(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6395152
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】立体形状測定装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/107 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
A61B5/107 100
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-215071(P2014-215071)
(22)【出願日】2014年10月22日
(65)【公開番号】特開2016-77776(P2016-77776A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2017年9月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】304021417
【氏名又は名称】国立大学法人東京工業大学
(73)【特許権者】
【識別番号】592150930
【氏名又は名称】富士ベッド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100011
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 省三
(72)【発明者】
【氏名】伊能 教夫
(72)【発明者】
【氏名】木村 仁
(72)【発明者】
【氏名】倉元 昭季
(72)【発明者】
【氏名】乾 祐馬
(72)【発明者】
【氏名】関山 直人
(72)【発明者】
【氏名】小野 弘幸
【審査官】
湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−334299(JP,A)
【文献】
特開2004−069608(JP,A)
【文献】
実開平03−019901(JP,U)
【文献】
実開平01−165405(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/107
G01B 3/14
G01B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象に押し当てられる先端及びマーカが付された後端を有する複数のロッドと、
前記各ロッドを2次元に平行に配列して保持するロッド保持機構と、
前記各ロッドの前記マーカを撮影するカメラと、
前記カメラによって撮影された前記各マーカの位置から前記測定対象の立体形状を演算する制御ユニットと
を具備し、
前記各ロッドの長さは、前記カメラによって撮影された前記各マーカが重複しないように、異ならせた立体形状測定装置。
【請求項2】
前記ロッドの長さは、該ロッドと前記カメラとの距離が大きい程、大きくした請求項1に記載の立体形状測定装置。
【請求項3】
前記ロッド保持機構は、
前記ロッドに対向する弾性部材と、
前記弾性部材の前記ロッドとの反対側に設けられた剛性部材と、
前記剛性部材の前記弾性部材との反対側に設けられた空気袋と
を具備し、
前記各ロッドの先端が前記測定対象に押し当てられるときに、前記空気袋の空気を抜いて前記各ロッドは前記ロッド保持機構内に摺動できるロッド摺動可能状態にし、前記各ロッドの後端の前記マーカの撮影のときに、前記空気袋に空気を入れて前記各ロッドは前記ロッド保持機構内に固定されるロッド固定状態にする請求項1に記載の立体形状測定装置。
【請求項4】
前記各マーカは特定色の色マーカである請求項1に記載の立体形状測定装置。
【請求項5】
前記各ロッドの先端は丸くされた請求項1に記載の立体形状測定装置。
【請求項6】
前記ロッドの先端には先端が丸くされた剛性部材が嵌め込められた請求項1に記載の立体形状測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば最適な枕の形状を測定するために人間の後頭部及び首の後部の立体形状を測定する立体形状測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、枕は快適な睡眠を行う上で不可欠な寝具であり、枕を利用して仰臥位で眠る姿勢は自然体の立体姿勢に近いと医学関係者が提唱している。そのため、人間の後頭部及び首の後部の立体形状を測定する立体形状測定装置(プレスシェイパとも言う)が必要である。
【0003】
図9は従来の立体形状測定装置を示す写真である。
図9の立体形状測定装置においては、多数たとえば縦×横=30×5本の同一長のロッド101を等間隔で2次元状に平行摺動可能にロッド保持機構102で保持する。ロッド101の先端を測定対象103たとえば人間の後頭部及び首の後部に押し当て各ロッド101の移動量により測定対象103の立体形状を測定する。この場合、各ロッド101の移動量はロッド101の位置を目視で書き写して把握し、あるいは各ロッド101に付された目盛を読取って把握し(参照:特許文献1)、あるいはロッド101の後端側に計測板を設けて各ロッド101の後端の計測板上の目盛を読取って把握する(参照:特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−87802号公報
