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特許6396445無線通信方法、eNodeBおよびユーザ機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6396445
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】無線通信方法、eNodeBおよびユーザ機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20180913BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
【請求項の数】19
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2016-521661(P2016-521661)
(86)(22)【出願日】2013年10月31日
(65)【公表番号】特表2016-540408(P2016-540408A)
(43)【公表日】2016年12月22日
(86)【国際出願番号】CN2013086367
(87)【国際公開番号】WO2015062051
(87)【国際公開日】20150507
【審査請求日】2016年5月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】ワン リレイ
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】星野 正幸
(72)【発明者】
【氏名】ワン リ
【審査官】 横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−235360(JP,A)
【文献】 Research In Motion UK Limited,Blind Decoding for Carrier Aggregation,3GPP TSG-RAN WG1#59bis R1-100566,2010年 1月12日
【文献】 Panasonic,Signalling mechanisms for interference information,3GPP TSG-RAN WG1#74bis R1-134380,2013年 9月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
eNodeB(eNB)によって実行される無線通信方法であって、
第1の下り制御情報(DCI)をユーザ装置(UE)に第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(PDCCH)候補において送信するステップと、
第2のDCIを前記UEに第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において送信するステップと、
を備え、
前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当ては、定義済みのアルゴリズムによる、前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて判定され、
前記定義済みのアルゴリズムは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、
無線通信方法。
【請求項2】
前記第2のDCIは、前記UE対する干渉を通知するために使用される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記第2のDCIを送信するための適切なPDCCH候補またはEPDCCH候補のグループが前記定義済みのアルゴリズムによる前記第1のDCIと前記第2のDCIのビットごとの望ましい受信電力の間の所定の関係に基づいて判定される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記定義済みのアルゴリズムは、次式を備える:
【数1】
ただし、前記数式において、
【数2】
は、前記第1のDCIに対するアグリゲーションレベル(AL)であり、
【数3】
は、前記第2のDCIに対するALであり、
【数4】
は、前記第1のDCIに対するビット数であり、
【数5】
は、前記第2のDCIに対するビット数であり、
【数6】
は、前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の平均化されたチャネル条件を表し、
【数7】
は、前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の平均化されたチャネル条件を表し、αは、前記第1のDCIに対するビットごとの前記望ましい受信電力と前記第2のDCIに対するビットごとの前記望ましい受信電力との間の所定の比率を表し、関数fは、近似関数を表し、前記近似関数は、関数の結果として、前記関数の引数を前記第2のDCIに対して可能なALの1つに近似させるための関数である、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記判定されたグループ内の全ての前記PDCCH候補またはEPDCCH候補がブロッキングを生じさせている場合、前記判定されたグループ外の異なるPDCCH候補またはEPDCCH候補が前記第2のDCIに対して使用される、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記判定されたグループ内の前記PDCCH候補またはEPDCCH候補の合計数がUE固有のサーチスペース(USS)または共通サーチスペース(CSS)内において前記判定されたグループ内で送信されるべき全てのDCIの数より小さい場合、前記PDCCH候補または前記EPDCCH候補は、前記USSまたはCSS外まで拡張される、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項7】
ALにおける前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置は、前記定義済みのアルゴリズムによる、ALにおける前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置に基づいて判定される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項8】
ALにおける前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置は、次式により判定される:
【数8】
ただし、
【数9】
であって、
【数10】
であり、
【数11】
であり、
【数12】
であり、
【数13】
であり、
【数14】
は、AL-Lにおける前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記割り当て位置であり、
【数15】
は、AL-Lにおける前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記割り当て位置であり、
【数16】
は、AL-LにおけるPDCCH候補またはEPDCCH候補の数であり、pは、前記第1のDCIとともに送信されるべきDCIの中で前記第2のDCIの通し番号を表し、
【数17】
は、3GPP TS 36.213において定義され;
【数18】
ただし、
【数19】
であって、
【数20】
であり、
【数21】
であり、
【数22】
であり、
【数23】
であり、
【数24】
は、AL-L1における前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記割り当て位置であり、
【数25】
は、AL-L2における前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記割り当て位置であり、
【数26】
は、AL-LnにおけるPDCCH候補またはEPDCCH候補の数であり、Pは、前記第1のDCIとともに送信されるべきDCIの中で前記第2のDCIの通し番号を表し、
【数27】
は、3GPP TS 36.213において定義される、請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
