特許第6392951号(P6392951)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東日本電信電話株式会社の特許一覧 ▶ 三井ホーム株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6392951-制御システム 図000002
  • 特許6392951-制御システム 図000003
  • 特許6392951-制御システム 図000004
  • 特許6392951-制御システム 図000005
  • 特許6392951-制御システム 図000006
  • 特許6392951-制御システム 図000007
  • 特許6392951-制御システム 図000008
  • 特許6392951-制御システム 図000009
  • 特許6392951-制御システム 図000010
  • 特許6392951-制御システム 図000011
  • 特許6392951-制御システム 図000012
  • 特許6392951-制御システム 図000013
  • 特許6392951-制御システム 図000014
  • 特許6392951-制御システム 図000015
  • 特許6392951-制御システム 図000016
  • 特許6392951-制御システム 図000017
  • 特許6392951-制御システム 図000018
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6392951
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20180910BHJP
   G08B 21/24 20060101ALI20180910BHJP
【FI】
   H04Q9/00 301B
   G08B21/24
【請求項の数】1
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-154442(P2017-154442)
(22)【出願日】2017年8月9日
(62)【分割の表示】特願2013-63916(P2013-63916)の分割
【原出願日】2013年3月26日
(65)【公開番号】特開2017-204892(P2017-204892A)
(43)【公開日】2017年11月16日
【審査請求日】2017年8月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000174884
【氏名又は名称】三井ホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】會田 洋久
(72)【発明者】
【氏名】中里 順一
(72)【発明者】
【氏名】森本 健一
(72)【発明者】
【氏名】越湖 淳
(72)【発明者】
【氏名】池澤 仁志
(72)【発明者】
【氏名】辻村 行雄
(72)【発明者】
【氏名】高山 佳宣
(72)【発明者】
【氏名】堀江 麻衣子
【審査官】 白川 瑞樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−332185(JP,A)
【文献】 特開2010−185263(JP,A)
【文献】 特開2008−158684(JP,A)
【文献】 特開2003−307078(JP,A)
【文献】 米国特許第05886634(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B1/00−65/44
65/46
65/462−85/28
G08B13/00−15/02
19/00−31/00
G09C1/00−5/00
H03J9/00−9/06
H04K1/00−3/00
H04L9/00−9/38
H04M3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−11/10
H04Q9/00−9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の建物に予め設置される設備に対する制御を行う制御システムであって、
制御に用いられる情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部によって取得された前記情報が所定の条件を満たした場合に、満たされた前記条件に対応する制御内容を、制御対象となる前記設備に対して実行する制御部と、
を備え、
前記設備に対する制御は、前記建物の鍵の施錠に関する制御であって、
前記情報は、前記建物内に位置する端末装置の識別情報であって、
前記制御部は、前記建物内に位置する前記端末装置の識別情報が取得されない場合に、前記鍵を施錠し、
前記情報取得部は、前記建物を住所又は居所とする所有者によって外出する際に携帯されることが少ない第二端末装置の識別情報をさらに取得し、
前記制御部は、前記第二端末装置の識別情報が前記建物内において取得されない場合に、その旨を前記所有者に対して報知する、制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取得された情報に応じて制御を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、技術の発展に伴い種々の情報を取得する技術が提供されている。例えば、傾きを検出するセンサー、温度を検出するセンサー、湿度を検出するセンサー等のセンサーがある。他の例として、地域や宅内の電力需要に関する情報を取得するシステムや、天候に関する情報を取得するシステムなどがある。
