(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記オーディオ信号に対応するコンテキスト特性を決定するコンテキストエンジンを更に備え、前記コンテキスト特性は、前記オーディオ信号からキャプチャされる前記オーディオ入力のオーディオ品質の指示を含み、
前記二次デバイスをウェイクさせるべきかどうかの判断は、少なくとも部分的に前記コンテキスト特性に基づく、
請求項1に記載の装置。
前記オーディオ処理調整器は、前記オーディオ検出器が前記オーディオ信号を検出したことに基づいて、前記二次デバイスをウェイクさせるよう判断し、前記二次デバイスをウェイクさせることは、前記オーディオ信号から二次オーディオ入力をキャプチャするように前記二次デバイスに指示することを含む、
請求項1に記載の装置。
前記オーディオ処理調整器は更に、前記オーディオ入力の少なくとも一部を処理することができなかったという判断に基づいて、前記二次オーディオ入力の少なくとも一部を処理するように前記二次デバイスに指示し、前記二次オーディオ入力の前記一部は、前記オーディオ入力の一部に対応する、
請求項7に記載の装置。
前記センサは加速度計であり、前記コンテキスト特性は、前記電力好適コンピューティングデバイスに対応するアクティビティレベルであり、前記オーディオ処理調整器は更に、前記アクティビティレベルがアクティビティレベル閾値を超えるかどうかを判断する、
請求項9に記載の装置。
前記オーディオ処理調整器は、前記アクティビティレベルが前記アクティビティレベル閾値を超えるという判断に基づいて、前記二次デバイスをウェイクさせるよう判断する、
請求項10に記載の装置。
前記オーディオ処理調整器は、前記オーディオ検出器が前記オーディオ信号を検出したことに基づいて、前記二次デバイスをウェイクさせるよう判断し、前記二次デバイスをウェイクさせることは、前記オーディオ信号から二次オーディオ入力をキャプチャするように前記二次デバイスに指示することを含む、
請求項10に記載の装置。
前記オーディオ処理調整器は更に、前記アクティビティレベルが前記アクティビティレベル閾値を超えるという判断に基づいて、前記二次オーディオ入力の少なくとも一部を処理するように前記二次デバイスに指示する、
請求項12に記載の装置。
前記二次デバイスをウェイクさせるように判断することは、前記オーディオ品質が前記オーディオ品質閾値を超えていないという判断に基づいて、前記二次デバイスをウェイクさせることを含む、
請求項24に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0006】
様々な実施形態は、一般に、システム内の1つのデバイスが電力好適デバイス(power preferred device)として指定されるシステムを対象とする。システムは、パーソナルエリアネットワーク(PAN)のようなネットワーク内に編成される複数のデバイスから構成され得る。一般に、電力好適デバイスは、オーディオ入力(例えばオーディオ信号、音声コマンド等)を待つ。オーディオ入力の受信又は検出があると、電力好適デバイスは(i)自身でオーディオを処理するか、(ii)システム内の別のデバイスにオーディオを処理するように指示することができる。例えば電力好適デバイスは、オーディオ信号を検出すると、オーディオ信号をキャプチャすることと、オーディオをキャプチャするよう二次デバイスをウェイクさせる(起こす)(wake)ことの双方が可能である。次いで、電力好適デバイスによってキャプチャされたオーディオの品質に応じて、電力好適デバイスは、オーディオを処理するか、オーディオを処理するように二次デバイスに指示することができる。
【0007】
これは本開示の一例であり、本明細書では他の例も説明されることが認識されるよう。したがって、上記の一般的な説明は限定するよう意図されていない。
【0008】
次に図面を参照するが、図面では全体を通して、同様の参照番号を使用して同様の要素を示す。以下の記載では、説明の目的で、その完全な理解を提供するために様々な具体的な詳細が説明される。しかしながら、これらの具体的な詳細を用いずに、新規な実施形態を実施することができることは明らかである。他の例では、その説明を容易にするために、周知の構造及びデバイスがブロック図の形で図示される。特許請求の範囲内にある全ての修正、均等物及び代替物を網羅するように意図される。
【0009】
図1は、電力好適コンピューティングデバイス100及び複数の二次コンピューティングデバイス200−a(aは正の整数)を組み込んでいる、オーディオ処理システム1000の実施形態のブロック図である。図示されるように、2つの二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2が示されている。二次コンピューティングデバイス200−aの数は、理解を容易にするような量で図示されており、限定するように意図されていないことを認識されたい。具体的には、システム1000は、図示されているものよりも多くの又は少ない二次コンピューティングデバイスで実装されることが可能である。さらに、重要なことには、電力好適コンピューティングデバイス100は、二次デバイス200−1及び200−2とは異なる(例えば少なくとも1つの異なるコンポーネントを含む)ように図示されているが、一部の例では、デバイス100、200−1及び200−2が同一であってもよいことに留意されたい。そのような例では、以下で更に詳細に説明されるように、システム内のデバイスのうちの1つが、「電力好適コンピューティングデバイス」となるように選択され、あるいは「電力好適コンピューティングデバイス」の役割を割り当てられ得る。本明細書で使用されるとき、「電力好適コンピューティングデバイス」は、本明細書で説明されるようにオーディオ処理を調整するデバイスを意味する。
【0010】
一般に、電力好適コンピューティングデバイス100は、システム1000内において、オーディオ信号を検出し、オーディオ信号の処理を調整するように構成されるように描かれる。特に、電力好適コンピューティングデバイス100は、二次コンピューティングデバイス200−1、200−2の中の電力消費が最小になるように、オーディオ信号の処理を調整するように構成される。特に、二次コンピューティングデバイス200−1、200−2のオーディオキャプチャコンポーネント又は機能が非アクティブの間、電力好適コンピューティングデバイス100のオーディオキャプチャコンポーネント又は機能がアクティブであってよい。オーディオ信号400の検出後、電力好適コンピューティングデバイス100は、オーディオ信号400を処理するために、二次デバイス200−1及び200−2のうちの1つ以上を「ウェイクアップ」させることができる。
【0011】
様々な実施形態では、電力好適コンピューティングデバイス100は、プロセッサコンポーネント110、ストレージ120、オーディオ入力デバイス130、電源140、環境発電デバイス150、インタフェース160及びセンサ170のうちの1つ以上を組み込む。ストレージ120は、制御ルーチン121、オーディオ入力122、センサ読み取り(sensor reading)123、コンテキスト特性124、二次デバイスリスト125、二次デバイス命令126及び処理済みオーディオ127のうちの1つ以上を格納する。
【0012】
様々な実施形態において、二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2はそれぞれ、プロセッサコンポーネント210、ストレージ220、オーディオ入力デバイス230、電源240及びインタフェース260のうちの1つ以上を組み込む。ストレージ220はそれぞれ、制御ルーチン221、オーディオ入力222、処理済みオーディオ223及び二次デバイス命令126のうちの1つ以上を格納する。
【0013】
図示されるように、電力好適コンピューティングデバイス100と二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2は、ネットワーク300を介して動作可能に接続される。特に、コンピューティングデバイス100、200−1及び200−2は、ネットワーク300を通して情報(例えばウェイクアップ情報、オーディオ処理命令等)を伝達する信号を交換することができる。加えて、コンピューティングデバイス100、200−1及び200−2は、ネットワーク300を介して、全体としてオーディオ処理に関連しない他のデータを交換してもよい。コンピューティングデバイス100、200−1及び200−2は、ネットワーク300を通して、オーディオ処理情報を含む信号を相互に及び他のコンピューティングデバイス(図示せず)と交換することができる。
【0014】
