特許第6394199号(P6394199)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6394199画像送信装置、画像送信方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6394199
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】画像送信装置、画像送信方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20180913BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20180913BHJP
   H04N 5/76 20060101ALI20180913BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20180913BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20180913BHJP
【FI】
   H04N1/00 127Z
   H04N5/91 L
   H04N5/76 B
   H04N5/91 Z
   H04N5/225 F
   H04N1/00 C
【請求項の数】17
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2014-177994(P2014-177994)
(22)【出願日】2014年9月2日
(65)【公開番号】特開2016-52093(P2016-52093A)
(43)【公開日】2016年4月11日
【審査請求日】2017年8月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】山田 卓也
【審査官】 花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−006355(JP,A)
【文献】 特開2011−087221(JP,A)
【文献】 特開2007−074289(JP,A)
【文献】 特開2004−165847(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04N 5/76 − 5/775
5/80 − 5/907
H04N 5/91 − 5/956
H04N 5/222− 5/257
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を取得する画像取得手段と、
操作手段に対する一括送信操作を検出する操作検出手段と、
前記画像取得手段により逐次取得される画像が追加されるとともに、各画像の外部への送信状況が管理される所定の画像グループについて、前記操作検出手段により一括送信操作が検出された場合に、当該画像グループ内で外部へ未送信である画像を一括して外部に送信する一括送信手段と、
前記所定の画像グループ内で外部へ未送信である画像の中から前記一括送信手段による外部への送信の対象とならない非送信対象画像を選択する選択手段と、
前記操作検出手段により一括送信操作が検出された状況に応じて、前記選択手段が前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる制御手段と、
を備えることを特徴とする画像送信装置。
【請求項2】
前記制御手段は、逐次画像が追加される前記所定の画像グループに対して前記一括送信操作が検出された回数またはタイミングに応じて、前記選択手段が前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像送信装置。
【請求項3】
前記一括送信手段は、前記選択手段により選択された前記非送信対象画像と、以前の一括送信操作に応じて外部への送信済み画像の両方を除く複数の画像を、今回以降の一括送信操作に応じて一括して外部に送信する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像送信装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記所定の画像グループに対して、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が最初に検出された場合には、当該一括送信操作のタイミングに基づいて前記非送信対象画像を新たに選択し、
前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、新たに非送信対象画像を追加することなく、最初の一括送信操作に応じて特定された非送信対象画像を2回目以降の一括送信操作でも非送信対象画像のままとする、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像送信装置。
【請求項5】
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、非送信対象画像と送信済み画像を除く全ての画像を一括して外部に送信する、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像送信装置。
【請求項6】
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、非送信対象画像と送信済み画像を除く全ての画像を、所定数を限度として一括して外部に送信する、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像送信装置。
【請求項7】
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が検出された場合に、その一括送信操作のタイミングに基づいて、今回および次回以降の一括送信操作でも送信されない非送信対象画像と、今回の一括送信操作で送信する第1送信対象画像と、今回の一括送信操作では送信しないが、次回以降の一括送信操作で送信する第2送信対象画像とに分類する、
ことを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の画像送信装置。
【請求項8】
前記所定の画像グループ内の外部への送信済みの画像の中で最後に撮影された画像を識別可能な所定情報を、前記所定の画像グループの送信管理情報として記憶する記憶手段を備え、
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が検出された場合に、前記記憶手段に記憶される前記送信管理情報で識別される画像よりも後に撮影された複数の画像を外部に一括送信するとともに、当該一括送信に応じて前記送信管理情報を更新することにより、前記非送信対象画像と外部への送信済み画像の両方を除く複数の画像の一括送信を制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像送信装置。
【請求項9】
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が検出された場合に、前記所定の画像グループに対して所定の初期データが記憶されている場合に、1回目の一括送信操作であると判断する、
ことを特徴とする請求項に記載の画像送信装置。
【請求項10】
前記送信管理情報は、前記記憶手段のフォーマット時に初期化される、
ことを特徴とする請求項に記載の画像送信装置。
【請求項11】
複数の記憶手段がある場合には、当該複数の記憶手段毎に異なる画像グループを管理する、
ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像送信装置。
【請求項12】
前記複数の記憶手段毎に、異なる複数の送信先の送信管理情報を記憶管理する、
ことを特徴とする請求項11に記載の画像送信装置。
【請求項13】
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が最初に検出された場合には、当該一括送信操作の行われた日より前に撮影された画像を非送信対象画像として特定する、
ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の画像送信装置。
【請求項14】
前記画像取得手段は、撮影手段により撮影して得られた撮影画像を取得し、
前記所定の画像グループは、撮影順を示す番号を含むファイル名で前記撮影画像が管理される画像グループであり、過去に送信済みの画像の中で最も大きい番号を送信管理情報として当該画像グループに対応付けて記憶し、当該送信管理情報が示す番号よりも大きい番号を含むファイル名の撮影画像を未送信の撮影画像として判断するとともに、未送信の画像を新たに送信する毎に送信管理情報を更新する、
ことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の画像送信装置。
【請求項15】
新たな撮影記録を行う毎に、記録画像のファイル名に含まれる番号部分を増加させていく所定の記録管理手法を用いる、
ことを特徴とする請求項14に記載の画像送信装置。
【請求項16】
操作手段と、一括送信手段と、を備える画像送信装置で実行される画像送信方法であって、
画像を取得する画像取得ステップと、
操作手段に対する一括送信操作を検出する操作検出ステップと、
前記画像取得ステップにより逐次取得される画像が追加されるとともに、各画像の外部への送信状況が管理される所定の画像グループについて、前記操作検出ステップにより一括送信操作が検出された場合に、当該画像グループ内で外部へ未送信である画像を一括して外部に前記一括送信手段により送信する一括送信ステップと、
前記所定の画像グループ内で外部へ未送信である画像の中から前記一括送信ステップによる外部への送信の対象とならない非送信対象画像を選択する選択ステップと、
前記操作検出ステップにより一括送信操作が検出された状況に応じて、前記選択ステップが前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像送信方法。
【請求項17】
操作手段と、一括送信手段と、を備える画像送信装置を制御するコンピュータに、
画像を取得する画像取得機能と、
操作手段に対する一括送信操作を検出する操作検出機能と、
前記画像取得機能により逐次取得される画像が追加されるとともに、各画像の外部への送信状況が管理される所定の画像グループについて、前記操作検出機能により一括送信操作が検出された場合に、当該画像グループ内で外部へ未送信である画像を一括して外部に前記一括送信手段により送信する一括送信機能と、
前記所定の画像グループ内で外部へ未送信である画像の中から前記一括送信機能による外部への送信の対象とならない非送信対象画像を選択する選択機能と、
前記操作検出機能により一括送信操作が検出された状況に応じて、前記選択機能が前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像送信装置、画像送信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、取得した画像を外部に、ネットワークを経由して送信することが行われている。画像を外部に送信する際、個別に複数の画像を選択して送信する技術がある(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−197089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような特許文献1に開示される技術では、送信に際して画像を選択しなければならず、ユーザへの負担が大きいという問題があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の画像送信装置は、
画像を取得する画像取得手段と、
操作手段に対する一括送信操作を検出する操作検出手段と、
前記画像取得手段により逐次取得される画像が追加されるとともに、各画像の外部への送信状況が管理される所定の画像グループについて、前記操作検出手段により一括送信操作が検出された場合に、当該画像グループ内で外部へ未送信である画像を一括して外部に送信する一括送信手段と、
前記所定の画像グループ内で外部へ未送信である画像の中から前記一括送信手段による外部への送信の対象とならない非送信対象画像を選択する選択手段と、
前記操作検出手段により一括送信操作が検出された状況に応じて、前記選択手段が前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る撮像装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態における一括送信の概要について説明する模式図である。
図3図1の撮像装置の機能的構成のうち、一括送信処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図4図3の機能的構成を有する図1の撮像装置が実行する一括送信処理の流れを説明するフローチャートである。
図5】一括送信処理のうち、初回送信番号設定処理の流れを説明するフローチャートである。
図6】一括送信処理のうち、ファイル送信処理の流れを説明するフローチャートである。
図7図3の機能的構成を有する図1の撮像装置が実行するファイル追加処理の流れを説明するフローチャートである。
図8】第2の実施形態における一括送信の概要について説明する模式図である。
図9】第2の実施形態における一括送信処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
撮像装置1は、例えばデジタルカメラとして構成される。
【0011】
撮像装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、入力部17と、出力部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
【0012】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0013】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0014】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、入力部17、出力部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
【0015】
撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
【0016】
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0017】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
このような撮像部16の出力信号を、以下、「撮像画像のデータ」と呼ぶ。撮像画像のデータは、CPU11等に適宜供給される。
【0018】
入力部17は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部19は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワーク(例えば、Wi−fi)を介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
