(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
含水物が乾燥される乾燥室と、該乾燥室の一端部より前記含水物を供給する含水物供給手段と、前記乾燥室の他端部より乾燥された前記含水物を排出する排出手段と、前記乾燥室に設けられた加熱手段と、加熱により生じた蒸気を前記乾燥室より排気する排気手段と、前記乾燥室に流動媒体を噴出し前記含水物を流動化させ流動層を形成させる流動媒体供給手段と、前記乾燥室を複数の乾燥分室に分割させる複数の分割壁とを具備し、該分割壁の下端は前記乾燥室の底板よりも上方に位置し、前記分割壁の上端は前記流動層の表面よりも下方に位置し、前記分割壁の上端の位置は、上流側に位置する前記分割壁の上端の位置よりも低くし、前記分割壁の下端の位置は、上流側に位置する前記分割壁の下端の位置よりも高くしたことを特徴とする乾燥装置。
前記乾燥室が該乾燥室内に前記含水物を供給する供給口と、前記乾燥室外へ前記含水物を排出する排出口とを有し、該排出口下端から水平に延びる第1の基準線と、前記排出口下端と前記供給口下端とを結ぶ第2の基準線との間に前記分割壁の上端が位置し、前記排出口下端を通り、勾配を1/10又は略1/10とした直線上に前記分割壁の上端が位置する様構成された請求項1の乾燥装置。
【背景技術】
【0002】
近年、ボイラの燃料として、高水分含有のバイオマスや、高水分含有の褐炭等の低品位炭等を用いることが求められている。
【0003】
高含水物(以下、含水物と称す)をボイラの燃料として用いる場合、火炉内に持込まれる水分量が多い為、含水物中の水分を蒸発させる為のエネルギーが消費され、更に含水物から蒸発した水蒸気により火炉内の温度が低下し、ボイラの効率が低下するという問題がある。
【0004】
この為、含水物をボイラの燃料として用いる場合には、乾燥装置(例えば、流動層式)を設け、予め乾燥して水分を除去した含水物を火炉へと供給する必要がある。流動層式乾燥装置の場合、該乾燥装置内で流動媒体を介して含水物を流動させつつ乾燥させる。
【0005】
然し乍ら、含水物を乾燥装置に投入する前段階の粉砕工程に於いて、粉砕された含水物は粒径分布を有し、粒径にバラツキを生じる。粒径にバラツキがあることで、乾燥装置内で上部に粒径の小さい含水物が集まり、下部に粒径の大きい含水物が集まるという分離を生じ、乾燥装置の下部に集った粒径の大きい含水物が流動し難い状態となる。
【0006】
粒径の大きい含水物を流動させる為には、乾燥装置内に供給される流動媒体の流量を増大させる必要があるが、流動媒体の流量を増大させることで、エネルギー消費が大きくなると共に、粒径の小さい含水物の飛散が増大するという問題があった。
【0007】
尚、特許文献1には、乾燥容器が複数の仕切板により流動方向に複数の乾燥室に分割され、各仕切板により原炭の通過開口部が形成され、前記仕切板に対して昇降可能な調整板により前記通過開口部の開口面積を調整可能とする構成が開示されている。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
【0016】
先ず、
図1に於いて、本発明の実施例に係る含水物乾燥システムが適用されるボイラ装置1について説明する。
【0017】
図1中、2は該ボイラ装置1の火炉を示し、3は該火炉2の炉壁に設けられたバーナを示している。前記火炉2の炉壁には、炉内からの輻射熱を吸収する伝熱管(図示せず)が設けられ、又前記火炉2の上方には、発生した蒸気を過熱する為のスーパヒータ(過熱蒸気発生器)4が設けられている。
【0018】
又、
図1中、5はバイオマスや低品位炭等の含水物、例えば褐炭を乾燥させる含水物乾燥システムを示しており、水分を含有する褐炭6が前記含水物乾燥システム5に供給されると、該含水物乾燥システム5にて前記褐炭6の乾燥が行われ、乾燥褐炭7として前記バーナ3に供給される。
【0019】
該バーナ3に前記乾燥褐炭7が供給されることで、前記バーナ3にて前記乾燥褐炭7が燃焼され、前記火炉2内に火炎が形成される。燃焼により生じた燃焼排ガス8は、前記火炉2内を加熱し、又前記スーパヒータ4と熱交換をし、煙道9を介して排気される様になっている。
【0020】
次に、
図2に於いて、本発明の実施例に係る前記含水物乾燥システム5について説明する。
【0021】
図2中、11は前記褐炭6を所定の粒径、例えば2mm以下に粉砕するハンマーミル等の粉砕機を示し、12は乾燥装置を示しており、該乾燥装置12の内部には粉砕された前記褐炭6を乾燥させる乾燥室13が形成されている。
【0022】
該乾燥室13の一端側の側壁(
