特許第6395219号(P6395219)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6395219
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】ネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/27 20130101AFI20180913BHJP
   H04J 14/02 20060101ALI20180913BHJP
   H04Q 3/52 20060101ALI20180913BHJP
【FI】
   H04B10/27
   H04J14/02
   H04Q3/52 B
【請求項の数】9
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-13258(P2015-13258)
(22)【出願日】2015年1月27日
(65)【公開番号】特開2016-139904(P2016-139904A)
(43)【公開日】2016年8月4日
【審査請求日】2015年1月27日
【審判番号】不服2016-17062(P2016-17062/J1)
【審判請求日】2016年11月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】松山 友理恵
【合議体】
【審判長】 北岡 浩
【審判官】 海江田 章裕
【審判官】 山本 章裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−160162(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B10/00-10/90
H04J14/00-14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理装置と、分岐挿入装置とを備えるネットワークシステムであって、
前記管理装置は、前記分岐挿入装置と通信可能なインターフェースと、
前記インターフェースを介して前記分岐挿入装置を制御可能な第1制御部と、を備え、
前記第1制御部は、前記分岐挿入装置のポートの接続対象が選択的に変更され場合に、変更された接続対象を示す接続情報を前記分岐挿入装置に送信し、
前記分岐挿入装置は、受信した波長多重光信号を、前記接続対象である少なくとも1つのクライアント装置または少なくとも1つのネットワークに対して、当該波長多重光信号を構成する所定の波長光を光信号として転送可能な通信部と、
前記波長多重光信号に含まれる所定の波長を選択するとともに、前記接続情報に基づいて、前記通信部に対し、前記変更された接続対象に対応する前記光信号の減衰量の変更を指示する第2制御部と、を備えるネットワークシステム。
【請求項2】
前記分岐挿入装置は、前記クライアント装置または前記ネットワークからの前記波長多重光信号を減衰して減衰後の前記波長多重光信号を転送先のネットワークに挿入する請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記分岐挿入装置は、前記クライアント装置または前記ネットワークからの前記波長多重光信号を減衰して減衰後の前記波長多重光信号を転送先のネットワークに挿入、及び前記ネットワークからの前記波長多重光信号を減衰して転送先のクライアント装置またはネットワークに分岐する請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記分岐挿入装置は、複数の光入力ポートと、前記複数の光入力ポートから入力された光信号を減衰する減衰部と、前記減衰部で減衰した光信号を波長多重する波長多重部と、前記波長多重部で波長多重した光信号を前記転送先に転送する出力部と、減衰量を前記減衰部毎に指示する第2制御部と、を有する請求項2または3のいずれかに記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記分岐挿入装置は、前記光入力ポートから入力された前記波長多重光信号を波長単位で分波する波長分波部と、波長単位で分波された光信号のいずれかを選択する光スイッチと、前記光スイッチにて選択された光信号を合波する合波部と、をさらに有し、
前記減衰部は、前記光スイッチにて選択された光信号を個々に減衰する請求項4に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記第2制御部は、前記減衰量を前記波長分波部で分波された波長単位で設定可能である請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記分岐挿入装置は、前記ネットワークからの前記波長多重光信号を減衰して転送先のクライアント装置またはネットワークに分岐する請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記分岐挿入装置は、前記ネットワークからの前記波長多重光信号を波長単位で分波する波長分波部と、前記波長分波部で分波された光信号を設定された減衰量で個々に減衰する可変光減衰部と、前記可変光減衰部で減衰された光信号を出力する光出力ポートを選択する光スイッチと、前記光スイッチからの光信号を光出力ポート単位で合波する合波器と、をさらに有する請求項3または7に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
