【実施例】
【0019】
図1は、(a)が、本発明の実施例に係るシールドコネクタ1の分解斜視図と、シールドコネクタ1の接続相手となる接続相手コネクタ100とを示した図であり、(b)が、(a)に示したインナーハウジング10を分割した状態を示した図である。
図2は、(a)が、シールドコネクタ1と接続相手コネクタ100とがコネクタ嵌合された状態の斜視図であり、(b)が、(a)に示した図の上面図である。
図3は、(a)が、シールドコネクタ1と接続相手コネクタ100とがコネクタ嵌合されることによって構成された車載カメラ200の斜視図であり、(b)が、(a)に示した車載カメラ200の側面図である。
図4は、(a)が、分割された状態のインナーハウジングの斜視図であり、(b)が、(a)に示したインナーハウジング10の背面図である。
図5は、(a)が、合体された状態のインナーハウジング10の正面図であり、(b)が、(a)に示したインナーハウジング10のA−A線断面図である。
図6は、シールド電線70の各電線80の端末部に取り付けられた各インナー端子40が収容された状態のインナーハウジング10の斜視図である。
図7は、(a)が、分割されたインナーハウジング10にインナー端子40が収容されている状態を示した図であり、(b)が、(a)に示したインナーハウジング10の1次係止突起32周辺を拡大した図である。
なお、
図1および
図2は、部品取付部121が視えるように接続相手コネクタ100のカメラカバー部122が取り外された状態になっている。
【0020】
本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、例えば、車載カメラの電気的な接続に用いられるものである。
このため、シールドコネクタ1は、
図3に示すように、不図示のカメラ機能部品が収容された接続相手コネクタ100とコネクタ嵌合されることによって車載カメラを構成するようになっている。
【0021】
シールドコネクタ1は、端末部にインナー端子40が取り付けられた複数の電線をシールド材および絶縁材を含む被覆材で外周を覆うことによって束ねられてなるシールド電線70のインナー端子40のそれぞれを収容する複数の端子収容室30が設けられたインナーハウジング10と、インナーハウジング10が内部に組み込まれるアウター端子50と、アウター端子50を収容し、接続相手コネクタ100とのコネクタ嵌合部分が設けられたコネクタハウジング60と、を有してなる。
【0022】
シールド電線70は、4本の電線80が多層の被覆材によって覆われることによって構成されている。
より具体的には、
図8に示すように、シールド電線70は、4本の電線80が束ねられるようにして金属箔71で覆われ、その金属箔71の外周がさらに導電性の材料で編み込まれた編組72によって覆われ、さらに編組72の外周が絶縁被覆材73で覆われることによって構成されている。
【0023】
このシールド電線70は、4本の電線80が端末部に露出され、その露出された4本の電線80の端末部には、インナー端子40が圧着されている。
【0024】
インナー端子40は、雌端子であり、
図7に示すように、接続相手コネクタ100の後述する雄端子が接続される筒状の相手端子接続部41と、電線80に圧着される圧着部42と、相手端子接続部41と圧着部42との間を底壁が連続するように繋ぐ繋ぎ部43と、を有してなる。
【0025】
インナーハウジング10は、絶縁性の樹脂材からなり、仕切壁11を間にして4つの端子収容室30が分割して設けられ、かつ、仕切壁11の縁に沿って可撓性を有して設けられたヒンジ部12によって合体および分割可能に連結された2つの分割型端子収容部20を有してなる。
【0026】
2つの分割型端子収容部20は、合体状態では、仕切壁11を間に挟んで、4つの端子収容室30へのインナー端子40のセットを可能とする端子セット開口30aが設けられた側の面である端子セット面20Sが重ね合わされることによって4つの端子収容室30が仕切壁11を含めた壁によって区画され、分割状態では、互いの端子セット面20Sが同方向に向けられた状態で仕切壁11が端子セット面20Sに対して起立され、かつ、4つの端子収容室30が端子セット開口30aを横一列に並べた状態に配置される。
【0027】