図2中右側壁)の上部には、前記乾燥室13に前記褐炭6を供給する褐炭供給ライン14が接続されている。該褐炭供給ライン14の途中には前記粉砕機11が設けられ、該粉砕機11の下流側には褐炭ホッパ15が設けられる。該褐炭ホッパ15、前記粉砕機11、前記褐炭供給ライン14は含水物供給手段を構成する。
【0023】
前記乾燥室13の天板16の前記褐炭供給ライン14の反対側には、排気手段である排気ライン17が接続されている。又、前記乾燥室13の他端側の側壁には、褐炭排出ライン18が接続され、該褐炭排出ライン18は前記バーナ3に接続されている。又、該褐炭排出ライン18には前記乾燥褐炭7を冷却する為の熱交換器20が設けられている。
【0024】
前記乾燥室13の底板19には、図示しない孔を介して流動媒体、例えば高温のバブリング蒸気21を導入する為の蒸気供給ノズル22が多数設けられている。
【0025】
前記粉砕機11より供給され堆積した粉状の前記褐炭6に対して、前記バブリング蒸気21を供給することで、褐炭粉が前記バブリング蒸気21によって浮遊され、流動化し、流動化した前記褐炭粉によって前記乾燥室13内に流動層23が形成される。
【0026】
該流動層23中には、加熱手段である伝熱管24(
図2中では1つのみ図示)が多数設けられている。該伝熱管24の上流端には過熱蒸気導入ライン25が接続されており、該過熱蒸気導入ライン25には図示しない稼働中のボイラのタービンより抽出した過熱蒸気の一部が導入され、前記伝熱管24内を過熱蒸気が流通する様になっている。
【0027】
前記伝熱管24の下流端には、排水管26が接続されている。過熱蒸気は前記伝熱管24内を流通し、前記流動層23中の前記褐炭6と熱交換されることで凝縮し、凝縮潜熱を放出する。凝縮潜熱を回収された凝縮水は、前記排水管26から排出される。尚、該排水管26は図示しない復水器等のコンデンサに接続され、凝縮水はボイラに戻される。
【0028】
又、前記過熱蒸気導入ライン25には、該過熱蒸気導入ライン25の中途部より分岐するバブリング蒸気導入ライン27が接続されており、ボイラのタービンより抽出した過熱蒸気の残部が、前記バブリング蒸気21として前記蒸気供給ノズル22に供給される様になっている。尚、前記蒸気供給ノズル22、前記バブリング蒸気導入ライン27により、流動媒体供給手段が構成される。
【0029】
次に、
図3に於いて、前記乾燥装置12の詳細について説明する。尚、
図3中、前記伝熱管24は前記流動層23の中部にのみ設けられているが、該流動層23の上部、下部も同様に前記伝熱管24が設けられているものとする。
【0030】
前記褐炭ホッパ15には前記粉砕機11(
図2参照)により粉砕された前記褐炭6が貯留されており、前記褐炭ホッパ15より前記褐炭供給ライン14を介して前記乾燥室13に前記褐炭6が供給される様になっている。尚、前記褐炭供給ライン14の前記乾燥室13に対する開口位置(以下、褐炭供給口43と称す)は、前記褐炭排出ライン18の前記乾燥室13に対する開口位置(以下、褐炭排出口44と称す)よりも上方に位置している。又、前記褐炭供給口43と前記褐炭排出口44との高低差は、バブリングにより流動化した前記褐炭6の流動性、前記乾燥装置12が持つ乾燥処理能力によって適宜決定する。例えば、上流側から下流側に向かって、前記流動層23に、流れ方向1mに対して10cmの層高差が形成される様、前記褐炭供給口43と前記褐炭排出口44との高低差を決定するのが好ましい。
【0031】
前記乾燥室13内には、該乾燥室13を複数の乾燥分室に分割する為に設けられた複数の分割壁、例えば上流側から第1分割壁28、第2分割壁29、第3分割壁30の3枚の分割壁が設けられている。
【0032】
前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30は、それぞれ上端が前記流動層23の表面よりも所定距離下方に位置し、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上端と前記流動層23の表面との間には、それぞれ所定の流路断面積を有する第1上方流路部32、第2上方流路部33、第3上方流路部34が形成される。
【0033】
又、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30は、それぞれ下端が前記乾燥室13の前記底板19よりも所定距離上方に位置し、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の下端と前記乾燥室13の前記底板19との間には、それぞれ所定の開口面積を有する開口部である第1下方流路部35、第2下方流路部36、第3下方流路部37が形成される。
