(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザのパフ動作が行われるときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を停止する状態に切り替わる霧化スイッチを備えることを特徴とする請求項1に記載の非燃焼型香味吸引器。
前記霧化スイッチは、ユーザのパフ動作が行われなくなるときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を開始する状態に切り替わることを特徴とする請求項2に記載の非燃焼型香味吸引器。
操作インタフェースに対するユーザ操作が行われているときにオン状態に切り替わり、前記操作インタフェースに対するユーザ操作が行われていないときにオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
ユーザのパフ動作の開始によってオン状態に切り替わり、ユーザのパフ動作の終了によってオフ状態に切り替わる第2スイッチとを備え、
前記制御部は、前記第1スイッチがオン状態に切り替わったときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を開始するとともに、前記第2スイッチがオン状態に切り替わったときに、前記霧化部に対する電源出力の供給を停止することを特徴とする請求項1に記載の非燃焼型香味吸引器。
前記制御部は、前記霧化部に対する電源出力の供給を開始してから第1時間が経過した場合に、前記霧化部に対する電源出力の供給を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の非燃焼型香味吸引器。
前記制御部は、前記第1時間の経過によって前記霧化部に対する電源出力の供給を停止してから第2時間が経過した場合に、前記霧化部に対する電源出力の供給を再開することを特徴とする請求項9に記載の非燃焼型香味吸引器。
所望量のエアロゾルを供給可能な期間において、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の非燃焼型香味吸引器。
所望量のエアロゾルを供給することができない期間において、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の非燃焼型香味吸引器。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下において、実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。
【0023】
従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0024】
[実施形態の概要]
上述した背景技術で記載した非燃焼型香味吸引器は、パフ動作の検知に応じて、霧化部に対する電源出力の供給を開始する。しかしながら、霧化部によってエアロゾルを発生している途中において霧化部の温度が変化するため、エアロゾルを構成する粒子の粒径分布が広がってしまう。言い換えると、1回のパフ動作内又は複数のパフ動作間において、エアロゾルを構成する粒子の粒径がばらついてしまう。
【0025】
実施形態に係る非燃焼型香味吸引器は、燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化する霧化部と、前記霧化部に対する電源出力を制御する制御部とを備え、前記制御部は、ユーザのパフ動作の開始前に前記霧化部に対する電源出力の供給を開始するとともに、ユーザのパフ動作中に前記霧化部に対する電源出力の供給を停止する。
【0026】
実施形態では、制御部は、ユーザのパフ動作中に霧化部に対する電源出力の供給を停止する。霧化部によってエアロゾルを発生している途中において、ユーザのパフ動作によって霧化部の温度が変化することがない。従って、1回のパフ動作内又は複数のパフ動作間において、エアロゾルを構成する粒子の粒径がばらつく事態が抑制される。
【0027】
[実施形態]
(非燃焼型香味吸引器)
以下において、実施形態に係る非燃焼型香味吸引器について説明する。
図1は、実施形態に係る非燃焼型香味吸引器100を示す図である。非燃焼型香味吸引器100は、燃焼を伴わずに香喫味成分を吸引するための器具であり、非吸口端から吸口端に向かう方向である所定方向Aに沿って延びる形状を有する。
図2は、実施形態に係る霧化ユニット111を示す図である。なお、以下においては、非燃焼型香味吸引器100を単に香味吸引器100と称することに留意すべきである。
【0028】
図1に示すように、香味吸引器100は、吸引器本体110と、カートリッジ130とを有する。
【0029】
吸引器本体110は、香味吸引器100の本体を構成しており、カートリッジ130を接続可能な形状を有する。具体的には、吸引器本体110は、吸引器ハウジング110Xを有しており、カートリッジ130は、吸引器ハウジング110Xの吸口端に接続される。吸引器本体110は、燃焼を伴わずにエアロゾル源を霧化するように構成された霧化ユニット111と、電装ユニット112とを有する。
【0030】
実施形態では、霧化ユニット111は、吸引器ハウジング110Xの一部を構成する第1筒体111Xを有する。霧化ユニット111は、
図2に示すように、リザーバ111Pと、ウィック111Qと、霧化部111Rとを有する。リザーバ111P、ウィック111Q及び霧化部111Rは、第1筒体111Xに収容される。第1筒体111Xは、所定方向Aに沿って延びる筒状形状(例えば、円筒形状)を有する。リザーバ111Pは、エアロゾル源を保持する。例えば、リザーバ111Pは、樹脂ウェブ等の材料によって構成される孔質体である。ウィック111Qは、リザーバ111Pから供給されるエアロゾル源を保持する液保持部材の一例である。例えば、ウィック111Qは、ガラス繊維によって構成される。霧化部111Rは、ウィック111Qによって保持されるエアロゾル源を霧化する。霧化部111Rは、例えば、ウィック111Qに所定ピッチで巻き回される発熱抵抗体(例えば、電熱線)によって構成される。
【0031】
エアロゾル源は、グリセリン又はプロピレングリコールなどの液体である。エアロゾル源は、例えば、上述したように、樹脂ウェブ等の材料によって構成される孔質体によって保持される。孔質体は、非たばこ材料によって構成されていてもよく、たばこ材料によって構成されていてもよい。なお、エアロゾル源は、香喫味成分(例えば、ニコチン成分等)を含んでいてもよい。或いは、エアロゾル源は、香喫味成分を含まなくてもよい。
【0032】
実施形態において、霧化部111Rによって発生するエアロゾルの流路に露出する壁面には、凝縮したエアロゾルを吸収する吸収部材111Sが設けられる。エアロゾルの流路に露出する壁面は、例えば、エアロゾルの流路に露出する第1筒体111Xの内面、エアロゾルの流路に露出するリザーバ111Pの外面などである。ここで、吸収部材111Sがリザーバ111Pと接触していない場合には、吸収部材111Sによって吸収されたエアロゾル(凝縮したエアロゾル)は、毛細管現象を利用して吸収部材111Sから霧化部111Rに導かれることが好ましい。一方で、吸収部材111Sがリザーバ111Pと接触している場合には、吸収部材111Sによって吸収されたエアロゾル(凝縮したエアロゾル)は、吸収部材111Sからリザーバ111Pに導かれることが好ましい。吸収部材111Sは、凝縮したエアロゾルを吸収する機能を有する部材であればよく、例えば、リザーバ111Pと同様の材料(樹脂ウェブ)によって構成されていてもよく、ウィック111Qと同様の材料(ガラス繊維)によって構成されてもよい。
【0033】
電装ユニット112は、吸引器ハウジング110Xの一部を構成する第2筒体112Xを有する。実施形態において、電装ユニット112は、インレット112Aを有する。インレット112Aから流入する空気は、
図2に示すように、霧化ユニット111(霧化部111R)に導かれる。詳細には、電装ユニット112は、電源10と、吸引センサ20と、押しボタン30と、発光素子40と、制御回路50とを有する。電源10、吸引センサ20、押しボタン30及び制御回路50は、第2筒体112Xに収容される。第2筒体112Xは、所定方向Aに沿って延びる筒状形状(例えば、円筒形状)を有する。
