(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0025】
[管理装置の構成]
図1及び
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置として機能する管理装置100の構成例を示す概略図である。
図1は管理装置100のハードウェア構成例を示し、
図2は管理装置100の機能的な構成例を示している。本実施形態では、管理装置100は、就業管理システムを利用する人事担当者の端末として用いられる。
【0026】
例えば就業管理システムにより、企業等の団体に所属する複数の従業員の、就業に関する種々の手続きが実行され、また従業員ごとの就業に関する就業情報が管理される。具体例としては、給与計算、賞与計算、年末調整、勤怠管理、及び人事管理等、広範囲の就業管理が実行される。
【0027】
本開示では、管理装置100により実行可能な就業管理として、主に有期契約労働者に該当する従業員(以下有期従業員と記載する)の、契約更新の管理について説明する。なお管理装置100としては、例えばPC(Personal Computer)等のコンピュータが用いられる。その他、専用のコンピュータが用いられてもよい。
【0028】
図1に示すように管理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、入出力インタフェース105、及びこれらを互いに接続するバス104を備える。入出力インタフェース105には、表示部106、操作部107、記憶部108、通信部109、ドライブ部110等が接続される。
【0029】
表示部106は、例えば液晶、EL(Electro-Luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。操作部107は、例えばコントローラ、ポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の操作装置である。操作部107がタッチパネルを含む場合、そのタッチパネルは表示部106と一体となり得る。
【0030】
記憶部108は、不揮発性の記憶デバイスであり、例えばHDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、その他の固体メモリである。ドライブ部110は、例えば光学記録媒体、磁気記録テープ等、リムーバブルの記録媒体111を駆動することが可能なデバイスである。これに対し上記記憶部108は、主にリムーバブルでない記録媒体を駆動する、管理装置100に予め搭載されたデバイスとして使用される場合が多い。
【0031】
通信部109は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等に接続可能な、他のデバイスと通信するためのモデム、ルータ、その他の通信機器である。通信部109は、有線及び無線のどちらを利用して通信するものであってもよい。通信部109は、管理装置100とは別体で使用される場合が多い。
【0032】
図2に示すように本実施形態では、LAN等からなるネットワーク1を介して、管理装置100、データベース10、及び従業員端末20が互いに通信可能となっている。従業員端末20は、従業員が使用する端末であり、例えばPC等が用いられる。従業員端末20は、典型的には、複数の従業員の各々に準備される。管理装置100は、複数の従業員端末20とそれぞれ通信可能である。
【0033】
データベース10には、従業員ごとの就業に関する種々の就業情報が記憶される。例えば従業員の名前、性別、住所、電話番号等の情報や、従業員ごとに支払われる給与や昇給の情報、出退勤、休暇、残業等の情報が記憶される。典型的には、各従業員に個人コードが設定され、当該個人コードに紐づけて種々の就業情報が記憶される。なおデータベース10に記憶される就業情報の種類は限定されない。
【0034】
データベース10として、複数のデータベース(以下、DBと略して記載する)が構築されてもよい。例えば本実施形態では、契約情報DB、連結項目DB、連結グループDB、及び帳票DB等が構築される。契約情報DBには、複数の従業員の各々の契約情報が記憶され、有期従業員の過去の契約履歴等も記憶される。帳票DBには、労働条件通知書や契約書等の調書を作成するための情報として、項目の定義データや帳票のデザインの情報等が記憶される。これらの定義データやデザイン情報は、任意にカスタマイズ可能であってよい。その他のDBについては後に説明する。
【0035】
データベース10は、ネットワーク1上に配置された任意の記憶装置により実現される。あるいは管理装置100の記憶部108により、データベース10が構成されてもよい。
【0036】
上記のようなハードウェア構成を有する管理装置100による情報処理は、記憶部108またはROM102等に記憶されたソフトウェアと、管理装置100のハードウェア資源との協働により実現される。具体的には、CPU101が記憶部108またはROM102等に記憶された、ソフトウェアを構成するプログラムをRAM103にロードして実行することにより実現される。
【0037】
プログラムは、例えばリムーバブルの記録媒体111を介して管理装置100にインストールされる。あるいは、通信部109によりネットワーク1を介してプログラムが管理装置100にインストールされてもよい。また管理装置100が実行するプログラムは、時系列に処理が行われるプログラムであってもよいし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。