様々な実施形態において、ネットワーク300は、単一の建物内又は他の比較的限られたエリア内に伸びるよう限定される可能性があるシングルネットワーク、相当な距離に伸びる可能性がある接続ネットワークの組合せであってよく、かつ/又はインターネットを含んでもよい。したがって、ネットワーク300は、信号を交換することができる様々な通信技術(又はその組合せ)のいずれかに基づくものであってよく、限定ではないが、電気的及び/又は光学的に導電性のケーブルを用いる有線技術と、赤外線、無線周波数又は他の形の無線伝送を用いる無線技術を含む。さらに、ネットワーク300は無線ネットワークとして図示されているが、一部の例では有線ネットワークであってもよい。
【0015】
一部の例では、ネットワーク300はPANに対応し得る。例えばネットワーク300は、1つ以上の規格及び/又は技術に従って実装される無線PANであり得る。特に、ネットワーク300は、IrDA、無線USB、Bluetooth(登録商標)、Z-Wave、ZigBee(登録商標)技術に従って実装され得る。
【0016】
電力好適コンピューティングデバイス100において、制御ルーチン121は、様々な機能を実行するロジックを実装するメインプロセッサコンポーネントとしての役割をする、プロセッサコンポーネント110上で動作可能な命令のシーケンスを組み込む。制御ルーチン121を実行する際、プロセッサコンポーネント110は、(例えばオーディオ入力デバイス130を介して)オーディオ入力122を受け取る。オーディオ入力122は、オーディオ信号400に対応する指示を含み得る。特に、制御ルーチン121を実行する際、プロセッサコンポーネント110は、オーディオ入力デバイス130をアクティブにしてオーディオ信号400を待つ。
【0017】
センサ読み取り123は、センサ180から受け取った1つ以上の信号、測定値、指示又は情報に対応し得る。一部の例では、センサ180は加速度計を含み得る。制御ルーチン121を実行する際に、処理コンポーネント110は、加速度計から出力を受け取り、その出力をセンサ読み取り123として格納することができる。コンテキスト特性124は、オーディオ入力に関連するコンテキスト特性に対応し得る。例えばセンサ読み取り123が加速度計からの指示に対応する場合、コンテキスト特性124は(例えば動かないこと(not moving)とランニングとの間に及ぶ)アクティビティレベルの指示を含み得る。別の例として、コンテキスト特性は、オーディオ入力122に対応するオーディオ品質(例えば雑音レベル等)を含み得る。
【0018】
二次デバイスリスト125は、ネットワーク300内の二次デバイス200−1及び200−2のリストを含む。一部の例では、以下で更に詳細に説明されるように、リスト125は、電力好適コンピューティングデバイス100に対するデバイス200−aの位置、ユーザの身体の位置(例えば口等)、利用可能な電力量等に関連する情報も含み得る。
【0019】
二次デバイス命令126は、二次デバイス200−1及び200−2のうちの1つ以上によって実行されるアクションの指示を含む。特に、二次デバイス命令126は、二次デバイス200−1及び/又は200−2の様々なコンポーネントを「ウェイクアップ」させるコマンドを含む。例えば命令126は、(例えば受動的又は低電力無線機等へ通信される)メインの無線機をウェイクアップさせる命令を含み得る。例えば命令126は、オーディオ入力デバイス230をウェイクアップさせて、オーディオ信号400からオーディオ入力をキャプチャする命令、オーディオ入力222を処理する命令、オーディオ入力222の少なくとも一部を処理する命令、オーディオ入力デバイス230を非アクティブにする命令等を含み得る。
【0020】
制御ルーチン121を実行する際に、プロセッサコンポーネント110は、(i)オーディオ入力122をキャプチャするべきかどうか、(ii)オーディオ入力122から処理済みオーディオ127を生成するべきかどうか、かつ/又は(iii)ウェイクアップし、オーディオ入力222をキャプチャし、オーディオ入力222から処理済みオーディオ223を生成するように、二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2のうちの1つ以上に指示するべきかどうか、を判断する。
【0021】
特筆すべきことには、二次デバイス命令126は、二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2のうちの1つ以上に向けられ得る。特に、二次デバイス命令126は、二次コンピューティングデバイスリスト125に基づいて、二次コンピューティング200−1及び200−2のうちの1つ以上に向けられ得る。例えば命令126は、電力好適コンピューティングデバイス100よりも(例えばオーディオ信号400等に対して)より最適に配置されるものとして示される、二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2のうちの一方に向けられ得る。
【0022】
二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2の各々において、制御ルーチン221は、様々な機能を実行するロジックを実装するよう、メインプロセッサコンポーネントとしての役割をするプロセッサコンポーネント210上で動作可能な命令のシーケンスを組み込む。制御ルーチン221を実行する際、プロセッサコンポーネント210は、二次デバイス命令126を受け取る。上述のように、二次デバイス命令126は、オーディオ入力デバイス230をウェイクアップさせ(又はアクティブにし)、オーディオ信号400からオーディオ入力222をキャプチャし、かつ/又はオーディオ入力222から処理済みオーディオ223を生成する命令を含み得る。
【0023】
一部の例では、電力好適コンピューティングデバイス100と、二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2は、様々なタイプのデバイスのいずれかであってよい。そのようなデバイスは、これらに限られないが、デスクトップコンピュータシステム、データ入力端末、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドパーソナルデータアシスタント、スマートフォン、デジタルカメラ、衣服に組み込まれるウェアラブルコンピューティングデバイス又はウェアラブルアクセサリ(例えば靴、眼鏡、時計、ネックレス、シャツ、イヤホン、帽子等)、乗り物(例えば車、自転車、車いす等)に一体化されるコンピューティングデバイス、サーバ、サーバのクラスタ、サーバファーム、ステーション、無線ステーション、ユーザ装置等を含む。
【0024】
様々な実施形態において、プロセッサコンポーネント110及び/又はプロセッサコンポーネント210は、多様な市販のプロセッサのいずれかを含み得る。さらに、これらのプロセッサコンポーネントのうちの1つ以上が、複数プロセッサ、マルチスレッドプロセッサ、(複数のコアが同じ又は別個のダイ上に共存する)マルチコアプロセッサ及び/又は複数の物理的に別個のプロセッサが何らかの方法でリンクされる何らかの他の様々なマルチプロセッサアーキテクチャを含み得る。
【0025】
様々な実施形態において、ストレージ120及び/又はストレージ220は、多様な情報記憶技術のいずれかに基づくものであってよく、中断のない電力供給を必要とする揮発性技術を含む可能性があり、また、取外し可能であっても取外し不可能であってもよいが、マシン読取可能媒体の使用を伴う技術を含む可能性がある。したがって、これらのストレージはそれぞれ、多様なタイプ(又はタイプの組合せ)のストレージデバイスのいずれかを含んでよく、限定ではないが、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、動的RAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDR-DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、静的RAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、ポリマーメモリ(例えば強誘電性ポリマーメモリ)、オボニックメモリ、相変化又は強誘電性メモリ、SONOS(silicon-oxide-nitride-oxide-silicon)メモリ、磁気又は光学カード、1つ以上の個々の強磁性ディスクドライブ又は1つ以上のアレイに編成される複数のストレージデバイス(例えばRAIDアレイに編成される複数の強磁性ディスクドライブ)を含む。これらのストレージは各々、単一のブロックとして図示されているが、これらの1つ以上が、異なるストレージ技術に基づく複数のストレージデバイスを含んでもよいことに留意されたい。したがって、例えばこれらの図示されるストレージの各々のうちの1つ以上は、プログラム及び/又はデータが、それにより何らかの形のマシン読取可能記憶媒体に記憶及び伝達され得る、光ドライブ又はフラッシュメモリカードリーダと、比較的長い期間プログラム及び/又はデータを局所的に記憶する強磁性ディスクドライブと、プログラム及び/又はデータへの比較的早いアクセスを可能にする1つ以上の揮発性半導体メモリデバイス(例えばSRAM又はDRAM)の組合せを表してもよい。これらのストレージの各々は、同一のストレージ技術に基づくが、使用における特化の結果として別個に維持され得る複数のストレージコンポーネントで構成されてもよいことにも留意されたい(例えば一部のDRAMデバイスはメインストレージとして用いられるが、他のDRAMデバイスは、グラフィックコントローラの異なるフレームバッファとして用いられる)。
