(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第二連動部材は、手動部をさらに有し、前記第二連動部材を手動で調整することによって、前記第二可動部は、前記ベースに相対して、前記第二位置から前記第一位置まで移動し、
阻害係止部材をさらに有し、前記ベースに配置され、前記第二連動部材が所定の位置にあるときには、前記第二連動部材の手動部の位置は、前記阻害係止部材の位置に対応し、
前記第二連動部材に隣り合う係止壁をさらに有し、前記少なくとも1個の第一構成部材に前記少なくとも1個の第一構成部材が前記第二構成部材から離れる方向の外力を加えると、前記第二連動部材は、前記係止壁により阻害係止されることを特徴とする請求項1に記載の連結装置。
本体、並びに、第一レール、及び、前記第一レールに相対して移動可能な第二レールを有するスライドレールアセンブリによって前記本体に取り付けられ、前記第二レールに配置される側壁、及び、第一構成部材によって前記側壁の第二構成部材に取り付けられるパネルからなる搭載物を有するシステムに適用される連結装置であって、
前記連結装置は、ベース、第一可動部、第二可動部、第一連動部材、第二連動部材、及び、弾性部材を有し、
前記ベースは、前記第二構成部材に取り付けられ、
前記第一可動部は、前記第一構成部材に反応し、前記第二可動部に取り付けられ、前記第二可動部を連動し、第一位置から第二位置まで移動させ、第一複数歯を有する第一伝動部材、及び、第二複数歯を有する第二伝動部材を有し、前記第一伝動部材の第一複数歯と前記第二可動部が有するラックとは、相互に噛み合い、
前記第二可動部は、前記ベースに取り付けられ、
前記第一連動部材は、前記ベースに枢接され、複数歯を有し、前記第二伝動部材の第二複数歯と相互に噛み合い、
前記第二連動部材は、前記第一連動部材に連接し、
前記第二連動部材は、連結部材に連接し、
前記弾性部材は、前記連結部材に連接され、弾力を前記第二可動部に提供できることを特徴とする連結装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献に開示されている工具不要の組み立て構造では、引き出しの前方パネルと引き出しの側壁との間の組み立て公差が許容値の範囲を越える場合、引き出しが破損しやすい。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、第一構成部材、及び、第二構成部材の組み立て公差に関わらず、第一構成部材と第二構成部材とを確実に連結可能な連結装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、工具を用いず、少なくとも1個の第一構成部材を第二構成部材に取り外し自在に取り付けられる連結装置に関する。
【0008】
本発明の連結装置は、ベース、第一可動部
、第二可動部
、弾性部材、前記ベースに連接する延伸壁、連結部材、第一連動部材、及び、第二連動部材を有する。
ベースは、第二構成部材に取り付けられる。
第一可動部は、
第二複数歯を備える第二伝動部材を有し、ベースに配置される。
第二可動部は、少なくとも1個の第一構成部材と第二構成部材との間の相対移動に対応し、該ベースに相対して、第一位置から一方向へと第二位置まで移動する。
弾性部材は、連結部材に取り付けられ、弾力を第二可動部に提供可能である。
延伸壁は、取付部を有する。
連結部材は、頭部、及び、頭部に連接する軸部を有する。軸部の一部は、取付部から伸び出し、弾性部材は、延伸壁と頭部との間に接触する。
第一連動部材は、ベースに枢接し、第二伝動部材の第二複数歯と相互に噛み合う複数歯を有する。
第二連動部材は、第一連動部材と連結部材の頭部との間に可動するように連接される。
これにより、少なくとも1個の第一構成部材は第二構成部材に取り付けられることができる。
【0009】
本発明の別の観点によれば、連結装置は、少なくとも1個の第一構成部材の、第二構成部材への取り付けに適用する。
連結装置は、ベース、第一可動部、及び、第二可動部を有する。ベースは、第二構成部材に取り付けられる。第一可動部は、少なくとも1個の第一構成部材に対応して回転可能である。第二可動部は、ベースに可動するように取り付けられ、ホールド部を有する。これにより、少なくとも1個の第一構成部材が取り付けられる。少なくとも1個の第一構成部材が第二可動部のホールド部に取り付けられると、第一可動部が第二可動部を連動し、第一位置から第二位置まで移動させる。
