特許第6396509号(P6396509)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6396509
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 37/12 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
   D06F37/12 A
【請求項の数】10
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2016-573736(P2016-573736)
(86)(22)【出願日】2015年6月23日
(65)【公表番号】特表2017-518131(P2017-518131A)
(43)【公表日】2017年7月6日
(86)【国際出願番号】KR2015006352
(87)【国際公開番号】WO2015199408
(87)【国際公開日】20151230
【審査請求日】2016年12月16日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0076732
(32)【優先日】2014年6月23日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0076502
(32)【優先日】2014年6月23日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0076498
(32)【優先日】2014年6月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】クォン オシン
(72)【発明者】
【氏名】キム キョンファン
(72)【発明者】
【氏名】ムン ピョンヒョン
【審査官】 大宮 功次
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0327098(US,A1)
【文献】 特開平03−265459(JP,A)
【文献】 米国特許第05813253(US,A)
【文献】 米国特許第03410154(US,A)
【文献】 米国特許第04117742(US,A)
【文献】 米国特許第06210099(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0192362(US,A1)
【文献】 特開2005−021505(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 37/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外観を形成するキャビネットと、
前記キャビネットの内部に回転可能に備えられるドラムと、
前記ドラムに固定されたハウジングと、
前記ハウジングの内部に備えられ、閉ループを形成する収容空間と、
前記収容空間の内部に移動可能に備えられるバランシングユニットと、
前記ハウジングの内周面に備えられて前記バランシングユニットに電力を供給するハウジング電力線とを含み、
前記バランシングユニットは、
ユニットボディーと、
前記ユニットボディーを移送させるモータと、
前記ハウジング電力線に接触するブラシと、
前記ユニットボディーに固定され、前記ブラシが着脱可能に備えられる空間を有する電力端子ハウジングとを含み、
前記ブラシは、
自由端と、前記電力端子ハウジングに着脱可能に固定される固定端を有する第1脚部と、
自由端と、前記電力端子ハウジングに着脱可能に固定される固定端を有する第2脚部と、
前記ハウジング電力線と接触するために前記第1脚部の自由端に備えられた第1変曲部と、
前記ハウジング電力線と接触するために前記第2脚部の自由端に備えられた第3変曲部と、
前記ハウジング電力線と接触することなく前記第1変曲部と前記第3変曲部に接触する第2変曲部を含
前記モータは、前記ハウジング電力線と接触する前記第1変曲部と前記第3変曲部を介して電力が提供される、衣類処理装置。
【請求項2】
前記第1脚部は前記電力端子ハウジングの複数のソケットの一つに着脱可能に固定され、
前記第2脚部は前記電力端子ハウジングの前記複数のソケットの他の一つに着脱可能に固定される、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記電力端子ハウジングの内部に備えられ、前記モータに電力を伝達する少なくとも1つの電力端子をさらに含み、
前記第1脚部は前記電力端子に接触するように備えられる、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記第1脚部は前記第2脚部よりも長い、請求項2又は3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記電力端子ハウジングは、前記電力端子を前記モータに連結して前記モータに電力を伝達するユニット電力線を含む、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記第2変曲部は前記電力端子に接触するように備えられる、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記ブラシは“M”形状である、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記第1脚部の固定端と前記第2脚部の固定端にそれぞれ備えられた複数の固定フック(a fixing hook)をさらに含む、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記複数の固定フックは、前記電力端子ハウジングの複数のソケットに着脱可能に固定される、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記ブラシは弾性材質で設けられる、請求項9に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の衣類処理装置は、外形を形成するキャビネットと、前記キャビネットの内部に設置されたタブ(Tub)と、前記タブの内側に回転可能に設置されて洗濯物を洗浄するドラム(Drum)と、前記ドラムを回転させることができるように回転軸がタブを貫通して前記ドラムに固定されるモータとを含む。
【0003】
ドラムは、内部に貯蔵された洗濯物の位置に応じて、動的均衡(dynamic equilibrium、dynamic balance)を維持できずに回転し得る。
【0004】
動的均衡は、「回転体が回転するとき、遠心力又は遠心力が作るモーメントが回転軸に対して0になる状態」を意味し、剛体(rigid body)の場合、回転軸を中心に質量分布が一定であると、動的均衡が維持される。
【0005】
衣類処理装置における動的均衡は、洗濯物が貯蔵された状態でドラムが回転する場合、ドラムの回転軸を中心に洗濯物の質量分布が許容範囲内にある場合(ドラムが許容範囲内の振動幅を有したまま回転する状態)として理解することができる。
【0006】
一方、衣類処理装置において動的均衡が崩れた状態(アンバランス状態、a state of unbalance)は、ドラムの回転時にドラムの回転軸を中心に質量分布が一定でない状態であって、これは、洗濯物がドラムの内部に均一に分布しない場合に発生する。
【0007】
アンバランス状態で回転するドラムは回転と共に振動し、ドラムの振動はタブやキャビネットに伝達されて騷音を誘発する問題を生じさせる。
【0008】
従来の衣類処理装置の中では、ドラムのアンバランスを解消させるためのバランサを備えたものがあり、従来の衣類処理装置に備えられたバランサは、ドラムに固定されたハウジングの内部にボール(ball)や液体が収容されたボールバランサや流体バランサであった。
【0009】
アンバランス状態のドラムは、アンバランスを誘発する洗濯物がドラム回転軌跡の最下点を通るときに速度が最も速く、アンバランスを誘発する洗濯物がドラム回転軌跡の最高点を通るときに速度が最も遅いという特徴がある。
【0010】
したがって、従来の衣類処理装置に備えられたボールバランサや流体バランサは、アンバランスを誘発する洗濯物が最高点に向かって移動するとき、ドラム回転軌跡の最下点に向かってボールや流体が移動することによってアンバランスを制御する方式であった。
【0011】
