(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態であるオーダシステムの概略の構成の例を示すブロック図である。
図1に示すように、オーダシステムは、インターネット等のネットワークN1を介して店舗S内のサーバf1と接続されたASP(アプリケーションサービスプロバイダ)用コンピュータg1を備える。ASP用コンピュータg1は、チェーン店舗(本実施形態では店舗Sのみを示す)の情報を統合的に管理する。また、店舗S内において、オーダシステムは、ペン型スキャナa1n(nは、1〜Nの整数)と、プリンタ/クレイドルb1n(nは、1〜Nの整数)と、レジc1と、呼出表示器d11,d12と、キッチンモニタe11,e12と、サーバf1と、キッチンプリンタh1とを備える。
【0011】
サーバf1は、店舗Sへの来店客(顧客)からの注文の内容を表す注文情報(オーダファイルの情報)を処理するとともに、各種ファイル等(例えば、メニューファイル)を記憶し管理する。例えば、サーバf1は、店舗Sの事務室等(バックヤード)に設置される。サーバf1は、ネットワークの通信機能を有する。例えば、サーバf1は、店舗S内に敷設されたローカルエリアネットワーク(Local Area Network;LAN)を介して、レジc1、呼出表示器d11,d12、キッチンモニタe11,e12、およびキッチンプリンタh1と、通信可能に接続されている。
【0012】
ペン型スキャナa1n(注文受付部)は、販売商品を示すメニューコードおよび注文の入力を制御するファンクションコードが複数記録されたメニューからコードを読み取り、読み取ったコードに基づく注文情報を生成する。メニューは、ブック(冊子)、シートいずれの形態であってもよい。また、メニューは、表示装置(例えば、液晶表示装置)のメニュー画面であってもよい。
【0013】
また、ペン型スキャナa1nは、無線通信によりレジc1と通信可能である。すなわち、ペン型スキャナa1nは、注文情報をレジc1に送信する第1の送信部を備える。また、ペン型スキャナa1nは、プリンタ/クレイドルb1nの紙媒体の残量がニアエンドであることを示すニアエンドコードと、ニアエンドの検出回数を示す情報(回数情報)とをレジc1から受信する第1の受信部を備える。ペン型スキャナa1nは、ニアエンドコードと回数情報とを第1の受信部で受信した場合、そのニアエンドコードと回数情報とに基づく注文情報を生成する。
【0014】
プリンタ/クレイドルb1n(注文情報出力部、顧客側印刷部)は、ペン型スキャナa1nが生成した注文情報を識別する識別情報である呼出番号を紙媒体に印刷して得た引換券を出力する。以下の説明において、プリンタ/クレイドルb1nが引換券を出力することを、引換券を発行すると記載する場合がある。プリンタ/クレイドルb1nは、通信線によってレジc1と通信可能に接続されている。例えば、この通信線は、USB(Universal Serial Bus)、またはLANである。
【0015】
プリンタ/クレイドルb1nは、紙媒体の残量のニアエンドを検出する検出部を備える。紙媒体の残量のニアエンドとは、紙媒体において印刷可能な用紙の残量が残り少なくなった状態のことである。検出部は、印刷の前段階(例えば、印刷の直前)において、紙媒体の残量がニアエンドであるか否かを判定する。プリンタ/クレイドルb1nは、検出部が紙媒体の残量のニアエンドを検出した場合、当該プリンタ/クレイドルb1nが有する紙媒体の残量がニアエンドであることを表すニアエンド情報をレジc1に送信する。例えば、ニアエンド情報は、プリンタ/クレイドルb1nの識別情報(プリンタ識別情報)と、検出部によるニアエンドの検出回数を示す情報(回数情報)とを含む。プリンタ/クレイドルb1nは、紙媒体が交換された際に、検出回数を“0(ゼロ)”にリセットする。
【0016】
また、プリンタ/クレイドルb1nには、ペン型スキャナa1nを装着する装着口が設けられている。例えば、ペン型スキャナa1nがこの装着口に装着されると、プリンタ/クレイドルb1nは、ペン型スキャナa1nのバッテリの充電を行う。
【0017】
レジc1(精算処理部)は、プリンタ/クレイドルb1nが発行した引換券に印刷された呼出番号を読み取り、この呼出番号が示す注文情報に対する精算処理を実行する。例えば、レジc1は、USB通信機能および無線通信機能を有する。すなわち、レジc1は、ペン型スキャナa1nが無線により送信した注文情報を受信する第2の受信部を備える。また、レジc1は、ペン型スキャナa1nに無線送信可能な第2の送信部を備える。レジc1は、プリンタ/クレイドルb1nからニアエンド情報を受信すると、ニアエンド情報に基づいて、ニアエンドを示すニアエンドコードと、ニアエンドの検出回数を示す情報とを、第2の送信部からプリンタ識別情報に対応するペン型スキャナa1nに送信する。
【0018】
