(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記開口部の幅は、前記ケーブルの径より小さく、かつ、前記本体を弾性変形、又は前記ケーブルを変形させて前記ケーブルの長手方向に対して垂直に前記ケーブルを出し入れすることが可能な幅であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のケーブル誤接続防止治具。
前記本体に形成されるとともに、前記開口部と前記ケーブル保持部との境界の角部、及び、前記開口部における前記本体の前記所定の端面側の角部の一方又は両方を丸めた又は面取りしたガイド部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のケーブル誤接続防止治具。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
【0015】
[実施形態1]
実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具について図面を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具の構成を模式的に示した平面図である。
【0016】
ケーブル誤接続防止治具1は、本体10と、複数のケーブル保持部11と、複数の開口部12と、を備える。本体10は、板状の部材である。ケーブル保持部11は、本体10に形成されるとともにケーブル(
図2、
図3の30)を保持する部分である。開口部12は、本体10に形成されるとともに本体10の所定の端面からケーブル保持部11に通ずる部分である。
【0017】
次に、実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具の使用方法(ケーブル誤接続防止方法)について図面を用いて説明する。
図2、
図3は、実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具の使用方法(ケーブル誤接続防止方法)を模式的に示した工程平面図である。
【0018】
まず、電子機器20Aに接続された複数のケーブル30の全てについて、開口部12を通じてケーブル保持部11に差し込んでケーブル誤接続防止治具1に保持する(ステップA1;
図2(A)、(B)参照)。
【0019】
次に、複数のケーブル30をケーブル誤接続防止治具1に保持したまま、電子機器20Aから複数のケーブル30の全てを取り外す(ステップA2;
図2(C)参照)。
【0020】
次に、複数のケーブル30をケーブル誤接続防止治具1に保持したまま、電子機器20Aと同じ他の電子機器20B(電子機器20Aでも可)に複数のケーブル30の全てを接続する(ステップA3;
図3(A)、(B)参照)。
【0021】
最後に、複数のケーブル30について、ケーブル誤接続防止治具1から外す(ステップA4;
図3(C)参照)。
【0022】
実施形態1によれば、ケーブル30の誤接続を防止しつつ、再接続の作業性を確保することができる。
【0023】
[実施形態2]
実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具の使用方法(ケーブル誤接続防止方法)について図面を用いて説明する。
図4、
図5は、実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具の使用方法(ケーブル誤接続防止方法)を模式的に示した工程平面図である。
【0024】
実施形態2は、実施形態1の変形例であり、2つのケーブル誤接続防止治具1A、1Bを使用してケーブル30の誤接続を防止するものである。実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具1A、1Bは、実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具(
図1の1)と同様なものであり、詳細には以下の通りである。
【0025】
