(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スキン層は、シュリンクスリーブラベル、ストレッチスリーブラベル、インモールドラベル、熱転写ラベル、及び接着ラベルからなる群より選択されるラベルである、請求項2に記載の容器。
前記容器は、前記閉端部、前記周辺壁、及び前記開端部によって画定された全容積と、前記くびれより上の部分容積とを有し、前記部分容積は、前記全容積の1%〜20%である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の容器。
前記ファセットは、略多角形、略三角形、略四辺形、略菱形、略六角形、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される形状を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の容器。
【発明を実施するための形態】
【0010】
くびれ20を有する容器10を
図1に示す。容器10は、射出延伸吹込成形によって形成されてもよい。容器10は、射出成形、射出延伸吹込成形、押出吹込成形、又は類似のプロセスによって形成されてもよい。容器10は、熱成形された容器10であってもよい。
【0011】
容器10は、閉端部30を有してもよい。閉端部30は、閉端部周辺部40を有してもよい。閉端部周辺部40は、縦軸Lから離れた閉端部の範囲を画定してもよい。閉端部30は、テーブルなどの平らな表面上に安定して載置することができる構造を有するように形作られてもよい。閉端部30は、
図1に示すように形作られてもよい。閉端部30には、複数の脚部が設けられてもよく、閉端部30は、テーブルなどの平らな表面上に、その複数の脚部で載置することができる。
【0012】
周辺壁50は、閉端部周辺部40から容器10の縦軸Lを中心に開端部60まで延在してもよい。縦軸Lは、開端部60及び閉端部30を貫通する容器10の軸であり、周辺壁50は、その軸周りに延在する。周辺壁50は、開端部60から閉端部30まで延在してもよい。周辺壁50は、縦軸Lを中心に対称又は非対称であってもよい。開端部60は、縦軸L周りにあってもよい。開端部が概ね円形に形作られている場合、開端部60は、縦軸Lを取り囲んでいてもよい。
【0013】
周辺壁50及び閉端部30は、縦軸Lから離れるように配向された周辺壁外部表面170及び反対側の内部表面180を有してもよい。周辺壁50の内部表面180は、縦軸Lに向かうように配向されている。閉端部30の内部表面180は、開端部60に向かうように配向されている。周辺壁外部表面170は、くびれより上及び下の、周辺壁外部表面170の面及び曲面の全面積である、周辺壁外部表面積172を有してもよい。
【0014】
閉端部30及び周辺壁50は、熱可塑性材料を含んでもよい。熱可塑性材料は、石油系熱可塑性材料又は植物系熱可塑性材料であってもよい。閉端部30及び周辺壁50は、吹込成形が可能な任意のポリマー材料であってもよい。容器10は、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレンポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、加工可能なポリ乳酸、ポリ塩化ビニル、熱可塑性デンプン、セルロースバイオプラスチック、脂肪族ポリエステル、及びポリ乳酸からなる群より選択される材料を含んでもよい。
【0015】
周辺壁50は、閉端部30からの距離の関数として、縦軸Lに直交する平面内に容器10の可変開断面70を画定してもよい。縦軸Lに沿った特定の高さ又は位置での容器10の可変開断面70は、
図1で点描されており、70と標記されている。縦軸Lに沿った様々な位置で、縦軸Lに直交する断面は、異なる形状及び又はサイズを有してもよい。
【0016】
可変開断面70は、容器10内の面積を画定し、容器10の内容物は、その面積内に保持される。容器10は、比較的細い閉端部30及び容器10の高さに関連して広がる周辺壁50を有する球状形状の容器10であってもよく、その高さは、閉端部30から離れる縦軸Lに沿って取られる。
【0017】
閉端部30から開始して縦軸Lに沿って動くことで、開断面70の面積は、閉端部30から縦軸Lに沿って測定される高さとともに次第に増加する初期値を有してもよい。開断面70の面積は、特定の高さで最大値となってもよく、その高さを越えると、開断面70の面積は、閉端部30から縦軸Lに沿って測定される高さの増加とともに減少する。最大値は、全体的な最大値であってもよく、又は局所的な最大値であってもよい。
【0018】
容器10は、くびれ20より上及び下の縦軸Lに直交する開断面70の面積よりも小さい、縦軸Lに直交するくびれ開断面80を有するくびれ20を有してもよい。くびれ20は、一般的に、容器10の開端部60の近位に位置し得る、容器10の細くなった領域であってもよい。くびれ開断面80は、
