【文献】
CATT,Outcome of the offline discussion on eIMTA,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #76bis R1-141842,3GPP,2014年 4月 3日,第2頁,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76b/Docs/R1-141842.zip
【文献】
Samsung,UCI Multiplexing in PUSCH,3GPP TSG RAN WG1 #76 R1-140349,3GPP,2014年 2月 1日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140349.zip
【文献】
New Postcom,Discussion on RRC impact of TDD eIMTA,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #76bis R1-141369,3GPP,2014年 3月21日,第1頁,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76b/Docs/R1-141369.zip
【文献】
Session Chairman (Qualcomm Inc.),Summary of Ad-hoc session on Further Enhancements to LTE TDD for DL-UL Interference Management and Traffic Adaptation,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #76bis R1-141871,3GPP,2014年 4月 4日,第2頁,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76b/Docs/R1-141871.zip
【文献】
LG Electronics,Remaining Details of Uplink Power Control for TDD eIMTA,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #75 R1-135452,3GPP,2013年11月 1日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_75/Docs/R1-135452.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
【0025】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるわけではない。また、以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更することもできる。
【0026】
図2は、3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン(Control Plane)及びユーザプレーン(User Plane)の構造を示す図である。コントロールプレーンは、端末(User Equipment;UE)とネットワークが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路を意味する。ユーザプレーンは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路を意味する。
【0027】
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報伝送サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は上位にある媒体接続制御(Medium Access Control)層とは伝送チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。この伝送チャネルを介して媒体接続制御層と物理層間にデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。この物理チャネルは、時間と周波数を無線リソースとして用いる。具体的に、物理チャネルは、下りリンクでOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクでSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0028】
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を介して上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼性あるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックとして具現することもできる。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPv4やIPv6のようなIPパケットを效率的に送信するために不要の制御情報を減らすヘッダー圧縮(Header Compression)機能を果たす。
【0029】
第3層の最下部に位置している無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、コントロールプレーンでのみ定義される。RRC層は、無線ベアラー(Radio Bearer;RB)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)と関連して論理チャネル、伝送チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワーク間のデータ伝達のために第2層によって提供されるサービスを意味する。そのために、端末とネットワークのRRC層は互いにRRCメッセージを交換する。端末とネットワークのRRC層間にRRC接続(RRC Connected)がある場合、端末はRRC接続状態(Connected Mode)であり、そうでない場合、RRC休止状態(Idle Mode)である。RRC層の上位にあるNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
【0030】
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.4、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。異なったセルは異なった帯域幅を提供するように設定することができる。
【0031】
ネットワークから端末にデータを送信する下り伝送チャネルは、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージの場合、下りSCHを介して送信されてもよく、又は別の下りMCH(Multicast Channel)を介して送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り伝送チャネルには、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。伝送チャネルの上位に位置しており、伝送チャネルにマップされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0032】
図3は、3GPP LTEシステムに用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般的な信号送信方法を説明するための図である。
【0033】
電源が消えた状態で電源がついたり、新しくセルに進入したりしたユーザ機器は、段階S301で、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。そのために、ユーザ機器は基地局から1次同期チャネル(Primary Synchronization Channel、P−SCH)及び2次同期チャネル(Secondary Synchronization Channel、S−SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得する。その後、ユーザ機器は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得することができる。一方、ユーザ機器は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0034】
