特許第6393604号(P6393604)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6393604
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】操作装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20180910BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20180910BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20180910BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20180910BHJP
【FI】
   G06F3/01 560
   G06F3/0484 170
   G06F3/0488
   G06F3/16 680
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-247819(P2014-247819)
(22)【出願日】2014年12月8日
(65)【公開番号】特開2016-110422(P2016-110422A)
(43)【公開日】2016年6月20日
【審査請求日】2017年10月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(72)【発明者】
【氏名】久木元 修
(72)【発明者】
【氏名】沢田 輝
(72)【発明者】
【氏名】山下 忠将
(72)【発明者】
【氏名】伊井野 将嘉
【審査官】 塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/108204(WO,A1)
【文献】 特開2013−156685(JP,A)
【文献】 特開2011−048686(JP,A)
【文献】 特開2014−194718(JP,A)
【文献】 特開2016−009315(JP,A)
【文献】 特開2002−149312(JP,A)
【文献】 特開2014−075130(JP,A)
【文献】 特開2003−016502(JP,A)
【文献】 特開2012−113646(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/097499(WO,A1)
【文献】 特開2013−097438(JP,A)
【文献】 特開2014−102830(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0092032(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24
13/00−13/98
G01C21/00−21/36
23/00−25/00
G06F 3/01−3/0489
3/14−3/153
G06F 3/16
G09G 5/00−5/36
5/377−5/42
H03M11/00−11/26
H04M 1/00
1/24−1/82
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチセンサを備えた操作装置であって、
前記タッチセンサへの操作内容を判別する判別手段と、
操作者に対して触感を与える触感付与手段と、
音声を出力する音声出力手段と、を備え、
前記触感付与手段は、前記判別手段がタッチセンサへの操作開始を判別すると、前記操作内容に対応する触感を付与し、前記判別手段がタッチセンサへの操作終了を判別すると、前記操作開始時に付与した触感とは異なる触感を付与し、
前記音声出力手段は、前記触感付与手段が操作終了時の触感を付与すると、該付与した触感の種類に対応する音声を出力することを特徴とする操作装置。
【請求項2】
タッチセンサを備えた操作装置であって、
前記タッチセンサへの操作内容を判別する判別手段と、
操作者に対して触感を与える触感付与手段と、を備え、
前記判別手段は、タッチセンサへの操作位置を示す情報を取得し、該位置情報に基づいて操作量を導出し、
前記触感付与手段は、前記判別手段がタッチセンサへの操作開始を判別すると、前記操作内容に対応する触感を付与し、前記タッチセンサへの操作開始位置から所定の操作量毎に、前記操作開始時に付与した触感とは異なる触感を付与することを特徴とする操作装置。
【請求項3】
請求項に記載の操作装置において、
音声を出力する音声出力手段をさらに備え、
前記音声出力手段は、前記触感付与手段が所定の操作量毎に触感を付与すると、該付与した触感の種類に対応する音声を出力することを特徴とする操作装置。
【請求項4】
タッチセンサを備えた操作装置であって、
前記タッチセンサへの操作内容を判別する判別手段と、
操作者に対して触感を与える触感付与手段と、
音声を出力する音声出力手段と、を備え、
前記判別手段は、タッチセンサへの操作位置を示す情報及び操作時間を示す情報を取得し、該位置情報及び時間情報に基づいて操作速度を導出し、
前記触感付与手段は、前記判別手段がタッチセンサへの操作開始を判別すると、前記操作内容に対応する触感を付与し、所定の操作速度毎に、前記操作開始時に付与した触感とは異なる触感を付与し、