図1に示され、点描されている。くびれ20は、成人女性の手で把持できるサイズ及び寸法で形成されてもよい。
【0019】
周辺壁50は、ファセット領域90を含んでもよい。ファセット領域90は、複数のファセット100を含んでもよい。ファセット領域90を形成するファセット100は、1個又は2個以上の隣接するファセットと縁部同士を合わせて配列されてもよい。ファセット領域90は、約5個を超えるファセット100を含んでもよい。ファセット領域90は、約10個を超えるファセット100を含んでもよい。ファセット領域90は、約20個を超えるファセット100を含んでもよい。ファセット領域90は、約40個を超えるファセット100を含んでもよい。ファセット領域90は、約80個を超えるファセット100を含んでもよい。ファセット領域90は、約150個を超えるファセット100を含んでもよい。ファセット領域90は、約300個を超えるファセット100を含んでもよい。理論に束縛されるものではないが、ファセット領域90内のファセット100の数が多くなるにつれて、例えば、消費者の手の中で容器10が動くことによって、又は容器10に近付くという消費者の動きによって容器10の消費者に対する相対位置が変化する際に生じ得る反射のきらめきが多くなると考えられる。ファセット領域は、約5個〜約15個のファセットを含んでもよい。ファセット領域は、約5個〜約25個のファセットを含んでもよい。ファセット領域は、約5個〜約50個のファセットを含んでもよい。ファセット領域は、約5個〜約100個のファセットを含んでもよい。ファセット領域は、約20個〜約40個のファセットを含んでもよい。
【0020】
ファセット100は、小平面であってもよい。ファセット100は、縦軸から離れるように配向された約4cm
2未満のファセット外部表面積102を有してもよい。ファセット100は、縦軸から離れるように配向された約2.5cm
2未満のファセット外部表面積102を有してもよい。ファセット100は、縦軸から離れるように配向された約0.1cm
2〜約4cm
2のファセット外部表面積102を有してもよい。ファセット100は、縦軸から離れるように配向された約0.1cm
2〜約2.5cm
2のファセット外部表面積102を有してもよい。
【0021】
複数のファセット100のそれぞれは、縦軸Lから離れるように配向されたファセット外部表面積を有してもよく、複数のファセット100のそれぞれは、縦軸Lから離れるように配向された周辺壁外部表面積172の約2%未満のファセット外部表面積102を有してもよい。縦軸Lから離れるように配向されたファセット外部表面積102は、周辺壁外部表面積172の約0.0001%〜約4%であってもよい。縦軸Lから離れるように配向されたファセット外部表面積102は、周辺壁外部表面積172の約0.0001%〜約2%であってもよい。
【0022】
複数のファセット100のそれぞれは、縦軸Lから離れるように配向されたファセット外部表面積102を有してもよく、複数のファセット100のそれぞれは、縦軸Lから離れるように配向された周辺壁外部表面積172の約1%未満のファセット外部表面積102を有してもよい。縦軸Lから離れるように配向されたファセット外部表面積102は、周辺壁外部表面積172の約0.0001%〜約1%であってもよい。
【0023】
複数のファセット100のそれぞれは、縦軸Lから離れるように配向されたファセット外部表面積102を有してもよく、複数のファセット100のそれぞれは、縦軸Lから離れるように配向された周辺壁外部表面積172の約0.5%未満の外部表面積102を有してもよい。縦軸Lから離れるように配向されたファセット外部表面積102は、周辺壁外部表面積172の約0.0001%〜約0.5%であってもよい。
【0024】
ファセット100は、個々のパネルの小平面であってもよい。複数のファセット100が配列されて容器10上にファセット領域90を形成する場合、個々のファセット100は、入射光を異なる方向に反射する表面を呈してもよい。すなわち、個々のファセット100の表面から離れる直交方向は、発散性している。観察者の目に反射した光の強度差により、容器10に光沢があるように、又は容器10がきらめいて見えるように認識される。理論に束縛されるものではないが、ファセット領域90を有する容器の方が、ファセット領域90を有しない同じ一般的な容器形状を有する容器よりもきらめくであろうと考えらえる。消費者が閃光として認識し得るきらめきにより、消費者の目は、ファセット領域90を有する容器10に惹き付けられる。更に、ファセット領域90を有する熱可塑性材料から形成された容器10は、ガラス容器のように見える場合がある。このように、軽量容器10は、より強固なガラス容器の外観を有してもよい。店舗の棚の上で見たときにきらめく容器10を所有することによって、より多くの消費者が容器に惹き付けられ、容器10及びその内容物の購入を検討するであろうことが考えられる。
