【文献】
3GPP,3GPP TS 23.246 V12.2.0 (2014-06),Technical Specification Group Services and System Aspects; Multimedia Broadcast/Multicast Service (MBMS);Architecture and functional description (Release 12),2014年 6月20日,pages 26-34,38-42,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.246/23246-c20.zip>
【文献】
ZTE,MBMS IP Multicast Distribution[online], 3GPP TSG-CT WG4#56 C4-120056,2012年 1月20日,pages 1-2,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG4_protocollars_ex-CN4/TSGCT4_56_Xiamen/Docs/C4-120056.zip>
【文献】
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【文献】
Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Ericsson, Nokia Networks, AT&T,Support of a mix of IPv4 and IPv6 eNBs and backhauls in eMBMS[online], 3GPP TSG-SA WG2#107 S2-150209,2015年 1月20日,pages 1-2,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_107_Sorrento/Docs/S2-150209.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
1以上の第1のエボルブドノードB(eNB)及び1以上の第2のeNBを含む通信ネットワーク(100)においてマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)を容易化する方法であって、前記1以上の第1のeNB(122A〜126A)の各々が第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンに対するバックホールインターフェースを有し、前記1以上の第2のeNB(122B〜124B)の各々が第2のIPバージョンに対するバックホールインターフェースを有し、前記方法が、
第1のネットワーク要素(110)において、初期MBMSコンテンツストリームを受信するステップ、
前記第1のネットワーク要素において、前記初期MBMSコンテンツストリームに基づいて、第1のMBMSコンテンツストリーム及び第2のMBMSコンテンツストリームを生成するステップ、
前記第1のMBMSコンテンツストリームを、前記第1のIPバージョンの第1のIPマルチキャストアドレスを用いて前記第1のネットワーク要素から前記1以上の第1のeNBに送信するステップ、及び
前記第2のMBMSコンテンツストリームを、前記第2のIPバージョンの第2のIPマルチキャストアドレスを用いて前記第1のネットワーク要素から前記1以上の第2のeNBに送信するステップ
を備える方法。
前記MBMS−GWにおいて、前記第1のサービスエリアが前記第1のIPバージョンのM1バックホールインターフェースを有するeNBに対応し、前記第2のサービスエリアが前記第2のIPバージョンのM1バックホールインターフェースを有するeNBに対応することを示すIPバージョン対応情報を受信し、又は該IPバージョン対応情報の提供を受けるステップと、
前記MBMS−GWにおいて、前記第1のMBMSセッション開始メッセージ及び前記第2のMBMSセッション開始メッセージを、
前記第1のサービスエリア識別子、前記第1のIPマルチキャストアドレス、第1のフローID、及び第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルIDを、前記IPバージョン対応情報に基づいて前記第1のMBMSセッション開始メッセージに挿入し、
前記第2のサービスエリア識別子、前記第2のIPマルチキャストアドレス、第2のフローID、及び第2の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第2の共通トンネルIDを、前記IPバージョン対応情報に基づいて前記第2のMBMSセッション開始メッセージに挿入すること
によって生成するステップと
をさらに備え、前記第1及び第2のフローIDが異なる、請求項4に記載の方法。
MBMSセッション開始メッセージを送信するステップであって、該MBMSセッション開始メッセージが、前記第1のIPマルチキャストアドレス、前記第2のIPマルチキャストアドレス、第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルID、及び第2のGTPトンネルを識別する第2の共通トンネルIDを含む、ステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
1以上の第1のエボルブドノードB(eNB)(122A〜126A)及び1以上の第2のeNB(122B〜124B)を含む通信ネットワーク(100)においてマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)を容易化する方法であって、前記1以上の第1のeNBの各々が第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンに対するバックホールインターフェースを有し、前記1以上の第2のeNBの各々が第2のIPバージョンに対するバックホールインターフェースを有し、前記方法が、
モビリティ管理エンティティ(MME)115において、第1のMBMSセッション開始メッセージを受信するステップであって、該第1のMBMSセッション開始メッセージが、前記第1のIPバージョンの第1のIPマルチキャストアドレス、前記第2のIPバージョンの第2のIPマルチキャストアドレス、第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルID及び第2のGTPトンネルを識別する第2の共通トンネルIDを含み、前記第1のMBMSセッション開始メッセージがMBMSゲートウェイ(MBMS−GW)から受信される、ステップ、及び
前記MMEから1以上のマルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)に第2のMBMSセッション開始メッセージを送信するステップであって、該第2のMBMSセッション開始メッセージが、前記第1のIPマルチキャストアドレス、前記第2のIPマルチキャストアドレス、前記第1の共通トンネルID1及び前記第2の共通トンネルIDを含む、ステップ
を備え、
前記1以上のMCEの各々が、前記1以上の第1のeNB及び前記1以上の第2のeNBの一方又は両方に対応する、方法。
【発明の概要】
【0003】
少なくともある実施形態例は、1以上の第1のエボルブドノードB(eNB)及び1以上の第2のeNBを含む通信ネットワークにおいてマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)を容易化する方法を提供し、1以上の第1のeNBの各々は第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンに対するバックホールインターフェースを有し、1以上の第2のeNBの各々は第2のIPバージョンに対するバックホールインターフェースを有し、上記方法は、第1のネットワーク要素において、初期MBMSコンテンツストリームを受信するステップ、第1のネットワーク要素において、初期MBMSコンテンツストリームに基づいて第1のMBMSコンテンツストリーム及び第2のMBMSコンテンツストリームを生成するステップ、第1のMBMSコンテンツストリームを第1のIPバージョンの第1のIPマルチキャストアドレスを用いて第1のネットワーク要素から1以上の第1のeNBに送信するステップ、及び第2のMBMSコンテンツストリームを第2のIPバージョンの第2のIPマルチキャストアドレスを用いて第1のネットワーク要素から1以上の第2のeNBに送信するステップを含む。
【0004】
少なくとも1つの実施形態例によると、1以上の第1のeNB及び1以上の第2のeNBは同じマルチキャスト−ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)に含まれ、第1のMBMSコンテンツストリーム及び第2のMBMSコンテンツストリームを生成するステップは、初期MBMSコンテンツストリームのプロトコルスタックの同期プロトコル(SYNC)レイヤに基づいて第1のMBMSコンテンツストリームのプロトコルスタックのSYNCレイヤを生成するステップ、及び初期MBMSコンテンツストリームのプロトコルスタックのSYNCレイヤに基づいて第2のMBMSコンテンツストリームのプロトコルスタックのSYNCレイヤを生成するステップを含み、第1のMBMSコンテンツストリームを送信するステップは、第1のIPマルチキャストアドレスを用いて第1のMBMSコンテンツストリームをネットワーク要素から1以上の第1のeNBに第1のGTPトンネルを介して送信するステップを含み、第2のMBMSコンテンツストリームを送信するステップは、第2のIPマルチキャストアドレスを用いて、第2のMBMSコンテンツストリームをネットワーク要素から1以上の第2のeNBに第2のGTPトンネルを介して送信するステップを含み、第1及び第2のMBMSコンテンツストリームは第1のネットワーク要素から同時に送信される。少なくとも1つの実施形態例によると、方法は第1のMBMSセッション開始メッセージを送信するステップをさらに含み、第1のMBMSセッション開始メッセージは、第1のIPマルチキャストアドレス、及び1以上の第1のeNBのみに割り当てられた第1のサービスエリアを識別する第1のサービスエリア識別子を含み、上記方法は第2のMBMSセッション開始メッセージを送信するステップをさらに含み、第2のMBMSセッション開始メッセージは、第2のIPマルチキャストアドレス、及び1以上の第2のeNBのみに割り当てられた第2のサービスエリアを識別する第2のサービスエリア識別子を含み、1以上の第1のeNBの各々は第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンについてのM1バックホールインターフェースを有し、1以上の第2のeNBの各々は第2のIPバージョンについてのM1バックホールインターフェースを有する。
【0005】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1のネットワーク要素はMBMSゲートウェイ(MBMS−GW)であり、方法は、MBMS−GWにおいて、第1のセッション開始メッセージを受信するステップをさらに含み、第1のセッション開始メッセージは第1のサービスエリア及び第2のサービスエリアの双方を識別し、第1のセッション開始メッセージはブロードバンド/マルチキャスト−サービスセンター(BM−SC)から受信される。