以下、便宜上、2つの分割型端子収容部20を区別する場合、一方を第1分割型端子収容部20Aと称し、他方を第2分割型端子収容部20Bと称す。
各分割型端子収容部20は、一対の側壁21a、21b、前端壁22a、22b、底壁23a、23b、を有し、端子セット面20Sおよび電線挿通口30bとなる側の面が開口された略箱型をなす分割本体部24a、24bによって本体部分が構成されている。
【0028】
2つの分割型端子収容部20は、仕切壁11の一端部の両角に沿って2つの分割本体部24a、24bの側壁21a、21bの上端角が連結されており、この連結部分がヒンジ部12になっている。
【0029】
第1分割型端子収容部20Aは、分割本体部24aの一対の側壁21a、21aのうち、ヒンジ部12が連結されない側壁21aに、仕切壁11を係止する2つの係止爪部25、25と、第2分割型端子収容部20Bと合体した状態で第2分割型端子収容部20Bの後述する2つのロックアーム28、28とそれぞれ係合する2つのロック突起26、26と、が設けられている。
【0030】
2つの係止爪部25、25は、側壁21aの前端部および後端部の2箇所で、側壁21aの上端面からそれぞれ爪状に突出され、仕切壁11を分割本体部24aの端子セット面20S側の開口を塞いだ状態で係止するものである。
各係止爪部25、25は、仕切壁11の板厚に略等しい幅で側壁21aの上端面から上方に向けて起立された起立壁部25aと、起立壁部25aから側壁21aの内側に向けて略直角に屈曲するように突出された爪部25bと、を有してなる。
【0031】
2つのロック突起26、26は、側壁21aの側面に2つのロックアーム28、28が嵌め込まれるように形成された2箇所の凹部27、27の底面からそれぞれ突出されるように設けられている。
【0032】
第2分割型端子収容部20Bは、分割本体部24bの一対の側壁21b、21bのうち、ヒンジ部12連結されない側壁21bに、2つのロックアーム28、28が設けられている。
【0033】
2つのロックアーム28、28は、側壁21bの上端面からそれぞれ片状に突出され、第1分割型端子収容部20Aの2つのロック突起26、26と係合するものである。
各ロックアーム28、28は、側壁21bの上端面から片状に突出された片状部28aと、ロック突起26を嵌め込み可能に片状部28aに形成された開口である突起嵌め込み開口28bと、を有してなる。
【0034】
各分割型端子収容部20は、
図6に示すように、底壁23a、23bの外表面に平面部分29が形成されており、2つの分割型端子収容部20が分割状態では、各分割型端子収容部20の平面部分29が作業テーブル等の平面上にインナーハウジング10を載置することによって、
図4に示すように、各分割型端子収容部20の端子セット面20Sが同方向に向けられた状態で仕切壁11が端子セット面20Sに対して略直立した状態で保持される。
【0035】
各端子収容室30は、分割本体部24a、24bを形成する一対の側壁21a、21bと、前端壁22a、22bと、底壁23a、23bと、これら分割本体部24a、24bによって形成された収容空間を2つの端子収容室30に区画する隔壁31と、表裏両面によって各分割型端子収容部20の端子セット面20S側の開口を塞ぐ仕切壁11と、によって区画されるようになっている。
このため、各分割型端子収容部20の端子セット面20S側の開口が仕切壁11によって塞がれていない状態では、端子収容室30を構成する壁の前端壁22a、22bの内側から電線挿通口30bまで連続された開口が端子セット開口30aになっている。
【0036】
なお、前端壁22a、22bには、各端子収容室30に収容されたインナー端子40に対応した位置に接続相手コネクタ100の不図示の雄端子が挿通されるための2つの端子挿入口13が形成されている。
【0037】
また、各端子収容室30は、
図4および
図7に示すように、側壁21a、21b、あるいは、隔壁31から突出された1次係止突起32が設けられている。
【0038】
1次係止突起32は、端子収容室30の内部に収容されたインナー端子40が端子セット開口30aから浮き上がって端子収容室30から離脱されることをインナー端子40に当接されることによって阻止するものである。
この1次係止突起32は、端子収容室30にインナー端子40が収容された状態で、インナー端子40の繋ぎ部43の上端縁面43aに干渉するように突出されており、インナー端子40が端子収容室30から浮き上がって端子挿入口13から離脱されることを阻止するようになっている。