前記第2制御部は、前記減衰量を前記波長分波部で分波された波長単位で設定可能である請求項に記載のネットワークシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分岐挿入装置、ネットワークシステム、伝送方法、制御プログラム及び管理装置に関し、例えば波長多重分離技術を用いた光通信ネットワークにおいて用いられる分岐挿入装置、ネットワークシステム、伝送方法、制御プログラム及び管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、音声・映像などの大容量コンテンツを扱うサービスの拡大とともに光伝送ネットワークの大容量化、長距離化のニーズが高まっている。このような要求を満たすために、近年の光伝送ネットワークにおいて、WDM(Wavelength Division Multiplexing)技術の導入が検討されている。
【0003】
WDM技術による光通信では、光ファイバを通過する光信号が異なる波長の光信号と干渉しないことを利用して、1本の光ファイバケーブル内で、個別の波長ごとに信号チャネルを形成することができる。
【0004】
したがって、一本の光ファイバケーブルで、単位時間当たりに伝送できる情報量を大幅に増やすことができる。また、より柔軟なネットワークを構築するために、端局装置、中継装置や、光の波長単位で光信号の分岐挿入を行う分岐挿入装置として、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)などの開発および導入が進んでいる。
【0005】
このROADMを用いたネットワーク技術として、先行技術文献1〜4に開示されたものがある。これらのROADMでは、接続先からの光信号を減衰して、光信号間のパワー差を調整し、調整後の光信号を多重化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−040997号公報
【特許文献2】特開2013−123205号公報
【特許文献3】特表2013−531909号公報
【特許文献4】国際公開第2009/145118号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の分岐挿入装置では、光信号の減衰量を固定していたので、分岐挿入装置に接続する装置を変更することができないという課題があった。
【0008】
本発明の目的は、分岐挿入装置に接続する装置を任意に変更できる分岐挿入装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の分岐挿入装置は、
受信した波長多重光信号を、少なくとも1つのクライアント装置及び少なくとも1つのネットワークに対して、当該波長多重光信号を構成する波長毎に選択的に転送可能な通信部と、前記波長多重光信号に含まれる所定の波長の光信号の属性に応じて当該所定の波長の光信号の転送先を前記通信部に指示する制御部と、を備え、前記制御部は、前記通信部に対し、前記所定の波長の光信号の転送先に応じて、前記所定の波長の光信号の減衰量を指示し、前記通信部は、前記制御部の指示に応じて前記所定の波長の光信号を減衰し、減衰後の光信号を前記転送先に転送するようにした。
【0010】
本発明のネットワークシステムは、
受信した波長多重光信号を、少なくとも1つのクライアント装置及び少なくとも1つのネットワークに対して、当該波長多重光信号を構成する波長毎に選択的に転送可能な分岐挿入装置と、前記波長多重光信号に含まれる所定の波長の光信号の属性に応じて当該所定の波長の光信号の転送先を前記分岐挿入装置に指示する制御装置と、を備え、前記分岐挿入装置は、前記所定の波長の光信号の転送先に応じた減衰量で当該所定の波長の光信号を減衰し、減衰後の光信号を前記転送先に転送するようにした。
【0011】
本発明の伝送方法は、
受信した波長多重光信号を、少なくとも1つのクライアント装置及び少なくとも1つのネットワークに対して、当該波長多重光信号を構成する波長毎に選択的に転送し、前記波長多重光信号に含まれる所定の波長の光信号の属性に応じて当該所定の波長の光信号の転送先を決定し、前記所定の波長の光信号の転送先に応じた減衰量を設定し、前記設定した減衰量に応じて前記所定の波長の光信号を減衰して前記転送先に転送するようにした。
【0012】
本発明の制御プログラムは、
受信した波長多重光信号を、少なくとも1つのクライアント装置及び少なくとも1つのネットワークに対して、当該波長多重光信号を構成する波長毎に選択的に転送可能な分岐挿入装置の制御プログラムであって、接続する装置の変更情報を受信する受信ステップと、前記接続する装置が変更された場合、減衰量を変更する変更ステップと、を備えるようにした。
【0013】
本発明の管理装置は、
