【実施例】
【0037】
実施例1
免疫原の調製
添加安定剤を含むPBST(リン酸緩衝生理食塩水(0.05%Tween20を含む),pH7.4)ベー
スの緩衝液中で、トランスジェニック大豆から取り出した凍結乾燥葉組織からAAD-12タン
パク質を抽出し、可溶性タンパク質を遠心分離後の上清中に回収した。上清を濾過し、可
溶性タンパク質をフェニルセファローズ(Phenyl Sepharose(登録商標))(PS)ビーズ
(GEヘルスケア)に結合させた。1時間のインキュベーション後、PSビーズをPBSTで洗浄
し、結合したタンパク質をMilli-Q
TM水で溶出した。塩化ナトリウムを導電性を高めるた
めに添加し、PS精製タンパク質をシュードモナス・フルオレッセンスで産生された組換え
AAD-12に対して惹起された抗AAD-12特異的ポリクローナル抗体に結合された抗AAD-12イム
ノアフィニティーカラムにロードした。非結合タンパク質をカラムから収集し、カラムを
あらかじめ冷却したPBS(リン酸緩衝生理食塩水、pH7.4)で十分に洗浄した。結合したタ
ンパク質を、3.5MのNaSCN、50mMトリス(登録商標)、pH8.0の緩衝液でカラムから溶出し
た。微生物由来AAD-12及び大豆由来AAD-12を、SDS-PAGEおよびウェスタンブロット法で調
べた。
【0038】
微生物由来AAD-12では、主要なタンパク質のバンドは、クマシー染色したSDS-PAGEゲル
上で可視化したところ、約32 kDaであった。予想通りに、対応する植物由来AAD-12タンパ
ク質のサイズは微生物由来のタンパク質と同一であった。予想通りに、植物精製した画分
は、AAD-12タンパク質に加えて、非免疫反応性不純物を少量含んでいた。共精製されたタ
ンパク質は、おそらくカラムマトリックスとの弱い相互作用によってカラムに保持されて
いた。
【0039】
微生物由来AAD-12および植物由来の抽出物は、抗-AAD-12ポリクローナル抗体を用いた
ウェスタンブロット上で予想された大きさの陽性のシグナルを示した。AAD-12ウェスタン
ブロット解析では、免疫反応性タンパク質は陰性対照(ネイティブ大豆)抽出物には全く
観察されず、代替の大きさのタンパク質(凝集や分解産物)はトランスジェニック植物由
来のサンプルで見られなかった。
【0040】
実施例2
ハイブリドーマの調製
マウスを精製AAD-12で免疫化し、標準的な融合技術を使用して、抗AAD-12モノクローナ
ル抗体を発現する一群のハイブリドーマを調製した。消費した組織培養培地のサンプルを
ハイブリドーマ培養を含む各ウェルから無菌的に取り出して、次の抗体捕捉ELISA法を用
いてAAD-12反応性についてアッセイした。マイクロタイターウェルを精製AAD-12の1〜10g
/mLの溶液でコーティングした。ウェルを洗浄し、使用済みの組織培養培地のサンプルを
ウェル内に配置し、インキュベートした。ウェルを洗浄し、西洋ワサビペルオキシダーゼ
標識ヤギ抗マウス抗血清を添加し、インキュベートした。プレートを洗浄した後、呈色反
応を発生させるために基質を添加し、プレートのOD(光学密度)を読んだ。高いOD値を有
するウェルを、ハイブリドーマを含む培養ウェルにマップした。培養を拡大するにつれ増
殖安定性及び抗体産生を確保するために、AAD-12抗体陽性培養を抗体産生について継続的
にスクリーニングした。限界希釈クローニングのいくつかのラウンドを、各培養物の真の
モノクローン性を確立するために行った。抗体陽性クローンについてのさらなるアッセイ
を実施して、植物材料とともに現場使用するための本発明の定量的検出方法に使用するた
めに各抗体の適合性を判断した。