【0019】
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
【0020】
このように構成される撮像装置1においては、ユーザが通信接続、送信先の設定、送信対象のファイルの選択を行わなくても、ファイル送信を一括に外部に行うことができる機能を有する。また、撮像装置1においては、ファイルの送信に際して、例えば、送信指示をした日等の特定のイベントを判断して、送信対象を自動で選択することができる。
【0021】
図2は、本実施形態における一括送信の概要について説明する模式図である。
図2の例では、一括送信指示があった日を送信のイベントとしており、一括送信指示があった日に撮影された画像を一括送信するように構成される。
【0022】
本実施形態においては、以下のルールで一括送信が行われる。
最初(初回)に一括送信操作が行われた場合と、2回目以降に一括送信操作が行われた場合とで、未送信の画像の中から一括送信の対象となる送信対象画像と一括送信の対象とならない非送信対象画像を選択する選択基準が異なる。即ち、最初に一括送信操作が行われた時は、未送信の画像の中で、その日に撮影された全ての画像を送信対象画像とし、昨日以前に撮影された画像を非送信対象画像とする(送信対象画像とするか非送信対象画像とするかが未選択の画像の中で、一括送信指示があった日に撮影された全ての画像を新たに送信対象画像とし、一括送信指示があった日以前に撮影された画像を新たに非送信対象画像とする)。
また、2回目以降の一括送信操作が行われた時は、以前の一括送信操作時に非送信対象画像として選択された画像は非送信対象画像のままとし、それ以外の未送信の画像の全て(その日に撮影された画像と昨日以前に撮影された画像を含む全て)を新たな送信対象画像とする(送信対象画像とするか非送信対象画像とするかが未選択の画像の全てを新たに送信対象画像とする)。
一括送信操作が行われた時には、送信対象画像を撮影順に所定数を限度に一括して送信し、送信した画像を送信済み画像とし、送信されなかった画像を未送信画像とする。
つまり、送信対象画像は、今回または次回以降の一括送信操作で一括送信される画像であり、非送信対象画像は、今回および次回以降の一括送信操作でも一括送信されない画像である。
【0023】
具体的には、図2の上段に示すように、初回の一括送信指示があった場合に、画像の日付をチェックして、一括送信指示があった日の画像を送信対象画像とする。即ち、一括送信指示があった日以外の日(昨日)の画像は、非送信対象画像となり、最初に実行する場合、日付が今日のものから送信対象とし、昨日以前の画像は非送信対象として切り捨てることになる。
そして、一括送信指示に応じた一括送信を行う場合には、送信対象画像をファイルの番号順(撮影順)に送信しながら、送信したファイルの番号(撮影順にどの位置の画像まで送信したか)を示す情報(以下、「送信管理情報」という。)である送信済み番号を逐次更新していく。
また、図2の中段に示すように、初回の一括送信指示に応じた一括送信が完了した場合には、この一括送信により最後に送信されたファイルの番号(この一括送信によりどの位置の画像まで送信が完了したか)を示す送信済み番号が記憶されて、当該送信済み番号で一括送信の管理がされることになる。したがって、2回目の一括送信指示があった場合には、送信済み番号を参照することで、送信対象を特定することができる。
さらに、図2の下段に示すように、2回目以降の一括送信についても、送信済み番号を参照することで、送信対象を特定することができる。
【0024】
このようなルールの下で、一括送信を管理することで、一括送信条件を満たす一括送信処理を、各画像毎に、「送信対象画像」、「非送信対象画像」、「送信済み画像」、「未送信画像」などのフラグを設けることなく、画像グループ全体で1つの送信管理情報(=送信済み番号)だけを用いて実現することができるようになる。
【0025】
図3は、このような撮像装置1の機能的構成のうち、一括送信処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
「一括送信処理」とは、一括送信操作があった日に取得した画像のみを一括にスマートフォンやサーバ等の外部装置に送信する一連の処理をいう。
【0026】
一括送信処理を実行する場合には、図3に示すように、CPU11において、画像取得部50と、入力操作検出部51と、送信情報取得部52と、送信情報判定部53と、初回送信済番号設定処理部54と、ファイル送信処理部55と、ファイル追加処理部56と、が機能する。
また、記憶部19の一領域には、画像記憶部71と、送信管理情報記憶部72と、が設定される。
【0027】
画像記憶部71には、撮像部16で撮像された撮像画像のデータが記憶される。画像記憶部71に記憶される画像は、DCF(Design rule for Camera File system)の規格でファイル名がDCF番号として連番に付されており、例えば、DCF番号は3桁整数+4桁整数で管理され、新規に追加される画像は、既存のものよりも大きな番号が割り振られる。また、ファイルが削除された場合、次に記憶される画像は、削除されたDCF番号が付されるように構成される。即ち、画像記憶部71に記憶される画像の各々は、DCF規格下において画像グループとして扱われることになる。
【0028】
また、DCF規格下では、操作によって、ファイル構成が変化するために、この対応に以下のルールを適用する。
フォーマット時には、送信済み番号を0に初期化する(送信済み番号を0として新たに記録する)。
また、画像追加時には、記録されている送信済み番号より小さな番号の画像が追加された場合、送信済み番号を追加ファイルの番号−1に置き換える。
また、カメラでは既存のDCF番号よりも小さな番号のファイルが追加されることはないため、通常は追加された画像は、全て未送信で送信済み番号以降の番号が割り振られる。
また、ファイル削除が行われた場合には、送信の画像も未送信の画像も追加されるわけではないので、送信済み番号を変更する必要はない。なお、ファイル削除後、ファイル追加が行われた場合、未送信で送信済み番号以前の番号が割り振られる可能性がある。
【0029】
送信管理情報記憶部72には、例えば、送信する際の規定枚数(本実施形態においては、100枚)、送信済みの画像のDCF番号(以下、単に「送信済み番号」という。)等の送信を管理する情報である送信管理情報が記憶される。
撮像装置1においては、送信済み番号のみを記憶して管理することで、記憶されている画像を、送信済み番号が付された画像及び送信済み番号よりも小さい番号が付された画像を非送信対象画像として管理することができる。また、送信済み番号の次の番号以降の番号が付された画像(本実施形態においては、さらに、同日の画像)を未送信画像とし、さらに、送信済み番号の次の番号を次回送信分の送信対象画像として管理することができるようになる。
【0030】
画像取得部50は、撮像部16から撮像画像や外部から画像を逐次取得する。画像取得部50は、取得した画像を、DCFの規格のファイル名となるように画像記憶部71に記憶させる。画像取得部50は、最後の番号の次の番号を付したファイル名とし、一部画像が削除されている場合には、削除された画像に対応する番号を付したファイル名として画像記憶部71に記憶させる。
【0031】
入力操作検出部51は、入力部17を介したユーザの操作を検出する。具体的には、ユーザによる入力部17への一括送信操作を検出する。
【0032】