受信した波長多重光信号を、少なくとも1つのクライアント装置及び少なくとも1つのネットワークに対して、当該波長多重光信号を構成する波長毎に選択的に転送可能な分岐挿入装置と通信可能なインターフェースと、前記インターフェースを介して前記分岐挿入装置を制御可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記分岐挿入装置に対し、前記波長多重光信号に含まれる所定の波長の光信号の属性に応じた当該所定の波長の光信号の転送先と、前記所定の波長の光信号の転送先に応じた前記所定の波長の光信号の減衰量とを指示するようにした。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、本発明によれば、分岐挿入装置に接続する装置を任意に変更できる分岐挿入装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る分岐挿入装置の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の第1の実施の形態にかかるネットワークシステムの通信の例を示すシーケンス図である。
図4】本発明の第2の実施形態にかかる分岐挿入装置の通信部の構成を示すブロック図である。
図5】本発明の第3の実施形態にかかる波長選択スイッチの構成を示す図である。
図6】本発明の第3の実施形態にかかる波長選択スイッチにおいて出力ポートの接続先の装置が変更になる例を示す図である。
図7】本発明の第3の実施形態にかかる波長選択スイッチの構成を示す図である。
図8】本発明の第3の実施形態にかかる波長選択スイッチにおいて入力ポートの接続先の装置が変更になる例を示す図である。
図9】本発明の第3の実施形態に係る波長パス通信ノード装置の構成例を示すブロック図
図10】第4の実施形態にかかるネットワークシステムの構成を示す図である。
図11】第4の実施形態の管理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1の実施形態)
以下に、図面を参照して本第1の実施の形態に係る分岐挿入装置及びネットワークシステムを説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示すブロック図である。図1において、ネットワークシステム10は、分岐挿入装置11〜14と、ネットワーク15〜19と、端局20〜21と、クライアント装置22とを備える。
【0017】
分岐挿入装置11〜14は、ネットワーク15で互いに接続している。また、分岐挿入装置11〜14は、それぞれネットワーク16〜19、端局20〜21、クライアント装置22とも接続している。これらの接続は例えば、光ファイバ等の光信号を伝送するケーブルを用いることが好適である。
【0018】
そして、分岐挿入装置11〜14は、各装置から受信した光信号を通信経路に応じて転送する。
【0019】
分岐挿入装置11は、ネットワーク15、ネットワーク16、端局20及びクライアント装置22と接続している。そして、分岐挿入装置11は、ネットワーク15、ネットワーク16、端局20及びクライアント装置22から光信号を受信する。そして、分岐挿入装置11は、受信した光信号の属性に応じて通信経路を選択し、選択された通信経路の転送先の装置に光信号を転送する。
【0020】
転送先の装置は分岐挿入装置に接続する装置のいずれかである。例えば、分岐挿入装置11では、転送先の装置は、ネットワーク15、ネットワーク16、端局20及びクライアント装置22のいずれかとなる。
【0021】
分岐挿入装置11は、光信号を転送する場合に、転送する光信号のパワーを調整して、転送する光信号を転送先の装置に転送する。すなわち、分岐挿入装置11は、転送する光信号のパワーを減衰し、減衰後の光信号を転送先の装置に転送する。
【0022】
分岐挿入装置11に接続する装置(例えば、ネットワーク16、端局20またはクライアント装置22)が変更された場合、分岐挿入装置11は、減衰量を変更する。そして、分岐挿入装置11は、変更後の減衰量で、転送する光信号のパワーを減衰し、減衰後の光信号を転送先の装置に転送する。光信号の減衰量は、分岐挿入装置11に接続する装置単位で設定及び変更される。
【0023】
次に分岐挿入装置の構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る分岐挿入装置の構成を示すブロック図である。図2において、分岐挿入装置11は、通信部101と、制御部102とを備える。図2の分岐挿入装置11は、図1の分岐挿入装置11〜14に対応する装置である。
【0024】
通信部101は、ネットワーク15と接続し、またクライアント装置22、端局20、またはネットワーク16とも接続する。そして、通信部101は、ネットワーク、クライアント装置、端局、またはネットワークから受信した光信号を制御部102の指示する転送先の装置に転送する。
【0025】
そして、通信部101は、ネットワーク15、クライアント装置22、端局20またはネットワーク16から光信号を受信し、受信した光信号を、制御部102が指示する減衰量で減衰する。そして、通信部101は、減衰後の光信号を転送先の装置に転送する。
【0026】
