(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
回路システム(10)であって、前記第1のエネルギー源(16)と前記第2のエネルギー源(20)との間に存在する電流の強さを、許容可能な最大値または本質的にゼロに制限するように構成されている保護回路(34)を備える、請求項1または2に記載の回路システム。
回路システム(10)であって、前記コントローラ(18)は、前記第1のエネルギー源(16)またはさらなるエネルギー源から電気エネルギーが供給されるように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路システム。
回路システム(10)であって、前記電池管理システム(12)は、前記電池セル電子機器ユニット(36)によって出力される電池情報、および、前記モニタリングユニット(38)によって出力されるモニタリング情報のために、制御情報を生成するとともに、当該制御情報を前記コントローラ(18)に送信するように構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の回路システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、モニタリングシステムの一部において、電池システムまたは個々の電池セルの深放電を回避しながらも、電池セルをモニタリングするとともに確実に動作させるという概念を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1に記載のデバイス、請求項16に記載の方法、および、請求項18に記載のコンピュータプログラムによって達成される。
【0008】
本発明の実施形態は、電池管理システム、第1のスイッチユニットおよびコントローラを備える回路システムを提供する。第1の状態では、第1のスイッチユニットは、第1のエネルギー源を電池管理システムに導電的に接続し、第2の状態では、電池管理システムのエネルギー供給を第1のエネルギー源から切断し、コントローラは第1のスイッチユニットを制御する。
【0009】
加えて、電池管理システムのエネルギー供給システムを配線する方法が提供される。この方法は、以下のステップを含む:
−コントローラの一部において第1のスイッチユニットを制御するステップ、
−第1のスイッチユニットの第1の状態において、第1のエネルギー源を、第1のスイッチユニットの一部において電池管理システムに接続するステップ、および
−第1のスイッチユニットの第2の状態において、電池管理システムのエネルギー供給を第1のエネルギー源から切断するステップ。
【0010】
加えて、コンピュータプログラムが、コンピュータまたはプロセッサ上で実行するとき、上記で記載した方法を行うプログラムコードを含むコンピュータプログラムが提供される。
【0011】
本発明は、第1のスイッチユニットによって電池管理システムを第1のエネルギー源から知的に分離することにより、電気エネルギーがそれ以上電池管理システムに供給されないという効果を使用する。第1のエネルギー源の増大した自己放電、および/または、第1のエネルギー源からのエネルギーの増大した消費が阻止され、これがエネルギー効率を高める。低下したエネルギー消費および効率の高まりは、経済的な利点を伴い、環境に対して優しい。これは、特に電池供給システムの場合にかなり重要である。加えて、第1のエネルギー源を定期的に試験することなく、比較的長いダウンタイムを許容することができる。第1のエネルギー源からの電池管理システムの機械的な分離(切断)がもはや必要ではない。この結果、回路システムの保全性が改善される。いくつかの実施形態では、電池管理システムが、第1のエネルギー源の低い充電の状態を検出する場合に、自身を知的にスイッチオフすることが可能であるという点で、電池管理システムによる自己放電に起因する深放電が予め防止されるという点で、回路システムの信頼性がさらに高まる。
【0012】
実施形態では、第1のエネルギー源は、電池管理システムによって制御される(調節される)電池システムとすることができる。したがって、第1のエネルギー源とともに電池管理システムのエネルギー自給自足動作が可能である。
【0013】
さらなる実施形態では、回路システムは、第1の状態では、第2のエネルギー源を電池管理システムに導電的に接続し、第2の状態では、電池管理システムのエネルギー供給を第2のエネルギー源から切断する第2のスイッチユニットをさらに含むことができ、コントローラは第2のスイッチユニットも制御する。第2のエネルギー源は、エネルギー供給ネットワークまたはオンボード電源として構成することができる。第2のスイッチユニットによって、電池管理システムは、第2のエネルギー源に接続され、エネルギーが供給されることができ;通常これは、第1のエネルギー源の充電の状態では容易である。一方で、第2のエネルギー源は、第1のエネルギー源からのエネルギー供給が遮断されると、電池管理システムの特定の機能に第2のエネルギー源を介してエネルギーが供給されることを可能にし、他方で、第1のエネルギー源に対する負荷を軽くするために、第1のエネルギー源からのエネルギー供給がアクティブである場合であっても、電池管理システムの部分に、第2のエネルギー源からエネルギーを供給することができる。エネルギー供給ネットワークまたはオンボード電源は、第1のエネルギー源とは独立したエネルギー源を表す。エネルギー供給ネットワークは、たいていの居住区において利用可能である。車両においては、多くの場合に付加的な独立したオンボード電源がある。
【0014】
実施形態では、回路システムは、第1のエネルギー源と第2のエネルギー源との間に存在する電流の強さを、許容可能な最大値または本質的にゼロに制限するように構成されている保護回路を備えることができる。2つのエネルギー源間に存在する電流の強さを制限することによって、コントロール不能な短絡電流を防止することができる。好ましい実施形態では、電流の強さは本質的にゼロに制限される。このように、第2のエネルギー源は、第1のエネルギー源にエネルギーを供給することが防止されるか、または、その逆もまた同様に可能であり、第1のエネルギー源は、第2のエネルギー源にエネルギーを供給することが防止される。