【0026】
様々な実施形態において、オーディオ入力デバイス130及び/又はオーディオ入力デバイス230はマイクロフォンであってよい。様々な実施形態において、電源140及び/又は電源240は、様々な電源(例えば充電可能なバッテリ等)のいずれかであってよい。
【0027】
様々な実施形態において、環境発電器150は、様々な環境発電デバイス(例えば運動エネルギ・キャプチャデバイス、圧電性(pizo-electric)エネルギ・キャプチャデバイス、太陽電池等)のうちのいずれかであってよい。
【0028】
様々な実施形態において、インタフェース160及び/又はインタフェース260は、説明したように、コンピューティングデバイスを他のデバイスに結合することを可能にする多様なシグナリング技術のうちのいずれかを用いることができる。これらのインタフェースの各々は、そのような結合を可能にするため必要機能の少なくとも一部を提供する回路を含み得る。しかしながら、これらのインタフェースの各々は、少なくとも部分的に、プロセッサコンポーネントのうちの対応するプロセッサコンポーネントによって実行される命令のシーケンスを用いて実装されてもよい(例えばプロトコルスタック又は他の特徴を実装する)。電気及び/又は光学的導電性のケーブルが用いられる場合、これらのインタフェースは、限定ではないが、RS-232C、RS-422、USB、Ethernet(登録商標)(IEEE-802.3)又はIEEE-1394を含め、様々な業界標準のいずれかに従うシグナリング及び/又はプロトコルを用いてよい。無線信号伝送の使用を伴う場合、これらのインタフェースは、限定ではないが、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.16、802.20(一般に「モバイルブロードバンド無線アクセス」と呼ばれる);Bluetooth(登録商標);ZigBee(登録商標);又はGSM(登録商標)/GPRS(GSM with General Packet Radio Service)、CDMA/lxRTT、EDGE(Enhanced Data Rates for Global Evolution)、EV-DO(Evolution Data Only/Optimized)、EV-DV(Evolution For Data and Voice)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、4G LTE等のようなセルラ無線電話サービス;を含む、様々な業界標準のいずれかに従うシグナリング及び/又はプロトコルを用いてよい。
【0029】
一部の例では、インタフェース160及び260は、受動的にウェイクアップされることが可能な低電力無線機を含み得る。例えばインタフェース160及び260は、アクティブにされるまで低電力状態で動作するよう構成される無線周波数識別(RFID)無線機、例えばWISP(登録商標)(Wireless ID and Sensing Platform)に従って動作するように構成される無線機を含み得る。上述のようにそのような無線機は、様々な異なる無線技術(例えばBluetooth(登録商標、ANT等)に従って動作するように構成され得る。
【0030】
図2〜
図3は、
図1のオーディオ処理システム1000の実施形態の一部のブロック図である。一般に、
図2〜
図3は、システム1000の動作の態様を図示している。特に、
図2は、オーディオ信号400のキャプチャ及び/又は処理を調整するように構成される電力好適コンピューティングデバイス100の実施形態を図示しており、
図3は、電力好適コンピューティングデバイス100によって指示されるように、オーディオ信号400をキャプチャ及び/又は処理するように構成される二次コンピューティングデバイス200−1の実施形態を図示している。
【0031】
様々な実施形態において、制御ルーチン121及び/又は制御ルーチン221は、オペレーティングシステム、デバイスドライバ及び/又はアプリケーションレベルのルーチン(例えばディスク媒体上に提供されるいわゆる「ソフトウェアスーツ」、リモートサーバから取得される「アプレット」等)のうちの1つ以上を含み得る。オペレーティングシステムが含まれる場合、オペレーティングシステムは、プロセッサコンポーネント110及び/又は210のうちの対応するプロセッサコンポーネントに適切であれば、様々な利用可能なオペレーティングシステムのうちのいずれかとすることができる。1つ以上のデバイスドライバが含まれる場合、これらのデバイスドライバは、ハードウェア又はソフトウェアコンポーネントに関わらず、コンピューティングシステム100及び/又は200のうちの様々な他のコンポーネントのいずれかのためのサポートを提供することができる。
【0032】
より具体的に
図2に移ると、制御ルーチン121は、オーディオ検出器1211、オーディオレコーダ1212、オーディオプロセッサ1213、オーディオ処理調整器1214及びコンテキストエンジン1215を含む。
【0033】
一般に、制御ルーチン121は、オーディオ信号400を検出し、システム1000により消費される電力を節約するようにオーディオ信号400のキャプチャ及び処理を調整する。特に、制御ルーチン121は、より高い忠実性又はより最適に配置されたオーディオ入力デバイスを有するが、電力好適コンピューティングデバイス100よりも大きな電力制約を有し得る1つ以上の電力感知デバイス(例えば二次コンピューティングデバイス200−1及び200−2)を用いて、オーディオ信号のキャプチャ(例えばオーディオ信号の記録)及び処理を調整する。
【0034】
オーディオ検出器1211はオーディオ信号400を検出する。オーディオ検出器は、オーディオ入力デバイス130上で動作してオーディオ信号400を検出する。一部の例では、オーディオ検出器1211は全ての可聴信号400を検出する。オーディオレコーダ1212は、オーディオ信号400をオーディオ入力122としてキャプチャする。一般に、オーディオレコーダ1212は、オーディオ入力122がオーディオ信号400の指示を含むように、オーディオ入力122をストレージ120内に保存する。様々な実施形態において、オーディオ入力は、様々なファイルタイプのいずれかとすることができ、あるいは様々な異なるオーディオ符号化スキーム(例えばMP3、WAV、PSM等)を使用して符号化することができる。オーディオプロセッサ1213は、オーディオ入力122を処理して、処理済みオーディオ127を生成する。一般に、オーディオプロセッサ1213は、オーディオ入力122に対して様々なオーディオ処理のいずれかを実行し得る。例えばオーディオプロセッサ1213は、音声認識処理、雑音フィルタリング、オーディオ品質改善等を実行し得る。
【0035】
コンテキストエンジン1215は、コンテキスト特性124を生成する。一部の実施形態において、コンテキストエンジン1215は、センサ170に動作可能に接続されて、電力好適コンピューティングデバイスに対する条件に関して入力(例えばセンサ出力)を受け取る。例えば一部の実施形態では、センサ170は加速度計である。したがって、コンテキストエンジン1215は、加速度計出力を受け取り、電力好適コンピューティングデバイスに対応するアクティビティレベルを決定することができる。特定の例では、電力好適コンピューティングデバイスは、例えば靴等のウェアラブルコンピューティングデバイス内に実装されてもよい。したがって、コンテキストエンジン1215は、靴が着用されているかどうか、その靴で歩行中であるかどうか、その靴でジョギング中であるかどうか等を判断することができる。コンテキストエンジン1215は、このアクティビティレベルの指示を含むコンテキスト特性を生成することができる。
【0036】