呼出表示器d11,d12は、店員による操作によってキッチンモニタe11,e12から呼出番号が送信されると、その呼出番号を取得して表示する。
【0019】
オーダシステムは、レジc1の第2の受信部で受信した注文情報を出力する出力部を備える。すなわち、出力部は、キッチンモニタe11,e12およびキッチンプリンタh1を含む。
キッチンモニタe11,e12は、レジc1の第2の受信部で受信した注文情報に基づく調理指示情報を表示する。調理指示情報には、例えば、呼出番号、品名、注文数、および状態が含まれる。また、キッチンモニタe11,e12は、タッチパネルを備える。調理が完了した後、店員によってキッチンモニタe11,e12に表示された呼出番号(グラフィカルユーザインターフェース;GUI)がタップされると、そのタップされたキッチンモニタは、そのGUIに対応する呼出番号を呼出表示器d11,d12に送信する。
キッチンプリンタh1(店員側印刷部)は、レジc1の第2の受信部で受信した注文情報に基づく調理指示を示す情報を紙媒体に印刷して得た注文票である調理指示伝票を出力する。例えば、キッチンプリンタh1は、プリンタ/クレイドルb1nが引換券を発行すると、その注文情報に基づく調理指示伝票を発行する。
【0020】
図2は、店舗Sの概略のレイアウトの例を示す図である。
図2に示すように、店舗Sには、店員A1〜A4が販売商品の調理を行う厨房エリアと、顧客C1〜C6がペン型スキャナa1nで注文を行ったり商品の引き渡しを待ったりする客側エリアとの間に、カウンタ台K1が設けられている。
図2において、メニューM1n、ペン型スキャナa1n、およびプリンタ/クレイドルb1nは、注文情報を生成するための注文入力セットSn(組)である。例えば、符号S1を付した一点鎖線で囲まれた、メニューM11、ペン型スキャナa11、およびプリンタ/クレイドルb11は、一つの注文入力セットである。なお、本実施形態では、各一つの、メニューM1n、ペン型スキャナa1n、およびプリンタ/クレイドルb1nを、一つの注文入力セットとしているが、これに限らず、例えば、一つの注文入力セットにメニューが複数あってもよいし、ペン型スキャナが複数あってもよい。
【0021】
図2は、カウンタ台K1の符号K11を付した破線で囲まれた領域に、複数の注文入力セットS1〜Snが配置され、その隣に一台のレジc1が配置された様子を示している。つまり、
図2は、顧客が注文の入力を行う注文入力セットS1〜Snと、商品の精算処理を行うレジc1と、が別々の筐体であることを示し、また、レジc1の数と比較して注文入力セットS1〜Snの数が多いことを示している。なお、
図2のような配置により、顧客C1〜C6と店員A1〜A4とは、互いに近くに位置することになる。これにより、例えば、注文入力セットS1〜Snでの入力方法等について不明な点がある場合、顧客は、容易に店員に問いかけることができる。よって、このような配置により、顧客が操作方法を分からずに誤った注文をして調理完了後の注文を取消す等の不要なトラブルを、未然に防止することができる。
【0022】
また、
図2において、キッチンモニタe11,e12は、大型の表示装置(例えば、26インチの液晶表示装置)であり、厨房エリア内の店員A1〜A4がその表示内容を見易いように、天井近傍の高い位置に設置されている。
また、
図2において、呼出表示器d11,d12は、大型の表示装置(例えば、26インチの液晶表示装置)であり、客側エリア内の顧客C1〜C6がその表示内容を見やすいように、天井近傍の高い位置に設置されている。
また、
図2において、キッチンプリンタh1は、厨房エリア内の店員A1〜A4によって操作され易い場所に設置されている。
【0023】
図3は、本実施形態における複数の注文入力セットSnの概略の斜視図である。
図3は、
図2の領域K11に相当し、4個の注文入力セットSn(n=1から4の整数)を示している。
図3において、プリンタ/クレイドルb1nには、ペン型スキャナa1nを装着する装着口(例えば、プリンタ/クレイドルb12には装着口b111)が設けられている。また、
図3は、例えば、プリンタ/クレイドルb11の装着口に、ペン型スキャナa11が装着されていることを示している。また、
図3は、ペン型スキャナa12は使用状態にあり、プリンタ/クレイドルb12の装着口b111に何も装着されていないことを示している。例えば、注文入力セットS2を利用する顧客は、メニューM12に記載された販売商品を選び、その商品名が記載された領域のメニューコードをペン型スキャナa12で読み取らせる。なお、プリンタ/クレイドルb1nには、表示部(例えば、プリンタ/クレイドルb12には表示部b105)が設けられている。また、プリンタ/クレイドルb1nの上部には、印刷した引換券T1nを排出する排出口が設けられている。
【0024】