【0034】
前記第1上方流路部32の流路高は、例えば前記第1分割壁28の設置位置に於ける前記流動層23の層高の1/6程度であり、前記褐炭供給ライン14の開口部よりも下方に位置している。又、前記第1下方流路部35の流路高は、前記第1上方流路部32と同様に前記第1分割壁28の設置位置に於ける層高の1/6程度となっている。
【0035】
又、前記第2上方流路部33、前記第3上方流路部34の流路断面積は、例えば前記第1上方流路部32の流路断面積と一定となっている。尚、ここで一定とは略一定も含むものとする。各分割壁28〜30の上に形成される前記第1上方流路部32〜前記第3上方流路部34の流路断面積が上流側から下流側迄一定に維持される。従って、前記第2分割壁29の上端の位置は前記第1分割壁28の上端の位置よりも低くなり、前記第3分割壁30の位置は前記第2分割壁29の位置よりも低くなる。即ち、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上端の位置は、下流側に向って漸次低くなる。
【0036】
図4は、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上端の位置の詳細を示している。
図4中、45は前記褐炭排出口44の下端から水平に延びる第1の基準線を示し、46は前記褐炭排出口44の下端と前記褐炭供給口43の下端とを結ぶ第2の基準線を示している。又、
図4中、47は前記褐炭排出口44の下端を通り、所定の勾配を有する直線であり、前記第1の基準線45と前記第2の基準線46の間に位置している。
【0037】
前記直線47は、前記褐炭6の流動性が最も円滑となる時の前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上端の位置を規定する直線となっている。本実施例に於いては、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上端が、前記第1の基準線45と前記第2の基準線46との間に位置し、更に前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上端が、前記直線47上に位置する様になっている。尚、前記直線47の勾配は、例えば1/10又は略1/10とするのが好ましい。
【0038】
前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上端が前記直線47上に位置することで、前記第1上方流路部32〜前記第3上方流路部34(
図3参照)を流動する前記褐炭6の流動性が最も円滑となり、又前記第1上方流路部32〜前記第3上方流路部34の流路断面積が上流側から下流側迄一定に維持される。
【0039】
又、前記第2下方流路部36の開口面積は、前記第1下方流路部35の開口面積よりも大きくなっており、前記第3下方流路部37の開口面積は、前記第2下方流路部36の開口面積よりも大きなっている。即ち、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の下端の位置は、下流側に向って漸次高くなっている。
【0040】
前記第1分割壁28と前記乾燥装置12の前記褐炭供給ライン14側の側壁(
図2中右側壁)との間に第1乾燥分室38が形成され、前記第1分割壁28と前記第2分割壁29との間に第2乾燥分室39が形成され、前記第2分割壁29と前記第3分割壁30との間に第3乾燥分室40が形成され、前記第3分割壁30と前記乾燥装置12の前記褐炭排出ライン18側の側壁(
図2中左側壁)との間に第4乾燥分室41が形成されている。
【0041】
前記褐炭供給ライン14から供給された前記褐炭6は、前記バブリング蒸気21のバブリングによって流動化され、前記第1上方流路部32〜前記第3上方流路部34、或は前記第1下方流路部35〜前記第3下方流路部37を通って下流側へと流動し、乾燥される様になっている。
【0042】
次に、本実施例に係る前記含水物乾燥システム5による前記褐炭6の乾燥について更に説明する。
【0043】
先ず、未粉砕の該褐炭6が前記粉砕機11に投入され、該粉砕機11にて粒径が2mm以下となる様に粉砕される。該粉砕機11により粉砕された前記褐炭6は、前記褐炭ホッパ15に貯留された後、前記褐炭6が前記褐炭供給ライン14を介して前記乾燥装置12に投入される。この時、前記褐炭6は、10μm〜2mm程度の粒径分布を有している。
【0044】