前記音声出力手段は、前記触感付与手段が所定の操作速度毎に触感を付与すると、該付与した触感の種類に対応する音声を出力することを特徴とする操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがタッチパネルを操作しても、タッチパネル自体は物理的に変位しないために操作に対するフィードバックがなく、ユーザは操作感を得ることができなかった。このため、タッチパネルが操作された際にタッチパネルを振動させることで、操作に対するフィードバックをユーザに与える技術が知られている。なお、本発明と関連する技術としては、例えば特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-027765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、ユーザがタッチパネルを操作した際に単にタッチパネルを振動させるだけであるため、操作したことに対するフィードバックを得ることはできるものの、どのような操作をしたかについてはわからない。特に、ユーザの操作性を向上させるために、操作内容が直観的にわかることが望ましい。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザがタッチセンサを操作した際のフィードバックを直観的にすることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、タッチセンサを備えた操作装置であって、 前記タッチセンサへの操作内容を判別する判別手段と、操作者に対して触感を与える触感付与手段と、音声を出力する音声出力手段と、を備え、前記触感付与手段は、前記判別手段がタッチセンサへの操作開始を判別すると、前記操作内容に対応する触感を付与し、前記判別手段がタッチセンサへの操作終了を判別すると、前記操作開始時に付与した触感とは異なる触感を付与し、前記音声出力手段は、前記触感付与手段が操作終了時の触感を付与すると、該付与した触感の種類に対応する音声を出力する操作装置である。
【0009】
また、請求項の発明は、タッチセンサを備えた操作装置であって、前記タッチセンサへの操作内容を判別する判別手段と、操作者に対して触感を与える触感付与手段と、を備え、前記判別手段は、タッチセンサへの操作位置を示す情報を取得し、該位置情報に基づいて操作量を導出し、前記触感付与手段は、前記判別手段がタッチセンサへの操作開始を判別すると、前記操作内容に対応する触感を付与し、前記タッチセンサへの操作開始位置から所定の操作量毎に、前記操作開始時に付与した触感とは異なる触感を付与する。
【0010】
また、請求項の発明は、請求項に記載の操作装置において、音声を出力する音声出力手段をさらに備え、前記音声出力手段は、前記触感付与手段が所定の操作量毎に触感を付与すると、該付与した触感の種類に対応する音声を出力する。
【0012】
また、請求項の発明は、タッチセンサを備えた操作装置であって、前記タッチセンサへの操作内容を判別する判別手段と、操作者に対して触感を与える触感付与手段と、音声を出力する音声出力手段と、を備え、前記判別手段は、タッチセンサへの操作位置を示す情報及び操作時間を示す情報を取得し、該位置情報及び時間情報に基づいて操作速度を導出し、前記触感付与手段は、前記判別手段がタッチセンサへの操作開始を判別すると、前記操作内容に対応する触感を付与し、所定の操作速度毎に、前記操作開始時に付与した触感とは異なる触感を付与し、前記音声出力手段は、前記触感付与手段が所定の操作速度毎に触感を付与すると、該付与した触感の種類に対応する音声を出力する。
【発明の効果】
【0016】
請求項1ないしの発明によれば、タッチセンサへの操作を介すると、操作内容に対応する触感および音声を付与するため、どのような操作をしたのかが把握できる等、直観的なフィードバックが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、操作装置の概要を示す図である。
図2図2は、操作装置の概要を示す図である。
図3図3は、タッチセンサの概要を示す図である。
図4図4は、操作装置の操作を説明する図である。
図5図5は、操作装置の操作を説明する図である。
図6図6は、操作装置の操作を説明する図である。
図7図7は、操作装置の処理を示すフローチャートである。
図8図8は、操作装置の概要を示す図である。
図9図9は、操作装置の操作を説明する図である。
図10図10は、操作装置の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
<1.第1の実施の形態>
<1−1.操作装置の構成>
図1及び図2は、本実施の形態に係る操作装置10の概要を示す図である。本実施の形態では、自動車などの車両に搭載された操作装置10を例に用いて説明する。図1は、操作装置10が搭載される車室内の様子を示す図である。図2は、操作装置10の概略構成を示す図である。
【0020】
図1に示すように、操作装置10は、車両のセンターコンソールなどのユーザが視認可能な位置に設けられ、少なくとも表示部とタッチセンサを有する電子機器である。また、ユーザが操作装置10を操作するとタッチセンサが振動してユーザに触感を与えるようになっている。これにより、ユーザに対して操作内容の直観的なフィードバックを可能にしている。
【0021】
図2に示すように、操作装置10は、制御部11、記憶部12、車両位置情報取得部13、表示部14、タッチセンサ15、タッチセンサコントローラ16、振動素子17、及び、音声出力部18を備えている。
【0022】
制御部11は、ナビゲーション部11aと、表示制御部11bと、操作判別部11cと、振動制御部11dとを備えており、図示しないCPU、RAM、及びROMを備えるコンピュータである。制御部11は、操作装置10が備える記憶部12等と接続され、記憶部12に記憶されたプログラム12aに基づいて情報の送受信を行い、操作装置10の全体を制御する。記憶部12に記憶されたプログラム12aにしたがってCPUが演算処理を実行することにより、ナビゲーション部11aや表示制御部11b等を含めた制御部11の各種機能が実現される。