初期セル探索を終えたユーザ機器は、段階S302で、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)、及び物理下りリンク制御チャネル情報に基づく物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)を受信し、より具体的なシステム情報を取得することができる。
【0035】
その後、ユーザ機器は、基地局への接続を完了するために、段階S303乃至段階S306のようなランダムアクセス手順(Random Access Procedure)を行うことができる。そのために、ユーザ機器は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介してプリアンブル(preamble)を送信し(S303)、物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルを介して、プリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S304)。競合ベースランダムアクセスの場合、更なる物理ランダムアクセスチャネルの送信(S305)、及び物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルの受信(S306)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0036】
上述したような手順を行ったユーザ機器は、その後、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、物理下りリンク制御チャネル/物理下りリンク共有チャネルの受信(S307)及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)の送信(S308)を行うことができる。ユーザ機器が基地局に送信する制御情報を総称して上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)という。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative−ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。本明細書で、HARQ ACK/NACKは簡単に、HARQ−ACK或いはACK/NACK(A/N)と呼ぶ。HARQ−ACKは、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(NACK)、DTX及びNACK/DTXのうち少なくとも一つを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは、一般にはPUCCHを介して送信されるが、制御情報とトラフィックデータとが同時に送信されるべき場合にはPUSCHを介して送信されてもよい。また、ネットワークの要請/指示に応じて、PUSCHを介してUCIを非周期的に送信することもできる。
【0037】
図4は、LTEシステムで用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
【0038】
図4を参照すると、セルラーOFDM無線パケット通信システムにおいて、上りリンク/下りリンクデータパケット送信はサブフレーム(subframe)単位になされ、1サブフレームは、複数のOFDMシンボルを含む一定時間区間と定義される。3GPP LTE標準では、FDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1無線フレーム(radio frame)構造、及びTDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2の無線フレーム構造を支援する。
【0039】
図4の(a)は、タイプ1無線フレームの構造を例示する。下りリンク無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)で構成され、1サブフレームは、時間領域(time domain)で2個のスロット(slot)で構成される。1サブフレーム)を送信するためにかかる時間をTTI(transmission time interval)という。例えば、1サブフレームの長さを1ms、1スロットの長さを0.5msとすることができる。1スロットは時間領域で複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域で複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。3GPP LTEシステムでは下りリンクでOFDMAが用いられるため、OFDMシンボルが1シンボル区間を表す。OFDMシンボルは、SC−FDMAシンボル又はシンボル区間と呼ぶこともできる。リソース割当て単位としてのリソースブロック(RB)は、1スロットで複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含むことができる。
【0040】
1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(Cyclic Prefix)の構成(configuration)によって可変することができる。CPには、拡張されたCP(extended CP)と標準CP(normal CP)がある。例えば、OFDMシンボルが標準CPによって構成された場合、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個であってよい。OFDMシンボルが拡張されたCPによって構成された場合、1 OFDMシンボルの長さが増加することから、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、標準CPの場合に比べて少ない。拡張されたCPの場合、例えば、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個であってもよい。ユーザ機器が速い速度で移動するなどしてチャネル状態が不安定な場合、シンボル間干渉をより減らすために、拡張されたCPを用いることができる。
【0041】
標準CPが用いられる場合、1スロットは7 OFDMシンボルを含むため、1サブフレームは14 OFDMシンボルを含む。このとき、各サブフレームの先頭における最大3個のOFDMシンボルは、PDCCH(physical downlink control channel)に割り当て、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(physical downlink shared channel)に割り当てることができる。
【0042】
図4の(b)は、タイプ2無線フレームの構造を例示する。タイプ2無線フレームは、2個のハーフフレーム(half frame)で構成され、各ハーフフレームは、2個のスロットを含む4個の一般サブフレームと、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period、GP)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む特別サブフレーム(special subframe)とで構成される。
【0043】
特別サブフレームにおいて、DwPTSは、ユーザ機器における初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局におけるチャネル推定とユーザ機器の上りリンク送信同期の獲得に用いられる。すなわち、DwPTSは下りリンク送信に、UpPTSは上りリンク送信に用いられ、特に、UpPTSはPRACHプリアンブルやSRS送信のために用いられる。また、保護区間は、上りリンクと下りリンクの間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。
【0044】
上記の特別サブフレームに関して現在3GPP標準文書では下記の表1のように設定を定義している。表1で、
【数1】
の場合に、DwPTSとUpPTSを示しており、残りの領域が保護区間として設定される。
【表1】
【0045】
一方、タイプ2無線フレームの構造、すなわち、TDDシステムにおいて上りリンク/下りリンクサブフレーム設定(UL/DL configuration)は、下記の表2のとおりである。
