いで2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(4.36ml、24.6mmole)を10分にわたって滴加する。1時間後、NH
4Cl飽和水溶液の滴加によって反応をクエンチする。相をデカントし、水相を酢酸エチル(2×25ml)で洗浄する。まとめた有機相を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。粗物質(6g)をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc5%→25%)によって精製して、6−(4−ブロモチアゾール−2−カルボニル)−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(4.25g、51%)を黄色固体として得る。LCMS(+)472。
【0231】
調製法179:6−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−カルボニル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
6−(4−ブロモチアゾール−2−カルボニル)−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(2g、4.2mmole)を1,4−ジオキサン(14mL)中に溶解させ、そしてこれにビス(ピナコラート)ジボロン(1.1g、4.24mmole)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(78mg、85μmole)、酢酸カリウム(833mg、8.5mmole)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(324mg、0.67mmole)を添加する。混合物を窒素下で110℃に加熱する。2時間後、2−クロロ−5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)ピリジン(1.0g、4.2mmole)および三塩基性リン酸カリウムN−水和物(4.5g、17mmole)の1,4−ジオキサン(1mL)中溶液を添加する。混合物を110℃で一晩加熱する。混合物を周囲温度まで冷却し、MeOHで希釈する。混合物を珪藻土で濾過し、溶媒を除去する。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、330g、30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、6−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−カルボニル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.85g、34%)を得る。LCMS(+)854。
【0232】
調製法180:6−[1−ヒドロキシ−1−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
6−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−カルボニル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.99g、1.7mmole)のテトラヒドロフラン(7mL)中混合物に0℃で、メチルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル中3M溶液(1.7ml、5mmole)を添加する。2、3分後、冷却浴をはずし、反応混合物を室温まで温める。2.5時間後、混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲル、20〜60%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、6−[1−ヒドロキシ−1−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.6g、59%)を得る。LCMS(+)614.2
【0233】
調製法181:6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]ビニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−ヒドロキシ−1−[4−[5−(2−テトラヒドロピラン−2−イルオキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(600mg、0.98mmole)のジクロロメタン(5mL)中混合物にトリフルオロ酢酸(5mL)を添加する。混合物を室温で5時間撹拌し、次いで濃縮乾固する。テトラヒドロフラン(5mL)および28%水酸化アンモニウム(5mL)を添加し、混合物を1時間撹拌する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから100%EtOac/ヘキサン)によって精製して、6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]ビニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.21g;56%)を得る。LCMS(+)382.2
【0234】
実施例49:6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の合成
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]ビニル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.21g、0.55mmole)、メタノール(30mL)、および10%炭素上パラジウム(50mgの混合物を水素ブランケット下に置き、一晩撹拌する。混合物を、珪藻土のパッドを通して濾過し、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、4%MeOH/DCMで溶出)によって精製して、ラセミ6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(55mg、26%)を得る。LCMS(+)383.8
【0235】
ラセミ6−[1−[4−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを、Chiralpak(登録商標)AD−H、4.6×150mm、3/2EtOH/ACN0.2%IPAm、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割する。異性体1の保持時間は2.67分であり、異性体2は3.67分である。
【0236】
調製法182:4−(6−ブロモ−3−ピリジル)−2−メチル−ブト−3−イン−2−オールの合成
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
フラスコに、ヨウ化銅(I)(326mg、1.7mmole)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(1.2g、1.7mmole)を添加する。フラスコを空にし、窒素でフラッシュする。2−ブロモ−5−ヨードピリジン(4.76g、17mmole)、トリエチルアミン(0.2M;84mL)、および3−メチルブチノール(2.1g、25mmole)を添加し、そして窒素を混合物中に数分間吹込む。混合物を室温で0.5時間撹拌する。飽和NH
4Clを添加し、そして混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、330g、ヘキサンから70%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、4−(6−ブロモ−3−ピリジル)−2−メチル−ブト−3−イン−2−オールを得る(3.38g;84%)。
【0237】
調製法183:2−ブロモ−5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブト−1−イニル)ピリジンの合成
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
4−(6−ブロモ−3−ピリジル)−2−メチル−ブト−3−イン−2−オール(3.38g、14.1mmole)、ジクロロメタン(35mL)、ジヒドロピラン(1.5ml、17mmole;1.54mL)、およびp−トルエンスルホン酸(134mg、0.7mmole)の混合物を室温で一晩撹拌する。飽和NH
4Clを添加し、そして混合物をDCMと水との間で分配する。有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、330g、ヘキサンから60%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、2−ブロモ−5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブト−1−イニル)ピリジン(2.68g;59%)を得る。
【0238】
調製法184:3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブト−1−イニル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
フレーム乾燥したフラスコに2−ブロモ−5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブト−1−イニル)ピリジン(1.2g、3.7mmole)およびテトラヒドロフラン(9mL)を仕込む。混合物をドライアイスアセトン浴中で冷却し、そしてブチルリチウムのヘキサン中2.5M溶液(1.5mL、3.7mmole)を滴加する。混合物を約20分間撹拌し、そして二塩化亜鉛(555mg、4.1mmole)のテトラヒドロフラン(15mL)中溶液を添加する。冷却浴をはずし、そして混合物を室温まで昇温させる。PEPPSI(商標)(76mg、0.11mmole)を添加し、続いて6−[1−(4−ブロモチアゾール−2−イル)エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(713mg、1.9mmole)のテトラヒドロフラン(9mL)中溶液を添加する。窒素を混合物中に5分間吹き込み、次いで混合物を65℃で1.5時間加熱する。混合物を酢酸エチルで希釈し、50%水酸化アンモニウムで洗浄し、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、ヘキサンから40%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブト−1−イニル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.89g、88%)を得る。LCMS(+)550.0。
【0239】
調製法185:3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
250mlのParrビンに10%Pd/C(0.125g;1.2mmole)を仕込み、そしてN
2でパージする。触媒を20mLのメタノールで湿らせる。3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブト−1−イニル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.89g、1.6mmole)をさらなる30mLのメタノールとともにスラリーに添加する。ビンを密封し、N
2でパージし、H
2でパージし、そしてH
2(60psig)で加圧する。混合物を室温で18時間撹拌し、濾過し、そして濃縮して、3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.84g、93%)を得る。LCMS(+)554.2。
【0240】
実施例50:6−[1−[4−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1の合成
