(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示に係る一態様を発明するに至った経緯)
まず、本開示に係る一態様の着眼点について説明する。
【0010】
上記特許文献1に示すシステムは、サーバで回覧板の回覧及び閲覧履歴を管理し、クライアントで回覧板を閲覧するサーバ−クライアントシステムである。クライアントにて回覧板が確認されると、確認した旨の情報がサーバにて管理される。
【0011】
しかし、上記特許文献1は、サーバにおいて、回覧版の閲覧履歴を管理するにとどまるものであり、クライアント−クライアント間のコミュニケーションを促進するものではない。
【0012】
以上の考察により、本発明者らは、以下の態様に係る発明を想到するに至った。
【0013】
本発明の一態様に係る通信管理方法は、第1情報処理端末と第2情報処理端末との間でメッセージ情報を管理する通信管理システムにおける通信管理方法であって、前記第1情報処理端末及び前記第2情報処理端末を関連付けるグループIDと関連付けて前記第1情報処理端末を示す第1端末IDを管理し、前記第1情報処理端末から、前記グループID、前記第1端末ID及び前記グループIDに関連付けられたメッセージ情報を受信し、前記第2情報処理端末から前記グループIDを受信し、前記グループIDに関連付けて受信したメッセージ情報に、前記第2情報処理端末において前記メッセージ情報に対する返信を前記第1情報処理端末に送信するための操作ボタンを合成した表示画面を生成し、前記操作ボタンは、前記メッセージ情報の内容に対して同意する旨を示す第1操作ボタンを含み、前記第2情報処理端末に、生成された前記表示画面を送信し、前記第2情報処理端末において、前記第1操作ボタンが選択された場合、前記メッセージ情報の内容に同意する旨の第1返信情報を前記第1情報処理端末に返信するための第1返信コマンドを受信し、前記第1返信コマンドに基づいて、前記第1返信情報を前記メッセージ情報に合成し、前記第1情報処理端末に、前記第1返信情報が合成された前記メッセージ情報を返送する、通信管理方法である。
【0014】
本態様によれば、第1情報処理端末と第2情報処理端末との間で、第1情報処理端末及び第2情報処理端末を関連付けるグループIDを用いてコミュニケーションする場合、グループIDに関連付けて受信したメッセージ情報に、第2情報処理端末においてメッセージ情報に対する返信を第1情報処理端末に送信するための操作ボタンを合成した表示画面が生成される。前記操作ボタンは、前記メッセージ情報の内容に対して同意する旨を示す第1操作ボタン、または、前記メッセージ情報の内容に対して同意しない旨を示す第2操作ボタンを含む。
【0015】
一方、第2情報処理端末において操作ボタンが選択されたことに基づく返信コマンドが受信された場合、返信コマンドに基づいて、返信コマンドに応じた所定の返信情報がメッセージ情報に合成される。そして、第1情報処理端末に、返信情報が合成されたメッセージ情報が返送される。
【0016】
これにより、グループIDに関連付けて受信したメッセージ情報に、受信したメッセージ情報に対して返信をするための操作ボタンが合成される。
【0017】
そのため、第1情報処理端末では、メッセージ情報を第2情報処理端末に送信する際に、メッセージ情報への返信を要求するための設定を行う必要がない。
【0018】
一方、第2情報処理端末では、第2情報処理端末においてメッセージ情報の内容に対して同意したこと、また、同意しなかったことを、単に操作ボタンを押すという極めて簡易な操作によって、第1情報処理端末の宛先情報及び返信メッセージを入力することなく、第1情報処理端末に通知することができる。
【0019】
また、操作ボタンによる選択に基づく返信コマンドに応じて、所定の返信情報がメッセージ情報に合成される。これにより、第2情報処理端末に対しては、操作ボタンによる選択を要求するものの、受信したメッセージ情報に対して返信されるため、第1情報処理端末の宛先情報及び返信メッセージの入力を要求する必要はない。
【0020】
その結果、第1情報処理端末における返信要求の設定、及び第2情報処理端末における第1情報処理端末の宛先情報及び返信メッセージの入力を省略しつつも、第2情報処理端末から第1情報処理端末へのメッセージ情報に対する返信を促し、第2情報処理端末から第1情報処理端末へ返信メッセージを送信させる。これにより、通信管理方法では、第1情報処理端末及び第2情報処理端末の双方における操作処理を簡易化することができ、第1情報処理端末と第2情報処理端末との間のコミュニケーションを活性化させることができる。
【0021】
また、上記態様において、例えば、前記操作ボタンは、前記メッセージ情報の内容に対して同意する旨を示す第1操作ボタンと、前記メッセージ情報の内容に対して同意しない旨を示す第2操作ボタンとを含み、前記第1操作ボタンが選択された場合、前記メッセージ情報の内容に同意する旨の第1返信情報を前記第1情報処理端末に返信するための第1返信コマンドを受信し、前記第1返信コマンドに基づいて、前記第1返信情報を前記メッセージ情報に合成し、前記第1情報処理端末に、前記第1返信情報が合成された前記メッセージ情報を返送し、前記第2操作ボタンが選択された場合、前記メッセージ情報の内容に同意しない旨の第2返信情報を前記第1情報処理端末に返信するための第2返信コマンドを受信し、前記第2返信コマンドに基づいて、前記第2返信情報を前記メッセージ情報に合成し、前記第1情報処理端末に、前記第2返信情報が合成された前記メッセージ情報を返送してもよい。
【0022】
また、上記態様において、例えば、前記第1返信情報は、前記メッセージ情報の内容に同意する旨を示した第1返信メッセージ情報を含み、前記第2返信情報は、前記メッセージ情報の内容に同意しない旨を示した第2返信メッセージ情報を含んでもよい。
【0023】
また、上記態様において、例えば、前記第1返信情報は、前記メッセージ情報の内容に同意する旨を示した第1返信画像を含み、前記第2返信情報は、前記メッセージ情報の内容に同意する旨を示した第2返信画像を含んでもよい。
【0024】
以下本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同じ構成要素については同じ符号が用いられている。また、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における通信管理システムの全体構成図である。
図1に示すように、通信管理システムは、携帯情報端末1、情報処理端末2、サーバ3及び通信サーバ4を備えている。
【0026】
携帯情報端末1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末又は携帯電話機等で構成される。携帯情報端末1は、ネットワーク5を介してサーバ3及び通信サーバ4と通信可能に接続されている。携帯情報端末1は、無線通信を利用して通信する。
【0027】
情報処理端末2は、種々の情報を表示する表示部を備え、家庭内に設置されている。情報処理端末2は、ネットワーク5を介してサーバ3と通信可能に接続されている。
【0028】
サーバ3は、公知のサーバコンピュータ等から構成され、ネットワーク5を介して携帯情報端末1、情報処理端末2及び通信サーバ4と通信可能に接続されている。
【0029】
通信サーバ4は、公知のサーバコンピュータ等から構成され、ネットワーク5を介して携帯情報端末1及びサーバ3と通信可能に接続されている。
【0030】
なお、本実施の形態1において、携帯情報端末1が第1情報処理端末の一例に相当し、情報処理端末2が第2情報処理端末の一例に相当する。
【0031】
図2は、本発明の実施の形態1におけるサーバの詳細な構成を示す図である。サーバ3は、通信部301、通信管理部302、メッセージID付与部303、メッセージ蓄積部304、操作ボタン/返信情報記憶部305、表示画面生成部306、返信メッセージ合成部307及びグループ端末記憶部308を備える。
【0032】
通信部301は、ネットワーク5を利用して携帯情報端末1、情報処理端末2及び通信サーバ4と通信する。なお、ネットワーク5は、例えば移動体通信網又はインターネットである。通信部301は、携帯情報端末1から、携帯情報端末1及び情報処理端末2を関連付けるグループID、及びグループIDに関連付けられたメッセージ情報を受信する。グループIDは、携帯情報端末1及び情報処理端末2が所属するグループを識別するための情報である。グループIDは、例えば家庭毎に付与され、各家庭に一意の情報である。グループIDにより、家庭内に配置された情報処理端末2を一意に識別することが可能である。また、通信部301は、情報処理端末2からグループIDを受信する。
【0033】
通信管理部302は、通信を管理する。通信管理部302は、通信部301によって受信された情報を取得するとともに、送信すべき情報を通信部301へ出力する。