これらの技術を用いることによって取得された情報は、様々な場面で活用されている。例えば、周囲温度、光、音および地理的位置を知覚できるセンサーによって収集したデータを使用して、知覚された状態に相関性があるテーマを選択する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−037699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、取得された情報が活用される場面は未だに十分とは言えない。例えば、職場や住宅に設置されるシステムにおいては、十分に情報が活用されてはいないという問題があった。また、未だに取得することが提案されていない情報なども存在する。
上記事情に鑑み、本発明は、取得された情報を用いて利便性や安全性などを向上させる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、所定の建物に予め設置される設備に対する制御を行う制御システムであって、制御に用いられる情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部によって取得された前記情報が所定の条件を満たした場合に、満たされた前記条件に対応する制御内容を、制御対象となる前記設備に対して実行する制御部と、を備え、前記設備に対する制御は、前記建物の鍵の施錠に関する制御であって、前記情報は、前記建物内に位置する端末装置の識別情報であって、前記制御部は、前記建物内に位置する前記端末装置の識別情報が取得されない場合に、前記鍵を施錠し、前記情報取得部は、前記建物を住所又は居所とする所有者によって外出する際に携帯されることが少ない第二端末装置の識別情報をさらに取得し、前記制御部は、前記第二端末装置の識別情報が前記建物内において取得されない場合に、その旨を前記所有者に対して報知する、制御システムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、取得された情報を用いて利便性や安全性などを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】制御システム100のシステム構成を表すシステム構成図である。
図2】制御システム100の動作の流れを示すフローチャートの具体例である。
図3】制御システム100の第一実施形態(制御システム100a)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図4】第一実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。
図5】制御システム100の第一実施形態(制御システム100a)の変形例の機能構成を表す概略ブロック図である。
図6】制御システム100の第二実施形態(制御システム100b)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図7】身分情報記憶部30bによって記憶される身分情報テーブルの具体例を示す図である。
図8】第二実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。
図9】制御システム100の第三実施形態(制御システム100c)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図10】登録者情報記憶部30cによって記憶される登録者情報テーブルの具体例を示す図である。
図11】第三実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。
図12】制御システム100の第四実施形態(制御システム100d)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図13】登録者情報記憶部30dによって記憶される登録者情報テーブルの具体例を示す図である。
図14】第四実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。
図15】制御システム100の第五実施形態(制御システム100e)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図16】端末情報記憶部30eによって記憶される端末情報テーブルの具体例を示す図である。
図17】第五実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[概略]
図1は、制御システム100のシステム構成を表すシステム構成図である。制御システム100は、情報取得部11、制御情報記憶部12、制御部13及び制御対象20を備える。
情報取得部11は、所定の情報を取得する。情報取得部11は、例えばセンサーを備えることによって、センサーによって検出された情報を取得しても良い。情報取得部11は、他の装置によって取得された情報を、ネットワークを介して取得しても良い。情報取得部11は、他の装置と通信を行う事によって情報を取得しても良い。
【0009】
情報取得部11は、例えばセンサーそのものであっても良いし、センサーや通信機能を備えた端末装置であっても良い。端末装置の具体例として、携帯電話機、スマートフォン、タブレット、ノート型パソコン、腕時計等の装着型端末、ゲーム機器、家電機器などがある。
【0010】