【0038】
図2に示すように管理装置100は、ソフトウェアブロックとしてデータ処理部120を有する。データ処理部120は、例えば
図1に示すCPU101が所定のプログラムを実行することで実現される。データ処理部120の実現のために専用のハードウェアが適宜用いられてもよい。
【0039】
データ処理部120は、操作部107を介して入力された人事担当者からの指示を受け付け、それに応じてデータベース10への処理等を実行する。例えば所定の就業情報の検索や、統計の算出、就業情報の登録、変更、削除等が実行される。またデータ処理部120は、入力された指示等をもとに調書の作成や、従業員端末20への通知等を実行する。その他、人事担当者により実行される管理業務の内容は限定されず、データ処理部120により種々の処理が実行される。
【0040】
データ処理部120は、本実施形態において、取得部、判定部、出力部、検索部、作成部、及び選択部として機能する。なおこれらのブロックが一体的に構成される場合に限定されず、各ブロックが個別にそれぞれ構成されてもよい。
【0041】
[管理装置の動作]
本実施形態に係る管理装置100の動作を説明する。
図3は、本実施形態に係る就業管理システムへのログイン画面210の構成例を示す概略図である。人事担当者が所定の操作を入力することで就業管理システムが起動する。そして管理装置100の表示部106に、ログイン画面210が表示される。
【0042】
ログイン画面210は、ログインダイアログ211を有する。ログインダイアログ211は、個人コード入力部212と、パスワード入力部213と、ログインボタン214と、パスワード登録ボタン215とを有する。人事担当者により、個人コード入力部212及びパスワード入力部213に、個人コード及びパスワードがそれぞれ入力される。そしてログインボタン214が選択される。
【0043】
入力された個人コード及びパスワードは、データベース10内に利用者登録情報として記憶された個人コード及びパスワードと比較される。データベース10内に、入力された個人コード及びパスワードと一致するデータが存在する場合には、人事担当者のログインが許可される。
【0044】
パスワード登録ボタン215は、新規のパスワードの登録や、パスワードの再登録等を実行するためのボタンである。例えばパスワード登録ボタン215が選択されると、所定の画面が開き、所定の手続きにより新たなパスワードを登録することが可能となる。
【0045】
図4は、ログイン後のトップ画面の構成例を示す概略図である。トップ画面220は、ログアウトボタン221と、6つのメニューボタン222と、カレンダー表示部224と、管理メニュー表示部225と、お知らせ表示部226と、アラームデータ表示部227とを有する。
【0046】
ログアウトボタン221は、就業管理システムからログアウトする際に選択されるボタンである。
【0047】
カレンダー表示部224には、カレンダー228が表示される。カレンダー228は、典型的には月単位で表示されるが、それに限定されない。従業員や人事担当者等により、カレンダー228の表示方法が適宜設定可能であってもよい。管理メニュー表示部225には、人事担当者により実行される種々の管理メニューが表示される。
【0048】
お知らせ表示部226には、就業に関する種々のお知らせが表示される。例えば就業管理のスケジュール等が表示される。表示される情報は限定されない。アラームデータ表示部227には、種々のアラームデータが表示される。例えば、期限が迫っている、あるいは期限が過ぎてしまったタスクの情報等が表示される。
【0049】
6つのメニューボタン222は、トップボタン222a、就業情報ボタン222b、届出処理ボタン222c、作業情報ボタン222d、雇用管理ボタン222e、及び帳票出力ボタン222fを有する。トップボタン222aは、トップ画面220を表示させるためのボタンである。
図4に示すように、トップ画面220が表示されている状態では、トップボタン222aは、他のメニューボタン222と色が区別されて表示される。同様に、各メニュー画面が表示されている状態では、対応するメニューボタン222に色が付される。
【0050】
就業情報ボタン222bは、従業員の就業情報を表示させるためのボタンである。就業情報ボタン222bが選択されることで、例えば全従業員の就業情報が一覧となって表示される。また例えば所定の従業員の就業情報や、所定の就業情報の統計等が閲覧可能であってもよい。表示される就業情報の種類は限定されない。
【0051】
届出処理ボタン222cは、従業員からの就業に関する種々の届出を管理する際に選択される。種々の届出としては、例えば「住所変更届出」「家族異動届出」「保険料控除届出」「婚姻届出」「通勤変更届出」及び「資格取得届出」等が含まれる。届出の種類は限定されない。
【0052】
作業情報ボタン222dは、人事担当者が担当している作業に関する情報が表示される。例えば作業内容や作業のスケジュール等が表示される。その他、種々の情報が表示されてよい。
【0053】
雇用管理ボタン222eは、複数の従業員のそれぞれの雇用状態を管理するために選択されるボタンである。雇用管理ボタン222eが選択されると、例えば従業員ごとの契約期間等を含む契約内容が一覧表示される。所定の従業員を選択して詳細な契約内容等を表示させることも可能である。その他、雇用に関する種々の情報が表示されてよい。