【0006】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1のMBMSセッション開始メッセージを送信するステップは、第1のセッション開始メッセージをBM−SCから受信すると、MBMS−GWから第1のMBMSセッション開始メッセージを1以上の第1のeNBに対応付けられた1以上のモビリティ管理エンティティ(MME)に送信するステップを含み、第2のMBMSセッション開始メッセージを送信するステップは、第1のセッション開始メッセージをBM−SCから受信すると、MBMS−GWから第2のMBMSセッション開始メッセージを1以上の第2のeNBに対応付けられた1以上のMMEに送信するステップを含む。
【0007】
少なくとも1つの実施形態例によると、上記方法は、MBMS−GWにおいて、第1のサービスエリアが第1のIPバージョンのM1バックホールインターフェースを有するeNBに対応し、第2のサービスエリアが第2のIPバージョンのM1バックホールインターフェースを有するeNBに対応することを示すIPバージョン対応情報を受信し、又はそれによって構成されるステップと、MBMS−GWにおいて、第1のサービスエリア識別子、第1のIPマルチキャストアドレス、第1のフローID、及び第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルIDをIPバージョン対応情報に基づいて第1のMBMSセッション開始メッセージに挿入し、第2のサービスエリア識別子、第2のIPマルチキャストアドレス、第2のフローID、及び第2の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第2の共通トンネルIDをIPバージョン対応情報に基づいて第2のMBMSセッション開始メッセージに挿入することによって、第1のMBMSセッション開始メッセージ及び第2のMBMSセッション開始メッセージを生成するステップとをさらに含み、第1及び第2のフローIDは異なる。
【0008】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1のセッション開始メッセージを受信するステップは、MBMS−GWにおいて、第1のセッション開始メッセージにおける第1のフローIDを受信するステップを含み、第1のフローIDはBM−SCに割り当てられたフローIDの第1のプールに含まれる複数のフローIDの1つであり、第2のフローIDはMBMS−GWに割り当てられたフローIDの第2のプールに含まれる複数のフローIDの1つであり、第2のプールに含まれる第1のプールにフローIDは含まれず、第2のプールに含まれるフローIDは第1のプールには含まれない。
【0009】
少なくとも1つの実施形態例によると、上記方法は、MBMS−GWにおいて第1のセッション更新又は停止要求をBM−SCから受信すると、第1のMBMSセッション更新又は停止要求を1以上の第1のeNBに対応付けられた1以上のMMEに送信するステップであって、第2のMBMSセッション更新は第1のフローIDを含む、ステップ、及び第2のMBMSセッション更新又は停止要求を1以上の第2のeNBに対応付けられた1以上のMMEに送信するステップであって、第2のMBMSセッション更新は第2のフローIDを含む、ステップをさらに含む。
【0010】
少なくとも1つの実施形態例によると、上記方法はMBMSセッション開始メッセージを送信するステップをさらに含み、MBMSセッション開始メッセージは、第1のIPマルチキャストアドレス、第2のIPマルチキャストアドレス、第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルID、及び第2のGTPトンネルを識別する第2の共通トンネルIDを含む。
【0011】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1のネットワーク要素はMBMSゲートウェイ(MBMS−GW)であり、上記方法は、MBMS−GWにおいて、第1のセッション開始メッセージを受信するステップをさらに含み、第1のセッション開始メッセージはブロードバンド/マルチキャスト−サービスセンター(BM−SC)から受信され、第1のセッション開始メッセージは、1以上の第1のeNBの少なくとも1つ及び1以上の第2のeNBの少なくとも1つが割り当てられる第1のサービスエリア、並びに1以上の第1のeNBの少なくとも1つが割り当てられたサービスエリア及び1以上の第2のeNBの少なくとも1つが割り当てられたサービスエリアを含む複数のサービスエリアの少なくとも一方を識別し、1以上の第1のeNBの各々は第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンに対するM1バックホールインターフェースを有し、1以上の第2のeNBの各々は第2のIPバージョンに対するM1バックホールインターフェースを有する。
【0012】
少なくとも1つの実施形態例によると、MBMSセッション開始メッセージを送信するステップは、BM−SCから第1のセッション開始メッセージを受信すると、MBMS−GWからMBMSセッション開始メッセージを1以上のモビリティ管理エンティティ(MME)に送信するステップを含み、1以上のMMEの各々は1以上の第1のeNBのうちの少なくとも1つのeNB又は1以上の第2のeNBのうちの少なくとも1つのeNBに対応付けられる。
【0013】
少なくとも1つの実施形態例によると、方法は、MBMS−GWにおいて、どのサービスエリアがどのM1バックホールインターフェースIPバージョンに対応するかを示すIPバージョン対応情報を受信し、又はそれによって構成されるステップをさらに含む。
【0014】
少なくともある実施形態例は、1以上の第1のエボルブドノードB(eNB)及び1以上の第2のeNBを含む通信ネットワークにおいてマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)を容易化する方法を提供し、1以上の第1のeNBの各々は第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンに対するバックホールインターフェースを有し、1以上の第2のeNBの各々は第2のIPバージョンに対するバックホールインターフェースを有し、上記方法は、モビリティ管理エンティティ(MME)において、第1のMBMSセッション開始メッセージを受信するステップであって、MBMSセッション開始メッセージは第1のIPバージョンの第1のIPマルチキャストアドレス、第2のIPバージョンの第2のIPマルチキャストアドレス、第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルID及び第2のGTPトンネルを識別する第2の共通トンネルIDを含み、第1のMBMSセッション開始メッセージはMBMSゲートウェイ(MBMS−GW)から受信される、ステップ、並びにMMEから1以上のマルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)に第2のMBMSセッション開始メッセージを送信するステップであって、第2のMBMSセッション開始メッセージは第1のIPマルチキャストアドレス、第2のIPマルチキャストアドレス、第1の共通トンネルID1及び第2の共通トンネルIDを含む、ステップを含み、1以上のMCEの各々は1以上の第1のeNB及び1以上の第2のeNBの一方又は両方に対応する。
【0015】
少なくともある実施形態例は、通信ネットワークにおいてマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)を容易化する方法を提供し、その方法は、第1のエボルブドノードB(eNB)において、第1のMBMSセッション開始メッセージを受信するステップであって、MBMSセッション開始メッセージが、第1のIPバージョンの第1のIPマルチキャストアドレス、第2のIPパージョンの第2のIPマルチキャストアドレス、第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルID及び第2のGTPトンネルを識別する第2の共通トンネルIDを含み、第1のMBMSセッション開始メッセージがモビリティ管理エンティティ(MME)から受信される、ステップ、第1のeNBが第1のIPバージョンタイプのバックホールインターフェースを有する場合には、第1のeNBにおいて第1のIPマルチキャストアドレスを選択するステップ、及び第1のeNBにおいて第1のIPマルチキャストアドレスを用いて第1のMBMSコンテンツストリームをMBMSゲートウェイ(MBMS−GW)から第1のGTPトンネルを介して受信するステップ、並びに第1のeNBが第2のIPバージョンタイプのバックホールインターフェースを有する場合には、第1のeNBにおいて第2のIPマルチキャストアドレスを選択するステップ、及び第1のeNBにおいて第2のIPマルチキャストアドレスを用いて第2のMBMSコンテンツストリームをMBMSゲートウェイ(MBMS−GW)から第2のGTPトンネルを介して受信するステップを備える。
【0016】
少なくともある実施形態例は、プロセッサを含むネットワーク要素はプロセッサを提供し、ネットワーク要素は、1以上の第1のエボルブドノードB(eNB)及び1以上の第2のeNBを含む通信ネットワークにおいてマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)を容易化するための処理を実行するようにプログラムされており、1以上の第1のeNBの各々が第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンに対するバックホールインターフェースを有し、1以上の第2のeNBの各々が第2のIPバージョンに対するバックホールインターフェースを有し、上記処理は、ネットワーク要素において初期MBMSコンテンツストリームを受信するステップ、ネットワーク要素において初期MBMSコンテンツストリームに基づいて第1のMBMSコンテンツストリーム及び第2のMBMSコンテンツストリームを生成するステップ、第1のMBMSコンテンツストリームを第1のIPバージョンの第1のIPマルチキャストアドレスを用いてネットワーク要素から1以上の第1のeNBに送信するステップ、及び第2のMBMSコンテンツストリームを第2のIPバージョンの第2のIPマルチキャストアドレスを用いてネットワーク要素から1以上の第2のeNBに送信するステップを含む。
【0017】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1のMBMSコンテンツストリームを送信するステップが、第1のMBMSコンテンツストリームをネットワーク要素から1以上の第1のeNBに第1のIPマルチキャストアドレスを用いて第1のGTPトンネルを介して送信するステップを含み、第2のMBMSコンテンツストリームを送信するステップが、第1のMBMSコンテンツストリームと同時に、第2のMBMSコンテンツストリームをネットワーク要素から1以上の第2のeNBに第2のIPマルチキャストアドレスを用いて第2のGTPトンネルを介して送信するステップを含み、1以上の第1のeNB及び1以上の第2のeNBが同じマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)に含まれる場合に、第1のMBMSコンテンツストリーム及び第2のMBMSコンテンツストリームを生成する処理が、初期MBMSコンテンツストリームのプロトコルスタックの同期プロトコル(SYNC)レイヤに基づいて第1のMBMSコンテンツストリームのプロトコルスタックのSYNCレイヤを生成するステップ、及び初期MBMSコンテンツストリームのプロトコルスタックのSYNCレイヤに基づいて第2のMBMSコンテンツストリームのプロトコルスタックのSYNCレイヤを生成するステップを含むように、ネットワーク要素がプログラムされる。