しかし、上述した方式のアンバランス制御は、ドラムの振動が一定の範囲内にある定常状態の振動では有用である一方、ドラムの振動が定常状態(steady state)に到達する前の過渡状態(過渡振動、transient vibration)では大きな効果を期待できないという問題がある。
【0012】
また、従来のバランシングユニットは、アンバランスが発生した場合、アンバランスを直ちに解消(アンバランスを能動的に解消)しにくい構造であった。
【0013】
また、従来のバランシングユニットのブラシは、ハウジングに備えられた電力線と接触時にブラシの形状変形があった。
【0014】
また、従来のバランシングユニットのブラシは、モータの電源ケーブルに直接半田付け処理して連結することにより、耐久性に問題があった。
【0015】
また、従来は、バランサに電気を供給するために有線(電線)で連結されるが、ドラムの内部には洗濯水が流入するため安全上に問題が発生することがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の目的は、洗濯物が収容されるドラムの不均衡回転(アンバランス)を能動的に解消させる衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0017】
一つの目的は、ドラムに固定されたハウジングの内部で互いに独立して移動可能な少なくとも2つのバランシングユニットが備えられたバランサを含む衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0018】
他の目的は、バランシングユニットに電力を供給するときに安全且つ容易に有線と有線との間を連結するための装置を含む衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0019】
他の目的は、ドラムに固定されたハウジングの内部で互いに独立して移動する少なくとも2つのバランシングユニットに有線を介した電力供給が可能な衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0020】
他の目的は、形状変形が減少するブラシを備えたバランシングユニットを含む衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0021】
他の目的は、コネクタに着脱可能なブラシを備えたバランシングユニットを含む衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明は、上述した課題を解決するために、外観を形成するキャビネット、前記キャビネットの内部に回転可能に備えられるドラム、前記ドラムに固定されたハウジング、前記ハウジングの内部に備えられ、閉ループを形成する収容空間、前記収容空間の内部に移動可能に備えられるバランシングユニット、及び前記ハウジングの内周面に備えられて前記バランシングユニットに電力を供給するハウジング電力線を含み、前記バランシングユニットは、前記収容空間の内部に位置するユニットボディー、前記ユニットボディーを前記収容空間の内部で移送させるモータ、前記ハウジング電力線に接触するように備えられるブラシ、及び前記ユニットボディーに固定され、前記ブラシが着脱可能に備えられる空間を提供する電力端子ハウジングを含むことを特徴とする衣類処理装置を提供する。
【0023】
前記ブラシは、前記電力端子ハウジングに着脱可能に固定される第1脚部と、前記電力端子ハウジングに着脱可能に固定される第2脚部と、前記第1脚部と前記第2脚部を連結させるように備えられ、前記第1脚部と前記第2脚部との間に少なくとも1つ以上備えられる変曲部とを含むことができる。
【0024】
本発明は、前記電力端子ハウジングの内部に備えられ、前記モータに電力を伝達する少なくとも1つ以上の電力端子を含み、前記第1脚部は前記電力端子に接触するように備えられてもよい。
【0025】
前記第1脚部は、前記第2脚部よりも長い長さで備えられてもよい。
【0026】
前記電力端子ハウジングは、前記電力端子と前記モータとを連結して前記モータに電力を伝達するユニット電力線を含むことができる。
【0027】
前記少なくとも1つの変曲部は、前記ハウジング電力線に接触するように備えられ、前記ハウジング電力線から電力の供給を受ける第1変曲部及び第3変曲部を含むことができる。
【0028】
前記少なくとも1つの変曲部は、前記電力端子ハウジングの内部に備えられ、前記第1変曲部と第3変曲部との間に備えられる第2変曲部を含むことができる。
【0029】
前記電力端子ハウジングの内部に備えられ、前記モータに電力を伝達する少なくとも1つ以上の電力端子をさらに含み、前記少なくとも1つの変曲部は、前記ハウジング電力線から電力の供給を受ける第1変曲部及び第3変曲部を含むことができる。
【0030】
前記少なくとも1つの変曲部は、前記第1変曲部と前記第2変曲部との間に備えられる第2変曲部を含み、前記第2変曲部は前記電力端子に接触するように備えられてもよい。
【0031】
前記電力端子ハウジングは、前記電力端子と前記モータとを連結して前記モータに電力を伝達するユニット電力線を含むことができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明は、形状変形が減少するブラシを備えたバランシングユニットを含む衣類処理装置を提供することができる。
【0033】
また、本発明は、コネクタに着脱可能なブラシを備えたバランシングユニットを含む衣類処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本発明のより良い理解のために提供される以下の図面は、詳細な説明と共に本発明の要旨及び実施例を説明する。
図1】本発明に係る衣類処理装置の一実施例の断面図である。
図2】本発明に備えられたバランサを示す図である。
図3(a)】本発明に備えられたバランシングユニットを示す図である。
図3(b)】本発明に備えられたバランシングユニットの断面図である。
図4】本発明に係る衣類処理装置の他の実施例の断面図である。
図5図4のA部分の拡大図である。
図6】本発明に備えられた回転伝達部材を示す図である。
図7(a)】本発明に係るガイダーが備えられた回転伝達部材の図6のB−B’線に沿う断面図である。
図7(b)】本発明に係るガイダーに離脱防止部が備えられた回転伝達部材の断面図である。
図8】本発明に備えられたコネクタの断面図である。
図9】本発明に係る衣類処理装置の更に他の実施例の断面図である。
図10】本発明に備えられた電力供給部を示す図である。
図11】本発明に備えられた電力供給部を示す図である。
図12】本発明に備えられた電力供給部を示す図である。
図13】本発明に備えられた電力供給部を示す図である。
図14】本発明に備えられた他の例のバランシングユニットの断面を示す図である。
図15】従来のバランシングユニットに備えられるブラシを示す図である。
図16】本発明に備えられたブラシを示す図である。
図17】本発明に備えられたブラシを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0036】
図1に示したように、本発明の一実施例に係る衣類処理装置は、外観を形成するキャビネット1、キャビネット1の内部に備えられるタブ2、タブ2の内部に回転可能に備えられ、洗濯物が収容されるドラム3、及び前記ドラム3に備えられてドラム3のアンバランスを減衰させるバランサ51,53を含む。
【0037】
前記キャビネット1は、洗濯物の出入りのための投入口11、及び前記投入口11を開閉するドア12を含む。
【0038】
前記タブ2は、洗濯水が貯蔵され得る空間を形成し、前記投入口11に連通するタブ投入口21を含む。前記タブ2は、タブ支持部23によって前記キャビネット1の内部に固定される。
【0039】
前記タブ支持部23は、ダンパーやバネなどによって、前記タブ2で発生した振動を減衰する役割を果たす。
【0040】
前記投入口11とタブ投入口21との間にはガスケット13を備えることができ、前記ガスケット13は、タブ2の内部の洗濯水がキャビネット1に漏れることを防止する手段であって、タブ2の振動がキャビネット1に伝達されることを防止するために弾性材質で構成されることが好ましい。
【0041】
一方、前記キャビネット1には、タブ2に洗濯水を供給する給水管17、及び前記タブ2の内部の洗濯水をキャビネット1の外部に排出させる排水管19がさらに備えられてもよい。
【0042】
さらに、前記キャビネット1には、タブ2に洗剤を供給するための洗剤ボックス15をさらに含むことができ、前記洗剤ボックス15は、キャビネット1の前方面(投入口11が備えられた面)から引き出し可能なドロワー形態で備えられてもよい。