【0015】
コントローラは、第1のエネルギー源またはさらなるエネルギー源から電気エネルギーが供給されるように構成されることができる。コントローラは、好ましくは、第1のエネルギー源に対して可能な限り小さい負荷を課すように、僅かなエネルギー要件しか有しない。コントローラに第1のエネルギー源からのエネルギーが供給される場合、回路システム全体が、エネルギーを自給自足して動作することができる。コントローラにさらなるエネルギー源からの電気エネルギーが供給される場合、第1のスイッチユニットが第2の状態にある場合に、第1のエネルギー源に対して課される負荷を完全に排除することができ、ひいては、この場合に第1のエネルギー源に接続される負荷がもはやない。
【0016】
コントローラは、電池管理システムの一部として構成することができる。その結果、コントローラは、例えば電池管理システムに一体化されることができ、それによって、スペースおよびコストを節減することができる。
【0017】
電池管理システムは、電池セル電子機器およびモニタリングユニットを含むことができ、電池セル電子機器に電池システムからのエネルギーが供給され、モニタリングユニットに第2のエネルギー源からのエネルギーが供給されるように、電池管理システムを構成することが可能である。2つの異なるエネルギー源から来るエネルギー供給に起因して、エネルギー供給を、電池管理システムの一部に関してスイッチオン(さらに接続される)またはオフにすることができ、一方で、電池管理システムの別の部分に、それとは独立してエネルギーを供給することができ、および/または、スイッチオンもしくはオフにすることもできる。このように、電池管理システムの一部のみに第1のエネルギー源からのエネルギーが供給されるという点で、第1のエネルギー源からのエネルギーを節減することも可能である。
【0018】
さらなる実施形態では、電池セル電子機器は、電池管理システムから離れた位置に配置することができる。電池セルに複数の電池セル電子機器を配置することも可能である。データを分散的に検出することによって、例えば、電池管理システムと電池セルとの間で交換されるデータの量を低減することができる。さらに、回路システムの配線に関する支出を低減することができる。
【0019】
電池管理システムは、種々の動作状態をとるように構成することができ;電池管理システムは、第1のスイッチユニットおよび第2のスイッチユニットが第1の状態にあるときは、第1の動作状態をとり、第1のスイッチユニットが第2の状態にあり、第2のスイッチユニットが第1の状態にあるときは、第2の動作状態をとり、第1のスイッチユニットおよび第2のスイッチユニットが第2の状態にあるときは第3の動作状態をとる。第1の動作状態では、電池管理システムには、双方のエネルギー源からエネルギーが供給され;電池システムのモニタリングおよび制御が完全に作動されることができる。第2の動作状態では、電池管理システムに、第2のエネルギー源のみによってエネルギーが供給され、電池システムのモニタリングおよび制御は、この状態では低下されることができ、それによって例えば、エネルギーを節減することができる。電池管理システムが双方のエネルギー源から分離される第3の動作状態では、電池管理システムはエネルギーを消費しない。
【0020】
さらに、電池管理システムは、電池セル電子機器によって出力される電池情報、および、モニタリングユニットによって出力されるモニタリング情報のために、制御情報を生成するとともに、当該制御情報をコントローラに送信するように構成することができる。例えば、電池管理システムは、エネルギーが第1のエネルギー源に流れず、また、エネルギーが第1のエネルギー源から流れ出ないことも確認するとともに、その結果、電池管理システムの第1の動作状態を電池管理システムの第2の動作状態に変化させるように構成することができる。制御情報は、コントローラによって出力され、第1のスイッチユニットおよび/または第2のスイッチユニットに、それらのそれぞれの状態を変化させる。その結果、電池管理システムの動作状態が変化する。エネルギーが第1のエネルギー源まで流れないかまたは流れ出ない場合、電池管理システムは、通常の動作モードから待機モードに変化し、それによって、第1のエネルギー源のエネルギー消費を低減することが可能である。
【0021】
加えて、電池管理システムのエネルギー供給システムを配線する方法が提供される。この方法は、以下のステップ:コントローラの一部において第1のスイッチユニットを制御するステップ、および、第1の状態において、第1のスイッチユニットの一部において第1のエネルギー源を電池管理システムに接続するステップ、第1のスイッチユニットの第2の状態において、電池管理システムのエネルギー供給を第1のエネルギー源から切断するステップを含む。
【0022】
さらに、コンピュータプログラムがコンピュータまたはプロセッサにおいて実行するときに、上記で記載した方法を行うプログラムコードを含むコンピュータプログラムが提供される。
【0023】
本発明の実施形態は、添付の図面を参照してより詳細に説明される。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施形態の後続の記載において、同一であるかまたは均等である要素には、図面において同一の参照符号が付され、それによって、異なる実施形態におけるそれらの記載は置き換え可能である。
【0026】
図1aおよび