該乾燥装置12に供給された粉状の前記褐炭6は、前記第1乾燥分室38に堆積し、堆積した前記褐炭6に前記蒸気供給ノズル22を介して前記バブリング蒸気21が供給されることで流動化され、流動性を有する前記褐炭6の流動層23が形成される。
【0045】
又、前記褐炭供給ライン14からの前記褐炭6の供給と並行して、前記過熱蒸気導入ライン25に過熱蒸気が導入され、該過熱蒸気が前記伝熱管24内を流通する。
【0046】
この時、前記蒸気供給ノズル22より供給される前記バブリング蒸気21の流量は、前記流動層23を形成する前記褐炭6のうち、大粒子を上方へと噴上げず、小粒子のみを上方へと噴上げる流量となっている。従って、前記流動層23を形成する前記褐炭6のうち、比重の大きい大粒子は下方へと沈降し、比重の小さい小粒子は上方へと浮上する。この為、前記流動層23中で前記褐炭6が粒子径毎に上下に分離する。
【0047】
前記流動層23の内、大粒子が沈降して小粒子のみとなった上側の前記流動層23は、前記第1分割壁28を乗越え、前記第1上方流路部32を通って前記第2乾燥分室39内へと流動する。又、沈降により大粒子のみとなった下側の前記流動層23は、上部からの圧力により押出され、前記第1下方流路部35を通って前記第2乾燥分室39内へと流動する。前記褐炭6は、前記第1乾燥分室38から前記第2乾燥分室39へと流動する過程で、前記伝熱管24と接触し、該伝熱管24内を流通する過熱蒸気及び前記バブリング蒸気21との熱交換により加熱され、乾燥される。
【0048】
尚、前記第1下方流路部35の開口面積は、例えば前記第1分割壁28の設置位置に於ける前記流動層23の層高の1/6程度となっており、前記褐炭6の大粒子が前記第1分割壁28に沿って押上げられ、前記第1上方流路部32を乗越えない大きさとなっている。
【0049】
又、該第1上方流路部32を流れる前記褐炭6の流動速度は、前記第1下方流路部35を流れる前記褐炭6の流動速度よりも速くなっている。
【0050】
前記第1下方流路部35を流通し、前記第2乾燥分室39へと流動した前記褐炭6の大粒子のうち、乾燥により比重が小さくなったものは、前記第2乾燥分室39内を浮上し、前記第1上方流路部32を流通して前記第2乾燥分室39へと流動した前記褐炭6の小粒子と合流し、前記第2上方流路部33を流通して前記第3乾燥分室40へと流動する。又、前記褐炭6の大粒子のうち、比重の大きいものは前記第2下方流路部36を流通して前記第3乾燥分室40へと流動する。
【0051】
この時、前記第2下方流路部36を通る前記褐炭6の流動速度は、前記第2上方流路部33を通る前記褐炭6の流動速度よりも遅くなっており、前記流動層23の下方に沈降した前記褐炭6の大粒子の量が多くなっているが、前記第2下方流路部36の開口面積が前記第1下方流路部35よりも大きくなっているので、前記褐炭6の大粒子が前記第2分割壁29に沿って押上げられることなく前記第2下方流路部36を流通する。
【0052】
前記第3乾燥分室40へと流動した前記褐炭6についても同様に、前記褐炭6の小粒子及び乾燥により比重が小さくなった前記褐炭6が前記第3上方流路部34を流通し、前記褐炭6の大粒子が前記第3下方流路部37を流通し、前記第4乾燥分室41へと流動する。前記第3下方流路部37の開口面積は、前記第2下方流路部36の開口面積よりも大きくなっているので、前記流動層23の下方に沈降した前記褐炭6の大粒子の量が多くなっても、該褐炭6の大粒子が前記第3分割壁30に沿って押上げられることなく前記第3下方流路部37を流通する。
【0053】
前記第4乾燥分室41へと流動した前記褐炭6のうち、前記第3上方流路部34を流通した前記褐炭6は、前記流動層23の上部を流動してそのまま粉状の前記乾燥褐炭7として前記褐炭排出ライン18より外部に排出される。又、前記第3下方流路部37を流通した前記褐炭6は、上流側から押出されることで前記乾燥室13の側壁に沿って押上げられ、粉状の前記乾燥褐炭7として前記褐炭排出ライン18より外部に排出される。
【0054】
前記第2乾燥分室39〜前記第4乾燥分室41に於いても、前記褐炭6が流動する過程で、前記伝熱管24内を流通する過熱蒸気及び前記バブリング蒸気21により加熱され、乾燥される。この時、前記第1下方流路部35〜前記第3下方流路部37を流通する前記褐炭6の大粒子は、流路長が長くなると共に流動速度が遅くなるので、前記乾燥室13内で乾燥される時間が長くなる。又、前記第1上方流路部32〜前記第3上方流路部34を流通する前記褐炭6の小粒子は、流路長が短くなると共に流動速度が速くなるので、前記乾燥室13内で乾燥される時間が短くなる。従って、該乾燥室13では前記褐炭6の粒径毎に乾燥時間を異ならせることができる。
【0055】