【0034】
電源10は、例えば、リチウムイオン電池である。電源10は、香味吸引器100の動作に必要な電力を蓄積する。例えば、電源10は、吸引センサ20及び制御回路50に供給する電力を蓄積する。また、電源10は、霧化ユニット111(霧化部111R)に供給する電力を蓄積する。
【0035】
吸引センサ20は、インレット112Aからアウトレット130Aまで連続する吸引経路内の流体流れを検知する。吸引センサ20は、インレット112Aからアウトレット130A側への流体流れが所定閾値以上である場合に、吸引(吸引状態)を検知する。吸引センサ20は、インレット112Aからアウトレット130A側への流体流れが所定閾値未満である場合に、非吸引(非吸引状態)を検知する。
【0036】
押しボタン30は、香味吸引器100の外側から内側に向けて押し込むように構成される。実施形態では、押しボタン30は、香味吸引器100の非吸口端に設けられており、非吸口端から吸口端に向かう方向(すなわち、所定方向A)に押し込むように構成される。例えば、香味吸引器100の電源が投入されていない状態において、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合に、香味吸引器100の電源が投入されてもよい。一方で、香味吸引器100の電源が投入された状態において、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合に、香味吸引器100の電源が切断されてもよい。或いは、パフ動作が行われてからパフ動作が行われないまま所定時間が経過した場合に、香味吸引器100の電源が切断されてもよい。
【0037】
発光素子40は、例えば、LEDや電灯などの光源である。発光素子40は、所定方向に沿って延びる側壁に設けられる。発光素子40は、非吸口端の近傍の側壁に設けられることが好ましい。これによって、所定方向Aの軸線上において非吸口端の端面のみに発光素子が設けられるケースと比べて、ユーザは、パフ動作中において発光素子40の発光パターンを容易に視認することができる。発光素子40の発光パターンは、香味吸引器100の状態をユーザに通知するパターンである。
【0038】
実施形態において、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知する報知部を構成してもよい。ここで、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を継続的に報知してもよい。或いは、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する報知部を構成してもよい。ここで、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能でない期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を継続的に報知してもよい。
【0039】
制御回路50は、香味吸引器100の動作を制御する。具体的には、制御回路50は、霧化ユニット111(霧化部111R)に対する電源出力を制御する。また、制御回路50は、発光素子40を制御する。
【0040】
カートリッジ130は、香味吸引器100を構成する吸引器本体110に接続可能に構成される。カートリッジ130は、吸口から吸い込まれる気体(以下、空気)の流路上において霧化ユニット111よりも下流に設けられる。言い換えると、カートリッジ130は、必ずしも物理空間的に霧化ユニット111よりも吸口側に設けられている必要はなく、霧化ユニット111から発生するエアロゾルを吸口側に導くエアロゾル流路上において霧化ユニット111よりも下流に設けられていればよい。
【0041】
具体的には、カートリッジ130は、カートリッジハウジング131と、香味源132と、網目133Aと、フィルタ133Bとを有する。また、カートリッジ130は、吸口に設けられるアウトレット130Aを有する。
【0042】
カートリッジハウジング131は、所定方向Aに沿って延びる筒状形状(例えば、円筒形状)を有する。カートリッジハウジング131は、香味源132を収容する。ここでは、カートリッジハウジング131は、吸引器ハウジング110Xに所定方向Aに沿って挿入されるように構成される。
【0043】
香味源132は、インレット112Aからアウトレット130Aまで連続する吸引経路上において霧化ユニット111よりもアウトレット130A(吸口)側に設けられる。香味源132は、エアロゾル源から発生するエアロゾルに香喫味成分を付与する。言い換えると、香味源132によってエアロゾルに付与される香喫味成分は、アウトレット130A(吸口)に運ばれる。
【0044】
実施形態において、香味源132は、霧化ユニット111から発生するエアロゾルに香喫味成分を付与する原料片によって構成される。原料片のサイズは、0.2mm以上1.2mm以下であることが好ましい。さらには、原料片のサイズは、0.2mm以上0.7mm以下であることが好ましい。香味源132を構成する原料片のサイズが小さいほど、比表面積が増大するため、香味源132を構成する原料片から香喫味成分がリリースされやすい。従って、所望量の香喫味成分をエアロゾルに付与するにあたって、原料片の量を抑制できる。香味源132を構成する原料片としては、刻みたばこ、たばこ原料を粒状に成形した成形体を用いることができる。但し、香味源132は、たばこ原料をシート状に成形した成形体であってもよい。また、香味源132を構成する原料片は、たばこ以外の植物(例えば、ミント、ハーブ等)によって構成されてもよい。香味源132には、メントールなどの香料が付与されていてもよい。
【0045】
ここで、香味源132を構成する原料片は、例えば、JIS Z 8801に準拠したステンレス篩を用いて、JIS Z 8815に準拠する篩分けによって得られる。例えば、0.71mmの目開きを有するステンレス篩を用いて、乾燥式かつ機械式振とう法によって20分間に亘って原料片を篩分けによって、0.71mmの目開きを有するステンレス篩を通過する原料片を得る。続いて、0.212mmの目開きを有するステンレス篩を用いて、乾燥式かつ機械式振とう法によって20分間に亘って原料片を篩分けによって、0.212mmの目開きを有するステンレス篩を通過する原料片を取り除く。すなわち、香味源132を構成する原料片は、上限を規定するステンレス篩(目開き=0.71mm)を通過し、下限を規定するステンレス篩(目開き=0.212mm)を通過しない原料片である。従って、実施形態では、香味源132を構成する原料片のサイズの下限は、下限を規定するステンレス篩の目開きによって定義される。なお、香味源132を構成する原料片のサイズの上限は、上限を規定するステンレス篩の目開きによって定義される。
【0046】
実施形態において、香味源132は、アルカリ性のpHを有するたばこ源である。たばこ源のpHは、7よりも大きいことが好ましく、8以上であることがより好ましい。pHを7よりも大きくすることによって、たばこ源から発生する香喫味成分をエアロゾルによって効率的に取り出すことができる。これにより、所望量の香喫味成分をエアロゾルに付与するにあたって、たばこ源の量を抑制できる。一方、たばこ源のpHは、12以下であることが好ましく、10以下であることがより好ましい。pHを12以下とすることによって、香味吸引器100(例えば、カートリッジ130又は吸引器本体110)に対するダメージ(腐食等)をより効果的に抑制することができる。
【0047】
なお、香味源132から発生する香喫味成分はエアロゾルによって搬送されており、香味源132自体を加熱する必要はないことに留意すべきである。
【0048】
網目133Aは、香味源132の上流においてカートリッジハウジング131の開口を塞ぐように設けられており、フィルタ133Bは、香味源132の下流においてカートリッジハウジング131の開口を塞ぐように設けられている。網目133Aは、香味源132を構成する原料片が通過しない程度の粗さを有する。網目133Aの粗さは、例えば、0.077mm以上0.198mm以下の目開きを有する。フィルタ133Bは、通気性を有する物質によって構成される。フィルタ133Bは、例えば、アセテートフィルタであることが好ましい。フィルタ133Bは、香味源132を構成する原料片が通過しない程度の粗さを有する。
