(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、実施例1に係る携帯端末装置1の内部構成を示すブロック図である。ここでは、スマートフォンの場合を例に説明する。携帯端末装置1は、制御部101、メモリ102、ストレージ103、GPS(Global Positioning System)受信部104、地磁気センサ105、加速度センサ106、ジャイロセンサ107、撮像部108、画像処理部109、マイク110、音声処理部111、スピーカ112、外部音声出力部113、タッチパネル114、操作ボタン115、入出力I/F116、基地局通信部117、無線通信部118、計時部119、ユーザ認識部120を適宜用いて構成され、各構成部はバス100を介して相互に接続されている。
【0014】
制御部101はCPU(Central Processing Unit)等で構成され、メモリ102に記憶したプログラムを実行することによって、各構成部を制御し、各種の処理を実行する。
【0015】
メモリ102はフラッシュメモリなどであり、制御部101が使用するプログラムやデータを記憶する。またメモリ102には、ユーザ認証のためのパスワードや顔情報、電話番号などのユーザ情報102a、自宅あるいは勤務先などの携帯端末装置をよく使用する位置の情報(位置設定情報)102b、位置などに対応してアプリケーション毎に設定されたセキュリティレベルの情報(アプリ設定情報)102cなどを記憶する。さらに携帯端末装置1はメモリカードなどのストレージ103を備え、音楽、ビデオ、写真のデータなどを保存することができる。
【0016】
GPS受信部104は、上空にあるGPS衛星からの信号を受信する。これにより、携帯端末装置1の現在位置を検出する。地磁気センサ105は、携帯端末装置1の向いている方向を検出する。加速度センサ106は、携帯端末装置1の加速度を検出し、ジャイロセンサ107は、携帯端末装置1の角速度を検出する。これらのセンサにより、携帯端末装置1の傾き、動きを詳細に検出することができる。
【0017】
撮像部108はカメラなどであり、画像処理部109は、撮像部108から入力された映像を処理する。また画像処理部109は、タッチパネル114の表示部114aに表示する映像を処理する。
【0018】
マイク110は外部の音声を入力し、スピーカ112は外部に対して音声を出力する。外部音声出力部113は、例えばイヤホン(図示せず)を接続して音声を出力する。音声処理部111は入出力される音声を処理する。
【0019】
タッチパネル114は、表示部114aと操作入力部114bで構成される。表示部114aはLCDなど映像や画像を表示するものであり、表示部114aの表示面に操作入力部114bを有する。操作入力部114bは、例えば静電容量式などのタッチパッド方式の入力手段であり、指やタッチペンなどによる接触操作を操作入力として検出する。例えば、表示部114aにアプリケーションのアイコンあるいはメニューを表示する。ユーザが所望のアイコンあるいはメニューを指先で1回押す動作(タップ動作)を行うことにより、タップした位置に表示されているアイコンに対応したアプリケーションを実行し、あるいはメニューに対応した処理を実行する。あるいは、ホーム画面が表示された状態でユーザが操作入力部114bを指先で押して左右の方向に滑らせる動作(スワイプ動作)を行うことにより、ホーム画面を切り替える処理を行う。
【0020】
操作ボタン115はプッシュボタンスイッチなどであり、操作ボタン115が押されたことを検出すると制御部101に伝えられ、その操作ボタン115に対応した動作を実行する。
【0021】
入出力I/F116は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などであり、外部機器とデータの送受信を行うインターフェースである。
【0022】
基地局通信部117は、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やLTE(Long Term Evolution)などの基地局3と遠距離の無線通信を行う通信インターフェースである。無線通信部118は、IEEE802.11a/b/nなどの無線LANにより無線通信用アクセスポイント2と無線通信を行う通信インターフェースである。これにより基地局3あるいはアクセスポイント2を介して外部ネットワーク4に接続し、情報の送受信を行う。基地局通信部117及び無線通信部118は、それぞれアンテナ、符号回路及び復号回路等で構成される。
【0023】
計時部119は、例えばRTC(Real Time Clock)回路を用いて現在時刻情報を出力するもので、基地局通信部117あるいは無線通信部118を介してインターネット時刻サーバーと接続することで時刻を自動的に校正する。
【0024】
ユーザ認識部120は、撮像部108から取り込み画像処理部109で処理したユーザの画像と、メモリ102にユーザ情報102aとして記憶された顔情報を比較することによりユーザを認識する。
【0025】