【0043】
前記洗剤ボックス15は、給水管17を介して給水源(図示せず)に連結され、洗剤供給管18を介してタブ2に連結されるように備えることができる。したがって、給水管17を介して洗濯水が給水されるとき、洗剤ボックス15に貯蔵された洗剤は洗剤供給管18を介してタブ2に供給される。
【0044】
前記ドラム3は、タブ投入口21に連通するドラム投入口31を含む。したがって、使用者は、投入口11、タブ投入口21、及びドラム投入口31を介してドラム3に洗濯物を投入したり、ドラム3の内部の洗濯物を外部に取り出したりすることができる。
【0045】
また、ドラム3は、外周面を貫通するように備えられた多数のドラム貫通孔33を含む。これは、タブ2に貯蔵された洗濯水がドラム3の内部に流入するようにするだけでなく、洗濯物から排出された水がタブ2に排出されるようにするためである。
【0046】
前記ドラム3は、タブ2の外部に備えられた駆動部4によって回転する。
【0047】
前記駆動部4は、タブ2の背面に固定されたステータ41、ステータ41によって発生する回転磁場により回転するローター43、及びタブ2の背面を貫通してドラム3とローター43とを連結する回転軸45を備えることができる。
【0048】
前記タブ2には、回転軸45を回転可能に支持する回転軸ベアリング25がさらに備えられてもよい。
【0049】
前記回転軸ベアリング25は、前記タブ2の後方面に備えられるベアリングハウジング27の内部に備えられる。
【0050】
一方、前記ドラム3には、ドラム3に発生した振動を制御するバランサ51,53が備えられ、前記バランサ51,53は、ドラム3の前方面及び後方面のいずれかにのみ備えられてもよく、ドラム3の前方面及び後方面のそれぞれに備えられてもよい。
【0051】
図1は、ドラム3の前方面に設けられた前方バランサ51及びドラム3の後方面に設けられた後方バランサ53がいずれも備えられた場合を一例として示したものである。
【0052】
前方バランサ51及び後方バランサ53は、その位置が異なるだけで、内部構造は同一であるので、後述するバランサ51,53の構造は、前方バランサ51及び後方バランサ53のそれぞれに適用されてもよい。
【0053】
図2に示したように、前記バランサ51,53は、ドラム3に固定されるハウジング55、及び前記ハウジング55の内部に移動可能に備えられるバランシングユニット57を含む。
【0054】
前記ハウジング55は、ドラム3に固定されるハウジングボディー551、及び前記ハウジングボディー551の内部に位置し、円形軌道を形成する収容空間553を含む。
【0055】
前記ハウジングボディー551は、ドラム投入口31を閉鎖させない限り、いかなる形状に設けられてもよく、図2は、リング状に設けられたハウジングボディー551を一例として示したものである。
【0056】
一方、前記収容空間553の形状は、一定の半径を有する完全な円形に設けられることが好ましいが、バランシングユニット57の移動が可能な限り、局部的に異なる半径を有する不完全な円形(楕円など)に設けられてもよい。
【0057】
前記収容空間553の内周面には、後述する電源供給部6に連結されるハウジング電力線555が備えられ、前記ハウジング電力線555には、電流量の変化を誘発させる突出部557または折り曲げ溝(図示せず)がさらに備えられてもよい。
【0058】
前記突出部557は、ハウジング電力線555の断面積を変化させる形状であれば、いかなる形状に設けられても構わない。前記折り曲げ溝(図示せず)は、前記ハウジング電力線555の表面に角度の変化を誘発する形状であれば、いかなる形状に設けられても構わない。
【0059】
前記突出部557及び折り曲げ溝は、制御部(図示せず)がバランシングユニット57の位置を感知できるようにするためである。
【0060】
前記バランシングユニット57は、少なくとも2つ以上備えられることが好ましい。これは、バランシングユニット57によってドラム3にアンバランスが誘発されることを防止するためである。一方、各バランシングユニット57の基本構造は互いに同一であってもよい。
【0061】
図3に示したように、前記バランシングユニット57は、収容空間553に沿って移動できる大きさに設けられるユニットボディー571、前記ユニットボディー571に設けられたモータ573、前記ユニットボディー571を支持し、モータ573によって回転するホイール572、及び前記ユニットボディー571に設けられ、前記ハウジング電力線555に供給される電力(電気エネルギー)を前記モータ573に供給するユニット電力線576を含む。
【0062】
前記ホイール572は、前記ユニットボディー571の前方及び後方にそれぞれ備えることができ、前記モータ573は、前方ホイール及び後方ホイールのいずれかのみを回転させるように備えられても構わない。
【0063】
一方、前記ユニットボディー571の上部面及び両側面のうち少なくともいずれか1つには、ユニットボディー571の外周面が収容空間553の表面と一定の間隔を維持できるようにする間隔維持部がさらに備えられてもよい。
【0064】
前記間隔維持部は、ユニットボディー571の上部面に設けられた第1補助ホイール574、及びユニットボディー571の対向する両側面にそれぞれ設けられた第2補助ホイール575を備えることができる。
【0065】
前記第1補助ホイール574及び第2補助ホイール575は前記ユニットボディー571に回転可能に設けられることが好ましい。
【0066】
この場合、前記ハウジング電力線555は、前記ユニットボディー571の下部に位置するように収容空間553に固定されてもよく、ユニットボディー571の両側面に位置するように収容空間553に固定されてもよい。
【0067】
前記ユニット電力線576は、前記ユニットボディー571に固定されてハウジング電力線555に接触するため、前記バランシングユニット57が収容空間553の内部のどの位置にあっても、前記ユニット電力線576はハウジング電力線555と接触した状態を維持する。
【0068】
したがって、ハウジング55の収容空間553の内部で移動する前記バランシングユニット57は、前記ユニット電力線576を介してハウジング電力線555から電力が供給され得る。
【0069】
一方、本発明に備えられたバランシングユニット57は、モータ573の作動を制御するユニット制御部(図示せず)、及びデータの送受信のためのユニット通信部(図示せず)をさらに含むことができる。
【0070】
この場合、本発明に係る衣類処理装置は、駆動部4の制御や洗濯水の給排水を制御(給水管17の開閉や排水管19の開閉を制御)するための制御部(図示せず)、及び前記ユニット通信部(図示せず)とデータを交換する通信部(図示せず)をさらに含むことができる。
【0071】
したがって、ドラム3にアンバランスが発生すると、制御部(図示せず)は、通信部(図示せず)を介して、アンバランスを減衰させる位置にバランシングユニット57を移動させるための制御データをユニット通信部に伝送し、ユニット制御部は、ユニット通信部が受信した制御データに基づいて、バランシングユニット57を特定の位置(アンバランスを減衰させる位置)に移動させることによって、ドラム3に発生したアンバランスを減衰させることができる。
【0072】
前述したように、収容空間553の内周面には、電源供給部6に連結されるハウジング電力線555が備えられる。
【0073】
すなわち、前記ハウジング電力線555は、電力供給部6から電力の供給を受けることができる。
【0074】
図4を参照すると、前記電力供給部6は、前記タブ2の外部後方面に固定されるように備えられる第2供給部63を含むことができる。
【0075】
また、前記第2供給部63は、電源に連結された電源線65に連結されてもよい。
【0076】
前記電力供給部6は、前記第2供給部63に電気的に連結(接続)され、前記回転軸45または前記ローター43に固定される第1供給部61を含むことができる。
【0077】
また、前記電力供給部6は、前記第1供給部61に連結された第1連結線671を含むことができる。
【0078】
前記回転軸45は、前記タブ2の背面を貫通して前記ドラム3に固定され、前記回転軸45は、前記回転軸45の長手方向に沿って回転軸45を貫通して軸貫通孔451を備えることができる。
【0079】
この場合、前記第1連結線671は、前記回転軸45の外周面に備えられた溝に挿入されて固定されるか、または前記軸貫通孔451の内部を貫通して前記ドラム3に連結されてもよい。前記第1連結線671については後述する。
