(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記提示部は、前記仮目的地に到達した後に前記目的地の範囲内で実行するタスクを、最終目的地を設定するために、ユーザが選択する項目としてユーザに提示することを特徴とする請求項1に記載の車両操作装置。
前記ユーザが選択したタスクの履歴、タスクを実行する時の時間帯、前記目的地に到達するまでの走行履歴及び前記目的地の範囲内の施設情報のうち、少なくともいずれかから、前記ユーザに推奨するタスクを推定するタスク推定部を更に備え、
前記提示部は、前記タスク推定部により推定されたタスクを、前記ユーザが選択する項目として前記ユーザに提示することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両操作装置。
前記ユーザの登録情報、投稿履歴及び行動履歴の少なくともいずれかを含むユーザ情報を保有するサーバから、ネットワークを介して前記ユーザ情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザに推奨するタスクを推定するタスク推定部とを更に備え、
前記提示部は、前記タスク推定部により推定されたタスクを、前記ユーザが選択する項目として前記ユーザに提示することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両操作装置。
前記経路設定部は、前記タスクが一意である場合、前記目的地の範囲に到達後、前記タスクを実行するように前記走行経路を設定することを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項に記載の車両操作装置。
前記経路設定部は、前記タスクが一意でない場合、前記目的地の範囲に到達後、前記タスクを順に実行するような巡回経路を前記走行経路として設定することを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項に記載の車両操作装置。
前記経路設定部は、前記タスクが前記ユーザにより選択されない場合、前記目的地の範囲に到達後、前記タスクを順に実行するような巡回経路を前記走行経路として設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両操作装置。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両の基本的な構成を説明するブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するフローチャートである。
【
図3】
図3は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図4】
図4は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図5】
図5は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図6】
図6は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図7】
図7は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図8】
図8は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図9】
図9は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図10】
図10は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図11】
図11は、本発明の第1実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図12】
図12は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両の基本的な構成を説明するブロック図である。
【
図13】
図13は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図14】
図14は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明する駐車場における自動運転車両の上面図である。
【
図15】
図15は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図16】
図16は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明する駐車場における自動運転車両の上面図である。
【
図17】
図17は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図18】
図18は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図19】
図19は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図20】