【0049】
(ブロック構成)
以下において、実施形態に係る非燃焼型香味吸引器のブロック構成について説明する。
図3は、実施形態に係る香味吸引器100のブロック構成を示す図である。
【0050】
図3に示すように、制御回路50は、電源スイッチ51と、霧化スイッチ52と、制御部53とを有する。
【0051】
電源スイッチ51は、香味吸引器100の電源が投入される場合にオン状態に切り替わり、香味吸引器100の電源が切断される場合にオフ状態に切り替わる。例えば、電源スイッチ51は、押しボタン30に接続されており、香味吸引器100の電源が投入されていない状態において、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合にオン状態に切り替わってもよい。一方で、電源スイッチ51は、香味吸引器100の電源が投入された状態において、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合にオフ状態に切り替わってもよい。或いは、電源スイッチ51は、パフ動作の終了に応じて起動するタイマを有しており、タイマの満了(所定時間の経過)に応じてオフ状態に切り替わってもよい。
【0052】
霧化スイッチ52は、ユーザのパフ動作が行われるときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する状態(オフ状態)に切り替わり、ユーザのパフ動作が行われなくなるときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する状態(オン状態)に切り替わる。実施形態では、霧化スイッチ52は、パフ動作を検知する吸引センサと連動している。霧化スイッチ52は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されたときに、オフ状態に切り替わる。一方で、霧化スイッチ52は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されなくなったときに、オン状態に切り替わる。
【0053】
ここで、吸引センサ20によってパフ動作が検知されていない状態を非吸引状態と称し、吸引センサ20によってパフ動作が検知されている状態を吸引状態と称することもある。従って、霧化スイッチ52は、非吸引状態から吸引状態への切り替えによってオフ状態に切り替わり、吸引状態から非吸引状態への切り替えによってオン状態に切り替わる。
【0054】
制御部53は、香味吸引器100の電源が投入された状態において、香味吸引器100を制御する。
【0055】
第1に、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力を制御する。実施形態において、制御部53は、ユーザのパフ動作の開始前に霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始するとともに、ユーザのパフ動作中に霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。実施形態では、制御部53は、霧化スイッチ52がオフ状態になった場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。一方で、制御部53は、霧化スイッチ52がオン状態になったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。言い換えると、制御部53は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されたときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。一方で、制御部53は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されなくなったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。
【0056】
ここで、電源出力の大きさは、霧化部111Rに対して連続的に電圧が印加されるケースにおいては、霧化部111Rに対して印加される電圧の値で定義される。一方で、電源出力の大きさは、霧化部111Rに対して断続的に電圧が印加されるケース(パルス制御)においては、霧化部111Rに対して印加される電圧の値、パルス幅及びパルス間隔の少なくともいずれか1つのパラメータによって定義される。
【0057】
実施形態において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから第1時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してもよい。ここで、第1時間は、非吸引状態の時間長に依存せずにエアロゾルの供給量を所望量に収めるための時間である。言い換えると、第1時間は、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定められた時間である。
【0058】
例えば、第1時間の上限は5秒であることが好ましい。より好ましくは、第1時間の上限は4秒であり、さらにより好ましくは、第1時間の上限は3秒である。例えば、第1時間の下限は0.5秒であることが好ましい。より好ましくは、第1時間の下限は1秒であり、さらにより好ましくは、第1時間の下限は1.5秒である。例えば、第1時間は0.5秒以上5秒以下であることが好ましい。より好ましくは、第1時間は1秒以上4秒以下であることが好ましい。さらにより好ましくは、第1時間は1.5秒以上3秒以下であることが好ましい。
【0059】
実施形態では、制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してから第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開してもよい。ここで、第2時間は、エアロゾルの流路に露出する壁面にエアロゾルが凝縮することによって、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回らないようにするために定められた時間である。なお、吸収部材111Sによって吸収された凝縮後のエアロゾルが電源出力の供給再開によって再霧化されてもよい。
【0060】
上述したように、吸収部材111Sがリザーバ111Pと接触していない場合には、吸収部材111Sによって吸収されたエアロゾル(凝縮したエアロゾル)は、毛細管現象を利用して吸収部材111Sから霧化部111Rに導かれることが好ましい。一方で、吸収部材111Sがリザーバ111Pと接触している場合には、吸収部材111Sによって吸収されたエアロゾル(凝縮したエアロゾル)は、吸収部材111Sからリザーバ111Pに導かれることが好ましい。
【0061】
第2に、制御部53は、発光素子40を制御する。実施形態において、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を継続的に報知するように発光素子40を制御してもよい。例えば、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始タイミングは、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから第1時間よりも短い一定時間が経過するタイミングである。一定時間は、例えば、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してからエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限に達するまでの時間である。
【0062】
また、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能でない期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を継続的に報知するように発光素子40を制御してもよい。所望量のエアロゾルを供給可能でない期間の開始タイミングは、例えば、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始したタイミングである。なお、所望量のエアロゾルを供給可能でない期間の終了タイミングは、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始タイミングと同様である。
