特許第6396510号(P6396510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6396510車両外部電子ユニットによる自動車両の機能の遠隔制御のための方法及び自動車両
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6396510
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】車両外部電子ユニットによる自動車両の機能の遠隔制御のための方法及び自動車両
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20180913BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20180913BHJP
【FI】
   H04Q9/00 301B
   B60R16/02 630R
【請求項の数】7
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2016-573970(P2016-573970)
(86)(22)【出願日】2015年4月20日
(65)【公表番号】特表2017-521932(P2017-521932A)
(43)【公表日】2017年8月3日
(86)【国際出願番号】EP2015058513
(87)【国際公開番号】WO2015192996
(87)【国際公開日】20151223
【審査請求日】2017年1月19日
(31)【優先権主張番号】102014005796.8
(32)【優先日】2014年6月18日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】508108903
【氏名又は名称】ヴァレオ・シャルター・ウント・ゼンゾーレン・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】マヌエル、ベック
(72)【発明者】
【氏名】フレデリック、ゲーイン
(72)【発明者】
【氏名】マルク、シェール
(72)【発明者】
【氏名】ウルリッヒ、プレッセル
(72)【発明者】
【氏名】マルティン、アンダーシッツ
(72)【発明者】
【氏名】ビクトル、フリーゼン
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス、ヒラー
【審査官】 山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−188512(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0160083(US,A1)
【文献】 特開2010−108054(JP,A)
【文献】 特開2002−373320(JP,A)
【文献】 米国特許第06570486(US,B1)
【文献】 特開平08−260783(JP,A)
【文献】 特開2014−024404(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/00−17/02
25/00−99/00
E05B 1/00−85/28
G06F 21/00
21/30−21/46
H03J 9/00− 9/06
H04M 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
H04Q 9/00− 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両外部電子ユニットによる自動車両の機能の遠隔制御のための方法であって、前記車両外部電子ユニット(7)が前記自動車両(1)の駆動事象中にチェックされ、前記車両外部電子ユニット(7)は演算を開始し、その演算の結果が正確であるかどうかが前記自動車両(1)の制御装置(3)によってチェックされ、
前記制御装置(3)において、インデックスリストが記憶され、演算を開始させるためにインデックスが前記制御装置(3)によって前記車両外部電子ユニット(7)に送信され、前記車両外部電子ユニット(7)が、前記インデックスによって、前記車両外部電子ユニット(7)において前記インデックスに応じて記憶される入力変数を決定し、それによって前記演算が行われることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記車両外部電子ユニット(7)において、各インデックスに関し、前記入力変数に加えて、前記演算の期待される結果が記憶され、その期待される結果が演算結果とともに制御装置(3)に送信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記制御装置(3)は、乱数発生器によって、前記車両外部電子ユニット(7)に送信されるインデックスを前記インデックスリストから選択することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記車両外部電子ユニット(7)によって計算された前記結果のチェックが前記自動車両において実行され、前記電子ユニット(7)による前記自動車両の制御は、正しい計算の場合にのみ可能になることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記結果の計算中に、前記電子ユニット(7)の別個の構成要素が必要とされ且つ利用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記インデックスリストは更新可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