【0010】
本発明の別の観点によれば、連結装置は、システムに適用される。
システムは、本体、及び、搭載物を有する。搭載物は、スライドレールアセンブリにより本体に取り付けられる。スライドレールアセンブリは、第一レール、及び、第一レールに相対して移動可能な第二レールを有する。搭載物は、側壁、及び、パネルを有する。側壁は、第二レールに配置される。パネルは、少なくとも1個の第一構成部材により、側壁の第二構成部材に取り付けられる。連結装置は、ベース、第一可動部、第二可動部、第一連動部材、及び、第二連動部材を有する。ベースは、第二構成部材に取り付けられる。第一可動部は、少なくとも1個の第一構成部材に対応し、第二可動部に取り付けられる。第一可動部は、第二可動部を連動し、第一位置から第二位置まで移動させる。第一可動部は、第一複数歯を有する第一伝動部材、及び、第二複数歯を有する第二伝動部材を有する。第一伝動部材の第一複数歯と第二可動部が有するラックとは、相互に噛み合う。第一連動部材は、ベースに枢接されている。第一連動部材は、複数歯を有し、第二伝動部材の第二複数歯と、相互に噛み合う。第二可動部は、ベースに取り付けられる。第二連動部材は、第一連動部材に連接する。第二連動部材は、連結部材に連接されている。弾性部材は、連結部材に連接され、弾力を第二可動部に提供することが可能である。
【0011】
上記のいずれかの観点によれば、第一可動部は、第一複数歯を備える第一伝動部材を有する。第二可動部は、ラックを有し、第一伝動部材の第一複数歯と相互に噛み合う。
【0012】
好ましくは、連結部材をさらに有し、ベースに取り付けられている。弾性部材は、連結部材に取り付けられ、弾力を第二可動部に提供することが可能である。
【0015】
第二連動部材は、好ましくは、手動部をさらに有する。第二連動部材を手動で調整し移動させること可能である。これにより、第二可動部を、ベースに相対して、第二位置から第一位置まで移動させることができる。
【0016】
連結装置は、好ましくは、第二連動部材に隣り合う係止壁をさらに有する。少なくとも1個の第一構成部材に少なくとも1個の第一構成部材が第二構成部材から離れる方向の外力を加えると、第二連動部材は、係止壁により阻害係止される。
【0017】
連結装置は、好ましくは、阻害係止部材をさらに有する。阻害係止部材は、ベースに配置される。第二連動部材が一位置にあるときには、第二連動部材の手動部の位置は、阻害係止部材の位置に対応する。
【0018】
第二可動部は、好ましくは、通路形成部を有する。通路形成部は、第一通路と第二通路を有する。第二通路は、第一通路に連通し、第一通路に相対し、一角度の偏りを呈する。
連結装置は、突出部材をさらに有し、第一通路と第二通路のうちのいずれかひとつに対応して、これを通過する。突出部材が第二通路に対応すると、第二可動部は、ベースに相対して第一位置にある。
【0019】
第二可動部は、好ましくは、ホールド部をさらに有する。ホールド部は、接合部材と当接面を有する。当接面は接合部材に隣り合い、少なくとも1個の第一構成部材は、補助部を有する。補助部は、第二可動部の当接面を押し、接合部材に嵌着するように取り付けられる。
【0020】
少なくとも1個の第一構成部材は、好ましくは、対応する2個の縦方向壁、及び、補助部を有する。補助部は、2個の縦方向壁の間に連接される。少なくとも1個の第一構成部材の2個の縦方向壁の内のいずれかひとつは、凸柱を有する。補助部は、第二可動部に取り付けられる。第一調整部材は、少なくとも1個の第一構成部材に配置される。第一調整部材は、調整部、接触部、及び、調整部と接触部との間に連接されるねじ部を有する。ねじ部は、凸柱に相対して螺合される。接触部は、ベースに対応し、第一調整部材の調整に基づき、少なくとも1個の第一構成部材は、横方向へと移動できる。
【0021】
