【実施例】
【0132】
下記の実施例において、本発明の態様をさらに説明するが、当然、その範囲を少しも限定するように解釈すべきではない。
【0133】
(実施例1)
本開示の原理に従ったパネルおよび方法に使用される高膨張のバーミキュライトと比較して、従来の耐火性石膏パネルに多くの場合使用された比較的低膨張のバーミキュライト、例えば、等級No.5バーミキュライト膨張特性を、実質的に同一の加熱条件下で評価した。この研究では、50グラムの、典型的な非膨張性の等級5(比較的低膨張)バーミキュライトの試料、および、典型的な高膨張バーミキュライト(ここでは、等級4バーミキュライト)を、3つのるつぼに入れ、オーブン中で1時間、約212°F(100℃)、約390°F(200℃)、約750°F(400℃)、約1,110°F(600℃)および約1470°F(800℃)における一定の所定温度下で加熱した。1時間の加熱後、前記試料を秤量し、それぞれの密度を測定した。各試験試料についての得られた平均重量損失および密度の比較を、それぞれ、
図20および21の表IIおよびIIIに列記する。
【0134】
非膨張性の等級No.5と、膨張していない高膨張バーミキュライトとのかさ密度は、この研究において、ほぼ同じであった(66.1対66.9lb/ft
3)。前記バーミキュライトの体積は、約390°F(200℃)未満では特筆すべき変化を示さなかったが、約390°F(200℃)を上回って膨張し始め、温度上昇に伴ってかさ密度が低下した。高膨張バーミキュライトは、同じ温度下で、等級No.5の比較的低膨張バーミキュライトより、顕著に膨張し、かさ密度において、対応する差異を生じさせた。No.5バーミキュライトを、室温から、火事および燃焼試験条件で経験されるおおよその温度である、約1470°F(800℃)に加熱する間に、元の非加熱での体積と比較して、約290%の体積膨張を生じたことも留意すべきである。高膨張バーミキュライトを、室温から1470°F(800℃)に加熱することにより、元の非加熱での体積と比較して、約390%の顕著に大きい体積膨張を生じた。
【0135】
この研究では、観察の中でも特に、所定のバーミキュライトの重量および密度について、高膨張バーミキュライトにより生じる付加的な膨張体積の量は、従来の耐火性板で使用されるバーミキュライトのそれを、はるかに上回ったことを確認した。これらの結果から、本開示の原理に基づいて形成された、軽量、低密度のパネルを有する石膏パネルに、こ
のような高膨張バーミキュライトを、任意のかなりの量で使用するのが明らかであることを、当業者が見出していないであろうことも確認した。このような高膨張バーミキュライトの膨張特性は、高温条件、例えば、火災条件および燃焼試験条件で経験される温度条件に曝された場合、このような石膏パネルの構造的完全性および安定性に、重大な損傷を与え、前記構造的完全性および安定性を低下させると予測されるであろう。
【0136】
(実施例2)
前述のように、紙のカバーシートを含む、軽量、低密度の耐火性石膏パネルを、本開示の原理に基づいて製造し、X線マイクロコンピュータ断層撮影(CT)スキャン分析に供した。前記パネルは、以下の実施例4に記載の、試料実行2および、試料実行3、4または5の1つからの試験片とした。試料実行2、3、4および5からの各試験片を、約1280lb/msfのスコッタ;約75−100lb/msfの等級#4バーミキュライト;約20lb/msfの予めゼラチン化されたでんぷん;約32lb/msfのHRA促進剤、約7.5lb/msfのガラス繊維、約2lb/msfの分散剤;約1.5lb/msfのリン酸塩、および、所望のパネル重量および密度を提供するのに十分な量および組成での泡で製造した。第1のパネルカーバーシートを、おおよそ61lb/msfの重いマニラ紙とし、第2のカバーシートを、約41lb/msfの新聞紙とした。出来上がった板は、おおよそ5/8インチの厚みを有した。完成したパネルの試料を、約1860lb/msfの公称重量(試料実行3、4および5)、ならびに、約1880lb/msfの公称重量(試料実行2)で、別々の日に製造した。コア密度はそれぞれ、約37pcfおよび36.5pcfであった。