図1bは、回路システム10の第1の実施形態および第2の実施形態の概略図を示している。第1の実施形態および第2の実施形態のそれぞれによる回路システム10は、電池管理システム12、第1の状態では第1のエネルギー源16を電池管理システム12に導電的に接続し、第2の状態では電池管理システム12のエネルギー供給を第1のエネルギー源16から分離する第1のスイッチユニット14をそれぞれ含む。加えて、回路システム10は、第1のスイッチユニット14を制御するコントローラ18を含む。
【0027】
図1aにおいて、コントローラ18は、電池管理システム12に対する外部ユニットである。しかし、コントローラ18は、
図1bに示されているように、電池管理システム12に一体化することもできる。
【0028】
電池管理システム12(BMS)は、例えば、電池セルもしくは電池システム、または、蓄電池などの充電式化学エネルギー源16を調節、モニタリング、測定および制御する電子回路またはユニットである。複数の電池セルが相互に接続されて電池システムを形成するときに、電池管理システム12が必要となる。電池管理システム12は、1つまたは複数の電池セルを含むことができる。電池管理システム12は、例えば、キャパシタンスおよび漏れ電流等の、電池セルの種々のパラメータの不可避の製造に関連する差異によって生じる影響を検出し、モニタリングし、調節することが意図される。電池セルまたは電池システム(電池ユニット)として、二次および一次の双方の、任意のタイプの電池が実現可能である(例:リチウムイオン電池セル、電池セルとしての全ての種類の化学物質、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、レドックスフロー電池)。
【0029】
第1のスイッチユニット14(第1の電気的なスイッチユニット)は、例えばリレー等の電気機械的スイッチ、または、常閉接点もしくは常開接点として構成される任意の他の機械的なスイッチを含むことができる。さらに、第1のスイッチユニットは、例えば、トランジスタまたは電界効果トランジスタ等の半導体スイッチも含むことができる。第1のスイッチユニット14は、少なくとも第1の状態および第2の状態をとることができる。第1のスイッチユニット14の制御は、例えばデジタル(例えばマイクロコントローラ)またはアナログであるように異なって選択することができる。
【0030】
第1の状態では、第1のエネルギー源16と電池管理システム12との間に、抵抗が低い導電性の接続部があり、それによって、電気回路は閉じられる。第2の状態では、第1のエネルギー源16と電池管理システム12との間の電気回路が開かれ、すなわち、エネルギー源16と電池管理システム12との間に電気接続部がないか、または、抵抗が高い電気接続部のみがある。第2の状態では、電池管理システムへのエネルギーの流れは遮断されるかまたは切断され、それによって、電池管理システム12の一部における第1のエネルギー源16の放電は生じない。
【0031】
コントローラ18は、第1のスイッチユニット14に制御命令を送り、第1の状態と第2の状態との間で変更することができる。コントローラ18は、第1のスイッチユニット14の状態の問い合わせを行うか、または、第1のスイッチユニット14によって上記状態を知らされるように構成することもできる。そのために、第1のスイッチユニット14の状態がコントローラ18に分かるか、または、問い合わせされることができる。
【0032】
回路システム10の第1のエネルギー源16は、電池管理システム12によって制御される電池システム24とすることができる。電池管理システム12にエネルギーを供給する第1のエネルギー源16は、同時に、電池管理システム12によってモニタリングされる電池システムとすることができる。このように、回路システム10のエネルギー自給自足動作が可能である。
【0033】
図2は、第2のエネルギー源20および第2のスイッチユニット22を備える回路システム10のさらなる実施形態の概略図を示している。第2のスイッチユニット22の第1の状態では、第2のエネルギー源20は、第2のスイッチユニット22によって電池管理システム12に導電的に接続されることができる。第2のスイッチユニット22の第2の状態では、第2のエネルギー源20からの電池管理システム12のエネルギー供給を遮断するかまたは切断することができる。コントローラ18は、第2のスイッチユニット22も制御することができる。
【0034】
第2のスイッチユニット22(第2の電気的なスイッチユニット)の構造、第2のスイッチユニット22の第1の状態および第2の状態、ならびに、第2のスイッチユニット22のコントローラ18に関して、第1のスイッチユニット14の構造、ならびに、第1のスイッチユニット14の第1の状態および第2の状態、ならびに、第1のスイッチユニット14のコントローラ18に関して
図1aおよび
図1bを参照して上記で述べたものと同じことが当てはまる。
【0035】
さらに、電池システム24が、
図2において第1のエネルギー源16として示されている。電池システム24について、
図4を参照して後で説明する。
【0036】
第1のスイッチユニット14のように、第2のスイッチユニット22を、コントローラ18を介して制御することができる。このように、第1のエネルギー源16と第2のエネルギー源20、ならびに、このように、電池管理システム12のエネルギー供給システム全体を切断することができる。これは、電池管理システム12のゼロのエネルギー消費を可能にする。コントローラは、第2のスイッチユニット22が開くと第1のスイッチユニット14も開くように構成することができる。
【0037】