図4は、本実施形態におけるペン型スキャナa1nの電気的な内部構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit) a101は、ペン型スキャナa1nの各部を制御する中央処理装置であり、ROM(Read Only Memory) a102からプログラムをロードして実行する。ROM a102は、CPU a101が実行する各種のプログラムを記憶する記憶部である。RAM(Random Access Memory) a103は、メニューファイル、音声ファイル等を記憶するファイル記憶エリアを有する記憶部である。コードリーダa104は、メニューM1nに記録(印刷)されているメニューコードやファンクションコード等の各種コードを赤外線により読み取る光学式読取部である。コードリーダa104は、ペン型スキャナa1nのペン先端部分に設けられている。コードリーダa104を、メニューM1nにおいてコードが印刷された領域に当てる、あるいはその領域をなぞることによって、当該領域に印刷されているコードが入力される。
【0025】
音声合成回路a105は、RAM a103から読み出された音声ファイルの音声データを信号処理してスピーカa106へ出力する信号処理回路である。コードリーダa104から入力されたメニューに関する音声データが音声合成回路a105によって音声出力されることにより、スピーカa106からメニューの案内情報としての音声が発生する。無線通信部a107は、レジc1との間で注文情報の無線通信(例えば、近距離無線通信)を行う通信装置である。USBインタフェースa108は、プリンタ/クレイドルb1nへの装着時に装着口b111の奥に設けられたUSBコネクタと接続されて、RAM a103内の音声データを更新するための通信を行う通信インタフェースである。バッテリa109は、ペン型スキャナa1nの各部へ電力を供給する充電式の内蔵電池である。バッテリa109は、ペン型スキャナa1nのプリンタ/クレイドルb1nへの装着により充電される。バッテリa109の電池残量は、LED(Light Emitting Diode)インジケータa110に表示される。
【0026】
図5は、本実施形態におけるプリンタ/クレイドルb1nの電気的な内部構成の例を示すブロック図である。CPU b101は、プリンタ/クレイドルb1nの各部を制御する中央処理装置であり、ROM b102からプログラムをロードして実行する。ROM b102は、CPU b101が実行する各種のプログラムを記憶する記憶部である。RAM b103は、CPU b101が動作時に呼び出し、使用するデータを一時的に記憶する記憶部である。USBインタフェースb104は、ペン型スキャナa1nとの装着時に装着口b111の奥に設けられたUSBコネクタと接続されて、ペン型スキャナa1nが記憶する情報を更新するための通信を行う通信インタフェースである。また、USBインタフェースb104は、レジc1と通信を行う通信インタフェースである。例えば、USBインタフェースb104は、注文情報と、呼出番号をコード化した呼出番号バーコードの情報とを、サーバf1からレジc1を介して受信する。
【0027】
表示部b105は、USBインタフェースb104が受信した注文情報を表示する。例えば、顧客がペン型スキャナa1nで新たなメニューコードを読み取ると、表示部b105には、新たに読み取ったメニューコードの商品の品名が追加して表示される。印刷部a106は、注文情報および呼出番号バーコードの情報を紙媒体に印刷し、引換券T1nとして排出口から出力する。充電回路b107は、装着されたペン型スキャナa1nに電力を供給する。検出部b108は、印刷部b106の紙媒体の残量がニアエンドであるか否かを判定する。つまり、検出部b108は、紙媒体の残量のニアエンドを検出する。例えば、紙媒体がロール状に回巻された記録媒体である場合、検出部b108はロールの外径を計測し、その外径値が閾値以下となったことによってニアエンドを検出する。
【0028】
図6は、本実施形態におけるメニューM1nの例を模式的に示す図である。この図に示すメニューM1nは、例えば、厚紙(シート)にメニュー項目が印刷され、その表面がコーティング加工されたものである。
図6に示すように、メニューM1nには、メニューエリアに各種販売商品の品名とその値段が記載されている。例えば、領域M101には、品名「ハンバーガー」が記載され、その隣に、値段「150円」が記載されている。また、領域M102には、品名「チーズバーガー」が記載され、その隣に、値段「170円」が記載されている。また、メニューM1nには、ファンクションエリアに数字および機能名が記載されている。例えば、破線で囲まれた領域M111には、「0」〜「9」の数字が記載されている。また、領域M111〜M115には、それぞれ、「数確定」、「キャンセル」、「スタッフ呼出」、および「全注文完了」の機能名が記載されている。領域M101,M102,M111〜M115には、目視では理解することができないマーキング方法(例えば、3Dコード)でメニューコードやファンクションコードが印刷されている。これらのコードは、ペン型スキャナa1nによって読み取られる。