【0039】
より具体的には、1次係止突起32は、端子収容室30内に収容されたインナー端子40の繋ぎ部43の上端縁面43aに向かい合ってインナー端子40が浮き上がることを当接することによって阻止する当接面32bが形成されている。
【0040】
また、1次係止突起32は、端子挿入口13側の面に端子挿入口13から端子収容室30内にインナー端子40を誘導し易いように傾斜された端子ガイド面32aが形成されている。
このため、インナー端子40は、端子挿入口13から子ガイド面32aを伝って1次係止突起32を容易にのり越えて端子収容室30内に収容される。
【0041】
仕切壁11は、板状をなす壁本体部11aと、インナー端子40が電線挿通口30bから抜け出すことを阻止する4つの2次係止突起11bと、を有してなる。
【0042】
壁本体部11aは、表裏の各面によって2つの分割型端子収容部20の開口された端子セット面20Sを塞ぐことができる矩形状をなしている。
【0043】
4つの2次係止突起11bは、2つの分割型端子収容部20が合体された状態で、4つの端子収容室30に収容されたインナー端子40が電線80が挿通される電線挿通口30bから抜け出されることをインナー端子40に当接されることによって阻止するものである。
【0044】
各2次係止突起11bは、端子収容室30に収容されたインナー端子40が電線挿通口30bから抜け出すように動いた場合、インナー端子40に当接されることによってこれを阻止する当接面11bbが形成されている。
この当接面11bbは、各端子収容室30に収容されたインナー端子40の相手端子接続部41の端面41a、より具体的には、相手端子接続部41の電線挿通口側に向いた端面41aに向かい合うように配置された面である。
【0045】
2次係止突起11bは、2つの分割型端子収容部20の各端子収容室30に収容されたインナー端子40の位置に対応して壁本体部11aの表裏両面に2つずつ設けられている。
【0046】
アウター端子50は、インナーハウジング10の外周を覆いつつ、シールド電線70の露出された編組72に接続される端子であり、板状金属部材がプレス加工等を施されることによって所定の形状に形成される。
このアウター端子50は、インナーハウジング10の外周を覆う部分となるアウター端子本体51と、シールド電線70の編組72に圧着される部分となるシールド圧着部52と、を有してなる。
【0047】
アウター端子本体51は、インナーハウジング10の外郭に対応した略角筒状をなし、筒内の所定位置にインナーハウジング10が係止されるようになっている。
また、アウター端子本体51は、接続相手コネクタ100の後述する雄端子に電気的に接続されるようになっている。
【0048】
シールド圧着部52は、アウター端子本体51の底壁に連続した連結部を介してアウター端子本体51と底壁で連結され、一対のバレル片52aが底壁の両側から起立するように設けられている。
【0049】
コネクタハウジング60は、絶縁性の樹脂材からなり、アウター端子50の外周を囲うようにフード状に形成されたフード部61と、電線引き出し口60aを封止するためのシール部材Sを保持収容するシール部材保持収容部62と、接続相手コネクタ100の後述するコネクタ部110に設けられた被ロック部111にロックするロックアーム部63有してなる。
このようなコネクタハウジング60は、インナー端子40およびアウター端子50を装着されたシールド電線70のアウター端子50がフード部61内に収容され、シール部材保持収容部62にシール部材Sがセットされ、リアホルダ64が電線引き出し口60a側から装着されるようになっている。
【0050】
接続相手コネクタ100は、
図3に示すように、シールドコネクタ1とコネクタ嵌合される部分となるコネクタ部110と、不図示のカメラ機能部品が収容される部分となるカメラ収容部120と、を有してなる。
【0051】
コネクタ部110は、筒状をなし、嵌合口に先端を向けるようにして、インナー端子40に接続される不図示の複数の雄端子が保持収容されている。
このコネクタ部110は、コネクタハウジング60のロックアーム部63がロックする被ロック部111が設けられている。
【0052】