ベースは、好ましくは、第一孔,及び、第二孔を有する。第二孔の孔形方向は、第一孔の孔形方向におおよそ垂直である。連結装置は、挿入部材、及び、第二調整部材をさらに有する。挿入部材は、連接部、及び、連接部に連接する係止部を有する。連接部は、第一孔を通過し、第二構成部材に連接する。係止部は、ベースの片側に阻害係止する。第二調整部材は、ベースの第二孔に対応し、調整部、枢接部、及び、第二調整部材の調整部と枢接部との間に連接される偏心部を有する。調整部と枢接部とは、同一の軸心を有する。枢接部は、第二構成部材に枢接し、偏心部は軸心を偏離し、ベースを押すことが可能である。これにより、ベースは、第一孔の孔形方向に基づき移動することができる。
【0022】
少なくとも1個の第一構成部材は、好ましくは、第一家具構成部材で、第二構成部材は、第二家具構成部材である。
【0023】
第二可動部は、好ましくは、第一可動部に噛み合うように連接する。
【0024】
第二可動部は、好ましくは、2個のホールド部を有する。2個のホールド部は、2個の第一構成部材にそれぞれ嵌着するように取り付けられる。
【0025】
各ホールド部は、好ましくは、接合部材、及び、当接面を有する。当接面は、接合部材に隣り合う。2個の第一構成部材の補助部は、第二可動部の当接面を押し、接合部材に嵌着するように取り付けられる。
【0026】
第二可動部は、好ましくは、2個の通路形成部を有する。各通路形成部のそれぞれは、第一通路と第二通路を有する。第二通路は第一通路に連通し、第一通路に相対し、一角度の偏りを呈する。連結装置は、突出部材、及び、軸部材をさらに有する。突出部材、及び、軸部材は、2個の通路形成部にそれぞれ対応して通過する。突出部材、及び、軸部材が第二通路に対応すると、第二可動部は、ベースに相対して第一位置にある。
【0027】
好ましくは、駆動装置をさらに有し、第二構成部材に取り付けられる。駆動装置は、接合部材を有し、2個の第一構成部材が一方向へ移動すると、駆動装置を駆動可能である。これにより、第二可動部は駆動装置の接合部材の推移に反応し、第一位置から第二位置へと移動する。
【0028】
好ましくは、駆動装置は、駆動部材をさらに有する。駆動部材、及び、接合部材は、ともに第二構成部材に枢接する。接合部材は、駆動部材に可動するように連接し、駆動部材は、2個の第一構成部材に駆動され、接合部材を連動する。
【0029】
本発明の連結装置は、第一可動部により第二可動部が第一位置から第二位置へと移動する。これにより、第二可動部上の第一構成部材を第二構成部材に取り付けられることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施形態の連結装置が適用されるシステムにおいて、搭載物がスライドレールアセンブリにより本体に対して一位置まで移動する様子を示す模式図である。
【
図2】本発明の一実施形態の連結装置が適用されるシステムにおいて、スライドレールアセンブリのスライドレール上に配置されている搭載物の側壁、及び、第一構成部材を有するパネルの模式図である。
【
図3】本発明の一実施形態の連結装置を側壁に取り付ける様子を示す模式図である。
【
図4】本発明の一実施形態の連結装置の配置模式図である。
【
図5】本発明の一実施形態の連結装置の立体分解模式図である。
【
図6】本発明の一実施形態の連結装置の第一可動部をベースに取り付ける様子を示す模式図である。
【
図7】本発明の一実施形態の連結装置が有する第一構成部材の立体模式図である。
【
図8】本発明の一実施形態の連結装置が予定状態にあり、第一構成部材が連結装置の第二可動部に対応する様子を示す模式図である。
【
図9】本発明の一実施形態の連結装置が予定状態にあり、第一構成部材を連結装置に取り付ける第一動作を説明する模式図である。
【
図10】本発明の一実施形態の連結装置が有する第一構成部材を連結装置に取り付ける第二動作を説明する模式図である。
【
図11】本発明の一実施形態の連結装置が有する第一構成部材を連結装置に取り付ける第三動作を説明する模式図である。
【
図12】本発明の一実施形態の連結装置が有するベース、第一構成部材、及び、カバーの分解模式図である。
【
図13】本発明の一実施形態の連結装置が適用される搭載物のパネルがベースに相対し一位置まで調整される様子を示す模式図である。
【
図14】本発明の一実施形態の連結装置が適用される搭載物のパネルがベースに相対し別の一位置まで調整される様子を示す模式図である。
【
図15】本発明の一実施形態の連結装置が有する第二構成部材、ベース、及び、第二調整部材の分解模式図である。
【
図16】
図15の第二調整部材の別の視角からの模式図である。
【