【0029】
例えば、ペン型スキャナa1nのペン先端部(コードリーダ204)を領域M101に触れさせると、ハンバーガーを示すメニューコードが読み取られる。また、例えば、ペン型スキャナa1nのペン先端部を領域M111の数字「2」が記載された領域に触れさせると、数値「2」が入力される。また、例えば、ペン型スキャナa1nのペン先端部を領域M115に触れさせると、全ての注文が完了したことを示す全注文完了コードが読み取られる。ペン型スキャナa1nは、このようにしてコードを読み取って注文情報を生成する。なお、メニューM1nには、各種メニューの写真等の画像も印刷されている(図示せず)。
【0030】
図7は、本実施形態における引換券T1nの例を示す図である。
図7に示すように、破線で囲まれた領域T101には、呼出番号「50」が印字されている。また、破線で囲まれた領域T102には、呼出番号バーコードが印刷されている。また、
図7の引換券T1nには、顧客の注文内容を示す情報が印字されており、例えば、品名「チーズバーガー」を「2個」、および、品名「コーラ」を「2個」が印字されている。さらに、引換券T1nには、合計金額「640円」も印字されている。よって、顧客は、引換券T1nを受け取ってから商品を受け取るまでの間に、精算代金を用意しておくことができる。
【0031】
図8は、本実施形態におけるメニューファイルのデータ構成の例を示す図である。サーバf1は、メニューファイルのマスタファイルを記憶する。サーバf1は、複製したメニューファイルを、レジc1に送信する。メニューファイルを受信したレジc1は、そのメニューファイルを自装置に記憶させるとともに、プリンタ/クレイドルb1nおよびペン型スキャナa1nへ送信する。プリンタ/クレイドルb1nおよびペン型スキャナa1nは、受信したメニューファイルを自装置に記憶させる。
【0032】
図8に示すように、メニューファイルは、商品ごとのメニュー情報を格納する。メニュー情報は、例えば、メニューコード、品名、および値段(価格)の各項目を関係付けて含む。例えば、
図8において、メニューコードが「102」であるメニュー情報は、品名が「チーズバーガー」であり、その値段が「170」円である。また、メニューコードが「999」であるメニュー情報は、品名が「紙交換要求」であり、その値段が「0(ゼロ)」円である。メニューコードが「999」であるメニュー情報は、店員にプリンタ/クレイドルb1nの紙媒体の残量がニアエンドとなっていることを知らせるための情報である。
【0033】
図9は、本実施形態におけるオーダファイルのデータ構成の例を示す図である。サーバf1は、オーダファイルを記憶する。
図9に示すように、オーダファイルは、呼出番号ごとの注文情報を格納する。注文情報は、例えば、呼出番号、メニューコード、注文数、状態、および入力装置IDの各項目を関係付けて含む。呼出番号は、オーダ(注文)の識別情報である。メニューコードは、注文された商品を示す。注文数は、メニューコードが示す商品の注文数である。状態は、オーダの状態を示す。例えば、オーダの状態は、レジc1がオーダを受け付けたことを示す「新規」、キッチンプリンタh1が調理指示伝票を印字して調理が開始されたことを示す「調理中」、調理が完成した商品を顧客に引き渡す際に、レジc1で商品の精算処理を行ったことを示す「精算済」、プリンタ/クレイドルa1nの検出部b108が、紙媒体の残量のニアエンドを1回検出したことを示す「1回目」である。入力装置IDは、ペン型スキャナa1nの識別情報である。
例えば、
図9において、呼出番号が「50」の注文情報は、メニューコードが「102」の商品が「2」個、メニューコードが「201」の商品が「2」個、入力装置ID「1」のペン型スキャナa11からの入力によって注文され、それぞれの状態が「調理中」であること、また、プリンタ/クレイドルb11の検出部b108が、紙媒体の残量のニアエンドを1回検出したことを示している。
【0034】
次に、本実施形態であるオーダシステムの動作について説明する。
図10は、本実施形態であるオーダシステムの処理の手順の例を示すフローチャートである。
ステップS1において、店舗Sに来店した顧客が、空いている注文入力セットS1M(Mは、1〜Nのいずれかの値)の前に行き、ペン型スキャナa1Mをプリンタ/クレイドルb1Mから取り出す。顧客は、メニューM1Mで、商品名、数字、および機能名が記載された領域(例えば、
図6の領域M101,M102,M111〜M115)から所望の領域を選択してペン型スキャナa1Mでなぞる。ペン型スキャナa1Mは、当該領域に印刷されているコードを読み取る。ペン型スキャナa1Mは、コードを読み取るたびに、読み取ったコード、自装置の入力装置ID、および呼出番号を含む注文情報を、レジc1へ無線により送信する。
