特許第6393401号(P6393401)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アルカテル−ルーセントの特許一覧

特許6393401免許不要周波数帯における基地局ダウンリンク送信の調整方法
<>
  • 特許6393401-免許不要周波数帯における基地局ダウンリンク送信の調整方法 図000002
  • 特許6393401-免許不要周波数帯における基地局ダウンリンク送信の調整方法 図000003
  • 特許6393401-免許不要周波数帯における基地局ダウンリンク送信の調整方法 図000004
  • 特許6393401-免許不要周波数帯における基地局ダウンリンク送信の調整方法 図000005
  • 特許6393401-免許不要周波数帯における基地局ダウンリンク送信の調整方法 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6393401
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】免許不要周波数帯における基地局ダウンリンク送信の調整方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/10 20090101AFI20180910BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20180910BHJP
   H04W 72/08 20090101ALI20180910BHJP
【FI】
   H04W16/10
   H04W92/20
   H04W72/08 110
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-501315(P2017-501315)
(86)(22)【出願日】2015年7月1日
(65)【公表番号】特表2017-525281(P2017-525281A)
(43)【公表日】2017年8月31日
(86)【国際出願番号】IB2015001344
(87)【国際公開番号】WO2016005813
(87)【国際公開日】20160114
【審査請求日】2017年3月7日
(31)【優先権主張番号】14/328,534
(32)【優先日】2014年7月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120363
【弁理士】
【氏名又は名称】久保田 智樹
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(72)【発明者】
【氏名】フ,テク
(72)【発明者】
【氏名】ウォン,シン,ホーン
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−518519(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02675205(EP,A2)
【文献】 特表2009−500906(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の基地局と少なくとも1つの第2の基地局の間の少なくとも1つのピアトゥピアのインターフェースを介して、前記第1の基地局がダウンリンク送信のための複数の免許不要周波数帯の第1のサブセットを予約していることの第1の表示を送信するステップであり、前記第1の基地局が前記少なくとも1つのピアトゥピアのインターフェースの各々の第1のエンドポイントであり、
前記少なくとも1つの第2の基地局の各々が前記少なくとも1つのピアトゥピアのインターフェースの対応する一つの第2のエンドポイントである、送信するステップ、及び
ユーザ機器に、前記第1のサブセットの信号強度の測定をバイパスし、かつ前記複数の免許不要周波数帯の第2のサブセットの信号強度を測定するように指示するように、セル取得情報を送信するステップ
を備える方法。
【請求項2】
前記第1の基地局と前記少なくとも1つの第2の基地局の間の前記少なくとも1つのインターフェースを介して、前記少なくとも1つの第2の基地局がダウンリンク送信のための前記複数の免許不要周波数帯の第2のサブセットを予約していることの少なくとも1つの第2の表示を受信するステップ、及び
前記第2のサブセットを識別する情報を記憶するステップ
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の表示を送信するステップが、前記複数の免許不要周波数帯の前記第1のサブセットの予約の継続時間の表示を備える第1の表示を送信するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのインターフェースを介して、前記第1の基地局が前記複数の免許不要周波数帯の前記第1のサブセットを解放していることの第3の表示を送信するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器にデータを、少なくとも1つの免許周波数帯で前記ユーザ機器にデータを送信するのと同時に、前記複数の免許不要周波数帯の前記第1のサブセットで送信するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つの第1の基地局と第2の基地局の間の少なくとも1つのピアトゥピアのインターフェースを介して、前記少なくとも1つの第1の基地局がダウンリンク送信のための複数の免許不要周波数帯の第1のサブセットを予約していることの少なくとも1つの第1の表示を受信するステップ
前記第2の基地局において前記第1のサブセットを識別する情報を記憶するステップ、及び