メモリ102あるいはストレージ103に記憶されるプログラムあるいはデータは、基地局通信部117あるいは無線通信部118により基地局3あるいは無線ルータ2を介して外部ネットワーク4に接続し、図示しない外部サーバーなどからダウンロードすることにより、随時更新・追加することができる。また、入出力I/F116を介してパソコン等の外部機器と接続し、データやプログラム等を更新、追加することも可能である。
【0026】
なお、タブレット型のパーソナルコンピュータについても、
図1に示すスマートフォンとほぼ同じ構成であり、説明を省略する。
【0027】
本実施例においては、メモリ102の位置設定情報102bとアプリ設定情報102cとして、携帯端末装置1の位置に応じてアプリケーション毎にセキュリティレベルを設定する。セキュリティレベルが低いアプリケーションは、認証処理を行うことなくすばやく実行できる。一方、セキュリティレベルが高いアプリケーションは、所定の認証処理を行った後に実行できるようにしたことに特徴がある。
【0028】
図2は、位置に応じてアプリケーション毎にセキュリティレベルを設定した例を示す図である。この例では、位置として「自宅」と「職場」を登録している(それ以外の位置は「未登録」とする)。そして、位置に応じて「メール」、「設定」などの各アプリケーションのセキュリティレベルを設定している。これらの設定情報は、メモリ102内の位置設定情報102bとアプリ設定情報102cとして格納されている。
【0029】
セキュリティレベル“H”はセキュリティ強度が高く、他の人に実行されると問題となるアプリケーションである。この場合、ロック解除しないとアプリケーションを実行できない。すなわち、ロックされた状態のホーム画面ではアプリケーションに対応したアイコンが表示されず、ロック解除することでアイコンが表示される。
【0030】
セキュリティレベル“L”はセキュリティ強度が低く、他の人が実行しても問題とならないアプリケーションである。この場合、ロックされた状態でもアプリケーションを実行できる。すなわち、ロック状態のホーム画面でもアプリケーションに対応したアイコンが表示される。
【0031】
ここで、位置の登録はユーザの使用環境に応じてユーザ自身が行うものとするが、アプリケーションを実行する位置の履歴から実行頻度が高い位置を自動的に登録するようにしてもよい。また、アプリケーション毎のセキュリティレベルの設定は、ユーザの使用環境に応じてユーザ自身が行うようにしてもよいが、各アプリケーションの初期値としてデフォルト設定しておき、その後ユーザの使用環境に応じてユーザが設定変更するようにしてもよい。
【0032】
上記したセキュリティレベルを設定するための入力画面は特に示さないが、従来の携帯端末装置の初期設定機能の一部に取り込み、地図情報(設定エリアの広さを含む)とアプリケーション一覧を画面表示しながら、ユーザが設定(または設定変更)を行うことができる。
【0033】
図3は、
図2の設定におけるホーム画面の表示例を示す図であり、(a)〜(c)はロックされた状態、(d)はロック解除した状態を示している。ここでは携帯端末装置1のタッチパネル114とともに、撮像部108、スピーカ112、操作ボタン115、マイク110を示している。
【0034】
(a)は自宅におけるロック状態のホーム画面であり、ロック解除用のアイコン31とロック状態でも実行可能なアプリケーションのアイコン群32が表示されている。この画面を「ロック画面」とも呼ぶ。この例では、自宅におけるセキュリティレベルが“L”に設定された「ゲーム」「リモコン」「カメラ」「Map」「検索」のアプリケーションのアイコンが表示され、ロック解除のための認証情報を入力することなく実行できる。
【0035】
(b)は職場におけるロック状態のホーム画面であり、アイコン群32として職場におけるセキュリティレベルが“L”に設定された「Works」「Map」「検索」のアイコンが表示され、ロック解除なしに実行することができる。
【0036】
(c)は自宅/職場以外の未登録の位置におけるロック状態のホーム画面であり、アイコン群32としてセキュリティレベルが“L”に設定された「カメラ」「検索」のアプリケーションのアイコンが表示され、ロック解除なしに実行できる。
【0037】
(d)はアイコン31を選択し認証情報を入力してロックを解除した状態のホーム画面であり、ロック解除後に実行可能なアプリケーションのアイコン群33が表示されている。アイコン群33には、ロック画面(a)〜(c)で表示されなかったセキュリティレベルが“H”に設定されたアプリケーションのアイコンが追加して表示され、実行することが可能となる。
【0038】
図4は、実施例1における携帯端末装置1の動作を示すフローチャートである。ここでは、スリープが解除されて所望のアプリケーションを選択するまでの動作を述べる。スリープ状態の解除は例えば操作ボタン115を押すことにより行われ、一連の動作は制御部101の制御により進行される。
【0039】
S201では、携帯端末装置1の現在位置情報を取得する。現在位置情報を取得するため、例えばGPS受信部104による受信した位置情報を用いる。
