【課題を解決するための手段】
【0012】
従って、第1の態様において、本発明は鉛フリーかつアンチモンフリーのはんだ合金であって:
(a)10重量%以下の銀と、
(b)10重量%以下のビスマスと、
(c)3重量%以下の銅と、
(d)以下の元素の少なくとも1つと、
1重量%以下のニッケル
1重量%以下のチタン
1重量%以下のコバルト
3.5重量%以下のインジウム
1重量%以下の亜鉛
1重量%以下のヒ素
(e)必要に応じて以下の元素の1つ以上と、
0〜1重量%のマンガン
0〜1重量%のクロム
0〜1重量%のゲルマニウム
0〜1重量%の鉄
0〜1重量%のアルミニウム
0〜1重量%のリン
0〜1重量%の金
0〜1重量%のガリウム
0〜1重量%のテルリウム
0〜1重量%のセレン
0〜1重量%のカルシウム
0〜1重量%のバナジウム
0〜1重量%のモリブデン
0〜1重量%の白金
0〜1重量%のマグネシウム
0〜1重量%の希土類
(f)残部 錫および不可避的不純物と
を含むはんだ合金を提供する。
【0013】
本発明をさらに説明する。以下の節において、本発明の異なる態様をより詳細に規定する。そのように規定する各態様は、相容れないことが明確に示されない限りは、任意の他の1つの態様または複数の態様と組み合わせてよい。とりわけ、好ましいまたは好都合であるとして示された任意の特徴は、好ましいまたは好都合であるとして示された任意の他の1つの特徴または複数の特徴と組み合わせてよい。
【0014】
本明細書に記載の合金は、改善された高温信頼性を示し、通常は少なくとも150℃の動作温度に耐えることができる。合金は、従来のSnAg
3.0Cu
0.5合金と比較して、改善された機械的特性および高温での耐クリープ性を示す。
【0015】
合金は鉛フリーかつアンチモンフリーであり、鉛またはアンチモンが意図的に加えられていないことを意味する。従って、鉛およびアンチモンの含有量は、ゼロまたは偶発的な不純物のレベルにすぎない。
【0016】
合金組成は10重量%以下の銀を含み、例えば1〜10重量%である。合金は、好ましくは2.5〜5重量%の銀、より好ましくは3〜5重量%の銀、さらにより好ましくは3〜4.5重量%の銀、最も好ましくは3.5〜4重量%の銀を含む。一定量の銀の存在は、金属間化合物の形成により、機械的特性、例えば強度を改善するよう働き得る。加えて、銀の存在は、銅の溶解の減らすように、また濡れ性および広がり性を改善するように働き得る。
【0017】
合金組成は10重量%以下のビスマスを含み、例えば1〜10重量%である。合金は、好ましくは2〜6重量%のビスマス、より好ましくは2.5〜5重量%のビスマス、さらにより好ましくは2.7〜4.5重量%のビスマス、最も好ましくは2.8〜4重量%のビスマスを含む。一定量のビスマスの存在は、固溶強化により、機械的特性を改善するよう働き得る。ビスマスはまた、耐クリープ性を改善するように働き得る。ビスマスはまた、濡れ性および広がり性を改善し得る。
【0018】
合金組成は3重量%以下の銅を含み、例えば0.1〜3重量%である。合金は、好ましくは0.3〜2重量%の銅、より好ましくは0.4〜1重量%の銅、さらにより好ましくは0.5〜0.9重量%の銅、最も好ましくは0.6〜0.8重量%の銅を含む。一定量の銅の存在は、金属間化合物の形成により、機械的特性、例えば強度を改善するよう働き得る。加えて、銅の存在は、銅の溶解を減らし、また耐クリープ性も改善し得る。
【0019】
合金組成は必要に応じて、0〜1重量%のニッケルを含み、例えば0.01〜1重量%である。ニッケルが存在する場合、合金は、好ましくは0.03〜0.6重量%のニッケル、より好ましくは0.05〜0.5重量%のニッケル、さらにより好ましくは0.07〜0.4重量%のニッケル、最も好ましくは0.1〜0.3重量%のニッケルを含む。一定量のニッケルの存在は、錫との金属間化合物の形成により、機械的特性を改善するよう働き得て、析出強化をもたらすことができる。加えて、ニッケルの存在は、銅の溶解速度を減らすよう働き得る。ニッケルはまた、基材/はんだ界面でのIMCの成長を減らすことにより、耐落下衝撃性を高め得る。
【0020】
合金組成は必要に応じて、0〜1重量%のチタンを含み、例えば0.005〜1重量%である。チタンが存在する場合、合金は、好ましくは0.005〜0.5重量%のチタン、より好ましくは0.007〜0.1重量%のチタン、さらにより好ましくは0.008〜0.06重量%のチタン、最も好ましくは0.01〜0.05重量%のチタンを含む。一定量のチタンの存在は、強度および界面反応を改善するよう働き得る。チタンはまた、落下衝撃性能を改善し得る。
【0021】
合金組成は必要に応じて、0〜1重量%のコバルトを含み、例えば0.01〜1重量%である。コバルトが存在する場合、合金は、好ましくは0.01〜0.6重量%のコバルト、より好ましくは0.02〜0.5重量%のコバルト、さらにより好ましくは0.03〜0.4重量%のコバルト、最も好ましくは0.04〜0.3重量%のコバルトを含む。コバルトの存在は、銅の溶解速度を下げるよう働き得る。コバルトはまた、基材/はんだ界面でのIMCの形成の速度を遅くし、また耐落下衝撃性を高め得る。
【0022】
合金組成は必要に応じて、0〜3.5重量%のインジウムを含み、例えば0.01〜3.5重量%である。インジウムが存在する場合、合金は、好ましくは0.05〜3.5重量%のインジウム、より好ましくは0.1〜3.5重量%のインジウムを含む。インジウムの存在は、固溶強化により、機械的特性を改善するように働き得る。