【0063】
第3に、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切替え及び吸引状態から非吸引状態への切替えが行われたときに、霧化部111Rに対する通電処理をトリガーしてもよい。言い換えると、初回のパフ動作は、エアロゾルの発生を伴わず、霧化部111Rに対する通電処理をトリガーするために行われる。霧化部111Rに対する通電処理とは、霧化部111Rに対する電源出力の供給によってエアロゾルを発生させる処理である。
【0064】
例えば、初回のパフ動作は、ユーザが正規のユーザであるか否かを認証するために用いられてもよい。例えば、初回のパフ動作に伴う吸引センサ20の応答値が所定条件(例えば、流速の傾きが所定値以上である条件)を満たす場合に、ユーザが正規のユーザであると認証される。初回のパフ動作とは、香味吸引器100の電源が導入された後の初回のパフ動作であってもよく、パフ動作が行われないまま所定時間が経過した後の初回のパフ動作であってもよい。ここで、制御部53は、初回のパフ動作について、非吸引状態から吸引状態への切替え及び吸引状態から非吸引状態への切替えがトリガー時間内に行われなければ、霧化部111Rに対する通電処理をトリガーしなくてもよい。このような認証動作については、国際出願番号PCT/JP2015/63036(2015年4月30日出願)の全内容が参照により組み込まれる。
【0065】
(制御例)
以下において、実施形態に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例について説明する。
図4は、実施形態に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例を説明するための図である。
【0066】
上述したように、制御部53は、霧化スイッチ52がオン状態(すなわち、非吸引状態)になったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。制御部53は、霧化スイッチ52がオフ状態(すなわち、吸引状態)になったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。
【0067】
このようなケースにおいて、制御部53は、
図4に示すように、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから、霧化スイッチ52がオン状態(すなわち、非吸引状態)のまま第1時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。第1時間は、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定められた時間である。なお、第1時間は、エアロゾル流路に滞留するエアロゾルの量によって可変である。
【0068】
また、制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してから、霧化スイッチ52がオン状態(すなわち、非吸引状態)のまま第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開する。第2時間は、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回らないようにするために定められた時間である。実施形態に係る制御例では、霧化部111Rに対する電源出力の供給の停止及び再開を繰り返すことによって、エアロゾルの供給量が所望量の範囲内で増減する。ここで、所望量の範囲は、上限と下限とによって定めてもよく、下限は0.1mg以上であることが好ましく、1.0mg以上であることがさらに好ましい。一方で、所望量の上限は、10.0mg以下であることが好ましく、5.0mg以下であることがさらに好ましい。0.1mg以上10.0mg以下としてもよく、1.0mg以上5.0mg以下としてもよい。また、所望量の範囲は、所望量の目標値を基準として定めてもよく、例えば、所望量の目標値を基準として±50%以下の範囲(例えば、所望量の目標値を2.0mgとした場合には、所望量の範囲は1.0mg以上3.0mg以下)であることが好ましく、±25%以下の範囲(例えば、所望量の目標値を2.0mgとした場合には、所望量の範囲は1.5mg以上2.5mg以下)であることがさらに好ましい。
【0069】
ここで、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御する。また、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように発光素子40を制御する。実施形態に係る制御例では、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してからエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限に達するまで、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨が報知される。霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してからエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回った場合に、所望量のエアロゾルを供給可能な旨が報知される。所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始タイミングは、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから第1時間よりも短い一定時間が経過するタイミングである。一定時間は、例えば、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してからエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限に達するまでの時間である。
【0070】
(エアロゾル送達方法)
以下において、実施形態に係るエアロゾル送達方法について説明する。
図5〜
図7は、実施形態に係るエアロゾル送達方法を示すフロー図である。
図5〜
図7では、香味吸引器100(制御部53)の動作について主として説明する。
【0071】
図5に示すように、ステップS10において、香味吸引器100の電源が投入される。例えば、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合に、香味吸引器100の電源が投入される。
【0072】
ステップS20において、制御部53は、パフ動作に伴う電源出力の制御を行う。なお、ステップS20の詳細については後述する(
図6及び
図7を参照)。
【0073】
ステップS30において、香味吸引器100の電源が切断される。例えば、押しボタン30が所定回数に亘って連続的に押し込まれた場合に、香味吸引器100の電源が切断される。或いは、パフ動作が行われてからパフ動作が行われないまま所定時間が経過した場合に、香味吸引器100の電源が切断されてもよい。
【0074】
続いて、上述したステップS20の詳細について説明する。
図6は、初回のパフ動作におけるエアロゾル送達方法を示すフロー図である。
図6に示すように、ステップS201において、香味吸引器100は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されていない非吸引状態である。
【0075】
ステップS202において、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切り替えが行われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオン状態からオフ状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS203の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS201の処理に戻る。