送信情報取得部52は、例えば、一括送信操作が行われた日の日付、画像の日付、ファイル名であるDCF番号等の一括送信に係る情報を取得する。
【0033】
送信情報判定部53は、送信に係る情報を判定する。具体的には、送信情報判定部53は、有効な送信済み番号が取得の有無の判定、一括送信の回数の判定、番号(送信済み番号/ターゲット番号)の判定、日付(ファイル日付/ターゲット日付)の判定等を行う。
【0034】
初回送信済番号設定処理部54は、初回送信番号設定処理を実行する。「初回送信番号設定処理」とは、有効な送信済み番号の取得が行えずに、一括送信操作が始めて行われたと判定された際に行われる処理であり、画像の日付から送信済み番号を決定する一連の処理である。この初回送信番号設定処理では、最新の画像の番号を遡って非送信対象画像の番号である送信済み番号を決定する。したがって、初回送信済番号設定処理部54は、画像記憶部71に記憶される各画像について日付のチェック等を行い、非送信対象画像を特定して、送信済み番号を決定する。非送信対象画像が特定されることにより、送信済み番号の次の番号の画像を送信対象画像として特定可能となる。
【0035】
ファイル送信処理部55は、ファイル送信処理を実行する。「ファイル送信処理」とは、送信済み番号に基づいて、予め設定された規定枚数分の画像を複数送信する一連の処理である。このファイル送信処理では、送信済み番号が付与される画像の次の番号が付与される画像を送信対象画像として送信し、規定の枚数になるまで、順次、番号を加えた画像を送信対象画像として送信する。
具体的には、ファイル送信処理部55は、画像記憶部71を参照して、送信済み番号の取得、番号(ターゲット番号/送信済み番号)の設定、日付(ターゲット日付)の設定等を行う。
【0036】
ファイル追加処理部56は、ファイル追加処理を実行する。「ファイル追加処理」とは、画像の削除分に、新たに画像が追加された場合に、送信済み番号の再設定を行う一連の処理である。このファイル追加処理では、追加された画像に付与された番号の1つ前の番号を送信済み番号として設定する。これにより、追加された画像を送信対象画像とすることができるようになる。
【0037】
図4は、図3の機能的構成を有する図1の撮像装置1が実行する一括送信処理の流れを説明するフローチャートである。
一括送信処理は、ユーザによる入力部17への一括送信処理開始の操作により開始される。一括送信処理の開始に際して、画像取得部50により、撮像部16から撮像画像や外部から画像が逐次取得され、画像記憶部71に取得された画像がDCF規格におけるファイル名の命名ルールに従って記憶されている。
【0038】
ステップS11において、入力操作検出部51は、一括送信の操作があったか否かを判定する。
一括送信の操作がない場合には、ステップS11においてNOと判定されて、処理は待機状態となる。
一括送信の操作があった場合には、ステップS11においてYESと判定されて、処理はステップS12に進む。
【0039】
ステップS12において、送信情報取得部52は、送信管理情報記憶部72から送信済み番号を取得する。
【0040】
ステップS13において、送信情報判定部53は、有効な番号(初期設定された0以外の番号)が取得できたか否かを判定する。
有効な番号が取得できた場合には、ステップS13においてYESと判定されて、処理はステップS16に進む。ステップS16以降の処理は、後述する。
有効な番号が取得できなかった場合には、ステップS13においてNOと判定されて、処理はステップS14に進む。
【0041】
ステップS14において、送信情報判定部53は、初回の一括送信操作であると判定する。
【0042】
ステップS15において、初回送信済番号設定処理部54は、初回送信済番号設定処理を実行する。初回送信済番号設定の実行の結果、本日の日付に対応した画像の送信済み番号が決定する。なお、初回送信済番号設定処理の流れについては後述する。
【0043】
ステップS16において、送信情報判定部53は、2回目以降の一括送信操作であると判定する。
【0044】
ステップS17において、ファイル送信処理部55は、ファイル送信処理を実行する。ファイル送信処理の実行の結果、特定の画像から連番の規定枚数分の画像が一括で送信されることになる。その後、一括送信処理は終了する。なお、ファイル送信処理の流れについては後述する。
【0045】
図5は、一括送信処理のうち、初回送信番号設定処理の流れを説明するフローチャートである。
【0046】
ステップS31において、初回送信済番号設定処理部54は、今日の日付(一括送信操作が行われた日付)を取得する。
【0047】
ステップS32において、初回送信済番号設定処理部54は、最新の番号をターゲットに設定する。即ち、初回送信済番号設定処理部54は、画像記憶部71を参照し、最後のDCF番号を有する画像を送信する画像の1つ前の送信済み番号の画像とするターゲットとして設定する。
【0048】
ステップS33において、初回送信済番号設定処理部54は、ターゲットの日付を取得する。即ち、初回送信済番号設定処理部54は、画像記憶部71を参照し、設定したターゲットとなっている画像の日付を取得する。
【0049】
ステップS34において、初回送信済番号設定処理部54は、日付のチェックを行う。
日付のチェックの結果、今日以降の日付である場合には、ステップS34において[今日以降]となり、処理はステップS35に進む。即ち、今日以降の日付である場合には、送信対象となるため、送信済みの番号の画像まで遡るためにステップS35に進む。
【0050】
ステップS35において、初回送信済番号設定処理部54は、1枚前の画像をターゲットに設定する。即ち、初回送信済番号設定処理部54は、画像記憶部71を参照し、現在のターゲットが今日以降の日付であり、送信対象となり得るため、送信済みの番号の画像まで遡るべく、DCF番号が1つ前の画像をターゲットとして設定する。
【0051】
これに対して、日付のチェックの結果、昨日以前の日付である場合には、ステップS34において[昨日以前]となり、処理はステップS36に進む。
また、全ての画像の日付をチェックし終わった(昨日以前の日付の画像が無かった)場合にも、処理はステップS36に進む。
【0052】
ステップS36において、初回送信済番号設定処理部54は、ターゲットの番号を送信済み番号とする。即ち、初回送信済番号設定処理部54は、1枚ずつ画像を遡った結果、送信対象の直前の画像であることが判明したため、当該ターゲットの番号を送信済み番号とする。決定された送信済み番号は、送信管理情報記憶部72に記憶される。
したがって、送信済み番号とされた次の番号以降が一括送信の対象の番号となる。その後、一括送信処理に戻る。
【0053】
図6は、一括送信処理のうち、ファイル送信処理の流れを説明するフローチャートである。
【0054】
ステップS51において、ファイル送信処理部55は、送信管理情報記憶部72に記憶される送信済み番号を取得する。
【0055】
ステップS52において、ファイル送信処理部55は、送信済み番号の次の番号をターゲットに設定する。即ち、ファイル送信処理部55は、送信対象となる送信済み番号の次のDCF番号が付された画像をターゲットに設定する。
【0056】
ステップS53において、ファイル送信処理部55は、ファイルがあるか否かを判定する。即ち、ファイル送信処理部55は、画像記憶部71を参照し、送信済み番号の次のDCF番号が付された画像が記憶されているか否かを判定する。
ファイルがない場合には、ステップS53においてNOと判定されて、一括送信処理に戻る。
ファイルがある場合には、ステップS53においてYESと判定されて、処理はステップS54に進む。
【0057】