【0023】
ナビゲーション部11aは、車両の現在位置から目的地までの経路を探索して誘導を行う。ナビゲーション部11aは、車両位置情報取得部13が取得した現在の車両位置情報と、記憶部12に記憶されている地図情報12cとを取得する。そして、ナビゲーション部11aは、これら車両位置情報及び地図情報に基づいて車両の現在位置を周辺地図に表示したナビゲーション画像を作成する。また、目的地が設定されている場合には、ナビゲーション部11aは目的地までの経路を探索し、前記ナビゲーション画像に目的地までの経路を強調表示したナビゲーション画像を作成する。
【0024】
表示制御部11bは、地図画像やナビゲーション画像を表示部14に表示させる制御を行う。また、表示制御部11bは、エアコンやオーディオなどの設定値を調整するための調整画像を表示部14に表示させる制御も行う。
【0025】
操作判別部11cは、ユーザの操作内容を判別する。具体的には、ユーザがタッチセンサ15を操作した位置情報や時間情報に基づいて、ユーザの操作開始と操作終了とを判別する。また、操作判別部11cは、この位置情報に基づいてユーザの操作量を導出する。
【0026】
さらに、操作判別部11cは、ユーザがタッチセンサ15を操作した位置情報や時間情報に基づいてユーザの操作内容を判別する。本実施の形態における操作内容とは、例えばスワイプ操作やフリック操作、ピンチイン/ピンチアウト操作などである。なお、スワイプ操作とは、タッチセンサ上を指で触れて、そのまま上下左右の方向に移動させる操作を示す。また、フリック操作とは、タッチセンサ上を指で触れて、はじくように素早く動かす操作を示す。また、ピンチイン/ピンチアウト操作とは、タッチセンサ上を指2本で触れて、指と指の間の距離を縮めたり、拡げたりする操作を示す。
【0027】
振動制御部11dは、操作判別部11cが判別したユーザの操作内容に応じてタッチセンサ15の振動を制御する。具体的には、振動制御部11dは、例えばユーザがフリック操作やピンチイン/ピンチアウト操作を開始したことを判別すると、振動素子17を振動させる制御を行う。これにより、ユーザは、操作中に触感を得ることができるため、操作内容の直観的なフィードバックを得ることが可能になる。
【0028】
記憶部12は、プログラム12a、車両位置情報12b、地図情報12c、及び音声データ12dを記憶している。本実施の形態における記憶部12は、電気的にデータの読み書きが可能であって、電源を遮断されていてもデータが消去されない不揮発性の半導体メモリである。記憶部12としては、例えば、EEPROM(Electrical Erasable Programmable Read-Only memory)やフラッシュメモリを用いることができる。ただし、他の記憶媒体を用いてもよく、磁気ディスクを備えたハードディスクドライブで構成することもできる。
【0029】
プログラム12aは、制御部11により読みだされ、制御部11が操作装置10を制御するために実行される、いわゆるシステムソフトウェアである。車両位置情報12bは、車両位置情報取得部13にて取得した車両の位置を示す情報である。また、地図情報12cは、全国又は一定の広域の道路情報及び交通情報である。
【0030】
また、音声データ12dは、操作内容に対応付けられた効果音に関するデータである。例えば、フリック操作をした際に特定の効果音(例えば「シュッ」という音)を出力するようになっている場合には、その操作内容と「シュッ」という音のデータとを対応付けた情報が音声データ12dとなる。
【0031】
車両位置情報取得部13は、車両の現在位置を示す情報としての車両位置情報を取得する。車両位置情報取得部13としては、例えば、GPS(Global positioning system:全地球測位システム)を用いることができる。また、車両位置情報は、経度情報及び緯度情報を含む情報である。
【0032】
表示部14は、ナビゲーション画像や調整画像を表示する表示装置であり、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。
【0033】
タッチセンサ15は、ユーザが入力操作を行う平板状のセンサーである。タッチセンサ15は、表示部14の表示面上に(ユーザ側の面上に)設けられている。すなわち、表示部14及びその表示面上に設けられたタッチセンサ15がいわゆるタッチパネルとして機能する。
【0034】
表示部14の表示面には、適宜、ユーザの指示を受け付けるコマンドボタンが表示される。ユーザは、このようなコマンドボタンの領域に対応するタッチセンサ15の操作面中の領域に指でタッチすることで、コマンドボタンに関連付けられた指示を操作装置10に行うことができる。
【0035】
また、タッチセンサ15には振動素子17が接するように配置されており、ユーザのタッチセンサ15の操作に応じて振動素子17が振動するようになっている。振動素子17が振動することでタッチセンサ15の操作面も振動し、ユーザに対して触感が与えられる。
【0036】
タッチセンサ15の方式としては、例えば、静電容量の変化を捉えて位置を検出する静電容量方式が採用されている。ユーザは、タッチセンサ15の操作面に対して、一点でタッチする操作のみならず、複数点でタッチする操作であるマルチタッチを行うことも可能になっている。
【0037】
タッチセンサコントローラ16は、例えば、ハードウェア回路であり、タッチセンサ15の動作を制御する。タッチセンサコントローラ16は、タッチセンサ15で生じた信号に基づいて、タッチセンサ15の操作面中のユーザがタッチした位置を検出するタッチ検出部16aを備えている。
