(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
信号をそれぞれ伝送する複数の信号ラインおよび接地される複数の接地ラインにおける少なくとも一端にそれぞれ形成されるコンタクトパッド群と、該コンタクトパッド群に対し該複数の接地ラインに導通するグラウンドプレートと、該グラウンドプレートの表面に設けられ導電性樹脂材料で形成された補強板と、を有する柔軟なケーブルの該グラウンドプレートおよび該補強板と該コンタクトパッド群とが相対向して接合される接続端部と、
前記コンタクトパッド群に当接する接点部を有し前記ケーブルの接続端部を、配線基板に電気的に接続する複数のコンタクト端子と、
を具備して構成されるケーブルの接続構造。
前記グラウンドプレートは、前記コンタクト端子の配列方向に沿って所定の間隔をもって形成される複数の延在部を有することを特徴とする請求項1記載のケーブルの接続構造。
前記接地ラインに導通する複数のグラウンドプレート片が、前記グラウンドプレートに対し離隔され、前記コンタクト端子の配列方向に沿って所定の間隔をもってさらに形成されることを特徴とする請求項1記載のケーブルの接続構造。
前記ケーブル端部収容部に配され、接続される前記ケーブルのグラウンドライン用導電層に導通する複数のコンタクト端子の固定部に当接する導電性接続部材をさらに備えることを特徴とする請求項5記載のケーブル用コネクタ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図2は、本発明に係るケーブルの接続構造の第1実施例が適用されたケーブル用コネクタを、プリント回路板とともに示す。
【0013】
プリント回路板24は、例えば、
図3に示されるように、多層構造とされ、第1の基板24A,第2の基板24B、および、第3の基板24Cから構成されている。第2の基板24Bが第3の基板24Cの上面に積層され、また、第1の基板24Aが第2の基板24Bの上面に積層されている。第1の基板24Aの導体層と第2の基板24Bの導体層との間は、複数個のバイア26ai(i=1〜n,nは正の整数)により電気的に接続されている。
【0014】
プリント回路板24の第1の基板24Aにおける搭載面には、例えば、受信用光サブアセンブリ(以下、ROSA:Receiving Optical Sub−Assemblyともいう)から後述するフレキシブル基板10およびケーブル用コネクタ30のコンタクト端子32ai(i=1〜13)を介して供給される光信号を電気信号に変換する電子素子(不図示)等を含んでなる信号処理回路が形成されている。その信号処理回路は、第1の基板24Aの実装面に形成される複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gの一端に接続されている。また、信号処理回路は、形成された電気信号を外部に送出するコネクタに電気的に接続されている。なお、斯かる例においては、フレキシブル基板10の他端がROSAに接続されるものとされるが、斯かる例に限られることなく、フレキシブル基板10の他端がTOSA(Transmitting Optical Sub−Assembly)に接続されるものであってもよい。
【0015】
第1の基板24Aにおける複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gは、それぞれ、
図2に示される直交座標におけるX座標軸に対し平行に延び、即ち、プリント回路板24の長手方向に沿って延びている。その際、複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gは、それぞれ、
図2に示されるように、プリント回路板24の一方の端から他方の端に向って、順次、グラウンド層24G、信号層24S、信号層24S、グラウンド層24Gの配列でY座標軸に沿って所定の間隔で形成されている。なお、
図2においては、代表的に、プリント回路板24における複数のグラウンド層24G、信号層24Sの一部を示す。
【0016】
複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gの他端は、ケーブル用コネクタ30のコンタクト端子32aiの固定端子部32Fに接続されている。なお、
図2においては、代表的に、ケーブル用コネクタ30のうちの一部分を示す。
【0017】
ケーブル用コネクタ30は、
図4に示されるように、例えば、2本のフレキシブル基板10の接続端部がそれぞれ、接続されるものとされる。ケーブル用コネクタ30は、第1の基板24Aの実装面の端部に固定されている。ケーブル用コネクタ30は、各フレキシブル基板10の一方の接続端部が着脱可能に挿入される一対のケーブル端部収容部と、各フレキシブル基板10の一方の接続端部を第1の基板24Aにおける複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gに電気的に接続する複数のコンタクト端子32aiと、ケーブル端部収容部に挿入された各フレキシブル基板10の一方の接続端部を、複数のコンタクト端子32aiの接点部に押し付け保持する一対のレバー部材34と、を主な要素として含んで構成されている。
【0018】
一対のケーブル端部収容部のうちの一方のケーブル端部収容部は、ハウジングを構成する側壁30RWと、中間壁30MWと、後部壁30BW、および、底部壁により囲まれて形成されている。他方のケーブル端部収容部は、ハウジングを構成する側壁30LWと、中間壁30MWと、上述の後部壁30BW、および、上述の底部壁により囲まれて形成されている。各ケーブル端部収容部は、プリント回路板24の延在方向に向って開口しているケーブル挿入口を有している。各ケーブル端部収容部は、各コンタクト端子32aiが配される複数のスリット30Si(i=1〜n,nは正の整数)を備えている。複数のスリット30Siは、
図2におけるY座標軸に沿って所定の間隔で形成されている。スリット30Siは、
図3に示されるように、後部壁30BWを貫通している。隣接するスリット30Si相互間は、隔壁30Pi(i=1〜n,nは正の整数)で仕切られている。