カメラ収容部120は、カメラ機能部品を取り付ける部品取付部121と、部品取付部121を囲うとともにレンズ122aが設けられたカメラカバー部122と、を有してなる。
【0053】
次に、
図8−
図10を用いて、シールドコネクタ1の組立手順について説明する。
図8は、シールド電線70の各電線80にインナー端子40を取り付ける作業を説明するための図である。
図9は、分割した状態のインナーハウジング10の4つの端子収容部30のそれぞれに4本の電線80の端末部に取り付けられた4つのインナー端子40の各インナー端子40を収容するまでの手順を示した図である。
図10は、(a)が、第1分割型端子収容部20Aを起立された仕切壁11に向けて回動させ、2つの係止爪部25、25によって仕切壁11を端子セット面20S側の開口を塞いだ状態で係止する様子を示した図であり、(b)が、インナーハウジング10を合体完了させた状態を示した図であり、(c)が、アウター端子50のアウター端子本体51内所定位置にインナーハウジング10を係止完了した状態を示した図である。
【0054】
まず、作業者は、シールド電線70の各電線80にインナー端子40を取り付ける。
ここで、作業者は、シールド電線70の端末部の絶縁被覆材73を除去し(
図8(a)参照)、露出された編組72を絶縁被覆材73の外周に重なるように折り返し(
図8(b)、
図8(c)参照)、露出された金属箔71を電線80が露出されるように除去し(
図8(c)、
図8(d)参照)、露出された4本の電線80の端末部の絶縁被覆材82を除去し導体部81を露出し(
図8(e)参照)、4本の電線80の端末部にインナー端子40を取り付ける(
図8(f)参照)
【0055】
次に、作業者は、分割した状態のインナーハウジング10の4つの端子収容部のそれぞれに4本の電線80の端末部に取り付けられた各インナー端子40を収容する(
図9(a)―(c)参照)
ここで、作業者は、各分割型端子収容部20の底壁23a、23bの平面部分を載置面として分割されたインナーハウジング10を作業テーブル等の平面上に載置する。
これにより、2つの分割型端子収容部20は、互いの端子セット面20Sが同方向に向けられた状態で仕切壁11が端子セット面20Sに対して起立され、かつ、4つの端子収容室30が端子セット開口30aを横一列に並べた状態に配置される(
図9(a)参照)。
このため、4つのインナー端子40は、端子セット面20Sが向けられた一方向から各端子収容室30にセットすることができる。
【0056】
また、各分割型端子収容部20は、端子セット面20Sがまだ仕切壁11にとって塞がれていない開口された状態になっているため、各端子収容室30は、端子セット開口30aが前端壁22a、22bから電線挿通口30bまでの連続して開口されているため、電線80を若干屈曲させるだけでインナー端子40を各端子収容室30に容易にセットすることができる。
【0057】
このように各端子収容室30に収容された各インナー端子40は、1次係止突起32によって、端子収容室30内から端子セット開口30a側に浮き上がって、端子セット開口30aから離脱されることが阻止される。
このため、この後の組立作業中に、端子セット面20S側が開口された状態でヒンジ部12を介して各分割型端子収容部20が可動されたとしても、各インナー端子40は端子収容室30内に安定的に保持される。
【0058】
次に、作業者は、インナーハウジング10を合体させる(
図10(a)、
図10(b)参照)。
ここで、作業者は、第1分割型端子収容部20Aを起立された仕切壁11に向けて回動させ、2つの係止爪部25、25によって仕切壁11を端子セット面20S側の開口を塞いだ状態で係止する(
図10(a)参照)。
【0059】
その後、仕切壁11が係止された状態の第1分割型端子収容部20Aと、第2分割型端子収容部20Bとを2つのロック突起26、26と2つのロックアーム28、28とによってロックすることによって2つの分割型端子収容部20が合体完了される。
このように2つの分割型端子収容部20が合体完了されることによって、仕切壁11の表裏の面によって各分割型端子収容部20の端子セット面20S側の開口が塞がれ、各端子収容室30が壁によって絶縁隔離される。
