特許第6393241号(P6393241)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6393241
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】パイプの曲げ加工装置
(51)【国際特許分類】
   B21D 7/025 20060101AFI20180910BHJP
【FI】
   B21D7/025 G
   B21D7/025 B
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-122487(P2015-122487)
(22)【出願日】2015年6月18日
(65)【公開番号】特開2017-6932(P2017-6932A)
(43)【公開日】2017年1月12日
【審査請求日】2018年4月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390039929
【氏名又は名称】三桜工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094547
【弁理士】
【氏名又は名称】岩根 正敏
(72)【発明者】
【氏名】蘭 光平
【審査官】 塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−239637(JP,A)
【文献】 特開2007−289974(JP,A)
【文献】 米国特許第04870849(US,A)
【文献】 特開昭52−155167(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 7/00−9/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲げ型およびクランプを備え、それらでパイプを挟持し、それらを曲げ型の回転軸芯を中心に回転させることによってパイプを曲げるパイプの曲げ加工装置であって、
先端に曲げ型を有する主軸を回転自在に支持し、主軸駆動モータを備えた装置機枠と、前記主軸に回転自在に支持され、クランプを前記曲げ型に対して離接可能に移動させるクランプ駆動機構を備えたクランプ機枠とを備え、
前記クランプ駆動機構は、一端を前記主軸に摺動自在に嵌合させ、前記クランプ機枠に対して上下動するスライド部材と、前記クランプを前記クランプ機枠および前記スライド部材に連結支持させるリンク機構と、前記クランプ機枠に設置され、前記スライド部材を上下動させるクランプ駆動モータとを備え、
さらに、前記主軸にキーを形成するとともに、前記スライド部材に、前記キーに挿脱するキー溝を設け、
前記クランプ駆動モータの駆動によって前記スライド部材を上動させ、当該スライド部材のキー溝を前記主軸のキーに嵌合させて、前記クランプ機枠と前記主軸とを一体化するとともに、前記クランプを前記曲げ型に近接させてパイプを挟持させる、
ことを特徴とするパイプの曲げ加工装置。
【請求項2】
前記クランプと前記クランプ機枠とを連結するリンク竿が、平行リンクを構成している、ことを特徴とする請求項1に記載のパイプの曲げ加工装置。
【請求項3】
前記スライド部材に、下方に向けて延設されたピンを備えるとともに、前記装置機枠に孔を形成し、前記スライド部材が下降し、前記キー溝が前記主軸のキーから離脱したときに、前記ピンが前記装置機枠の孔に挿通するようにした、ことを特徴とする請求項1または2に記載のパイプの曲げ加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイプの曲げ加工装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パイプの曲げ加工装置として、周面にパイプの径に対応した半径の溝を有する曲げ型およびクランプを備え、それらの曲げ型およびクランプの溝でパイプを挟持させ、曲げ型の軸心を中心にしてクランプを公転させることによって、パイプを曲げるようにしたものがある。
【0003】
このようなパイプの曲げ加工装置では、パイプを左右両方向等に湾曲形成するためには、当然、パイプを左右両方向に曲げるための構造を備える必要があるが、その構造は、特許文献1,2等に開示されているように、複雑なものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−30266号公報
【特許文献2】特開2014−94393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような実情に鑑みて成されたものであり、構造が単純であり、しかも、種々の曲げ加工に対応できるパイプの曲げ加工装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的を達成するため、本発明は、次の(1)〜(3)に記載したパイプの曲げ加工装置とした。