ALにおける前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記割り当て位置を判定する際に、前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補に対する前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置の依存性をランダム化するために、追加のオフセットパラメータが考慮される、請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記判定された割り当て位置がブロッキングを生じさせる場合、異なるPDCCH候補またはEPDCCH候補が前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補として使用される、請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記割り当てを判定するための前記定義済みのアルゴリズムにおいて使用されるパラメータは、前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置により、および/または、前記第1のDCIに対する前記PDCCHまたはEPDCCHにおけるスクランブリングビット、および/または、前記第1のDCIのDCIフォーマットにより、非明示的に、または、RRCシグナリングにより、明示的に通知される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項12】
ユーザ装置(UE)によって実行される無線通信方法であって、
eNodeB(eNB)から第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)候補において送信される第1の下り制御情報(DCI)を検出するステップと、
1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて、前記eNBにより第2のDCIを送信するために使用される第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てを、定義済みのアルゴリズムによって判定するステップと、
前記eNBから前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において送信される前記第2のDCIを検出するステップと、
を備え、
前記定義済みのアルゴリズムは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、
無線通信方法。
【請求項13】
前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てを判定する前記ステップは、前記第1のDCIと前記第2のDCIのビットごとの望ましい受信電力の間の所定の関係に基づいて、前記第2のDCIを送信するために適切なPDCCH候補またはEPDCCH候補のグループを、前記定義済みのアルゴリズムによって判定するステップを備える、
請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記第2のDCIを送信するために適切なPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記グループを判定後、前記判定されたグループ内で前記第2のDCIを検出し、前記判定されたグループ内において前記第2のDCIが上手く検出されなかった場合、前記判定されたグループ外のPDCCH候補またはEPDCCH候補をブラインド検出するステップを更に備える、請求項13に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記第2のDCIを送信するために適切なPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記グループを判定後、前記判定されたグループ内の前記PDCCH候補またはEPDCCH候補の合計数がUE固有のサーチスペース(USS)または共通サーチスペース(CSS)内において前記判定されたグループ内で送信されるべきと判定された全てのDCIの数より小さい場合、前記USSまたはCSS内のPDCCH候補またはEPDCCH候補に加えて、前記USSまたはCSS外のPDCCH候補またはEPDCCH候補を含めた範囲で、前記第2のDCIを検出するステップをさらに備える、請求項13に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てを判定する前記ステップは、前記定義済みのアルゴリズムによる、ALにおける前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の前記割り当て位置に基づいて、ALにおける前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置を判定するステップを備える、請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項17】
ALにおいて、前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置を判定後、前記第2のDCIが前記判定された割り当て位置において上手く検出されなかった場合、他のPDCCH候補またはEPDCCH候補がブラインド検出される、請求項16に記載の無線通信方法。
【請求項18】
無線通信用のeNodeB(eNB)は、
第1の下り制御情報(DCI)をユーザ装置(UE)に第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)候補において送信するように構成された第1の送信部と、
第2のDCIを前記UEに第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において送信するように構成された第2の送信部と、
を備え、
前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当ては、定義済みのアルゴリズムによる、前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて判定され、
前記定義済みのアルゴリズムは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、
eNodeB。
【請求項19】
無線通信用のユーザ装置(UE)は、
eNodeB(eNB)から第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)候補において送信された第1の下り制御情報(DCI)を検出するように構成された第1の検出部と、
記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて、第2のDCIを送信するために前記eNBにより使用される第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てを、定義済みのアルゴリズムによって判定するように構成された判定部と、
前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において前記eNBから送信される前記の第2のDCIを検出するように構成された第2の検出部と、
を備え、
前記定義済みのアルゴリズムは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、
ユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は無線通信分野に関連し、特に、下り制御情報(downlink control information(DCI))をやりとりする無線通信方法、および、その方法に対するeNodeB(eNB)およびユーザ機器(user equipment(UE))に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信において、2つ以上のDCIを送信する必要があることがある。例えば、NAICS(Network-Associated Interference Cancellation and Suppression)に対して、干渉を通知するために新たなDCIが必要とされる。NAICSは、LTE(Long Term Evolution)のリリース12(Rel.12)における検討事項(Study Item(SI))であり、UE側において、ネットワークシグナリングの支援によって、干渉を解消・抑制するための高度な受信機を実現することを目的としている。NAICSの検討事項の主要なタスクは、セル間、セル内、または、ストリーム間の同一チャネル干渉を、ネットワークの支援により軽減する改良受信機を分析することである。