【0018】
少なくとも1つの実施形態例によると、ネットワーク要素が実行するようにプログラムされる処理は、第1のMBMSセッション開始メッセージを送信するステップであって、第1のMBMSセッション開始メッセージは第1のIPマルチキャストアドレス、及び1以上の第1のeNBのみに割り当てられた第1のサービスエリアを識別する第1のサービスエリア識別子を含む、ステップ、並びに第2のMBMSセッション開始メッセージを送信するステップであって、第2のMBMSセッション開始メッセージは第2のIPマルチキャストアドレス、及び1以上の第2のeNBのみに割り当てられた第2のサービスエリアを識別する第2のサービスエリア識別子を含む、ステップをさらに含み、1以上第1のeNBの各々は第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンに対するM1バックホールインターフェースを有し、1以上第2のeNBの各々は第2のIPバージョンに対するM1バックホールインターフェースを有する。
【0019】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1のネットワーク要素はMBMSゲートウェイ(MBMS−GW)であり、第1のネットワーク要素が実行するようにプログラムされる処理は、MBMS−GWにおいて第1のセッション開始メッセージを受信するステップであって、第1のセッション開始メッセージがブロードバンド/マルチキャスト−サービスセンター(BM−SC)から受信される、ステップ、及び第1のセッション開始メッセージにおいて第1のサービスエリア及び第2のサービスエリアの双方を識別するステップをさらに含む。
【0020】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1のMBMSセッション開始メッセージを送信する処理が、BM−SCから第1のセッション開始メッセージを受信すると第1のMBMSセッション開始メッセージを1以上の第1のeNBに対応付けられた1以上のモビリティ管理エンティティ(MME)にMBMS−GWから送信するステップを含み、第2のMBMSセッション開始メッセージを送信する処理が、BM−SCから第1のセッション開始メッセージを受信すると第2のMBMSセッション開始メッセージを1以上の第2のeNBに対応付けられた1以上のMMEにMBMS−GWから送信するステップを含むように、ステップMBMS−GWがプログラムされる。
【0021】
少なくとも1つの実施形態例によると、上記処理は、MBMS−GWにおいて、第1のIPバージョンのM1バックホールインターフェースを有するeNBに第1のサービスエリアが対応し、第2のIPバージョンのM1バックホールインターフェースを有するeNBに第2のサービスエリアが対応することを示すIPバージョン対応情報を受信し、又はそれによって構成されるステップ、MBMS−GWにおいて、第1のMBMSセッション開始メッセージ及び第2のMBMSセッション開始メッセージを、第1のサービスエリア識別子、第1のIPマルチキャストアドレス、第1のフローID、及び第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルIDをIPバージョン対応情報に基づいて第1のMBMSセッション開始メッセージに挿入し、第2のサービスエリア識別子、第2のIPマルチキャストアドレス、第2のフローID、及び第2の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第2の共通トンネルIDをIPバージョン対応情報に基づいて第2のMBMSセッション開始メッセージに挿入することによって生成するステップとをさらに含み、第1及び第2のフローIDは異なる。
【0022】
少なくとも1つの実施形態例によると、MBMS−GWは、第1のセッション開始メッセージを受信する処理が、MBMS−GWにおいて、第1のセッション開始メッセージに含まれる第1のフローIDを識別するステップを含み、第1のフローIDはBM−SCに割り当てられたフローIDの第1のプールに含まれる複数のフローIDの1つであり、第2のフローIDはMBMS−GWに割り当てられたフローIDの第2のプールに含まれる複数のフローIDの1つであり、第2のプールに含まれるフローIDは第1のプールには含まれないようにプログラムされる。
【0023】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1のMBMS−GWが実行するようにプログラムされる処理は、MBMS−GWにおいて第1のセッション更新又は停止要求をBM−SCから受信すると、第1のMBMSセッション更新又は停止要求を1以上の第1のeNBに対応付けられた1以上のMMEに送信するステップであって、第1のMBMSセッション更新は第1のフローIDを含む、ステップ、及び第2のMBMSセッション更新又は停止要求を1以上の第2のeNBに対応付けられた1以上のMMEに送信するステップであって、第2のMBMSセッション更新は第2のフローIDを含む、ステップをさらに含む。
【0024】
少なくとも1つの実施形態例によると、ネットワーク要素が実行するようにプログラムされる処理は、MBMSセッション開始メッセージを送信するステップをさらに含み、MBMSセッション開始メッセージは、第1のIPマルチキャストアドレス、第2のIPマルチキャストアドレス、第1の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルを識別する第1の共通トンネルID、及び第2のGTPトンネルを識別する第2の共通トンネルIDを含む。
【0025】
少なくとも1つの実施形態例によると、ネットワーク要素は、MBMSゲートウェイ(MBMS−GW)であり、上記処理は、MBMS−GWにおいて、第1のセッション開始メッセージを受信するステップであって、第1のセッション開始メッセージがブロードバンド/マルチキャスト−サービスセンター(BM−SC)から受信される、ステップ、及び第1のセッション開始メッセージにおいて、1以上の第1のeNBの少なくとも1つ及び1以上の第2のeNBの少なくとも1つが割り当てられる第1のサービスエリアと、1以上の第1のeNBの少なくとも1つが割り当てられたサービスエリア及び1以上の第2のeNBの少なくとも1つが割り当てられたサービスエリアを含む複数のサービスエリアとのうちの一方を識別するステップをさらに含み、1以上の第1のeNBの各々は第1のインターネットプロトコル(IP)バージョンに対するM1バックホールインターフェースを有し、1以上の第2のeNBの各々は第2のIPバージョンに対するM1バックホールインターフェースを有する。
【0026】
少なくとも1つの実施形態例によると、MBMSセッション開始メッセージを送信する処理は、BM−SCから第1のセッション開始メッセージを受信すると、MBMSセッション開始メッセージをMBMS−GWから1以上のモビリティ管理エンティティ(MME)に送信するステップを含み、1以上のMMEの各々は1以上の第1のeNBのうちの少なくとも1つのeNB又は1以上の第2のeNBのうちの少なくとも1つのeNBに対応付けられる。
【0027】
少なくとも1つの実施形態例によると、MBMS−GWが実行するようにプログラムされる処理は、MBMS−GWにおいて、どのサービスエリアがどのM1バックホールインターフェースIPバージョンに対応するかを示すIPバージョン対応情報を受信し、又はそれによって構成されるステップをさらに含む。
【0028】
本発明の実施形態例は、以下に与えられる詳細な説明及び添付図面からより完全に理解され、同様の要素は同様の符号で示され、これらは説明の目的のみで与えられ、したがって本発明を限定するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の種々の実施形態例を、発明のいくつかの実施形態例を示す添付図面を参照してより完全に説明する。
【0031】
本発明の詳細な説明的実施形態をここに開示する。ただし、ここに開示される特定の構造的及び機能的詳細は、本発明の実施形態例を説明する目的のための単なる例示にすぎない。一方、本発明は、多数の代替形態において具現化され得るものであり、ここに記載する実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではない。
【0032】
したがって、発明の実施形態例は種々の変形例及び代替形態とすることができる一方で、その実施形態は図面において例示のために図示され、ここに詳細に記載される。ただし、発明の実施形態例を開示される特定の形態に限定する意図はなく、逆に、発明の実施形態例は、発明の範囲内のものとなるすべての変形例、均等物及び代替例に及ぶことになる。同様の符号は、図面の説明を通じて同様の要素に言及する。ここで使用される用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目の1以上のいずれか又はすべての組合せを含む。
【0033】
要素が他の要素に「接続され」又は「結合され」ているものとして言及される場合、それが他の要素に直接接続又は結合されていてもよいし、介在要素が存在していてもよいことが理解される。これに対して、要素が他の要素に「直接接続され」又は「直接結合され」ているものとして言及される場合、介在要素は存在しない。要素間の関係を説明するのに使用される他の用語は、同様の態様(例えば、「〜の間」に対する「〜の直接の間」、「隣接する」に対する「直接隣接する」など)で解釈されるべきである。
【0034】
ここで使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のみのためのものであり、発明の実施形態例の限定を意図するものではない。ここで使用される単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈に明示的の断りがない限り、同様に複数形も含むことが意図されている。用語「comprises」、「comprising」、「includes」及び/又は「including」は、ここで使用される場合、記載される構成、完全体、ステップ、処理、要素及び/又は構成要素を指定するが、1以上の他の構成、完全体、ステップ、処理、要素、構成要素及び/若しくはそのグループの存在又は付加を除外するものではないことがさらに理解される。
【0035】
また、ある代替実施例において、記載される機能/動作は、図面に記載される順序以外でも行われ得ることが注記されるべきである。例えば、連続して示す2つの図面は、実際には実質的に同時に実行されてもよいし、又はそれに伴う機能/動作に応じて逆の順序で実行されるときもある。
【0036】