【0041】
実施例3
定量ELISA
この実施例は、本発明の抗体および方法を用いる、ダイズ組織におけるAAD-12を定量的
に測定するための方法である。キャリブレーション標準曲線定量範囲は、緩衝液中0.25 n
g/mlから10 ng/mLである。R3段階での大豆の種子、葉(V5とV10)、根、および飼料にお
けるAAD-12タンパク質レベルは、1.0 ng/mgの定量限界(LOQ)および0.5 ng/mgの検出限
界(LOD)を用いて測定することができる。
【0042】
試験物質は、AAD-12タンパク質および様々なマーベリックの(Maverick)非トランスジ
ェニック対照大豆を発現するように遺伝的に改変された代表的な大豆の組織サンプルであ
った。以下にリストされている組織は、温室から収集された。
【表2】
【表3】
【0043】
本研究で用いた以下の基準物質は、校正標準としておよびELISA分析における強化材料
(fortification material)として使用された精製AAD-12タンパク質、精製AAD-12タンパ
ク質、ならびに交差反応試験するために使用された精製AAD-12タンパク質であった。
【表4】
【0044】
全ての試験物質および基準物質は温度監視冷凍庫に格納され、サンプル調製及び分析の
ためにのみ取り出された。簡単に言えば、AAD-12タンパク質を、0.75%卵白アルブミン(
OVA)を含むPBST(Tween(登録商標)20 0.05%を含むリン酸緩衝生理食塩水)緩衝液(P
BST/OVA)を用いて、大豆サンプル(V5、V10、飼料、および根)から抽出した。AAD-12タ
ンパク質を、0.05%Tween(登録商標)20(PBST)および0.1%トリトンX-100
TMを含むPBS
溶液で大豆の種子から抽出した。抽出液を遠心分離し、水性上清を回収し、希釈して、特
定のAAD-12 ELISAを用いてアッセイした。希釈されたサンプルのアリコートを、サンドイ
ッチELISAフォーマットで、抗AAD-12ポリクローナル抗体をコーティングしたプレートの
ウェル中で酵素標識抗AAD-12モノクローナル539B470.2抗体と共にインキュベートした。
サンドイッチのペアの両方の抗体がサンプル中にAAD-12を捕獲した。インキュベーション
期間の終了時に、結合していない試薬をPBSTで洗浄することにより、プレートから除去し
た。AAD-12の存在は、抗体に結合した酵素複合体を酵素基質とともにインキュベートし、
着色された生成物を生成することにより検出された。AAD-12は抗体サンドイッチにバイン
ドされているので、発色のレベルは、サンプル中のAAD-12の濃度に比例していた(すなわ
ち、より低いタンパク質濃度はより低い発色を生じる)。発色反応を、酸性溶液を加えて
停止させ、プレートリーダーを用いて450nmの吸光度から650nmの吸光度を差し引いたもの
を測定した。標準曲線は、0.990の決定係数とともに二次回帰式を用いて7つの標準濃度か
ら推定した。このAAD-12 ELISAは、AAD-12タンパク質の定量に対して高度に特異的であっ
た。
【0045】
実施例4
アッセイの妥当性検証
方法のための予備的定量範囲を、方法の開発と事前検証試験中に独立して確立した。標
準濃度が所定の濃度点についての最低平均パーセント誤差を提供した。各組織におけるAA
D-12測定のための検出限界(LOD)および定量限界(LOQ)は、標準曲線を構成するアッセ
イパラメータ(吸光度、バックグランド、および直線範囲)、マトリックス干渉、および
/または投与量に基づいて経験的に定義された。それらはまた、キースら(Keith et al.