ユーザ機器に、前記第1のサブセットの信号強度の測定をし、かつ前記複数の免許不要周波数帯の第2のサブセットの信号強度の測定をバイパスするように指示するように、セル取得情報を送信するステップ
を備える方法。
【請求項7】
前記第1のサブセットを識別する記憶された前記情報に基づいてダウンリンク送信のための前記複数の免許不要周波数帯の第2のサブセットを選択するステップ、
前記少なくとも1つのインターフェースを介して、前記第2の基地局がダウンリンク送信のための前記複数の免許不要周波数帯の前記第2のサブセットを予約していることの少なくとも1つの第2の表示を送信するステップ、及び
ユーザ機器にデータを、少なくとも1つの免許周波数帯で前記ユーザ機器にデータを送信するのと同時に、前記複数の免許不要周波数帯の前記第2のサブセットで送信するステップ
をさらに備える請求項6に記載の方法。
【請求項8】
第1の基地局であって、該第1の基地局と少なくとも1つの第2の基地局の間の少なくとも1つのピアトゥピアのインターフェースを介して、前記第1の基地局がダウンリンク送信のための複数の免許不要周波数帯の第1のサブセットを予約していることの第1の表示を送信する第1の基地局を備え
前記第1の基地局が前記少なくとも1つのピアトゥピアのインターフェースの各々の第1のエンドポイントであり、前記少なくとも1つの第2の基地局の各々が前記少なくとも1つのピアトゥピアのインターフェースの対応する一つの第2のエンドポイントであり、及び
ユーザ機器に、前記第1のサブセットの信号強度の測定をバイパスし、かつ前記複数の免許不要周波数帯の第2のサブセットの信号強度を測定するように指示するように、セル取得情報が送信されることを特徴とする装置。
【請求項9】
前記第1の基地局が、前記少なくとも1つのインターフェースを介して、前記少なくとも1つの第2の基地局がダウンリンク送信のための前記複数の免許不要周波数帯の第2のサブセットを予約していることの少なくとも1つの第2の表示を受信し、前記第1の基地局が、前記第2のサブセットを識別する情報を記憶し、前記第1の基地局が、前記第2のサブセットを識別する記憶された前記情報に基づいてダウンリンク送信のための前記第1のサブセットを選択する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の基地局が、前記複数の免許不要周波数帯の前記第1のサブセットの予約の継続期間の表示を備えた第1の表示を送信し、前記第1の基地局が、前記少なくとも1つのインターフェースを介して、前記第1の基地局が前記複数の免許不要周波数帯の前記第1のサブセットを解放していることの第3の表示を送信し、前記基地局が、前記ユーザ機器にデータを、少なくとも1つの免許周波数帯で前記ユーザ機器にデータを送信するのと同時に、前記複数の免許不要周波数帯の前記第1のサブセットで送信する、請求項8に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2014年7月10日出願の米国特許出願第14/328517号に関連する。
【0002】
本開示は、概略として無線通信に関し、より詳細には、無線通信システムの免許不要周波数帯におけるダウンリンク送信に関する。
【背景技術】
【0003】
免許不要周波数帯は、使用に免許を必要としない無線周波数スペクトルの部分であり、したがって任意の装置によって無線周波数信号を送信又は受信するのに使用され得る。例えば、工業的、科学的及び医療的(ISM)無線帯域は、免許不要通信について国際的に予約された無線スペクトルの部分である。ISM無線帯域は、周波数帯の中でもとりわけ、中心周波数2.4GHz及び帯域幅100MHz、中心周波数5.8GHz及び帯域幅150MHz、並びに中心周波数24.125GHz及び帯域幅250MHzの帯域を含む。免許不要周波数帯は、特定のサービスプロバイダに認可されてそのサービスプロバイダによって許可された無線通信にのみ使用され得る免許周波数帯と対比され得る。免許不要周波数帯において信号を送信又は受信する無線通信装置を通常はノードという。例えば、無線通信システムにおいて、ネットワークに対する無線接続性を与える基地局又はアクセスポイント、及び基地局若しくはアクセスポイントに対するエアインターフェースを介してネットワークにアクセスするユーザ機器又は他の装置をノードともいう。
【0004】
Wi−Fiシステムなど、免許不要周波数帯を利用する無線通信システムは、「隠れノード問題」に陥りがちである。例えば、2つのユーザ機器が同じアクセスポイントの範囲内にあるが相互に認識するには離れすぎている場合、その2つのユーザ機器は相互から「隠れる」。アクセスポイント又は基地局もまた、距離又は介在する障害物によって相互から隠れることがある。相互から隠れたノードは、例えば2つのノード間で時間共有を行わせるようにパケットの送信及び受信を調整することができない。したがって、相互から隠れたノードによって送信されたパケットは受信ノードにおいて衝突することがあり、一時に1つのパケットしか復号できないことになる。結果として、受信ノードに向けられたパケットは、隠れたノードによって送信された他のパケットと衝突した場合に欠落又は消失し得る。隠れノード問題は、アクセスポイントのための局間の障害物の存在によって悪化し得る。例えば、建物通過損失は、標準的には11〜20dBのオーダーである。結果として、屋内アクセスポイントは屋外基地局から、それらが物理的に相互に接近していたとしても、隠れてしまうことがある。同様に、同じ建物内の2つのユーザ機器は、それらが建物内の1枚以上の壁、扉又は他の障害物によって隔離される場合に、相互に隠れてしまうことがある。
【0005】
