特許第6396009号(P6396009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6396009
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/00 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
   D06F39/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-222211(P2013-222211)
(22)【出願日】2013年10月25日
(65)【公開番号】特開2015-83062(P2015-83062A)
(43)【公開日】2015年4月30日
【審査請求日】2016年10月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長井 智
(72)【発明者】
【氏名】村瀬 弘樹
(72)【発明者】
【氏名】河野 哲之
【審査官】 遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−056042(JP,A)
【文献】 特開2008−000251(JP,A)
【文献】 特開2005−322450(JP,A)
【文献】 特開平01−283617(JP,A)
【文献】 特開平10−222080(JP,A)
【文献】 特開2012−154629(JP,A)
【文献】 特開2006−164844(JP,A)
【文献】 特開2013−024482(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0024016(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種設定を行うための操作パネルを備える洗濯機であって、
前記操作パネルは、
光源が実装された回路基板を収容する収容ケースと、
前記光源を支える光源支え部材と、
前記操作パネルの表面部を構成する表面パネル部材と、
を有し、
使用者の操作を検出するためのシート状の電極フィルムを、前記光源支え部材と前記表面パネル部材との間に備え、
前記収容ケースは、前記光源支え部材を前記表面パネル部材の裏面に押し付ける押付部を備え、ねじによって前記表面パネル部材に固定されるように構成されており、
前記押付部は、前記光源支え部材の前端部および後端部のそれぞれにおいて、前記光源支え部材の長手方向の中央部を押し付ける位置であって、前記収容ケースが前記ねじによって固定される部分に対応する位置に設けられており、且つ、前記光源支え部材の前端部および後端部のそれぞれにおいて左右に分かれて設けられている洗濯機。
【請求項2】
前記回路基板は、弾性を有する樹脂材料によってポッティングされている請求項に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記電極フィルムを前記表面パネル部材の裏面に押し付ける圧接部材を、前記光源支え部材と前記電極フィルムとの間に備える請求項1または2に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、洗濯機などの家電製品は、各種設定を行うための操作パネルを備えている。従来、この操作パネルの操作部には、タクトスイッチなど機械式スイッチを用いることが多い。しかし、機械式スイッチを用いた場合、操作パネルの表面に機械式スイッチによる複数の凹凸が生じることから、使用者に対し煩雑な印象を与えてしまうという事情があった。そのため、近年、このような操作パネルの操作部について、機械式スイッチに換えて使用者のタッチ操作を検出するタッチスイッチを用いることが考えられている。
【0003】
例えばタッチスイッチを冷蔵庫に用いたものでは、扉の表面に操作部が設けられている。そして、扉の内部であって操作部の裏側には、タッチスイッチ及び光源が設けられる。扉の前面板は、全体として遮光性を有するが、操作部の領域については透光性を有して構成される。そして、光源を点灯させることで、操作部の領域を扉の表面に表示させる。これによれば、操作部周辺を平坦面に構成することができ、さらには必要に応じて扉表面にあたかも操作部を浮かび上がらせるような演出が可能となるため、意匠性の向上が図られる。
【0004】
一方で、近年の洗濯機においては、全体として滑らかな曲面を有する操作パネルのデザインが採用されつつあり、従って、操作パネルの表面部を構成する部材が曲面形状を有したものとなっている。そのため、操作パネルの表面部を構成する部材の裏面と当該操作パネルの内部で光源を支持する部材との間に隙間が生じやすく、このような隙間から光源からの光が漏れてしまう、あるいは、操作パネルの表面部を構成する部材の裏面と使用者の操作を検出するための電極フィルムとの接触性が損なわれてしまう、といった不具合が生じてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−78086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、操作パネルの表面部を構成する部材の裏面と当該操作パネルの内部で光源を支える部材との密着性を向上することができる洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態に係る洗濯機は、各種設定を行うための操作パネルを備える。