【表2】
【0046】
上記の表2で、Dは下りリンクサブフレーム、Uは上りリンクサブフレームを表し、Sは特別サブフレームを意味する。また、上記の表2では、それぞれの上りリンク/下りリンクサブフレーム設定において下りリンク−上りリンクスイッチング周期も表している。
【0047】
上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるシンボルの数は様々に変更されてもよい。
【0048】
図5は、下りリンクスロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0049】
【数2】
図5は、下りリンクスロットが7 OFDMシンボルを含み、リソースブロックが12副搬送波を含むと例示しているが、必ずしもこれに制限されない。例えば、下りリンクスロットに含まれるOFDMシンボルの個数はサイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix;CP)の長さによって変形されてもよい。
【0050】
リソースグリッド上の各要素をリソース要素(Resource Element;RE)といい、1つのリソース要素は、1つのOFDMシンボルインデックス及び1つの副搬送波インデックスで示される。
【数3】
【0051】
図6は、下りリンクサブフレームの構造を例示する。
【0052】
図6を参照すると、サブフレームの第1スロットにおいて先頭における最大3(4)個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に対応する。残りのOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域に該当する。LTEで用いられる下りリンク制御チャネルの例は、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical hybrid ARQ indicator Channel)などを含む。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内で制御チャネルの送信に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を運ぶ。PHICHは、上りリンク送信に対する応答としてHARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat request acknowledgment/negative−acknowledgment)信号を運ぶ。
【0053】
PDCCHを介して送信される制御情報をDCI(Downlink Control Information)と称する。DCIは、ユーザ機器又はユーザ機器グループのためのリソース割当て情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは、上りリンク/下りリンクスケジューリング情報、上りリンク送信(Tx)電力制御命令などを含む。
【0054】
PDCCHは、下りリンク共有チャネル(downlink shared channel、DL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当て情報、上りリンク共有チャネル(uplink shared channel、UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当て情報、ページングチャネル(paging channel、PCH)上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージのリソース割当て情報、ユーザ機器グループ内の個別ユーザ機器に対する送信電力制御命令セット、送信電力制御命令、VoIP(Voice over IP)の活性化指示情報などを運ぶ。複数のPDCCHが制御領域内で送信されてもよく、ユーザ機器は、複数のPDCCHをモニタすることができる。PDCCHは、1つ又は複数の連続した制御チャネル要素(control channel element、CCE)の集合(aggregation)上で送信される。CCEは、PDCCHに無線チャネル状態に基づくコーディングレートを提供するために用いられる論理的割当てユニットである。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group、REG)に対応する。PDCCHのフォーマット及びPDCCHビットの個数はCCEの個数によって決定される。基地局は、ユーザ機器に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(cyclic redundancy check)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は使用目的によって識別子(例、RNTI(radio network temporary identifier))でマスクする。例えば、PDCCHが特定ユーザ機器のためのものであれば、該当のユーザ機器の識別子(例、cell−RNTI(C−RNTI))をCRCにマスクすることができる。PDCCHがページングメッセージのためのものであれば、ページング識別子(例、paging−RNTI(P−RNTI))をCRCにマスクすることができる。PDCCHがシステム情報(より具体的に、システム情報ブロック(system Information block、SIB))のためのものであれば、SI−RNTI(system Information RNTI)をCRCにマスクすることができる。PDCCHがランダムアクセス応答のためのものであれば、RA−RNTI(random access−RNTI)をCRCにマスクすることができる。
【0055】
図7は、LTEで用いられる上りリンクサブフレームの構造を例示する。
【0056】
図7を参照すると、上りリンクサブフレームは、複数(例、2個)のスロットを含む。スロットは、CP長によって異なる数のSC−FDMAシンボルを含むことができる。上りリンクサブフレームは、周波数領域でデータ領域と制御領域とに区別される。データ領域は、PUSCHを含み、音声などのデータ信号を送信するために用いられる。制御領域は、PUCCHを含み、上りリンク制御情報(Uplink Control Information;UCI)を送信するために用いられる。PUCCHは、周波数軸においてデータ領域の両端部に位置したRB対(RB pair)を含み、スロットを境界にホップする。
【0057】
PUCCHは、次の制御情報を送信するために用いることができる。
【0058】
− SR(Scheduling Request):上りリンクUL−SCHリソースを要請するために用いられる情報である。OOK(On−Off Keying)方式で送信される。
【0059】
− HARQ ACK/NACK:PDSCH上の下りリンクデータパケットに対する応答信号である。下りリンクデータパケットが成功的に受信されたか否かを示す。単一の下りリンクコードワードに対する応答として1ビットのACK/NACKが送信され、2つの下りリンクコードワードに対する応答として2ビットのACK/NACKが送信される。
【0060】
− CSI(Channel State Information):下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)を含み、MIMO(Multiple Input Multiple Output)関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、PTI(Precoding Type Indicator)などを含む。サブフレーム当たり20ビットが使用される。
【0061】
ユーザ機器がサブフレームで送信可能な制御情報(UCI)の量は、制御情報の送信に可用なSC−FDMAの個数に依存する。制御情報の送信に可用なSC−FDMAは、サブフレームにおいて参照信号の送信のためのSC−FDMAシンボル以外のSC−FDMAシンボルを意味し、SRS(Sounding Reference Signal)が設定されたサブフレームではサブフレームの最後のSC−FDMAシンボルも除外される。参照信号は、PUCCHのコヒーレント検出に用いられる。
【0062】
次に、PUCCHピギーバック(piggyback)について説明する。
【0063】