図20は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図21】
図21は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図22】
図22は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明する駐車場における自動運転車両の上面図である。
【
図23】
図23は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図24】
図24は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【
図25】
図25は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明する駐車場における自動運転車両の上面図である。
【
図26】
図26は、本発明の第2実施形態に係る自動運転車両が備える車両操作装置の動作を説明するために入力部及び提示部を図示した一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して、本発明の第1及び第2実施形態を説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0009】
(第1実施形態)
本発明の実施形態に係る自動運転車両Cは、
図1に示すように、自動運転車両Cを加減速する駆動部51と、自動運転車両Cを操舵する操舵部52と、駆動部51及び操舵部52を制御することにより自動運転車両Cの走行を制御する車両操作装置1とを備える。自動運転車両Cは、車両操作装置1において設定された走行経路に沿って走行するように自車両を自動的に制御する。
【0010】
車両操作装置1は、自動運転車両Cのユーザによる操作に応じた信号を自動運転車両Cに入力する入力部11と、情報をユーザに提示する提示部12と、情報をユーザに報知する報知部13と、自動運転車両Cが備える各部を制御する制御部2とを備える。車両操作装置1は、自動運転に関する情報を取得する情報取得部31と、自動運転車両Cの周囲の情報を検出するセンサ部32と、制御部2が行う処理に必要なデータを記憶する記憶部4とを更に備える。
【0011】
入力部11は、ユーザの操作を受け付け、操作に応じた信号を制御部2に入力する入力装置から構成される。提示部12は、ユーザに画像や文字を表示する画面を有する表示装置、音声を再生するスピーカ等の出力装置から構成される。提示部12は、自動運転車両Cが実行するタスクを、ユーザが選択する項目としてユーザに提示する。入力部11及び提示部12は、例えばタッチパネルディスプレイから構成される。報知部13は、例えば音声を再生するスピーカ等の出力装置から構成される。報知部13は、提示部12と同一のハードウェアから構成されるようにしてもよい。
【0012】
制御部2は、自動運転車両Cが走行する走行経路を設定するための目的地を設定する目的地設定部21と、目的地に基づいて走行経路を設定する経路設定部22と、ユーザに推奨するタスクを推定するタスク推定部23とを有する。制御部2は、例えば、中央演算処理装置(CPU)等を有するコンピュータにより構成され、自動運転車両Cにおいて必要な演算を処理する。制御部2、目的地設定部21、経路設定部22及びタスク推定部23は、それぞれ論理構造としての表示であり、別個のハードウェアにより構成されてもよく、一体のハードウェアにより構成されてもよい。制御部2は、情報取得部31、センサ部32及び記憶部4からの情報に基づいて、走行経路を安全かつ適法に走行するように自動運転車両Cを制御する。
【0013】
目的地設定部21は、ユーザの操作に応じた入力部11の信号に基づいて、走行経路を設定するための目的地として、広がりを有する範囲を設定する。経路設定部22は、目的地設定部21が設定した目的地及び現在位置を含む経路探索条件に基づいて、目的地の範囲の境界上に仮目的地を設定し、仮目的地を通る走行経路を探索して設定する。経路探索条件は、その他、走行経路及び走行経路周辺の交通情報及び交通法規、時間帯、道路種別並びに経路決定における優先事項等を含むことができる。
【0014】
タスク推定部23は、記憶部4及び情報取得部31の少なくともいずれかからタスク情報を取得し、タスク情報に基づいて、ユーザに推奨するタスクを推定する。タスク推定部23は、推定したタスクを、提示部12を介してユーザに提示する。タスク推定部23は、例えば、ユーザが従前選択したタスクの履歴、タスクを実行する時の予測時間帯、目的地に到達するまでの走行履歴及び目的地の範囲内の施設情報等のタスク情報を、記憶部4又は情報取得部31から取得する。本発明において、タスクは、任意の場所に到達することであり、食事、レジャー、ショッピング等のユーザの行動から到達する場所を限定するようにしてもよい。
【0015】
情報取得部31は、無線通信により外部から情報を取得し、制御部2に入力する。情報取得部31は、例えば全地球測位システム(GPS)等の測位システムにより自動運転車両Cの現在位置を取得する。また、情報取得部31は、自動運転車両Cのユーザの登録情報、投稿履歴及び行動履歴の少なくともいずれかを含むユーザ情報を保有する外部のサーバ6から、ネットワークを介してユーザ情報を取得する。情報取得部31は、交通規制、渋滞予測等の道路情報及び地図データ等を他のサーバ6から取得するようにしてもよい。