【0035】
ここで、ペン型スキャナa1Mは、注文情報の呼出番号として、サーバf1が払い出した呼出番号を用いる。なお、ペン型スキャナa1Mは、全ての注文が完了した後(ステップS3:Yesの場合)に呼出番号をリセットし、リセット後に初めてコードを読み取った場合、注文情報の呼出番号として、値がないことを示す“Null(ヌル)”を送信する。レジc1は、受信した注文情報を、LANを介してサーバf1へ送信する。
【0036】
サーバf1は、注文情報をレジc1から受信すると、注文情報の呼出番号が“Null”である場合、新規に呼出番号を払い出す。ここで、払い出す呼出番号は、例えば、オーダファイルの呼出番号のうち最も大きい番号の次の数の番号である。なお、サーバf1は、払い出す呼出番号の範囲を1〜100とし、最も大きい呼出番号が「100」の場合、次の数として「1」を払い出す。サーバf1は、新規に呼出番号を払い出した場合、払い出した呼出番号を注文情報に追加する。一方、受信した注文情報の呼出番号が“Null”でない場合、サーバf1は、この呼出番号の注文情報に、受信した注文情報を追加する。
【0037】
次に、ステップS2において、サーバf1は、ステップS1の処理で注文情報が追加された新たな注文情報を、この注文情報の入力装置IDが示すペン型スキャナa1Mが含まれる注文入力セットSMのプリンタ/クレイドルb1Mへ送信する。プリンタ/クレイドルb1Mは、サーバf1から受信した注文情報を表示する。例えば、プリンタ/クレイドルb1Mは、記憶するメニューファイルに基づいて、注文情報のメニューコードを品名に変換し、変換した品名と注文数とを表示する。
【0038】
次に、ステップS3において、サーバf1は、ステップS1の処理において受信した注文情報のコードが、全注文完了コードであるか否かを判定する。サーバf1は、全注文完了コードであると判定した場合(ステップS3:YES)はステップS4の処理に進め、全注文完了コードでないと判定した場合(ステップS3:NO)はステップS1に戻す。
【0039】
ステップS4において、プリンタ/クレイドルb1Mの検出部b108は、紙媒体の残量のニアエンドを検出したか否かを判定し、ニアエンドを検出した場合(ステップS4:YES)はステップS5の処理に進め、ニアエンドを検出しない場合(ステップS4:NO)はステップS6の処理に進める。
【0040】
ステップS5において、プリンタ/クレイドルb1Mは、当該プリンタ/クレイドルb1Mが有する紙媒体の残量がニアエンドであることを表すニアエンド情報をレジc1に送信する。例えば、ニアエンド情報は、プリンタ/クレイドルb1Mの識別情報(プリンタ識別情報)と、検出部b108によるニアエンドの検出回数を示す情報(回数情報)とを含む。
次に、レジc1は、プリンタ/クレイドルb1Mからニアエンド情報を受信すると、ニアエンド情報に基づいて、ニアエンドを示すニアエンドコードと、ニアエンドの検出回数を示す情報とを、第2の送信部からプリンタ識別情報に対応するペン型スキャナa1Mに送信する。
次に、ペン型スキャナa1Mは、ニアエンドコードと回数情報とを第1の受信部で受信し、そのニアエンドコードと回数情報とに基づく注文情報を生成する。
【0041】
次に、ステップS6において、サーバf1は、ステップS3の処理において判定に用いた呼出番号の注文情報を検索し、検索した注文情報の状態の値を「新規」に更新する。ただし、サーバf1は、注文情報のメニューコードが「999」である場合、状態の値を、回数情報を用いて更新する。
次に、サーバf1は、この注文情報の呼出番号をコード化した呼出番号バーコードの情報を生成する。サーバf1は、状態を更新した注文情報と生成した呼出番号バーコードの情報とを、プリンタ/クレイドルb1Mへ送信する。プリンタ/クレイドルb1Mは、受信した情報を紙媒体に印刷し、引換券T1Mとして出力(発行)する。顧客は、発行された引換券T1Mを受け取る。
【0042】
次に、ステップS7において、サーバf1は、ステップS3の処理において判定に用いた呼出番号の注文情報を、キッチンモニタe11,e12、キッチンプリンタh1、およびレジc1へ送信する。キッチンモニタe11,e12は、受信した注文情報に基づいて、調理指示情報を表示する。調理指示情報には、例えば、呼出番号、品名、注文数、および状態が含まれる。キッチンプリンタh1は、受信した注文情報に基づいて、調理指示伝票を発行する。調理指示伝票には、例えば、呼出番号、品名、注文数、および状態が含まれる。プリンタ/クレイドルb1Mの紙媒体の残量のニアエンドが発生している場合、調理指示情報および調理指示伝票には、品名として紙交換要求を表す情報が含まれる。よって、店員は、キッチンモニタe11,e12に表示される調理指示情報や、キッチンプリンタh1が発行する調理指示伝票を見ることによって、プリンタ/クレイドルb1Mの紙媒体の残量がニアエンドになっていることを知ることができる。