【0137】
2セットの試料のそれぞれからのコア試験片を、Lin,Videla,Yu and Miller,「Characterization and Analysis of Porous,Brittle Solid Structures by X−Ray Micro CT」,JOM,Vol.62,No.12,pp.91−94(Mineral,Metals and Materials Society,12/2010)(「the Lin X−Ray Micro CT article」)に一般的に記載されているように、ミクロン解像能を有する円錐ビームx線マイクロCTスキャン法を使用して分析した。同文献は、参照により本願明細書に組み込まれる。前記スキャンからのデータを分析し、
図1−6に示す画像を生成するのに使用した。
図1および4は、1880lb/msfの試料および1860lb/msfの試料それぞれからのコア試験片の二次元スライスである。
図2および5は、それぞれ、同じ試験片の三次元画像であり、1020×1024×1626ボクセルからなる。各ボクセルのサイズは、5.07×5.07×5.07μmである。
図3および6は、1880lb/msfの試料および1860lb/msfの試料それぞれの、細孔および高膨張バーミキュライト(および他の粒子)の分布を示す、三次元ボリュームレンダリング画像である。
【0138】
図1−6に示す、本開示の原理に基づいて形成された前記厚さ5/8インチの耐火性石膏パネル試料は、前記石膏コア内での空気細孔を規定する壁を有する石膏結晶母体を含む固まった石膏コアを含む。前記三次元における空気細孔のサイズ分布を、the Lin X−Ray Micro CT article(A.Videla,C.L.Lin,and J.D.Miller,Part.Part.Syst.Charact.,23(2006),pp.237−245を参照のこと。)に記載の3−D流域アルゴリズムに基づく、高分解能X線マイクロ断層撮影法(HRXMT)を使用して測定した。5.07μmのボクセル解像能を有する前記三次元HRXMT画像分析を、三次元流域アルゴリズムと共に使用して、計測された空気細孔についての球相当径を算出した。
図22の表IVに、試料実行2および3、試験片1および2それぞれ、ならびに、同じ分析手法を使用して本開示の原理に基づいて形成された石膏パネルの2つの更なる試験片についての数量および体積による、前記測定された三次元における空気細孔のサイズ分布についての
結果を示す。
【0139】
図22を参照して、別の実施形態では、本開示の原理に基づいて形成された石膏パネルは、各種の異なる、空気細孔サイズ、サイズ分布および前記固まった石膏コアの石膏結晶母体内での配置を含み得る。例えば、所定の試料サイズあたりの空気細孔の合計は、約1000未満から約7000までで変動し得る。前記空気細孔の平均球相当径は、約100から約225の標準偏差を有する、約100μmから約350μmの間で変動し得る。前述のように、このような空気細孔の構造および配置は、所望の板の構造的特性および強度特性を維持しながら、前記コアの密度および重量の低減を可能にする。
【0140】
図1−6に示す前記試験片における石膏コアの壁厚み分布を、the Lin X−Ray Micro CT article(W.B.Lindquist et al.,J.Geophys.Res.,101B(1996),pp.8297−8310も参照のこと。)に記載の、崩壊、膨張および骨格化操作に基づくHRXMTを使用して測定した。前記三次元HRXMT画像分析は、三次元骨格化手法を使用して、空気細孔間の石膏コア壁厚みを算出した。近傍の空気細孔間の壁厚みを、中間軸操作により取得し、同壁厚みは、前記壁の両側を接触する相当球の直径と等しい。
図23の表Vに、試料実行2および3、試験片1および2のそれぞれ、ならびに、同じ分析手法を使用して本開示の原理に基づいて形成された石膏パネルの2つの更なる試験片についての、測定された壁厚みについての結果を示す。