【0016】
センサ部32は、例えば、カメラ、距離測定装置、速度計等のセンサから構成される。電磁波が用いられるセンサの場合、電磁波は、電波領域、赤外光、可視光等の種々の周波数帯を採用可能である。センサ部32は、他車両、障害物、走行経路の線形、道幅、道路標識、道路標示、車線境界線、路面状態等、自動運転車両Cの周囲の情報を検出し、制御部2に入力する。
【0017】
記憶部4は、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶装置から構成される。記憶部4は、制御部2において行われる処理に必要なプログラム、地図データ、交通法規等の各種データを記憶する。記憶部4は、その他、制御部2において行われる処理の一時記憶域として用いられてもよい。
【0018】
(車両操作装置の動作)
図2のフローチャートを用いて、第1実施形態に係る自動運転車両Cが備える車両操作装置1の動作を、
図3〜
図11を参照しながら一例として説明する。
【0019】
先ず、ステップS101において、制御部2は、ユーザの操作に応じた入力部11の信号が入力されるまで待機する。ユーザの操作に応じて入力部11から信号が入力されると、ステップS102において、目的地設定部21は、目的地の範囲が設定されたか否かを判定する。
【0020】
提示部12は、制御部2の制御により、情報取得部31又は記憶部4の地図データを参照し、例えば
図3に示すように画面に地図を表示する。目的地設定部21は、例えば、地図上の任意の地点dがユーザの入力部11に対する操作により指定されることにより、地点dを中心とする所定半径の円の範囲を目的地Dとして設定する。目的地設定部21は、
図4に示すように地点dを含む行政界(市区町村や都道府県等の行政区画の境界)の範囲、
図5に示すように地点dを含む格子状に区切られた範囲、
図6に示すように地点dを含む主要道路に囲まれた範囲等を目的地Dとして設定してもよい。目的地設定部21は、その他、
図7に示すように地図をなぞるユーザの操作により囲まれた任意の範囲を目的地Dとして設定するようにしてもよい。
【0021】
制御部2は、ステップS102において目的地Dが設定されていないと判定された場合、ステップS101に処理を戻し、ステップS102において目的地Dが設定されたと判定された場合、ステップS103に処理を進める。
【0022】
ステップS103において、経路設定部22は、
図8に示すように、例えば、現在位置及び目的地Dを含む経路探索条件に基づいて、目的地Dの境界と所定の主要道路との交点を複数の仮目的地Eとして検索する。経路設定部22は、目的地Dの境界と交差する主要道路が、有料道路やバイパス等、仮目的地Eから先に他の経路を選択できない道路である場合、目的地Dの範囲内にあるインターチェンジ等の分岐点を仮目的地Eとして採用すればよい。
【0023】
ステップS104において、経路設定部22は、検索された複数の仮目的地Eから、経路探索条件に基づいて、複数の仮目的地Eから1つの仮目的地E(
図9において黒丸で示す)を決定する。経路設定部22は、例えば、各仮目的地Eまでの距離、到達時間、燃費、右左折の回数、有料区間の有無等の条件に基づいて、1つの仮目的地を決定する。
【0024】
ステップS104において1つの仮目的地Eを決定できない場合、ステップS105において、経路設定部22は、複数の仮目的地E又は1つの仮目的地を決定する条件を、ユーザが選択する項目として提示部12を介してユーザに提示する。経路設定部22は、入力部11を介してユーザに選択された項目に基づいて、1つの仮目的地Eを決定する。
【0025】
ステップS106において、経路設定部22は、
図9に示すように、現在位置から、ステップS104又はステップS105において決定された1つの仮目的地Eまでの走行経路F1を設定する。
【0026】
ステップS107において、制御部2は、駆動部51及び操舵部52を制御することにより、ステップS106において設定された走行経路F1を走行するように、自動運転車両Cを制御する。自動運転車両Cは、制御部2の制御により、1つの仮目的地Eに向けて走行経路F1を自動的に走行する自動運転を開始する。
【0027】
ステップS108において、タスク推定部23は、自動運転車両Cが走行経路F1を走行する間に、情報取得部31又は記憶部4から取得するタスク情報に基づいて、ユーザに推奨するタスクである推奨タスクを推定する。タスク推定部23が推定する推奨タスクは、仮目的地Eに到達した後に目的地Dの範囲内で実行されるタスクである。タスク推定部23は、情報取得部31がサーバ6から取得するユーザ情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨タスクを推定するようにしてもよい。
【0028】
ステップS109において、タスク推定部23は、推定された推奨タスクが一意であるか否かを判定する。タスク推定部23は、推奨タスクが複数あり一意でない場合、ステップS110に処理を進め、推奨タスクが一意である場合、ステップS112に処理を進める。