搬送波感知多重アクセス(CSMA)プロトコルは、隠れノード問題によってもたらされ得る衝突を検知又は回避するのに使用され得る。CSMAでは、送信ノードは、免許不要帯域におけるチャネルを監視して、それが他の送信のために現在使用されているかを判別し、チャネルが占有されていない場合にのみ送信を行う。CSMAプロトコルは、送信リクエスト/送信可(RTS/CTS)プロトコルを用いて強化され得る。RTS/CTSプロトコルは、送信ノードがRTSフレームを送信できるようにすることによって衝突を減少させようとするものであり、RTSフレームは、送信ノードがクリアな免許不要チャネルを検出した場合に当該送信ノードが情報を受信ノードに送信したがっている旨を示す。受信ノードも免許不要チャネルがクリアであると判定した場合、受信ノードは、送信ノードが所定時間間隔にわたって免許不要チャネル上で情報を自由に送信することができることを示すCTSフレームで応答する。CTSフレームを検出した他のノードは、CTSフレームで示された時間間隔中の免許不要チャネルでの送信を控えることになる。しかし、キャリア感知プロトコルは、ユーザ機器によって送信されたRTS又はCTSフレームを一部又は全部の隣接アクセスポイント又は基地局が「聴かない」場合、ダウンリンク送信の衝突を効果的に防止することができない。
【発明の概要】
【0006】
添付図面を参照することによって、本開示はより深く理解され、その多数の特徴及び効果が当業者には明らかとなる。異なる図面における同じ参照符号の使用は、類似又は同一の項目を示す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、ある実施形態による第1の例の無線通信システムの図である。
図2図2は、ある実施形態による第2の例の無線通信システムの図である。
図3図3は、ある実施形態による第3の例の無線通信システムの図である。
図4図4は、ある実施形態による第4の例の無線通信システムの図である。
図5図5は、ある実施形態による基地局間のインターフェースを用いて1つ以上の免許不要周波数帯を予約するための信号フローの例を示す信号図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
基地局は、1つ以上の免許不要周波数帯におけるそのダウンリンク送信と免許不要周波数帯における他の基地局からのダウンリンク送信との間の衝突を、基地局と隣接基地局の間のインターフェースを介して信号を送信して基地局がダウンリンク送信のために1つ以上の免許不要周波数帯を使用しているか又は使用しようとしていることを示すことによって防止することができ、又は少なくともその確率を低減することができる。そして、搬送波基地局が免許不要周波数帯(又は複数の免許不要周波数帯)を解放したことの表示を隣接基地局が受信するまで、又は予約の継続期間が経過するまで、隣接基地局は、基地局からの信号において示される免許不要周波数帯(又は複数の免許不要周波数帯)でダウンリンク信号を送信することを控えることになる。基地局のある実施形態は、ダウンリンク送信用にクリアである複数の免許不要周波数帯のサブセット及びダウンリンク送信用に他の基地局によって予約された複数の免許不要周波数帯のサブセットを示す情報を記憶することができる。基地局は、記憶された情報を用いてダウンリンク送信用の免許不要周波数帯のサブセットを選択し、又は例えば測定ギャップ中にユーザ機器によって監視されるサブセットを制限することができる。例えば、ユーザ機器は、クリアなサブセットを監視し、ダウンリンク送信用に他の基地局によって予約されたサブセットの監視をバイパスするように指示されてもよく、それにより、免許不要周波数帯を監視するためにユーザ機器で消費される電力を低減することができる。
【0009】
図1は、ある実施形態による第1の例の無線通信システム100の図である。無線通信システム100は、複数の無線通信ノード101、102、103及び104(ここで、まとめて「ノード101〜104」という)を含む。ノード101〜104の実施形態は、アクセスポイント又は局などの無線送受信機であればよい。例えば、ノード101及び103は、モバイルユニット、モバイル端末、ユーザ機器、アクセス端末などのような局であればよい。ノード102及び104は、ノード101及び103への無線接続性を与えるための無線アクセスポイントであればよい。ノード102及び104を基地局又はeノードBともいう。ノード102及び104は、ノード101及び103へのダウンリンク(すなわちフォワードリンク)で信号を送信することができる。ノード101及び103は、ノード102及び104へのアップリンク(すなわちリバースリンク)で信号を送信することができる。
【0010】
ノード101〜104は、免許周波数帯又は免許不要周波数帯においてエアインターフェースを介して通信するように構成され得る。ここで使用される文言「免許不要周波数帯」とは、使用に免許を要せず、それゆえ無線周波数信号を送信又は受信するのにノード101〜104のいずれによっても使用され得る無線周波数スペクトルの一部分をいうものとして理解される。例えば、免許不要周波数帯は、以下に限定されないが、免許不要通信用に国際的に予約された工業的、科学的及び医療的(ISM)無線帯域を含み得る。免許不要周波数帯は、中心周波数及び帯域幅によって定義され得る。例えば、ISM無線帯域は、周波数帯の中でもとりわけ、中心周波数2.4GHz及び帯域幅100MHz、中心周波数5.8GHz及び帯域幅150MHz、並びに中心周波数24.125GHz及び帯域幅250MHzの帯域を含む。ここで使用される用語「免許周波数帯」とは、特定のサービスプロバイダ又は複数プロバイダに認可され、そのサービスプロバイダによって許可されたノード101〜104による無線通信にのみ使用され得る無線周波数スペクトルの一部分をいうものとして理解される。例えば、米国連邦通信委員会(FCC)は、双方とも「700MHzサービス」といわれることもあるが、周波数帯698〜704MHz及び728〜734MHzをVerizon Wirelessに、周波数帯710〜716MHz及び740〜746MHzをAT&Tに認可している。