【0040】
S202では、メモリ102の位置設定情報102bとアプリ設定情報102cを参照し、取得した現在位置情報が予め登録された自宅あるいは職場等の位置の範囲内であるかを判定する。そして、判定した現在位置の区分に応じて、セキュリティレベル“L”に設定されたアプリケーション、すなわちロック解除しないで実行可能なアプリケーションのアイコンを読み出す。
【0041】
S203では、タッチパネル114の表示部114aにロック画面として、S202で取得したロック解除なしで実行可能なアプリケーションのアイコン群32と、ロック解除用のアイコン31を表示する。
【0042】
S204では、ユーザが表示部114aに表示されたアイコンあるいはメニューを操作入力部114bで選択する、あるいは操作ボタン115を押すことにより入力を行う。S205では、S204のユーザの選択入力に応じて次のような分岐処理を行う。
【0043】
S204の入力で操作ボタン115が押された場合には、「スリープ」に分岐しS206へ進む。S206では、消費電力を低減するためにタッチパネル114の表示部114aの表示を消す等を行い、スリープ状態に移行して処理を終了する。
【0044】
S204の入力で、ユーザのタップ動作により表示部114aに表示されたアプリケーションのアイコンが選択された場合には、「アプリ」に分岐しS207へ進む。S207では、選択されたアイコンに対応したアプリケーションの処理を実行した後、S201の処理に戻る。
【0045】
S204の入力で、ユーザのタップ動作により表示部114aに表示されたロック解除のアイコン31が選択された場合には、「解除」に分岐しS208へ進む。S208では、ロック解除のための認証情報を入力するための画面を表示する。
【0046】
S209では、ユーザが操作入力部114bにより認証情報を入力し、S210では、入力された情報をユーザ情報102aに登録された認証情報と照合して、有効か否かを判断する。有効でないと判断した場合(No)には、S209に戻り再度認証情報を入力する。
【0047】
S210で有効と判断した場合(Yes)には、S211へ進み、ロック解除したホーム画面を表示する。ロック解除画面では、現在位置においてセキュリティレベル“H”に設定されたアプリケーションのアイコンを追加して、実行可能なアプリケーションのアイコン群33を表示する。
【0048】
S212では、ユーザが表示部114aに表示されたアイコンあるいはメニューを操作入力部114bで選択する、あるいは操作ボタン115(スリープ選択)を押すなどの入力を行う。S213では、S212のユーザの選択入力に応じて分岐処理を行う。
【0049】
S212の入力で操作ボタン115が選択された場合には、「スリープ」に分岐して前記S206へ進み、スリープ処理を行い終了する。
【0050】
S212の入力で、ユーザのタップ動作により表示部114aに表示されたアプリケーションのアイコンが選択された場合には、「アプリ」に分岐してS214へ進む。S214では、選択されたアイコンに対応したアプリケーションの処理を実行した後、前記S211の処理に戻り、ユーザの次の選択を待つ。
【0051】
以上のように実施例1では、位置に応じてアプリケーション毎にセキュリティレベルを設定する。すなわち、セキュリティレベルを低く設定したアプリケーションは、ロック状態でも認証処理を行うことなくすばやく実行できる。また、セキュリティレベルを高く設定したアプリケーションは、認証処理を行った後でロックを解除し実行可能とする。
【0052】
例えば、自宅ではテレビのリモコンとして動作する「リモコン」のアプリケーションをロック解除することなく実行することができ、駅では電車の乗り換えをサポートする「乗り換え」のアプリケーションをロック解除することなく実行することができるなど、使い勝手を向上させることができる。一方、「メール」などの他人に見られると問題になるアプリケーションを実行するためには、認証によるロック解除が必要であり、セキュリティを確保することができる。すなわち、ユーザ以外は認証によるロック解除が困難であり、このようなアプリケーションに対するセキュリティを確保することができる。
【実施例2】
【0053】
実施例2では、実施例1の機能に加え、特定の位置では特定のアプリケーションの使用を制限する機能を追加している。すなわち、位置毎に表示するホーム画面を異ならせている。
【0054】
図5は、位置に応じてアプリケーション毎にセキュリティレベルを設定した例を示す図である。本例では、位置として「自宅」、「職場」、「駅」を登録している。実施例1(
図2)と同様に、セキュリティレベル“H”はセキュリティ強度が高く、ロック解除しないと実行できない。セキュリティレベル“L”はセキュリティ強度が低く、ロック状態でも実行可能である。さらに本実施例では、アプリケーションの使用を制限するセキュリティレベル“X”を設けた。セキュリティレベル“X”に設定されたアプリケーションに対応するアイコンは、ロック状態及びロック解除状態でもホーム画面に表示されないようにして、当該アプリケーションの使用を制限するようにしている。例えば、「自宅」においてアプリケーション「Works」はセキュリティレベル“X”に設定されており、「自宅」におけるホーム画面ではアイコンが表示されず、使用が制限される。