【0019】
各ケーブル端部収容部の上方には、それぞれ、ケーブル保持手段としてのレバー部材34が回動可能に配されている。一方のレバー部材34の両端にそれぞれ形成される支持軸34Sは、側壁30RWの孔30aおよび中間壁30MWの孔(不図示)に挿入されている。他方のレバー部材34の両端にそれぞれ形成される支持軸34Sは、側壁30LWの孔30aおよび中間壁30MWの孔(不図示)に挿入されている。斯かる構成において、フレキシブル基板10がケーブル用コネクタ30に取り付けられる場合、各レバー部材34が
図4における矢印の示す方向に回動されるとき、ケーブル挿入口の開口面積が最大となり、フレキシブル基板10の一方の接続端部がケーブル挿入口に挿入され、その後、レバー部材34の摘みが側壁30RW、30LWの溝30G、中間壁30MWの溝30Gに挿入されるまで各レバー部材34が
図4における矢印の示す方向とは逆方向に回動される。これにより、レバー部材34の押圧面により、フレキシブル基板10の一方の接続端部が複数のコンタクト端子32aiの接点部32Cに押し付けられ各ケーブル端部収容部内に保持される。
【0020】
コンタクト端子32aiは、
図3に示されるように、例えば、薄板金属材料で作られ、フレキシブル基板10の一方の接続端部のコンタクトパッド22ai(i=1〜n,nは正の整数)に当接される接点部32Cと、第1の基板24Aにおける複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gの端部に半田付け固定される固定端子部32Fと、接点部32Cと固定端子部32Fとを連結する可動片部32Mと、を含んで構成されている。
【0021】
接点部32Cは、先端が固定端子部32Fに向けて円弧状に折り曲げられている。固定端子部32Fは、スリット30Siにおけるケーブル挿入口に臨む開口端部から第1の基板24Aに向けて突出している。可動片部32Mは、
図3に示されるように、後部壁30BWに向けて延び、略U字状に折り曲げられている。
【0022】
フレキシブル基板10は、
図1および
図3に示されるように、例えば、保護層に覆われた複数の導電層22ai(i=1〜n,nは正の整数)からなる導体20が、絶縁性基材16におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cに向き合う表面16Bに形成された構成とされる。保護層は、例えば、熱硬化型のレジスト層、あるいは、ポリイミドフィルムにより形成されている。絶縁性基材16は、例えば、液晶ポリマー、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは、ポリエーテルイミド(PEI)で成形されている。また、導電層22aiは、例えば、銅合金の層で形成されている。フレキシブル基板10における接続端部に対応する導電層22aiの一端におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cが当接する部分には、コンタクトパッドが形成されている。導電層22aiは、
図1において、一番端から順次、グラウンドライン用導電層(G)、信号ライン用導電層(S)、信号ライン用導電層(S)、および、グラウンドライン用導電層(G)とされる。
【0023】
絶縁性基材16における表面16Bに対向する表面16Aには、所定の長さを有するグラウンドプレート12が固定されている。グラウンドプレート12における上述のグラウンドライン用導電層(G)のコンタクトパッドの真上に位置する部分には、それぞれ、櫛の歯のように、延在部12bが形成されている。導電層22aiにおけるグラウンドライン用導電層(G)と延在部12bとは、バイア18ai(i=1〜n,nは正の整数)により電気的に互いに接続されている。
【0024】
所定の間隔で隣接する延在部12b相互間には、隙間12aが形成されている。グラウンドプレート12における隙間12aの真下の位置には、導電層22aiにおける2本の信号ライン用導電層(S)が形成されている。また、
図1において、グラウンドプレート12における一番端の延在部12bに隣接して切欠部12cが形成されている。
【0025】
グラウンドプレート12の上面の一部には、例えば、導電性樹脂材料で成形された矩形状の補強板14が固定されている。帯電防止樹脂材料である導電性樹脂材料の電気導電率(伝導率)は、例えば、1S/m以上30000S/m以下に設定されている。
【0026】
補強板14の一端の端面と絶縁性基材16の一端の端面とは、共通の平面上に位置している。これにより、グラウンドプレート12における延在部12bがグラウンドライン用導電層(G)同一電位とされる。なお、補強板14は、斯かる例に限られることなく、例えば、導電性樹脂材料で切削加工により形成されてもよい。
【0027】
斯かる構成において、フレキシブル基板10をケーブル用コネクタ30に接続する場合、レバー部材34が
図4における矢印の示す方向に回動され、フレキシブル基板10の一方の接続端部がケーブル挿入口を介して挿入され、所定の位置に位置決めされた後、レバー部材34が
図4における矢印の示す方向とは逆方向に、レバー部材34の摘みが溝30Gに挿入されるまで回動される。これにより、レバー部材34の押圧面によりフレキシブル基板10の一方の接続端部が複数のコンタクト端子32aiの接点部32Cに押し付けられ保持される。一方、フレキシブル基板10をケーブル用コネクタ30から取り外す場合、レバー部材34が
図4における矢印の示す方向に回動され、フレキシブル基板10の一方の接続端部が引き抜かれることにより、ケーブル用コネクタ30から取り外される。
【0028】
従って、斯かる構成において、フレキシブル基板10の一方の接続端部をプリント回路板24に対し半田付け作業を要することなく電気的に接続できるのでフレキシブル基板の接続端部と回路基板との接続の作業品質を安定させることができ、しかも、グラウンドプレート12における延在部12bが各グラウンドライン用導電層(G)とが同一電位とされるのでトランシーバモジュールにおける通信速度が比較的高速となった場合であっても、トランシーバモジュールにおける信号特性の良好な品質を維持できる。