【0038】
タッチ検出部16aは、例えば、駆動電極及び受信電極の2電極間の静電容量の変化を測定する相互容量方式で、ユーザがタッチした位置(例えばXY座標)を検出する。タッチ検出部16aは、ユーザの指での電界の遮断によって受信電極が受信する電荷が減少することに基づいて、ユーザがタッチしたか否かを検出する。
【0039】
タッチ検出部16aは、タッチセンサ15の操作面に、ユーザが一点及び複数点のいずれかでタッチしたかを判別することができる。そして、タッチ検出部16aは、タッチセンサ15の操作面にユーザが一点でタッチした場合にはその一点の位置を検出し、ユーザが複数点でタッチした場合にはその複数点それぞれの位置を検出する。
【0040】
振動素子17は、タッチセンサ15の操作面を振動させる部材である。より具体的には、図3に示すように、振動素子17はタッチセンサ15の操作面の周囲に複数配置されている。そして、この振動素子17自身が振動することでタッチセンサ15の操作面を振動させる。振動素子17は、振動制御部11dの制御により振動する。この振動素子17としては、例えば、ピエゾ素子などの圧電素子を用いることができる。また、本実施の形態では、振動素子17をタッチセンサ15の対向する2辺に並べて配置しているが、これに限定されるものではなく、任意の辺に任意の数の振動素子17を配置すればよい。
【0041】
音声出力部18は、音声データを外部に出力するスピーカである。音声出力部18は、ユーザの操作内容に応じて対応する効果音の音声データを出力する。
【0042】
<1−2.ユーザの操作と触感の起動>
次に、ユーザが操作装置10を操作した際の処理と、その際に触感を起動させる処理について説明する。なお、本発明において「触感が起動する」とは、タッチセンサ15を振動させてユーザに触感を与えることを示す。
【0043】
まず、本実施の形態において、タッチセンサ15を振動させることによって触感を発生させる方法と、触感の種類について説明する。
【0044】
触感を発生させるためには、まず振動制御部11dが振動素子17を高速で振動させる。この高速での振動とは例えば超音波振動である。振動素子17を超音波振動させることでタッチセンサ15の表面を超音波振動させることができる。図3に示すように対向する2辺に配置した振動素子17を振動させることで、タッチセンサ15全面を略均一に振動させることができる。
【0045】
タッチセンサ15表面が超音波振動した状態でタッチセンサ15表面を指で操作すると、指と高速で振動しているタッチセンサ15表面との間に高圧の空気膜が発生して摩擦抵抗が減少する。これにより、ユーザは、振動していない状態に比べてツルツルと滑らかにすべる触感(以下「ツルツル感」という)を得ることができる。
【0046】
また、タッチセンサ15表面を超音波振動させた状態で振動素子17の振動を停止させると、タッチセンサ15表面の超音波振動も停止する。すると、タッチセンサ15表面の摩擦抵抗は、減少していた状態から本来の状態(振動していない状態)に戻る。すなわち、低摩擦の状態から高摩擦の状態に変化する。この場合、ツルツル感のあった触感からひっかかりの感じる触感に変化する。ユーザは、このツルツル感からひっかかりの感じる触感に変化する際にカチッとした触感を得る。このカチッとした触感を以下においては「クリック感」という。
【0047】
また、振動素子17の振動強度に変化をつけてタッチセンサ15表面を超音波振動させると、タッチセンサ15表面に相対的に大振幅で振動させたり小振幅で振動させたりすることが可能になる。これにより、タッチセンサ15表面を高摩擦状態と低摩擦状態とが繰り返された状態にすることができる。つまり、ユーザは、ツルツル感とクリック感とを交互に触感として感じることになり、この場合凸凹した触感やザラザラした触感(以下「ザラザラ感」という)を得ることができる。
【0048】
また、振動の強弱の大きさを変えたり、強弱を変化させる周期を変えることでザラザラ度合いを変化させることができる。これにより、ザラザラ度合いの強いザラザラ感や弱いザラザラ感、またザラザラ感の疎密度感など、段階的に複数種類のザラザラ感を実現することが可能になる。
【0049】
このように、振動素子17を超音波振動させてタッチセンサ15表面を超音波振動させることでユーザに対して触感を与えることができる。また、超音波振動の開始や停止のタイミング、強弱などを適宜制御すれば、その表面の摩擦抵抗を変化させることができ、それを利用することで種々の触感を与えることが可能になっている。
【0050】
次に、ユーザが操作装置10を操作した際に、操作装置10が触感を起動させる処理について説明する。図4は、ユーザがタッチセンサ15上をスワイプ操作しているところを説明する図である。図4に示すように、表示部14に地図画像が表示された状態でユーザがタッチセンサ15上をスワイプ操作すると、その操作した方向に操作した量だけ地図画像がスクロールする。
【0051】
具体的には、ユーザがタッチセンサ15上を指で操作すると、操作判別部11cが、ユーザの操作したタッチ位置の情報と、タッチした時間情報とを取得する。そして、操作判別部11cは、これら位置情報と時間情報に基づいて、ユーザが操作している指の本数と、操作している指の移動速度及び加速度を導出する。
【0052】
操作判別部11cは、ユーザが操作している指の本数が1本であり、導出した加速度が所定値未満である場合に、ユーザの操作がスワイプ操作であると判別する。この所定値は、後述するフリック操作との違いを判別することが可能な値であればよく、適宜設定可能である。
【0053】