ここで使用される用語であるユーザ機器(UE)は、アクセス端末、端末、モバイル、モバイルユニット、移動局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモート局、受信機などと同義とみなされ、以下においてそのように記すこともあり、無線通信ネットワークにおける無線リソースのリモートユーザを示し得る。用語エボルブドNodeB(eNB)は、基地局(BS)、基地送受信局(BTS)、NodeB、アクセスポイントなどと同義とみなされ、及び/又はそのように記すこともあり、ネットワーク及び1以上のユーザ間のデータ及び/又は音声接続性に対する無線ベースバンド機能を提供する機器を示し得る。
【0037】
実施形態例は、適切なコンピューティング環境で実施されるものとしてここに記載される。要件ではないが、実施形態例を、1以上のコンピュータプロセッサ又はCPUによって実行されるプログラムモジュール又は機能的処理のようなコンピュータ実行可能命令の概略的背景において説明する。概略として、プログラムモジュール又は機能的処理は、特定のタスクを実行し、又は特定のアブストラクトデータタイプを実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造体などを含む。ここに記載するプログラムモジュール及び機能的処理は、1以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)コンピュータなどを含む既存のハードウェアを用いて実施され得る。
【0038】
以降の説明において、実施形態例を、特に断りがない限り、1以上のプロセッサによって実行される(例えば、フローチャートの形式において)処理の動作及び記号表示を参照して説明する。このように、そのような動作及び処理は、コンピュータにより実行されるものとして言及されることもあり、構造化された形態でデータを表す電気信号のプロセッサによる操作を含む。この操作はデータを変換し、又はコンピュータのメモリシステムの位置にそれを保持し、それは当業者に正しく理解される態様でコンピュータの処理を再構成し、あるいは変更する。
【0039】
ネットワークアーキテクチャ例及びネットワーク要素構成例の概略
図1Aは、少なくとも1つの実施形態例によるエンハンスト・マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(eMBMS)を実施する無線通信ネットワーク100の図である。無線通信ネットワーク100は、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)無線通信標準を実施することができる。
【0040】
図1Aを参照すると、無線通信ネットワーク100は、ブロードバンド/マルチキャスト−サービスセンター(BM−SC)105、マルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス−ゲートウェイ(MBMS−GW)110、モビリティ管理エンティティ(MME)115及びエボルブドユニバーサル移動通信システム(UMTS)無線アクセスネットワーク(eUTRAN)を含み得る。BM−SC105及びMBMS−GW110は、SGmb及びSGi−mbインターフェースを介して相互に接続され得る。MBMS−GW110及びMME115は、Smインターフェースを介して相互に接続され、MBMS−GW110及びMME115は、それぞれM1及びM3インターフェースを介してeUTRAN120に接続され得る。
【0041】
eUTRAN120は、マルチ−セル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)及びエボルブドNodeB(eNB)140を含み得る。eNB140の各々は、例えば、UE150を含む無線通信ネットワーク100に接続されたユーザ機器(UE)に無線アクセスを与える。
【0042】
図1Bは、ネットワーク要素351の構成例を示す図である。ここに記載されるいずれのネットワーク要素も、以下に記載するネットワーク要素351の構成及び処理を有し得る。例えば、BM−SC105、MBMS−GW110、MME115及びeNB140のいずれかが、以下に記載するネットワーク要素351の構成及び処理を有していてもよい。また、UE150は、各々ネットワーク要素351の構成及び処理を有し得る。
図1Bを参照すると、ネットワーク要素351は、例えば、データバス359、送信部353、受信部354、メモリ部356及び処理部358を含み得る。
【0043】
送信部353、受信部354、メモリ部356及び処理部358は、データバス359を用いて一方から他方にデータを送信し、及び/又はデータを受信する。
【0044】
送信部353は、例えば制御信号又はデータ信号を含む信号を他のネットワーク要素との1以上の有線及び/又は無線接続を介して送信するためのハードウェア及び何らかの必要なソフトウェアを含む装置である。
【0045】
受信部354は、例えば制御信号又はデータ信号を含む信号を他のネットワーク要素との1以上の有線及び/又は無線接続を介して受信するためのハードウェア及び何らかの必要なソフトウェアを含む装置である。
【0046】
メモリ部356は、磁気ストレージ、フラッシュストレージなどを含む、データを記憶可能な任意の装置であればよい。
【0047】
処理部358は、例えば、特定の処理を実行するように構造的に構成され、又は例えばメモリ部356に記憶されたコードを含むコンピュータ可読コードに含まれる命令を実行するように構造的に構成されたプロセッサを含む、データを処理可能な任意の装置であればよい。上記プロセッサの例は、以下に限定されないが、マイクロプロセッサ、マルチプロセッサ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含む。
【0048】
少なくとも1つの実施形態例によると、(例えば、BM−SC105、MBMS−GW110、MME115及びeNB140のいずれかを含む)ネットワーク要素によって実行されるものとして例えば
図1〜8Bのいずれかを参照してここに記載するいずれの処理も、
図1Bに示すネットワーク要素351の構成を有するネットワーク要素によって実行され得る。例えば、少なくとも1つの実施形態例によると、ネットワーク要素351は、ネットワーク要素によって実行されるものとしてここに記載される機能のいずれか又はすべてを実行するように、ソフトウェア及び/又はハードウェアの観点で、プログラムされることができる。
【0049】
ここで、ネットワーク要素によって実行されるものとしてここに記載される機能のいずれか又はすべてを実行するようにソフトウェアの観点でプログラムされたネットワーク要素351の例を以下に記載する。例えば、メモリ部356は、ネットワーク要素によって実行されるものとして
図1〜8Bを参照して記載される処理のいずれか又はすべてに対応する実行可能な命令を含むプログラムを記憶することができる。少なくとも1つの実施形態例によると、実行可能な命令は、メモリ部356に記憶されることに加えて、又はそれに代えて、例えば、光学ディスク、フラッシュドライブ、SDカードなどを含むコンピュータ可読媒体に記憶されてもよく、ネットワーク要素351は、コンピュータ可読媒体に記憶されたデータを読み出すためのハードウェアを含み得る。また、処理部358は、例えば、コンピュータ可読媒体を読み取るために、メモリ部356及びネットワーク要素351に含まれるハードウェアに搭載されたコンピュータ可読記憶媒体の少なくとも一方に記憶された実行可能な命令を読み出して実行することによって、ネットワーク要素によって実行されるものとして
図1〜8Bを参照して記載される処理のいずれか又はすべてを実行するように構成されたプロセッサであればよい。
【0050】
ここで、ネットワーク要素によって実行されるものとしてここに記載される機能のいずれか又はすべてを実行するようにハードウェアの観点でプログラムされるネットワーク要素351の例を以下に説明する。上述したようなメモリ部又はコンピュータ可読媒体に記憶される、ネットワーク要素によって実行されるものとして
図1〜8Bを参照して説明する機能に対応する実行可能な命令に加えて、又はそれに代えて、処理部358は、ネットワーク要素によって実行されるものとして
図1〜8Bを参照して説明する処理のいずれか又はすべてを実行するのに特化した構造的設計を有する回路を含み得る。例えば、処理部358に含まれる上記回路は、ネットワーク要素によって実行されるものとして
図1〜8Bを参照して説明する処理のいずれか又はすべてを実行するように物理的にプログラムされたFPGA又はASICであればよい。
【0051】
混在プロトコルネットワークにおけるMBMSの問題
LTEネットワークを介してマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS)を提供するネットワークオペレータは、インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)及びインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)バックホールが混在したネットワークを介してサービスをブロードキャストすることが必要となることがある。IPv4バックホールインターフェースのeNBとIPv6バックホールインターフェースのeNBとが混在した1以上のマルチキャスト−ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)がある環境では、MBMS−GW 3GPP M1インターフェースはデュアルインターネットプロトコル(IP)スタックを必要とし得る。例えば、2セットのeNB(すなわち、IPv4のeNB及びIPv6のeNB)に対して、異なるMBMSセッションを生成する一方で、例えば、その各々の内容全体がここに参照として取り込まれる3GPP TS 23.246、3GPP TS 36.300又は3GPP TS 36.440において規定された3GPP MBSFN要件を満たすようにこれら2つのセッションに対してロングタームエボリューション(LTE)エアインターフェース上で送信されるコンテンツの同期を維持する必要があり得る。少なくとも1つの実施形態例によると、MCEはeNBと共同設置される。結果として、MCEによって又はMCEにおいて実行されるものとしてここに記載される処理は、MCEと共同設置されたeNB又はeNB及びMCEが具現化された物理ネットワークノードによって又はそこにおいて実行され得る。また、eNBと対応のMCEとの間で発生するものとしてここに記載するシグナリングは、eNB及びMCEを具現化する物理ネットワーク要素の内部で、例えばeNBを表す論理ノードとMCEを表す論理ノードとの間で発生し得る。さらに、説明の簡略化のため、少なくとも1つの実施形態例によるMCEがeNBと共同設置される例を参照してMCEをここに記載することがあるが、MCEは、eNBと共同設置されないネットワーク要素によって実施されてもよい。
【0052】