【0034】
メッセージID付与部303は、メッセージ情報を識別するためのメッセージIDを生成し、生成したメッセージIDをメッセージ情報に付与する。メッセージID付与部303は、メッセージIDを付与したメッセージ情報をメッセージ蓄積部304に記憶する。
【0035】
メッセージ蓄積部304は、携帯情報端末1から受信したメッセージ情報を蓄積する。なお、メッセージ蓄積部304に蓄積される情報については後述する。
【0036】
操作ボタン/返信情報記憶部305は、情報処理端末2において表示される操作ボタンを記憶する。なお、操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される情報については後述する。
【0037】
表示画面生成部306は、グループIDに関連付けて受信したメッセージ情報の全件について、情報処理端末2においてメッセージ情報に対する返信を携帯情報端末1に送信するための操作ボタンを合成した表示画面を生成する。
【0038】
また、通信部301は、情報処理端末2に、表示画面生成部306によって生成された表示画面を送信する。さらに、通信部301は、情報処理端末2から、情報処理端末2において操作ボタンが選択されたことに基づく返信コマンドを受信する。
【0039】
返信メッセージ合成部307は、通信部301によって受信された返信コマンドに基づいて、返信コマンドに応じた所定の返信情報をメッセージ情報に合成する。操作ボタン/返信情報記憶部305は、返信コマンドと、返信情報とを対応付けて記憶している。そのため、返信メッセージ合成部307は、通信部301によって受信された返信コマンドに応じた所定の返信情報を操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出し、読み出した返信情報をメッセージ情報に合成する。
【0040】
グループ端末記憶部308は、グループIDと、携帯情報端末1を識別するための端末IDとを対応付けて記憶する。
【0041】
なお、携帯情報端末1に返信情報が合成されたメッセージ情報を返送する際、通信部301は、携帯情報端末1が通信に用いる通信サーバ4に対して、返送するメッセージ情報を送信する。通信サーバ4は、携帯情報端末1からのアクセスに応じて、返送するメッセージ情報を携帯情報端末1に転送する。
【0042】
図3は、本発明の実施の形態1において、携帯情報端末1がサーバ3へメッセージ情報を送信してから、サーバ3が情報処理端末2から返信コマンドを受信するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
【0043】
まず、携帯情報端末1は、端末ID、グループID及びメッセージ情報をサーバ3へ送信する(ステップS1)。なお、携帯情報端末1は、端末ID及びグループIDを予め記憶している。また、携帯情報端末1は、宅外にいるユーザによるメッセージ情報の入力を受け付ける。サーバ3の通信部301は、携帯情報端末1によって送信された端末ID、グループID及びメッセージ情報を受信する。
【0044】
次に、サーバ3の通信管理部302は、通信部301によって受信された端末ID、グループID及びメッセージ情報をメッセージ蓄積部304に蓄積する(ステップS2)。なお、端末ID、グループID及びメッセージ情報がメッセージ蓄積部304に蓄積される際、メッセージID付与部303は、メッセージIDを生成し、生成したメッセージIDをメッセージ情報に付与する。
【0045】
次に、情報処理端末2は、グループIDをサーバ3へ送信する(ステップS3)。なお、情報処理端末2は、グループIDを定期的にサーバ3へ送信する。サーバ3の通信部301は、情報処理端末2によって送信されたグループIDを受信する。
【0046】
次に、サーバ3の表示画面生成部306は、受信したメッセージ情報に、情報処理端末2においてメッセージ情報に対する返信を携帯情報端末1に送信するための操作ボタンを合成した表示画面を生成する(ステップS4)。
【0047】
次に、サーバ3の通信部301は、表示画面生成部306によって生成された表示画面を情報処理端末2に送信する(ステップS5)。このとき、サーバ3の通信部301は、メッセージ情報と操作ボタンとを含む表示画面と、メッセージIDとを情報処理端末2に送信する。情報処理端末2は、サーバ3によって送信された表示画面(メッセージID、メッセージ情報及び操作ボタン)を受信する。
【0048】
次に、情報処理端末2は、受信した表示画面を表示する(ステップS6)。このとき、表示画面は、例えば液晶タッチパネルに表示され、宅内にいるユーザによる操作ボタンの選択が受け付けられる。
【0049】
次に、情報処理端末2は、ユーザにより操作ボタンが選択されると、返信コマンドを生成し、生成した返信コマンドとメッセージIDとをサーバ3へ送信する(ステップS7)。サーバ3の通信部301は、情報処理端末2によって送信されたメッセージID及び返信コマンドを受信する。
【0050】
図4は、本発明の実施の形態1において、サーバ3が返信メッセージを生成してから、携帯情報端末1が通信サーバ4から返信メッセージを受信するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
【0051】
メッセージID及び返信コマンドが受信されると、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した返信コマンドに応じた所定の返信情報を、受信したメッセージIDに対応するメッセージ情報に合成した返信メッセージを生成する(ステップS8)。このとき、返信メッセージ合成部307は、受信したメッセージIDに対応するメッセージ情報をメッセージ蓄積部304から読み出すとともに、受信した返信コマンドに応じた所定の返信情報を操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出す。
【0052】
次に、サーバ3の通信部301は、サーバID、端末ID、及び返信メッセージ合成部307によって生成された返信メッセージを通信サーバ4へ送信する(ステップS9)。このとき、返信メッセージ合成部307は、情報処理端末2から受信したメッセージIDに対応する端末IDをメッセージ蓄積部304から読み出し、読み出した端末IDを、生成した返信メッセージに付与する。また、サーバIDは、グループ端末記憶部308に予め記憶されており、通信管理部302は、グループ端末記憶部308からサーバIDを読み出し、読み出したサーバIDを端末ID及び返信メッセージに付与する。通信サーバ4は、サーバ3によって送信されたサーバID、端末ID及び返信メッセージを受信する。
【0053】
次に、通信サーバ4は、受信したサーバID、端末ID及び返信メッセージを記憶部に蓄積する(ステップS10)。
【0054】
次に、携帯情報端末1は、端末IDを通信サーバ4へ送信する(ステップS11)。なお、携帯情報端末1は、端末IDを定期的に通信サーバ4へ送信する。通信サーバ4は、携帯情報端末1によって送信された端末IDを受信する。
【0055】
次に、通信サーバ4は、受信した端末IDに対応する返信メッセージを記憶部から読み出し、読み出した返信メッセージを携帯情報端末1へ送信する(ステップS12)。携帯情報端末1は、通信サーバ4によって送信された返信メッセージを受信する。そして、携帯情報端末1は、受信した返信メッセージを表示する。
【0056】
続いて、携帯情報端末1、情報処理端末2、サーバ3及び通信サーバ4の本実施の形態1におけるさらに詳細な動作について説明する。
【0057】
図5は、本発明の実施の形態1の携帯情報端末1におけるメッセージ作成処理を説明するためのフローチャートである。
【0058】
まず、携帯情報端末1の制御部は、メッセージアプリ及びメールアプリのいずれが起動されたかを判断する(ステップS101)。ここで、メッセージアプリが起動されたと判断された場合(ステップS101で“メッセージアプリ”)、携帯情報端末1の制御部は、ユーザによるメッセージ情報の入力を受け付け、メッセージ情報を作成する(ステップS102)。
【0059】
次に、携帯情報端末1の通信部は、端末IDをサーバ3へ送信し、サーバ3との通信を確立させる(ステップS103)。携帯情報端末1の記憶部は、端末IDを予め記憶している。携帯情報端末1の通信部は、記憶部から端末IDを読み出し、読み出した端末IDをサーバ3へ送信する。
【0060】
次に、携帯情報端末1の通信部は、グループID及びメッセージ情報をサーバ3へ送信する(ステップS104)。携帯情報端末1の記憶部は、グループIDを予め記憶している。携帯情報端末1の通信部は、記憶部からグループIDを読み出し、読み出したグループIDと、作成されたメッセージ情報とをサーバ3へ送信する。
【0061】