【0025】
ファセット領域90の少なくとも一部分は、開端部60よりも閉端部30により近く位置していてもよい。理論に束縛されるものではないが、そのような配列は、縦軸Lの位置が観察者の目に対して前から後ろ側に変化したとき、及び、容器10が縦軸Lを中心に回転したときに、光沢の増加をもたらし得ることが考えられる。
【0026】
図2は、容器10の一切断面の構造の1つの構成を例示する、
図1に示した容器10の概略断面図である。縦軸に直交する様々な断面は、本明細書において意図されている。
図2に示したとおり、周辺壁50周りに、くびれ20より下の縦軸Lに直交する平面にある縦軸Lを中心とした周辺壁50の少なくとも一部分は、複数の実質的に真っ直ぐな線分110によって画定されてもよい。線分110は、
図2に示したとおり、縁部同士を合わせて配列されてもよい。くびれ20より下の縦軸Lに沿った任意の特定の位置で、縦軸Lに直交する平面にある縦軸Lを中心とした周辺壁50の少なくとも一部分は、複数の実質的に真っ直ぐな線分110によって画定されてもよい。くびれ20より下の縦軸Lに直交する平面にある縦軸Lを中心とした周辺壁50は、複数の実質的に真っ直ぐな線分110によって全体的に画定されてもよい。それぞれの線分100は、
図2において印を付けたとおり、
図2に示した周辺壁の一部分の切り取り図である
図3に示したとおり、長さ120を有してもよい。隣接する線分100間の遷移セグメント130の長さは、隣接する線分100の長さの約10%未満の長さであってもよい。隣接する線分100間の遷移セグメント130の長さは、隣接する線分100の長さの約0.0001%〜約10%の長さであってもよい。理論に束縛されるものではないが、より短い遷移セグメント130は、より視覚的に鮮明なファセット100をもたらし得ると考えられる。
【0027】
図1に示したとおり、くびれ20より上の縦軸Lに直交する平面にある縦軸Lを中心とした周辺壁50は、端部と端部とを接続して配列された線分110を有しなくてもよい、又は実質的に有しなくてもよい。
【0028】
図1及び
図2に示したとおり、周辺壁50は、縦軸Lを中心として実質的に対称であってもよい。縦軸Lを中心として実質的に対称である容器10は、縦軸Lを中心として非対称である容器よりも、軸方向及び横方向のより高い強度を有し得る。
【0029】
くびれ20は、閉端部30よりも開端部60により近くてもよい。そのように位置するくびれ20を有することによって、容器10の大部分に、ファセット領域を設けることができる。更に、くびれ20は、把持するように設計された容器10の一部分を形成し得るため、容器10及びその内容物の重心は、くびれ20よりも低くなりやすいこととなる。より低い重心は、容器から内容物を注ぎやすいこと、ユーザの手の中で安定すること、及び平坦な表面上に載置したときに安定することを、容器にもたらすことにおいて実用的であろう。
【0030】
くびれ20は、約80cm
2未満の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。そのように寸法決めされたくびれ20は、容器10を把持するために都合のよい位置に提供され得る。くびれ20は、約60cm
2未満の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。くびれ20は、約40cm
2未満の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。くびれ20は、約40cm
2未満の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。くびれ20は、約20cm
2未満又は更には約10cm
2未満の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。より小さなくびれ20を有することは、手が小さい人が使用するように設計された容器10に対して実用的であり得る。くびれ20は、約5cm
2〜約60cm
2の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。くびれ20は、約5cm
2〜約40cm
2の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。くびれ20は、約5cm
2〜約20cm
2の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。くびれ20は、約5cm
2〜約10cm
2の面積を有するくびれ開断面80を有してもよい。
【0031】
容器10は、閉端部30、周辺壁50、及び開端部60によって画定された全容積を有してもよい。全容積は、約300mLより多くてもよい。全容積は、約500mLより多くてもよい。全容積は、約1000mLより多くてもよい。全容積は、約1500mLより多くてもよい。全容積は、約2000mLより多くてもよい。全容積は、約300mL〜約2000mLであってもよい。