【0029】
図5は、本発明に係るケーブルの接続構造の第2実施例が適用されたケーブル用コネクタの要部を、プリント回路板とともに示す。
【0030】
図1に示される例においては、グラウンドプレート12において、所定の間隔で隣接する延在部12b相互間には、隙間12aが形成されているのに対し、一方、
図5に示される例においては、フレキシブル基板40におけるグラウンドプレート42における延在部42b相互間には、加えて、グラウンドプレート片42Cが設けられている。ケーブル用コネクタは、
図4に示されるケーブル用コネクタ30と同様な構成を備えている。
【0031】
なお、
図5において、
図1に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0032】
フレキシブル基板40は、
図5に示されるように、例えば、保護層に覆われた複数の導電層からなる導体が、絶縁性基材46におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cに向き合う表面に形成された構成とされる。保護層は、例えば、熱硬化型のレジスト層、あるいは、ポリイミドフィルムにより形成されている。絶縁性基材46は、例えば、液晶ポリマー、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは、ポリエーテルイミド(PEI)で成形されている。また、上述の導電層は、例えば、銅合金の層で形成されている。フレキシブル基板40における接続端部に対応する導電層の一端におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cが当接する部分には、コンタクトパッドが形成されている。導電層は、一番端から順次、グラウンドライン用導電層(G)、信号ライン用導電層(S)、信号ライン用導電層(S)、および、グラウンドライン用導電層(G)とされる。
【0033】
絶縁性基材46における上述の表面に対向する表面には、所定の長さを有するグラウンドプレート42が固定されている。グラウンドプレート42における上述のグラウンドライン用導電層(G)のコンタクトパッドの真上に位置する部分には、それぞれ、略長方形のグラウンドプレート片42Cが、所定の間隔で共通の平面上に設けられている。また、隣接するグラウンドプレート片42C相互間には、グラウンドプレート42の端から絶縁性基材46の端まで延在する延在部42bが、櫛の歯のように、所定の隙間をもって形成されている。導電層におけるグラウンドライン用導電層(G)とグラウンドプレート片42Cおよびグラウンドプレート42とは、バイアにより電気的に互いに接続されている。
【0034】
グラウンドプレート42における延在部42bの真下の位置には、導電層における2本の信号ライン用導電層(S)が形成されている。
【0035】
グラウンドプレート42の上面の一部には、例えば、導電性樹脂材料で成形された矩形状の補強板44が固定されている。帯電防止樹脂材料である導電性樹脂材料の電気導電率は、例えば、1S/m以上30000S/m以下に設定されている。補強板44の一端の端面と絶縁性基材46の一端の端面とは、共通の平面上に位置している。これにより、グラウンドプレート42における延在部42bおよびグラウンドプレート片42Cが、グラウンドライン用導電層(G)と同一電位とされる。なお、補強板44は、斯かる例に限られることなく、例えば、導電性樹脂材料で切削加工により形成されてもよい。
【0036】
従って、斯かる構成においても、フレキシブル基板40の一方の接続端部をプリント回路板24に対し半田付け作業を要することなく電気的に接続できるのでフレキシブル基板の接続端部と回路基板との接続の作業品質を安定させることができ、しかも、グラウンドプレート42における延在部42bおよびグラウンドプレート片42Cが、グラウンドライン用導電層(G)と同一電位とされるのでトランシーバモジュールにおける通信速度が比較的高速となった場合であっても、トランシーバモジュールにおける信号特性の良好な品質を維持できる。
【0037】
図6は、本発明に係るケーブルの接続構造の第3実施例が適用されたケーブル用コネクタの要部を、プリント回路板とともに示す。
【0038】
図1に示される例においては、フレキシブル基板10のグラウンドプレート12において、所定の間隔で隣接する延在部12bは、グラウンドプレート12の他の部分と一体に形成されているが、
図6に示される例においては、フレキシブル基板50のグラウンドプレート52におけるグラウンドライン用導電層(G)のコンタクトパッドの真上に位置する部分には、それぞれ、グラウンドプレート52に対し所定の間隔をもってグラウンドプレート片52Cが共通の平面上に形成されている。
【0039】
ケーブル用コネクタは、
図4に示されるケーブル用コネクタ30と同様な構成を備えている。
【0040】
なお、
図6において、
図1に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0041】
フレキシブル基板50は、
図6に示されるように、例えば、保護層に覆われた複数の導電層からなる導体が、絶縁性基材56におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cに向き合う表面に形成された構成とされる。保護層は、例えば、熱硬化型のレジスト層、あるいは、ポリイミドフィルムにより形成されている。絶縁性基材56は、例えば、液晶ポリマー、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは、ポリエーテルイミド(PEI)で成形されている。また、上述の導電層は、例えば、銅合金の層で形成されている。フレキシブル基板50における接続端部に対応する導電層の一端におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cが当接する部分には、コンタクトパッドが形成されている。導電層は、一番端から順次、グラウンドライン用導電層(G)、信号ライン用導電層(S)、信号ライン用導電層(S)、および、グラウンドライン用導電層(G)とされる。