ケーブル誤接続防止治具1A、1Bは、ケーブル30の誤接続を防止するための治具である。ケーブル誤接続防止治具1A、1Bは、ケーブル30を傷つけないようにケーブル30の位置を固定する。ケーブル誤接続防止治具1A、1Bは、電子機器20Aに接続された複数のケーブル30の位置関係を保持して再接続可能にする。ケーブル誤接続防止治具1A、1Bは、保守、修理、交換等の作業を行う際、電子機器20Aに接続された複数のケーブル30を一度取り外し、その後、電子機器20B(保守、修理後の電子機器20A、交換する新たな電子機器)に再び元の通りにケーブル30を接続(再接続)する必要がある場合に用いられる。
【0026】
ケーブル誤接続防止治具1Aは、板状の本体10aに、複数のケーブル30を保持するための複数のケーブル保持部11aを有し、本体10aの端面から各ケーブル保持部11aに通ずる複数の開口部12aを有する。ケーブル誤接続防止治具1Bも、同様に、板状の本体10bに、複数のケーブル30を保持するための複数のケーブル保持部11bを有し、本体10bの端面から各ケーブル保持部11bに通ずる複数の開口部12bを有する。
【0027】
本体10a、10bには、ケーブル30の取り付け時や取り外し時に、ケーブル30を傷つけずケーブル保持部11a、11bで保持できる材料を用いることができる。本体10a、10bには、ケーブル保持部11a、11bの開口部12a、12bの周辺部分を弾性変形させる(撓ませる)ことが可能な厚さ、材料の部材を用いることができ、例えば、ポリプロピレンなどの絶縁樹脂を用いた板状(シート状でも可)の部材を用いることができる。本体10a、10bには、繰り返し変形に強い材料が望ましい。本体10a、10bには、ケーブル保持部11a、11bの近傍の部分(例えば、上部)に数字・記号等の識別子を記入してもよい。これにより、予めケーブル30の接続されていたポートが判別しやすくなる。
【0028】
ケーブル保持部11a、11bは、複数のケーブル30を整列させ、かつ、複数のケーブル30を傷つけずに位置関係を保持する部分である。ケーブル保持部11a、11bは、本体10a、10bを貫通した穴部とすることができる。ケーブル保持部11a、11bは、使用するケーブル径と同じ径以上の穴部とすることができ、好ましくは、ケーブル30が長手方向に可動である程度にケーブル径より若干大きめの穴部である。穴部の形状は、円形が好ましいが、多角形、四角形でも良く、ケーブル30が入る穴部であればどの様な形状でもよい。ケーブル保持部11a、11bには、開口部12a、12bからケーブル30の長手方向に垂直にケーブル30が差し込まれる。ケーブル保持部11a、11bは、ケーブル30の平均的なケーブル径を考慮し、例えば、内径6mm程度の穴部にしてもよい。この値にすると、多くの種類の電子機器で、単一のケーブル誤接続防止治具1A、1Bで共用することができる。
【0029】
開口部12a、12bは、本体10a、10bの端面からケーブル保持部11a、11bに通ずる部分である。開口部12a、12bは、ケーブル保持部11a、11bへケーブル30を導く。開口部12a、12bは、ケーブル30がケーブル保持部11a、11bに入った状態で、少なくともケーブル30の長手方向に対して垂直方向に容易に抜けなければよい。開口部12a、12bの幅は、ケーブル30がケーブル保持部11a、11bに入った状態で、ケーブル30の長手方向に対して垂直方向に容易に抜けないよう、ケーブル径より小さく、かつ、本体10a、10bを弾性変形させたりケーブル30を変形させたりしてケーブル30の長手方向に対して垂直にケーブル30を出し入れすることが可能な幅であり、その際、ケーブル30(被覆を含む)に傷が付かない程度の幅とすることが望ましい。ここで、ケーブル30に傷が付かない程度の幅とは、実験的に確認して決めてもよく、理論的に、ケーブル30の被覆の厚さと弾性率から、開口部12a、12bの幅まで弾性変形可能であり、ケーブル30の被覆の強度から、所定回数、開口部12a、12bを出し入れしても、ケーブル30の被覆の表面に傷が付かないことが判明している幅でもよい。これにより、ケーブル30(被覆を含む)を損傷しないようにすることができる。
【0030】