ステップS54において、ファイル送信処理部55は、ターゲットのファイルを送信する。即ち、ファイル送信処理部55は、送信対象となる送信済み番号の次のDCF番号が付された画像を送信するように通信部20を制御する。その結果、送信済み番号の次のDCF番号が付された画像は、設定された送信先に送信される。
【0058】
ステップS55において、ファイル送信処理部55は、ターゲットの番号を送信済み番号とする。即ち、ファイル送信処理部55は、送信された画像のDCF番号を送信済み番号とする。
【0059】
ステップS56において、ファイル送信処理部55は、送信管理情報記憶部72を参照して、規定枚数であるか否かを判定する。
規定枚数以内である場合には、ステップS56において[以内]と判定されて、処理はステップS52に戻る。
規定枚数を超える場合には、ステップS56において[超]と判定されて、処理は一括送信処理に戻る。
【0060】
図7は、図3の機能的構成を有する図1の撮像装置1が実行するファイル追加処理の流れを説明するフローチャートである。
ファイル追加処理は、ユーザによる入力部17へのファイル追加処理の操作により開始される。
【0061】
ステップS71において、ファイル追加処理部56は、カメラ操作でのファイル追加があったか否かを判定する。即ち、ファイル追加処理部56は、カメラ操作の結果、画像記憶部71に新たな画像が追加されたか否かを判定する。
ファイル追加がなかった場合には、ステップS71においてNOと判定されて、待機状態となる。
ファイル追加があった場合には、ステップS71においてYESと判定されて、処理はステップS72に進む。
【0062】
ステップS72において、ファイル追加処理部56は、追加ファイルの番号を取得する。即ち、ファイル追加処理部56は、画像記憶部71を参照して、新たに追加された画像のDCF番号を取得する。
【0063】
ステップS73において、ファイル追加処理部56は、送信済み番号と比較する。即ち、ファイル追加処理部56は、送信管理情報記憶部72を参照して、送信済み番号と、取得したDCF番号とを比較する。
送信済み番号と取得したDCF番号との比較の結果、送信済み番号よりも取得したDCF番号が大きい番号であった場合には、ステップS73において[送信済み番号より大]となり、ファイル追加処理は終了する。
送信済み番号と取得したDCF番号との比較の結果、送信済み番号よりも取得したDCF番号が小さい番号であった場合には、ステップS73において[送信済み番号以下]となり、処理はステップS74に進む。
【0064】
ステップS74において、ファイル追加処理部56は、追加ファイルの番号−1を送信済み番号に設定する。即ち、ファイル追加処理部56は、取得したDCF番号から−1した番号を送信済み番号として設定する。設定した送信済み番号は、送信管理情報記憶部72に記憶される。その後、ファイル追加処理は終了する。
したがって、撮像装置1においては、送信済み番号のみを記憶して管理することで、非送信対象画像、未送信画像、送信対象画像として管理することができるようになる。
これにより、フラグを立てて管理した場合に比べて、データ数が膨大だとデータベースを使用した管理が不要になり、データベースを使用するとその分リソースが不要になる。そして、1つの値を管理するだけで、個々のデータにフラグを設定するのと同じ効果を得ることができる。
また、撮影日等の画像の日付の括りで一括送信の画像の範囲を決定するために、ユーザが画像を選択する等の複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0065】
<変形例>
上述の実施形態では、最初の一括送信操作と、2回目以降の一括送信操作とで、未送信の画像の中から送信対象画像と非送信対象画像を選択する選択基準を変えたが、前回の一括送信操作からの経過日数が所定以上(例えば2日)であるか否かで選択基準を変えるように構成してもよい。
また、最後の送信からの経過日数が所定以上であるか否かで選択基準を変えるように構成してもよい。
さらに、最後に送信した画像の撮影日からの経過日数が所定以上であるか否かで選択基準を変えるように構成してもよい。
【0066】
<第2の実施形態>
上述した実施形態では、初回の一括送信と2回目以降の一括送信の画像の選択基準が異なるように構成したが、本実施形態では、最初に一括送信操作が行われた場合と、2回目以降に一括送信操作が行われた場合とで、未送信の画像の中から送信対象画像と非送信対象画像を選択する選択基準が同じように構成される。
なお、以下、本実施形態の説明においては、上述した実施形態と同一の構成等がある場合には、説明を省略する。
【0067】
本実施形態においては、以下のルールで一括送信が行われる。
一括送信操作が行われた時に、その日から過去に遡り、1日以上撮影がない日が挟まれるまでの間に撮影された全ての画像を送信対象画像とし、1日以上撮影がない日が挟まれる以前に撮影された全ての画像を非送信対象画像とする。
【0068】
図8は、第2の実施形態における一括送信の概要について説明する模式図である。
具体的には、図8の上段に示すように、一括送信を指示した日から、画像を取得した日(画像を撮影した日)が連続してある場合には、画像を取得していない日(画像を撮影していない日)までの間の画像が送信対象となって一括送信が行われる。即ち、今日から2日前までの画像が送信対象となる。
また、図8の下段の例に示すように、一括送信を指示した日を挟んで、画像を取得していない日(画像を撮影していない日)があり、その前の日には、画像を取得した日(画像を撮影した日)があるような場合には、一括送信を指示した日のみの画像が送信対象画像であり、それ以前の画像は非送信対象画像となる。即ち、今日の画像が送信対象となり、2日前の画像は非送信対象となる。
【0069】
図9は、第2の実施形態における一括送信処理の流れを説明するフローチャートである。
【0070】
ステップS91において、入力操作検出部51は、一括送信の操作があったか否かを判定する。
一括送信の操作がない場合には、ステップS91においてNOと判定されて、処理は待機状態となる。
一括送信の操作があった場合には、ステップS91においてYESと判定されて、処理はステップS92に進む。
【0071】
ステップS92において、送信情報取得部52は、今日の日付を取得する。
【0072】
ステップS93において、ファイル送信処理部55は、今日の日付をターゲット日付に設定する。
【0073】
ステップS94において、送信情報取得部52は、送信管理情報記憶部72に記憶される送信済み番号を取得する。
【0074】
ステップS95において、ファイル送信処理部55は、最新のファイル番号をターゲット番号に設定する。
【0075】
ステップS96において、送信情報取得部52は、ターゲット番号のファイル日付を取得する。
【0076】
ステップS97において、送信情報判定部93は、送信済み番号よりもターゲット番号の方が大きい(送信済み番号<ターゲット番号)か否かを判定する。
送信済み番号よりもターゲット番号の方が小さい場合には、ステップS97においてNOと判定されて、処理はステップS102に進む。ステップS102以降の処理は後述する。
送信済み番号よりもターゲット番号の方が大きい場合には、ステップS97においてYESと判定されて、処理はステップS98に進む。
【0077】
ステップS98において、送信情報判定部93は、ファイル日付とターゲット日付が同じである(ファイル日付=ターゲット日付)か否かを判定する。
ファイル日付とターゲット日付が同じ場合には、ステップS98においてYESと判定されて、処理はステップS101に進む。ステップS101の処理は後述する。
ファイル日付とターゲット日付が違う場合には、ステップS98においてNOと判定されて、処理はステップS99に進む。
【0078】