制御部102は、受信する光信号の属性に応じて通信経路を選択し、選択された通信経路に光信号を転送することを通信部101に指示する。また、制御部102は、通信部101に接続する装置単位で設定された減衰量を通信部101に指示する。
【0027】
通信部101に接続する装置が変更された場合、制御部102は、変更された装置に対応する減衰量を通信部101に指示する。
【0028】
次に分岐挿入装置とネットワーク及びクライアント装置との通信手順について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかるネットワークシステムの通信の例を示すシーケンス図である。
【0029】
図3において、分岐挿入装置11は、通信する光信号の属性情報を取得する。例えば、分岐挿入装置11は、受信した光信号または外部の制御信号に基づいて、通信する光信号の属性情報を取得する。そして、分岐挿入装置11は、受信した光信号の属性に応じて通信経路を選択する。そして、分岐挿入装置11は、選択された通信経路で光信号を通信する。
【0030】
例えば、受信した光信号が、分岐挿入装置11に接続するクライアント装置22に送信する光信号である場合、分岐挿入装置11は、クライアント装置22に光信号を送信する。また、受信した光信号が、分岐挿入装置11に接続するネットワーク15を経由して他の装置に送信する光信号である場合、分岐挿入装置11は、ネットワーク15に光信号を送信する。なお、クライアント装置22は、図1のネットワーク16、端局20であっても良い。
【0031】
分岐挿入装置11から送信される光信号は、分岐挿入装置11で減衰することによりパワーを調整された光信号である。ネットワークの増減設やクライアント装置の増減設によって、分岐挿入装置11と接続する装置が変化した場合、光信号の減衰量は変更される。この結果、分岐挿入装置11と接続する装置が変更されたとしても、適切なパワーの光信号で通信を行うことができる。
【0032】
このように第1の実施の形態の分岐挿入装置によれば、分岐挿入装置に接続する装置が変更された場合に、分岐挿入装置が通信する光信号の減衰量を変更することにより、分岐挿入装置に接続する装置を任意に変更できる。
【0033】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態にかかる分岐挿入装置の通信部の構成を示すブロック図である。図1と同一の構成については、同一の番号を付し、説明を省略する。図4において、通信部101は、分岐部111と、挿入部112とを備える。また図4の通信部101は、図2の通信部101に対応する構成である。
【0034】
分岐部111は、ネットワークから受信した光信号を分岐し、制御部102の指示に基づいて光信号の送信先を決定する。そして、光信号の送信先が分岐部111と接続する分岐先の装置(例えばクライアント装置22またはネットワーク16)である場合には、分岐部111は、分岐先の装置に光信号を送信する。また、分岐部111は、それ以外の光信号を挿入部112に出力する。
【0035】
例えば、受信した光信号が多重化した光信号である場合、分岐部111は、多重化した光信号から、分岐部111と接続するクライアント装置22またはネットワーク16宛ての光信号を分岐し、接続する装置別に設定された減衰量で減衰し、減衰後の光信号を分岐部111と接続するクライアント装置22またはネットワーク16に送信する。
【0036】
そして、分岐部111に接続する分岐先の装置が変更された場合、分岐部111は減衰量を変更する。そして、分岐部111は、分岐後の光信号のパワーを変更後の減衰量で減衰する。そして、分岐部111は、減衰後の光信号を分岐先の装置に光信号を送信する。
【0037】
挿入部112は、挿入部112と接続するクライアント装置22またはネットワーク16から光信号を受信し、接続する装置別に設定された減衰量で受信した光信号を減衰する。そして、挿入部112は、減衰後の光信号を分岐部111から出力された光信号に挿入し、挿入後の光信号をネットワーク15に送信する。
【0038】
そして、挿入部112に接続する挿入元の装置が変更された場合、挿入部112は、減衰量を変更する。そして、挿入部112は、転送する光信号のパワーを変更後の減衰量で減衰し、減衰後の光信号をネットワーク15の光信号に挿入する。光信号の減衰量は、挿入部112に接続する装置単位で設定及び変更される。
【0039】
ここで、第2の実施の形態の分岐挿入装置と従来の装置とを比べると、従来の装置では、光信号の減衰量が固定されていたので、挿入部112に接続する装置の変更により、挿入部112に入力する光信号のレベルが変化し、挿入する光信号と挿入される光信号のパワーのバランスが崩れる。したがって、挿入する光信号と挿入される光信号の一方のパワーが強すぎる場合、他方の光信号に干渉を与え、光信号を劣化させてしまう。
【0040】
一方、第2の実施の形態の分岐挿入装置では、挿入部112に接続する装置が変更された場合でも、変更された装置からの光信号のパワーに対応して減衰量を変更するので、挿入する光信号と挿入される光信号のパワーのバランスが崩れない。したがって、任意のポートに任意の接続を行っても、挿入する光信号と挿入される光信号の一方が他方に干渉して劣化することを抑制できる。