既存の3GPP LTEシステム(例えば、リリース−8)システムにおける上りリンク送信では、端末機のパワーアンプの効率的な活用のために、パワーアンプの性能に影響を及ぼすPAPR(Peak−to−Average Power Ratio)特性やCM(Cubic Metric)特性が良好な単一搬送波送信を維持するようになっている。すなわち、既存LTEシステムにおけるPUSCH送信では、送信しようとするデータに対してDFT−プリコーディング(precoding)を用いて単一搬送波特性を維持し、PUCCH送信では、単一搬送波特性を有するシーケンスに情報を載せて送信することによって単一搬送波特性を維持することができる。しかし、DFT−プリコーディングしたデータを周波数軸で非周期的に割り当てたり、PUSCHとPUCCHが同時に送信される場合には、上記のような単一搬送波特性が崩れることになる。
【0064】
したがって、
図8に示すように、PUCCH送信と同じサブフレームにPUSCH送信がある場合、単一搬送波特性を維持するために、PUCCHで送信するUCI(uplink control information)情報をPUSCHでデータと併せて送信(Piggyback)するようになっている。
【0065】
前述したように、既存のLTE端末はPUCCHとPUSCHを同時に送信することができず、よって、PUSCHが送信されるサブフレームではUCI(CQI/PMI、HARQ−ACK、RIなど)をPUSCH領域に多重化する方法を用いる。一例として、PUSCHを送信するように割り当てられたサブフレームでCQI及び/又はPMIを送信しなければならない場合、UL−SCHデータとCQI/PMIをDFT−拡散前に多重化して、制御情報とデータを共に送信することができる。この場合、UL−SCHデータは、CQI/PMIリソースを考慮してレート−マッチングを行う。また、HARQ ACK、RIなどの制御情報は、UL−SCHデータをパンクチャリングしてPUSCH領域に多重化することができる。
【0066】
図9に、UL−SCHデータと制御情報の処理過程を例示する。
【0067】
図9を参照すると、UL−SCHで送信されるデータは、各伝送時間区間(TTI)ごとに1回ずつ伝送ブロック(TB:Transport Block)の形態で符号化ユニット(coding unit)に伝達される。
【0069】
【数5】
ここで、rは、コードブロックの番号(r=0,…,C−1)であり、K
rは、コードブロックrによるビット数である。また、Cはコードブロックの総個数を表す(S910)。
【0070】
【数6】
rは、コードブロック番号を表し(r=0,1,…,C−1)、K
rは、コードブロックrのビット数を表す。また、Cは、コードブロックの総個数を表す。本発明の実施例では各コードブロックをターボコーディング方式を用いてチャネル符号化することができる(S920)。
【0071】
チャネル符号化過程後にレートマッチング段階が行われる。レートマッチング後のビットは、
【数7】
のようになる。ここで、E
rは、r−番目のコードブロックのレートマッチングされたビットの個数を表し、r=0,1,…,C−1であり、Cは、コードブロックの総個数を表す(S930)。
【0073】
上りリンク制御情報(UCI)であるチャネル品質情報(CQI及び/又はPMI)、RI及びHARQ−ACKの場合、チャネルコーディングがそれぞれ独立して行われる(S950,S960,S970)。各UCIに対するチャネルコーディングは、それぞれの制御情報のための符号化されたシンボルの個数に基づいて行われる。例えば、符号化されたシンボルの個数は、符号化された制御情報のレートマッチングに用いられてもよい。符号化されたシンボルの個数は、以降の過程で変調シンボルの個数、REの個数などに対応する。
【0076】
1−ビットRIの場合、反復(repetition)コーディングが用いられる。2−ビットRIの場合、(3,2)シンプレックスコードが符号化に使われ、エンコードされたデータは循環反復されてもよい。また、3−ビット以上乃至11−ビット以下のRIに対しては、上りリンク共有チャネルで使用する(32,O)RM符号を用いて符号化し、12ビット以上のRIに対しては、二重RM構造を用いてRI情報を2グループに分け、それぞれのグループを(32,O)RM符号を用いて符号化する。
【数11】
【0078】
ここで、ACKは1に符号化され、NACKは0に符号化される。1−ビットHARQ−ACKの場合、反復(repetition)コーディングが用いられる。2−ビットHARQ−ACKの場合、(3,2)シンプレックスコードが用いられ、エンコードされたデータは、循環反復されてもよい。また、3−ビット以上乃至11−ビット以下のHARQ−ACKに対しては、上りリンク共有チャネルで使用する(32,O)RM符号を用いて符号化し、12ビット以上のHARQ−ACKに対しては、二重RM構造を用いてHARQ−ACK情報を2グループに分け、それぞれのグループを(32,O)RM符号を用いて符号化する。
【数13】
【0079】
【数14】
N
Lは、UL−SCH伝送ブロックがマップされたレイヤの個数を表し、Hは、伝送ブロックがマップされたN
L個の送信レイヤにUL−SCHデータとCQI/PMI情報のために割り当てられた符号化された総ビットの個数を表す。ここで、Hは、UL−SCHデータとCQI/PMIのために割り当てられた符号化されたビットの総個数である。
【0080】
チャネルインターリーバでは、チャネルインターリーバに入力される符号化されたビットに対してチャネルインターリービング段階が行われる。
【数15】
【0082】
チャネルインターリーバは、PUSCH送信のために制御情報及び/又はUL−SCHデータを多重化する。具体的に、チャネルインターリーバは、PUSCHリソースに対応するチャネルインターリーバ行列に制御情報とUL−SCHデータをマップする過程を含む。
【0083】
チャネルインターリービングが行われた後、チャネルインターリーバ行列から行単位(row−by−row)でビットシーケンス
【数17】
が出力される。導出されたビットシーケンスはリソースグリッド上にマップされる。
【0084】
図10は、PUSCH上で上りリンク制御情報とUL−SCHデータの多重化方法の一例を示す図である。
【0085】
端末がPUSCH送信が割り当てられたサブフレームで制御情報を送信しようとする場合、端末は、DFT−拡散前に上りリンク制御情報(UCI)とUL−SCHデータとを多重化する。上りリンク制御情報(UCI)は、CQI/PMI、HARQ−ACK/NACK及びRIの少なくとも一つを含む。
【0086】
CQI/PMI、ACK/NACK及びRI送信に用いられるそれぞれのRE個数は、PUSCH送信のために割り当てられたMCS(Modulation and Coding Scheme)及びオフセット値
【数18】
に基づく。オフセット値は、制御情報によって異なるコーディングレートを許容し、上位層(例えば、RRC層)シグナルによって半−静的に設定される。UL−SCHデータと制御情報は同一のREにマップされない。制御情報は、サブフレームの2つのスロットに存在するようにマップされる。基地局は、制御情報がPUSCHで送信されることを事前に認知できるので、制御情報及びデータパケットを容易に逆−多重化することができる。
【0087】
図10を参照すると、CQI及び/又はPMI(CQI/PMI)リソースは、UL−SCHデータリソースの開始部分に位置し、一つの副搬送波上で全てのSC−FDMAシンボルに順次にマップされてから次の副搬送波にマップされている。CQI/PMIは、副搬送波内で左側から右側に、すなわち、SC−FDMAシンボルインデックスが増加する方向にマップされる。PUSCHデータ(UL−SCHデータ)は、CQI/PMIリソースの量(すなわち、符号化されたシンボルの個数)を考慮してレート−マッチングされる。UL−SCHデータと同じ変調次数(modulation order)がCQI/PMIに用いられる。
【0088】
例えば、CQI/PMI情報サイズ(ペイロードサイズ)が小さい場合(例えば、11ビット以下)、CQI/PMI情報にはPUCCHデータ送信と同様に(32,k)ブロックコードが用いられ、符号化されたデータは、循環反復されてもよい。CQI/PMI情報サイズが小さい場合、CRCは用いられない。
【0089】
仮に、CQI/PMI情報サイズが大きい場合(例えば、11ビットを超える場合)、8ビットCRCが付加され、テール−バイティングコンボリューションコード(tail−bitingconvolution code)を用いてチャネルコーディングとレートマッチングが行われる。ACK/NACKは、UL−SCHデータがマップされたSC−FDMAのリソースの一部にパンクチャリングによって挿入する。ACK/NACKは、RSに隣接して位置し、当該SC−FDMAシンボル内で下から上に、すなわち、副搬送波インデックスが増加する方向に埋められる。