【0080】
図4の図示とは異なる、前記第1供給部61と前記第2供給部63に関する他の実施例を説明する。
【0081】
前記第1供給部61は、前記軸貫通孔451の内部に一部分が固定されてもよく、前記第2供給部63は、前記第1供給部61の内部に第2供給部63の一部分が電気的に連結(接続)されて、回転可能に備えられてもよい。
【0082】
この場合、前記第1供給部61に連結される第1連結線671は、前記軸貫通孔451を介して前記ドラム3に連結される。すなわち、前記第1連結線671は、前記軸貫通孔451を貫通せず、前記軸貫通孔451の内部に備えられた前記第1供給部61と連結され、一側が前記ドラム3に連結される。前記第1連結線671については後述する。
【0083】
いずれの場合でも、本発明は、前記ドラム3に連結される前記軸貫通孔451に備えられるシーリング部材99をさらに含むことができ、これは、前記軸貫通孔451に洗濯水が流入することを防止するためである。
【0084】
また、前記第1連結線671の外部には防水部材をさらに備えることができ、前記第1連結線671を洗濯水または熱風などから保護する。
【0085】
本発明において、前記ドラム3の後方面には、前記回転軸45が連結される回転伝達部材9が備えられてもよい。
【0086】
前記回転伝達部材9は、前記回転軸45と一体または着脱可能に連結されてもよく、前記回転軸45のトルク(回転力)を前記ドラム3に伝達することができる。
【0087】
図6に示したように、前記回転伝達部材9の形状は、前記回転軸45が固定されるコア91、及び前記コア91から突出して設けられる多数の延長部93からなってもよいが、これに限定されず、前記ドラム3に固定可能ないかなる形状に設けられても構わない。
【0088】
前記多数の延長部93は、前記ドラム3の後方面に固定することができ、前記回転軸45が回転すると、前記延長部93に固定された前記ドラム3を回転させることができる。
【0089】
前記軸貫通孔451の内部に備えられた前記第1連結線671は、前記コア91の中心に備えられたコアホール911を通るように備えられてもよい。
【0090】
前記回転伝達部材9は、前記第1連結線671が収容され得るガイダー95を備えることができる。
【0091】
前記ガイダー95は、前記コア91及び前記延長部93の表面に備えることができる。
【0092】
前記ガイダー95は、前記第1連結線671を固定できる限り、いかなる形状に設けられても構わない。
【0093】
図7(a)に示したように、本発明に係る衣類処理装置において、前記ガイダー95は、前記ドラム3に接触する前記回転伝達部材9の表面が凹状に折り曲げられて設けられる溝として備えられてもよい。
【0094】
また、前記溝は、前記溝の深さの長さが前記第1連結線671の直径の長さよりも長いため、前記溝の内部に前記第1連結線671を収容することができる。
【0095】
したがって、前記溝に収容された前記第1連結線671が前記回転伝達部材9の表面の外に突出しないため、前記回転伝達部材9は前記ドラム3の後方面に密着して固定され得る。
【0096】
図7(b)に示したように、前記溝は、前記回転伝達部材9の表面と出会う部分に離脱防止部97をさらに備えることができる。
【0097】
前記溝の最大直径は前記第1連結線671の直径よりも広いが、前記離脱防止部97が備えられた溝の直径は前記第1連結線671の直径よりも小さくなるように備えることができる。
【0098】
したがって、前記第1連結線671が、前記離脱防止部97が備えられた溝に嵌め込まれたとき、溝から前記第1連結線671が離脱することを防止することができる。
【0099】
一方、前記第1連結線671は、前記軸貫通孔451の両先端部分に別途の連結ソケット(図示せず)をさらに備えることができ、前記軸貫通孔451の内部と外部に備えられるそれぞれの第1連結線671を連結ソケット(図示せず)を用いて連結することができる。これは、前記タブ2の後面に前記回転伝達部材9及び駆動部の設置を容易にするためである。
【0100】
一方、前記回転伝達部材9は、前記延長部93の先端に分岐孔933を備えることができる(図6参照)。
【0101】
前記第1連結線671は、前記分岐孔933で前記前方バランサ51に連結される前方第1連結線671aと、前記後方バランサ53に連結される後方第1連結線671bとに分岐して備えることができる。
【0102】
前記前方第1連結線671aと前記後方第1連結線671bは、前記第1連結線671が一つの線部材として備えられた後、分岐してもよく、前記第1連結線671が最初から2つの線部材として備えられた後、分けられてもよい。
【0103】
または、前記前方及び後方第1連結線671a,671bと前記第1連結線671がそれぞれ別個の線部材として備えられ、それぞれの線を連結ソケット(図示せず)に連結するように備えることもできる。
【0104】
一方、図示していないが、前記第1連結線671は、前記分岐孔933を通過して、前記回転伝達部材9と前記後方ハウジング55との間で前方第1連結線671aと後方第1連結線671bとに分岐することができ、前記前方第1連結線671aを前記ドラム3の外部に連結されるように備えることで前記前方バランサ51に電力を供給することもできる。
【0105】
前記前方第1連結線671aと前記後方第1連結線671bは、それぞれの前記バランサ51,53に電力を供給するために、それぞれの前方と後方のハウジング電力線555に直接連結することができる。
【0106】
一方、本発明は、それぞれの前方と後方の前記ハウジング電力線555に連結される第2連結線をさらに含むことができる。
【0107】
前記第2連結線は、前記前方バランサ51に設けられる前記ハウジング電力線555に連結される前方第2連結線673a、及び前記後方バランサ53に設けられる前記ハウジング電力線555に連結される後方第2連結線673bを備えることができる(図4及び図5参照)。
【0108】
前記第2連結線をさらに備えることによって、前記第1連結線671a,671bが前記ハウジング電力線555に直接連結された場合に、作業者が前記第1連結線671a,671bを交換するために前記バランサ51,53及びハウジング55を全て分解しなければならないという問題を防止できるようになる。
【0109】
また、本発明は、前記第2連結線673a,673bと前記第1連結線671a,671bとを連結するコネクタ8をさらに含むことができる(図4及び図5参照)。
【0110】
前記コネクタ8は、前記前方第2連結線673aと前記前方第1連結線671aとを連結する前方コネクタ8aと、前記後方第2連結線673bと前記後方第1連結線671bとを連結する後方コネクタ8bとに分けられてもよい。
【0111】
前記前方コネクタ8aと前記後方コネクタ8bは同じ形状を有するので、以下で説明するコネクタの構造は、前方コネクタ8a及び後方コネクタ8bのそれぞれに適用することができる。
【0112】
図8に示したように、前記コネクタ8a,8bは、前記第2連結線673a,673bが貫通するように備えられるボディー部81、及び前記第1連結線671a,671bが連結される連結部85を含むことができる。
【0113】
前記ボディー部81は、前記連結部85と電気的に連結(接続)される第1部位813、及び前記第2連結線673a,673bが貫通して連結される第2部位811を備えることができる。
【0114】
前記第1部位813は、電気が流れ得る導体で構成され、第2部位811は、洗濯水によって電線が漏電しないように絶縁体で構成される。
【0115】
前記第2部位811はクランプ(図示せず)をさらに備えることができ、前記第2連結線673a,673bが連結された後、洗濯水が前記第2部位811の内部に流入することを防止することができる。
【0116】
前記連結部85は、前記第1連結線671a,671bが連結され、前記ボディー部81の前記第1部位813と着脱可能に連結されるように備えることができる。
【0117】
前記連結部85は、電気が流れ得る導体で構成することができる。これは、前記連結部85が、後述する締結部83の内部に備えられるため、洗濯水への漏電のおそれがないためである。
【0118】
前記連結部85と前記ボディー部81を着脱可能に備える理由は、前記第1連結線671a,671bが破損又は断線したとき、第1連結線671a,671bのみを容易に交換できるようにするためである。
【0119】
また、前記コネクタ8a,8bは、前記ボディー部81に備えられ、前記第1連結線671a,671bが連結された前記連結部85を収容する締結部83をさらに含むことができる。