第2のエネルギー源20は、エネルギー供給ネットワークまたはオンボード電源として構成することができる。電気エネルギー源として働く任意の構成を、第2のまたは外部のエネルギー源20として用いることができる。例えば太陽熱発電所または風力発電所の一部等、固定して設置される回路システム10の場合、第2のエネルギー源20は、例えば、エネルギープロバイダのローカル電源ネットワークとすることができる。電源ネットワークは、付加的な電源ユニットも含むことができる。したがって、第2のエネルギー源20の一部において電池管理システム12に比較的長い時間期間にわたってエネルギーを供給することが可能である。例えば車両にオンボードで設置される回路システム10では、例えばさらなる制御電子機器が接続される、車両の第2の独立したオンボード電源を、第2のエネルギー源20として用いることができる。加えて、第2のエネルギー源20として電池管理システム12にエネルギーを供給する電池または蓄電池を用いることも可能である。電池管理システム12に第2のエネルギー源20によってエネルギーを供給することによって、電池管理システム12に、第1のエネルギー源16の充電の状態とは独立してエネルギーを供給することができる。
【0038】
コントローラ18は、第1のエネルギー源16またはさらなるエネルギー源から電気エネルギーが供給されるように構成することができる。コントローラ18は、低いエネルギー消費を呈するように最適化することができ、電池管理システム12のエネルギー消費よりも低いエネルギー消費のレベルを呈するのが好ましい。第1のエネルギー源16からのエネルギーを供給することによって、回路システム10のエネルギー自給自足動作を達成することができる。コントローラ18の低いエネルギー消費に起因して、第1のエネルギー源16の放電を低減することができ、したがって、回路システム10のランタイムを増大させることができる。しかし、コントローラ18にさらなるエネルギー源からのエネルギーを供給することによって、コントローラ18は、第1のエネルギー源16の充電の状態とは独立して動作することもできる。
【0039】
図2は、電池システム24に電気的に接続される手段26を示している。手段26は、電気エネルギーの消費体(負荷)および/または生成体とすることができる。負荷は、例えば、電気自動車のモータ、または、家電機器、および/または、(例えばDC−AC変換器を介して接続される)エネルギープロバイダのローカル電源供給ネットワークとすることができる。生成体は、太陽もしくは風力発電所、または、(例えば充電回路を介して接続される)電源ネットワークとすることもできる。充電回路は、電池管理システム10に一体化することができるか、または、電池管理システム10の外部にあるものとすることができる。複数の手段26を第1のエネルギー源16に並列または直列で接続することも可能である。電池管理システムは、スイッチをオンまたはオフにされる手段26を制御することができる(
図2には示されていない)。
【0040】
図3は、電池管理システム12の状態機械を示している。電池管理システム12は、異なる動作状態をとるように構成することができる。
【0041】
電池管理システム12は、第1のスイッチユニット14および第2のスイッチユニット22が第1の状態にあるときは、第1の動作状態28をとることができる。この状態では、第1のエネルギー源16および第2のエネルギー源20は、電池管理システム12に導電的に接続される。このように、電池管理システム12には、双方のエネルギー源16、20によってエネルギーが供給される。この第1の動作状態28はしばしば、電池管理システム12を完全に作動することができ、電池管理システムの通常の動作状態を表す。
【0042】
電池管理システム12は、第1のスイッチユニット14が第2の状態にあり、第2のスイッチユニット22が第1の状態にあるときは、第2の動作状態30をとることができる。この状態では、電池管理システム12は、第1のエネルギー源16からエネルギーを引き込まない。電池管理システム12には、第2のエネルギー源20のみによってエネルギーが供給される。第2の動作状態30では、電池管理システム12は待機モードで動作する。第2の動作状態30では、電池管理システム12の特定の制御またはモニタリング機能を低下させるかまたはスイッチオフにすることができる。低下された動作に起因して、例えば、電池管理システム12のエネルギー消費を低減することができる。例えば、電池システム24に比較的長い時間期間にわたってエネルギーが供給されない場合、電池システム24をモニタリングする電池管理システム12による電池システム24の深放電を回避するかまたは少なくとも遅らせることができる。電池システム24の深放電は、電池管理システム12のエネルギー供給が可能な限り低減されるという点で、防止することができる。
【0043】
以下の表は、エネルギー供給システムの可能な切り替え状態の概略を示している:
【0045】
コントローラ18は、第1のスイッチユニット14を制御することができ、第1のスイッチユニット14は、第1の状態では、第1のエネルギー源16を電池管理システム12に接続する。第1のスイッチユニット14の第2の状態では、第1のエネルギー源16からの電池管理システム12のエネルギー供給は遮断される。さらに、電池情報を電池セル電子機器36によって出力することができる(
図4に関する後続の記載を参照)。電池情報に基づいて、第1の動作状態28から第2の動作状態30に変更する条件が満たされているか否かに関して試験を行うことができる。第1の動作状態28では、第1のスイッチユニット14は第1の状態にあるものとすることができ、第2の動作状態30では、第1のスイッチユニット14は第2の状態にあるものとすることができる。コントローラ18は、特定の前提条件が満たされると、第1の動作状態28から第2の動作状態30に変更するように命令される。
【0046】
この配線のために、電池管理システム12を、第1の動作状態28から、電池システム自体からのエネルギーの直接的な消費が生じない第2の動作状態30(待機モード)に設定することが可能である。第1の動作状態28から第2の動作状態30への変更は、例えば、電池システム24の所定の閾値電力に達するかまたはアンダーカットになるときに行うことができる。
【0047】