)の方法(Keith, L.H., Crummett, W.、Deegan, J.,Jr., Libby, R.A., Taylor, J.K.,
Wentler, G. 1983. Principles of Environmental analysis, Anal. Chem., 55, 2210-22
18)に従った統計的アプローチによって、および5 ng/mL(0.5 ng/mg)のAAD-12タンパク
質で強化した(fortified)各対照サンプルを試験することによって支持されていた。
【0046】
このAAD-12 ELISAの非標的タンパク質であるCry1F、Cry1Ac、Cry34Ab1、Cry35Ab1、PAT
、およびAAD-1に対する交差反応性をこの研究で試験した。これらのタンパク質は、PBST/
OVA中、1μg/mLおよび10μg/mLの濃度で調製した。同じプレート上で、AAD-12標準曲線を
基準として生成した。非標的タンパク質のOD応答をAAD-12標準曲線から補間し、パーセン
ト交差反応性を以下の式、
%交差反応性= 100×(AAD-12 STD曲線による測定濃度/標的タンパク質の理論濃度)
を用いて算出した。
【0047】
陰性対照の各ダイズ組織(1×、5×および10×希釈)用のサンプル抽出物(マトリック
ス)は、異なる濃度でスパイクし、標準曲線を作成した。マトリックススパイク標準曲線
を同じプレート上で実行する非スパイク標準曲線から補間した。各標準濃度レベルについ
て観測平均値(マトリックススパイク標準濃度を補間するために使用される非スパイク標
準曲線)と理論平均値(マトリックススパイク標準曲線の濃度)との間に15%以上の差が
あれば、潜在的なマトリックス効果を表すと考えられた。
【0048】
一連の5回の抽出を、AAD-12を発現することが知られている遺伝子組換え大豆の組織で
行った。簡単に説明すると、緩衝液1.5mLを組織サンプル(15 mg)に加えて、上記のよう
に抽出した。抽出及び遠心分離後、抽出液をピペットで除去した。最初の抽出後は、緩衝
液200μLのアリコートを添加し、サンプルを混合し、遠心分離し、上清を除去し、最初の
抽出液に加えた。緩衝液の別の1.5 mLを組織に加え、抽出プロセスを繰り返した。この手
順を、5つの連続した抽出を得るためにさらに3回繰り返した。各抽出におけるAAD-12の濃
度をAAD-12 ELISA法を用いて決定した。少なくとも5回の反復を、各組織サンプルについ
て検討した。組織の抽出プロセスの見かけの効率を5つ全ての抽出物中での総AAD-12タン
パク質に対する最初の抽出物中のAAD-12タンパク質の比較によって決定した。
【0049】
本方法の精度を、低レベル(0.5 ng/mgのDW)、中間レベル(1, 4 ng/mgでDW)、およ
び高レベル(8 ng/mgのDW)のAAD-12タンパク質でスパイクした陰性対照マトリックスか
らのAAD-12タンパク質の回収率を測定することにより決定した。各濃度について最低でも
5反復を分析した。アッセイの精度を回収パーセントとして示した。67から120パーセント
の間の回収率を許容可能と考えた。
【0050】
本方法の精度を、複数の日に2人のアナリストが分析した強化された大豆の対照サンプ
ルの結果を用いて決定した。対照サンプル抽出物をAAD-12標準の3つのレベル(0.25 ng/m
g、0.5 ng/mg、4 ng/mg、および8 ng/mg)で強化した。強化された抽出物の各レベルは、
各ELISAプレートに三連で実行された。平均回収濃度、標準偏差(STDEV)、及び偏差の%
係数(%CV)を、サンプルのそれぞれについて計算した。
【0051】
陽性サンプル(V5の葉および飼料(植物全体))も同様に精度について試験した。平均
予測濃度、標準偏差(STDEV)、及び偏差のパーセント係数(%CV)を、各サンプルにつ
いて計算した。日内及び日間精度を計算した。
【0052】
この実験の目的は、AAD-12タンパク質標準および植物抽出物中のAAD-12タンパク質が、
ELISAにおいて同様の全体的反応を示すことを確認することだった。これは、標準曲線の
