【実施例】
【0019】
以下に、実施例、比較例及び試験例を挙げ、本発明を更に詳細に説明する。
【0020】
実施例1
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
ステアリン酸マグネシウム 1.25g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0021】
実施例2
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 1.00g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0022】
実施例3
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
軽質無水ケイ酸(商品名:アドソリダー101) 1.25g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0023】
実施例4
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア−350) 1.25g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0024】
実施例5
硫酸マグネシウム 5.00g
粉末還元麦芽糖水アメ 20.00g
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア−350) 1.00g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0025】
実施例6
硫酸マグネシウム 5.00g
D−マンニトール 20.00g
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア−350) 1.00g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0026】
実施例7
硫酸マグネシウム 5.00g
エリスリトール 20.00g
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア−350) 1.00g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0027】
実施例8
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 25.00g
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア−350) 2.00g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0028】
実施例9
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 25.00g
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア−350) 1.50g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0029】
実施例10
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 25.00g
軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア−350) 1.00g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0030】
比較例1
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
含水二酸化ケイ素(商品名:アドソリダー102) 1.00g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0031】
比較例2
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
ケイ酸カルシウム 0.30g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0032】
比較例3
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
タルク 1.25g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0033】
比較例4
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
トウモロコシデンプン 1.25g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0034】
比較例5
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
バレイショデンプン 1.25g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0035】
比較例6
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
マクロゴール−4000 1.20g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0036】
比較例7
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
マクロゴール−6000 0.75g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0037】
比較例8
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
ショ糖脂肪酸エステル(グレード:S−1670) 0.60g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0038】
比較例9
硫酸マグネシウム 5.00g
D−ソルビトール 20.00g
ショ糖脂肪酸エステル(グレード:J−1805) 0.60g
上記成分を30号篩にて篩過した後、ビニール袋にて混合し、固形製剤を得た。
【0039】
試験例1 固結評価試験
(1)方法
実施例1〜10及び比較例1〜9で調製した固形製剤を用い、ガラスビン(2K)に封入、金属キャップにて密栓した。各試料を50℃で3時間放置した後、ビンを逆さまにした際に粉体が落下するか否かで固結状況を確認した。評価基準を以下に示した。
固結状況(○:固結せずガラスビン内で粉体が落下。×:固結してガラスビン内で粉体が落下しなかった。)結果を下表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
(2)結果
表1より、比較例1〜9では固形製剤が固結してしまい、医薬品に用いる組成物としては適当ではないと考えられる。
一方、実施例1〜10では、固結は確認されず、医薬品に用いる組成物として十分に機能することが窺われる。
(3)考察
試験例1の結果より、比較例1〜9の組成物に比し、実施例1〜10の組成物では、固結が抑制され、安定な固形製剤を提供できると考えられる。