さらに、電池管理システム12は、第1のスイッチユニット14および第2のスイッチユニット22が第2の状態にあるとき、すなわち、完全に切断されるときに、第3の動作状態32(ディープスリープモード)をとることができる。状態の変更は、電池管理システム12のエネルギー源16、20(供給源)に応じて切り替えることによって行われる。この状態では、電池管理システム12は、第1のエネルギー源16または第2のエネルギー源20からエネルギーを引き込まない。この第3の動作状態32において、例えばコンデンサ等のさらなるエネルギー源によって、例えば電池管理システム12の起動機能等の、電池管理システム12の特定の機能を行い続けることが可能である。第3の動作状態32は、電池管理システム12が可能な限り低いレベルのエネルギー消費を有するように構成することができる。
【0048】
電池管理システム12は、3つの動作状態28、30、32のそれぞれから後続の動作状態28、30、32に変化することができる。したがって、第1のエネルギー源16および第2のエネルギー源20をスイッチオンすることによって、電池管理システム12の第3の動作状態32から電池管理システム12の第1の動作状態28への変更を行うことができる。
【0049】
動作状態28、30、32から後続の動作状態28、30、32への変更は、所定の前提条件に依存することができる。これらは、例えば持続時間または或る時点を含むことができる。例えば、電池管理システム12は、エネルギーがそれ以上第1のエネルギー源16まで流れなくなったか、または流れ出なくなった1時間後に第1の動作状態28から第2の動作状態30に変化することができる。例えば個々の電池セルの状態のモニタリングを行うように、所定の時間期間に従ってまたは所定の時点で、比較的短い時間期間にわたって、電池管理システム12が第2の動作状態30から第1の動作状態28に戻ることも可能である。同様に、所定の時間期間後または所定の時点で、電池管理システム12が第1の動作状態28から第3の動作状態30に変化することが実現可能である。動作状態28、30、32の変化のさらなる前提条件は、充電または電圧の状態とすることができる。例えば、第1の電圧源16が所定の電圧未満に低下する場合、電池管理システム12は、第1の動作状態28から第2の動作状態30または第3の動作状態32に変化することができる。
【0050】
図4は、回路システム10のさらなる実施形態の概略図を示している。実施形態では、コントローラ18は、電池管理システム12の一部として構成される。したがって、コントローラ18は、電池管理システム12に直接的に設置されるとともに、可能なタイプのスイッチ(スイッチユニット14、22)を制御することが可能な制御ユニットを表す。第1のスイッチユニット14および第2のスイッチユニット22は、電池管理システム12の部分として構成することもできる(
図4には示されていない)。コントローラ18を一体化するとともに、第1のスイッチユニット14および第2のスイッチユニット22をできる限り一体化することによって、例えば回路システム10におけるケーブルおよびハウジング等の付加的な設置を回避することができ、設置に関する支出およびコストを低減することができる。
【0051】
回路システム10は、第1のエネルギー源16と第2のエネルギー源20との間に存在する電流の強さを、許容可能な最大値または本質的にゼロに制限するように構成されている保護回路34を備えることができる。電池管理システム12またはその部品に異なるエネルギー源からの電流を供給するために、電池管理システム12の第1の動作状態28において、制御されない電荷移動がエネルギー源16、20間で生じることを防止する保護回路34を提供することができる。保護回路34は、例えば、電流が1つの方向に流れることを可能にし、反対の方向に流れることを防止するダイオードから構成されることができる。その結果、保護回路34は、例えば、第1のエネルギー源16に、第2のエネルギー源20によってエネルギーが供給されることを防止することができ、および/または、第1のエネルギー源16がエネルギーを第2のエネルギー源20に送達することを防止することができる。
【0052】
電池管理システム12は、電池セル電子機器36a、36bのうちの少なくとも一方のユニット、および、1つのモニタリングユニット38を含むことができる。電池セル電子機器36a、36bは、例えば、電池セルまたは電池システムの電流、電圧または温度等の電池情報42を求めることができる。電池セル電子機器36a、36bは、電池セルにおけるセルの平衡を保つことをさらに行うことができる。すなわち、電池セル間の充電の状態の平衡が保たれる。電池セル電子機器36a、36bは前方端とも称される。
【0053】
図4は、電池セル電子機器36a、36bの種々の実施形態を示している。電池セル電子機器36bは、例えば、電池管理システム12から離れた位置に、または、電池セル電子機器36aとして電池管理システムに直接的に配置することができる。「電池管理システム12から離れた位置に」とは、例えば、電池セル40もしくは例えば12個の電池セル40の群に近いかまたはそれらにあることを意味するものと理解することができる。電池セル電子機器36a、36bには、電池セル40から直接的にエネルギーを供給することができる。電池セル電子機器36a、36bは電池情報42を求めることができる。電池システム24の構成に応じて、電池セル電子機器36a、36bのいくつかのユニットが、電池情報42を検出し、および/または、通信システムを介して電池情報42を相互に交換することも可能である。
【0054】
モニタリングユニット38は、マイクロコントローラ等からなることができ、モニタリングユニット38では、電池システム24の状態の判断(充電状態;SOC、正常状態;SOH)、エラー管理、冷却システムを調節するための熱管理、ならびに、種々の通信インターフェースおよび負荷管理等の対応するホスト機能を実行することができる。このために、モニタリングユニット38は、温度測定チャネル、および、例えば電池セル電子機器36a、36bとのデータの交換のための対応する通信モジュール、コントローラ18、または、外部のモニタリングシステム等の他のモジュールにアクセスすることができる。モニタリングユニット38は、制御ユニットとも称される。