(1)曲げ型およびクランプを備え、それらでパイプを挟持し、それらを曲げ型の回転軸芯を中心に回転させることによってパイプを曲げるパイプの曲げ加工装置であって、先端に曲げ型を有する主軸を回転自在に支持し、主軸駆動モータを備えた装置機枠と、前記主軸に回転自在に支持され、クランプを前記曲げ型に対して離接可能に移動させるクランプ駆動機構を備えたクランプ機枠とを備え、前記クランプ駆動機構は、一端を前記主軸に摺動自在に嵌合させ、前記クランプ機枠に対して上下動するスライド部材と、前記クランプを前記クランプ機枠および前記スライド部材に連結支持させるリンク機構と、前記クランプ機枠に設置され、前記スライド部材を上下動させるクランプ駆動モータとを備え、さらに、前記主軸にキーを形成するとともに、前記スライド部材に、前記キーに挿脱するキー溝を設け、前記クランプ駆動モータの駆動によって前記スライド部材を上動させ、当該スライド部材のキー溝を前記主軸のキーに嵌合させて、前記クランプ機枠と前記主軸とを一体化するとともに、前記クランプを前記曲げ型に近接させてパイプを挟持させることを特徴とする、パイプの曲げ加工装置。
(2)前記クランプと前記クランプ機枠とを連結するリンク竿が、平行リンクを構成していることを特徴とする、上記(1)に記載のパイプの曲げ加工装置。
(3)前記スライド部材に、下方に向けて延設されたピンを備えるとともに、前記装置機枠に孔を形成し、前記スライド部材が下降し、前記キー溝が前記主軸のキーから離脱したときに、前記ピンが前記装置機枠の孔に挿通するようにしたことを特徴とする、上記(1)または(2)に記載のパイプの曲げ加工装置。
【発明の効果】
【0007】
上記した本発明に係るパイプの曲げ加工装置によれば、クランプ駆動モータによってスライド部材を作動させ、それによってクランプ機枠を主軸と一体化或いは別体化することができるとともに、クランプを曲げ型に近接させてパイプを挟持することができる、即ち、クランプ機枠を主軸に一体化或いは別体化することと、パイプを挟持させることをクランプ駆動モータの駆動だけで行うことができるので、装置の構造が単純なものとなる。また、クランプ機枠と主軸とを別体化、即ちそれぞれ独立して動くものとすることができるので、パイプに対するクランプと曲げ型の配置を自由に変えることができ、右曲げ、左曲げ等の種々のパイプの曲げ加工に対応できる装置となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係るパイプの曲げ加工装置の一実施形態を示した斜視図である。
図2図1に示した実施形態のパイプの曲げ加工装置のクランプ駆動機構を示した概念図である。
図3図2に示したクランプ駆動機構の非クランプ状態を示した概念図である。
図4図1に示した実施形態のパイプの曲げ加工装置によるパイプの曲げ加工態様を示した説明図で、(a)はパイプのセット状態を示し、(b)はパイプの加工状態を示している。
図5図1に示した実施形態のパイプの曲げ加工装置によるパイプの曲げ加工の他の態様を示した説明図で、(a)はパイプのセット状態を示し、(b)はパイプの加工状態を示している。
図6図1に示した実施形態のパイプの曲げ加工装置によるパイプの曲げ加工のさらに他の態様を示した説明図で、(a)はパイプのセット状態を示し、(b)はパイプの加工状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るパイプの曲げ加工装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1に示すように、パイプの曲げ加工装置(以下、加工装置という)1は、水平方向に張出す装置機枠2に曲げ型駆動機構10,クランプ駆動機構20,テンション駆動機構30を備えている。
【0011】
曲げ型駆動機構10は、装置機枠2に設けられた軸受け2aに挿通支持された主軸11と、当該主軸11を回転させる主軸駆動モータ12を備えている。主軸駆動モータ12は、装置機枠2の下面に設置され、このモータ12によって主軸11が正逆転駆動される。主軸11の上部周面には、180度の間隔をもって2つのキー13が植設されている。また、主軸11の上端には、曲げ型14が配設されている。この曲げ型14は、図1から明らかなように、水平断面が馬蹄形状を成し、パイプPの太さに対応する略半径の大径周溝14aおよび小径周溝14bが、2段に形成されている。
【0012】
クランプ駆動機構20は、クランプ機枠3内に組み込まれている。クランプ機枠3は、側端上下に軸受け3a,3bを備え、それらの軸受け3a,3bに上記した主軸11が嵌合されることによって、主軸11に回転自在に支持されている。図2に示すように、クランプ駆動機構20は、スライド部材21を備えている。このスライド部材21は、下方に延設されたスライド部21aと、水平方向に張出された軸受け部21bとを備えている。スライド部21aは、クランプ機枠3の下部に摺動自在に保持され、その板面にラック22を備えている。軸受け部21bには、軸受け23が形成され、その軸受け23の周縁には、90度の間隔で4つのキー溝24が形成されている。このキー溝24は、主軸11の上記したキー13に対して挿脱されるものである。
【0013】
また、スライド部材21には、下方に向けてピン21cが延設されている。このピン21cは、装置機枠2の軸受け2aの周縁に形成された孔2bに対して挿脱される。孔2bは、180度間隔で軸受け2aの周縁に2つ形成されている。