図17】第二調整部材の調整により、連結装置のベースが第二構成部材に相対し第一位置にある様子を示す模式図である。
【
図18】第二調整部材の調整により、連結装置のベースが第二構成部材に相対し第二位置にある様子を示す模式図である。
【
図19】第二調整部材の調整により、連結装置のベースが第二構成部材に相対し第三位置にある様子を示す模式図である。
【
図20】本発明の一実施形態の連結装置が有する第一構成部材を第二構成部材に取り付けるとき、一方向に向かう外力が第一構成部材に加えられる様子を示す模式図である。
【
図21】
図20の外力を第一構成部材に加えたとき、第二連動部材が係止壁に接触する様子を示す模式図である。
【
図22】本発明の一実施形態の連結装置の部分分解模式図である。
【
図23A】
図23の部分拡大模式図で、手動部の位置が阻害係止部材の位置に対応することを示す模式図である。
【
図24】本発明の一実施形態の連結装置の変形例の立体模式図である。
【
図25】本発明の一実施形態の連結装置の変形例の立体分解模式図である。
【
図26】本発明の一実施形態の連結装置の変形例が予定状態にある様子を示す平面模式図である。
【
図27】本発明の一実施形態の変形例による連結装置が予定状態にあり、第一構成部材を連結装置に取り付ける第一動作を説明する模式図である。
【
図28】本発明別種の実施形態の第一構成部材を連結装置に取り付ける第二動作を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
(一実施形態)
本発明の一実施形態による「連結装置」が適用されるシステム20は、
図1に示すように、本体22、及び、少なくとも1個の搭載物24を有する。
【0032】
システム20は、家具或いはキャビネット等である。本実施形態では、システム20は、2個の搭載物24として、例えば、2個の引き出しを有するが、実施において制限はない。
【0033】
一対のスライドレールアセンブリ26は、本体22と搭載物24との間に取り付けられる。本実施形態のスライドレールアセンブリ26は、底取り付け式引き出しスライドレール(undermount drawer slide)を採用する。各スライドレールアセンブリ26は、各搭載物24に隣り合う両側底部に取り付けられる。この配置に基づき、各搭載物24は、スライドレールアセンブリ26により、簡単に本体22内から引き出され、或いは本体22内に押し入れられる。
スライドレールアセンブリ26は、
図2に示すように、第一レール28、および、第一レール28に相対し縦方向に移動可能な第二レール30を有する。
好ましくは、第三レール32をさらに有し、第一レール28と第二レール30との間に配置され、第二レール30の第一レール28に相対する移動可能な距離を延長する。
【0034】
搭載物24は、第二レール30に配置され、少なくとも側壁34、及び、パネル36を有する。パネル36は、側壁34に取り外し自在に取り付けられる。パネル36を側壁34に取り付けると、パネル36は側壁34の前端部38に配置される。
【0035】
第一構成部材40は、あらかじめパネル36に固定するように配置されるため、第一構成部材40は、第一家具の構成部材とみなされる。さらに、第一構成部材40は、パネル36の一部分とみなされ、第一構成部材40により、パネル36を側壁34に取り付ける。
【0036】
側壁34は、
図3に示すように、相互に組み立てられる複数の壁部を有する。例えば、側壁34は、第一壁部42aと第一壁部42aに取り付けられる第二壁部42bとを有する。
さらに、第二構成部材44をさらに有する。第二構成部材44は、側壁34に固定するようにあらかじめ配置されるため、第二構成部材44は、第二家具の構成部材とみなされる。さらに、第二構成部材44は、側壁34の一部分とみなされる。ここでは例として、第二構成部材44を側壁34の第一壁部42aに配置する。
【0037】
本発明の一実施形態による連結装置46は、
図4に示すように、ベース48、第一可動部50、及び、第二可動部52を有する。好ましくは、カバー54をさらに有し、ベース48上に蓋をすることができる。カバー54の表面には、関連の操作符号を有し、操作者は連結装置46が提供する機能を識別することができる。
【0038】
ベース48は、
図4、及び、