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(3−メチル−3−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−ブチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.83g、1.50mmole)およびトリフルオロ酢酸(15mL)の混合物を80℃で一晩加熱する。混合物を濃縮乾固し、そしてテトラヒドロフラン(20mL)および28%水酸化アンモニウム(15mL)を添加する。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで濃縮乾固する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、DCMから5%MeOH/DCMで溶出)によって精製して、6−[1−[4−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.23g、36%)を得る。LCMS(+)426.2
【0241】
ラセミ6−[1−[4−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Lux Cell−4、40%EtOH/CO
2、5mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1の保持時間は3.02分であり、異性体2は3.83分である。
【0242】
調製法186:2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]酢酸tert−ブチルの合成
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
フラスコに、6−ブロモ−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(3.5g、12.8mmole)、PEPPSI−ipr(260mg、0.38mmole)、およびテトラヒドロフラン(64mL)を添加する。混合物を窒素で数分間パージする。(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)クロリド(77ml、38mmole)のジエチルエーテル中0.5M溶液を添加し、そして混合物を窒素でパージする。混合物を80℃まで(亜鉛酸塩試薬由来のエーテルが飛ばされるまで容器を排気する)3日間加熱する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフ(シリカゲル、330g、ヘキサンから30%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]酢酸tert−ブチル(2.64g;67%)を得る。
【0243】
調製法187:2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパン酸tert−ブチルの合成
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]酢酸tert−ブチル(2.6g、8.4mmole)とテトラヒドロフラン(42mL)との混合物を−78℃まで冷却し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(9.2mL、9.2mmole)のテトラヒドロフラン中1.0M溶液を添加する。混合物を20分間攪拌した後、ヨウ化メチル(550μL、8.8mmole)を添加し、そして1時間撹拌する。反応を飽和NH
4Clでクエンチする。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20g、ヘキサンから30%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製して、2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパン酸tert−ブチル(1.94g;71%)を得る。LCMS(+)292.0
【0244】
調製法188:2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパン酸の合成
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパン酸tert−ブチル(1.9g、5.9mmole)およびジクロロメタン(20mL)の混合物にトリフルオロ酢酸(10mL;132mmole)を添加し、そして混合物を室温で6.5時間攪拌する。混合物を真空中で濃縮して、不純2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパン酸を得、これをさらに精製することなく次のステップで使用する。LCMS(+)267.0
【0245】
調製法189:2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパンアミドの合成
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
−20℃に冷却したテトラヒドロフラン(59mL)中2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパン酸(1.57g、5.9mmole)の溶液に、トリエチルアミン(1.6ml、11.7mmole)を添加し、次いでクロロギ酸エチル(0.67mL 7.0mmole)を添加する。混合物を30分間撹拌し、その間に濃厚な白色沈殿が観察される。濃厚白色スラリー混合物に28%水酸化アンモニウム(3.8ml、29mmole)を添加し、混合物を0℃まで昇温させ、そして1.5時間撹拌する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。水相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮して、不純(約85%)2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパンアミド(1.5g、96%)を得る。LCMS(+)267.0
【0246】
調製法190:
2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパンチオアミドの合成
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパンアミド(1.51g、5.7mmole)のテトラヒドロフラン(57mL)中溶液にローソン試薬(2.3g、5.7mmole)を添加し、そして混合物を室温で2時間撹拌する。混合物をEtOAcと水との間で分配する。有機相をEtOAc(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー)シリカゲル、80g、2%MeOH/DCMで溶出)によって精製して、1.72gの不純物質を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、ヘキサンから70%EtOAc/ヘキサンで溶出)によってさらに精製して、2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパンチオアミド(0.89g;56%収率)を得る。LCMS100%(+)283.0。
【0247】
調製法191:3−(メトキシメチル)−6−[1−(4−ピリダジン−3−イルチアゾール−2−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
2−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]プロパンチオアミド(0.89g、3.2mmole)、2−ブロモ−1−(ピリダジン−3−イル)エタノン(697mg、3.5mmole)、およびエタノール(20mL)の混合物を70℃で3時間加熱する。混合物を濃縮乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、40%EtOAc/ヘキサンから100%EtOAcで溶出)によって精製して、3−(メトキシメチル)−6−[1−(4−ピリダジン−3−イルチアゾール−2−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.47g、38%)を得る。LCMS(+)385.0。
【0248】
実施例51:6−[1−(4−ピリダジン−3−イルチアゾール−2−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の合成
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(4−ピリダジン−3−イルチアゾール−2−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.46g、1.2mmole)およびトリフルオロ酢酸(5mL)の混合物を70℃で18時間加熱する。温度を90℃まで上昇させ、そして混合物をさらに24時間加熱する。混合物を濃縮乾固させ、テトラヒドロフラン(15mL)および28%水酸化アンモニウム(10mL)を添加する。混合物を室温で1時間撹拌し、そしてDCMと水との間で分配する。水相をDCM(2×)で抽出する。まとめた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、40%EtOAc/ヘキサンから100%EtOAcで溶出)によって精製して、6−[1−(4−ピリダジン−3−イルチアゾール−2−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(240mg、59%)を得る。LCMS(+)341.0。
【0249】
ラセミ6−[1−(4−ピリダジン−3−イルチアゾール−2−イル)エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを、Chiralpak(登録商標)AD−H、4.6×150mm、4/1EtOH/ACN 0.2%IPAm、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割する。異性体1の保持時間は2.93分であり、異性体2は4.00分である。
【0250】
調製法192:5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−2−クロロ−ピリジンの合成
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
2−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−エタノール(9g、57mmole)およびイミダゾール(15.5g、228mmole)のジクロロメタン(100mL)中混合物に約0℃で、tert−ブチル−クロロ−ジフェニル−シラン(23.47g、85mmole)を添加する。冷浴をはずし、混合物を室温で約12時間撹拌する。混合物をジクロロメタンで洗浄し、水で洗浄し、濃縮する。シリカゲル上で精製し、ヘキサン中5〜8%酢酸エチルで溶出させて、20.05gの5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−2−クロロ−ピリジンを油状物として得る。LCMS(5mM AA−3min)rt=2.38分 M+1=396.26/398.24
【0251】
調製法193:5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−カルボニトリルの合成
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