【0014】
スライド部材21の上方には、クランプ25が配置され、このクランプ25は、リンク竿26a,26bを介してクランプ機枠3に支持されている。これらのリンク竿26a,26bは、所謂平行リンクを構成している。リンク竿26aは、リンク竿26cによってスライド部材21に連結され、スライド部材21の動作に伴って作動される。クランプ25の端部には、パイプPの太さに対応する略半径の大径溝25aおよび小径溝25bが、2段に形成されている。
【0015】
クランプ機枠3の下部には、クランプ駆動モータ27が設置されている。このクランプ駆動モータ27の出力軸27aは、主軸11へ向けて延設され、その先端には、ピニオン28が配設されている。そして、このピニオン28は、スライド部材21の上記したラック22に噛合している。
【0016】
非クランプ状態、即ち、図3に示した状態で、クランプ駆動モータ27が正転駆動されると、ピニオン28が回転され、それによってラック22を介してスライド部材21が上方に移動される。スライド部材21が上方に移動されると、リンク竿26cを介してリンク機構26が作動され、クランプ25が、図2に示したように、上昇しながら曲げ型14に向かって近接し、遂には、溝25a,25bが曲げ型14の溝14a,14bに対峙し、それらの間でパイプPを挟持する。この状態では、スライド部材21のキー溝24が主軸11のキー13に係合し、スライド部材21(クランプ機枠3)と主軸11とが回転方向で一体化する。したがって、この状態では、主軸11の回転に伴ってクランプ機枠3が主軸11を中心として公転する。
【0017】
パイプPの挟持状態で、クランプ駆動モータ27を逆転駆動させると、上記動作とは逆の作動によって、クランプ25が曲げ型14から離反しながら降下する。そして、スライド部材21のキー溝24が主軸11のキー13から離脱し、スライド部材21(クランプ機枠3)と主軸11とが回転方向で別体化する。そして、図3に示したように、スライド部材21のピン21cが装置機枠2の孔2bに挿嵌される。したがって、この状態では、クランプ機枠3が装置機枠2に一体化される。
【0018】
テンション駆動機構30は、図1に示すように、テンションロール駆動モータ31を備えている。このテンションロール駆動モータ31は、装置機枠2の下部に設置されている。そして、このモータ31の出力軸31aは、装置機枠2から上方へ延設され、その先端に歯車32が固設されている。
【0019】
また、テンション駆動機構30は、テンションロール機枠33を備えている。テンションロール機枠33はコ字状を成し、上下側端に軸受け33a,33bを有している。下方の軸受け33bの下面には、軸受け33bと同芯に歯車34が添設され、上端にはテンションロール35が配設されている。そして、このテンションロール機枠33の軸受け33a,33bは、上記した主軸11に嵌合され、歯車34が、テンションロール駆動モータ31の歯車32に噛合されている。したがって、テンションロール駆動モータ31が駆動されると、歯車32,歯車34を介してテンションロール機枠33が主軸11を中心に回動され、それによってテンションロール35が、曲げ型14に対して公転する。
【0020】
上記のように構成された加工装置1を使用して、パイプPは、例えば、以下のように加工される。
【0021】
パイプPを、先ず右にα度湾曲変形(右引き曲げ)させる場合には、図4(a)に示すように、クランプ25を保持するクランプ機枠3を、パイプPの左方向に位置させ、曲げ型14を、その湾曲部が前方(図において下方)に位置し、且つパイプPの右方向に位置するようにセットする。また、テンションロール35を、上記クランプ25および曲げ型14の前方(図において下方)であって、且つパイプPを左方向から押える部分に位置させる。上記の状態で、クランプ駆動モータ27を正転駆動させる。すると、図3に示すように、クランプ25が曲げ型14に向けて移動され、それによって、パイプPを曲げ型14とクランプ25とによって挟持する〔図4(a)の状態〕。この状態では、クランプ機枠3のキー溝24は、主軸11のキー13に嵌合し、クランプ機枠3と主軸11とが一体化している。
【0022】
次いで、主軸駆動モータ12を右方向に駆動させると、図4(b)に示したように、曲げ型14が右方向に回転され、それに伴ってクランプ25もパイプPを挟持した状態で、曲げ型14の回転軸芯を中心にして右方向に駆動される。したがって、パイプPは、曲げ型14の周溝14a(14b)に沿って変形され、右方向にα度曲げられる。
【0023】
引き続いて、パイプPを所定量S送り、今度は左にβ度湾曲変形させる。この場合には、先ずクランプ駆動モータ27を、上記とは逆方向に若干駆動させ、クランプ25を曲げ型14から遠ざけ、パイプPの挟持を解除する。この状態では、未だクランプ機枠3のキー溝24は、主軸11のキー13に嵌合しており、クランプ機枠3と主軸11とが回転方向で一体化している。そして、図示しないチャック機構を用いて、パイプPを所定量S送るとともに、主軸駆動モータ12を右方向に駆動させ、クランプ25を保持するクランプ機枠3を、今度はパイプPの右方向に位置させる。また、テンションロール駆動モータ31を駆動し、テンションロール35を、クランプ25及び曲げ型14の前方(図において下方)であって、且つ今度はパイプPを右方向から押える部分に位置させる。