定量範囲から補間されたシングル抽出物の希釈からの結果が一致するかどうかを評価する
ことによって、全てのトランスジェニック組織について行われた。全ての定量希釈からの
補間結果の変動係数を、各組織の種類について計算した。
【0053】
種子、葉、飼料(植物全体)および根の組織を、偽陽性と偽陰性の発生について試験し
た。強化していない15個の対照サンプルと0.25 ng/mgで強化した15個のサンプルを、偽陽
性と偽陰性率を決定するために、各組織について分析した。分析対象成分を含まないこと
が知られているサンプルで、確立されたLODまたはLODより上の残留物が発見された場合、
偽陽性の結果が発生する。残渣がLODで強化したサンプル中に検出されない場合に偽陰性
が発生する。
【0054】
ELISAの測定値はSOFTmax PROソフトウェアプログラムを使用して分子動力マイクロプレ
ートリーダー(Molecular Dynamics Microplate Reader)で記録した。濃度のデータは、
平均、パーセント誤差、統計的平均値、標準偏差、および%CVの計算のためにSAS、JMPま
たはMicrosoft Excelに移した。
【0055】
イムノアッセイの検出制限(LOD)が、ゼロ検体サンプルの応答からの統計的に有意な
差を有する応答を与える検体濃度として定義されている。定量限界(LOQ)、またはアッ
セイの動作範囲は、許容可能な精度で一般的に決定することができる最高値と最低濃度と
して定義されている。本研究では、各組織におけるAAD-12の決定のための標的LODおよびL
OQは、アッセイパラメータ(例えば、吸光度、バックグランド、信号対ノイズ比、および
直線性の範囲など)、マトリックス干渉、および標準曲線の濃度に基づいて、経験的に定
義された。LODおよびLOQはまた、標準的な統計的アプローチにより決定した。確立された
ガイドラインに従って、LODおよびLOQを0.5 ng/mgの回収の結果から標準偏差を用いて計
算した。LOQを標準偏差の10倍(10S)として計算し、LODをマトリックスあたり5個のサン
プルの最小の分析結果の標準偏差の3倍(3S)として算出した。各組織の計算結果ならび
に標的LODおよびLOQを以下の表にまとめる。
【表5】
【0056】
標的LODは全て大豆マトリックスについて0.5 ng/mgである。標的LOQは全ての大豆マト
リックスについて1.0 ng/mgである。
【0057】
Cry1F、Cry1Ac、Cry34Ab1、Cry35Ab1、PAT、およびAAD-1のようないくつかの関連タン
パク質を、交差反応性について試験した。交差反応性は、これらのタンパク質について試
験された濃度(10,000 ng/mL)では観察されなかった。
【0058】
マトリックス試験の結果を次の表にまとめる。
【表6】
【0059】
"はい"は、全7個の標準濃度レベルの観測値と理論値との平均誤差率が15%より大きい
とき、標準曲線がマトリックスの影響を受けていることを表す。"いいえ"は、マトリック
ス効果がないか、または全7個の標準濃度レベルの観測値と理論値との平均誤差率が15%
未満であることを表す。
【0060】
7個の標準濃度レベルのいずれかの観測値と理論平均値との間の15%より大きい差がマ
トリックス効果を示すと考えられた。マトリックス効果は、1×スパイクマトリクスレベ
ルで根では認められなかった。マトリックス効果は、V5葉、V10葉、飼料(植物全体)の
スパイクマトリクスレベルの5倍のレベルにおいて見出されなかった。しかし、マトリッ
クス効果は5倍のレベルで種において見出された。ダイズ組織におけるAAD-12の定量のた
めには、少なくとも2倍希釈液が根について推奨され、少なくとも5倍希釈液がV5葉、V10
葉および飼料用に推奨され、少なくとも10倍希釈液が種について推奨される。
【0061】
サンプル中の総AAD-12タンパク質レベルの決定は、抽出効率を調べるために重要である
。陽性サンプルを抽出緩衝液で5回連続して抽出し、各抽出物中のAAD-12タンパク質濃度