【0042】
絶縁性基材56における上述の表面に対向する表面には、所定の長さを有するグラウンドプレート52が固定されている。グラウンドプレート52の端から所定の隙間をもって離隔した位置であって、上述のグラウンドライン用導電層(G)のコンタクトパッドの真上に位置する部分には、それぞれ、略長方形のグラウンドプレート片52Cが、所定の間隔で共通の平面上に設けられている。導電層におけるグラウンドライン用導電層(G)とグラウンドプレート片52Cおよびグラウンドプレート52とは、バイア58ai(i=1〜n,nは正の整数)により電気的に互いに接続されている。
【0043】
グラウンドプレート片52C相互間の真下の位置には、導電層における2本の信号ライン用導電層(S)が形成されている。
【0044】
グラウンドプレート52の上面の一部には、例えば、導電性樹脂材料で成形された矩形状の補強板54が固定されている。帯電防止樹脂材料である導電性樹脂材料の電気導電率は、例えば、1S/m以上30000S/m以下に設定されている。補強板54の一端の端面と絶縁性基材56の一端の端面とは、共通の平面上に位置している。これにより、グラウンドプレート52およびグラウンドプレート片52Cが、グラウンドライン用導電層(G)と同一電位とされる。なお、補強板54は、斯かる例に限られることなく、例えば、導電性樹脂材料で切削加工により形成されてもよい。
【0045】
従って、斯かる構成においても、フレキシブル基板50の一方の接続端部をプリント回路板24に対し半田付け作業を要することなく電気的に接続できるのでフレキシブル基板の接続端部と回路基板との接続の作業品質を安定させることができ、しかも、グラウンドプレート52およびグラウンドプレート片52Cが、グラウンドライン用導電層(G)と同一電位とされるのでトランシーバモジュールにおける通信速度が比較的高速となった場合であっても、トランシーバモジュールにおける信号特性の良好な品質を維持できる。
【0046】
図7は、本発明に係るケーブルの接続構造の第4実施例が適用されたケーブル用コネクタの要部を、プリント回路板とともに示す。
【0047】
図1に示される例においては、フレキシブル基板10のグラウンドプレート12において、所定の間隔で複数の延在部12bが形成されているが、
図7に示される例においては、フレキシブル基板60の第1のグラウンドプレート62に対し所定の間隔でコンタクト端子32aiの配列に沿って延びる第2のコンタクトプレート62Cが共通の平面上に形成されている。
【0048】
ケーブル用コネクタは、
図4に示されるケーブル用コネクタ30と同様な構成を備えている。
【0049】
なお、
図6において、
図1に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0050】
フレキシブル基板60は、
図7に示されるように、例えば、保護層に覆われた複数の導電層からなる導体が、絶縁性基材66におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cに向き合う表面に形成された構成とされる。保護層は、例えば、熱硬化型のレジスト層、あるいは、ポリイミドフィルムにより形成されている。絶縁性基材66は、例えば、液晶ポリマー、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは、ポリエーテルイミド(PEI)で成形されている。また、上述の導電層は、例えば、銅合金の層で形成されている。フレキシブル基板60における接続端部に対応する導電層の一端におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cが当接する部分には、コンタクトパッドが形成されている。導電層は、一番端から順次、グラウンドライン用導電層(G)、信号ライン用導電層(S)、信号ライン用導電層(S)、および、グラウンドライン用導電層(G)とされる。
【0051】
絶縁性基材66における上述の表面に対向する表面には、所定の長さを有する第1のグラウンドプレート62が固定されている。第1のグラウンドプレート62の端から所定の隙間をもって離隔した位置であって、上述のグラウンドライン用導電層(G)、信号ライン用導電層(S)の配列方向に沿って延びる略長方形の第2のグラウンドプレート62Cが、共通の平面上に設けられている。第2のグラウンドプレート62Cにおける上述のグラウンドライン用導電層(G)、信号ライン用導電層(S)の配列方向に沿う長さ寸法、および幅寸法は、第1のグラウンドプレート62における対応する長さ寸法および幅寸法に比して小に設定されている。
【0052】
フレキシブル基板60における導電層におけるグラウンドライン用導電層(G)と第1のグラウンドプレート62および第2のグラウンドプレート62Cとは、バイア68ai(i=1〜n,nは正の整数)により電気的に互いに接続されている。
【0053】
第1のグラウンドプレート62の上面の一部、および、第2のグラウンドプレート62Cの上面には、例えば、導電性樹脂材料で成形された矩形状の補強板64が固定されている。帯電防止樹脂材料である導電性樹脂材料の電気導電率は、例えば、1S/m以上30000S/m以下に設定されている。補強板64の一端の端面と絶縁性基材66の一端の端面とは、共通の平面上に位置している。これにより、第1のグラウンドプレート62および第2のグラウンドプレート62Cが、グラウンドライン用導電層(G)と同一電位とされる。なお、補強板64は、斯かる例に限られることなく、例えば、導電性樹脂材料で切削加工により形成されてもよい。
【0054】
従って、斯かる構成においても、フレキシブル基板60の一方の接続端部をプリント回路板24に対し半田付け作業を要することなく電気的に接続できるのでフレキシブル基板の接続端部と回路基板との接続の作業品質を安定させることができ、しかも、第1のグラウンドプレート62および第2のグラウンドプレート62Cが、グラウンドライン用導電層(G)と同一電位とされるのでトランシーバモジュールにおける通信速度が比較的高速となった場合であっても、トランシーバモジュールにおける信号特性の良好な品質を維持できる。
