(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6392974
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】引き出しの配置が自在な物入れ
(51)【国際特許分類】
A47B 67/04 20060101AFI20180910BHJP
A47B 88/403 20170101ALI20180910BHJP
A47B 88/40 20170101ALI20180910BHJP
A47B 88/423 20170101ALI20180910BHJP
【FI】
A47B88/00 D
A47B88/00 M
A47B88/12
A47B88/04 A
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-505806(P2017-505806)
(86)(22)【出願日】2015年8月10日
(65)【公表番号】特表2017-523846(P2017-523846A)
(43)【公表日】2017年8月24日
(86)【国際出願番号】CN2015086454
(87)【国際公開番号】WO2016023447
(87)【国際公開日】20160218
【審査請求日】2017年2月2日
(31)【優先権主張番号】201410396030.9
(32)【優先日】2014年8月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514121228
【氏名又は名称】簡利宸
(73)【特許権者】
【識別番号】514121239
【氏名又は名称】簡綉誼
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】簡 利宸
(72)【発明者】
【氏名】簡 綉誼
【審査官】
中村 百合子
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第05735407(US,A)
【文献】
実開昭53−059919(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3185386(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3011056(JP,U)
【文献】
実開平04−051247(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 88/00−88/994
A47B 67/00−67/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの矩形の収容空間及び、少なくとも1つの該収容空間と連通する配置開口を備える、箱本体と、
前記収容空間の4つの隅角にそれぞれ取り付けられると共に、2枚が互いに90度で連接する板体、及び、該2枚の板体の間に、開口が収容空間に対応する摺動凹部を備え、また、該摺動凹部の断面形状は、2枚の板体の外側辺がなす内角の二等分線を基準線として対称である、レールと、
前記箱本体の収容空間に摺動可能に配置され、それぞれの両側の上縁及び下縁に少なくとも1つの連結部材が取り付けられ、該連結部材が摺動可能にレールに取り付けられると共に、前記摺動凹部と対応する摺動バーを備える、少なくとも1つの引き出しと、を有し、
前記レールにおける2つの板体が互いに接するコーナーの外側に、溝部が形成され、
前記摺動凹部が互いに対称である2つの凹みを備えると共に、前記摺動バーが互いに対称である2本の凸柱を備え、
前記連結部材が、引き出しに貼り付けるための結合板を備えると共に、該結合板の側縁に斜めに延出部が延設され、前記摺動バーが該延出部の端縁に連接されることを特徴とする引き出しの配置が自在な物入れ。
【請求項2】
前記連結部材が引き出しと一体に成形されることを特徴とする請求項1に記載の引き出しの配置が自在な物入れ。
【請求項3】
前記連結部材が、引き出しに貼り付けるための結合板を備えると共に、前記摺動バーが結合板の側縁に連接されることを特徴とする請求項1に記載の引き出しの配置が自在な物入れ。
【請求項4】
前記箱本体の壁の内面に、少なくとも1対のダブルレールが設置され、該各ダブルレールは、板体及び、該板体の中間に垂直に連接する間隔板体を備え、該間隔板体の両側にそれぞれ摺動凹部が凹設され、該摺動凹部の断面形状は、2枚の板体の外側辺がなす内角の二等分線を基準線として対称となることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の引き出しの配置が自在な物入れ。
【請求項5】
前記引き出しの両側における上縁及び下縁にそれぞれ、1対の前記連結部材が取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の引き出しの配置が自在な物入れ。