又、前記褐炭6が前記第1乾燥分室38〜前記第4乾燥分室41を流動して乾燥される過程で生じた蒸気は、前記排気ライン17を介して外部へと排気される。
【0056】
前記伝熱管24内を流通する過熱蒸気は、該伝熱管24を流通する過程で前記流動層23の前記褐炭6との熱交換が行われる。該褐炭6との熱交換により過熱蒸気の凝縮潜熱が回収されて相変化し、凝縮水となり、前記排水管26を介して図示しない復水器等のコンデンサへと送られる。
【0057】
又、前記乾燥室13より排出された前記乾燥褐炭7は、前記熱交換器20にて熱が回収され、冷却された後に前記バーナ3へと送られ、該バーナ3により前記乾燥褐炭7が燃焼される。
【0058】
上述の様に、本実施例では、上端が前記流動層23の表面よりも下方に位置し、下端が前記底板19よりも上方に位置する前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30を設け、前記褐炭6のうち比重の小さいものは前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上方に形成された前記第1上方流路部32〜前記第3上方流路部34を流通させ、比重の大きいものは前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の下方に形成された前記第1下方流路部35〜前記第3下方流路部37を流通させる様にしている。
【0059】
従って、前記褐炭6の比重の大きさ、即ち粒径に応じて前記乾燥室13内での流動時間を異ならせ、前記褐炭6の粒径に適した乾燥時間を与えることができるので、該褐炭6の大粒子の乾燥不足や、該褐炭6の小粒子の過乾燥が防止でき、該褐炭6の乾燥効率を向上させることができる。
【0060】
又、3つの前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30を設け、前記乾燥室13内を4つの前記第1乾燥分室38〜前記第4乾燥分室41に分割し、乾燥により比重が小さくなった前記褐炭6については、前記第2乾燥分室39、前記第3乾燥分室40内を浮上させ、前記流動層23の上部を流れる流動速度の速い前記褐炭6と合流させることができるので、該褐炭6の粒径により適した乾燥時間を与えることができ、該褐炭6の乾燥効率を更に向上させることができる。
【0061】
又、前記蒸気供給ノズル22より供給する前記バブリング蒸気21の流量を、前記褐炭6の小粒子のみを噴上げ、該褐炭6の大粒子が前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30を乗越えることがない流量としたので、該褐炭6の小粒子の飛散を防止できると共に、前記バブリング蒸気21の流量を低減し、該バブリング蒸気21を供給する為に要する動力の低減を図ることができる。
【0062】
又、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30の上端の高さが、下流側に向って漸次低くなる様にし、前記第1上方流路部32〜前記第3上方流路部34の流路断面積が一定となる様にしたので、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30が、前記流動層23の上部を流動する前記褐炭6の流れを妨げるのを防止することができる。
【0063】
又、前記第1下方流路部35〜前記第3下方流路部37の開口面積が、下流側に向って漸次大きくなる様にしたので、前記流動層23の上部と下部の流動速度の差により、該流動層23の下部に沈降した前記褐炭6の大粒子の量が増加した場合であっても、下部での流れを円滑にし、該褐炭6の大粒子が前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30に沿って押上げられ、前記第1分割壁28〜前記第3分割壁30を乗越えるのを防止し、前記褐炭6の大粒子に適切な乾燥時間を与えることができる。
【0064】
尚、本実施例の前記乾燥装置12に於いては、3枚の分割壁28〜30により4つの乾燥分室38〜41を形成しているが、前記分割壁の枚数及び該分割壁により形成される乾燥分室の数は、前記褐炭6の乾燥状態により適宜選択されるものであり、例えば2枚の分割壁により3つの乾燥分室を形成してもよいし、4枚以上の分割壁により5つ以上の乾燥分室を形成してもよい。
【0065】
又、本実施例に於いては、前記乾燥装置12により前記褐炭6を乾燥させる場合について説明しているが、バイオマス等他の含水物を乾燥させる場合にも、本実施例の前記乾燥装置12が適用可能であるのは言う迄もない。