【0032】
容器10は、くびれ20より上の部分容積を有してもよい。部分容積は、くびれにおけるくびれ開断面80、くびれ20より上の周辺壁50、及び開端部60によって画定される。部分容積は、くびれ20より上の容器10の部分の容積であると考えられ得る。くびれ20より上の部分容積は、容器10の全容積の約20%未満であってもよい。くびれより上の部分容積は、容器10の全容積の約10%未満であってもよい。容器10内の内容物の大部分が内容物を分配するときに容器10を傾けるのに中心とする軸よりも下に位置するため、くびれ20より上に全容積のうちより少ない比率を有することによって、容器10は、容器10をくびれ20の辺りで把持する人に対してより人間工学的に設計され得る。くびれ20より上の部分容積は、容器10の全容積の約1%〜約50%であってもよい。くびれ20より上の部分容積は、容器10の全容積の約1%〜約20%であってもよい。くびれ20より上の部分容積は、容器10の全容積の約1%〜約10%であってもよい。
【0033】
ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約30%超を含んでもよい。
図4に示したとおり、ファセット領域90は、容器10の表面140上にあってもよい。くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約30%超を含むファセット領域90は、ファセット領域から発せられるきらめきが、通常店内でみられる照明条件下で約1メートルの距離から消費者の目を引くことができるほど、十分に大きくてもよい。周辺壁50の周辺壁外部表面170は、縦軸Lから離れるように配向された周辺壁50の表面である。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約50%超を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約60%超を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約90%超を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約100%を含んでもよい。ファセット領域90が含む周辺壁外部表面170の割合がより高くなると、ファセット領域90からの反射閃光の技術的効果は、より広い視野角から見える。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約30%〜約100%を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約40%〜約100%を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約50%〜約100%を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁50の周辺壁外部表面170の約60%〜約100%を含んでもよい。
【0034】
くびれ20より下の周辺壁外部表面170は、表面積を有してもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁外部表面積172の約30%超を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁外部表面積172の約50%超を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁外部表面積172の約70%超を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁外部表面積172の表面積の約80%超を含んでもよい。ファセット領域90が大きくなると、ファセット領域90からの反射閃光の技術的効果がより広い視野角から見えるため、ファセット領域90がより目立つようになり得る。
【0035】
くびれ20より下の周辺壁外部表面170は、表面積を有してもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁外部表面積172の約30%〜約100%を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁外部表面積172の約50%〜約100%を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁外部表面積172の約70%〜約100%を含んでもよい。ファセット領域90は、くびれ20より下の周辺壁外部表面積172の表面積の約80%〜約100%を含んでもよい。ファセット領域90が大きくなると、ファセット領域90からの反射閃光の技術的効果がより広い視野角から見えるため、ファセット領域90がより目立つようになり得る。