【0011】
ノード101〜104の実施形態は、免許不要周波数帯のサブセットで通信することができる。例えば、5GHzの中心周波数及び400MHzの帯域幅の免許不要周波数帯は、20MHzの帯域幅を各々が有する20個の免許不要周波数帯のセットに分けられてもよい。したがって、ノード102及び104は、ノード101及び103へのダウンリンク送信用の20MHz免許不要周波数帯の1つ以上を用いることができる。ノード102及び104のある実施形態は、データが免許不要周波数帯及び免許周波数帯で同時にノード101及び103に送信されるように、免許不要周波数帯の1つ以上を、1つ以上の免許周波数帯と統合するようにしてもよい。
【0012】
ノード102及び104は異なるサービスプロバイダによって運用されることがあり、又は異なるプロトコル(例えば、Long Term Evolution(LTE)標準又はIEEE802.11標準)によって動作することもあり、結果として、ノード102及び104は免許不要周波数帯においてダウンリンク送信を調整することができないことがある。さらに、ノード102及び104は、それらの隔離に起因して、又はノード102とノード104の間に挟まれた(図1には不図示の)障害物に起因して、相互から隠れることもある。例示の実施形態では、矢印105で示すように、ノード102は、ノード101に対応付けられ、免許不要周波数帯のダウンリンクチャネルを介してパケットを送信することによってノード101と通信しようとしている。点線110で示すように、免許不要周波数帯においてダウンリンクチャネルを介してノード102によって送信された信号は、ノード103によっても受信され得る。矢印115で示すように、ノード104がノード103への免許不要周波数帯のダウンリンクチャネルを介してパケットを送信しようとしていることもある。ノード104はまた、例えばLTE標準に従って、免許周波数帯のアップリンク又はダウンリンクチャネルを介してノード103と通信することができる。
【0013】
インターフェース120は、ノード102とノード104の間に確立され得る。インターフェース120のある実施形態は、ノード102及び104がインターフェース120のエンドポイントとなるピアトゥピアインターフェースである。例えば、ノード102は、1つ以上の免許不要周波数帯でのノード102からのダウンリンク送信と干渉又は衝突し得るダウンリンク送信を生成し得る隣接ノードとしてノード104を識別することができる。したがって、ノード102及び104は、インターフェース120を介してメッセージを交換することによって相互に直接通信することができるようにインターフェース120を確立することができる。したがって、インターフェース120は、介在するネットワークを介してメッセージをカプセル化又はトンネリングすることによって、例えば宛先ノードを識別するメッセージにヘッダを付加することによって実施され得る。ピアトゥピアインターフェースは、免許不要周波数帯における従来のRTS/CTSメッセージを搬送するのに用いられるエアインターフェースと対比され得る。従来のRTS/CTSメッセージは免許不要周波数帯を監視しているいずれのノードによっても聴かれることができるが、インターフェース120を介して送信されるメッセージはノード102及び104によってのみ聴かれる。ノード102及び104の各々は、他のノードとの複数のインターフェースを確立することができる。例えば、ノード102は、免許不要周波数帯で送信することができる各隣接ノードとピアトゥピアのインターフェースを確立することができる。
【0014】
インターフェース120は、免許不要周波数帯においてダウンリンク送信を調整するのに使用され得る。例えば、ノード102及び104によって免許不要周波数帯で送信されたパケット間の衝突を防止し、又は少なくともその確率を減少させるために、ノード104は、インターフェース120を介して信号を送信してダウンリンク送信用の免許不要周波数帯の1つ以上を予約することができる。ここで使用される用語「予約する」は、送信ノードが、当該送信ノードが予約済み免許不要周波数帯で送信している(又は送信しようとしている)こと及び受信ノードがその免許不要周波数帯でのダウンリンク送信を控えるべきことを受信ノードに通知していることを意味するものとして理解される。ただし、用語「予約する」は、必ずしも、リザベーションの受信に応じて受信ノードが何らかの特定のアクションを採ることを要することを意味するものではない。
【0015】
ノード102は、ノード104によって示される時間間隔について予約された免許不要周波数帯におけるダウンリンク送信を控えることになる。例えば、ノード102は、ノード104が1つ以上の免許不要周波数帯を解放する信号を供給するまでノード104からのリザベーションの受信に応じてダウンリンク送信を控えることになる。他の例として、インターフェース120を介してノード104によって送信されるリザベーションは、1つ以上の免許不要周波数帯の予約に対する開始時刻又は終了時刻を示す情報を含んでいてもよい。ノード102は、予約情報を用いて、例えばノード101へのダウンリンク送信のための他の(予約済み免許不要周波数帯と重複しない)免許不要周波数帯を選択することができる。
【0016】