そして、表示制御部11bが、ユーザの操作方向及び操作量に応じて地図画像をスクロールさせて表示部14に表示させる。なお、本実施の形態では、ユーザがスワイプ操作をした場合には、操作装置10は触感を起動しない。
【0054】
次に、図5は、ユーザがタッチセンサ15上をフリック操作しているところを説明する図である。図5に示すように、表示部14に地図画像が表示された状態でユーザがタッチセンサ15上をフリック操作すると、その操作した方向に操作した速度及び加速度に応じて地図画像が慣性移動する。
【0055】
具体的には、ユーザがタッチセンサ15上を指で操作すると、上記と同様に操作判別部11cは、ユーザが操作している指の本数と、操作している指の移動速度及び加速度を導出する。操作判別部11cは、ユーザが操作している指の本数が1本であり、導出した加速度が所定値以上である場合に、ユーザの操作がフリック操作であると判別する。そして、表示制御部11bがユーザの操作方向と移動速度及び加速度とに応じて地図画像を慣性移動させながら表示部14に表示させる。
【0056】
本実施の形態では、ユーザがフリック操作をした際には操作装置10が触感を起動させる構成としている。具体的には、操作判別部11cが、ユーザの操作がフリック操作であると判別すると、振動制御部11dが振動素子17を一定の強さで振動させる。
【0057】
これにより、振動素子17が超音波振動し、タッチセンサ15表面が超音波振動する。タッチセンサ15表面が超音波振動することで、タッチセンサ15と操作しているユーザの指との間の摩擦抵抗が減少して、ユーザはツルツル感の触感を得ることができる。つまり、ユーザがフリック操作を開始すると触感が起動してツルツル感が与えられる。したがって、ユーザはフリック操作の実行が受け付けられたことを認識することができる。
【0058】
また、操作装置10は、ユーザがフリック操作を実行した際に対応する効果音を出力するようになっている。本実施の形態では、フリック操作に対応する効果音として「シュッ」という音を出力する。
【0059】
操作装置10は、ユーザがタッチセンサ15上を操作している途中においても位置情報を取得している。したがって、操作装置10は、ユーザがフリック操作を開始したと判別した後に、ユーザの指がタッチセンサ15から離れたことを検出すると、フリック操作が最後まで実行されたと判別する。そして、操作装置10は、このタイミングで記憶部12から音声データ12dを読みだして「シュッ」という効果音を出力する。
【0060】
すなわち、操作装置10は、ユーザがフリック操作を開始したと判別するとツルツル感の触感を起動して、フリック操作が最後まで実行されたと判別すると「シュッ」という効果音を出力することになる。これにより、ユーザは触感でフリック操作の実行が受け付けられたことを認識できるだけでなく、触感以外の音でもフリック操作の実行が受け付けられたことを認識することができる。
【0061】
また、操作装置10は、ユーザの操作による制御値が上限又は下限などの限界値に達したときに触感を変化又は停止させる構成としてもよい。例えば、ユーザがフリック操作をすることで地図画像を慣性移動させながら表示している上述の例では、慣性移動させながら表示している間は触感を起動させているが、地図画像が端の部分まで表示されてそれ以上表示されない限界まで到達すると触感を変化又は停止させる構成である。この場合、触感が変化するので地図画像が端の部分まで表示されたことを触感で認識することができる。
【0062】
他の例としては、本や雑誌などの画像を表示している際に、ユーザがフリック操作をすることでページをめくる操作をしている場合に、ページをめくっている間は触感を起動するが、最終ページになると触感を変化又は停止させる構成がある。この場合も、ユーザは最終ページになってそれ以上ページをめくることができないことを触感で認識することができる。
【0063】
さらに、操作装置10は、ユーザがフリック操作をしている際に、ユーザの指の移動速度に応じて起動する触感を変えてもよい。例えば、ユーザのフリック操作をする指の速度が一定の速度になる毎にツルツル感とは異なる触感を起動する等である。
【0064】
次に、図6は、ユーザがタッチセンサ15上をピンチイン/ピンチアウト操作しているところを説明する図である。図6に示すように、表示部14に地図画像が表示された状態でユーザがタッチセンサ15上をピンチイン/ピンチアウト操作すると、その操作した量に応じて地図画像が縮小/拡大する。
【0065】
具体的には、ユーザがタッチセンサ15上を指で操作すると、上記と同様に操作判別部11cは、ユーザが操作している指の本数と、操作している指の移動速度及び加速度を導出する。操作判別部11cは、ユーザが操作している指の本数が2本である場合には、ユーザの操作がピンチイン/ピンチアウト操作であると判別する。
【0066】
操作判別部11cが、ユーザの操作がピンチイン/ピンチアウト操作であると判別すると、表示制御部11bは、ユーザがタッチセンサ15を操作している2点の位置情報の変化量に基づいて、地図画像を縮小又は拡大して表示部14に表示させる。
【0067】
本実施の形態では、ユーザがピンチイン/ピンチアウト操作をした際には操作装置10が触感を起動させる構成としている。すなわち、操作判別部11cが、ユーザの操作がピンチイン/ピンチアウト操作であると判別すると、振動制御部11dが振動素子17を一定の強さで振動させる。
【0068】
これにより、振動素子17が超音波振動し、タッチセンサ15表面が超音波振動する。上記と同様に、タッチセンサ15表面が超音波振動することで、ユーザはツルツル感の触感を得ることができる。つまり、ユーザがピンチイン/ピンチアウト操作を開始すると触感が起動してツルツル感が与えられる。
【0069】