【0055】
電池管理システム12は、電池セル電子機器36およびモニタリングユニット38に、2つの異なるエネルギー源からエネルギーが供給されるように構成することができる。電池セル電子機器36には、第1のエネルギー源16からエネルギーを供給することができる。モニタリングユニット38には、第2のエネルギー源20からエネルギーを供給することができる。電池管理システム12に異なるエネルギー源からエネルギーを供給することによって、電池管理システム12の部分のエネルギー供給を、第1のエネルギー源16内に存在するエネルギー備蓄とは独立したものにすることができる。例えば、第1のエネルギー源16内の低いエネルギー備蓄を仮定すると、電池管理システム12またはその部分に、第2のエネルギー源20からエネルギーを供給することができる。例えば、これは、電池管理システム12の部分において第1のスイッチユニット14を制御することを可能にする。電池管理システム12のモニタリングユニット38(制御ユニット)には、第1のエネルギー源16からのエネルギーを直接的に消費することなく、エネルギーが供給され続ける。第1のエネルギー源16のさらなる放電が回避される。しかし、例えば特定の時点において、電池セル電子機器36を短時間だけスイッチオンにすることを可能にすること、および/または、一時的な起動(第1の動作状態28)を可能にすることも可能である。
【0056】
電池システム24は、1つまたは複数の電池セル40から構成することができる。電池セル40は電気的に直列に接続することができる。その結果、電池システム24のより高い電圧が達成される。加えて、電池セル40は、互いに並列に接続することができる。この結果、電池システム24のキャパシタンスがより高くなる。直列に接続される電池セルおよび並列に接続される電池セルを組み合わせることも可能である。
【0057】
電池管理システム12は、電池セル電子機器36a、36bによって出力される電池情報42、および、モニタリングユニット38によって出力されるモニタリング情報のために、制御情報を生成するとともに、当該制御情報をコントローラ18に送信するように構成することができる。その後、制御情報を、例えばデータバスによって第1のスイッチユニット14または第2のスイッチユニット22に出力することができる。スイッチユニット14、22は、制御情報のためにそれらの状態を変更することができる。例えば、
図4にスイッチユニット14、22として示されている常閉接点が、第1の導電状態から第2の非導電状態に変化することができる。
【0058】
電池管理システム12は、エネルギーが第1のエネルギー源16に流れず、エネルギーが第1のエネルギー源16から流れ出ないことを確認するように構成することができ、その後、電池管理システム12を第1の動作状態28(例えば通常の動作)から第2の動作状態30(例えば待機動作)に変更させることができる。電池システム24を動作させるために回路システム10を用いることができる。充電動作および放電動作は、その間にエネルギーが電池システム24まで流れ、また電池システム24から流れ出るが、交互に生じることができる。エネルギーが電池システム24まで流れるとともに電池システム24から流れ出る間、電池管理システム12は、エネルギーの流れ方向またはエネルギーの流れの大きさ、電池システム24の温度または電池システム24の充電の状態等の、変化パラメータに反応することが可能であるために、第1の動作状態28にあるものとすることができる。エネルギーが電池システム24まで流れないかまたは電池システム24から流れ出ない場合、電池管理システム12は、第1のエネルギー源16からいかなるエネルギーも引き出さないように、第1の動作状態28から第2の動作状態30に変化することができる。
【0059】
開示される実施形態は、内部および外部の制御部によって、モニタリングされる対象、すなわち電池セル40または電池システム24(電池ユニット)から完全に分離させることができる電池管理システム12に関するものとすることができる。したがって、ゼロのエネルギー消費、および、電池システム24内のエネルギー消費の段階的な低減が可能である。システムは、電池管理システム12(BMS)によって内部から制御されるとともに、異なる電気制御ユニット(コントローラ18)によって外部から制御される2つのスイッチユニット14、22(スイッチ)を備えることができる。その結果、電池管理システム12(BMS)のエネルギー消費を、電池システム24(電池源)から直接的に来るように、および/または、第2のエネルギー源20(外部源)からのエネルギーの消費に切り替えるように、切り替えることが可能である。
【0060】
図5は、回路システム10のさらなる実施形態の概略図を示している。回路システム10は、電池管理システム12および第1のスイッチユニット14を含み、第1のスイッチユニット14は、第1の状態では、電池システム24を電池管理システム12に導電的に接続し、第2の状態では、電池管理システム12のエネルギー供給を電池システム24から(または包括的には第1のエネルギー源16)から切断する。第1の状態では、第2のスイッチユニット22は、第2のエネルギー源20を電池管理システム12に導電的に接続し、第2の状態では、電池管理システム12のエネルギー供給を第2のエネルギー源20から切断する。加えて、回路システム10は、第1のスイッチユニット14および第2のスイッチユニット22を制御するコントローラ18を含む。
【0061】
代替的には、コントローラ18は、電池管理システム12に一体化されてもよく、例えば(12〜14の矢印によって示されているように)第1のスイッチユニット14のみを制御することができる。回路システム10は接地基準を有することができる。
【0062】
