特許第6395893号(P6395893)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6395893癌ならびに免疫疾患および自己免疫疾患の治療のためのアポトーシス誘発剤としての8−カルバモイル−2−(2,3−ジ置換ピリド−6−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6395893
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】癌ならびに免疫疾患および自己免疫疾患の治療のためのアポトーシス誘発剤としての8−カルバモイル−2−(2,3−ジ置換ピリド−6−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 417/14 20060101AFI20180913BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20180913BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20180913BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20180913BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20180913BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20180913BHJP
【FI】
   C07D417/14CSP
   A61K31/4725
   A61P35/00
   A61P35/02
   A61P43/00 121
   A61K45/00
【請求項の数】5
【外国語出願】
【全頁数】195
(21)【出願番号】特願2017-82912(P2017-82912)
(22)【出願日】2017年4月19日
(62)【分割の表示】特願2014-535869(P2014-535869)の分割
【原出願日】2012年10月11日
(65)【公開番号】特開2017-197530(P2017-197530A)
(43)【公開日】2017年11月2日
【審査請求日】2017年5月17日
(31)【優先権主張番号】61/547,162
(32)【優先日】2011年10月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2012/079012
(32)【優先日】2012年7月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512212195
【氏名又は名称】アッヴィ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロー・ワン
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ・ドハーティ
(72)【発明者】
【氏名】シールー・ワン
(72)【発明者】
【氏名】ジー−フー・タオ
(72)【発明者】
【氏名】ミラン・ブランコ
(72)【発明者】
【氏名】アーロン・アール・クンザー
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ディー・ウェント
(72)【発明者】
【氏名】シャオホン・ソン
(72)【発明者】
【氏名】ロビン・フレイ
(72)【発明者】
【氏名】トッド・エム・ハンセン
(72)【発明者】
【氏名】ジェラード・エム・サリバン
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ジャッド
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・サワーズ
【審査官】 早川 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/080503(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/080478(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/139107(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/055895(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 417/14
A61K 31/4725
A61K 45/00
A61P 35/00
A61P 35/02
A61P 43/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルオキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルバモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[2−シアノ−3−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)フェニル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]カルバモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;および
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]スルファモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン
らなる群から選択される化合物または該化合物の医薬として許容される塩。
【請求項2】
化合物が、6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸である、請求項1に記載の化合物または該化合物の医薬として許容される塩。
【請求項3】
賦形剤および治療上有効量の請求項1または2に記載の化合物または該化合物の医薬として許容される塩を含む、膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌を治療するための医薬組成物。
【請求項4】
請求項1または2に記載の化合物または該化合物の医薬として許容される塩の、患者における膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌を治療するための医薬の製造における、使用。
【請求項5】
治療上有効量の請求項1または2に記載の化合物または該化合物の医薬として許容される塩および治療上有効量の1種類の別の治療薬もしくは複数の別の治療薬を含む、患者における膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌を治療するための組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2011年10月14日出願の米国暫定特許出願番号61/547162(参照により、これの全体が本明細書に組み込まれる。)に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、Bcl−xL抗アポトーシスタンパク質の活性を阻害する化合物、その化合物を含む組成物、および抗アポトーシスBcl−xLタンパク質が発現している疾患の治療方法に関する。
【背景技術】
【0003】
アポトーシスは、全ての生物種の組織恒常性のための必須の生理的方法と認識されている。特に哺乳動物においては、それが初期胚発生を制御することが明らかになっている。それ以降、細胞死は、危険である可能性のある細胞(例えば、癌性欠陥を有する細胞)を除去するデフォルト機序となる。いくつかのアポトーシス経路が明らかにされており、最も重要なものの一つに、Bcl−2ファミリーのタンパク質が関与しており、そのタンパク質はアポトーシスのミトコンドリア(「内因性」とも称される)経路の重要な制御因子である。Danial, N. N. and Korsmeyer, S. J. Cell (2004) 116, 205−219を参照する。構造的相同ドメインBH1、BH2、BH3およびBH4は、このファミリーのタンパク質を特徴とする。Bcl−2ファミリーのタンパク質はさらに、各タンパク質がどれぐらいの数の相同性を含むか、そしてそれの生理活性(すなわち、それがアポトーシス促進機能を有するか抗アポトーシス機能を有するか。)に応じて3種類の下位ファミリーに分類することができる。
【0004】
第1の下位群は、4種類全ての相同ドメイン、すなわちBH1、BH2、BH3およびBH4を有するタンパク質を含む。それらの効果は抗アポトーシスで、すなわち細胞を細胞死プロセス開始から保護することである。例えばBcl−2、Bcl−w、Bcl−xL、Mcl−1およびBfl−1/A1などのタンパク質は、この第1の下位群の構成員である。第2の下位群に属するタンパク質は、3種類の相同ドメインBH1、BH2およびBH3を含み、アポトーシス促進効果を有する。この第2の下位群の2種類の主要な代表的タンパク質はBaxおよびBakである。最後に、第3の下位群は、BH3ドメインのみを含むタンパク質からなり、この下位群の構成員は通常、「BH3のみタンパク質」と称される。それらの細胞に対する生理的効果はアポトーシス促進性である。Bim、Bid、Bad、Bik、Noxa、Hrk、BmfおよびPumaが、この第3の下位ファミリーのタンパク質の例である。Bcl−2ファミリータンパク質が細胞死を制御する詳細な機序は、まだ完全にわかっているわけではなく、その機序を解明することが、科学界において活発に研究されている領域である。Bcl−2ファミリータンパク質による細胞死の制御の一つの仮説では、BH3のみタンパク質はさらに、制御機能に応じて「活性化物質」タンパク質(例えば、BimおよびBid)または「感作物質」タンパク質(例えば、Bad、Bik、Noxa、Hrk、Bmf、およびPuma)のいずれかに分類される。
【0005】
組織恒常性において重要な点は、細胞での前記3種類の下位群のタンパク質間での相互作用において微妙なバランスを取ることである。最近の研究により、アポトーシス促進性および抗アポトーシス性下位群のBcl−2ファミリータンパク質が相互作用して、細胞をプログラム細胞死に至らしめることができる機序を解明する試みがなされている。細胞において細胞内および細胞外シグナルを受け取った後に、BH3のみタンパク質の翻訳後活性化もしくは転写活性化が生じる。BH3のみタンパク質は、アポトーシスカスケードの主たる誘発物質であり、そのカスケードには一つの段階として、細胞におけるミトコンドリア膜でのアポトーシス促進性タンパク質BaxおよびBakの活性化が含まれる。ミトコンドリア膜にすでに固着しているか、その膜に移動するBaxおよび/またはBakが活性化されると、Baxおよび/またはBakがオリゴマー化して、ミトコンドリア外膜透過化(MOMP)、シトクロムCの放出、およびエフェクターカスパーゼ類の活性化を生じ、最終的に細胞アポトーシスを生じる。一部の研究者は、ある種のBH3のみタンパク質(例えば、Puma、Bim、Bid)が、これらタンパク質がアポトーシス促進タンパク質BaxおよびBakと直接結合してMOMPを開始するが、他のBH3のみタンパク質(例えば、Bad、BikおよびNoxa)は「感作物質」であり、抗アポトーシスタンパク質(例えば、Bcl−2、Bcl−xL、Bcl−w、Mcl−1)に結合し、「活性化物質」BH3のみタンパク質に置き換わり、それを「遊離させる」ことで間接的にBaxおよびBakオリゴマー化を誘発し、その遊離したタンパク質が次にアポトーシス促進タンパク質(例えば、Bax、Bak)に結合してそれを活性化することで、細胞死を誘発するという点で「活性化物質」であるという仮説を立てている。他の研究者は、抗アポトーシスタンパク質がBaxおよびBakと直接結合し、それらを隔離し、全てのBH3のみタンパク質が抗アポトーシスタンパク質(例えば、Bcl−2、Bcl−xL、Bcl−w、Mcl−1)への結合によってこの相互作用を制御することで、結果的にBaxおよびBakの放出に至ることを提唱している。Adams, J. M. and Cory S. Oncogene (2007)26, 1324−1337;Willis, S. N. et al. Science (2007)315, 856−859を参照する。抗アポトーシスおよびアポトーシス促進Bcl−2ファミリータンパク質がアポトーシスを制御する詳細な相互作用については未だ議論があるが、BH3のみタンパク質の抗アポトーシスBcl−2ファミリータンパク質への結合を阻害する化合物が、細胞におけるアポトーシスを促進することを示す科学的証拠が非常に多く存在する。
【0006】
神経変性状態(アポトーシス上昇)、例えば、アルツハイマー病;および増殖性疾患(アポトーシス低下)、例えば、癌、自己免疫疾患および血栓形成促進性状態などの多くの重大な疾患の病理において、異常なアポトーシス経路が示唆されている。
【0007】
1態様において、癌性悪性腫瘍の発症にアポトーシス低下(詳細には、タンパク質のBcl−2ファミリー)が関与しているという示唆により、この未だ解明されていない疾患を標的とする新たな手法が明らかになっている。研究により、例えば、抗アポトーシスタンパク質であるBcl−2およびBcl−xLが多くの癌性細胞型で過剰発現されることが明らかになっている。Zhang J. Y., Nature Reviews/Drug Discovery, (2002)1, 101;Kirkin, V. et al. Biochimica et Biophysica Acta (2004)1644, 229−249;およびAmundson, S.A. et al. Cancer Research (2000) 60, 6101−6110を参照する。この制御低下の効果は、それがなければ正常な条件ではアポトーシスを受けていたと考えられる改変細胞の生存である。制御されない増殖に関連するこれらの欠陥が繰り返されることが、癌性進化の出発点であると考えられている。さらに、研究により、BH3のみタンパク質が、罹患動物で発現されると腫瘍抑制物質として働き得ることが明らかになっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Danial, N. N. and Korsmeyer, S. J. Cell (2004) 116, 205−219.
【非特許文献2】Adams, J. M. and Cory S. Oncogene (2007)26, 1324−1337.
【非特許文献3】Willis, S. N. et al. Science (2007)315, 856−859.
【非特許文献4】Zhang J. Y., Nature Reviews/Drug Discovery, (2002)1, 101.
【非特許文献5】Kirkin, V. et al. Biochimica et Biophysica Acta (2004)1644, 229−249.
【非特許文献6】Amundson, S.A. et al. Cancer Research (2000) 60, 6101−6110.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
これらの知見ならびに多くの他の知見により、癌を標的とする薬剤開発における新たな戦略の登場が可能となった。BH3のみタンパク質の効果を模倣し得る小分子がその細胞に進入し、抗アポトーシスタンパク質の過剰発現に打ち勝つことができれば、アポトーシスプロセスを回復することが可能となると考えられる。この戦略は、通常、アポトーシス脱制御(異常生存)の結果である薬剤耐性の問題を緩和することが可能であるという利点を有し得る。
【0010】
研究者らによってさらに、血小板も内因性アポトーシス経路を介してプログラム細胞死を実行する上で必要なアポトーシス機構(例えば、Bax、Bak、Bcl−xL、Bcl−2、シトクロムc、カスパーゼ−9、カスパーゼ−3およびAPAF−1)を含むことが示されている。循環血小板産生は正常な生理プロセスであるが、血小板の過剰または望ましくない活性化によって、多くの疾患が生じたり、増悪する。上記の所見は、血小板における抗アポトーシスタンパク質を阻害し、哺乳動物における血小板数を減らすことができる治療剤が、血小板の過剰または望ましくない活性化を特徴とする血栓形成促進性の状態および疾患を治療する上で有用となり得ることを示唆するものである。
【0011】
本発明者らは、Bcl−2、Bcl−wおよびBcl−xLなどの抗アポトーシスBcl−2タンパク質の下位集合には強力に結合するが、Mcl−1およびA1には弱くしか結合せず、機序に基づく細胞毒性を示すある種類の小分子のBH3のみタンパク質模倣薬、すなわちABT−737およびABT−263を開発した。これらの化合物を動物試験で調べたところ、単独薬剤としてある種の異種移植モデルで細胞毒性活性を示すとともに、併用で使用した場合に、多くの化学療法薬の他の異種移植モデルに対する効果を高めることが示された。Tse, C. et al. Cancer Res (2008) 68, 3421−3428;およびvan Delft, M. F. et al. Cancer Cell (2006) 10, 389−399を参照する。これらのイン・ビボ試験は、抗アポトーシスBcl−2ファミリータンパク質の阻害薬を、脱制御アポトーシス経路が関与する疾患の治療に利用可能であることを示唆している。
【0012】
抗アポトーシスBcl−2ファミリータンパク質構成員の自然発現レベルは、細胞型が異なると変わるものである。例えば、若い血小板では、Bcl−xLタンパク質が高度に発現され、血小板の細胞死(寿命)の調節において重要な役割を果たす。さらに、ある種の癌細胞型では、その癌細胞の生存は、1以上の抗アポトーシスBcl−2タンパク質ファミリー構成員の過剰発現によって引き起こされるアポトーシス経路の制御不全が原因である。癌性細胞および正常(すなわち、非癌性)細胞の両方でのアポトーシスを制御する上でのBcl−2ファミリーのタンパク質における重要な役割、そしてBcl−2ファミリータンパク質発現について認識されている細胞間型の変動性を考慮すると、1種類または1下位集合の抗アポトーシスBcl−2タンパク質、例えばある種の癌型で過剰発現される抗アポトーシスBcl−2ファミリー構成員を選択的に標的とする、好ましくはそれに結合する小分子阻害薬を有することが有利である。そのような選択的化合物はまた、例えば、特には、投与法を選択する上での柔軟性、正常細胞における標的(on−target)毒性作用の低下(例えば、Bcl−2欠損マウスではリンパ球減少症が認められている。)を提供することで臨床的状況で一定の利点を提供することもできる。Nakayama, K. et al. PNAS(1994) 91, 3700−3704を参照する。
【0013】
以上の点を考慮すると、1種類または1下位集合の抗アポトーシスBcl−2タンパク質、例えばBcl−xL抗アポトーシスタンパク質の活性を選択的に阻害することができる小分子治療薬が当該分野では必要とされている。本発明は、少なくともこのニーズを満たすものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
従って、本発明の1実施形態は、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質の阻害薬として有用である、下記式(I)を有する化合物またはそれの治療上許容される塩に関するものである。
【0015】
【化1】
式中、
Xはヘテロアリールであり;Xによって表されるヘテロアリールは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良く;
は、フェニレンまたはC5−6ヘテロアリーレンであり;C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていても良く;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;
は、C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良いC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;
は、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;または
は、
【0016】
【化2】
からなる群から選択され;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、重水素、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
同一炭素原子に結合している2個のRが、その炭素原子とともに、複素環アルキル、複素環アルケニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から選択される環を形成していても良く;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、NR1213、OR12、CN、NO、ハロゲン、C(O)OR12、C(O)NR1213、NR12C(O)R13、NR12S(O)14、NR12S(O)R14、S(O)14、S(O)R14およびR14からなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;
6Aは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ水素、R15、OR15、SR15、S(O)R15、SO15、C(O)R15、CO(O)R15、OC(O)R15、OC(O)OR15、NH、NHR15、N(R15、NHC(O)R15、NR15C(O)R15、NHS(O)15、NR15S(O)15、NHC(O)OR15、NR15C(O)OR15、NHC(O)NH、NHC(O)NHR15、NHC(O)N(R15、NR15C(O)NHR15、NR15C(O)N(R15、C(O)NH、C(O)NHR15、C(O)N(R15、C(O)NHOH、C(O)NHOR15、C(O)NHSO15、C(O)NR15SO15、SONH、SONHR15、SON(R15、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルは、R16、OR16、SR16、S(O)R16、SO16、C(O)R16、CO(O)R16、OC(O)R16、OC(O)OR16、NH、NHR16、N(R16、NHC(O)R16、NR16C(O)R16、NHS(O)16、NR16S(O)16、NHC(O)OR16、NR16C(O)OR16、NHC(O)NH、NHC(O)NHR16、NHC(O)N(R16、NR16C(O)NHR16、NR16C(O)N(R16、C(O)NH、C(O)NHR16、C(O)N(R16、C(O)NHOH、C(O)NHOR16、C(O)NHSO16、C(O)NR16SO16、SONH、SONHR16、SON(R16、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4、5もしくは6個の置換基で置換されていても良く;前記Rアリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、シクロアルキル、フェニルおよび(CH1−4フェニルからなる群から選択され;
10およびR11は各場合で、それぞれ水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、フェニルおよび(CH1−4−フェニルからなる群から独立に選択され;または
10およびR11またはR10およびRがそれぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成しており;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13は各場合で、それぞれ水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよび(CH1−4フェニルからなる群から独立に選択され;
14は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC1−4ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13またはR12およびR14が各場合で、それぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成していても良く;
15は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R151−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、O−(C−Cアルキル)、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、C(O)OH、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
16は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環アルキル、複素環アルケニル、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1、2または3であり;
sは、0、1、2もしくは3であり;
rは0、1、2もしくは3であり;
sおよびrの合計は0、1もしくは2であり;
mは0、1、2もしくは3であり;
nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;
pは0、1もしくは2である。
【0017】
式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリルまたはトリアゾリルである。
【0018】
式(I)の別の実施形態において、Yはピリジニルまたはフェニルである。
【0019】
式(I)の別の実施形態において、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリルまたはトリアゾリルであり、Xは1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(I)の別の実施形態において、Yはピリジニルまたはフェニルであり、Xは1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。
【0020】
式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリルまたはトリアゾリルであり;Zは、
【0021】
【化3】
からなる群から選択される。式(I)の別の実施形態において、Yはピリジニルまたはフェニルであり;Zは、
【0022】
【化4】
からなる群から選択される。
【0023】
式(I)の別の実施形態において、Yはピリジニルまたはフェニルであり;Lは(CRであり;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;RおよびRは各場合で、水素であり;qは、1または2である。式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリルまたはトリアゾリルであり;Lは(CRであり;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;RおよびRは各場合で水素であり;qは1または2である。
【0024】
式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリルまたはトリアゾリルであり;Lは、(CR−S(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;sは0であり;rは0または1であり;R6Aは、水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;RおよびRは各場合で水素である。式(I)の別の実施形態において、Yはピリジニルまたはフェニルであり;Lは、(CR−O−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;sは0であり;rは0または1であり;R6Aは水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;RおよびRは各場合で水素である。
【0025】
さらに別の実施形態は、
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[3,5−ジメチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(スピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(3,5,7−トリメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(プロパン−2−イルオキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(モルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−4−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルオキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)エチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシ−5,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[(モルホリン−4−イルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−[5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]カルバモイル}ピリジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−クロロ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)(1,1−)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルバモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−シアノ−1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−2−メチル−1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[2−シアノ−3−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)フェニル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−[シクロオクチル(メチル)アミノ]−3′−メチル−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]カルバモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−({1−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]シクロオクチル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[メチル(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル)アミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]スルファモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[(3−メチル−2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
2−{6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−N−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(5−メトキシスピロ[2.5]オクト−5−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(メチルスルホニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3,5−ジメチル−7−[2−(メチルアミノ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({8−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−6′−オキソ−1′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1′,6′−ジヒドロ−3,3′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸からなる群から選択される式(I)を有する化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩に関するものである。
【0026】
別の実施形態は、賦形剤および治療上有効量の式(I)の化合物を含む、膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、慢性リンパ球性白血病、骨髄腫、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌を治療するための組成物に関する。
【0027】
別の実施形態は、患者に対して治療上有効量の式(I)の化合物を投与する段階を有する、患者における膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、慢性リンパ球性白血病、骨髄腫、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌を治療する方法に関する。
【0028】
別の実施形態は、患者に対して治療上有効量の式(I)の化合物および治療上有効量の1種類の別の治療薬もしくは複数の別の治療薬を投与する段階を有する、患者における膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、慢性リンパ球性白血病、骨髄腫、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌を治療する方法に関するものである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
略称および定義
本明細書において別段の定義がない限り、本発明との関連で使用される科学用語および技術用語は、当業者が共通に理解する意味を有するものとする。用語の意味および範囲は明瞭であるべきであるが、潜在的な曖昧さがある場合、本明細書で提供される定義が辞書的定義および外部の定義に優先する。本願において、別段の断りがない限り、「または」の使用は、「および/または」を意味する。さらに、「含んでいる」という用語や、「含む」および「含まれる」などの他の形態の使用は非限定的なものである。本特許出願(特許請求の範囲を含む)における「含む」または「包含する」または「含んでいる」と言葉の使用に関して、本願人が留意点として挙げるのは、文脈上別の形態が必要でない限り、それらの言葉は排他的ではなく包括的に解釈されるべきであるという基本点および明瞭な理解に基づいて使用されるものであり、本願人がそれらの各言葉を下記の特許請求の範囲を含む本特許出願を解釈する上でそのように理解するという点である。いずれかの置換基または本発明の化合物または本明細書中のいずれかの他の式で複数個存在する可変要素に関して、各場合についてのそれの定義は、他の全ての場合でのそれの定義から独立している。置換基の組み合わせは、そのような組み合わせによって安定な化合物となる場合にのみ許容され得るものである。安定な化合物とは、反応混合物から有用な程度の純度で単離可能な化合物である。
【0030】
理解すべき点として、本発明における全ての組み合わせについて適切な価数が維持され、複数の原子を有する一価部分がそれらの左端を介して結合しており、二価の部分は左から右に描かれている。
【0031】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、逆の内容で記載されていない限りにおいて、下記の用語はここに示した意味を有する。
【0032】
「アルキル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、代表的には1から約10個の炭素原子;または別の実施形態では1から約8個の炭素原子;別の実施形態では1から約6個の炭素原子;および別の実施形態では1から約4個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐の飽和ヒドロカルビル置換基を意味する。
【0033】
そのような置換基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソ−アミルおよびヘキシルなどがある。
【0034】
「アルケニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、1以上の二重結合および代表的には2から約10個の炭素原子;または別の実施形態では2から約8個の炭素原子;別の実施形態では2から約6個の炭素原子;および別の実施形態では2から約4個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐のヒドロカルビル置換基を意味する。そのような置換基の例には、エテニル(ビニル)、2−プロペニル、3−プロペニル、1,4−ペンタジエニル、1,4−ブタジエニル、1−ブテニル、2−ブテニルおよび3−ブテニルなどがある。
【0035】
「アルキニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、1以上の三重結合および代表的には2から約10個の炭素原子;または別の実施形態では2から約8個の炭素原子;別の実施形態では2から約6個の炭素原子;および別の実施形態では2から約4個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐のヒドロカルビル置換基を意味する。そのような置換基の例には、エチニル、2−プロピニル、3−プロピニル、2−ブチニルおよび3−ブチニルなどがある。
【0036】
「炭素環」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、3から14個の炭素環原子(「環原子」は、一体に結合して環状置換基の環もしくは複数環を形成する原子である。)を含む飽和環状(すなわち「シクロアルキル」)、部分飽和環状(すなわち「シクロアルケニル」)または完全不飽和(すなわち「アリール」)ヒドロカルビル置換基を意味する。炭素環は、単一環(単環)または多環構造であることができる。
【0037】
炭素環は、代表的には3から8個の環原子、より代表的には3から6個の環原子、さらにより代表的には5から6個の環原子を含む単環構造であることができる。そのような単環式炭素環の例には、シクロプロピル(シクロプロパニル)、シクロブチル(シクロブタニル)、シクロペンチル(シクロペンタニル)、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル(シクロヘキサニル)、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロオクタニルおよびフェニルなどがある。炭素環は別形態として、多環であることができる(すなわち複数の環を含むことができる)。多環式炭素環の例には、架橋、縮合およびスピロ環系の炭素環などがある。スピロ環系炭素環では、1個の原子が2個の異なる環に共通している。スピロ環状炭素環の例には、スピロペンタニル、スピロ[3.5]ノナニルおよびスピロ[2.5]オクタニルなどがある。架橋炭素環では、複数の環が少なくとも2個の共通の隣接しない原子を共有する。架橋炭素環の例には、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンイルおよびアダマンタニル(トリシクロ[3.3.1.13,7]デカニル)などがある。縮合環炭素環系では、2以上の環が縮合していることで、2個の環が1個の共通の結合を共有するようになっていることができる。2または3縮合環系炭素環の例には、ナフタレニル、テトラヒドロナフタレニル(テトラリニル)、インデニル、インダニル(ジヒドロインデニル)、アントラセニル、フェナントレニルおよびデカリニルなどがある。
【0038】
「シクロアルキル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、3から14個の炭素環原子を含む飽和環状ヒドロカルビル置換基を意味する。シクロアルキルは、代表的には3から8個の炭素環原子、より代表的には3から6個の環原子を含む単一炭素環であることができる。単環式シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプタニルおよびシクロオクタニルなどがある。シクロアルキルは別形態として、多環式であるか、複数の環を含むことができる。多環式シクロアルキルの例には、架橋、縮合およびスピロ環状炭素環などがある。架橋シクロアルキルの例には、アダマンタニル(トリシクロ[3.3.1.13,7]デカニル)およびビシクロ[3.1.1]ヘプタニルなどがある。
【0039】
「C−Cシクロアルキル」という用語は、xからy個の炭素原子を含むシクロアルキル環系を意味する。例えば「C−Cシクロアルキル」は、3から7個の炭素原子を含むシクロアルキル環系を意味する。
【0040】
「シクロアルケニル」という用語(単独でまたは別の用語との組み合わせで)は、3から14個の炭素環原子を含む部分飽和環状ヒドロカルビル置換基を意味する。シクロアルケニルは、代表的には3から8個の炭素環原子、より代表的には4から6個の環原子を含む単環式炭素環であることができる。単環式シクロアルケニルの例には、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルなどがある。あるいは、シクロアルケニルは、多環式であることができるか、複数の環を含むことができる。多環式シクロアルケニルの例には、架橋、縮合およびスピロ環状炭素環などがある。架橋シクロアルケニルの例には、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンイルなどがある。
【0041】
「C−Cシクロアルケニル」という用語は、xからy個の炭素原子を含むシクロアルケニル環系を意味する。例えば、「C−Cシクロアルケニル」は、4から7個の炭素原子を含むシクロアルケニル環系を意味する。
【0042】
「アリール」という用語(単独でまたは別の用語との組み合わせで)は、6から14個の炭素環原子を含む芳香族炭素環を意味する。アリールは、単環式または多環式(すなわち、複数個の環を含むことができる)であることができる。多環式芳香環の場合、その多環系のうちの1個の環のみが不飽和である必要があり、残りの環は飽和、部分飽和または不飽和であることができる。アリールの例には、フェニル、ナフタレニル、インデニル、インダニルおよびテトラヒドロナフチル(napthyl)などがある。
【0043】
「アリーレン」という用語は、2価のアレーンを意味する。
【0044】
「フェニレン」という用語は、2価のベンゼンを意味する。
【0045】
場合により、置換基(例:アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールおよびアリール)における炭素原子の数は、接頭辞「C−C−」(xは炭素原子の最小数であり、yは最大数である。)によって示される。従って、例えば「C−C−アルキル」とは、1から6個の炭素原子を含むアルキルを指す。さらに例を挙げると、「C−C−シクロアルキル」は、3から8個の炭素環原子を含む飽和ヒドロカルビル環を意味する。
【0046】
「Cx−y分岐アルキル」という用語は、結合がジアルキル三価もしくはトリアルキル四価炭素基を介して生じるxからy個の炭素を含む飽和ヒドロカルビル置換基を意味する。そのような置換基の例には、イソペンタニル(ペンタン−3−イル)、ネオペンタニル(2,2−ジメチルプロパン−2−イル)、ヘプタン−4−イルおよび2,6−ジメチルヘプタン−4−イルなどがある。
【0047】
「C3−11分岐アルキル」という用語は、結合がジアルキル三価もしくはトリアルキル四価炭素基を介して生じる3から11個の炭素を含む飽和ヒドロカルビル置換基を意味する。
【0048】
「水素」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、水素基を意味し、−Hと示すことができる。
【0049】
「ヒドロキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−OHを意味する。
【0050】
「カルボキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は−C(O)−OHを意味する。
【0051】
「アミノ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は−NHを意味する。
【0052】
「ハロゲン」または「ハロ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、フッ素基(−Fとも示すことができる。)、塩素基(−Clとも示すことができる。)、臭素基(−Brとも示すことができる。)またはヨウ素基(−Iとも示すことができる。)を意味する。
【0053】
ある置換基が「置換された」と記載されている場合、非水素基が、置換基の炭素上もしくは窒素上の水素基に代わっている。従って、例えば、置換されたアルキル置換基は、少なくとも1個の非水素基がアルキル置換基上の水素基に代わっているアルキル置換基である。例を挙げると、モノフルオロアルキルはフルオロ基で置換されたアルキルであり、ジフルオロアルキルは2個のフルオロ基で置換されたアルキルである。確認しておくべき点として、置換基上に複数の置換がある場合、各非水素基は同一でも異なっていても良い(別段の断りがない限り)。
【0054】
置換基が「置換されていても良い」と記載されている場合、その置換基は(1)置換されているか、(2)置換されていなくとも良い。置換基が特定数までの非水素基で置換されていても良いと記載されている場合、その置換基は、(1)置換されていないか、(2)その特定数までの非水素基または置換基上の最大数以下の置換可能な位置のいずれか少ない方で置換されていても良い。従って、例えば、置換基が3個以下の非水素基で置換されていても良いヘテロアリールと記載されている場合、3個未満の置換可能な位置を有するヘテロアリールは、そのヘテロアリールが置換可能な位置を有するのと同じ数の非水素基までしか置換可能ではないと考えられる。例を挙げると、テトラゾリル(置換可能な位置を一つのみ有する)は、1個以下の非水素基で置換されていても良いものと考えられる。さらに例を挙げると、アミノ窒素が2個以下の非水素基で置換されていても良いと記載されている場合、1級アミノ窒素は2個以下の非水素基で置換されていても良いが2級アミノ窒素は、1個のみ以下の非水素基で置換されていても良い。
【0055】
本特許出願は、「置換基」および「基」という用語を互換的に使用する。
【0056】
接頭辞「ハロ」は、その接頭辞が付されている置換基が1以上の独立に選択されるハロゲン基で置換されていることを示す。例えば、ハロアルキルは、少なくとも1個の水素基がハロゲン基で置き換わっているアルキル置換基を意味する。ハロアルキルの例には、クロロメチル、1−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよび1,1,1−トリフルオロエチルなどがある。確認しておくべき点として、置換基が複数のハロゲン基で置換されている場合、それらのハロゲン基は同一でも異なっていても良い(別段の断りがない限り)。
【0057】
接頭辞「パーハロ」は、その接頭辞が付いた置換基上の全ての水素基が独立に選択されるハロゲン基で置き換わっていること、すなわちその置換基上の各水素基がハロゲン基で置き換わっていることを示している。全てのハロゲン基が同一である場合、その接頭辞は代表的にはハロゲン基を特定するものである。従って、例えば、「パーフルオロ」という用語は、その接頭辞が付いた置換基上の全ての水素基がフッ素基で置換されていることを意味している。例を挙げると、「パーフルオロアルキル」という用語は、各水素基に代わってフッ素基が存在するアルキル置換基を意味する。
【0058】
「カルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−を意味する。
【0059】
「アミノカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−NHを意味する。
【0060】
「オキソ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は(=O)を意味する。
【0061】
「オキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、エーテル置換基を意味し、−O−と示すことができる。
【0062】
「ヒドロキシアルキル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−アルキル−OHを意味する。
【0063】
「アルキルアミノ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−アルキル−NHを意味する。
【0064】
「アルキルオキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、アルキルエーテル置換基、すなわち−O−アルキルを意味する。そのような置換基の例には、メトキシ(−O−CH)、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシなどがある。
【0065】
「アルキルカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−アルキルを意味する。
【0066】
「アミノアルキルカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−アルキル−NHを意味する。
【0067】
「アルキルオキシカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−O−アルキルを意味する。
【0068】
「炭素環カルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−炭素環を意味する。
【0069】
同様に、「複素環カルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−複素環を意味する。
【0070】
「炭素環アルキルカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−アルキル−炭素環を意味する。
【0071】
同様に、「複素環アルキルカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−アルキル−複素環を意味する。
【0072】
「炭素環オキシカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−O−炭素環を意味する。
【0073】
「炭素環アルキルオキシカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−O−アルキル−炭素環を意味する。
【0074】
「チオ」または「チア」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、硫黄基、すなわちチアエーテル置換基による置き換えを意味し、エーテル酸素原子に代えて2価の硫黄原子が存在しているエーテル置換基を意味する。そのような置換基は−S−と示すことができる。例えば「アルキル−チオ−アルキル」はアルキル−S−アルキル(アルキル−スルファニル−アルキル)を意味する。
【0075】
「チオール」または「スルフヒドリル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、スルフヒドリル置換基を意味し、−SHと示すことができる。
【0076】
「(チオカルボニル)」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、酸素原子が硫黄で置き換わっているカルボニルを意味する。そのような置換基は−C(S)−と示すことができる。
【0077】
「スルホニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−S(O)−を意味する。
【0078】
「アミノスルホニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−S(O)−NHを意味する。
【0079】
「スルフィニル」または「スルホキシド」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−S(O)−を意味する。
【0080】
「複素環」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、合計で3から14個の環原子を含む飽和(すなわち「複素環アルキル」)、部分飽和(すなわち「複素環アルケニル」)または完全不飽和(すなわち「ヘテロアリール」)環構造を意味する。環原子のうちの少なくとも1個がヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素または硫黄)であり、残りの環原子は炭素、酸素、窒素および硫黄からなる群から独立に選択される。複素環は単一環(単環式)または多環構造であることができる。
【0081】
複素環は、代表的には3から7個の環原子、より代表的には3から6個の環原子、さらにより代表的には5から6個の環原子を含む単一環であることができる。単一環式複素環の例には、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、チオフェニル(チオフラニル)、ジヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、チオジアゾリル、オキサジアゾリル(1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル(フラザニル)または1,3,4−オキサジアゾリルなど)、オキサトリアゾリル(1,2,3,4−オキサトリアゾリルまたは1,2,3,5−オキサトリアゾリルなど)、ジオキサゾリル(1,2,3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリルまたは1,3,4−ジオキサゾリルなど)、1,4−ジオキサニル、ジオキソチオモルホリニル、オキサチアゾリル、オキサチオリル、オキサチオラニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、チオピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリジニル(アジニル)、ピペリジニル、ジアジニル(ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)またはピラジニル(1,4−ジアジニル)など)、ピペラジニル、トリアジニル(1,3,5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニルおよび1,2,3−トリアジニル)など)、オキサジニル(1,2−オキサジニル、1,3−オキサジニルまたは1,4−オキサジニルなど)、オキサチアジニル(1,2,3−オキサチアジニル、1,2,4−オキサチアジニル、1,2,5−オキサチアジニルまたは1,2,6−オキサチアジニルなど)、オキサジアジニル(1,2,3−オキサジアジニル、1,2,4−オキサジアジニル、1,4,2−オキサジアジニルまたは1,3,5−オキサジアジニルなど)、モルホリニル、アゼピニル、オキセピニル、チエピニル、ジアゼピニル、ピリドニル(ピリド−2(1H)−オンイルおよびピリド−4(1H)−オンイルなど)、フラン−2(5H)−オンイル、ピリミドニル(ピラミド−2(1H)−オンイルおよびピラミド−4(3H)−オンイルなど)、オキサゾール−2(3H)−オンイル、1H−イミダゾール−2(3H)−オンイル、ピリダジン−3(2H)−オンイルおよびピラジン−2(1H)−オンイルなどがある。
【0082】
あるいは複素環は、多環式であることができる(すなわち、複数の環を含むことができる)。多環式複素環の例には、架橋、縮合またはスピロ環状複素環などがある。スピロ環状複素環では、1個の原子が二つの異なる環に共通している。架橋複素環では、複数の環が少なくとも2個の共通する隣接しない原子を共有する。架橋複素環の例には、2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デカンなどがある。縮合環系複素環では、2個以上の環が一体となって縮合して、2個の環が1個の共通の結合を共有することができる。2個もしくは3個の環を含む縮合環系複素環の例には、イミダゾピラジニル(イミダゾ[1,2−a]ピラジニルなど)、イミダゾピリジニル(イミダゾ[1,2−a]ピリジニルなど)、イミダゾピリダジニル(イミダゾ[1,2−b]ピリダジニルなど)、チアゾロピリジニル(チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニルおよびチアゾロ[4,5−c]ピリジニルなど)、インドリジニル、ピラノピロリル、4H−キノリジニル、プリニル、ナフチリジニル、ピリドピリジニル(ピリド[3,4−b]−ピリジニル、ピリド[3,2−b]−ピリジニルまたはピリド[4,3−b]−ピリジニルなど)およびプテリジニルなどがある。縮合環系複素環の他の例には、ジヒドロクロメニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリル、イソインドリル(イソベンゾアゾリル、シュードイソインドリル)、インドレニニル(シュードインドリル)、イソインダゾリル(ベンゾピラゾリル)、ベンゾアジニル(キノリニル(1−ベンゾアジニル)またはイソキノリニル(2−ベンゾアジニル)など)、フタラジニル、キノキザリニル、キナゾリニル、ベンゾジアジニル(シンノリニル(1,2−ベンゾジアジニル)またはキナゾリニル(1,3−ベンゾジアジニル)など)、ベンゾピラニル(クロマニルまたはイソクロマニルなど)、ベンゾオキサジニル(1,3,2−ベンゾオキサジニル、1,4,2−ベンゾオキサジニル、2,3,1−ベンゾオキサジニルまたは3,1,4−ベンゾオキサジニルなど)、ベンゾ[d]チアゾリルおよびベンゾイソオキサジニル(1,2−ベンゾイソオキサジニルまたは1,4−ベンゾイソオキサジニルなど)のようなベンゾ縮合複素環類などがある。
【0083】
「複素環アルキル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、飽和複素環を意味する。
【0084】
「C−C複素環アルキル」という用語は、xからy個の環原子を含む複素環アルキル環系を意味する。例えば、「C−C複素環アルキル」は、3から7個の環原子を含む複素環アルキル環系を意味する。
【0085】
「複素環アルケニル」という用語(単独でまたは別の用語との組み合わせで)は、部分飽和複素環を意味する。
【0086】
「C−C複素環アルケニル」という用語は、xからy個の環原子を含む複素環アルケニル環系を意味する。例えば、「C−C複素環アルケニル」は、3から7個の環原子を含む複素環アルケニル環系を意味する。
【0087】
「ヘテロアリール」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、5から14個の環原子を含む芳香族複素環を意味する。ヘテロアリールは、単一環または2個もしくは3個の縮合環であることができる。ヘテロアリールの例には、ピリジル、ピラジル、ピリミジニル、ピリダジニルおよび1,3,5−、1,2,4−または1,2,3−トリアジニルなどの6員環置換基;トリアゾリル、ピロリル、イミダジル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、1,2,3−、1,2,4−、1,2,5−もしくは1,3,4−オキサジアゾリルおよびイソチアゾリルなどの5員環置換基;イミダゾピラジニル(イミダゾ[1,2−a]ピラジニルなど)イミダゾピリジニル(イミダゾ[1,2−a]ピリジニルなど)、イミダゾピリダジニル(イミダゾ[1,2−b]ピリダジニルなど)、チアゾロピリジニル(チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニルおよびチアゾロ[4,5−c]ピリジニルなど)、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチオフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、プリニルおよびアントラニニルなどの6/5員縮合環置換基;およびベンゾピラニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニルおよびベンゾオキサジニルなどの6/6員縮合環などがある。ヘテロアリールは、ピリドニル(ピリド−2(1H)−オンイルおよびピリド−4(1H)−オンイルなど)、ピリミドニル(ピラミド−2(1H)−オンイルおよびピラミド−4(3H)−オンイルなど)、ピリダジン−3(2H)−オンイルおよびピラジン−2(1H)−オンイルの芳香族(4N+2π電子)共鳴寄与因子を有する複素環であることもできる。
【0088】
「C−Cヘテロアリール」という用語は、xからy個の環原子を含むヘテロアリール環系を意味する。例えば、「C−Cヘテロアリール」は、5から6個の環原子を含むヘテロアリール環系を意味する。
【0089】
「ヘテロアリーレン」という用語は、2価のヘテロアレーンを意味する。
【0090】