【0055】
図6は、
図5の設定におけるホーム画面の表示例を示す図であり、(a)〜(d)はロック状態、(e)〜(h)はロック解除状態を示している。この例では、実施例1(
図2)に対し、位置が「駅」の場合(c)(g)を追加している。また各ホーム画面には、どの位置に対応するホーム画面かを示す情報30が表示される。
【0056】
例えば、(a)は「自宅」のロック画面であり、セキュリティレベルが“L”である「ゲーム」「リモコン」「カメラ」「Map」「検索」のアイコン群32が表示される。また、(e)は「自宅」のロック解除画面であって、セキュリティレベルが“H”である「メール」「設定」を追加したアイコン群33が追加して表示される。しかし、セキュリティレベル“X”に設定された「Works」のアイコンは、いずれの画面(a)(e)にも表示されない。よって、アプリケーション「Works」の使用が制限される。
【0057】
一方、(b)(f)は「職場」のホーム画面であって、セキュリティレベルが“L”である「Works」のアイコンがいずれの画面にも表示される。しかし、セキュリティレベルが“X”に設定された「リモコン」「カメラ」などのアイコンは、ロックを解除しても表示されない。このように、位置に応じてロック解除状態のホーム画面が異なるようにして、位置に応じて特定のアプリケーションの使用を制限している。
【0058】
なお、使用制限されたアプリケーションを実行したいときは、ホーム画面を変更することで可能にする。例えばユーザが自宅で「Works」のアプリケーションを実行したい場合には、アイコン31によりロックを解除してホーム画面を(a)から(e)とし、さらに職場に対応したホーム画面(f)に切り替えることにより可能となる。
【0059】
図7は、実施例2における動作を示すフローチャートである。本実施例では、実施例1(
図4)に対し、アプリケーションの使用制限を追加している。なお、
図4と同じ工程には同じステップ番号を付与し、重複する箇所は簡単に説明する。
【0060】
S201では、携帯端末装置1の現在位置情報を取得する。S202では、メモリ102の位置設定情報102bとアプリ設定情報102cを参照し、現在位置の区分に応じて、セキュリティレベル“L”に設定されたアプリケーションのアイコンを読み出す。
【0061】
S221では、タッチパネル114の表示部114aに現在位置に対応したロック画面として、S202で取得したセキュリティレベル“L”のアプリケーションのアイコン群32を表示する。また表示部114aには、ホーム画面の位置情報30を表示する。
【0062】
S204では、ユーザがタッチパネル114を操作して所望の動作を選択する。S205では、S204のユーザの選択入力に応じた分岐処理を行う。
【0063】
S204にて「スリープ」が選択されると、S206へ進みスリープ状態に移行して処理を終了する。
【0064】
S204にて表示部114aに表示されたアプリケーションのアイコンが選択された場合には、S207へ進み、選択されたアプリケーションの処理を実行した後、S201に戻る。
【0065】
S204にて表示部114aに表示されたロック解除のアイコン31が選択された場合には、S208へ進み、ロック解除のための認証情報を入力するための画面を表示する。
【0066】
S209では、ユーザが操作入力部114bにより認証情報を入力し、S210では、入力された情報が予め登録された認証情報として有効かを判断する。有効でないと判断した場合(No)には、S209に戻り再度認証情報を入力する。
【0067】
S210で有効と判断した場合(Yes)には、S222へ進み、位置毎に設定されたロック解除したホーム画面を表示する。ロック解除したホーム画面では位置毎に設定された実行可能なアプリケーションのアイコン群33を表示する。このアイコン群33には、セキュリティレベル“H”のアイコンは含まれるが、セキュリティレベル“X”のアイコンは含まれない。
【0068】
S223では、ユーザが表示部114aに表示されたアイコンあるいはメニューを操作入力部114bで選択する。あるいは操作ボタン115(スリープ選択)を押すことや、スワイプ動作(ホーム画面変更)などの入力を行う。S224では、S223のユーザの選択入力に応じた分岐処理を行う。
【0069】
S223にて「スリープ」が選択されると、前記S206へ進みスリープ状態に移行して処理を終了する。
【0070】
S223にて表示部114aに表示されたアプリケーションのアイコンが選択された場合には、S214へ進み、選択されたアプリケーションの処理を実行した後、前記S222へ戻る。
【0071】
S223の入力でユーザのスワイプ動作を検出した場合には、S225へ進み、他の位置に対応したホーム画面の設定に変更する。そして、前記S222へ戻って変更された位置に対応したホーム画面を表示する。