電池管理システム12の一実施形態を以下で記載する。例として、直列で接続される12個の電池セル40のモニタリングに関与する電池管理システム12について言及する。BMS12は、電池セルのクラスタに直接的に位置付けられる電池セル電子機器36(前方端の配線)を有する。上記電池セル電子機器36は、電池セル40の電圧測定およびセルの平衡を保つことを行い、電池(第1のエネルギー源16)自体から直接的にエネルギーが供給される。加えて、BMS12は、マイクロコントローラ、いくつかの温度測定チャネル、および、外部のモニタリングシステムとデータを交換する対応する通信モジュールからなるモニタリングユニット38(コントローラ部分)を備える。モニタリングユニット38(コントローラ部分)には、外部のエネルギー源(第2のエネルギー源20)によって供給される。外部のエネルギー源は従来の230VAC供給源とする。用途は、電気ネットワークに接続されるソーラーホームシステムとし、電池システム24は、太陽エネルギーの一時的な貯蔵部として機能し、したがって、必要に応じて貯蔵されたエネルギーを提供する。全体的な電池システムは、上位のモニタリングユニット38とともに、いくつかのそのような上記で記載した電池システム24(電池)を含むことができる。第2の動作状態30(待機モード)では、電池システム24(電池)は、第1のスイッチユニット14(スイッチ)を介してBMS12自体から分離され、その結果、電池セル電子機器36(前方端の配線)は動作しなくなる。BMS12は、任意の時点で再び第1の動作状態28に設定することができるが、第2の動作状態30にある間は電池セル電子機器36のいかなる測定データも提供せず、これは、上記電池セル電子機器36がスイッチオフにされ、それ以上電流の消費を呈しないためである。BMSは、上位のモニタリングユニット38によって制御されるコントローラ18および第2のスイッチユニット22によって、230VAC供給源(第2のエネルギー源22)からさらに分離することができる。BMSは次に、第3の動作状態32(ディープスリープモード)になり、実質的にそれ以上エネルギーを消費しない。
【0063】
実施形態は種々の利点を呈する。その効果は、BMS12システム自体および/またはコントローラ18(上位の外部ユニット)によって知的にスイッチオフすることにある。
【0064】
1.電池システム24(第1のエネルギー源16:電池セル40もしくは電池ユニット)の増大した自己放電、および/または、第1のエネルギー源16からのエネルギーの増大した消費が阻止され、そのような回路システム10のエネルギー効率が高まる。これは、特に電池供給システムにおいて主要な重要性である。
【0065】
2.実施形態は、回路システム10の改善された保全性を呈する。電池システム24(電池源)を定期的に試験することなく、比較的長いダウンタイムを許容することができる。予測可能な比較的長いダウンタイムの場合に、電池システム24(電池)からのBMS12の電子ユニットの機械的な分離がもはや必要ではない。予期しない比較的長いダウンタイムの場合に、深放電のリスクが大幅に低下する。
【0066】
3.BMS12が、低い電池充電の状態を検出する場合に、第2の動作状態30(待機モード)において第3の動作状態32(完全なスイッチオフ)に知的に変化することができるという点で、BMS12の一部における自己放電によって生じる深放電が予め防止されるという点で、そのような回路システム10の信頼性が高まる。
【0067】
4.低下したエネルギー消費および効率の高まりは通常、経済的な利点を伴い、環境に対して優しい。
【0068】
実施形態は、あらゆる種類のBMS12の変形形態を包含することができる:セルの平衡を保つこと、温度測定、電圧測定、状態判断(SOC、SOH)、エラー管理、通信を含むBMS。加えて、可能な外部の制御ユニット(例えば、第1のスイッチユニット14および/または第2のスイッチユニット22、コントローラ18、保護回路34、電池セル電子機器36、モニタリングユニット40)は、BMS12自体に一体化されるように、または、互いから離れるように構成することができる(全てが1つの回路基板にあるかもしくは全て分離される)。電池管理システム12が、例えば冷却システムのコントローラ、安全システムまたはイーサネット(登録商標)ユーザインターフェース等のさらなる機能またはモジュールを含むことができる。機能は、電池管理システム12によって検出することもできるか、または、付加的なモジュールによって外部から検出することができる。ガルバニック絶縁が、電池管理システム12内の異なるモジュール間に存在することができる。好ましくは、電池セル電子機器36とモニタリングユニット38との間にガルバニック絶縁がある。
【0069】
実施形態では、電池管理システム12の一体化された電子機器は、直接的な電池供給源(第1のエネルギー源16)から分離することができる。電池システム24内に一体化される(電池管理システム12の)電子ユニットの直接的なエネルギー消費は、特定の状態では(第3の動作状態32では)ほぼゼロであるかまたはゼロに等しい。
【0070】
電池システム24の適用の分野は、以下とすることができる:自給自足電流供給システム、または、ネットワーク一体化システム(離れた家および共同住宅もしくは村および都市における用途)、ならびに、電気自動車の牽引用電池のための、太陽光発電、バイオガス工場、風力発電所、水力発電所の文脈における貯蔵システム。加えて、化学的な貯蔵デバイスを含む、貯蔵システムの任意の他の適用の分野がある。電池のタイプは自由に選択することができる。リチウムイオン電池セルに加えて、例えばニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池、高温電池またはレドックスフロー電池等の他のタイプを用いることができる。電池システム24に加えて、実施形態は、エネルギーを節減するとともに電気供給システムをより経済的にするように、他の供給システムにおいて使用することもできる。
【0071】