【0090】
一般CP(Normal CP)である場合、
図10に示すように、ACK/NACKのためのSC−FDMAシンボルは、各スロットにおいてSC−FDMAシンボル#2/#4に位置する。サブフレームでACK/NACKが実際に送信されるか否かにかかわらず、符号化されたRIは、ACK/NACKのためのシンボルに隣接して(すなわち、シンボル#1/#5に)位置する。このとき、ACK/NACK、RI及びCQI/PMIは独立してコーディングされる。
【0091】
図11は、キャリア併合(Carrier Aggregation、CA)通信システムを例示する図である。
【0092】
図11を参照すると、複数の上りリンク/下りリンクコンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)を束ねてより広い上りリンク/下りリンク帯域幅を支援することができる。「コンポーネントキャリア(CC)」は、等価の他の用語(例、キャリア、セルなど)に代えてもよい。それぞれのCCは、周波数領域で互いに隣接しても非−隣接してもよい。各コンポーネントキャリアの帯域幅は独立して定められてもよい。UL CCの個数とDL CCの個数とが異なる非対称搬送波集成も可能である。一方、制御情報は特定CCでのみ送受信されるように設定されてもよい。このような特定CCを、プライマリCC(又は、アンカーCC)と称し、残りのCCをセカンダリCCと呼ぶことができる。
【0093】
クロス−キャリアスケジューリング(又は、クロス−CCスケジューリング)が適用される場合、下りリンク割当てのためのPDCCHは、DL CC#0を通じて送信し、該当するPDSCHは、DL CC#2を通じて送信することができる。クロス−CCスケジューリングのために、キャリア指示フィールド(carrier indicator field、CIF)の導入を考慮することができる。PDCCH内にCIFが存在するか否かは、上位層シグナリング(例、RRCシグナリング)によって半−静的及び端末−特定(又は、端末グループ−特定)に設定することができる。PDCCH送信のベースラインを要約すると、次のとおりである。
【0094】
□ CIFディセーブルド(disabled):DL CC上のPDCCHは、同一のDL CC上のPDSCHリソースを割り当てたり、一つのリンクされたUL CC上のPUSCHリソースを割り当てる
【0096】
● LTE PDCCH構造(同じ符号化、同じCCE−ベースのリソースマッピング)及びDCIフォーマットと同一である
【0097】
□ CIFイネーブルド(enabled):DL CC上のPDCCHは、CIFを用いて、複数の併合されたDL/UL CCのうちの特定DL/UL CC上のPDSCH又はPUSCHリソースを割り当てることができる
【0098】
● CIFを有する拡張されたLTE DCIフォーマット
【0099】
− CIF(設定される場合)は、固定されたx−ビットフィールド(例、x=3)
【0100】
− CIF(設定される場合)位置は、DCIフォーマットサイズにかかわらず固定される
【0101】
● LTE PDCCH構造を再使用(同じ符号化、同じCCE−ベースのリソースマッピング)
【0102】
CIFが存在する場合、基地局は端末側のBD複雑度を下げるために、PDCCHモニタリングDL CCセットを割り当てることができる。PDCCHモニタリングDL CCセットは、併合された全体DL CCの一部であって、一つ以上のDL CCを含む。端末は、当該DL CC上でのみPDCCHの検出/復号化を行う。すなわち、基地局が端末にPDSCH/PUSCHをスケジュールする場合、PDCCHはPDCCHモニタリングDL CCセットでのみ送信される。PDCCHモニタリングDL CCセットは、端末−特定(UE−specific)、端末−グループ−特定、又はセル−特定(cell−specific)に設定することができる。「PDCCHモニタリングDL CC」は、モニタリングキャリア、モニタリングセルなどの等価の用語に代えてもよい。また、端末のために併合されたCCは、サービングCC、サービングキャリア、サービングセルなどの等価の用語に代えてもよい。
【0103】
図12は、複数のキャリアが併合された場合のスケジューリングを例示する図である。3個のDL CCが併合されているとする。DL CC AがPDCCHモニタリングDL CCとして設定されているとする。DL CC A〜Cは、サービングCC、サービングキャリア、サービングセルなどと呼ぶことができる。CIFがディセーブルされた場合、それぞれのDL CCは、LTE PDCCH設定によってCIF無しで自身のPDSCHをスケジュールするPDCCHのみを送信することができる。一方、端末−特定(又は、端末−グループ−特定又はセル−特定)上位層シグナリングによってCIFがイネーブルされた場合には、DL CC A(モニタリングDL CC)は、CIFを用いて、DL CC AのPDSCHをスケジュールするPDCCHだけでなく、他のCCのPDSCHをスケジュールするPDCCHも送信することができる。この場合、PDCCHモニタリングDL CCとして設定されていないDL CC B/Cでは、PDCCHが送信されない。このため、DL CC A(モニタリングDL CC)は、DL CC Aと関連したPDCCH検索領域、DL CC Bと関連したPDCCH検索領域、及びDL CC Cと関連したPDCCH検索領域を全て含まなければならない。本明細書で、PDCCH検索領域はキャリア別に定義されると仮定する。
【0104】
上述したとおり、LTE−Aは、クロス−CCスケジューリングのためにPDCCH内でCIF使用を考慮している。CIFが使用されるか否か(すなわち、クロス−CCスケジューリングモード又はノン−クロス−CCスケジューリングモードの支援)及びモード間切替は、RRCシグナリングによって半−静的/端末−特定に設定することができる。このRRCシグナリング過程から、端末は、自身にスケジュールされるPDCCH内にCIFが用いられるか否かが確認できる。
【0105】
図13は、EPDCCH、及びEPDCCHによってスケジュールされるPDSCHを例示する図である。
【0106】
図13を参照すると、EPDCCHは、一般に、データを送信するPDSCH領域の一部分を定義して使用することができ、端末は、自身のEPDCCHを検出するためのブラインドデコーディング(blind decoding)過程を行わなければならない。EPDCCHは、既存のレガシーPDCCHと同一のスケジューリング動作(すなわち、PDSCH、PUSCH制御)を行うが、RRHのようなノードに接続した端末の個数が増加すると、より多数のEPDCCHがPDSCH領域に割り当てられるため、端末の行うべきブラインドデコーディングの回数は増加し、複雑度が増加するという短所がありうる。
【0107】
図14は、TDDシステム環境下で既存(Legacy)サブフレームを静的サブフレーム集合と流動サブフレーム集合とに区別した場合を示す。
図14では、SIB(System Information Block)シグナルによって設定された既存上りリンク−下りリンク設定を上りリンク−下りリンク設定#1(すなわち、DSUUDDSUUD)と仮定し、基地局は端末に事前に定義されたシグナルを用いて無線リソースの用途の再設定情報を知らせると仮定している。
【0108】
無線リソース用途変更メッセージ(Reconfiguration Message)は、事前に定義された規則によって、i)当該用途変更メッセージ受信時点を含めて後に現れたり、或いはii)当該用途変更メッセージ受信時点を含めないで後に、或いはiii )当該用途変更メッセージ受信時点から事前に定義された時間(すなわち、サブフレームオフセット(Subframe Offset)以降)に現れる無線リソースの用途を知らせる目的で用いられる。
【0109】
前述した内容に基づいて、本発明では、特定セル上の無線リソース用途が負荷状態によって動的に変更(すなわち、eIMTA(enhanced interference management and traffic adaptation) cell)される場合に、上りリンクデータチャネル(PUSCH)上にピギーバック(Piggyback)されたり、PUSCH上で送信される上りリンク制御情報(Uplink Control Information;UCI)を効率的に送信する方案について説明する。
【0110】