次に、携帯情報端末1の通信部は、グループID及びメッセージ情報の送信が完了すると、サーバ3との通信を終了する(ステップS105)。
【0062】
一方、メールアプリが起動されたと判断された場合(ステップS101で“メールアプリ”)、携帯情報端末1の制御部は、ユーザによる宛先(送り先のメールアドレス)及びメール本文の入力を受け付け、宛先及びメール本文を作成する(ステップS106)。
【0063】
次に、携帯情報端末1の通信部は、端末IDをサーバ3へ送信し、サーバ3との通信を確立させる(ステップS107)。
【0064】
次に、携帯情報端末1の通信部は、宛先及びメール本文をサーバ3へ送信する(ステップS108)。
【0065】
次に、携帯情報端末1の通信部は、宛先及びメール本文の送信が完了すると、サーバ3との通信を終了する(ステップS109)。なお、サーバ3は、宛先及びメール本文を受信すると、宛先によって特定されるメールサーバにメール本文を送信する。
【0066】
図6は、本発明の実施の形態1のサーバ3におけるメッセージ受信処理を説明するためのフローチャートである。
【0067】
まず、サーバ3の通信部301は、携帯情報端末1によって送信された端末IDを受信し、携帯情報端末1との通信を確立させる(ステップS201)。
【0068】
次に、サーバ3の通信部301は、メッセージアプリ及びメールアプリのいずれにより通信が行われるかを判断する(ステップS202)。例えば、ステップS201において、メッセージアプリ及びメールアプリのいずれにより通信を行うかを示す通信種別情報が、端末IDとともに送信される。サーバ3の通信部301は、受信した通信種別情報に基づいて、メッセージアプリ及びメールアプリのいずれにより通信が行われるかを判断する。ここで、メッセージアプリにより通信が行われると判断された場合(ステップS202で“メッセージアプリ”)、サーバ3の通信部301は、携帯情報端末1によって送信されたグループID及びメッセージ情報を受信する(ステップS203)。
【0069】
次に、サーバ3の通信部301は、グループID及びメッセージ情報の受信が完了すると、携帯情報端末1との通信を終了する(ステップS204)。
【0070】
次に、サーバ3のメッセージID付与部303は、メッセージ情報を識別するためのメッセージIDを生成し、生成したメッセージIDを、受信したメッセージ情報に付与する(ステップS205)。
【0071】
次に、サーバ3のメッセージID付与部303は、メッセージID、グループID及びメッセージ情報をメッセージ蓄積部304に蓄積する(ステップS206)。メッセージ蓄積部304は、メッセージID毎にグループID及びメッセージ情報を記憶する。
【0072】
一方、メールアプリにより通信が行われると判断された場合(ステップS202で“メールアプリ”)、サーバ3の通信部301は、携帯情報端末1によって送信された宛先及びメール本文を受信する(ステップS207)。
【0073】
次に、サーバ3の通信部301は、宛先及びメール本文の受信が完了すると、携帯情報端末1との通信を終了する(ステップS208)。
【0074】
次に、サーバ3の通信部301は、宛先によって特定されるメールサーバにメール本文を送信する(ステップS209)。
【0075】
図7は、本発明の実施の形態1のサーバ3における表示画面送信処理を説明するためのフローチャートである。
【0076】
まず、サーバ3の通信部301は、情報処理端末2によって送信されたグループIDを受信し、情報処理端末2との通信を確立させる(ステップS301)。情報処理端末2は、定期的にグループIDをサーバ3へ送信し、メッセージ情報の有無を確認する。
【0077】
次に、サーバ3の表示画面生成部306は、受信したグループIDに対応付けて蓄積されている新規のメッセージ情報をメッセージ蓄積部304から読み出す(ステップS302)。
【0078】
次に、サーバ3の表示画面生成部306は、操作ボタン/返信情報記憶部305から操作ボタンを読み出す(ステップS303)。
【0079】
次に、サーバ3の表示画面生成部306は、メッセージ蓄積部304から読み出したメッセージ情報に、操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出した操作ボタンを合成した表示画面を生成する(ステップS304)。
【0080】
次に、サーバ3の通信部301は、表示画面生成部306によって生成された表示画面と、メッセージIDとを情報処理端末2に送信する(ステップS305)。メッセージ情報と操作ボタンとを含む表示画面とともにメッセージIDを送信することにより、複数のメッセージ情報が情報処理端末2に送信されたとしても、各メッセージ情報に対する返信コマンドを識別することが可能となる。
【0081】
次に、サーバ3の通信部301は、情報処理端末2によって送信される返信コマンドの受信を受け付ける(ステップS306)。
【0082】
次に、サーバ3の通信部301は、情報処理端末2との通信を終了する(ステップS307)。
【0083】
次に、サーバ3の通信管理部302は、情報処理端末2によって送信された返信コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS308)。ここで、返信コマンドを受信していないと判断された場合(ステップS308でNO)、処理が終了される。
【0084】
一方、返信コマンドを受信したと判断された場合(ステップS308でYES)、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、メッセージIDに対応するメッセージ情報をメッセージ蓄積部304から読み出す(ステップS309)。なお、返信コマンドにはメッセージIDが付与されている。
【0085】
次に、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した返信コマンドに対応する返信情報を操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出す(ステップS310)。
【0086】
次に、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、メッセージ蓄積部304から読み出したメッセージ情報に、操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出した返信情報を合成した返信メッセージを生成する(ステップS311)。
【0087】
次に、サーバ3の通信部301は、サーバIDを通信サーバ4に受信し、通信サーバ4との通信を確立させる(ステップS312)。通信管理部302は、グループ端末記憶部308からサーバIDを読み出し、通信部301へ出力する。
【0088】
次に、サーバ3の通信部301は、メッセージ情報とともに受信した端末IDと、返信メッセージ合成部307によって生成された返信メッセージとを通信サーバ4に送信する(ステップS313)。
【0089】
次に、サーバ3の通信部301は、返信メッセージの送信が完了すると、通信サーバ4との通信を終了する(ステップS314)。
【0090】
図8は、本発明の実施の形態1の情報処理端末2における表示画面受信処理を説明するためのフローチャートである。
【0091】
まず、情報処理端末2の通信部は、グループIDをサーバ3に送信し、サーバ3との通信を確立させる(ステップS401)。
【0092】
次に、情報処理端末2の通信部は、サーバ3によって送信された表示画面を受信する(ステップS402)。
【0093】
次に、情報処理端末2の表示部は、受信した表示画面を表示する(ステップS403)。
【0094】
次に、情報処理端末2の操作部は、宅内にいるユーザによる操作ボタンの選択を受け付ける(ステップS404)。
【0095】
次に、情報処理端末2の制御部は、操作ボタンの選択があったか否かを判断する(ステップS405)。ここで、操作ボタンの選択がないと判断された場合(ステップS405でNO)、情報処理端末2の通信部は、サーバ3との通信を終了する(ステップS406)。情報処理端末2の操作部は、ユーザによる操作ボタンの選択を所定時間の間受け付ける。所定時間経過しても操作ボタンが選択されない場合、情報処理端末2の制御部は、操作ボタンの選択がないと判断する。
【0096】
一方、操作ボタンの選択があったと判断された場合(ステップS405でYES)、情報処理端末2の通信部は、返信コマンドを送信する(ステップS407)。
【0097】
次に、情報処理端末2の通信部は、返信コマンドの送信が完了すると、サーバ3との通信を終了する(ステップS408)。
【0098】
図9は、本発明の実施の形態1の通信サーバ4における返信メッセージ受信処理を説明するためのフローチャートである。
【0099】