【0041】
このように第2の実施の形態の分岐挿入装置によれば、接続する装置が変更された場合に、接続する装置から送信された光信号の減衰量を変更することにより、挿入する光信号と挿入される光信号とのパワーのバランスをとることができ、光信号の挿入による干渉の影響を抑えることができる。
【0042】
なお、上記説明では分岐部111と挿入部112との両方を備える記載としているが、一方の分岐部111を備える構成としても良いし、他方の挿入部112を備える構成としても良い。
【0043】
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、分岐挿入装置を波長選択スイッチ(Wavelength Selective Switch)に適用した例について説明する。図5は、本発明の第3の実施形態にかかる波長選択スイッチの構成を示す図である。図5の波長選択スイッチ200は、図4の分岐部111に適用できる構成である。図5において、波長選択スイッチ200は、波長分波器201と、可変光減衰器202A〜202Dと、光スイッチ203A〜203Dと、合波器204A〜204Cと、制御部205から構成される。
【0044】
波長分波器201は、共通ポートから入力された光信号を波長単位で分波する。そして波長分波器201は、分波後の光信号を波長別に可変光減衰器202A〜202Dに出力する。
【0045】
可変光減衰器202A〜202Dは、光信号を減衰する。そして、可変光減衰器202A〜202Dは、減衰後の光信号をそれぞれに光スイッチ203A〜203D出力する。可変光減衰器202A〜202Dにおける減衰量は、可変であり、また制御部205の指示により決定する。
【0046】
光スイッチ203A〜203Dは、光信号の出力先を合波器204A〜204Cから選択して出力する。
【0047】
合波器204A〜204Cは、光スイッチ203A〜203Dから出力された光信号をそれぞれ合波する。そして合波器204A〜204Cは、合波した光信号をそれぞれ光出力ポートA〜Cに出力する。
【0048】
制御部205は、可変光減衰器202A〜202Dの減衰量を指示し、また光スイッチ203A〜203Dの選択先を指示する。光スイッチ203A〜203Dの選択先は、外部からの経路情報により決定される。なお、後述する図9のように、複数の方路を有する場合には、方路単位で制御部205を備え、制御部102が複数の制御部205を制御してもよい。
【0049】
また、可変光減衰器202A〜202Dの減衰量は、その波長が出力される出力ポートA〜Cの接続先情報に基づいて、波長分波器201で分波された波長単位で設定する。ここで、接続先情報とは、出力ポートA〜Cに接続される装置及びネットワークに関する情報である。そして、出力ポートの接続先の装置が変更された場合、制御部205は、接続先の装置が変更となった出力ポートの減衰量を変更する。
【0050】
図6は、本発明の第3の実施形態にかかる波長選択スイッチにおいて出力ポートの接続先の装置が変更になる例を示す図である。図6において、XCは、接続先がクロスコネクト(波長クロスコネクト)であることを示し、DROPは、分岐するクライアント装置を示す。図6において、波長選択スイッチ200は、光出力ポートA及びCにおいてクロスコネクトと接続し、光出力ポートBにおいて、分岐するクライアント装置に接続している。
【0051】
ここで、光出力ポートCの接続対象が、クロスコネクトから分岐するクライアント装置に変更された場合、制御部205は、光出力ポートCに対応する可変光減衰器202A〜202Dの減衰量の変更を指示する。
【0052】
この減衰量の変更により、光出力ポートCの信号のパワーは、分岐するクライアント装置に適したレベルとなる。
【0053】
次に挿入部112に波長選択スイッチを適用する例について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態にかかる波長選択スイッチの構成を示す図である。図7の波長選択スイッチ300は、図4の挿入部112に適用できる構成である。図7において、波長選択スイッチ300は、波長分波器301A〜301Cと、光スイッチ302A〜302Dと、可変光減衰器303A〜303Dと、合波器304と、制御部305から構成される。
【0054】
波長分波器301A〜301Cは、光入力ポートA〜Cから入力された光信号を波長単位で分波する。そして波長分波器301A〜301Cは、分波後の光信号を波長別にそれぞれ光スイッチ302A〜302Dに出力する。
【0055】
光スイッチ302A〜302Dは、波長分波器301A〜301Cから出力された光信号を選択して可変光減衰器303A〜303Dに出力する。
【0056】
可変光減衰器303A〜303Dは、光入力ポートから入力された光信号を減衰する。そして、可変光減衰器303A〜303Dは、減衰後の光信号を合波器304に出力する。可変光減衰器303A〜303Dにおける減衰量は、可変であり、また制御部305の指示により決定する。
【0057】
合波器304は、可変光減衰器303A〜303Dから出力された光信号を合波する。そして合波器304は、合波した光信号を共通ポートに出力する。