【0141】
図23を参照して、別の実施形態では、本開示の原理に基づいて形成された石膏パネルは、前記固まった石膏コアの石膏結晶母体内での各種の異なる壁構成を含み得る。例えば、一部の実施形態では、所定の試料サイズあたりの壁数の合計は、約2000万から約3500万の間で変動し得る。前記石膏コア内の平均壁厚みは、少なくとも約25μmであり得る。前記試験片において、前記石膏コア内の空気細孔を規定し、分離する壁は、約10から約25の標準偏差を有する、約25μmから約50μmの平均厚みを有する。前述のように、このような壁構造およびそれらの配置は、所望の板の構造的特性および強度特性を維持しながら、前記コアの密度および重量の低減を可能にする。一部の実施形態では、パネルの石膏コアは、容認可能な強度および関連する特性を提供しながら、実質的な密度および重量の低減を得るために、前述の空気細孔サイズ分布および配置と、壁厚み分布および配置とを組み合わせた利益を使用し得る。
【0142】
図1および2ならびに4および5に示すように、高膨張バーミキュライト粒子を、前記コア材料全体にわたって概ね分布した白色または灰色粒子として、非膨張状態で示す。多くのバーミキュライト粒子は、前記コア試験片における細孔構造の近くまたは近隣に位置し、前記パネルコアの構造素子全体にわたって分散される。
図3および6に、前記バーミキュライト粒子を、前記コア構造に浮遊させられ、前記コア結晶母体全体にわたって再度分散され、多くの場合、前記コア細孔の近くまたは近隣の、種々の配向性における大きな着色粒子として示す。
図1−6は、本開示の原理に基づいて形成された石膏パネルのコア構造に生じ得る、前記バーミキュライト粒子サイズおよび分布における変動も反映する。
【0143】
本願明細書において前述するように、
図1−6は、比較的に高い細孔含量、細孔の複雑な分布、本開示の原理に基づいて形成されたパネルにおける石膏コアに典型の低密度を示す。この構造は、細孔壁および、細孔間の近隣中間コア構造における結晶構造の変化により、さらに複雑になる。この結晶構造は、針状晶子、板状晶子ならびに/または同晶子および他の晶子および非結晶性素子の組み合わせを含んでもよい。本開示の原理に基づいて形成されたパネルのこのような実施形態は、耐火性ならびに/または他のパネル構造および強度の特性、例えば、釘抜き強度、たわみ耐性および曲げ耐性を提供するために、このような比較的壊れやすいコア構造の完全性に頼っている。
【0144】
したがって、
図1−6に示すように、高膨張バーミキュライト粒子を、このような構造に包含することは、前記バーミキュライト粒子の体積の得られた非常に顕著な膨張(例えば、元の非加熱でのバーミキュライトにおける体積の、約290%から約390%より大きい体積をもたらす)のために、前記パネルが高温に曝された場合、細孔壁および中間コア領域の剥離、破砕および崩壊をもたらすと予期されるであろう。このことは、前記パネルの障害、早期クラッキングまたは崩壊の原因となる、前記コア構造を大幅に弱くすると予期されるであろう。さらに、高い度合いのバーミキュライト膨張は、水分損失ならびに、他の結晶形態の損失および/または変化のために、前記石膏コアが体積を失い、潜在的に完全性を失う温度で発生するので、前記細孔壁および中間コア構造での高い度合いのバーミキュライト膨張は、パネルの完全性の損失を加速すると予期されるであろう。したがって、添加された石膏または他の収縮耐性添加剤の実質的な量が、耐火性および板強度特性に必要な構造的強度を提供するのに必要であろうことが、予期されるであろう。前述、および本願明細書の実施例でさらに示すように、本開示の原理に基づいて形成された軽量、低密度のパネルは、それとは反対に、非常に高密度でより大きい石膏含量のパネルと同等の耐火性能を提供する。
【0145】
(実施例3)