混在したインターネットプロトコルを有する通信ネットワークにおいてMBMSを提供するための1つの解決手段として、MBMSサービス送信するeNBを地理的サービスエリアに区分することが考えられる。例えば、無線通信ネットワーク100を参照すると、MBMSサービスを構成する場合、無線通信ネットワーク100のネットワークオペレータは、どのサービスエリアにおいてMBMSサービスがブロードキャストされるべきかを指定し得る。ただし、既存の3GPP規格に応じて、BM−SC105において個別のMBMSセッションをIPv4及びIPv6サービスエリアについて生成することが必要となり得る。結果として、混在するIPv4及びIPv6のeNBを含むMBSFNにMBMSサービスを提供するために、BM−SC105が2つのMBMSセッション(すなわち、IPc4セッション及びIPv6セッション)についてのベアラ送信を同期し、2つの個別のベアラストリームをSGi−mbインターフェース上でMBMS−GW110に送信することが必要となり得る。これは、IPv4のeNBのみ又はIPc6のeNBのみを有するネットワークに対してMBMSが実施されるシナリオと比較して、SGi−mbインターフェース上で2倍のトラフィックを生成することになる。
【0053】
したがって、SGi−mbインターフェースを介してBM−SC105から送信されるコンテンツの複製を要することなく、IPv4のeNB及びIPv6のeNBを有するMBSFNに対してMBMSを実施することが望ましい。したがって、少なくとも1つの実施形態例によると、BM−SC105から送信される単一のストリームは、例えば、MBMS−GW110を含む他のネットワーク要素においてIPv4ストリーム及びIPv6ストリームに分離され、それによりSGi−mbインターフェースを介した複製ストリームを送信する必要性を減らし、あるいはなくすことができる。また、少なくとも1つの実施形態例によると、同期はIPv4及びIPv6ストリームにわたって維持され得る。
【0054】
例えば、
図2は、少なくとも1つの実施形態例によるeMBMSユーザプレーンのフローを示す図である。
図2を参照すると、第1のプロトコルスタック210は、同期プロトコル(SYNC)レイヤまでは第2及び第3プロトコルスタック220及び230と同一であればよい。ここで、第1のプロトコルスタック210は、SGi−mbインターフェースを介してBM−SC105に含まれるメディア配信機能(MDF)からMBMS−GW110に送信される初期コンテンツストリームのプロトコルスタックである。第2及び第3のプロトコルスタック220及び230はそれぞれIPv4及びIPv6コンテンツストリームのプロトコルスタックであり、MBMS−GW110は、分離されたストリームをeUTRAN120にM1インターフェースを介して送信する前にBM−SC105のMDFによって送信された初期コンテンツストリームをそこに分離する。
【0055】
例えば、
図2に示すように、単方向トランスポートでのファイル配信プロトコル(FLUTE)レイヤ、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)レイヤ、IPv6レイヤ及びSYNCレイヤを含む最初の4プロトコルレイヤは、第1〜第3のプロトコルスタック210〜230の各々について同じであればよい。また、第2のスタック220は、SYNCレイヤの後に、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)レイヤ、UDPレイヤ及びIPv4レイヤを含み得る点で、第1のスタック210と異なり得る。また、第3のスタック230は、SYNCレイヤの後に、UDPレイヤ及びIPv6レイヤに加えてGTPレイヤを含み得る点で、第1のスタック210と異なり得る。SYNCレイヤを含むところまで同じプロトコルレイヤを保持することによって、MBMS−GWによって生成されたIPv4及びIPv6コンテンツストリームは、相互に、及びBM−SC105によって送信された初期コンテンツストリームと、同期を維持することができる。
【0056】
一方、無線通信ネットワークは、IPv4ストリーム及びIPv6ストリームを含む2つの同期ストリームを生成することに加えて、IPv4及びIPv6ストリームがそれぞれIPv4及びIPv6のeNBに適切に供給されることを確実にしなければならない。ここで、IPv4及びIPv6ストリームの適切な配信を確実にするための2つの方法例をより詳細に以下に説明する。
【0057】
少なくとも1つの実施形態例によると、第1の方法例は、eNBによってサポートされるインターネットプロトコルバージョンに従って区分されたサービスエリアを用いることを含むものであり、
図3〜5を参照して説明される。少なくとも1つの実施形態例によると、区分されたサービスエリアを必要としない第2の方法例を、
図6〜8Bを参照して説明する。
【0058】
混在プロトコルネットワークにおいてサービスエリア区分を用いてMBMSを提供するための方法例
少なくとも1つの実施形態例によると、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第1の方法例によって、ネットワークオペレータは、2つのサービスエリア又は2セットのサービスエリアを規定し、eNBのプロトコルタイプに基づいてMBSFNにおいてサービスエリアをeNBに割り当てる。例えば、一方のサービスエリアはIPv6バックホールインターフェースのeNBのみに割り当てられ、他方のサービスはIPv4バックホールインターフェースのeNBのみに割り当てられるようにすることができる。
【0059】
また、少なくとも1つの実施形態例によると、MBMS−GW110は、どのサービスエリアID(SAI)がIPv4バックホールのサービスエリアに関係し、どのSAIがIPv6バックホールのサービスエリアに関係するかをMBMS−GW110が判別することができるように構成される。
【0060】
図3は、少なくとも1つの実施形態例によるマルチキャスト−ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)300におけるサービスエリア区分を説明するための図である。
図4は、少なくとも1つの実施形態例による、混在したインターネットプロトコルを有する無線通信ネットワークにおいてeMBMSを提供する方法を示す図である。
図5は、少なくとも1つの実施形態例による、混在したインターネットプロトコルを有する無線通信ネットワークにおいてeMBMSを提供する方法を示す通信フロー図である。
【0061】
図3に、
図1Aに示す無線通信ネットワーク100の一部分を示す。
図3を参照すると、無線通信ネットワーク100に含まれるeNB140は、第1、第2及び第3のIPv6のeNB122A、124A及び126Aを含み得る。また、eNB140はまた、第1及び第2のIPv4のeNB122B及び124Bを含み得る。第1〜第3のIPv6のeNB122A〜126Aは、IPv6プロトコルを用いるように構成される。例えば、第1〜第3のIPv6のeNB122A〜126Aは、IPv6フォーマットアドレスを用いるように構成される。第1及び第2のIPv4のeNB122B及び124Bは、IPv4プロトコルを用いるように構成される。例えば、第1及び第2のIPv4のeNB122B及び124Bは、IPv4フォーマットアドレスを用いるように構成される。
【0062】
さらに、
図3に示す例では、第1〜第3のIPv6のeNB122A〜126A並びに第1及び第2のIPv4のeNB122B及び124Bは、すべて同じMBSFNであるMBSFN300に含まれる。
図4及び5を参照してより詳細を以下に記載するように、MBMSコンテンツがMBSFN300のIPv6及びIPv4のeNBの双方に同期して適切に配信されることを確実にするために、MBSFN300のIPv6及びIPv4のeNBは、
図3に示すように、それぞれ第1及び第2のサービスエリアSA1及びSA2に割り当てられる。
【0063】
ここで、
図4及び5を参照して、混在したプロトコルを有するネットワークにおいてMBMSサービスを提供する方法例を説明する。
図4を参照すると、ステップS405において、BM−SC105は開始要求をMBMS−GW110に送信し、MBMS−GW110はその開始要求を受信する。開始要求は、IPv4及びIPv6のSAIとともにBM−SC105のフローID範囲内のフローIDを含む。
【0064】
例えば、
図5におけるステップ51a及び51bは、ステップS405の例をさらに詳細に説明するものである。
図5を参照すると、ステップ51aにおいて、BM−SC105は、再認証要求(RAR)セッション開始要求をMBMS−GW110に送信する。BM−SC105は、3GPP TS 29.061において規定されるようにSGmbインターフェース上でRARセッション開始要求を送信することができる。少なくとも1つの実施形態例によると、ステップS405においてBM−SC105によって送信されてMBMS−GW110によって受信されるRARセッション開始要求は、
一時的モバイルグループ識別(TMGI);
このTMGIに対する固有のフローID(例えば、0)を有するMBMSフロー識別子の属性値ペア(AVP);
IPv4及びIPv6のSAI(例えば、SA1及びSA2)を含むMBMSサービスエリアAVP;
BM−SCがこのセッションに対して選択するMMEに対するIPv4アドレスのリストを提供する3GPP−SGSNアドレスAVP;及び
BM−SCがこのセッションに対して選択するMMEに対するIPv6アドレスのリストを提供する3GPP−SGSN−IPv6アドレスAVP
を含み得る。
【0065】
例えば、少なくとも1つの実施形態例によると、BM−SC105及びMBMS−GW110は、フローIDの重複しないプールで構成される。また、より詳細を以下に記載するように、フローIDは、時間において重複して共通のTMGIを有するがサービスエリアの観点では重複しないMBMSセッションをMME115が区別できるようにするのに使用される。
図5に示す例では、ステップ51aにおいて送信されたRARセッション開始要求は、第1のTMGI値であるTMGI1、第1のフローIDであるFID0並びに第1及び第2のサービスエリアSA1及びSA2に対するインジケータを含む。ステップ54aを参照してより詳細を以下に記載するように、少なくとも1つの実施形態例によると、BM−SC105はステップ51aで送信されたセッション開始要求に対応する現在のセッションに対して1つのセッションコンテキストしか有さないため、BM−SC105はステップ51aを介して確立されたMBMSセッションに対して単一のユーザプレーンストリームをMBMS−GW110にSGi−mbインターフェース上で送信することになる。
【0066】
図5を参照して、ステップ51aにおいて送信されたRARセッション開始要求を受信したことに応じて、MBMS−GW110は、ステップ51bにおいて肯定的な再認証回答(RAA)セッション開始応答によって応答する。
【0067】