【0043】
なお、レジc1は、店員による発行指示ボタンの押下によって調理指示伝票の発行指示を受け付け、受信して記憶した注文情報に基づいて、調理指示伝票を印刷し発行してもよい。この場合、店員は、調理が完了した商品の精算処理が終わると、次の商品の調理に取りかかるため、レジc1の発行指示ボタンを押下してレジc1に調理指示伝票を発行させる。
【0044】
店員は、調理指示伝票に印刷された商品の調理と品揃えを開始する。また、調理指示伝票に紙交換要求を示す情報が記載されている場合、店員は、紙交換要求を認識する。レジc1は、調理指示伝票を発行したことを示す調理開始情報を、サーバf1に送信する。この調理開始情報には、調理指示伝票の印字に用いた注文情報の呼出番号が含まれる。サーバf1は、受信した調理開始情報に含まれる呼出番号の注文情報をオーダファイルから検索し、検索した注文情報の状態の値を「調理中」に更新する。サーバf1は、状態を更新した注文情報をキッチンモニタe11,e12に送信し、キッチンモニタe11,e12は、受信した注文情報に対応する調理指示情報の状態を「調理中」に更新して表示する。
【0045】
次に、ステップS8において、ステップS7の処理において発行した調理指示伝票に表示された商品の調理と品揃えが完了すると、店員は、キッチンモニタe11,e12に表示された調理指示情報における呼出番号をタップする。ここでは、タップされたキッチンモニタがキッチンモニタe11である場合とする。
【0046】
次に、ステップS9において、キッチンモニタe11は、ステップS8の処理においてタッチを受け付けた呼出番号を、サーバf1を介して呼出表示器d11,d12に送信する。呼出表示器d11,d12は、受信した呼出番号を表示する。
【0047】
次に、ステップS10において、ステップS9の処理において表示した呼出番号を見た顧客は、ステップS6の処理において発行された引換券T1Mをレジc1付近の店員に渡す。店員は、受け取った引換券T1Mに印字されたバーコードを、レジc1に設けられたバーコードリーダを用いて読み取る。レジc1は、バーコードから読み取った呼出番号を含む注文情報要求を、サーバf1に送信する。サーバf1は、受信した注文情報要求に含まれる呼出番号の注文情報をオーダファイルから読み出す。サーバf1は、読み出した注文情報を含む注文情報応答をレジc1に送信する。レジc1は、受信した注文情報応答に含まれる注文情報、および予め記憶するメニューファイルに基づいて、注文された商品の合計金額を算出して表示する。具体的には、レジc1は、注文情報の商品ごとに、メニューコードの値段をメニューファイルから読み出し、読み出した値段に注文情報の注文数を乗算して金額を算出する。レジc1は、算出した商品ごとの金額を、全ての商品について合算する。
【0048】
次に、ステップS11において、店員が顧客から受け取った金額をレジc1にキー入力して会計キーを押下すると、レジc1は、釣銭を算出して表示する精算処理を行う。また、レジc1は会計レシートを発行する。店員は、商品、表示された額の釣銭、および会計レシートを顧客に渡し、商品の精算を終了する。すなわち、レジc1は、注文情報の商品を引き渡す際の精算処理を引換券T1Mに基づいて行う。
【0049】
次に、ステップS12において、レジc1は、ステップS11の処理において精算処理を完了した注文情報の呼出番号を含む精算終了情報を、サーバf1に送信する。サーバf1は、受信した精算終了情報に含まれる呼出番号の注文情報をオーダファイルから検索し、検索した注文情報の状態の値を「清算済」に更新する。また、サーバf1は、受信した精算終了情報に含まれる呼出番号を含む表示削除情報を、呼出表示器d11,d12、およびキッチンモニタe11,e12に送信する。呼出表示器d11,d12は、表示削除情報に含まれる呼出番号の表示を消去し、また、キッチンモニタe11,e12は、表示削除情報に含まれる呼出番号についての調理指示情報の表示を消去する。その後、本フローチャートによる処理を終了する。
【0050】
なお、本実施形態では、ニアエンド情報は、プリンタ/クレイドルb1nの識別情報(プリンタ識別情報)と、検出部によるニアエンドの検出回数を示す情報(回数情報)とを含む例としたが、回数情報を含まなくてもよい。この場合、ニアエンドの検出回数は、キッチンモニタe11,e12に表示されず、また、キッチンプリンタh1が発行する調理指示伝票にも印字されない。
【0051】
また、実施形態において、ペン型スキャナa1nは無線通信を行ったが、これに限らず、有線通信を行ってもよい。また、ペン型スキャナa1nは、プリンタ/クレイドルb1nの機能を有してもよい。これにより、オーダシステムの構成を簡易化することができる。