また、仕切壁11の表裏面の面に設けられた4つの2次係止突起11bによって、各インナー端子40が電線挿通口30bから抜けることが阻止されるように各端子収容室30内に一括して係止される。
【0060】
なお、この作業では、起立された仕切壁11を第1分割型端子収容部20Aに向けて回動させ、2つの係止爪部25、25によって仕切壁11を端子セット面20S側の開口を塞いだ状態で係止するようにしてもよい。
【0061】
次に、作業者は、アウター端子50のアウター端子本体51内所定位置にインナーハウジング10を係止する(
図10(c)参照)。
このとき、作業者は、アウター端子本体51内所定位置にインナーハウジング10を係止した状態でアウター端子50のシールド圧着部52をシールド電線70の露出された編組72に圧着する作業も実施する。
【0062】
次に、作業者は、インナー端子40およびアウター端子50を装着されたシールド電線70のアウター端子50をコネクタハウジング60のフード部61内に収容し、シール部材保持収容部62にシール部材Sをセットし、最後に、コネクタハウジング60の電線引き出し口60a側にリアホルダ64を装着することによってシールドコネクタ1の組立作業が完了される。
【0063】
本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、2つの分割型端子収容部20が、互いの端子セット面20Sが同方向に向けられた状態で仕切壁11が端子セット面20Sに対して起立され、かつ、4つの端子収容室30が端子セット開口30aを横一列に並べた状態に配置されるので、4つのインナー端子40は、端子セット面20Sが向けられた一方向から端子収容室30にそれぞれにセットすることができるので、4本の電線80を若干屈曲させるだけでインナー端子40のそれぞれを各端子収容室30に容易にセットすることができ、結果的に、生産性を向上することができる。
【0064】
また、本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、4つの端子収容室30が内部に収容されたインナー端子40が端子セット開口30aから浮き上がって端子収容室30から離脱されることを、1次係止突起32がインナー端子40に当接されることによって阻止するので、端子セット面20S側が開口された状態でヒンジ部12を介して分割型端子収容部20が可動されたとしても、インナー端子40を端子収容室30内に安定的に保持することができる。
【0065】
また、本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、2つの分割型端子収容部20が合体された状態で、4つの端子収容室30に収容されたインナー端子40が仕切壁11に設けられた4つの2次係止突起11bによって端子収容室30の電線挿通口30bから抜け出されることが阻止されるため、電線80を引っ張るように外力が負荷された場合であっても、インナー端子40を端子収容室30内に安定的に保持することができ、しかも、2つの分割型端子収容部20を合体させるというシールドコネクタ1の組立作業の一連の作業の中で、4つの2次係止突起によってインナー端子40を4つの端子収容室30内に一括して係止させることができる。
【0066】
また、本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、端子セット開口30aが前端壁22a、22bの内側から電線挿通口30bまでの連続して開口されているため、電線80をより屈曲させずにインナー端子40のそれぞれを各端子収容室30に容易にセットすることができる。
【0067】
本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、インナーハウジング10が4つの端子収容室30を有してなるものを例示したが、インナーハウジング10に設けられる端子収容室30の数は4つに限らない。シールド電線70が有する電線80の本数に応じた数であればよい。
【0068】
また、本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、車載カメラに適用されるものを例示したが、これに限らず、その他の機器に適用しても構わない。
【0069】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。