【0003】
NAICSにおいて、UEにおける高度な受信機は、eNBの通知を用いて干渉信号の実効チャネルを推定でき、干渉信号を復調し、復号できる。干渉信号の解消・抑制を目的として、UEにおける高度な受信機は、チャネル推定・復調・複合のために、干渉信号についての必要情報をネットワークから通知を介して取得すべきである。
【0004】
干渉は、与干渉セルの動的にスケジュールされた信号であり得るので、バックホール(backhaul)が理想的であれば、干渉通知(interference indication)は、サービングセル(serving cell)からのL1シグナリング(例えば、物理下り制御チャネル(PDCCH)または、拡張PDCCH(EPDCCH))のユニキャスト(unicast)通知になり得る。これに対して、セル固有情報など長期にわたる情報は、無線リソース制御(RRC)によってシグナリングされ得る。サービングセル・隣接セルにおいてある程度のスケジュール制限、または、被干渉UEにおいてさらなる復号複雑性がおそらく必要とされる干渉パラメータも、被干渉UEにより、ブラインド検出されうる。例えば、隣接セルのPhysCellID(PCI)は、RRCシグナリングに代えて、セルサーチ手順により、検出されうる。また、DMRS(Demodulation Reference Signal)ベースの送信モード(TM)干渉のRB(Resource Block)割り当て(allocation)は、L1シグナリングに代えて、非常に制限された数値とDMRSの相関性をチェックすることにより、検出されうるし、変調多値数も、明示的通知に代えて、受信機によるブラインド試行で特定されうる。
【0005】
ブラインド検出・試行は、スケジューリングの柔軟性を制限することにより、被干渉UEにおける更なる処理の複雑性を必要とするか、システムパフォーマンスが減少する。従って、NAICSのシステム設計において、UEの複雑性とシステムパフォーマンス(シグナリングオーバーヘッドおよび/またはスケジューリングの柔軟性)のバランスを取る必要がある。さらに、パラメータによっては、許容範囲にあるパフォーマンス損失または複雑性、例えば、TPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)およびCRS(Cell-Specific Reference Signal)ベースのTMのRB割り当てにおいて、ブラインド検出・試行を行うことができず、このような情報に対してL1シグナリングは、より適切である。尚、本開示において、L1シグナリングにおいて送信されるべき情報は、上記に限定されず、L1シグナリングを使用して通知されうる情報の全てが含まれる。
【0006】
L1シグナリングに対してブラインド復号(BD)が使用されるように、例として、PDCCHを用いて、BD手順は、以下のように導入されうる。
→サーチスペース:アグリゲーションレベル(AL)ごとの候補の数
・UE固有のサーチスペース(USS):合計16(6/AL1、6/AL2、2/AL4、2/AL8)
・共通サーチスペース(CSS):合計6(4/AL4、2/AL8)
→モニターされるDCIフォーマットの数
USS:2[DCIフォーマット4がサポートされている場合は3]
CSS:2
→合計BD試行数:候補の数 ×モニターされるDCIフォーマットの数
USS:32[DCIフォーマット4がサポートされている場合は48];CSS:12
【0007】
第2のDCI(例えば、与干渉通知のための新しいDCI)が第1のDCI(例えば、UEにリソースを割り当てるための従来のDCI)とともに、例えば、USSにおいて送信される時、合計BD試行は、増加する。例えば、与干渉通知のための新しいDCIが従来のDCIとともに送信された場合、USSにおけるDCIフォーマットの数は2から3(DCIフォーマット4がサポートされている場合は、3から4)に増えうる。USSにおける合計BD試行は、50%(DCIフォーマット4がサポートされている場合は、33%)増加し、増加したBD試行数は、最大16となる。従来の方法における問題は、BD受信機は、復号遅延を変更(UEのチップセットにおいて大きな変更となる)せず、維持するためには、復号能力の150%(DCIフォーマット4がサポートされている場合は、133%)が必要となり、BD受信機は、同じ復号能力を維持した場合(特にEPDCCH通知に対してPDSCH復号に対する残り時間が短くなる)、BD受信機は、150%の復号遅延を起こす(DCIフォーマット4がサポートされている場合は、133%)。従って、第2のDCIにより導入された追加のBD試行をどのように減らすかは、現実的な実装において非常に重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、DCIに対するBD試行を減らすために上記を考慮してなされる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の態様において、以下の無線通信方法が提供される。この無線通信方法は、eNodeB(eNB)によって実行される無線通信方法であって、第1の下り制御情報(DCI)をユーザ装置(UE)に第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)において送信するステップと、第2のDCIを前記UEに第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において送信するステップと、を備え、前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当ては、定義済みのアルゴリズムによる、前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて判定され、前記定義済みのアルゴリズムは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、または、仕様により固定される。
【0010】
本開示の第2の態様において、以下の無線通信方法が提供される。この無線通信方法は、ユーザ装置(UE)によって実行される無線通信方法であって、eNodeB(eNB)から第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)候補において送信される第1の下り制御情報(DCI)を検出するステップと、定義済みのアルゴリズムによる第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて、前記eNBにより第2のDCIを送信するために使用される第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てを判定するステップと、前記eNBから前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において送信される前記第2のDCIを検出するステップと、を備え、前記定義済みのアルゴリズムは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、または、仕様により固定される。
【0011】
本開示の第2の態様において、以下の無線通信用のeNodeB(eNB)が提供される。このeNBは、第1の下り制御情報(DCI)をユーザ装置(UE)に第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)候補において送信するように構成された第1の送信部と、第2のDCIを前記UEに第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において送信するように構成された第2の送信部と、を備え、前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当ては、定義済みのアルゴリズムによる、前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて判定され、前記定義済みのアルゴリズムは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、または、仕様により固定される。