ノード104はまた、ダウンリンク送信のための1つ以上の予約済み免許不要周波数帯を監視するようにノード103を指示する情報を供給する。その情報は、免許周波数帯で供給され得る。ノード103のある実施形態は、予約済み免許不要周波数帯を監視して、予約済み免許不要周波数帯がダウンリンク送信用にクリアであるかを判別することができる。ここで使用される用語「クリア」は、免許不要周波数帯における信号のパラメータ(信号対ノイズ比、受信信号強度インジケータなど)の測定値が、免許不要周波数帯が他のノードによる送信からクリアされていることを示す閾値以下であり、免許不要周波数帯のチャネルを介して送信されたパケットが他のノードによって送信されたパケットと衝突しそうにないことを示すものとして理解される。ノード103のある実施形態は、他の免許周波数帯又は免許不要周波数帯での通信における測定ギャップ中に測定を実行することができる。例えば、ノード103は、送受信機を第1の周波数帯から第2の周波数帯に調整して(それにより、第1の周波数帯における測定ギャップを生成して)第2の周波数帯で測定を実行することができる。
【0017】
図2は、ある実施形態による第2の例の無線通信システム200の図である。無線通信システム200は、対応する地理的領域又はセル205及び206に無線接続性を与える基地局201及び202を含む。ここで使用される用語「基地局」とは、無線接続性を与えることができる任意の装置をいい、以下に限定されないが、eノードB、基地局ルータ、アクセスポイント、マクロセル、マイクロセル、メトロセル、フェムトセル、ピコセルなどを含む。基地局201及び202のある実施形態は、図1に示すノード102及び104に対応し得る。
【0018】
基地局201及び202は、ユーザ機器210、211及び212(まとめて「ユーザ機器210〜212」という)への無線接続性を与えることができる。基地局201及び202並びにユーザ機器210〜212のある実施形態は、1つ以上の免許周波数帯のアップリンク及びダウンリンクチャネルを介して通信する。基地局201及び202はまた、1つ以上の免許不要周波数帯でユーザ機器210〜212にダウンリンク信号を送信することもできる。例えば、基地局201及び202は、400MHz帯域幅において20個の20MHz免許不要周波数帯を含み得る免許不要周波数帯F1〜FNのセットでユーザ機器210〜212にダウンリンク信号を送信することができる。したがって、基地局201及び202は、免許周波数帯の1つ以上のダウンリンクチャネルを免許不要周波数帯のサブセットにおける1つ以上のダウンリンクチャネルと統合して、ユーザ機器210〜212にダウンリンク信号のための全体帯域幅を増加させることができる。
【0019】
基地局201及び202は、インターフェース215を介して通信してダウンリンク信号のための免許不要周波数帯のサブセットを予約する。例えば、基地局201及び202は、LTE標準によって定義されるX2インターフェースなどのインターフェース215を介して制御プレーン又はユーザプレーンシグナリングを送信することによってサブセットを予約することができる。例えば、基地局202は、現在又は将来のダウンリンク送信のための免許不要周波数帯F1を含む免許不要周波数帯のサブセットを予約した可能性がある。したがって、基地局202は、インターフェース215を介してリザベーションを基地局201に送信した可能性があり、それは予約を示す情報を記憶することができる。例えば、基地局201は、免許不要周波数帯のステータスを示す情報を格納するデータ構造体220を含み得る。データ構造体220は、データ構造体220において符号BS2で示すように、免許不要周波数帯F1が基地局202によって予約されたことを示す情報を格納する。基地局202はまた、免許不要周波数帯のステータスを示す情報を格納するデータ構造体225を含む。例えば、データ構造体225は、免許不要周波数帯F1を予約したことを示す情報(RSVD)を格納する。
【0020】
基地局201は、データ構造体220における情報を用いて、例えばユーザ機器211へのダウンリンク送信のための免許不要周波数帯のサブセットを選択することができる。例えば、基地局201は基地局202が周波数F1を予約したことを判別することができるので、基地局201はユーザ機器211へのダウンリンク送信のために周波数F2を選択することができる。そして、基地局201は、インターフェース215を介してリザベーションを基地局202に送信することができ、予約を示す情報を記憶することができる。例えば、データ構造体220は、データ構造体220における符号BS1で示すように、免許不要周波数帯F2が基地局201によって予約されたことを示す情報を格納することができる。したがって、基地局202は、免許不要周波数帯F2におけるダウンリンク送信を控えることになる。
【0021】
ある実施形態では、シグナリングはインターフェース215を介してある基地局から他の基地局に「プッシュ」されてもよく、それにより、プッシュされたシグナリングに対して受信基地局が情報を要求し、又は応答する必要がなくなる。したがって、インターフェース215を介してリザベーションをプッシュすることによって、インターフェース215でのシグナリングオーバーヘッドが減少し、インターフェース215が過負荷となる可能性が低減し得る。インターフェース215を介して受信されたシグナリングは、隣接局を識別するのに使用され得る。例えば、基地局201は、インターフェース215を介して免許不要周波数帯F1のリザベーションを受信したことに応じて、基地局202を隣接局として識別することができる。したがって、基地局201は、免許不要周波数帯の後続のリザベーションを受信する隣接局のリストに基地局202を含ませることができる。
【0022】