駆動操作中に車両外部電子ユニット(7)と通信して前記車両外部電子ユニット(7)の動作を監視する制御装置(3)を有する自動車両であって、前記車両外部電子ユニット(7)において前記制御装置(3)により演算が開始され、その演算の結果が前記車両外部電子ユニット(7)によって前記制御装置(3)に送信され、
前記制御装置(3)において、ルックアップテーブルの形式のインデックスリストが記憶され、前記演算を開始するために、前記制御装置(3)から前記車両外部電子ユニット(7)にインデックスが送信可能であり、その結果として、前記車両外部電子ユニット(7)は、前記インデックスによって、前記車両外部電子ユニット(7)において前記インデックスに応じて記憶される入力変数を決定し、それによって前記演算が行われることを特徴とする自動車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両外部電子ユニットによる自動車両の機能の遠隔制御のための方法に関し、当該方法では、車両外部電子ユニットが、自動車両の駆動事象中にチェックされ、車両外部電子ユニットが操作を開始し、その結果は自動車両の制御装置によって正確さに関してチェックされる。
【背景技術】
【0002】
車両の遠隔制御のために例えばスマートフォンなどの購入者端末を使用する場合、安全上の理由から、購入者端末は全駆動プロセスの間監視されなければならない。これは、購入者端末が操作を実行するという点で生じる。操作に必要な入力データは、自動車両の制御装置によって生成される。これらのデータは、制御装置によって購入者端末に送信される。購入者端末は、操作を実行し、その結果を制御装置に送り返し、制御装置はこれを確認する。入力データの提供および確認は、車両制御装置の高い計算能力を必要とする。さらに、多数のデータが送信されるので、購入者端末と制御装置との間の通信の大きな帯域幅が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、車両外部電子ユニットによって自動車両の機能の遠隔操作のための方法であって、それにおいて自動車両の制御装置の計算能力又は自動車両の制御装置と車両外部電子ユニットとの間の通信の帯域幅が限定されている方法を特定することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、独立請求項の特徴に由来する。従属請求項の主題は、有利な更なる発展及び実施の形態である。以下の記述及び図面に表されている発明の例示的な実施形態の説明から、本発明の更なる特徴、可能な用途及び利点が得られる。
【0005】
その目的は、制御装置においてインデックスリストが記憶された方法であって、操作を開始させるためにインデックスが制御装置によって車両外部電子ユニットに送信され、車両外部電子ユニットが、そのインデックスによって、車両外部電子ユニットにおいてインデックスに応じて記憶される入力変数を決定し、それによって操作が行われる方法によって達成される。その操作は、例えば、数学的演算である。入力変数を車両外部電子ユニットの記憶領域に置き換えることは、制御装置の計算能力が限定されることにつながる。1つのインデックスのみが車両外部電子ユニットに送信される必要があるので、通信の帯域幅も限定される。したがって、ルックアップテーブルおよび複数のインデックスのみが制御装置に格納され、それにより制御装置の記憶領域は著しく低減される。また、アプリケーションに応じて、多くのバイト(>10バイト)のサイズを有することができる開始値から、アプリケーションに応じて明らかに小さいサイズ(例えば2バイト)で表現可能なテーブルインデックスまで通信が減少される。これに関連して、インデックスのサイズは、エラーを確実に検出できるようにするためにどれくらいの数の異なる入力変数が必要とされるかから導出される。
【0006】
有利には、車両外部電子ユニットにおいて、各インデックスに関し、入力変数に加えて、操作の期待される結果が記憶され、その期待される結果が演算結果とともに制御装置に送信される。車両外部電子ユニットにおけるその期待される結果のさらなる記憶は、通信の計算能力および帯域幅をさらに限定する。自動車両の制御装置は、演算結果及び期待された結果のような車両外部電子装置によって送信された2つのデータを比較すればよく、それにより車両外部電子装置の操作性を簡単かつ迅速に決定することができる。
【0007】
一実施形態では、制御装置は、乱数発生器によって又はインデックスリストから、車両外部電子ユニットに送信されるインデックスを選択する。乱数発生器を使用することは、車両外部電子ユニットによって次に実行されるべき計算タスクを導き出すことができないので、車両外部電子ユニットの安全基準を高める。
【0008】
車両外部電子ユニットによって計算された結果は、自動車両の制御装置においてチェックされる。これに関連して、そのチェックは、特に、そのコンピューティングユニットまたはメモリまたはソフトウェアを含む。そのチェックは、例えば計算結果及び期待される結果などのデータを比較することによって行われうる。計算結果が期待される結果と一致する場合、電子ユニットが動作可能であると結論付けることができる。電子ユニットによる自動車両の制御は、正しい計算の場合にのみ可能となる。これにより、車両の遠隔操作のための車両外部電子ユニットの操作性の信頼できる監視を保証することが可能になる。
【0009】