【0055】
図8は、本発明に係るケーブルの接続構造の第5実施例が適用されたケーブル用コネクタの要部を、プリント回路板とともに示す。
【0056】
図1に示される例においては、フレキシブル基板10のグラウンドプレート12において、所定の間隔で複数の延在部12bの先端が、絶縁性基材16の端面まで到達しない程度に形成されているが、
図8に示される例においては、グラウンドプレート72が、フレキシブル基板70の接続端部に対応する絶縁性基材76の端部における全表面に設けられるものとされる。
【0057】
ケーブル用コネクタは、
図4に示されるケーブル用コネクタ30と同様な構成を備えている。
【0058】
なお、
図8において、
図1に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0059】
フレキシブル基板70は、
図8に示されるように、例えば、保護層に覆われた複数の導電層からなる導体が、絶縁性基材76におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cに向き合う表面に形成された構成とされる。保護層は、例えば、熱硬化型のレジスト層、あるいは、ポリイミドフィルムにより形成されている。絶縁性基材76は、例えば、液晶ポリマー、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは、ポリエーテルイミド(PEI)で成形されている。また、上述の導電層は、例えば、銅合金の層で形成されている。フレキシブル基板70における接続端部に対応する導電層の一端におけるコンタクト端子32aiの接点部32Cが当接する部分には、コンタクトパッドが形成されている。導電層は、一番端から順次、グラウンドライン用導電層(G)、信号ライン用導電層(S)、信号ライン用導電層(S)、および、グラウンドライン用導電層(G)とされる。
【0060】
絶縁性基材76における上述の表面に対向する表面には、所定の長さを有するグラウンドプレート72が固定されている。グラウンドプレート72は、
図8に示されるように、絶縁性基材76の一方の端部まで延びている。
【0061】
フレキシブル基板70における導電層におけるグラウンドライン用導電層(G)とグラウンドプレート72は、バイア78ai(i=1〜n,nは正の整数)により電気的に互いに接続されている。
【0062】
グラウンドプレート72の上面における一部分には、
図8に示されるように、例えば、導電性樹脂材料で成形された矩形状の補強板74が固定されている。帯電防止樹脂材料である導電性樹脂材料の電気導電率は、例えば、1S/m以上30000S/m以下に設定されている。補強板74の一端の端面と絶縁性基材76の一端の端面とは、共通の平面上に位置している。これにより、グラウンドプレート72およびグランドライン用コンタクト端子32aiがグラウンドライン用導電層(G)と同一電位とされる。なお、補強板74は、斯かる例に限られることなく、例えば、導電性樹脂材料で切削加工により形成されてもよい。
【0063】
従って、斯かる構成においても、フレキシブル基板70の一方の接続端部をプリント回路板24に対し半田付け作業を要することなく電気的に接続できるのでフレキシブル基板の接続端部と回路基板との接続の作業品質を安定させることができ、しかも、グラウンドプレート72およびグランドライン用コンタクト端子32aiがグラウンドライン用導電層(G)と同一電位とされるのでトランシーバモジュールにおける通信速度が比較的高速となった場合であっても、トランシーバモジュールにおける信号特性の良好な品質を維持できる。
【0064】
上述の本発明に係るケーブルの接続構造の第1実施例乃至第5実施例について、所定のシミュレータ装置により、本願の発明者によって、挿入損失、クロストークの特性に関し、比較検証が行われた。
【0065】
図9は、縦軸にクロストーク(dB)をとり、横軸に周波数(GHz)をとり、上述の各フレキシブル基板により所定の信号が伝送された場合におけるクロストーク(遠端クロストーク)の特性があらわされている。特性線L1、L2,L3、L4、および、L5は、それぞれ、第2実施例(
図5参照)、第3実施例(
図6参照)、第1実施例(
図1参照)、第4実施例(
図7参照)、および、第5実施例(
図8参照)におけるクロストークの特性を示す。
【0066】
図9における特性線L1,L2、L3から明らかなように、例えば、周波数20GHz〜25GHzの範囲において、特性線L1(第2実施例)、L3(第1実施例)、および、L2(第3実施例)の順番で、リップルもない安定した良好な特性の結果が得られた。
【0067】
図10は、縦軸に挿入損失(dB)をとり、横軸に周波数(GHz)をとり、上述の各フレキシブル基板により所定の信号が伝送された場合における挿入損失の特性があらわされている。特性線L1、L2,L3、L4、および、L5は、それぞれ、第2実施例(
図5参照)、第3実施例(
図6参照)、第1実施例(
図1参照)、第4実施例(
図7参照)、および、第5実施例(
図8参照)における挿入損失の特性を示す。
【0068】
図10における特性線L1,L2、L3から明らかなように、例えば、周波数20GHz〜25GHzの範囲において、特性線L3(第1実施例)、特性線L2(第3実施例),特性線L1(第2実施例)の順番で、リップルもない安定した良好な特性の結果が得られた。
【0069】
図11は、上述した本発明に係るケーブルの接続構造の各実施例が適用されるケーブル用コネクタの他の一例の外観を示す。
【0070】
図4に示されるケーブル用コネクタに用いられるコンタクト端子32aiの固定端子部32Fは、
図3に示されるように、スリット30Siにおけるケーブル挿入口に臨む開口端部から第1の基板24Aに向けて突出しているが、その代わりに、