インターフェース215を介した情報をプッシュすることは、基地局201及び202におけるイベントによってトリガされるようにしてもよい。例えば、基地局201が後続の時間間隔においてユーザ機器211へのダウンリンク送信のために免許不要周波数帯F2を使用することを決定したことに応じて、基地局201がインターフェース215を介して基地局202に情報をプッシュするようにしてもよい。他の例として、基地局201がユーザ機器211へのダウンリンク送信のために免許不要周波数帯F2を予約することを決定したことに応じて、基地局201がインターフェース215を介して基地局202に情報をプッシュするようにしてもよい。基地局はまた、免許不要周波数帯のサブセットの予約を解除するのにインターフェース215を介して情報をプッシュすることもできる。例えば、基地局201がユーザ機器211へのダウンリンク送信のために免許不要周波数帯F2の使用を中断したことに応じて、基地局201がインターフェース215を介して基地局202に情報をプッシュして免許不要周波数帯F2の予約を解除するようにしてもよい。
【0023】
基地局201は、免許不要周波数帯F2を監視して他の何らかの干渉が免許不要周波数帯F2に存在するかを確認するようにユーザ機器211に指示するシグナリング230を提供してもよい。ここに記載するように、ユーザ機器211は、測定ギャップ中に免許不要周波数帯F2又は他の免許不要周波数帯を監視することができる。基地局201及び202はまた、ユーザ機器210及び212が予約済み免許不要周波数帯F2又は他の免許不要周波数帯において隣接基地局のセル検出を実行することができるように、セル取得情報を他のユーザ機器210及び212に提供してもよい。セル取得情報は、特定の周波数を調整するようにユーザ機器210及び212に指示する帯域プラン識別子、又は一次同期信号(PSS)及び二次同期信号(SSS)を復号することによって取得され得るセル識別子を含んでいてもよい。ユーザ機器210及び212は、測定ギャップを通じてセル検出を実行して、識別された周波数又はセルを用いて1つ以上の隣接基地局からセル情報を試行及び取得することができる。そして、ユーザ機器210及び212は、セル検出処理中に収集された情報を対応のサービング中の基地局201及び202にフィードバックすることができる。例えば、ユーザ機器210及び212は、免許不要周波数帯F2において送信している他の隣接基地局を識別する情報をフィードバックすることができる。基地局201及び202のある実施形態は、ユーザ機器210〜212によって提供された情報を用いて基地局を隣接局として識別するようにしてもよい。
【0024】
図3は、ある実施形態による第3の例の無線通信システム300の図である。無線通信システム300は、対応の地理的領域又はセル305、306及び307(ここではまとめて「セル305〜307」という)への無線接続性を与える基地局301、302及び303(ここではまとめて「基地局301〜303」という)を含む。基地局301〜303は、無線接続性をユーザ機器310(図3には明瞭性のために1つのみを示す)に与えることができる。ある実施形態の基地局301〜303及びユーザ機器310は、1つ以上の免許周波数帯のアップリンク及びダウンリンクチャネルを介して通信する。基地局301〜303はまた、1つ以上の免許不要周波数帯でユーザ機器310にダウンリンク信号を送信することもできる。免許不要周波数帯のセットは、少なくともサブセットF1及びF2を含む。
【0025】
基地局302は、ダウンリンク送信のために免許不要周波数帯のサブセットF1を予約済みである。したがって、ここに記載するように、基地局302は、基地局301がサブセットF1でのダウンリンク送信を控えるように、基地局301に予約を通知済みである。基地局301は、ユーザ機器110への送信のための情報を受信し、ユーザ機器110への情報のダウンリンク送信のために免許不要周波数帯のサブセットF2を選択する。基地局301は、基地局302にインターフェース315を介してサブセットF2のリザベーションを送信し、基地局303にインターフェース320を介してサブセットF2のリザベーションを送信する。したがって、基地局302及び303は、サブセットF2でのダウンリンク送信を控えることになる。
【0026】
事実上、基地局301によって基地局302及び303の各々に送信されたリザベーションは、「送信リクエスト」メッセージとして機能する。ただし、リザベーションは対応のインターフェース315及び320に接続された基地局によって「聴かれる」だけであるため、リザベーションは従来のRTSメッセージとは異なる。例えば、基地局302はインターフェース320を介して送信されたリザベーションを聴くことはなく、基地局303はインターフェース315を介して送信されたリザベーションを聴くことはない。基地局301〜303の実施形態は、インターフェース315及び320を介して送信されたリザベーションに選択的に応答してリザベーションの受信を確認することができる。したがって、応答メッセージは、「送信可」メッセージとして機能し得る。
【0027】
図4は、ある実施形態による第4の例の無線通信システム400の図である。無線通信システム400は、ユーザ機器410への無線接続性をサポートする基地局405を含む。ユーザ機器410は、基地局405とのエアインターフェースを介して信号を交換することによってネットワーク415にアクセスすることができる。基地局405又はユーザ機器410のある実施形態は、図1に示すノード101〜104の1つ以上に対応し得る。基地局405及びユーザ機器410は、免許周波数帯において1つ以上のアップリンクチャネル420及び1つ以上のダウンリンクチャネル425を介して通信することができる。基地局405及びユーザ機器410はまた、免許不要周波数帯において補完的ダウンリンクチャネル430を介して通信してもよい。インターフェース432は、ここに記載するように、基地局405と1つ以上の他の基地局434の間に確立され得る。インターフェース432のある実施形態は、ネットワーク415によってサポートされ得る。
【0028】