圧力容器中の5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−2−クロロ−ピリジン(20g、50.6mmole)、シアン化亜鉛(3.86g、32mmole)、および亜鉛末(0.65g、10mmole)のジメチルアセトアミド(70mL)中混合物を窒素で10分間スパージする。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.915g、1mmole)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(1.62g、2mmole)を添加し、容器を密封し、約90℃で3〜4時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、濾過する。ろ液を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウムとの間で分配する。有機層を濃縮し、シリカゲル上で精製し、ヘキサン中10〜12%酢酸エチルで溶出させて、16.15gの5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−カルボニトリルを油状物として得る。
【0252】
調製法194:5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−カルボチオ酸アミドの合成
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−カルボニトリル(15.5g、40mmole)、硫化アンモニウム(水中45%、6g、40mmole)、トリエチルアミン(4.84g、48mmole)およびピリジン(100mL)の混合物を50℃まで6時間加熱する。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、濃縮して、16.1gの5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−カルボチオ酸アミドを黄色固体として得、これをさらに精製することなく使用する。LCMS(5mM AA−3min)rt=2.23分、M+1=421.16。
【0253】
調製法195:2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステルの合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−カルボチオ酸アミド(16g、38mmole)および2−ブロモピルビン酸エチル(8.15g、41mmole)のエタノール(150mL)中混合物を60℃まで3時間加熱し、室温まで冷却し、ロータリーエバポレータで濃縮する。残留物を酢酸エチルと水との間で分配する。まとめた有機層を濃縮し、シリカゲル上で精製し、ヘキサン中10〜12%酢酸エチルで溶出させて、12.05gの2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステルを油状物として得る。LCMS(5mM AA−3min)rt=2.41分、M+1=517.23。
【0254】
調製法196:2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸の合成
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(100mL)中2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(12g、23.2mmole)に、水酸化リチウム(4.86g、116mmole)の水(50mL)中溶液を添加する。室温で約12時間撹拌した後、混合物をロータリーエバポレータで濃縮してテトラヒドロフランの大部分を除去する。2N塩酸の添加によってpHを約5に調節する。混合物を酢酸エチルで抽出し、まとめた有機物を濃縮して、8.4gの2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸を灰白色固体として得る。LCMS(5mM AA−3min)保持時間=1.63分、M+1=489.18。
【0255】
調製法197:2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミドの合成
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
ジメチルホルムアミド(50mL)中2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸(6g、12.2mmole)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.2g、48mmole)を添加し、続いてN,O−ジメチルヒドロキシアミン塩酸塩(2.39g、24.5mmole)を添加し、次いでO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(5.77g、18mmole)を添加する。約4時間撹拌した後、混合物を酢酸エチルと水との間で分配する。有機層を濃縮して、6.05gの2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミドを褐色固体として得、これを粗状態で続行する。
【0256】
調製法198:1−(2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−イル)−エタノンの合成
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3M、11.28ml、33.8mmole)を2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(6g、11.3mmole)のテトラヒドロフラン(50mL)中溶液に約0℃で添加する。ケトンの消費が完了したら、反応を飽和水酸化アンモニウムでクエンチする。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出する。まとめた有機物を濃縮し、シリカゲル上で精製し、ヘキサン中15〜18%の酢酸エチルで溶出させて、2.55gの1−(2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−イル)−エタノンを淡黄色固体として得る。LCMS(方法−6)rt=4.26分、M+1=487.21。
【0257】
調製法199:N−[(Z)−1−[2−[5−[2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシエチル]−2−ピリジル]チアゾール−4−イル]エチリデンアミノ]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミドの合成
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−イル)−エタノン(2.5g、5.1mmole)および4−メチルベンゼンスルホノヒドラジド(1.43g、7.7mmole)のメタノール(35mL)中混合物を約50℃まで加熱する。ケトンが消費された後、溶媒を除去し、物質を精製することなく使用する。LCMS(5mM AA−3min)保持時間=2.40および2.46分、M+1=655.23。
【0258】
調製法200:6−ブロモ−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸セシウム(73.6g、226mmole)を6−ブロモ−2−ベンゾチアゾリノン(26.0g、113mmole)のジメチルホルムアミド(565mL)中溶液に添加し、続いてクロロ−メトキシ−メタン(13.65g、169.5mmole)を添加する。24時間撹拌した後、混合物を酢酸エチルと水との間で分配する。有機層を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、30gの6−ブロモ−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体として得る。LCMS(低)保持時間=2.1分、イオン化せず、M+1シグナルを生じる。
【0259】
調製法201:3−(メトキシメチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
圧力フラスコ中、6−ブロモ−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(5g、18.2mmole)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(6.02g、23.7mmole)、酢酸カリウム(4.475g、45.6mmole)および1,4−ジオキサン(75mL)の混合物をアルゴンガスで15分間脱気する。(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)クロリド(0.744g、0.91mmole)を添加し、混合物を再度5分間脱気し、次いで110℃で2.5時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、濃縮し、酢酸エチルと水との間で分配する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲル上で精製し、ヘキサン中6%酢酸エチルで溶出させて、5.5gの3−(メトキシメチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体として得る。LCMS(5mM AA−3−5min)保持時間=2.367分、M+1=322.0。
【0260】
調製法202:[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]ボロン酸の合成
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
過ヨウ素酸ナトリウム(10.99g、51.37mmole)および酢酸アンモニウム(3.96g、51.37mmole)をアセトン(84mL)と水(42mL)との混合物中3−(メトキシメチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(5.50g、17.1mmole)に添加し、そして混合物を室温で約20時間撹拌する。混合物をロータリーエバポレータで濃縮し、酢酸エチルと水との間で分配する。有機物を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。LCMS(5mM AA−3−5min)保持時間=1.34分、M−1=238.0。
【0261】
調製法23:6−[1−(2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−イル)−エチル]−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
N−[(Z)−1−[2−[5−[2−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシエチル]−2−ピリジル]チアゾール−4−イル]エチリデンアミノ]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド(1.5g、2.2mmole)、[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]ボロン酸(0.685g、2.8mmole)および炭酸カリウム(0.474g、3.4mmole)のジオキサン(10mL)中混合物を窒素下で約18時間沸騰させる。混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルと冷水との間で分配する。有機層を濃縮し、シリカゲル上で精製し、ヘキサン中0から10%酢酸エチルで溶出させて、0.75gの6−[1−(2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−イル)−エチル]−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを得る。LCMS(5mM−NP)保持時間=2.48分、M+1 666.26。
【0262】
実施例52:6−(1−{2−[5−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピリジン−2−イル]−チアゾール−4−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の合成