図5に示すように、第二構成部材44に取り付けられる。ベース48は、延伸壁58を有し、ベース48におおよそ垂直に連接される。延伸壁58は、孔などの取付部60を有する。好ましくは、第一サポート部材62、第二サポート部材64、及び、ベース48に連接される突出部材66をさらに有する。本実施形態では、第一サポート部材62と第二サポート部材64とは、円柱形に配置される。
【0039】
第一可動部50は、ベース48に配置される。具体的には、第一可動部50には、第一サポート部材62に挿通されている。これにより、第一可動部50は、ベース48に相対して回転する。第一可動部50は、接触付着面74を有する。
【0040】
第二可動部52は、第一可動部50に可動するように連接され、ベース48に相対して移動する。第二可動部52は、ラック78、接触付着部80、通路形成部82、及び、ホールド部84を有する。
ラック78と第一可動部50とは、相互に噛み合う。
接触付着部80は、第一可動部50の接触付着面74に接触付着する。
通路形成部82は、ベース48上の突出部材66を通して設置される。
通路形成部82は、第一通路86、及び、第一通路86に通じる第二通路88を有する。第二通路88は、第一通路86に対して、一角度の偏りを示す。
ホールド部84は、接合部材90、及び、接合部材90に隣り合う当接面92を有する。
【0041】
連結装置46は、操作装置94をさらに有する。操作装置94は、連結部材96、及び、弾性部材98を有する。
弾性部材98は、連結部材96により、弾力を第二可動部52に提供することができる。詳細に言えば、連結部材96は、頭部100、及び、頭部100に連接する軸部102を有する。軸部102の一部は、延伸壁58の取付部60を貫通する。弾性部材98は、軸部102に通して設置される。弾性部材98は、延伸壁58と頭部100との間に接触する。
【0042】
連結装置46は、第一連動部材104、及び、第二連動部材106をさらに有する。第一連動部材104、及び、第二連動部材106は、連結部材96と第一可動部50との間に可動するように配置される。さらに詳細に言えば、第二サポート部材64は、第一連動部材104を通して設置される。これにより、第一連動部材104は、ベース48に相対して回転できる。
第一連動部材104は、複数歯108を有し、第一可動部50と相互に噛み合う。
第二連動部材106は、連結部材96と第一連動部材104との間に可動するように連接する。第二連動部材106は、第一連接部材110により第一連動部材104に連接する。第二連動部材106は、第二連接部材112により連結部材96の頭部100に連接する。好ましくは、第二連動部材106は、手動部114を有する。これにより、操作者は工具により、手動で第二連動部材106を調整できる。
【0043】
第一可動部50は、
図6に示すように、ベース48上の第一サポート部材62に通して設置される。第一可動部50は、第一伝動部材68と第二伝動部材70を有する。第一伝動部材68と第二伝動部材70とは、一体成形できる。或いは、第一伝動部材68と第二伝動部材70とは、2個の相互に独立したパーツとし、連接手段により連接することもできる。連接手段は、係合接合、嵌合接合或いは粘着接合等方式であるが、実施において制限はない。第一伝動部材68は、第一複数歯72を有し、第二伝動部材70は、第二複数歯76を有する。
【0044】
第一構成部材40は、
図7に示すように、縦方向壁116a、縦方向壁116b、及び、2個の縦方向壁116a、116bの間に連接する横方向壁118を有する。好ましくは、補助部120は、2個の縦方向壁116a、116bの間に連接し、及び、第一調整部材122は、2個の縦方向壁116a、116bの内のいずれかひとつに配置される。横方向壁118は、
図7に合わせて
図2に示すように、搭載物24のパネル36に連接される。
【0045】
図8、及び、
図9に示すように、突出部材66が第二可動部52の第二通路88に対応すると、第二可動部52は、ベース48に相対して、一時的に第一位置P1にある。この状態で、第二可動部52は、ベース48に相対して傾斜する。一方、第一可動部50、第一連動部材104、第二連動部材106、連結部材96、及び、弾性部材98は、それぞれ第二可動部52に相対して予定状態にある。弾性部材98が予定状態にあるときには弾力を蓄えられるが、実施において制限はない。