【0120】
前記締結部83は、前記ボディー部81の先端に備えられ、内部には前記ボディー部81の前記第1部位813を備えることができ、外部には第2部位811が絶縁体で構成されて、洗濯水から漏電を防止する。
【0121】
前記締結部83にはクランプ(図示せず)をさらに含むことができ、これは、洗濯水が前記締結部83の内部に流入することを防止するためである。
【0122】
また、洗濯水が前記締結部83の内部に流入することを防止するために、前記締結部83の内部に充填剤などを充填することもできる。
【0123】
前記前方コネクタ8aについてより具体的に説明すると、前記前方コネクタ8aは前記ドラム3の内部に備えられる。
【0124】
前記前方コネクタ8aのボディー部81は前記前方第2連結線673aと連結され、前記前方第2連結線673aは、前記ドラム3の前方面及び前記前方バランサ51のハウジング55を貫通して前記前方バランサ51のハウジング電力線555に連結されるように備えることができる。
【0125】
前記前方コネクタ8aの連結部85は、前記前方第1連結線671aと連結されるように備えることができる。
【0126】
したがって、前記前方コネクタ8aのボディー部81と連結部85が前記ドラム3の内部で連結され、前記前方コネクタ8aの締結部83によって固定されるように備えることができる。
【0127】
一方、前記前方第1連結線671aの長さは、前記ドラム3の長さよりも長くすることができる。
【0128】
これは、前記前方第1連結線671aと前記前方第2連結線673aが連結されるとき、前記前方第1連結線671aを前記ドラム3の外部前方面まで延びるように引っ張って前記前方コネクタ8aを用いて連結し、前記前方コネクタ8aを前記ドラム3の内部に押し込むことができるようにするためである。
【0129】
したがって、前記前方第1連結線671aと前記前方第2連結線673aを容易に連結できるようになる。
【0130】
本発明は、前記ドラム3に備えられ、前記コネクタ8aが収容される空間を提供するコネクタ収容部35をさらに含むことができる。
【0131】
図示していないが、前記コネクタ収容部は、前記ドラム3の長手方向に沿って前記ドラム3の内周面が凹状に折り曲げられて(図示せず)設けられてもよく、前記前方コネクタ8aは、折り曲げられた部分に収容されて洗濯物との衝突を避けることができるようになる。
【0132】
また、前記コネクタ収容部は、前記ドラム3の外周面が凹状に折り曲げられて(図示せず)設けられてもよく、前記前方コネクタ8aを折り曲げられた部分に収容することもできる。この場合、前記第1連結線671aと前記第2連結線673aは、前記ドラム3の外周面で連結されるように備えることができる。
【0133】
また、前記コネクタ収容部は、前記ドラム3の長手方向に沿って前記ドラム3の内周面から突出して設けられてもよく、内部に所定の空間を設けることで、前記前方コネクタ8aを前記空間に収容することができる。
【0134】
このようなコネクタ収容部(前記ドラム3の内周面から突出して設けられた場合)は、前記前方コネクタ8aが前記ドラム3の内部に貯蔵される洗濯物と衝突することを防止するだけでなく、前記ドラム3の回転時、前記ドラム3の内部に貯蔵された洗濯物を攪拌する作用も共に行う。
【0135】
次に、前記後方コネクタ8bについてより具体的に説明すると、前記後方コネクタ8bのボディー部81は前記後方第2連結線673bと連結され、前記後方第2連結線673bは前記後方バランサ53のハウジング電力線555に連結されるように備えることができる。
【0136】
この場合、前記後方コネクタ8bのボディー部81は、前記後方バランサ53のハウジング55に一体に備えることができる。
【0137】
前記後方コネクタ8bの連結部85は、前記後方第1連結線671bと連結されるように備えることができる。
【0138】
したがって、前記後方コネクタ8bの連結部85は、前記後方コネクタ8bのボディー部81に連結され、前記後方コネクタ8bの締結部83によって固定されるように備えることができる。
【0139】
また、前記後方第1連結線671bの長さは、所定の長さを有することができ、これは、作業者が前記後方第1連結線671bと前記後方第2連結線673bとを連結するときに容易に組み立てることができるようにするためである。
【0140】
図9は、本発明の更に他の実施例に係る衣類処理装置であって、前記前方コネクタ8aのボディー部81が前記前方バランサ51のハウジング55に一体に備えられた場合である。ここで、図4に示された本発明の他の実施例に係る衣類処理装置との相違点に対してのみ後述する。
【0141】
本発明の更に他の実施例に備えられた前記前方コネクタ8aのボディー部81は前記前方第2連結線673aに連結され、前記前方第2連結線673aは前記前方バランサ51のハウジング電力線555に連結されるように備えることができる。
【0142】
前記前方コネクタ8aの連結部85は、前記ドラム3の内部から外部に前記ドラム3の前方面を貫通する前方第1連結線671aと連結されるように備えることができる。
【0143】
前記前方コネクタ8aの連結部85は、前記前方コネクタ8aのボディー部81に連結され、前記前方コネクタ8aの締結部83によって固定される。
【0144】
上述した実施例は、洗濯物の洗濯が可能な衣類処理装置を基準として説明したものであるが、本発明は、洗濯物の乾燥だけを目的とする衣類処理装置にも適用することができる。
【0145】
洗濯物の乾燥だけを目的とする衣類処理装置であれば、タブ2は省略できるが、前記キャビネット1の内部には、前記回転軸45を支持するためのドラム支持部(図示せず)及び前記ドラム3に熱風を供給する熱風供給装置(図示せず)をさらに備えなければならない。
【0146】
以下では、本発明に備えられた電力供給部6の様々な実施例について説明する。
【0147】
図10に示したように、前記ハウジング電力線555は、電力供給部6を介して電源から電力が供給され、図4に示された電力供給部6は、回転軸45に固定され、前記ハウジング電力線555に接続(電気的接続)された第1供給部61、及び前記第1供給部に回転可能に固定され、電源(電力供給源)と前記ハウジング電力線555とを接続させる第2供給部63を備えることができる。
【0148】
前記第1供給部61は、軸貫通孔451に外周面が挿入される第1ボディー611、及び前記第1ボディー611を貫通するように備えられるボディー貫通孔613を含むことができる。
【0149】
前記第1ボディー611は、軸貫通孔451に挿入可能な限り、様々な形状に設けることができ、図10は、円柱状の第1ボディーを一例として示したものである。
【0150】
一方、前記第1ボディー611は締結部7を介して前記回転軸45に固定される。
【0151】
図10は、前記締結部7が、前記第1ボディー611の円周面に設けられたねじ山71、及び前記軸貫通孔451の内周面に設けられた螺旋溝73を備える場合を一例として示したものである。
【0152】
前記ボディー貫通孔613は、第1ボディー611の長手方向に沿って設けられて軸貫通孔451に連通し、前記ボディー貫通孔613の内周面には第1接触部615が固定される。
【0153】
前記第1接触部615は、電気を伝達可能な導体で構成しなければならず、前記第1接触部615には連結線67が固定される。前記連結線67は、第1接触部615とハウジング電力線555を連結する手段である。
【0154】
回転軸45は、タブ2の背面を貫通してドラム3に固定され、軸貫通孔451は、回転軸45の長手方向に沿って回転軸45を貫通するため、軸貫通孔451の内部に位置した連結線67は、各バランサ51,53にそれぞれ備えられたハウジング電力線555まで延びることができる。
【0155】
前記第2供給部63は、ボディー貫通孔613の内部に回転可能に固定される第2ボディー631、及び前記第2ボディー631に備えられて前記第1接触部615に接触する第2接触部633を含む。
【0156】
前記第2ボディー631は、ボディー貫通孔613の内部で回転可能な限り、いかなる形状に設けられてもよく、図4は、第2ボディー631が円柱状に設けられた場合を一例として示したものである。
【0157】
前記第2ボディー631は、ボディー貫通孔613の円周面に固定されたベアリング614を介してボディー貫通孔613に回転可能に固定することができる。
【0158】
前記第2接触部633は、第2ボディー631に固定される導体で構成しなければならず、前記第2接触部633は電源線65を介して電源に接続される。