【0036】
ファセット領域90は、
図1及び
図2に示したとおり、周辺壁50の周囲に延在してもよい。ファセット領域90をそのように配置することによって、消費者が周辺壁50の全ての部分を見るために縦軸Lを中心として容器10を回転させる際、消費者の目に対するファセット100の動きにより、ガラス容器からのきらめく光沢の印象を消費者にもたらす反射閃光が作り出されることとなる。
【0037】
ファセット領域90の面積は、約60cm
2より大きくてもよい。ファセット領域90の可視性は、ファセット領域90のサイズの増加とともに向上すると考えられる。ファセット領域90は、ファセット100が施された周辺壁50の別個の部分であってもよい。例えば、周辺壁50の一部分は、ファセット領域90を含んでもよく、周辺壁50の残りの部分は、ファセット100を有しなくてもよい、又は実質的に有しなくてもよい。例えば、周辺壁50の一部分は、ファセット領域90を含んでもよく、周辺壁50の残りの部分は、滑らかであってもよい、かつ/又は、リブ及び/又は装飾的及び/若しくは構造的な他の表面輪郭が設けられてもよい。ファセット領域90の面積は、約60cm
2〜約2000cm
2であってもよい。
【0038】
ファセット100は、縦軸Lから離れるように配向されたファセット外部表面150を有してもよい。ファセット100のそれぞれのファセット外部表面150は、縦軸Lに向かうように配向された反対側のファセット内部表面を有してもよい。複数のファセット100のファセット外部表面150は、縦軸Lに対して凸状に位置付けられてもよい。
【0039】
例えば、
図1に示したとおり、複数のファセット100は、縦軸Lに対して凸状に位置付けられてもよい。この配列では、複数のファセット100は、容器の閉端部30から開端部60にかけて向かう方向に延在するように配列されてもよい。この配列は、容器10が閉端部30で載置してあるときに、概ね容器10の上向き及び下向きであるとして考えられてもよい。閉端部30から開端部60にかけて向かう方向に位置付けられるように複数のファセット100を配置することによって、容器10の縦軸Lが観察者に対して傾けられたときに、容器10は、反射閃光を生じ得る。このことにより、軽量プラスチック容器であったとしても、重量なファセットガラス容器又はクリスタル容器の視覚的印象を与えることができる。
【0040】
同様に、複数のファセット100のファセット外部表面150は、縦軸Lを中心とした方向に縦軸Lに対して凸状に位置付けられてもよい。すなわち、複数のファセット100は、縦軸Lに沿った容器の特定の高さで、容器10の縦軸Lの周りを少なくとも部分的に包むように、又は更には全体的に包むように位置付けられてもよい。この手法で複数のファセット100を配列させることによって、容器10が縦軸Lを中心として回転されるとき、又は、消費者が容器10の前を通り過ぎ、消費者が店内の棚に展示された容器に向かって歩き、その正面を歩き、そして通り過ぎる際に、周辺壁50の異なる部分を順次見るときに、容器10は、きらめく光沢の印象を有し得る。
【0041】
縦軸に対する複数のファセット100の凸状配列は、容器10の上向き及び下向き、容器10の周り、又は容器10の上向き及び下向き並びに周りの両方で、例えば、らせん状又は渦巻状の配列であってもよい。
【0042】
ファセット領域90を形成するファセット100を説明する別の表現として、ファセット100のファセット外部表面150が互いに発散していることが挙げられる。すなわち、ファセット領域を形成するファセット100のそれぞれのファセット外部表面150から離れる法線方向は、それぞれのファセット100ごとに固有であってもよい。各ファセット100のファセット外部表面150から離れる法線方向は、各隣接するファセット100のファセット外部表面150から離れる法線方向から発散してもよい。そのような配列は、ファセット領域90の視野角の変化に伴う反射閃光をもたらし得る。
【0043】
ファセット100は、様々な異なる形状を有してもよい。容器10上の全てのファセット100は、実質的に類似した形状を有してもよい。容器10の形状は、縦軸Lに沿った位置の関数となり得るため、ファセット100は、そのような形状に適合するように調整されてもよい。任意選択的に、周辺壁50の表面が変形されて周辺壁50全体において共通の寸法スケールを有する場合に、ファセット100のそれぞれの形状が別のファセット100のそれぞれと共通するように、ファセット100の形状を変形してもよい。そのような配列を、
図1に例示する。
図1に示したとおり、周辺壁50周りのファセット100の数は、くびれ20より下の縦軸Lに沿った全ての位置で同一である。
【0044】
容器10上の特定の高さでのファセットのサイズは、容器10の外周の関数となり得、容器10の外周の関数は、縦軸Lに沿った位置での関数となり得る。ファセット100のサイズは、外周の減少とともに減少し得る。