【0054】
帳票出力ボタン222fは、各種の申請書や契約書等の様々な帳票を出力するために選択されるボタンである。帳票出力ボタン222fが選択されると、データベース10内の帳票DBに記憶されている帳票データが一覧表示される。人事担当者は所望の帳票データを選択しその帳票データを出力する。
【0055】
なおログイン画面210を介して就業管理システムにログインする従業員の役職や権限等により、トップ画面220に表示されるメニュー等が異なっていてもよい。例えば人事担当者ではない従業員が従業員端末20を用いて就業管理システムにログインしたとする。その場合、トップ画面220に管理メニュー表示部225の代わりに、出勤ボタン、退勤ボタン、外出ボタン、及び戻りボタン等の出退勤の打刻ボタンが表示されてもよい。
【0056】
図5は、管理装置100による有期従業員に対する契約更新の流れの一例を示すフローチャートである。まず有期契約の更新を実行する対象となる所定の有期従業員(以下更新対象者と記載する)が選択される。そのために本実施形態では、契約終了日の条件として所定の期間が入力される(ステップ101)。
【0057】
図6は、選択条件となる期間を入力するための期間選択画面の構成例を示す図である。例えばトップ画面220の雇用管理ボタン222eが選択され、その後所定の操作が入力されることにより期間選択画面230が表示される。その操作方法は限定されず、典型的には所定のボタンが選択される。
図6以降にも表示部106に表示される各画面が図示されているが、これらの画面を表示させる方法も限定されない。
【0058】
期間選択画面230は、複数のカレンダー231と、開始日入力部232と、終了日入力部233と、OKボタン234と、キャンセルボタン235とを有する。例えば開始日入力部232が選択された状態(例えば枠が強調表示される)で、カレンダー231内の所定の日付が選択される。そうすると選択された日付が開始日入力部232に入力される。テンキー等を用いて開始日入力部232に日付が直接入力されてもよい。終了日入力部233への日付の入力も同様に実行される。期間の入力が完了するとOKボタン234が選択される。キャンセルボタン235は、期間選択画面を閉じる際に用いられる。
【0059】
入力された期間内に契約終了日が含まれる有期契約の一覧が表示される(ステップ102)。具体的には、該当する有期契約を締結している有期従業員が一覧表示される。人事担当者により、一覧表示された有期従業員の中から更新対象者が選択される(ステップ103)。なお本実施形態では、選択される更新対象者が一人の場合を例にして説明を行うが、
複数の有期従業員が更新対象者として選択されてもよい。
【0060】
図7は、更新対象者を選択するための個人選択画面の一例を示す図である。個人選択画面240は、雇用区分表示部241と、従業員表示部242と、全選択のラジオボタン243と、期間表示部244と、OKボタン245と、キャンセルボタン246とを有する。
【0061】
雇用区分表示部241は、各従業員の雇用区分が表示される。本実施形態では、有期従業員として「パート」「アルバイト」が自動的に選択される。その他の契約社員等が有期従業員として選択される場合もある。全選択のラジオボタン243が選択されると、全ての雇用区分が選択される。
【0062】
従業員表示部242には、期間表示部244に表示された期間内に契約終了日が含まれる有期契約を締結している有期従業員が表示される。従業員表示部242には、個人コード、氏名、ふりがな等が表示される。その他の従業情報が表示されてもよい。人事担当者は、従業員表示部242に表示された有期従業員の中から更新対象者を選択する。本実施形態では、山田花子が更新対象者として選択されるとする。選択された更新対象者の氏名等は、反転されて表示される。
【0063】
このように本実施形態では、選択部として機能するデータ処理部120により、現在締結されている有期契約の有期契約期間の終了日を基準として、複数の従業員の中から更新対象者が選択される。これにより契約終了日が近づいており、更新処理が必要である従業員を効率的に選択することが可能となる。
【0064】
なお複数の従業員から更新対象者を選択する方法は限定されない。例えば雇用管理メニューから個人選択画面240が表示され、期間の条件を入力をすることなしに、更新対象者が選択されてもよい。その場合例えば人事担当者により、雇用区分表示部241内の「パート」「アルバイト」が手動で選択される。そして従業員表示部242に表示された有期従業員の中から更新対象者が選択される。また
図7に示す事業者タブ247が選択され、所定の事業所に所属する有期従業員の中から更新対象者が選択されてもよい。また全従業員の数が少ない場合には、全従業員が一覧表示され、その中から更新対象者が選択されてもよい。
【0065】
更新対象者が選択されると、更新対象者の契約履歴がデータベース10内の契約情報DBから読み出される(ステップ104)。
図8は、取得される契約履歴の一例を模式的に示す図である。契約履歴は、契約番号、契約開始日、契約終了日、雇用契約期間の情報を含む。契約番号は、現在までに締結された複数の有期契約を識別するための番号であり、契約した時期が古い順番に設定される。なお取得される更新履歴が、
図8に示す各情報を含むものに限定されるわけではなく、データベース10に記憶された他の就業情報が、契約履歴として読み出されてもよい。