図4に戻り、ステップS410において、MBMS−GW110は、ステップS405において受信されたRARセッション開始要求に対応するMBMSセッションを、それぞれIPv6サービスエリアSA1及びIPv4サービスエリアSA2に対応する2つのMBMSセッションに分離する。例えば、MBMS−GW110は、IPv6及びIPv4サービスエリアSA1及びS2にそれぞれ対応する2つのセッションコンテキストを生成してもよい。また、MBMS−GW110は、IPv6サービスエリアSA1に対してBM−SC105によって当初設定されたフローIDを維持しつつ、IPv4サービスエリアSA2にMBMS−GW110のフローIDプールからフローIDを割り当ててもよい。そして、MBMS−GW110は、IPv6セッションについてのMBMSセッション開始要求及びIPv4セッションについてのMBMSセッション開始要求をMME115にSmインターフェースを介して送信する。上述したように、MBMS−GW110は、サービスエリアのSAIに基づいて、どのサービスエリアがIPv4サービスエリアであり、どのサービスエリアがIPv6サービスエリアであるかを特定するように構成され得る。また、少なくとも1つの実施形態例によると、MBMS−GW110又は無線通信ネットワーク110のオペレータは、例えば、複数のSAIの各々に対応付けられたIPバージョンを定義するIP対応情報をMBMS−GW110に提供することができる。したがって、IP対応情報及びSAIに基づいて、MBMS−GW110は、第1のIPバージョン(例えばIPv6)を有するサービスエリアが第1のフローIDを有するとともに第2のIPバージョン(例えばIPv4)を有するサービスエリアが第1のフローIDとは異なる第2のフローIDを有するように、異なるフローIDを異なるIPバージョンのサービスエリアにそれぞれ割り当てることができる。例えば、MBMS−GW110は、BM−SC105のフローIDの重複しないプールからのフローIDがIPv6サービスエリアのサービスエリアに割り当てられることを可能としつつ、フローIDのそれ自体のプールからのフローIDをIPv4サービスエリアのサービスエリアに具体的に割り当てることができる。
【0068】
例えば、
図5のステップ52a〜52dは、ステップS410の例をさらに詳細に説明する。
図5を参照して、ステップ52aにおいて、MBMS−GW110は、例えば3GPP TS 29.274によって、IPv6サービスエリアについてMBMSセッション開始要求をMME115に送信する。MBMS−GW110は、ステップ51aにおいてBM−SC105によって送信されたRARセッション開始要求に当初含まれるTMGI及びフローIDであるTMGI1及びFID0の双方を含むように、IPv6サービスエリアに対するMBMSセッション開始要求を形成することができる。また、ステップ52aにおいてMBMS−GW110によって生成されたMBMSセッション開始要求はまた、IPv6サービスエリアSA1を示すサービスエリアインジケータ、固有のCTEID(common tunnel endpoint ID)の第1のCTEIDであるCTEID1、M1IPv6マルチキャスト送信先及び送信元アドレスを識別するSmインターフェースMBMSのIPマルチキャスト配信情報要素(IE)及びFTEID(fully qualified tunnel endpoint ID)の第1のFTEIDであるFTEID1を含んでいてもよい。少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ52aにおいて、MBMS−GW110は、Smインターフェースを用いてIPv6サービスエリアに対するMBMSセッション開始要求を、ステップ52aにおいてMBMS−GW110によって受信されたセッション開始要求に含まれる3GPP−SGSNアドレス及び3GPP−SGSN−IPv6アドレスAVPにおいて識別されたMMEに送信する。
【0069】
IPv6サービスエリアに対するMBMSセッション開始要求を受信すると、ステップ52bにおいて、MME115は、例えば3GPP TS 29.274に従って、MBMSセッション開始応答をMBMS−GW110に送信し、MBMS−GW110はMBMSセッション開始応答を受信する。
【0070】
ステップ52cにおいて、MBMS−GW110は、例えば3GPP TS 29.274に従って、IPv4サービスエリアに対するMBMSセッション開始要求をMME115に送信する。MBMS−GW110は、ステップ51aにおいてBM−SC105によって送信されたRARセッション開始要求におけるTMGIの第1のTMGIであるTMGI1、及びMBMS−GW110のフローIDのプールから割り当てられたフローIDの第2のフローIDであるFID33kを含むように、IPv4サービスエリアに対するMBMSセッション開始要求を形成することができる。また、ステップ52cにおいてMBMS−GWによって生成されたMBMSセッション開始要求は、IPv4サービスエリアSA2を示すサービスエリアインジケータ、固有のCTEID(common tunnel endpoint ID)の第2のCTEIDであるCTEID2、M1IPv4マルチキャスト送信先及び送信元アドレスを識別するSmインターフェースMBMSのIPマルチキャスト配信IE、及び第2のFTEIDであるFTEID2を含んでいてもよい。少なくとも1つの実施形態例によると、第1及び第2のCTEIDであるCTEID1及びCTEID2は異なる。少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ52cにおいて、MBMS−GW110は、Smインターフェースを用いてIPv4サービスエリアに対するMBMSセッション開始要求を、ステップ52aにおいてMBMS−GW110によって受信されたセッション開始要求に含まれる3GPP−SGSNアドレス及び3GPP−SGSN−IPv6アドレスAVPにおいて識別されたMMEに送信する。
【0071】
IPv4サービスエリアに対するMBMSセッション開始要求を受信すると、ステップ52dにおいて、MME115は、例えば3GPP TS 29.274に従って、MBMSセッション開始応答をMBMS−GW110に送信し、MBMS−GW110はMBMSセッション開始応答を受信する。
【0072】
図4に戻り、ステップS415において、MME115は、ステップS410においてMBMS−GW110からMME115に送信されたMBMSセッション開始要求によって示されるサービスエリアに含まれるMCEに開始要求を送信する。例えば、MMEは、M3インターフェースを用いて対応のMCEに開始要求を送信してもよい。また、ステップS420において、MCEは、開始要求を対応のeNBにM2インターフェースを用いて転送する。
【0073】
例えば、
図5のステップ53a〜53dは、ステップS415の例をさらに詳細に説明する。
図5を参照すると、ステップ53aにおいて、MME115は、M3インターフェースを用いてMBMSセッション開始要求を、IPv6サービスエリアSA1に割り当てられたeNBとインターフェースするMCEに送信する。IPv6サービスエリアSA1に対してMME115によって送信されたMBMSセッション開始要求は、ステップ52aにおいてIPv6サービスエリアSA1に対してMME115において受信されたMBMSセッション開始要求のうちの、TMGI1及びCTEID1の値、IPv6M1アドレス並びにIPv6サービスエリアSA1に対するインジケータを含み得る。例えば、少なくとも1つの実施形態例によると、MME115は、M3インターフェース・トランスポートネットワーク・レイヤ(TNL)情報におけるCTEID1とともにM1IPv6マルチキャスト送信先アドレス及び送信元アドレスを、ステップ53aにおいて送信されるMBMSセッション開始要求に含める。例えば、ステップ53aにおいて、MME115は、第1〜第3のIPv6サービスエリアSA1に対するMBMS開始メッセージを、IPv6のeNB122A〜126AとインターフェースするMCEに送信する。さらに、
図5には示していないが、少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ53aにおいて、MCEは、例えばM2インターフェースを用いて、M2インターフェース・トランスポートネットワーク・レイヤ(TNL)情報における第1のCTEIDであるCTEID1とともにM1IPv6マルチキャスト送信先アドレス及び送信元アドレスとともに開始要求を、SA1に割り当てられたeNBに送信する。
【0074】
ステップ53bにおいて、ステップ53aにおいて開始要求を受信したMCEは、ステップ53aにおいてIPv6サービスエリアに対してMMEによって送信されたMBMSセッション開始要求に応じて、MBMSセッション開始応答をMME115に送信する。
【0075】
ステップ53cにおいて、MME115は、IPv4サービスエリアSA2に対するMBMSセッション開始要求を、IPv4サービスエリアSA2に割り当てられたeNBとインターフェースするMCEに送信する。IPv4サービスエリアSA2に対してMME115によって送信されたMBMSセッション開始要求は、ステップ52cにおいてIPv4サービスエリアについてMME115において受信されたMBMSセッション開始要求のうちの、TMGI1及びCTEID2の値、IPv4M1アドレス及びIPv4サービスエリアSA2についてのインジケータを含むことができる。例えば、少なくとも1つの実施形態例によると、MME115は、M3インターフェースTNL情報におけるCTEID2とともにM1IPv4マルチキャスト送信先アドレス及び送信元アドレスを、ステップ53cにおいて送信されるMBMS開始要求に含める。例えば、ステップ53cにおいて、MME115は、IPv4サービスエリアSA2についてのMBMSセッション開始メッセージを、第1及び第2のIPv4のeNB122B及び124BとインターフェースするMCEに送信する。さらに、
図5に示していないが、少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ53cにおいて、MCEは、例えばM2インターフェースを用いて、M2インターフェース・トランスポートネットワーク・レイヤ(TNL)情報において第2のCTEIDであるCTEID2とともにM1IPv4マルチキャスト送信先アドレス及び送信元アドレスを有する開始要求を、SA2に割り当てられたeNBに送信する。
【0076】
ステップ53dにおいて、ステップ53cにおいて開始要求を受信したMCEは、ステップ53cにおいてIPv4サービスエリアに対してMMEによって送信されたMBMSセッション開始要求に応じて、MBMSセッション開始応答をMME115に送信する。
【0077】
図4に戻り、ステップS420において、BM−SC105は、単一のMBMSコンテンツストリームをMBMS−GW110に送信し、MBMS−GW110はそのストリームを受信する。例えば、ステップS420に対応する
図5のステップ54aに示すように、BM−SC105は、単一のSYNCプロトコルデータユニット(PDU)ストリーム(例えば、単一のIPv6ユニキャストストリーム)をSGi−mbインターフェースを用いてMBMS−GW110に送信することによってSGi−mbインターフェース上でユーザプレーンのデータフローを開始することができ、MBMS−GW110はそのストリームを受信する。
【0078】
図4に戻り、ステップS425において、MBMS−GW110は、2つのMBMSコンテンツストリームをそれぞれIPv6及びIPv4を介して送信する。2つのMBMSコンテンツストリームは、ステップS420においてBM−SC105からMBMS−GW110によって受信されたコンテンツストリームに対応する。例えば、ステップS425に対応する