前述の参考文献である米国特許第3,616,173号明細書(「’173特許」)に記載のように、x−y(幅および長さそれぞれの)パネル収縮耐性試験を、本開示の原理に基づいて形成された石膏パネルの耐火特性を特徴づけるための1つの方法として、研究した。前記’173特許に説明されるように、石膏パネル収縮から選択された部分における、前記x−y寸法の度合いは、前記部分を加熱に供した場合の、収縮、クラッキングおよび、前記パネルを使用する構造的なアッセンブリの前記間柱および支持体からの引っ張りに対するパネルの耐性の一つの目安である。
【0146】
厚さ5/8インチ、おおよそ3インチ×9インチの石膏板試料のセットを、この研究に使用して、前記’173特許に記載の手法に概ね従って試験した。前記試料を、以下に記載の試料実行13から形成された石膏壁材の全長シートから切断した。(前記’173特許では、前記試料を、密度を制御するために、泡の代わりに水を使用して、実験室混合物から約1/2インチの厚さに成形した。)。前記コア試料の転倒を防止するための前記試料間に位置する断熱ブロックを有する断熱材の一片上に、その長い(および、この厚さ5/8インチの場合)端上に直立状態で置くことにより、前記試料を、マッフル炉に置いた。各試料の一方側または両側の最初のx−y表面積を測定した。
【0147】
前記試料をマッフル炉に置いた時、オーブンおよび試料は室温であった。前記マッフル炉を、1800°Fに加熱し、ついで、1時間保持した後、前記加熱を止め、前記炉を、わずかに扉を開けて冷却した。前記炉および試料が大気の温度に冷えた後、前記試料を取り除き、前記試料のx−y表面積を測定した。加熱後の残りの試料表面積を、最初の加熱前の試料表面積で割り、100を掛けて、加熱後の残り表面積のパーセントを得た。前記残り表面積のパーセントの数値は、その用語が本願明細書で使用される時、本願明細書において、「収縮耐性」値と呼ぶ。
【0148】
3種類の異なる石膏パネル試料からの試験片を、第1の実行において試験した。その第1の実行において、試料からの3つの試験片を、以下の実施例4に記載の試料実行13から、本開示の原理に基づいて調製された厚さ5/8インチの石膏パネルから切断した。これらの試験片を、United States Gypsum Companyから市販されている「シートロック銘柄Firecode(登録商標)5/8”X型コア板」の称号で販売されている、市販の5/8インチX型板から切断された2つの市販の各板試料からの3つの試験片と、同時に試験した。前記X型試料は、約43.5pcfのコア密度お
よび約2250lb/msfの板重量を有した。
【0149】
実施例4に記載の試料実行13からの前記第1の試料パネルを、本開示の原理に基づいて調製し、厚みを約5/8インチ、重量を約1850lb/msfとし、コア密度を35.5pcfとした。前記パネルを、約1311lb/msfのスコッタ;約27lb/msfのHRA、約30lb/msfの予めゼラチン化されたでんぷん、約100lb/msfの高膨張バーミキュライト、約7.5lb/msfのガラス繊維、約1.5lb/msfのトリメタリン酸ナトリウムおよび約2.5lb/msfのナフタレンスルホン酸塩分散剤、ならびに、所望のコア密度を生じるのに必要な配合量での泡で製造した。前記パネルの物理的試験により、ASTM試験手法を使用して、約103lbの釘抜き強度を示すことが、実証された。
【0150】
第2の実行において、United States Gypsum Companyから市販されている「シートロック銘柄Firecode 5/8”X型コア板」の称号で販売されている、第2の市販の5/8インチX型板それぞれから3つの試験片。前記X型試料は、約41.73pcfの平均コア密度および約2250lb/msfの板重量を有した。3つの試験片を、「シートロック銘柄Firecode(登録商標)Cコア」の称号で販売されている、市販の1/2インチおよび市販の5/8インチのFirecode(登録商標)Cコア板それぞれからも切断した。それぞれ、1/2”および5/8”。これらの板も、United States Gypsum Companyから市販されていた。前記Firecode(登録商標)C板には、低膨張バーミキュライトが包含される。前記1/2インチおよび5/8インチの試料は、それぞれ、約48.12pcfおよび約46.86の平均コア密度、それぞれ、約2025lb/msfおよび約2550lb/msf。