本発明で、用途変更メッセージ(Reconfiguration Message)は、事前に定義されたセル(例、Primary Cell;PCell)上で上位層シグナル形態(例、SIB/PBCH/MAC/RRC)或いは物理層シグナル形態(例、PDCCH/EPDCCH/PDSCH)で送信されてもよい。また、当該用途変更メッセージは、端末特定的な(UE−Specific)特性、セル特定的な(Cell−Specific)特性、端末グループ特定的な(UE−Group−Specific)特性、或いは端末グループ共通(UE−Group−Common)特性を有することができる。さらに、用途変更メッセージは、事前に定義されたセル(例、PCell)上でUSS(UE−Specific Search Space)或いはCSS(Common Search Space)で送信されてもよい。
【0111】
以下では、説明の便宜のために、3GPP LTEシステムに基づいて本発明を説明する。たたじ、本発明が適用されるシステムの範囲は、3GPP LTEシステム以外のシステムにも拡張可能である。また、本発明の実施例は、i)TDDセルが搬送波集成技法(CA)で用いられ、集成されたセルの少なくとも一つ(すなわち、一部或いは全て)が無線リソース用途変更モードと動作する場合、及び/又はii)TDDセルとFDDセルの組合せが搬送波集成技法(例、TDD PCellとFDD SCellの場合、或いはFDD PCellとTDD SCellの場合)に用いられ、集成されたTDDセルの少なくとも一つ(すなわち、一部或いは全て)が無線リソース用途変更モードと動作する場合などでも拡張して適用可能である。
【0112】
まず、既存(legacy)無線通信システム(3GPP TS 36.213)によれば、上りリンクデータチャネル(PUSCH)上にピギーバック(Piggyback)されたりPUSCH上で送信される上りリンク制御情報(Uplink Control Information;UCI)は、表3のように、上位層シグナル(RRC)ベースの更なるMCSオフセット(Offset)設定を通じてより信頼性の高い送信を保障することができる(3GPP TS 36.213 8.6.3節参照)。ここで、PUSCH上にピギーバックされて送信されるUCIに上位層シグナルベースの更なるMCSオフセットを設定することは、当該UCIの信頼できる受信を保障することに目的がある。また、このような動作は、特に、サービングセルが(端末から送信される)上りリンクシグナルを受信する際に、i)隣接バンド/チャネル上で上りリンク/下りリンク通信を行う隣接セルから強い干渉を受ける場合、或いはii)同一バンド/チャネル上で上りリンク/下りリンク通信を行う隣接セルから強い干渉を受ける場合、に有用である。
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【0113】
しかし、隣接セルが無線リソース用途の動的変更モード(すなわち、「eIMTA Mode」)と動作することによって、サービングセル(例、eIMTA−enabled serving cell或いはeIMTA−disabled serving cell)の観点では、同一に上りリンク用途で使われるサブフレームであっても、外部から入る干渉の強度或いは干渉変化の程度がサブフレーム別に異なりうる。
【0114】
具体例として、サービングセルの観点で上りリンク用途で使われるサブフレーム#A上では隣接セルから下りリンク通信による干渉(DL Interference)が入り、サービングセルの観点で上りリンク用途で使われるサブフレーム#B上では隣接セルから上りリンク通信による干渉(UL Interference)が入りうる。したがって、サービングセルの観点で上りリンク用途で使われるサブフレーム(集合)別に異なる干渉特性を考慮して、サブフレーム(集合)別に独立した電力制御パラメータ(例、Open−loop Parameters(例、P
o,alpha))が設定される(及び/又は、サブフレーム(集合)別TPC Accumulationが独立して行われる)「Subframe(Set)−dependent UL Power Control」技法が導入された。
【0115】
しかし、強い干渉(例、DL Interference)が入る上りリンクサブフレーム(集合)上でのPUSCH送信(及び/又は、PUSCH上にピギーバックされて送信されるUCI)電力を、Subframe(Set)−dependent UL Power Controlを用いて高く設定するとしても、強い干渉から、PUSCH上にピギーバックされて送信されるUCIの成功的な受信が保障されるとは限らない。また、システム具現(或いは、システム運営)の観点で、干渉特性が異なる上りリンクサブフレーム集合別に(PUSCH受信に対する、或いはPUSCH上にピギーバックされて送信されるUCI受信に対する)同一のターゲットBLER(Target Block Error Rate;Target BLER)が設定される必要がない。したがって、表4に示すように、干渉特性の異なる上りリンクサブフレーム集合別に、PUSCH上にピギーバックされて送信されるUCI(すなわち、RI、CQI)が次のように互いに独立した(例えば、互いに異なる)MCSオフセット設定が可能なように定義されてもよい。
【表4】
【0116】
以下、本発明では、表4で説明したように、干渉特性の異なる上りリンクサブフレーム集合別に、PUSCH上にピギーバックされて送信されるCSI関連UCI(すなわち、RI、CQI)が互いに独立した(例えば、互いに異なる)MCSオフセット設定を有するようにする他にも、PUSCH上にピギーバックされて送信されるHARQ−ACK情報も、干渉特性の異なる上りリンクサブフレーム集合別に互いに独立した(例えば、互いに異なる)MCSオフセット設定(すなわち、
【数19】
)を適用できるようにする方法を提案する。
【0117】
本発明は、特に、搬送波集成技法(CA)が適用された環境下で、表5によってSCell(例、eIMTA−enabled SCell)関連DL−reference UL/DL Configurationが導出される場合に有用である。言い換えると、SCell(例、eIMTA−enabled SCell)上に最終適用されるDL−reference UL/DL Configurationが、i)SCell上に設定されたeIMTA(或いは、RRC−Configured) DL HARQ reference Configurationの上りリンクサブフレーム(すなわち、Static UL SF)上でのHARQ−ACK送信(すなわち、PUSCH上にピギーバックされて送信されるHARQ−ACK)だけを保障することはできないか、或いはii)SCell上に最終適用されるDL−reference UL/DL Configurationが、相対的に低い干渉が受信される上りリンクサブフレーム集合でのHARQ−ACK送信(すなわち、PUSCH上にピギーバックされて送信されるHARQ−ACK)だけを保障することはできないためである(3GPP TS 36.213参照)。
【表5】
ここで、一例として、上述した表5(すなわち、Rel−10/11CA動作に基づくSCell(Serving Cell)のDL−reference UL/DL Configuration導出方法)で、PCellは、Self−Schedulingの場合/Cross Carrier Scheduling(CCS)の場合を問わず、常に、PCell上に設定されたSIB1 UL−DL ConfigurationをDL−reference UL/DL Configurationと仮定することができる。
【0118】
すなわち、上述した高(受信)信頼度のHARQ−ACK送信を保障できない例として、PUCCH/PUSCH同時送信が設定されていない端末(eIMTA UE)に2つのセル(すなわち、non−eIMTA PCell、eIMTA−enabled SCell)が搬送波集成技法で設定され、non−eIMTA PCellのSIB1 UL−DL ConfigurationがUL−DL Configuration 1であり、eIMTA−enabled SCellのSIB1 UL−DL ConfigurationがUL−DL Configuration 1、eIMTA−enabled SCellのeIMTA(或いはRRC−Configured) DL HARQ reference ConfigurationがUL−DL Configuration 5に設定された状況を仮定する。ここで、eIMTA−enabled SCellの観点で、Fixed UL SF(すなわち、外部から相対的に低い干渉が入る位置と仮定)はUL SF #2であり、Flexible UL SF(すなわち、外部から相対的に高い干渉が入る位置と仮定)はUL SF #3、#7、#8だと仮定する。また、上記2つのセルに対してCCS(Cross Carrier Scheduling)が設定されると、上述の表5から、eIMTA−enabled SCellの最終DL−reference UL/DL Configurationは、UL−DL Configuration 1に決定される。しかし、この場合、eIMTA−enabled SCellのeIMTA(或いはRRC−Configured) DL HARQ reference Configuration(すなわち、UL−DL Configuration 5)と最初DL−reference UL/DL Configuration(すなわち、UL−DL Configuration 1)とが異なることから、eIMTA−enabled SCellの観点でFlexible UL SFと仮定される位置でHARQ−ACKがPUSCH(すなわち、SCell上で送信されるPUSCH)上にピギーバックされて送信されてもよい。