ステップS99において、送信情報判定部93は、ファイル日付とターゲット日付の前日が同じである(ファイル日付=ターゲット日付−1日)か否かを判定する。
ファイル日付とターゲット日付の前日が違う場合には、ステップS99においてNOと判定されて、処理はステップS102に進む。
ファイル日付とターゲット日付の前日が同じ場合には、ステップS99においてYESと判定されて、処理はステップS100に進む。
【0079】
ステップS100において、送信情報判定部93は、ターゲット日付を1日前に設定したか否かを判定する。
ターゲット日付を1日前に設定していない場合には、ステップS100においてNOと判定されて、処理はステップS102に進む。
ターゲット日付を1日前に設定した場合には、ステップS100においてYESと判定されて、処理はステップS101に進む。
【0080】
ステップS101において、ファイル送信処理部55は、1つ前のファイル番号をターゲット番号に設定する。
【0081】
ステップS102において、ファイル送信処理部55は、ファイル送信処理を実行する。ファイル送信処理の流れについては、図6と同様であるため省略する。
【0082】
ステップS103において、ファイル送信処理部55は、ターゲット番号を送信済み番号に設定する。その後、一括送信処理は終了する。
【0083】
以上のように構成される撮像装置1は、画像取得部50と、入力部17と、入力操作検出部51と、通信部20と、ファイル送信処理部55と、を備える。
画像取得部50は、撮像部16や外部から画像を取得する。
入力操作検出部51は、入力部17に対する一括送信操作を検出する。
通信部20は、画像取得部50により逐次取得される画像が追加されるとともに、各画像の外部への送信状況とが管理される所定の画像グループについて、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が検出された場合に、当該一括送信操作のタイミングに基づいて、当該画像グループ内で外部へ未送信である画像を一括して外部に送信する。
ファイル送信処理部55は、所定の画像グループ内で外部へ未送信である画像の中から通信部20による外部への送信の対象とならない非送信対象画像を選択する。
また、ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により一括送信操作が検出された状況に応じて、非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる。
これにより、撮像装置1においては、外部への送信対象となる画像(送信対象とならない画像)をユーザが選択することなく、一括送信操作を行うだけで、一括送信操作が検出された状況に応じて、外部へ送信済みの画像や、外部へ未送信であっても送信の対象とならない画像を選択し、当該選択した画像を一括して自動的に外部に送信することができる。
したがって、撮像装置1では、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0084】
ファイル送信処理部55は、逐次画像が追加される所定の画像グループに対して一括送信操作が検出された回数またはタイミングに応じて、非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる。
これにより、撮像装置1においては、一括送信操作が検出された回数またはタイミングによって一括送信操作の操作状況に応じて選択された画像を一括送信することができる。
したがって、撮像装置1では、一括送信操作の操作状況を考慮した画像の一括送信を行うことができる。
【0085】
また、通信部20は、ファイル送信処理部55により選択された非送信対象画像と、以前の一括送信操作に応じて外部への送信済み画像の両方を除く複数の画像を、今回以降の一括送信操作に応じて一括して外部に送信する。
これにより、撮像装置1においては、ユーザが選択することなく、非送信対象画像と、送信済み画像とを除いた画像を今回以降に一括送信することができる。
したがって、撮像装置1では、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0086】
ファイル送信処理部55は、所定の画像グループに対して、操作検出手段により操作手段に対する一括送信操作が最初に検出された場合には、当該一括送信操作のタイミングに基づいて非送信対象画像を新たに選択する。
また、ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、新たに非送信対象画像を追加することなく、最初の一括送信操作に応じて特定された非送信対象画像を2回目以降の一括送信操作でも非送信対象画像のままとする。
これにより、撮像装置1においては、最初に所望のタイミングで一括送信操作を行うだけで、外部へ未送信であっても送信の対象とならない非送信対象画像が自動的に特定され、それ以降の一括送信操作では、特に一括送信操作を行うタイミングを意識しなくてよい上に、新たに非送信対象画像を追加する操作を行うことなく、最初の一括送信操作に応じて決められた非送信対象画像を除く、全ての未送信の画像を一括して外部に送信することができる。
したがって、撮像装置1では、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0087】
ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、非送信対象画像と送信済み画像を除く全ての画像を一括して外部に送信するように通信部20を制御する。
これにより、撮像装置1においては、所望のタイミングで一括送信操作を行うだけで、特に一括送信操作を行うタイミングを意識することなく、全ての未送信の画像を一括して外部に送信することができる。
したがって、撮像装置1では、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0088】
ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、非送信対象画像と送信済み画像を除く全ての画像を、所定数を限度として一括して外部に送信するように通信部20を制御する。
これにより、撮像装置1においては、所望のタイミングで一括送信操作を行うだけで、特に一括送信操作を行うタイミングを意識することなく、所定数の未送信の画像を一括して外部に送信することができる。
したがって、撮像装置1では、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0089】
ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が検出された場合に、当該一括送信操作のタイミングに基づいて、今回および次回以降の一括送信操作でも送信されない非送信対象画像と、今回の一括送信操作で送信する第1送信対象画像と、今回の一括送信操作では送信しないが、次回以降の一括送信操作で送信する第2送信対象画像とに分類する。
これにより、撮像装置1においては、所望のタイミングで一括送信操作を行うだけで、送信、非送信に係る種々の画像を分類することができる。
したがって、撮像装置1では、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0090】
ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が検出された場合に、前回の一括操作からの経過期間、最後の送信からの経過期間、最後に送信した画像の撮影日からの経過期間の何れかに基づいて、非送信対象画像に特定する画像を変化させる。