情報取得部11のより具体的な例を以下に列挙する。情報取得部11は、人感センサーを備え、所定の空間に人物が存在するか否かを表す情報を取得する。情報取得部11は、カメラを備え、カメラによって撮像された人物の顔画像に基づいて認証処理を行い、人物に関する情報を取得する。情報取得部11は、カメラを備え、カメラによって撮像された人物の認証に用いられる特徴量を取得する。情報取得部11は、バーコードスキャナーを備え、近接したバーコードに基づいてバーコードが付与された物体に関する情報を取得する。情報取得部11は、クロックを備え、日時や現在時刻を取得する。
なお、情報取得部11の構成は、上述した具体例に限定されない。
【0011】
制御情報記憶部12は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。制御情報記憶部12は、制御情報テーブルを記憶する。制御情報テーブルは、情報取得部11によって取得される情報に関する条件と、その条件が満たされた場合に実行される制御の内容とが対応付けられたテーブルである。
【0012】
制御部13は、制御情報記憶部12に記憶される制御情報テーブルを参照し、情報取得部11によって取得された情報に基づいて、満たされた条件が存在するか否か判定する。制御部13は、満たされた条件が存在しない場合制御を実行しない。一方、満たされた条件が存在する場合、制御部13は、満たされた条件に対応付けられた制御の内容を実行する。なお、制御対象20のユーザによって制御対象20の設定や動作内容が変更されたりオン・オフが変更された場合は、ユーザによる設定が優先されても良い。
【0013】
制御部13は、例えばバスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行することによって機能する。なお、制御部13は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置(例えばSSD:Solid State Drive、フラッシュメモリ)等の記憶装置である。制御プログラムは、電気通信回線を介して提供されても良い。
制御対象20は、制御部13によって制御される対象の装置やシステムである。
【0014】
制御システム100の具体的な構成は、どのような態様で実現されても良い。例えば、情報取得部11と制御情報記憶部12と制御部13とが一体の装置として構成されても良い。また、制御情報記憶部12と制御部13とがそれぞれ異なる装置として構成されても良い。また、制御情報記憶部12と制御部13とは、ネットワーク上のサーバによってクラウドとして実装されても良い。また、制御対象20と制御部13とが一体の装置として構成されても良い。また、制御対象20と制御情報記憶部12と制御部13とが一体の装置として構成されても良い。また、制御部13が、その機能に応じて複数の装置として構成されても良い。また、制御情報記憶部12が、記憶するテーブル毎に異なる装置として構成されても良い。また、情報取得部11は複数備えられても良い。また、制御部13には複数の制御対象20が接続されても良い。制御システム100は、制御対象20を制御可能であれば、他のどのような構成によって実現されても良い。
【0015】
図2は、制御システム100の動作の流れを示すフローチャートの具体例である。まず、情報取得部11が所定の情報を取得する(ステップS101)。次に、制御部13が、制御情報記憶部12に記憶される制御情報テーブルを参照し、情報取得部11によって取得された情報に基づいて、満たされた条件が存在するか否か判定する(ステップS102)。満たされた条件が存在しない場合(ステップS102−NO)、制御部13は特に処理を行わず、ステップS101の処理に戻る。
【0016】
一方、満たされた条件が存在する場合(ステップS102−YES)、制御部13は、満たされた条件に対応付けられた制御の内容を取得する。制御部13は、取得された制御の内容を実行するか否か判定する(ステップS103)。この判定は種々の観点から行われる。例えば、制御部13は、取得された制御の内容が実行中である場合又は既に制御後の状態となっている場合には、実行しないと判定する。具体例を挙げて制御部13のステップS103の処理について説明する。例えば、制御の内容が“施錠する”であり、施錠する扉を閉めるための動作が行われている最中である場合には、制御部13は制御を実行しないと判定する。また、制御の内容が“施錠する”であり、既に扉が施錠されている場合には、制御部13は制御を実行しないと判定する。
【0017】
制御部13は、取得された制御の内容を実行しないと判定した場合(ステップS103−NO)、特に処理を行わず、ステップS101の処理に戻る。一方、取得された制御の内容を実行すると判定した場合(ステップS103−YES)、制御部13は、取得された制御の内容を実行する(ステップS104)。そして、ステップS101の処理に戻る。
以下、本発明の一実施形態である制御システム100の複数の具体例について詳細に説明する。
【0018】
[第一実施形態]
図3は、制御システム100の第一実施形態(制御システム100a)の機能構成を表す概略ブロック図である。
制御システム100aは、情報取得部11の具体例として記録情報取得部11a−1を備え、制御対象20の具体例として出力装置20a−1を備える。本実施形態において、出力装置20a−1が設置された建物を制御対象建物という。
【0019】