複数構成要素の置換基に付与された接頭辞は、最初に構成要素のみにかかる。例を挙げると、「アルキルシクロアルキル」という用語は2個の構成要素アルキルおよびシクロアルキルを含む。従って、C−C−アルキルシクロアルキルの頭のC−C−という接頭辞は、アルキルシクロアルキルのアルキル構成要素が1から6個の炭素原子を含むことを意味し、C−C−の接頭辞はシクロアルキル構成要素を説明するものではない。さらに例を挙げると、ハロアルキルオキシアルキルの頭の接頭辞「ハロ」は、アルキルオキシアルキル置換基のアルキルオキシ構成要素のみが1以上のハロゲン基で置換されていることを示す。それに代わりまたはそれに加えて、ハロゲン置換がアルキル構成要素上にある場合、その置換基は「ハロアルキルオキシアルキル」ではなく、むしろ「ハロゲン置換されたアルキルオキシアルキル」と記載されることになると考えられる。そして最後に、ハロゲン置換がアルキル構成要素上のみにあり得る場合、その置換基はむしろ「アルキルオキシハロアルキル」と記載されることになると考えられる。
【0091】
「治療する」、「処置」および「治療」という用語は、疾患および/またはそれに付随する症状を緩和または抑制する方法を指す。
【0092】
「予防する」、「防止」および「予防」という用語は、疾患および/またはそれに付随する症状の発症を予防する方法または対象者が疾患を獲得するのを妨害する方法を指す。本明細書で使用される場合、「予防する」、「防止」および「予防」には、疾患および/またはそれに付随する症状の発症を遅らせること、ならびに対象者が疾患を獲得するリスクを低減することも含まれる。
【0093】
「治療上有効量」という用語は、治療対象の状態または障害の1以上の症状の発症を防止するか、それをある程度緩和する上で十分な投与化合物の量を指す。
【0094】
「調節する」という用語は、化合物がキナーゼの機能または活性を上昇または低下させる能力を指す。各種形態で本明細書において使用される「調節」とは、キナーゼ関連の活性の拮抗作用、作働作用、部分拮抗作用および/または部分作働作用を包含するものである。キナーゼ阻害薬は、例えば、結合し、刺激を部分的もしくは完全に遮断し、低下させ、防止し、活性を遅延させ、失活させ、脱感作しまたはシグナル伝達を低下させる化合物である。キナーゼ活性化剤は、例えば結合し、刺激し、増加させ、開放し、活性化し、促進し、活性を強化し、感作し、シグナル伝達を上昇させる化合物である。
【0095】
本明細書で使用される「組成物」という用語は、指定の成分を指定の量で含む製造物、ならびに指定の成分の指定の量での組み合わせによって直接もしくは間接に得られる製造物を包含するものである。「医薬として許容される」とは、担体、希釈剤または賦形剤が製剤の他の成分と適合性であって、その製剤の投与を受ける者に対して有害性がないものであるべきであることを意味している。
【0096】
「対象者」は、本明細書において、霊長類(例:ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウスなど(これらに限定されるものではない)の哺乳動物のような動物を含むものと定義される。好ましい実施形態において、対象者はヒトである。
【0097】
本明細書で使用される「NH保護基」という用語は、トリクロロエトキシカルボニル、トリブロモエトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、パラ−ニトロベンジルカルボニル、オルト−ブロモベンジルオキシカルボニル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、フェニルアセチル、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、tert−アミルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、パラ−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジル−オキシカルボニル、4−(フェニルアゾ)ベンジルオキシカルボニル、2−フルフリル−オキシカルボニル、ジフェニルメトキシカルボニル、1,1−ジメチルプロポキシ−カルボニル、イソプロポキシカルボニル、フタロイル、スクシニル、アラニル、ロイシル、1−アダマンチルオキシカルボニル、8−キノリルオキシカルボニル、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、2−ニトロフェニルチオ、メタンスルホニル、パラ−トルエンスルホニル、N,N−ジメチルアミノメチレン、ベンジリデン、2−ヒドロキシベンジリデン、2−ヒドロキシ−5−クロロベンジリデン、2−ヒドロキシ−1−ナフチル−メチレン、3−ヒドロキシ−4−ピリジルメチレン、シクロヘキシリデン、2−エトキシカルボニルシクロヘキシリデン、2−エトキシカルボニルシクロペンチリデン、2−アセチルシクロヘキシリデン、3,3−ジメチル−5−オキシシクロ−ヘキシリデン、ジフェニルホスホリル、ジベンジルホスホリル、5−メチル−2−オキソ−2H−1,3−ジオキソール−4−イル−メチル、トリメチルシリル、トリエチルシリルおよびトリフェニルシリルを意味する。
【0098】
本明細書で使用される「C(O)OH保護基」という用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、1,1−ジメチルプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、フェニル、ナフチル、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、パラ−ニトロベンジル、パラ−メトキシベンジル、ビス(パラ−メトキシフェニル)メチル、アセチルメチル、ベンゾイルメチル、パラ−ニトロベンゾイルメチル、パラ−ブロモベンゾイルメチル、パラ−メタンスルホニルベンゾイルメチル、2−テトラヒドロピラニル2−テトラヒドロフラニル、2,2,2−トリクロロ−エチル、2−(トリメチルシリル)エチル、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル、フタルイミドメチル、スクシンイミドメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メトキシメチル、メトキシエトキシメチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メチルチオメチル、2−メチルチオエチル、フェニルチオメチル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、3−メチル−3−ブテニル、アリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、ジフェニルメチルシリルおよびtert−ブチルメトキシフェニルシリルを意味する。
【0099】
本明細書で使用される「OHまたはSH保護基」という用語は、ベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ブロモベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、1,1−ジメチルプロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、ジフェニルメトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2,2,2−トリブロモエトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、2−(フェニルスルホニル)エトキシカルボニル、2−(トリフェニルホスホニオ)エトキシカルボニル、2−フルフリルオキシカルボニル、1−アダマンチルオキシカルボニル、ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、S−ベンジルチオカルボニル、4−エトキシ−1−ナフチルオキシカルボニル、8−キノリルオキシカルボニル、アセチル、ホルミル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、メトキシアセチル、フェノキシアセチル、ピバロイル、ベンゾイル、メチル、tert−ブチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、3−メチル−3−ブテニル、アリル、ベンジル(フェニルメチル)、パラ−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、メトキシメチル、メチルチオメチル、ベンジルオキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、2,2,2−トリクロロ−エトキシメチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、1−エトキシエチル、メタンスルホニル、パラ−トルエンスルホニル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、ジフェニルメチルシリルおよびtert−ブチルメトキシフェニルシリルを意味する。
【0100】
化合物
本発明の化合物では幾何異性体が存在し得る。本発明の化合物は、EまたはZ配置で炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合を含むことができ、カーン・インゴルド・プレローグ順位則によって決定されるように、「E」という用語は炭素−炭素または炭素−窒素二重結合の反対側に相対的に上位の2個の置換基があることを表し、「Z」という用語は炭素−炭素または炭素−窒素二重結合の同じ側に相対的に上位の2個の置換基があることを表す。本発明の化合物は、「E」および「Z」異性体の混合物として存在することもできる。シクロアルキルまたは複素環アルキル周囲の置換基は、シス配置またはトランス配置のものと称される場合もある。
【0101】
本発明の化合物は、RまたはS配置で不斉置換された炭素原子を含むことができ、その場合に「R」および「S」という用語は、IUPAC 1974 Recommendations for Section E, Fundamental Stereochemistry, Pure Appl. Chem. (1976) 45, 13−10によって定義された通りである。R配置およびS配置が等量である不斉置換された炭素原子を持った化合物は、それらの炭素原子でラセミ体である。一方の立体配置が他方の立体配置より過剰である原子は、より大きい量で、好ましくは約85%から90%過剰、より好ましくは約95%から99%過剰、さらにより好ましくは約99%超の過剰で存在する立体配置に割り当てられる。従って本発明は、ラセミ混合物、相対および絶対立体異性体、ならびに相対および絶対立体異性体の混合物を含む。
【0102】
同位体豊富または同位体標識化合物
本発明の化合物は、天然で最も豊富に認められる原子量または質量数とは異なる原子量または質量数を有する1以上の原子を含む同位体標識型または豊富型で存在することができる。同位体は、放射性同位体または非放射性同位体であることができる。水素、炭素、リン、硫黄、フッ素、塩素およびヨウ素などの原子の同位体には、H、H、13C、14C、15N、18O、32P、35S、18F、36Clおよび125Iなどがあるがこれらに限定されるものではない。これらの原子および/または他の原子の他の同位体を含む化合物は、本発明の範囲に包含される。
【0103】
別の実施形態において、同位体標識化合物は、重水素(H)、三重水素(H)または14C同位体を含む。本発明の同位体標識化合物は、当業者には公知の一般的方法によって製造することができる。そのような同位体標識化合物は、標識されてない試薬に代えて容易に入手可能な同位体標識試薬を用いることで、本明細書に開示の実施例および図式に開示されている手順を実行することによって容易に製造可能である。場合により、化合物を同位体標識試薬で処理して、通常の原子をそれの同位体と交換することができる。例えば、DSO/DOなどの重水素酸の作用によって水素を重水素に交換することができる。上記の内容に加えて、関連する手順および中間体が、例えば、Lizondo, J et al,Drugs Fut, 21(11), 1116(1996);Brickner, S J et al., J Med Chem, 39(3), 673(1996);Mallesham, B et al., Org Lett, 5(7), 963(2003);PCT公開WO1997010223、WO2005099353、WO1995007271、WO2006008754;米国特許第7538189号;同7534814号;同7531685号;同7528131号;同7521421号;同7514068号;同7511013号;および米国特許出願公開第20090137457号;同20090131485号;同20090131363号;同20090118238号;同20090111840号;同20090105338号;同20090105307号;同20090105147号;同20090093422号;同20090088416号;および同20090082471号(これらの方法は参照によって本明細書に組み込まれる。)に開示されている。
【0104】
本発明の同位体標識化合物を標準として用いて、結合アッセイでBcl−xL阻害薬の有効性を求めることができる。同位体含有化合物は、同位体標識されていない親化合物による作用機序および代謝経路の評価によって、その化合物のイン・ビボでの代謝経過を調べるための薬学研究で用いられてきた(Blake et al. J. Pharm. Sci. 64, 3, 367−391(1975))。そのような代謝研究は、イン・ビボ活性な化合物が患者に投与されるか、親化合物から産生される代謝物が有毒であるか発癌性であると確認されることから、安全かつ有効な治療薬の設計において重要である(Foster et al.,Advances in Drug Research Vol. 14, pp.2−36, Academic press, London, 1985;Kato et al., J.Labelled Comp. Radiopharmaceut., 36(10):927−932(1995);Kushner et al., Can. J. Physiol. Pharmacol., 77, 79−88(1999))。
【0105】
さらに、「重薬剤(heavy drug)」と称される重水素化薬剤などの非放射性同位体含有薬剤を、Bcl−xL活性に関連する疾患および状態の治療に用いることができる。上記化合物中に存在する同位体の量を増加させることは濃縮と称される。濃縮量の例には、約0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、16、21、25、29、33、37、42、46、50、54、58、63、67、71、75、79、84、88、92、96から約100mol%などがある。通常の原子のうちの約15%を重同位体に置き換える手法が、齧歯類およびイヌなどの哺乳動物において数日から数週間の期間にわたって実施および維持されており、認められた有害効果は小さいものであった(Czajka D M and Finkel A J, Ann. N. Y. Acad. Sci. 1960 84:770;Thomson J F, Ann. New York Acad. Sci 1960 84:736;Czakja D M et al., Am. J. Physiol. 1961 201:357)。ヒト体液中の15%から23%という高さで重水素に急性的に置き換えることで、毒性は生じないことが認められている(Blagojevic N et al. ″Dosimetry & Treatment Planning for Neutron Capture Therapy″, Zamenhof R, Solares G and Harling O Eds. 1994. Advanced Medical Publishing, Madison Wis. pp.125−134;Diabetes Metab. 23:251(1997))。
【0106】
薬剤の安定な同位体標識によって、pKaおよび脂溶性などの物理−化学特性が変わる可能性がある。同位体置換がリガンド−受容体相互作用に関与する領域に影響する場合、これらの効果および変化は薬剤分子の薬力学的応答に影響し得る。安定な同位体標識分子の物理特性の中には標識されていないものの特性と異なるものがあるが、化学特性および生理特性は一つの例外があるが同じである。すなわち重同位体の質量が増加することから、重同位体と別の原子とが関与する結合が軽同位体とその原子の間の同じ結合より強くなる。従って、代謝または酵素的変換の部位での同位体組み込みによって前記反応が遅くなり、同位体標識されていない化合物と比較して薬物動態プロファイルや効力が変化する可能性がある。
【0107】
式(I)の化合物におけるX、Y、L、Y、Z、R、R、R、m、nおよびpに好適な基は独立に選択される。記載されている本発明の実施形態は組み合わせることができる。そのような組み合わせは想到されるものであり、本発明の範囲に含まれる。例えば、X、Y、L、Y、Z、R、R、R、m、nおよびpのいずれかについての実施形態を、X、Y、L、Y、Z、R、R、R、m、nおよびpのいずれか他のものについて定義の実施形態と組み合わせることが可能であることが想到される。
【0108】
従って、本発明の1実施形態は、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質の阻害薬として有用である、下記式(I)を有する化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩に関するものである。
【0109】
【化5】
式中、
Xはヘテロアリールであり;Xによって表されるヘテロアリールは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良く;
は、フェニレンまたはC5−6ヘテロアリーレンであり;C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていても良く;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;
は、C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良いC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;
は、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;または
は、
【0110】
【化6】
からなる群から選択され;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、重水素、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
同一炭素原子に結合している2個のRが、その炭素原子とともに、複素環アルキル、複素環アルケニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から選択される環を形成していても良く;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、NR1213、OR12、CN、NO、ハロゲン、C(O)OR12、C(O)NR1213、NR12C(O)R13、NR12S(O)14、NR12S(O)R14、S(O)14、S(O)R14およびR14からなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;
6Aは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ水素、R15、OR15、SR15、S(O)R15、SO15、C(O)R15、CO(O)R15、OC(O)R15、OC(O)OR15、NH、NHR15、N(R15、NHC(O)R15、NR15C(O)R15、NHS(O)15、NR15S(O)15、NHC(O)OR15、NR15C(O)OR15、NHC(O)NH、NHC(O)NHR15、NHC(O)N(R15、NR15C(O)NHR15、NR15C(O)N(R15、C(O)NH、C(O)NHR15、C(O)N(R15、C(O)NHOH、C(O)NHOR15、C(O)NHSO15、C(O)NR15SO15、SONH、SONHR15、SON(R15、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルは、R16、OR16、SR16、S(O)R16、SO16、C(O)R16、CO(O)R16、OC(O)R16、OC(O)OR16、NH、NHR16、N(R16、NHC(O)R16、NR16C(O)R16、NHS(O)16、NR16S(O)16、NHC(O)OR16、NR16C(O)OR16、NHC(O)NH、NHC(O)NHR16、NHC(O)N(R16、NR16C(O)NHR16、NR16C(O)N(R16、C(O)NH、C(O)NHR16、C(O)N(R16、C(O)NHOH、C(O)NHOR16、C(O)NHSO16、C(O)NR16SO16、SONH、SONHR16、SON(R16、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4、5もしくは6個の置換基で置換されていても良く;前記Rアリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、シクロアルキル、フェニルおよび(CH1−4フェニルからなる群から選択され;
10およびR11は各場合で、それぞれ水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、フェニルおよび(CH1−4−フェニルからなる群から独立に選択され;または
10およびR11またはR10およびRがそれぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成しており;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13は各場合で、それぞれ水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよび(CH1−4フェニルからなる群から独立に選択され;
14は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC1−4ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13またはR12およびR14が各場合で、それぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成していても良く;
15は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R151−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、O−(C−Cアルキル)、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、C(O)OH、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
16は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環アルキル、複素環アルケニル、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1、2または3であり;
sは、0、1、2もしくは3であり;
rは0、1、2もしくは3であり;
sおよびrの合計は0、1もしくは2であり;
mは0、1、2もしくは3であり;
nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;
pは0、1もしくは2である。
【0111】
式(I)の1実施形態では、mは0、1、2もしくは3であり;nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;pは0、1もしくは2である。式(I)の別の実施形態において、nは0、1または2である。式(I)の別の実施形態において、nは0、1または2であり;各Rは独立に、重水素またはC1−6アルキルである。式(I)の別の実施形態において、m、nおよびpは0である。
【0112】
式(I)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いヘテロアリールである。式(I)の別の実施形態において、Xは、置換されていないヘテロアリールである。式(I)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールである。式(I)の別の実施形態において、Xは1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはOR12またはハロゲンである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にOR12またはハロゲンである。式(I)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にFである。
【0113】
式(I)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(I)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(I)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(I)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(I)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立にFである。
【0114】
式(I)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリルである。式(I)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリルである。式(I)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(I)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(I)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(I)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立にFである。
【0115】
式(I)の1実施形態では、Zは、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;またはZは、下記のもの:
【0116】
【化7】
からなる群から選択される。
【0117】
式(I)の別の実施形態において、Zは、
【0118】
【化8】
である。式(I)の別の実施形態において、Zは、
【0119】
【化9】
である。式(I)の別の実施形態において、Zは、
【0120】
【化10】
である。式(I)の別の実施形態において、Zは、
【0121】
【化11】
である。
【0122】
式(I)の1実施形態では、YはフェニレンまたはC5−6ヘテロアリーレンであり;それはC3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていても良い。式(I)の別の実施形態において、YはフェニレンまたはC5−6ヘテロアリーレンであり;Yによって表される前記フェニレンおよびC5−6ヘテロアリーレンは、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い。式(I)の別の実施形態において、YはフェニレンまたはC5−6ヘテロアリーレンであり;Yによって表される前記フェニレンおよびC5−6ヘテロアリーレンは、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良く;RはC1−6アルキルである。
【0123】
式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジニルまたはフェニルである。式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリルまたはトリアゾリルである。式(I)の別の実施形態において、Yはピリジニルまたはフェニルである。式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジニルまたはフェニルであり;Yによって表される前記ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジニルおよびフェニルは、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良い。式(I)の別の実施形態において、Yはピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジニルまたはフェニルであり;Yによって表される前記ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジニルおよびフェニルは、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良く;RはC1−6アルキルである。
【0124】
式(I)の1実施形態では、Lは、(CR、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;YはC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;それはC3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良い。
【0125】
式(I)の別の実施形態において、Lは(CRであり;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;RおよびRは各場合で水素であり;qは1または2である。式(I)の別の実施形態において、Lは、(CR−O−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;sは0であり;rは0または1であり;R6Aは水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;RおよびRは各場合で水素である。
【0126】
式(I)の別の実施形態において、
Xはヘテロアリールであり;
はフェニレンまたはC5−6ヘテロアリーレンであり;Yは、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良く;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;
はC8−14シクロアルキルまたはC8−14複素環アルキルであり;Yは、R、OR、SO、CO(O)R、OH、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、
【0127】
【化12】
からなる群から選択され;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
6Aは、水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ独立に水素であり;
は各場合で、C1−6アルキルおよび複素環からなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキルは、R16、OR16、SO16およびNHR16からなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
は各場合で、C1−6アルキル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
16は各場合で、C1−4アルキル、アリールおよび複素環アルキルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1または2であり;
sは0であり;
rは0または1であり;
sおよびrの合計は0または1であり;
mは0であり;
nは0、1もしくは2であり;
pは0である。
【0128】
さらに別の実施形態は、
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[3,5−ジメチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(スピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(3,5,7−トリメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(プロパン−2−イルオキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(モルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−4−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルオキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)エチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシ−5,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[(モルホリン−4−イルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−[5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]カルバモイル}ピリジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−クロロ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)(1,1−)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルバモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−シアノ−1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−2−メチル−1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[2−シアノ−3−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)フェニル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−[シクロオクチル(メチル)アミノ]−3′−メチル−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]カルバモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−({1−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]シクロオクチル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[メチル(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル)アミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]スルファモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[(3−メチル−2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
2−{6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−N−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(5−メトキシスピロ[2.5]オクト−5−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(メチルスルホニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3,5−ジメチル−7−[2−(メチルアミノ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({8−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−6′−オキソ−1′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1′,6′−ジヒドロ−3,3′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸からなる群から選択される式(I)を有する化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩に関するものである。
【0129】
別の態様において、本発明は、下記式(II)の化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩を提供する。
【0130】
【化13】
式中、X、L、Y、Z、R、R、R、m、nおよびpは式(I)について本明細書で記載の通りであり;Rは、Y上の置換基について本明細書に記載の通りであり、oは0、1、2もしくは3である。
【0131】
本発明の1実施形態は、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質の阻害薬として有用である、下記式(II)を有する化合物およびそれの治療上許容される塩に関するものである。
【0132】
【化14】
式中、
Xはヘテロアリールであり;Xによって表されるヘテロアリールは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良く;
は各場合で、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;
は、C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良いC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;
は、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;または
は、
【0133】
【化15】
からなる群から選択され;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、重水素、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
同一炭素原子に結合している2個のRが、その炭素原子とともに、複素環アルキル、複素環アルケニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から選択される環を形成していても良く;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、NR1213、OR12、CN、NO、ハロゲン、C(O)OR12、C(O)NR1213、NR12C(O)R13、NR12S(O)14、NR12S(O)R14、S(O)14、S(O)R14およびR14からなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;
6Aは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ水素、R15、OR15、SR15、S(O)R15、SO15、C(O)R15、CO(O)R15、OC(O)R15、OC(O)OR15、NH、NHR15、N(R15、NHC(O)R15、NR15C(O)R15、NHS(O)15、NR15S(O)15、NHC(O)OR15、NR15C(O)OR15、NHC(O)NH、NHC(O)NHR15、NHC(O)N(R15、NR15C(O)NHR15、NR15C(O)N(R15、C(O)NH、C(O)NHR15、C(O)N(R15、C(O)NHOH、C(O)NHOR15、C(O)NHSO15、C(O)NR15SO15、SONH、SONHR15、SON(R15、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルは、R16、OR16、SR16、S(O)R16、SO16、C(O)R16、CO(O)R16、OC(O)R16、OC(O)OR16、NH、NHR16、N(R16、NHC(O)R16、NR16C(O)R16、NHS(O)16、NR16S(O)16、NHC(O)OR16、NR16C(O)OR16、NHC(O)NH、NHC(O)NHR16、NHC(O)N(R16、NR16C(O)NHR16、NR16C(O)N(R16、C(O)NH、C(O)NHR16、C(O)N(R16、C(O)NHOH、C(O)NHOR16、C(O)NHSO16、C(O)NR16SO16、SONH、SONHR16、SON(R16、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4、5もしくは6個の置換基で置換されていても良く;前記Rアリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、シクロアルキル、フェニルおよび(CH1−4フェニルからなる群から選択され;
10およびR11は各場合で、それぞれ水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、フェニルおよび(CH1−4−フェニルからなる群から独立に選択され;または
10およびR11またはR10およびRがそれぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成しており;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13は各場合で、それぞれ水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよび(CH1−4フェニルからなる群から独立に選択され;
14は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC1−4ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13またはR12およびR14が各場合で、それぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成していても良く;
15は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R151−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、O−(C−Cアルキル)、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、C(O)OH、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
16は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環アルキル、複素環アルケニル、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1、2または3であり;
sは、0、1、2もしくは3であり;
rは0、1、2もしくは3であり;
sおよびrの合計は0、1もしくは2であり;
mは0、1、2もしくは3であり;
nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;
oは0、1、2もしくは3であり;
pは0、1もしくは2である。
【0134】
式(II)の1実施形態では、mは0、1、2もしくは3であり;nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;pは0、1もしくは2である。式(II)の別の実施形態において、nは0、1または2である。式(II)の別の実施形態において、nは0、1または2であり;各Rは独立に、重水素またはC1−6アルキルである。式(II)の別の実施形態において、m、nおよびpは0である。
【0135】
式(II)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いヘテロアリールである。式(II)の別の実施形態において、Xは、置換されていないヘテロアリールである。式(II)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールである。式(II)の別の実施形態において、Xは1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはOR12またはハロゲンである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にOR12またはハロゲンである。式(II)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にFである。
【0136】
式(II)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(II)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(II)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(II)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(II)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立にFである。
【0137】
式(II)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリルである。式(II)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリルである。式(II)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[dc]チアゾリルである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(II)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(II)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(II)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立にFである。
【0138】
式(II)の1実施形態では、Zは、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;またはZは、下記のもの:
【0139】
【化16】
からなる群から選択される。
【0140】
式(II)の別の実施形態において、Zは、
【0141】
【化17】
である。式(II)の別の実施形態において、Zは、
【0142】
【化18】
である。式(II)の別の実施形態において、Zは、
【0143】
【化19】
である。式(II)の別の実施形態において、Zは、
【0144】
【化20】
である。
【0145】
式(II)の1実施形態では、oは0である。式(II)の別の実施形態では、oは0、1、2もしくは3である。式(II)の別の実施形態では、oは1、2もしくは3であり;Rは各場合で、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(II)の別の実施形態では、oは1、2もしくは3であり;Rは各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(II)の別の実施形態では、oは1、2もしくは3であり;Rは各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され、RはC1−6アルキルである。式(II)の別の実施形態では、oは1もしくは2であり;RはRもしくはCNであり;RはCHである。式(II)の別の実施形態では、oは1であり;RはCNである。式(II)の別の実施形態では、oは1であり;RはClである。式(II)の別の実施形態では、oは1であり;RはRであり;RはCHである。
【0146】
式(II)の1実施形態では、Lは、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;YはC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;それはC3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良い。
【0147】
式(II)の別の実施形態において、Lは(CRであり;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;RおよびRは各場合で水素であり;qは1または2である。式(II)の別の実施形態において、Lは、(CR−S(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;sは0であり;rは0または1であり;R6Aは水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;RおよびRは各場合で水素である。
【0148】
式(II)の別の実施形態において、
Xはヘテロアリールであり;
は各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;
はC8−14シクロアルキルまたはC8−14複素環アルキルであり;Yは、R、OR、SO、CO(O)R、OH、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、
【0149】
【化21】
からなる群から選択され;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
6Aは、水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ独立に水素であり;
は各場合で、C1−6アルキルおよび複素環からなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキルは、R16、OR16、SO16およびNHR16からなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
は各場合で、C1−6アルキル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
16は各場合で、C1−4アルキル、アリールおよび複素環アルキルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1または2であり;
sは0であり;
rは0または1であり;
sおよびrの合計は0または1であり;
mは0であり;
nは0、1もしくは2であり;
oは0、1もしくは2であり;
pは0である。
【0150】
さらに別の実施形態は、
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)エチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−シアノ−1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−2−メチル−1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[(3−メチル−2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸からなる群から選択される式(II)を有する化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩に関するものである。
【0151】
別の態様において、本発明は、下記式(III)の化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩を提供する。
【0152】
【化22】
式中、X、L、Y、Z、R、R、R、m、nおよびpは式(I)について本明細書で記載の通りであり;Rは、Y上の置換基について本明細書に記載の通りであり、oは0、1もしくは2である。
【0153】
本発明の1実施形態は、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質の阻害薬として有用である、下記式(III)を有する化合物およびそれの治療上許容される塩に関するものである。
【0154】
【化23】
式中、
Xはヘテロアリールであり;Xによって表されるヘテロアリールは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良く;
は各場合で、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;
は、C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良いC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;
は、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;または
は、
【0155】
【化24】
からなる群から選択され;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、重水素、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
同一炭素原子に結合している2個のRが、その炭素原子とともに、複素環アルキル、複素環アルケニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から選択される環を形成していても良く;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、NR1213、OR12、CN、NO、ハロゲン、C(O)OR12、C(O)NR1213、NR12C(O)R13、NR12S(O)14、NR12S(O)R14、S(O)14、S(O)R14およびR14からなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;
6Aは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ水素、R15、OR15、SR15、S(O)R15、SO15、C(O)R15、CO(O)R15、OC(O)R15、OC(O)OR15、NH、NHR15、N(R15、NHC(O)R15、NR15C(O)R15、NHS(O)15、NR15S(O)15、NHC(O)OR15、NR15C(O)OR15、NHC(O)NH、NHC(O)NHR15、NHC(O)N(R15、NR15C(O)NHR15、NR15C(O)N(R15、C(O)NH、C(O)NHR15、C(O)N(R15、C(O)NHOH、C(O)NHOR15、C(O)NHSO15、C(O)NR15SO15、SONH、SONHR15、SON(R15、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルは、R16、OR16、SR16、S(O)R16、SO16、C(O)R16、CO(O)R16、OC(O)R16、OC(O)OR16、NH、NHR16、N(R16、NHC(O)R16、NR16C(O)R16、NHS(O)16、NR16S(O)16、NHC(O)OR16、NR16C(O)OR16、NHC(O)NH、NHC(O)NHR16、NHC(O)N(R16、NR16C(O)NHR16、NR16C(O)N(R16、C(O)NH、C(O)NHR16、C(O)N(R16、C(O)NHOH、C(O)NHOR16、C(O)NHSO16、C(O)NR16SO16、SONH、SONHR16、SON(R16、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4、5もしくは6個の置換基で置換されていても良く;前記Rアリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、シクロアルキル、フェニルおよび(CH1−4フェニルからなる群から選択され;
10およびR11は各場合で、それぞれ水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、フェニルおよび(CH1−4−フェニルからなる群から独立に選択され;または
10およびR11またはR10およびRがそれぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成しており;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13は各場合で、それぞれ水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよび(CH1−4フェニルからなる群から独立に選択され;
14は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC1−4ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13またはR12およびR14が各場合で、それぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成していても良く;
15は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R151−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、O−(C−Cアルキル)、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、C(O)OH、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
16は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環アルキル、複素環アルケニル、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1、2または3であり;
sは、0、1、2もしくは3であり;
rは0、1、2もしくは3であり;
sおよびrの合計は0、1もしくは2であり;
mは0、1、2もしくは3であり;
nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;
oは0、1もしくは2であり;
pは0、1もしくは2である。
【0156】
式(III)の1実施形態では、mは0、1、2もしくは3であり;nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;pは0、1もしくは2である。式(III)の別の実施形態において、nは0、1または2である。式(III)の別の実施形態において、nは0、1または2であり;各Rは独立に、重水素またはC1−6アルキルである。式(III)の別の実施形態において、m、nおよびpは0である。
【0157】
式(III)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いヘテロアリールである。式(III)の別の実施形態において、Xは、置換されていないヘテロアリールである。式(III)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールである。式(III)の別の実施形態において、Xは1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはOR12またはハロゲンである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にOR12またはハロゲンである。式(III)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にFである。
【0158】
式(III)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(III)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(III)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(III)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(III)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立にFである。
【0159】
式(III)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリルである。式(III)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリルである。式(III)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(III)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(III)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(III)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立にFである。
【0160】
式(III)の1実施形態では、Zは、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;またはZは、下記のもの:
【0161】
【化25】
からなる群から選択される。
【0162】
式(III)の別の実施形態において、Zは、
【0163】
【化26】
である。式(III)の別の実施形態において、Zは、
【0164】
【化27】
である。式(III)の別の実施形態において、Zは、
【0165】
【化28】
である。式(III)の別の実施形態において、Zは、
【0166】
【化29】
である。
【0167】