また、プリンタ/クレイドルb1nは、表示部b105を備えなくてもよい。この場合、例えば、プリンタ/クレイドルb1nは、注文情報を印刷部a106で印字してもよい。また、この場合、例えば、ペン型スキャナa1nが、注文情報に基づく合成音声をスピーカa106から出力してもよい。
【0052】
また、注文入力セットSnの数やレジc1の数は、店舗Sに来店する顧客の人数や店の規模、混雑具合等に合わせて適宜決定すればよい。
また、メニューM1nは、上記実施形態で示した例に限定されず、複数ページあってもよい。また、メニューM1nに記録されるコードは、バーコードや二次元コード等であってもよい。
また、ペン型スキャナa1nは、プリンタ/クレイドルb1nの表示部a105の表示を制御する機能を有してもよい。例えば、ペン型スキャナa1nは、表示部a105に表示された商品の一覧をスクロールして表示させる機能を有してもよい。また、このスクロールさせて表示させることを示すファンクションコードがメニューM1nに記録され、ペン型スキャナa1nは、このファンクションコードを読み取って表示部a105に表示された商品の一覧をスクロールして表示させてもよい。これにより、注文情報の商品数が多くて商品の一覧を表示部a105に一度に全て表示できない場合であっても、スクロールさせることにより商品の一覧を全て確認することができる。
【0053】
また、メニューM1nに、全注文完了コードに代えて、引換券T1nを発行することを示す引換券発行コードを記録させて兼用させてもよい。
また、キッチンモニタをタッチパネル式にして、表示中の新規の注文をタッチするとその状態を調理中に変更できるようにしてもよい。
【0054】
また、調理指示伝票の発行は行わず、キッチンモニタe11,e12に新しい呼出番号が表示された際に、店員が「○○番(表示された呼出番号)の呼出番号を担当します」と宣言するようにしてもよい。または、厨房内に1〜100番までのカードを用意し、店員がキッチンモニタe11,e12に表示された呼出番号の中で最も小さい番号を取って、注文の商品の調理を担当し、調理した商品の精算処理まで終了するとカードを元に戻すようにしてもよい。
【0055】
また、注文入力セットSnのプリンタ/クレイドルb1nを、180°水平方向に回動可能にすることで、全セットの内1セットを店員が入力できるようにし、入力操作が難しい顧客にも対応できるようにしてもよい。
【0056】
検出部b108は、媒体のニアエンドだけでなく、印刷部b106がインクジェット方式である場合のインクのニアエンドやサーマルヘッド式である場合のヘッドの寿命(エラー)等、消耗品のエラーを検出してもよい。また、プリンタ/クレイドルb1nが商用電源に接続されない可搬タイプである場合、検出部b108は、電池の残量のニアエンドを検出してもよい。これらのニアエンドやエラーをニアエラーと呼ぶ。
【0057】
以上、詳述したように、実施形態であるオーダシステムは、所定のニアエラーを検出する検出部b108と、少なくとも販売商品のコードに基づく注文情報を出力するとともに、検出部b108がニアエラーを検出した場合に、ニアエラーを示すコード情報を含む注文情報を出力する注文情報出力部と、を備える。
この構成によれば、顧客側に設置された装置におけるニアエラーを、顧客に知られることなく店員(管理者)に知らせることができる。
【0058】
また、実施形態であるオーダシステムは、紙媒体の残量のニアエンドを検出する検出部b108と、少なくとも販売商品のコードが記録されたメニューM1nからコードを読み取ってコードに基づく注文情報を生成し、検出部b108が紙媒体の残量のニアエンドを検出した場合に、ニアエンドを示すニアエンドコードに基づく注文情報を生成するペン型スキャナa1Mと、ペン型スキャナa1nが生成した注文情報を識別する呼出番号を紙媒体に印刷して得た引換券T1nを出力するプリンタ/クレイドルb1nと、ペン型スキャナa1nが生成した注文情報を送信する第1の送信部と、第1の送信部が送信した注文情報を受信する第2の受信部と、第2の受信部が受信した注文情報を出力する出力部と、プリンタ/クレイドルb1Mが出力した引換券に印刷された呼出番号を読み取り、呼出番号が示す注文情報に対する精算処理を実行するレジc1と、を備える。
この構成により、顧客側に設置されたプリンタ/クレイドルb1nの紙媒体の残量のニアエンドを、出力部から注文情報として出力することができる。よって、実施形態であるオーダシステムによれば、プリンタ/クレイドルb1nの紙媒体の残量のニアエンドを、顧客に知られることなく、店員(管理者)に知らせることができる。
【0059】
また、実施形態であるオーダシステムにおいて、ペン型スキャナa1nは、検出部b108が紙媒体の残量のニアエンドを検出した場合に、ニアエンドを示すニアエンドコードとニアエンドの検出回数を示す情報とに基づく注文情報を生成するようにしてもよい。
この構成により、何回目のニアエンドであるかを店員(管理者)に知らせることができる。初回のニアエンドが発生してからも、実際には、何回かは紙媒体を交換せずにそのまま引換券T1nを発行することができるため、店員は、時間の余裕をもって、紙媒体の交換作業を行うことができる。