記録情報取得部11a−1は、制御対象建物への訪問者によって携帯されている記録媒体から、記録媒体に記録されている情報(以下、「記録情報」という。)を読み出す。記録情報取得部11a−1は、例えば近距離無線通信によって記録情報を取得しても良いし、バーコードを復号化することによって記録情報を取得しても良いし、磁気を読み取ることによって記録情報を取得しても良いし、他の手段によって記録情報を取得しても良い。記録情報には、訪問者に関する情報が含まれる。記録情報には、例えば訪問者の氏名、所属法人名(所属機関名)、肩書き等が含まれる。記録媒体は、例えば近距離無線通信チップが埋め込まれた身分証であっても良いし、バーコードが印刷された身分証であっても良いし、磁気テープが添付された身分証であっても良いし、記録情報が保持された携帯電話機やスマートフォン等の情報処理装置であっても良い。
【0020】
出力装置20a−1は、制御部13aの制御に従って文字、画像(映像)又は音声を出力する。出力装置20a−1は、例えばモニター(インターホンの画面)、テレビ受像機、スピーカー、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、専用端末などの装置である。
【0021】
制御部13aは、記録情報取得部11a−1によって取得された記録情報に応じた制御情報を制御情報テーブルから取得する。制御部13aは、取得された制御情報に応じた制御を、出力装置20a−1に対して実行する。
【0022】
図4は、第一実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。制御情報記憶部12aによって記憶される制御情報テーブルには、取得条件及び制御情報が対応付けて登録されている。取得条件は、記録情報取得部11a−1によって記録情報が取得されたか否かを示す条件である。制御情報は、出力装置20a−1に対する制御内容を表す。図4に表される具体例では、制御情報の値として、出力装置20a−1に対して記録情報の内容を出力させることが設定されている。
制御部13aは、記録情報取得部11a−1によって記録情報が取得された場合、出力装置20a−1に対し、取得された記録情報の内容を文字、画像又は音声によって出力させる。
【0023】
このように構成された制御システム100aでは、記録情報取得部11a−1によって記録情報が取得された場合、出力装置20a−1において記録情報の内容が出力される。すなわち、制御対象建物へ人が訪問してきた場合、訪問者に関する情報が出力装置20a−1に出力される。そのため、制御対象建物内の人は、訪問者と会話をすることなく、訪問者に関する情報を取得することが可能となる。
【0024】
例えば、制御対象建物内にいる人が女性や子供のみである場合、訪問者と会話した際にその声によって女性又は子供であることが訪問者によって理解され、危険が迫ってしまう可能性がある。しかしながら、制御システム100aでは、上述したように訪問者と会話することなく訪問者に関する情報を取得できるため、危険を回避することが可能となる。
【0025】
また、インターホンが鳴った場合であっても、記録情報が取得されなかった場合には記録情報が出力装置20a−1に出力されない。そのため、所定の記録媒体を所持していない者の訪問であることが容易に判断できる。この場合、訪問者に対して反応を示さないことにより、不審な者と関わることを避けることが可能となる。
【0026】
<変形例>
取得条件に加えてさらに他の条件にも基づいて制御内容が決定されても良い。例えば、日時という条件がさらに与えられても良い。
制御部13aは、取得条件が満たされた場合、取得された記録情報を出力装置20a−1に出力させると共に、インターホンを鳴らしても良い。この場合、インターホンも制御対象20の一つである。
【0027】
制御システム100aは、認証情報記憶部30aをさらに備えるように構成されても良い。図5は、制御システム100の第一実施形態(制御システム100a)の変形例の機能構成を表す概略ブロック図である。
制御システム100aの変形例では、記録情報取得部11a−1によって取得される記録情報に認証情報が含まれている。認証情報記憶部30aは、正当な訪問者の認証情報を予め記憶している。認証情報記憶部30aに登録されている認証情報は、例えば宅配業者、警察官、郵便職員、地域の自治会員の認証情報であっても良い。認証情報は、例えば所定の団体などによって発行された識別情報であっても良いし、識別情報が所定の暗号化技術によって暗号化された値であっても良い。
【0028】
制御部13aは、記録情報取得部11a−1によって取得された認証情報が認証情報記憶部30aに登録されているか否か判定する。制御部13aは、認証情報記憶部30aに登録されている認証情報が取得された場合に、取得された記録情報の内容を出力装置20a−1に出力させる。
【0029】
このように構成されることにより、単に記録情報が出力された場合に比べて、訪問者が正当な訪問者であるか否かをより容易に判断することが可能となる。
なお、認証情報記憶部30aは、ネットワークを介して制御部13aに接続されても良い。また、認証情報記憶部30aは制御対象建物に設置されており、制御部13aがネットワークを介して認証情報をサーバから受信して認証情報記憶部30aを更新しても良い。
【0030】
[第二実施形態]
図6は、制御システム100の第二実施形態(制御システム100b)の機能構成を表す概略ブロック図である。
制御システム100bは、情報取得部11の具体例として特徴量取得部11b−1を備え、制御対象20の具体例として出力装置20b−1を備える。本実施形態において、出力装置20b−1が設置された建物を制御対象建物という。
【0031】