【0012】
本開示の第2の態様において、無線通信用のユーザ装置(UE)が提供される。このUEは、eNodeB(eNB)から第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)候補において送信された第1の下り制御情報(DCI)を検出するように構成された第1の検出部と、定義済みのアルゴリズムによる、前記第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて、第2のDCIを送信するために前記eNBにより使用される第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てを判定するように構成された判定部と、前記第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において前記eNBから送信される前記の第2のDCIを検出するように構成された第2の検出部と、を備え、前記定義済みのアルゴリズムは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、または、仕様により固定される。
【0013】
前述は要約であり、従って、詳細の単純化、一般化および省略を必然的に含んでいる。本明細書に記載される、他の態様、特徴、装置および/またはプロセスおよび/または、他の主題の利点は、本明細書で説明される教示の中で明らかになるであろう。要約は、以下の発明を実施するための形態の中でさらに記述される単純化した形式で概念の選択を紹介するために提供される。この要約は、特許請求される主題の重要な特徴または不可欠な特徴を特定することを意図したものではなく、また、特許請求される主題の範囲を判断する際の助けとして使用されることを意図したものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示の前述と他の特徴は、添付の図面と併せて、次の説明と添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は本開示によるいくつかの実施形態のみを描いており、従って、その範囲を制限するものと見なされないことを理解して、本開示は添付の図面の利用を通して、追加の特異性と詳細によって記述されるであろう。
図1】本開示の第1の実施形態に係る、eNB側の無線通信方法を示す図
図2】本開示の第1の実施形態に係るeNBを示すブロック図
図3】本開示の第1の実施形態に係る、UE側の無線通信方法を示す図
図4】本開示の第1の実施形態に係るUEを示すブロック図
図5】本開示の第2の実施形態に係る、1つの分配されたEPDCCH−PRB−setにおける第1のEPDCCHと第2のEPDCCHを概略的に示す図
図6】本開示の第2の実施形態に係る、2つの異なるEPDCCH−PRB−setsにおける第1のEPDCCHと第2のEPDCCHを概略的に示す図
図7】本開示の第3の実施形態に係る、第1のDCIに対する第2のDCIの割り当て位置依存性を概略的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の詳細な説明において、その一部をなす添付の図面を参照する。図面において同一の符号は、別段文脈によって示されない限り、一般に同一の構成要素を特定する。本開示の態様は、幅広い様々な構成において配置、置き換え、組み合わせおよび設計されることができることは容易に理解されよう。これらの全ては、明確に企図されており、本開示の一部をなす。
【0016】
(第1の実施形態)
本開示において、2つ以上のDCIが無線通信において送信された時のBD試行を減らすために、第1のDCIの(E)PDCCH(PDCCHまたはEPDCCHをいう)と第2のDCIの(E)PDCCHとの間の依存性を、第2のDCIに対して使用される(E)PDCCH候補の割り当てを通知するために使用することを提案する。
【0017】
本開示の第1の実施形態によれば、図1に示すようなeNBにより実行される無線通信方法100が提供される。無線通信方法100は、第1のDCIをUEに第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補において送信するステップ101を備える。第1のDCIは、LTEのリリース8−11において定義される従来のDCIまたは干渉通知用のDCI等、他のDCIでありうる。この方法100は、第2のDCIをUEに第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補(単に(E)PDCCH候補ともいう)において送信するステップ102を備える。第2のDCIは、干渉通知用のDCIとなりうることが好ましいが、LTEのリリース8−11またはその後のリリースにおいて定義される従来のDCI等、他のDCIにもなりえる。第1または第2のDCIのタイプは、本開示において限定されない。第1の実施形態によれば、第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当ては、RRCシグナリングを使用して構成される、または、仕様により固定される定義済みのアルゴリズムによる、第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて判定される。換言すれば、第2のDCIに対する第2の(E)PDCCHは、eNBおよびUEの両方に既知の割り当てルール(アルゴリズム)による第1のDCIに対する第1の(E)PDCCH候補に依存して選択される。このアルゴリズムは、eNBおよびUEの両方に既知となるように仕様により固定されうる、または、RRCを使用して構成されうる。このような状況下において、UEは、第1のDCIを検出した後で、第2の(E)PDCCHに関する情報を取得するので、第2のDCIをブラインド検出する必要が無くなる、または、第2の(E)PDCCHについての一部のまたは全ての情報(例えば、アグリゲーションレベル)は、定義済みのアルゴリズムおよび検出された第1のDCIに基づいて、既知であるため、少なくともBD試行数は減る。
【0018】
第1の実施形態において、第2の(E)PDCCHの割り当てを判定するために使用される定義済みのアルゴリズムは、いずれの適切な割り当てルールであってよく、第1の実施形態において限定されない。例えば、第2のDCIに対するアグリゲーションレベル(AL)は、例えば、第1の(E)PDCCH候補および第2の(E)PDCCH候補のビットごとの受信電力が同じになるように、または、第1の(E)PDCCH候補のALと第2の(E)PDCCH候補のALのALオフセットが存在するように、第1のDCIのアグリゲーションレベルに基づいて判定されてもよく、または、第2のDCIを送信するために適切な(E)PDCCH候補のグループが、第1のDCIと第2のDCIのビットごとの望ましい受信電力の間の所定の関係に基づいて、決定されうる。このアルゴリズムの他の例として、第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補のALにおける割り当て位置(すなわち、そのALにおけるスタート候補からのオフセット)は、例えば、第2の(E)PDCCH候補と第1の(E)PDCCH候補の割り当て位置の間に定義済みまたは通知済みの差分が存在するように、そのALにおける第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置に基づいて決定されうる。以下の第2および第3の実施形態において、具体的なアルゴリズムが詳細に説明される。
【0019】
さらに、第2の(E)PDCCH候補の割り当てを判定するための定義済みアルゴリズムにおいて使用される一部または全てのパラメータは、第1の(E)PDCCH候補の割り当て位置、第1のDCIに対する(E)PDCCHにおけるスクランブリングビット、および/または、第1のDCIのDCIフォーマットにより、非明示的に通知されうる、または、RRCシグナリングにより明示的に通知されうる。パラメータは、上述したようなALオフセット、上述したような割り当て位置差分、DCIフォーマット、または、その他、第2の(E)PDCCH候補の割り当てを判定するために使用される適切なパラメータでありうる。以下の第3の実施形態からわかる通り、上述のパラメータは、第1の(E)PDCCHに対する第2の(E)PDCCHの割り当て依存性をさらにランダム化するためのパラメータでありうる。