この操作パネルは、収容ケースと、光源支え部材と、表面パネル部材と、を有し、使用者の操作を検出するためのシート状の電極フィルムを、前記光源支え部材と前記表面パネル部材との間に備えている。収容ケースは、光源が実装された回路基板を収容する。光源支え部材は、光源を支える。表面パネル部材は、操作パネルの表面部を構成する。そして、収容ケースは、光源支え部材を表面パネル部材の裏面に押し付ける押付部を備え、ねじによって前記表面パネル部材に固定されるように構成されている。前記押付部は、前記光源支え部材の前端部および後端部のそれぞれにおいて、前記光源支え部材の長手方向の中央部を押し付ける位置であって、前記収容ケースが前記ねじによって固定される部分に対応する位置に設けられており、且つ、前記光源支え部材の前端部および後端部のそれぞれにおいて左右に分かれて設けられている
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態による洗濯機を示す斜視図
図2】電気的構成を示すブロック図
図3】操作パネルを分解して示す斜視図
図4】操作パネルの縦断側面図
図5】操作パネルの構成を示す図
図6】収納ケースの平面図
図7】異なる位置における操作パネルの縦断側面図
図8】異なる位置における操作パネルの縦断側面図
図9】回路基板をポッティングした場合を示す操作パネルの縦断側面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態による洗濯機について、図面を参照して説明する。例えば図1に示す洗濯機10は、乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機であって、洗濯機本体11、扉12、図2に示す制御手段としての制御装置20、及び操作パネル30を備えている。なお、洗濯機10において、扉12側を洗濯機10の前側とし、扉12と反対側を洗濯機10の後側とする。
【0010】
洗濯機本体11は、洗濯機10の外殻を構成するもので、前面が滑らかに傾斜した矩形の箱状に形成されている。また、本実施形態の場合、洗濯機本体11は、白色を基調として構成されている。洗濯機本体11の前面中央部分には、開口111が設けられている。開口111は、洗濯機本体11の内部に設けられた図示しない回転槽に連通されており、洗濯物は、この開口111を通して回転槽内に出し入れされる。扉12は、開口111を開閉可能に設けられている。扉12は、扉ボタン13を操作されることにより開放される。洗濯機本体11の上面には、給水口14が設けられている。給水口14は、図示しない給水ホースによって水源となる水道の蛇口に接続される。そして、水道の蛇口からの水は、給水ホース及び給水口14を通って、洗濯機本体11内に設けられた図示しない水槽内へ供給される。
【0011】
例えば図2に示すように、制御装置20は、モータ21、排水弁22、給水弁23、圧縮機24、及び送風機25などに接続されている。それぞれ詳細な説明は省略するが、モータ21は、洗濯機本体11内に設けた図示しない回転槽を回転させるためのものである。排水弁22は、図示しない水槽内の水を機外へ排水するためのものである。給水弁23は、給水口14と図示しない水槽内との連通を開閉し、水槽内へ給水を行うためのものである。圧縮機24は、乾燥機能用のヒートポンプユニットを構成するものである。送風機25は、ヒートポンプユニットにより生成された温風を図示しない回転槽内へ供給するためのものである。
【0012】
また、制御装置20は、温度センサ26、水位センサ27、回転センサ28、扉スイッチ29などの入力機器、及び操作パネル30に接続されている。それぞれ詳細な説明は省略するが、温度センサ26は、図示しない水槽内の温度を検出するものである。水位センサ27は、水槽内の水位を検出するものである。回転センサ28は、図示しない回転槽の回転位置及び回転速度を検出するものである。扉スイッチ29は、扉12の開閉を検出するものである。
【0013】
操作パネル30は、洗濯機10の運転に関する各種設定を行うもので、図1に示すように、洗濯機本体11の上面前側に設けられている。操作パネル30は、図3及び図4に示すように、飾りパネル31、回路基板32、光源ホルダ33、複数の透明電極フィルム34、複数の圧接部材35、及び複数の光源36を有して構成されている。なお、飾りパネル31は、表面パネル部材の一例であり、光源ホルダ33は、光源支え部材の一例である。
【0014】
洗濯機本体11の上部前側には、ほぼ矩形状をなして窪む収容ケース112が設けられている。この収容ケース112内には、操作パネル30を構成する回路基板32、光源ホルダ33、複数の透明電極フィルム34、複数の圧接部材35、及び複数の光源36が収容されている。そして、飾りパネル31は、これら回路基板32、光源ホルダ33、複数の透明電極フィルム34、複数の圧接部材35、及び複数の光源36の上側を覆っている。
【0015】
飾りパネル31は、操作パネル30の表面部を構成している。近年の洗濯機においては、全体として滑らかな曲面を有する操作パネルのデザインが採用されつつあり、従って、本実施形態の洗濯機10においても、全体として滑らかな曲面を有する操作パネル30が採用されている。従って、その操作パネル30の表面部を構成する飾りパネル31は、前後方向に沿う断面形状が滑らかに湾曲した曲面形状を有したものとなっている。