特徴量取得部11b−1は、制御対象建物の入り口に位置する人の特徴量を取得する。特徴量は、例えば、顔の画像から検出される特徴量であっても良いし、指紋の画像から検出される特徴量であっても良いし、虹彩の画像から検出される特徴量であっても良い。
出力装置20b−1は、制御部13bの制御に従って文字、画像(映像)又は音声を出力する。出力装置20b−1は、例えばモニター(インターホンの画面)、テレビ受像機、スピーカー、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、専用端末などの装置である。
【0032】
制御部13bは、特徴量取得部11b−1によって取得された特徴量に応じた制御情報を制御情報テーブルから取得する。制御部13bは、取得された制御情報に応じた制御を、出力装置20b−1に対して実行する。
【0033】
図7は、身分情報記憶部30bによって記憶される身分情報テーブルの具体例を示す図である。身分情報記憶部30bは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。身分情報記憶部30bによって記憶される身分情報テーブルには、複数のレコード91bが登録されている。レコード91bは、特徴量及び身分情報の値を有する。特徴量は、身分情報記憶部30bに登録されている人物の特徴量である。身分情報は、特徴量が登録された人物に関する情報である。身分情報には、特徴量が登録された人物の氏名、所属法人名(所属機関名)、肩書き等が含まれる。身分情報記憶部30bに登録されているレコード91bは、例えば宅配業者、警察官、郵便職員、地域の自治会員に対して発行される情報であっても良い。
【0034】
図8は、第二実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。制御情報記憶部12bによって記憶される制御情報テーブルには、登録条件及び制御情報が対応付けて登録されている。登録条件は、特徴量取得部11b−1によって取得された特徴量に対応する身分情報が身分情報記憶部30bに登録されているか否かを示す条件である。制御情報は、出力装置20b−1に対する制御内容を表す。図8に表される具体例では、制御情報の値として、出力装置20b−1に対して身分情報の内容を出力させることが設定されている。
【0035】
制御部13bは、特徴量取得部11b−1によって特徴量が取得された場合、身分情報テーブルを参照し、取得された特徴量に一致する特徴量(以下、「対象特徴量」という。)を検索する。対象特徴量が身分情報テーブルに登録されている場合、制御部13bは、対象特徴量に対応する身分情報を取得する。そして、制御部13bは、出力装置20b−1に対し、取得した身分情報の内容を文字、画像又は音声によって出力させる。
なお、特徴量が一致するとは、完全な一致である必要は無く、特徴量の類似度が所定の閾値を超える場合に一致したと判定されても良い。
【0036】
このように構成された制御システム100bでは、特徴量取得部11b−1によって特徴量が取得された場合、特徴量に対応付けられた身分情報が、出力装置20b−1において出力される。すなわち、制御対象建物へ人が訪問してきた場合、訪問者に関する情報(身分情報)が出力装置20b−1に出力される。そのため、制御対象建物内の人は、訪問者と会話をすることなく、訪問者に関する情報を取得することが可能となる。
【0037】
例えば、制御対象建物内にいる人が女性や子供のみである場合、訪問者と会話した際にその声によって女性又は子供であることが訪問者によって理解され、危険が迫ってしまう可能性がある。しかしながら、制御システム100bでは、上述したように訪問者と会話することなく訪問者に関する情報を取得できるため、危険を回避することが可能となる。
【0038】
また、インターホンが鳴った場合であっても、特徴量が取得されなかった場合(例えば訪問者がマスクをかぶっている場合など)や、取得された特徴量が身分情報記憶部30bに登録されていない場合には、身分情報が出力装置20b−1に出力されない。そのため、身分情報記憶部30bに対して未登録の訪問者であることが容易に判断できる。この場合、訪問者に対して反応を示さないことにより、不審な者と関わることを避けることが可能となる。
【0039】
<変形例>
登録条件に加えてさらに他の条件にも基づいて制御内容が決定されても良い。例えば、日時という条件がさらに与えられても良い。
制御部13bは、登録条件が満たされた場合、取得された身分情報を出力装置20b−1に出力させると共に、インターホンを鳴らしても良い。この場合、インターホンも制御対象20の一つである。
【0040】
身分情報記憶部30bは、ネットワークを介して制御部13bに接続されても良い。また、身分情報記憶部30bは制御対象建物に設置されており、制御部13bがネットワークを介して認証情報をサーバから受信して身分情報記憶部30bを更新しても良い。
【0041】
[第三実施形態]
図9は、制御システム100の第三実施形態(制御システム100c)の機能構成を表す概略ブロック図である。
制御システム100cは、情報取得部11の具体例として記録情報取得部11c−1及び時刻取得部11c−2を備え、制御対象20の具体例としてインターホン20c−1を備える。本実施形態において、インターホン20c−1が設置された建物を制御対象建物という。
【0042】