【0072】
なお、上記例ではS223の選択入力においてホーム画面の変更(スワイプ動作による分岐)を許可しているが、これを禁止しても良い。これより、例えば職場では写真撮影のための「カメラ」のアプリケーションの実行を禁止するなど、位置に応じて問題となるアプリケーションの使用を禁止することができる。
【0073】
実施例2においても、位置に応じてアプリケーション毎にセキュリティレベルを設定することで、実施例1と同様にセキュリティを確保するとともにユーザの使い勝手のよい携帯端末装置を提供できる。さらに実施例2では、位置に応じて特定のアプリケーションの使用を制限する機能を付加しているので、よりセキュリティ機能が向上する。
【実施例3】
【0074】
実施例3では、実施例2の機能に加え、アプリケーション毎のセキュリティレベルを時刻に応じて切り替えて設定する。
【0075】
図8は、位置と時刻に応じて、アプリケーション毎にセキュリティレベルを設定した例を示す図である。この設定情報は、メモリ102のアプリ設定情報102cに登録する。本例では、位置として「学校」を登録し、時刻として9時から12時の間を授業の時間割に合わせて、セキュリティレベルを変えて設定している。すなわち、授業の教科に用いるアプリケーションのセキュリティレベルを“L”に設定し、ロック状態でも実行可能にする。他のアプリケーションのセキュリティレベルは“H”または“X”に設定して、ロックを解除しないと実行できない、あるいは使用を制限するようにしている。例えば、9時から10時の間は授業の教科である「算数」のアプリケーションのみをレベル“L”に設定している。そして、授業時間帯は、「メール」「設定」などのアプリケーションはレベル“X”に設定し使用を制限している。また、「学校」以外の場所では全てのアプリケーションのレベルを“H”に設定し、ロックを解除しないと実行できない設定としている。
【0076】
図9は、
図8の設定におけるホーム画面の表示例を示す図であり、(a)〜(d)はロック状態、(e)〜(h)はロック解除状態を示している。ここでは、学校における各時間帯での表示の変化を追加している。
【0077】
(a)(b)は学校の授業時間帯のロック画面であり、授業の教科に合わせて、セキュリティレベルが“L”に設定された「算数」「国語」などのアプリケーションのアイコン群32が表示される。(c)は学校の授業時間帯以外の時刻におけるロック画面で、授業で用いる全ての教科のアイコンが表示される。(d)は学校以外の登録されていない場所でのロック画面であり、どのアプリケーションのアイコンも表示されず、ロック解除のアイコン31のみが表示される。
【0078】
(e)(f)は学校の授業時間帯のロック解除画面であり、授業で用いる全ての教科のアイコン群33が表示されるが、セキュリティレベルが“X”に設定された「メール」「設定」は表示されない。(g)は学校の授業時間帯以外の時刻におけるロック解除画面であり、全てのアプリケーションのアイコン群33が表示される。(h)は学校以外の登録されていない場所でのロック解除画面であり、(g)と同様に全てのアプリケーションのアイコン群33が表示される。
【0079】
図10は、実施例3における動作を示すフローチャートである。本実施例では、実施例2(
図7)に対し、時刻情報に応じた制御を付加している。
図7と同じ工程には同じステップ番号を付与し、重複する箇所の説明は省略、あるいは簡単に説明する。
【0080】
S231では、携帯端末装置1のGPS受信部104及び計時部119により現在位置情報及び現在時刻情報を取得する。
【0081】
S232では、メモリ102の位置設定情報102bとアプリ設定情報102cを参照し、現在位置と現在時刻の区分に応じて、セキュリティレベル“L”に設定されたアプリケーションのアイコンを読み出す。
【0082】
S233では、タッチパネル114の表示部114aに現在位置と現在時刻に対応したロック画面として、S232で取得したセキュリティレベル“L”のアプリケーションのアイコン群32を表示する。また表示部114aには、ホーム画面の位置情報30を表示する。
【0083】
S204以降の工程は実施例2(
図7)と同様である。ただし、S222においては、現在位置及び現在時刻毎にセキュリティレベル“H”に設定されたアプリケーションを追加し、アイコン群33を表示部114aに表示する。
【0084】
実施例3では、位置及び時刻に応じてアプリケーション毎のセキュリティレベルを設定する。これより、例えば学校での授業の時間割に合わせて設定を行うことで、授業に対応したアプリケーションをロック解除することなくすばやく選択して実行することができるとともに、授業に関係ないアプリケーションの使用を制限することが可能となる。
【0085】
なお、上記の説明では位置と時刻の組み合わせに応じてアプリケーション毎のセキュリティレベルを設定したが、「時刻」単独に応じてアプリケーション毎のセキュリティレベルを設定することも可能である。
【実施例4】
【0086】