一部の例では、コンテキスト特性は、オーディオ入力のオーディオ品質に対応する。特に、コンテキストエンジン1215は、オーディオ検出器1211、オーディオレコーダ1212及び/又はオーディオプロセッサ1213に動作可能に結合され、オーディオ入力1222内の雑音、オーディオ入力122をオーディオプロセッサ1213によって処理することができたかどうか、オーディオ入力122の一部を処理することができたかどうか等の指示を受け取ることができる。例えば1から10までの期間(periods)を備えるオーディオ入力では、オンテキスト特性は、オーディオプロセッサ1213が、3から5までの期間を処理することができなかったという指示を含み得る。別の例として、コンテキスト特性は、オーディオ検出器1211によって検出される雑音(例えば環境雑音、ホワイト雑音等)のレベルの指示を含んでもよい。
【0037】
一般に、オーディオ処理調整器1214は、二次デバイス200−1又は200−2の一方をウェイクさせるべきかどうか、電力好適コンピューティングデバイス上で(例えばオーディオプロセッサ1213を介して)オーディオ入力122を処理すべきかどうか、そして二次デバイスの一方にオーディオを処理するよう指示すべきかどうか(例えば
図3を参照されたい)を判断する。
【0038】
オーディオ処理調整器1214は、二次デバイスをウェイクさせるべきかどうか、そしてどの二次デバイスをウェイクさせるべきかを、コンテキスト特性124及びデバイスリスト125に基づいて判断するように構成される。一般に、デバイスリスト125は、オーディオ処理調整器によって生成され得る。このデバイスリスト125は、動作中に、システム1000内の変化する条件に基づいて動的に更新され得る。例えばデバイスリスト125は、アクティブなデバイス(例えば電力好適デバイス100、二次デバイス200等)をリストし得る。デバイスリスト125は、デバイスの各々に関連するメトリクスの指示も含み得る。例えばデバイスリスト125は、デバイスの各々の利用可能な電力レベル、デバイスの各々のオーディオ入力の忠実性、デバイスの各々のオーディオソース(例えばユーザの口等)に対する近接性の指示を含み得る。
【0039】
一部の例では、上記のように、コンテキスト特性124は、オーディオ入力122に対応するオーディオ品質の指示を含む。オーディオ処理調整器1214は、(例えばコンテキスト特性124内に反映されるような)オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えるかどうかを判断することができる。さらに、オーディオ処理調整器1214は、オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えていないという判断に基づいて、二次デバイス(例えば二次デバイス200−1及び/又は200−2)をウェイクさせるべきであると決定してもよい。オーディオ処理調整器1214は、オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えるという判断に基づいて、二次デバイス(例えば二次デバイス200−1及び/又は200−2)をウェイクさせないと決定してもよい。
【0040】
オーディオ処理調整器1214が二次コンピューティングデバイスをウェイクさせないとき、オーディオ処理調整器1214は、1つ以上の二次デバイス命令126を生成する。二次デバイス命令は、プロセッサコンポーネント110に対して、ネットワークインタフェース上で動作して、ウェイクアップされるべき二次デバイスに対応するネットワークインタフェースにウェイクアップ信号を送信するよう指示を含み得る。
【0041】
一部の例では、上記のように、ネットワークインタフェース(例えば160及び/又は260)は、受動無線機(例えばRFID無線機、Bluetooth(登録商標)無線機、ANT無線機等)であり得る。さらに、一部の例では、ネットワークインタフェースは、受動無線機とネットワーク無線機との双方を含んでもよい。例えばネットワークインタフェースは、RFID無線機とWi-Fi無線機を含んでもよい。したがって、二次デバイス命令は、ネットワーク無線機をウェイクアップさせるよう、受動無線機に送信される指示を含んでもよい。
【0042】
一部の例では、二次デバイス命令126は、二次デバイスに対して、そのオーディオ入力デバイスをターンオンし、オーディオ信号の二次コピーをキャプチャする(例えば
図3を参照されたい)よう求める指示を含む。
【0043】
一部の例では、二次デバイス命令126は、二次デバイスに対して、二次オーディオ入力の少なくとも一部を処理するよう求める指示を含む。例えば上記で示したように、コンテキスト特性124は、オーディオ入力の一部を処理することができなかったこと、あるいはオーディオ入力の一部が、オーディオ品質閾値を超えていないオーディオ品質を有していたことを示す指示を含み得る。したがって、二次デバイス命令126は、オーディオ入力のこの部分に対応する二次オーディオ入力の部分を処理するという指示を含み得る。
【0044】
オーディオ処理調整器は、利用可能な電力量が最も多い二次デバイス、オーディオ忠実性が最も高いデバイス、オーディオ信号に対して最も最適に配置されるデバイス及び/又は同様のものを選択することにより、いずれの二次デバイスをウェイクさせるべきかを判断することができる。一部の例では、オーディオ処理調整器1214は、各二次デバイスについてのオーディオ入力デバイスの忠実性と、各二次デバイスの利用可能な電力のバランスをとることにより、いずれの二次デバイスをウェイクさせるべきかを判断してもよい。例えば利用可能な電力は高いが、オーディオ入力の忠実性が低いデバイスは、この特定の二次デバイスが使用されることを妨げるほど、コンテキスト特性によって示されるオーディオ品質が低い場合に選択され得る。
【0045】
加えて、オーディオプロセッサ2212は、二次コンピューティングデバイス200から処理済みオーディオ(例えば処理済みオーディオ223)を受け取ることができる。一部の例では、処理済みオーディオ223を処理済みオーディオ127と組み合わせてもよい。例えば処理済みオーディオ127がオーディオ入力122の一部に対応し、処理済みオーディオ223がオーディオ入力222の異なる部分に対応する場合、処理済みオーディオは、オーディオ信号400に対応する処理済みオーディオのより完全な再現を形成するように組み合わされ得る。
【0046】
一部の例では、システム1000は、電力好適デバイス100として構成される幾つかのデバイスを含み得る。より具体的には、システム1000は、制御ルーチン121を含む複数のコンピューティングデバイスを含み得る。そのような例では、オーディオ処理調整器1214は、電力好適デバイスであることを選択し得る。別の例として、オーディオ処理調整器1214は、システム1000内の別のデバイスを電力好適デバイスであるように割り当ててもよい。例えば上記のように、デバイスリスト125は、システム1000内の利用可能なデバイスのリスト、利用可能な電力を含んでもよい。加えて、デバイスリストは、利用可能なデバイスの特徴(例えばデバイスが環境発電コンポーネントを含むかどうか等)の指示を含んでもよい。電力量の最も多いデバイス及び/又は所望の特徴(例えば環境発電)を有するデバイスが、電力好適デバイスであるように選択することもでき、あるいは電力好適デバイスとして割り当てられてもよい。
【0047】
より具体的に
図3に移ると、制御ルーチン221は、オーディオレコーダ2211及びオーディオプロセッサ2212を含む。一般に、制御ルーチン221は、電力好適デバイス100から二次デバイス命令126を受け取る。上述のように、二次デバイス命令126が、二次デバイスをパワーオンすることにより受動無線機を通して伝送され得る。パワーオンされると、二次デバイス命令126は、デバイス200−aにオーディオ信号400を記録させることができる。特に、二次デバイス命令は、オーディオレコーダ2211に対して、オーディオ信号400からのオーディオ入力222を記録するよう指示する命令を含み得る。オーディオ入力222は、本明細書では二次オーディオ入力と呼ばれることがある。二次デバイス命令126は、オーディオプロセッサ2212に対して、オーディオ入力222の少なくとも一部として処理し、その結果として処理済みオーディオ223を得るように指示する命令も含み得る。さらに、二次デバイス命令126は、処理済みオーディオ223を電力好適コンピューティングデバイス100に送信するという命令も含み得る。
【0048】
図4〜
図5は、システム1000内でコンポーネントによって実装され得る論理フローの例示の実施形態を図示している。図示される論理フローは、本明細書で説明される1つ以上の実施形態によって実行される動作の一部又は全てを表すことがある。より具体的には、論理フローは、少なくとも制御ルーチン121を実行する際に、プロセッサコンポーネント110によって実行される動作を示し得る。論理フローは