【0029】
ステップS110において、提示部12は、例えば
図10に示すように、自動運転車両Cが走行経路F1を走行する間に、複数の推奨タスクが示すそれぞれ候補地G1〜G5を、ユーザが選択する項目としてユーザに提示する。ステップS111において、タスク推定部23は、ステップS110において提示された推奨タスクから、ユーザの入力部11に対する操作により一意の推奨タスクが選択されたか否かを判定する。一意の推奨タスクが選択された場合、ステップS112に処理を進め、一意の推奨タスクが選択されない場合、ステップS113に処理を進める。
【0030】
ステップS112において、経路設定部22は、ステップS109〜S111においてタスク推定部23の推定又はユーザの選択によりタスクが一意に決定することにより、到達する場所である最終目的地が決定したか否かを判定する。経路設定部22は、最終目的地が決定した場合、ステップS114に処理を進め、最終目的地が決定しない場合、ステップS118に処理を進める。
【0031】
ステップS114において、経路設定部22は、一意に決定された推奨タスクが示す候補地を、最終候補地G3として設定する。ステップS115において、経路設定部22は、
図10に示すように、経路探索条件に基づいて、走行経路F1が到達する仮目的地Eから最終目的地G3までの走行経路F2を設定する。
【0032】
ステップS116において、制御部2は、駆動部51及び操舵部52を制御することにより、走行経路F1及びF2を走行するように、自動運転車両Cを制御する。自動運転車両Cは、制御部2の制御により、1つの仮目的地Eにおいて目的地Dの範囲に到達後、最終目的地G3に到達するように走行経路F1及びF2を自動的に走行する自動運転を継続する。
【0033】
ステップS111において一意の推奨タスクが選択されないままステップS107において開始された自動運転が継続している場合、ステップS113において、経路設定部22は、自動運転車両Cが仮目的地Eに到達したか否かを判定する。自動運転車両Cが仮目的地Eに到達していない場合、ステップS108に処理を戻し、仮目的地Eに到達している場合、ステップS117に処理を進める。
【0034】
ステップS117において、経路設定部22は、ステップS108において推定された推奨タスクを、それぞれ候補地G1〜G5として巡回リストに設定する。ステップS118において、経路設定部22は、
図11に示すように、1つの仮目的地Eにおいて目的地Dの範囲に到達後、候補地G1〜G5を順に到達するような巡回経路を、走行経路F1からの走行経路F3として設定する。
【0035】
ステップS119において、制御部2は、駆動部51及び操舵部52を制御することにより、走行経路F1及びF3を走行するように、自動運転車両Cを制御する。自動運転車両Cは、制御部2の制御により、1つの仮目的地Eにおいて目的地Dの範囲に到達後、候補地G1〜G5を順に到達するように走行経路F1及びF3を自動的に走行する自動運転を継続する。
【0036】
ステップS120において、経路設定部22は、推奨タスクを実行する場所である候補地G1〜G5が所定距離内に到達したか否かを判定する。所定距離内に到達していない場合ステップS119に処理を戻し、所定距離内に到達した場合、ステップS121に処理を進める。
【0037】
ステップS121において、報知部13は、候補地G1〜G5が近づいたことを都度ユーザに報知する。報知部13の報知と同時に、提示部12は、報知部13の報知が示す候補地G1〜G5を最終目的地とするか否かを、候補地G1〜G5の情報と共にユーザが選択する項目としてユーザに提示する。
【0038】
ステップS122において、経路設定部22は、ステップS121において提示された候補地G1〜G5から、ユーザの入力部11に対する操作により一意の候補地が選択されたか否かを判定する。一意の候補地が選択された場合、ステップS114に処理を進め、一意の候補地が選択されない場合、ステップS123に処理を進める。ステップS123において、巡回経路により到達する次の候補地G1〜G5に向けて走行するように、自動運転車両Cを制御する。自動運転車両Cは、制御部2の制御により、候補地G1〜G5を順に到達するように、巡回経路である走行経路F3を自動的に走行する自動運転を継続する。
【0039】
本発明の第1実施形態に係る自動運転車両Cが備える車両操作装置1によれば、目的地Dを範囲で設定することにより、詳細な目的地を特定する前に自動運転による走行を開始できる。また、車両操作装置1によれば、目的地Dの範囲内で実行するタスクを自動的に提示することにより、最終的な目的地までスムーズに自動運転を継続することができる。
【0040】
また、車両操作装置1によれば、記憶部4又は情報取得部31からタスク情報を取得することにより、ユーザの意図又は嗜好を反映した推奨タスクを提示することができ、より少ない手順でユーザの最終的な選択を促すことができる。
【0041】
また、車両操作装置1によれば、サーバ6からユーザ情報を取得することにより、自動運転車両Cを降りた状態の立ち寄り場所や興味の情報に基づいて、推奨タスクを推定することができる。
【0042】