まず、通信サーバ4の通信部は、サーバ3によって送信されたサーバIDを受信し、サーバ3との通信を確立させる(ステップS501)。
【0100】
次に、通信サーバ4の通信部は、サーバ3によって送信された返信メッセージを受信する(ステップS502)。返信メッセージは、端末IDとともに受信される。
【0101】
次に、通信サーバ4の通信部は、返信メッセージの受信が完了すると、サーバ3との通信を終了する(ステップS503)。
【0102】
次に、通信サーバ4の通信部は、受信した返信メッセージを記憶部に蓄積する(ステップS504)。返信メッセージは、端末IDとともに蓄積される。
【0103】
図10は、本発明の実施の形態1の通信サーバ4における返信メッセージ送信処理を説明するためのフローチャートである。
【0104】
まず、通信サーバ4の通信部は、携帯情報端末1によって送信された端末IDを受信し、携帯情報端末1との通信を確立させる(ステップS601)。
【0105】
次に、通信サーバ4の通信部は、受信した端末IDに対応付けられている返信メッセージを記憶部から読み出す(ステップS602)。
【0106】
次に、通信サーバ4の通信部は、記憶部から読み出した返信メッセージを携帯情報端末1に送信する(ステップS603)。
【0107】
次に、通信サーバ4の通信部は、返信メッセージの送信が完了すると、携帯情報端末1との通信を終了する(ステップS604)。
【0108】
図11は、本発明の実施の形態1の携帯情報端末1における返信メッセージ受信処理を説明するためのフローチャートである。
【0109】
まず、携帯情報端末1の通信部は、端末IDを通信サーバ4に送信し、通信サーバ4との通信を確立させる(ステップS701)。
【0110】
次に、携帯情報端末1の通信部は、通信サーバ4によって送信された返信メッセージを受信する(ステップS702)。
【0111】
次に、携帯情報端末1の通信部は、返信メッセージの受信が完了すると、通信サーバ4との通信を終了する(ステップS703)。
【0112】
次に、携帯情報端末1の表示部は、受信した返信メッセージを表示する(ステップS704)。
【0113】
図12は、本実施の形態1において、サーバ3のメッセージ蓄積部304に蓄積される情報の一例を示す図である。
【0114】
図12に示すように、メッセージ蓄積部304は、メッセージID1101、端末ID1102、グループID1103、メッセージ情報1104、送信日時1105、返信コマンド1106及び返信日時1107を対応付けて記憶している。
【0115】
メッセージID1101は、メッセージ情報が受信された際に、メッセージID付与部303によって付与される。端末ID1102及びグループID1103は、メッセージ情報とともに受信される。メッセージ情報1104は、携帯情報端末1から受信したメッセージ情報である。送信日時1105は、携帯情報端末1によってメッセージ情報が送信された日時を表し、メッセージ情報に付与されて受信される。
【0116】
返信コマンド1106は、情報処理端末2から受信した返信コマンドである。返信コマンド1106は、“1”と“0”とを含む。値が“1”である返信コマンド1106は、返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報を見たことを表している。また、値が“0”である返信コマンド1106は、返信コマンドを情報処理端末2から受信していないことを表している。つまり、メッセージ情報を携帯情報端末1から受信した段階では、返信コマンド1106の値は“0”となっており、返信コマンドを情報処理端末2から受信した段階で、返信コマンド1106の値は“1”となる。
【0117】
返信日時1107は、サーバ3が返信コマンドを受信した日時を表す。なお、本実施の形態における返信日時1107は、サーバ3によって付与されるが、本発明は特にこれに限定されず、情報処理端末2が返信コマンドを送信する際に、情報処理端末2によって付与されてもよい。この場合、返信日時1107は、返信コマンドとともに受信される。
【0118】
図13は、本実施の形態1において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される返信コマンドと返信情報との一例を示す図である。
【0119】
図13に示すように、操作ボタン/返信情報記憶部305は、返信コマンド1201、操作ボタン1202及び返信情報1203を対応付けて記憶している。
【0120】
返信コマンド1201は、“1”を含む。値が“1”である返信コマンド1201は、返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報を見たことを表している。
【0121】
操作ボタン1202は、操作ボタンのファイル名(例えば、B1.jpg)を表している。操作ボタン1202は、メッセージ情報の内容を確認した旨を表した操作ボタンを含む。
【0122】
返信情報1203は、メッセージ情報に対する返事を表している。返信情報1203は、メッセージ情報の内容を確認した旨を示した返信情報を含む。返信情報1203は、例えば、“見たよ!”というテキスト形式の所定の返信メッセージ情報を含む。
【0123】
図14は、本実施の形態1において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される操作ボタンの一例を示す図である。
【0124】
操作ボタン/返信情報記憶部305は、操作ボタンを示す画像ファイルを記憶している。例えば、“メッセージ見たよ!”というテキスト形式の操作ボタンが画像ファイルとして記憶されている。
【0125】
図15は、本実施の形態1の携帯情報端末1におけるメッセージ情報作成画面の一例を示す図である。
【0126】
ユーザによるメッセージ情報の入力を受け付ける際、携帯情報端末1の表示部は、メッセージ情報作成画面を表示する。
図15に示すメッセージ情報作成画面は、送信ボタン1401、メッセージ入力領域1402及びキーボード領域1403を含む。
【0127】
メッセージ入力領域1402には、ユーザによって入力されたメッセージが表示される。キーボード領域1403には、メッセージ入力領域1402にテキストを入力するためのキーボードが表示される。ユーザがキーボード領域1403に表示される文字を押下(タッチ)することにより、メッセージ入力領域1402に文字が表示される。例えば、
図15に示すメッセージ入力領域1402には、現在入力中である“おやつのプリンが冷蔵庫にあるよ”というメッセージ情報が表示されている。
【0128】
送信ボタン1401は、入力されたメッセージ情報をサーバ3へ送信するためのボタンである。送信ボタン1401が押下(タッチ)されることにより、メッセージ入力領域1402に表示されているメッセージ情報がサーバ3へ送信される。
【0129】
図16は、本実施の形態1の情報処理端末2で表示されるメッセージ情報の表示画面の一例を示す図である。
【0130】
サーバ3によって送信されたメッセージ情報及び操作ボタンを含む表示画面が受信されると、情報処理端末2の表示部は、受信した表示画面を表示する。
図16に示す表示画面は、メッセージ表示領域1501及び操作ボタン1502を含む。
【0131】
メッセージ表示領域1501には、表示画面がサーバ3から送信された日時と、メッセージ情報とが表示される。例えば、
図16に示すメッセージ表示領域1501には、“2013/xx/xx(水)xx:xx”という送信日時と、“おやつのプリンが冷蔵庫にあるよ。食べていいよ(^^)。”というメッセージ情報とが表示されている。
【0132】
操作ボタン1502は、家庭内のユーザがメッセージ情報を見たことを伝えるための返信コマンドをサーバ3へ送信するためのボタンである。操作ボタン1502には、“メッセージ見たよ!”というテキストが表示されている。
【0133】
操作ボタン1502が押下(タッチ)されることにより、返信コマンドがサーバ3へ送信される。
【0134】
図17は、本実施の形態1の携帯情報端末1における返信メッセージ受信画面の一例を示す図である。
【0135】
通信サーバ4によって送信された返信メッセージが受信されると、携帯情報端末1の表示部は、返信メッセージ受信画面を表示する。
図17に示す返信メッセージ受信画面は、返信メッセージ表示領域1601を含む。
【0136】
返信メッセージ表示領域1601には、返信情報と、メッセージ情報とが表示される。例えば、
図17に示す返信メッセージ表示領域1601には、“見たよ!”という返信情報と、“おやつのプリンが冷蔵庫にあるよ。食べていいよ(^^)。”というメッセージ情報とが表示されている。
【0137】
なお、本実施の形態1において、返信情報は、例えば“見たよ!”というテキスト情報を含むが、本発明は特にこれに限定されない。返信情報は、メッセージ情報の返信であることを示す所定の返信画像を含んでもよい。