【0076】
ステップS203において、制御部53は、吸引状態から非吸引状態への切り替えが行われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオフ状態からオン状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS204の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、そのまま待機する。
【0077】
ステップS204において、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切り替え及び吸引状態から非吸引状態への切り替えがトリガー時間内に行われたかを判定する。すなわち、制御部53は、吸引状態への切り替えが行われたタイミングから非吸引状態への切り替えが行われたタイミングまでの時間がトリガー時間内であるかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS205の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS201の処理に戻る。但し、ステップS204の処理は省略されてもよい。
【0078】
ステップS205において、制御部53は、霧化部111Rに対する通電処理をトリガーする。すなわち、制御部53は、ステップS202及びステップS203で検知された初回のパフ動作が行われた後に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。また、初回のパフ動作は、ユーザが正規のユーザであるか否かを認証するために用いられてもよい。初回のパフ動作とは、香味吸引器100の電源が投入された後の初回のパフ動作であってもよく、パフ動作が行われないまま所定時間が経過した後の初回のパフ動作であってもよい。所定時間は、少なくとも第1時間及び第2時間よりも長い。
【0079】
ここで、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してからエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限に達するまで、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように、発光素子40を制御してもよい。一方で、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を継続的に報知してもよい。
【0080】
なお、制御部53は、ステップS205の処理の後に、
図7に示すステップS211の処理に移る。
図7は、認証後のパフ動作(例えば、2回目以降のパフ動作)におけるエアロゾル送達方法を示すフロー図である。
【0081】
図7に示すように、ステップS211において、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切り替えが行われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオン状態からオフ状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS212の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS216の処理に移る。
【0082】
ステップS212において、香味吸引器100は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されている吸引状態である。
【0083】
ステップS213において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。
【0084】
ステップS214において、吸引状態から非吸引状態への切り替えが行われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオフ状態からオン状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS215の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、吸引状態が終了するまで待機する。
【0085】
ステップS215において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回るまでは、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。なお、制御部53は、ステップS215の後にステップS211の処理に戻る。
【0086】
ステップS216において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから第1時間が経過したかを判定する。なお、第1時間は、上述したように、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定められた時間である。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS217の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS211の処理に戻る。
【0087】
ステップS217において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能でない期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を継続的に報知してもよい。
【0088】
但し、
図4に示す制御例のように、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回った後においてエアロゾルの供給量が所望範囲内で増減する場合には、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回った状態が維持されることに留意すべきである。従って、ステップS217で所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する必要はない。
【0089】
ステップS218において、制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してから第2時間が経過したかを判定する。なお、第2時間は、上述したように、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回らないようにするために定められた時間である。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS219の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS220の処理に移る。
【0090】
ステップS219において、制御部53は、終了条件が満たされているかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、一連の処理を終了する。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS221の処理に戻る。終了条件は、パフ動作が行われないまま所定時間が経過することであってもよく、所定回数のパフ動作が行われたことであってもよい。
【0091】
ステップS220において、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切り替えが行われたかを判定する。言い換えると、制御部53は、霧化スイッチ52がオン状態からオフ状態に切り替わったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS212の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS218の処理に戻る。