【0119】
具体的に、eIMTA−enabled SCellのActual UL−DL Configuration(すなわち、Reconfiguration DCIに基づいて(再)設定されるUL−DL Configuration)がUL−DL Configuration 2に設定されると、eIMTA−enabled SCellの観点でFlexible UL SFと仮定されるUL SF #7で(DL SF #0,#1,#3,#9関連)HARQ−ACKがPUSCH(すなわち、SCell上で送信されるPUSCH)上にピギーバックされて送信されてもよい。
【0120】
したがって、本発明に係る一実施例として、特定セル(例、eIMTA−enabled Cell)上にSubframe(Set)−dependent UL Power Control関連2つのサブフレーム集合(すなわち、UL PC SF SET#0(すなわち、相対的に低い干渉(例、UL Interference)が入るサブフレーム集合)、UL PC SF SET#1(すなわち、相対的に高い干渉(例、DL Interference)が入るサブフレーム集合))が設定された場合に、
【数20】
【0121】
他の例実施例として、i)当該セル上のSubframe(Set)−dependent UL Power Control関連サブフレーム集合の個数が1個から2個と変更される場合、或いはii)当該セル上にSubframe(Set)−dependent UL Power Controlが設定されていないが、
【数21】
【0122】
さらに、i)当該セル上のSubframe(Set)−dependent UL Power Control関連サブフレーム集合の個数が2個から1個と変更される場合、或いはii)当該セル上にSubframe(Set)−dependent UL Power Controlが設定(Enable)されているが、Subframe(Set)−dependent UL Power Controlが設定されない(Disable)場合に、特定上りリンク電力制御サブフレーム集合(UL PC SF SET)のために設定されたり、或いは適用/使用されているMCSオフセット値(例、UL PC SF SET#0のために設定されたMCSオフセット値(すなわち、
【数22】
))をそのまま再使用/継承(Inherit)するよう設定されてもよい(すなわち、MCSオフセット値がさらにシグナルされる必要がない)。
【0123】
すなわち、本発明によれば、サブフレーム集合ベースの上りリンク電力制御(SF SET DEPENDENT UL PC)動作が設定されるとき、UL PC SF SET#0関連ベータオフセット値は、RRCシグナリングを通じて追加として受けるものではなく、既存ベータオフセットを継承するようになる。一方、サブフレーム集合ベースの上りリンク電力制御(SF SET DEPENDENT UL PC)動作が解除(DISABLE)されるとき、全てのUL SFに適用されるベータオフセット値は、RRCシグナリングを通じて追加として受信されるものではなく、UL PC SF SET#0関連ベータオフセット値を継承するようになる。
【0124】
更に他の例として、セル別に、Subframe(Set)−dependent UL Power Control関連2つのサブフレーム集合(すなわち、2 Subframe Sets for Uplink Power Control)の設定/非設定、及び/又はSubframe(Set)−dependent UL Power Control動作の設定/非設定、及び/又はeIMTA Modeの設定/非設定が異なってもよいので、本発明に対して以下の設定/規則がさらに適用されるように定義されてもよい。
【0125】
以下では、本発明に関する説明の便宜のために、2個のセル(例、(Non−eIMTA)PCell、eIMTA−enabled SCell)が搬送波集成技法で用いられる状況を仮定する。しかし、本発明の実施例は、i)3個以上のセルが搬送波集成技法で用いられる状況、及び/又はii)少なくとも1つのセル上にSubframe(Set)−dependent UL Power Control関連2つのサブフレーム集合(すなわち、2 Subframe Sets for Uplink Power Control)或いはSubframe(Set)−dependent UL Power Control動作が設定された場合、及び/又はiii )少なくとも1つのセルがeIMTA Modeと動作する場合においても拡張して適用可能である。
【0126】
●搬送波集成技法関連特定セル(例、eIMTA−enabled SCell)上にSubframe(Set)−dependent UL Power Control関連の2つのサブフレーム集合或いはSubframe(Set)−dependent UL Power Controlが設定され、サブフレーム集合別に独立した(例えば、異なる)
【数23】
が設定/シグナリングされたとしても、
【0127】
− 仮に、i)搬送波集成技法関連の他のセル(例、(Non−eIMTA)PCell)上でHARQ−ACK情報がPUSCH上にピギーバックされて送信され、及び/又は当該他のセル(例、(Non−eIMTA)PCell)上にSubframe(Set)−dependent UL Power Control関連の2つのサブフレーム集合或いはSubframe(Set)−dependent UL Power Control動作が設定されない場合、 或いはii)搬送波集成技法関連の他のセル(例、(Non−eIMTA)PCell)上でHARQ−ACK情報がPUSCH上にピギーバックされて送信され、及び/又は当該他のセル(例、(Non−eIMTA)PCell)がeIMTA Modeと動作しない場合には、事前に定義された規則によって(特定セル(例、eIMTA−enabled SCell)上に設定された)特定サブフレーム集合関連
【数24】
が適用されるように設定されてもよい。
【0128】
− ここで、当該特定サブフレーム集合は、i)相対的に低いサブフレーム集合インデックスを有する集合(すなわち、UL PC SF SET#0,
【数25】
)、或いはii)2つのサブフレーム集合のうち、相対的に低い(及び/又は、静的な特性の)干渉が入るサブフレーム集合、iii )或いは静的な上りリンクサブフレーム(例、eIMTA(或いは、RRC−Configured)DL HARQ reference Configuration上のUL SF)が含まれた集合のうち一つと定義されてもよい。
【0129】
− 又は、特定サブフレーム集合と関連して、端末がいかなるサブフレーム集合関連
【数26】
を適用すべきかを、事前に定義されたシグナル(例、RRCシグナル)を用いて基地局が知らせるように設定されてもよい。
【0130】
すなわち、本発明によれば、搬送波集成(CA)技法が適用されるセル別に、サブフレーム集合ベースの上りリンク電力制御(SF SET DEPENDENT UL PC)動作が独立して設定/非設定される場合、「UL PC SF SET#0関連ベータオフセット値」は、「SF SET DEPENDENT UL PC動作が設定されないセルの全てのUL SF」と「SF SET DEPENDENT UL PC動作が設定されたセルの全てのUL PC SF SET#0」にのみ共通に適用されるようになる。また、搬送波集成技法が適用されるセル別に、サブフレーム集合ベースの上りリンク電力制御(SF SET DEPENDENT UL PC)動作が独立して設定/非設定される場合、「UL PC SF SET#1関連ベータ_オフセット値」は、「SF SET DEPENDENT UL PC動作が設定されたセルの全てのUL PC SF SET#1」にのみ共通に適用されてもよい。