【特許文献2】特開2006−334299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の従来の立体形状測定装置においては、立体形状を迅速かつ高精度に把握できないという課題がある。つまり、目視による書き写しの場合は、時間を要する上、不精確である。また、ロッドの目盛を読取る場合は、時間を要し、すべてのロッド101が同一長であるので、奥側ロッド101の目盛は手前側のロッド101によって遮蔽されて読取りにくくかつ不精確である。さらに、計測板の目盛を読取る場合も、時間を要し、すべてのロッド101が同一長であるので、奥側のロッド101の後端に対する計測板の目盛は手前側のロッド101によって遮蔽されて読取りにくくかつ不精確である。
【0006】
また、複数のロッド101を平行摺動可能に保持する保持機構102はガイド部材もしくはゴム板に孔を穿設したもので、耐久性が悪いという課題がある。つまり、経時変化により孔が大きくなり、ロッド101の先端を測定対象103に押し当てた後にも、ロッド101が不安定で移動し易く、この結果、ロッド101の位置を精確に把握できなくなる。この場合、ガイド部材もしくはゴム板を交換する必要性も生ずる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明に係る立体形状測定装置は、測定対象に押し当てられる先端及びマーカが付された後端を有する複数のロッドと、各ロッドを2次元に平行に配列して保持するロッド保持機構と、各ロッドのマーカを撮影するカメラと、カメラによって撮影された各マーカの位置から測定対象の立体形状を演算する制御ユニットとを具備し、各ロッドの長さは、カメラによって撮影された各マーカが重複しないように、異ならせたものである。
【0008】
また、ロッド保持機構は、ロッドに対向する弾性部材と、弾性部材のロッドとの反対側に設けられた剛性部材と、剛性部材の弾性部材との反対側に設けられた空気袋とを具備し、ロッドの先端が測定対象に押し当てられるときに、空気袋の空気を抜いてロッドはロッド保持機構内に摺動できるロッド摺動可能状態(ノーブレーキ状態)にし、各ロッドの後端のマーカの撮影のときに、空気袋に空気を入れて各ロッドはロッド保持機構内に固定されるロッド固定状態(ブレーキ状態)にするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、すべてロッドの位置をカメラの撮影によって把握するので、迅速かつ高精度に立体形状を把握できる。また、ロッドの保持を空気力によるロッド摺動可能状態/ロッド固定状態の切替によって行うので、ロッド保持機構の耐久性の劣化も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る立体形状測定装置の実施の形態を示す写真である。
【
図2】
図1の立体形状測定装置の実機状態を示す写真である。
【
図3】
図1のロッド保持機構の詳細を示す断面図であって、(A)はロッド摺動可能状態(ノーブレーキ状態)を示し、(B)はロッド固定状態(ブレーキ状態)を示す。
【
図4】比較例としてのロッド保持機構の詳細を示す断面図であって、(A)はロッド摺動可能状態(ノーブレーキ状態)を示し、(B)はロッド固定状態(ブレーキ状態)を示す。
【
図6】
図1の制御ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。
【
図7】
図6のステップ601において取得されたカメラ画像の例を示す写真である。
【
図8】
図6のステップ602において抽出された色マーカの2値データである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は本発明に係る立体形状測定装置の実施の形態を示す写真である。但し、動作説明し易くするために、
図1の立体形状測定装置は、本来の大きい測定対象に対する
図2に示す実機立体形状測定装置より小さくしてある。尚、
図2においては、縦×横=40×5本のロッドRよりなるロッド群1が設けられ、ロッドRの後端に色マーカMが付されている。また、ロッド保持機構2の後述の空気袋には、電動ポンプ6が接続されている。さらに、色マーカMを撮影するための2台のカメラ4が設けられている。この場合、上方のカメラ4は上半分の色マーカMを撮影し、下方のカメラ4は下半分の色マーカMを撮影する。
【0012】
図1においては、ロッド群1はステンレス等の剛性材料よりなる5×5本のロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55よりなり、これらのロッドは2次元状に等間隔でロッド保持機構2によって保持されている。ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の
図1の右方の先端は図示しない測定対象たとえば人間の後頭部及び首の後部に押し当てられ、他方、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の後端には特定色たとえば赤色の色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55が付されている。尚、特定色は2色以上、たとえば赤、青を交互にマーカに付してもよい。
【0013】
ロッド保持機構2は枠機構3によって支持されている。枠機構3のロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55に対向する位置に色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55を撮影するためのカメラ4が設けられ、カメラ4はマイクロコンピュータにより構成される制御ユニット5が接続されている。