【0092】
ステップS221において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開する。ここで、制御部53は、ステップS205と同様に、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間の開始から終了までの間に亘って、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を継続的に報知してもよい。
【0093】
但し、
図4に示す制御例のように、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回った後においてエアロゾルの供給量が所望範囲内で増減する場合には、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回った状態が維持されることに留意すべきである。従って、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったタイミングで所望量のエアロゾルを供給可能な旨が1回だけ報知される場合には、ステップS215で所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知する必要はない。なお、制御部53は、ステップS221の後にステップS211の処理に戻る。
【0094】
上述したように、エアロゾル送達方法は様々な工程を含むが、実施形態はこれに限定されるものではない。エアロゾル送達方法は、吸引経路内でエアロゾルを発生させるステップA(すなわち、ステップS205、ステップS215、ステップS221)と、ステップAの後にエアロゾルの発生を停止した状態で、エアロゾルを吸引経路内の流体流れによってユーザーの口腔内に移動させるステップB(すなわち、ステップS213)とを少なくとも含めばよい。
【0095】
(作用及び効果)
実施形態では、制御部53は、ユーザのパフ動作中に霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。霧化部111Rによってエアロゾルを発生している途中において、ユーザのパフ動作によって霧化部111Rの温度が変化することがない。従って、1回のパフ動作内又は複数のパフ動作間において、エアロゾルを構成する粒子の粒径がばらつく事態が抑制される。
【0096】
実施形態では、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから第1時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。従って、パフ動作の間隔に依存せずにエアロゾルの供給量を所望量に収めることができる。
【0097】
実施形態では、制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してから第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開する。これによって、エアロゾルの流路に露出する壁面にエアロゾルが凝縮することによって、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回ることを抑制することができる。
【0098】
実施形態では、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給可能な期間において、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知する。これによって、ユーザは、適切なタイミングにおけるパフ動作の開始を促進することができる。
【0099】
実施形態では、発光素子40は、所望量のエアロゾルを供給することができない期間において、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知する。これによって、不適切なタイミングにおけるパフ動作の開始を抑制することができる。
【0100】
実施形態では、霧化部111Rによって発生するエアロゾルの流路に露出する壁面には、凝縮したエアロゾルを吸収する吸収部材111Sが設けられる。これによって、吸収部材111Sによって吸収されるエアロゾルの再霧化によって、エアロゾル源の無駄を抑制することができる。
【0101】
実施形態では、制御部53は、非吸引状態から吸引状態への切替え及び吸引状態から非吸引状態への切替えが行われたときに、霧化部111Rに対する通電処理をトリガーする。これによって、霧化部111Rに対する通電処理を適切にトリガーすることができる。さらに、初回のパフ動作をユーザ認証に流用することもできる。
【0102】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0103】
具体的には、実施形態では、霧化スイッチ52は、吸引センサ20に連動している。これに対して、変更例1では、霧化スイッチ52は、
図8に示すように、操作インタフェース80に接続されており、操作インタフェース80に対するユーザ操作と連動している。操作インタフェース80は、上述した押しボタン30であってもよく、上述した押しボタン30とは別に設けられたインタフェースであってもよい。
【0104】
操作インタフェース80は、パフ動作の開始前に操作されるように構成されたインタフェースである。すなわち、ユーザは、パフ動作を行わない期間において操作インタフェース80を操作し、パフ動作を行う期間において操作インタフェース80を操作しない。従って、霧化スイッチ52は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったときにオフ状態に切り替わる。一方で、霧化スイッチ52は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたときにオン状態に切り替わる。すなわち、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われている状態は非吸引状態であり、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われていない状態は吸引状態である。
【0105】
変更例1において、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたときに霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始するとともに、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったときに霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。
【0106】
ここで、実施形態の制御を変更例1に適用するケースにおいては、「吸引センサ20によってパフ動作が検知されたとき」を「操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったとき」と読み替えるとともに、「吸引センサ20によってパフ動作が検知されなくなったとき」を「操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたとき」と読み替えればよい。
【0107】
このような読み替えを前提とした場合に、変更例1において、吸引経路内でエアロゾルを発生させるステップA(上述したステップS205、ステップ213、ステップ219)は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたときに霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始するステップであり、ステップAの後にエアロゾルの発生を停止した状態で、エアロゾルを吸引経路内の流体流れによってユーザーの口腔内に移動させるステップBは、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったときに霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止するステップである。