隣り合うケーブル保持部11a、11bの間隔は、隣り合う開口部12a、12bの間隔と同一であることが望ましい。こうすることで、ケーブル30の順番が分かり易くなり、ケーブル30の誤接続を防止することができる。また、ケーブル保持部11a、11b及び開口部12a、12bの間隔は、電子機器20A、20Bに接続された複数のケーブル30の間隔と略同一であることが望ましい。こうすることで、容易に、ケーブル30を接続、取り外しできる。さらに、ケーブル保持部11a、11b及び開口部12a、12bは、略一直線上に並んでいる事が望ましい。こうすることで、ケーブル30の順番が分かり易くすることができ、容易にケーブル30を接続、取り外しできる。
【0031】
ここで、電子機器20A、20Bは、複数のポート21を有するものであり、各ポート21にケーブル30のコネクタ31を接続して利用される。電子機器20A、20Bには、例えば、複数のケーブル30が着脱可能な情報機器、通信機器、音響機器、映像機器等を用いることができる。また、ケーブル30は、長手方向の一方の端部にコネクタ31を有するものである。ケーブル30は、例えば、LAN(Local Area Network)ケーブル、同軸ケーブル、オーディオケーブル等を用いることができる。
【0032】
次に、実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具の使用方法(ケーブル誤接続防止方法)について説明する。ここでは、装置が故障し、交換する場合を例に説明する。
【0033】
まず、電子機器20Aに接続された複数のケーブル30の上に、開口部12aをケーブル30側に向けてケーブル誤接続防止治具1Aを配置し、ケーブル30を1本ずつ開口部12aから入れ、ケーブル保持部11aまで差し込み、ケーブル30をケーブル誤接続防止治具1Aに保持させる(ステップB1;
図4(A)、(B)参照)。これを電子機器20Aに接続されたケーブル30の本数分繰り返す。
【0034】
次に、電子機器20Aに接続された複数のケーブル30の下に、開口部12bをケーブル30側に向けてケーブル誤接続防止治具1Bを配置し、ケーブル30を1本ずつ開口部12bから入れ、ケーブル保持部11bまで差し込み、ケーブル30をケーブル誤接続防止治具1Bに保持させる(ステップB2;
図4(A)、(B)参照)。これを電子機器20Aに接続されたケーブル30の本数分繰り返す。
【0035】
次に、電子機器20Aの各ポート21から各ケーブル30の各コネクタ31を取り外す(ステップB3;
図4(C)参照)。この時、ケーブル誤接続防止治具1A、1Bが取り付けられた複数のケーブル30と電子機器20Aの複数のポート21との位置関係は保持される。
【0036】
次に、電子機器(
図4(C)の20A)から電子機器20Bに交換する(ステップB4;
図5(A)参照)。
【0037】
次に、交換した電子機器20Bの各ポート21に、対応するケーブル30のコネクタ31を接続する(ステップB5;
図5(B)参照)。この時、ケーブル誤接続防止治具1A、1Bに取り付けられた複数のケーブル30を電子機器20Bの複数のポート21に合わせるだけで、各コネクタ31に対応するポート21が容易に判断でき、ケーブル接続時にタグの内容を確認する作業が必要なく、短時間でケーブルを再接続することが可能になる。
【0038】
最後に、各ケーブル30からケーブル誤接続防止治具1A、1Bを取り外す(ステップB6;
図5(C)参照)。
【0039】
実施形態2によれば、ケーブル誤接続防止治具1A、1Bを使用することで、ケーブル30の誤接続を防止しつつ、再接続の作業性を確保することができる。つまり、ケーブル誤接続防止治具1A、1Bを使用することで、電子機器20Aに接続されたケーブル30の取り外し作業、電子機器20Bへのケーブル30の再接続作業が、電子機器20A、20Bのポート21を間違えることなく、かつ、短時間で簡単に実施できるようになる。また、複数のケーブル30に対して、上下方向からケーブル誤接続防止治具1A、1Bを使用することで、ケーブル誤接続防止治具1A、1Bによるケーブル30の保持力を向上させることができる。また、ケーブル誤接続防止治具1A、1Bによって電子機器20Aに接続された複数のケーブル30の位置関係を保持することで、電子機器20Aからケーブル30を取り外した場合でも、電子機器20Aと各ケーブル30の位置関係が保持されているので、ケーブル30を電子機器20Bに再接続する際に、各ケーブル30に対応する位置のポート21を簡単に確認でき、各ケーブル30の再接続する位置を誤らないようにすることができる。さらに、ケーブル誤接続防止治具1A、1Bによって複数のケーブル30を直線状に配列して保持するため、ケーブル30を再接続する順番を誤らないようにすることができる。