【0151】
前記収縮耐性試験結果からの平均値を、
図24の表VIに見出す。上記データから、本開示の原理に基づいて形成された耐火性板は、この試験を使用して、非常に低密度および軽量で、顕著に優れた収縮耐性を有したことが示された。平均収縮耐性は、非常に重く、高密度の市販のX型板試料における、約77%および約61%の収縮耐性と比較して、約88%であった。この試験を使用して約74%の収縮耐性を示す、著しく高密度で、重い市販のFirecode(登録商標)Cパネルと比較して、同様の結果を観察した。前記1/2インチと5/8インチのFirecode(登録商標)C試料間の、この試験を使用する前記収縮耐性において、特筆すべき差異は無かった。
【0152】
比較目的のために、前記’173特許では、(特に断らない限り)その実施例において、試験された1/2インチ試料それぞれが、約43pcfのコア密度を有したことが報告された。前記’173特許では、さらに、その密度において、63の試験試料が、54%(小さい粒子サイズの無機材料またはバーミキュライトを添加しない石膏パネル)から、約85%(全乾燥コア成分の0.45重量パーセントでクレイおよびガラス繊維を含む石膏パネル)の報告された収縮耐性を実証したことが報告された。
【0153】
ガラス繊維のみが(全乾燥コア成分の0.45重量パーセントで)添加された前記’173特許の試料から、約60%未満(例えば、61.5%に対して53.7%)の収縮耐性が報告された。バーミキュライトおよびガラス繊維を添加し、小さい粒子サイズの無機材料を添加しない場合に関して、約60.8%(全乾燥コア成分の1.0重量パーセントのバーミキュライト)および、約64.1%(全乾燥コア成分のそれぞれ、1.0重量パーセントおよび0.45重量パーセントでバーミキュライトおよびガラス繊維)の収縮耐性値が報告された。約80%以上の収縮耐性値が報告された試料は、添加されたガラス繊維およびバーミキュライトを含む試料を含めて、全乾燥コア成分重量の5.0部相当の実質的なクレイを有した。実施例の全てではないがほとんどの場合、添加されたクレイの量
が一定に保たれた場合、それに使用されたバーミキュライトの添加から、少しの利益も実証されなかった。したがって、高温条件下で収縮に耐性を示すために、その石膏コアに、クレイ、コロイド状シリカまたはコロイド状アルミナのいずれかの小さい粒子サイズの無機材料をかなりの量で包含していなかった、本開示の原理に基づいて形成された石膏パネルの実施形態において、それにもかかわらず、それらの実施形態は、従来のX型石膏パネルおよび、低膨張バーミキュライトを使用する市販のパネル、例えば、Firecode(登録商標)Cパネルより優れているとは言わないまでも、少なくとも同等の収縮耐性を示すことは、驚くべきことである。
【0154】
したがって、本開示の原理に従って耐火性石膏パネルを製造するための配合および方法は、この試験下で、非常に重く、高密度の石膏パネルを上回り、所望の収縮耐性を提供するのに必要であった、クレイ等の成分をかなり添加するこのようなパネルと一致するまたは上回る、収縮耐性特性を有する石膏パネルを提供し得る。
【0155】
(実施例4)
別々の日での複数の試験実行は、本願明細書に記載の配合方法を使用して製造され、本開示の原理に基づいて形成された、軽量、低密度の石膏パネルの呼び厚さ5/8インチの実施例を作製するのになされた。実施例を、
図19の表Iに示す。試験実行試料を、一部において、
図25A−bの表VIIに、さらに記載する。同表は、成分量、板重量および板密度(おおよその量)も提供する。本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルを、以下の実施例4Aから4Eに記載する試験に供した。市販のX型耐火性石膏パネルおよびガラスマット石膏パネルの試料も、比較目的のために、入手した。X型パネルと呼ばれる市販試料は、United States Gypsum Companyから市販されている、厚さ5/8インチのSHEETROCK(登録商標)銘柄FIRECODE(登録商標)X型石膏パネル(1時間耐火)であった(試料実行21)。ガラスマットパネルと呼ばれる市販の試料は、United States Gypsum Companyから市販されている、厚さ5/8インチの市販のSECUROCK(登録商標)銘柄ガラスマット外壁石膏パネル(1時間耐火)から入手した。