【0023】
合金組成は必要に応じて、0〜1重量%の亜鉛を含み、例えば0.01〜1重量%である。亜鉛が存在する場合、合金は、好ましくは0.03〜0.6重量%の亜鉛、より好ましくは0.05〜0.5重量%の亜鉛、さらにより好ましくは0.07〜0.4重量%の亜鉛、最も好ましくは0.1〜0.3重量%の亜鉛を含む。亜鉛の存在は、固溶強化により、機械的特性を改善するように働き得る。亜鉛はまた、IMCの成長も遅くするように働き、またボイドの形成を減少し得る。
【0024】
合金組成は必要に応じて、0〜1重量%のヒ素を含み、例えば0.01〜1重量%である。ヒ素が存在する場合、合金は、好ましくは0.03〜0.6重量%のヒ素、より好ましくは0.05〜0.5重量%のヒ素、さらにより好ましくは0.07〜0.4重量%のヒ素、最も好ましくは0.1〜0.3重量%のヒ素を含む。ヒ素の存在は、粒子の分散により、機械的特性を改善するように働き得る。
【0025】
合金はまた必要に応じて、0.005〜1重量%のマンガン、0.005〜1重量%のクロム、0.005〜1重量%のゲルマニウム、0.005〜1重量%の鉄、0.005〜1重量%のアルミニウム、0.005〜1重量%のリン、0.005〜1重量%の金、0.005〜1重量%のガリウム、0.005〜1重量%のテルリウム、0.005〜1重量%のセレン、0.005〜1重量%のカルシウム、0.005〜1重量%のバナジウム、0.005〜1重量%のモリブデン、0.005〜1重量%の白金、0.005〜1重量%のマグネシウムおよび/または0.005〜1重量%の1種または2種以上の希土類元素の1つ以上を含んでもよい。
【0026】
希土類元素は、広がり性と濡れ性を改善するように働き得る。セリウムはこの点において特に効果的であることが見出されている。アルミニウム、カルシウム、ガリウム、ゲルマニウム、マグネシウム、リンおよびバナジウムは、脱酸素剤(または、還元剤、deoxidizer)として働き得るし、濡れ性およびはんだ接合強度も改善し得る。金、クロム、鉄、マンガン、モリブデン、白金、セレンおよびテリウムのような他の元素添加は、強度および界面反応を改善するように働き得る。
【0027】
本明細書に用いられる用語「希土類元素」とは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuから選択される1つ以上の元素を意味する。
【0028】
合金は、一般的には少なくとも88重量%の錫、より一般的には少なくとも90重量%の錫、さらにより一般的には少なくとも91重量%の錫を含む。
【0029】
さらなる態様において、3〜5重量%の銀と、2〜5重量%のビスマスと、0.3〜1.5重量%の銅と、0.05〜0.4重量%のニッケルと、必要に応じて、0.008〜0.06重量%のチタンと、必要に応じて、0.005〜0.2の希土類元素(好ましくはセリウム)と、必要に応じて、3〜4重量%のインジウムと、必要に応じて、1重量%以下のゲルマニウムと、必要に応じて、1重量%以下のマンガンと、必要に応じて、0.01〜0.1重量%のコバルトと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。
【0030】
1つの実施形態において、3〜4.5重量%の銀と、3〜4.5重量%のビスマスと、0.5〜1.5重量%の銅と、0.05〜0.25重量%のニッケルと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、207.2〜215.9℃の溶融範囲を有し、従来のSnAg
3.0Cu
0.5合金の共晶温度付近よりも低い。そのような合金は、SnAg
3.0Cu
0.5の硬度の高さの約2倍の硬度を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.63重量%の銀と、約3.92重量%のビスマスと、約0.76重量%の銅と、約0.18重量%のニッケルと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0031】
他の実施形態において、3〜4.5重量%の銀と、3〜4.5重量%のビスマスと、0.5〜1.5重量%の銅と、0.05〜0.25重量%のニッケルと、0.005〜0.05重量%の希土類元素、例えばセリウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、208.8〜219.4℃の溶融範囲、およびSnAg
3.0Cu
0.5の硬度の高さの約2倍の硬度を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.81重量%の銀と、約3.94重量%のビスマスと、約0.8重量%の銅と、約0.25重量%のニッケルと、約0.04重量%のセリウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0032】
他の実施形態において、3〜4.5重量%の銀と、2〜4重量%のビスマスと、0.5〜1.5重量%の銅と、0.05〜0.25重量%のニッケルと、0.005〜0.05重量%のチタンと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、210.4〜215.9℃の溶融範囲、およびSnAg
3.0Cu