【0045】
様々な形状が、ファセット100に好適である。例えば、ファセット100は、
図5に示したとおり、略菱形形状を有してもよい。
図5及び
図6に示したとおり、ファセット100のそれぞれは、重心160を有してもよい。
【0046】
隣接するファセット100の重心160は、
図1及び
図4に示したとおり、縦軸Lに沿った位置で容器10の周辺壁外部表面170上に互いに位置合わせされていてもよい。同様に、隣接するファセット100の重心160は、
図1、
図5、
図7、
図8、及び
図9に示したとおり、縦軸Lを中心とした位置で容器10の周辺壁外部表面170上に互いに位置合わせされていてもよい。
【0047】
ファセット100は、略多角形、略三角形、略四辺形、略菱形、略六角形、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される形状を有してもよい。ファセット領域90は、
図8に示したとおり、非限定的例として、複数の形状を有するファセット100を含んでもよい。
【0048】
隣接するファセット100のそれぞれは、互いの約20%以内であるファセット外部表面積102を有してもよい。それぞれのファセット100について、ファセット外部表面積102は、ファセット100のファセット外部表面150の面積である。隣接するファセット100のそれぞれは、実質的に同一の形状を有してもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約10%未満であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約0.001%〜約10%であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約5%未満であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約0.001%〜約5%であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約3%未満であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約0.001%〜約3%であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約2%未満であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約0.001%〜約2%であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約1%未満であってもよい。複数のファセット100を形成するそれぞれのファセット100のファセット外部表面積102は、容器10の周辺壁外部表面170の表面積の約0.001%〜約1%であってもよい。理論に束縛されるものではないが、より小さなファセット100を使用すると、容器10の周辺壁外部表面170上により多くのファセット100が設けられるため、入射光がファセット100から反射されるときにより多くの反射閃光をもたらし得ると考えられる。
【0049】
ファセット100は、実質的に平坦であってもよい。ファセット100は、平坦であってもよい。ファセット100が平坦になるほど、ファセット100は、より反射するようになる。実質的に平坦な表面は、ファセット領域100に光沢の増加をもたらすと考えられる。個々のファセット100は、ファセット100の重心において約60mmを超える主曲率の曲率半径を有してもよい。個々のファセット100は、ファセット100の重心において約70mmを超える主曲率の曲率半径を有してもよい。
【0050】
個々のファセット100は、ファセット100の重心において約90mmを超える主曲率の曲率半径を有してもよい。個々のファセット100は、ファセット100の重心において約130mmを超える主曲率の曲率半径を有してもよい。理論に束縛されるものではないが、そのようなファセット100は、所望の光沢を提供するために十分に反射するように、十分に平坦であると考えられる。
【0051】
ファセット領域100を形成するファセット100は、約−0.04〜約0.04のガウス曲率を有してもよい。ファセット領域100を形成するファセット100は、約−0.01〜約0.01のガウス曲率を有してもよい。ファセット100のガウス曲率は、ファセット100の主曲率の積である。
【0052】
容器10から反射する入射光からの反射閃光の増大をもたらすために、ファセット領域90の周辺壁50は、外側スキン層190を備えてもよい。外側スキン層190は、