また、本実施の形態では、ユーザがピンチイン/ピンチアウト操作をすると、その操作量が所定量になる毎にクリック感を与える構成としている。この所定量とは、例えば一定の縮小量又は拡大量であり、地図画像を表示している場合には、一定の縮尺とすることができる。
【0070】
具体的には、ピンチイン/ピンチアウト操作の開始に伴って振動素子17を振動させてツルツル感の触感を起動させる。そして、この状態でユーザの操作量が所定量になると振動素子17の振動を停止させる。これにより、タッチセンサ15上は高摩擦状態になるため、ユーザにクリック感の触感が与えられる。そして、ピンチイン/ピンチアウト操作が継続して実行されると、振動素子17の振動を再開してユーザにツルツル感の触感を与える。
【0071】
これにより、ユーザがピンチイン/ピンチアウト操作をしている際には、ツルツル感の触感を与えつつ、一定の操作量毎にクリック感を与えることができる。このため、ユーザは、ピンチイン/ピンチアウト操作の実行が受け付けられていることを認識することができると共に、どの程度の量を操作したかを認識することも可能になる。
【0072】
また、操作装置10は、ユーザがピンチイン/ピンチアウト操作を実行した際に対応する効果音を出力するようになっている。具体的には、上記クリック感の触感を起動する際に「ピッ」という効果音を出力する。つまり、操作装置10は、クリック感の触感を起動するタイミングになると、記憶部12から音声データ12dを読みだして「ピッ」という効果音を出力する。これにより、ユーザは触感以外にも音で操作量を認識することができる。
【0073】
また、操作装置10は、ユーザの操作による制御値が上限又は下限などの限界値に達したときに触感を変化又は停止させる構成としてもよい。例えば、ユーザがピンチイン/ピンチアウト操作をすることで地図画像の縮小/拡大をしている上述の例では、地図画像を縮小/拡大している間は触感を起動させているが、縮小率や拡大率の限界値まで到達すると触感を変化又は停止させる構成である。この場合、ユーザは触感が変化するのでそれ以 <1−3.操作装置の処理>
次に、操作装置10の処理について説明する。図7は、操作装置10の処理を示すフローチャートである。操作装置10は、電源が投入されて起動することにより処理を開始する。操作装置10は、ユーザの操作があるまでは待機状態にあり、ユーザのタッチ操作があるか否かを監視している(ステップS10)。具体的には、操作装置10は、タッチ検出部16aがユーザのタッチセンサ15へのタッチを検出したか否かを監視している。
【0074】
タッチ操作がない場合には(ステップS10でNo)、操作装置10は、再度タッチ操作の有無を監視する。一方、タッチ操作があった場合には(ステップS10でYes)、操作装置10は、操作している指の本数を導出する(ステップS11)。具体的には、操作装置10は、ユーザがタッチセンサ15を操作した際の位置情報(例えばX座標及びY座標)を取得して、この位置情報に基づいてユーザが操作した指の本数を導出する。
【0075】
次に、操作装置10は、ユーザが操作している指の移動速度及び加速度を導出する(ステップS12)。具体的には、操作装置10は、ユーザがタッチセンサ15を操作した際の位置情報と、操作した時点の時間情報とを取得し、これら位置情報及び時間情報に基づいて指の移動速度及び加速度を導出する。
【0076】
次に、操作装置10は、操作内容を判別する(ステップS13)。操作装置10は、ステップS11にて導出した指の本数が2本の場合には、ユーザがピンチイン/ピンチアウト操作をしていると判別する。これに対して、操作装置10は、ステップS11にて導出した指の本数が1本の場合には、ステップS12にて導出した加速度に基づいて操作内容を判別する。具体的には、操作装置10は、加速度が所定値未満の場合には、ユーザがスワイプ操作をしていると判別し、加速度が所定値以上の場合には、ユーザがフリック操作をしていると判別する。
【0077】
そして、操作装置10は、触感を起動するか否かを判断する(ステップS14)。本実施の形態では、ユーザがスワイプ操作をしている場合には触感を起動せず、フリック操作及びピンチイン/ピンチアウト操作をしている場合には触感を起動するようになっている。したがって、操作装置10は、判別した操作内容がスワイプ操作である場合には触感を起動しないと判断し(ステップS14でNo)、その後は操作量の導出処理に進む。
【0078】
一方、操作装置10は、判別した操作内容がフリック操作又はピンチイン/ピンチアウト操作である場合には触感を起動すると判断し(ステップS14でYes)、触感起動の処理を実行する(ステップS15)。具体的には、操作装置10は、ユーザの操作がフリック操作又はピンチイン/ピンチアウト操作であると判別すると、振動素子17を振動させてツルツル感の触感を起動する。また、ユーザの操作がピンチイン/ピンチアウト操作である場合には、一定の縮小量又は拡大量になる毎に振動素子17を制御してクリック感の触感を起動する。
【0079】
次に、操作装置10は、ユーザの操作量を導出する(ステップS16)。操作装置10は、ユーザがタッチセンサ15を操作している途中においても位置情報を取得し、その時点でのユーザの操作量を導出する。すなわち、タッチ検出部16aが所定のタイミングで定期的に位置情報を取得し、操作装置10は、各位置情報に基づいてユーザの操作量(移動量)を導出する。
【0080】