式(III)の1実施形態では、oは0である。式(III)の別の実施形態では、oは0、1もしくは2である。式(III)の別の実施形態では、oは1もしくは2であり;Rは各場合で、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(III)の別の実施形態では、oは1もしくは2であり;Rは各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(III)の別の実施形態では、oは1もしくは2であり;Rは各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され、RはC1−6アルキルである。式(III)の別の実施形態では、oは1もしくは2であり;RはR、ClもしくはCNであり;RはCHである。式(III)の別の実施形態では、oは1であり;RはCNである。式(III)の別の実施形態では、oは1であり;RはClである。式(III)の別の実施形態では、oは1であり;RはRであり;RはCHである。
【0168】
式(III)の1実施形態では、Lは、(CR、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;YはC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;それはC3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良い。
【0169】
式(III)の別の実施形態において、Lは(CRであり;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;RおよびRは各場合で水素であり;qは1または2である。式(III)の別の実施形態において、Lは、(CR−S(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;sは0であり;rは0または1であり;R6Aは水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;RおよびRは各場合で水素である。
【0170】
式(III)の別の実施形態において、
Xはヘテロアリールであり;
は各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;
はC8−14シクロアルキルまたはC8−14複素環アルキルであり;Yは、R、OR、SO、CO(O)R、OH、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、
【0171】
【化30】
からなる群から選択され;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
6Aは、水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ独立に水素であり;
は各場合で、C1−6アルキルおよび複素環からなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキルは、R16、OR16、SO16およびNHR16からなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
は各場合で、C1−6アルキル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
16は各場合で、C1−4アルキル、アリールおよび複素環アルキルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1または2であり;
sは0であり;
rは0または1であり;
sおよびrの合計は0または1であり;
mは0であり;
nは0、1もしくは2であり;
oは0、1もしくは2であり;
pは0である。
【0172】
さらに別の実施形態は、
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[3,5−ジメチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(スピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(3,5,7−トリメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(プロパン−2−イルオキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(モルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシ−5,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[(モルホリン−4−イルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−[5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]カルバモイル}ピリジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−クロロ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)(1,1−)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−({1−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]シクロオクチル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
2−{6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−N−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド;
6−[8−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(5−メトキシスピロ[2.5]オクト−5−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(メチルスルホニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3,5−ジメチル−7−[2−(メチルアミノ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({8−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸からなる群から選択される式(III)を有する化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩に関するものである。
【0173】
別の態様において、本発明は、下記式(IV)の化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩を提供する。
【0174】
【化31】
式中、X、L、Y、Z、R、R、R、m、nおよびpは式(I)について本明細書で記載の通りであり;Rは、Y上の置換基について本明細書に記載の通りであり、oは0または1である。
【0175】
本発明の1実施形態は、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質の阻害薬として有用である、下記式(IV)を有する化合物およびそれの治療上許容される塩に関するものである。
【0176】
【化32】
式中、
Xはヘテロアリールであり;Xによって表されるヘテロアリールは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良く;
は、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;
は、C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良いC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;
は、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;または
は、
【0177】
【化33】
からなる群から選択され;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、重水素、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
同一炭素原子に結合している2個のRが、その炭素原子とともに、複素環アルキル、複素環アルケニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から選択される環を形成していても良く;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、NR1213、OR12、CN、NO、ハロゲン、C(O)OR12、C(O)NR1213、NR12C(O)R13、NR12S(O)14、NR12S(O)R14、S(O)14、S(O)R14およびR14からなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;
6Aは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ水素、R15、OR15、SR15、S(O)R15、SO15、C(O)R15、CO(O)R15、OC(O)R15、OC(O)OR15、NH、NHR15、N(R15、NHC(O)R15、NR15C(O)R15、NHS(O)15、NR15S(O)15、NHC(O)OR15、NR15C(O)OR15、NHC(O)NH、NHC(O)NHR15、NHC(O)N(R15、NR15C(O)NHR15、NR15C(O)N(R15、C(O)NH、C(O)NHR15、C(O)N(R15、C(O)NHOH、C(O)NHOR15、C(O)NHSO15、C(O)NR15SO15、SONH、SONHR15、SON(R15、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルは、R16、OR16、SR16、S(O)R16、SO16、C(O)R16、CO(O)R16、OC(O)R16、OC(O)OR16、NH、NHR16、N(R16、NHC(O)R16、NR16C(O)R16、NHS(O)16、NR16S(O)16、NHC(O)OR16、NR16C(O)OR16、NHC(O)NH、NHC(O)NHR16、NHC(O)N(R16、NR16C(O)NHR16、NR16C(O)N(R16、C(O)NH、C(O)NHR16、C(O)N(R16、C(O)NHOH、C(O)NHOR16、C(O)NHSO16、C(O)NR16SO16、SONH、SONHR16、SON(R16、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4、5もしくは6個の置換基で置換されていても良く;前記Rアリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、シクロアルキル、フェニルおよび(CH1−4フェニルからなる群から選択され;
10およびR11は各場合で、それぞれ水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、フェニルおよび(CH1−4−フェニルからなる群から独立に選択され;または
10およびR11またはR10およびRがそれぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成しており;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13は各場合で、それぞれ水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよび(CH1−4フェニルからなる群から独立に選択され;
14は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC1−4ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13またはR12およびR14が各場合で、それぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成していても良く;
15は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R151−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、O−(C−Cアルキル)、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、C(O)OH、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
16は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環アルキル、複素環アルケニル、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1、2または3であり;
sは、0、1、2もしくは3であり;
rは0、1、2もしくは3であり;
sおよびrの合計は0、1もしくは2であり;
mは0、1、2もしくは3であり;
nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;
oは0もしくは1であり;
pは0、1もしくは2である。
【0178】
式(IV)の1実施形態では、mは0、1、2もしくは3であり;nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;pは0、1もしくは2である。式(IV)の別の実施形態において、nは0、1または2である。式(IV)の別の実施形態において、nは0、1または2であり;各Rは独立に、重水素またはC1−6アルキルである。式(IV)の別の実施形態において、m、nおよびpは0である。
【0179】
式(IV)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いヘテロアリールである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、置換されていないヘテロアリールである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールである。式(IV)の別の実施形態において、Xは1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはOR12またはハロゲンである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にOR12またはハロゲンである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にFである。
【0180】
式(IV)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立にFである。
【0181】
式(IV)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリルである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリルである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(IV)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立にFである。
【0182】
式(IV)の1実施形態では、Zは、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;またはZは、下記のもの:
【0183】
【化34】
からなる群から選択される。
【0184】
式(IV)の別の実施形態において、Zは、
【0185】
【化35】
である。式(IV)の別の実施形態において、Zは、
【0186】
【化36】
である。式(IV)の別の実施形態において、Zは、
【0187】
【化37】
である。式(IV)の別の実施形態において、Zは、
【0188】
【化38】
である。
【0189】
式(IV)の1実施形態では、oは0である。式(IV)の別の実施形態では、oは0もしくは1である。式(IV)の別の実施形態では、oは1であり;Rは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(IV)の別の実施形態では、oは1であり;Rは、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(IV)の別の実施形態では、oは1であり;Rは、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され、RはC1−6アルキルである。式(IV)の別の実施形態では、oは1であり;RはR、ClもしくはCNであり;RはCHである。式(IV)の別の実施形態では、oは1であり;RはCNである。式(IV)の別の実施形態では、oは1であり;RはClである。式(IV)の別の実施形態では、oは1であり;RはRであり;RはCHである。
【0190】
式(IV)の1実施形態では、Lは、(CR、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;YはC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;それはC3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良い。
【0191】
式(IV)の別の実施形態において、Lは(CRであり;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;RおよびRは各場合で水素であり;qは1または2である。式(IV)の別の実施形態において、Lは、(CR−S(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;sは0であり;rは0または1であり;R6Aは水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;RおよびRは各場合で水素である。
【0192】
式(IV)の別の実施形態において、
Xはヘテロアリールであり;
は、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;
はC8−14シクロアルキルまたはC8−14複素環アルキルであり;Yは、R、OR、SO、CO(O)R、OH、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、
【0193】
【化39】
からなる群から選択され;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
6Aは、水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ独立に水素であり;
は各場合で、C1−6アルキルおよび複素環からなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキルは、R16、OR16、SO16およびNHR16からなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
は各場合で、C1−6アルキル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
16は各場合で、C1−4アルキル、アリールおよび複素環アルキルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1または2であり;
sは0であり;
rは0または1であり;
sおよびrの合計は0または1であり;
mは0であり;
nは0、1もしくは2であり;
oは0もしくは1であり;
pは0である。
【0194】
さらに別の実施形態は、
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸からなる群から選択される式(IV)を有する化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩に関するものである。
【0195】
別の態様において、本発明は、下記式(V)の化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩を提供する。
【0196】
【化40】
式中、X、L、Y、Z、R、R、R、m、nおよびpは式(I)について本明細書で記載の通りであり;Rは、Y上の置換基について本明細書に記載の通りであり、oは0、1、2、3または4である。
【0197】
本発明の1実施形態は、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質の阻害薬として有用である、下記式(V)を有する化合物およびそれの治療上許容される塩に関するものである。
【0198】
【化41】
式中、
Xはヘテロアリールであり;Xによって表されるヘテロアリールは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良く;
は各場合で、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;
は、C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良いC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;
は、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;または
は、
【0199】
【化42】
からなる群から選択され;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、重水素、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
同一炭素原子に結合している2個のRが、その炭素原子とともに、複素環アルキル、複素環アルケニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から選択される環を形成していても良く;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、NR1213、OR12、CN、NO、ハロゲン、C(O)OR12、C(O)NR1213、NR12C(O)R13、NR12S(O)14、NR12S(O)R14、S(O)14、S(O)R14およびR14からなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;
6Aは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ水素、R15、OR15、SR15、S(O)R15、SO15、C(O)R15、CO(O)R15、OC(O)R15、OC(O)OR15、NH、NHR15、N(R15、NHC(O)R15、NR15C(O)R15、NHS(O)15、NR15S(O)15、NHC(O)OR15、NR15C(O)OR15、NHC(O)NH、NHC(O)NHR15、NHC(O)N(R15、NR15C(O)NHR15、NR15C(O)N(R15、C(O)NH、C(O)NHR15、C(O)N(R15、C(O)NHOH、C(O)NHOR15、C(O)NHSO15、C(O)NR15SO15、SONH、SONHR15、SON(R15、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルは、R16、OR16、SR16、S(O)R16、SO16、C(O)R16、CO(O)R16、OC(O)R16、OC(O)OR16、NH、NHR16、N(R16、NHC(O)R16、NR16C(O)R16、NHS(O)16、NR16S(O)16、NHC(O)OR16、NR16C(O)OR16、NHC(O)NH、NHC(O)NHR16、NHC(O)N(R16、NR16C(O)NHR16、NR16C(O)N(R16、C(O)NH、C(O)NHR16、C(O)N(R16、C(O)NHOH、C(O)NHOR16、C(O)NHSO16、C(O)NR16SO16、SONH、SONHR16、SON(R16、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4、5もしくは6個の置換基で置換されていても良く;前記Rアリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、シクロアルキル、フェニルおよび(CH1−4フェニルからなる群から選択され;
10およびR11は各場合で、それぞれ水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、フェニルおよび(CH1−4−フェニルからなる群から独立に選択され;または
10およびR11またはR10およびRがそれぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成しており;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13は各場合で、それぞれ水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよび(CH1−4フェニルからなる群から独立に選択され;
14は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC1−4ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13またはR12およびR14が各場合で、それぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成していても良く;
15は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R151−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、O−(C−Cアルキル)、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、C(O)OH、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
16は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環アルキル、複素環アルケニル、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1、2または3であり;
sは、0、1、2もしくは3であり;
rは0、1、2もしくは3であり;
sおよびrの合計は0、1もしくは2であり;
mは0、1、2もしくは3であり;
nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;
oは0、1、2、3もしくは4であり;
pは0、1もしくは2である。
【0200】
式(V)の1実施形態では、mは0、1、2もしくは3であり;nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;pは0、1もしくは2である。式(V)の別の実施形態において、nは0、1または2である。式(V)の別の実施形態において、nは0、1または2であり;各Rは独立に、重水素またはC1−6アルキルである。式(V)の別の実施形態において、m、nおよびpは0である。
【0201】
式(V)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いヘテロアリールである。式(V)の別の実施形態において、Xは、置換されていないヘテロアリールである。式(V)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールである。式(V)の別の実施形態において、Xは1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはOR12またはハロゲンである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にOR12またはハロゲンである。式(V)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にFである。
【0202】
式(V)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(V)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(V)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(V)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(V)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立にFである。
【0203】
式(V)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリルである。式(V)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリルである。式(V)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(V)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(V)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(V)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立にFである。
【0204】
式(V)の1実施形態では、Zは、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;またはZは、下記のもの:
【0205】
【化43】
からなる群から選択される。
【0206】
式(V)の別の実施形態において、Zは、
【0207】
【化44】
である。式(V)の別の実施形態において、Zは、
【0208】
【化45】
である。式(V)の別の実施形態において、Zは、
【0209】
【化46】
である。式(V)の別の実施形態において、Zは、
【0210】
【化47】
である。
【0211】
式(V)の1実施形態では、oは0である。式(V)の別の実施形態では、oは0、1、2、3もしくは4である。式(V)の別の実施形態では、oは1、2、3もしくは4であり;Rは各場合で、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(V)の別の実施形態では、oは0、1、2、3もしくは4であり;Rは各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(V)の別の実施形態では、oは1、1、2、3もしくは4であり;Rは各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され、RはC1−6アルキルである。式(V)の別の実施形態では、oは1もしくは2であり;RはRもしくはCNであり;RはCHである。式(V)の別の実施形態では、oは1であり;RはCNである。式(V)の別の実施形態では、oは1であり;RはClである。式(V)の別の実施形態では、oは1であり;RはRであり;RはCHである。
【0212】
式(V)の1実施形態では、Lは、(CR、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;YはC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;それはC3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良い。
【0213】
式(V)の別の実施形態において、Lは(CRであり;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;RおよびRは各場合で水素であり;qは1または2である。式(V)の別の実施形態において、Lは、(CR−O−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;sは0であり;rは0または1であり;R6Aは水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;RおよびRは各場合で水素である。
【0214】
式(V)の別の実施形態において、
Xはヘテロアリールであり;
は各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;
はC8−14シクロアルキルまたはC8−14複素環アルキルであり;Yは、R、OR、SO、CO(O)R、OH、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、
【0215】
【化48】
からなる群から選択され;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
6Aは、水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ独立に水素であり;
は各場合で、C1−6アルキルおよび複素環からなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキルは、R16、OR16、SO16およびNHR16からなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
は各場合で、C1−6アルキル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
16は各場合で、C1−4アルキル、アリールおよび複素環アルキルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1または2であり;
sは0であり;
rは0または1であり;
sおよびrの合計は0または1であり;
mは0であり;
nは0、1もしくは2であり;
oは0もしくは1であり;
pは0である。
【0216】
さらに別の実施形態は、
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−4−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルオキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルバモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[2−シアノ−3−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)フェニル]ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]カルバモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[メチル(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル)アミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]スルファモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸からなる群から選択される式(V)を有する化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩に関するものである。
【0217】
別の態様において、本発明は、下記式(VI)の化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩を提供する。
【0218】
【化49】
式中、X、L、Y、Z、R、R、R、m、nおよびpは式(I)について本明細書で記載の通りであり;Rは、Y上の置換基について本明細書に記載の通りであり、oは0、1、2もしくは3である。
【0219】
本発明の1実施形態は、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質の阻害薬として有用である、下記式(VI)を有する化合物およびそれの治療上許容される塩に関するものである。
【0220】
【化50】
式中、
Xはヘテロアリールであり;Xによって表されるヘテロアリールは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良く;
は各場合で、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;
は、C3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良いC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;
は、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;または
は、
【0221】
【化51】
からなる群から選択され;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、重水素、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
同一炭素原子に結合している2個のRが、その炭素原子とともに、複素環アルキル、複素環アルケニル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から選択される環を形成していても良く;
は各場合で、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
は各場合で、NR1213、OR12、CN、NO、ハロゲン、C(O)OR12、C(O)NR1213、NR12C(O)R13、NR12S(O)14、NR12S(O)R14、S(O)14、S(O)R14およびR14からなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;
6Aは、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ水素、R15、OR15、SR15、S(O)R15、SO15、C(O)R15、CO(O)R15、OC(O)R15、OC(O)OR15、NH、NHR15、N(R15、NHC(O)R15、NR15C(O)R15、NHS(O)15、NR15S(O)15、NHC(O)OR15、NR15C(O)OR15、NHC(O)NH、NHC(O)NHR15、NHC(O)N(R15、NR15C(O)NHR15、NR15C(O)N(R15、C(O)NH、C(O)NHR15、C(O)N(R15、C(O)NHOH、C(O)NHOR15、C(O)NHSO15、C(O)NR15SO15、SONH、SONHR15、SON(R15、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルおよびC1−6ハロアルキルは、R16、OR16、SR16、S(O)R16、SO16、C(O)R16、CO(O)R16、OC(O)R16、OC(O)OR16、NH、NHR16、N(R16、NHC(O)R16、NR16C(O)R16、NHS(O)16、NR16S(O)16、NHC(O)OR16、NR16C(O)OR16、NHC(O)NH、NHC(O)NHR16、NHC(O)N(R16、NR16C(O)NHR16、NR16C(O)N(R16、C(O)NH、C(O)NHR16、C(O)N(R16、C(O)NHOH、C(O)NHOR16、C(O)NHSO16、C(O)NR16SO16、SONH、SONHR16、SON(R16、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4、5もしくは6個の置換基で置換されていても良く;前記Rアリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、シクロアルキル、フェニルおよび(CH1−4フェニルからなる群から選択され;
10およびR11は各場合で、それぞれ水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、フェニルおよび(CH1−4−フェニルからなる群から独立に選択され;または
10およびR11またはR10およびRがそれぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成しており;
は各場合で、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13は各場合で、それぞれ水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよび(CH1−4フェニルからなる群から独立に選択され;
14は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC1−4ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
12およびR13またはR12およびR14が各場合で、それぞれが結合している原子とともに組み合わされて、複素環を形成していても良く;
15は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R151−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、O−(C−Cアルキル)、NH、C(O)NH、SONH、C(O)H、C(O)OH、(O)、OH、CN、NO、OCF、OCFCF、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
16は各場合で、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキル、C1−4ヒドロキシアルキル、アリール、複素環アルキル、複素環アルケニル、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびシクロアルケニルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4ハロアルキルおよびC1−4ヒドロキシアルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1、2または3であり;
sは、0、1、2もしくは3であり;
rは0、1、2もしくは3であり;
sおよびrの合計は0、1もしくは2であり;
mは0、1、2もしくは3であり;
nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;
oは0、1、2もしくは3であり;
pは0、1もしくは2である。
【0222】
式(VI)の1実施形態では、mは0、1、2もしくは3であり;nは0、1、2、3、4、5もしくは6であり;pは0、1もしくは2である。式(VI)の別の実施形態において、nは0、1または2である。式(VI)の別の実施形態において、nは0、1または2であり;各Rは独立に、重水素またはC1−6アルキルである。式(VI)の別の実施形態において、m、nおよびpは0である。
【0223】
式(VI)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いヘテロアリールである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、置換されていないヘテロアリールである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールである。式(VI)の別の実施形態において、Xは1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはOR12またはハロゲンである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にOR12またはハロゲンである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたヘテロアリールであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたヘテロアリールであり、各Rは独立にFである。
【0224】
式(VI)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニルまたはイミダゾ[1,2−b]ピリダジニルであり、各Rは独立にFである。
【0225】
式(VI)の1実施形態では、Xは、1、2、3もしくは4個のRで置換されていても良いベンゾ[d]チアゾリルである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、置換されていないベンゾ[d]チアゾリルである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはOR12またはハロゲンである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立に、OR12またはハロゲンである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、1個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、RはCl、Fまたはメトキシである。式(VI)の別の実施形態において、Xは、2個のRで置換されたベンゾ[d]チアゾリルであり、各Rは独立にFである。
【0226】
式(VI)の1実施形態では、Zは、C(O)OR、C(O)NR1011、C(O)R11、NR10C(O)R11、NR10C(O)NR1011、OC(O)NR1011、NR10C(O)OR、C(=NOR10)NR1011、NR10C(=NCN)NR1011、NR10S(O)NR1011、S(O)、S(O)NR1011、N(R10)S(O)11、NR10C(=NR11)NR1011、C(=S)NR1011、C(=NR10)NR1011、ハロゲン、NOおよびCNからなる群から選択され;またはZは、下記のもの:
【0227】
【化52】
からなる群から選択される。
【0228】
式(VI)の別の実施形態において、Zは、
【0229】
【化53】
である。式(VI)の別の実施形態において、Zは、
【0230】
【化54】
である。式(VI)の別の実施形態において、Zは、
【0231】
【化55】
である。式(VI)の別の実施形態において、Zは、
【0232】
【化56】
である。
【0233】
式(VI)の1実施形態では、oは0である。式(VI)の別の実施形態では、oは0、1、2もしくは3である。式(VI)の別の実施形態では、oは1、2もしくは3であり;Rは各場合で、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(VI)の別の実施形態では、oは0、1、2もしくは3であり;Rは各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される。式(VI)の別の実施形態では、oは1、1、2もしくは3であり;Rは各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され、RはC1−6アルキルである。式(VI)の別の実施形態では、oは1もしくは2であり;RはRもしくはCNであり;RはCHである。式(VI)の別の実施形態では、oは1であり;RはCNである。式(VI)の別の実施形態では、oは1であり;RはClである。式(VI)の別の実施形態では、oは1であり;RはRであり;RはCHである。
【0234】
式(VI)の1実施形態では、Lは、(CR、(CR、(CR−O−(CR、(CR−C(O)−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)−(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CR、(CR−S(O)NR6A−(CRおよび(CR−NR6AS(O)−(CRからなる群から選択され;YはC8−14シクロアルキル、C8−14シクロアルケニル、C8−14複素環アルキルまたはC8−14複素環アルケニルであり;それはC3−8シクロアルカン、C3−8シクロアルケン、ベンゼン、C5−6ヘテロアレーン、C3−8複素環アルカンおよびC3−8複素環アルケンからなる群から選択される1個もしくは2個の環に縮合していても良く;Yは、R、OR、SR、S(O)R、SO、C(O)R、CO(O)R、OC(O)R、OC(O)OR、NH、NHR、N(R、NHC(O)R、NRC(O)R、NHS(O)、NRS(O)、NHC(O)OR、NRC(O)OR、NHC(O)NH、NHC(O)NHR、NHC(O)N(R、NRC(O)NHR、NRC(O)N(R、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)N(R、C(O)NHOH、C(O)NHOR、C(O)NHSO、C(O)NRSO、SONH、SONHR、SON(R、CO(O)H、C(O)H、OH、CN、N、NO、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良い。
【0235】
式(VI)の別の実施形態において、Lは(CRであり;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;RおよびRは各場合で水素であり;qは1または2である。式(VI)の別の実施形態において、Lは、(CR−O−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;Yは、C8−14シクロアルキルおよびC8−14複素環アルキルからなる群から選択され;sは0であり;rは0または1であり;R6Aは水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;RおよびRは各場合で水素である。
【0236】
式(VI)の別の実施形態において、
Xはヘテロアリールであり;
は各場合で、R、CN、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択され;
は、(CR、(CR−O−(CR、(CR−S−(CR、(CR−S(O)−(CR、(CR−NR6AC(O)(CR、(CR−C(O)NR6A−(CR、(CR−NR6A−(CRおよび(CR−S(O)NR6A−(CRからなる群から選択され;
はC8−14シクロアルキルまたはC8−14複素環アルキルであり;Yは、R、OR、SO、CO(O)R、OH、F、Cl、BrおよびIからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良く;
は、
【0237】
【化57】
からなる群から選択され;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
は各場合で独立に、C1−6アルキルであり;
6Aは、水素およびC1−6アルキルからなる群から独立に選択され;
およびRは各場合で、それぞれ独立に水素であり;
は各場合で、C1−6アルキルおよび複素環からなる群から独立に選択され;前記R1−6アルキルは、R16、OR16、SO16およびNHR16からなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
は各場合で、C1−6アルキル、C3−7複素環アルキル、C3−7シクロアルキルおよびC1−6ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
16は各場合で、C1−4アルキル、アリールおよび複素環アルキルからなる群から独立に選択され;前記R161−4アルキルは、OCH、OCHCHOCHおよびOCHCHNHCHからなる群から独立に選択される1個の置換基で置換されていても良く;
qは、1または2であり;
sは0であり;
rは0または1であり;
sおよびrの合計は0または1であり;
mは0であり;
nは0、1もしくは2であり;
oは0もしくは1であり;
pは0である。
【0238】
さらに別の実施形態は、
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−[シクロオクチル(メチル)アミノ]−3′−メチル−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸;
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸からなる群から選択される式(VI)を有する化合物ならびにそれの治療上許容される塩、代謝物、プロドラッグ、代謝物の塩およびプロドラッグの塩に関するものである。
【0239】
医薬組成物、併用療法、治療方法および投与
別の実施形態は、式(I)を有する化合物および賦形剤を含む医薬組成物を含む。
【0240】
さらに別の実施形態は、治療上許容される量の式(I)を有する化合物を哺乳動物に投与する段階を有する、哺乳動物での癌の治療方法を含む。
【0241】
さらに別の実施形態は、治療上許容される量の式(I)を有する化合物を哺乳動物に投与する段階を有する、哺乳動物での自己免疫疾患の治療方法を含む。
【0242】
さらに別の実施形態は、賦形剤および治療上有効量の式(I)を有する化合物を含む、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質が発現されている疾患を治療するための組成物に関する。
【0243】
さらに別の実施形態は、患者に対して治療上有効量の式(I)を有する化合物を投与する段階を有する、患者での抗アポトーシスBcl−xLタンパク質が発現されている疾患の治療方法に関する。
【0244】
さらに別の実施形態は、賦形剤および治療上有効量の式(I)を有する化合物を含む、膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌を治療するための組成物に関する。
【0245】
さらに別の実施形態は、治療上有効量の式(I)を有する化合物を患者に投与する段階を有する、患者における膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌の治療方法に関する。
【0246】
さらに別の実施形態は、賦形剤および治療上有効量の式(I)を有する化合物ならびに治療上有効量の1種類の別の治療剤もしくは複数種類の別の治療剤を含む、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質が発現されている疾患を治療するための組成物に関する。
【0247】
さらに別の実施形態は、治療上有効量の式(I)を有する化合物および治療上有効量の1種類の別の治療剤もしくは複数種類の別の治療剤を患者に投与する段階を有する、患者における抗アポトーシスBcl−xLタンパク質が発現されている疾患の治療方法に関する。
【0248】
さらに別の実施形態は、賦形剤および治療上有効量の式(I)を有する化合物および治療上有効量の1種類の別の治療剤もしくは複数種類の別の治療剤を含む、膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、慢性リンパ球性白血病、骨髄腫、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌を治療するための組成物に関する。
【0249】
さらに別の実施形態は、治療上有効量の式(I)を有する化合物および治療上有効量の1種類の別の治療剤もしくは複数種類の別の治療剤を患者に投与する段階を有する、患者における膀胱癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄癌、子宮頸癌、慢性リンパ球性白血病、結腸直腸癌、食道癌、肝細胞癌、リンパ芽球性白血病、濾胞性リンパ腫、T細胞もしくはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、メラノーマ、骨髄性白血病、骨髄腫、口腔癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、慢性リンパ球性白血病、骨髄腫、前立腺癌、小細胞肺癌または脾臓癌の治療方法に関する。
【0250】
イン・ビトロまたはイン・ビボ代謝プロセスによって産生される式(I)を有する化合物の代謝物も、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質関連の疾患の治療に有用であり得る。
【0251】
イン・ビトロまたはイン・ビボで代謝されて式(I)を有する化合物を形成することができるある種の前駆体化合物も、抗アポトーシスBcl−xLタンパク質の発現に関連する疾患の治療に有用であり得る。
【0252】
式(I)を有する化合物は、酸付加塩、塩基付加塩または両性イオンとして存在し得る。その化合物の塩は、化合物の単離時または精製後に製造される。化合物の酸付加塩は、その化合物の酸との反応から誘導されるものである。例えば、前記化合物の酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、ジグルコン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グリセロリン酸塩、グルタミン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒席酸塩、チオシアン酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、パラトルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩が、本発明に包含されるものとして想到される。化合物の塩基付加塩は、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムなどのカチオンの水酸化物、炭酸塩もしくは重炭酸塩とその化合物との反応から誘導されるものである。
【0253】
式(I)を有する化合物は、例えば口腔投与、眼球投与、経口投与、浸透圧投与、非経口投与(筋肉投与、腹腔内投与、胸骨内投与、静脈投与、皮下投与)、直腸投与、局所投与、経皮投与または膣投与で投与することができる。
【0254】
式(I)を有する化合物の治療上有効量は、治療対象者、治療される障害およびそれの重度、その化合物を含む組成物、投与時刻、投与経路、治療期間、化合物の効力、それのクリアランス速度および併用される別薬剤の有無によって決まる。単回投与または分割投与で患者に1日に投与される組成物を製造する上での式(I)を有する本発明の化合物の量は、約0.03から約200mg/kgである。単一用量組成物は、これらの量またはその量の分割量の組み合わせを含む。
【0255】
式(I)を有する化合物は、賦形剤とともにまたはそれを含まずに投与することができる。賦形剤には、例えばカプセル化剤または吸収促進剤、酸化防止剤、結合剤、緩衝剤、コーティング剤、着色剤、希釈剤、崩壊剤、乳化剤、増量剤、充填剤、香味剤、保湿剤、潤滑剤、芳香剤、保存剤、推進剤、離型剤、滅菌剤、甘味剤、可溶化剤、湿展剤およびこれらの混合物などの添加剤などがある。
【0256】
固体製剤で経口的に投与される式(I)を有する化合物を含む組成物の製造用の賦形剤には、例えば寒天、アルギン酸、水酸化アルミニウム、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、1,3−ブチレングリコール、カルボマー類、ヒマシ油、セルロース、酢酸セルロース、カカオバター、コーンスターチ、トウモロコシ油、綿実油、クロス−ポビドン、ジグリセリド類、エタノール、エチルセルロース、ラウリン酸エチル、オレイン酸エチル、脂肪酸エステル、ゼラチン、胚芽油、グルコース、グリセリン、落花生油、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、イソプロパノール、等帳性生理食塩水、乳糖、水酸化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、麦芽、マニトール、モノグリセリド類、オリーブ油、ピーナッツ油、リン酸カリウム塩類、ジャガイモデンプン、ポビドン、プロピレングリコール、リンゲル液、紅花油、ゴマ油、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、リン酸ナトリウム塩類、ラウリル硫酸ナトリウム、ナトリウムソルビトール、大豆油、ステアリン酸類、フマル酸ステアリル、ショ糖、界面活性剤、タルク、トラガカント、テトラヒドロフルフリルアルコール、トリグリセリド類、水およびこれらの混合物などがある。液体製剤で眼球投与または経口投与される式(I)を有する本発明の化合物を含む組成物の製造における賦形剤には、例えば1,3−ブチレングリコール、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、エタノール、ソルビタンの脂肪酸エステル、胚芽油、落花生油、グリセリン、イソプロパノール、オリーブ油、ポリエチレングリコール類、プロピレングリコール、ゴマ油、水およびそれらの混合物などがある。浸透圧的に投与される式(I)を有する本発明の化合物を含む組成物を製造する上での賦形剤には、例えばクロロフルオロ炭化水素類、エタノール、水およびそれらの混合物などがある。非経口的に投与される式(I)を有する本発明の化合物を含む組成物の製造における賦形剤には、例えば1,3−ブタンジオール、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、ブドウ糖、胚芽油、落花生油、リポソーム類、オレイン酸、オリーブ油、ピーナツ油、リンゲル液、紅花油、ゴマ油、大豆油、U.S.P.または等張性塩化ナトリウム溶液、水およびそれらの混合物などがある。直腸投与または膣投与される式(I)を有する本発明の化合物を含む組成物の製造における賦形剤には、カカオバター、ポリエチレングリコール、ロウおよびそれらの混合物などがある。
【0257】