【0159】
上述した構造を有する衣類処理装置100は、回転軸45及び第1供給部61がドラム3と共に回転する一方、電源に連結された第2供給部63は第1供給部61に回転可能に結合された構造であるため、ドラム3が回転しても連結線67がもつれる(twisted、entangled)おそれがない。したがって、本発明は、ドラム3と共に回転するバランサの内部を移動するバランシングユニット57に、有線(連結線)67を介した電力供給が可能である。
【0160】
さらに、本発明に備えられた前記電力供給部6は、第1供給部61と回転軸45との結合を強固にするために、第1供給部61に備えられるフランジ617及び回転軸に備えられる締結溝453をさらに含むことができる。
【0161】
前記フランジ617は、第1ボディー611の円周面から突出(軸貫通孔451から遠ざかる方向に突出)して設けられてもよく、前記フランジ617には、フランジ617を貫通して締結溝453に連通するフランジ貫通孔619が設けられる。
【0162】
前記フランジ貫通孔619に挿入されたボルトを前記締結溝453に固定すると、第1ボディー611を軸貫通孔451にさらに強固に固定させることができる。
【0163】
図11は、本発明に備えられる電力供給部6の他の実施例を示したものである。
【0164】
本実施例に係る電力供給部6もまた、回転軸の軸貫通孔451に固定されてハウジング電力線555に連結された第1供給部61、及び前記第1供給部61に回転可能に固定されて電源に連結され、前記第1供給部61と電気的に連結(接続)される第2供給部63を備える。
【0165】
本実施例に係る第1供給部61は、軸貫通孔451に挿入される第1ボディー611、前記第1ボディーを貫通するように設けられるボディー貫通孔613、及び前記ボディー貫通孔613の内周面に固定されて連結線67を介してハウジング電力線555に連結される第1接触部615を備える。
【0166】
前記第2供給部63は、ボディー貫通孔613の内部に回転可能に設けられる第2ボディー631、及び前記第2ボディー631に設けられて第1接触部615に接触する第2接触部633を備えることができる。前記第2ボディー631は、図4に示された構造と同一の構造で第1ボディー611に回転可能に結合されてもよい。
【0167】
前記第2接触部633は、電源線65を介して電源に連結されるため、電源から供給される電力は、電源線65、第2接触部633、第1接触部631及び連結線67を介してハウジング電力線555に供給される。
【0168】
一方、本実施例に係る電力供給部6は、締結部7を介して回転軸45に結合され、前記締結部7は、第1ボディー611の表面から突出するように設けられて前記第1ボディー611を前記軸貫通孔451の内部に固定させる弾性支持部で構成されてもよい。
【0169】
前記弾性支持部は、前記ボディー貫通孔613の内部に位置する“C”字状の支持ボディー771、及び前記第1ボディー611を貫通して前記第1ボディー611の外部に露出するように前記支持ボディー771から突出して設けられる突起777a,777bを備えることができる。
【0170】
前記ボディー貫通孔613の内部に位置した前記突起777a,777bが第1ボディー611の外部に露出できるようにするために、前記第1供給部61には、第1ボディー611を貫通するように設けられる連通孔618a,618bをさらに設けることができる。
【0171】
一方、前記突起は、支持ボディー771の円周面から突出した一つの突起777aのみで構成されてもよく、図11に示したように、支持ボディー771の円周面から突出して設けられる第1突起777a及び第2突起777bで構成されてもよい。
【0172】
図11は、第1突起777aと第2突起777bが貫通孔773の中心を基準として互いに対向するように設けられた場合を示しているが、各突起の位置を図11に限定して構成する必要はない。
【0173】
前記支持ボディー771は、貫通孔773が設けられたリング状の金属など(弾性体)で構成され、前記貫通孔773は、切開部775を介して外部に連通する。したがって、貫通孔773の中心に向かう外力が突起777a,777bに供給されて支持ボディー771の形状が変更(貫通孔の直径が変更)されると、前記支持ボディー771は、元の形状に復帰しようとする復元力を発生するようになる。
【0174】
すなわち、本実施例に係る電力供給部6は、第1ボディー611を軸貫通孔451に挿入すると、各突起777a,777bが軸貫通孔451によって貫通孔773の中心に向かって加圧され、支持ボディー771の復元力は、各突起777a,777bが軸貫通孔451の円周面に接触した状態を維持するようにする。したがって、第1ボディー611は、各突起777a,777bと軸貫通孔451との摩擦力によって、回転軸45に固定された状態が維持される。
【0175】
本実施例もまた、第1ボディー611の円周面には、フランジ貫通孔619が設けられたフランジ617が備えられ、回転軸45には、フランジ貫通孔619に挿入されたボルトが固定される締結溝453が備えられてもよい。
【0176】
図12に示された電力供給部6は、弾性支持部の構造を除けば、図11の電力供給部とほぼ同一の構造である。
【0177】
本実施例に備えられた弾性支持部は、前記ボディー貫通孔613の内部に固定され、前記連通孔618a,618bを介して第1ボディー611の外部に突出して軸貫通孔451の内周面に接触する第1支持部772及び第2支持部774で構成される。
【0178】
前記第1支持部772は、バー(bar)状に設けられる第1バーa1で構成され、前記第1バーの固定端f1(第1固定端)は前記ボディー貫通孔613の内部に固定され、第1バーの自由端e1(第1自由端)はボディー貫通孔613の内部に位置する。
【0179】
前記第1固定端f1と第1自由端e1との間には第1折曲部b1が設けられ、前記第1折曲部b1は、第1連通孔618aを介して第1ボディー611の外部に露出する。
【0180】
前記第2支持部774は、第1支持部772と同じ構造を有することができる。すなわち、前記第2支持部もまた、第2バーa2、前記第2バーをボディー貫通孔613の内部に固定させる第2固定端f2、前記ボディー貫通孔613の内部に位置する第2自由端e2、及び前記第2固定端f2と第2自由端e2との間に設けられ、第2連通孔618bを介して第1ボディー611の外部に露出する第2折曲部b2で構成され得る。
【0181】
本実施例に係る電力供給部6は、第1ボディー611を軸貫通孔451に挿入すると、各折曲部b1,b2が軸貫通孔451によってボディー貫通孔613の中心に向かって加圧される。
【0182】
一方、各バーa1,a2は、固定端f1,f2を介してボディー貫通孔613に固定され、金属のような弾性体で構成されるため、各折曲部b1,b2が軸貫通孔451に接触した状態を維持できるようにする。したがって、本実施例は、各折曲部b1,b2と軸貫通孔451との摩擦力を介して前記第1ボディー611を回転軸45に固定させる。
【0183】
ただし、上述した弾性支持部は、第1支持部772及び第2支持部774のいずれか1つのみで構成されてもよく、第1自由端e1と第2自由端e2は連結部776を介して互いに連結されても構わない。
【0184】
また、本実施例もまた、第1ボディー611の円周面には、フランジ貫通孔619が設けられたフランジ617が備えられ、回転軸45には、フランジ貫通孔619に挿入されたボルトが固定される締結溝453がさらに備えられてもよい。
【0185】
図13は、本発明に備えられる電力供給部6の更に他の実施例を示し、本実施例は、電力供給部6が、ハウジング電力線555に電力を供給する手段であるだけでなく、ローター43を回転軸45に固定させる手段という点で、上述した実施例と区別される。
【0186】
本実施例に係る電力供給部6は、回転軸45に固定されて前記ローター43を回転軸45に固定させ、前記ハウジング電力線555に連結される第1供給部61、及び前記第1供給部に回転可能に固定されて電源と前記ハウジング電力線555とを連結させる第2供給部63を備えることができる。
【0187】
前記第1供給部61は、前記回転軸45の円周面に固定されて前記ローター43を前記回転軸45に固定させる第1ボディー611、前記第1ボディー611を貫通するように設けられるボディー貫通孔613、及び前記ボディー貫通孔613の円周面に沿って設けられ、前記連結線67に連結された第1接触部615を含む。
【0188】