【請求項6】
前記箱本体に、少なくとも2つの配置開口が形成され、該配置開口が互いに90度を隔てて異なる方向に向かい、
前記収容空間における4つの隅角と対応する箇所にそれぞれレールが2つの異なる方向に沿って排列するように取り付けられ、該レールは、互いが干渉することを避けるために、互いに交差した箇所に間隔をおいて連続的に設置されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の引き出しの配置が自在な物入れ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルや、棚などの家具などに組み立てられる物入れであり、特に引き出しを自由に配置することができる引き出しの配置が自在な物入れに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テーブルや、収納ケース、収納ラック、タンス、食器棚などの家具に引き出しを取り付けて引き出し付きの物入れとし、その物入れに衣類や小物などを収納したり保存したりすることができる。
既存のテーブルや、様々な棚、チェストなどの家具は、引き出しを所定の配置方法及び配置方向で装着することから、使用に応じて、引き出しの配置位置や、配置数量、引き出し方向を自由に変更することができなく、また、チェストを自由に直立方向または横方向に配置することができないため、それぞれの使用者の要求を満たすことができないと共に、それぞれの置き場所に使用することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存の引き出し付き物入れにおける、引き出しが所定の配置方法で装着され、それぞれの使用者の需要に応じて自由に変換することができない問題を解決するために、本発明の引き出しの配置が自在な物入れを開発した。それによれば、チェストの内部空間における4つの隅角にそれぞれ、レール部材が特定の配置方向で取り付けられる制限はないので、引き出しの配置方向や配置数量に制限されずに物入れを自由に配置することができるので、実用性に優れている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る引き出しの配置が自在な物入れは、
少なくとも1つの矩形の収容空間及び、少なくとも1つの該収容空間と連通する配置開口を備える、箱本体と、
前記収容空間の4つの隅角にそれぞれ取り付けられると共に、2枚が互いに90度で連接する板体、及び、該2枚の板体の間に、開口が収容空間に対応する摺動凹部を備え、また、該摺動凹部の断面形状は、2枚の板体の外側辺がなす内角の二等分線を基準線として対称である、レールと、
前記箱本体の収容空間に摺動可能に配置され、それぞれの両側の上縁及び下縁に少なくとも1つの連結部材が取り付けられ、該連結部材が摺動可能にレールに取り付けられると共に、前記摺動凹部と対応する摺動バーを備える、少なくとも1つの引き出しと、を有するものである。
【0005】
かかる引き出しの配置が自在な物入れにおいて、前記レールにおける2つの板体が互いに接するコーナーの外側に、溝部が形成されることが好ましい。
【0006】
かかる引き出しの配置が自在な物入れにおいて、前記摺動凹部が互いに対称である2つの凹みを備えると共に、前記摺動バーが互いに対称である2本の凸柱を備えることが好ましい。
【0007】
かかる引き出しの配置が自在な物入れにおいて、前記連結部材が引き出しと一体に成形されることが好ましい。
【0008】
かかる引き出しの配置が自在な物入れにおいて、前記連結部材が、引き出しに貼り付けるための結合板を備えると共に、前記摺動バーが結合板の側縁に連接されることが好ましい。
【0009】
かかる引き出しの配置が自在な物入れにおいて、
前記連結部材が、引き出しに貼り付けるための結合板を備えると共に、該結合板の側縁に斜めに延出部が延設され、前記摺動バーが該延出部の端縁に連接されることが好ましい。
【0010】
かかる引き出しの配置が自在な物入れにおいて、
前記箱本体の壁の内面に、少なくとも1対のダブルレールが設置され、該各ダブルレールは、板体及び、該板体の中間に垂直に連接する間隔板体を備え、該間隔板体の両側にそれぞれ摺動凹部が凹設され、該摺動凹部の断面形状は、2枚の板体の外側辺がなす内角の二等分線を基準線として対称となることが好ましい。
【0011】
かかる引き出しの配置が自在な物入れにおいて、前記引き出しの両側における上縁及び下縁にそれぞれ、1対の前記連結部材が取り付けられることが好ましい。
【0012】
かかる引き出しの配置が自在な物入れにおいて、
前記箱本体に、少なくとも2つの配置開口が形成され、該配置開口が互いに90度を隔てて異なる方向に向かい、