【0066】
このように本実施形態では、取得部として機能するデータ処理部120により、複数の従業員のうちの有期契約労働者に該当する所定の有期従業員(更新対象者)の契約履歴が、複数の従業員の各々の契約情報を記憶するデータベース10から取得される。
【0067】
契約履歴が読み出されると、判定部として機能するデータ処理部120により、取得された契約履歴をもとに更新対象者の通算契約期間が算出される(ステップ105)。通算契約期間は、典型的には、
図8に示す各有期契約の雇用契約期間を合算することで算出される。そしてデータ処理部120により、通算契約期間が所定の閾値を超えるか否かが判定される。その判定結果をもとに、更新対象者の有期雇用契約が一覧表示される(ステップ106)。
【0068】
図9は、更新対象者の有期契約の一覧を示す契約一覧画面の構成例を示す図である。契約一覧画面250は、個人選択ボタン251と、契約書出力ボタン252と、PDF出力ボタン253とを有する。また契約一覧画面250は、更新対象者表示部254と、帳票選択部255と、マスター保守ボタン256と、個人連結ボタン257と、契約一覧表示部258とを有する。
【0069】
個人選択ボタン251は、
図7に示す個人選択画面240を表示させるためのボタンであり、例えば更新対象者を変更する場合等に選択される。契約書出力ボタン252は、帳票選択部255に表示されている帳票を出力する。帳票選択部255に表示される帳票は、ダイアログボタン259等を用いて変更可能である。例えば更新対象者との間で締結を予定する次期の有期契約の契約書や、無期契約の転換後に締結を予定する無期契約の契約書等が選択可能である。また契約内容を通知するための労働条件通知書が選択されてもよい。
【0070】
PDF出力ボタン253は、帳票選択部255に表示されている帳票のPDFデータを作成して出力する。更新対象者表示部254には更新対象者の契約情報が表示され、
図9に示す例では、個人コードと氏名が表示される。これに限定されるわけではない。
【0071】
マスター保守ボタン256は、一覧表示されている契約履歴の内容を修正する場合等に用いられる。マスター保守ボタン256が選択されると、データベース10に記憶されている就業情報を変更するための画面が表示される。その画面を介して就業情報の修正が実行される。個人連結ボタン257については後述する。
【0072】
契約一覧表示部258には、現状までに締結された有期契約の履歴が表示される。各有期契約の情報は、
図8に示す契約番号順に表示される。
図9に示すように、契約一覧表示部258には、契約番号、契約開始日、契約終了日、次回契約単位、契約区分、印刷のチェックボックス、通算期間、無期転換、連結個人数、連結グループ名称等が表示される。
【0073】
契約開始日及び契約終了日は、
図8に示す契約履歴をもとに入力される。次回契約単位は、例えば契約締結時(更新時を含む)に定められた期間である。契約区分としては、例えば本契約又は仮契約等が表示される。印刷のチェックボックスは、帳票を出力する場合に選択される。
【0074】
通算期間、無期転換、連結個人数、連結グループ名称が表示される欄を、通算期間表示部261、無期転換表示部262、連結人数表示部263、グループ名称表示部264とする。通算期間表示部261には、判定部により算出された通算契約期間が入力される。
図9に示す例では、契約番号1の有期契約の通算期間表示部261に、当該有期契約の契約期間である1年が入力される。契約番号2の有期契約の通算期間表示部261には、契約番号1及び2の有期契約の各契約期間を通算した値である2年が入力されている。
【0075】
無期転換表示部262には、判定部により判定された結果が表示される。本実施形態では、通算契約期間が5年よりも長い場合に、無期転換表示部262に丸印が表示される(
図14参照)。この無期転換表示部262への丸印の表示は、出力部として機能するデータ処理部120による、更新対象者が無期契約への転換の申込みが可能な従業員である旨の第1の情報の出力に相当する。
【0076】
無期契約への転換の申込みについて説明する。労働契約に関する基本的なルールを規定した法律として労働契約法が施行されている。この労働契約法について「労働契約法の一部を改正する法律」が平成24年8月10日に公布され、有期労働契約について新たなルールが設けられた。そのうちの一つが労働契約法18条(有期労働契約の期間の定めのない労働契約への転換)の規定であり、同一の使用者との間で、有期労働契約が通算で5年を超えて繰り返し更新された場合は、労働者の申込みにより、無期労働契約に転換する旨が規定されている。この労働契約法についての法改正、及び労働契約法18条の詳細については、厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp)を参照されたい。例えば「労働契約法改正のあらまし」(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/keiyaku/kaisei/pamphlet.html)に詳細な説明が掲載されている。
【0077】