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−(2−{5−[2−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピリジン−2−イル}−チアゾール−4−イル)−エチル]−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(0.700g、1.05mmole)のトリフルオロ酢酸(10mL)中溶液を70℃まで約18時間加熱する。混合物を濃縮し、テトラヒドロフラン(約10mL)中に再溶解させる。28%アンモニア溶液(約3mL)を添加し、混合物を室温で約2時間撹拌する。混合物を酢酸エチルと冷水との間で分配する。有機層を濃縮し、シリカゲル上で精製し、ヘキサン中60%酢酸エチルで溶出させて、45mgの6−(1−{2−[5−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピリジン−2−イル]−チアゾール−4−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体として得る。これをキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分離する。Chiralpak(登録商標)AD−H(3×25cm、5um、0.2%イソプロピルアミンを含むメタノール、30mL/min)。LCMS(QC_T0)保持時間=1.87分、M+1=384.2。
【0263】
調製法204:6−[ヒドロキシ−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−メチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
約−78℃まで冷却したテトラヒドロフラン40mL中6−ブロモ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(2.0g、8.69mmole)に、メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3M、3.25mL)を添加する。約15分間撹拌した後、混合物をテトラヒドロフラン(40mL)で希釈する。さらに15分後、t−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M、11.2ml、19.0mmole)を添加する。約15分後、2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−カルボアルデヒド(1.9g、9.98mmole)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液を添加する。約15分後、冷浴をはずす。出発物質が消費された後、混合物を飽和塩化アンモニウムでクエンチする。混合物を酢酸エチルで抽出する(3×100mL)。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。シリカゲル上で精製し、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出させて、1.6gの6−[ヒドロキシ−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−メチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを得る。LCMS(5mM AA−3−5分)保持時間=1.16分、M+1=342.15。
【0264】
調製法205:6−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−カルボニル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
6−[ヒドロキシ−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−メチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(1.6g、4.6mmole)と二酸化マンガン(1.63g、18.7mmole)とのテトラヒドロフラン(50mL)中混合物を約3時間沸騰させる。固体を濾過し、酢酸エチル、5%クロロホルム中メタノールおよびクロロホルムで洗浄する。まとめたろ液を濃縮して、6−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−カルボニル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを得、これをさらに精製することなく続行する。LCMS(5mM AA−3−5min)保持時間=1.47分、M+1=339.91
【0265】
調製法206:3−メトキシメチル−6−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−カルボニル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
6−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−カルボニル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(1.5g、4.44mmole)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中溶液を、氷水浴中で冷却した水素化ナトリウム(60%、0.15g、6.62mmole)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中懸濁液に添加する。メチルクロロメチルエーテル(0.71g、8.82mmole)を次いで添加する。約10分後、冷浴をはずす。出発物質が完全に消費された後、氷を添加して反応をクエンチし、その結果、固体が生じる。固体を集め、水およびジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて、1.60gの3−メトキシメチル−6−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−カルボニル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを得、これをさらに精製することなく続行する。
【0266】
調製法207:6−[1−ヒドロキシ−1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
3−メトキシメチル−6−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−カルボニル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(1.6g、4.17mmole)のテトラヒドロフラン(50mL)中溶液に0℃でメチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3M、2.09ml、6.27mmole)を滴加する。約15分後、冷浴をはずす。出発物質が完全に消費されたら、混合物を冷却して約0℃に戻し、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、層を分離する。水層を酢酸エチルで抽出する。まとめた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。物質をさらに精製することなく続行する。LCMS(5mM AA−3−5min)保持時間=1.52分、M+1=400.36。
【0267】
調製法208:3−メトキシメチル−6−[1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−ヒドロキシ−1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(1.5g、3.75mmole)およびトリエチルシラン(8.72g、75mmole)のジクロロメタン(50mL)中氷冷溶液に、トリフルオロ酢酸(8.56g、75mmole)を約20分にわたって添加し、混合物を室温まで昇温させる。すべての出発物質が消費された後、混合物を飽和炭酸ナトリウムでクエンチする。層を分離し、水層をさらなるジクロロメタンで抽出する。まとめた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、乾燥させる。シリカゲル上で精製(ヘキサン中50%酢酸エチルすることによって、所望の生成物とアルケンとの混合物を得る。残留物をエタノール(30mL)中に溶解させ、10%炭素上パラジウム(100mg)を添加し、混合物を室温にて水素雰囲気下で約2時間撹拌する。触媒を濾過して、3−メトキシメチル−6−[1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを得る。LCMS(5mM AA−3−5分)保持時間=1.85分、M+1=384.19。
【0268】
調製法209:6−[1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
3−メトキシメチル−6−[1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(1.0g、2.6mmole)をトリフルオロ酢酸(50mL)中で約3時間沸騰させ、そして室温まで冷却する。溶媒を除去し、残留物を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、約700mgの中間体を得る。約450mgのこの物質をメタノール(10mL)中に溶解させ、ジイソプロピルエチルアミン(1.59g、12.1mmole)を添加し、混合物を80℃までマイクロ波中で18時間加熱する。混合物を濃縮し、10%クロロホルム中メタノール中に溶解させる。溶液を水および塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、乾燥させて、白色固体を得る。固体をペンタンとジエチルエーテルとの混合物で洗浄し、次いで真空下で乾燥させて、6−[1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを灰白色固体(335mg)として得る。LCMS(QC_T0)保持時間=2.11分、M+1=340.0。
【0269】
実施例53:6−[1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを、キラルクロマトグラフィー(Chiralpak(登録商標)AD−H、10%メタノール中アセトニトリル、30mL/min)によってそのエナンチオマーに分割する。異性体2は、Chiralpak(登録商標)AD−H4.6×150mmカラム上、9/1メタノール/0.2%イソプロピルアミンを含むアセトニトリルで溶出させて5.43分の保持時間を有する。このようにして得られた油状物をジクロロメタン(3mL)中に溶解させる。ヘキサン(6mL)を添加し、混合物を濃縮し、次いで真空下で乾燥させて、6−[1−(2−ピリジン−2−イル−チアゾール−4−イル)−エチル]−3H−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2を白色固体として得る。LCMS(低)保持時間2.30分、M+1 339.8。
【0270】
調製法210:2−ブロモ−5−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−ピリジンの合成
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
1−(6−ブロモ−3−ピリジル)エタノン(5.5g、27.5mmole)、p−トルエンスルホン酸一水和物(1.57g、8.25mmole)およびエチレングリコール(4.6ml、82.4mmole)のトルエン(75mL)中混合物を、ディーン・スタークトラップにより水を共沸的に除去しながら窒素下で一晩沸騰させる。混合物を室温まで冷却し、2M炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、そして濃縮する。220gシリカゲル上で精製(ヘキサン中5〜25%酢酸エチル、65mL/min)することによって、2−ブロモ−5−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジンをワックス状白色固体(4.92g)として得る。LCMS(低)保持時間1.89分、M+1 244.0、246.0。