基地局405のある実施形態は、アンテナ445に結合された送信機(TX)435及び受信機(RX)440を含む。したがって、送信機435は、免許周波数帯ではダウンリンクチャネル425を介して、又は免許不要帯では補完的なダウンリンクチャネル430を介して、信号を送信することができる。受信機440は、アップリンクチャネル420を介して信号を受信することができる。基地局405は、プロセッサ命令、送信用データ、受信データなどのような情報を記憶するためのメモリ450を含む。プロセッサ455は、例えば、メモリ450に記憶された命令を実行することによって、送信用の情報を処理し、受信情報を処理し、又はここに記載される他の動作を実行するのに使用され得る。プロセッサ455はまた、ここに記載するように、1つ以上の他の基地局434にインターフェース432を介した送信のリザベーションを生成するのにも使用され得る。基地局405はまた、ここに記載するように、インターフェース432を介して他の基地局434からリザベーションを受信することもできる。
【0029】
プロセッサ455のある実施形態は、ユーザ機器410が免許不要周波数帯のダウンリンクチャネル430を監視するように構成するのに使用される構成情報を生成するのに使用され得る。例えば、ユーザ機器410は、ダウンリンク通信のために基地局405によって予約された免許不要周波数帯のサブセットを監視するように構成されてもよい。ユーザ機器410のある実施形態は、ダウンリンクチャネル430が無線通信のためにクリアであるかを示す信号を供給するように構成され得る。構成情報は、400MHzの免許不要周波数帯の1つ以上の20MHzブロックのような免許不要周波数帯の1つ以上のサブセットを識別する情報を含み得る。
【0030】
プロセッサ455は、免許不要周波数帯の利用可能なサブセットの中から選択することができる。例えば、メモリ450は、図2に示すデータ構造体220及び225のようなデータ構造体を記憶するのに使用され得る。したがって、メモリ450は、免許不要周波数帯の1つ以上のサブセットがダウンリンク送信のために基地局405に予約されたか、ダウンリンク送信のために他の基地局434によって予約されたか、又は現在若しくは後続のダウンリンク送信のための予約に利用可能であるかを示す情報を記憶することができる。したがって、プロセッサ455は、他の基地局434によってダウンリンク送信用に予約されていない免許不要周波数帯の1つ以上のサブセットを選択することができる。メモリ450のある実施形態はまた、予約済み免許不要周波数帯におけるダウンリンク送信のための開始時刻、ダウンリンク送信のための終了時刻、ダウンリンク送信の継続時間などを示す情報を記憶するのに使用され得る。
【0031】
ユーザ機器410のある実施形態は、アンテナ470に結合された送信機(TX)460及び受信機(RX)465を含む。送信機460は、免許周波数帯におけるアップリンクチャネル420を介して信号を送信することができる。受信機465は、免許周波数帯ではダウンリンクチャネル425を、免許不要周波数帯では補完的ダウンリンクチャネル430を介して信号を受信することができる。ユーザ機器410は、補完的なダウンリンクチャネル430を介した送信のために予約されたサブセットのような免許不要周波数帯の1つ以上のサブセットを監視するのに使用され得る免許不要(UL)帯域モニタ475を含む。例えば、免許不要帯域モニタ475は、補完的ダウンリンクチャネル430上の信号を測定して、補完的ダウンリンクチャネル430がクリアであるか否かを判別することができる。免許不要帯域モニタ475はまた、基地局405によって示される免許不要周波数帯の他のサブセットを監視するのに使用され得る。免許不要周波数帯が送信用にクリアであるかを、免許不要周波数帯を測定又は検知することによって判別する手法は、当技術分野では周知である。例えば、受信機465及び免許不要周波数帯モニタ470を用いて、送信機460が免許不要周波数帯の少なくとも一部分において送信しない測定ギャップ中に補完的ダウンリンクチャネル430での信号強度を測定することができる。
【0032】
図5は、ある実施形態による基地局間のインターフェースを用いる1つ以上の免許不要周波数帯を予約するための信号フロー500の一例を示すシグナリング図である。信号フロー500における信号は、図1に示すノード102及び104に対応し得る第1の基地局(BS1)と1つ以上の第2の基地局(BS2)のセット505との間で1つ以上のインターフェースを介して送信される。信号510において、第2の基地局のセット505は、免許不要周波数帯の1つ以上のサブセットがダウンリンク送信のために予約されたことを示す1以上のリザベーションを第1の基地局に提供する。リザベーションは、ここに記載するように、第1の基地局と1つ以上の第2の基地局との間で1つ以上のインターフェースを介して提供される。ブロック515において、第1の基地局は、例えば図2に示すデータ構造体220及び225のようなデータ構造体において、予約済み周波数を示す情報を記憶する。
【0033】
第1の基地局は、ユーザ機器(UE)へのダウンリンクでの送信のための情報を受信することができる。したがって、ブロック520において、第1の基地局は、ダウンリンク送信のための免許不要周波数帯の1つ以上のサブセットを選択することができる。免許不要周波数帯のサブセットは、免許周波数帯での追加情報の送信と同時に情報を送信するのに使用され得る。ブロック520において選択されたサブセットは、第2の基地局のセット505によって以前に予約された、記憶されたサブセットとは異なるように選択される。信号525において、第1の基地局は、1つ以上の第2の基地局にインターフェースを介してリザベーションを送信することによって、選択されたサブセットを予約し、ここに記載するように、その後免許不要周波数帯の予約済みサブセットでのダウンリンク送信を控えることになる。例えば、ブロック530において、1つ以上の第2の基地局は、予約済みサブセットを示す情報を記憶することができる。1つ以上の第2の基地局のある実施形態は、信号535において、リザベーションの受信を示す応答を選択的に提供することができる。