【0058】
制御部305は、可変光減衰器303A〜303Dの減衰量を指示し、また光スイッチ302A〜302Dの選択元を指示する。光スイッチ302A〜302Dの選択元は、外部からの経路情報により決定される。なお、後述する図9のように、複数の方路を有する場合には、方路単位で制御部305を備え、制御部102が複数の制御部305を制御してもよい。
【0059】
また、可変光減衰器303A〜303Dの減衰量は、その波長が入力される入力ポートA〜Cの接続先情報に基づいて、波長分波器301A〜301Cで分波された波長単位で減衰量を設定する。ここで、接続先情報とは、入力ポートA〜Cに接続される装置及びネットワークに関する情報である。そして、入力ポートの接続先の装置が変更された場合、制御部305は、接続先の装置が変更となった入力ポートの減衰量を変更する。
【0060】
図8は、本発明の第3の実施形態にかかる波長選択スイッチにおいて入力ポートの接続先の装置が変更になる例を示す図である。図8において、XCは、接続先がクロスコネクト(波長クロスコネクト)であることを示し、ADDは、挿入するクライアント装置を示す。図8において、波長選択スイッチ300は、光入力ポートA及びCにおいてクロスコネクトと接続し、光出力ポートBにおいて、挿入するクライアント装置に接続している。
【0061】
ここで、光入力ポートCの接続対象が、クロスコネクトから挿入するクライアント装置に変更された場合、制御部305は、光入力ポートCに対応する可変光減衰器303A〜303Dの減衰量の変更を指示する。
【0062】
この減衰量の変更により、光入力ポートCの信号のパワーは、挿入するクライアント装置に適したレベルとなる。
【0063】
このように、第3の実施の形態の挿入分岐装置によれば、ポートの接続先の装置が変更された場合に、接続する装置に対応する光信号の減衰量を変更することにより、ポートに接続する装置を任意に変更することができるので、限られたポート数のリソースを有効に利用できる。また、ポートに接続する装置を任意に変更することができるので、挿入分岐装置に接続する装置を運用が柔軟に行うことができる。
【0064】
この、第3の実施の形態の波長選択スイッチを波長パス通信ノード装置に適用することが好適である。以下、波長選択スイッチを波長パス通信ノード装置に適用した例について説明する。
【0065】
図9は、本発明の第3の実施形態に係る波長パス通信ノード装置の構成例を示すブロック図である。図9において、波長パス通信ノード装置400は、波長クロスコネクトWXC401と、波長クロスコネクト(Wavelength Cross-Connect)WXC402と、光受信部410、411と、光送信部412、413と、挿入/分岐420、421と、集線装置430とを有する。また、波長パス通信ノード装置400は、クライアント装置440〜443と光信号のやり取りを行うものである。各構成の機能及び動作を以下に示す。
【0066】
波長クロスコネクトWXC401は、波長選択スイッチWSS401A、401Bを有する。同様に波長クロスコネクトWXC402は、波長選択スイッチWSS402A、402Bを有する。これらの波長選択スイッチは、光学モジュールと制御モジュールから構成され、入力されたWDM信号を,波長ごとに異なる出力ポートに接続するポートスイッチ機能と,波長ごとに透過光パワーを調整するアッテネーション機能を有する。
【0067】
光受信部410、411は、光減衰器、光増幅器を有し、方路からの光信号のパワーを調整し、調整後の光信号を、波長選択スイッチWSS401A、402Aに出力する。
【0068】
光送信部412、413は、光増幅器を有し、波長選択スイッチWSS401B、402Bからの光信号を増幅して方路に出力する。
【0069】
挿入/分岐420は、ODMUX(Optical Demultiplexer)420Aと、トランスポンダ420Bと、OMUX420Cとを有する。同様に挿入/分岐421は、ODMUX421Aと、トランスポンダ421Bと、OMUX421Cとを有する。
【0070】
波長選択スイッチWSS401Aから出力された光信号は、ODMUX420Aにおいて、クライアント装置440向けに割り当てられた信号波長を取り出し、トランスポンダ420Bを介してクライアント装置440に出力される。
【0071】
またクライアント装置440からの光信号は、トランスポンダ420Bで割り当てられた波長に変換され、OMUX420Cで合波され、波長選択スイッチWSS401Bに出力される。
【0072】
集線装置430は、光スイッチ430Aと、トランスポンダ430B、430Cとを有する。
【0073】
光スイッチ430Aは、波長クロスコネクトWXC401、402から受信した光信号からクライアント装置442、443に送信する光信号を選択し、トランスポンダ430B、430Cを介してクライアント装置442、443に選択した光信号を出力する。
【0074】
また、トランスポンダ430B、430Cは、クライアント装置442、443からの光信号を波長多重に適した光信号に変換する。そして、光スイッチ430Aは、波長クロスコネクトWXC401、402のいずれかを選択し、選択した波長クロスコネクトに変換後の光信号を出力する。