図8に合わせて
図2に示すように、搭載物24のパネル36を側壁34に取り付ける際には、操作者は、パネル36上の第一構成部材40を方向Dへと移動させる。方向Dへと移動させる過程において、第一構成部材40の補助部120は、第二可動部52の当接面92を押す。
【0046】
図10、及び、
図11に示すように、第一構成部材40の補助部120が方向Dへと継続して第二可動部52の当接面92を押すと、第二可動部52は、第一位置P1から方向Dへと移動する。これにより、突出部材66は、第二可動部52の第一通路86に対応できる。この状態で、第二可動部52はベース48に相対した傾斜を解消し、しかも第二可動部52には、第一構成部材40を取り付けられる。
本実施形態では、第一構成部材40は、補助部120により、第二可動部52の接合部材90に嵌着するように取り付けられる(engageably mounted to)。
一方、第二可動部52のラック78は、第一可動部50の第一伝動部材68を連動する。第二伝動部材70は、第一伝動部材68の動きに反応して、第一連動部材104、第二連動部材106、及び、連結部材96を連動する。
【0047】
連結部材96が予定状態から一位置へと連動されると、第二可動部52は弾性部材98により弾力をリリースする。第二可動部52は、ベース48に相対して、第一位置P1から自動的に、第二位置P2ヘと移動する。この過程では、第二可動部52は、ラック78と第一可動部50の第一伝動部材68の噛み合いにより、方向Dへ第二位置P2に向かい移動する(
図10)。
【0048】
第二可動部52が第二位置P2(
図11参照)に到達すると、第一構成部材40は、第二構成部材44に堅固に取り付けられる。また、第一可動部50は、第一構成部材40に反応して、第二可動部52のホールド部84の接合部材90に取り付けられる。第一可動部50は、第二可動部52を連動し、第一位置から第二位置へと移動させる。
【0049】
第一構成部材40を第二構成部材44から取り外すとき、操作者はスクリュードライバーなどの工具を用い、第二連動部材106の手動部114に挿入し、第二連動部材106の動きを手動で調整する。これにより、連結部材96、第一連動部材104、第一可動部50、及び、第二可動部52を連動することができる。これにより、第二可動部52は、ベース48に相対して、第二位置P2から方向Dに反対のもう一つの方向へと第一位置P1に向かい移動する。
第二可動部52が第一位置P1へと移動すると、第一構成部材40上の補助部120は、第二可動部52のホールド部84の接合部材90から嵌着解除され離脱する。
【0050】
第一構成部材40は、
図12に示すように、第二可動部52に取り付けられる。カバー54は、ベース48上に蓋をすることができる。
第一構成部材40に配置される第一調整部材122は、調整部124、接触部126、及び、調整部124と接触部126との間に連接されるねじ部128を有する。
調整部124は、カバー54の第一操作孔130に対応する。
接触部126は、2個の縦方向壁116a、116bを通過する。接触部126は、ベース48に対応する。好ましくは、連結装置46は、ベース48に取り付けられる第二調整部材132をさらに有する。操作者は、カバー54の第二操作孔134から第二調整部材132を調整することができる。
【0051】
図13、及び、
図14に示すように、第一構成部材40に配置される第一調整部材122により、パネル36の横方向位置或いは側方向位置は調整される。具体的には、第一構成部材40の2個の縦方向壁116a、116bの内のいずれかひとつは、凸柱136を有する、凸柱136は、ねじ山を有する。
【0052】
操作者が、カバー54の第一操作孔130から、第一調整部材122を調整するとき、第一調整部材122のねじ部128と凸柱136のねじ山との両者が相互に対応する螺合関係により、第一構成部材40とパネル36とは横方向(或いは側方向)へと移動する。またパネル36は、ベース48、第二構成部材44、或いは、側壁の横方向(或いは側方向)位置に相対して調整される。
ベース48は、
図15に示すように、複数の第一孔138、及び、第二孔140を有する。
第二孔140の孔形方向は、各第一孔138の孔形方向におおよそ垂直である。各第一孔138の孔形方向は、直方向を呈して配置され、第二孔140の孔形方向は、縦方向を呈して配置される。