図1〜
図3との関連で説明されるが、実施例はこのコンテキストに限定されない。
【0049】
より具体的に
図4に移ると、論理フロー500が図示されている。論理フロー500はブロック510で開始し得る。ブロック510において、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、オーディオ検出器の実行により、オーディオ信号を検出することになる。例えば制御ルーチン121のオーディオ検出器1211は、オーディオ信号400を検出することができる。
【0050】
ブロック520に続くと、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、オーディオレコーダの実行により、オーディオ信号からオーディオ入力をキャプチャすることになる。例えば制御ルーチン121のオーディオレコーダ1212は、オーディオ信号400をキャプチャすることにより、オーディオ入力122を生成することができる。
【0051】
ブロック530に続くと、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、オーディオ処理調整器1214の実行により、ネットワークを介して利用可能な二次デバイスをウェイクさせるか(起こすか)どうかを判断することになる。例えば制御ルーチン121のオーディオ処理調整器1214は、二次コンピューティングデバイス200−1又は200−2の一方をウェイクさせるべきかどうかを判断することができる。
【0052】
より具体的に
図5に移ると、論理フロー600はブロック610で開始し得る。ブロック610において、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、オーディオ検出器の実行により、オーディオ信号を検出することになる。例えば制御ルーチン121のオーディオ検出器1211は、オーディオ信号400を検出することができる。
【0053】
ブロック620に続くと、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、コンテキストエンジンの実行により、電力好適コンピューティングデバイスに対応するアクティビティレベルを決定することになる。例えばコンテキストエンジン1215は、センサ読み取り123に基づいてコンテキスト特性124を決定することができる。特に、コンテキスト特性124は、アクティビティレベルの指示を含み得る。
【0054】
ブロック630に続くと、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、オーディオ処理調整器の実行により、アクティビティレベルがアクティビティの閾値レベルを超えるかどうかを判断することになる。例えば制御ルーチン121のオーディオ処理調整器1214は、コンテキスト特性124で示されるアクティビティレベルが、アクティビティの閾値レベルを超えるかどうか判断することができる。
【0055】
ブロック640に続くと、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、オーディオレコーダの実行により、アクティビティレベルがアクティビティレベル閾値を超えていないという判断に基づいて、検出されたオーディオ信号のオーディオ処理を試みることになる。例えばオーディオ処理調整器1214は、オーディオプロセッサ1213に、オーディオ入力122を処理するように試み(例えば音声認識を適用するよう試みる等)、処理済みオーディオ127を生成させることができる。
【0056】
ブロック650に続くと、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、オーディオ処理調整器の実行により、オーディオ入力のオーディオ処理が適切であったかどうかを判断することになる。例えば制御ルーチン121のオーディオ処理調整器1214は、処理済みオーディオ127が適切であるかどうかを判断することができる。一部の実施形態において、オーディオ入力122に適用された音声認識が成功であった場合、処理済みオーディオ127は適切である。
【0057】
ブロック660に続くと、オーディオ処理調整システムの電力好適コンピューティングデバイスのプロセッサコンポーネント(例えばシステム1000の電力好適コンピューティングデバイス100のプロセッサコンポーネント110)は、オーディオ処理調整器の実行により、アクティビティレベルが閾値のアクティビティレベルを超えているという判断に基づいて、あるいはオーディオ処理が適切でなかったという判断に基づいて、二次デバイスをウェイクさせて、オーディオ信号をキャプチャさせるか、かつ/又はオーディオ信号に対するオーディオ処理を実行させる。例えば制御ルーチン121のオーディオ処理調整器1214は、ウェイクアップし、オーディオ信号をキャプチャし、かつ/又はオーディオ入力を処理する命令を含む、二次デバイス命令126を生成することができる。
【0058】
図6は、記憶媒体700の実施形態を図示している。記憶媒体700は製品を備え得る。一部の例では、記憶媒体700は、光、磁気又は半導体ストレージのような、任意の非一時的なコンピュータ読取可能媒体又はマシン読取可能媒体を含み得る。記憶媒体700は、論理フロー500及び/又は600を実装する命令のような様々なタイプのコンピュータ実行可能命令を記憶し得る。コンピュータ読取可能又はマシン読取可能記憶媒体の例は、揮発性又は不揮発性メモリ、取外し可能又は取外し不可能メモリ、消去可能又は消去不可能メモリ、書込み可能又は再書込み可能メモリ等を含め、電子データを記憶する能力を有する任意の有形の媒体を含み得る。コンピュータ実行可能命令の例は、ソースコード、コンパイル済みコード、翻訳済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コード、オブジェクト指向コード、ビジュアルコード等のような任意の適切なタイプのコードを含み得る。実施例は、このコンテキストに限定されない。
【0059】
図7は、以前に説明した様々な実施形態を実装するのに適した例示の処理アーキテクチャ3000の実施形態を図示している。より具体的には、処理アーキテクチャ3000(又はその変形)は、コンピューティングデバイス100及び/又は200−aの一部として実装され得る。
【0060】
処理アーキテクチャ3000は、デジタル処理に一般的に用いられる様々な要素を含んでよく、限定ではないが、1つ以上のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッサ、メモリユニット、チップセット、コントローラ、周辺機器、インタフェース、オシロスコープ、タイミングデバイス、ビデオカード、オーディオカード、マルチメディア入出力(I/O)コンポーネント、電源等を含む。本明細書で使用されるとき、「システム」及び「コンポーネント」という用語は、デジタル処理が実行されるコンピューティングデバイスのエンティティを指すよう意図されており、そのエンティティは、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェアであり、その例がこの図示される例示の処理アーキテクチャによって提供されている。例えばコンポーネントは、これらに限られないが、プロセッサコンポーネント上で実行されるプロセス、プロセッサコンポーネント自体、光及び/又は磁気記憶媒体を用いることができるストレージデバイス(例えばハードディスクドライブ、アレイ内の複数のストレージドライブ等)、ソフトウェアオブジェクト、実行可能な命令シーケンス、実行スレッド、プログラム及び/又は全体的なコンピューティングデバイス(例えば全体的なコンピュータ)とすることができる。例として、サーバ上で実行されるアプリケーションとサーバの双方がコンポーネントであり得る。1つ以上のコンポーネントがプロセス及び/又は実行スレッド内に存在することができ、コンポーネントを、1つのコンピューティングデバイス上に局所化し、かつ/又は2つ以上のコンピューティングデバイス間に分散させることもできる。さらに、コンポーネントは、動作を協調させるよう様々な通信媒体によって通信可能に相互に結合されることも可能である。そのような協調は、情報の一方向又は双方向の交換を伴うことがある。例えばコンポーネントは、通信媒体上で通信される信号の形で情報を通信してもよい。情報は、1つ以上の信号線に割り当てられる信号として実装され得る。メッセージ(コマンド、ステータス、アドレス又はデータメッセージを含む)は、そのような信号の1つであっても、複数のそのような信号であってもよく、様々な接続及び/又はインタフェースのいずれかを介してシリアルに又は実質的にパラレルに送信され得る。
【0061】