0.5の硬度の高さの約2倍の硬度を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.8重量%の銀と、約2.98重量%のビスマスと、約0.7重量%の銅と、約0.1重量%のニッケルと、約0.01重量%のチタンと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0033】
他の実施形態において、3〜4.5重量%の銀と、3〜5重量%のビスマスと、0.4〜1.5重量%の銅と、0.1〜0.3重量%のニッケルと、0.01〜0.2重量%の1種または2種以上の希土類元素(好ましくはセリウム)と、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、209.0〜220.4℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.85重量%の銀と、約3.93重量%のビスマスと、約0.68重量%の銅と、約0.22重量%のニッケルと、約0.08重量%のセリウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0034】
他の実施形態において、3〜4.5重量%の銀と、3〜5重量%のビスマスと、0.3〜1.2重量%の銅と、0.05〜0.3重量%のニッケルと、0.01〜0.1重量%のチタンと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、209.3〜220.6℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.86重量%の銀と、約3.99重量%のビスマスと、約0.63重量%の銅と、約0.16重量%のニッケルと、約0.043重量%のチタンと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0035】
他の実施形態において、3〜4.5重量%の銀と、3〜5重量%のビスマスと、0.3〜1.2重量%の銅と、0.05〜0.3重量%のニッケルと、0.01〜0.1重量%のコバルトと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、209.1〜216.1℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.82重量%の銀と、約3.96重量%のビスマスと、約0.6重量%の銅と、約0.16重量%のニッケルと、約0.042重量%のコバルトと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0036】
他の実施形態において、3〜4.5重量%の銀と、2〜4重量%のビスマスと、0.3〜1.2重量%の銅と、0.05〜0.25重量%のニッケルと、0.001〜0.01重量%のマンガンと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、209.2〜216.8℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.9重量%の銀と、約3重量%のビスマスと、約0.6重量%の銅と、約0.12重量%のニッケルと、約0.006重量%のMnと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0037】
他の実施形態において、3〜4.5重量%の銀と、2〜4重量%のビスマスと、0.3〜1.2重量%の銅と、0.05〜0.3重量%のニッケルと、0.001〜0.01重量%のゲルマニウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、208.2〜218.6℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.85重量%の銀と、約3.93重量%のビスマスと、約0.63重量%の銅と、約0.15重量%のニッケルと、約0.006重量%のゲルマニウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0038】
他の実施形態において、4〜5重量%の銀と、3〜5重量%のビスマスと、0.3〜1.2重量%の銅と、0.05〜0.3重量%のニッケルと、3〜4重量%のインジウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、195.6〜210.7℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約4.24重量%の銀と、約3.99重量%のビスマスと、約0.63重量%の銅と、約0.18重量%のニッケルと、約3.22重量%のインジウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0039】
他の実施形態において、3.5〜5重量%の銀と、2〜5重量%のビスマスと、0.4〜1.3重量%の銅と、0.05〜0.3重量%のニッケルと、0.01〜0.1重量%のセリウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、209.8〜217.0℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.91重量%の銀と、約2.9重量%のビスマスと、約0.72重量%の銅と、約0.2重量%のニッケルと、約0.04重量%のセリウムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0040】