図10に示したとおり、容器の周辺壁50周りに配置されたスリーブ200であってもよい。外側スキン層190は、非限定的例として、容器10が吹込成形された後又は容器10の吹込成形中に、容器にもたらされてもよい。例えば、スリーブ200は、完成した容器10の周りで熱収縮されたシュリンクスリーブであってもよい。あるいは、スリーブ200は、ストレッチスリーブであってもよく、ストレッチスリーブ内にプリフォーム又はパリソンを吹込成形してストレッチスリーブを伸長し、完成容器10を形成する。
【0053】
外側スキン層190は、
図11に示したとおり、結合ラベル210であってもよい。結合ラベル190は、縦軸Lを中心として部分的にのみ延在する、容器10のラベル形成部である。結合ラベル190は、熱転写ラベル、インモールドラベル、及び接着ラベルからなる群より選択されてもよい。
【0054】
外側スキン層190は、インモールドラベル、接着ラベル、熱転写ラベル、ストレッチスリーブラベル、ウェットグルーラベル、及びシュリンクスリーブラベルからなる群より選択されてもよい。
【0055】
ファセットの反射能を増大させるために、外側スキン層190は、二軸延伸ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、及びグリコール変性ポリエチレンテレフタレートからなる群より選択されてもよい。外側スキン層190は、印刷されてもよい。外側スキン層190は、裏刷されてもよい。外側スキン層190は、金属インクで印刷された外側スキン層190であってもよい。印刷は、金属インク又は真珠光沢インクで行われてもよい。金属箔は、外側スキン層190を含む積層体内に含まれてもよい。金属インクは、例えば、アルミニウム、青銅、銅、亜鉛、又は他の金属元素などの金属の微粒子を含有する。ラベルは、デジタル印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、又は他の好適な印刷技術によって印刷されてもよい。金属インクで印刷された外側スキン層190である外側スキン層190は、より強く認識される反射閃光を生じる反射表面をもたらし得る。
【0056】
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、又は延伸ポリスチレンラベルを使用してもよい。この印刷方法は、パッケージの外側に反射表面を加える。反射表面は、金属インク(アルミニウム、青銅、銅、亜鉛、又は他の元素の微粒子を混入したインク)、真珠光沢インク、及び金属箔を用いることによって強化されてもよい。
【0057】
くびれ20より上の容器10の構造安定性をもたらすために、くびれ20くびれ20より上の周辺壁50は、ファセット100を有しなくてもよい、又は実質的に有しなくてもよい。くびれ20より上にファセット100がないことにより、くびれ20より上にファセット100を有する、又は実質的に有する容器10と比較すると、容器の座屈に対する耐性が改善されると考えられる。
【0058】
容器10は、例えば、縦軸Lに直交して描かれた容器10の断面図である
図12に示したとおり、縦軸Lに沿った中間部で約1.3〜約5の局所アスペクト比を有してもよい。そのような局所アスペクト比は、容器10の一次ラベル面501として好適であり得る幅広い寸法を有する容器10を提供し得る。容器の一次ラベル面501は、販売店の環境で生じる通常の照明条件下で約0.1m〜約2mの距離から観察者が読めるほど十分に大きなフォントで、製品の商標名を容器10内に含んでもよい。容器10の一次ラベル面501は、概ね、容器10の局所長軸201と一致してもよく、一次ラベル面501が曲面であり得ることが認識される。任意選択的に、容器10は、縦軸Lに沿った中間部で約1.4〜約5の局所アスペクト比を有してもよい。任意選択的に、容器10は、縦軸Lに沿った中間部で約1.5〜約5を超える局所アスペクト比を有してもよい。任意選択的に、容器10は、縦軸Lに沿った中間部で約1.7〜約5の局所アスペクト比を有してもよい。任意選択的に、容器10は、縦軸Lに沿った中間部で約2〜約5の局所アスペクト比を有してもよい。
【0059】
理論に束縛されるものではないが、ファセット領域90を有する容器10は、約0.1m〜約2mの距離から消費者の注意を惹くために実用的であり得ると考えられる。しかし、ファセット領域90は、それぞれ発散方向に反射する複数のファセット100を有するため、容器10上のラベルは、例えば、容器10から約2m以内などの近距離では観察者にとって読みにくくなり得る。縦軸Lに沿った中間部で約1.3超の局所アスペクト比を有する容器10は、商標識別情報を伴ってラベリングすることのできる、容器10のあまり丸くない部分をもたらし得る。そのような容器上に設けられたファセット領域90は、遠くから見ても光沢を有しており、その上、容器10の一次ラベル面501上に読みやすくラベリングされている容器10を提供しようという要求を調和し得る。
【0060】