これにより、撮像装置1においては、所望のタイミングで一括送信操作を行うだけで、所定の条件により、非送信対象画像に特定する画像を変化させることができる。
したがって、撮像装置1では、複数の画像を外部へ送信する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0091】
また、撮像装置1においては、所定の画像グループ内の外部への送信済みの画像の中で最後に撮影された画像を識別可能な所定情報を、所定の画像グループの送信管理情報として記憶する送信管理情報記憶部72を備える。
ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が検出された場合に、送信管理情報記憶部72に記憶される送信管理情報で識別される画像よりも後に撮影された複数の画像を一括して外部に送信するとともに、当該一括送信に応じて送信管理情報を更新することにより、非送信対象画像と外部への送信済み画像の両方を除く複数の画像の一括送信を制御する。
これにより、撮像装置1においては、送信管理情報を更新することで、簡単に一括送信の処理を行うことができる。
【0092】
ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が検出された場合に、所定の画像グループに対して送信管理情報が記憶されていないか、或いは、所定の初期データが記憶されている場合に、1回目の一括送信操作であると判断する。
これにより、撮像装置1においては、送信管理情報の有無によって、1回目の一括送信操作であると判断することができるために、簡単に一括送信の処理を行うことができる。
【0093】
ファイル送信処理部55は、入力操作検出部51により入力部17に対する一括送信操作が最初に検出された場合には、当該一括送信操作の行われた日より前に撮影された画像を非送信対象画像として特定する。
これにより、撮像装置1においては、ユーザが外部へ送信しようと思った日以降に撮影した全ての画像を容易に外部に送信することができ、かつ、ユーザが外部へ送信しようと思った日より前に撮影した画像が大量に存在する場合であっても無駄な送信を避けることができる。
したがって、撮像装置1においては、送信管理情報を更新することで、簡単に一括送信の処理を行うことができる。
【0094】
画像取得部50は、撮像部16により撮像して得られた撮像画像を取得する。
所定の画像グループは、撮影順を示す番号を含むファイル名で撮影画像が管理される画像グループであり、過去に送信済みの画像の中で最も大きい番号を送信管理情報として当該画像グループに対応付けて記憶し、当該送信管理情報が示す番号よりも大きい番号を含むファイル名の撮影画像を未送信の撮影画像として判断するとともに、未送信の画像を新たに送信する毎に送信管理情報を更新する。
これにより、撮像装置1においては、複数の画像の各々に対して送信状況を管理しなくとも、より効果的に複数の画像の送信状況を管理することができる。
したがって、撮像装置1においては、一括送信の管理負担を軽減することができる。
【0095】
新たな撮影記録を行う毎に、記録画像のファイル名に含まれる番号部分を増加させていくような、例えば、DCF規格等の所定の記録管理手法を用いる。
したがって、撮像装置1においては、既存の撮像画像のファイル名の生成ルールを利用して容易に画像の送信状況を管理することが可能となる。
【0096】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0097】
上述の実施形態では、送信する画像を撮像部16により撮像された撮像画像としたが、外部から取得した画像であってもよい。この場合、DCF規格に基づいて、外部から取得した際にファイル名が再付与されるように構成される。
【0098】
また、上述の実施形態では、送信管理情報は、リムーバブルメディア31等の各種メモリカードの記憶メディアのフォーマット時に初期化されるように構成することができる。
【0099】
また、上述の実施形態では、複数の記憶手段がある場合には、当該複数のリムーバブルメディア31等の各種メモリカードの記憶メディア毎に異なる画像グループを管理するように構成することができる。
【0100】
また、上述の実施形態では、複数のリムーバブルメディア31等の各種メモリカード毎に、異なる複数の送信先の送信管理情報を記憶管理するように構成することができる。
【0101】
また、上述の実施形態では、日付との関係で、一括送信する送信対象/非送信対象を選択していたが、画像の撮影(取得)時間の偏りや撮影時に取得したGPS(Global Positioning System)による位置情報等を利用した撮影場所の括りで送信対象/非送信対象を選択するように構成してもよい。
【0102】
また、上述の実施形態では、DCF規格の下で管理された画像ファイルについて適用したが、連続的なファイル名としてシーケンシャルに管理されるような所定のファイル管理下で扱われるファイルについても適用可能である。
【0103】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される撮像装置1は、デジタルカメラを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、一括送信処理機能及び追加ファイル処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0104】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が撮像装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0105】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0106】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
【0107】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0108】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0109】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
画像を取得する画像取得手段と、
操作手段に対する一括送信操作を検出する操作検出手段と、
前記画像取得手段により逐次取得される画像が追加されるとともに、各画像の外部への送信状況が管理される所定の画像グループについて、前記操作検出手段により一括送信操作が検出された場合に、当該画像グループ内で外部へ未送信である画像を一括して外部に送信する一括送信手段と、
前記所定の画像グループ内で外部へ未送信である画像の中から前記一括送信手段による外部への送信の対象とならない非送信対象画像を選択する選択手段と、
前記操作検出手段により一括送信操作が検出された状況に応じて、前記選択手段が前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる制御手段と、
を備えることを特徴とする画像送信装置。
[付記2]
前記制御手段は、逐次画像が追加される前記所定の画像グループに対して前記一括送信操作が検出された回数またはタイミングに応じて、前記選択手段が前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる、
ことを特徴とする付記1に記載の画像送信装置。
[付記3]
前記一括送信手段は、前記選択手段により選択された前記非送信対象画像と、以前の一括送信操作に応じて外部への送信済み画像の両方を除く複数の画像を、今回以降の一括送信操作に応じて一括して外部に送信する、