【0271】
調製法211:3−メトキシメチル−6−(1−{4−[5−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−ピリジン−2−イル]−チアゾール−2−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
フレーム乾燥したフラスコに2−ブロモ−5−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン(975mg、4mmole)およびテトラヒドロフラン(10mL)を仕込む。溶液をドライアイスアセトン浴中で冷却し、ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、1.54mL)を滴加する。約20分間撹拌した後、二塩化亜鉛(856mg、6.28mmole)のテトラヒドロフラン(6mL)中溶液を添加し、冷浴を外す。混合物が室温に達した後、この溶液を6−[1−(4−ブロモ−チアゾール−2−イル)−エチル]−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(1.1g、2.85mmole)およびPEPPSI(116mg、0.17mmole)のテトラヒドロフラン(6mL)中混合物に添加する。バイアルをアルゴンでフラッシュし、70℃まで加熱する。反応が完了したら、混合物を酢酸エチルで希釈し、次いで約10%水酸化アンモニウムおよび塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮する。80gシリカゲル上での精製(ヘキサン中10から40%酢酸エチル、65mL/min)によって、3−(メトキシメチル)−6−[1−[4−[5−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−ピリジル]チアゾール−2−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを粘着性泡状物(840mg)として得る。LCMS(低)保持時間=2.52分、M+1=470.2。
【0272】
調製法212:6−{1−[4−(5−アセチル−ピリジン−2−イル)−チアゾール−2−イル]−エチル}−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
密封バイアル中の3−メトキシメチル−6−(1−{4−[5−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−ピリジン−2−イル]−チアゾール−2−イル}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(825mg)、5N塩酸(7mL)およびメタノール(7mL)の混合物を70℃加熱ブロック中に入れる。出発物質が残っていなかったら、混合物を室温まで冷却し、5N水酸化ナトリウムの添加によってpHを約8に調節する。混合物をテトラヒドロフランで抽出する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、6−{1−[4−(5−アセチル−ピリジン−2−イル)−チアゾール−2−イル]−エチル}−3−メトキシメチル−3H−ベンゾチアゾール−2−オンを油状物(757mg)として得、これを精製することなく続行する。LCMS(低)保持時間2.25分、M+1 426.0。
【0273】
調製法213:6−[1−[4−(5−アセチル−2−ピリジル)チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンの合成
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[4−(5−アセチル−2−ピリジル)チアゾール−2−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(740mg)をトリフルオロ酢酸(10mL)中に溶解させ、窒素下で一晩沸騰させる。混合物を濃縮し、テトラヒドロフラン(6mL)および28%水酸化アンモニウム(1mL)中に溶解させ、そして室温で撹拌する。反応が完了したら、混合物を濃縮する。物質を80gシリカゲル上で精製し、ジクロロメタン中0から6%メタノールで溶出させて、6−[1−[4−(5−アセチル−2−ピリジル)チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(610mg)として得る。LCMS(低)保持時間2.00分、M+1 382.0。
【0274】
実施例54:6−[1−[4−(5−アセチル−2−ピリジル)チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の単離
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−[4−(5−アセチル−2−ピリジル)チアゾール−2−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンをキラルクロマトグラフィー(Chiralpak(登録商標)AD(20uM)、8×40.5cm、1/1メタノール/0.2%イソプロピルアミンを含むアセトニトリル、425mL/min)によって分割する。異性体2を明黄色固体として得る。Chiralpak(登録商標)AD−H4.6×150mmカラム上、1/1メタノール/0.2%イソプロピルアミンを含むアセトニトリル、0.6mL/minで溶出させて6.3分の保持時間。LCMS(低)保持時間2.05分、M+1 382.0。
【0275】
調製法214:2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸エチル(2.3g、4.77mmol)をテトラヒドロフラン(38mL)中に溶解させ、水酸化リチウム(2g、47.66mmol)および水(9mL)を添加する。混合物を一晩室温で撹拌する。溶液を1N水酸化ナトリウムで塩基性にし、ジエチルエーテルで抽出する。水溶液を1N塩酸で酸性にし、酢酸エチルで2回抽出する。酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸を白色固体(2.25g、4.95mmol、104%)として得る。LCMS(低)rt=1.14分、M+1=455。
【0276】
調製法215:N−メトキシ−2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]−N−メチル−アセトアミド
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]酢酸(2.25g、4.95mmol)をジクロロメタン(15mL)中に溶解させ、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.13g、5.89mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.52g、5.33mmol)およびピリジン(2.7ml、33.4mmol)を添加する。混合物を3日間撹拌する。混合物を飽和重炭酸ナトリウムおよび食塩水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出する。有機フラクションを硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。30%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、N−メトキシ−2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]−N−メチル−アセトアミドを白色固体(1.27g、2.50mmol)として得る。LCMS(低)rt=1.20分、M+1=498。
【0277】
調製法216:6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
N−メトキシ−2−[[6−[3−[1−[3−(メトキシメチル)−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]エチル]ピラゾール−1−イル]−3−ピリジル]メトキシ]−N−メチル−アセトアミド(1.27g、2.55mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)中に溶解させ、混合物を−20℃に冷却する。メチルマグネシウムブロミド(2.5ml、7.5mmol、ジエチルエーテル中3M溶液)をゆっくりと添加し、混合物を室温まで昇温させる。さらに20分間撹拌し、次いで混合物を飽和塩化アンモニウムで希釈する。混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから80%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(.8g、69%)として得る。LCMS(低)rt=1.22分、M+1=453。
【0278】
調製法217:6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3−(メトキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.9g、1.95mmol)をトリフルオロ酢酸(15mL)中に溶解させ、そして混合物を55℃で一晩加熱する。混合物を蒸発させ、次いでテトラヒドロフラン(15mL)中で再構成し、そして水酸化アンモニウム(15mL)を添加する。混合物を室温で3時間撹拌し、次いでテトラヒドロフランを蒸発させ、そして混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈する。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、次いで硫酸ナトリウムを使用して有機物を乾燥させる。混合物を濾過し、次いでヘキサンから80%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用してクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(0.61g、1.47mmol、75%)として得る。LCMS(低)rt=1.07分、M+1=409。
【0279】
調製法218:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシプロポキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(アセトニルオキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(0.60g、1.47mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)中に溶解させ、そして水素化ホウ素リチウム(96mg、4.41mmol)を室温で添加する。混合物を室温で10分間撹拌する。混合物を0℃まで冷却し、慎重に塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、次いで酢酸エチルで2回抽出する。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させて、6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシプロポキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(0.53g、1.3mmol、87%)として得る。LCMS(低)rt=1.04分、M+1=411。
【0280】
実施例55および56:6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシプロポキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体3および異性体4