前記収容空間における4つの隅角と対応する箇所にそれぞれレールが2つの異なる方向に沿って排列するように取り付けられ、該レールは、互いが干渉することを避けるために、互いに交差した箇所に間隔をおいて連続的に設置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る引き出しの配置が自在な物入れは、以下のメリットを有する。
箱本体の収容空間の4つの隅角にそれぞれ、L字形断面のレールが取り付けられ、該レール摺動凹部の断面形状は、2枚の板体の外側辺がなす内角の二等分線を基準線として対称であることから、箱本体を縦方向に配置しても横方向に配置してもよく、引き出しの収容空間における配置方向に制限はないことから、実用性に優れている。
【0014】
箱本体の収容空間の4つの隅角にそれぞれレールが取り付けられることから、収容空間にサイズの合う1つまたは2つの引き出しを使用者が自由に配置することができ、引き出しの配置数量に制限はない。さらに、収容空間の壁の内面に1つ以上のダブルレールを取り付ければ、引き出しのサイズ及び数量に制限されずに、引き出しを自由に配置することができる。
【0015】
本発明の箱本体の異なる面に、収容空間と連通する配置開口が形成され、該配置開口の4つの隅角に対応する箇所にそれぞれレールが取り付けられ、該レールが互いに干渉する問題を避けることから、使用者の需要によって引き出しの配置位置、配置数量、引出し方向に制限はなく、物入れの引き出しを自由に配置できるので、実用性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】本発明の第一実施例のレールの正面図である。
【
図3】本発明の第一実施例の組立状態を示す断面図である。
【
図5】本発明の第二実施例の組立状態を示す断面図である。
【
図7】本発明の第三実施例の組立状態を示す断面図である。
【
図8】本発明の第四実施例において、物入れを直立方向に配置した状態を示す斜視図である。
【
図9】本発明の第四実施例の部分分解斜視図である。
【
図10】本発明の第四実施例の組立状態を示す部分拡大断面図である。
【
図11】本発明の第四実施例の部分拡大断面説明図である。
【
図12】本発明の第四実施例において、物入れを横方向に配置した状態を示す正面図である。
【
図15】本発明の第一実施例において、引き出しの配置を変更した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の適切な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
本発明に係る、引き出しの配置が自在な物入れは、独立式の物入れとして使用してもよく、また、テーブルや、収納ケース、タンスなどの家具の一部として使用してもよく、つまり、入れ物に引き出しを自由に配置できれば、本発明を如何なるタイプの入れ物で限定するものではない。
【0019】
図1乃至
図3に示すように、本発明に係る、引き出しの配置が自在な物入れの第一実施例は、箱本体10と、該箱本体10に摺動可能に配置される引き出し20と、該箱本体10にそれぞれ取り付けられる4つのレール30と、該引き出し20に設置される1対の連結部材40とを有する。
【0020】
そのうち、箱本体10は、矩形の収容空間11及び、該収容空間11と連通する配置開口12を備え、木材、プラスチック、金属などの材料で製造することができ、収納機能を備えれば如何なる材料からなってもよい。尚、本実施例において、配置開口12は正方形である。
【0021】
前記引き出し20は、箱本体10の収容空間11に摺動可能に配置され、平行状態で一定の間隔で立設される2枚の側板21と、該2枚の側板21の前端を連接すると共に、形状及びサイズが配置開口12よりやや大きい前板22と、該2枚の側板21の後端を連接する後板23と、前記引き出し20の底部に取り付けられる底板24を備える。尚、この構成によれば、引き出し20の内部に収納空間25が形成され、前記前板22に取っ手や、凹縁部、穴などの引き部221を有してもよい。
【0022】
前記4つのレール30は、断面L字形を呈し、それぞれが収容空間11の4つの隅角に対応するように取り付けられ、アルミ素材を押出して製作されてもよく、アルミダイカストにより製作されてもよく、プラスチック射出成型により製作されてもよい。また、前記各レール30は、互いに90度で連接する2枚の板体31と、該2枚の板体31の間に、収容空間11に面するように形成される摺動凹部32を備える。
図2に示すように、前記摺動凹部32の断面形状は、該2枚の板体31の外側辺がなす内角の二等分線Bを基準線として対称であり、例えば、C字形や、二等辺三角形、等脚台形、凸字形などの対称形状である。尚、本実施例においては、その摺動凹部32に、対称である2つの凹み321が形成されると共に、組み立てを簡単にし、材料を節約するために、その2つの板体31が互いに接するコーナーの外側に溝部33が凹設される。