記録情報取得部11c−1は、制御対象建物への訪問者によって携帯されている記録媒体から、記録媒体に記録されている情報(以下、「記録情報」という。)を読み出す。記録情報取得部11c−1は、例えば近距離無線通信によって記録情報を取得しても良いし、バーコードを復号化することによって記録情報を取得しても良いし、磁気を読み取ることによって記録情報を取得しても良いし、他の手段によって記録情報を取得しても良い。記録情報には、訪問者に関する情報が含まれる。記録情報には、例えば訪問者に割り当てられているIDが含まれる。記録媒体は、例えば近距離無線通信チップが埋め込まれた身分証であっても良いし、バーコードが印刷された身分証であっても良いし、磁気テープが添付された身分証であっても良いし、記録情報が保持された携帯電話機やスマートフォン等の情報処理装置であっても良い。
【0043】
時刻取得部11c−2は、現在時刻を取得する。時刻取得部11c−2は、クロックを備え、クロックから出力される信号に基づいて現在時刻を取得しても良い。時刻取得部11c−2は、外部装置から時刻を表す信号を受信することによって現在時刻を取得しても良い。
【0044】
インターホン20c−1は、制御部13cの制御に従って所定の音声を出力する。
制御部13cは、記録情報取得部11c−1によって取得されたIDに応じた制御情報を制御情報テーブルから取得する。制御部13cは、取得された制御情報に応じた制御を、インターホン20c−1に対して実行する。
【0045】
図10は、登録者情報記憶部30cによって記憶される登録者情報テーブルの具体例を示す図である。登録者情報記憶部30cは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。登録者情報記憶部30cによって記憶される登録者情報テーブルには、複数のレコード91cが登録されている。レコード91cは、ID及び登録種別の値を有する。IDは、登録者情報記憶部30cに登録されている人物のID(識別情報)である。登録種別は、IDが登録された人物に関する種別を表す情報である。第一登録者は、深夜の訪問が許可されている人物に対して付与される登録種別である。第二登録者は、深夜の訪問が許可されていない人物に対して付与される登録種別である。
【0046】
図11は、第三実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。制御情報記憶部12cによって記憶される制御情報テーブルには、時刻条件、登録者条件及び制御情報が対応付けて登録されている。時刻条件は、記録情報取得部11c−1によって記録情報が取得された時刻の条件である。登録者条件は、記録情報取得部11c−1によって取得されたIDに対応付けられた登録者種別の条件である。制御情報は、インターホン20c−1に対する制御内容を表す。
【0047】
図11に表される具体例では、制御部13cは以下のように動作する。なお、非登録者とは、登録者情報記憶部30cに登録されていないIDの訪問者又はIDが取得されなかった訪問者を示す。
【0048】
時刻が深夜(例えば午後11時〜午前6時)であり、且つ、登録種別が第一登録者である場合、制御部13cは、インターホンのボタンが押下されたことに応じて低音量で音声を出力する。時刻が深夜(例えば午後11時〜午前6時)であり、且つ、登録種別が第二登録者又は非登録者である場合、制御部13cは、インターホン20c−1をロックする。言い換えれば、制御部13cは、インターホン20c−1のボタンが押下されたとしても音声を出力しない。一方、時刻が深夜でない場合(例えば午前6時〜午後11時)、登録種別にかかわらず、制御部13cはインターホン20c−1に対して制御を行わない。この場合、インターホン20c−1は、予め設定された音量などに応じて通常通り動作する。すなわち、インターホン20c−1は、ボタンが押下された場合、設定された音量で音声を出力する。
【0049】
このように構成された制御システム100cでは、記録情報取得部11c−1によって取得されたIDが第一登録者以外のものである場合、深夜の時間帯ではインターホン20c−1がロックされる。そのため、深夜にインターホン20c−1の音量が出力されることを防止できる。また、記録情報取得部11c−1によって取得されたIDが第一登録者のものである場合、深夜の時間帯ではインターホン20c−1の音声が低音量で出力される。そのため、深夜にインターホン20c−1の音量が大音量で出力されることを防止しつつ、第一登録者の訪問を認識することが可能となる。
【0050】
<変形例>
時刻条件及び登録者条件に加えてさらに他の条件にも基づいて制御内容が決定されても良い。例えば、制御対象建物内にいる人物が誰であるかを表す条件がさらに与えられても良い。
制御部13cは、第二登録者と非登録者とを区別してインターホン20c−1を制御しても良い。以下に制御例を示す。
【0051】
時刻が深夜でない場合(例えば午前6時〜午後11時)であって、且つ、登録種別が非登録者である場合、制御部13cはインターホン20c−1に対して制御を行わない。この場合、インターホン20c−1は、予め設定された音量などに応じて通常通り動作する。すなわち、インターホン20c−1は、ボタンが押下された場合、予め設定された音声を出力する。一方、時刻が深夜でない場合(例えば午前6時〜午後11時)であって、且つ、登録種別が第一登録者又は第二登録者である場合、制御部13cはインターホン20c−1に対して、訪問者が登録者であることを示す音声を出力させる。
【0052】
[第四実施形態]
図12は、制御システム100の第四実施形態(制御システム100d)の機能構成を表す概略ブロック図である。