式(I)を有する化合物は、アルキル化剤、血管新生阻害薬、抗体、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、抗増殖剤、抗ウィルス薬、オーロラキナーゼ阻害薬、他のアポトーシス促進剤(例えば、Bcl−xL、Bcl−wおよびBfl−1)阻害薬、死受容体経路の活性化剤、Bcr−Ablキナーゼ阻害薬、BiTE(二重特異的T細胞結びつけ)抗体、抗体−薬剤複合体、生体応答調節剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害薬、細胞周期阻害薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、DVD類、白血病ウィルス癌遺伝子相同体(ErbB2)受容体阻害薬、増殖因子阻害薬、熱ショックタンパク質(HSP)−90阻害薬、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害薬、ホルモン療法、免疫薬、アポトーシスタンパク質(IAP)の阻害薬の阻害薬、挿入性抗生物質、キナーゼ阻害薬、キネシン阻害薬、Jak2阻害薬、ラパマイシン阻害薬の哺乳動物標的、ミクロRNA、マイトジェン活性化細胞外シグナル調節キナーゼ阻害薬、多価結合性タンパク質、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID類)、ポリADP(アデノシン二リン酸)−リボースポリメラーゼ(PARP)阻害薬、白金系化学療法薬、ポロ様キナーゼ(Plk)阻害薬、ホスホイノシチド−3キナーゼ(PI3K)阻害薬、プロテオソーム阻害薬、プリン類縁体、ピリミジン類縁体、受容体チロシンキナーゼ阻害薬、エチノイド(etinoids)/デルトイド(deltoids)植物アルカロイド、低分子阻害性リボ核酸(siRNA)、トポイソメラーゼ阻害薬、ユビキチンリガーゼ阻害薬など、ならびにこれら薬剤の1以上の組み合わせと併用した場合に有用であるものと予想される。
【0258】
BiTE抗体は、同時にT細胞と癌細胞の二つと結合することでT細胞に癌細胞を攻撃するようし向ける二重特異的抗体である。次に、T細胞は標的の癌細胞を攻撃する。BiTE抗体の例には、アデカツムマブ(Micromet MT201)、ブリナツモマブ(Micromet MT103)などがある。理論に拘束されるものではないが、T細胞が標的癌細胞のアポトーシスを誘発する機序の一つが、パーフォリンおよびグランザイムBなどの細胞傷害性顆粒成分の開口分泌によるものである。
【0259】
SiRNAは、内因性RNA塩基または化学修飾されたヌクレオチドを有する分子である。その修飾によって細胞活性は消滅せず、むしろ安定性向上および/または細胞効力上昇をもたらす。化学修飾の例には、ホスホロチオエート基、2′−デオキシヌクレオチド、2′−OCH含有リボヌクレオチド、2′−F−リボヌクレオチド、2′−メトキシエチルリボヌクレオチド、これらの組み合わせなどがある。siRNAは多様な長さ(例えば、10から200bps)および構造(例えば、ヘアピン、一本鎖/二本鎖、膨らみ、ニック/ギャップ、ミスマッチ)を有することができ、細胞で処理されて活性遺伝子サイレンシングを提供する。二本鎖siRNA(dsRNA)は、各鎖(平滑末端)または不斉末端(張り出し)上で同じ数のヌクレオチドを有することができる。1から2個のヌクレオチドの張り出しが、センスおよび/またはアンチセンス鎖上に存在する可能性があり、所定の鎖の5′末端および/または3′末端上に存在する可能性がある。例えば、Mcl−1を標的とするsiRNAは、複数の主要細胞系でABT−263(すなわち、N−(4−(4−((2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチル−1−シクロヘキス−1−エン−1−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(モルホリン−4−イル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド)またはABT−737(すなわち、N−(4−(4−((4′−クロロ(1,1′−ビフェニル)−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド)の活性を促進することが明らかになっている(Tse et al., Cancer Research 2008, 68(9), 3421およびその文献での報告での引用文献)。
【0260】
多価結合タンパク質は、2以上の抗原結合部位を有する結合タンパク質である。多価結合タンパク質は、3以上の抗原結合部位を有するように操作され、それは通常は天然抗体ではない。「多特異的結合タンパク質」という用語は、2以上の関連するか関連しない標的に結合することができる結合タンパク質を意味する。二重可変(variable)ドメイン(DVD)結合タンパク質は、2以上の抗原結合部位を有する4価または多価の結合タンパク質結合タンパク質である。そのようなDVDは、単一特異的(すなわち、1種類の抗原に結合することができる)または多特異的(すなわち、2以上の抗原に結合することができる)であることができる。二つの重鎖DVDポリペプチドおよび二つの軽鎖DVDポリペプチドを含むDVD結合タンパク質は、DVDIgと称される。DVDIgの各半分は、重鎖DVDポリペプチド、軽鎖DVDポリペプチドおよび二つの抗原結合部位を含む。各結合部位は、抗原結合部位当たり抗原結合に関与する合計6個のCDRを有する重鎖可変ドメインおよび軽鎖可変ドメインを含む。
【0261】
アルキル化剤には、アルトレタミン、AMD−473、AP−5280、アパジクオン、ベンダムスチン、ブロスタリシン(brostallicin)、ブスルファン、カルボコン、カルムスチン(BCNU)、クロラムブシル、クロレタジン(CLORETAZINE;登録商標)(ラロムスチン、VNP40101M)、シクロホスファミド、デカルバジン、エストラムスチン、フォテムスチン、グルフォスファミド、イホスファミド、KW−2170、ロムスチン(CCNU)、マフォスファミド、メルファラン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ニムスチン、ナイトロジェンマスタードN−オキサイド、ラニムスチン、テモゾロマイド、チオテパ、トレアンダ(登録商標)(ベンダムスチン)、トレオサルファン、ロフォスファミドなどがある。
【0262】
血管新生阻害薬には、内皮特異的受容体チロシンキナーゼ(Tie−2)阻害薬、上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)阻害薬、インシュリン成長因子−2受容体(IGFR−2)阻害薬、マトリクスメタロプロテアーゼ−2(MMP−2)阻害薬、マトリクスメタロプロテアーゼ−9(MMP−9)阻害薬、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)阻害薬、トロンボスポンジン類縁体、血管内皮増殖因子受容体チロシンキナーゼ(VEGFR)阻害薬などがある。
【0263】
代謝拮抗剤には、アリムタ(登録商標)(ペメトレキセド(premetrexed)・2ナトリウム、LY231514、MTA)、5−アザシチジン、ゼローダ(登録商標)(カペシタビン)、カルモフール、ロイスタット(LEUSTAT;登録商標)(クラドリビン(cladribine))、クロファラビン、シタラビン、シタラビンオクホスファート、シトシンアラビノシド、デシタビン、デフェロキサミン、ドキシフルリジン、エフロルニチン、EICAR(5−エチニル−1−β−D−リボフラノシルイミダゾール−4−カルボキサミド)、エノシタビン、エトニルシチジン(ethnylcytidine)、フルダラビン、5−フルオロウラシル単剤またはロイコボリンとの併用、ジェムザール(登録商標)(ゲムシタビン)、ヒドロキシ尿素、アルケラン(登録商標)(メルファラン)、メルカプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド、メトトレキセート、ミコフェノール酸、ネララビン(nelarabine)、ノラトレキセド、オクフォセート(ocfosate)、ペリトレキソール(pelitrexol)、ペントスタチン、ラルチトレキセド(raltitrexed)、リバビリン、トリアピン(triapine)、トリメトレキセート、S−1、チアゾフリン、テガフール、TS−1、ビダラビン、UFTなどがある。
【0264】
抗ウィルス薬には、リトナビル、ヒドロキシクロロキンなどがある。
【0265】
オーロラキナーゼ阻害薬には、ABT−348、AZD−1152、MLN−8054、VX−680、オーロラA特異的キナーゼ阻害薬、オーロラB特異的キナーゼ阻害薬およびpan−オーロラキナーゼ阻害薬などがある。
【0266】
Bcl−2タンパク質阻害薬には、AT−101((−)ゴシポール)、ジェナセンス(登録商標)(G3139またはオブリメルセン(Bcl−2標的アンチセンスオリゴヌクレオチド))、IPI−194、IPI−565、N−(4−(4−((4′−クロロ(1,1′−ビフェニル)−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド)(ABT−737)、N−(4−(4−((2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチル−1−シクロヘキス−1−エン−1−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(モルホリン−4−イル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(ABT−263)、GX−070(オバトクラックス)などがある。
【0267】
Bcr−ab1キナーゼ阻害薬には、ダサチニブ(登録商標)(BMS−354825)グリーベック(登録商標)(イマチニブ)などがある。
【0268】
CDK阻害薬には、AZD−5438、BMI−1040、BMS−032、BMS−387、CVT−2584、フラボピリドール、GPC−286199、MCS−5A、PD0332991、PHA−690509、セリシクリブ(CYC−202、R−ロスコビチン)、ZK−304709などがある。
【0269】
COX−2阻害薬には、ABT−963、アルコキシア(登録商標)(エトリコキシブ)、ベクストラ(登録商標)(バルデコキシブ)、BMS347070、セレブレックス(商標名)(セレコキシブ)、COX−189(ルミラコキシブ)、CT−3、デラマクス(DERAMAXX;登録商標)(デラコキシブ)、JTE−522、4−メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)−1−(4−スルファモイルフェニル−1H−ピロール)、MK−663(エトリコキシブ)、NS−398、パレコキシブ、RS−57067、SC−58125、SD−8381、SVT−2016、S−2474、T−614、バイオックス(登録商標)(ロフェコキシブ)などがある。
【0270】
EGFR阻害薬には、ABX−EGF、抗EGFR免疫リポソーム類、EGF−ワクチン、EMD−7200、エルビタックス(登録商標)(セテュキマブ)、HR3、IgA抗体、イレッサ(登録商標)(ゲフィチニブ)、タルセバ(登録商標)(エルロチニブまたはOSI−774)、TP−38、EGFR融合タンパク質、タイカーブ(登録商標)(ラパチニブ)などがある。
【0271】
ErbB2受容体阻害薬には、CP−724−714、CI−1033(カネルチニブ(canertinib))、ハーセプチン(登録商標)(トラスツズマブ)、タイケルブ(登録商標)(ラパチニブ)、オムニターグ(登録商標)(2C4、ペツズマブ(petuzumab))、TAK−165、GW−572016(イオナファルニブ(ionafarnib))、GW−282974、EKB−569、PI−166、dHER2(HER2ワクチン)、APC−8024(HER−2ワクチン)、抗HER/2neu二重特異性抗体、B7.her2IgG3、ASHER2三官能性二重特異性抗体、mABAR−209、mAB2B−1などがある。
【0272】
ヒストンデアセチラーゼ阻害薬には、デプシペプチド、LAQ−824、MS−275、トラポキシン(trapoxin)、スベロイラニリド・ヒドロキサム酸(SAHA)、TSA、バルプロ酸などがある。
【0273】
HSP−90阻害薬には、17−AAG−nab、17−AAG、CNF−101、CNF−1010、CNF−2024、17−DMAG、ゲルダナマイシン、IPI−504、KOS−953、ミコグラブ(MYCOGRAB;登録商標)(HSP−90に対するヒト組換え抗体)、NCS−683664、PU24FC1、PU−3、ラジシコール(radicicol)、SNX−2112、STA−9090、VER49009などがある。
【0274】
アポトーシスタンパク質の阻害剤の阻害薬には、HGS1029、GDC−0145、GDC−0152、LCL−161、LBW−242などがある。
【0275】
抗体−薬剤複合体には、抗−CD22−MC−MMAF、抗−CD22−MC−MMAE、抗−CD22−MCC−DMI、CR−011−vcMMAE、PSMA−ADC、MEDI−547、SGN−19AmSGN−35、SGN−75などがある。
【0276】
死受容体経路の活性化剤には、TRAIL、抗体またはアポマブ、コナツムマブ、ETR2−ST01、GDC0145、(レクサツムマブ)、HGS−1029、LBY−135、PRO−1762およびトラスツズマブなどのTRAILもしくは死受容体(例えばDR4およびDR5)を標的とする他の薬剤などがある。
【0277】
キネシン阻害薬には、AZD4877、ARRY−520などのEg5阻害薬;GSK923295AなどのCENPE阻害薬などがある。
【0278】
JAK−2阻害薬には、CEP−701(レスタウルチニブ)、XLO19およびINCBO18424などがある。
【0279】
MEK阻害薬には、ARRY−142886、ARRY−438162、PD−325901、PD−98059などがある。
【0280】
mTOR阻害薬には、AP−23573、CCI−779、エベロリムス、RAD−001、ラパマイシン、テムシロリムス、ATP競合的TORC1/TORC2阻害薬(PI−103、PP242、PP30、Torin1など)などがある。
【0281】
非ステロイド系抗炎症薬には、アミゲスシック(AMIGESIC;登録商標)(サルサラート)、ドロビッド(登録商標)(ジフルニサル)、モトリン(登録商標)(イブプロフェン)、オルヂス(登録商標)(ケトプロフェン)、レラフェン(登録商標)(ナブメトン)、フェルデン(登録商標)(ピロキシカム)、イブプロフェンクリーム、アリーブ(登録商標)(ナプロキセン)およびナプロシン(登録商標)(ナプロキセン)、ボルタレン(登録商標)(ジクロフェナク)、インドシン(INDOCIN;登録商標)(インドメタシン)、クリノリル(登録商標)(スリンダク)、トレクチン(登録商標)(トルメチン)、ロジン(LODINE;登録商標)(エトドラク)、トラドール(登録商標)(ケトロラク)、ダイプロ(DAYPRO;登録商標)(オキサプロジン)などがある。
【0282】
PDGFR阻害薬には、C−451、CP−673、CP−868596などがある。
【0283】
白金系化学療法薬には、シスプラチン、エロキサチン(登録商標)(オキサリプラチン)、エプタプラチン(eptaplatin)、ロバプラチン、ネダプラチン、パラプラチン(登録商標)(カルボプラチン)、サトラプラチン、ピコプラチンなどがある。
【0284】
ポロ様キナーゼ阻害薬には、BI−2536などがある。
【0285】
ホスホイノシチド−3キナーゼ(PI3K)阻害薬には、ワートマニン、LY294002、XL−147、CAL−120、ONC−21、AEZS−127、ETP−45658、PX−866、GDC−0941、BGT226、BEZ235、XL765などがある。
【0286】
トロンボスポンジン類縁体には、ABT−510、ABT−567、ABT−898、TSP−1などがある。
【0287】
VEGFR阻害薬には、アバスチン(登録商標)(ベバシズマブ)、ABT−869、AEE−788、アンギオザイム(ANGIOZYME;商標名)(血管新生を阻害するリボザイム(Ribozyme Pharmaceuticals(Boulder, CO.)およびChiron(Emeryville, CA))、アキシチニブ(AG−13736)、AZD−2171、CP−547,632、IM−862、マクゲン(ペガプタニブ(pegaptamib))、ネクサバール(登録商標)(ソラフェニブ(sorafenib)、BAY43−9006)、パゾパニブ(GW−786034)、バタラニブ(PTK−787、ZK−222584)、スーテント(登録商標)(スニチニブ(sunitinib)、SU−11248)、VEGFトラップ、ザクチマ(商標名)(バンデタニブ、ZD−6474)などがある。
【0288】
抗生物質には、挿入抗生物質が含まれ、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アムルビシン、アンナマイシン(annamycin)、アドリアマイシン、ブレノキサン(BLENOXANE;登録商標)(ブレオマイシン)、ダウノルビシン、ケリックス(登録商標)またはマイオセト(MYOCET;登録商標)(リポソームドキソルビシン)、エルサミツルシン(elsamitrucin)、エピルビシン(epirbucin)、グラルブイシン(glarbuicin)、ザベドス(登録商標)(イダルビシン)、マイトマイシンC、ネモルビシン(nemorubicin)、ネオカルチノスタチン、ペプロマイシン、ピラルビシン、レベッカマイシン、スチマラマー、ストレプトゾシン、ヴァルスター(登録商標)(バルルビシン)、ジノスタチンなどがある。
【0289】
トポイソメラーゼ阻害薬には、アクラルビシン、9−アミノカンプトセシン、アモナフィド(amonafide)、アムサクリン、ベカテカリン(becatecarin)、ベロテカン(belotecan)、BN−80915、カンプトサー(登録商標)(イリノテカン塩酸塩)、カンプトセシン、カルジオキサン(CARDIOXANE;登録商標)(デクスラゾキシン(dexrazoxine))、ジフロモテカン(diflomotecan)、エドテカリン(edotecarin)、エレンス(ELLENCE;登録商標)またはファルモルビシン(登録商標)(エピルビシン)、エトポシド、エキサテカン(exatecan)、10−ヒドロキシカンプトセシン、ジマテカン、ルルトテカン(lurtotecan)、ミトキサントロン、オラテシン(orathecin)、ピラルブシン(pirarbucin)、ピキサントロン(pixantrone)、ルビテカン、ソブゾキサン、SN−38、タフルポシド(tafluposide)、トポテカンなどがある。
【0290】
抗体には、アバスチン(登録商標)(ベバシズマブ)、CD40−特異的抗体、chTNT−1/B、デノスマブ、エルビタックス(登録商標)(セテュキマブ)、ヒューマックス−CD4(登録商標)(ザノリムマブ(zanolimumab))、IGF1R−特異抗体、リンツズマブ(lintuzumab)、パノレクス(PANOREX;登録商標)(エドレコロマブ(edrecolomab))、レンカレクス(RENCAREX;登録商標)(WXG250)、リツキサン(登録商標)(リツキシマブ)、チシリムマブ(ticilimumab)、トラスツジマブ(trastuzimab)、CD20抗体I型およびII型などがある。
【0291】
ホルモン療法薬には、アリミデックス(登録商標)(アナストロゾール)、アロマシン(登録商標)(エクセメスタン(exemestane))、アルゾキシフェン(arzoxifene)、カソデックス(登録商標)(ビカルタミド)、セトロタイド(登録商標)(セトロレリクス)、デガレリクス、デスロレリン(deslorelin)、デソパン(登録商標)(トリロスタン)、デキサメタゾン、ドロゲニル(登録商標)(フルタミド)、エビスタ(登録商標)(ラロキシフェン)、アフェマ(商標名)(ファドロゾール)、フェアストン(登録商標)(トレミフェン)、ファスロデックス(登録商標)(フルベストラント)、フェマーラ(登録商標)、(レトロゾール)、フォルメスタン、糖質コルチコイド類、ヘクトロール(登録商標)(ドキセルカルシフェロール)、リナジェル(登録商標)(セベラマー炭酸塩)、ラソフォキシフェン、酢酸ロイプロリド、メゲース(登録商標)(メゲステロール(megesterol))、ミフェプレックス(登録商標)(ミフェプリストーン)、ニランドロン(商標名)(ニルタミド)、ノルバデックス(登録商標)(クエン酸タモキシフェン)、プレナキス(PLENAXIS;商標名)(アバレリクス)、プレドニゾン、プロペシア(登録商標)(フィナステリド)、リロスタン(rilostane)、スプレファクト(登録商標)(ブセレリン)、トレルスター(登録商標)(黄体ホルモン放出ホルモン(LHRH))、バンタス(VANTAS;登録商標)(ヒストレリン埋込物)、ベトリール(登録商標)、(トリロスタンまたはモドラスタン(modrastane))、ゾラデックス(登録商標)(フォスレリン(fosrelin)、ゴセレリン(goserelin))などがある。
【0292】
デルトイド類およびレチノイド類には、セオカルシトール(seocalcitol)(EB1089、CB1093)、レクサカルシトロール(lexacalcitrol)(KH1060)、フェンレチニド(fenretinide)、パンレチン(登録商標)(アリレチノイン(aliretinoin))、アトラゲン(ATRAGEN;登録商標)(リポソームトレチノイン)、タルグレチン(登録商標)(ベキサロテン)、LGD−1550などがある。
【0293】
PARP阻害薬には、ABT−888(ベリパリブ)、オラパリブ、KU−59436、AZD−2281、AG−014699、BSI−201、BGP−15、INO−1001、ONO−2231などがある。
【0294】
植物アルカロイド類には、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビンなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0295】
プロテアソーム阻害薬には、ベルケイド(登録商標)(ボルテゾミブ)、MG132、NPI−0052、PR−171などがある。
【0296】
免疫剤の例には、インターフェロン類および他の免疫促進剤などがある。インターフェロン類には、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、アクティミューン(登録商標)(インターフェロンγ−1b)またはインターフェロンγ−n1、それらの組み合わせなどがある。他の薬剤には、アルファフェロン(ALFAFERONE;登録商標)(IFN−α)、BAM−002(酸化型グルタチオン)、ベロムン(BEROMUN;登録商標)(タソネルミン)、ベキサール(登録商標)(トシツモマブ)、キャンパス(登録商標)(アレムツズマブ)、CTLA4(細胞傷害性リンパ球抗原4)、ダカルバジン(decarbazine)、デニロイキン、エプラツズマブ、グラノサイト(GRANOCYTE;登録商標)(レノグラスチム)、レンチナン、白血球アルファインターフェロン、イミキモド、MDX−010(抗CTLA−4)、メラノーマワクチン、ミツモマブ(mitumomab)、モルグラモスチム(molgramostim)、マイロターグ(商標名)(ゲムツズマブ・オゾガマイシン)、ノイポジン(登録商標)(フィルグラスチム)、OncoVAC−CL、オバレクス(OVAREX;登録商標)(オレゴボマブ)、ペムツモマブ(pemtumomab)(Y−muHMFG1)、プロベンジ(登録商標)(シプリューセル−T)、サルガラモスチム(sargaramostim)、シゾフィラン(sizofilan)、テセロイキン(tecleukin)、テラシス(THERACYS;登録商標)(バチルスカルメットゲラン)、ウベニメクス、ビルリジン(登録商標)(免疫療法薬、Lorus Pharmaceuticals)、Z−100(丸山ワクチン(SSM))、WF−10(テトラクロロデカオキサイド(TCDO))、プロリュウキン(登録商標)(アルデスロイキン)、ザダキシン(登録商標)(チマラシン(thymalasin))、ゼナパックス(登録商標)(ダクリズマブ)、ゼバリン(登録商標)(90Y−イブリツモマブチウキセタン)などがある。
【0297】
生物反応修飾物質は、生きている生物の防衛機構または組織細胞の生存、増殖もしくは分化などの生体応答を変えて、それらが抗腫瘍活性を有するようにする薬剤であり、クレスチン(krestin)、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニールPF−3512676(CpG−8954)、ウベニメクスなどがある。
【0298】
ピリミジン類縁体には、シタラビン(araCまたはアラビノシドC)、シトシンアラビノシド、ドキシフルリジン、フルダラ(登録商標)(フルダラビン)、5−FU(5−フルオロウラシル)、フロクスウリジン、ジェムザール(登録商標)(ゲムシタビン)、トミュデックス(登録商標)(ラチトレキセド(ratitrexed))、トロキサチル(商標名)(トリアセチルウリジン・トロキサシタビン(troxacitabine))などがある。
【0299】
プリン類縁体には、ランビス(LANVIS;登録商標)(チオグアニン)およびプリネトール(登録商標)(メルカプトプリン)などがある。
【0300】
有糸分裂阻害剤には、バタブリン(batabulin)、エポチロン(epothilone)D(KOS−862)、N−(2−((4−ヒドロキシフェニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−4−メトキシベンゼンスルホンアミド、イクサベピロン(BMS247550)、パクリタキセル、タキソテール(登録商標)(ドセタキセル)、PNU100940(109881)、パツピロン(patupilone)、XRP−9881(ラロタキセル)、ビンフルニン(vinflunine)、ZK−EPO(合成エポチロン)などがある。
【0301】
ユビキチンリガーゼ阻害薬には、ヌトリン類などのMDM2阻害薬、MLN4924などのNEDD8阻害薬などがある。
【0302】
本発明の化合物は、放射線療法の効力を高める放射線増感剤として用いることもできる放射線療法の例には、外照射放射線療法、遠隔療法、近接照射療法または密封線源放射線療法、非密封線源放射線療法などがある。
【0303】
さらに、式(I)を有する化合物は、アブラキサン(商標名)(ABI−007)、ABT−100(ファルネシルトランスフェラーゼ阻害薬)、アドベキシン(ADVEXIN;登録商標)(Ad5CMV−p53ワクチン)、アルトコール(ALTOCOR;登録商標)またはメバコール(MEVACOR;登録商標)(ロバスタチン)、アンプリジェン(登録商標)(ポリLポリC12U、合成RNA)、アプトシン(商標名)(エキシスリンド(exisulind))、アレディア(登録商標)(パミドロン酸)、アルグラビン(arglabin)、L−アスパラギナーゼ、アタメスタン(atamestane)(1−メチル−3,17−ジオン−アンドロスタ−1,4−ジエン)、アバージ(ABAGE;登録商標)(タザロテン)、AVE−8062(コンブレタスタチン誘導体)、BEC2(ミツモマブ(mitumomab))、カケクチンまたはカケキシン(cachexin)(腫瘍壊死因子)、カンバキシン(canvaxin)(ワクチン)、セアバック(CEAVAC;登録商標)(癌ワクチン)、セロイク(登録商標)(セルモロイキン)、セプレン(登録商標)(ヒスタミン・2塩酸塩)、セルバリックス(登録商標)(ヒトパピローマウイルスワクチン)、CHOP(登録商標)(C:シトキサン(登録商標)(シクロホスファミド);H:アドリアマイシン(登録商標)(ヒドロキシドキソルビシン);O:ビンクリスチン(オンコビン(登録商標));P:プレドニゾン)、シパット(CYPAT;商標名)(シプロテロン酢酸)、コンブレスタチン(combrestatin)A4P、DAB(389)EGF(His−Ala連結基を介してヒト上皮細胞成長因子に融合したジフテリア毒素の触媒ドメインおよび転移ドメイン)またはトランスミド(TransMID)−107R(商標名)(ジフテリア毒)、ダカルバジン、ダクチノマイシン、5,6−ジメチルキサンテノン−4−酢酸(DMXAA)、エニルウラシル、エビゾン(EVIZON;商標名)(乳酸スクアラミン)、ジメリシン(DIMERICINE;登録商標)(T4N5リポソームローション)、ディスコデルモライド、DX−8951f(メシル酸エキサテカン)、エンザスタウリン、EPO906(エピチロン(epithilone)B)、ガーダシル(登録商標)(四価ヒトパピローマウイルス(6、11、16、18型)組換えワクチン)、ガストリミューン(登録商標)、ジーナセンス(登録商標)、GMK(ガングリオシド接合体ワクチン)、GVAX(登録商標)(前立腺癌ワクチン)、ハロフジノン、・ヒストレリン、ヒドロキシカルバミド、イバンドロン酸、IGN−101、IL−13−PE38、IL−13−PE38QQR(シントレデキン・ベスドトクス)、IL−13−シュードモナス・エキソトキシン、インターフェロン−α、インターフェロン−γ、ジュノバン(商標名)またはメパクト(商標名)(ミファムルチド)、ロナファーニブ、5,10−メチレンテトラヒドロフォレート、ミルテホシン(ヘキサデシルホスホコリン)、ネオバスタット(登録商標)(AE−941)、ニュートレキシン(NEUTREXIN;登録商標)(グルコン酸トリメトレキサート)、ニペント(NIPENT;登録商標)(ペントスタチン)、オンコナーゼ(登録商標)(リボヌクレアーゼ酵素)、オンコファージ(登録商標)(メラノーマワクチン処理)、ONCOVAX(登録商標)(IL−2ワクチン)、オラテシン(ORATHECIN;商標名)(ルビテカン)、オシデム(OSIDEM;登録商標)(抗体系細胞薬)、オバデクス(OVAREX;登録商標)MAb(マウスモノクローナル抗体)、パジタキセル(paditaxel)、パンジメクス(PANDIMEX;商標名)(20(S)プロトパナキサジオール(aPPD)および20(S)プロトパナキサトリオール(aPPT)を含む人参からのアグリコンサポニン類)、パニツムマブ、パンバック(PANVAC;登録商標)−VF(治験中の癌ワクチン)、ペガスパルガーゼ、PEGインターフェロンA、フェノキソジオール、プロカルバジン、レビマスタト、レモバブ(REMOVAB;登録商標)(カツマクソマブ)、レブリミド(登録商標)(レナリドマイド)、RSR13(エファプロキシラル)、ソマチュリン(登録商標)LA(ランレオチド)、ソリアタン(登録商標)(アシトレチン)、スタウロスポリン(ストレプトミセス星形胞子)、タラボスタット(PT100)、タルグレチン(登録商標)(ベキサロテン)、タクサオプレキシン(登録商標)(DHA−パクリタキセル)、テルシタ(TELCYTA;登録商標)(カンホスファミド、TLK286)、テミリフェン(temilifene)、テモダール(登録商標)(テモゾロマイド)、テスミリフェン、サリドマイド、テラトープ(登録商標)(STn−KLH)、チミタク(2−アミノ−3,4−ジヒドロ−6−メチル−4−オキソ−5−(4−ピリジルチオ)キナゾリン・2塩酸塩)、TNFERADE(商標名)(アデノベクター:腫瘍壊死因子−αの遺伝子を含むDNAキャリア)、トラクリア(登録商標)またはザベスカ(登録商標)(ボセンタン)、トレチノイン(Retin−A)、テトランドリン、トリセノックス(登録商標)(三酸化ヒ素)、ビルリジン(登録商標)、ウクライン(クサノオウ植物からのアルカロイドの誘導体)、ビタキシン(抗α,β3抗体)、クサイトリン(XCYTRIN;登録商標)(モテクサフィンガドリニウム)、キシンレイ(XINLAY;商標名)(アトラセンタン)、ジオタックス(商標名)(パクリタキセル・ポリグルメクス)、ヨンデリス(登録商標)(トラベクテジン)、ZD−6126、ザインカード(登録商標)(デクスラゾキサン)、ゾメタ(登録商標)(ゾレドロン(zolendronic)酸)、ゾルビシンなどの他の化学療法薬と併用することができる。
【0304】
データ
抗アポトーシスBcl−xLタンパク質への結合剤およびそれの阻害薬としての式(I)を有する化合物の有用性の確認を、時間分解蛍光共鳴エネルギー遷移(TR−FRET)アッセイを用いて実施した。Tb−抗−GST抗体は、Invitrogenから購入した(カタログ番号PV4216)。
【0305】
プローブ合成
別段の断りがない限り、いずれの試薬も販売者から入手したものをそのまま使用した。ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、ジクロロメタン(DCM)、N−メチルピロリドン(NMP)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)およびピペリジンなどのペプチド合成試薬は、Applied Biosystems, Inc.(ABI), Foster City, CAまたはAmerican Bioanalytical, Natick, MAから入手した。プレロードの9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)アミノ酸カートリッジ(Fmoc−Ala−OH、Fmoc−Cys(Trt)−OH、Fmoc−Asp(tBu)−OH、Fmoc−Glu(tBu)−OH、Fmoc−Phe−OH、Fmoc−Gly−OH、Fmoc−His(Trt)−OH、Fmoc−Ile−OH、Fmoc−Leu−OH、Fmoc−Lys(Boc)−OH、Fmoc−Met−OH、Fmoc−Asn(Trt)−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Gln(Trt)−OH、Fmoc−Arg(Pbf)−OH、Fmoc−Ser(tBu)−OH、Fmoc−Thr(tBu)−OH、Fmoc−Val−OH、Fmoc−Trp(Boc)−OH、Fmoc−Tyr(tBu)−OH)は、ABIまたはAnaspec, San Jose, CAから入手した。ペプチド合成樹脂(Fmoc−RinkアミドMBHA樹脂)およびFmoc−Lys(Mtt)−OHは、Novabiochem, San Diego, CAから入手した。単一異性体6−カルボキシフルオレセインスクシニミジルエステル(6−FAM−NHS)はAnaspecから入手した。トリフルオロ酢酸(TFA)は、Oakwood Products, West Columbia, SCから入手した。チオアニソール、フェノール、トリイソプロピルシラン(TIS)、3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジチオール(DODT)およびイソプロパノールは、Aldrich Chemical Co., Milwaukee, WIから入手した。マトリクス支援レーザー脱離イオン化質量分析(MALDI−MS)は、Applied BiosystemsのVoyager DE−PRO MSで記録した。エレクトロスプレー質量分析スペクトラム(ESI−MS)は、陽イオンモードおよび陰イオンモードの両方にてFinnigan SSQ7000(Finnigan Corp., San Jose, CA)で記録した。
【0306】
固相ペプチド合成(SPPS)の一般手順
250μmol規模のFASTMOC(商標名)カップリングサイクルを用いるABI433Aペプチド合成装置において最大250μmolプレロードワン(WANG)樹脂/容器でペプチドを合成した。1mmolのFmoc−Lys(Mtt)−OHをカートリッジに入れた、フルオロフォアの結合位置以外は1mmolの標準的なFmoc−アミノ酸を含むプレロードカートリッジを、導電率フィードバックモニタリングを行いながら用いた。標準的なカップリング条件下にカートリッジ中1mmolの酢酸を用いることで、N−末端アセチル化を行った。
【0307】
リジンからの4−メチルトリチル(Mtt)の脱離
合成装置からの樹脂をジクロロメタンで3回洗浄し、濡れた状態に維持した。95:4:1ジクロロメタン:トリイソプロピルシラン:トリフルオロ酢酸150mLを、30分間にわたり樹脂床に流した。混合物は深黄色に変化してから、色が薄くなって淡黄色となった。DMF100mLを15分間にわたって床に流した。次に、樹脂をDMFで3回洗浄し、濾過した。ニンヒドリン試験で1級アミンの強いシグナルが示された。
【0308】
6−カルボキシフルオレセイン−NHS(6−FAM−NHS)による樹脂標識
樹脂を1%DIEA/DMF中の2当量の6−FAM−NHSで処理し、環境温度で終夜にわたり撹拌または振盪した。完了した時点で、樹脂を排液し、DMFで3回、(1×ジクロロメタンおよび1×メタノール)で3回洗浄し、乾燥させて、橙赤色樹脂を得て、それはニンヒドリン試験で陰性であった。
【0309】
樹脂結合ペプチドの開裂および脱保護の一般手順
80%TFA、5%水、5%チオアニソール、5%フェノール、2.5%TISおよび2.5%EDT(1mL/0.1g樹脂)からなる開裂カクテル中、環境温度で3時間振盪することで、ペプチドを開裂させた。樹脂を濾過によって除去し、TFAで2回洗った。濾液からTFAを留去し、エーテル(10lL/0.1g樹脂)によって生成物を沈澱させ、遠心によって回収し、エーテルで2回洗浄し(10mL/0.1g樹脂)、乾燥させて粗ペプチドを得た。
【0310】
ペプチド精製の一般手順
孔径100ÅのDelta−Pak(商標名)C18 15μm粒子を充填し、下記に挙げた勾配法のうちの一つで溶離を行う2個の25×100mm部分を含む半径方向圧縮カラムでUnipoint(登録商標)分析ソフトウェア(Gilson, Inc., Middleton, WI)を動作させるGilson分取HPLCシステムで粗ペプチドを精製した。注入ごとに粗ペプチド溶液(90%DMSO/水中10mg/mL)1から2mLを精製した。各試行からの生成物を含むピークを蓄積し、凍結乾燥した。全ての分取試行は、緩衝液A:0.1%TFA−水および緩衝液B:アセトニトリルを溶離液として20mL/分で流した。
【0311】
分析HPLCの一般手順
孔径120ÅのODS−AQ5μm粒子を充填し、開始条件で7分間にわたって前平衡化した後に下記に挙げた勾配法の一つで溶離を行う4.6×250mmYMCカラムで、HPLC 3D CHEMSTATIONソフトウェアバージョンA.03.04(Hewlett−Packard. Palo Alto, CA)を動作させるダイオードアレイ検出器およびヒューレット・パッカード1046A蛍光検出器搭載のヒューレット・パッカード(Hewlett−Packard)1200シリーズシステムで、分析HPLCを行った。溶離液は、緩衝液A:0.1%TFA−水および緩衝液B:アセトニトリルであった。全ての勾配について流量は1mL/分であった。
【0312】
F−Bak:ペプチドプローブアセチル−GQVGRQLAIIGDK(6−FAM)INR−NH(配列番号1)
一般的ペプチド合成手順を用いてFmoc−RinkアミドMBHA樹脂を延長して、保護樹脂結合ペプチドを得た(1.020g)。Mtt基を脱離させ、6−FAM−NHSで標識し、開裂し、本明細書で前述の方法で脱保護して、粗生成物を橙赤色固体として得た(0.37g)。この生成物をRP−HPLCによって精製した。主ピークにわたる分画を分析RP−HPLCによって調べ、純粋な分画を単離および凍結乾燥したところ、その主ピークによって標題化合物(0.0802g)が黄色固体として得られた。MALDI−MS m/z=2137.1[(M+H)]。
【0313】
ペプチドプローブF−Bak:アセチル−GQVGRQLAIIGDK(6−FAM)INR−NH(配列番号1)の別途合成
1mmolのFmoc−Lys(4−メチルトリチル)がカートリッジに秤量して加えられている、フルオレセイン(6−FAM)標識樹脂以外はプレロード1mmolアミノ酸カートリッジを用いるFASTMOC(商標名)カップリングサイクルを行うApplied Biosystems433A自動ペプチド合成装置で、前記保護されたペプチドを0.25mmolのFmoc−RinkアミドMBHA樹脂(Novabiochem)上に集めた。1mmolの酢酸をカートリッジに入れ、上記の方法に従ってカップリングを行うことで、N−末端アセチル基を組み込んだ。樹脂に15分間にわたって95:4:1 DCM:TIS:TFA(体積比)溶液を流し、次にジメチルホルムアミドを流して反応停止することで、4−メチルトリチル基の選択的脱離を行った。単一の異性体6−カルボキシフルオレセイン−NHSを、1%DIEA/DMF中でリジン側鎖と反応させ、ニンヒドリン検査によって完了を確認した。80:5:5:5:2.5:2.5 TFA/水/フェノール/チオアニソール/トリイソプロピルシラン:3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジチオール(体積比)で処理することで脱保護した樹脂および側鎖からペプチドを開裂させ、ジエチルエーテルで沈澱させることで粗ペプチドを回収した。粗ペプチドを逆相高速液体クロマトグラフィーによって精製し、それの純度確認および同定を、分析逆相高速液体クロマトグラフィーおよびマトリクス支援レーザー脱離質量分析によって行った(m/z=2137.1((M+H)))。
【0314】
時間分解蛍光共鳴エネルギー遷移(TR−FRET)アッセイ
時間分解蛍光共鳴エネルギー遷移(TR−FRET)アッセイを用いた、Bcl−2ファミリータンパク質(Bcl−xL)結合部位についての本発明の化合物とF−Bakとの競合の測定
試験化合物を50μM(開始濃度の2倍;10%DMSO)から始めてDMSOで連続希釈し、10μLを384ウェルプレートに移した。次に、タンパク質/プローブ/抗体混合物10μLを、表1に挙げた最終濃度で各ウェルに加える。
【0315】
【表1】
【0316】
次に、サンプルを振盪機で1分間混和し、室温でさらに2時間インキュベートする。各アッセイにおいて、それぞれ陰性対照および陽性対照として、プレート、プローブ/抗体およびタンパク質/抗体/プローブ混合物を含めた。340/35nm励起フィルターおよび520/525(F−Bak)および495/510nm(Tb標識抗ヒスチジン抗体)発光フィルターを用いるENVISIONプレートリーダー(Perkin Elmer)で蛍光を測定した。解離定数(K)を、ワン(Wang)の式(Wang Z. X., An exact mathematical expression for describing competitive binding of two different ligands to a protein molecule. FEBS Lett.1995, 360:111−4)を用いて求めた。濃度を変えたヒト血清(HS)またはウシ胎仔血清(FBS)の存在下に、TR−FRETアッセイを行うことができる。表2に示した代表的な式(I)の化合物についてのTR−FRETアッセイ結果(K(単位:ナノモル)を、下記にて表2で示す。
【0317】
比較のため、TR−FRET結合アッセイを用いる他のBcl−2ファミリータンパク質結合部位(例えば、Bcl−2)についての式(I)の化合物の競合の測定を、TR−FRETアッセイでのGST−Bcl−xLを他のGST標識タンパク質、例えば社内で取得したGST−Bcl−2に代えることで行った。
【0318】
1実施形態において、式(I)の化合物は、Bcl−2などの他のBcl−2ファミリータンパク質により、Bcl−2ファミリータンパク質であるBcl−xLを選択的に阻害する。比較のため、TR−FRET結合アッセイを用いるBcl−2結合部位に関する特定の式(I)の化合物(すなわち、表3における実施例3、23、45、52および59)によるF−Bakとの競合の測定からのデータ(K:単位マイクロモル)は、それぞれ0.007、0.016、0.010、0.104および0.007である。
【0319】
FL5.12細胞アッセイ
各種細胞系およびマウス腫瘍モデルを用いて、細胞に基づく死滅アッセイで、式(I)の化合物の効力を求めることもできる。例えば、細胞生存性に対するそれらの活性を、一連の培養された腫瘍形成性および非腫瘍形成性細胞系、ならびに初代マウスもしくはヒト細胞群について評価することができる。一組の例示的な条件では、2mMグルタミン、1%100mMピルビン酸ナトリウム、2%1M HEPES、4μL/Lのβ−メルカプトエタノール、1%ペニシリン−ストレプトマイシン、10%FBSおよび10%WEHI−3B馴化培地を含むRPMI(IL−3の場合)中、標準的な条件下で、Bcl−xLでトランスフェクションされたマウスFL5.12細胞を培養した。化合物活性のアッセイにおいては、細胞を、2日間にわたって、FBSおよびWEHI−3B馴化培地が存在しない以外は増殖培地と同一であるIL−3欠乏の欠乏培地に切り換えた。次に、細胞を、3%FBSアッセイ培地(2mMグルタミン、1%100mMピルビン酸ナトリウム、2%1M HEPES、4μL/Lのβ−メルカプトエタノール、1%ペニシリン−ストレプトマイシン、3%FBSを含むRPMI)に切り換えた。化合物の連続希釈液を加え、細胞を24時間培養した。化合物の連続希釈液を加え、細胞を24時間培養した。CellTiter−Gloアッセイ(Promega Corp., Madison, WI)を用い、製造者説明書に従って、細胞生存性のアッセイを行った。個々の測定値は、2連の値の結果であった。個々の実施例についての細胞生存性アッセイ結果(EC50:単位:ナノモル)を、下記で表2に示す。
【0320】
【表2】
【0321】
Molt−4細胞アッセイ
Molt−4(ATCC、Manassas、VA)ヒト急性リンパ芽球性白血病細胞を、96ウェル組織培養プレートにおいて、細胞50000個/ウェルにて、合計体積100μLの10%ヒト血清(Invitrogen, Carlsbad, CA)を補充した組織培地中でプレーティングし、5μMから0.020μLの対象化合物の3倍連続希釈液で処理した。各濃度とも、少なくとも3回の分離した時間で2連で試験を行った。化合物処理から48時間後の生存細胞数を、CellTiter 96(登録商標)水系非放射性細胞増殖MTSアッセイを用い、製造者(Promega Corp., Madison, WI)の推奨事項に従って求めた。特定の式(I)の化合物(すなわち、表2における実施例1、3、10,18、23、28、45、52、59および72)についてのMolt−4細胞生存性結果(すなわちEC50;単位:マイクロモル)は、それぞれ0.201、0.006、0.487、0.024、0.016、0.526、0.004、0.029、0.024および0.035である。
【0322】
単一用量薬物動態
スプレーグ−ドーリーラット(Charles River)において、5mg/kg経口用量(n=3)(10%DMSO/PEG−400)を強制経口投与または5mg/kg静脈ボラス投与(n=3)(10%DMSO/PEG−400)によって投与した後、特定の化合物の単一用量薬物動態を評価した。アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸移動相(50:50、体積比)を流量0.7mL/分で用いる50mm×3mm Keystone Betasil CN 5μmカラムで、化合物および内部標準を互いに、そして一緒に抽出される汚染物から分離した。加熱ネブライザーインターフェースを有するSciex API3000生体分子質量分析装置で分析を行った。化合物および内部標準のピーク面積を、Sciex MacQuanソフトウェアを用いて求めた。添加血漿標準−濃度のピーク面積比(親/内部標準)の最小二乗線形回帰分析(非加重)によって、各サンプルの血漿薬剤濃度を計算した。血漿濃度データについて、WinNonlin.3を用いて多次指数関数曲線適合を行った。血漿濃度−時間プロファイルについての線形台形公式を用い、血漿濃度−時間曲線下の面積を計算した。
【0323】
薬理学において、生物学的利用能(BA)は、吸収の下位カテゴリーであり、薬剤の主要な薬物動態特性の一つである全身循環に到達する未変化の薬剤の投与用量の割合を説明するのに用いられる。定義により、医薬を静脈投与すると、それの生物学的利用能は100%である(Griffin, J. P. The Textbook of Pharmaceutical Medicine (6th Ed.). New Jersey: BMJ Books)。しかしながら、医薬を他の経路(例えば経口)を介して投与すると、それの生物学的利用能は一般に低下し(吸収および初回通過代謝が不完全であるため)、患者ごとに変わり得る。非静脈経路の投与の場合の用量を計算する時に生物学的利用能を考慮しなければならないことから、生物学的利用能は薬物動態において必須の手段である。医薬もしくは薬剤の生物学的利用能を計算する一つの方法は、経口投与後の血漿濃度を、静脈投与後の濃度によって割るというものである。本発明の代表的化合物についてのスプレーグ−ドーリーラットでの経口生物学的利用能(%Fによって表されるもの)が、下記で表3に示されている。
【0324】
薬剤開発の設定では、リピンスキーの「ルール・オブ・ファイブ」により、次の測定基準:i)5個を超える水素結合供与体が存在する、ii)分子量が500を超える、iii)10個を超える水素結合受容体(窒素および酸素原子の合計として表される)がある、またはiv)LogP計算値(cLogP)が5より大きい(Lipinski et al. Adv. Drug Del. Rev. 2001, 3−26)のうちの2以上が満足される場合に、薬剤について低い経口吸収または低い透過である可能性が高いことを予見するということが一般に認められている。実際、高い分子量(>500)および高いcLogP(>5)の組み合わせが、低い吸収もしくは透過の最も良い予測因子である。本発明の化合物は通常、分子量(>500)およびcLogP(>5)に関して推奨の範囲を超えている。従って、表3に示されているように、式(I)の化合物が、ラットにおいて許容できる経口生物学的利用能(%F>10と定義、Martin J. Med. Chem. 2005, 48, 3164参照)を有することは注目すべきものである。
【0325】
【表3】
【0326】
表2中のデータおよびMolt−4データに引用のデータは、細胞の関連で抗アポトーシスBcl−xLタンパク質を機能的に阻害する上での本発明の化合物の有用性を示している。Bcl−xLを過剰発現するFL5.12細胞またはMolt−4細胞などのBcl−xL依存性のヒト腫瘍細胞系を殺す化合物の能力は、化合物が抗アポトーシスBcl−xLタンパク質機能を阻害する能力の直接の尺度である。本発明の化合物は、低EC50値によって示されるように、Bcl−xLを過剰発現するFL5.12細胞またはMolt−4細胞などのBcl−xL依存性のヒト腫瘍細胞系を殺す上で非常に有効である。さらに、表3に示したように、本発明の化合物は、前臨床齧歯類試験で良好な経口生物学的利用能を有することから、臨床的状況での経口投与療法として用いることが可能である。
【0327】
Bcl−xLタンパク質の過剰発現は、各種の癌および免疫系の障害における化学療法に対する抵抗性、臨床転帰、疾患の進行、全体的な予後またはこれらの組み合わせと相関する。癌には、聴神経腫、急性白血病、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病(単球性、骨髄芽球性、腺癌性、血管肉腫性、星状細胞腫性、骨髄単球性および前骨髄球性)、急性T細胞白血病、基底細胞癌、胆管癌、膀胱癌、脳腫瘍、乳癌(エストロゲン受容体陽性乳癌を含む)、気管支癌、バーキットリンパ腫、子宮頸癌、軟骨肉腫、脊索腫、絨毛癌、慢性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性(顆粒球性)白血病、慢性骨髄性白血病、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、嚢胞腺癌、異常増殖変化(異形成および化生)、胎生期癌、子宮内膜癌、内皮肉腫、上衣細胞腫、上皮癌、赤白血病、食道癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、本態性血小板血症、ユーイング腫瘍、線維肉腫、胃癌、胚細胞睾丸癌、妊娠性絨毛性疾患、膠芽細胞腫、頭部癌および頸部癌、重鎖病、血管芽細胞腫、肝臓癌、肝細胞癌、ホルモン非感受性前立腺癌、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、肺癌(小細胞肺癌および非小細胞肺癌を含む)、リンパ管内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ芽球性白血病、リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫などのリンパ腫)、膀胱、乳房、結腸、肺、卵巣、膵臓、前立腺、皮膚および子宮の悪性腫瘍および過剰増殖障害、T細胞またはB細胞起源のリンパ性悪性腫瘍、白血病、髄様癌、髄芽細胞腫、メラノーマ、髄膜腫、中皮腫、多発性骨髄腫、骨髄性白血病、骨髄腫、粘液肉腫、神経芽細胞腫、乏突起膠腫、口腔癌、骨原性肉腫、卵巣癌、膵臓癌、乳頭腺癌、乳頭癌、末梢T細胞リンパ腫、松果体腫、真性赤血球増加症、前立腺癌(ホルモン非感受性(不応性)前立腺癌など)、直腸癌、腎臓細胞癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、肉腫、脂腺癌、精上皮腫、皮膚癌、小細胞性肺癌、固形腫瘍(癌および肉腫)、胃癌、扁平上皮細胞癌、滑液腫瘍、汗腺癌、睾丸癌(胚細胞睾丸癌を含む)、甲状腺癌、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、睾丸腫瘍、子宮癌、ウィルムス腫瘍などの各種形態の血液腫瘍型および固形腫瘍型などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0328】
式(I)を有する化合物が、胎児性横紋筋肉腫、小児急性リンパ芽球性白血病、小児急性骨髄性白血病、小児胞巣状横紋筋肉腫、小児未分化上衣腫、小児未分化大細胞リンパ腫、小児未分化髄芽細胞腫、中枢神経系の小児非定型奇形腫/横紋筋様腫瘍、小児混合性(biphenotypic)急性白血病、小児バーキットリンパ腫、未分化神経外胚葉性腫瘍などのユーイング類の腫瘍の小児癌、小児びまん性未分化ウィルムス腫瘍、小児組織像良好ウィルムス腫瘍、小児膠芽細胞腫、小児髄芽細胞腫、小児神経芽細胞腫、小児神経芽細胞腫由来骨髄球腫症、小児前B細胞癌(白血病など)、小児骨肉腫(psteosarcoma)、小児腎臓桿状腫瘍、小児横紋筋肉腫ならびにリンパ腫および皮膚癌などの小児T細胞癌などの小児の癌または腫瘍由来のBcl−xLタンパク質を発現する細胞の増殖を阻害する可能性があることも予想される。
【0329】
自己免疫障害には、後天性免疫不全症候群(AIDS)、自己免疫性リンパ球増殖性症候群、溶血性貧血、炎症疾患および血小板減少症、臓器移植に関連する急性もしくは慢性免疫疾患、アジソン病、アレルギー疾患、脱毛症、円形脱毛症、アテローム性疾患/アテローム性動脈硬化、アテローム性動脈硬化、関節炎(骨関節炎、若年性慢性関節炎、敗血症性関節炎、ライム関節炎、乾癬性関節炎および反応性関節炎など)、自己免疫性水疱性疾患、無βリポタンパク質血症、後天性免疫不全関連疾患、臓器移植に関連する急性免疫疾患、後天性先端チアノーゼ、急性および慢性の寄生虫もしくは感染プロセス、急性膵炎、急性腎不全、急性リウマチ熱、急性横断性脊髄炎、腺癌、心房(aerial)異所性拍動、成人(急性)呼吸窮迫症候群、AIDS認知症、アルコール性肝硬変、アルコール誘導肝臓障害、アルコール性肝炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性接触皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギーおよび喘息、同種移植の拒絶反応、α−1−抗トリプシン欠乏症、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、貧血、狭心症、強直性脊椎炎関連肺疾患、前角細胞変性、抗体介在細胞傷害性、抗リン脂質症候群、抗受容体過敏反応、大動脈瘤および末梢動脈瘤、大動脈解離、動脈性高血圧、動脈硬化症、動静脈瘻、関節症、無力症、喘息、運動失調、アトピー性アレルギー、心房細動(持続性または発作性)、心房粗動、房室ブロック、萎縮性自己免疫性甲状腺機能低下症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫肝炎、1型自己免疫肝炎(古典的自己免疫またはルポイド肝炎)、自己免疫介在低血糖症、自己免疫性好中球減少症、自己免疫性血小板減少症、自己免疫性甲状腺疾患、B細胞リンパ腫、骨移植片拒絶、骨髄移植(BMT)拒絶反応、閉塞性細気管支炎、脚ブロック、火傷、悪液質、心不整脈、心臓気絶症候群(cardiac stun syndrome)、心臓腫瘍、心筋症、人工心肺炎症応答、軟骨移植拒絶反応、小脳皮質変性症、小脳疾患、無秩序性(chaotic)または多源性心房頻拍、化学療法関連障害、クラミジア、胆汁鬱帯(choleosatatis)、慢性アルコール依存症、慢性活動性肝炎、慢性疲労症候群、臓器移植関連の慢性免疫疾患、慢性好酸球性肺炎、慢性炎症病、慢性粘膜皮膚カンジダ症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性サリチル酸中毒、分類不能原発性免疫不全症(分類不能原発性低ガンマグロブリン血症)、結膜炎、結合組織病関連間質性肺炎、接触性皮膚炎、クームズ陽性溶血性貧血、肺性心、クロイツフェルトヤコブ病、特発性自己免疫性肝炎、特発性線維化性肺胞炎、培養陰性敗血症、嚢胞性線維症、サイトカイン療法関連障害、クローン病、拳闘家認知症、脱髄疾患、デング出血熱、皮膚炎、強皮症、皮膚科状態、皮膚筋炎/多発性筋炎関連肺疾患、糖尿病、糖尿病性動脈硬化性疾患、真性糖尿病、びまん性レヴィー小体病、拡張型心筋症、拡張型鬱血性心筋症、円板状エリテマトーデス、基底核の障害、播種性血管内血液凝固、中年でのダウン症候群、薬物誘発性間質性肺疾患、薬物誘発性肝炎、CNSドーパミン、受容体を遮断する薬剤によって誘発される薬物誘発性運動障害、薬物過敏、湿疹、脳脊髄炎、心内膜炎、内分泌疾患、腸炎性関節炎、喉頭蓋炎、エプスタイン・バー・ウィルス感染、肢端紅痛症、錐体外路疾患および小脳疾患、家族性血球貪食性リンパ組織球症、致死的胸腺移植片拒絶、フリードライヒ失調症、末梢動脈機能障害、女性不妊症、線維症、線維性肺疾患、真菌性敗血症、ガス壊疸、胃潰瘍、巨細胞性動脈炎、糸球体腎炎、糸球体腎炎(glomerulonephritides)、グッドパスチャー症候群、甲状腺腫性(goitrous)自己免疫性甲状腺機能低下症(橋本病)、痛風性関節炎、あらゆる臓器もしくは組織の移植片拒絶、移植片対宿主病、グラム陰性菌敗血症、グラム陽性菌敗血症、細胞内生物による肉芽腫、B群連鎖球菌(GBS)感染症、グレーブス病、ヘモジデリン沈着症関連肺疾患、有毛細胞白血病、有毛細胞白血病、ハラーフォルデン・シュパッツ病、橋本甲状腺炎、花粉症、心移植拒絶反応、血色素症、造血器悪性腫瘍(白血病およびリンパ腫)、溶血性貧血、溶血性尿毒症症候群/血液溶解性血小板減少性紫斑病、出血、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、HIV感染/HIV神経障害、ホジキン病、副甲状腺機能低下症、ハンチントン舞踏病、多動性運動障害、超過敏反応、過敏性肺炎、甲状腺機能亢進症、運動低下性運動障害、視床下部・下垂体・副腎系軸評価、特発性アジソン病、特発性白血球減少症、特発性肺線維症、特発性血小板減少症、特異耐湿性肝臓疾患、乳児脊髄性筋萎縮症、感染症、大動脈の炎症、炎症性大腸炎、インシュリン依存性糖尿病、間質性肺炎、虹彩毛様体炎/ブドウ膜炎/視神経炎、虚血再潅流傷害、虚血性脳卒中、若年性悪性貧血、若年性関節リウマチ、若年性脊髄性筋萎縮症、カポジ肉腫、川崎病、腎移植拒絶反応、レジオネラ病、レーシュマニア症、ハンセン病、皮質脊髄系の病変、リニアIgA病、脂質血症、肝移植拒絶反応、ライム病、リンパ浮腫、リンパ性浸潤性肺疾患、マラリア、特発性男性不妊またはNOS、悪性組織球増殖症、悪性黒色腫、髄膜炎、髄膜炎菌血症、腎臓の顕微鏡的血管炎、片頭痛、ミトコンドリア多系統疾患、混合結合組織病、混合結合組織病関連肺疾患、単クローン性免疫グロブリン血症、多発性骨髄腫、多系統変性症(Mencel Dejerine−Thomas Shi−DragerおよびMachado−Joseph)、筋痛性脳炎/ロイヤルフリー病、重症筋無力症、腎臓の顕微鏡的血管炎、マイコバクテリウム・アビウム・イントラセルラーレ、ヒト型結核菌、骨髄異形成症候群、心筋梗塞、心筋性虚血性疾患、上咽頭癌、新生児慢性肺疾患、腎炎、ネフローゼ、ネフローゼ症候群、神経変性疾患、神経原性I筋萎縮症、好中球減少症、非アルコール性脂肪性肝炎、腹大動脈およびそれの分枝の閉塞、閉塞性動脈障害、臓器移植拒絶反応、睾丸炎/副睾丸炎、睾丸炎/精管復元術、臓器肥大症、骨関節症、骨粗鬆症、卵巣障害、膵臓移植拒絶反応、寄生虫症、副甲状腺移植拒絶反応、パーキンソン病、骨盤感染症、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、類天疱瘡、通年性鼻炎、心膜疾患、末梢性動脈硬化性疾患、末梢血管障害、腹膜炎、悪性貧血、水晶体起因性ブドウ膜炎、カリニ肺炎、肺炎、POEMS症候群(多発神経障害、臓器肥大症、内分泌疾患、単クローン性免疫グロブリン血症および皮膚変化症候群)、体外循環後症候群、ポストポンプ症候群、心筋梗塞後開心術症候群、感染後間質性肺炎、早期閉経、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性肝炎、原発性粘液水腫、原発性肺性高血圧、原発性硬化性胆管炎、原発性血管炎、進行性核上性麻痺、乾癬、I型乾癬、II型乾癬、乾癬性関節症、結合組織病に続発する肺性高血圧、結節性多発性動脈炎の肺症状、炎症後間質性肺疾患、放射線線維症、放射線療法、レイノー現象および疾患、レイノー病、レフサム病、規則的狭QRS頻脈(regular narrow QRS tachycardia)、ライター病、腎疾患NOS、腎血管性高血圧、再潅流傷害、拘束型心筋症、関節リウマチ関連間質性肺疾患、リウマチ様脊椎炎、サルコイドーシス、シュミット症候群、強皮症、老年性皮膚萎縮症、レビ小体型の老年性認知症、敗血症症候群、敗血症ショック、血清反応陰性関節症、ショック、鎌状赤血球貧血、シェーグレン病関連肺疾患、シェーグレン症候群、皮膚同種移植片拒絶反応、皮膚変化症候群、小腸移植拒絶反応、精子自己免疫、多発性硬化症(全てのサブタイプ)、脊髄性運動失調症、脊髄小脳変性症、脊椎関節症、散発性多内分泌腺機能低下I型散発性、多内分泌腺機能低下II型、スティル病、連鎖球菌筋炎(streptococcal myositis)、脳卒中、小脳の構造的病変、亜急性硬化性全脳炎、交感性眼炎、失神、心血管系の梅毒、全身性アナフィラキシー、全身性炎症反応症候群、全身性発症若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性エリテマトーデス関連肺疾患、全身性硬化症、全身性硬化症関連間質性肺疾患、T細胞またはFAB ALL、高安病/動脈炎、末梢血管拡張、Th2型およびTh1型介在疾患、閉塞性血栓血管炎、血小板減少症、甲状腺炎、毒性、毒素性ショック症候群、移植、外傷/出血、2型自己免疫性肝炎(抗LKM抗体肝炎)、黒色表皮症を伴うB型インシュリン抵抗性、III型超過敏反応、IV型超過敏反応、潰瘍性大腸炎性関節症、潰瘍性大腸炎、不安定狭心症、尿毒症、尿性敗血症、蕁麻疹、ブドウ膜炎、心臓弁膜症、静脈瘤、血管炎、血管炎性びまん性肺疾患、静脈疾患、静脈血栓症、心室細動、白斑急性肝疾患、ウィルス感染および真菌感染、ウィルス(vital)脳炎/無菌性髄膜炎、ウィルス(vital)関連血球貪食症候群、ヴェグナー肉芽腫症、ウェルニッケ・コルサコフ症候群、ウィルソン病、あらゆる臓器もしくは組織の異種移植拒絶反応、エルシニアおよびサルモネラ関連関節症などがある。