【0040】
[実施形態3]
本発明の実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具について図面を用いて説明する。
図6は、実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具の構成を模式的に示した部分拡大平面図である。
【0041】
実施形態3は、実施形態1の変形例であり、ケーブル誤接続防止治具1の開口部12とケーブル保持部11との境界の角部、及び、開口部12における本体10の端面側の角部のそれぞれ(どちらか一方でも可)を丸めた(例えば、曲面)又は面取りした(例えば、テーパ面)ガイド部13、14を設けたものである。ガイド部13、14は、ケーブル30の長手方向に対して垂直にケーブル30のケーブル保持部11への抜き差しをガイドするためのものである。その他の構成は実施形態1と同様である。また、実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具1の使用方法は、実施形態1と同様である。さらに、実施形態3は、実施形態2に適用してもよい。
【0042】
実施形態3によれば、実施形態1と同様に、ケーブル30の誤接続を防止しつつ、再接続の作業性を確保することができるとともに、電子機器に接続された複数のケーブル30を抜き差しする際、ケーブル30が開口部12で引っ掛からず、容易に出し入れできる。
【0043】
[実施形態4]
本発明の実施形態4に係るケーブル誤接続防止治具について図面を用いて説明する。
図7は、実施形態4に係るケーブル誤接続防止治具の構成を模式的に示した平面図である。
【0044】
実施形態4は、実施形態1、2の変形例であり、実施形態2のように2つのケーブル誤接続防止治具(
図4、
図5の1A、1B)を用いるのではなく、1つのケーブル誤接続防止治具1と固定部材40とを組み合わせて、ケーブル誤接続防止治具1によるケーブル30の保持力を向上させたものである。
【0045】
ケーブル誤接続防止治具1は、本体10における複数の開口部12が形成された端面の両側にある端面に凹部15、16を有する。凹部15、16は、固定部材40を本体10に巻き付けたときに固定部材40が位置決めするためのものである。凹部15、16は、固定部材40を本体10に巻き付けたときに固定部材40が複数の開口部12の全てと交差するように、本体10に形成される。ケーブル誤接続防止治具1のその他の構成は、実施形態1と同様である。また、ケーブル誤接続防止治具1において、実施形態3を適用してもよい。
【0046】
固定部材40は、ケーブル誤接続防止治具1の複数のケーブル保持部11に保持された複数のケーブル30がケーブル誤接続防止治具1から抜け落ちないように固定するための部材である。固定部材40は、ケーブル誤接続防止治具1の本体10に巻き付けて用いられ、ケーブル誤接続防止治具1の凹部15、16によって位置決めされる。固定部材40には、例えば、輪ゴム、紐、などのひも形状の部材を用いることができ、ケーブル30がケーブル誤接続防止治具1のケーブル保持部11から抜けることを防ぐものであればひも形状以外の部材でもよい。
【0047】
ケーブル誤接続防止治具1及び固定部材40の使用方法としては、実施形態1の
図2(B)のようにケーブル誤接続防止治具1で複数のケーブル30を保持したときに固定部材40をケーブル誤接続防止治具1の本体10に巻き付け、かつ、固定部材40を凹部15、16で位置決めすることによってケーブル30がケーブル誤接続防止治具1のケーブル保持部11から抜け落ちないようにし、その後、実施形態1の
図3(B)のようにケーブル30の電子機器20Bへの再接続が完了したときに固定部材40をケーブル誤接続防止治具1から外した後にケーブル30をケーブル誤接続防止治具1から外す。その他の使用方法は、実施形態1と同様である。
【0048】