車両外部電子ユニットによる結果の計算の間、車両外部電子ユニットの複数の構成要素が必要とされ、それに応じて利用される。これは、それらの信頼性に関わる車両外部電子ユニットのコンポーネントのテストに使用される。チェックの実施には、少なくとも以下の構成要素の選択が必要である。例えば、1又は複数のプロセッサコア、キャッシュメモリ、RAM、ROM、フラッシュEPROM、モニタコントローラ、入力コントローラである。車両外部電子ユニットのそれぞれのさらなる構成要素も関与することができる。
【0010】
さらに、例えばソフトウェアの更新中に、インデックステーブルが更新されうる。これにより、比較的長い期間にわたって安全を保証することが可能になる。
【0011】
本発明のさらなる発展形態は、制御装置を有する自動車両に関し、当該制御装置が車両外部電子ユニットと通信し且つ駆動操作中に車両外部電子ユニットの動作を監視し、車両外部電子ユニットにおいて制御装置によって操作が開始され、その結果が車両外部電子ユニットによって制御装置に送信される。制御装置の演算能力及び制御装置と車両外部電子ユニットとの間の通信の帯域幅が縮小された自動車両の場合、制御装置では、ルックアップテーブルの形式でインデックスリストが記憶され、操作を開始するために、制御装置から車両外部電子ユニットにインデックスを送信することができ、その結果、車両外部電子ユニットは、インデックスによって、車両外部電子ユニットにおいてインデックスに応じて記憶される入力変数を決定し、それによって操作が実行されうる。これは、制御装置によるインデックスの純粋な選択が、自動車両における制御装置の計算能力および必要メモリを最小化するという利点を有する。
【0012】
更なる利点、特徴及び詳細は、場合によっては図面を参照し、少なくとも1つの例示的な実施形態が詳細に記載される以下の説明において見出される。像として記載および/または表示される特徴は、それ自体でまたは任意に、意味のある組み合わせで、場合によっては請求項とは独立して、本発明の主題を形成しうるものであり、さらに特に1つ以上の別個の適用の追加的な主題でもありうる。同一、類似、および/または機能的に等価な部品には、同じ参照符号が付されている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る方法を実施するための自動車両の例示的な実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、通信インターフェース5を介して車両外部電子ユニット、例えばスマートフォン7、と通信する制御装置3を有する自動車両1を示す。このスマートフォン7は、これに関連して自動車両1を開閉するために使用される。スマートフォン7の信号のコーディングがスマートフォン7から制御装置3に送られた後に、制御装置3は、スマートフォン7によって送信されたコーディングを所定のコーディングと比較し、これらの二つのコーディングが一致した場合に車両閉鎖システムのアクチュエータを切り換える。
【0015】
スマートフォン7も常に正しく動作することを確実にするために、スマートフォン7の動作は、駆動操作全体の間中チェックされなければならない。この目的のために、ルックアップテーブルがスマートフォン7に格納され、そのルックアップテーブルは、それぞれのケースにおける、操作のインデックスおよび操作の予想される結果に対応する入力変数を有する。しかしながら、制御装置3のメモリ9には、インデックスのみを含むルックアップ・テーブルも記憶されている。インデックスのサイズは、エラーを確実に検出するためにどれくらいの数の異なる入力変数が必要とされるのかから導きだされる。
【0016】
そして制御装置3がスマートフォン7の操作性をチェックしようとする場合、メモリ9に記憶されているインデックスのリストから、乱数発生器によって、インデックスを選択する。このインデックスは、通信インターフェース5を介して無線でスマートフォン7に送られる。このインデックスを受信した後、スマートフォン7は、そのメモリから、このインデックスに属する入力変数を読み出し、操作を実行する。その後、スマートフォン7は、その操作の演算結果を、記憶された期待される結果とともに、制御装置3に送り返す。制御装置3は、これらの2つの結果を比較する。期待結果と計算結果とが一致する場合、スマートフォン7が正常に動作しているとみなすことができ、したがって自動車両の開閉又は制御に引き続き使用することができる。
【0017】
好ましい例示的な実施形態によって本発明を詳細に図示して説明したが、本発明は、開示された例によって限定されず、他の変形が、本発明の保護範囲から逸脱することなく当業者によってそれらから導き出されうる。したがって、多様な可能性のあるバリエーションが存在することは明らかである。また例として述べられたその実施形態は、本発明の保護範囲、可能な用途または構成を限定するものと決してみなされない例を示すに過ぎないことも明らかである。その代わりに、上記の説明および図面の説明は、当業者が具体的な形態の例示的な実施形態を実施することを可能にし、本発明の開示された概念を知っている当業者であれば、例えば例示的な実施形態において言及された個々の要素の操作及び配置に関して、請求項および例えば記述における更なる説明などのようなその法的均等物によって定められる保護の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態において言及された個々の要素の操作及び配置に関し、様々な変形を行うことができる。
【符号の説明】
【0018】
1 自動車両
3 制御装置
5 通信インターフェース
7 スマートフォンまたは外部電子装置
9 メモリ
11 メモリ
図1