実施例4では、実施例2の機能に加え、アプリケーションのセキュリティレベルをユーザに応じて切り替えて設定する。
【0087】
図11は、ユーザと位置に応じて、アプリケーション毎にセキュリティレベルを設定した例を示す図である。この設定情報は、メモリ102のアプリ設定情報102cに登録する。本例では、ユーザとしてUSR1とUSR2が登録されており、位置として「自宅」と「職場」が登録されている。
【0088】
USR1は例えば子供を想定したもので、学校の授業で用いる「英語」や「算数」のセキュリティレベルを“L”とし、「メール」や「設定」は使用を制限するセキュリティレベル“X”に設定している。また、ロック解除により実行可能となるセキュリティレベル“H”は設定していない。
【0089】
USE2は例えば会社員を想定したもので、「リモコン」や「ゲーム」は自宅ではレベル“L”であるが、職場では使用制限するレベル“X”に設定している。
【0090】
未登録のユーザに対しては位置についても未登録となっており、位置によらず全てのアプリケーションのセキュリティレベルが“H”に設定されている。
【0091】
図12は、
図11の設定におけるホーム画面の表示例を示す図であり、(a)(b)はUSR1に対するホーム画面、(c)〜(e)、(g)〜(i)はUSR2に対するホーム画面、(f)(j)は未登録ユーザに対するホーム画面である。
【0092】
(a)(b)はUSR1に対する自宅及びそれ以外の位置におけるホーム画面で、ロック解除することなく実行できるアプリケーションのアイコン群32が表示されている。また、ロック解除用のアイコンは表示されていない。よって、USR1が使用できるアプリケーションはアイコン群32だけに制限される。
【0093】
(c)〜(e)は、USR2の自宅/職場及びそれ以外の位置におけるロック画面であり、それぞれの位置でロック解除することなく実行できるアプリケーションのアイコン群32が表示されている。これらの画面でロック解除すると(g)〜(i)のホーム画面に切り替わり、セキュリティレベル“H”のアプリケーションを追加したアイコン群33が表示される。
【0094】
(f)は未登録のユーザに対するロック状態のホーム画面であり、位置によらずどのアプリケーションのアイコンも表示されない。ロック解除すると(j)の画面に切り替わり、セキュリティレベル“H”のアプリケーションのアイコン群33が表示される。
【0095】
図13は、実施例4における動作を示すフローチャートである。本実施例では実施例2(
図7)に対し、ユーザに応じた制御を付加している。
図7Xと同じ工程には同じステップ番号を付与し、重複する箇所の説明は省略、あるいは簡単に説明する。
【0096】
S241では、携帯端末装置1の撮像部108によりユーザの顔画像を取得する。S242では、ユーザ認識部120により取得した顔画像をメモリ102のユーザ情報102aに登録されたユーザの顔情報と照合し、登録されたどのユーザかを認識する。
【0097】
S201では、現在位置情報を取得する。S243では、メモリ102の位置設定情報102bとアプリ設定情報102cを参照し、認識したユーザ名と現在位置の区分に応じて、セキュリティレベル“L”に設定されたアプリケーションのアイコンを読み出す。
【0098】
S244では、タッチパネル114の表示部114aにユーザ名と現在位置に対応したロック画面として、S243で取得したセキュリティレベル“L”のアプリケーションのアイコン群32を表示する。
【0099】
S204以降の工程は実施例2(
図7)と同様である。ただし、S222においては、ユーザ名及び現在位置毎にセキュリティレベル“H”に設定されたアプリケーションを追加し、アイコン群33を表示部114aに表示する。またS225では、当該ユーザに対する他の位置でのホーム画面に変更することは許容するが、他のユーザに対するホーム画面へ変更することは制限する。
【0100】
実施例4では、ユーザ及び位置に応じてアプリケーション毎のセキュリティレベルを設定する。これより、例えば子供がロック解除なしで実行可能なアプリケーションを制限し、さらにはロック解除を行うこと自身も制限することができる。
【0101】
なお、上記の説明ではユーザと位置の組み合わせに応じてアプリケーション毎のセキュリティレベルを設定したが、「ユーザ」単独に応じてアプリケーション毎のセキュリティレベルを設定することも可能である。
【実施例5】
【0102】
実施例5では、実施例2の機能に新たなセキュリティレベルを追加し、セキュリティレベルに応じて認証方法を変えるようにしている。
【0103】
図14は、アプリケーション毎にセキュリティレベルと認証方法を設定した例を示す図である。この設定情報は、メモリ102のアプリ設定情報102cに登録する。本例では、位置として「自宅」、「職場」、「駅」が登録され、セキュリティレベル“M”を追加している。
【0104】
追加したセキュリティレベル“M”は、セキュリティレベル“H”と同様にセキュリティ強度が高く、認証しないとアプリケーションを実行できないものであるが、両者の認証方法は異なるものとする。
【0105】