前記第1ボディー611は、締結部7を介して前記回転軸45に固定され、前記締結部7は、ボディー貫通孔613の内周面に設けられる螺旋溝73、及び前記回転軸の円周面に設けられて前記螺旋溝73に結合されるねじ山71を備えることができる。
【0189】
一方、前記第2供給部63は、前記第1ボディーに回転可能に結合されて前記ボディー貫通孔613の内部に位置する第2ボディー631、前記第2ボディー631に設けられて前記第1接触部615に接触する第2接触部633、及び前記第2接触部633を電源に連結する電源線65を備えることができる。
【0190】
上述した実施例は、洗濯物の洗濯が可能な衣類処理装置100を基準として説明したが、本発明は、洗濯物の乾燥だけを目的とする衣類処理装置にも適用することができる。
【0191】
洗濯物の乾燥だけを目的とする衣類処理装置であれば、タブ2は省略可能であるが、前記キャビネット1の内部には、前記回転軸45を支持するためのドラム支持部(図示せず)及び前記ドラムに熱風を供給する熱風供給装置(図示せず)をさらに備えなければならない。
【0192】
前記ドラム支持部(図示せず)は、ドラム3をキャビネット1の内部に支持できる限り、いかなる形状に設けられてもよい。この場合、前記回転軸45は、ドラム支持部を貫通して設けられなければならず、ステータ41はドラム支持部に固定されなければならない。
【0193】
以下では、図2を参照して、上述した構造を有する衣類処理装置100のアンバランス制御(振動制御)過程を説明する。
【0194】
ドラム3の内周面に洗濯物Lが均一に分散されず、ドラム3の一部の領域に洗濯物が集中している場合、ドラム3は、許容振動範囲を超えた振動をしながら回転するアンバランス状態となる。
【0195】
ドラム3がアンバランス状態にあるか否かは、様々な形態で判断することができ、制御部(図示せず)がローター43の回転速度を感知(制御部が回転速度感知手段からローターの回転速度データを受信)することによって、ドラムがアンバランス状態にあるか否かを判断することが一例となり得る。
【0196】
アンバランス状態のドラムは、アンバランスを誘発する洗濯物がドラム回転軌跡の最下点を通るときに速度が最も速く、アンバランスを誘発する洗濯物がドラム回転軌跡の最高点を通るときに速度が最も遅い。
【0197】
したがって、ローターの回転速度を感知する感知手段を用いてドラムがアンバランス状態であるか否かを判断する衣類処理装置は、アンバランスを誘発させる洗濯物の位置も判断可能である。
【0198】
一方、ドラムのアンバランス状態及びアンバランスを誘発させる洗濯物の位置が感知されると、制御部(図示せず)は、通信部(図示せず)及びユニット通信部(図示せず)を介して、アンバランスを減衰させることができる位置にバランシングユニット57を移動させる制御データ(制御命令)をバランシングユニット57に伝送(無線伝送が好ましい)するようになる。
【0199】
すなわち、図2に示したように、ユニット制御部(図示せず)は、各バランシングユニット57の重量によって生成される力の和が、洗濯物によって誘発された力を減衰(相殺)させることができるように、各バランシングユニット57を移動させる(各バランシングユニット57の重量によって生成される力の方向が、アンバランスを誘発させる洗濯物の位置と正反対となるように各バランシングユニットを移動)。
【0200】
上述したように、バランシングユニット57の移動のための電力は、電力供給部6、ハウジング電力線555及びユニット電力線576によって供給される。
【0201】
すなわち、電源線65は、第2供給部63に備えられた第2接触部633に電力を供給し、第2接触部633は、ドラム3と共に回転するように備えられた第1供給部の第1接触部615に電力を伝達する。前記第1接触部615は、連結線67を介して、バランサの収容空間553の内部に備えられたハウジング電力線555に電力を供給し、前記バランシングユニット57は、ユニット電力線576を介してハウジング電力線555から電力の供給を受ける。
【0202】
一方、制御部(図示せず)(又はユニット制御部)がバランシングユニット57の移動距離や移動方向を制御するためには、バランシングユニット57の現在の位置を制御部(又はユニット制御部)が判断できなければならず、本発明は、ハウジング電力線555に設けられた突出部557又は折り曲げ溝(図示せず)を介して、制御部(図示せず)がバランシングユニット57の現在の位置を判断することができる。
【0203】
導体に沿って流れる電流は、導体の形状が変化する部分で大きさ(電流の大きさ)が変化する。したがって、ユニット制御部(図示せず)がモータ573に供給される電流の大きさを測定して制御部(図示せず)に伝送すると、制御部(図示せず)は各バランシングユニットの位置を判断することができる。
【0204】
特に、ハウジング電力線555に突出部557(又は折り曲げ溝)が2つ設けられる(互いに180°離隔)場合、制御部(図示せず)は、アンバランス状況が終了する毎に(ドラムの回転が中断する毎に)各バランシングユニット57を各突出部557に移動させることができる(各バランシングユニットを初期位置に移動)。
【0205】
アンバランス状況が終了(ドラムの回転が中断)した後にドラムが再び回転するとき、バランシングユニット57によってアンバランスが誘発されることを防止するためである。
【0206】
図14は、本発明に係るバランシングユニットの他の実施例を示したもので、本実施例に備えられたバランシングユニットは、収容空間553を形成するハウジングボディー551の内部に備えられたハウジング電力線555から電力の供給を受ける。
【0207】
ハウジングボディー551は収容空間553を形成し、前記収容空間553にバランシングユニット57が備えられる。
【0208】
バランシングユニット57は、前述したように、前方ホイール又は後方ホイール572に備えられたモータ573の回転によって移動するようになる。
【0209】
収容空間553の内周面に備えられたハウジング電力線555は、バランシングユニット57に備えられたモータ573に電力を供給し、前方ホイール又は後方ホイール572を回転させて前記収容空間553の内部を移動するようになる。
【0210】
そのために、電源を供給するハウジング電力線555とバランシングユニット57を駆動させるモータ573との間に電力を伝達する手段が必要である。
【0211】
そのために、従来の発明では、図15に示したように、バランシングユニット57のユニットボディー571にブラシ700が備えられる。
【0212】
従来のブラシ700は“U”字状であり、前記ハウジング電力線555と両先端で接触するように構成された。
【0213】
バランシングユニット57は、上述したように、収容空間553内で移動可能に備えられ、前記ブラシ700は、ハウジング電力線555と接触した状態で移動するため、遠心力(Centrifugal force)による垂直抗力(Normal force)によってブラシ700の形状が変形するという問題があった。
【0214】
また、後述する本発明とは異なり、従来のブラシ700は、前記モータ573を連結するユニット電力線576に直接半田付け処理されるため、前記バランシングユニット57が前記収容空間553の内部を移動する間に生じる振動によって、半田付け処理した部分が疲労破壊(Fatigue fracture)される問題があった。
【0215】
これを解決するために、本発明のブラシ700は、前記従来のブラシ700の形状、及び前記従来のブラシ700とユニット電力線576との電気的接触(Electrical contact)を改善したところ、以下で詳細に記述する。
【0216】
図16は、従来の問題を解決するための本発明のブラシ及び接触端子の一実施例を示す。
【0217】
前記ブラシ700は“M”字状に構成することができる。
【0218】
バランシングユニット57が収容空間553内で移動しながら、バランシングユニット57のブラシ700はハウジング電力線555と接触した状態で運動するため、ブラシ700の形状が“M”字状に構成される場合、ブラシの形状変形が減少し、信頼性が確保される効果がある。
【0219】
前記ブラシ700は、両先端に第1脚部711及び第2脚部712を備えることができ、前記第1脚部711と第2脚部712との間に変曲720を少なくとも1つ以上備えることができる。
【0220】
また、前記第1脚部711は、前記第2脚部712よりも長く構成することができる。
【0221】