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシプロポキシメチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、Chiralpak(登録商標)IA、80/20EtOH/ACN(0.2%IPA)、1mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってその立体異性体に分割した。異性体3の保持時間は3.69分であり、異性体4は4.63分である。
【0281】
実施例57:6−[1−[1−[5−(2−フルオロエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2の合成
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6−[1−[1−[5−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2(117mg、0.32mmol)を無水ジクロロメタン(3ml)中に溶解させ、氷浴中で冷却する。三フッ化ジエチルアミノ硫黄(60mg、0.35mmol、1.1equiv.)を添加し、混合物を周囲温度まで昇温させる。1時間後、酢酸エチルと炭酸ナトリウム水溶液との間で分配する。有機物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、残留物をシリカ上で濃縮する。ヘキサン中5から50%酢酸エチルの勾配溶出を使用してシリカ上で精製させて、表題化合物(42mg、36%)をガム状物として得、これは静置すると凝固する。LCMS(低)rt=2.22分、M+1=369。
【0282】
実施例58:6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体1シスの合成
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体1,2
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンは、(R,R)Whelk−O1、20%EtOH/CO2、5mL/min、225nmを使用するキラルクロマトグラフィーによってそのエナンチオマーに分割される。異性体1は2.0分の保持時間を有し、異性体2は2.7分の保持時間を有する。
【0283】
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール、異性体1,2,3,4
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノールを、2回の分離を使用するキラルクロマトグラフィーによってそのジアステレオマーに分割する。第1分離ではChiralpak(登録商標)AD−H、20%IPA/CO2、5mL/min、270nmを使用する。異性体1および異性体2は1分の保持時間を有する混合物であり、異性体3は1.16分の保持時間を有し、異性体4は1.52分である。異性体1および2はChiralcel(登録商標)OJ−H、40/60IPA/ヘキサン、1mL/min、270nmを使用して分離する。異性体1は5.12分の保持時間を有し、そして異性体2は5.48分である。NOE実験は、異性体1および2がシスジアステレオマーであり、異性体3および4がトランスジアステレオマーであることを示す。LCMS(低)異性体1 rt=0.614分、M+1=198、異性体2 rt=0.615分、M+1=198、異性体3 rt=0.611分、M+1=198、異性体4 rt=0.611分、M+1=198。
【0284】
2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン、異性体1
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール(0.9g、4.6mmol)をジクロロメタン(5mL)中に溶解させ、次いでジヒドロピラン(500uL、5.5mmol)およびp−トルエンスルホン酸(39mg、0.23mmol)を添加する。混合物を室温で3日間撹拌し、次いで混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンを用いて2回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中60%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジンを透明油状物(816mg、2.8mmol、60%)として得る。LCMS(低)異性体1 rt=1.073分。
【0285】
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体1(0.35g、1.21mmol)をジメチルホルムアミド(5mL)中に溶解させ、リチウムt−ブトキシド(147mg、1.81mmol)を添加する。20分後、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン異性体1(681mg、2.42mmol)を添加し、混合物をマイクロ波中、120℃で2時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、次いで飽和塩化アンモニウおよび酢酸エチルで希釈し、次いで混合物を食塩水で5回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから60%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(148mg、0.24mmol、20%)として得る。LCMS(低)異性体1 rt=1.487分、M+1=551。
【0286】
6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体1
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(136mg、0.24mmol)をトリフルオロ酢酸(7mL)中に溶解させ、50℃まで一晩加熱する。混合物を70℃まで3時間加熱し、次いで室温まで冷却する。混合物を蒸発させ、次いでテトラヒドロフラン(7mL)中で再構成し、水酸化アンモニウム(7mL)を添加する。混合物を室温で30分間撹拌し、次いでテトラヒドロフランを蒸発させ、そして混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈する。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、次いで硫酸ナトリウムを使用して有機物を乾燥させる。混合物を濾過し、次いで50%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルの勾配を使用してクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(83mg、0.19mmol、77%)として得る。LCMS(低)rt=異性体1 1.038分、M+1=423。
【0287】
実施例59:6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体2シス
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン、異性体2
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール(1.12g、5.7mmol)をジクロロメタン(6mL)中に溶解させ、次いでジヒドロピラン(623uL、6.8mmol)およびp−トルエンスルホン酸(49mg、0.28mmol)を添加する。混合物を室温で3日間撹拌し、次いで混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンを用いて2回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中60%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジンを透明油状物(1.1g、3.9mmol、69%)として得る。LCMS(低)異性体2rt=1.079分。
【0288】
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体2
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体1(0.57g、2.0mmol)をジメチルホルムアミド(5mL)中に溶解させ、リチウムt−ブトキシド(241mg、3.0mmol)を添加する。20分後、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン異性体2(1.1g、4.0mmol)を添加し、混合物をマイクロ波中、120℃で3時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、次いで飽和塩化アンモニウおよび酢酸エチルで希釈し、次いで混合物を食塩水で5回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから60%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(516mg、0.89mmol、45%)として得る。LCMS(低)異性体2rt=1.487分、M+1=551。
【0289】
6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体2
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(526mg、0.96mmol)をトリフルオロ酢酸(10mL)中に溶解させ、50℃まで一晩加熱する。混合物を80℃まで3時間加熱し、次いで室温まで冷却する。混合物を蒸発させ、次いでテトラヒドロフラン(10mL)中で再構成し、水酸化アンモニウム(10mL)を添加する。混合物を室温で30分間撹拌し、次いでテトラヒドロフランを蒸発させ、そして混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈する。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、次いで硫酸ナトリウムを使用して有機物を乾燥させる。混合物を濾過し、次いで50%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルの勾配を使用してクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(141mg、0.33mmol、35%)として得る。LCMS(低)rt=異性体2 1.027分、M+1=423。
【0290】
実施例60:6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体3トランス
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン、異性体3
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール(0.88g、4.5mmol)をジクロロメタン(5mL)中に溶解させ、次いでジヒドロピラン(489uL、5.4mmol)およびp−トルエンスルホン酸(38mg、0.22mmol)を添加する。混合物を室温で3日間撹拌し、次いで混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンを用いて2回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中60%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジンを透明油状物(880mg、3.0mmol、67%)として得る。LCMS(低)異性体3rt=1.057分。
【0291】
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体3