【0024】
続いて、クランプ駆動モータ27を更に逆転駆動させ、クランプ25を曲げ型14から更に遠ざけるとともに、クランプ機枠3のキー溝24を主軸11のキー13から外し、ピン21cを装置機枠2に形成された孔2bに挿入させ、クランプ機枠3を装置機枠2に固定する。この状態で、主軸駆動モータ12を駆動させ、主軸11のみを回動し、図5(a)に示すように、曲げ型14を、その湾曲部が前方(図において下方)に位置し、且つパイプPの左方向に位置するようにセットする。この状態で、クランプ駆動モータ27を正転駆動させる。すると、図3に示すように、クランプ25が曲げ型14に向けて移動され、それによって、パイプPを曲げ型14とクランプ25とによって挟持する〔図5(a)の状態〕。この状態では、クランプ機枠3のキー溝24は、主軸11のキー13に嵌合し、クランプ機枠3と主軸11とが一体化している。
【0025】
次いで、主軸駆動モータ12を左方向に駆動させると、図5(b)に示したように、曲げ型14が左方向に回転され、それに伴ってクランプ25もパイプPを挟持した状態で、曲げ型14の回転軸芯を中心にして左方向に駆動される。したがって、パイプPは、曲げ型14の周溝14a(14b)に沿って変形され、左方向にβ度曲げられる。
【0026】
また、パイプPの一部を右に湾曲変形(右押し曲げ)させる場合は、図6(a)に示すように、クランプ25を保持するクランプ機枠3を、パイプPの左方向に位置させ、曲げ型14を、その湾曲部が後方(図において上方)に位置し、且つパイプPの右方向に位置するようにセットする。また、テンションロール35を、上記クランプ25および曲げ型14の後方(図において上方)であって、且つパイプPを左方向から押える部分に位置させる。そして、この状態で、パイプPを曲げ型14とクランプ25によって挟持し〔図6(a)の状態〕、テンションロール駆動モータ31を回転させる。すると、図6(b)に示すように、テンションロール35が曲げ型14の回転軸芯を中心に公転され、パイプPの一部が湾曲変形される。
【0027】
なお、パイプPの一部を左に湾曲変形(左押し曲げ)させる場合には、図示しないが、クランプ機枠3と曲げ型14とを、図6の場合とパイプPに対して反対の方向に位置させ、テンションロール35を、上記クランプ25および曲げ型14の後方(図において上方)であって、且つパイプPを右方向から押える部分に位置させる。そして、テンションロール駆動モータ31を他方へ回転させる。すると、テンションロール35が曲げ型14の回転軸芯を中心に左方に公転され、パイプPの一部が左に湾曲変形される。
【0028】
上記したパイプPの曲げ加工方法は、本発明に係る加工装置1を用いた曲げ加工形態の一部を例示したに過ぎず、例えば、送り機構を持ったチャック機構を併用することにより、押し出し曲げ加工等の他の加工も実施することができる。なお、上記した種々の曲げ加工を実施するためには、上記したようにパイプPに対するクランプ25、曲げ型14そしてテンションロール35の配置等を変更しなければならないが、その変更は、例えば、クランプ駆動モータ27、主軸駆動モータ12、更にはテンションロール駆動モータ31の始動、停止、正転、逆転等を制御できる制御手段を設け、該制御手段によるプログラム制御によって実現することができ、このようなプログラム制御を設計することは、この業界の技術者の日常的設計行為の範疇に属するため、その説明は省略する。
【0029】
以上、本発明に係るパイプの曲げ加工装置の実施形態を説明したが、本発明は、何ら既述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、種々の変形および変更が可能であることは当然である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明に係るパイプの曲げ加工装置は、構造が単純であり、しかも、種々の曲げ加工に対応できるものであるので、自動車、家電等に用いられるパイプの曲げ加工装置として、広く利用可能なものである。
【符号の説明】
【0031】
1 パイプの曲げ加工装置
2 装置機枠
2a 軸受け
2b 孔
3 クランプ機枠
3a,3b 軸受け
10 曲げ型駆動機構
11 主軸
12 主軸駆動モータ
13 キー
14 曲げ型
14a 大径周溝
14b 小径周溝
20 クランプ駆動機構
21 スライド部材
21a スライド部
21b 軸受け部
21c ピン
22 ラック
23 軸受け
24 キー溝
25 クランプ
26 リンク機構
26a,26b,26c リンク竿
27 クランプ駆動モータ
27a 駆動軸
28 ピニオン
30 テンション駆動機構
31 テンションロール駆動モータ
31a 出力軸
32 歯車
33a,33b 軸受け
34 歯車
35 テンションロール
P パイプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6