【0138】
図18は、本実施の形態1において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される返信コマンドと返信情報との他の例を示す図である。
【0139】
図18に示すように、操作ボタン/返信情報記憶部305は、返信コマンド1701、操作ボタン1702及び返信情報1703を対応付けて記憶してもよい。
【0140】
返信コマンド1701は、“1”を含む。値が“1”である返信コマンド1701は、返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報を見たことを表している。
【0141】
操作ボタン1702は、操作ボタンを表す画像のファイル名(例えば、B1.jpg)を表している。操作ボタン1702は、メッセージ情報の内容を確認した旨を表した操作ボタンを含む。
【0142】
返信情報1703は、メッセージ情報に対する返事を表している。返信情報1703は、メッセージ情報の内容を確認した旨を示した返信画像を含む。返信情報1703は、返信画像のファイル名(例えば、R1.jpg)を表している。
【0143】
図19は、本実施の形態1において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される返信画像の一例を示す図である。
【0144】
操作ボタン/返信情報記憶部305は、返信画像を示す画像ファイルを記憶している。例えば、テキストではなく、人間の目を模した返信画像が、画像ファイルとして記憶されている。
【0145】
図20は、本実施の形態1の携帯情報端末1における返信メッセージ受信画面の他の例を示す図である。
【0146】
通信サーバ4によって送信された返信メッセージが受信されると、携帯情報端末1の表示部は、返信メッセージ受信画面を表示する。
図20に示す返信メッセージ受信画面は、返信メッセージ表示領域1901を含む。
【0147】
返信メッセージ表示領域1901には、返信画像と、メッセージ情報とが表示される。例えば、
図20に示す返信メッセージ表示領域1901には、人間の目を模した返信画像と、“おやつのプリンが冷蔵庫にあるよ。食べていいよ(^^)。”というメッセージ情報とが表示されている。
【0148】
以上のように、携帯情報端末1における返信要求の設定、及び情報処理端末2における携帯情報端末1の宛先情報及び返信メッセージの入力を省略しつつも、情報処理端末2から携帯情報端末1へのメッセージ情報に対する返信を促し、情報処理端末2から携帯情報端末1へ返信メッセージを送信させる。これにより、携帯情報端末1及び情報処理端末2の双方における操作処理を簡易化することができ、携帯情報端末1と情報処理端末2との間のコミュニケーションを活性化させることができる。
【0149】
(実施の形態2)
実施の形態1では、メッセージ情報を送信した携帯情報端末のみに返信メッセージが送信されるが、実施の形態2では、メッセージ情報を送信した一の携帯情報端末だけではなく、一の携帯情報端末と同一のグループIDに属している他の携帯情報端末にも返信メッセージが送信される。
【0150】
図21は、本発明の実施の形態2における通信管理システムの全体構成図である。
図21に示すように、通信管理システムは、第1携帯情報端末1a、第2携帯情報端末1b、情報処理端末2、サーバ3及び通信サーバ4を備えている。なお、本実施の形態2において、実施の形態1における通信管理システムと同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。また、本実施の形態2のサーバ3の構成は、
図2に示す実施の形態1のサーバ3の構成と同じである。
【0151】
第1携帯情報端末1a及び第2携帯情報端末1bは、例えば、スマートフォン、タブレット端末又は携帯電話機等で構成される。第1携帯情報端末1a及び第2携帯情報端末1bは、ネットワーク5を介してサーバ3及び通信サーバ4と通信可能に接続されている。第1携帯情報端末1a及び第2携帯情報端末1bは、無線通信を利用して通信する。
【0152】
第1携帯情報端末1aは、宅外にいるユーザによるメッセージ情報の入力を受け付ける。
【0153】
第2携帯情報端末1bは、第1携帯情報端末1a及び情報処理端末2を関連付けるグループIDと関連付けて管理される。
【0154】
サーバ3の通信部301は、情報処理端末2から返信コマンドを受信した場合、第1携帯情報端末1a及び第2携帯情報端末1bに、返信情報が合成されたメッセージ情報を返送する。
【0155】
サーバ3の通信管理部302は、第1携帯情報端末1a及び情報処理端末2を関連付けるグループIDと関連付けて第1携帯情報端末1aを示す第1端末IDと、第1携帯情報端末1aと異なる第2携帯情報端末1bを示す第2端末IDとを管理する。
【0156】
サーバ3の返信メッセージ合成部307は、情報処理端末2から返信コマンドを受信した場合、第1端末ID及び返信情報が合成されたメッセージ情報を含んだ第1通信データフレームと、第2端末ID及び返信情報が合成されたメッセージ情報を含んだ第2通信データフレームとを生成する。サーバ3の通信部301は、第1携帯情報端末1aに第1通信データフレームを送信し、第2携帯情報端末1bに第2通信データフレームを送信する。
【0157】
なお、本実施の形態2において、第1携帯情報端末1aが第1情報処理端末の一例に相当し、情報処理端末2が第2情報処理端末の一例に相当し、第2携帯情報端末1bが第3情報処理端末の一例に相当する。
【0158】
図22は、本発明の実施の形態2において、第1携帯情報端末1aがサーバ3へメッセージ情報を送信してから、サーバ3が情報処理端末2から返信コマンドを受信するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
【0159】
まず、第1携帯情報端末1aは、第1端末ID、グループID及びメッセージ情報をサーバ3へ送信する(ステップS21)。なお、第1携帯情報端末1aは、第1端末ID及びグループIDを予め記憶している。第1端末IDは、第1携帯情報端末1aを識別するための端末IDである。また、第1携帯情報端末1aは、ユーザによるメッセージ情報の入力を受け付ける。サーバ3の通信部301は、第1携帯情報端末1aによって送信された第1端末ID、グループID及びメッセージ情報を受信する。
【0160】
次に、サーバ3の通信管理部302は、通信部301によって受信された第1端末ID、グループID及びメッセージ情報をメッセージ蓄積部304に蓄積する(ステップS2)。なお、第1端末ID、グループID及びメッセージ情報がメッセージ蓄積部304に蓄積される際、メッセージID付与部303は、メッセージIDを生成し、生成したメッセージIDをメッセージ情報に付与する。
【0161】
なお、
図22におけるステップS23〜S27の処理は、
図3におけるステップS3〜S7の処理と同じであるので説明を省略する。
【0162】
図23は、本発明の実施の形態2において、サーバ3が返信メッセージを生成してから、第1携帯情報端末1aが通信サーバ4から返信メッセージを受信するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
【0163】
サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した返信コマンドに応じた所定の返信情報を、受信したメッセージIDに対応するメッセージ情報に合成した返信メッセージを生成する(ステップS28)。
【0164】
次に、サーバ3の通信部301は、サーバID、第1端末ID、及び返信メッセージ合成部307によって生成された返信メッセージを通信サーバ4へ送信する(ステップS29)。このとき、返信メッセージ合成部307は、情報処理端末2から受信したメッセージIDに対応する第1端末IDをメッセージ蓄積部304から読み出し、読み出した第1端末IDを、生成した返信メッセージに付与する。また、サーバIDは、グループ端末記憶部308に予め記憶されており、通信管理部302は、グループ端末記憶部308からサーバIDを読み出し、読み出したサーバIDを第1端末ID及び返信メッセージに付与する。通信サーバ4は、サーバ3によって送信されたサーバID、第1端末ID及び返信メッセージを受信する。
【0165】
次に、通信サーバ4は、受信したサーバID、第1端末ID及び返信メッセージを記憶部に蓄積する(ステップS30)。
【0166】