図5のステップ54b及び54cに示すように、MBMS−GW110は、M1インターフェースを用いて、ステップ54aにおいてMBMS−GW110に送信されたIPv6ストリームに含まれる同じSYNC PDU及びコンテンツをともに有するIPv6マルチキャストストリーム及びIPv4マルチキャストストリームを送信することができる。例えば、ステップ54bにおいて、MBMS−GW110は、例えば、ステップ52aにおいてMBMS−GW110によって送信されたMBMSセッション開始要求において識別されたIPv6M1送信先及び送信元アドレスを用いて、第1のCTEIDであるCTEID1のGTPトンネルにおけるIPv6マルチキャストストリームを送信することができ、ステップ54cにおいて、MBMS−GW110は、例えば、ステップ52cにおいてMBMS−GW110によって送信されたMBMSセッション開始要求において識別されたIPv4M1送信先及び送信元アドレスを用いて、第2のCTEIDであるCTEID2のGTPトンネルにおけるIPv4マルチキャストストリームを送信することができる。
【0079】
少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ54b及び54cは、MBMS−GW110がIPv6マルチキャストストリーム及びIPv4マルチキャストストリームを同時に送信するように、同時に実行され得る。少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ54b及び54cにおいてMBMS−GW110によって送信されたIPv6マルチキャストストリーム及びIPv4マルチキャストストリームは、相互に同期されている。
【0080】
例えば、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第1の方法例におけるステップ54a〜cに対するユーザプレーンフローは、
図2を参照して上述したものと同じであればよい。
【0081】
ステップ55a〜57cは、MBMSセッションを停止する処理例を示す。少なくとも1つの実施形態例によると、MBMSセッションは、3GPP TS 29.274に従って停止される。例えば、ステップ51aにおいて開始されたセッションが時間切れとなると、BM−SC105は、例えばSGmbインターフェースを用いて、ステップ55aにおいて第1のTMGIであるTMGI1及び第1のフローIDであるFID0を含むRARセッション停止要求をMBMS−GW110に送信する。次に、MBMS−GW110は、ステップ55bにおいてRAAセッション停止応答を送信することによって応答する。次に、MBMS−GW110は、例えばSmインターフェースを用いて、ステップ56aにおいて第1のフローIDであるFID0を含む第1のMBMSセッション停止要求をMME115に送信する。第1のMBMSセッション停止要求に応じて、MME115は、ステップ56bにおいてMBMSセッション停止応答をMBMS−GW110に送信する。また、MBMS−GW110は、例えばSmインターフェースを用いて、ステップ56cにおいて第2のフローIDであるFID33kを含む第2のMBMSセッション停止要求をMME115に送信する。第2のMBMSセッション停止要求に応じて、MME115は、ステップ56dにおいてMBMSセッション停止応答をMBMS−GW110に送信する。
【0082】
次に、ステップ57a及び57cにおいて、MME115は、MBMSセッション停止要求を、IPv6サービスエリアSA1に割り当てられたeNBとインターフェースするMCE及びIPv4サービスエリアSA2に割り当てられたeNBとインターフェースするMCEに、例えばM3インターフェースを用いてそれぞれ送信する。MME115は、ステップ57bにおいて、IPv6サービスエリアSA1に割り当てられたeNBとインターフェースするMCEからMBMSセッション停止応答を受信する。また、MME115は、ステップ57dにおいて、IPv4サービスエリアSA2に割り当てられたeNBとインターフェースするMCEからMBMSセッション停止応答を受信する。
【0083】
ここで、IPプロトコルタイプに従うサービスエリア区分を必要としない混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第2の方法例を以下に
図6〜8Bを参照して記載する。
【0084】
サービスエリア区分なしに混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための方法例
図3〜5を参照して上述した混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第1の方法例では、異なるIPバックホール(例えば、IPv4及びIPv6)に対するインターフェースを用いるMCEが、異なるサービスエリアに割り当てられた。混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第2の方法例については、ネットワークオペレータは、IPv4及びIPv6バックホールインターフェースに対して2つのサービスエリア若しくは2セットのサービスエリアを規定するか、又は上記第1の例のようにIPv4及びIPv6バックホールインターフェースの双方に対して単一のサービスエリア若しくは1セットのサービスエリアを規定することができる。例えば、単一のサービスエリアでIPv4及びIPv6バックホールが混在している例を参照して
図6〜8Bを以下に説明する。
【0085】
少なくとも1つの実施形態例によると、MBMS−GW110は、どのサービスエリアIDがIPv4バックホール、IPv6バックホール又はIPv4及びIPv6双方のバックホールのサービスエリアに関係するものかをMBMS−GW110が特定することができるように任意に構成され得る。少なくとも1つの実施形態例によると、異なるサービスエリアに入るMCEのIPタイプをMBMS−GW110が認識していない場合、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第2の方法例によって、MBMS−GW110はIPv4及びIPv6バックホールの双方を有するサービスエリアを前提とすることができる。
【0086】
また、
図6〜8bを参照して詳細を以下に記載するように、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第2の方法例によって、MBMS−GW110が、IPv4及びIPv6サービスエリア(すなわち、IPv4バックホールのサービスエリア及びIPv6バックホールの他のサービスエリア、又はIPv4及びIPv6バックホールのサービスエリア)においてブロードキャストされる必要があるMBMSサービスに対する開始要求を受信する場合に、MBMS−GW110は単一のMBMSセッションコンテキストを生成する。このセッションコンテキストは、例えば、3GPP TS 29.061によってMBMSセッションを生成するようにMBMS−GW110に促すRARセッション開始要求においてBM−SC105によって提供されたTMGI及びフローIDに割り当てられる。このMBMSセッションコンテキストに対してMMEに送信されたセッション開始要求において、MBMS−GWは、M1IPv4アドレスを含む1つのインスタンス及びM1IPv6アドレスを含む他のインスタンスの2つのインスタンスのMBMS・IPマルチキャスト配信情報要素(IE)を含む。また、2つのインスタンスはまた、相互に関して固有のCTEIDを含み得る。M3インターフェースにおいて、MCEに送信された対応のMBMSセッション開始要求においてTNL情報における両セットのIPアドレス及びCTEIDを転送する。同様に、M2インターフェースにおいて、MCEは、TNL情報における両セットのIPアドレス及びCTEIDとともに適切なMBMSセッション開始要求をeNBに送信する。セッションにおいて、eNBはそのIPバックホールバージョンに対応する適切なM1アドレスを選択し、それが3GPP MBMS規格毎にマルチキャストグループに結合されることを確実にする。
【0087】
以下に記載するように、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第1の方法例と同様に、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第2の方法例についてのユーザプレーンフローは、
図2を参照して上述したものと同じであればよい。
【0088】
ここで、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第2の方法例を以下に
図6〜8bを参照してより詳細に記載する。
【0089】
図6は、少なくとも1つの実施形態例による、混在したインターネットプロトコルを有する無線通信ネットワークにおいてeMBMSを提供する方法を示す図である。
図7は、少なくとも1つの実施形態例による、MBSFN700におけるサービスエリア構成を説明するための図である。
図8A及び8Bは、少なくとも1つの実施形態例による、混在したインターネットプロトコルを有する無線通信ネットワークにおいてeMBMSを提供する方法を説明する通信フロー図である。
【0090】
図6を参照すると、ステップS610において、BM−SC105は、第1のフローIDであるFID0を含む開始要求をMBMS−GW110に送信し、MBMS−GW110は開始要求を受信する。また、ステップS610において送信される開始要求は、IPv4及びIPv6双方のeNBを含むサービスエリアを識別し得る。例えば、
図7を参照すると、
図3のMBSFN300と同様に、
図7のMBSFN700は、第1〜第3のIPv6のeNB122A〜126A並びに第1及び第2のIPv4のeNB122B及び124Bを含む。ただし、MBSFN300とは異なり、MBSFN700では、IPv4及びIPv6は、IPプロトコルタイプに応じたサービスエリアに区分されていない。その代り、MBSFN700のIPv4及びIPv6のeNBは、同じサービスエリア(SA)の全部を構成する。
【0091】
図8のステップ81a及び81bは、ステップS610の例をより詳細に説明する。
図8Aを参照すると、ステップ81aにおいて、BM−SC105は、RARセッション開始要求をMBMS−GW110に送信する。BM−SC105は、RARセッション開始要求を3GPP TS 29.061において規定されるSGmbインターフェースにおいて送信することができる。少なくとも1つの実施形態例によると、ステップS610においてBM−SC105によって送信されてMBMS−GW110によって受信されるRARセッション開始要求は、
TMGI;
このTMGIに対する固有のフローID(例えば0)のMBMSフロー識別子の属性値ペア(AVP);
IPv4及びIPv6サービスエリアID(例えばSA)を含むMBMSサービスエリアAVP;
このセッションに対してBM−SC105が選択するMMEについてのIPv4アドレスのリストを提供する3GPP−SGSNアドレスAVP;及び
このセッションに対してBM−SC105が選択するMMEについてのIPv6アドレスのリストを提供する3GPP−SGSN−IPv6アドレスAVP
を含み得る。
【0092】
MBMS−GW110は、ステップ81aにおいて送信されたRARセッション開始要求を受信すると、ステップ81bにおいて肯定的なRAAセッション開始応答で応答する。
【0093】
ステップS615において、MBMS−GW110は、1以上のMMEに開始要求を送信する。各開始要求は、IPv4アドレス及びIPv6アドレスの双方を含み得る。例えば、
図8のステップ82a及び82bは、ステップS615の例をより詳細に説明する。