そして、操作装置10は、導出したユーザの操作量に基づいて表示制御を行う(ステップS17)。つまり、表示制御部11bが、ユーザの操作量に応じた表示画面となるように表示を制御する。具体的には、例えば地図画像を表示している場合に、ユーザがスワイプ操作しているときは、その操作量に応じて地図画像をスクロールさせ、フリック操作しているときは、その操作量に応じて地図画像を慣性移動させる。また、ユーザがピンチイン/ピンチアウト操作しているときは、その操作量に応じて地図画像を縮小/拡大表示させる。また、操作装置10は、触感を起動する処理を実行している際に、ユーザの操作による制御値が限界値に到達すると触感を変化又は停止させる処理を実行する。具体的には、地図画像を端の部分まで移動して表示した場合や、縮小や拡大の限界まで表示した場合などには、操作装置10は、振動素子17の振動状態を変化させて触感を変化させたり、振動素子17の振動を停止させて触感を停止させたりする。
【0081】
なお、本フローチャートには記載していないが、操作装置10は、ユーザがフリック操作やピンチイン/ピンチアウト操作をした際には、各々所定のタイミングで対応する効果音を出力する処理を実行している。
【0082】
このようにして、ユーザの操作内容に応じて触感を起動させることにより、ユーザが意図する操作内容が受け付けられているかを直観的に認識することができる。また、操作量に応じて異なる触感を起動させると、どの程度操作したかも直観的に認識することが可能になる。
【0083】
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、ユーザがタッチセンサ15を操作した内容に応じて触感を起動させる内容について説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、例えばユーザがタッチセンサ15の特定の領域を操作した場合に触感を起動させる内容も適用可能である。したがって、以下においては、この特定の領域を操作した場合に触感を起動させる内容について第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
【0084】
図8は、第2の実施の形態における操作装置20の概略構成を示す図である。図8に示すように、操作装置20は、図2で説明した第1の実施の形態の操作装置10の構成と比較して、触感を起動させる特定領域に関するデータ(第1領域データ12e及び第2領域データ12f)が記憶部12に記憶されている点が相違する。また、操作判別部11cがユーザの操作内容を判別する際に特定領域も考慮する点も相違する。その他の構成については、第1の実施の形態で説明した操作装置10の構成と同様であるため、各構成の詳細な説明は省略する。
【0085】
図9は、ユーザがタッチセンサ15上を操作しているところを説明する図である。図9に示すように、表示部14には地図画像が表示されており、その一部には地図画像の縮尺を変更する縮尺バー14aが表示されている。本実施の形態では、画面中の特定の領域を操作した際に触感を起動させるようになっており、図9の例ではこの縮尺バー14aの表示されている領域が特定の領域である。なお、以下においては、この触感を起動させる特定の領域のことを「特定領域」又は「第1領域」という。
【0086】
すなわち、記憶部12は、この縮尺バー14aを表示する領域に対応する位置情報を特定領域の情報(第1領域データ12e)として記憶している。そして、操作判別部11cは、ユーザがタッチセンサ15を操作した際に取得した位置情報と第1領域データ12eとを比較して、操作した位置が特定領域に含まれているか否かを判別する。そして、操作した位置が特定領域に含まれている場合には、振動制御部11dが振動素子17を振動させて第1の触感を起動する。この第1の触感は例えばツルツル感の触感である。
【0087】
また、縮尺バー14aには、縮尺を表す目盛り14bが一定の間隔で表示されている。そして、ユーザが縮尺バー14a上をスワイプ操作して縮尺変更をする際に、この目盛り14b部分に触れると上述した第1の触感とは異なる第2の触感を起動するようになっている。この第2の触感は例えばクリック感である。
【0088】
すなわち、記憶部12には、この目盛り14bを表示する領域(以下「第2領域」という)に対応する位置情報(第2領域データ12f)も記憶されている。したがって、操作判別部11cは、ユーザがタッチセンサ15を操作した際に取得した位置情報と第2領域データ12fとを比較して、操作した位置が第2領域に含まれている場合には、振動制御部11dが振動素子17を振動させて第2の触感を起動する。
【0089】
また、第2の触感を起動する際に、対応する効果音を出力する。具体的には、操作装置20は、クリック感の触感を起動するタイミングになると、記憶部12から音声データ12dを読みだして「ピッ」という効果音を出力する。
【0090】
また、ユーザが縮尺バー14a上をスワイプ操作して縮尺変更をしている状態から、縮小側又は拡大側の限界値を超えたときには、触感を変化又は停止させる構成としてもよい。例えば、ユーザの操作位置が縮尺バー14a上にあって縮小又は拡大が可能な縮尺率である場合には、第1の触感又は第2の触感を与えながらその位置に応じた縮尺を適用するが、その状態からユーザの操作位置が縮尺率の上限値又は下限値をこえたときには、起動していた触感を変化又は停止させる構成である。この場合、振動制御部11dが、振動素子17の振動状態を変化させるか、又は振動を停止させる。
【0091】
このように、特定の領域を操作すると対応する触感が起動するので、特定領域を操作していることを認識することができる。また、特定領域を操作する際においても一定の間隔で表示されている目盛り部分に異なる触感を起動させることで、どの程度操作したかを認識することも可能になる。また、対応する効果音を出力することで触感以外にも音で操作量を認識することができる。さらに、制御値の上下限値を超えた際には触感が変化するので、それ以上の操作(縮小や拡大など)ができないことを触感で認識することができる。