次に、サーバ3の通信部301は、サーバID、第2端末ID、及び返信メッセージ合成部307によって生成された返信メッセージを通信サーバ4へ送信する(ステップS31)。このとき、返信メッセージ合成部307は、情報処理端末2から受信したメッセージIDに対応する第1端末IDと同じグループIDに属している第2端末IDを、生成された返信メッセージに付与する。第2端末IDは、第2携帯情報端末1bを識別するための端末IDである。また、通信管理部302は、グループ端末記憶部308からサーバIDを読み出し、読み出したサーバIDを第2端末ID及び返信メッセージに付与する。通信サーバ4は、サーバ3によって送信されたサーバID、第2端末ID及び返信メッセージを受信する。
【0167】
次に、通信サーバ4は、受信したサーバID、第2端末ID及び返信メッセージを記憶部に蓄積する(ステップS32)。
【0168】
次に、第1携帯情報端末1aは、第1端末IDを通信サーバ4へ送信する(ステップS33)。なお、第1携帯情報端末1aは、第1端末IDを定期的に通信サーバ4へ送信する。通信サーバ4は、第1携帯情報端末1aによって送信された第1端末IDを受信する。
【0169】
次に、通信サーバ4は、受信した第1端末IDに対応する返信メッセージを記憶部から読み出し、読み出した返信メッセージを第1携帯情報端末1aへ送信する(ステップS34)。第1携帯情報端末1aは、通信サーバ4によって送信された返信メッセージを受信する。そして、第1携帯情報端末1aは、受信した返信メッセージを表示する。
【0170】
図24は、本発明の実施の形態2において、第2携帯情報端末1bが第2端末IDを送信してから返信メッセージを受信するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
【0171】
まず、第2携帯情報端末1bは、第2端末IDを通信サーバ4へ送信する(ステップS35)。なお、第2携帯情報端末1bは、第2端末IDを定期的に通信サーバ4へ送信する。通信サーバ4は、第2携帯情報端末1bによって送信された第2端末IDを受信する。
【0172】
次に、通信サーバ4は、受信した第2端末IDに対応する返信メッセージを記憶部から読み出し、読み出した返信メッセージを第2携帯情報端末1bへ送信する(ステップS36)。第2携帯情報端末1bは、通信サーバ4によって送信された返信メッセージを受信する。そして、第2携帯情報端末1bは、受信した返信メッセージを表示する。
【0173】
続いて、第1携帯情報端末1a、第2携帯情報端末1b、情報処理端末2、サーバ3及び通信サーバ4の本実施の形態2におけるさらに詳細な動作について説明する。
【0174】
図25及び
図26は、本発明の実施の形態2のサーバ3における表示画面送信処理を説明するためのフローチャートである。
【0175】
なお、以下の説明において、通信管理システムは、第1端末IDを有する第1携帯情報端末1a、第2端末IDを有する第2携帯情報端末1b、情報処理端末2、サーバ3及び通信サーバ4を備える。また、第1携帯情報端末1aからメッセージ情報が送信される。さらに、第1端末IDと関連付けられているグループIDは第2端末IDとも関連付けられている。
【0176】
図25及び
図26におけるステップS801〜S812の処理は、
図7のステップS301〜S312の処理と同じであるので説明を省略する。
【0177】
次に、サーバ3の通信部301は、メッセージ情報とともに受信した端末ID(第1端末ID)と、返信メッセージ合成部307によって生成された返信メッセージとを通信サーバ4に送信する(ステップS813)。
【0178】
次に、サーバ3の通信管理部302は、情報処理端末2から受信したグループIDに複数の端末IDが関連付けられているか否かを判断する(ステップS814)。すなわち、通信管理部302は、情報処理端末2から受信したグループIDに関連付けられている端末IDが、メッセージ情報を送信した携帯情報端末の端末ID以外にも存在するか否かを判断する。ここで、情報処理端末2から受信したグループIDに複数の端末IDが関連付けられていないと判断された場合(ステップS814でNO)、ステップS817の処理に移行する。
【0179】
一方、情報処理端末2から受信したグループIDに複数の端末IDが関連付けられていると判断された場合(ステップS814でYES)、サーバ3の通信部301は、他の端末ID(第2端末ID)と、返信メッセージ合成部307によって生成された返信メッセージとを通信サーバ4に送信する(ステップS815)。
【0180】
次に、サーバ3の通信管理部302は、情報処理端末2から受信したグループIDに関連付けられている複数の端末IDのうち、未送信の端末IDがあるか否かを判断する(ステップS816)。ここで、未送信の端末IDがあると判断された場合(ステップS816でYES)、ステップS815の処理へ戻る。
【0181】
一方、未送信の端末IDがないと判断された場合(ステップS816でNO)、ステップS817の処理へ移行する。
【0182】
次に、サーバ3の通信部301は、返信メッセージの送信が完了すると、通信サーバ4との通信を終了する(ステップS817)。
【0183】
図27は、本実施の形態2におけるグループIDと端末IDとの関連付けについて説明するための図である。
【0184】
サーバ3のグループ端末記憶部308は、グループID2101と端末ID2102とを関連付けて記憶している。複数の端末IDが1つのグループIDに関連付けられていてもよい。
図27では、例えば、“T11”及び“T12”という2つの端末IDが、“G1”という1つのグループIDに関連付けられている。
【0185】
以上により、例えば、母親が用いる第1携帯情報端末1aから宅内の情報処理端末2へメッセージ情報が送信される。そして、メッセージ情報に対して返信するために、宅内にいる子供によって、情報処理端末2に表示される操作ボタンが選択される。この場合、操作ボタンの選択に基づいて、母親が用いる第1携帯情報端末1aのみならず、父親が用いる第2携帯情報端末1bにも、返信情報が合成されたメッセージ情報が返送される。
【0186】
これにより、メッセージ情報の発信者である母親が、子供からの返信を確認できない場合であっても、第2携帯情報端末1bにおける操作処理を介在することなく、メッセージ情報の発信者でない父親が、子供からの返信を確認することができる。
【0187】
即ち、例えば、母親と子供との間のコミョュニケーションを、子供からの返信を契機として父親が共有することが可能となる。
【0188】
その結果、通信管理方法では、第1携帯情報端末1a、情報処理端末2及び第2携帯情報端末1bの間においてそれぞれの操作処理を簡易化することができ、第1携帯情報端末1a、情報処理端末2及び第2携帯情報端末1bの間のコミュニケーションを活性化させることができる。
【0189】
なお、本実施の形態2では、2つの携帯情報端末(第1携帯情報端末1a及び第2携帯情報端末1b)が情報処理端末2に関連付けられているが、本発明は特にこれに限定されず、3つ以上の携帯情報端末が情報処理端末2に関連付けられていてもよい。
【0190】
(実施の形態3)
実施の形態1では、メッセージ情報の内容を確認した旨を表した1つの操作ボタンが表示されるが、実施の形態2では、メッセージ情報の内容に対して同意する旨を示す第1操作ボタンと、メッセージ情報の内容に対して同意しない旨を示す第2操作ボタンとが表示される。
【0191】
本実施の形態3における通信管理システムは、実施の形態1における通信管理システムと同じ構成であり、本実施の形態3のサーバ3の構成は、
図2に示す実施の形態1のサーバ3の構成と同じである。
【0192】
図28及び
図29は、本発明の実施の形態3のサーバ3における表示画面送信処理を説明するためのフローチャートである。
【0193】
図28におけるステップS901〜S902の処理は、
図7のステップS301〜S302の処理と同じであるので説明を省略する。
【0194】
次に、サーバ3の表示画面生成部306は、操作ボタン/返信情報記憶部305から、メッセージ情報の内容に対して同意する旨を示す第1操作ボタンと、メッセージ情報の内容に対して同意しない旨を示す第2操作ボタンとを読み出す(ステップS903)。
【0195】
次に、サーバ3の表示画面生成部306は、メッセージ蓄積部304から読み出したメッセージ情報に、操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出した第1操作ボタン及び第2操作ボタンを合成した表示画面を生成する(ステップS904)。
【0196】
図28におけるステップS905の処理は、
図7のステップS305の処理と同じであるので説明を省略する。
【0197】
次に、サーバ3の通信部301は、情報処理端末2によって送信される第1又は第2返信コマンドの受信を受け付ける(ステップS906)。サーバ3の通信部301は、情報処理端末2において第1操作ボタンが選択された場合、メッセージ情報の内容に同意する旨の第1返信情報を携帯情報端末1に返信するための第1返信コマンドを受信し、情報処理端末2において第2操作ボタンが選択された場合、メッセージ情報の内容に同意しない旨の第2返信情報を携帯情報端末1に返信するための第2返信コマンドを受信する。