【0108】
(制御例)
以下において、変更例1に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例について説明する。
図9は、変更例1に係る霧化部111Rに対する電源出力の制御例を説明するための図である。
【0109】
上述したように、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われていないときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。
【0110】
このようなケースにおいて、制御部53は、
図9に示すように、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから、霧化スイッチ52がオン状態(すなわち、非吸引状態)のまま第1時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。すなわち、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われている状態が継続していても、霧化部111Rに対する電源出力の供給が停止する。第1時間は、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定められた時間である。但し、変更例1に係る制御例では、上述した第2時間を用いて所望量の範囲の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が行われない。
【0111】
ここで、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御する。また、制御部53は、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように発光素子40を制御する。変更例1に係る制御例では、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回っているときに、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨が報知される。エアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回っているときに、所望量のエアロゾルを供給可能な旨が報知される。
【0112】
(作用及び効果)
変更例1においては、吸引センサ20に代えて操作インタフェース80を用いても、実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述した第2時間を用いて所望量の範囲の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が省略されるため、実施形態と比べて、電力消費量や処理負荷が軽減される。
【0113】
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0114】
実施形態では、吸引センサ20に連動している霧化スイッチ52が設けられる。これに対して、変更例2では、
図10に示すように、操作インタフェース80に連動している第1スイッチ57及び吸引センサ20に連動している第2スイッチ58が設けられる。操作インタフェース80は、上述した押しボタン30であってもよく、上述した押しボタン30とは別に設けられたインタフェースであってもよい。
【0115】
変更例2において、第1スイッチ57は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたときにオン状態に切り替わり、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったときにオフ状態に切り替わる。一方で、第2スイッチ58は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されたときにオン状態に切り替わり、吸引センサ20によってパフ動作が検知されなくなったときにオフ状態に切り替わる。すなわち、第2スイッチ58は、ユーザのパフ動作の開始によってオン状態に切り替わり、ユーザのパフ動作の終了によってオフ状態に切り替わる。
【0116】
変更例2において、制御部53は、第1スイッチ57がオン状態に切り替わったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始するとともに、第2スイッチ58がオン状態に切り替わった場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。言い換えると、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたときに霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始するとともに、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われている状態であっても、吸引センサ20によってパフ動作が検知されたときに霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。
【0117】
このように、変更例2において、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する契機は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われること(第1スイッチ57がオン状態に切り替わること)であり、吸引センサ20によってパフ動作が検知されなくなること(第2スイッチ58がオフ状態に切り替わること)ではないことに留意すべきである。
【0118】
なお、変更例2において、操作インタフェース80は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始するためのインタフェースとして用いられている。従って、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止しなくてもよい。但し、変更例2はこれに限定されるものではない。具体的には、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったときに、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してもよい。具体的には、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われている(すなわち、第1スイッチ57がオン状態である)という前提下において、霧化部111Rに対する電源出力の供給が許容されると考えてもよい。
【0119】
なお、変更例2においては、変更例1と同様に、霧化部111Rに対する電源出力の制御として
図9に示す制御が行われることに留意すべきである。すなわち、上述した第2時間を用いて所望量の範囲の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が行われない。
【0120】
変更例2において、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する観点では、吸引センサ20に連動している第2スイッチ58が霧化スイッチであると考えてもよい。霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する観点では、操作インタフェース80に連動している第1スイッチ57が霧化スイッチであると考えてもよい。
【0121】
(エアロゾル送達方法)
以下において、変更例2に係るエアロゾル送達方法について説明する。
図11は、変更例2に係るエアロゾル送達方法を示すフロー図である。
図11では、香味吸引器100(制御部53)の動作について主として説明する。
図11では、
図5に示すステップS20の詳細について説明する。
【0122】
図11に示すように、ステップS311において、第1スイッチ57がオフ状態である。すなわち、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われていない。