本実施形態では、通算契約期間の判定に用いられる所定の閾値が5年に設定される。従って上記の労働契約法18条の規定により無期契約の転換を申し込むことが可能となった有期従業員を、正確に自動的に判定することが可能となる。そして更新対象者が無期契約への転換の申込みが可能な従業員である旨の第1の情報として、無期転換表示部262に丸印が表示されることで、人事担当者は当該従業員を容易に把握することが可能となる。従って人事担当者が更新対象者の通算契約期間を自ら算出し、無期契約への転換が可能であるかどうかを判断する手間を省くことができる。この結果、有期契約労働者の契約更新に関する人事担当者の負担を大幅に軽減することが可能となる。
【0078】
なお第1の情報を出力する方法は、無期転換表示部262への丸印の表示に限定されない。その旨のテキスト情報が表示されてもよいし、転換申し込みが可能である更新対象者が反転して表示されてもよい。その他任意の方法が採用されてよい。
【0079】
図9に示す契約一覧画面250内の、個人連結ボタン257、連結人数表示部263、及びグループ名称表示部264が使用される場合について説明する。例えば所属する事業所や店舗等の変更、結婚による名字の変更、あるいは人為的なミス等により、同一人物が異なる従業員としてデータベース10に記憶される場合が起こり得る。この場合、同一人物に対して異なる複数の個人コードが付与され、各個人コードに紐づけられて契約期間の情報等がそれぞれ記憶される。
【0080】
一方で、上記した労働契約法18条の規定では、「同一の使用者」に対する有期契約の通算契約期間が判断の対象となり、事業所の移動や結婚による名字の変更に関わらず、同一人物の従業員の全ての契約期間を通算する必要がある。本実施形態では、以下に説明する連結処理により、異なる従業員としてデータベース10に契約期間等が記憶されている場合でも、更新対象者の通算契約期間を正確に算出することが可能となる。
【0081】
図10は、過去の有期雇用者を検索するための検索画面の構成例を示す図である。例えば人事担当者により、
図9に示す個人連結ボタン257が選択されることで、検索画面270が表示される。検索画面270は、条件選択部271と、検索項目表示部272と、検索ボタン273と、キャンセルボタン274とを有する。条件選択部271により、複数の検索条件が設定された場合に、それらをアンド条件とするのか、オア条件とするのかが選択可能である。
【0082】
検索項目表示部272は、検索項目を使用するか否かを設定するためのチェックボックス275と、項目表示部276と、条件値入力部277と、ダイアログボタン278と、演算子選択部279とを有する。本例では、項目表示部276に示すように、検索項目として「生年月日」「携帯電話」「氏名(漢字)(姓)」「氏名(漢字)(名)」「氏名(カナ)(セイ)」「氏名(カナ)(メイ)」の6つの検索項目が設定されている。これら検索項目は、データベース10内の連結項目DBに記憶されている情報であり、各従業員の個人コードに紐付けられた情報である。
【0083】
使用する検索項目についてチェックボックス275が選択され、条件値入力部277に条件値が入力される。検索項目よっては、ダイアログボタン278を利用して条件値が入力されてもよい。また演算子選択部279により、条件値に等しい場合や条件値を含む場合等の各条件が選択される。条件値入力部277に、更新対象者として選択されている従業員(山田花子)の就業情報に等しい情報あるいは関連する情報を入力することで、他の従業員として記憶されている同一人物の従業員を検索することができる。そして検索された従業員は、更新対象者と同一人物であると推定される従業員となる。
【0084】
この際には、データ処理部120は、更新対象者とは異なる従業員としてデータベース10に記憶された、更新対象者と同一人物と推定する従業員(以下、同一従業員と記載する)を検索する検索部として機能する。また検索部による検索は、データベース10に記憶されている所定の検索項目をもとに実行される。
【0085】
図11は、検索項目を設定するための項目設定画面の構成例を示す図である。項目設定画面280は、検索範囲選択部281と、項目一覧表示部282と、選択項目表示部283と、追加ボタン284と、削除ボタン285とを有する。検索範囲選択部281により、管理範囲外の個人を選択範囲に含めるか否かが選択可能である。管理範囲は適宜設定されてよく、例えば所定の事業所に所属する従業員や、所定の雇用条件を有する従業員等が、管理範囲として設定される。
【0086】
項目一覧表示部282には、選択可能な検索項目が一覧表示される。選択可能な検索項目としては、例えば上記した6つの検索項目の他に、「職場氏名(漢字)(姓)」「職場氏名(漢字)(名)」「職場氏名(カナ)(セイ)」「職場氏名(カナ)(メイ)」「英語氏名(正式)(Family Name)」「英語氏名(正式)(First Name)」等が挙げられる。
【0087】
選択可能な検索項目の種類は限定されず、例えば上記したような電話番号、漢字氏名、漢字氏名のふりがな等に関する情報が用いられる。また性別、郵便番号、住所、口座番号、生年月日、又は年齢等に関する情報が用いられてもよい。さらに、基礎年金番号、健康保険被保険者番号、パスポートの番号、納税者番号、運転免許証番号、住民票コード、雇用保険被保険者番号等が検索項目として使用されてもよい。また特殊な資格が必要な職業であれば、資格の免許番号等も検索項目として使用可能である。さらに国民の一人一人に識別番号等が付与される場合には、その識別番号が検索項目として使用されてもよい。
【0088】