【0198】
図28におけるステップS907の処理は、
図7のステップS307の処理と同じであるので説明を省略する。
【0199】
次に、サーバ3の通信管理部302は、情報処理端末2によって送信された第1又は第2返信コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS908)。ここで、第1又は第2返信コマンドを受信していないと判断された場合(ステップS309でNO)、処理が終了される。
【0200】
図29におけるステップS909の処理は、
図7のステップS309の処理と同じであるので説明を省略する。
【0201】
次に、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した返信コマンドは第1返信コマンドであるか否かを判断する(ステップS910)。
【0202】
ここで、受信した返信コマンドは第1返信コマンドであると判断された場合(ステップS910でYES)、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した第1返信コマンドに対応する第1返信情報を操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出す(ステップS911)。
【0203】
一方、受信した返信コマンドは第1返信コマンドではないと判断された場合、すなわち、受信した返信コマンドは第2返信コマンドであると判断された場合(ステップS910でNO)、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した第2返信コマンドに対応する第2返信情報を操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出す(ステップS912)。
【0204】
次に、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、メッセージ蓄積部304から読み出したメッセージ情報に、操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出した第1又は第2返信情報を合成した返信メッセージを生成する(ステップS913)。第1返信コマンドが受信された場合、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、第1返信コマンドに基づいて、第1返信情報を、受信したメッセージ情報に合成する。また、第2返信コマンドが受信された場合、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、第2返信コマンドに基づいて、第2返信情報を、受信したメッセージ情報に合成する。
【0205】
図29におけるステップS914〜S916の処理は、
図7のステップS312〜S314の処理と同じであるので説明を省略する。
【0206】
図30は、本実施の形態3において、サーバ3のメッセージ蓄積部304に蓄積される情報の一例を示す図である。
【0207】
図30に示すように、メッセージ蓄積部304は、メッセージID2301、端末ID2302、グループID2303、メッセージ情報2304、送信日時2305、返信コマンド2306及び返信日時2307を対応付けて記憶している。
【0208】
メッセージID2301、端末ID2302、グループID2303、メッセージ情報2304、送信日時2305及び返信日時2307は、
図12に示すメッセージID1101、端末ID1102、グループID1103、メッセージ情報1104、送信日時1105及び返信日時1107と同じである。
【0209】
返信コマンド2306は、情報処理端末2から受信した返信コマンドである。返信コマンド2306は、“1”、“2”及び“0”を含む。値が1”である返信コマンド2306は、第1返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報の内容に同意することを表している。また、値が“2”である返信コマンド2306は、第2返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報の内容に同意しないことを表している。さらに、値が“0”である返信コマンド2306は、第1又は第2返信コマンドを情報処理端末2から受信していないことを表している。つまり、メッセージ情報を携帯情報端末1から受信した段階では、返信コマンド2306の値は“0”となっており、第1又は第2返信コマンドを情報処理端末2から受信した段階で、返信コマンド2306の値は“1”又は“2”となる。
【0210】
図31は、本実施の形態3において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される返信コマンドと返信情報との一例を示す図である。
【0211】
図31に示すように、操作ボタン/返信情報記憶部305は、返信コマンド2401、操作ボタン2402及び返信情報2403を対応付けて記憶している。
【0212】
返信コマンド2401は、“1”及び“2”を含む。値が“1”である返信コマンド2401は、第1返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報の内容に同意したことを表している。また、値が“2”である返信コマンド2401は、第2返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報の内容に同意しないことを表している。
【0213】
操作ボタン2402は、第1操作ボタンのファイル名(例えば、B2.jpg)と、第2操作ボタンのファイル名(例えば、B3.jpg)とを含む。
【0214】
返信情報2403は、メッセージ情報に対する返事を表している。返信情報2403は、メッセージ情報の内容に同意する旨を示した第1返信情報と、メッセージ情報の内容に同意しない旨を示した第2返信情報とを含む。返信情報2403は、例えば、“わかった!”というテキスト形式の第1返信メッセージ情報と、“ちょっと無理”というテキスト形式の第2返信メッセージ情報とを含む。
【0215】
図32(A)は、本実施の形態3において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される第1操作ボタンの一例を示す図であり、
図32(B)は、本実施の形態3において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される第2操作ボタンの一例を示す図である。
【0216】
操作ボタン/返信情報記憶部305は、第1操作ボタンを示す第1画像ファイルと、第2操作ボタンを示す第2画像ファイルとを記憶している。例えば、“わかった!”という第1操作ボタンが第1画像ファイルとして記憶されており、“ちょっと無理”という第2操作ボタンが第2画像ファイルとして記憶されている。
【0217】
図33は、本実施の形態3において、情報処理端末2で表示されるメッセージ情報の表示画面の一例を示す図である。
【0218】
サーバ3によって送信されたメッセージ情報、第1操作ボタン及び第2操作ボタンを含む表示画面が受信されると、情報処理端末2の表示部は、受信した表示画面を表示する。
図33に示す表示画面は、メッセージ表示領域2601、第1操作ボタン2602及び第2操作ボタン2603を含む。
【0219】
メッセージ表示領域2601には、表示画面がサーバ3から送信された日時と、メッセージ情報とが表示される。例えば、
図33に示すメッセージ表示領域2601には、“2013/xx/xx(水)xx:xx”という送信日時と、“できれば、帰りに牛乳買っといて”というメッセージ情報とが表示されている。
【0220】
第1操作ボタン2602は、家庭内のユーザがメッセージ情報に同意したことを伝えるための第1返信コマンドをサーバ3へ送信するためのボタンである。第1操作ボタン2602には、“わかった”というテキストが表示されている。
【0221】
第2操作ボタン2603は、家庭内のユーザがメッセージ情報に同意しないことを伝えるための第2返信コマンドをサーバ3へ送信するためのボタンである。第2操作ボタン2603には、“ちょっと無理”というテキストが表示されている。
【0222】
第1操作ボタン2602が押下(タッチ)されることにより、第1返信コマンドがサーバ3へ送信される。また、第2操作ボタン2603が押下(タッチ)されることにより、第2返信コマンドがサーバ3へ送信される。
【0223】
図34は、本実施の形態3において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される返信コマンドと返信情報との他の例を示す図である。