【0023】
前記2つの連結部材40は、互いに対称となるように、引き出し20の2つの側板21の外側下縁に設置される。尚、本実施例においては、連結部材40がそれぞれ、対応するように側板21に一体に成形され、形状及びサイズが摺動凹部32と対応する摺動バー41を備え、該摺動バー41はそれぞれ、凹み321と対応する2本の凸柱411を含む。
【0024】
図1乃至
図3に示すように、前記箱本体10の収容空間11の4つの隅角にそれぞれ、断面L字形のレール30が取り付けられ、該レール30の断面形状は、2枚の板体31の外側辺がなす内角の二等分線Bを基準線として対称であることから、箱本体10を直立方向に配置してもよく、90度に回転して横方向に配置してもよい。つまり、本発明に係る引き出しの配置が自在な物入れは、特定の配置方向で配置する制限はなく、箱本体10を如何なる方向に回転させて配置しても、引き出し20は、上部に開口を有する状態で、箱本体10の収容空間11に摺動可能に装着される。故に、この構成によれば、物入れの引き出しを自由に配置できるので、実用性に優れている。
【0025】
図4及び
図5に示すように、本発明の第二実施例は、2つの引き出し20A、20Bを有する点において第一実施例と異なる。
そのうち、下方に位置する引き出し20Aの高さは、第一実施例の引き出し20の高さの3分の2であり、該引き出し20Aは、連結部材40により摺動可能に箱本体10に装着され、上方に位置する引き出し20Bの高さは、第一実施例の引き出し20の高さの3分の1であり、該引き出し20Bの2つの側板21の外側上縁に、1対の連結部材40が設置され、該各連結部材40は、凹み321に対応する摺動バー41を含むので、該引き出し20Bは、連結部材40により摺動可能に箱本体10に収容される。
【0026】
図1乃至
図5に示すように、収容空間11に、1つまたは2つの引き出し20、引き出し20A、20Bを自由に配置することが可能であり、引き出しの配置数量や配置方向に制限はない。
【0027】
図6及び
図7に示すように、本発明の第三実施例は、1対の着脱可能な連結部材40Aを有する点において第一実施例と異なり、その各連結部材40Aは、アルミ素材を押出して製作されてもよく、アルミダイカストにより製作されてもよく、プラスチック射出成型により製作されてもよい。また、前記各連結部材40Aは、引き出し20の側面に貼り付けるための結合板42及び、該結合板42の側縁に連接される摺動バー41を備え、該結合板42における引き出し20側に貼り付け部421が凹設され、該結合板42は、貼り付け部421を介して引き出し20に粘着され、或いは複数のネジ43により螺合される。前記摺動バー41は、凹み321に対応する2本の凸柱411を含み、該凸柱411の端縁に緩やかな弧状の案内縁412が形成されるので、前記引き出し20を案内縁412を介して摺動可能に箱本体10に収容できる。
【0028】
図8及び
図12に示すように、本発明に係る引き出しの配置が自在な物入れの第四実施例は、箱本体10Aと、それぞれが摺動可能に該箱本体10Aに装着される複数の引き出し20、20C、20D、20Eと、それぞれが該箱本体10Aに取り付けられる複数レール30A及びダブルレール30Bと、それぞれが引き出し20、20C、20D、20Eに取り付けられる複数の連結部材40とを有する。
【0029】
図8及び
図9に示すように、前記箱本体10Aは、長尺の矩形体であり、それぞれが配置開口12と連通する2つの正方形の収容空間11を含み、そのうちの1つの収容空間11に、最大サイズの引き出し20が配置され、もう1つの収容空間11に、それぞれサイズの異なる4つの20C、20D、20Eが配置される。
図9乃至
図11に示すように、本実施例においては、収容空間11が9マスのような9つの区域に区画され、該収容空間11の4つの隅角にそれぞれL字形断面のレール30Aが取り付けられ、該収容空間11における各壁を3等分した箇所にそれぞれダブルレール30Bが取り付けられる。そのうちレール30Aは、板体31Aの外側縁に、結合しやすくするための位置決め部が延設される点において第一実施例と異なり、前記ダブルレール30Bは、2つのL字形断面のレール30を一体に形成したものであり、板体31及び、該板体31の中間に垂直に連接する間隔板体31Bを備え、該間隔板体31Bの両側にそれぞれ摺動凹部32が凹設され、該摺動凹部32の断面形状は、角の二等分線Bを軸に対称であり、また、材料を節約するために、間隔板体31Bが2つの板体31と連接する箇所の外側に溝部33が凹設される。
【0030】