【0092】
図10は、本実施の形態における操作装置20の処理を示すフローチャートである。本実施の形態の操作装置20においても、電源が投入されて起動することにより処理を開始する。また、操作装置20は、起動すると表示部14に地図画像と縮尺バー14aを表示する。
【0093】
操作装置20は、ユーザの操作があるまでは待機状態にあり、ユーザのタッチ操作があるか否かを監視している(ステップS20)。具体的には、操作装置20は、タッチ検出部16aがユーザのタッチセンサ15へのタッチを検出したか否かを監視している。
【0094】
タッチ操作がない場合には(ステップS20でNo)、操作装置20は、再度タッチ操作の有無を監視する。一方、タッチ操作があった場合には(ステップS20でYes)、操作装置20は、特定領域の操作があったか否かを判断する(ステップS21)。具体的には、操作装置20は、ユーザがタッチセンサ15を操作した際の位置情報と、記憶部12に記憶されている第1領域データ12eとを比較し、操作した位置が特定領域に含まれているか否かを判断する。
【0095】
そして、操作した位置が特定領域に含まれていない場合には(ステップS21でNo)、処理を終了する。一方、操作した位置が特定領域に含まれている場合には(ステップS21でYes)、ユーザが縮尺バー14aを操作しているとして、操作装置20は、第1の触感を起動する(ステップS22)。すなわち、振動素子17を一定の強度で振動させてツルツル感の触感を与える。
【0096】
そして、操作装置20は、表示制御を行う(ステップS23)。すなわち、ユーザが操作した縮尺変更の指示に基づいて地図画像を拡大又は縮小して表示する。
【0097】
次に、操作装置20は、ユーザが第2領域を操作したか否かを判断する(ステップS24)。操作装置20は、ユーザがタッチセンサ15を操作した際の位置情報と、記憶部12に記憶されている第2領域データ12fとを比較し、操作した位置が第2領域に含まれているか否かを判断する。
【0098】
そして、操作した位置が第2領域に含まれていない場合には(ステップS24でNo)、再び特定領域の操作があったか否かを判断する(ステップS21)。一方、操作した位置が第2領域に含まれている場合には(ステップS24でYes)、操作装置20は、第2の触感を起動する(ステップS25)。すなわち、振動させていた振動素子17の振動を停止してクリック感の触感を与える。また、この際に、操作装置20は、対応する効果音を出力する。そして、操作装置20は、再び特定領域の操作があったか否かを判断する(ステップS21)。
【0099】
なお、本フローチャートには記載していないが、ユーザが縮尺バー14aを操作している状態で縮尺率の上下限値を超える領域(第3の領域)を操作したときには、操作装置20は、触感を変化又は停止させる処理を実行する。具体的には、ユーザが第1領域を操作している状況で縮尺側又は拡大側の限界値を超える位置まで操作すると、振動状態を変化させたり、振動を停止させたりする。触感を変化させる場合には、第1の触感及び第2の触感とは異なる触感としてもよいし、第2の触感としてもよい。
【0100】
このようにして、ユーザが表示画像の縮尺変更の操作をするために特定領域(縮尺バー14a)を操作すると、対応する触感が起動するため、ユーザは特定領域を操作していることを直観的に認識することができる。また、特定領域内においても一定の間隔で表示されている目盛りを操作する毎に異なる触感を起動させるため、ユーザはどの程度操作をしたかも直観的に認識することが可能になる。
【0101】
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記各実施の形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
【0102】
上記各実施の形態では、ユーザがタッチセンサ15上をスワイプ操作した場合には触感を起動しない例について説明したが、これに限定されるものではない。スワイプ操作した場合においても、ツルツル感の触感を与える構成としてもよい。
【0103】
この場合、操作判別部11cが、ユーザの操作がスワイプ操作であると判別した際に、例えば、振動制御部11dが振動素子17を一定の強さで振動させることにより、ツルツル感の触感を与えることができる。これにより、ユーザはスワイプ操作の実行が受け付けられたことを認識することができる。
【0104】
また、ユーザがスワイプ操作を完了させた際に異なる触感を与えてもよい。例えば、タッチセンサ15上を操作しているユーザの指の動きが停止した際に、スワイプ操作が完了したと判別して、振動素子17の振動を停止する等である。これにより、ユーザに対してクリック感の触感を与えることができ、ユーザはスワイプ操作が完了したことを認識することができる。
【0105】
また、ユーザがスワイプ操作を完了させた際に対応する効果音を出力してもよい。この場合、例えば、スワイプ操作が完了したと判別したタイミングで記憶部12から音声データ12dを読みだして「シュッ」という効果音を出力する。
【0106】
また、上記各実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
【符号の説明】
【0107】
10・20 操作装置
11 制御部
12 記憶部
13 車両位置情報取得部
14 表示部
15 タッチセンサ
16 タッチセンサコントローラ
17 振動素子
18 音声出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10