【0060】
また、実施形態であるオーダシステムにおいて、出力部は、キッチンプリンタh1を有し、キッチンプリンタh1に、受信した注文情報を紙媒体に印刷して得た調理指示伝票を出力させてもよい。
【0061】
また、実施形態であるオーダシステムにおいて、出力部は、キッチンモニタe11,e12を有し、キッチンモニタe11,e12に、受信した注文情報を表示させてもよい。
【0062】
また、実施形態であるオーダシステムは、ペン型スキャナa1nとプリンタ/クレイドルb1nとの注文入力セットSnを複数具備し、セルフオーダ式、つまり、顧客の操作によって注文情報を受け付けて、その引換券T1nを顧客に対して発行する。また、オーダシステムでは、レジc1で注文情報の商品を引き渡す際の精算処理を引換券T1nに基づいて行う。これにより、オーダシステムでは、注文入力セットSnを増やすことで、店員や高価なレジc1を増やすことなく、注文の待ち時間を削減して待ち行列を減らすことができ、また、受け付けることができる注文の入力数を増やすことができる。具体的には、顧客はメニューを見ながら注文する販売商品を選択し、この選択にかかる時間(注文の待ち時間)は精算処理にかかる時間より長い。実施形態のように、注文入力処理(注文入力セットSn)と精算処理(レジc1)とを分けて、精算処理より時間がかかる注文入力処理は注文入力セットSnを増して処理能力を上げ、注文入力処理より時間がかからない精算処理はレジc1で行う。これにより、注文の待ち時間を削減して待ち行列を減らすことができ、また、受け付けることができる注文の入力数を増やすことができる。
【0063】
また、実施形態によれば、ペン型スキャナa1nは、メニューM1nからコードを読み取って注文情報を生成するだけの簡易な構成であり、例えば、従来のレジ等の入力装置と比較して、多数のキーやドロアがなく安価に製造することができる。また、ペン型スキャナa1nは、簡易な構成であるため、小型化することができ、従来の入力装置と比較して、容易に移動および使用をすることができる。
【0064】
また、実施形態によれば、プリンタ/クレイドルb1nは、ペン型スキャナa1nがメニューM1nから全注文完了コードを読み取ると引換券T1nを発行するので、引換券T1nの発行を指示するキーをペン型スキャナa1nやプリンタ/クレイドルb1nに設ける必要をなくすことができる。また、メニューコードと注文完了コードとがメニューM1nに記録されているので、商品の指定キーと注文完了キーとが別装置に分かれる場合と比較して、操作を分かり易くすることができる。
【0065】
また、実施形態によれば、厨房エリアと客エリアの間のカウンタ台K1上に、注文入力セットSnを配置したので、ペン型スキャナa1nを操作する顧客と店員との位置が近く、顧客が店員に気軽に問いかけることができ、顧客が操作方法を分からずに誤った注文をして調理完了後の注文を取消す等不要なトラブルを未然に防止することができる。
【0066】
なお、本実施形態におけるプリンタ/クレイドルb1nは、顧客により操作(例えば、タッチパネル操作)される券売機にも適用できる。
【0067】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
[付記1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様であるオーダシステムは、所定のニアエラーを検出する検出部と、少なくとも販売商品のコードに基づく注文情報を出力するとともに、前記検出部が前記ニアエラーを検出した場合に、前記ニアエラーを示すコード情報を含む注文情報を出力する注文情報出力部と、を備える。
[付記2]上記[付記1]記載のオーダシステムにおいて、前記注文情報出力部が出力した注文情報を識別する識別情報を紙媒体に印刷して得た引換券を出力する顧客側印刷部、を更に備える。
[付記3]上記[付記2]記載のオーダシステムにおいて、前記顧客側印刷部が出力した引換券に印刷された識別情報を読み取り、前記識別情報が示す注文情報に対する精算処理を実行する精算処理部、を更に備える。
[付記4]上記[付記1]から[付記3]いずれか一項記載のオーダシステムにおいて、前記注文情報出力部は、前記検出部がニアエラーを検出した場合に、前記ニアエラーを示すコード情報とニアエラーの検出回数を示す情報とに基づく注文情報を生成する。
[付記5]上記の課題を解決するため、本発明の一態様であるオーダ方法は、検出部が、所定のニアエラーを検出する検出ステップと、注文情報出力部が、少なくとも販売商品のコードに基づく注文情報を出力するとともに、前記検出ステップにおいて前記ニアエラーが検出された場合に、前記ニアエラーを示すコード情報を含む注文情報を出力する注文情報出力ステップと、を有する。