本実施例においては、前記収容空間11の9つの区域に、サイズが1つの区域のサイズである2つの引き出し20Cと、サイズが4つの区域のサイズである1つの引き出し20Dと、サイズが3つの区域のサイズである1つの引き出し20Eを配置して使用し、そのうち、引き出し20C、20Dを自由に配置するために、本発明の矩形である引き出し20C、20Dにおける、2つの側板21の外側の上縁及び下縁にそれぞれ連結部材40Bが取り付けられ、更に、その細長状の引き出し20Eは、2つの側板21の外側における下縁に連結部材40Bが取り付けられ、該連結部材40Bは、引き出し20、20C、20D、20Eに貼り付けるための結合板42と、該結合板42の側縁に45度に斜めに延出する延出部422と、該延出部422の端縁に連接する摺動バー41を備え、該摺動バー41はそれぞれ、摺動凹部32の凹み321に対応する2本の凸柱411を備え、この構成によれば、前記引き出し20、20C、20D、20Eの結合板42が、連結部材40による箱本体10Aにあるレール30A及びダブルレール30Bに組み合わされる。
【0031】
図8、
図9、
図12に示すように、本発明の箱本体10Aの収容空間11に、該箱本体10Aの内部が9マスとなるように、複数のレール30A及び複数のダブルレール30Bが取り付けられ、それらのレール30A及びダブルレール30Bの摺動凹部32の断面形状は、2枚の板体31の外側辺がなす内角の二等分線Bを基準線として対称であることから、物入れを直立方向にしても、または横方向に配置しても構わなく、引き出し20、20C、20D、20Eが摺動可能に箱本体10の収容空間11に配置されればよい。また、本実施例においては、それらの引き出し20、20C、20D、20Eを、自由に配置することができることから、引き出しの配置方向、サイズ、配置数量に制限することはなくて自由に選択することが可能であり、実際の需要または好みによって自由自在に配置することが出来る。
【0032】
図13乃至
図15に示すように、本発明の第五実施例における物入れは、箱本体10Bと、該箱本体10Bにそれぞれ摺動可能に位置する複数の引き出し20C、20Fと、該箱本体10Bにそれぞれ取り付けられる複数のレール30及びダブルレール30Bと、該引き出し20C、20Fにそれぞれ取り付けられる連結部材40とを有し、そのうち、箱本体10Bは、4つの隅角にそれぞれ対称的に配置される4本の支持柱13、及び該4本の支持柱13の上端及び底端にそれぞれ結合される2枚のプレート14からなり、立方形状の収容空間11、及びそれぞれが該収容空間11と連通しながら互いに90度を隔てて異なる方向に向かうように形成される配置開口12を備える。
【0033】
本実施例においては、収容空間11を4マスのように4つの区域に区画され、該収容空間11における4つの隅角と対応する箇所にそれぞれレール30Aが取り付けられ、それらのレール30Aはそれぞれ2つの異なる方向に沿って排列され、該レール30Aの断面形状は略L字形を呈する。また、上側のプレート14における内面の中間位置にダブルレール30Bが取り付けられ、下側のプレート14における内面の中間位置にダブルレール30Bが取り付けられ、前記レール30A及びダブルレール30Bは、互いに交差した箇所に間隔をおいて連続的に設置され、この構成によれば、互いが干渉する問題を避けることができる。本発明はさらに、前記レール30A及びダブルレール30Bが連続的に設置された箇所に、レール30A及びダブルレール30B共に対応可能な継ぎ手が取り付けられることにより、レール30A及びダブルレール30Bをスムーズ且つ連続的に設置されることが出来る。
本実施例においては、前記収容空間11の4つの区域に、1つの区域のサイズである2つの引き出し20Cと、2つの区域のサイズである1つの矩形の引き出し20Fを配置して使用する。そのうち、前記各引き出し20C、20Fは、2つの側板21の外側における上縁及び下縁にそれぞれ1対の連結部材40Bが取り付けられる。
【0034】
図13乃至
図15に示すように、本発明に係る引き出しの配置が自在な物入れは、複数のレール30A及びダブルレール30Bが異なる方向に沿って排列されると共に、交替に取り付けられるため、引き出し20C、20Fを自由に配置することができ、引き出しの配置位置、配置数量、引き出し方向に制限はなく、自由に選択することができるので、実際の需要または好みによって自由に配置することができる。
【符号の説明】
【0035】
10、10A、10B 箱本体
11 収容空間
12 配置開口
13 支持柱
14 プレート
20、20A、20B、20C、20D、20E、20F 引き出し
21 側板
22 前板
221 引き部
23 後板
24 底板
25 収納空間
30、30A レール
30B ダブルレール
31、31A 板体
31B 間隔板体
32 摺動凹部
321 凹み
33 溝部
40、40A、40B 連結部材
41 摺動バー
411 凸柱
412 案内縁
42 結合板
421 貼り付け部
422 延出部
43 ネジ
B 角の二等分線