前記したようにセキュリティレベル“H”のアプリケーションのアイコンは、ロック状態のホーム画面では表示されず、認証入力によりロックが解除されてアイコンが表示される。これに対しセキュリティレベル“M”のアプリケーションのアイコンは、ロック状態のホーム画面でも表示されるが、ユーザがこのアイコンを選択して実行するためには別の認証入力が必要になる。
【0106】
本例では認証方法として、例えば簡便なパスワード認証を用いる認証方法Aと、より機密性の高い顔認証あるいは指紋認証を用いる認証方法Bを設ける。そして、セキュリティレベル“H”の場合は認証方法Aを、セキュリティレベル“M”の場合は認証方法Bを使い分ける。
【0107】
例えば「メール」や「設定」のアプリケーションを「自宅」や「職場」で実行するときは、セキュリティレベル“H”に設定して簡便な認証方法Aを用いる。これに対し「メール」や「設定」のアプリケーションを「駅」などの不特定の人が多く存在するところで実行するときは、セキュリティレベルを“M”に設定して機密性の高い認証方法Bを用いる。すなわち、パスワード入力を見られる可能性が高い場所では顔認証や指紋認証を用いることで、セキュリティを確保するようにしている。
【0108】
図15は、
図14の設定におけるホーム画面の表示例を示す図であり、(a)〜(d)はロック状態、(e)〜(h)はロック解除状態を示している。
【0109】
ロック画面(a)〜(d)のうち「駅」における画面(c)では、セキュリティレベルが“L”である「乗り換え」「Map」「検索」「ゲーム」のアイコン群32とともに、セキュリティレベルが“M”である「メール」「設定」のアイコン群34が表示される。なお、両者のセキュリティレベルが異なることを識別できるように、アイコンの色あるいは形状等を変えている。アイコン群34に含まれるセキュリティレベルが“M”のアプリケーションを選択して実行するためには、顔認証などの認証方法Bによる認証を必要とする。
【0110】
ロック解除用アイコン31を選択しパスワード等の認証方法Aにより認証を行うと、ロック解除画面(e)〜(h)に切り替わり、セキュリティレベルが“H”であるアプリケーションのアイコン群33が表示される。
【0111】
図16は、実施例5における動作を示すフローチャートである。本実施例では、実施例2(
図7)に対し、セキュリティレベル“M”を付加して認証方法を変えている。
図7と同じ工程には同じステップ番号を付与し、重複する箇所の説明は省略、あるいは簡単に説明する。
【0112】
S201〜S204は
図7と同じであるが、S202ではアプリ設定情報102cを参照し、現在位置の区分に応じて、セキュリティレベル“L”及び“M”に設定されたアプリケーションのアイコンを読み出す。そしてS221では、ロック画面に読み出した“L”及び“M”に設定されたアイコン群32,34を区別して表示する。
【0113】
S205の分岐処理以降は、
図7で述べた処理に、セキュリティレベル“M”に対する処理を追加している。
【0114】
S204にて表示部114aに表示されたアプリケーションのアイコンが選択された場合には、S251へ進み、選択したアプリケーションのセキュリティレベルを判別する。
【0115】
S251の判別で、セキュリティレベル設定が“L”の場合には、S207に進み選択されたアイコンに対応したアプリケーションの処理を実行し、その後S201に戻る。
【0116】
S251の判別で、セキュリティレベル設定が“M”の場合には、S252に進み認証方法Bの入力画面を表示する。認証方法Bとしては、例えばユーザ認識部120による顔認証や指紋センサ(図示せず)による指紋認証を使用する。S253ではユーザは認証方法に対応した認証情報を入力し、S254では入力された情報を予め登録されたユーザ情報102aと照合し、有効か否かを判断する。有効でないと判断した場合(No)にはS253に戻り再度認証情報を入力する。有効と判断した場合(Yes)にはS207へ進み、選択されたアイコンに対応したアプリケーションの処理を実行した後、S201に戻る。
【0117】
なお、S204にて表示部114aに表示されたロック解除のアイコン31が選択された場合には、S208へ進み、ロック解除のための認証情報を入力するための画面を表示する。この画面では、パスワード等による認証方法Aを使用する。またS213の分岐処理では、ホーム画面の変更を削除しているが、S225のように追加しても良い。
【0118】
実施例5では、位置に応じてアプリケーション毎のセキュリティレベルを設定するとともに、セキュリティレベルにより認証方法を変えることで、位置に応じて認証入力時のセキュリティ強度を高めることができる。
【実施例6】
【0119】
実施例6では、実施例2において位置に応じてロック解除の認証方法を変えるようにしている。
【0120】