【0020】
上述のパラメータ(例えば、ALオフセットまたは割り当て位置差分)は、第1の(E)PDCCH候補の割り当て位置(すなわち、ALにおけるスタート候補から(E)PDCCH候補のオフセット)により非明示的に通知されうる。例えば、オフセットの偶数または奇数番号は、ALオフセットまたは割り当て位置差分の異なる値を通知するために使用されうる。
【0021】
これに代えて、あるいは、これに加えて、パラメータ(例えば、ALオフセットまたは割り当て位置差分)は、第1のDCIに対する(E)PDCCHにおけるスクランブリングビットによって非明示的に通知されうる。例えば、追加の1ビット、q(スクランブリングビット)は、以下の数式1に示すように、CRC(Cyclic Redundancy Check)スクランブリングのために使用されうる:
【数1】
ただし、
【数2】
は、1ビット幅qから15ビット幅の2進数への移行を意味し、Aは、ペイロードサイズであり、
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】
(UE送信アンテナ選択マスク:UE transmit antenna selection mask)は、本明細書に参照により組み込まれた3GPP TS 36.212: “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Multiplexing and channel coding”に定義された意味を持つ。この場合、スクランブリングビットq(0または1)はALオフセットまたは割り当て位置差分の異なる値を通知するために使用されうる。
【0022】
これに代えて、あるいは、これに加えて、上記のパラメータ(例えば、ALオフセットまたは割り当て位置差分)は、第1のDCIのDCIフォーマットにより、非明示的に通知されうる。例えば、第1のDCIが従来のDCIである場合、RRCシグナリングによって構成される各TMに対するUSSにおいて、モニターされる2つのDCIフォーマットが存在する。従って、上記のパラメータは、従来のDCIの異なるDCIフォーマットによって、非明示的に通知されうる。例えば、DCIフォーマット1Aと2は、TM4に対してモニターされうる。DCIフォーマット1Aが復号された場合、上記のパラメータは、“0”により表されうる値であり、そうでなれば、DCIフォーマット2が復号され、上記のパラメータは、“1”により表される値でありうる。
【0023】
これに代えて、上記のパラメータ(例えば、ALオフセットまたは割り当て位置差分)は、RRCシグナリングにより明示的に通知されうる。
【0024】
第1の実施形態において、上述の方法を実行するためのeNBが提供される。図2は、本開示の第1の実施形態に係るeNB200を示すブロック図である。このeNB200は、第1の下り制御情報(DCI)をユーザ装置(UE)に第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)候補において送信するように構成された第1の送信部201と、第2のDCIをUEに第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において送信するように構成された第2の送信部202と、を備え、第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当ては、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される、または、仕様により固定される定義済みのアルゴリズムによる第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて、判定される。
【0025】
本開示に係るeNB200は、eNB200内の様々なデータおよび各部の制御動作を処理するために関連プログラムを実行するCPU(central processing unit)210と、CPU210によって実行される様々な処理および制御を行うために必要とされる様々なプログラムを格納するROM(read only memory)213と、CPU210によって実行される処理および制御の手順において、一時的に生成される中間データを格納しておくためのRAM(random access memory)215、および/または、様々なプログラムやデータ等を格納しておく格納部217を備えていてもよい。上述の第1の送信部201と第2の送信部202、CPU210、ROM213、RAM215および/または格納部217等は、データおよび/またはコマンドバス220を介して、相互接続され、相互間で信号を伝達してよい。
【0026】
上述した各部は、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の1つの実装によれば、上述の第1の送信部201と第2の送信部202の機能は、ハードウェアで実現され、上述のCPU210、ROM213、RAM215および/または格納部217は不要となり得る。または、上述の第1の送信部201と第2の送信部202の機能は、上述のCPU210、ROM213、RAM215および/または格納部217等と機能ソフトウェアの組み合わせによって、実現され得る。
【0027】
従って、UE側において、第1の実施形態は、図3に示すように、無線通信方法300として実装されうる。特に、方法300は、第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または、拡張PDCCH(EPDCCH)候補において、eNBから送信される第1の下り制御情報(DCI)を検出するステップ301と、第2のDCIを送信するためにeNBにより使用された第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てを、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成された、または、仕様により固定された定義済みのアルゴリズムによる第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて判定するステップ302と、第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において、eNBから送信された第2のDCIを検出するステップ303と、を備える。UE側において、第1のDCIを検出後、UEは、定義済みのアルゴリズムとともに第1のDCIの第1の(E)PDCCH候補についての情報に基づいて、第2の(E)PDCCH候補の割り当て(例えば、ALおよび/または割り当て位置)についての情報を判定しうる。UEは、判定された情報の助けにより第2のDCIを検出できるので、BD試行は回避されうる、または、少なくとも減らしうる。
【0028】
加えて、第1の実施形態において、上述の方法を実行するためにUEが提供される。図4は、本開示の第1の実施形態に係るUE400を示すブロック図である。このUE400は、第1の物理下り制御チャネル(PDCCH)候補または拡張PDCCH(EPDCCH)候補において、eNodeB(eNB)から送信された第1の下り制御情報(DCI)を検出するように構成された第1の検出部401と、eNBにより、第2のDCIを送信するために使用された第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てを、仕様により固定される、または、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して構成される定義済みのアルゴリズムによる第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当てに基づいて、判定するように構成された判定部402と、第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補において、eNBから送信された第2のDCIを検出するように構成された第2の検出部403と、を備える。
【0029】