実施形態4によれは、実施形態1と同様に、ケーブル30の誤接続を防止しつつ、再接続の作業性を確保することができるとともに、1つのケーブル誤接続防止治具1と固定部材40とを組み合わせて使用することで、ケーブル誤接続防止治具1によるケーブル30の保持力を向上させることができる。
【0049】
[実施形態5]
本発明の実施形態5に係るケーブル誤接続防止治具について図面を用いて説明する。
図8は、実施形態5に係るケーブル誤接続防止治具の構成を模式的に示した平面図である。
【0050】
実施形態5は、実施形態1、2の変形例であり、実施形態2のように2つのケーブル誤接続防止治具(
図4、
図5の1A、1B)を用いるのではなく、1つのケーブル誤接続防止治具1と固定用具50と固定用テープ51とを組み合わせて、ケーブル誤接続防止治具1によるケーブル30の保持力を向上させたものである。
【0051】
ケーブル誤接続防止治具1は、実施形態1と同様なものである。また、ケーブル誤接続防止治具1において、実施形態3を適用してもよい。
【0052】
固定用具50は、ケーブル誤接続防止治具1の複数のケーブル保持部11に保持された複数のケーブル30をケーブル誤接続防止治具1から抜け落ちないように固定するための部材である。固定用具50は、複数の開口部12の全てと交差するように、ケーブル誤接続防止治具1の本体10に合わせて用いられる。
【0053】
固定用テープ51は、ケーブル誤接続防止治具1の本体10に固定用具50を固定するためのテープである。固定用テープ51は、ケーブル誤接続防止治具1の本体10の長手方向の両端の近傍にて巻回したり貼り付けたりして固定用具50を本体10に押さえ付けるようにして装着する。固定用テープ51には、例えば、片面に粘着面を有する粘着テープ、面ファスナを有するテープ、吸着テープ等を用いることができる。
【0054】
ケーブル誤接続防止治具1、固定用具50、及び、固定用テープ51の使用方法としては、実施形態1の
図2(B)のようにケーブル誤接続防止治具1で複数のケーブル30を保持したときに固定用具50をケーブル誤接続防止治具1の本体10に合せ、かつ、固定用具50を固定するように固定用テープ51をケーブル誤接続防止治具1の本体10に装着して、ケーブル30がケーブル誤接続防止治具1のケーブル保持部11から抜け落ちないようにし、その後、実施形態1の
図3(B)のようにケーブル30の電子機器20Bへの再接続が完了したときに固定用具50及び固定用テープ51をケーブル誤接続防止治具1から外す。その他の使用方法は、実施形態1と同様である。
【0055】
実施形態5によれは、実施形態1と同様に、ケーブル30の誤接続を防止しつつ、再接続の作業性を確保することができるとともに、1つのケーブル誤接続防止治具1と固定用具50と固定用テープ51とを組み合わせて使用することで、ケーブル誤接続防止治具1によるケーブル30の保持力を向上させることができる。
【0056】
(付記)
第1の視点に係るケーブル誤接続防止治具は、板状の本体と、前記本体に形成されるとともにケーブルを保持する複数のケーブル保持部と、前記本体に形成されるとともに前記本体の所定の端面から前記ケーブル保持部に通ずる複数の開口部と、を備えることを特徴とする。
【0057】
前記ケーブル誤接続防止治具において、前記本体は、弾性変形させることが可能な材料よりなることが好ましい。
【0058】
前記ケーブル誤接続防止治具において、前記本体には、前記ケーブル保持部の近傍の部分に識別子が記入されていることが好ましい。
【0059】
前記ケーブル誤接続防止治具において、前記ケーブル保持部は、前記本体を貫通する穴部であり、前記穴部は、前記ケーブルの径と同じ径以上の穴部であることが好ましい。
【0060】
前記ケーブル誤接続防止方法において、前記穴部は、円形又は多角形に形成されていることが好ましい。
【0061】
前記ケーブル誤接続防止治具において、前記開口部の幅は、前記ケーブルの径より小さく、かつ、前記本体を弾性変形、又は前記ケーブルを変形させて前記ケーブルの長手方向に対して垂直に前記ケーブルを出し入れすることが可能な幅であることが好ましい。
【0062】
前記ケーブル誤接続防止治具において、前記本体に形成されるとともに、前記開口部と前記ケーブル保持部との境界の角部、及び、前記開口部における前記本体の前記所定の端面側の角部の一方又は両方を丸めた又は面取りしたガイド部を備えることが好ましい。