また、車両操作装置1によれば、最終目的地が一意に決定できる場合、最終目的地への自動運転を継続することにより、少ない操作で違和感なく最終目的地に到達することができる。
【0043】
また、車両操作装置1によれば、最終目的地が一意に決定できない場合であっても、候補地を巡回する巡回経路を自動的に生成することにより、手動による運転を必要とせず、スムーズに自動運転を継続できる。
【0044】
また、車両操作装置1によれば、ユーザが候補地を選択しない場合であっても、巡回経路を自動的に走行することにより、手動による運転を必要とせず、スムーズに自動運転を継続できる。
【0045】
また、車両操作装置1によれば、巡回経路において、候補地の接近を候補地の情報と共にユーザに報知することにより、ユーザの意図を正確に反映することができる。
【0046】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る自動運転車両Cが備える車両操作装置1Aは、休憩施設やショッピングセンター等の駐車場において応用可能な点等で第1実施形態と異なる。第2実施形態において説明しない他の構成、作用及び効果は、第1実施形態と実質的に同様であるので重複する説明を省略する。
【0047】
車両操作装置1Aは、
図12に示すように、目的地設定部21、経路設定部22及びタスク推定部23の他、駐車枠を検出する駐車枠検出部24と、検出された駐車枠に駐車するよう自動運転車両Cを制御する駐車制御部25を有する制御部2Aを備える。
【0048】
駐車枠検出部24は、駐車場において、自動運転車両Cの周囲において、自動運転車両Cが駐車可能な駐車枠を検出する。駐車枠検出部24は、例えば、カメラであるセンサ部32が撮影する画像から、画像処理により、他車両、障害物及び駐車枠等を検出し、駐車可能な駐車枠を検出する。駐車制御部25は、センサ部32が撮影する画像から、画像処理により、他車両、障害物及び駐車枠等を検出しながら、駐車枠検出部24により検出された駐車可能な駐車枠に駐車するように自動運転車両Cを制御する。
【0049】
提示部12は、
図13に示すように、記憶部4又は情報取得部31から取得した地図データから、駐車場の配置を示す見取り図に予め定められた区画を、ユーザが選択する項目としてユーザに提示する。
図13に示す例では、提示部12は、駐車場の見取り図に対応する画面上に、駐車場の区画である第1駐車エリア〜第4駐車エリアを項目H1〜H4として提示している。
【0050】
目的地設定部21は、
図14に示すように、ユーザの入力部11に対する操作に応じて、例えば第4駐車エリアを目的地Dとして設定する。経路設定部22は、目的地Dの範囲の境界と、駐車場において車両が通行する道路である通行路との交差する点を仮目的地Eとして設定する。経路設定部22は、例えば、複数の仮目的地Eに到達する走行経路F4,F5のうち、時間帯や駐車場の駐車状況等の情報を情報取得部31から取得し、混み合う可能性が低い側の走行経路F4を自動的に設定する。
【0051】
提示部12は、自動運転車両Cが走行経路F4を走行中、例えば
図15に示すように、見取り図を参照し、ユーザが選択する項目として、レストラン側、売店側、トイレ側のいずれに駐車するかを示す項目H5〜H7として提示する。レストラン、売店、トイレは、駐車場入口から出口に向けて順に立地している。目的地設定部21は、ユーザの入力部11に対する操作に応じて、例えば第4駐車エリアの売店側を1つの候補地として設定する。
【0052】
また、ユーザが項目H5〜H7を選択しなかった場合、経路設定部22は、駐車場の通行路を最も長く走行する経路を走行経路として設定するようにしてもよい。駐車枠検出部24は、走行経路を走行する間、駐車可能な駐車枠を検出する。提示部12は、駐車枠検出部24により検出された駐車枠に駐車するか否かを、ユーザが選択する項目として提示する。経路設定部22は、駐車枠に駐車するというユーザの選択に応じて走行経路を変更し、駐車制御部25は、検出された駐車枠に自動運転車両Cを駐車させる。
【0053】
提示部12は、例えば
図16において、自動運転車両Cが位置C1のとき、
図17に示すように、6つの矢印A1〜A6を、ユーザが選択する項目として提示する。矢印A1〜A6は、それぞれ、左折、直進、右折、左側の駐車枠への駐車、一時停止、右側の駐車枠への駐車の行動を意味する。
図17に示す例において、全面がハッチングで示される矢印A2は、位置C1において次の分岐点を直進することを意味している。
【0054】
提示部12は、
図18に示すように、自動運転車両Cが位置C2のとき、次の分岐を右折することを意味する矢印A3を表示する。右折の判断は、例えば時間帯や駐車場の駐車状況等の情報に基づいて、経路設定部22により自動的に行われる。右左折、直進等の行動は、入力部11の矢印A1〜A6に対応する領域へのユーザの操作により行われてもよい。
【0055】
駐車枠検出部24は、自動運転車両Cが位置C3のとき、自動運転車両Cの右側において駐車可能な駐車枠Jを検出する。このとき、提示部12は、
図19に示すように、自動運転車両Cの行動予定を示す矢印A2と表示方法が異なるように周縁部のみがハッチングで示される矢印A6を表示する。矢印A6は、
右側に駐車可能な駐車枠Jが検出され、入力部11の矢印A6に対応する領域が操作されることにより、駐車制御部25が、駐車枠Jに自動運転車両Cを駐車させることを意味している。