ことを特徴とする付記1または2に記載の画像送信装置。
[付記4]
前記制御手段は、
前記所定の画像グループに対して、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が最初に検出された場合には、当該一括送信操作のタイミングに基づいて前記非送信対象画像を新たに選択し、
前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、新たに非送信対象画像を追加することなく、最初の一括送信操作に応じて特定された非送信対象画像を2回目以降の一括送信操作でも非送信対象画像のままとする、
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか1つに記載の画像送信装置。
[付記5]
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、非送信対象画像と送信済み画像を除く全ての画像を一括して外部に送信する、
ことを特徴とする付記4に記載の画像送信装置。
[付記6]
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が2回目以降に検出された場合には、非送信対象画像と送信済み画像を除く全ての画像を、所定数を限度として一括して外部に送信する、
ことを特徴とする付記5に記載の画像送信装置。
[付記7]
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が検出された場合に、その一括送信操作のタイミングに基づいて、今回および次回以降の一括送信操作でも送信されない非送信対象画像と、今回の一括送信操作で送信する第1送信対象画像と、今回の一括送信操作では送信しないが、次回以降の一括送信操作で送信する第2送信対象画像とに分類する、
ことを特徴とする付記4乃至6の何れか1つに記載の画像送信装置。
[付記8]
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が検出された場合に、前回の一括操作からの経過期間、最後の送信からの経過期間、最後に送信した画像の撮影日からの経過期間の何れかに基づいて、非送信対象画像に特定する画像を変化させる、
ことを特徴とする付記7に記載の画像送信装置。
[付記9]
前記所定の画像グループ内の外部への送信済みの画像の中で最後に撮影された画像を識別可能な所定情報を、前記所定の画像グループの送信管理情報として記憶する記憶手段を備え、
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が検出された場合に、前記記憶手段に記憶される前記送信管理情報で識別される画像よりも後に撮影された複数の画像を一括して外部に送信するとともに、当該一括送信に応じて前記送信管理情報を更新することにより、前記非送信対象画像と外部への送信済み画像の両方を除く複数の画像の一括送信を制御する、
ことを特徴とする付記1乃至8の何れか1つに記載の画像送信装置。
[付記10]
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が検出された場合に、前記所定の画像グループに対して前記送信管理情報が記憶されていないか、或いは、所定の初期データが記憶されている場合に、1回目の一括送信操作であると判断する、
ことを特徴とする付記9に記載の画像送信装置。
[付記11]
前記送信管理情報は、前記記憶手段のフォーマット時に初期化される、
ことを特徴とする付記10に記載の画像送信装置。
[付記12]
複数の記憶手段がある場合には、当該複数の記憶手段毎に異なる画像グループを管理する、
ことを特徴とする付記1乃至11の何れか1つに記載の画像送信装置。
[付記13]
前記複数の記憶手段毎に、異なる複数の送信先の送信管理情報を記憶管理する、
ことを特徴とする付記12に記載の画像送信装置。
[付記14]
前記一括送信手段は、前記操作検出手段により前記操作手段に対する一括送信操作が最初に検出された場合には、当該一括送信操作の行われた日より前に撮影された画像を非送信対象画像として特定する、
ことを特徴とする付記1乃至13の何れか1つに記載の画像送信装置。
[付記15]
前記画像取得手段は、撮影手段により撮影して得られた撮影画像を取得し、
前記所定の画像グループは、撮影順を示す番号を含むファイル名で前記撮影画像が管理される画像グループであり、過去に送信済みの画像の中で最も大きい番号を送信管理情報として当該画像グループに対応付けて記憶し、当該送信管理情報が示す番号よりも大きい番号を含むファイル名の撮影画像を未送信の撮影画像として判断するとともに、未送信の画像を新たに送信する毎に送信管理情報を更新する、
ことを特徴とする付記1乃至14の何れか1つに記載の画像送信装置。
[付記16]
新たな撮影記録を行う毎に、記録画像のファイル名に含まれる番号部分を増加させていく所定の記録管理手法を用いる、
ことを特徴とする付記15に記載の画像送信装置。
[付記17]
操作手段と、一括送信手段と、を備える画像送信装置で実行される画像送信方法であって、
画像を取得する画像取得ステップと、
操作手段に対する一括送信操作を検出する操作検出ステップと、
前記画像取得ステップにより逐次取得される画像が追加されるとともに、各画像の外部への送信状況が管理される所定の画像グループについて、前記操作検出ステップにより一括送信操作が検出された場合に、当該画像グループ内で外部へ未送信である画像を一括して外部に前記一括送信手段により送信する一括送信ステップと、
前記所定の画像グループ内で外部へ未送信である画像の中から前記一括送信ステップによる外部への送信の対象とならない非送信対象画像を選択する選択ステップと、
前記操作検出ステップにより一括送信操作が検出された状況に応じて、前記選択ステップが前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像送信方法。
[付記18]
操作手段と、一括送信手段と、を備える画像送信装置を制御するコンピュータに、
画像を取得する画像取得機能と、
操作手段に対する一括送信操作を検出する操作検出機能と、
前記画像取得機能により逐次取得される画像が追加されるとともに、各画像の外部への送信状況が管理される所定の画像グループについて、前記操作検出機能により一括送信操作が検出された場合に、当該画像グループ内で外部へ未送信である画像を一括して外部に前記一括送信手段により送信する一括送信機能と、
前記所定の画像グループ内で外部へ未送信である画像の中から前記一括送信機能による外部への送信の対象とならない非送信対象画像を選択する選択機能と、
前記操作検出機能により一括送信操作が検出された状況に応じて、前記選択機能が前記非送信対象画像を選択する選択基準を変化させる制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0110】
1・・・撮像装置,11・・・CPU,12・・・ROM,13・・・RAM,14・・・バス,15・・・入出力インターフェース,16・・・撮像部,17・・・入力部,18・・・出力部,19・・・記録部,20・・・通信部20・・・ドライブ,31・・・リムーバブルメディア,50・・・画像取得部,51・・・入力操作検出部,52・・・送信情報取得部,53・・・送信情報判定部,54・・・初回送信済番号設定処理部,55・・・ファイル送信処理部,56・・・ファイル追加処理部,71・・・画像記憶部,72・・・送信管理情報記憶部
図1
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図9