【0053】
連結装置は、複数の挿入部材142をさらに有する。各挿入部材142は、各第一孔138に対応する。各挿入部材142は、連接部144、及び、連接部144に連接する係止部146を有する。各挿入部材142の連接部144は、ベース48の第一孔138を通過し、第二構成部材44に連接する。連接部144は、各挿入部材142の係止部146は、ベース48の片側に阻害係止する。各挿入部材142の連接部144のサイズは、各第一孔138の孔径の長さより小さく、これによりベース48は、第二構成部材44に可動するように取り付けられる。
【0054】
第二調整部材132は、
図15、及び、
図16に示すように、調整部148、枢接部150、及び、調整部148と枢接部150との間に連接する偏心部152を有する。
調整部148と枢接部150とは、同一軸心を有する。偏心部152は、軸心を偏離し、偏心部152の中心位置は、調整部148と枢接部150の中心位置を偏離する。好ましくは、第二調整部材132はさらに、ベース48の片側に阻害係止する係止部154を有する。枢接部150は、ベース48の第二孔140を通過し、しかも第二構成部材44に枢接される。偏心部152は、ベース48の第二孔140に対応する。
【0055】
ベース48は、
図17、
図18、及び、
図19に示すように、第二調整部材132により調整され、第二構成部材44に相対し上方へ、或いは下方へと移動する。具体的には、操作者が調整部148を調整すると、偏心部152は、ベース48の第二孔140に隣り合う上壁156a或いは下壁156bを押す。これにより、ベース48は、第一孔138の直方向孔形に基づき、第二構成部材44に相対して、
図18の状態から上方(
図19)或いは下方(
図17)へと移動する。
【0056】
合わせて
図20に示すように、パネルが第一構成部材40によりベース48上の第二可動部52に取り付けられると、ベース48の位置は、上方へ或いは下方へと調整される。パネルは、第二構成部材44或いは側壁34に相対して、上方へ或いは下方へと調整される。
【0057】
連結装置46は、
図20、及び、
図21に示すように、ベース48に連接される係止壁158を有する。係止壁158は、第二連動部材106に隣り合う。第一構成部材40を第二構成部材44に取り付け、かつ、外力Fが方向Dとは反対の方向に第一構成部材40に強制的に加えられると、第二可動部52は、第一構成部材40に連動され、外力Fに引き動かされる。第二可動部52が引き動かされると、第一可動部50、第一連動部材104、及び、第二連動部材106は、第二可動部52の動きに連動する。このうち、第二連動部材106は、外力Fに反応して連動され、係止壁158に阻害係止される。これにより、第一構成部材40は、第二構成部材44に相対して引き出されることはない。こうして、第一構成部材40の第二構成部材44への取り付けの信頼性を向上させられる。
【0058】
連結装置は、
図22、
図23、及び、
図23Aに示すように、係止壁などの阻害係止部材160を有し、ベース48に配置される。
第二連動部材106が予定状態(
図8、及び、
図9の第二連動部材106の状態参照)にあり一位置にあるとき、第二連動部材106の手動部114の位置は、ベース48の阻害係止部材160の位置に対応する。
よって、図示しないスクリュードライバーなどの工具を第二連動部材106の手動部114に挿入し、工具の前端部を回転すると、ベース48の阻害係止部材160は阻害係止される。これにより、スクリュードライバーは第二連動部材106を回すことができない。
こうして、第一連動部材104と連結部材96等の関連パーツは、第二連動部材106に相対して予定状態を確実に保持する。
【0059】
図24、及び、
図25に示す一実施形態の変形例としての連結装置200は、ベース202、第一可動部204、及び、第二可動部206を有する、また、好ましくは、連結装置200は、カバー208をさらに有する。
【0060】
ベース202は、一実施形態と同様に、第二構成部材210に取り付けられる。ベース202上には、突出部材212を配置する。
第一可動部204、カバー208、及び、第二可動部206の配置は、一実施形態と同様である。
【0061】