【0075】
例えば、トランスポンダ430Bを伝送路(方路P10a,b)からのクライアント装置442向けの信号の分岐挿入、トランスポンダ430Cを伝送路(方路P20a,b)からのクライアント装置443向けの信号の分岐挿入用に用いることもできるし、光スイッチ430Aの切り替えにより、トランスポンダ430Cを伝送路(方路P10a,b)からのクライアント装置442向けの信号の分岐挿入、トランスポンダ430Bを伝送路(方路P20a,b)からのクライアント装置443向けの信号の分岐挿入用に用いることもできる。
【0076】
次にこれらの各構成と光信号をやり取りする波長選択スイッチの接続及び動作について説明する。
【0077】
波長選択スイッチWSS401Aは、光受信部410と共通ポートで接続し、ODMUX420A、波長選択スイッチWSS402B及び光スイッチ430Aと選択ポートで接続する。同様に、波長選択スイッチWSS402Aは、光受信部411と共通ポートで接続し、ODMUX421A、波長選択スイッチWSS401B及び光スイッチ430Aと選択ポートで接続する。
【0078】
また、波長選択スイッチWSS401Bは、光送信部412と共通ポートで接続し、OMUX420C、波長選択スイッチWSS402A及び光スイッチ430Aと選択ポートで接続する。同様に、波長選択スイッチWSS402Bは、光送信部413と共通ポートで接続し、OMUX421C、波長選択スイッチWSS401A及び光スイッチ430Aと選択ポートで接続する。
【0079】
すなわち本実施の形態の波長パス通信ノード装置400は、光受信部410、411からの光信号を選択的に分岐させる構成として波長選択スイッチWSS401A、402Aを備えることにより、CDC機能のないROADMの波長クロスコネクトWXCに加え、複数の光スイッチで構成された集線装置(aggregator)を実装して、CDC機能を実現する。
【0080】
そして、波長選択スイッチの選択ポートは、波長選択スイッチ、集線装置、分岐または挿入するクライアントのいずれに接続し、また接続対象を変更することができる。
【0081】
次に信号処理について説明する。
方路P10bからの波長多重信号は、光受信部410において信号パワーが調整され、波長選択スイッチWSS401Aの共通ポートに出力される。そして、波長選択スイッチWSS401Aでは、波長多重信号を出力する選択ポートを波長別に選択し、選択ポートに接続したODMUX420A、波長選択スイッチWSS402Bまたは光スイッチ430Aに選択した光信号を出力する。
【0082】
ODMUX420Aに出力された光信号は、ODMUX420Aにおいて、クライアント装置440向けに割り当てられた信号波長を取り出し、トランスポンダ420Bを介してクライアント装置440に出力される。
【0083】
また、波長選択スイッチWSS402Bに出力された光信号は、波長選択スイッチWSS402Bにおいて、他の光信号に挿入され、光送信部413でパワー調整等をしたのち、方路P20aに送出される。
【0084】
また、光スイッチ430Aに出力された光信号は、光スイッチ430Aにおいて、クライアント装置442、443に送信する光信号を選択し、トランスポンダ430B、430Cを介してクライアント装置442、443に出力される。
【0085】
このように、方路からの波長多重信号は、波長選択スイッチにより波長別に光信号を選択して、方路またはクライアント装置に出力される。
【0086】
また、クライアント装置からの光信号もトランスポンダ430B、430Cを介して光スイッチ430Aに出力され、光スイッチ430Aにおいて、選択した波長クロスコネクトに変換後の光信号が出力される。そして、波長選択スイッチにより他の光信号に挿入され、光送信部を経由して方路に出力される。
【0087】
このように本実施の形態の波長パス通信ノード装置は、方路からの光信号を波長選択スイッチにより、対向方路の挿入側波長選択スイッチ、集線装置、ODMUX/OMUXのいずれかに波長別で光信号を出力し、出入力ポート情報に基づき最適なATT調整をすることにより、波長クロスコネクトと集線装置とを最適パワーの構成としてRODAMを構成でき、任意のポートに任意の接続先を接続でき、任意の波長を出力可能、且つ任意の方路へ出力可能、且つ波長・方路の衝突がない波長パス通信ノード装置を実現することができる。
【0088】
なお、図9の波長クロスコネクトWXC401の波長選択スイッチWSS401A、波長クロスコネクトWXC402の波長選択スイッチWSS402A、スプリッタに置き換えることも可能である。
【0089】
また、図9では、波長選択スイッチが2方路の例を示しているが、WSSのポート数を拡張し任意の数の方路に変更してもよい。さらに、各ポートへ出力する波長多重光信号の波長多重数は、任意の数に変更してもよい。
【0090】