をELISA法で測定した。見かけの抽出効率は全て5つの抽出においてAAD-12の合計量に対す
る最初の抽出におけるAAD-12タンパク質の量に基づいていた。大豆組織からのAAD-12タン
パク質の抽出効率を下表に示す。
【表7】
【0062】
飼料(植物全体)、根、種子、V5の葉、およびV10葉の抽出効率は、85.8〜97.2%であっ
た。
【0063】
標準曲線のLOQ、中、高ポイントに等しいレベルで強化した場合の全ての組織からのAAD
-12の平均回収レベルを以下の表に示す。
【表8】
【0064】
LOQレベルまたはそれ以上でスパイクした場合、V5葉、V10葉、および種子は、平均回収
が67〜120%仕様の範囲内で67〜100%、および16%あるいはそれ以下の分散のパーセント
係数(%CV)であった。
【0065】
アッセイの精度と耐久性を、AAD-12タンパク質の4つのレベルが含まれているV5葉およ
び飼料(植物全体)抽出物を用いて調べた。レベルは8 ng/mg、4 ng/mg、0.5 ng/mg、お
よび0.25 ng/mgであった。アッセイの日内精度は、8、4、0.05、および0.25 ng/mgで強化
されたV5葉抽出についてそれぞれ、6.3%、10.8%、9.6%、および15.0%より小さいか、
それと同等であった。アッセイの日内精度は、8、4、0.5、および0.25 ng/mgで強化され
た飼料(植物全体)抽出物についてそれぞれ、3.5%、13.1%、10.1%、および10.9%よ
り小さいか、それと同等であった。陽性V5葉および飼料のサンプルを、アッセイの堅牢性
についても試験した。アッセイの日内精度は、V5葉および植物全体についてそれぞれ、9.
7%および19.7%より小さいか、それと同等であった。
【0066】
全ての日およびアナリストにわたるアッセイ間精度は、8、4、0.5、および0.25 ng/mg
で強化されたV5葉抽出物についてそれぞれ、4.6%、10.1%、6.4%、および12.9%であっ
た。全ての日およびアナリストにわたるアッセイ間精度は、8、4、0.5、および0.25 ng/m
gで強化された飼料抽出物についてそれぞれ、6.0%、10.5%、6.4%、および10.1%であ
った。全ての日およびアナリストにわたるアッセイ間耐久性は、陽性V5葉および飼料につ
いてそれぞれ、11.3%、および14.1%であった。
【0067】
AAD-12 ELISAでの標準および試験物質の応答の等価性は、AAD-12陽性の組織からの抽出
物の8連続希釈までを使用して実証した。各組織抽出物について、希釈液の5つ以上が標準
曲線の定量範囲内に入り、定量結果の%CVは20%未満であった。
【0068】
強化されていない対照サンプル(マトリックスブランク)および0.25 ng/mgで強化した
サンプル(LOD = 0.5 ng/mg)を、偽陽性および偽陰性率を決定するために分析した。本
研究で分析した強化されていない対照サンプルからの偽陽性およびLODで強化されたサン
プルから報告された偽陰性はなかった。
【0069】
要約すると、本方法は1.0〜8.0 ng/mgの乾燥重量(DW)の濃度範囲にわたって検証され
、1.0 ng/mg DWの全て大豆組織において有効定量限界(LOQ)、および0.5 ng/mg DWの全
ての大豆組織中において検出限界(LOD)を有していた。AAD-12タンパク質は、全ての組
織から許容可能なレベルで回収された。以前の研究で試験された非標的タンパク質と比較
した場合、有効アッセイは、AAD-12タンパク質に特異的である。ダイズ組織におけるAAD-
12タンパク質の定量のために、2倍以上の希釈が根について推奨され、5倍以上の希釈がV5
葉、V10葉、および飼料用に推奨され、10倍以上の希釈液が種について推奨される。さら
に、AAD-12タンパク質が効率的に全ての大豆組織から抽出された。アッセイは許容可能な
精度(accuracy)と精密度(precision)を有することが示され、偽陽性や偽陰性の結果
は標的LOD未満では見られなかった。このAAD-12 ELISA法は、大豆組織におけるAAD-12タ
ンパク質の定量的な測定に適していることが実証された。