【0016】
飾りパネル31は、例えば樹脂などの板で構成され、全体として遮光性を有している。飾りパネル31には、図5に示すように、複数の操作部及び表示部として複数の文字及び図形が設けられている。この複数の文字及び図形のうち、「入」で示された電源入ボタン311、「切」で示された電源切ボタン312、及び「電源(オートパワーオフ)」で示された文字部313については、常に外部から視認可能に構成されている。
【0017】
一方、これら電源ボタン311、312の図形及び「電源(オートパワーオフ)」の文字部313以外の文字及び図形、すなわち図5に二点鎖線で示した切替表示領域40内に設けられた文字及び図形については、透過性を有して例えば半透明に構成されている。そして、切替表示領域40内に設けられた文字及び図形は、飾りパネル31の裏側から光が照射されることにより飾りパネル31に表示される。飾りパネル31の裏側から光が照射されていない状態では、当該文字及び図形は、飾りパネル31に表示されない。
【0018】
回路基板32は、図3に示すように、横長の矩形状に構成されている。また、回路基板32には、電子部品322や、7セグメントディスプレイ323及び複数の光源36などが実装されている。電子部品322は、例えばマイコンなどであって、図2に示す検出・表示回路321を構成している。7セグメントディスプレイ323や光源36は、飾りパネル31の切替表示領域40内に配置されている。光源36は、例えばLEDなどであり、飾りパネル31の切替表示領域40内に設けられた文字又は図形に対応して設けられている。7セグメントディスプレイ323や光源36は、検出・表示回路321を介して制御装置20に接続されている。この7セグメントディスプレイ323や光源36、及び検出・表示回路321は、表示部の表示及び非表示を切り替える表示手段として機能する。
【0019】
光源ホルダ33は、遮光性を有する例えば樹脂などの部材で構成され、ある程度の厚みを有している。そして、光源ホルダ33の上面は、上記した飾りパネル31の曲面形状に応じて、滑らかに湾曲した曲面形状となっている。光源ホルダ33は、個々の光源36に対応して複数の遮光部331を有している。遮光部331は、例えば図4に示すように椀状あるいは矩形状の底部に穴332を有している。回路基板32に設けられた光源36は、この穴332から遮光部331内に挿入される。そして、ある遮光部331内において光源36から照射された光は、他の遮光部331へ漏れ出ないようになっている。なお、この場合、収容ケース112は、ねじ100によって飾りパネル31に固定されるように構成されている。飾りパネル31の裏面には、ねじ100がねじ込まれる複数のボス部31aが設けられている。
【0020】
これにより、複数の光源36のうち一の光源36が発光すると、その発光した光源36に対応する飾りパネル31の文字又は図形が、飾りパネル31の切替表示領域40内においてその表面に浮かび上がるように表示される。この光源36は、例えば三段階以上の複数段で輝度を調節可能に構成されている。そのため、飾りパネル31の切替表示領域40内に表示される文字又は図形は、その輝度が三段階以上の複数段に変更可能となっている。なお、本実施形態では、光源ホルダ33は、2つの単位光源ホルダ33A,33Bからなる。これら単位光源ホルダ33A,33Bは、何れも、全体として横長の形状をなしている。また、これら単位光源ホルダ33A,33Bからなる光源ホルダ33も、全体として横長の形状をなしている。
【0021】
透明電極フィルム34は、透光性を有するシート状の部材で構成されている。透明電極フィルム34は、静電容量の変化を検出するための検出電極として複数の検出部341を有している。透明電極フィルム34は、回路基板32の検出・表示回路321に接続されている。つまり、透明電極フィルム34の各検出部341は、検出・表示回路321を介して制御装置20に接続されている。本実施形態では、透明電極フィルム34は、光源ホルダ33と飾りパネル31との間において、光源ホルダ33の上部に乗った状態で備えられている。なお、透明電極フィルム34は、飾りパネル31の裏面に貼り付ける構成としてもよい。
【0022】
検出・表示回路321は、透明電極フィルム34の検出部341と使用者の例えば指との間の静電容量の変化を検出し、これにより使用者のタッチ操作を検出する。すなわち、透明電極フィルム34の検出部341は、飾りパネル31に対する使用者のタッチ操作を検出するタッチスイッチとして機能する。また、透明電極フィルム34及び検出・表示回路321は、操作パネル30の操作部に対するタッチ操作を検出する操作検出手段として機能する。検出・表示回路321は、3つの透明電極フィルム34の検出部341に対応して回路基板32上の3ヶ所に設けられており、検出部341による検出結果を制御装置20へ出力する。検出・表示回路321は、ノイズ防止のため透明電極フィルム34との接続距離が最短となるよう回路基板32とのコネクタ(図示せず)位置の近傍となるよう回路基板32の裏面側に設けられている。
【0023】
圧接部材35は、例えば弾性を有する透明な樹脂材料で構成されている。そして、この圧接部材35は、光源ホルダ33と透明電極フィルム34との間に備えられている。この圧接部材35は、図3では右側の一部のみを示しているが、透明電極フィルム34と光源ホルダ33との間の全体に亘って対応する位置に適宜設けられており、透明電極フィルム34を飾りパネル31の裏側面へ押し付けている。