本開示に係るUE400は、UE400内の様々なデータおよび各部の制御動作を処理するために関連プログラムを実行するCPU(central processing unit)410と、CPU1410によって実行される様々な処理および制御を行うために必要とされる様々なプログラムを格納するROM(read only memory)413と、CPU410によって実行される処理および制御の手順において、一時的に生成される中間データを格納しておくためのRAM(random access memory)415、および/または、様々なプログラムやデータ等を格納しておく格納部417を備えていてもよい。上述の第1の検出部401、判定部402、第2の検出部403、CPU410、ROM413、RAM415および/または格納部417等は、データおよび/またはコマンドバス420を使用して、相互接続され、相互間で信号を伝達してよい。
【0030】
上述した各部は、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の1つの実装によれば、上述の第1の検出部401と、判定部402と、第2の検出部403の機能は、ハードウェアで実現され、上述のCPU410、ROM413、RAM415および/または格納部417は不要となり得る。または、上述の第1の検出部401と、判定部402と、第2の検出部403の機能は、上述のCPU410、ROM413、RAM415および/または格納部417等と機能ソフトウェアの組み合わせによって、実現され得る。
【0031】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態の好ましい実装であり、第1の実施形態の記載は、別段文脈によって示されない限り、第2の実施形態にも適用される。
【0032】
第2の実施形態において、第2のDCIを送信するために適切なPDCCH候補またはEPDCCH候補のグループが、RRCシグナリングを使用して構成される、または、仕様により固定される定義済みのアルゴリズムによる第1のDCIと第2のDCIのビットごとの望ましい受信電力の間の所定の関係に基づいて、判定されうる。
【0033】
具体的には、定義済みのアルゴリズムは、次式を備える:
【数7】
ただし、
【数8】
は、第1のDCIに対するアグリゲーションレベル(AL)であり、
【数9】
は、第1のDCIに対するALであり、
【数10】
は、第1のDCIに対するビット数であり、
【数11】
は、第2のDCIに対するビット数であり、
【数12】
は、第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の平均化されたチャネル条件を表し、
【数13】
は、第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の平均化されたチャネル条件を表し、αは、第1のDCIに対するビットごとの望ましい受信電力と、第2のDCIに対するビットごとの望ましい受信電力との間の所定の比率(第1のDCIと第2のDCIのビットごとの望ましい受信電力の間の所定の関係の例)を表し、関数fは、関数の結果として、第2のDCI対して可能なALの1つを関数の引数として近似させるための近似関数を表す。
【0034】
第2の実施形態において、UE側における第1のDCIと第2のDCIに対するビットごとの望ましい受信電力は、比率αを有する必要があるとする。第1のDCIが第2のDCIと同じ送信信頼性を必要とする場合、比率αは1となる。第1のDCIが第2のDCIより高い送信信頼性を必要とする場合、比率αは1より大きくとなる。
【0035】
さらに、第1の(E)PDCCH候補および第2の(E)PDCCHは、平均されたチャネル条件
【数14】
および
【数15】
を受けるものとする。平均されたチャネル条件
【数16】
および
【数17】
は、それぞれの(E)PDCCH候補に対する平均された信号劣化を表し、
【数18】
および
【数19】
が大きくなるほど、信号劣化は小さくなる。例として、
【数20】
または
【数21】
は(E)PDCCH候補における(E)CCEの数で分割される(E)PDCCH候補の合計受信電力として表されうる。
【数22】
または
【数23】
の算出について、eNBとUEはともに、UEからのCSI(チャネル状態情報)フィードバックによる、または、TDD(時分割二重)において、DL(PDSCH/PDCCH)とUL(SRS/PUSCH/PUCCH)との間のチャネル相互関係を利用することにより、一義的な計算に対して同じ
【数24】
または
【数25】
の値を使用すべきである。例えば、
【数26】
または
【数27】
は、CQI(チャネル品質インジケータ)を用いたCSIフィードバックを介して取得されうる。UEは、システム帯域全体において、CRSの受信電力を検出することにより、UEは、システム帯域全体における各サブバンドのCQIを報告できる。UEとeNBはともに、各MCSの有効なSNR(すなわち、現在のMCSのBLER=10%の時のSNR値)をチェックすることにより、対応するCQI(MCS)のSNRを取得でき、SNR値は、このサブバンドの同等の電力として理解されうる。ある(E)PDCCH候補について、この(E)PDCCH候補の合計電力は、(E)CCEの電力を合計することにより算出されうる。(E)CCEごとの平均された電力(
【数28】
または
【数29】
とされる)は、(E)PDCCH候補の(E)CCE(すなわち、AL)の数により分割される(E)PDCCH候補の合計電力と等しい。結果として、UEとeNBはともに
【数30】
または
【数31】
の同じ値を取得できる。尚、
【数32】
および
【数33】
は、チャネル条件を表す絶対値または相対値でありうる。
【0036】
数式2において、関数fは、第2のDCIに対する可能なALの1つになりえる算出されたAL(すなわち、1つの(E)PDCCH候補における(E)CCEの数)を得るために使用され、例えば、算出されたALをPDCCH対して属する値{1、2、4、8}と、EPDCCH対して属する値{1、2、4、8、16、32}に近似させる。使用されうる3つの近似方法は、値を最も近いALに近似させること(丸める(round))、その値より小さい最も近いALに近似させること(切り捨て(rounddown))と、その値より大きい最も近いALに近似させること(切り上げ(roundup))がある。これらの近似方法は、RRCシグナリングを使用して構成されうる、または、仕様により固定されうる。
【0037】
第2の実施形態の第1の例として、第1の(E)PDCCH候補と第2の(E)PDCCH候補に対する平均されたチャネル条件が同じである、すなわち、
【数34】
と仮定する。例えば、第1のDCIと第2のDCIがともにPDCCHである場合、または、分散マッピングによる1つの同じEPDCCH-PRB-setである場合、上述の仮定は、満たされうる。図5は、本開示の第2の実施形態による1つの分散されたEPDCCH-PRB-setにおける第1のEPDCCHと第2のEPDCCHを概略的に示す。この場合、第2のDCIに対するAL
【数35】
は、数式2により直接判定されうる。換言すれば、判定されたALにおいて(E)PDCCH候補は、第2のDCIを送信するために適切な(E)PDCCH候補のグループを構成する。2つの計算例を以下に示す。
【0038】
1)第1のDCIと第2のDCIはPDCCHにおいて送信される。
【数36】
【数37】
【数38】
【数39】
の場合、
【数40】
となる。
【0039】
この具体例において、AL4(丸めまたは切り捨て)またはAL8(切り上げ)における全ての(E)PDCCH候補は、第2のDCIを送信するために適切な(E)PDCCH候補のグループを構成する。
【0040】
2)第1のDCIと第2のDCIは、EPDCCHにおいて送信される。ケース1(Case 1(本明細書に参照により組み込まれた3GPP TS 36.213において定義された))において、8個のRBが1つの分散されたEPDCCH-PRB-setに割り当てられたと仮定すると、各ALにおけるEPDCCH候補の数は、3GPP TS 36.213の表9.1.4-1aからわかる。
【数41】
の場合、
【数42】
となる。
【0041】
この具体例において、AL8(丸めまたは切り捨て)またはAL16(切り上げ)における全ての(E)PDCCH候補は、第2のDCIを送信するために適切な(E)PDCCH候補のグループを構成する。
【0042】