【0014】
ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の長さは、カメラ4によって撮影された色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55が重複しないように、異ならせてある。たとえば、
L
1<L
2<L
3<L
4<L
5
L
2−L
1=L
3−L
2=L
4−L
3=L
5−L
4≧ΔL
但し、L
1はロッドR
11、R
12、…、R
15の長さ、
L
2はロッドR
21、R
22、…、R
25の長さ、
L
3はロッドR
31、R
32、…、R
35の長さ、
L
4はロッドR
41、R
42、…、R
45の長さ、
L
5はロッドR
51、R
52、…、R
55の長さ、
ΔLは測定対象によって決定される正の値
と設定される。これにより、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の長さは、カメラ4より遠い程、大きくされ、カメラ4によって撮影された色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55が重複しないようになる。
【0015】
図3は
図1のロッド保持機構3の詳細を示す断面図であって、(A)はロッド摺動可能状態(ノーブレーキ状態)を示し、(B)はロッド固定状態(ブレーキ状態)を示す。
【0016】
図3において、ロッド保持機構2は、枠機構3に固定されたプラスチックよりなる比較的厚い剛性部材21、22の間に、たとえばゴム等よりなりブレーキシューの作用をする2×5=10枚の弾性部材23、たとえばプラスチックよりなりブレーキプレートの作用をする比較的厚い2×5=10枚の剛性部材24、及び6枚の空気袋25よりなる。この場合、ロッドR
11、R
12、…、R
15;ロッドR
21、R
22、…、R
25;…;ロッドR
51、R
52、…、R
55毎に、両側が弾性部材23に対向し、弾性部材23のロッドの反対側に剛性部材24が設けられ、剛性部材24の弾性部材23の反対側に空気袋25が設けられている。
【0017】
他方、
図3の(A)に示すロッド摺動可能状態にあっては、空気袋25に空気が入っていないので、空気袋25は非膨張状態である。従って、弾性部材23及び剛性部材24はノーブレーキ状態となり、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55と弾性部材23とは接触しなくなる。この結果、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55は滑らかに摺動可能状態となる。
【0018】
図3の(B)に示すロッド固定状態にあっては、空気袋25に空気が入っているので、空気袋25は膨張状態である。従って、弾性部材23及び剛性部材24はブレーキ状態となり、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55と弾性部材23とは強い接触状態となり、弾性部材23はロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55のすべてに対して均一に凹み状態となる。この結果、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55は確実にかつ均一の固定状態となる。
【0019】
尚、ロッド保持機構2の空気袋25への空気の吸入は
図2の電動ポンプを用いて行うことも手動ポンプを用いても行うこともできる。
【0020】
図4は比較例としてのロッド保持機構の詳細を示す断面図であって、(A)はロッド摺動可能状態(ノーブレーキ状態)を示し、(B)はロッド固定状態(ブレーキ状態)を示す。
【0021】
図4のロッド保持機構2’においては、
図3の剛性部材21、22、24の代りに、ブレーキとして作用する1枚の剛性プレート24’を設け、
図3の弾性部材23の代りに、各ロッドR
11、R
12、…、R
15;ロッドR
21、R
22、…、R
25;…;ロッドR
51、R
52、…、R
55を囲むようにブレーキシューの作用をする25個の弾性部材23’を設け、
図3の空気袋25は設けていない。
【0022】
図4の(A)のロッド摺動可能状態にあっては、剛性プレート24’は各ロッドR
11、R
12、…、R
15;ロッドR
21、R
22、…、R
25;…;ロッドR
51、R
52、…、R
55と各弾性部材23とが離間するように、位置している。従って、弾性部材23’及び剛性プレート24’はノーブレーキ状態となり、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55と弾性部材23’とは接触しなくなる。この結果、
図3の(A)の摺動可能状態と同様に、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55は滑らかに摺動可能状態となる。
【0023】
他方、
図4の(B)に示すロッド固定状態にあっては、剛性プレート24’が