【0330】
図式および実験
下記の略称は、ここに示した意味を有する。ADDPは1,1′−(アゾジカルボニル)ジピペリジンを意味し;AD−mix−βは(DHQD)PHAL、KFe(CN)、KCOおよびKSOの混合物を意味し;9−BBNは9−ボラビシクロ(3.3.1)ノナンを意味し;Bocはtert−ブトキシカルボニルを意味し;(DHQD)PHALはヒドロキニジン1,4−フタラジンジイルジエチルエーテルを意味し;DBUは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンを意味し;DIBALは水素化アルミニウムジイソブチルを意味し;DIEAはジイソプロピルエチルアミンを意味し;DMAPはN,N−ジメチルアミノピリジンを意味し;DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを意味し;dmpeは1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタンを意味し;DMSOはジメチルスルホキシドを意味し;dppbは1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)−ブタンを意味し;dppeは1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンを意味し;dppfは1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンを意味し;dppmは1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)メタンを意味し;EDAC−HClは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を意味し;Fmocはフルオレニルメトキシカルボニルを意味し;HATUはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N′N′N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを意味し;HMPAはヘキサメチルホスホルアミドを意味し;IPAはイソプロピルアルコールを意味し;MP−BHはマクロ多孔性トリエチルアンモニウムメチルポリスチレンシアノボロハイドレートを意味し;TEAはトリエチルアミンを意味し;TFAはトリフルオロ酢酸を意味し;THFはテトラヒドロフランを意味し;NCSはN−クロロコハク酸イミドを意味し;NMMはN−メチルモルホリンを意味し;NMPはN−メチルピロリジンを意味し;PPhはトリフェニルホスフィンを意味する。
【0331】
下記の図式は、本発明の手順および概念的側面についての最も有用かつ容易に理解される説明であると考えられるものを提供すべく提示されたものである。本発明の化合物は、合成化学的プロセスによって製造することができ、それの例が本明細書において示されている。これらのプロセスにおける段階の順序が可変であること、そして試薬、溶媒および反応条件を具体的に言及されたものから代えたものとすることが可能であること、そして弱い部分の保護および脱保護を必要に応じて行うことが可能であることは理解すべき点である。
【0332】
図式
【0333】
【化58】
【0334】
図式1に示したように、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩など(これに限定されるものではない)のカルボキシル活性化剤および4−ジメチルアミノピリジンなど(これに限定されるものではない)の触媒の存在下に、式(1)の化合物(R、R、nおよびmは本明細書に記載の通りである。)を、式(2)の化合物(Xは本明細書に記載の通りである。)と反応させて、式(3)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、ジクロロメタンなど(これに限定されるものではない)の溶媒中室温で行う。式(4)の化合物は、4−ジオキサンなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、塩酸など(これに限定されるものではない)の酸と式(3)の化合物を反応させることで製造することができる。式(4)の化合物を、炭酸セシウムなど(これに限定されるものではない)の塩基の存在下に式(5)の化合物(Z、Rおよびpは本明細書に記載の通りであり、Xはクロロまたはフルオロである。)と反応させて、式(6)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、N,N−ジメチルアセトアミドなど(これに限定されるものではない)の溶媒中高温で行う。式(7)の化合物は、トリエチルアミンなど(これに限定されるものではない)の塩基および[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタンなど(これに限定されるものではない)の触媒の存在下にテトラヒドロフラン中にて式(6)の化合物を4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランと反応させることで製造することができる。その反応は代表的には、高温で、アセトニトリルなど(これに限定されるものではない)の溶媒を加えて行う。さらに、その反応は、マイクロ波リアクター中で行うことができる。
【0335】
【化59】
【0336】
図式1に記載の方法による製造後、当業者には公知で、文献で容易に利用可能であるスズキ、スティルまたはネギシカップリング条件下に、式(6)の化合物を、式(8)のボロン酸(またはボロン酸等価体)または式(8a)の有機スズもしくは有機亜鉛化合物(Y、LおよびYは本明細書に記載の通りであり、Mはトリブチルスズまたは亜鉛ハライドである。)と反応させて、式(I)の化合物を得ることができる。あるいは、当業者には公知で、文献で容易に利用可能であるスズキカップリング条件下に、図式1に記載の方法に従って式(6)の化合物から製造することができる式(7)の化合物を、式(9)の化合物(Xはトリフレートまたはハライドであり、Y、LおよびYは本明細書に記載の通りである。)とを反応させることが、式(I)の化合物を得ることができる。
【0337】
【化60】
【0338】
図式3に示したように、式(10)のピラゾール(Rx1は、水素であるか、本明細書に記載のようなY上の置換基である。)を、式(11)のアルコール(LおよびYは本明細書に記載の通りである。)およびシアノメチレントリブチルホスホランと反応させて、式(12)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、トルエンなど(これに限定されるものではない)の溶媒中環境温度で行う。式(14)の化合物は、n−ブチルリチウム/ヘキサンで処理した式(12)の化合物の冷溶液に式(13)の化合物(Rx2はY上の置換基について本明細書に記載の適切な置換基であり、Xはハライドである。)を加えることで製造することができる。その反応は代表的には、テトラヒドロフランなど(これに限定されるものではない)の溶媒中で行う。式(14)の化合物を、N−ブロモコハク酸イミドまたはN−ヨードコハク酸イミドで処理して、式(15)の化合物(Xはブロモまたはヨードである。)を得ることができる。その反応は代表的には、N,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で行う。当業者には公知で、文献で容易に利用可能であるスズキカップリング条件下に、式(15)の化合物を式(7)の化合物と反応させて、式(I)の化合物の代表的なものである式(17)の化合物を得ることができる。あるいは、式(15)の化合物をn−ブチルリチウム/ヘキサンの存在下にホウ酸トリイソプロピルと反応させ、次にピナコールと反応させて、式(18)の化合物を得ることができる。添加は代表的には、テトラヒドロフラン、トルエンまたはそれらの混合物など(これらに限定されるものではない)の溶媒中、低温で行う。あるいは、ビス(アセトニトリル)パラジウムジクロライドおよびSPhosなど(これらに限定されるものではない)のパラジウム触媒系の存在下に、1,4−ジオキサンなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、式(15)の化合物を4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランで処理して、式18の化合物を得ることができる。その反応は代表的には高温で行う。当業者には公知で、文献で容易に利用可能であるスズキカップリング条件下に、式(18)の化合物を式(6)の化合物と反応させて、式(I)の化合物の代表的なものである式(17)の化合物を得ることができる。
【0339】
【化61】
【0340】
式(21)のピロール(Rx1、Rx2およびRx3は水素であるか、Y上の置換基について本明細書に記載の通りである。)を式(11)のアルコール(YおよびLは本明細書に記載の通りである。)およびシアノメチレントリブチルホスホランと反応させて、式(22)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、トルエンなど(これに限定されるものではない)の溶媒中環境温度で行う。式(22)の化合物をN−ブロモコハク酸イミドで処理して式(23)の化合物を得ることができる。その反応は代表的にはN,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で行う。式(23)の化合物をと反応させて、n−ブチルリチウム/ヘキサンの存在下にホウ酸トリイソプロピルと反応させ、次にピナコールと反応させることで、式(24)の化合物を得ることができる。その添加は代表的には、テトラヒドロフラン、トルエンまたはそれらの混合物など(これらに限定されるものではない)の溶媒中、低温で行う。あるいは、ビス(アセトニトリル)パラジウムジクロライドおよびSPhosなど(これらに限定されるものではない)のパラジウム触媒系の存在下に、1,4−ジオキサンなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、式(23)の化合物を、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランで処理して、式(24)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には高温で行う。当業者には公知で、文献で容易に利用可能であるスズキカップリング条件下に、式(24)の化合物を式(6)の化合物と反応させて、式(I)の化合物の代表的なものである式(25)の化合物を得ることができる。あるいは、当業者には公知で、文献で容易に利用可能であるスズキカップリング条件下に、式(23)の化合物を式(7)の化合物と反応させて、式(I)の化合物の代表的なものである式(25)の化合物を得ることができる。
【0341】
【化62】
【0342】
式(22A)の化合物(ZはO、置換されたまたは置換されていないNまたは置換されたまたは置換されていないCであり;Rx1は水素またはは、Y上の置換基について本明細書に記載の通りであり;Rx4はアルキルであり;nは0、1もしくは2である。)を、冷却したリチウムジイソプロピルアミドの溶液に加え、次に式(23A)の化合物(Rx2は、Y上の置換基について本明細書に記載の適切な置換基であり、Xはハライドである。)を加えることで、式(23B)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、テトラヒドロフランなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、低温で行ってから、昇温させて環境温度とする。式(23B)の化合物をLiAlHと反応させて、式(24B)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、ジエチルエーテルなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、高温で行う。式(25A)の化合物は、式(24B)の化合物を式(24A)の化合物(Yは本明細書に記載の通りである。)およびシアノメチレントリブチルホスホランと反応させることで製造することができる。その反応は代表的には、トルエンなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、環境温度で行う。式(25A)の化合物を、図式3における式(12)の化合物および図式4における式(22)の化合物と同様に処理して、式(I)の化合物を得ることができる。
【0343】
【化63】
【0344】
図式6に示したように、式(27)の化合物(Rx1は水素または本明細書に記載のY上の置換基である。)は、カリウムtert−ブトキシドの存在下に式(26)の化合物をヨウ化トリメチルスルホニウムと反応させることで製造することができる。その反応は代表的には、ジメチルスルホキシドなど(これに限定されるものではない)の脱水溶媒中、環境温度で行う。式(27)の化合物を式(24A)の化合物および炭酸セシウムなど(これに限定されるものではない)の塩基の混合物に加えて、式(28)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、N,N−ジメチルホルムアミドなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、高温で行い、マイクロ波リアクター中で行っても良い。式(28)の化合物を水素化ナトリウムで処理し、次に式(13)の化合物を加えることで、式(29)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、テトラヒドロフランなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、環境温度で行い、ヘキサメチルホスホルアミドの使用が関与しても良い。式(29)の化合物を、図式3における式(12)の化合物および図式4における式(22)の化合物と同様に処理して、式(I)の化合物を得ることができる。
【0345】
【化64】
【0346】
当業者には公知で、文献で容易に利用可能であるスズキまたはスティルカップリング条件下に、式(33)の化合物(MはYに結合したボロン酸、ボロネートまたはトリブチルスズであり、Y、LおよびYは本明細書に記載の通りであり、Xはクロロまたはフルオロである。)を式(32)の化合物(Z、Rおよびpは本明細書に記載の通りである。)と反応させて、式(34)の化合物を得ることができる。炭酸セシウムなど(これに限定されるものではない)の塩基の存在下に、式(34)の化合物を式(4)の化合物と反応させて、式(I)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、N,N−ジメチルアセトアミドなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、高温で行う。
【0347】
【化65】
【0348】
式(36)のトリアゾールは、当業者には公知で、文献で容易に利用可能である条件下に、式(35)のアジド(LおよびYは本明細書に記載の通りである。)を式(36A)の化合物(Rx2はアルキルである。)と反応させることで製造することができる。当業者には公知で、文献で容易に利用可能であるスティルカップリング条件下に、式(37)の化合物(Zは本明細書に記載の通りである。)を、式(36)の化合物と反応させて、式(38)の化合物を得ることができる。炭酸セシウムなど(これに限定されるものではない)の塩基の存在下に、式(4)の化合物(R、R、X、mおよびnは本明細書に記載の通りである。)を式(38)の化合物と反応させて、式(I)の化合物の代表的なものである式(39)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、N,N−ジメチルアセトアミドなど(これに限定されるものではない)の溶媒中、高温で行う。
【0349】
【化66】
【0350】
図式9に示したように、1−ブロモ−3−(ブロモメチル)−アダマンタンを、水素化ナトリウムの存在下に、式(30)の化合物(Yは本明細書に記載の通りである。)と反応させて、式(31)の化合物を得ることができる。その添加は代表的には、N,N−ジメチルホルムアミドなど(これに限定されるものではない)の溶媒中低温で行ってから、昇温させて高温とする。適宜に硫酸銀の存在下に、式(31)の化合物を式(32)の化合物(Rは本明細書に記載の通りであり、ZはO、NHまたはNRである。)と反応させて、式(9)の化合物の代表的なものである式(33)の化合物を得ることができる。その反応は代表的には、高温で行い、追加の溶媒が関与しても良い。さらに、その反応はマイクロ波リアクター中で行っても良い。式(33)の化合物を、図式3における式(12)の化合物および図式4における式(22)の化合物と同様に処理して、式(I)の化合物を得ることができる。
【0351】
下記の実施例は、本発明の手順および概念的側面についての最も有用かつ容易に理解される説明であると考えられるものを提供すべく提示されたものである。例示された化合物は、ACD/ChemSketchバージョン5.06(2001年6月5日、Advanced Chemistry Development Inc., Toronto, Ontario)、ACD/ChemSketchバージョン12.01(2009年5月13日)、Advanced Chemistry Development Inc., Toronto, Ontario)またはChemDraw(登録商標)バージョン9.0.5(CambrdigeSoft, Cambridge, MA)を用いて命名した。中間体は、ChemDraw(登録商標)バージョン9.0.5(CambrdigeSoft, Cambridge, MA)を用いて命名した。
【実施例】
【0352】
[実施例1]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
【0353】
[実施例1A]
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール
1−(ブロモメチル)アダマンタン(0.458g)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.377g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中混合物を冷却して0℃とした。この溶液に、60%水素化ナトリウム(0.096g)を加えた。溶液を70℃で終夜加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水層を追加の酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、25%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0354】
[実施例1B]
8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸(6.8g)およびベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(5.52g)のジクロロメタン(80mL)中溶液に、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−カルボジイミド塩酸塩(9.4g)および4−ジメチルアミノピリジン(6g)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(400mL)で希釈し、5%HCl水溶液、水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0355】
[実施例1C]
N−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド2塩酸塩
実施例1B(8.5g)のジクロロメタン(80mL)中溶液に、2N HCl/エーテル(80mL)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0356】
[実施例1D]
tert−ブチル3−ブロモ−6−クロロピナコラート
トシルクロライド(7.7g)を2−クロロ−5−ブロモピコリン酸(4g)およびピリジン(9.2mL)のt−ブタノール(33mL)中溶液に0℃で加えた。反応液を室温で12時間撹拌した。NaHCO(水溶液、飽和)を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。濾過および有機溶媒の留去によって、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
【0357】
[実施例1E]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−ブロモピナコラート
実施例1D(0.736g)、実施例1C(1.62g)およびCsCO(4.1g)を脱水N,N−ジメチルアセトアミド12mL中、120℃で12時間撹拌した。冷却した反応混合物を酢酸エチルおよび10%クエン酸で希釈した。有機相をクエン酸で3回、水で1回およびブライン洗浄し、NaSOで脱水した。濾過および濃縮によって粗取得物を得て、それについて、0%から40%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0358】
[実施例1F]
3−{1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}−6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
マイクロ波加熱条件下に(Biotage Initiator)、実施例1E(0.100g)、実施例1A(0.059g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.022g)およびCsF(0.090g)の1,2−ジメトキシエタン(2mL)およびメタノール(1mL)中混合物を120℃で30分間加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水層を追加の酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、25%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0359】
[実施例1G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
トリフルオロ酢ジクロロメタン(3mL)中の実施例1F(90mg)を酸(3mL)で処理し、反応液を室温で24時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去した。残留物を、20%から80%アセトニトリル/水(0.1体積%トリフルオロ酢酸含有)で溶離を行うGilsonシステムを用いる分取HPLCによって精製した。所望の分画を合わせ、凍結乾燥して、標題化合物を得た。H NMR(500MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(d、1H)、7.80(d、1H)、7.82(d、1H)、7.67(s、1H)、7.61(d、1H)、7.43(s、1H)、7.46−7.50(m、1H)、7.42−7.44(m、1H)、7.34−7.38(m、2H)、6.94(d、1H)、4.94(s、2H)、3.85−3.88(m、2H)、3.77(s、2H)、3.00(t、2H)、1.92(m、3H)、1.52−1.65(m、6H)、1.45−1.46(m、6H)。
【0360】
[実施例2]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[3,5−ジメチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0361】
[実施例2A]
3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール
1−アダマンタンメタノール(0.090g)、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.160g)およびシアノメチレントリブチルホスホラン(0.215g)の溶液をトルエン(2mL)に加え、一緒に室温で撹拌した。終夜撹拌後、反応液をシリカゲル上に直接乗せ、2%から20%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を用いて溶離を行って、標題化合物を得た。
【0362】
[実施例2B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[3,5−ジメチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例1E(0.150g)、実施例2A(0.121g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(14mg)および炭酸セシウム(0.260g)を一緒に、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)、ジオキサン(0.7mL)および水(0.4mL)中で撹拌し、反応液を窒素で脱気し、100℃で1時間加熱した。反応液を酢酸エチル(25mL)で希釈し、水(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。2%から50%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0363】
[実施例2C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[3,5−ジメチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
ジクロロメタン(1mL)中の実施例2B(0.070g)に、TFA(1mL)を加え、反応液を終夜撹拌した。反応液を濃縮し、ジクロロメタンに溶かし、シリカゲルに乗せ、0.5%から5%メタノール/ジクロロメタンの勾配を用いて溶離して、標題化合物を得た。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δ13.04(s、1H)、12.84(s、1H)、8.04(dd、1H)、7.79(d、1H)、7.71(d、1H)、7.62(t、2H)、7.54−7.32(m、5H)、7.22−7.14(m、2H)、7.11−7.01(m、2H)、6.93(d、1H)、4.94(s、2H)、4.30(t、2H)、3.86(t、2H)、3.08(t、2H)、3.00(t、2H)。
【0364】
[実施例3]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0365】
[実施例3A]
1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えてピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0366】
[実施例3B]
1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3A(869mg)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液を冷却して−45℃とした。n−ブチルリチウム(2.3Mのヘキサン中溶液、2.10mL)を5分間かけて滴下した。反応液を1.5時間撹拌し、その間、昇温して−20℃となった。ヨードメタン(0.305mL)を3分間かけて滴下した。反応液を−20℃から−15℃で30分間撹拌した。水(25mL)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(25mLで3回)。抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0367】
[実施例3C]
1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−4−ブロモ−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3B(865mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(7mL)に溶かし、N−ブロモコハク酸イミド(334mg)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌した。水(25mL)を加え、生成物を濾過によって得た。
【0368】
[実施例3D]
1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
実施例3C(250mg)をフラスコに入れ、Nで脱気した。テトラヒドロフラン(2.5mL)およびトルエン(2.500mL)を加え、溶液を冷却して−78℃とした、ホウ酸トリイソプロピル(0.243mL)を加え、次にn−ブチルリチウム(2.3Mヘキサン中溶液、0.6mL)を5分間かけて滴下した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、ピナコール(143mg)のテトラヒドロフラン(1mL)中溶液を脱気したものを2分間かけて加えた。−78℃で10分間撹拌後、反応液を昇温させて室温とし、45分間撹拌した。水(0.073mL)を加え、混合物を2時間撹拌した。粗反応混合物を濃縮して乾固させて、標題化合物を得た。
【0369】
[実施例3E]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−[1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピナコラート
実施例2Bにおいて実施例2Aに代えて実施例3Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0370】
[実施例3F]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例3Eを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(s、1H)、12.74(s、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.40−7.53(m、3H)、7.31−7.39(m、2H)、7.26(s、1H)、6.94(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.70(s、2H)、3.01(t、2H)、2.10(s、3H)、1.89−1.95(m、3H)、1.48−1.69(m、12H)。
【0371】
[実施例4]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(スピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0372】
[実施例4A]
4−ブロモ−1−(スピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−ブロモ−1H−ピラゾールを用い、1−アダマンタンメタノールに代えて7−ヒドロキシメチル−スピロ[3.5]ノナンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0373】
[実施例4B]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピナコラート
実施例1E(1.2g)、1.0M 4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランのテトラヒドロフラン(4.24mL)、トリエチルアミン(0.92mL)および[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン(0.087g)のCHCN(15mL)中混合物を100℃でマイクロ波条件下に(Biotage)30分間加熱した。冷却後、反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を追加の酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0374】
[実施例4C]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−(スピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4B(50mg)、実施例4A(23.12mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(7mg)、1,3,5,7−テトラメチル−6−フェニル−2,4,8−トリオキサ−6−ホスファアダマンタン(12mg)およびカリウムホスフェート(52.0mg)のテトラヒドロフラン(1.5mL)および水(0.5mL)中懸濁液をマイクロ波条件下に(Biotage)140℃で5分間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、分離し、溶離液として10%から60%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0375】
[実施例4D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(スピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例4Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.74(s、1H)、7.69(d、1H)、7.61(d、1H)、7.52(s、1H)、7.45−7.51(m、1H)、7.40−7.44(m、1H)、7.36(t、2H)、6.94(d、1H)、4.94(s、2H)、3.83−3.93(m、3H)、3.00(t、2H)、1.73−1.85(m、2H)、1.55−1.75(m、8H)、1.35(d、2H)、1.09−1.23(m、2H)、0.88−1.04(m、2H)。
【0376】
[実施例5]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0377】
[実施例5A]
4−ブロモ−1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−ブロモ−1H−ピラゾールを用い、1−アダマンタンメタノールに代えて3,5−ジメチル−1−アダマンタンメタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0378】
[実施例5B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例5Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0379】
[実施例5C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例5Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.72(d、1H)、7.67(s、1H)、7.61(d、1H)、7.53(s、1H)、7.44−7.51(m、1H)、7.40−7.45(m、1H)、7.36(t、2H)、6.94(d、1H)、4.94(s、2H)、3.87(t、2H)、3.80(s、2H)、3.00(t、2H)、1.96−2.05(m、1H)、1.26(d、6H)、0.96−1.17(m、6H)、0.77(s、6H)。
【0380】
[実施例6]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0381】
[実施例6A]
3−[(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−ブロモ−1H−ピラゾールを用い、1−アダマンチルメタノールに代えて3−ヒドロキシ−1−アダマンタンメタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0382】
[実施例6B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例6Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0383】
[実施例6C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例6Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm13.06(s、1H)、12.86(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.71(d、1H)、7.68(s、1H)、7.61(d、1H)、7.53(s、1H)、7.44−7.51(m、1H)、7.40−7.44(m、1H)、7.35(t、2H)、6.93(d、1H)、4.94(s、2H)、4.35(s、1H)、3.87(t、2H)、3.82(s、2H)、3.00(t、2H)、2.08(s、2H)、1.36−1.56(m、6H)、1.33(s、6H)。
【0384】
[実施例7]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0385】
[実施例7A]
1−[(3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−4−ヨード−1H−ピラゾール
1−ブロモ−3−(ブロモメチル)−アダマンタン(1.0g)および4−ヨードピラゾール(0.63g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中混合物を冷却して0℃とした。この溶液に、60%水素化ナトリウム(0.20g)を加えた。溶液を65℃で終夜撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水層を追加の酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水で3回洗浄し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、10%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0386】
[実施例7B]
4−ヨード−1−[(3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール
実施例7A(5g)、硫酸銀(6g)およびメタノール(15mL)を110℃でマイクロ波条件下に(Biotage、Initiator)60分間加熱した。冷却して室温とした後、懸濁液を濾過した。固体残留物を酢酸エチルによって洗浄し(5mLで3回)、濾過した。合わせた溶液を真空乾燥した。残留物をジクロロメタンに取り、0%から70%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うフラッシュクロマトグラフィー(Varian、Superflash SF40−200gカラム)によって精製して、標題化合物を得た。
【0387】
[実施例7C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例7Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0388】
[実施例7D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例7Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.71(m、2H)、7.61(d、1H)、7.54(s、1H)、7.41(m、4H)、6.94(d、1H)、4.94(s、2H)、3.87(m、4H)、3.07(s、3H)、3.00(t、2H)、2.14(m、2H)、1.46(m、12H)。
【0389】
[実施例8]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0390】
[実施例8A]
4−ヨード−1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいてメタノールに代えて2−メトキシエタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0391】
[実施例8B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例8Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0392】
[実施例8C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例8Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(s、1H)、7.79(s、1H)、7.70(m、2H)、7.61(d、1H)、7.54(s、1H)、7.40(m、5H)、6.94(d、1H)、4.94(s、2H)、3.86(m、4H)、3.42(m、2H)、3.35(m、2H)、3.21(s、3H)、3.00(t、2H)、2.13(m、2H)、1.46(m、12H)。
【0393】
[実施例9]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(3,5,7−トリメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
【0394】
[実施例9A]
3,5,8−トリメチル−1−アダマンタンメタノール
3,5,8−トリメチル−1−アダマンタンカルボン酸(0.5g)のテトラヒドロフラン(3mL)中溶液にBH・テトラヒドロフラン(4.50mL)を滴下し、混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物をメタノール(3mL)で反応停止し、濃縮し、溶離液として0%から30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0395】
[実施例9B]
4−ヨード−1−{[3,5,7−トリメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例9Aを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−ヨードピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0396】
[実施例9C]
tert−ブチル6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(3,5,7−トリメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例9Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0397】
[実施例9D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(3,5,7−トリメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例9Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.73(d、1H)、7.67(s、1H)、7.61(d、1H)、7.53(s、1H)、7.48(t、1H)、7.40−7.44(m、1H)、7.36(t、2H)、6.95(d、1H)、3.87(t、1H)、3.82(s、2H)、3.00(t、2H)、1.03(s、6H)、0.92−1.01(m、6H)、0.78(s、9H)。
【0398】
[実施例10]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0399】
[実施例10A]
2−アダマンタンメタノール
実施例9Aにおいて3,5,8−トリメチル−1−アダマンタンカルボン酸に代えて2−アダマンタンカルボン酸を用いることで、標題化合物を製造した。
【0400】
[実施例10B]
1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−4−ヨード−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例10Aを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−ヨードピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0401】
[実施例10C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例10Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0402】
[実施例10D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例10Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(s、1H)、8.04(d、1H)、7.74−7.84(m、2H)、7.69(d、1H)、7.61(d、1H)、7.52(s、1H)、7.40−7.51(m、2H)、7.36(t、2H)、6.94(d、1H)、4.94(s、2H)、4.21(d、2H)、3.86(t、2H)、3.17(s、2H)、3.00(t、2H)、2.13−2.24(m、1H)、1.98(d、2H)、1.44−1.89(m、12H)、1.07(s、1H)。
【0403】
[実施例11]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0404】
[実施例11A]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例7Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0405】
[実施例11B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例11Aを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.71(d、2H)、7.61(d、1H)、7.56(s、1H)、7.45(m、2H)、7.35(m、2H)、6.95(d、1H)、4.94(s、2H)、3.87(m、4H)、3.00(t、2H)、2.25(m、2H)、2.12(m、6H)、1.54(m、6H)。
【0406】
[実施例12]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(プロパン−2−イルオキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0407】
[実施例12A]
4−ヨード−1−{[3−(プロパン−2−イルオキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいてメタノールに代えてプロパン−2−オールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0408】
[実施例12B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(プロパン−2−イルオキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例12Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0409】
[実施例12C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(プロパン−2−イルオキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例12Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.70(m、2H)、7.61(d、1H)、7.53(s、1H)、7.41(m、4H)、6.94(d、2H)、4.94(s、2H)、3.86(m、4H)、3.00(t、2H)、2.11(m、2H)、1.62(m、2H)、1.49(m、3H)、1.37(m、7H)、0.98(d、6H)。
【0410】
[実施例13]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0411】
[実施例13A]
2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメタノール
(オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−2−カルボン酸(0.32g)のジエチルエーテル(5mL)中溶液に水素化リチウムアルミニウム(1.0Mテトラヒドロフラン中溶液、2.1mL)を0℃で加えた。反応液を昇温させて室温とし、2時間撹拌した。反応液を冷却して0℃とし、水(0.24mL)で反応停止した。15%NaOH水溶液(0.24mL)を加え、次に追加の水(0.72mL)を加えた。反応液を1時間撹拌し、硫酸マグネシウムを加えた。混合物を濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0412】
[実施例13B]
1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例13Aを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0413】
[実施例13C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例2Bにおいて実施例2Aに代えて実施例13Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0414】
[実施例13D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例13Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(d、1H)、7.80(d、1H)、7.72(t、2H)、7.61(d、1H)、7.52(s、1H)、7.42(m、4H)、6.94(d、1H)、4.94(s、2H)、3.99(s、1H)、3.94(s、2H)、3.87(t、2H)、3.00(t、2H)、2.07(s、2H)、1.74(m、4H)、1.55(m、6H)。
【0415】
[実施例14]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0416】
[実施例14A]
2−(5−ブロモ−6−(tert−ブトキシカルボニル)ピリジン−2−イル)−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸メチル
脱水ジメチルスルホキシド(6.5mL)中の4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸メチル(500mg)、実施例1D(572mg)およびトリエチルアミン(0.545mL)を加熱して100℃として終夜経過させ、混合物を冷却して室温とした。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)および酢酸エチル(15mL)を加えることで反応停止した。層を分離し、水層を追加の酢酸エチルで抽出した(15mLで2回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を0%から40%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して標題生成物を得た。
【0417】
[実施例14B]
2−(5−ブロモ−6−(tert−ブトキシカルボニル)ピリジン−2−イル)−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸
実施例14A(245mg)のテトラヒドロフラン(2.1mL)中溶液に環境条件で、LiOH(30.9mg)の水(0.52mL)中溶液を加えた。反応液を終夜撹拌し、水2mLおよび酢酸エチル2mLで希釈し、10%HCl水溶液によってpH約3の酸性とした。層を分離し、水層を追加の酢酸エチルで抽出した(8mLで2回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0418】
[実施例14C]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−ブロモピナコラート
実施例14B(182mg)、ベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(71.1mg)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−カルボジイミド塩酸塩(113mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(91mg)およびN−メチルモルホリン(0.065mL)の溶液を環境条件で終夜撹拌した。追加の各1当量の1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−カルボジイミド塩酸塩、N−メチルモルホリン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物および2−アミノベンゾチアゾールを加え、反応液を加熱して40℃として4時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、飽和重炭酸塩水溶液および酢酸エチルを加えることで反応停止した。層を分離し、水溶液を追加の酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して標題生成物を得た。
【0419】
[実施例14D]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピナコラート
磁気撹拌バーを入れた反応バイアル中で、実施例14C(70mg)、実施例3D(63mg)、KPO(87mg)、Pd(dba)(2.7mg)および1,3,5,7−テトラメチル−6−テトラデシル−2,4,8−トリオキサ−6−ホスファアダマンタン(4.9mg)の混合物を窒素で脱気した。別のバイアルにおいて、1,4−ジオキサンおよび水の1:1混合物(全体濃度0.2M)を20分間の窒素気流によって脱気した。固体反応物を含む反応バイアルに、注射器によって溶媒を移し入れた。反応液を加熱して90℃として4時間経過させた。飽和重炭酸塩水溶液(5mL)および酢酸エチル(5mL)を加えることで反応停止した。層を分離し、水層を追加の酢酸エチルで抽出した(5mLで2回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲル(12g)でのクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物を得た。
【0420】
[実施例14E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例14Dを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.82(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.69(d、1H)、7.58(d、1H)、7.42(m、5H)、7.27(s、1H)、7.00(d、1H)、4.93(s、2H)、3.71(s、2H)、2.11(s、2H)、1.93(s、3H)、1.60(m、15H)、1.34(s、6H)。
【0421】
[実施例15]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(モルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0422】
[実施例15A]
4−{3−[(4−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}モルホリン
実施例7Bにおいてメタノールに代えてモルホリンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0423】
[実施例15B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(モルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例15Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0424】
[実施例15C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(モルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例15Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、9.15(s、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.71(m、2H)、7.62(d、1H)、7.57(s、1H)、7.41(m、4H)、6.96(d、1H)、4.95(s、2H)、3.94(m、6H)、3.40(m、2H)、3.05(m、4H)、2.25(m、4H)、1.86(m、2H)、1.70(m、4H)、1.38(m、6H)。
【0425】
[実施例16]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0426】
[実施例16A]
(3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メタノール
250mL丸底フラスコ中、3−ブロモアダマンタン−1−カルボン酸(7.89g)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶かした。ボラン・テトラヒドロフラン錯体(1Mヘキサン中溶液、60mL)をゆっくり加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。メタノール(20mL)を溶液にゆっくり加えた。溶媒除去後、メタノール(5mL)を油状残留物に加えた。溶媒の除去によって標題化合物を得た。
【0427】
[実施例16B]
1−[(3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例16Aを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えてピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0428】
[実施例16C]
1−[(3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例16Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0429】
[実施例16D]
1−[(3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいて実施例3Aに代えて実施例16Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0430】
[実施例16E]
4−ヨード−1−[(3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例16D(0.116g)およびN−ヨードコハク酸イミド(0.11g)のDMF(1mL)中混合物を終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルに取り、得られた溶液を水およびで3回ブライン洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0431】
[実施例16F]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例16Eを用いることで、標題化合物を製造した。
【0432】
[実施例16G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例16Fを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.42(m、5H)、7.27(s、1H)、6.94(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.79(s、2H)、3.08(s、3H)、3.01(t、2H)、2.12(m、5H)、1.49(m、12H)。
【0433】
[実施例17]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例3F(220mg)、メタンスルホンアミド(40mg)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(100mg)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(80mg)をジクロロメタン(2.5mL)に溶かし、室温で週末にかけて撹拌した。反応混合物を濃縮し、20%から80%アセトニトリル/0.1%水で溶離を行うGilsonシステムを用いる分取HPLCによって精製した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(brs、1H)、11.83(s、1H)、8.01(d、1H)、7.77(d、1H)、7.61(d、1H)、7.52(d、1H)、7.44(m、2H)、7.36(m、2H)、7.26(s、1H)、6.96(d、1H)、4.95(s、2H)、3.92(t、2H)、3.69(s、2H)、3.10(s、3H)、3.02(t、2H)、2.10(s、3H)、1.90(brs、3H)、1.61(brm、3H)、1.50(brm、9H)。