図示されるように、処理アーキテクチャ3000を実装する際に、コンピューティングデバイスは、少なくともプロセッサコンポーネント950、ストレージ960、他のデバイスへのインタフェース990及び結合(coupling)955を含み得る。説明されるように、意図される使用及び/又は使用の条件を含め、処理アーキテクチャ3000を実装するコンピューティングデバイスの様々な側面に応じて、そのようなコンピューティングデバイスは、限定ではないがディスプレイインタフェース985のような、追加のコンポーネントを更に含んでもよい。
【0062】
結合955は、1つ以上のバス、ポイントツーポイント相互接続、トランシーバ、バッファ、クロスポイントスイッチ及び/又は少なくともプロセッサコンポーネント950をストレージ960に通信可能に結合する他のコンダクタ及び/又はロジックを含み得る。結合955は更に、プロセッサコンポーネント950を、インタフェース990、オーディオサブシステム970及びディスプレイインタフェース985のうちの1つ以上に結合することができる(これに応じてこれら及び/他のコンポーネントも存在する)。プロセッサコンポーネント950が、結合955によってそのように結合されると、プロセッサコンポーネント950は、上述のコンピューティングデバイスのうち処理アーキテクチャ3000を実装することができるものであればいずれも、上記で詳述したタスクのうちの様々なタスクを実行することができる。結合955は、信号を光学的及び/又は電気的に伝達する様々な技術のいずれか又は技術の組合せで実装され得る。さらに、結合955の少なくとも一部は、多様な業界標準のいずれかに合致するタイミング及び/又はプロトコルを用いてよく、そのような業界標準は、限定ではないが、アクセラレイテッド・グラフィクス・ポート(AGP)、カードバス、E-ISA(Extended Industry Standard Architecture)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)、NuBus、PCI-X(Peripheral Component Interconnect (Extended))、PCI-E(PCI Express)、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)バス、HyperTransport(登録商標)、QuickPath等を含む。
【0063】
以前に説明したように、プロセッサコンポーネント950(プロセッサコンポーネント110及び/又は210に対応する)は、多様な技術のいずれかを用い、幾つかの方法のうちのいずれかで物理的に組み合わされる1つ以上のコアを用いて実装される、多様な市販のプロセッサのいずれかを含み得る。
【0064】
以前に説明したように、ストレージ960(ストレージ120及び/又は230に対応する)は、多様な技術のいずれか又は技術の組合せに基づいて、1つ以上の異なるストレージデバイスで構成され得る。より具体的には、図示されるように、ストレージ960は、揮発性ストレージ961(例えば1つ以上の形式のRAM技術に基づく半導体ストレージ)、不揮発性ストレージ962(例えばそのコンテンツを保持するために電力の連続的供給を必要としない半導体、強磁性又は他のストレージ)及び取外し可能媒体ストレージ963(例えばそれによりコンピューティングデバイス間で情報を伝達することができる、取外し可能ディスク又は半導体メモリカードストレージ)の1つ以上を含み得る。このストレージ960の図は、あるタイプのストレージデバイスが、プロセッサコンポーネント950によるデータのより高速な操作を可能にする比較的高速な読み取り及び書込み能力を提供し(しかし、常に電力を必要とする「揮発性」技術を使用する可能性がある)、別のタイプが比較的高い密度の不揮発性ストレージを提供する(しかし、比較的遅い読み取り及び書込み能力を提供する傾向がある)という、コンピューティングデバイスにおける2つ以上のタイプのストレージデバイスの一般的な使用の認識の下で、複数の別個のタイプのストレージを含む可能性があるように図示されている。
【0065】
異なるストレージデバイスの異なる特性が異なる技術を用いることが多いことを考えると、そのような異なるストレージデバイスが、異なるインタフェースを通して異なるストレージデバイスに結合される異なるストレージコントローラを通して、コンピューティングデバイスの他の部分に結合されることも一般的なことである。例として、揮発性ストレージ961が存在しており、RAM技術に基づいている場合、揮発性ストレージ961は、該揮発性ストレージ961に適切なインタフェースを提供する、おそらく行と列のアドレッシングを用いるストレージコントローラ965aを通して、結合955に通信可能に結合され、この場合、ストレージコントローラ965aは、揮発性ストレージ961内に記憶される情報を保存することを助けるよう、行リフレシュ(row refreshing)及び/又は他の維持タスクを実行することができる。別の例として、不揮発性ストレージ962が存在しており、1つ以上の強磁性及び/又は半導体ディスクドライブを含む場合、不揮発性ストレージ962は、該不揮発性ストレージ962に適切なインタフェースを提供する、おそらく情報のブロック及び/又はシリンダーとセクターのアドレッシングを用いるストレージコントローラ965bを通して、結合955に通信可能に結合され得る。さらに別の例では、取外し可能媒体ストレージ963が存在し、マシン読取可能記憶媒体969の1つ以上の部分を用いる1つ以上の光及び/又は半導体ディスクドライブを含む場合、取外し可能媒体ストレージ963は、該取外し可能媒体ストレージ963に適切なインタフェースを提供する、おそらく情報のブロックのアドレッシングを用いるストレージコントローラ965cを通して、結合955に通信可能に結合され、この場合、ストレージコントローラ965cは、マシン読み取り可能記憶媒体969の寿命を伸ばすことに特有の方法で読み出し、消去及び書込み操作を調整することができる。
【0066】
揮発性ストレージ961又は不揮発性ストレージ962の一方又は他方は、マシン読取可能記憶媒体の形の製品を含むことがあり、その媒体上に、各々が基づく技術に応じて、様々な実施形態を実装するようプロセッサコンポーネント950によって実行可能な命令のシーケンスを含むルーチンが記憶され得る。例として、不揮発性ストレージ962が強磁性ベースのディスクドライブ(例えばいわゆる「ハードドライブ」)を含む場合、各々のそのようなディスクドライブは典型的に、1つ以上の回転プラッタを用いる。その回転プラッタ上には、磁気反応性粒子のコーディングが被覆され、フロッピーディスケットのような記憶媒体と類似する方法で命令のシーケンス等の情報を記憶するよう、様々なパターンで磁気的に方向付けられる。別の例として、不揮発性ストレージ962は、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードと類似する方法で命令のシーケンス等の情報を記憶するよう、半導体ストレージデバイスのバンクで構成され得る。やはり、異なる時間にコンピューティングデバイス内の異なるタイプのストレージデバイスを用いて、実行可能ルーチン及び/又はデータを記憶することが一般的である。したがって、様々な実施形態を実装するために、まず、プロセッサコンポーネント950によって実行される命令のシーケンスを含むルーチンを、マシン読取可能記憶媒体969に格納し、続いて、ルーチンが実行されるときにプロセッサコンポーネント950によるより高速なアクセスを可能にするよう、マシン読取可能記憶媒体969及び/又は揮発性ストレージ961の連続的存在を必要としない、より長い期間の記憶のために、そのルーチンを不揮発性ストレージ962にコピーする際に取外し可能媒体ストレージ963を用いることができる。
【0067】