図8を参照すると、ステップ82aにおいて、MBMS−GW110は、Smインターフェースを用いてデュアルプロトコルMBMSセッション開始要求をMME115に送信する。MBMS−GW110は、ステップ81aにおいてBM−SC110によって送信されたRARセッション開始要求に当初から含まれるTMGI及びフローIDであるTMGI1及びFID0の双方を含むように、デュアルプロトコルMBMSセッション開始要求を形成することができる。また、ステップ82aにおいてMBMS−GW110によって生成されたデュアルプロトコルMBMSセッション開始要求はまた、混在プロトコルサービスエリアSAを示すサービスエリアインジケータ、M1IPv6マルチキャスト送信先及び送信元アドレスを識別する第1のSmインターフェースMBMS・IPマルチキャスト配信IE、第1の配信IEに対応する第1のCTEIDであるCTEID1、M1IPv4マルチキャスト送信先及び送信元アドレスを識別する第2のSmインターフェースMBMS・IPマルチキャスト配信IE、及び第2の配信IEに対応する第2のCTEIDであるCTEID2を含んでいてもよい。少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ82aにおいて、MBMS−GW110は、Smインターフェースを用いて、ステップ82aにおいてMBMS−GW110によって受信されたセッション開始要求に含まれる3GPP−SGSNアドレス及び3GPP−SGSN−IPv6アドレスAVPにおいて識別されるMMEにデュアルプロトコルMBMSセッション開始要求を送信する。
【0094】
したがって、少なくとも1つの実施形態例によると、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第2の方法例によって、Smインターフェースは、1つのデュアルプロトコルMBMSセッション開始要求において、2つのIPv6及びIPv4アドレスにそれぞれ対応する2つの異なる配信IE、そしてIPv6及びIPv4アドレスにそれぞれ対応する2つの異なるCTEIDも受け付けるように強化される。
【0095】
デュアルプロトコルMBMSセッション開始要求を受信したことに応じて、ステップ82bにおいて、MME115がMBMSセッション開始応答をMBMS−GW110に送信し、MBMS−GW110がMBMSセッション開始応答を受信する。
【0096】
図4に戻り、ステップS620において、MME115は、ステップS615においてMME115において受信された開始要求において特定された単数又は複数のサービスエリアに従ってeUTRAN120におけるMCEに開始要求を送信する。ステップS620においてMME115によって送信された開始要求は、IPv4及びIPv6M1アドレスの双方を含む。
【0097】
例えば、
図8のステップ83a〜83bは、ステップS620の例をさらに詳細に説明する。ステップ83aにおいて、MME115は、M3インターフェースを用いて、ステップ82aにおいてMME115によって受信されたMBMSセッション開始要求において特定された混在プロトコルサービスエリアSAに含まれるMCEにMBMSセッション開始要求を送信する。少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ83aにおいてMME115から送信されたMBMSセッション開始要求は、フローIDであるFID0を除いて、ステップ82aにおいてMME115によって受信されたMBMSセッション開始要求と同じデータ要素(例えば、TMGI1、SA、CTEID1、CTEID2、IPv6アドレスに対応する第1の配信IE、及びIPv4アドレスに対応する第2の配信ID)を含み得る。例えば、少なくとも1つの実施形態例によると、MME115は、M3インターフェースTNL情報の1つのインスタンスにおけるCTEID1とともにM1IPv6マルチキャスト送信先及び送信元アドレスをステップ83aにおけるMBMS開始要求に含め、MME115は、M3インターフェースTNL情報の第2のインスタンスにおけるCTEID2とともにM1IPv4マルチキャスト送信先アドレス及び送信元アドレスをステップ83aにおける同じMBMS開始要求に含める。
【0098】
ステップ83bにおいて、ステップ83aにおいてMME115から送信されたMBMSセッション開始要求を受信したMCEは、MME115にMBMSセッション開始応答を送信し、MME115はその応答を受信する。
【0099】
また、ステップS625は、MCE及びMCEに対応するeNBが個別の装置によって実施されるシナリオにおいて実行される選択的ステップである。ステップS625において、MCEは、M2インターフェースを用いて、ステップS620において受信された開始要求をMCEに対応するeNBに転送し、eNBは、
図8のステップ84a〜84dによって示すように、MCEにMBMS開始応答を返信することによって応答し、これはステップS625の例に対応する。例えば、少なくとも1つの実施形態例によると、MCEは、M2インターフェースTNL情報の1つのインスタンスにおけるCTEID1とともにM1IPv6マルチキャスト送信先アドレス及び送信元アドレスをステップ84a及び84cで送信されるMBMS開始要求に含め、M2インターフェースTNL情報の第2のインスタンスにおけるCTEID2とともにM1IPv4マルチキャスト送信先アドレス及び送信元アドレスをステップ84a及び84cで送信される同じMBMS開始要求に含める。
【0100】
MCE及び対応するeNBが相関するシナリオでは、ステップS625及び84a〜dは、単一の物理エンティティの、MCE及びeNBにそれぞれ対応する論理ノードの間で実行される内部処理を表す。
【0101】
図6に戻り、ステップS630において、BM−SC105は単一のMBMSコンテンツストリームをMBMS−GW110に送信し、MBMS−GW110はそのストリームを受信する。例えば、ステップS420に対応する
図5のステップ84aに示すように、BM−SC105は、SGi−mbインターフェースを用いて、単一のSYNC PDUストリーム(例えば、単一のIPv6ユニキャストストリーム)をMBMS−GW110に送信することによってSGi−mbインターフェースにおいてユーザプレーンのデータフローを開始し、MBMS−GW110はそのストリームを受信する。
【0102】
図6に戻り、ステップS635において、MBMS−GW110は、2つのMBMSコンテンツストリームをそれぞれIPv6及びIPv4を介して送信する。この2つのMBMSコンテンツストリームは、ステップS630においてBM−SC105からMBMS−GW110によって受信されたコンテンツストリームに対応する。例えば、ステップS635に対応する
図8のステップ85b及び85cに示すように、MBMS−GW110は、M1インターフェースを用いて、ステップ85aにおいてMBMS−GW110に送信されたIPv6ストリームに含まれる同じSYNC PDU及びコンテンツをともに有するIPv6マルチキャストストリーム及びIPv4マルチキャストストリームを送信することができる。例えば、ステップ85bにおいて、MBMS−GW110は、例えば、ステップ82aにおいてMBMS−GW110によって送信されたMBMSセッション開始要求において識別されたIPv6M1送信先及び送信元アドレスを用いて、第1のCTEIDであるCTEID1のGTPトンネルにおけるIPv6マルチキャストストリームを送信することができ、ステップ85cにおいて、MBMS−GW110は、例えば、ステップ82aにおいてMBMS−GW110によって送信されたMBMSセッション開始要求において識別されたIPv4M1送信先及び送信元アドレスを用いて、第2のCTEIDであるCTEID2のGTPトンネルにおけるIPv4マルチキャストストリームを送信することができる。
【0103】
少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ85b及び85cは、MBMS−GW110がIPv6マルチキャストストリーム及びIPv4マルチキャストストリームを同時に送信するように、同時に実行され得る。少なくとも1つの実施形態例によると、ステップ85b及び85cにおいてMBMS−GW110によって送信されたIPv6マルチキャストストリーム及びIPv4マルチキャストストリームは、相互に同期される。
【0104】
例えば、混在プロトコルネットワークにおいてMBMSを提供するための第2の方法例におけるステップ85a〜cに対するユーザプレーンフローは、
図2を参照して上述したものと同じであればよい。
【0105】
ステップ86a〜89dは、MBMSセッションを終了する処理例を示す。例えば、ステップ81aにおいて開始されたセッションが時間切れとなると、BM−SC105は、例えばSGmbインターフェースを用いて、ステップ86aにおいて第1のTMGIであるTMGI1及び第1のフローIDであるFID0を含むRARセッション停止要求をMBMS−GW110に送信する。次に、MBMS−GW110は、ステップ86bにおいてRAAセッション停止応答を送信することによって応答する。次に、MBMS−GW110は、例えばSmインターフェースを用いて、ステップ87aにおいて値FID0を含むMBMSセッション停止要求をMME115に送信する。MBMSセッション停止要求に応じて、MME115は、ステップ87bにおいてMBMSセッション停止応答をMBMS−GW110に送信する。次に、MME115は、例えばM3インターフェースを用いて、ステップ88aにおいてMBMSセッション停止要求をMCEに送信する。MBMSセッション停止要求に応じて、MCEは、ステップ88bにおいてMBMSセッション停止応答をMME115に送信する。次に、ステップ89a及び89cにおいて、MCEは、例えばM2インターフェースを用いて、MBMSセッション停止要求をそれぞれIPv6及びIPv4のeNBに送信する。MCEは、ステップ89bにおいてIPv6のeNBからMBMSセッション停止応答を受信する。また、MCEは、ステップ89dにおいてIPv4のeNBからMBMSセッション停止応答を受信する。
【0106】
説明の明瞭化のため、
図4〜6を参照して上述した第1の方法例及び
図7〜8bを参照して上述した第2の方法例を、1つのみのMMEであるMME115を参照して説明した。ただし、少なくとも1つの実施形態例によると、BM−SC105は、特定のセッションについて複数のMMEを選択し、この選択をMBMS−GW(例えば、
図4、5、6及び8のステップS405、51a、S610及び81aのいずれかにおいて)に示すこともできる。また、少なくとも1つの実施形態例によると、MBMS−GW110からMME115に送信されるものとしてここに記載するメッセージは、MBMS−GW110から、セッションに対してBM−SC105によって選択された複数のMMEに送信されてもよい。また、MME115から1以上のMCEに送信されるものとしてここに記載するメッセージは、セッションに対してBM−SC105によって選択された複数のMMEからMCEに送信されてもよい。例えば、セッションに対してBM−SC105によって選択されたMMEの各々について、選択されたMMEは、選択されたMMEに対応するMCEにメッセージを送信することができる。
【0107】
実施形態例を説明してきたが、実施形態は多数の態様に変形され得ることは明らかである。そのような変形例は実施形態例から離れたものとしてみなされるべきではなく、すべてのそのような変形例は実施形態例の範囲内に含まれるものとなる。