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、第1〜3の実施形態の分岐挿入装置を制御する装置について説明する。図10は、第4の実施形態にかかるネットワーク管理システムの構成を示す図である。図10において、ネットワーク管理システム500は、管理装置501と、分岐挿入装置11とを備える。ここで、管理装置501は、例えば、通信ネットワークやネットワーク機器を管理するNMS(Network Management System)/EMS(Element Management System)等である。
【0091】
管理装置501は、ユーザーからの接続情報の登録を受け付け、接続情報を登録する。そして、管理装置501は、接続情報を分岐挿入装置11に送信する。ここで、分岐挿入装置11に接続する装置が変更するとの接続情報を受け付けた場合、管理装置501は、接続対象が変更されたことを分岐挿入装置11に送信する。
【0092】
分岐挿入装置11は、第1〜3の実施形態のいずれかの分岐挿入装置である。接続対象の変更に関する接続情報を受信した場合、分岐挿入装置11は、分岐挿入装置11が通信する光信号の減衰量を変更する。
【0093】
次に管理装置501の構成について説明する。図11は、第4の実施形態の管理装置の構成を示すブロック図である。
【0094】
図11において、管理装置501は、制御部502と、インターフェース503とを備える。
【0095】
制御部502は、ユーザーからの接続情報の登録及び変更を受け付け、接続情報を登録する。そして、分岐挿入装置11に接続する装置が変更するとの接続情報を受け付けた場合、制御部502は、分岐挿入装置11に接続する装置が変更するとの接続情報をインターフェース503に出力する。
【0096】
インターフェース503は、制御部502から出力された接続情報を分岐挿入装置11に出力するインターフェースである。インターフェース503は、電気または光による通信で分岐挿入装置11と通信を行う構成が好適である。
【0097】
このように第4の実施形態の管理装置によれば、分岐挿入装置に接続する装置が変更された場合に、接続の変更を分岐挿入装置に伝えることができるので、遠隔操作により、分岐挿入装置を任意に変更できる
【0098】
なお、第4の実施形態において、管理装置501の制御部502は、分岐挿入装置11が通信する光信号の入力ポート毎及び波長毎の減衰量を指示してもよい。
【0099】
また、各実施の形態において、減衰量は0も含まれる。すなわち減衰しない設定である場合には、減衰量は0となる。また、各実施の形態において、減衰器に代わって増幅器を設ける構成とし、減衰量を増幅量として、各光信号のパワーを増幅されるようにしてもよい。この場合、分岐挿入装置11の制御部102及び管理装置501の制御部502は、分岐挿入装置11が通信する光信号の入力ポート毎及び波長毎の増幅量を制御/指示する。
【0100】
また、光信号の転送はマルチキャストで行っても良い。
【0101】
また、上記各実施の形態の制御部、または制御に関する動作と構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアまたはソフトウェアで実施できる。また、処理の一部をソフトウェアで実施し、それ以外をハードウェアで実施することとしても良い。ソフトウェアで実施する際には、マイクロプロセッサ等の1つあるいは複数のCPU(Central Processing Unit)を有するコンピュータシステムに機能ブロックの処理に関するプログラムを実行させればよい。これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、DVD−R(DVD Recordable)、DVD−R DL(DVD-R Dual Layer)、DVD−RW(DVD ReWritable)、DVD−RAM、DVD+R、DVR+R DL、DVD+RW、BD−R(Blu-ray(登録商標) Disc Recordable)、BD−RE(Blu-ray (登録商標)Disc Rewritable)、BD−ROM、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は、波長多重分離技術を用いた光通信ネットワークにおいて用いられる波長パス通信ノード装置及び伝送方法であれば好適に適用可能である。
【符号の説明】
【0103】
10 ネットワークシステム
15−19 ネットワーク
11−14 分岐挿入装置
20−21 端局
22、440−443 クライアント装置
101 通信部
102 制御部
111 分岐部
112 挿入部
200、300、401A−402B 波長選択スイッチ
201、301A−301C波長分波器
202A−202D、303A−303D 可変光減衰器
203A−203D、302A−302D、430A 光スイッチ
204A−204C、304合波器

205、305、502 制御部
400 波長パス通信ノード装置
401、402 波長クロスコネクト
410、411 光受信部
412、413 光送信部
420、421 分岐
420B、421B、430B、430C トランスポンダ
430 集線装置
500 ネットワーク管理システム
501 管理装置
503 インターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11