これは、後述する電力端子ハウジング800の第1脚部711が収容される第1ソケット811に、前記第1脚部711が電力端子801に接触するようにするためである。
【0222】
電力端子ハウジング800は、前記ユニットボディー571に固定されるように設けられ、前記ブラシ700が着脱可能に設けられる空間を提供する。
【0223】
前記電力端子ハウジング800の内部には、前記ブラシ700が前記ハウジング電力線555から受けた電力をモータ573に伝達するためのユニット電力線576と連結されるように、電力端子801が備えられる。
【0224】
図16では、前記電力端子801が一つ備えられる場合を示しているが、必要に応じて複数個備えられてもよい。
【0225】
前記変曲720は、“U”字状の第2変曲722と、“n”字状の第1変曲721及び第3変曲723とを含むことができる。
【0226】
本発明のブラシ700が、少なくとも1つ以上の変曲720を含む“M”字状に構成されることによって、前記ブラシ700がハウジング電力線555と接触した状態で移動するため発生する遠心力(Centrifugal force)による垂直抗力(Normal force)によるブラシ700の形状変形が減少するという効果がある。
【0227】
本実施例では、第1変曲721及び第3変曲723が前記ハウジング電力線555に接触して設けられることによって、前記ハウジング電力線555から電力の供給を受ける。
【0228】
また、前記電力端子801の一端は、前記第1脚部711と接触するように設けられ、前記電力端子801の他端は、前記ユニット電力線576に接触するように設けられる。
【0229】
したがって、前記第1変曲721及び第3変曲723が前記ハウジング電力線555から受けた電力は、前記第1脚部711を介して前記電力端子801に伝達され、前記ユニット電力線576を介して前記モータ573に伝達される。
【0230】
また、第1変曲721と第3変曲723を連結し、これらの間に設けられる第2変曲722は、前記電力端子ハウジング800の内部に挿入されるように設けられ、図17に示したように、前記ブラシ700は、電力端子ハウジング800の下部面と第2変曲722との間に余裕空間が設けられるように挿設することができる。
【0231】
これは、バランシングユニット57が振動しながら前記収容空間553内で移動するようになり、このとき、第2変曲722と電力端子ハウジング800の下部面との干渉を防止するためである。
【0232】
また、前記第1脚部711及び前記第2脚部712の先端は固定フック(Fixing hook)730を含むことができる。
【0233】
これは、既存に前記ブラシ700から前記モータ573に電力を伝達するために、前記ブラシ700の先端と前記モータ573の電源ケーブルとを直接半田付け処理して連結したものとは異なり、前記固定フック(Fixing hook)730が前記電力端子ハウジング800のソケット810に着脱可能に設けられるようにするためである。
【0234】
バランシングユニット57は、収容空間553内で振動しながら移動し得るため、振動及び衝撃によって、半田付け処理して連結した連結部が破壊される問題点があったためである。
【0235】
したがって、本発明では、半田付け処理して連結する代わり、前記ブラシ700の先端に設けられた固定フック730がそれぞれ前記電力端子ハウジング800の第1ソケット811及び第2ソケット812に着脱可能に設けられることによって、振動による疲労破壊(Fatigue fracture)の危険を減少させる著しい効果がある。
【0236】
より詳細には、前記第1脚部711の先端に設けられた第1固定フック(The first fixing hook)731は、前記電力端子ハウジング800の第1ソケット811に着脱可能に装着され、前記第2脚部712の先端に設けられた第2固定フック(The second fixing hook)732は、前記電力端子ハウジング800の第2ソケット812に着脱可能に装着され得る。
【0237】
そのためには、前記ブラシ700は弾性材質(Elastic material)からなることが好ましい。
【0238】
すなわち、前記第1脚部711及び前記第2脚部712に圧力を加えて前記電力端子ハウジング800に挿入すると、前記第1固定フック(The first fixing hook)731は前記電力端子ハウジング800の第1ソケット811に挿入され、前記第2固定フック(The second fixing hook)732は前記電力端子ハウジング800の第2ソケット812に挿入される。その後に圧力を除去すると、前記ブラシ700は弾性材質(Elastic material)からなっているため、復元力により前記電力端子ハウジング800に着脱可能に設けられる。
【0239】
図17は、従来の問題を解決するための本発明のブラシ及び電力端子の一実施例を示す。
【0240】
前記ブラシ700は“M”字状に構成することができる。
【0241】
すなわち、前記ブラシ700は、両先端に第1脚部711及び第2脚部712を備えることができ、前記第1脚部711と第2脚部712との間に変曲720を備えることができる。
【0242】
また、前記第1脚部711は、前記第2脚部712と同じ長さで構成することができる。
【0243】
前記変曲720は、“U”字状の第2変曲722と、“n”字状の第1変曲721及び第3変曲723とを含むことができる。
【0244】
本実施例では、第1変曲721及び第3変曲723が前記ハウジング電力線555に接触して設けられることによって、前記ハウジング電力線555から電力の供給を受ける。
【0245】
また、前記電力端子801の一端は前記第2変曲722と接触するように設けられ、前記電力端子801の他端は前記ユニット電力線576に接触するように設けられる。
【0246】
好ましくは、図17に示したように、前記電力端子801は、前記電力端子ハウジング800の底面に設けられて前記第2変曲722と接触可能に設けられてもよい。
【0247】
したがって、前記第1変曲721及び第3変曲723が前記ハウジング電力線555から受けた電力は、前記第2変曲722を介して前記電力端子801に伝達され、前記ユニット電力線576を介して前記モータ573に伝達される。
【0248】
また、前記第1脚部711及び前記第2脚部712の先端は固定フック(fixing hook)730を含むことができる。
【0249】
これは、既存に前記ブラシ700から前記モータ573に電力を伝達するために、前記ブラシ700の先端と前記モータ573の電源ケーブルとを直接半田付け処理して連結したものとは異なり、前記固定フック(fixing hook)730が前記電力端子ハウジング800のソケット810に着脱可能に設けられるようにするためである。
【0250】
より詳細には、前記第1脚部711の先端に設けられた第1固定フック(The first fixing hook)731は、前記電力端子ハウジング800の第1ソケット811に着脱可能に装着され、前記第2脚部712の先端に設けられた第2固定フック732(The second fixing hook)は、前記電力端子ハウジング800の第2ソケット812に着脱可能に装着され得る。
【0251】
上述したように、本発明は、形状変形が減少するブラシを備えたバランシングユニットを含む衣類処理装置を提供する。
【0252】
また、本発明は、コネクタに着脱可能なブラシを備えたバランシングユニットを含む衣類処理装置を提供する。
【0253】
本発明は、様々な形態に変形して実施可能であり、上述した実施例にその権利範囲が限定されるものではない。したがって、変形した実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものと解さねばならない。
【0254】
本発明の具現のための様々な実施例が、発明を実施するための最良の形態に記載される。
【産業上の利用可能性】
【0255】
本発明は、形状変形が減少するブラシを備えたバランシングユニットを含む衣類処理装置を提供する。
【0256】
本発明は、様々な形態に変形して実施可能であり、上述した実施例にその権利範囲が限定されるものではない。したがって、変形した実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものと解さねばならない。
図1
図2
図3(a)】
図3(b)】
図4
図5
図6
図7(a)】
図7(b)】
図8
図9
図10(a)】
図10(b)】
図11(a)】
図11(b)】
図12(a)】
図12(b)】
図13
図14
図15
図16
図17