図11に示されるケーブル用コネクタに用いられるコンタクト端子82aiの固定端子部82Fは、
図13に示されるように、後部壁30BWからスリット30Siを通じて第1の基板24Aに電気的に接続されているものとされる。
【0071】
なお、
図11乃至
図15は、
図4に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0072】
ケーブル用コネクタ30は、
図11に示されるように、フレキシブル基板10の接続端部がそれぞれ、接続されるものとされる。ケーブル用コネクタ30は、第1の基板24Aの実装面の端部に固定されている。ケーブル用コネクタ30は、
図12に示されるように、フレキシブル基板10の一方の接続端部が着脱可能に挿入される一対のケーブル端部収容部と、各フレキシブル基板10の一方の接続端部を第1の基板24Aにおける複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gに電気的に接続する複数のコンタクト端子82aiと、ケーブル端部収容部に挿入された各フレキシブル基板10の一方の接続端部を、複数のコンタクト端子82aiの接点部に押し付け保持する一対のレバー部材34と、を主な要素として含んで構成されている。なお、
図11乃至
図13は、一方のケーブル端部収容部のみを示し、他方のケーブル端部収容部の図示を省略する。
【0073】
コンタクト端子82ai(i=1〜n,nは正の整数)は、
図16に拡大されて示されるように、例えば、薄板金属材料で作られ、フレキシブル基板10の一方の接続端部のコンタクトパッド22ai(i=1〜n,nは正の整数)に当接される接点部82Cと、第1の基板24Aにおける複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gの端部に半田付け固定される固定端子部82Fと、接点部82Cと固定端子部82Fとを連結する可動片部82Mと、を含んで構成されている。
【0074】
接点部82Cは、先端が第1の基板24Aの表面に向けて円弧状に折り曲げられている。固定端子部82Fは、
図13および
図14に示されるように、スリット30Siを介し第1の基板24Aの導電層に半田付け固定されている。可動片部82Mは、
図15に示されるように、隔壁30Piの溝30Giに係止される一対の爪部82mnを2箇所に有し(
図16参照)、
図14に示されるように、後部壁30BWに向けて延び、固定端子部82Fの真上の位置で略U字状に折り曲げられている。これにより、レバー部材34の押圧面によりフレキシブル基板10の一方の接続端部が複数のコンタクト端子82aiの接点部82Cに押し付けられ保持される場合、フレキシブル基板10の導電層を通じてコンタクト端子82aiに供給された信号群は、
図14における矢印Cで示す方向に沿って第1の基板24Aの導電層に供給されることとなる。
【0075】
図17は、上述した本発明に係るケーブルの接続構造の各実施例が適用されるケーブル用コネクタのさらなる他の一例の外観を示す。
【0076】
ケーブル用コネクタ90は、
図17に示されるように、上述のフレキシブル基板10の接続端部がそれぞれ、接続されるものとされる。ケーブル用コネクタ90は、図示が省略されるが、上述の第1の基板24Aの実装面の端部に固定されている。ケーブル用コネクタ90は、フレキシブル基板10の一方の接続端部が着脱可能に挿入される一対のケーブル端部収容部と、各フレキシブル基板10の一方の接続端部を第1の基板24Aにおける複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gに電気的に接続する複数のコンタクト端子92aiと、ケーブル端部収容部に挿入された各フレキシブル基板10の一方の接続端部を、複数のコンタクト端子92aiの接点部に押し付け保持する一対のレバー部材94と、を主な要素として含んで構成されている。なお、
図17は、一方のケーブル端部収容部のみを示し、他方のケーブル端部収容部の図示を省略する。
【0077】
一方のケーブル端部収容部は、ハウジングを構成する側壁90RWおよび90LWと、後部壁90BW、および、底部壁により囲まれて形成されている。ケーブル端部収容部は、上述のプリント回路板24の延在方向に向って開口しているケーブル挿入口を有している。ケーブル端部収容部は、
図18に示されるように、各コンタクト端子92aiが配される複数のスリット90Si(i=1〜n,nは正の整数)を備えている。複数のスリット90Siは、
図17におけるY座標軸に沿って所定の間隔で形成されている。Y座標軸は、コンタクト端子92aiの配列方向に平行に設定されている。
【0078】
スリット90Siは、
図18に示されるように、後部壁90BWを貫通している。隣接するスリット90Si相互間は、隔壁90Pi(i=1〜n,nは正の整数)で仕切られている。
【0079】
ケーブル端部収容部の上方には、それぞれ、ケーブル保持手段としてのレバー部材94が回動可能に配されている。レバー部材94の両端にそれぞれ形成される支持軸94Sは、側壁90RWの孔90aおよび側壁90LWの孔(不図示)に挿入されている。斯かる構成において、フレキシブル基板10がケーブル用コネクタ90に取り付けられる場合、レバー部材94が一方向に回動されるとき、ケーブル挿入口の開口面積が最大となり、フレキシブル基板10の一方の接続端部がケーブル挿入口に挿入され、その後、レバー部材94の摘みが側壁90RW、90LWの溝90Gに挿入されるまでレバー部材94が上述の一方向とは逆方向となる他方向に回動される。これにより、レバー部材94の押圧面により、フレキシブル基板10の一方の接続端部が複数のコンタクト端子92aiの接点部92Cに押し付けられケーブル端部収容部内に保持される。
【0080】
コンタクト端子92ai(i=1〜n,nは正の整数)は、
図18に拡大されて示されるように、例えば、薄板金属材料で作られ、フレキシブル基板10の一方の接続端部のコンタクトパッド22aiに当接される接点部92Cと、第1の基板24Aにおける複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gの端部に半田付け固定される固定端子部92Fと、接点部92Cと固定端子部92Fとを連結する可動片部92Mおよび固定部92Nと、を含んで構成されている。