【0056】
自動運転車両Cは、位置C4のとき、駐車場の見取り図を参照して交差する通行路を検出し、自動的に一時停止する。このとき、提示部12は、
図20に示すように、次に直進することを意味する矢印A2を表示する。
【0057】
自動運転車両Cが位置C5のとき、駐車枠検出部24は、センサ部32の視野のうち左前方の視野Kにおいて、駐車可能な駐車枠を検出する。このとき、提示部12は、次に検出された左側の駐車可能な駐車枠に駐車することを意味する矢印A4を表示している。
【0058】
駐車制御部25は、センサ部32から、他車両、障害物及び駐車枠等を検出しながら、駆動部51及び操舵部52を制御することにより、駐車枠検出部24に検出された駐車可能な駐車枠に駐車するように、自動運転車両Cを制御する。自動運転車両Cは、位置C6に示すように、駐車制御部25の制御により、安全に、駐車可能な駐車枠に自動的に駐車する。
【0059】
候補地に駐車可能な駐車枠が検出できなかった場合、経路設定部22が、駐車場内を巡回する巡回経路を設定してもよく、提示部12が、第1〜第4駐車エリアを目的地として再度提示するようにしてもよい。
【0060】
例えば、
図22に示すように、ユーザが、右前方において他車両が出そうな駐車枠目的地の範囲外に発見した場合、ユーザの操作により、発見した駐車枠に自動運転車両Cを駐車させるようにしてもよい。このとき、入力部11は、
図23に示すように、矢印A5に対応する領域へのユーザの操作により一時停止の命令を制御部
2Aに入力する。制御部
2Aは、ユーザの操作に応じて、一時停止するように自動運転車両Cを制御する。
【0061】
他車両が駐車枠から出た後、駐車枠検出部24は、他車両が出た駐車枠を駐車可能な駐車枠として検出する。次いで、入力部11は、
図24に示すように、矢印A6に対応する領域へのユーザの操作により
右側の駐車枠への駐車の命令を制御部
2Aに入力する。駐車制御部25は、ユーザの操作に応じて、駐車可能な駐車枠に駐車するように自動運転車両Cを制御する。
【0062】
また、駐車場の見取り図が利用できない場合、目的地設定部21は、
図25に示すように、自動運転車両Cを基準とした前、右及び左の方向と距離によって決定された区画を目的地として採用するようにしてもよい。このとき提示部12は、
図26に示すように、前、右及び左の方向と距離によって決定された区画を、ユーザが選択する範囲B1〜B3として提示する。目的地設定部21は、ユーザの操作により選択された範囲B2を、目的地D2(
図25参照)として設定する。その後、経路設定部22は、センサ部32が検出する周囲の情報に基づいて、目的地D2までの走行経路を逐次生成する。
【0063】
本発明の第2実施形態に係る自動運転車両Cが備える車両操作装置1Aによれば、目的地Dを範囲で設定することにより、詳細な目的地を特定する前に自動運転による走行を開始できる。また、車両操作装置1によれば、目的地Dの範囲内で実行するタスクを自動的に提示することにより、最終的な目的地までスムーズに自動運転を継続することができる。
【0064】
また、車両操作装置1Aによれば、駐車場の任意の範囲を目的地として設定することにより、現在位置から検出できない駐車エリアまで自動運転車両Cが走行して駐車することができる。また、車両操作装置1Aによれば、ユーザの操作により目的地が設定される場合、駐車場の空き状況を管理するシステムを必要とすることなく、自動運転車両Cを駐車させることができる。
【0065】
また、車両操作装置1Aによれば、設定された走行経路の途中であっても制御を中断させることができ、混み合った駐車場であっても、素早く任意の駐車枠に自動運転車両Cを駐車させることができる。
【0066】
また、車両操作装置1Aによれば、駐車場や施設の配置を示す見取り図を参照することにより、目的とする施設の周辺や、普段空いている駐車区画を、ユーザの意図に応じて選択することができる。
【0067】
また、車両操作装置1Aによれば、外部から見取り図を取得することにより、私営施設の駐車場や、最新の施設の駐車場に関する情報を参照することができ、より正確にユーザの意図を反映させることができる。
【0068】
また、車両操作装置1Aによれば、ユーザが目的地を選択しない場合であっても、最も長く走行する経路を自動的に走行することにより、駐車場内において駐車できる可能性がより高くなる。
【0069】
また、車両操作装置1Aによれば、見取り図が利用できない場合であっても、目的地をおおよその範囲で設定し、経路を自動的に走行することにより、自動運転を継続したまま自動的に駐車を行うことができる。
【0070】
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、既に述べた実施形態において、入力部11は、ユーザの音声による操作を受け付ける音声入力装置であってもよい。
【0071】
上記の他、第1及び第2実施形態を相互に応用した構成等、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0072】
特願2014−048570号(出願日:2014年3月12日)の全内容は、ここに援用される。