第2の実施形態の第1の例によれば、eNBにおける(E)PDCCH割り当てと、UEにおける(E)PDCCHのBDがともにAL依存性の同じ計算を使用する場合、BDに対するALの数を1つのみに減らすことができ、第2のDCIに対するBD試行を大きく減らしうる。
【0043】
第2の実施形態の第2の例として、第1のDCIと第2のDCIが異なる時間周波数リソースにおいて送信されたと仮定する、すなわち、第1の(E)PDCCH候補と第2の(E)PDCCH候補は、異なるチャネル条件(すなわち、
【数43】
)を受け、異なる(E)CCEは、異なるチャネル条件を受けうる。例えば、第1のDCIと第2のDCIは、それぞれ、PDCCHとEPDCCHにおいて、または、図6に示すように異なるEPDCCH-PRB-setのEPDCCHにおいて送信される、または、1つのEPDCCH-PRB-setの異なるPRBにおいて、または、異なるサブフレームの(E)PDCCHにおいて、または、キャリアアグリゲーションにおける異なるコンポーネントキャリアにおける(E)PDCCHにおいて送信される。
【0044】
第2の例において、異なる(E)CCEは異なるチャネル条件を有しうる。従って、第2のDCIに対するALの計算は、数式2によりCSSおよびUSSにおける全ての(E)PDCCH候補において行われるべきである。CSSおよびUSSにおける各(E)PDCCH候補について、数式2による(E)PDCCH候補の算出されたALが入力された(E)PDCCH候補のALと一致する場合、入力された(E)PDCCH候補は、第2の(E)PDCCH候補に対して適切な(E)PDCCH候補としてみなされる、すなわち、入力された(E)PDCCH候補は、第2のDCIを送信するために適切な(E)PDCCH候補の上述のグループに付随するとみなされる。数式2による(E)PDCCH候補の算出されたALが入力された(E)PDCCH候補のALと一致しない場合、入力された(E)PDCCH候補は、第2の(E)PDCCH候補に対して適切な(E)PDCCH候補としてみなされず、UE側において、この入力された(E)PDCCH候補は、BDに対して無視される。例えば、
【数44】
【数45】
【数46】
【数47】
【数48】
(相関値)とし、ある(E)PDCCH候補に対して、
【数49】
(相関値)の場合、その(E)PDCCH候補の算出されたALは、
【数50】
となる。続いて、この(E)PDCCH候補の実際のALが算出されたALと同じであるか判定される。同じであれば、この(E)PDCCH候補は、第2のDCIを送信するための適切な第2の(E)PDCCH候補としてみなされる。同じでない場合、第2のDCIを送信するための適切な第2の(E)PDCCH候補としてみなされず、UE側において、BDに対して無視される。
【0045】
第2の例について、第2のDCIのための適切な(E)PDCCH候補、すなわち、上述のグループを判定するためのさらに効率的な方法が提案されている。この方法において、各ALに対する、
【数51】
の範囲が算出され、あるALにおける各(E)PDCCH候補について、(E)PDCCH候補の
【数52】
が、現在のALにおける、
【数53】
の範囲にあるか判定される。(E)PDCCH候補の
【数54】
が、その範囲にある場合、この(E)PDCCHは、第2のDCIを送信するための適切な第2の(E)PDCCH候補としてみなされる。そうでない場合、この(E)PDCCHは、第2のDCIを送信するために適切な第2の(E)PDCCH候補としてみなされず、UE側において、BDに対して無視される。
【0046】
例えば、
【数55】
【数56】
【数57】
(相関値)と仮定した場合、各AL(PDCCHと仮定)に対する、
【数58】
の範囲は、数式2により、以下のように算出される:
AL=8:
【数59】
丸め:
【数60】
切り捨て:
【数61】
切り上げ:
【数62】
AL=4:
【数63】
丸め:
【数64】
切り捨て:
【数65】
切り上げ:
【数66】
AL=2:
【数67】
丸め:
【数68】
切り捨て:
【数69】
切り上げ:
【数70】
AL=1:
【数71】
丸め:
【数72】
切り捨て:
【数73】
切り上げ:
【数74】
各ALに対する、
【数75】
の範囲が算出された後で、ALにおける、(E)PDCCH候補の
【数76】
が、ALに対する範囲と比較される。例えば、AL−8における、(E)PDCCH候補の
【数77】
が、0.8の場合、(E)PDCCH候補は、丸めまたは切り上げによる近似が行われたときは、第2のDCIのための可能な候補になり、切り捨てによる近似が行われたときは、(E)PDCCH候補は、第2のDCIに対して適切な候補とならない。上記の処理を全ての(E)PDCCH候補に対して繰り返した後で、第2のDCIを送信するために適切な(E)PDCCH候補の上述のグループが判定される。UE側において、上記のグループを判定後、第2のDCIに対するBD試行は、判定されたグループ内でのみ行われる。
【0047】
さらに、第2の実施形態の改良として、判定されたグループ内の全てPDCCH候補または(E)PDCCH候補がブロッキング(blocking)を生じさせている場合、判定されたグループ外の異なるPDCCH候補または(E)PDCCH候補が第2のDCIに対して使用される。換言すれば、上記の割り当て依存性は、必須ではないが、第1の選択である。従って、UE側において、第2のDCIを送信するための適切なPDCCH候補または(E)PDCCH候補のグループを判定後、UEは、まず判定されたグループ内の第2のDCIを検出し、第2のDCIが判定されたグループ内においてうまく検出されなかった場合、判定されたグループ外のPDCCH候補または(E)PDCCH候補をブラインド検出する。このようにして、ブロッキング比率を上げることなく、第2のDCIは、従来のBDより早く検出されうる。
【0048】
さらに、第2の実施形態の拡張として、UE固有のサーチスペース(USS)または共通のサーチスペース(CSS)において判定されたグループ内のPDCCH候補またはEPDCCH候補の合計数が判定されたグループ内で送信されるべきと判定された全てのDCIの数より小さい場合、USSまたはCSS外のPDCCH候補またはEPDCCH候補は拡張される。例えば、3つの第2のDCIが送信される必要があって、USSまたはCSS内の2つの適切な(E)PDCCH候補が数式2により判定された場合、USSまたはCSS外のEPDCCH候補は第2のDCIを送信するために拡張される。拡張されたEPDCCH候補の位置は、仕様において固定された、または、第1の(E)PDCCH候補により非明示的に通知された、または、RRCシグナリングを使用して構成された定義済みのアルゴリズムに従って算出されうる。例えば、拡張された(E)PDCCH候補は、第1の(E)PDCCH候補へ所定のまたは通知された距離をおいて位置されうる。ここで、距離は、例えば、以下の第3の実施形態で使用される数式と類似した数式を用いて、
【数78】
【0049】
を距離として用いることにより算出されうる。(E)PDCCH候補をUSSまたはCSS外に拡張する際には、数式2を適用することが好ましい。換言すれば、第2のDCIに対して使用されるべき拡張された(E)PDCCH候補は、数式2を成立すべきである。このようにして、第2のDCIに対する要求された受信電力は、成立されうる。従って、UE側において、第2のDCIを送信するための適切なPDCCH候補または(E)PDCCH候補のグループを判定後、UE固有のサーチスペース(USS)または共通のサーチスペース(CSS)において判定されたグループ内のPDCCH候補またはEPDCCH候補の合計数が判定されたグループ内で送信されるべきと判定された全てのDCIの数より小さい場合、UEは、USSまたはCSS内のPDCCH候補または(E)PDCCH候補に加えて、USSまたはCSS外のPDCCH候補またはEPDCCH候補を含めた範囲で、第2のDCIを検出する。
【0050】
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態の好ましい実装であり、第1の実施形態の記載は、別段文脈によって示されない限り、第3の実施形態にも適用される。
【0051】
第3の実施形態において、ALにおける第2のPDCCH候補または(E)PDCCH候補の割り当て位置は、定義済みのアルゴリズムに従ってALにおける第1のPDCCH候補または(E)PDCCH候補の割り当て位置に基づいて判定されうる。ここで、「割り当て位置」とは、ALにおける(E)PDCCH候補の通し番号、すなわち、ALにおけるスタート候補からのオフセットを意味する。例えば、ALにおける第1の割り当て位置は(すなわち、スタート(E)PDCCH候補)は、位置“0”として表すことができ、第2の割り当て位置(すなわち、スタート(E)PDCCH候補に隣接する(E)PDCCH候補)は、位置“1”として表すことができる。