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体3(0.36g、1.23mmol)をジメチルホルムアミド(5mL)中に溶解させ、そしてリチウムt−ブトキシド(150mg、1.84mmol)を添加する。20分後、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン異性体1(690mg、2.45mmol)を添加し、そして混合物をマイクロ波中、120℃で2時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、次いで飽和塩化アンモニウおよび酢酸エチルで希釈し、次いで混合物を食塩水で5回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから60%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(188mg、0.32mmol、26%)として得る。LCMS(低)異性体3rt=1.477分、M+1=551。
【0292】
6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体3
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(136mg、0.23mmol)をトリフルオロ酢酸(7mL)中に溶解させ、50℃まで一晩加熱する。混合物を70℃まで3時間加熱し、次いで室温まで冷却する。混合物を蒸発させ、次いでテトラヒドロフラン(7mL)中で再構成し、水酸化アンモニウム(7mL)を添加する。混合物を室温で30分間撹拌し、次いでテトラヒドロフランを蒸発させ、そして混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈する。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、次いで硫酸ナトリウムを使用して有機物を乾燥させる。混合物を濾過し、次いで40%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルの勾配を使用してクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体(99mg、0.22mmol、96%)として得る。LCMS(低)rt=異性体3 1.038分、M+1=423。
【0293】
実施例61:6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体4トランス
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン、異性体4
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
[5−(6−フルオロ−3−ピリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]メタノール(0.82g、4.2mmol)をジクロロメタン(4mL)中に溶解させ、次いでジヒドロピラン(456uL、5.0mmol)およびp−トルエンスルホン酸(36mg、0.21mmol)を添加する。混合物を室温で3日間撹拌し、次いで混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンを用いて2回抽出する。硫酸ナトリウムを用いて有機物を乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンからヘキサン中60%酢酸エチルの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジンを透明油状物として得る(0.87g、3.1mmol、74%)。LCMS(低)異性体4rt=1.061分。
【0294】
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体4
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン異性体4(0.35g、1.21mmol)をジメチルホルムアミド(5mL)中に溶解させ、そしてリチウムt−ブトキシド(147mg、1.81mmol)を添加する。20分後、2−フルオロ−5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]ピリジン異性体1(678mg、2.41mmol)を添加し、混合物をマイクロ波中、120℃で2時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、次いで飽和塩化アンモニウおよび酢酸エチルで希釈し、次いで混合物を食塩水で5回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過し、蒸発させる。ヘキサンから60%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用して残留物をクロマトグラフにかけて、3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを透明油状物(110mg、0.19mmol、16%)として得る。LCMS(低)異性体4rt=1.477分、M+1=551。
【0295】
6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン、異性体4
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
3−(メトキシメチル)−6−[1−[1−[5−[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン(104mg、0.18mmol)をトリフルオロ酢酸(7mL)中に溶解させ、そして50℃まで一晩加熱する。混合物を70℃まで3時間加熱し、次いで室温まで冷却する。混合物を蒸発させ、次いでテトラヒドロフラン(7mL)中で再構成し、そして水酸化アンモニウム(7mL)を添加する。混合物を室温で30分間撹拌し、次いでテトラヒドロフランを蒸発させ、そして混合物を飽和重炭酸ナトリウムで希釈する。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、次いで硫酸ナトリウムを使用して有機物を乾燥させる。混合物を濾過し、次いで50%酢酸エチル/ヘキサンから100%酢酸エチルまでの勾配を使用してクロマトグラフにかけて、6−[1−[1−[5−[5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−ピリジル]ピラゾール−3−イル]エチル]−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを白色固体として得る(60mg、0.14mmol、79%)。LCMS(低)rt=異性体4 1.039分、M+1=423。
【0296】
インビトロおよび動物実験で得られるデータは、TARPγ8依存性AMPA受容体拮抗物質、特に本発明の化合物の、発作の治療における役割を裏付ける。特に、本発明の化合物はTARPγ8依存性AMPA受容体を選択的に拮抗することが判明している。実施例の化合物は、ラットペンチレンテトラゾール(PTZ)誘発性発作モデルにおける発作から保護することが判明している。本発明の化合物のあるものはさらに、マウスにおいてホルマリンで誘発された疼痛モデルで鎮痛作用を示すことも証明されている。
【0297】
本発明の化合物の特徴をさらに証明するために、化合物を以下のインビトロおよびインビボアッセイで実験することができる:
【0298】
FLIPR拮抗物質機能分析
AMPA受容体拮抗物質化合物のTARPサブタイプ選択性を、CHO−S細胞で共発現されるAMPA GluA1フロップアイソフォーム受容体サブユニットでの化合物の活性と、海馬に多く存在するTARP(TARPγ−8)、または小脳に多く存在するTARP(TARPγ−2)のいずれかとを比較することによって証明する。AMPA受容体拮抗物質化合物のTARP依存性は、前記活性と、共発現TARPの非存在下でCHO−S細胞中で発現されるAMPA GluA1フリップアイソフォーム受容体サブユニットでの活性とを比較することによって示される。
【0299】
手短に言うと、CHO−S(Invitrogen)細胞を1×10
7細胞/mlの密度まで50/50カスタム培地中懸濁液中で成長させる(50/50カスタム培地は、CD CHO培地(Gibco#10743)とカスタム完全培地との1:1(v/v)混合物として作製された低カルシウム培地である。カスタム完全培地は、0.40mg/Lのトロポロン、5.00mg/Lのインスリン、20mM HEPES、および0.075%Pluronic(登録商標)F68を、以下の処方のカスタム基本培地に添加することによって作製する:(特別の定めのない限り値はmg/L)11.01の無水塩化カルシウム、0.050の硝酸鉄−9H
2O、0.420の硫酸鉄−7H
2O、28.64の無水塩化マグネシウム、48.84の無水硫酸マグネシウム、312.14のKCl、5505.96のNaCl、62.57のリン酸二水素ナトリウム、71.28の無水リン酸水素ナトリウム、0.432の硫酸亜鉛−7H
2O、10.0のエタノールアミンHCl、6000のD−グルコース(デキストロース)、0.210のDLリポ酸チオクト酸、0.081のプトレシン2HCl、4.78のヒポキサンチンナトリウム、220.24のピルビン酸ナトリウム、0.730のチミジン、8.90のL−アラニン、211.23のL−アルギニンHCl、15.02のL−アスパラギンH
2O、13,31のL−アスパラギン酸、62.67のシスチン2HCl、7.360のL−グルタミン酸、146.16のL−グルタミン、30.0のグリシン、42.04のL−ヒスチジンHCl2H
2O、105.11のL−イソロイシン、105.11のL−ロイシン、146.16のL−リジンHCl、30.03のL−メチオニン、66.07のL−フェニルアラニン、17.27のL−プロリン、42.04のL−セリン、95.1のL−トレオニン、16.02のL−トリプトファン(L-typtophan)、104.11のL−チロシン二ナトリウム塩、94.1のL−バリン、8.99の塩化コリン、4.00の葉酸、12.61のIイノシトール、4.00のナイアシンアミド、4.00のピリドキサールHCl、0.031のピリドキシンHCl、0.400のリボフラビン、4.00のパントテン酸ナトリウム、4.00のチアミンHCl、0.680のビタミンB12、および2200重炭酸ナトリウム)。細胞を1000×gで15分間遠心分離し、新鮮な50/50カスタム培地中、2×10
6細胞/mlで再懸濁させる。バッチトランスフェクションについては、細胞1リットルにつき2mgの全DNAを使用する。CHO−S細胞のGluA1−γ8トランスフェクションについては、ヒトGluA1Qflop−Cacng8−pBudCE4.1DNA(Qiagen)およびヒトEAAT3pAN104DNA(Qiagen、グルタミントランスポーター)を2:3の比で混合する。CHO−S細胞のGluA1−γ2トランスフェクションについては、ヒトGluA1Qflop−Cacng2−pBudCE4.1(Qiagen)を使用する。CHO−S細胞のGluA1flipトランスフェクションについては、ヒトGluA1flip pcDNA3.1DNA(Qiagen)を使用する。DNAおよびFreeStyle(商標)MAX試薬(Invitrogencat#16447−500)を基本カスタム培地(上記参照)に対して、10μgの全DNA:10μLのFreeStyle(商標)MAX試薬:1mlの培地の割合で添加して、DNA複合体を形成する。15分後、適切な体積(20%v/v)のDNA複合体を調製した細胞培養物に添加する。一過性にトランスフェクトしたCHO−S細胞を48時間後に収集し、後に使用するために等分して凍結させる。トランスフェクト細胞におけるAMPA受容体の機能および薬理学を新しく調製した細胞と解凍した細胞のアリコートの両方で検証する。
【0300】