【0081】
接点部92Cは、先端が第1の基板24Aの表面に向けて円弧状に折り曲げられている。固定端子部92Fは、スリット30Siを介し第1の基板24Aの導電層に半田付け固定されている。固定部92Nは、隔壁30Piの溝に係止される一対の爪部を有し後部壁90BWに向けて延びている。これにより、レバー部材94の押圧面によりフレキシブル基板10の一方の接続端部が複数のコンタクト端子92aiの接点部92Cに押し付けられ保持される場合、フレキシブル基板10の導電層を通じてコンタクト端子92aiに供給された信号群は、接点部92Cから可動片部92Mおよび固定部92Nを介して固定端子部92Fまで到達し、第1の基板24Aの導電層に供給されることとなる。
【0082】
さらに、複数のコンタクト端子92aiのうちフレキシブル基板10のグラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92aiの固定部92Nには、それぞれ、導電ブロックユニットの金属製の接触片96T、98T、および、99Tが当接されている。グラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92ai相互間には、2本の信号ライン用導電層(S)に導通するコンタクト端子92aiが所定の間隔をもって配されている。
【0083】
導電ブロックユニットは、後部壁90BWにおける複数のコンタクト端子92aiの固定部92Nの上方に開口する開口部内に配されている。
【0084】
導電ブロックユニットは、
図19に拡大されて示されるように、ブロック96、3個のブロック98、および、ブロック99から構成されている。
【0085】
図19において、導電ブロックユニットの左端を形成するブロック96は、導電性樹脂材料で右上隅に角があるアングル形状に形成されている。ブロック96の一方の辺の端には、コンタクト端子92aiの固定部92Nの真上に延びる係止部が形成されている。その係止部は、上述の開口部の周縁に向かい合う面に係止用突起部96N1および96N2を有している。また、その係止部におけるコンタクト端子92aiの固定部92Nに向かい合う面には、接触片96Tが圧入される溝を有している。接触片96Tの下端は、グラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92aiの固定部92Nに当接している。
【0086】
導電ブロックユニットの右端を形成するブロック99は、導電性樹脂材料で右下隅に角があるアングル形状に形成されている。ブロック99の一方の辺の端には、コンタクト端子92aiの固定部92Nの真上に延びる係止部が形成されている。その係止部は、上述の開口部の周縁に向かい合う面に係止用突起部を隣接して2箇所に有している。係止用突起部は、係止用突起部96N1および96N2と同様な構成を有している。また、その係止部におけるコンタクト端子92aiの固定部92Nに向かい合う面には、接触片99Tが圧入される溝を有している。接触片99Tの下端は、コンタクト端子92aiの固定部92Nに当接している。
【0087】
互いに同一形状とされる3個のブロック98は、導電性樹脂材料で第1の辺および第2の辺を有するクランク形状に形成されている。各ブロック98の第1の辺の端には、コンタクト端子92aiの固定部92Nの真上に延びる係止部が形成されている。その係止部は、上述の開口部の周縁に向かい合う面に係止用突起部を隣接して2箇所に有している。係止用突起部は、係止用突起部96N1および96N2と同様な構成を有している。また、その係止部におけるコンタクト端子92aiの固定部92Nに向かい合う面には、接触片98Tが圧入される溝を有している。接触片98Tの下端は、コンタクト端子92aiの固定部92Nに当接している。隣接するブロック98の第2の辺とブロック98の第1の辺とは、図示が省略される金属製の連結具により連結されている。これにより、隣接するブロック98相互間には、それぞれ、所定の隙間CLが形成されることとなる。また、左端のブロック96に隣接するブロック98の第1の辺とブロック96の他方の辺とは、図示が省略される金属製の連結具により連結されている。これにより、左端のブロック96に隣接するブロック98とブロック96との間にも、所定の隙間CLが形成されている。そして、右端のブロック99に隣接するブロック98の第2の辺とブロック99の他方の辺とは、図示が省略される金属製の連結具により連結されている。これにより、右端のブロック99に隣接するブロック98とブロック99との間にも、所定の隙間CLが形成されている。
【0088】
従って、ブロック96、ブロック98、および、ブロック99は、一直線に連なって互いに連結されることによって、導電ブロックユニットを形成することとなる。
【0089】
なお、ブロック96、ブロック98、および、ブロック99は、斯かる例に限られることなく、隣接するブロックは、金属製の連結具により、連結されなくともよい。
【0090】
このような構成によって、グラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92aiが互いに同一電位とされるのでケーブル用コネクタ90を介して得られる信号群の伝送特性において、挿入損失のピークおよびクロストークのピークが、所定の周波数帯域において減衰することが本出願の発明者により確認されている。
【0091】
図20は、上述の導電ブロックユニットの変形例を備えるケーブル用コネクタ90を示す。
図17に示されるケーブル用コネクタ90は、複数個のブロックから構成されている導電ブロックユニットを備えるものとされるが、その代わりに、
図20に示される例においては、ケーブル用コネクタ90は、一体に成形される1個の導電ブロック86を備えるものとされる。なお、
図20において、
図17に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0092】