【0063】
前記ケーブル誤接続防止治具において、隣り合う前記ケーブル保持部の間隔、及び、隣り合う前記開口部の間隔は、それぞれ、電子機器に接続された複数の前記ケーブルの間隔と同一であることが好ましい。
【0064】
前記ケーブル誤接続防止治具において、隣り合う前記ケーブル保持部の間隔は、隣り合う前記開口部の間隔と同一であることが好ましい。
【0065】
前記ケーブル誤接続防止治具において、複数の前記ケーブル保持部、及び、複数の前記開口部は、それぞれ、一直線上に並んでいることが好ましい。
【0066】
前記ケーブル誤接続防止治具において、前記本体の前記所定の端面の両側の端面に形成されるとともに固定部材を前記本体に巻き付けたときに前記固定部材が複数の前記開口部の全てと交差するように前記固定部材を位置決めするための1対の凹部を備えることが好ましい。
【0067】
第2の視点に係るケーブル誤接続防止方法は、ケーブル誤接続防止治具を用いて電子機器に対するケーブルの誤接続を防止するケーブル誤接続防止方法であって、前記電子機器に接続された複数の前記ケーブルの全てについて、前記開口部を通じて前記ケーブル保持部に差し込んで前記ケーブル誤接続防止治具に保持する工程と、複数の前記ケーブルを前記ケーブル誤接続防止治具に保持したまま、前記電子機器から複数の前記ケーブルの全てを取り外す工程と、複数の前記ケーブルを前記ケーブル誤接続防止治具に保持したまま、前記電子機器、又は、前記電子機器と同じ他の電子機器に複数の前記ケーブルの全てを接続する工程と、複数の前記ケーブルについて、前記ケーブル誤接続防止治具から外す工程と、を含むことを特徴とする。
【0068】
前記ケーブル誤接続防止治具において、前記ケーブル誤接続防止治具は、前記凹部を有するケーブル誤接続防止治具であり、前記ケーブル誤接続防止治具に保持する工程では、前記電子機器に接続された複数の前記ケーブルの全てについて、前記ケーブル保持部に差し込んだ後、前記固定部材を前記本体に巻き付け、かつ、前記固定部材を前記凹部で位置決めし、前記ケーブル誤接続防止治具から外す工程では、前記固定部材を外した後に、前記電子機器に接続された複数の前記ケーブルの全てについて、前記ケーブル保持部から抜くことが好ましい。
【0069】
前記ケーブル誤接続防止治具において、前記ケーブル誤接続防止治具に保持する工程では、前記電子機器に接続された複数の前記ケーブルの全てについて、前記ケーブル保持部に差し込んだ後、固定用具を前記本体10に合せ、かつ、前記固定用具を固定するように固定用テープを前記本体に装着し、前記ケーブル誤接続防止治具から外す工程では、前記固定用具及び前記固定用テープを外した後に、前記電子機器に接続された複数の前記ケーブルの全てについて、前記ケーブル保持部から抜くことが好ましい。
【0070】
第3の視点に係るケーブル誤接続防止方法は、前記ケーブル誤接続防止治具を2つ用いて電子機器に対するケーブルの誤接続を防止するケーブル誤接続防止方法であって、前記電子機器に接続された複数の前記ケーブルの全てについて、一方の前記ケーブル誤接続防止治具を、前記ケーブルの長手方向に対して垂直方向の一方から、一方の前記ケーブル誤接続防止治具における前記開口部を通じて前記ケーブル保持部に差し込んで一方の前記ケーブル誤接続防止治具に保持する工程と、前記電子機器に接続された複数の前記ケーブルの全てについて、他方の前記ケーブル誤接続防止治具を、前記ケーブルの長手方向に対して垂直方向の他方から、他方の前記ケーブル誤接続防止治具における前記開口部を通じて前記ケーブル保持部に差し込んで他方の前記ケーブル誤接続防止治具に保持する工程と、複数の前記ケーブルを2つの前記ケーブル誤接続防止治具に保持したまま、前記電子機器から複数の前記ケーブルの全てを取り外す工程と、複数の前記ケーブルを2つの前記ケーブル誤接続防止治具に保持したまま、前記電子機器、又は、前記電子機器と同じ他の電子機器に複数の前記ケーブルの全てを接続する工程と、複数の前記ケーブルについて、2つの前記ケーブル誤接続防止治具から外す工程と、を含むことを特徴とする。
【0071】
なお、本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。