【0123】
ステップS312において、制御部53は、終了条件が満たされているかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、一連の処理を終了する。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS313の処理に戻る。終了条件は、パフ動作が行われないまま所定時間が経過することであってもよく、所定回数のパフ動作が行われたことであってもよい。
【0124】
ステップS313において、制御部53は、第1スイッチ57がオフ状態からオン状態に切り替わったかを判定する。言い換えると、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS314の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS311の処理に戻る。
【0125】
ステップS314において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を上回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能な旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。
【0126】
ステップS315において、制御部53は、第2スイッチ58がオフ状態からオン状態に切り替わったかを判定する。言い換えると、制御部53は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されたかを検知する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS316の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS318の処理に戻る。
【0127】
ステップS316において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。
【0128】
ステップS317において、制御部53は、第2スイッチ58がオン状態からオフ状態に切り替わったかを判定する。言い換えると、制御部53は、吸引センサ20によってパフ動作が検知されなくなったかを検知する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS311の処理に戻る。
図11に示すフローでは、ステップS311の処理に戻る際に、操作インタフェース80に対するユーザ操作が継続していても、第1スイッチ57がオン状態からオフ状態に切り替わる。一方で、制御部53は、判定結果がNOである場合には、そのまま待機する。言い換えると、ユーザのパフ動作の検知によって第2スイッチ58がオン状態である場合には、次のステップが処理されないため、操作インタフェース80に対するユーザ操作によって第1スイッチ57がオン状態になっても、霧化部111Rに対する電源出力が開始しないことに留意すべきである。
【0129】
ステップS318において、第1スイッチ57がオン状態からオフ状態に切り替わったかを判定する。言い換えると、制御部53は、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われなくなったかを判定する。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS319の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS320の処理に戻る。
【0130】
ステップS319において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。なお、制御部53は、ステップS319の後にステップS311の処理に戻る。
【0131】
ステップS320において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を開始してから第1時間が経過したかを判定する。なお、第1時間は、上述したように、エアロゾルの供給量が所望量の範囲の上限を超えないようにするために定められた時間である。制御部53は、判定結果がYESである場合には、ステップS321の処理に移る。制御部53は、判定結果がNOである場合には、ステップS315の処理に戻る。
【0132】
ステップS321において、制御部53は、霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止する。ここで、制御部53は、霧化部111Rで生成されたエアロゾルの供給量が所望量の範囲の下限を下回ったときに、所望量のエアロゾルを供給可能でない旨を報知するように発光素子40を制御してもよい。なお、制御部53は、ステップS321の後にステップS311の処理に戻る。
図11に示すフローでは、ステップS311の処理に戻る際に、操作インタフェース80に対するユーザ操作が継続していても、第1スイッチ57がオン状態からオフ状態に切り替わる。
【0133】
(作用及び効果)
変更例2においては、霧化スイッチ52に代えて第1スイッチ57及び第2スイッチ58を用いても、実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述した第2時間を用いて所望量の範囲の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が省略されるため、実施形態と比べて、電力消費量や処理負荷が軽減される。
【0134】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0135】
実施形態では、カートリッジ130は霧化ユニット111を含まないが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、カートリッジ130は、霧化ユニット111とともに1つのユニットを構成してもよい。
【0136】
実施形態では、香味吸引器100はカートリッジ130を有しているが、実施形態はこれに限定されるものではない。香味吸引器100はカートリッジ130を有していていなくてもよい。このようなケースにおいて、エアロゾル源は、香味成分を含むことが好ましい。
【0137】
実施形態では、香味吸引器100は電源スイッチ51を有しているが、実施形態はこれに限定されるものではない。言い換えると、吸引センサ20に対する通電が常に行われていてもよい。
【0138】
押しボタン30は、香味吸引器100の非吸口端に設けられるが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、押しボタン30は、吸引器ハウジング110Xの外周に設けられてもよい。
【0139】
変更例1及び変更例2では、
図9に示すように、第2時間を用いる制御、すなわち、所望量の範囲の下限を上回るようにエアロゾルの供給量を維持する制御が行われないが、実施形態はこれに限定されるものではない。変更例1及び変更例2においても、
図4に示すように、第2時間を用いる制御が行われてもよい。詳細には、変更例1に係る制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してから、霧化スイッチ52がオン状態のまま(すなわち、操作インタフェース80に対するユーザ操作が行われたまま)、第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開してもよい。変更例2に係る制御部53は、第1時間の経過によって霧化部111Rに対する電源出力の供給を停止してから、第1スイッチ57がオン状態であり、かつ、第2スイッチ58がオフ状態のまま(すなわち、操作インタフェース80に対するユーザ操作が継続しており、かつ、吸引センサ20によってパフ動作が検知されないまま)、第2時間が経過した場合に、霧化部111Rに対する電源出力の供給を再開してもよい。
【0140】
実施形態では特に触れていないが、霧化ユニット111は、電装ユニット112とは別体として設けられており、電装ユニット112に対して接続可能に構成されていてもよい。