AMPA受容体を発現する凍結トランスフェクトCHO−S細胞を解凍し、384ウェルポリ−D−リジンでコーティングしたプレート(Becton Dickinson、cat#354663)中、5%透析ウシ胎仔血清(Gibco、cat#26400−036)および20mMのHEPESを含むダルベッコの修飾イーグル培地(DMEM培地)(Gibco、cat#11960)中に1ウェルあたり50,000細胞で蒔き、37℃で一晩培養する。実験当日に、2つの蛍光色素ローディングバッファーを調製する。Fluo−4AM色素ローディングバッファーは、20mMのHEPES(pH7.4)、2.5mMのプロベネシド(Sigma、cat#P8761、細胞トランスポーターが色を排出するのを抑制する)、および5nMのPluronic(登録商標)F−127(Molecular probes、cat#P3000MP)を含むハンクス平衡塩類溶液(HBSS)中5μMのFluo−4AM色素(Molecular probes、cat#F−14202)から構成される。Fluo−4NW色素ローディングバッファーは、20mMのHEPES(pH7.4)および2.5mMのプロベネシドを含む100mlのHBSSを1ビンのFluo−4NW色素(Molecular probes、高スループットパック、cat#F36205)に添加することによって調製する。培養したGluA1−γ8およびGluA1−γ2CHO−S細胞にFluo−4 AM色素ローディングバッファーをロードし、そして22℃で2時間インキュベートする。GluA1flipCHO−S細胞にFluo−4NW色素ローディングバッファーをロードし、37℃で30分間インキュベートし、続いてさらに90分22℃でインキュベートする。細胞の化合物への暴露開始前に、細胞プレート中色素ローディングバッファーを除去し、新鮮なアッセイバッファーを添加する。アッセイバッファーは、20mMのHEPES(pH7.4)、2.5mMのプロベネシドおよび4mMのCaCl
2を含むHBSSから構成される。化合物を添加し、続いてアッセイバッファー中グルタメート(最終濃度=45μM)およびシクロチアジド(CTZ、最終濃度=20μM)で細胞を刺激することによって、アッセイを開始する。細胞内[Ca++]の変化を蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)で速度論的に記録する。試験化合物によるグルタメートの阻害を、試験化合物の存在下でグルタメート+CTZによって刺激された応答の、化合物の非存在下で見られる効果に対するパーセンテージとして表す。相対的IC
50は、4パラメータ非線形ロジスティック方程式を使用して算出する。化合物を同様に、GluA1flipだけまたはGluA1flop−γ2を発現するCHO−S細胞を使用して同様に評価して、TARP依存性およびTARP選択的活性を確認する。
【0301】
例示された化合物を基本的に上述のとおりに分析し、約350nM未満の相対的IC
50でTARPγ8依存性GluA1フロップ受容体のグルタメート+CTZ活性化を阻害することが判明しているが、TARPのないフリップアイソフォームも、TARPγ2依存性GluA1フロップ受容体も阻害しなかった(IC
50>アッセイ限界)。実施例3、27、53、および54の化合物を基本的に上述のとおりに分析し、それぞれ91.1±48.1nM、61.6±23.5nM、65.6±14.9nM、および82.6±56.2nMのIC
50でTARPγ8依存性GluA1フロップ受容体のグルタメート+CTZ活性化を阻害することが判明するが、TARPのないフリップアイソフォームも、TARPγ2依存性GluA1フロップ受容体も阻害しなかった(IC
50>9260nMのアッセイ限界)。
【0302】
したがって、本発明の化合物、特により活性な異性体または各エナンチオマー対の生理的に適切な用量は、インビボでTARPγ8AMPA受容体の阻害をもたらすことが予想され、その一方で、例えばTARP非依存性受容体またはTARPγ2依存性受容体のような他の生理的に関連する受容体とは実質的に相互作用せず、したがって、非−TARPγ8−依存性AMPA受容体拮抗物質と関連する望ましくない効果を回避しつつ、発作の治療で有用であり得る。
【0303】
ラットペンチレンテトラゾール(PTZ)誘発性発作モデル:
試験時に体重90〜110グラムのオスのスプラグドーリーラット(インディアナ州インディアナポリスのHarlan Sprague Dawleyから入手)を1ケージあたり5匹で、標準的光サイクルで大きなコロニー室中、食餌および水を自由にとらせて飼育する(午前6時に点灯し、午後6に消灯する)。動物をコロニー室中少なくとも3日間維持した後試験する。動物を静音室に1時間移動させた後、試験を開始する。動物を1回だけ使用する。
【0304】
動物を取り出し、試験化合物またはビヒクル(5%DMSO、10%アカシアおよび0.05%Dow Corning(登録商標)1510−US消泡剤)、p.o.、10mL/Kgを投与し、それらのホームケージに戻す。投薬後25分に、動物をスクリーン上に置き、そしてスクリーンを180°反転させて、運動障害を試験する。動物を反転後60秒で以下のように採点する:0 動物がスクリーンをよじ登る場合;1 動物がスクリーンの底面にしがみついている場合;2 動物がスクリーンから落ちた場合。スクリーン試験完了後、動物に35mg/kgの食塩水中PTZを1ml/kgの体積で皮下投与する。動物を次に観察ケージ中に入れ、そしてPTZ後30分間観察する。クローヌスとは、前および/または後肢の間代性発作であって、その期間中にラットが正向消失を示す間代性発作として定義される。強直性発作は、強直性後肢伸展をともなう正向消失として定義される。観察期間の間の致死率も記録する。動物を観察期間の間の任意の時間での特定の発作タイプの存在にしたがって採点する。データは、所与の発作タイプを有する動物の数として報告する(例えば、4/5間代性発作とは、5匹の動物のうち4匹が観察期間の間の任意の時間で任意の持続時間の少なくとも1つ間代性発作を示したことを意味する)。
【0305】
実施例の化合物を基本的に上述のとおり、1〜10mg/Kgの用量範囲で試験し、そして反転スクリーン試験によって測定されるような運動障害が観察されず、10mg/Kgよりも少なくとも良好な推定ED
50でPTZ誘発性発作からラットを保護することが見いだされる。このデータは、実施例の化合物がラット発作モデルにおいて有効であり、したがって、本発明の化合物は、非−TARP−依存性AMPA受容体拮抗物質と関連した望ましくない効果を回避しつつ、発作の治療で有用であり得ることを示す。
【0306】
マニュアルホルマリン誘発性疼痛モデル
マニュアルホルマリン誘発性疼痛モデルは、鎮痛性について化合物をスクリーニングするためによく知られている(Mogil J.S. et al., Heritability of nociception I: Responses of 11 inbred mouse strains on 12 measures of nociception. Pain 80 (1999) 67-82)。アッセイを約10cm×10cm×10cmのサイズのPlexiglas(登録商標)ボックス中で実施する。ケージの後ろに置いた鏡によって、ホルマリンを注射した前脚を遮られることなく観察できる。絶食していないオスマウス(Harlan(HSD)CD1−Icr)を個々に小個室中に少なくとも60分間入れた後試験する。すべての試験を08:00〜16:00時に実施し、試験室温を21〜23℃で維持する。試験化合物の複数投与(3、10および30mg/kg)、ビヒクル(10%アカシア中5%DMSO、0.05%消泡剤)、および正の対照(トラマドール80mg/kg、0.25%Tween80、0.05%消泡剤中1%HEC)をホルマリンチャレンジ前の様々な時間で末梢投与(p.o.)する。ホルマリン(20μLの0.9%食塩水中5%溶液)を27ゲージ針で左の後足の足底面に皮下注射する。観察はホルマリン注射直後に開始する。ホルマリンで誘発された疼痛は、5分間で各リッキング事象が持続する秒数を記録することによって定量化する。疼痛得点は、ホルマリン注射後60分間で測定する。すでに記載されている通り、2相の疼痛行動が観察される(Wheeler-Aceto, H., Porreca, F. and Cowan, A., The rat paw formalin test: comparison of noxious agents, Pain 40 (1990) 229-238.)初期段階はホルマリン注射直後に始まり、約5分間持続し、続いて後期段階が10〜15分で開始し、最大応答は典型的にはホルマリン注射後25〜40分付近で観察される。60分の観察期間後、動物をCO
2と、それに続いて頸椎脱臼によって屠殺する。ホルマリン試験について報告される異なる得点のパラメータのうち、注射した前脚を舐めたり、かんだりするのに費やす合計時間が最も関連すると考えられる。(Abbott et al., The formalin test: scoring properties of the first and second phases of the pain response in rats, Pain 60 (1995) 91-102; Coderre et al., The formalin test: a validation of the weighted-scores method of the behavioral pain rating、Pain 54 (1993) 43-50).)。早期スコアは、時間0から5分までリッキングに費やした時間(秒)の合計である。後期スコアは、観察期間の15分から55分まででリッキングに費やした合計秒数を加算することによって得る。データを平均と平均の標準誤差(±SEM)として提示する。データを一元配置分散分析(ANOVA)および両側比較のためのダネット「t」試験によって分析した適切な対比によって評価する。P値が0.05未満である場合に、差は有意であるとみなされる(Abbott、上記;Coderre、上記;およびWheeler-Aceto、上記)。
【0307】
実施例3、27、30、および55の化合物を基本的に前述のとおりに試験し、表1に示す用量応答で疼痛行動を軽減することが見出される。
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
したがって、本発明の化合物は疼痛の治療で有用である可能性がある。
【0309】
本発明の方法で用いられる化合物は、処方することなく直接投与することが可能であるが、化合物は、通常、活性成分として式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩と、少なくとも1つの薬剤的に許容される担体、希釈剤および/または賦形剤とを含む医薬組成物の形態で投与される。これらの組成物は、経口、舌下、鼻、皮下、静脈内、および筋肉内をはじめとする様々な経路によって投与することができる。そのような医薬組成物およびそれらの調製法は当該技術分野で周知である。例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy (University of the Sciences in Philadelphia, ed., 21
st ed., Lippincott Williams & Wilkins Co., 2005)を参照のこと。
【0310】
組成物は、好ましくは、各々の投与量が、約25〜約1000mg、さらに一般的には約50〜約500mg、例えば約100mgの活性成分を含む単位投与形態で処方される。「単位投与形態」という語は、ヒト対象および他の哺乳類用の単位投与として好適な、物理的に独立した単位であって、各単位が,所望の治療効果を生むように計算されたあらかじめ決められた量の活性物質を少なくとも1つの好適な薬剤的に許容される担体、希釈剤および/または賦形剤と組み合わせて含む単位を指す。
【0311】
式Iの化合物は概して広い用量域にわたって有効である。例えば、1日当たりの投与量は通常、約0.3mg/kg〜約15mg/kg、さらに一般的には約0.7mg/kg〜約7.5mg/kg、例えば約1.5mg/kg体重の範囲内になる。場合によっては、前記範囲の下限よりも低い投与量レベルで充分すぎるほどであり得、一方、他の場合では、有害な副作用を引き起こすことなくさらに多い用量を用いることができ、したがって前記用量域は本発明の範囲を決して制限することを意図しない。1日にわたって1日用量を数回に分けて(例えば1/2用量を1日に2回または1/3用量を1日に3回)投与することも有利であり得る。実際に投与される化合物の量は、治療される状態、選択された投与経路、実際に投与する1つまたは複数の化合物、各々の患者の年齢、体重、および反応、ならびに患者の症状の重篤度をはじめとする関連する状況に照らして、医師によって決定されると理解される。
【0312】
本発明の化合物、またはその薬剤的に許容される塩は、例えば本発明の医薬組成物においてなど、発作を治療するために、そのような発作を予防するための慢性投与および/または進行中の発作を抑制もしくは停止するための急性投与によって使用することが想定される。