消費者が通路に沿って歩いているときに容器10に近付くと、消費者の容器に対する位置によって、容器10の異なる部分が目に入ることとなる。例えば、一次ラベル面501が棚の正面を向いている場合、消費者はまず、容器10の側面の一部分を目にすることとなり、その後、消費者は、容器10の正面を目にすることとなる。曲面が鋭い容器10は、曲面があまり鋭くない容器10と比較してより光沢をもたらし得るが、これは、個々のファセット100の表面が、後者よりも前者の方がより発散的であるからである。一次ラベル面501上に設けられたファセット100は、依然として光沢をもたらすことができ、更に、通常の照明条件下で2m以内の距離から観察者が判読することができる場所に商標情報を提供することもできる。
【0061】
縦軸Lの約20%超に沿って、容器10は、約1.3を超える局所アスペクト比を有し得る。縦軸Lの約20%超に沿って、容器10は、約1.5を超える局所アスペクト比を有し得る。縦軸Lの約40%超に沿って、容器10は、約1.3を超える局所アスペクト比を有し得る。縦軸Lの約40%超に沿って、容器10は、約1.5を超える局所アスペクト比を有し得る。縦軸Lの約20%〜95%に沿って、容器10は、約1.3を超える局所アスペクト比を有し得る。縦軸Lの約40%〜95%に沿って、容器10は、約1.3を超える局所アスペクト比を有し得る。縦軸Lの約60%〜95%に沿って、容器10は、約1.3を超える局所アスペクト比を有し得る。縦軸Lの約80%〜95%に沿って、容器10は、約1.3を超える局所アスペクト比を有し得る。
【0062】
容器10は、
図13に示したとおり、開端部60と動作可能に係合されたプラグシールクロージャ62を更に備えてもよい。容器10及びプラグシールクロージャは共に、製造、保管、配送、販売、並びにパッケージ及び/又はパッケージ64の内容物の使用中に発生すると予測されるストレス下でパッケージ64の内容物が漏れることがない密閉されたパッケージ64を提供し得る。プラグシールクロージャ62は、容器の開端部60の内部に又は容器の開端部60を覆ってはめ込むために、容器10の開端部60上にねじ締めされるクロージャであってもよい。容器10の開端部60は、較正され得る。例えば、容器10の開端部60は、開端部60の直径の約2%未満の寸法公差を有してもよい。
【0063】
複数の容器10は、
図14に示したとおり、箱600内に入れてもよい。箱600は、紙で構成され得る。箱600は、段ボール紙で構成され得る。箱600は、内部高さ寸法Hを有してもよい。容器10は、箱600内で直立して適合するようなサイズ又は寸法で形成されてもよい。容器10及びプラグシールクロージャ62は、箱600内で直立して適合するようなサイズ又は寸法で形成されてもよい。容器10は、開端部60と閉端部30との間の距離である容器高さ11を有してもよい。容器高さ11は、箱600の内部高さ寸法H未満又はそれと等しくてもよい。内部高さ寸法Hは、容器高さ11よりも約5mm未満高くてもよい。本明細書に記載した容器10を入れた複数の箱600は、互いの上に積み重ねてもよい。本明細書に記載した容器10は、十分な上部荷重強度を有しているため、容器10を入れた別の箱600の下にある箱600の中の容器10は、上から加えられた負荷によって座屈しない。
【0064】
本明細書において開示されている寸法及び値は、列挙されている正確な数値に厳密に限定されるものと理解すべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0065】
本明細書で引用されているあらゆる文献は、あらゆる相互参照特許又は関連特許を含め、明示的に除外されたり、別段に限定されたりしている場合を除き、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、その文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを認めるものではなく、また、その文献が、単独で、あるいはあらゆる他の参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、かかる発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを認めるものでもない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれる文献における同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合は、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
【0066】
本発明の特定の実施形態を例示し説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変更及び修正を行うことができる点は、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲において網羅することを意図している。