【0131】
また、本発明の実施例は、搬送波集成技法が適用され、i)(eIMTA Modeと動作する)SCellの場合、或いはii)(eIMTA Modeと動作する)SCell上にSubframe(Set)−dependent UL Power Control関連の2つのサブフレーム集合(すなわち、2 Subframe Sets for Uplink Power Control)或いはSubframe(Set)−dependent UL Power Control動作が設定された場合、或いはiii )PUCCHとPUSCHの同時送信が設定されない場合、或いはiv)少なくとも1つのセルがeIMTA Modeと動作する或いはSubframe(Set)−dependent UL Power Control動作が適用される場合、或いはv)PCellのSIB1 UL−DL ConfigurationとSCellのtdd−Config−r10ベースのUL−DL Configurationとが異なる場合、或いはvi)PCellのeIMTA(或いはRRC−Configured)DL HARQ reference configurationとSCellのeIMTA(或いはRRC−Configured)DL HARQ reference configurationとが異なる場合、或いはvii )CCS(Cross Carrier Scheduling)が設定された場合、或いはviii)セルフ−スケジューリング(Self Scheduling)が設定された場合、或いはix)ハーフ−デュプレックス(Half Duplex;HD)端末、或いはx)PUCCHとPUSCHの同時送信を端末能力(UE Capability)として持っていない端末、或いはx)PUCCHとPUSCHの同時送信を端末能力(UE Capability)として有する端末のうち、少なくとも一つの場合にのみ限定的に適用されるように設定されてもよい。
【0132】
また、本発明は、一例として、TDDセルとFDDセルの組合せが搬送波集成技法(例、i)TDD PCellとFDD SCellの場合、或いはii)FDD PCellとTDD SCellの場合)で用いられ、このようなTDDセルの少なくとも一つ(すなわち、一部或いは全て)が無線リソース用途変更モードと動作する場合においても拡張して適用可能である。
【0133】
さらに、上述した本発明の実施例は、搬送波集成技法(CA)が適用された状況下で、i)少なくとも特定一つのセルの無線リソース用途が負荷状態によって動的に変更される場合、或いはii)少なくとも特定一つのセルの送信モード(TM)が事前に定義された送信モードと指定される場合、或いはiii )少なくとも特定一つのセル(例、TDD eIMTA Cell)の上りリンク−下りリンク設定が特定値に(再)設定された場合、或いはiv)CCSが設定された場合、或いはv)セルフ−スケジューリング(Self Scheduling)が設定された場合、のうち少なくとも一つの場合にのみ限定的に適用されるように設定されてもよい。
【0134】
さらに、上述した本発明の実施例/設定/規則/一例も、本発明を具現するための一つの方案と解釈することができ、一種の実施例と判断されてもよいことは明らかである。また、上述した実施例は、独立して具現されてもよいが、一部り実施例の組合せ或いは併合の形態で具現されてもよい。
【0135】
さらに、上述した本発明の実施例/設定/規則/一例に関する情報、或いは本発明の実施例/設定/規則/一例を適用するか否かに関する情報などは、基地局が端末に、事前に定義されたシグナル(例、物理層或いは上位層シグナル)によって知らせることができる。
【0136】
また、上述した実施例は、異なるTDD上りリンク−下りリンク設定(Different TDD UL−DL Configuration、例えば、SIB1 UL−DL Configuration(PCell)、RadioResourceConfigCommonSCell IE(SCell))を有するセルが搬送波集成技法(CA)で用いられ、このうち少なくとも一つのセルの無線リソース用途が負荷状態によって動的に変更される場合にも拡張適用が可能である。
【0137】
また、上述した本発明の実施例は、搬送波集成技法が適用された状況下で、i)少なくとも特定一つのセルの送信モード(TM)が事前に定義された送信モードと指定される場合、及び/又はii)少なくとも特定一つのセル(例、TDD eIMTA Cell)の上りリンク−下りリンク設定(UL−DL Configuration)が特定値に(再)設定された場合にのみ限定的に適用されるように設定されてもよい。
【0138】
図15には、本発明の一実施例に適用可能な基地局及び端末を例示する。
【0139】
無線通信システムにリレーが含まれる場合、バックホールリンクでは通信が基地局とリレー間に行われ、アクセスリンクでは通信がリレーと端末間に行われる。したがって、図面に例示された基地局又は端末は状況によってリレーに代替されてもよい。
【0140】
図15を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサ112、メモリ114及び無線周波数(Radio Frequency;RF)ユニット116を備える。プロセッサ112は、本発明で提案した手順及び/又は方法を具現するように構成されてもよい。メモリ114は、プロセッサ112と接続され、プロセッサ112の動作と関連した様々な情報を記憶する。RFユニット116は、プロセッサ112と接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリ124及びRFユニット126を備える。プロセッサ122は、本発明で提案した手順及び/又は方法を具現するように構成されてもよい。メモリ124は、プロセッサ122と接続され、プロセッサ122の動作と関連した様々な情報を記憶する。RFユニット126は、プロセッサ122と接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。基地局110及び/又は端末120は、単一アンテナ又は多重アンテナを有することができる。
【0141】
以上に説明した実施例は、本発明の構成要素と特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合していない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取って代わってもよい。特許請求の範囲で明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含めたりできることは明らかである。
【0142】
本文書で基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)から構成されるネットワークで端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードで行われることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に代えてもよい。
【0143】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0144】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明した機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態として具現することができる。ソフトウェアコードはメモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動されてもよい。
【0145】
メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、既に公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
【0146】
本発明は、本発明の特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態として具体化されてもよいことは当業者には自明である。このため、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的な解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的な範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。