デバイスの文脈においていくつかの態様を記載したが、上記態様は、対応する方法の記載も表すことが理解され、それによって、デバイスのブロックまたは構造的な構成要素も、対応する方法のステップまたは方法のステップの特徴として理解される。デバイスとの類似性によって、方法のステップと関連して、または方法のステップとして記載されている態様も、対応するデバイスの対応するブロックまたは詳細または特徴の記載を表す。方法のステップのいくつかまたは全ては、例えばマイクロプロセッサ、プログラマブルコンピュータまたは電子回路等のハードウェアデバイスによって(またはハードウェアデバイスを使用している間に)行うことができる。いくつかの実施形態では、最も重要な方法のステップのうちのいくつかまたは複数は、そのようなデバイスによって行うことができる。
【0072】
特定の実施態様の要件に応じて、本発明の実施形態を、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて実行することができる。実施態様は、それぞれの方法が行われるように、プログラマブルコンピュータシステムと協働するかまたは実際に協働することができる、電子的に読み取り可能な制御信号が記憶されている、デジタル記憶媒体、例えば、フロッピーディスク、DVD、Blu−ray(登録商標)ディスク、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはFLASHメモリー、ハードディスクまたは任意の他の磁気もしくは光メモリーを使用しながら行うことができる。これが、デジタル記憶媒体がコンピュータ読み取り可能とすることができる理由である。
【0073】
したがって、本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書において記載される方法のいずれかが行われるように、プログラマブルコンピュータシステムと協働することが可能な電子的に読み取り可能な制御信号を含むデータキャリアを含む。
【0074】
概して、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実行することができ、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて実行するときに、方法のいずれかを行うのに効果的である。
【0075】
プログラムコードは、例えば機械読み取り可能なキャリアに記憶されることもできる。
【0076】
他の実施形態は、本明細書において記載される方法のいずれかを行うコンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムは機械読み取り可能なキャリアに記憶される。換言すると、本発明の方法の実施形態はしたがって、コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行するときに、本明細書において記載される方法のいずれかを行うプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0077】
本発明の方法のさらなる実施形態はしたがって、本明細書において記載される方法のいずれかを行うコンピュータプログラムが記録されるデータキャリア(またはデジタル記憶媒体もしくはコンピュータ読み取り可能媒体)である。
【0078】
本発明の方法のさらなる実施形態はしたがって、本明細書において記載される方法のいずれかを行うコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、例えば、データ通信リンクを介して、例えばインターネットを介して送信されるように構成することができる。
【0079】
さらなる実施形態は、本明細書において記載される方法のいずれかを行うように構成または適合される処理手段、例えばコンピュータまたはプログラマブルロジックデバイスを含む。
【0080】
さらなる実施形態は、本明細書において記載される方法のいずれかを行うコンピュータプログラムがインストールされるコンピュータを含む。
【0081】
本発明によるさらなる実施形態は、本明細書において記載される方法のうちの少なくとも1つを行うコンピュータプログラムを受信器に送信するように構成されているデバイスまたはシステムを含む。送信は、例えば電子的または光学的なものとすることができる。受信器は、例えばコンピュータ、モバイル機器、メモリーデバイスまたは同様のデバイスとすることができる。デバイスまたはシステムは、例えばコンピュータプログラムを受信器に送信するファイルサーバを含むことができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジックデバイス(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ;FPGA)を、本明細書において記載される方法の機能のいくつかまたは全てを行うために使用することができる。いくつかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、マイクロプロセッサと協働し、本明細書において記載される方法のいずれかを行うことができる。概して、方法は、いくつかの実施形態では、任意のハードウェアデバイスによって行われる。上記ハードウェアデバイスは、コンピュータプロセッサ(CPU)等の任意の普遍的に適用可能なハードウェアとすることができるか、または、ASIC等の、方法に特有のハードウェアとすることができる。
【0083】
上記で記載した実施形態は、本発明の原理の説明を単に表している。当業者は、本明細書において記載される構成および詳細の任意の変更形態および変形形態を認識することが理解される。これは、本発明が、実施形態の記載および説明によって本明細書において提示されている特定の詳細によってではなく、以下の特許請求の範囲の範囲によってのみ限定されることが意図される理由である。