【0052】
AL内の第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置は、以下の次式によって判定されうることが好ましい:
【数79】
ただし、この数式において、
【数80】
【数81】
【数82】
【数83】
であり、
【数84】
は、AL-Lにおける第1のPDCCH候補または(E)PDCCH候補の割り当て位置であり、
【数85】
は、AL-Lにおける第2のPDCCH候補または(E)PDCCH候補の割り当て位置であり、
【数86】
は、AL-LにおけるPDCCH候補または(E)PDCCH候補の数であり、pは、第1のDCIとともに送信されるべきDCIの中で第2のDCIの通し番号を表し、
【数87】
は、3GPP TS 36.213(本明細書に参照により組み込まれている)において定義され、
【数88】
ただし、この数式において、
【数89】
【数90】
【数91】
【数92】
【数93】
であり、
【数94】
は、AL-L1における第1のPDCCH候補または(E)PDCCH候補の割り当て位置であり、
【数95】
は、AL-L2における第2のPDCCH候補または(E)PDCCH候補の割り当て位置であり、
【数96】
は、AL-LnにおけるPDCCH候補または(E)PDCCH候補の数であり、Pは、第1のDCIとともに送信されるべきDCIの中で第2のDCIの通し番号を表し、
【数97】
は、3GPP TS 36.213:“Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures”(本明細書に参照により組み込まれている)において定義される。
【0053】
上述の数式3または4において、第1のDCIとともに送信されるべきDCIの中で第2のDCIの通し番号を表すパラメータpが導入されている。2つ以上の第2のDCIが第1のDCIとともに送信される必要がある時、これらの第2のDCIはブロッキングを回避するために異なる割り当て位置において送信される必要がある。従って、パラメータPは、これらの第2のDCIを異ならせるように示すために導入される。パラメータPは、第1のDCIとともに送信されるべき第2のDCIが任意の順番で格納されるように判定され、“1”から始まる連続する通し番号(1、2、3・・・)が格納されたDCIに割り当てられる。あるDCIに割り当てられた通し番号は、そのDCIのためのパラメータPである。
【0054】
図7は、本開示の第3の実施形態に係る、第1のDCIに対する第2のDCIの割り当て位置依存性を概略的に示す図である。図7の例において、第1のDCIと第2のDCIは、PDCCHにおいて送信され、第1のDCIの割り当て位置は、AL−2において“0”(第1の位置)である。図7からわかるように、第2のDCIの割り当て位置は、AL−2(第1のDCIと同じAL)において“1”または“2”、または、AL−1(第1のDCIと異なるAL)において“1”または“4”である。しかしながら、図7は、単なる例示であり、本開示を限定する意図はない。
【0055】
第3の実施形態によれば、各第2のDCIに対して、ALごとに、1つのみ(E)PDCCH候補が取得されうる。第3の実施形態を、第2のDCIに対して、ALが一意に判定される第2の実施形態の第1の例と組み合わせた場合、第2のDCIに対して、第2の(E)PDCCH候補は、一意に判定されることができ、従って、各第2のDCIを1回で復号するようにBD試行が減少されうる。
【0056】
(E)PDCCHのブロッキングの可能性をさらに減らすために、第1の(E)PDCCH候補に対する第2の(E)PDCCH候補の割り当て位置の依存性をさらにランダム化するために、数式3または4にさらにパラメータが導入されうる。例えば、3つの新しいオフセットパラメータ(すなわち、q1、q2およびq3、qn=0、または、1、n=1、2、3)が数式3(数式4に対しても同様である)に導入されうる。この変更がされると、数式3は、次の数式5となる。
【数98】
【0057】
数式5によれば、割り当て位置の依存性は、q1、qおよびqにより、さらにランダム化される。第1の実施形態において説明したように、オフセットパラメータは、第1のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置により、および/または、第1のDCIに対するPDCCHまたはEPDCCHにおけるスクランブリングビットにより、および/または、第1のDCIのDCIフォーマットにより、非明示的に、または、RRCシグナリングにより、明示的に通知されうる。
【0058】
さらに、第3の実施形態に対する変更として、上述の方法で判定された第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置がブロッキングを生じさせている場合、異なる割り当て位置が第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置として使用される。換言すれば、前述の割り当て依存性は必須ではないが、第1の選択である。従って、UE側において、上述の方法で、ALにおける第2のPDCCH候補またはEPDCCH候補の割り当て位置を判定後、UEは、判定された割り当て位置において第2のDCIを最初に検出するが、判定された割り当て位置において第2のDCIが上手く検出されない場合、他の割り当て位置をブラインド検出する。このようにして、ブロッキング比率を上昇させることなく、第2のDCIが従来のBDより早く検出されうる。
【0059】
(代替手段)
第2のDCIに対するBD試行を減少させるための代替手段として、第2のDCIに対する(E)PDCCH候補の割り当てを通知するための第1のDCI(例えば、従来のDCI)において、インジケータが追加されうる。第1のDCIを復号した後で、第2のDCIに対する(E)PDCCH候補はインジケータに従って判別されうる。BDは必要としなくなり、第2のDCIに対して“計画された復号(scheduled decoding)”が必要となるが、復号複雑性は大きく減少する。例えば、4ビットのインジケータが第1のDCIにおいて、3GPP TS 36.213の表9.1.4−3bにおいて示されるEPDCCH−PRB−setにおける1つのEPDCCH候補を明示的に通知するために追加されうる。
【0060】
本発明は、ソフトウェア、ハードウェアまたはハードウェアと連携するソフトウェアによって実現され得る。上述した各実施形態の記述の中で使用される各機能ブロックは、集積回路などのLSIによって実現され得る。それらは、チップとして個別に形成されるか、または、1つのチップが機能ブロックの一部または全てを形成できる。ここでのLSIは、集積度の差異に応じて、IC、システムLSI、スーパLSI、ウルトラLSIを指すことができる。しかしながら、集積回路を実装する技術はLSIを限定するものではなく、専用回路または汎用プロセッサを使用して実現できる。また、LSIの製造後にプログラムできるFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array))またはLSI内部に配置される回路のセルの接続および設定を再構成できる再構成可能プロセッサが使用できる。さらに、各機能ブロックの計算は、例えば、DSPまたはCPUを含む計算手段を使用して実行でき、各機能の処理ステップは実行するプログラムとして記録媒体上に記録できる。さらに、LSIを代替する集積回路を実装する技術が半導体技術または他の派生技術の進展に従って出現する場合、機能ブロックはこのような技術を使用して集積できることは明らかである。
【0061】
本発明は、本発明の内容と範囲から逸脱することなく、本明細書と既知の技術の中で提示される記述に基づいて、当業者によって様々に変更または修正がされることを意図しており、そのような変更と適用は保護されるべき特許請求の範囲内に入ることに留意されたい。さらに、本発明の内容から逸脱しない範囲において、上述の実施形態の構成要素は任意に組み合わせることができる。
図1
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図7