制御システム100dは、情報取得部11の具体例として特徴量取得部11d−1及び時刻取得部11d−2を備え、制御対象20の具体例としてインターホン20d−1を備える。本実施形態において、インターホン20d−1が設置された建物を制御対象建物という。
【0053】
特徴量取得部11d−1は、インターホン20d−1のボタンを押下する人の特徴量を取得する。特徴量は、例えば、顔の画像から検出される特徴量であっても良いし、指紋の画像から検出される特徴量であっても良いし、虹彩の画像から検出される特徴量であっても良い。
【0054】
時刻取得部11d−2は、現在時刻を取得する。時刻取得部11d−2は、クロックを備え、クロックから出力される信号に基づいて現在時刻を取得しても良い。時刻取得部11d−2は、外部装置から時刻を表す信号を受信することによって現在時刻を取得しても良い。
インターホン20d−1は、制御部13dの制御に従って所定の音声を出力する。
【0055】
制御部13dは、特徴量取得部11d−1によって取得された特徴量に応じた制御情報を制御情報テーブルから取得する。制御部13dは、取得された制御情報に応じた制御を、インターホン20d−1に対して実行する。
【0056】
図13は、登録者情報記憶部30dによって記憶される登録者情報テーブルの具体例を示す図である。登録者情報記憶部30dは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。登録者情報記憶部30dによって記憶される登録者情報テーブルには、複数のレコード91dが登録されている。レコード91dは、特徴量及び登録種別の値を有する。特徴量は、登録者情報記憶部30dに登録されている人物の特徴量である。登録種別は、特徴量が登録された人物に関する種別を表す情報である。第一登録者は、深夜の訪問が許可されている人物に対して付与される登録種別である。第二登録者は、深夜の訪問が許可されていない人物に対して付与される登録種別である。
【0057】
図14は、第四実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。制御情報記憶部12dによって記憶される制御情報テーブルには、時刻条件、登録者条件及び制御情報が対応付けて登録されている。時刻条件は、特徴量取得部11d−1によって特徴量が取得された時刻の条件である。登録者条件は、特徴量取得部11d−1によって取得された特徴量に対応付けられた登録者種別の条件である。制御情報は、インターホン20d−1に対する制御内容を表す。
【0058】
図14に表される具体例では、制御部13dは以下のように動作する。なお、非登録者とは、登録者情報記憶部30dに登録されていない特徴量の訪問者又は特徴量が取得されなかった訪問者を示す。
【0059】
時刻が深夜(例えば午後11時〜午前6時)であり、且つ、登録種別が第一登録者である場合、制御部13dは、インターホンのボタンが押下されたことに応じて低音量で音声を出力する。時刻が深夜(例えば午後11時〜午前6時)であり、且つ、登録種別が第二登録者又は非登録者である場合、制御部13dは、インターホン20d−1をロックする。言い換えれば、制御部13dは、インターホン20d−1のボタンが押下されたとしても音声を出力しない。一方、時刻が深夜でない場合(例えば午前6時〜午後11時)、登録種別にかかわらず、制御部13dはインターホン20d−1に対して制御を行わない。この場合、インターホン20d−1は、予め設定された音量などに応じて通常通り動作する。すなわち、インターホン20d−1は、ボタンが押下された場合、設定された音量で音声を出力する。
【0060】
このように構成された制御システム100dでは、特徴量取得部11d−1によって取得された特徴量が第一登録者以外のものである場合、深夜の時間帯ではインターホン20d−1がロックされる。そのため、深夜にインターホン20d−1の音量が出力されることを防止できる。また、特徴量取得部11d−1によって取得された特徴量が第一登録者のものである場合、深夜の時間帯ではインターホン20d−1の音声が低音量で出力される。そのため、深夜にインターホン20d−1の音量が大音量で出力されることを防止しつつ、第一登録者の訪問を認識することが可能となる。
【0061】
<変形例>
時刻条件及び登録者条件に加えてさらに他の条件にも基づいて制御内容が決定されても良い。例えば、制御対象建物内にいる人物が誰であるかを表す条件がさらに与えられても良い。
制御部13dは、第二登録者と非登録者とを区別してインターホン20d−1を制御しても良い。以下に制御例を示す。
【0062】
時刻が深夜でない場合(例えば午前6時〜午後11時)であって、且つ、登録種別が非登録者である場合、制御部13dはインターホン20d−1に対して制御を行わない。この場合、インターホン20d−1は、予め設定された音量などに応じて通常通り動作する。すなわち、インターホン20d−1は、ボタンが押下された場合、予め設定された音声を出力する。一方、時刻が深夜でない場合(例えば午前6時〜午後11時)であって、且つ、登録種別が第一登録者又は第二登録者である場合、制御部13dはインターホン20d−1に対して、訪問者が登録者であることを示す音声を出力させる。
【0063】
[第五実施形態]
図15は、制御システム100の第五実施形態(制御システム100e)の機能構成を表す概略ブロック図である。
制御システム100eは、情報取得部11の具体例として端末検出部11e−1を備え、制御対象20の具体例としてセキュリティシステム20e−1を備える。本実施形態において、セキュリティシステム20e−1が設置された建物を制御対象建物という。
【0064】