【0024】
上記したように、本実施形態に係る操作パネル30においては、飾りパネル31は、滑らかに湾曲した曲面形状を有しており、これに対応して、光源ホルダ33の上面も、滑らかに湾曲した曲面形状を有している。そのため、光源36から発せられる光の漏れ防止、飾りパネル31の裏面と透明電極フィルム34との間の接触性(密着性)などを考慮すると、光源ホルダ33の上面を飾りパネル31の裏面に確実に密着あるいは当接させることが好ましい。そこで、本実施形態に係る操作パネル30は、光源ホルダ33の上面と飾りパネル31の裏面との密着性の向上を図るべく、次の独自の構成を備えている。
【0025】
即ち、例えば図6に示すように、操作パネル30において、収容ケース112は、光源ホルダ33を飾りパネル31の裏面に押し付けるための複数の押付部113を備える。これら押付部113のうち押付部113aは、単位光源ホルダ33Aの前端部の長手方向のほぼ中央部を押し付ける位置に設けられている。また、押付部113bは、単位光源ホルダ33Bの後端部の長手方向のほぼ中央部を押し付ける位置に設けられている。また、収容ケース112の周囲には、当該収容ケース112を飾りパネル31に固定するためのねじ100が挿通される複数のねじ固定部114が設けられている。これらねじ固定部114は、収容ケース112の周囲部から外方に突出している。そして、複数の押付部113a〜113dは、それぞれねじ固定部114に対応する位置に設けられている。
【0026】
例えば図4に示すように、収容ケース112が飾りパネル31にねじ100によって固定された状態では、ねじ100による締め付け力に応じて収容ケース112の各押付部113が光源ホルダ33を飾りパネル31の裏面に押し付けるようになる。これにより、光源ホルダ33の上面と飾りパネル31の裏面との密着性が向上し、光源36から発せられる光が光源ホルダ33の上面と飾りパネル31の裏面との間の隙間から漏れてしまう、あるいは、飾りパネル31の裏面と透明電極フィルム34との間に隙間が発生して接触性が損なわれてしまう、といった不具合の発生を防止することができる。
【0027】
なお、例えば図7に示すように、光源ホルダ33の端部には複数の爪部33aが設けられている。そして、光源ホルダ33は、これら爪部33aを収容ケース112の周囲に引っ掛けた状態で、収容ケース112と飾りパネル31との間に固定されている。
【0028】
また、例えば図8に示すように、光源ホルダ33の端部の底部には、回路基板32に向かって突出する複数の支持脚部33bが設けられている。そして、光源ホルダ33は、この支持脚部33bを回路基板32の上面に当接させた状態で、収容ケース112と飾りパネル31との間に固定されている。
【0029】
ところで、例えば図9に示すように、この種の洗濯機10に備えられる回路基板32においては、当該回路基板32に直接的に結露や埃などが付着してしまうことを防止することなどを目的として、回路基板32を樹脂材料によってポッティングして覆うことが行われている。しかし、このようなポッティングPは、有る程度の弾性を有しており、外力を受けると変形する場合がある。従って、このような弾性を有するポッティングPが回路基板32と光源ホルダ33との間に介在する構成では、光源ホルダ33の配置位置が安定せず、光源ホルダ33の上面と飾りパネル31の裏面との密着性が損なわれることが懸念される。
【0030】
また、光源36を保持する光源ホルダ33は樹脂製であることから、当該光源ホルダ33自体が例えば反ったりするなどして変形する場合がある。このことも、光源ホルダ33の上面と飾りパネル31の裏面との密着性が損なわれる要因となり得る。
【0031】
しかしながら、本実施形態に係る操作パネル30によれば、複数の押付部113による押し付け作用よって、光源ホルダ33の上面と飾りパネル31の裏面とを確実に密着させることができる。従って、弾性を有する樹脂材料で回路基板32をポッティングする場合であっても、あるいは、光源ホルダ33を樹脂材料で構成する場合であっても、光源ホルダ33の上面と飾りパネル31の裏面との密着性を向上することができ、光源36から発せられる光の漏れ防止、あるいは、飾りパネル31の裏面と透明電極フィルム34との間の接触性(密着性)の向上を図ることができる。
【0032】
本実施形態に係る洗濯機は、各種設定を行うための操作パネルを備える。この操作パネルは、収容ケースと、光源支え部材と、表面パネル部材と、を有する。収容ケースは、光源が実装された回路基板を収容する。光源支え部材は、光源を支える。表面パネル部材は、操作パネルの表面部を構成する。そして、収容ケースは、光源支え部材を表面パネル部材の裏面に押し付ける押付部を備える。この構成によれば、操作パネルの表面部を構成する表面パネル部材の裏面と当該操作パネルの内部で光源を支える光源支え部材との密着性を向上することができる。
【0033】
本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
図面中、10は洗濯機、30は操作パネル、31は飾りパネル(表面パネル部材)、32は回路基板、33は光源ホルダ(光源支え部材)、34は電極フィルム、35は圧接部材、36は光源、100はねじ、112は収容ケース、113は押付部を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9