また検索項目が人事担当者により自由に定義可能であってもよい。この場合、新たに定義された項目の情報が連結項目DBに記憶され、従業員の個人コードと紐づけられる。また項目一覧表示部282に表示される検索項目のそれぞれに、信頼度等の評価値が付与されてもよい。例えば生年月日等の変更される可能性がない又はほとんどない項目については、信頼度が高く設定される。そして信頼度が高く設定された検索項目が、上位に表示されてもよい。
【0089】
選択項目表示部283は、人事担当者により選択された検索項目が表示される。人事担当者により項目一覧表示部282に表示された複数の検索項目の中から、所望する検索項目が選択される。そして追加ボタン284が選択されることで、当該検索項目が選択項目表示部283に表示される。一方選択項目表示部283に表示された検索項目を選択し削除ボタン285を選択することで、検索項目を削除することができる。このように本実施形態では、同一従業員を検索するために使用する検索項目をカスタマイズすることが可能である。この結果、各人事担当者に合った効率のよい検索が可能となり、人事担当者の負担を軽減することができる。
【0090】
図10に戻り、「氏名(漢字)(名)」の検索項目が使用され、条件値として更新対象者である山田花子の名「花子」が入力されたとする。そして検索ボタン273が選択されると、検索結果画面が表示される。
【0091】
図12は、検索結果画面の構成例を示す図である。検索結果画面290は、対象期間選択部291と、個人連結ボタン292と、検索結果表示部293とを有する。対象期間選択部291により、検索の対象となる期間が選択される。例えば選択された期間内に契約終了日が含まれる有期従業員が検索対象となる。
【0092】
検索結果表示部293には、検索された従業員の契約情報が一覧表示される。
図12に示す例では、更新対象者と同じ名を有する鈴木花子と、更新対象者である山田花子本人が表示される。また検索結果表示部293には、二人の従業員についての、個人コード、氏名、通算期間、最古契約開始日、最新契約終了日、契約件数、連結対象のチェックボックス294、所属情報等が表示される。最古契約開始日は、有期契約の更新がある場合等における最初の有期契約の開始日である。また最新契約終了日は、最新の有期契約の契約終了日である。
【0093】
人事担当者は、検索結果として一覧表示された他の従業員が、更新対象者と同一人物であるかを判断する。例えば各契約情報一覧において、最古契約開始日から最新契約終了日までに重複する期間がある場合には、別人物であると判断することができる。その他、例えばデータベース10の他のDB等を参照することで判断してもよい。または本人に確認することで判断してもよい。そして同一従業員であると判断された従業員は、同一従業者として更新対象者と連結される。
【0094】
本実施形態では、更新対象者(山田花子)及び同一従業員(鈴木花子)の両者において、連結対象のチェックボックス294が選択される。そして個人連結ボタン291が選択されると連結個人設定画面が表示される。
【0095】
図13は、連結個人設定画面の構成例を示す図である。連結個人設定画面300は、グループ設定部301と、対象個人設定部302と、登録ボタン303と、キャンセルボタン304とを有する。グループ設定部301により、連結された更新対象者と同一従業員とからなる連結グループの名称を設定することが可能である。例えばグループ設定部301内のグループ名入力部305に、グループ名称として更新対象者の名前が入力される。もちろん入力可能な名称は限定されず、任意の名称が入力されてよい。
【0096】
対象個人設定部302には、更新対象者と同一従業員とが表示される。人事担当者は、追加ボタン306や削除ボタン307を操作することで、連結される従業員の修正等を行うことができる。グループ名称が入力されて登録ボタン303が選択されると、検索された同一従業員とを関連付けるリンク情報が生成され、当該リンク情報をもとに連結グループが構成される。リンク情報及びグループ名称を含む情報は、データベース10内の連結グループDBに記憶される。
【0097】
図14は、連結処理が実行された後の契約一覧画面の構成例を示す図である。
図14の契約一覧表示部258には、鈴木花子の契約履歴(契約番号1から3)と山田花子の契約履歴(契約番号4及び5)が表示される。鈴木花子の契約履歴は、本実施形態において、連結対象履歴に相当する。また連結人数表示部263には、連結グループを構成する従業員の人数が表示され、グループ名称表示部264には登録されたグループ名称が表示される。
【0098】
また通算期間表示部261には、契約番号1から5の各契約期間を順番に通算した値が入力される。従って現在山田花子として働いている有期従業員の通算契約期間として、5年6ヶ月の値が算出される。通算契約期間が、閾値として設定された5年よりも長いので、無期転換表示部262には、山田花子が無期契約への転換の申込みが可能な従業員である旨の丸印が表示されている。
【0099】
このように本実施形態では、検索された同一従業員の連結対象履歴が、生成されたリンク情報をもとに取得される。そして更新対象者の契約履歴と連結対象履歴とが連結されて、通算契約期間が算出される。これにより無期契約の転換が可能な有期従業員を、正確に把握することが可能となり、人事担当者の負担を大幅に軽減させることが可能となる。
【0100】
図15は、通算契約期間の算出について説明するための図である。上記した労働契約法18条の規定が適用される際には、クーリングという考え方が用いられる。例えば