【0434】
[実施例18]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例17においてメタンスルホンアミドに代えてシクロプロパンスルホンアミドを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(brs、1H)、11.74(s、1H)、8.02(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.53(d、1H)、7.46(m、2H)、7.36(m、2H)、7.28(s、1H)、7.00(d、1H)、4.98(s、2H)、3.92(t、2H)、3.70(s、2H)、3.02(t、2H)、2.77(m、1H)、2.11(s、3H)、1.91(brs、3H)、1.62(brm、3H)、1.51(brm、9H)、1.00(m、2H)、0.90(m、2H)。
【0435】
[実施例19]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
【0436】
[実施例19A]
N−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2−(5−ブロモ−6−シアノピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例1Eにおいて実施例1Dに代えて3−ブロモ−6−クロロピコリノニトリルを用いることで、標題化合物を製造した。
【0437】
[実施例19B]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[(シアノ)−ピリジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例19A(0.245g)、実施例3D(0.220g)、1,3,5,7−テトラメチル−6−フェニル−2,4,8−トリオキサ−6−ホスファアダマンタン(0.021g)、カリウムホスフェート(0.375g)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.011g)の混合物をジオキサン(1.3mL)および水(1.3mL)に加えた。反応液を窒素で脱気し、密閉し、加熱して90℃とした。2時間後、反応液を冷却し、クロロホルム(40mL)で希釈し、ブライン(30mL)で洗浄した。反応液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。30分間かけて5%から45%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0438】
[実施例19C]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例19B(100mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)およびアジ化ナトリウム(96mg)に溶かし、トリエチルアミン塩酸塩(196mg)を加えた。反応液を110℃で終夜加熱した。反応混合物を冷却し、濾過し、20%から80%アセトニトリル/水(0.1%トリフルオロ酢酸含有)で溶離を行うGilsonシステムを用いる分取HPLCによって精製した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(brs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(m、2H)、7.46(m、2H)、7.36(m、2H)、7.20(s、1H)、7.05(d、1H)、4.99(s、2H)、4.01(t、2H)、3.67(s、2H)、3.03(t、2H)、1.92(brs、3H)、1.83(s、3H)、1.60(brm、6H)、1.48(brm、6H)。
【0439】
[実施例20]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−4−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0440】
[実施例20A]
1−[(4−ブロモ−3−メチルフェノキシ)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−ブロモ−3−メチルフェノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0441】
[実施例20B]
3−{2−メチル−4−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}−6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例4B(120mg)、実施例20A(90mg)、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(30mg)および炭酸セシウム(280mg)をマイクロ波バイアルに加えた。N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、1,4−ジオキサン(0.7mL)および水(0.4mL)を加えた。バイアルをマイクロ波リアクターに入れ、120℃で15分間経過させた。次に、溶液を水に加え、30%酢酸エチル/ヘキサンで抽出した。抽出液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を濾過し、濃縮し、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いてシリカゲルで精製した。
【0442】
[実施例20C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−4−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例20Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(bs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.51−7.31(m、5H)、6.95(d、1H)、6.91(d、1H)、6.79(d、1H)、6.70(dd、1H)、4.97(s、2H)、3.91(t、2H)、3.51(s、2H)、3.03(t、2H)、2.02(s、3H)、1.98(bs、3H)、1.78−1.58(m、12H)。
【0443】
[実施例21]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0444】
[実施例21A]
1−[(3−ブロモ−2−メチルフェノキシ)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて3−ブロモ−2−メチルフェノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0445】
[実施例21B]
3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}−6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例21Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0446】
[実施例21C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例21Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(bs、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.51−7.31(m、5H)、7.08(t、1H)、6.98(d、1H)、6.84(d、1H)、6.62(d、1H)、4.98(s、2H)、3.92(t、2H)、3.52(s、2H)、3.03(t、2H)、1.99(s、3H)、1.92(bs、3H)、1.78−1.59(m、12H)。
【0447】
[実施例22]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0448】
[実施例22A]
1−[(3−ブロモフェノキシ)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて3−ブロモフェノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0449】
[実施例22B]
3−{3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}−6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例22Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0450】
[実施例22C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例22Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(bs、1H)、8.04(d、1H)、7.80(d、1H)、7.67(d、1H)、7.62(d、1H)、7.50−7.43(m、2H)、7.39−7.33(m、2H)、7.29−7.23(m、1H)、6.97(d、1H)、6.90−6.83(m、3H)、4.98(s、2H)、3.90(t、2H)、3.52(s、2H)、3.02(t、2H)、1.98(bs、3H)、1.78−1.59(m、12H)。
【0451】
[実施例23]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0452】
[実施例23A]
4−ヨード−5−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸エチル
実施例16Dに代えて5−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸エチルを用いることで、実施例16Eについて記載の手順に従って、標題化合物を製造した。
【0453】
[実施例23B]
4−ヨード−5−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸
テトラヒドロフラン(30mL)およびメタノール(10mL)中の実施例23A(1g)を2N NaOH(20mL)で終夜処理した。反応混合物を冷却して0℃とし、pH5の酸性とし、水(30mL)で希釈し、濃縮して有機溶媒を除去した。沈殿を濾過によって回収し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水して、標題化合物を得た。
【0454】
[実施例23C]
4−ヨード−5−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド
実施例23B(7.7g)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液に0℃で、カルボニルジイミダゾール(14.9g)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を冷却して0℃とし、水酸化アンモニウム(3mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かし、ブラインで洗浄し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0455】
[実施例23D]
4−ヨード−5−メチル−1H−ピロール−2−カルボニトリル
実施例23C(7.89g)のDMF(80mL)およびピリジン(5mL)中溶液に0℃でオキサリルクロライド(5.52mL)を滴下した。混合物を0℃で30分間撹拌し、氷水を加えて反応停止した。得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、NaHCO水溶液および水で十分に洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、ジクロロメタンで溶離を行うフラッシュカラムによって精製して、標題化合物を得た。
【0456】
[実施例23E]
5−シアノ−2−メチル−3−ヨード−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の実施例23D(170mg)、1−ブロモメチルアダマンタン(840mg)およびテトラブチルアンモニウムブロミド(171mg)を、80℃で水素化ナトリウム(147mg)によって終夜処理した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(40%ジクロロメタン/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た。
【0457】
[実施例23F]
3−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例23Eを用いることで、標題化合物を製造した。
【0458】
[実施例23G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例23Fを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、2H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.42−7.53(m、3H)、7.33−7.39(m、2H)、6.95(d、1H)、6.82(s、1H)、4.96(s、2H)、3.89(t、2H)、3.74(s、2H)、3.01(t、2H)、2.09(s、3H)、1.96(s、3H)、1.62−1.69(m、3H)、1.53−1.60(m、9H)。
【0459】
[実施例24]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0460】
[実施例24A]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例30Dにおいてチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−アミンに代えてチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0461】
[実施例24B]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例24Aを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.98(s、2H)、8.57−8.47(m、1H)、8.16(d、1H)、7.63(d、1H)、7.56−7.47(m、2H)、7.45(d、1H)、7.38(t、1H)、7.27(s、1H)、6.96(d、1H)、4.96(s、2H)、3.88(t、2H)、3.70(s、2H)、3.02(t、2H)、2.10(s、3H)、1.92(s、3H)、1.71−142(m、12H)。
【0462】
[実施例25]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
【0463】
[実施例25A]
2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−4−ヨード−ピリジン
テトラヒドロフラン(5mL)中の1−アダマンタンメタノール(0.820g)および2−フルオロ−4−ヨードピリジン(0.22g)を水素化ナトリウム(鉱油中60%品)(0.057)により室温で6時間処理した。氷水で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(10mLで3回)。有機層をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(20/1)で溶離を行う分取TLCによって精製して、標題化合物を得た。
【0464】
[実施例25B]
2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−[3,4′]ビピリジニル−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例25Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0465】
[実施例25C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて、実施例2Bに代えて実施例25Bを用いることで、標題化合物を合成した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.89(s、1H)、8.09(d、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.73(d、1H)、7.63(d、1H)、7.44−7.49(m、2H)、7.34−7.39(m、2H)、7.00(d、1H)、6.90(dd、1H)、6.72(s、1H)、5.01(s、2H)、3.92(t、2H)、3.86(s、2H)、3.02(t、2H)、1.97(s、3H)、1.61−1.72(m、12H)。
【0466】
[実施例26]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0467】
[実施例26A]
3−ブロモトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えてピラゾールを用い、1−アダマンタンメタノールに代えて3−ブロモ−1−アダマンタンメタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0468】
[実施例26B]
3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例26Aを用い、メタノールに代えて2−モルホリノエタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0469】
[実施例26C]
4−ヨード−3−{[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル}−1H−ピラゾール
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例26Bを用い、N−ブロモコハク酸イミドに代えてN−ヨードコハク酸イミドを用いることで、標題化合物を製造した。
【0470】
[実施例26D]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−((3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例26Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0471】
[実施例26E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例26Dを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(brs、1H)、8.04(d、1H)、7.80(d、1H)、7.71(m、2H)、7.61(d、1H)、7.55(s、1H)、7.41(m、4H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.90(m、6H)、3.66(m、4H)、3.09(m、8H)、2.17(m、2H)、1.69(m、2H)、1.47(m、10H)。
【0472】
[実施例27]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
【0473】
[実施例27A]
2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−4−ヨード−3−メチル−ピリジン
1−ヒドロキシルメチルアダマンタン(249mg)をテトラヒドロフラン(3.5mL)に溶かし、NaH(24mg)を加えた。気体の発生が停止した後、テトラヒドロフラン(1.5mL)中の2−フルオロ−4−ヨード−3−メチルピリジン(237mg)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、HOで反応停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、石油エーテルで溶離を行う分取TLCによって精製して標題化合物を得た。
【0474】
[実施例27B]
2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−3′−メチル−[3,4′]ビピリジニル−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて、実施例20Aに代えて実施例27Aを用いることで、標題化合物を合成した。
【0475】
[実施例27C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメトキシ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて、実施例2Bに代えて実施例27Bを用いることで、標題化合物を合成した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm7.88(d、1H)、7.71−7.73(m、1H)、7.44−7.47(m、1H)、7.28−7.35(m、3H)、7.17−7.25(m、3H)、6.95(d、1H)、6.52(d、1H)、5.07−5.16(m、2H)、3.81−3.84(m、4H)、3.04−3.05(m、2H)、1.89−1.93(m、6H)、1.61−1.69(m、12H)。
【0476】
[実施例28]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルオキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0477】
[実施例28A]
1−(3−ブロモ−2−メチルフェノキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
3−ブロモ−2−メチルフェノール(1000mg)および1−ブロモアダマンタン(2013mg)をヘキサメチルホスホルアミド(8mL)に加え、混合物をマイクロ波リアクター(Biotage)において250℃で35分間加熱した。溶液をジエチルエーテルに取り、水で2回洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗取得物を、2%酢酸エチル(ヘキサン)から5%酢酸エチル(ヘキサン)への上昇を用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0478】
[実施例28B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルオキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例28Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0479】
[実施例28C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルオキシ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例28Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(bs、1H)、12.55(bs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(m、2H)、7.50−7.32(m、4H)、7.08−6.95(m、3H)、6.73(d、1H)、4.98(bs、2H)、3.91(m、2H)、3.03(t、2H)、2.13(bs、3H)、1.93(s、3H)、1.86(m、6H)、1.59(m、6H)。
【0480】
[実施例29]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
【0481】
[実施例29A]
4−ブロモ−5−シアノ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−ブロモ−3−シアノ−1H−ピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0482】
[実施例29B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例29Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0483】
[実施例29C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例29Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(bs、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.68(t、2H)、7.63(d、1H)、7.50−7.38(m、4H)、7.06(d、1H)、5.01(bs、2H)、3.97(s、2H)、3.93(t、2H)、3.02(t、2H)、1.95(bs、3H)、1.68−1.50(m、12H)。
【0484】
[実施例30]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0485】
[実施例30A]
2−(5−ブロモ−6−(tert−ブトキシカルボニル)ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸メチル
実施例1Eにおいて実施例1Cに代えて1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸メチルを用いることで、標題化合物を製造した。
【0486】
[実施例30B]
2−[6−tert−ブトキシカルボニル−5−(1−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−イルメチル−1ピラゾール−4−イル)−ピリジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−8−カルボン酸メチルエステル
実施例14Dにおいて実施例14Cに代えて実施例30Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0487】
[実施例30C]
2−[6−カルボキシ−5−(1−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−イルメチル−1ピラゾール−4−イル)−ピリジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−8−カルボン酸メチルエステル
実施例30B(2.3g)をテトラヒドロフラン(4.0mL)およびメタノール(8.0mL)に溶かし、1N LiOH(5.3mL)を加えた。混合物を室温で6日間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、2N HCl水溶液(2.65mL)を加え、混合物を数分間撹拌した。混合物を濾過し、固体を水で洗浄し、Pの存在下に終夜にわたり高真空乾燥して、標題化合物を得た。
【0488】
[実施例30D]
3−(5−メチル−1−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[8−(チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例30C(80mg)およびチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−アミン(21mg)のジクロロメタン(1.5mL)中溶液に、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−カルボジイミド塩酸塩(40mg)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(26mg)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、1/4ヘキサン/酢酸エチルを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0489】
[実施例30E]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−(チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例30D(37mg)をジクロロメタン(1.5mL)およびトリフルオロ酢酸(1.5mL)に溶かした。室温で終夜撹拌後、反応混合物を濃縮し、ジエチルエーテル(5mL)で磨砕して、標題化合物を得た。H NMR(500MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm13.20(brs、1H)、8.61(dd、1H)、8.56(dd、1H)、7.65(d、1H)、7.51(d、1H)、7.45(d、1H)、7.39(m、2H)、7.27(s、1H)、6.96(d、1H)、4.97(s、2H)、3.89(t、2H)、3.70(s、2H)、3.02(t、2H)、2.10(s、3H)、1.92(brs、3H)、1.64(brd、3H)、1.54(brm、9H)。
【0490】
[実施例31]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0491】
[実施例31A]
3−(5−メチル−1−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[8−(チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例30Dにおいてチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−アミンに代えてチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−アミンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0492】
[実施例31B]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−(チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例30Eにおいて実施例30Dに代えて実施例31Aを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(500MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm13.34(brs、1H)、9.30(s、1H)、8.59(d、1H)、8.45(d、1H)、7.65(d、1H)、7.50(d、1H)、7.47(d、1H)、7.40(t、1H)、7.27(s、1H)、6.96(d、1H)、4.97(s、2H)、3.89(t、2H)、3.70(s、2H)、3.02(t、2H)、2.10(s、3H)、1.92(brs、3H)、1.64(brd、3H)、1.54(brm、9H)。
【0493】
[実施例32]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0494】
[実施例32A]
1−((3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて(3,5−ジメチルアダマンタン−1−イル)メタノールを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えてピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0495】
[実施例32B]
1−((3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例32A(2.44g)のテトラヒドロフラン(25mL)/トルエン(25mL)中溶液に−40℃でn−ブチルリチウム(7.49mL)を加えた。反応混合物を60分間撹拌し、その際にCHI(1.873mL)を加え、−40℃で撹拌を2時間続けた。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0%から15%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。
【0496】
[実施例32C]
3−ブロモ−1−((3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例32Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0497】
[実施例32D]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−((3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例32Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0498】
[実施例32E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例32Dを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.48(m、3H)、7.40−7.31(m、2H)、7.27(s、1H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.88(d、2H)、3.74(s、2H)、3.01(t、2H)、2.09(s、3H)、2.04−1.97(m、1H)、1.33(s、2H)、1.24(s、4H)、1.21−0.98(m、6H)、0.78(s、7H)。
【0499】
[実施例33]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0500】
[実施例33A]
4−(3−((4−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)メチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−1,1−ジオキシドチオモルホリン
実施例7Bにおいてメタノールに代えてチオモルホリン−1,1−ジオキシドを用いることで、標題化合物を製造した。
【0501】
[実施例33B]
tert−ブチル6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例33Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0502】
[実施例33C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例33Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(brs、1H)、8.04(d、1H)、7.80(d、1H)、7.71(m、2H)、7.59(m、2H)、7.41(m、4H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.88(m、4H)、3.01(m、2H)、2.72(m、2H)、2.43(m、2H)、2.21(m、4H)、1.61(m、12H)
【0503】
[実施例34]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)エチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸
【0504】
[実施例34A]
5−シアノ−2−メチル−1−[2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)エチル]−1H−ピロール
実施例2Aにおいて、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて実施例23Dを用い、1−アダマンタンメタノールに代えてアダマンタン−1−エタノールを用いることで、標題化合物を合成した。
【0505】
[実施例34B]
3−[5−シアノ−2−メチル−1−[2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)エチル]−1H−ピロール−3−イル]−6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例34Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0506】
[実施例34C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)エチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例34Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.41−7.51(m、3H)、7.33−7.39(m、2H)、6.95(d、1H)、6.78(s、1H)、4.96(s、2H)、3.96−4.04(m、2H)、3.89(t、2H)、3.01(t、2H)、2.10(s、3H)、1.95(s、3H)、1.53−1.73(m、12H)、1.33−1.44(m、2H)。
【0507】
[実施例35]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例17において実施例3Fに代えて実施例23Gを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、11.82(s、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.54(d、1H)、7.42−7.50(m、2H)、7.32−7.40(m、2H)、7.00(d、1H)、6.82(s、1H)、4.96(s、2H)、3.94(t、2H)、3.73(s、2H)、3.13(s、3H)、3.03(t、2H)、2.10(s、3H)、1.95(s、3H)、1.50−1.70(m、12H)。
【0508】
[実施例36]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−[5−シアノ−2−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例17において実施例3Fに代えて実施例23Gを用い、メタンスルホンアミドに代えてシクロプロパンスルホンアミドを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、11.74(s、1H)、8.02(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.54(d、1H)、7.42−7.50(m、2H)、7.32−7.40(m、2H)、7.01(d、1H)、6.82(s、1H)、4.99(s、2H)、3.93(t、2H)、3.73(s、2H)、3.03(t、2H)、2.74−2.84(m、1H)、2.11(s、3H)、1.94(s、3H)、1.52−1.68(m、12H)、0.99−1.05(m、2H)、0.87−0.95(m、2H)。
【0509】
[実施例37]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例17において実施例3Fに代えて実施例16Gを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(brs、1H)、11.81(s、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.63(d、1H)、7.54(d、1H)、7.46(m、2H)、7.36(m、2H)、7.28(s、1H)、7.00(d、1H)、4.96(s、2H)、3.93(m、2H)、3.80(s、3H)、3.12(s、3H)、3.08(s、3H)、3.02(m、2H)、2.13(m、4H)、1.49(m、12H)。
【0510】
[実施例38]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−メトキシ−5,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0511】
[実施例38A]
5−ブロモ−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−カルボン酸
50mL丸底フラスコにおいて、臭素(3mL)を冷却して0℃とし、鉄(0.56g)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。3,5−ジメチルアダマンタン−1−カルボン酸(0.5g)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。氷および6N HCl水溶液(10mL)を加えた後、酢酸エチル(20mL)および飽和NaSO水溶液を加えた。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和NaSO(50mL、3回)で洗浄し、NaSOで脱水した。濾過および溶媒除去後、生成物を次の段階で直接用いた。
【0512】
[実施例38B]
5−ブロモ−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメタノール
実施例9Aにおいて3,5,8−トリメチル−1−アダマンタンカルボン酸に代えて実施例38Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0513】
[実施例38C]
1−(5−ブロモ−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えてピラゾールを用い、1−アダマンタンメタノールに代えて実施例38Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0514】
[実施例38D]
1−(5−メトキシ−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例38Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0515】
[実施例38E]
1−(5−メトキシ−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいて実施例3Aに代えて実施例38Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0516】
[実施例38F]
4−ブロモ−1−(5−メトキシ−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例38Eを用いることで、標題化合物を製造した。
【0517】
[実施例38G]
tert−ブチル6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−(5−メトキシ−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例38Fを用いることで、標題化合物を製造した。
【0518】
[実施例38H]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−(5−メトキシ−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例38Gを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(brs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.42(m、5H)、7.28(s、1H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.82(s、2H)、3.08(s、3H)、3.01(t、2H)、2.09(s、3H)、1.34(s、2H)、1.12(m、10H)、0.85(s、6H)。
【0519】
[実施例39]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−[(モルホリン−4−イルスルホニル)カルバモイル]ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例17において実施例3Fに代えて実施例16Gを用い、メタンスルホンアミドに代えてモルホリン−4−スルホンアミドを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(brs、1H)、11.64(s、1H)、8.02(d、1H)、7.79(d、1H)、7.63(d、1H)、7.44(m、5H)、7.27(s、1H)、7.01(d、1H)、4.99(s、2H)、3.91(t、2H)、3.79(s、2H)、3.12(m、4H)、3.08(s、3H)、3.02(t、2H)、2.12(m、5H)、1.48(m、12H)。
【0520】
[実施例40]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−[5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]カルバモイル}ピリジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例17において実施例3Fに代えて実施例16Gを用い、メタンスルホンアミドに代えてトリフルオロメタンスルホンアミドを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(brs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.64(d、1H)、7.57(d、1H)、7.47(m、2H)、7.35(m、3H)、6.98(d、1H)、4.95(s、2H)、3.92(t、2H)、3.05(m、5H)、2.13(m、5H)、1.48(m、12H)。
【0521】
[実施例41]
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−{6−[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]−5−(1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例17において実施例3Fに代えて実施例16Gを用い、メタンスルホンアミドに代えてシクロプロパンスルホンアミドを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(brs、1H)、11.74(s、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.53(d、1H)、7.46(m、2H)、7.36(m、2H)、7.29(s、1H)、7.01(d、1H)、4.98(s、2H)、3.93(t、2H)、3.79(s、3H)、3.08(s、3H)、3.03(t、2H)、2.11(m、5H)、1.50(m、12H)、0.96(m、4H)。
【0522】
[実施例42]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−クロロ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
【0523】
[実施例42A]
5−クロロ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいてヨウ化メチルに代えてヘキサクロロエタンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0524】
[実施例42B]
4−ブロモ−5−クロロ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例42Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0525】
[実施例42C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−クロロ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例42Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0526】
[実施例42D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−クロロ−1−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例42Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(bs、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.59(d、1H)、7.51−7.43(m、3H)、7.37(m、2H)、7.00(d、1H)、4.98(bs、2H)、3.93(t、2H)、3.81(s、2H)、3.02(t、2H)、1.93(bs、3H)、1.68−1.50(m、12H)。
【0527】
[実施例43]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0528】
[実施例43A]
2−(tert−ブトキシカルボニル)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸
2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸(2.25g)およびテトラメチルエチレンジアミン(1.347mL)のテトラヒドロフラン(40mL)中溶液にt−ブチルリチウム(1.6M、15.21mL)を−78℃で滴下した。混合物を−78℃で40分間撹拌した。得られた混合物に、ヨウ化メチル(5.07mL)を滴下し、混合物を−78℃で3時間撹拌し、次に室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウムで反応停止した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し(40mLで3回)、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。
【0529】
[実施例43B]
8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例43A(400mg)、PyBOP(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、714mg)、トリエチルアミン(0.383mL)およびベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(247mg)のジクロロメタン(10mL)中混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、ブラインで洗浄し(30mLで3回)、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)によって精製した。
【0530】
[実施例43C]
N−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例43B(150mg)のジクロロメタン(10mL)中溶液をTFA(1mL)で処理した。反応混合物を30℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10/1)によって精製した。
【0531】
[実施例43D]
メチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−ブロモピナコラート
実施例43C(1g)、メチル3−ブロモ−6−フルオロピナコラート(0.715g)およびトリエチルアミン(0.775mL)のDMSO(12mL)中溶液を70℃で終夜加熱し、次に105℃で4時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄し、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗取得物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%から25%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。
【0532】
[実施例43E]
メチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例43Dを用い、実施例4Bに代えて実施例3Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0533】
[実施例43F]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−1−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例14Bにおいて実施例14Aに代えて実施例43Eを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(ジメチルスルホキシド−d)δppm12.67(s、1H)、8.01(d、1H)、7.78(d、1H)、7.55(d、1H)、7.51−7.39(m、3H)、7.34(dt、3H)、6.77(d、1H)、6.13(d、1H)、4.11−3.96(m、1H)、3.70(s、2H)、3.66−3.54(m、2H)、3.06(t、2H)、2.13(s、3H)、1.93(s、3H)、1.67(s、1H)、1.63(s、2H)、1.58(s、2H)、1.53(s、6H)、1.41(d、3H)。
【0534】
[実施例44]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−1,1−ジ重水素−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0535】
[実施例44A]
2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,1−ジ重水素−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸
2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸(5g)およびテトラメチルエチレンジアミン(2.99mL)のテトラヒドロフラン(40mL)中溶液に、t−ブチルリチウム(1.7M、39.4mL)を−78℃で滴下した。混合物を−78℃で3時間撹拌した。得られた混合物に、DO(0.979mL)を滴下し、反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。この手順を同じ取得物について5回繰り返した。
【0536】
[実施例44B]
8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−1,1−ジ重水素−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−カルボン酸tert−ブチル
トリエチルアミン(1.753g)、(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジン−1−イルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(4.51g)、実施例44A(2.42g)およびベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(1.952g)のジクロロメタン(50mL)中混合物を30℃で終夜撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(200mL)で希釈し、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%から50%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製した。
【0537】
[実施例44C]
N−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1,1−ジ重水素−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
実施例43Cにおいて実施例43Bに代えて実施例44Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0538】
[実施例44D]
メチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−1,1−ジ重水素−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−イル)−3−ブロモピナコラート
実施例43Dにおいて実施例43Cに代えて実施例44Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0539】
[実施例44E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)(1,1−ジ重水素−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸メチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例44Dを用い、実施例4Bに代えて実施例3Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0540】
[実施例44F]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)(1,1−)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例14Bにおいて実施例14Aに代えて実施例44Eを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.79(s、2H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.52−7.40(m、3H)、7.36(m、2H)、7.26(s、1H)、6.94(d、1H)、4.02(s、1H)、3.89(dd、2H)、3.70(s、2H)、3.01(t、2H)、2.10(s、3H)、1.92(s、3H)、1.67(s、1H)、1.63(s、2H)、1.57(s、2H)、1.52(s、6H)。
【0541】
[実施例45]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−(2−メトキシエトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0542】
[実施例45A]
1−(5−(2−メトキシエトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例26Aを用い、メタノールに代えて2−メトキシエタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0543】
[実施例45B]
1−((5−2−メトキシエトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいて実施例3Aに代えて実施例45Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0544】
[実施例45C]
4−ブロモ−1−((5−2−メトキシエトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例45Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0545】
[実施例45D]
tert−ブチル6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−(5−(2−メトキシエトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例45Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0546】
[実施例45E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−(5−(2−メトキシエトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例45Dを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(brs、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.42(m、5H)、7.28(s、1H)、6.94(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.78(s、2H)、3.21(s、3H)、3.01(t、2H)、2.11(m、5H)、1.50(m、12H)。
【0547】
[実施例46]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0548】
[実施例46A]
シクロオクタンカルボン酸メチル
シクロオクタンカルボアルデヒド(5.0g)のメタノール(300mL)中溶液にオキソン(22g)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、1N HCl水溶液、水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して粗生成物を得た。