図4において右側に移動する。従って、弾性部材23’及び剛性プレート24’はブレーキ状態となり、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の一部と弾性部材23’とは接触状態となり、弾性部材23’が凹み状態となるが、残りのロッドと弾性部材23’とは接触状態とならない。この結果、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の固定状態は不確実かつ不均一となる。
【0024】
このように、
図3に示すロッド保持機構2’はより完全なブレーキ状態になるので、
図4に示すロッド保持機構2’に比較して優れている。
【0025】
図5は
図1のロッドたとえばR
11の先端を示す断面図である。
【0026】
図5の(A)に示すごとく、ロッドR
11の先端は丸くなっており、これにより、たとえ髪があっても人間の後頭部に直接接触でき、従って、後頭部の立体形状を精確に測定できる。
【0027】
また、
図5の(B)に示すごとく、ロッドR
11の先端をねじ加工し、ロッドR
11の先端に先端が丸いたとえばプラスチック等よりなる剛性部材1aを嵌め込む。これにより、やはり、髪があっても人間の後頭部に直接接触でき、従って、後頭部の立体形状を精確に測定できる。さらに、この場合、剛性部材1aが劣化した場合には、新しい剛性部材1aに容易に置換できる。
【0028】
図6は
図1の制御ユニット5の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは制御ユニット5のリードオンリメモリ(ROM)もしくはフラッシュメモリに格納される。また、制御ユニット5の動作前に、オペレータはロッド保持機構2の空気袋25の空気を抜いたロッド摺動可能状態でロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の先端を人間の後頭部及び首の後部に押し当て、その後、ロッド保持機構2の空気袋25に空気を入れてロッド固定状態(ブレーキ状態)にしてカメラ4でロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の後端の色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55の撮影を行って
図6に示すカメラ画像を得ているものとする。
【0029】
始めに、ステップ601にて、カメラ4より
図7に示すカメラ画像を取得する。
【0030】
次に、ステップ602にて、色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55の特定色から
図8に示す2値データとしての色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55を抽出する。
【0031】
次に、ステップ603にて、色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55の数が所定数たとえば25か否かを判別する。ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55が正常な動作をしていれば、色マーカの数は25である。従って、色マーカの数が25である場合のみ、ステップ604に進み、他の場合には、ステップ609に進んでエラーとする。
【0032】
ステップ604では、各色マーカM
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55の重心座標を演算する。
【0033】
次に、ステップ605では、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の先端座標をステップ604にて演算された重心座標及びロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の予め定められた長さL
11、L
12、…、L
15;L
21、L
22、…、L
25;…;L
51、L
52、…、L
55を用いて演算する。
【0034】
次に、ステップ607にて、ロッドR
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55の先端座標に基づいて測定対象の立体形状を補間演算する。
【0035】
次に、ステップ607にて、測定対象の立体形状をランダムアクセスメモリ(RAM)に格納する。
【0036】
そして、ステップ608にて、
図6のルーチンは終了する。
【0037】
上述の本発明の実施の形態によれば、測定対象を人間の後頭部及び首の後部に適用した場合、立体形状が±0.3mm以内の誤差で精確に得られた。
【0038】
尚、本発明は上述の実施の形態の自明の範囲のいかなる変更も適用し得る。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は人間の後頭部及び首の後部以外に人間の全体の立体形状等の測定対象にも利用できる。また、軟らかい物体形状たとえば枕形状等の測定対象にも利用できる。
【符号の説明】
【0040】
1:ロッド群
R、R
11、R
12、…、R
15;R
21、R
22、…、R
25;…;R
51、R
52、…、R
55:ロッド
1a:剛性部材
2:ロッド保持機構
2’:ロッド保持機構
21、22:剛性部材
23:弾性部材
23’:弾性部材
24:剛性部材
24’:剛性プレート
25:空気袋
3:枠機構
4:カメラ
5:制御ユニット
6:電動ポンプ
101:ロッド
102:ロッド保持機構
103:測定対象
M
11、M
12、…、M
15;M
21、M
22、…、M
25;…;M
51、M
52、…、M
55:色マーカ