図15Aに示すように、有期契約Lとその次の有期契約Mとの間に、契約がない空白期間Xが存在するとする。このような場合に、空白期間Xが所定の条件を満たす場合には、空白期間Xの前の有期契約Lの契約期間(4ヶ月)が、通算契約期間に加えられない期間とされる。そして通算契約期間の通算がリセットされ、有期契約Mの契約開始日を起算として通算契約期間が算出される。これがクーリングである。
【0101】
所定の条件は以下の通りである。すなわち空白期間Xの前の有期契約Lの契約期間が1年以上(空白期間Xの前に2つ以上の有期契約があるときは、それらの契約期間を通算した期間が1年以上)であるとする。この場合空白期間Xが6ヶ月以上の場合には、クーリングが適用されて、通算契約期間がリセットされる。一方空白期間Xが6ヶ月未満の場合には、空白期間X前の有期契約Lの契約期間が通算契約期間に加えられる。
【0102】
図15Aに示すように、有期契約Lの契約期間が1年未満の場合には、有期契約Lの2分の1の月数(1ヵ月未満の端数がある場合には、その端数を切り上げた月数)がクーリングに必要な空白期間となる(2つ以上の有期契約があるときは通算で考える)。このことをまとめると
図15Bに示す表の通りとなる。
【0103】
本実施形態では、判定部として機能するデータ処理部120により、契約履歴に含まれる1以上の有期契約期間と、契約が締結されていない期間である1以上の未契約期間(空白期間)とをもとに、通算契約期間が算出される。またデータ処理部120により、1以上の未契約期間をもとに、1以上の有期契約期間の中から通算契約期間に加えられる期間である1以上の加算対象期間が選択され、当該選択された1以上の
加算対象期間を合算することで通算契約期間が算出される。
【0104】
従って本実施形態に係る管理装置100を用いることで、上記のクーリングを考慮した通算契約期間の算出が可能である。例えば1以上の未契約期間をもとにした1以上の加算対象期間の選択に、上記したクーリングが実行される条件が設定されればよい。
【0105】
図16は、クーリングを考慮した通算契約期間の算出例を示すフローチャートである。
図17は、取得される契約履歴の一例を模式的に示す図である。本実施形態では、
図17中の契約番号、契約開始日、契約終了日、及び雇用契約期間が契約履歴として取得される。そして空白開始日、空白終了日、空白期間、及び通算期間は、取得された契約履歴をもとに算出される。これに限定されるわけではなく、空白期間等が予め算出されており、契約履歴として取得されてもよい。
【0106】
まず雇用契約の件数が抽出される(ステップ201)ここでいう雇用契約とは、
図17に示す雇用番号が設定された各有期契約のことである。本例では契約番号1から9までの9件の雇用契約が抽出される。そしてデータ件数のカウント変数をnとしてn=2に設定される。また通算期間1=契約期間1に設定される(ステップ202)。ここで通算期間nは、契約番号nの有期契約(以下、有期契約nと記載する場合がある)の終了時における通算契約期間を意味する。また契約期間nは、有期契約nの契約期間を意味する。
【0107】
契約番号nの有期契約と、その前の契約番号n−1の有期契約との間の空白期間を意味する空白期間nが、以下の式により算出される(ステップ203)。
空白期間n=契約開始日n−契約終了日(n−1)
なお契約開始日nは有期契約nの契約開始日であり、契約終了日(n−1)は有期契約(n−1)の契約終了日である。
【0108】
図17に示す例では、空白期間2、3、6、7、及び9は、それぞれ0日となる。空白期間4、5及び8は、それぞれ3ヶ月、15日、及び1ヵ月となる。
【0109】
算出された空白期間nをもとに、クーリングが実行される条件に該当しているか否かが判定される(ステップ204)。例えば
図15で説明した条件が記憶部108等に記憶されており、当該条件が読み出されることで判定される。クーリングに該当する場合(ステップ204のYes)、通算契約期間がリセットされ、通算期間n=契約期間nに設定される(ステップ205)。クーリングに該当しない場合(ステップ204のNo)、通算契約期間はリセットされず、通算期間n=契約期間n+通算期間(n−1)に設定される。すなわち契約期間が順に加算される(ステップ206)。そしてステップ207にてカウント変数に1が加算されてn=n+1に設定される(ステップ207)。
【0110】
図17に示す例では、有期契約3までは、契約期間が順に加算されて通算期間3=3ヶ月となる。そしてステップ207にてn=4に設定される。ステップ203に戻り、空白期間4=3ヶ月が算出される。それまでの通算期間は3ヶ月なので、
図15Bに示すように、空白期間4はクーリングに必要な条件を満たしている。従ってステップ205に進み、それまでの通算期間がリセットされ、通算期間4=契約期間4=1ヶ月に設定される。
【0111】
その後の空白期間5及び8については、クーリングに必要な条件を満たさないので、クーリングは実行されない。この結果、通算期間が順に加算され、通算期間9として6ヶ月+15日が算出される。ステップ208にて、データ件数が終了したと判定されると通算契約期間の算出が終了する。
【0112】