図17は、位置に応じてアプリケーション毎のセキュリティレベルとロック解除の認証方法を設定した例を示す図である。この設定情報は、メモリ102のアプリ設定情報102cに登録する。本例では、位置として「自宅」、「職場」、「駅」が登録され、各位置における認証方法を切り替える。すなわち、「自宅」、「職場」、「未登録」の位置では簡便なパスワード認証等による認証方法Aが設定されており、「駅」ではより機密性の高い顔認証あるいは指紋認証等による認証方法Bが設定されている。これにより、「駅」などの不特定の人が多く、パスワード入力を見られる可能性が高い場所では、顔認証や指紋認証を用いてセキュリティ強度を高めることができる。
【0121】
図18は、
図17の設定におけるホーム画面の表示例を示す図であり、(a)〜(d)はロック状態、(e)〜(h)はロック解除状態を示している。
【0122】
ロック画面(a)〜(d)のうち、自宅、職場、それ以外の未登録の位置の画面では、認証方法Aによるロック解除用のアイコン31Aが表示され、駅では認証方法Bによるロック解除用のアイコン31Bが表示されている。ここで、ロック解除のアイコンは認証方法により異なる色あるいは形状にすることが望ましい。
【0123】
それぞれの画面でロック解除用アイコン31Aまたは31Bを選択し、それぞれ認証方法Aまたは認証方法Bにより認証を行うと、ロック解除画面(e)〜(h)に切り替わり、セキュリティレベルが“H”であるアプリケーションを追加したアイコン群33が表示される。
【0124】
図19は、実施例6における動作を示すフローチャートである。本実施例では、実施例2(
図7)に対し位置に応じてロック解除の認証方法を変えている。
図7と同じ工程には同じステップ番号を付与し、重複する箇所の説明は省略、あるいは簡単に説明する。
【0125】
S201〜S204は
図7と同じであり、S205以降の分岐処理で変更するのは、S261以降である。S204にて表示部114aに表示されたロック解除のアイコン31Aまたは31Bが選択された場合には、S261へ進み、位置に応じて設定されたロック解除のための認証方法を判別する。
【0126】
S261の判別の結果、認証方法Aの場合には、S208にて認証方法Aに対応した入力画面を表示する。S209では、ユーザが認証方法Aに対応した認証情報を入力し、S210では入力された情報を予め登録されたユーザ情報102aと照合し、有効か否かを判断する。有効でないと判断した場合(No)には、S209に戻り再度認証情報を入力する。有効と判断した場合(Yes)には、S222へ進みロック解除したホーム画面を表示する。
【0127】
S261の判別の結果、認証方法Bの場合には、S262にて認証方法Bに対応した入力画面を表示する。S263では、ユーザが認証方法Bに対応した認証情報を入力し、S264では入力された情報を予め登録されたユーザ情報102aと照合し、有効か否かを判断する。有効でないと判断した場合(No)には、S263に戻り再度認証情報を入力する。有効と判断した場合(Yes)には、S222へ進みロック解除したホーム画面を表示する。
S222以降の処理は
図7と同じである。
【0128】
実施例6では、位置に応じてロック解除の認証方法を変えることで、実施例5と同様に、使用する位置に応じてセキュリティ強度を高めることができる。
【0129】
上記した各実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、本実施例ではGPS受信部104により位置情報を取得するものとしたが、これに限らず基地局通信部117を介して基地局3の位置情報を取得する、あるいは無線通信部118を介して無線通信用のアクセスポイント2の位置情報を取得するようにしてもよい。また、現在時刻取得方法としてインターネット時刻サーバーと接続することで時刻情報を取得してもよい。
【0130】
さらに、アプリケーションのセキュリティレベルとして各実施例では2つあるいは3つの設定を設けたが、これに限らず3つ以上の設定を設け、アプリケーション毎のセキュリティレベルの設定により、位置、時刻あるいはユーザに応じてパスワードの長さを変える、あるいは認証方法を変えるようにしてもよい。
【0131】
また、以上の実施例において、登録した位置において使用頻度が高いアプリケーションのアイコンをロック状態及びロック解除した状態でホーム画面に表示することで、携帯端末装置にアプリケーションが数多くインストールされた状態でも、所望のアプリケーションをすばやく選択して実行することが可能となる。
【0132】
また、ロック状態のホーム画面の表示において、ロック解除のアイコンを表示して選択するようにしたが、ロック解除のための操作ボタンを別途設けるようにしてもよい。
【0133】
また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良い。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現しても良い。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ102やストレージ103に置くことができる。
【0134】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。