他の実施形態において、3.5〜5重量%の銀と、2〜5重量%のビスマスと、0.3〜1.2重量%の銅と、0.05〜0.3重量%のニッケルと、0.01〜0.08重量%のランタンと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、210.96〜220.8℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.87重量%の銀と、約3.02重量%のビスマスと、約0.61重量%の銅と、約0.14重量%のニッケルと、約0.038重量%のランタンと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0041】
他の実施形態において、3.5〜5重量%の銀と、3〜5重量%のビスマスと、0.3〜1.2重量%の銅と、0.05〜0.3重量%のニッケルと、0.01〜0.08重量%のネオジムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、207.8〜219.5℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.86重量%の銀と、約3.99重量%のビスマスと、約0.64重量%の銅と、約0.14重量%のニッケルと、約0.044重量%のネオジムと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0042】
他の実施形態において、3.5〜5重量%の銀と、3〜5重量%のビスマスと、0.3〜1.2重量%の銅と、0.05〜0.3重量%のニッケルと、0.01〜0.08重量%のコバルトと、残部 錫および不可避的不純物とを含む合金が提供される。そのような合金は、209〜217℃の溶融範囲を有する。この実施形態の1つの具体例において、合金は、約3.94重量%の銀と、約3.92重量%のビスマスと、約0.7重量%の銅と、約0.12重量%のニッケルと、約0.023重量%のコバルトと、残部 錫および不可避的不純物とを含む。
【0043】
本明細書に記載の合金は、不可避的不純物を含有し得るが、これらは全体で組成の1重量%を超えそうもないということは、認識されるであろう。合金は、好ましくは組成の0.5重量%以下の量で不純物を含有し、より好ましくは組成の0.3重量%以下であり、さらにより好ましくは組成の0.1重量%以下であり、さらにより好ましくは組成の0.05重量%以下であり、最も好ましくは組成の0.02重量%以下である。
【0044】
本明細書に記載の合金は、本質的には列挙した元素からなり得る。それ故に、必須であるそれらの元素(すなわち、Sn、Ag、Bi、Cu、並びにNi、Ti、Co、In、Znおよび/またはAsの少なくとも1つ)に加えて、組成物の本質的な特性が他の不特定の元素の存在により実質的に影響を及ぼされないという条件で、組成物中に他の不特定の元素が存在してよいことは認識されるであろう。
【0045】
1つの実施形態において、合金は比較的低い融点を示し、一般的には約195〜約222℃(より一般的には約209〜約218℃)である。このことは約230〜約240℃のリフローピーク温度を可能にするため好都合である。
【0046】
他の実施形態において、合金は、従来のSnAg
3.0Cu
0.5合金より高いか等しい熱伝導率および/または電気伝導率を示す。このことは、例えば発光ダイオード(LED)、ソーラーエレクトロニクス、パワーエレクトロニクスのようなエネルギー関連用途において好都合である。
【0047】
本発明の合金は、例えば、バー、棒、ソリッドワイヤ若しくはフラックスコアードワイヤ、箔若しくはストリップ、皮膜、プリフォーム、または粉末若しくはペースト(粉末とフラックスとの混合)、またはボールグリッドアレイの接合部に用いるはんだ球、またはプリフォームはんだ片若しくはリフローしたはんだ接合部若しくは凝固した(または、固化した、solidified)はんだ接合部、または光起電力用途若しくは任意の型のプリント回路板に用いる銅リボンのような任意のはんだ付け可能な材料への予備塗布(または、予備はんだ、pre−applied)の形態であってよい。
【0048】
他の態様において、本発明は、
(i)接合する2つ以上のワークピース(または被加工部品、work piece)
を供給する工程;
(ii)請求項1〜10のいずれかに記載のはんだ合金を供給する工程;および
(iii)接合するワークピースの近傍ではんだ合金を加熱する工程
を含むはんだ接合部の形成方法を提供する。
【0049】
他の態様において、本発明は、はんだ付け方法における本明細書に記載の合金の使用を提供する。そのようなはんだ付け方法としては、限定されないが、例えば、ウェーブはんだ付け、表面実装技術(SMT)のはんだ付け、ダイアタッチのはんだ付け、サーマルインターフェースはんだ付け(thermal interface soldering)、手はんだ付け(または、ハンドソルダリング、hand soldering)、レーザーはんだ付けおよび高周波誘導はんだ付け(または、RF誘導はんだ付け、RF induction soldering)、およびリワークはんだ付け、ラミネーション(または、ラミネート、lamination)が挙げられる。
【0050】
これらの合金のわずかの非限定的な実施例およびそれらの性能の概要により、以下の図面を参照して、本発明をさらに説明する。