以前に議論したように、インタフェース990(インタフェース160及び/又は260に対応する)は、コンピューティングデバイスを1つ以上の他のデバイスに通信可能に結合するのに用いられ得る様々な通信技術のいずれかに対応する、様々なシグナリング技術のいずれかを用いることができる。やはり、様々な形式の有線又は無線シグナリングの一方又は双方を用いて、プロセッサコンポーネント950が、1つ以上の入出力デバイス(例えば図示される例のキーボード920又はプリンタ925)及び/又は他のコンピューティングデバイスと、場合によってはネットワーク又は相互接続されるネットワークのセットを通して、対話することを可能にすることができる。しばしば任意の1つのコンピューティングデバイスによってサポートしなければならない複数のタイプのシグナリング及び/又はプロトコルの特性が、多くの場合かなり異なるという認識により、インタフェース990は、複数の異なるインタフェースコントローラ995a、995b及び995cを含むように図示されている。インタフェースコントローラ995aは、様々なタイプの有線デジタルシリアルインタフェース又は無線周波数の無線インタフェースのいずれかを用いて、図示されるキーボード920等のユーザ入力デバイスからシリアルに送信されたメッセージを受け取ることができる。インタフェースコントローラ995bは、様々なケーブルベース又は無線シグナリング、タイミング及び/又はプロトコルのいずれかを用いて、図示されるネットワーク300(おそらく1つ以上のリンクから構成されるネットワーク、より小さな複数のネットワーク又はおそらくインターネット)を通して他のコンピューティングデバイスにアクセスすることができる。インタフェースコントローラ995cは、シリアル又はパラレルの信号伝送の使用を可能にする様々な伝導性のケーブルのいずれかを用いて、図示されるプリンタ925にデータを伝送することができる。インタフェース990の1つ以上のインタフェースコントローラを通して通信可能に結合され得るデバイスの他の例は、限定ではないが、マイクロフォン、リモートコントロール、スタイラスペン、カードリーダ、指紋リーダ、仮想現実対話グローブ、グラフィカル入力タブレット、ジョイスティック、他のキーボード、網膜スキャナ、タッチスクリーンのタッチ入力コンポーネント、トラックボール、様々なセンサ、人の動きをモニタし、ジェスチャ及び/又は顔の表情を介してこれらの人々によって伝えられるコマンド及び/又はデータを受け入れるカメラ又はカメラアレイ、サウンド、レーザープリンタ、インクジェットプリンタ、機械ロボット、フライスマシン等を含み得る。
【0068】
コンピューティングデバイスが、ディスプレイ(例えばディスプレイ150及び/又は250に対応する、図示される例示のディスプレイ980)に通信可能に結合される(おそらくは実際に組み込む)場合、処理アーキテクチャ3000を実装するそのようなコンピューティングデバイスは、ディスプレイインタフェース985も含み得る。より一般的なタイプのインタフェースが、ディスプレイへの通信結合に用いられてもよいが、ディスプレイ上に様々な形式のコンテンツを視覚的に表示する際に必要とされることが多い幾らか特別な追加の処理、並びに使用されるケーブルベースのインタフェースの幾らか特別な性質が、特徴のあるディスプレイインタフェースの提供を望ましいものにすることが多い。ディスプレイインタフェース985によってディスプレイ980の通信結合に用いられ得る有線及び/又は無線のシグナリング技術は、限定ではないが、様々なアナログビデオインタフェースのいずれか、デジタルビデオインタフェース(DVI)、ディスプレイポート等を含め、様々な業界標準のいずれかに合致するシグナリング及び/又はプロトコルを使用することができる。
【0069】
より一般的には、本明細書で説明され、図示されるコンピューティングデバイスの様々な要素は、様々なハードウェア要素、ソフトウェア要素又はその双方の組合せを含み得る。ハードウェア要素の例は、デバイス、論理デバイス、コンポーネント、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、プロセッサコンポーネント、回路要素(例えばトランジスタ、レジスタ、キャパシタ、インダクタ等)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、メモリユニット、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセット等を含み得る。ソフトウェア要素の例は、ソフトウェアコンポーネント、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、ソフトウェア開発プログラム、マシンプログラム、オペレーティングシステムソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、関数、メソッド、プロシージャ、ソフトウェアインタフェース、アプリケーションプログラムインタフェース(API)、命令セット、コンピューティングコード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、ワード、値、シンボル又はこれらの任意の組合せを含み得る。しかしながら、実施形態がハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を使用して実装されるかどうかの判断は、所与の実装に望まれるように、所望の演算レート、電力レベル、耐熱性、処理サイクル量、入力データレート、出力データレート、メモリリソース、データバススピード及び他の設計又は実行制約といった、任意の数のファクタに応じて変化し得る。
【0070】
一部の実施形態は、「一実施形態」又は「実施形態」という表現をその派生語とともに使用して説明され得る。これらの用語は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所の「一実施形態」というフレーズの出現は、必ずしも全て同じ実施形態を指していない。さらに、一部の実施形態は、「結合される(coupled)」及び「接続される(connected)」という表現をその派生語とともに使用して説明され得る。これらの用語は、必ずしも相互に同義であるように意図されていない。例えば一部の実施形態は「接続される」及び/又は「結合される」という用語を使用して、2つ以上の要素が相互に直接物理的に又は電気的に接触することを示すように説明されることがある。しかしながら、「結合される」という用語は、2つ以上の要素が相互に直接接触していないが、相互に依然として協調又は相互作用することを意味することもある。さらに、異なる実施形態の態様又は要素を組み合わせてもよい。
【0071】
本開示の要約は、読み手が本技術的開示の性質を迅速に確認することを可能にするように提供されていることを強調しておく。この要約は、請求項の範囲及びその意味を解釈又は限定するように用いられないという理解の下で提示されている。加えて、上記の詳細な説明では、本開示を合理化する目的で、様々な特徴を単一の実施形態にまとめていることが理解されよう。この開示法は、特許請求に係る実施形態が、各請求項に明示的に記載されるものよりも多くの特徴を要するという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明に係る主題は、単一の開示される実施形態の全ての特徴よりも少ない中にある。したがって、以下の特許請求の範囲は、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態として独立している。添付の特許請求の範囲において、「含む」、「ここで(in which)」という用語は、それぞれ、「具備する」及び「ここで(wherein)」というそれぞれの単語の分かりやすい英語の同等表現として使用される。さらに、「第1」、「第2」、「第3」等という用語は、単にラベルとして使用されており、これらの対象物に対する数字的要件を課すように意図されていない。
【0072】
上記で説明したものは、開示されるアーキテクチャの例を含む。当然、コンポーネント及び/又は方法の全ての考えられる組合せを説明することは不可能であるが、当業者には、多くの更なる組合せ及び置換が可能であることが認識され得る。したがって、新規なアーキテクチャは、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内にあるそのような全ての変更、修正及び変形を包含するように意図される。詳細な開示は、次に、更なる実施形態に関する例示の提供に移る。以下で提供される例示は、限定するものとして意図されていない。
【0073】
例1:電力好適コンピューティングデバイスのための装置であって:当該装置は、オーディオ入力デバイスと;オーディオ入力デバイスに動作可能に結合されるオーディオ検出器であって、オーディオ入力デバイスによって受け取られるオーディオ信号を検出する、オーディオ検出器と;オーディオ信号からオーディオ入力をキャプチャするオーディオレコーダと;ネットワークインタフェースと;ネットワークインタフェースに動作可能に結合されるオーディオ処理調整器であって、ネットワークインタフェースを介して利用可能な二次デバイスをウェイクさせるべきかどうかを判断し、オーディオレコーダを使用してオーディオ入力をキャプチャすべきかどうかを判断するオーディオ処理調整器を備える。
【0074】
例2:例1の装置において、オーディオ入力を処理するように構成されるオーディオプロセッサを更に備え、オーディオ処理調整器は、オーディオプロセッサを使用してオーディオ入力の少なくとも一部を処理すべきかどうかを更に判断する。
【0075】
例3:例2の装置において、オーディオ信号に対応するコンテキスト特性を決定するコンテキストエンジンを更に備える。