本実施形態では、第二可動部206は、2個の通路形成部214a、214b、及び、2個のホールド部216a、216bを有する。
2個の通路形成部214a、214bは、それぞれ突出部材212、及び、軸部材218が挿通され設置されている。軸部材218は、第二構成部材210に結合する。
各通路形成部214a、214bは、それぞれ第一通路220a、220bと第一通路220a、220bに連通する第二通路222a、222bを有する。第二通路222a、222bは、それぞれ第一通路220a、220bに相対して一角度の偏りを呈する。第二可動部206は、縦方向に沿って延伸し、2個のホールド部216a、216bを一体成形する。各ホールド部216a、216bはともに、接合部材224a、224b、接合部材224a、224bに隣り合う当接面226a、226bを有する。第二構成部材210は、係止部227を有し、第二可動部206の一部分に接触するために用いる。
【0062】
連結装置200は、
図25、及び、
図26に示すように、好ましくは、駆動装置228さらに有する。連結装置200は、第二構成部材210に取り付けられる。
駆動装置228は、駆動部材230、及び、接合部材232を有する。
駆動部材230、及び、接合部材232はともに、それぞれ第一枢接部材233a、233bにより、第二構成部材210に枢接される。
駆動部材230は、第一接触部234を有する。
接合部材232は、連動部236、及び、第二接触部238を有する。
連動部236は、駆動部材230に可動するように連接し、第二接触部238は、第二可動部206に対応する。具体的には、接合部材232は、孔239aを有し、軸部材239bが挿通されている。軸部材239bは、可動可能なよう孔239aを挿通され、駆動部材230に枢接している。しかしながら、これに限定するものではなく、噛み合い接合或いは係合接合でも良い。
【0063】
図26に示すように、突出部材212、及び、軸部材218が第二可動部206の第二通路222a、222bにそれぞれ対応するとき、第二可動部206はベース202に相対し、一時的に第一位置P1となる。この状態で、第二可動部206は、ベース202に相対して傾斜する。一方、駆動部材230の第一接触部234の一部は、第二構成部材210の前端を超過し、しかも接合部材232の第二接触部238は第二可動部206に隣り合う。
【0064】
図27に示すように、本実施形態では、2個の第一構成部材240を取り付けることができる。2個の第一構成部材240の配置は、一実施形態と同様である。2個の第一構成部材240は、それぞれ補助部242などを有する。
【0065】
本実施形態では、連接部材244により2個の第一構成部材240を連接する。
2個の第一構成部材240を取り付ける際には、2個の第一構成部材240を方向Dに移動させる。
図27に示すように、方向Dに移動させる過程において、2個の第一構成部材240の補助部242は、第二可動部206の当接面226a、226bを押す。一方、2個の第一構成部材240の間の連接部材244は、駆動部材230の第一接触部234を押して動かす。これにより、接合部材232は駆動部材230に反応して回転する。
こうして、接合部材232の第二接触部238は、第二可動部206を押して移動させる。第二構成部材210の係止部227により、第二可動部206の一部分は接触するため、取り付け過程のサポート効果はより安定する。
【0066】
図28に示すように、第一構成部材240の補助部242が、方向Dに第二可動部206の当接面226a、226bを押すときには、第二可動部206は第一位置P1から方向Dへと第二位置P2まで移動する。これにより、突出部材212、及び、軸部材218は、それぞれ第二可動部206の第一通路220a、220bに対応する。この状態では、第二可動部206は、ベース202に相対した傾斜を解消し、第二可動部206には、2個の第一構成部材240が取り付けられる。
本実施形態では、2個の第一構成部材240は、補助部242により、第二可動部206の接合部材224a、224bに嵌着するように取り付けられる(第二可動部と第一可動部の詳細な動作原理に関しては、
図8、
図9、
図10、及び、
図11を参照されたい。)。
【0067】
前述した本発明の実施形態は本発明を限定するものではなく、よって、本発明により保護される範囲は特許請求の範囲を基準とする。