【0224】
図34に示すように、操作ボタン/返信情報記憶部305は、返信コマンド2701、操作ボタン2702及び返信情報2703を対応付けて記憶してもよい。
【0225】
返信コマンド2701は、“1”及び“2”を含む。値が“1”である返信コマンド2701は、第1返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報の内容に同意したことを表している。また、値が“2”である返信コマンド2701は、第2返信コマンドを情報処理端末2から受信し、ユーザがメッセージ情報の内容に同意しないことを表している。
【0226】
操作ボタン2702は、第1操作ボタンを表す画像のファイル名(例えば、B2.jpg)と、第2操作ボタンを表す画像のファイル名(例えば、B3.jpg)とを含む。
【0227】
返信情報2703は、メッセージ情報に対する返事を表している。返信情報2703は、メッセージ情報の内容に同意する旨を示した第1返信画像と、メッセージ情報の内容に同意しない旨を示した第2返信画像とを含む。返信情報2703は、第1返信画像のファイル名(例えば、R2.jpg)と、第2返信画像のファイル名(例えば、R3.jpg)とを含む。
【0228】
図35(A)は、本実施の形態3において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される第1返信画像の一例を示す図であり、
図35(B)は、本実施の形態3において、サーバ3の操作ボタン/返信情報記憶部305に記憶される第2返信画像の一例を示す図である。
【0229】
操作ボタン/返信情報記憶部305は、第1返信画像を示す第1画像ファイルと、第2返信画像を示す第2画像ファイルとを記憶している。例えば、テキストではなく、人間の笑顔を模した第1返信画像が第1画像ファイルとして記憶されており、人間の困った顔を模した第2返信画像が第2画像ファイルとして記憶されている。
【0230】
以上により、本実施の形態3によれば、メッセージ情報を送信した宅外にいるユーザは、宅内にいるユーザが単にメッセージ情報を見たか否かを知るだけでなく、メッセージ情報を見た宅内にいるユーザがメッセージ情報の内容に同意したか否かを知ることができる。
【0231】
(実施の形態4)
実施の形態1〜3では、サーバ3は、通信サーバ4を介して返信メッセージを携帯情報端末1へ送信しているが、実施の形態4では、サーバ3は、通信サーバ4を介さずに返信メッセージを直接携帯情報端末1へ送信する。
【0232】
本実施の形態4における通信管理システムは、実施の形態1における通信管理システムと同じ構成であり、本実施の形態4のサーバ3の構成は、
図2に示す実施の形態1のサーバ3の構成と同じである。
【0233】
図36は、本発明の実施の形態4において、サーバ3が返信コマンドを蓄積してから、携帯情報端末1がサーバ3から返信メッセージを受信するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。なお、サーバ3が返信コマンドを情報処理端末2から受信するまでの処理の流れは、
図3に示す実施の形態1の処理の流れと同じである。
【0234】
サーバ3の通信部301は、情報処理端末2によって送信された返信コマンドとメッセージIDとを受信すると、受信した返信コマンドとメッセージIDとを通信管理部302を介して返信メッセージ合成部307へ出力する。
【0235】
サーバ3の返信メッセージ合成部307は、通信部301によって受信された返信コマンドをメッセージ蓄積部304に蓄積する(ステップS41)。返信メッセージ合成部307は、受信されたメッセージIDに対応付けてメッセージ蓄積部304に蓄積されている返信コマンドの値を“0”から“1”に変更する。
【0236】
次に、携帯情報端末1は、端末IDをサーバ3へ送信する(ステップS42)。なお、携帯情報端末1は、端末IDを定期的にサーバ3へ送信する。サーバ3の通信部301は、携帯情報端末1によって送信された端末IDを受信する。
【0237】
端末IDが受信されると、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した端末IDに対応付けられており携帯情報端末1に返信されていないメッセージIDの返信コマンドに応じた所定の返信情報を、当該メッセージIDに対応するメッセージ情報に合成した返信メッセージを生成する(ステップS43)。このとき、返信メッセージ合成部307は、メッセージIDに対応するメッセージ情報をメッセージ蓄積部304から読み出すとともに、返信コマンドに応じた所定の返信情報を操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出す。また、
図12に示すように、メッセージIDには、返信日時が対応付けられている。そのため、返信メッセージ合成部307は、返信日時を参照することにより、返信メッセージが携帯情報端末1に送信されたか否かを判断することができる。
【0238】
次に、サーバ3の通信部301は、返信メッセージ合成部307によって生成された返信メッセージを携帯情報端末1へ送信する(ステップS44)。携帯情報端末1は、サーバ3によって送信された返信メッセージを受信する。そして、携帯情報端末1は、受信した返信メッセージを表示する。
【0239】
図37は、本発明の実施の形態4のサーバ3における表示画面送信処理を説明するためのフローチャートである。
【0240】
図37におけるステップS1001〜S1007の処理は、
図7のステップS301〜S307の処理と同じであるので説明を省略する。
【0241】
次に、サーバ3の通信管理部302は、情報処理端末2によって送信された返信コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS1008)。ここで、返信コマンドを受信していないと判断された場合(ステップS1008でNO)、処理が終了される。
【0242】
一方、返信コマンドを受信したと判断された場合(ステップS1008でYES)、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した返信コマンドをメッセージIDに対応付けてメッセージ蓄積部304に蓄積する(ステップS1009)。なお、返信コマンドにはメッセージIDが付与されている。
【0243】
図38は、本発明の実施の形態4のサーバ3における返信メッセージ送信処理を説明するためのフローチャートである。
【0244】
まず、サーバ3の通信部301は、携帯情報端末1によって送信された端末IDを受信し、携帯情報端末1との通信を確立させる(ステップS1101)。
【0245】
次に、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、受信した端末IDに対応付けられておりかつ返信メッセージが携帯情報端末1に返信されていないメッセージIDを特定し、特定したメッセージIDに対応するメッセージ情報をメッセージ蓄積部304から読み出す(ステップS1102)。
【0246】
次に、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、特定したメッセージIDに対応付けられている返信コマンドに対応する返信情報を操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出す(ステップS1103)。なお、特定したメッセージIDに対応付けられている返信コマンドが受信されていない場合、すなわち、特定したメッセージIDに対応付けられている返信コマンドの値が“0”である場合、返信メッセージを生成することができないので、処理は終了する。
【0247】
次に、サーバ3の返信メッセージ合成部307は、メッセージ蓄積部304から読み出したメッセージ情報に、操作ボタン/返信情報記憶部305から読み出した返信情報を合成した返信メッセージを生成する(ステップS1104)。
【0248】
次に、サーバ3の通信部301は、返信メッセージ合成部307によって生成された返信メッセージを携帯情報端末1に送信する(ステップS1105)。
【0249】
次に、サーバ3の通信部301は、返信メッセージの送信が完了すると、携帯情報端末1との通信を終了する(ステップS1106)。
【0250】
以上のように、サーバ3は、携帯情報端末1に返信情報が合成されたメッセージ情報を返送する際、携帯情報端末1からのアクセスに応じて、携帯情報端末1に返信メッセージを返送する。本実施の形態4では、実施の形態1〜3とは異なり、通信サーバ4が不要であるので、通信管理システムの全体構成を簡略化することができる。
【0251】
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。