【0076】
例4:例3の装置において、コンテキスト特性は、オーディオ信号からキャプチャされるオーディオ入力のオーディオ品質の指示を含む。
【0077】
例5:例4の装置において、オーディオ処理調整器は更に、オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えるかどうかを判断する。
【0078】
例6:例5の装置において、オーディオ処理調整器は、オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えていないという判断に基づいて、二次デバイスをウェイクさせるよう判断する。
【0079】
例7:例5の装置において、オーディオ処理調整器は、オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えているという判断に基づいて、二次デバイスをウェイクさせないよう判断する。
【0080】
例8:例2の装置において、オーディオ処理調整器は、オーディオ検出器がオーディオ信号を検出したことに基づいて、二次デバイスをウェイクさせるよう判断し、二次デバイスをウェイクさせることは、オーディオ信号から二次オーディオ入力をキャプチャするように二次デバイスに指示することを含む。
【0081】
例9:例8の装置において、オーディオ処理調整器は更に、オーディオ入力の少なくとも一部をオーディオプロセッサによって処理することができたかどうかを判断する。
【0082】
例10:例9の装置において、オーディオ処理調整器は更に、オーディオ入力の少なくとも一部を処理することができなかったという判断に基づいて、二次オーディオ入力の少なくとも一部を処理するように二次デバイスに指示し、二次オーディオ入力の一部は、オーディオ入力の一部に対応する。
【0083】
例11:例2の装置において、センサを更に備え、コンテキスト特性はセンサからの出力に対応する。
【0084】
例12:例11の装置において、センサは加速度計であり、コンテキスト特性は、電力好適コンピューティングデバイスに対応するアクティビティレベルである。
【0085】
例13:例12の装置において、オーディオ処理調整器は更に、アクティビティレベルがアクティビティレベル閾値を超えるかどうかを判断する。
【0086】
例14:例13の装置において、オーディオ処理調整器は、アクティビティレベルがアクティビティレベル閾値を超えるという判断に基づいて、二次デバイスをウェイクさせるよう判断する。
【0087】
例15:例14の装置において、オーディオ処理調整器は、オーディオ検出器がオーディオ信号を検出したことに基づいて、二次デバイスをウェイクさせるよう判断し、二次デバイスをウェイクさせることは、オーディオ信号から二次オーディオ入力をキャプチャするように二次デバイスに指示することを含む。
【0088】
例16:例15の装置において、オーディオ処理調整器は更に、アクティビティレベルがアクティビティレベル閾値を超えるという判断に基づいて、二次オーディオ入力の少なくとも一部を処理するように二次デバイスに指示する。
【0089】
例17:例1乃至例16のいずれかの装置において、ネットワークインタフェースはパーソナルエリアネットワーク無線機である。
【0090】
例18:例1乃至例16のいずれかの装置において、電源と、電源に動作可能に結合される環境発電デバイスとを更に含む。
【0091】
例19:例18の装置において、電源は再充電可能であり、環境発電デバイスは電源を充電する。
【0092】
例20:例4の装置において、電力好適コンピューティングデバイスはウェアラブルコンピューティングデバイスである。
【0093】
例21:例20の装置において、電力好適コンピューティングデバイスは、靴、帽子、ネックレス、時計、シャツ、ジャケット又は眼鏡である。
【0094】
例22:例1乃至例16のいずれかの装置において、ネットワークインタフェースは、Bluetooth(登録商標)無線機、ZigBee(登録商標)無線機、ANT無線機又はRFID無線機である。
【0095】
例23:例1乃至例16のいずれかの装置において、電力好適コンピューティングデバイスは非ウェアラブルデバイスである。
【0096】
例24は、電力好適コンピューティングデバイスによって実施される方法であって、当該方法は:オーディオ信号を検出するステップと;オーディオ信号からオーディオ入力をキャプチャするステップと;ネットワークを介して利用可能な二次デバイスをウェイクさせるべきかどうかを判断するステップとを具備する。
【0097】
例25:例24の方法において、センサから出力を受け取るステップと;センサからの出力に基づいて、オーディオ信号に対応するコンテキスト特性を決定するステップと;を更に具備し、二次デバイスをウェイクさせるべきかどうかを判断するステップは、コンテキスト特性に基づく。
【0098】
例26:例25の方法において、センサは加速度計であり、コンテキスト特性はアクティビティレベルであり、当該方法は、アクティビティレベルがアクティビティレベル閾値を超えるかどうかを判断するステップを更に備え、二次デバイスをウェイクさせるように判断することは、アクティビティレベルがアクティビティレベル閾値を超えるという判断に基づいて二次デバイスをウェイクさせることを備える。
【0099】
例27:例26の方法において、二次デバイスをウェイクさせることは、オーディオ信号から二次オーディオ入力をキャプチャするように二次デバイスに指示することを含む。
【0100】
例28:例24の方法において、オーディオ信号からキャプチャされるオーディオ信号の品質を決定するステップと;オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えているかどうか判断するステップと;を更に具備する。
【0101】
例29:例28の方法において、二次デバイスをウェイクさせるように判断することは、オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えていないという判断に基づいて、二次デバイスをウェイクさせることを含む。
【0102】
例30:例28の方法において、二次デバイスをウェイクさせるように判断することは、オーディオ品質がオーディオ品質閾値を超えているという判断に基づいて、二次デバイスをウェイクさせないことを含む。
【0103】
例31:例24の方法において、二次デバイスをウェイクさせるように判断することは、オーディオ信号を検出したことに基づいて、二次デバイスをウェイクさせることを備え、二次デバイスをウェイクさせることは、オーディオ信号から二次オーディオ入力をキャプチャするように二次デバイスに指示することを含む。
【0104】
例32:例31の方法において、オーディオ入力を処理するステップと、オーディオ入力の少なくとも一部を処理することができたかどうかを判断するステップとを更に具備する。
【0105】
例33:例32の方法において、オーディオ入力の少なくとも一部を処理することができなかったという判断に基づいて、二次オーディオ入力の少なくとも一部を処理するように二次デバイスに指示するステップを更に備え、二次オーディオ入力の一部は、オーディオ入力の一部に対応する。
【0106】
例34:例24乃至例33のいずれか1つの方法において、二次デバイスは第1の二次デバイスであり、第1の二次デバイスをウェイクさせるかどうか判断するステップは、第1の二次デバイスをウェイクさせるかどうか、あるいはネットワークを介して利用可能な第2の二次デバイスをウェイクさせるかどうか判断することを備える。
【0107】
例35:例24乃至例33のいずれか1つの方法において、二次デバイスをウェイクさせることは、二次デバイスに対応する受動無線機に信号を送信することを備える。
【0108】
例36:例35の方法において、受動無線機は、Bluetooth(登録商標)無線機、ZigBee(登録商標)無線機、ANT無線機又はRFID無線機である。
【0109】
例37:例24乃至例36のいずれかの方法を実行する手段を備える装置。
【0110】
例38:電力好適コンピューティングデバイス上で実行されたことに応答して、電力好適コンピューティングデバイスに例24乃至例36のいずれかの方法を実行させる複数の命令を備える少なくとも1つのマシン読取可能媒体。
【0111】
例39:プロセッサと;プロセッサに動作可能に結合される無線機と;無線機に動作可能に接続され、無線信号を送受信する1つ以上のアンテナと;プロセッサに動作可能に接続され、オーディオ信号をキャプチャ及び受信するオーディオ入力デバイスと;プロセッサによって実行されたことに応答して、プロセッサに例24乃至例36のいずれかの方法を実行させる複数の命令を備えるメモリと;を含むパーソナルエリアネットワーク用の装置。