【0034】
信号540において、第1の基地局は、免許不要周波数帯の予約済みサブセットを(ブロック545において)監視するようにユーザ機器を構成する情報を供給する。ユーザ機器のある実施形態は、予約済みサブセットを検知して、任意の他の基地局が予約済みサブセットで送信しているかを判別することができる。したがって、ユーザ機器は、予約済みサブセットがダウンリンク送信用にクリアであるかを示す応答を信号550において選択的に提供することができる。信号550において、第1の基地局は、免許不要周波数帯の予約済みサブセットでユーザ機器にダウンリンク情報を送信する。ダウンリンクでの情報の送信は、リザベーションによって示された継続期間にわたって、又は信号560において第1の基地局が免許不要周波数帯の予約済みサブセットの解放を1つ以上の第2の基地局にシグナリングするまで継続することになる。
【0035】
ある実施形態では、上述した技術の所定の態様は、ソフトウェアを実行する処理システムの1つ以上のプロセッサによって実施され得る。ソフトウェアは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、あるいは実体的に具現化された実行可能な命令の1つ以上のセットを備える。ソフトウェアは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、上述した技術の1つ以上の態様を実行するように1つ以上のプロセッサを操作する命令及び所定のデータを含むことができる。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気又は光学ディスク記憶装置、フラッシュメモリ、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の単数若しくは複数の不揮発性メモリ装置のような半導体記憶装置などを含み得る。非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶された実行可能な命令は、ソースコード、アセンブリ言語コード、オブジェクトコード、又は1つ以上のプロセッサによって解釈あるいは実行可能な他の命令フォーマットのものであればよい。
【0036】
コンピュータ可読記憶媒体は、使用中に命令及び/又はデータをコンピュータシステムに供給する任意の記憶媒体又はコンピュータシステムによってアクセス可能な記憶媒体の組合せを含み得る。そのような記憶媒体は、以下に限定されないが、光学媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多目的ディスク(DVD)、ブルーレイディスク)、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、磁気テープ又は磁気ハードドライブ)、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はキャッシュ)、不揮発性メモリ(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)又はフラッシュメモリ)、又は微小電気機械システム(MEMS)ベースの記憶媒体を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピューティングシステムに組み込まれ(例えば、システムRAM又はROM)、コンピューティングシステムに固定的に取り付けられ(例えば、磁気ハードドライブ)、コンピューティングシステムに取外し可能に取り付けられ(例えば、光学ディスク又はユニバーサルシリアルバス(USB)ベースのフラッシュメモリ)、又は有線若しくは無線ネットワークを介してコンピュータシステムに結合され得る(例えば、ネットワークアクセシブルストレージ(NAS))。
【0037】
なお、概略説明において上述した動作又は要素のすべてが必要なわけではなく、特定の動作又は装置の一部分が必要とされないこともあり、記載されたものに加えて1つ以上の更なる動作が実行され、又は1つ以上の更なる要素が含まれてもよい。またさらに、動作が列挙される順序は、必ずしも実行される順序ではない。また、特定の実施形態を参照して概念が説明された。しかし、当業者であれば、以下の特許請求の範囲に記載される本開示の範囲から逸脱することなく種々の変形及び変更がなされ得ることが分かるはずである。したがって、明細書及び図面は限定的な意味ではなく例示的な意味としてみなされるべきであり、そのようなすべての変形例は本開示の範囲内に含まれるものとなる。
【0038】
利点、他の有利な効果、及び問題に対する解決手段を特定の実施形態に関して上述した。しかし、利点、有利な効果、問題に対する解決手段、及びいずれかの利点、有利な効果又は解決手段を発生させ、又はより顕著とし得るいずれの構成も、いずれか又はすべての請求項の重要な、必須の、又は不可欠な構成として解釈されるべきではない。さらに、開示された事項は、異なる態様であってもここでの教示の利益を有する当業者に明らかな均等の態様で変形又は実施され得るので、上述した特定の実施形態は例示のためのみのものである。以下の特許請求の範囲に記載される以外にここに示す構成又は設計の詳細に対して限定は意図されていない。したがって、上記に開示した特定の実施形態は、変更又は変形され得るものであり、すべてのそのような変形例は開示された事項の範囲内とみなされる。したがって、ここで求める保護は、以下の特許請求の範囲に記載されるものとなる。
図1
図2
図3
図4
図5