このようにクーリングを考慮しながら通算契約期間を正確に算出することが可能である。従って人事担当者の有期契約労働者の契約更新に関する負担を十分に軽減することが可能となる。この算出は、例えばクーリングが実行される条件が変更された場合でも実行可能である。なお本技術に係るデータ処理部120により算出可能な通算契約期間は、クーリングを考慮した算出に限定されるわけではなく、契約履歴に含まれる1以上の有期契約期間と、1以上の未契約期間(空白期間)とをもとにした、種々の通算契約期間の算出方法にも十分に対応可能である。
【0113】
また本実施形態では、通算契約期間に対して5年を閾値とする判定の結果が肯定となる場合に、データ処理部120により、更新対象者に無期契約の転換の申込みが可能である旨の第2の情報が通知される。当該第2の情報の通知を自動的に実行するか否かが、人事担当者により設定可能であってもよい。
【0114】
また第2の情報とともに、更新対象者との間で締結を予定する次期の有期契約の情報、及び無期契約の転換後に締結を予定する無期契約の情報のいずれか1つ又は両方が、合わせて通知されてもよい。有期契約の情報及び無期契約の情報は、典型的には労働条件等の契約の内容の情報である。
【0115】
第2の情報、及び無期・有期の契約情報を通知する方法は限定されない。例えば無期契約の転換の申込みが可能である旨のテキストが入力されたメールが、従業員端末20に送信されてもよい。また第2の情報として、無期契約への転換の申込書のPDF等がメールに添付されて従業員端末20に送信されもよい。従業員は申込書を受け取ることで、自分が無期転換への申込みが可能な従業員に該当することを知ることができる。
【0116】
図18は、従業員端末20に送信される調書の一例を示す図である。例えば
図18に示すような無期労働契約転換申込書がPDFにて作成されてメール等により送信されてもよい。この転換申込書には、転換後に締結を予定する無期契約の労働条件を通知する通知書が含まれている。これにより有期従業員は、労働条件の内容を吟味しながら無期契約の転換を申し込むか否かを判断することができる。無期転換の申込みをする場合には、申出日、部門、氏名を記入後、印鑑を捺印して、当該調書をメールにて人事担当者に送信すればよい。あるいは申込書を直接人事担当者に手渡してもよい。
【0117】
転換申込書と労働通知書とが別個に作成されて、それぞれが異なる調書として、従業員端末に送信されてもよい。また無期転換の申込みが行われない場合に締結を予定する有期契約に関する労働条件通知書が合わせて送信されてもよい。この場合、有期従業員は、2つの労働条件通知書を見比べながら無期契約への転換を申し込むか否かを判断することができる。あるいは、最初は有期契約の労働通知書のみを送信するといったことも可能である。この場合、有期従業員の要求により無期契約の労働条件通知書が改めて送信されてもよい。
【0118】
第2の情報、無期・有期の契約情報の通知に応じた有期従業員からの応答が、メール等により送信された場合に、作成部として機能するデータ処理部120により、次期の有期契約の契約書、及び無期契約の契約書のいずれか1つが自動的に作成可能であってもよい。例えば無期契約の転換の申込みがあった場合には、無期契約の契約書が作成される。申込みがない場合には、有期契約の契約書が作成される。もちろん操作部107を介した人事担当者の指示により契約書が作成されてもよい。
【0119】
このように第2の情報の通知、無期・有期の契約情報の通知、又は無期・有期の契約書の作成等を自動的に実行することが可能であるので、人事担当者の有期契約労働者の契約更新に関する負担を十分に軽減することが可能となる。
【0120】
なお通算契約期間の判定基準となる所定の閾値が、人事担当者により自由に設定可能であってもよい。例えば法改正等により、無期契約の転換の申込みが可能となる通算契約期間が5年よりも短くなったとする。この場合、人事担当者が所定の設定画面を介して閾値を適宜変更することで、十分に対応が可能である。
【0121】
<その他の実施形態>
本発明は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
【0122】
図3のログイン画面をはじめ、図で例示した各画面の構成は。それに限定されるわけではなく適宜設定されてよい。また上記で説明した就業管理システムがWeb上で動作するように構成されてもよい。この場合、例えば管理装置の記憶部等にWebブラウザが記憶されており、当該Webブラウザにより各画面が表示される。
【0123】
上記では、更新対象者と同一従業員とが連結されると、リンク情報が生成され連結グループが構成された。これに代えて、連結された更新対象者と同一従業員とに共通の個人コードが設定されてもよい。例えば同一従業員の個人コードが、更新対象者の個人コードに書き換えられる。この管理方法によれば、データ容量の追加がなく、個人連結をダイレクトに確認でき、時間・メモリ・プログラムの省力が可能となる。
【0124】
一方上記で説明したリンク情報を生成して連結グループを構成する方法では、何かの手違いにより、連結する従業員の選択にミス等が生じた場合でも、リンク情報を削除するだけなので容易に対応することが可能である。これらのことを鑑みて、まずはリンク情報を生成して連結グループを構成した後に、十分な確認作業を行って、共通する個人コードへの書き換えを行う、といった管理方法も有効である。
【0125】
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。また上記で記載した種々の効果は、あくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果が発揮されてもよい。