【0549】
[実施例46B]
1−(2−メトキシエチル)シクロオクタンカルボン酸メチル
リチウムジイソプロピルアミド(2.0M、20mL)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液を冷却し(−78℃)、それにテトラヒドロフラン(20mL)中の実施例46A(5.27g)を加えた。混合物を−78℃で30分間撹拌し、1−ブロモ−3−メトキシプロパン(4.3g)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液を混合物に加えた。混合物を終夜撹拌し、昇温させて室温とした。混合物をNHCl水溶液で反応停止し、酢酸エチル(300mL)で抽出し、水(3回)およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。濾過および溶媒濃縮によって粗生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の反応で用いた。
【0550】
[実施例46C]
(1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル)メタノール
実施例46B(6.5g)のエーテル(50mL)中溶液をLiAlH(1.2g)のエーテル(60mL)中懸濁液に滴下した。添加完了すると、混合物を90分間還流し、冷却して0℃とし、2N NaOH水溶液(50mL)をゆっくり加えた。混合物を酢酸エチル(300mL)で抽出し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。濾過および溶媒留去によって標題化合物を得た。
【0551】
[実施例46D]
1−((1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル)メチル)−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例46Cを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて1H−ピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0552】
[実施例46E]
1−((1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル)メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいて実施例3Aに代えて実施例46Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0553】
[実施例46F]
4−ヨード−1−((1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル)メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例16Eにおいて実施例16Dに代えて実施例46Eを用いることで、標題化合物を製造した。
【0554】
[実施例46G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[1−(2−メトキシエチル)シクロオクチル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例4Bにおいて実施例4Aに代えて実施例46Fを用い、次に実施例2Cにおいて実施例2Bに代えてその生成物を用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δ:ppm12.85(s、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.40(m、6H)、7.29(s、1H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.80(s、3H)、3.44(t、2H)、3.21(s、3H)、3.00(t、2H)、2.10(s、3H)、1.34(m、16H)。
【0555】
[実施例47]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0556】
[実施例47A]
2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ)−6−ブロモ−ベンゾニトリル
2−ブロモ−6−フルオロベンゾニトリル(300mg)および1−アダマンタン(295mg)をジメチルスルホキシド(5mL)に加えた。反応物が溶解するまで溶液を撹拌した。次に、マイクロ波リアクター(Biotage)において180℃で20分間にわたり、溶液を加熱した。溶液をエチルエーテルに加え、1M HCl水溶液で3回洗浄し、ブラインで洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗取得物を、5%酢酸エチル(ヘキサン)を用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を得た。
【0557】
[実施例47B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例47Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0558】
[実施例47C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例47Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.64−7.58(m、2H)、7.49−7.29(m、6H)、7.06(dd、1H)、7.02(d、1H)、6.52(d、1H)、5.01(bs、2H)、3.91(m、2H)、3.03(m、2H)、2.10(bs、3H)、1.98(bs、6H)、1.68(m、6H)。
【0559】
[実施例48]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0560】
[実施例48A]
2−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル)−6−ブロモ−ベンゾニトリル
1−アダマンタンチオール(278mg)をジメチルスルホキシド(10mL)に溶かした。水素化ナトリウム(鉱油中60%品、42mg)を加え、溶液を室温で20分間撹拌した。2−ブロモ−6−フルオロベンゾニトリル(300mg)を加え、溶液を加熱して130℃として1時間経過させた。溶液を冷却し、ジエチルエーテルに加え、1M HCl水溶液で3回洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を減圧下に除去して標題化合物を得た。
【0561】
[実施例48B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例48Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0562】
[実施例48C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−シアノ−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例48Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(bs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.68−7.60(m、3H)、7.49−7.32(m、6H)、7.08(d、1H)、5.04(bs、2H)、3.98(t、2H)、3.05(t、2H)、2.00(bs、3H)、1.83(bs、4H)、1.79−1.72(m、2H)、1.60(m、6H)。
【0563】
[実施例49]
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0564】
[実施例49A]
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例30Dにおいてチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−アミンに代えてイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−アミンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0565】
[実施例49B]
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例1Gにおいて実施例1Fに代えて実施例49Aを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm11.66(brs、1H)、8.76(d、1H)、8.36(s、1H)、7.72(d、1H)、7.60(dd、1H)、7.55(dd、1H)、7.51(d、1H)、7.42(d、1H)、7.37(t、1H)、7.27(s、1H)、7.24(t、1H)、6.93(d、1H)、4.96(s、2H)、3.88(t、2H)、3.71(s、2H)、3.01(t、2H)、2.10(s、3H)、1.93(brs、3H)、1.65(brd、3H)、1.54(brm、9H)。
【0566】
[実施例50]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
【0567】
[実施例50A]
N−(3−ブロモ−2−メチルフェニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−カルボキサミド
3−ブロモ−2−メチルアニリン(800mg)およびジイソプロピルエチルアミン(1667mg)をジクロロメタン(12mL)に加えた。1−アダマンタンカルボニルクロライド(940mg)を加え、溶液を室温で16時間撹拌した。溶液を50%酢酸エチル(ヘキサン)で希釈し、1M HCl水溶液で3回洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。溶媒体積を減圧下に部分的に減らしたところ、固体取得物が溶液から沈殿し、それを濾過によって単離して、標題化合物を得た。
【0568】
[実施例50B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例50Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0569】
[実施例50C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例50Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(bs、1H)、8.82(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.49−7.32(m、5H)、7.17−7.09(m、2H)、7.00(d、1H)、6.90(dd、1H)、4.99(bs、2H)、3.96(t、2H)、3.03(t、2H)、2.00(bs、3H)、1.90(bs、9H)、1.69(bs、6H)。
【0570】
[実施例51]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0571】
[実施例51A]
3−ブロモ−2−メチル−N−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)ベンゼンスルホンアミド
3−ブロモ−2−メチルベンゼン−1−スルホニルクロライド(300mg)および1−アダマンタンアミン(185mg)をジクロロメタン(4mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(432mg)を加え、溶液を室温で16時間撹拌した。溶液を70%酢酸エチル(ヘキサン)で希釈し、1M HCl水溶液で3回洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去して生成物を得た。
【0572】
[実施例51B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例51Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0573】
[実施例51C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例51Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(bs、1H)、12.58(bs、1H)、8.03(d、1H)、7.89(dd、1H)、7.79(d、1H)、7.66−7.58(m、1H)、7.51−7.30(m、6H)、7.24(dd、1H)、7.03(d、1H)、5.01(bs、2H)、3.95(t、2H)、3.04(t、2H)、2.32(bs、3H)、1.91(m、3H)、1.70(m、6H)、1.58−1.44(m、6H)。
【0574】
[実施例52]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
【0575】
[実施例52A]
N−(3−ブロモ−2−メチルフェニル)−N−メチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−カルボキサミド
3−ブロモ−N,2−ジメチルアニリン(300mg)およびジイソプロピルエチルアミン(581mg)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に加えた。1−アダマンタンカルボニルクロライド(328mg)を加え、溶液を50℃で3日間加熱した。溶液を70%酢酸エチル(ヘキサン)で希釈し、1M HCl水溶液で3回洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗取得物を、10%酢酸エチル(ヘキサン)を用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0576】
[実施例52B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例52Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0577】
[実施例52C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例52Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.63(d、1H)、7.50−7.32(m、5H)、7.24−7.14(m、2H)、7.04(dd、1H)、7.01(d、1H)、5.00(bs、2H)、3.93(t、2H)、3.04(t、2H)、2.98(s、3H)、1.91(s、3H)、1.82−1.71(m、6H)、1.61−1.41(m、9H)。
【0578】
[実施例53]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0579】
[実施例53A]
1−(5−(テトラヒドロピラン−4−イルメトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例26Aを用い、メタノールに代えて(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0580】
[実施例53B]
1−(5−(テトラヒドロピラン−4−イルメトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいて実施例3Aに代えて実施例53Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0581】
[実施例53C]
4−ブロモ−1−(5−(テトラヒドロピラン−4−イルメトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例53Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0582】
[実施例53D]
tert−ブチル6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−(5−(テトラヒドロピラン−4−イルメトキシ)−3,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例53Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0583】
[実施例53E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例53Dを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(brs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.47(m、3H)、7.35(m、2H)、7.27(s、1H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.80(m、4H)、3.22(m、6H)、3.01(t、2H)、2.11(m、5H)、1.51(m、J=4.00Hz、15H)。
【0584】
[実施例54]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルバモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0585】
[実施例54A]
3−ブロモ−2−メチル−ベンゾイルクロライド
3−ブロモ−2−メチル安息香酸(2000mg)をジクロロメタン(50mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に加えた。オキサリルクロライド(649mg)を加え、溶液を3分間撹拌した。混合物を1M HCl水溶液で3回洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を減圧下に除去して生成物を得た。
【0586】
[実施例54B]
3−ブロモ−2−メチル−N−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)ベンズアミド
実施例50Aにおいて3−ブロモ−2−メチルアニリンに代えて1−アダマンタンアミンを用い、1−アダマンタンカルボニルクロライドに代えて実施例54Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0587】
[実施例54C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルバモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例54Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0588】
[実施例54D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルバモイル]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例54Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.69(s、1H)、7.63(d、1H)、7.50−7.32(m、5H)、7.17−7.14(m、2H)、7.05(t、1H)、6.99(d、1H)、4.99(bs、2H)、3.93(t、2H)、3.03(t、2H)、2.04(bs、12H)、1.64(bs、6H)。
【0589】
[実施例55]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
【0590】
[実施例55A]
3−ブロモ−N,2−ジメチル−N−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)アニリン
実施例52A(232mg)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶かし、ボラン(1Mテトラヒドロフラン中溶液、2.6mL)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌し、メタノールでゆっくり反応停止した。HCl水溶液(4M、6mL)を加え、溶液を室温で4時間撹拌した。炭酸ナトリウムを用いてpHを9に調節し、溶液をジエチルエーテルで抽出した。抽出液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を減圧下に除去して生成物を得た。
【0591】
[実施例55B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例55Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0592】
[実施例55C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル]アミノ}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例55Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.89(bs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.63(d、1H)、7.50−7.32(m、5H)、7.20−7.05(m、2H)、6.98(d、1H)、6.70(d、1H)、4.98(bs、2H)、3.92(t、2H)、3.03(t、2H)、2.77(bs、2H)、2.61(bs、3H)、2.07(bs、3H)、1.87(bs、3H)、1.66−1.50(m、6H)、1.43(bs、6H)。
【0593】
[実施例56]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0594】
[実施例56A]
トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−2−カルボン酸メチル
アダマンタン−2−カルボン酸1(0.486g、2.70mmol)の酢酸エチル(10mL)/メタノール(5mL)中溶液に(トリメチルシリル)ジアゾメタン(1.348mL、2.70mmol)を滴下し、混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ40g、0%から30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。
【0595】
[実施例56B]
2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−2−カルボン酸メチル
実施例56A(0.314g)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液に−78℃でリチウムジイソプロピルアミド(1.401mL)を滴下した。反応混合物を60分間撹拌し、2−ブロモエチルメチルエーテル(0.562g)を加えた。反応混合物をゆっくり昇温させて室温とし、室温で終夜撹拌し、飽和NHCl水溶液(2mL)で反応停止し、エーテルで抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ40g、0%から30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。
【0596】
[実施例56C]
[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メタノール
実施例56B(135mg)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液に水素化リチウムアルミニウム(0.535mL)を室温で滴下した。反応混合物を14時間撹拌し、水酸化ナトリウム(0.324mL)を注意深く加えた。反応混合物を室温で60分間撹拌し、濾過し、濃縮した。
【0597】
[実施例56D]
1−{[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例56Cを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えてピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0598】
[実施例56E]
4−ブロモ−1−{[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例56Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0599】
[実施例56F]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−{[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例56Eを用いることで、標題化合物を製造した。
【0600】
[実施例56G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[2−(2−メトキシエチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例56Fを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm8.04(d、1H)、7.80(d、1H)、7.69(d、2H)、7.61(d、1H)、7.54(s、1H)、7.51−7.45(m、1H)、7.43(d、1H)、7.35(dd、2H)、6.94(d、1H)、4.94(s、2H)、4.33(s、2H)、3.86(t、2H)、3.47(d、2H)、3.29−3.22(m、2H)、3.19(s、3H)、3.00(t、2H)、2.33−2.24(m、2H)、2.01(d、2H)、1.90(s、1H)、1.82(s、1H)、1.67(s、2H)、1.56(dd、8H)。
【0601】
[実施例57]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0602】
[実施例57A]
1−(アジドメチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
1−アダマンタンメタノール(500mg)をジクロロメタン(15mL)に溶かした。溶液を氷浴で冷却し、トリエチルアミン(0.587mL)を加え、次にメタンスルホニルクロライド(0.258mL)を加えた。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、分液漏斗に移し入れ、1N HCl水溶液(15mL)、飽和NaHCO水溶液(15mL)およびブライン(15mL)で洗った。有機抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮した。得られた粗メシレート(293mg)およびアジ化ナトリウム(390mg)の一部をN,N−ジメチルホルムアミド(1.2mL)中で合わせ、反応混合物を加熱して120℃として終夜経過させ、冷却して室温とし、酢酸エチル(15mLで3回)と水(20mL)との間で分配した。有機抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
【0603】
[実施例57B]
1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−4−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール
密閉した反応容器中、実施例57A(224mg)、トリブチル−n−プロピニルスズ(390mg)およびトルエン(2mL)を合わせ、加熱して130℃として終夜経過させた。反応混合物をカラム頂部に乗せ、0%から15%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0604】
[実施例57C]
メチル6−アミノ−3−ブロモピナコラート
6−アミノ−3−ブロモピコリン酸(30g)の酢酸エチル(300mL)およびメタノール(300mL)中溶液にTMS−ジアゾメタン(70mL、2Mヘキサン中溶液)を加え、反応混合物を3日間撹拌した。混合物を濃縮し、エーテル(500mL)に取り、NaCO水溶液(2回)で洗浄し、次にブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0605】
[実施例57D]
メチル3−ブロモ−6−フルオロピナコラート
テトラフルオロホウ酸ニトロソニウム(17.8g)のジクロロメタン(100mL)中溶液に5℃で、ジクロロメタン(250mL)中の実施例57C(26.1g)を1時間かけて加えた。反応混合物を5℃でさらに30分間撹拌し、昇温させて室温として終夜経過させた。反応混合物をpH7緩衝液(100mL)で反応停止し、固体炭酸カリウムで中和した。得られた混合物をエーテル(2回)で抽出し、合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物について、1%から10%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0606】
[実施例57E]
メチル3−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−6−フルオロピナコラート
N,N−ジメチルホルムアミド(1.3mL)の入った密閉した管中、実施例57B(333mg)、実施例57D(178mg)およびPdCl(PPh(22mg)を合わせ、混合物に窒素を吹き込み、加熱して100℃として終夜経過させた。飽和KF水溶液(2mL)および酢酸エチル(2mL)を加え、混合物を1時間撹拌し、珪藻土によって濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(20mL)で洗った。濾液を分液漏斗に入れ、層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出した(25mLで2回)。合わせた有機抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮し、0%から50%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0607】
[実施例57F]
メチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピナコラート
実施例1C(110mg)、実施例57E(93mg)および炭酸セシウム(394mg)をDMSO(1.2mL)中で合わせ、混合物を加熱して65℃として終夜経過させた。反応混合物を酢酸エチル(10mLで3回)と水(10mL)との間で分配した。有機抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮し、0%から70%酢酸エチル/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0608】
[実施例57G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例57F(83mg)をジオキサン(1mL)に溶かし、LiOH(1M水溶液、0.616mL)を加えた。混合物を加熱して60℃として3時間経過させ、冷却して室温とし、1N NaHPO(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3回)。有機抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、0%から10%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.68−12.90(brm、2H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.67(d、1H)、7.62(d、1H)、7.42−7.51(m、2H)、7.31−7.41(m、2H)、7.00(d、1H)、5.00(s、2H)、3.89−3.97(m、4H)、3.02(t、2H)、2.16(s、3H)、1.94(s、3H)、1.53−1.69(m、6H)、1.52(s、6H)。
【0609】
[実施例58]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−シアノ−1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−2−メチル−1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0610】
[実施例58A]
3−ヨード−5−シアノ−1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−2−メチル−1H−ピロール
実施例2Aにおいてアダマンタン−1−エタノールに代えて3−メトキシアダマンタン−1−メタノールを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて実施例23Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0611】
[実施例58B]
6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−3−[5−シアノ−1−(3−メトキシ−アダマンタン−1−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロール−3−イル]−ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例58Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0612】
[実施例58C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−シアノ−1−{[3−メトキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−2−メチル−1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例58Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.51(d、1H)、7.42−7.50(m、2H)、7.33−7.39(m、2H)、6.95(d、1H)、6.83(s、1H)、4.96(s、2H)、3.89(t、2H)、3.82(s、2H)、3.10(s、3H)、3.01(t、2H)、2.18(s、2H)、2.09(s、3H)、1.40−1.65(m、12H)。
【0613】
[実施例59]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0614】
[実施例59A]
1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−4−クロロ−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例13Aを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−クロロ−1H−ピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0615】
[実施例59B]
1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−4−クロロ−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例59A(0.25g)のテトラヒドロフラン(3mL)中溶液を冷却して−78℃とし、ブチルリチウム(0.48mL)を滴下した。追加のテトラヒドロフラン(2mL)を加え、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。反応混合物に、ヨウ化メチル(0.08mL)を1回で加え、反応液を昇温させて0℃とした。30分後、反応液をエーテル(50mL)で希釈し、水(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。3%から20%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0616】
[実施例59C]
1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−5−メチル−2−イル)−1H−ピラゾール
実施例59B(0.13g)、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.13mL)、トリエチルアミン(0.20mL)、ジシクロヘキシル(2′,6′−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(0.04g)およびビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロライド(6mg)の溶液をジオキサン(2.5mL)中にて105℃で加熱した。2時間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過および濃縮後、1.5%から15%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0617】
[実施例59D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
1:1比のジオキサンおよび水の溶液を窒素で45分間脱気した。この溶液(5mL)を実施例1E(0.31g)、実施例59C(0.22g)、カリウムホスフェート(0.41g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム付加物(0.014g)および1,3,5,7−テトラメチル−6−テトラデカン−2,4,8−トリオキサ−6−ホスファアダマンタン(0.023g)に加えた。混合物を脱気し、窒素下に加熱して90℃として終夜経過させた。反応混合物を冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mLで3回)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。5%から100%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって所望のエステルを得た。エステルをジクロロメタン(0.5mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を加え、混合物を終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルに乗せ、1%から4%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶離を行って、標題化合物を得た。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δ:ppm12.84(s、1H)、8.07−7.99(m、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.53−7.40(m、3H)、7.40−7.31(m、2H)、7.26(s、1H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.96(s、1H)、3.93−3.82(m、4H)、3.01(t、2H)、2.14(s、3H)、2.08(s、2H)、1.86−1.65(m、4H)、1.56(m、6H)。
【0618】
[実施例60]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[2−シアノ−3−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)フェニル]ピリジン−2−カルボン酸
【0619】
[実施例60A]
2−ブロモ−6−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルチオ)ベンゾニトリル
アダマンタンチオール(1.01g)のN,N−ジメチルアセトアミド(20mL)中溶液に室温で、NaH(0.24g、鉱油中60%品)を加え、反応液を10分間撹拌した。2−フルオロ−6−ブロモベンゾニトリル(1g)を加え、混合物を加熱して80℃として1時間経過ささた。反応混合物を冷却し、エーテル(400mL)で希釈し、混合物を1M NaOH溶液で3回およびブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して粗生成物を得て、それを精製せずに次の段階で用いた。
【0620】
[実施例60B]
2−ブロモ−6−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)ベンゾニトリル
実施例60A(1.73g)およびm−クロロ過安息香酸(2.46g)の1,2−ジクロロエタン(50mL)中混合物を終夜撹拌した。反応液をエーテル(300mL)で希釈し、NaCO溶液で2回およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物について、2%から50%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、所望の生成物を得た。
【0621】
[実施例60C]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(2−シアノ−3−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)フェニル)ピナコラート
実施例19Bにおいて実施例19Aに代えて実施例60Bを用い、実施例3Dに代えて実施例4Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0622】
[実施例60D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[2−シアノ−3−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)フェニル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例60Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.65(brs、1H)、8.03(d、1H)、7.94(d、2H)、7.77(m、2H)、7.70(d、1H)、7.62(m、1H)、7.44(m、2H)、7.30(m、2H)、7.12(d、1H)、5.06(s、2H)、4.02(t、2H)、3.05(m、2H)、2.10(m、3H)、1.88(s、6H)、1.61(m、6H)。
【0623】
[実施例61]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−2′−[シクロオクチル(メチル)アミノ]−3′−メチル−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
【0624】
[実施例61A]
N−シクロオクチル−4−ヨード−3−メチルピリジン−2−アミン
シクロオクタンアミン(3.8g)中の2−フルオロ−4−ヨード−3−メチルピリジン(700mg)を130℃で終夜加熱し、冷却し、ジクロロメタンで希釈した。得られた混合物をシリカゲルカートリッジに乗せ、0%から100%ジクロロメタン/ヘキサンで溶離を行って、標題化合物を得た。
【0625】
[実施例61B]
N−シクロオクチル−4−ヨード−N,3−ジメチルピリジン−2−アミン
N,N−ジメチルアセトアミド(2mL)中の実施例61A(150mg)、CsCO(142mg)およびCHI(0.027mL)を38℃で終夜撹拌した。追加のCHI(0.5mL)および水素化ナトリウム(52.3mg、鉱油中60%品)を加えた。得られた混合物を39℃で2日間撹拌し、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、20%から80%アセトニトリル/0.1%TFA/水で溶離を行うGilsonシステムを用いる分取HPLCによって精製して、標題化合物を得た。
【0626】
[実施例61C]
6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2′−(シクロオクチル(メチル)アミノ)−3′−メチル−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例61Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0627】
[実施例61D]
6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2′−(シクロオクチル(メチル)アミノ)−3′−メチル−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例61Cを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.88(s、2H)、8.01−8.07(m、2H)、7.79(d、1H)、7.63(d、1H)、7.59(d、1H)、7.43−7.50(m、2H)、7.32−7.41(m、2H)、7.07(d、1H)、6.88(s、1H)、5.03(s、2H)、3.96(t、2H)、3.04(t、2H)、2.82(s、3H)、2.02(s、3H)、1.36−1.87(m、15H)。
【0628】
[実施例62]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0629】
[実施例62A]
1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例10Aを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えてピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0630】
[実施例62B]
5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール
実施例62A(0.192g、0.888mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)/トルエン(1mL)中溶液にn−ブチルリチウム(1.6M、0.721mL)を0℃で加えた。反応混合物を60分間撹拌した。次に、CHI(0.166mL)を加え、撹拌を0℃で3時間続けた。反応混合物を水で反応停止し、ジエチルエーテルで抽出し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。
【0631】
[実施例62C]
4−ブロモ−5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例62Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0632】
[実施例62D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例62Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0633】
[実施例62E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例62Dを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.53−7.40(m、3H)、7.40−7.31(m、2H)、7.26(s、1H)、6.94(d、1H)、4.95(s、2H)、4.13(d、2H)、3.91−3.85(m、2H)、3.02(t、2H)、2.18(t、1H)、2.13(s、3H)、2.00(d、2H)、1.90−1.73(m、4H)、1.74−1.59(m、6H)、1.53(d、2H)。
【0634】
[実施例63]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0635】
[実施例63A]
1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例26Aを用い、メタノールに代えて2−(2−メトキシエトキシ)エタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0636】
[実施例63B]
1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいて実施例3Aに代えて実施例63Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0637】
[実施例63C]
4−ブロモ−1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
20%から100%アセトニトリル/水(0.1体積%トリフルオロ酢酸含有)の勾配で溶離を行うGilsonシステムでのRP−HPLCによって標題化合物を精製するという変更を行い、実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例63Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0638】
[実施例63D]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−[1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例63Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0639】
[実施例63E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例63Dを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(bs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.48(m、3H)、7.36(m、2H)、7.27(s、1H)、6.94(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.78(s、2H)、3.48(m、2H)、3.44(s、3H)、3.22(s、3H)、3.02(t、2H)、2.10(m、5H)、1.54(m、12H)。
【0640】
[実施例64]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]カルバモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
【0641】
[実施例64A]
3−ブロモ−N,2−ジメチル−N−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル)ベンズアミド
実施例50Aにおいて1−アダマンタンアミンに代えてN−アダマンタン−2−イル−N−メチル−アミンを用い、1−アダマンタンカルボニルクロライドに代えて3−ブロモ−2−メチルベンゾリル(benzolyl)クロライドを用いることで、標題化合物を製造した。
【0642】
[実施例64B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]カルバモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例64Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0643】
[実施例64C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]カルバモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例64Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.50−7.32(m、6H)、7.20(t、1H)、7.08−6.95(m、2H)、4.99(bs、2H)、3.92(t、2H)、3.03(t、2H)、2.94(bs、3H)、2.22(bs、3H)、2.05−1.60(m、15H)。
【0644】
[実施例65]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−({1−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]シクロオクチル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0645】
[実施例65A]
1−((5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル)シクロオクタノール
n−ブチルリチウム(10mL、2.5M)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液を冷却し(−78℃)、それにテトラヒドロフラン(10mL)中の1,5−ジメチル−1H−ピラゾール(2.0g)を注射器を介して滴下した。1時間後、テトラヒドロフラン(5mL)中のシクロオクタノン(2.63g)を滴下し、反応混合物を昇温させて室温とした。飽和塩化アンモニウム溶液および酢酸エチルを加えることで混合物を反応停止した。層を分離し、水層を追加の酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0646】
[実施例65B]
5−メチル−1−((1−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)シクロオクチル)メチル)−1H−ピラゾール
実施例65A(667mg)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液を撹拌しながら、それに水素化ナトリウム(鉱油中60%分散品、200mg)を加え、混合物を室温で30分間撹拌してから、メチルビニルスルホン(1.27g)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。NHCl水溶液を加えて反応停止し、混合物を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。濾液を濃縮して粗生成物を得た。
【0647】
[実施例65C]
4−ヨード−5−メチル−1−((1−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)シクロオクチル)メチル)−1H−ピラゾール
実施例16Eにおいて実施例16Dに代えて実施例65Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0648】
[実施例65D]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−({1−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]シクロオクチル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例4Bにおいて実施例4Aに代えて実施例65Cを用い、次に実施例2Cにおいて実施例2Bに代えてその生成物を用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.42(m、6H)、7.31(s、1H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、4.07(s、3H)、3.89(t、2H)、3.74(t、2H)、3.26(t、2H)、3.02(t、2H)、2.90(s、3H)、2.15(m、3H)、1.58(m、14H)。
【0649】
[実施例66]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0650】
[実施例66A]
1−(アジドメチル)−2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン
実施例57Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デシル)−メタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0651】
[実施例66B]
1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−4−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール
実施例57Bにおいて実施例57Aに代えて実施例66Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0652】
[実施例66C]
tert−ブチル−3−ブロモ−6−フルオロピナコラート
実施例1Dにおいて3−ブロモ−6−クロロピコリン酸に代えて3−ブロモ−6−フルオロピコリン酸を用いることで、標題化合物を製造した。
【0653】
[実施例66D]
tert−ブチル3−(1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−6−フルオロピナコラート
実施例57Eにおいて実施例57Bに代えて実施例66Bを用い、実施例57Dに代えて実施例66Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0654】
[実施例66E]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピナコラート
実施例57Fにおいて実施例57Eに代えて実施例66Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0655】
[実施例66F]
6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピナコラート
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例66Eを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、12.72(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.59−7.67(m、2H)、7.41−7.51(m、2H)、7.32−7.40(m、2H)、7.00(d、1H)、4.99(s、2H)、4.16(s、2H)、3.96(s、1H)、3.93(t、2H)、3.03(t、2H)、2.19(s、3H)、2.10(s、2H)、1.68−1.84(m、4H)、1.51−1.66(m、6H)。
【0656】
[実施例67]
3−[5−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0657】
[実施例67A]
2−(5−ブロモ−6−(tert−ブトキシカルボニル)ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸メチル、塩酸(13.6g)、tert−ブチル3−ブロモ−6−クロロピナコラート(17.4g)および炭酸セシウム(39g)の溶液を一緒に、N,N−ジメチルアセトアミド(110mL)中で撹拌し、窒素下に120℃で終夜加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。20%から100%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0658】
[実施例67B]
tert−ブチル3−ブロモ−6−(8−(チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)ピナコラート
実施例1Bにおいてベンゾ[d]チアゾール−2−アミンに代えてチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンを用い、2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボン酸に代えて実施例67Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0659】
[実施例67C]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例59Dにおいて実施例1Eに代えて実施例67Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.98(s、1H)、12.76(s、1H)、8.52(dd、1H)、8.16(d、1H)、7.62(d、1H)、7.57−7.42(m、3H)、7.37(t、1H)、7.26(s、1H)、6.96(d、1H)、4.95(s、2H)、3.96(s、1H)、3.92−3.82(m、4H)、3.02(t、2H)、2.14(s、3H)、2.08(s、2H)、1.73(m、4H)、1.56(m、6H)。
【0660】
[実施例68]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[メチル(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル)アミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
【0661】
[実施例68A]
N−(3−ブロモ−2−メチルフェニル)−N−メチル−2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デシル−1−カルボキサミド
オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)−2−カルボン酸(137mg)およびオキサリルクロライド(0.132mL)のジクロロメタン(3mL)中混合物を4日間撹拌した。3−ブロモ−N,2−ジメチルアニリン(451mg)およびトリエチルアミン(0.2mL)を加え、反応混合物を24時間撹拌した。混合物について、1%から10%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、所望の生成物を得た。
【0662】
[実施例68B]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(2−メチル−3−(N−メチル−2−オキサトリシクロ[33.3.1.13,7]デシル−1−カルボキサミド)フェニル)ピナコラート
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例68Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0663】
[実施例68C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{2−メチル−3−[メチル(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルカルボニル)アミノ]フェニル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例68Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.65(brs、1H)、8.02(d、1H)、7.77(d、1H)、7.63(d、1H)、7.40(m、5H)、7.09(m、2H)、6.96(m、3H)、4.99(s、2H)、3.91(t、2H)、3.48(m、2H)、3.00(s、3H)、2.18(m、2H)、1.75−2.01(m、9H)、1.69(m、2H)、1.51(m、1H)、1.33(m、2H)。
【0664】
[実施例69]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]スルファモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
【0665】
[実施例69A]
3−ブロモ−N,2−ジメチル−N−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例51Aにおいて1−アダマンタンアミンに代えてN−メチルアダマント−2−イルアミンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0666】
[実施例69B]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]スルファモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例69Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0667】
[実施例69C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(2−メチル−3−{メチル[トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−2−イル]スルファモイル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例69Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(bs、1H)、12.63(bs、1H)、8.03(d、1H)、7.78(m、2H)、7.63(d、1H)、7.49−7.34(m、6H)、7.31(td、1H)、7.03(d、1H)、5.01(bs、2H)、3.94(t、2H)、3.04(t、2H)、2.92(s、3H)、2.26(s、3H)、2.17(bs、2H)、1.81−1.69(m、9H)、1.63(bs、2H)、1.45(d、2H)。
【0668】
[実施例70]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルホニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
実施例74B(150mg)のジクロロメタン(10mL)中溶液を冷却し(0℃)、それにm−クロロ過安息香酸(100mg、77%)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、Na水溶液、NaHCO水溶液、水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。濾過後、混合物を濃縮し、粗生成物をカラムに負荷し、20%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行って、予想の生成物を得た。純粋なエステルをジクロロメタン/TFA(1:1、10mL)に溶かし、室温で終夜撹拌した。濾過後、混合物を濃縮し、残留物をジクロロメタンに溶かし、カラムに乗せ、5%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行って、標題化合物を得た。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、8.56(d、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.63(d、1H)、7.57(d、1H)、7.40(m、6H)、7.09(d、1H)、5.03(s、3H)、3.96(t、2H)、3.04(t、2H)、2.34(s、3H)、2.07(m、4H)、1.97(m、6H)、1.60(m、6H)。
【0669】
[実施例71]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0670】
[実施例71A]
5−メチル−1−(2−オキサ−トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて1−ヒドロキシメチル−2−オキサアダマンタンを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて2−シアノ−5−メチルピロールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0671】
[実施例71B]
4−ブロモ−5−メチル−1−(2−オキサ−トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例71Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0672】
[実施例71C]
メチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−ブロモピナコラート
実施例1Eにおいて実施例1Dに代えてメチル3−ブロモ−6−フルオロピナコラートを用いることで、標題化合物を製造した。
【0673】
[実施例71D]
メチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピナコラート
実施例71C(500mg)、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン(46.8mg)およびトリエチルアミン(0.399mL)のアセトニトリル(7mL)およびテトラヒドロフラン(3.5mL)中溶液に4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.416mL)を加えた。混合物をBiotage Initiatorマイクロ波リアクターにおいて100℃で30分間加熱し、冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を濃縮した。残留物を0%から17%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行うフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0674】
[実施例71E]
6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(2−オキサ−トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例20Bにおいて実施例4Bに代えて実施例71Dを用い、実施例20Aに代えて実施例71Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0675】
[実施例71F]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例72Dにおいて実施例72Cに代えて実施例71Eを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(500MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、2H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.42−7.50(m、3H)、7.33−7.39(m、2H)、6.95(d、1H)、6.78(s、1H)、4.96(s、2H)、3.97(s、1H)、3.85−3.92(m、4H)、3.01(t、2H)、2.12(s、5H)、1.69−1.85(m、4H)、1.52−1.65(m、6H)。
【0676】
[実施例72]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{5−シアノ−2−メチル−1−[(3−メチル−2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピロール−3−イル}ピリジン−2−カルボン酸
【0677】
[実施例72A]
5−メチル−1−(3−メチル−2−オキサ−トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて1−ヒドロキシメチル−3−メチル−2−オキサアダマンタンを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて2−シアノ−5−メチルピロールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0678】
[実施例72B]
4−ブロモ−5−メチル−1−(3−メチル−2−オキサ−トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル
実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例72Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0679】
[実施例72C]
6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(3−メチル−2−オキサ−トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
実施例20Bにおいて実施例4Bに代えて実施例71Dを用い、実施例20Aに代えて実施例72Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0680】
[実施例72D]
6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−3−[5−シアノ−2−メチル−1−(3−メチル−2−オキサ−トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピロール−3−イル]ピリジン−2−カルボン酸
テトラヒドロフラン(8mL)およびメタノール(3mL)中の実施例72C(80mg)を2N NaOH水溶液(3mL)で終夜処理した。反応混合物を濃縮し、残留物を40%から100%アセトニトリル/0.1%TFA水溶液で溶離を行うGilsonシステムを用いる逆相クロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。H NMR(500MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.42−7.49(m、3H)、7.36(q、2H)、6.95(d、1H)、6.77(s、1H)、4.96(s、2H)、3.87−3.91(m、4H)、3.01(t、2H)、2.11−2.17(m、5H)、1.63−1.74(m、2H)、1.56(d、2H)、1.38−1.51(m、6H)、1.00(s、3H)。
【0681】
[実施例73]
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0682】
[実施例73A]
イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−アミン
2,2,2−トリフルオロ−N−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセトアミド(WO2004/058266A1に記載の方法に従って製造、520mg)を7N NH/メタノール(4.0mL)に溶かし、密閉管中68℃で6時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0683】
[実施例73B]
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
溶離液に、1/1CHCl/酢酸エチルと次に100%酢酸エチルを用いた以外は、実施例30Dにおいてチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−アミンに代えて実施例73Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0684】
[実施例73C]
6−[8−(イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例73B(85mg)をジクロロメタン(1.5mL)およびトリフルオロ酢酸(1.5mL)に溶かした。室温で終夜撹拌後、反応混合物を濃縮し、CHCl(10mL)に溶かし、水で洗浄した(15mLで5回)。有機層をNaSOで脱水した。濾過および濃縮後、残留物をCHCN(10mL)で磨砕して、標題化合物を得た。H NMR(500MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm11.49(brs、1H)、8.93(s、1H)、8.64(dd、1H)、8.55(s、1H)、7.92(d、1H)、7.51(m、2H)、7.37(d、1H)、7.33(t、1H)、7.27(s、1H)、6.90(d、1H)、4.92(s、2H)、3.88(t、2H)、3.70(s、2H)、3.02(t、2H)、2.10(s、3H)、1.92(brs、3H)、1.64(brd、3H)、1.54(brm、9H)。
【0685】
[実施例74]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
【0686】
[実施例74A]
6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2′−フルオロ−3′−メチル−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて2−フルオロ−4−ヨード−3−メチルピリジンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0687】
[実施例74B]
6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−アン−3−イルチオ)−3′−メチル−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例74A(130mg)のN,N−ジメチルアセトアミド(4mL)中溶液に1−アダマンタンチオール(111mg)およびCsCO(215mg)を加えた。混合物をマイクロ波条件下に(Biotage)120℃で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。濾過および溶媒留去後、粗取得物をカラムに負荷し、20%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行って、標題化合物を得た。
【0688】
[実施例74C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルスルファニル)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例74Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.25(d、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.43(m、5H)、7.03(d、1H)、6.83(d、1H)、5.00(s、2H)、3.93(t、2H)、3.03(t、2H)、2.26(m、5H)、2.01(m、3H)、1.95(s、3H)、1.71(m、6H)。
【0689】
[実施例75]
2−{6−[(メチルスルホニル)カルバモイル]−5−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}−N−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−カルボキサミド
70/30/1ヘキサン/酢酸エチル/酢酸を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを精製に用いた以外は、実施例17において実施例3Fに代えて実施例24Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm11.82(brs、1H)、8.52(dd、1H)、8.15(dd、1H)、7.63(d、1H)、7.52(m、2H)、7.38(t、1H)、7.33(t、1H)、7.27(s、1H)、7.02(d、1H)、4.97(s、2H)、3.93(t、2H)、3.70(s、2H)、3.12(s、3H)、3.03(t、2H)、2.11(s、3H)、1.92(brs、3H)、1.64(brd、3H)、1.54(brm、9H)。
【0690】
[実施例76]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
【0691】
[実施例76A]
4−ヨード−3−メチル−N−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)ピリジン−2−アミン
実施例61Aにおいてシクロオクタンアミンに代えてアダマンチン−1−アミンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0692】
[実施例76B]
2′−(アダマンタン−1−イルアミノ)−6−[8−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−3′−メチル−[3,4′]ビピリジニル−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例20Bにおいて実施例20Aに代えて実施例76Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0693】
[実施例76C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3′−メチル−2′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルアミノ)−3,4′−ビピリジン−2−カルボン酸
テトラヒドロフラン(8mL)およびメタノール(5mL)中の実施例76B(100mg)を、50℃で5日間にわたり2N NaOH水溶液(5mL)で処理し、冷却し、pH1の酸性とした。混合物を濃縮し、30%から70%アセトニトリル/0.1TFA/水で溶離を行うGilsonシステムを用いる逆相クロマトグラフィーによって残留物を精製して、標題化合物を得た。H NMR(500MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.87(s、2H)、8.03(d、1H)、7.83(d、1H)、7.79(d、1H)、7.64(d、1H)、7.44−7.52(m、3H)、7.33−7.40(m、2H)、7.07(d、1H)、6.63(s、1H)、5.03(s、2H)、3.95(s、2H)、3.03(t、2H)、1.93(s、3H)、1.71−1.81(m、3H)、1.63−1.70(m、3H)。
【0694】
[実施例77]
6−[8−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0695】
[実施例77A]
6−[8−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
45%から60%酢酸エチル/CHClを溶離液に用いた以外は、実施例30Dにおいてチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−アミンに代えてイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0696】
[実施例77B]
6−[8−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例1Gにおいて実施例1Fに代えて実施例77Aを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm11.41(brs、1H)、8.50(dd、1H)、8.49(s、1H)、8.02(d、1H)、7.49(m、2H)、7.37(d、1H),7.33(t、1H)、7.27(s、1H)、7.25(dd、1H)、6.92(d、1H)、4.92(s、2H)、3.88(t、2H)、3.71(s、2H)、3.00(t、2H)、2.10(s、3H)、1.93(brs、3H)、1.64(brd、3H)、1.54(brm、9H)。
【0697】
[実施例78]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0698】
[実施例78A]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例30Dにおいてチアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−アミンに代えてチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−アミンを用いることで、標題化合物を製造した。
【0699】
[実施例78B]
3−[5−メチル−1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−[8−([1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例78Aを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm13.77−13.39(s、1H)、12.75(s、1H)、9.46(s、1H)、8.70(d、1H)、8.03(d、1H)、7.71−7.64(m、1H)、7.55−7.45(m、2H)、7.40(t、1H)、7.26(s、1H)、6.97(d、1H)、4.98(s、2H)、3.89(m、2H)、3.70(s、2H)、3.02(t、2H)、2.10(s、3H)、1.92(s、3H)、1.60(m、12H)。
【0700】
[実施例79]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(5−メトキシスピロ[2.5]オクト−5−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
【0701】
[実施例79A]
スピロ[2.5]オクタン−5−オン
3−エトキシシクロヘキス−2−エンオン(25g)をジエチルエーテル(500mL)に溶かし、テトライソプロポキシチタン(55mL)を加え、次にエチルマグネシウムブロミド(3.0Mジエチルエーテル中溶液、180mL)を30分間かけて加えた。反応液を室温でさらに2時間撹拌し、水(250mL)を注意深く加えることで反応停止した。混合物を珪藻土によって濾過し、ジエチルエーテルで洗った。濾液を分液漏斗に移し、水層を抜き出し、p−トルエンスルホン酸・1水和物(2g)を有機層に加え、それを室温で2日間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。混合物を濾過し、濃縮し、93/7ヘキサン/酢酸エチルを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0702】
[実施例79B]
5−((5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル)スピロ[2.5]オクタン−5−オール
テトラヒドロフラン(50mL)を冷却して−76℃とし、n−ブチルリチウム(2.5Mテトラヒドロフラン中溶液、7.0mL)を加え、溶液を再冷却して−76℃とした。1,5−ジメチル−1H−ピラゾール(1.5g)を滴下し、反応液を75分間撹拌した。実施例79A(2.15g)を滴下し、混合物をさらに15から20分間撹拌した。反応混合物を昇温させて室温とし、飽和NHClと酢酸エチルとの間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。4/1ヘキサン/酢酸エチルを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0703】
[実施例79C]
1−((5−メトキシスピロ[2.5]オクタン−5−イル)メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例79B(1g)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶かし、ヨウ化メチル(0.85mL)および95%水素化ナトリウム(340mg)を加えた。反応液を室温で2.5時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過および濃縮によって標題化合物を得た。
【0704】
[実施例79D]
4−ブロモ−1−((5−メトキシスピロ[2.5]オクタン−5−イル)メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例79C(1.1g)をN,N−ジメチルホルムアミド(12mL)に溶かし、N−ブロモコハク酸イミド(840mg)を加えた。反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を20%NaSO水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0705】
[実施例79E]
1−((5−メトキシスピロ[2.5]オクタン−5−イル)メチル)−5−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
実施例3Dにおいて実施例3Cに代えて実施例79Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0706】
[実施例79F]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(5−メトキシスピロ[2.5]オクト−5−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例14Dにおいて実施例3Dに代えて実施例79Eを用い、実施例14Cに代えて実施例1Eを用いることで、標題化合物を製造した。
【0707】
[実施例79G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(5−メトキシスピロ[2.5]オクト−5−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸
実施例79F(40mg)をテトラヒドロフラン(0.2mL)およびメタノール(0.3mL)に溶かした。その混合物に、1N LiOH(0.35mL)を加え、反応混合物を60℃で終夜撹拌した。冷却して室温とした後、混合物を水(5mL)で希釈し、2N HCl水溶液(0.18mL)を加え、溶液を酢酸エチルで抽出し、濃縮した。残留物を、20%から80%アセトニトリル/0.1%水で溶離を行うGilsonシステムを用いる分取HPLCによって精製した。所望の分画を合わせ、凍結乾燥して、標題化合物を得た。H NMR(500MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(vbrs、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.48(m、2H)、7.43(d、1H)、7.36(m、2H)、7.28(s、1H)、6.95(d、1H)、4.96(s、2H)、4.19(d、1H)、4.09(d、1H)、3.89(t、2H)、3.09(s、3H)、3.01(t、2H)、2.12(s、3H)、1.58(brm、3H)、1.43(brm、3H)、1.20(brm、2H)、0.31(brm、2H)、0.23(brm、2H)。
【0708】
[実施例80]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0709】
[実施例80A]
1−[(3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−1H−ピラゾール
実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例26Aを用い、メタノールに代えて2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0710】
[実施例80B]
1−1−{[3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいて実施例3Aに代えて実施例80Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0711】
[実施例80C]
1−{[3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−4−ブロモ−5−メチル−1H−ピラゾール
20%から100%アセトニトリル/水(0.1体積%トリフルオロ酢酸含有)の勾配で溶離を行うGilsonシステムでのRP−HPLCによって標題化合物を精製するという変更を加え、実施例3Cにおいて実施例3Bに代えて実施例80Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0712】
[実施例80D]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(1−{[3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例80Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0713】
[実施例80E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例80Dを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.84(bs、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.41(m、5H)、7.27(s、1H)、6.94(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.78(s、1H)、3.49(m、6H)、3.43(m、6H)、3.22(s、3H)、3.02(t、2H)、2.11(m、5H)、1.53(m、12H)。
【0714】
[実施例81]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(メチルスルホニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0715】
[実施例81A]
3−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−チオール
実施例26A(2.0g)およびチオ尿素(2.0g)の酢酸(20mL)および48%HBr水溶液(10mL)混合溶媒中溶液を加熱して100℃として24時間経過させた。反応液を濃縮して乾固させ、残留物を20体積%エタノール/水(100mL)に溶かした。固体水酸化ナトリウム(10g)を加え、混合物を終夜撹拌した。溶液を濃HCl溶液でpH1の酸性とし、酢酸エチル(100mL)で希釈した。層を分離し、水層を追加の酢酸エチルで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、10%から50%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物を得た。
【0716】
[実施例81B]
1−{[3−(メチルスルファニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例81A(300mg)のメタノール(2mL)中溶液に、ナトリウムメトキシド(4mL、0.5Mメタノール中溶液)を加えた。ヨードメタン(0.5mL)を加え、反応液を3時間加熱還流した。反応液を冷却して室温とし、濃縮して乾固させた。残留物を、30%から100%アセトニトリル/水(0.1体積%トリフルオロ酢酸含有)の勾配で溶離を行う逆相HPLCによって精製して、標題生成物を得た。
【0717】
[実施例81C]
5−メチル−1−{[3−(メチルスルファニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例3Bにおいて実施例3Aに代えて実施例81Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0718】
[実施例81D]
4−ブロモ−5−メチル−1−{[3−(メチルスルホニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール
実施例81C(98mg)の水(2mL)中溶液にN−ブロモコハク酸イミド(150mg)を加え、反応混合物を3時間加熱還流した。追加のN−ブロモコハク酸イミド(50mg)を加え、反応液を24時間加熱還流した。反応混合物を冷却して室温とし、メチレンクロライドで希釈した。層を分離し、水層を追加のメチレンクロライドで抽出した(2回)。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶離を行うフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0719】
[実施例81E]
tert−ブチル6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−3−(5−メチル−1−{[3−(メチルスルホニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピナコラート
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例81Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0720】
[実施例81F]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(メチルスルホニル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例81Eを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(bs、1H)、8.04(d、5、1H)、7.79(d、1H)、7.61(d、1H)、7.48(m、3H)、7.36(d、2H)、7.30(s、1H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.89(t、2H)、3.80(s、2H)、3.02(d、2H)、2.19(m、11H)、1.57(m、6H)。
【0721】
[実施例82]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3,5−ジメチル−7−[2−(メチルアミノ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0722】
[実施例82A]
2−{[3,5−ジメチル−7−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]オキシ}エタノール
実施例38C(4.5g)のエタン−1,2−ジオール(12mL)中溶液に、窒素下にトリエチルアミン(3mL)を加えた。マイクロ波条件下に(Biotage)、混合物を加熱して150℃として45分間経過させた。混合物を水(100mL)に投入し、酢酸エチルで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、20%酢酸エチル/ヘキサン(1リットル)と次に5%メタノール/メチレンクロライド(1リットル)で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物を得た。
【0723】
[実施例82B]
2−({3,5−ジメチル−7−[(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}オキシ)エタノール
実施例82A(3.69g)のテトラヒドロフラン(50mL)中溶液を冷却し(−78℃)、それに窒素下にn−BuLi(20mL、2.5Mヘキサン中溶液)を加えた。混合物を−78℃で1.5時間撹拌した。ヨードメタン(10mL)を注射器によって加え、混合物をさらに3時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を加えることで反応混合物を反応停止し、酢酸エチルで抽出した(200mLで2回)。合わせた有機層を水(60mL)およびブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、5%メタノール/メチレンクロライドで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0724】
[実施例82C]
1−({3,5−ジメチル−7−[2−(ヒドロキシ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例16Eにおいて実施例16Dに代えて実施例82Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0725】
[実施例82D]
メタンスルホン酸2−({3−[(4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−5,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}オキシ)エチル
実施例82C(2.1g)のメチレンクロライド(30mL)中溶液を冷却し(0℃)、それにトリエチルアミン(1.42g)を加え、次にメタンスルホニルクロライド(0.542g)を加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌し、酢酸エチル(300mL)で希釈した。層を分離し、有機層を水(60mL)およびブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
【0726】
[実施例82E]
1−({3,5−ジメチル−7−[2−(メチルアミノ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例82D(2.5g)の2Mメチルアミン/メタノール(15mL)中溶液を、マイクロ波条件下に(Biotage)加熱して100℃として20分間経過させた。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチル(400mL)で希釈した。有機層を飽和NaHCO水溶液(60mL)、水(60mL)およびブライン(60mL)で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の反応で用いた。
【0727】
[実施例82F]
tert−ブチル[2−({3−[(4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−5,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}オキシ)エチル]メチルカーバメート
実施例82E(2.2g)のテトラヒドロフラン(30mL)中溶液にBOCO(1.26g)および触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌し、酢酸エチル(300mL)で希釈した。溶液を飽和NaHCO水溶液、水(60mL)およびブライン(60mL)で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、20%酢酸エチル/メチレンクロライドで溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0728】
[実施例82G]
tert−ブチル{2−[(3,5−ジメチル−7−{[5−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)オキシ]エチル}メチルカーバメート
実施例59Cにおいて実施例59Bに代えて実施例82Fを用いることで、標題化合物を製造した。
【0729】
[実施例82H]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−{1−[(3−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]エトキシ}−5,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル}ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
3:1比のジオキサンおよび水(40mL)の溶液を窒素で45分間脱気した。この溶液を実施例1E(01.5g)、実施例82G(1.48g)、カリウムホスフェート(02.82g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム付加物(0.121g)および1,3,5,7−テトラメチル−6−テトラデカン−2,4,8−トリオキサ−6−ホスファアダマンタン(0.194g)に加えた。混合物を脱気し、窒素下に加熱して90℃として終夜経過させた。反応混合物を冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mLで3回)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を、20%から40%酢酸エチル/メチレンクロライドの勾配で溶離を行うシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0730】
[実施例82I]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3,5−ジメチル−7−[2−(メチルアミノ)エトキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例82Hを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.21(s、1H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.43(m、4H)、6.96(d、1H)、4.96(s、2H)、3.89(m、6H)、3.54(m、2H)、3.01(t、4H)、2.55(t、3H)、2.10(s、3H)、1.42(s、2H)、1.31(m、4H)、1.08(m、6H)、0.87(s、6H)。
【0731】
[実施例83]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[3−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0732】
[実施例83A]
2−[2−(2−{[3−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エタノール
20%から100%アセトニトリル/水(0.1体積%トリフルオロ酢酸含有)の勾配で溶離を行うGilsonシステムでのRP−HPLCによって標題化合物を精製するという変更を加え、実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例26Aを用い、メタノールに代えて2,2′−(エタン−1,2−ジイルビス(オキシ))ジエタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0733】
[実施例83B]
2−{2−[2−({3−[(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}オキシ)エトキシ]エトキシ}エタノール
実施例83A(1.0g)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液を冷却し(−78℃)、それにn−BuLi(5mL、2.5Mヘキサン中溶液)を加えた。反応混合物を90分間撹拌し、ヨウ化メチル(1mL)を加えた。反応混合物を−78℃で90分間撹拌し、トリフルオロ酢酸1滴を加えることで反応停止した。反応混合物を昇温させて室温とし、濃縮して乾固させた。残留物を、それ以上精製せずに後の段階で用いた。
【0734】
[実施例83C]
2−{2−[2−({3−[(4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}オキシ)エトキシ]エトキシ}エタノール
実施例83B(0.54g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中溶液に環境下で、N−ヨードコハク酸イミド(0.35g)を加えた。反応混合物を2時間撹拌し、粗反応溶液を、20%から100%アセトニトリル/水(0.1体積%トリフルオロ酢酸含有)の勾配で溶離を行うGilsonシステムでのRP−HPLCによって精製して、標題化合物を得た。
【0735】
[実施例83D]
2−{2−[2−({3−[(4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}オキシ)エトキシ]エトキシ}−N−メチルエタンアミン
実施例83C(0.445g)およびトリエチルアミン(0.5mL)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液を冷却し(0℃)、それにメタンスルホニルクロライド(0.07mL)を加えた。混合物を3時間撹拌し、20mLマイクロ波反応容器に移し入れた。メタンアミン(4mL、2Mメタノール中溶液)を加え、マイクロ波(Biotage)条件下に、混合物を加熱して100℃として20分間経過させた。反応混合物を濃縮して乾固させ、残留物を40%から100%アセトニトリル/水(0.1体積%トリフルオロ酢酸含有)の勾配で溶離を行う逆相クロマトグラフィー(Analogixシステム、C18 SF40−300gカラム)によって精製して、標題生成物を得た。
【0736】
[実施例83E]
tert−ブチル(2−{2−[2−({3−[(4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}オキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)メチルカーバメート
実施例82Fにおいて実施例82Eに代えて実施例83Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0737】
[実施例83F]
tert−ブチルメチル[2−(2−{2−[(3−{[5−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)オキシ]エトキシ}エトキシ)エチル]カーバメート
実施例59Cにおいて実施例59Bに代えて実施例83Eを用いることで、標題化合物を製造した。
【0738】
[実施例83G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[5−メチル−1−({3−[(2,2,5−トリメチル−4−オキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザトリデカン−13−イル)オキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例83Fを用いることで、標題化合物を製造した。
【0739】
[実施例83H]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(5−メチル−1−{[(3−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例83Gを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.86(bs、1H)、8.37(s、1H)、8.04(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.47(m、2H)、7.36(m、2H)、7.28(s、1H)、6.95(d、1H)、4.96(s、1H)、3.88(dd、2H)、3.56(m、4H)、3.46(m、3H)、3.06(m、4H)、2.55(m、3H)、2.09(m、5H)、1.48(m、12H)。
【0740】
[実施例84]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({8−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0741】
[実施例84A]
8−アザスピロ[ビシクロ[3.2.1]オクタン−3,2′−オキシラン]−8−カルボン酸ベンジル
磁気撹拌バー、温度計および冷却管を取り付けた500mLの三頸丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(163mL)、カリウムtert−ブトキシド(6.6g、純度95%)およびヨウ化トリメチルスルホキソニウム(13.0g)を入れた。混合物を加熱還流し、3時間撹拌した。3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸ベンジル(10.0g)のテトラヒドロフラン(37mL)中溶液を1回で加えた。反応混合物をさらに2時間還流した。混合物を冷却して室温とし、トルエン(100mL)および水で希釈した。水層を分離し、トルエンで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機層を水で洗浄し(40mLで3回)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0742】
[実施例84B]
3−ホルミル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸ベンジル
実施例84A(3.5g)のテトラヒドロフラン(40mL)中溶液を冷却し(0℃)、それに三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体(0.82mL)を加えた。混合物を3から5℃で3時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液を加え、次に酢酸エチル(200mL)を加えた。有機層を分離し、水で洗浄し(2回)、濃縮して乾固させた。トルエンを加え、混合物を減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0743】
[実施例84C]
3−(ヒドロキシメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸ベンジル
実施例84B(3.4g)のテトラヒドロフラン(40mL)中溶液に、NaBH(0.5g)を加えた。混合物を終夜撹拌した。溶媒を留去し、残留物を酢酸エチル(300mL)および水(50mL)に加えた。有機層を水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。溶媒留去によって粗標題化合物を得た。
【0744】
[実施例84D]
3−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸ベンジル
実施例2Aにおいて1−アダマンタンメタノールに代えて実施例84Cを用い、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに代えて4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0745】
[実施例84E]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({8−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸
実施例1Fにおいて実施例1Aに代えて実施例84Dを用い、次に実施例2Cにおいて実施例2Bに代えてその生成物を用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(s、1H)、8.04(d、1H)、7.49(m、16H)、6.94(d、1H)、5.06(m、2H)、4.94(s、2H)、3.89(m、3H)、3.00(m、2H)、1.84(m、3H)、1.59(m、2H)、1.29(m、6H)。
【0746】
[実施例85]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−6′−オキソ−1′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1′,6′−ジヒドロ−3,3′−ビピリジン−2−カルボン酸
【0747】
[実施例85A]
1−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−5−ブロモピリジン−2(1H)−オン
NaH(185mg、4.63mmol、鉱油中60%分散品)のN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中懸濁液に環境条件下で、5−ブロモピリジン−2(1H)−オン(700mg、4.02mmol)を加えた。反応混合物を15分間撹拌し、1−(ブロモメチル)アダマンタン(968mg4.22mmol)を加えた。混合物を加熱して120℃として終夜経過させ、冷却して室温とし、水およびエーテルを加えることで反応停止した。層を分離し、水層を追加のエーテルで抽出した(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。5%から30%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶離を行うシリカゲルでのクロマトグラフィーによって標題化合物を得た。
【0748】
[実施例85B]
1′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−6−(8−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−6′−オキソ−1′,6′−ジヒドロ−[3,3′−ビピリジン]−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例85Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0749】
[実施例85C]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−6′−オキソ−1′−(トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イルメチル)−1′,6′−ジヒドロ−3,3′−ビピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例85Bを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(bs、1H)、8.04(d、1H)、7.80(d、1H)、7.66−7.54(m、3H)、7.50−7.31(m、5H)、7.01(d、1H)、6.39(d、1H)、4.98(s、2H)、3.90(t、2H)、3.66(s、2H)、3.01(t、2H)、1.92(bs、3H)、1.68−1.46(m、12H)。
【0750】
[実施例86]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
【0751】
[実施例86A]
1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(ヒドロキシ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール
20%から100%アセトニトリル/水(0.1体積%トリフルオロ酢酸含有)の勾配で溶離を行うGilsonシステムでのRP−HPLCによって標題化合物を精製するという変更を加え、実施例7Bにおいて実施例7Aに代えて実施例38Cを用い、メタノールに代えて2,2′−(エタン−1,2−ジイルビス(オキシ))ジエタノールを用いることで、標題化合物を製造した。
【0752】
[実施例86B]
1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(ヒドロキシ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例83Bにおいて実施例83Aに代えて実施例86Aを用いることで、標題化合物を製造した。
【0753】
[実施例86C]
1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(ヒドロキシ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例83Cにおいて実施例83Bに代えて実施例86Bを用いることで、標題化合物を製造した。
【0754】
[実施例86D]
1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール
実施例83Dにおいて実施例83Cに代えて実施例86Cを用いることで、標題化合物を製造した。
【0755】
[実施例86E]
tert−ブチル(2−{2−[2−({3−[(4−ヨード−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−5,7−ジメチルトリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}オキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)メチルカーバメート
実施例82Fにおいて実施例82Eに代えて実施例86Dを用いることで、標題化合物を製造した。
【0756】
[実施例86F]
tert−ブチル[2−(2−{2−[(3,5−ジメチル−7−{[5−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル)オキシ]エトキシ}エトキシ)エチル]メチルカーバメート
実施例59Cにおいて実施例59Bに代えて実施例86Eを用いることで、標題化合物を製造した。
【0757】
[実施例86G]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−[1−({3,5−ジメチル−7−[(2,2,5−トリメチル−4−オキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザトリデカン−13−イル)オキシ]トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル}メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン酸tert−ブチル
実施例4Cにおいて実施例4Aに代えて実施例86Fを用いることで、標題化合物を製造した。
【0758】
[実施例86H]
6−[8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−3−(1−{[3,5−ジメチル−7−(2−{2−[2−(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)トリシクロ[3.3.1.13,7]デク−1−イル]メチル}−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボン酸
実施例2Cにおいて実施例2Bに代えて実施例86Gを用いることで、標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、ジメチルスルホキシド−d)δppm12.85(bs、1H)、8.33(bs、2H)、8.03(d、1H)、7.79(d、1H)、7.62(d、1H)、7.48(m、3H)、7.36(m、2H)、7.28(s、1H)、6.95(d、1H)、4.95(s、2H)、3.86(m、4H)、3.63(m、2H)、3.55(s、4H)、3.05(d、4H)、2.56(t、2H)、2.10(s、3H)、1.27(m、6H)、1.06(m、6H)、0.85(s、6H)。
【配列表】
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