導電性樹脂材料で作られる導電ブロック86は、Y座標軸に沿って延び、後部壁90BWにおける複数のコンタクト端子92aiの固定部92Nの上方に開口する開口部内に配されている。
【0093】
導電ブロック86は、
図21に示されるように、コンタクト端子92aiの固定部92Nの真上に延びる係止部が形成されている。その係止部は、上述の開口部の周縁に向かい合う面に係止用突起部86N1および86N2を有している。また、その係止部におけるコンタクト端子92aiの固定部92Nに向かい合う面には、グラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92aiの固定部92Nに当接する突起部86N3が、所定の間隔をもって5箇所に形成されている。各突起部86N3は、真下にあるコンタクト端子92aiの固定部92Nに向けて所定の高さだけ突出している。
【0094】
図22は、上述した本発明に係るケーブルの接続構造の各実施例が適用されるケーブル用コネクタのさらなる他の一例の外観を示す。
【0095】
図22に示されるケーブル用コネクタは、
図20に示されるケーブル用コネクタに備えられるコンタクト端子92aiの数量よりも少ない数量のコンタクト端子92aiを備えるとともに、導電ブロック86の大きさよりも小なる大きさの導電ブロック88を備えるものとされる。なお、
図22において、
図20に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0096】
ケーブル用コネクタ100は、上述のフレキシブル基板10の接続端部がそれぞれ、接続されるものとされる。ケーブル用コネクタ100は、図示が省略されるが、上述の第1の基板24Aの実装面の端部に固定されている。ケーブル用コネクタ100は、フレキシブル基板10の一方の接続端部が着脱可能に挿入される一対のケーブル端部収容部と、各フレキシブル基板10の一方の接続端部を第1の基板24Aにおける複数の信号層24Sおよびグラウンド層24Gに電気的に接続する複数のコンタクト端子92aiと、ケーブル端部収容部に挿入された各フレキシブル基板10の一方の接続端部を、複数のコンタクト端子92aiの接点部に押し付け保持する一対のレバー部材104と、を主な要素として含んで構成されている。なお、
図22は、一方のケーブル端部収容部のみを示し、他方のケーブル端部収容部の図示を省略する。
【0097】
一方のケーブル端部収容部は、ハウジングを構成する側壁100RWおよび100LWと、後部壁100BW、および、底部壁により囲まれて形成されている。ケーブル端部収容部は、上述のプリント回路板24の延在方向に向って開口しているケーブル挿入口を有している。各ケーブル端部収容部は、各コンタクト端子92aiが配される複数のスリットを備えている。複数のスリットは、
図22におけるY座標軸に沿って所定の間隔で形成されている。Y座標軸は、コンタクト端子92aiの配列方向に平行に設定されている。
【0098】
各スリットは、後部壁100BWを貫通している。隣接するスリット相互間は、隔壁で仕切られている。
【0099】
ケーブル端部収容部の上方には、それぞれ、ケーブル保持手段としてのレバー部材104が回動可能に配されている。レバー部材104の両端にそれぞれ形成される支持軸104Sは、側壁100RWの孔100aおよび側壁100LWの孔(不図示)に挿入されている。斯かる構成において、フレキシブル基板10がケーブル用コネクタ100に取り付けられる場合、レバー部材104が一方向に回動されるとき、ケーブル挿入口の開口面積が最大となり、フレキシブル基板10の一方の接続端部がケーブル挿入口に挿入され、その後、レバー部材94の摘みが側壁100RW、100LWの溝100Gに挿入されるまでレバー部材104が上述の一方向とは逆方向となる他方向に回動される。これにより、レバー部材104の押圧面により、フレキシブル基板10の一方の接続端部が複数のコンタクト端子92aiの接点部92Cに押し付けられ各ケーブル端部収容部内に保持される。
【0100】
さらに、複数のコンタクト端子92aiのうちフレキシブル基板10のグラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92aiの固定部92Nには、それぞれ、導電ブロック88の突起部88N3が当接されている。グラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92ai相互間には、2本の信号ライン用導電層(S)に導通するコンタクト端子92aiが所定の間隔をもって配されている。
【0101】
導電性樹脂材料で作られる導電ブロック88は、Y座標軸に沿って延び、後部壁100BWにおける複数のコンタクト端子92aiの固定部92Nの上方に開口する開口部内に配されている。
【0102】
導電ブロック88は、コンタクト端子92aiの固定部92Nの真上に延びる係止部が形成されている。その係止部は、上述の開口部の周縁に向かい合う面に係止用突起部を2箇所に有している。また、その係止部におけるコンタクト端子92aiの固定部92Nに向かい合う面には、グラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92aiの固定部92Nに当接する突起部88N3が、所定の間隔をもって2箇所に形成されている。各突起部88N3は、真下にあるコンタクト端子92aiの固定部92Nに向けて所定の高さだけ突出している。
【0103】
斯かる例においても、このような構成によって、グラウンドライン用導電層(G)に導通するコンタクト端子92aiが互いに同一電位とされるのでケーブル用コネクタ100を介して得られる信号群の伝送特性において、挿入損失のピークおよびクロストークのピークが、所定の周波数帯域において減衰することが本出願の発明者により確認されている。
【0104】
なお、本発明に係るケーブルの接続構造の一例は、上述のようなトランシーバモジュールに限られることなく、例えば、他の装置におけるケーブルの接続部に適用されてもよいことは勿論である。