端末検出部11e−1は、自装置の通信可能な領域に位置する端末装置の識別情報(以下、「端末ID」という。)を取得する。端末検出部11e−1は、制御対象建物内に位置する端末装置の識別情報を取得できるように設置される。例えば、端末検出部11e−1は、制御対象建物の各部屋に設置されても良いし、制御対象建物の各フロアに設置されても良いし、他の態様で設置されても良い。
【0065】
端末検出部11e−1は、所定のタイミングで、検出された端末装置の端末IDを制御部13eに出力する。端末検出部11e−1は、例えば制御対象建物内に設置された無線LAN(Local Area Network)の基地局装置であっても良いし、他の無線通信の基地局装置であっても良い。また、端末検出部11e−1は、基地局装置である必要は無く、単に端末装置を検出する装置であっても良い。端末装置は、制御対象建物を住所又は居所とする人物によって操作される装置である。端末検出部11e−1によって検出される端末装置は、例えば携帯電話機、モバイルルーター、スマートフォン、タブレット、パソコン、携帯型ゲーム機器などである。
セキュリティシステム20e−1は、制御対象建物のセキュリティを管理する。例えば、セキュリティシステム20e−1は、制御対象建物の玄関や窓の鍵の開閉を行う。
【0066】
図16は、端末情報記憶部30eによって記憶される端末情報テーブルの具体例を示す図である。端末情報記憶部30eは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。端末情報記憶部30eによって記憶される端末情報テーブルには、複数のレコード91eが登録されている。レコード91eは、端末ID及び端末種別の値を有する。端末IDは、端末情報記憶部30eに登録された端末装置の識別情報である。端末IDは、例えばMACアドレスであっても良いし、IPアドレスであっても良いし、他の識別情報であっても良い。端末種別は、端末IDが登録された端末装置に関する種別を表す情報である。第一登録端末は、外出する所有者によって携帯されることが多い端末装置に対して付与される端末種別である。第二登録端末は、外出する所有者によって携帯されることが少ない端末装置に対して付与される端末種別である。端末情報テーブルは、予め端末情報記憶部30eに設定されている。
【0067】
図17は、第五実施形態における制御情報テーブルの具体例を示す図である。制御情報記憶部12eによって記憶される制御情報テーブルには、複数のレコード90eが登録されている。レコード90eは、端末条件及び制御情報の値を有する。端末条件は、端末検出部11e−1によって検出された端末装置の端末IDに対応付けられた端末種別の条件である。制御情報は、セキュリティシステム20e−1に対する制御内容を表す。
【0068】
図17に表される具体例では、制御部13eは以下のように動作する。
端末種別が第一登録端末である端末装置が制御対象建物内において検出されている場合、制御部13eは、セキュリティシステム20e−1に対して特に制御を行わない。一方、端末種別が第一登録端末である端末装置が制御対象建物内において検出されていない場合、制御部13eは、セキュリティシステム20e−1に対して施錠を行うように制御する。
【0069】
このように構成された制御システム100eでは、端末検出部11e−1によって制御対象建物内に第一登録端末が検出されない場合には、制御対象建物における鍵が施錠される。そのため、制御対象建物を住所又は居所とする者によって全ての第一登録端末が外出先に持ち出されている場合には、自動的に制御対象建物のセキュリティが維持される。制御対象建物を住所又は居所とする者によって全ての第一登録端末が外出先に持ち出されている場合には、制御対象建物内に人が存在しなくなっている可能性が高い。そのような場合に、たとえ最後に外出した者が施錠をし忘れてしまったとしても、制御対象建物のセキュリティが維持される。
【0070】
<変形例>
端末条件に加えてさらに他の条件にも基づいて制御内容が決定されても良い。例えば、日時を表す条件がさらに与えられても良い。
第一登録端末が検出されなかった場合に行われる制御は、制御対象建物のセキュリティを向上させることができる制御であればどのような制御であっても良い。例えば、セキュリティシステム20e−1において、人感センサなどをはたらかせることによってより高いセキュリティを保持することを可能とするモード(例えば警備モード)が設定可能であれば、施錠のみならず警備モードへの変更が制御として行われても良い。
第二登録端末に関する情報はどのように使用されても良い。例えば、制御部13eは、第二登録端末が制御対象建物内において検出されなくなった場合に、セキュリティシステム20e−1に対して、制御対象建物を住所又は居所とする者に報知するように制御しても良い。
【0071】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0072】
100…制御システム, 11…情報取得部, 12…制御情報記憶部, 13…制御部, 20…制御対象, 11a−1,11c−1…記録情報取得部, 11b−1,11d−1…特徴量取得部, 11c−2,11d−2…時刻取得部, 11e−1…端末検出部, 20a−1,20b−1…出力装置, 20d−1…インターホン, 20e−1…セキュリティシステム, 30a…認証情報記憶部, 30b…身分情報記憶部, 30c,30d…登録者情報記憶部, 30e…端末情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17