【0156】
密度、収縮耐性、z−方向高温厚み膨張および断熱試験用の前記試験片を、これらの実施例に記載の石膏パネルから入手した。本開示の原理の実施例および市販の石膏パネルの実施例からの両方を、特に断らない限り、前記パネルの「領域」における1つ以上の箇所における前記パネルの境界から少なくとも6インチ取った。
【0157】
(実施例4A)
本開示の原理に基づいて形成された、軽量、低密度で、耐火性石膏パネルの試料実行1から20からの試験片を、EN 520 Gypsum Plasterboards−Definitions,Requirements and Test Methodに準拠した高温コア密着試験に供した。同試験は、特定の耐火性石膏パネル用の標準として、欧州において共通に使用される。この試験用の手法は、ウェブアドレスwww.astm.org/DATABASE.CART/WORKITEMS/WK25392.htm、または、他の形式もしくは方式におけるASTM Internationalから入手できる、the report ASTM WK25392−Revision of C473−09 Standard Test Methods for Physical Testing of Gypsum Panel Products(以下、「ASTM Pub. WK25392」)にも記載されている。
【0158】
この試験は、前記パネルを使用するアッセンブリを、高温、例えば、炎に直面した高温に曝された際、直面したたわみおよび機械的な歪みを耐えるための石膏パネルの性能を評価する。高温条件下、例えば、前記アッセンブリの構造的な構成要素、例えば、壁間柱は
、高温に曝されたことにより、変形され、または、危うくし得る。結果として、前記アッセンブリは、前記パネルに圧縮力および/または膨張力を付与する熱源に向かう方向または離れる方向にたわみが生じ得る。
【0159】
これらの試験において、約1.75インチ×約12インチ(24mm×100mm)の試験用の試験片を、約10インチ(254mm)の長さのカンチレバーに水平に搭載する。せん断応力および曲げモーメントを、前記試験片の自由端から掛けられた錘により付与した。前記錘を、土台の上方約0.39インチ(10mm)で吊り下げる。前記錘の質量は、試験用の試験片の厚みに基づいており、約1/2インチ(12.7mm)から約3/4インチ(19.1mm)の石膏板厚みについて、約10.6オンス(300g)から約25.9オンス(450g)の範囲である。前記試験用の試験片を、前記試験片の固定端から約3.9インチ(100mm)に位置する、2つの水平に対向するメケルバーナーによる炎に曝す。
【0160】
前記試験片から約0.2インチ(5mm)挿入された熱電対が、約1830°F(1000℃)を読み取るように、前記各バーナーの口を、前記試験用の試験片の隣接面から約1.0インチ(25.4mm)に位置し、調節した。前記錘が前記土台と接触した時、前記試験片が弱まるおよび/またはたわむが、別々の破片に壊れることなく無傷のままである場合、前記試験に合格したと考えられる。前記石膏パネル試料が合格するためには、7回繰り返しの内少なくとも6回合格しなければならない。前記試験の結果を、「合格」または「不合格」を単位として表す。
【0161】
全ての試料実行からの試験片についての試験は、25.9オンス(450g)の錘を使用した。各試料実行からの試験片は、軽量、低密度の石膏パネルであるにもかかわらず、高温コア密着試験を合格した。
【0162】
(実施例4B)
前述のように、コア密着問題に加えて、高温に曝されることによる石膏コアの収縮も、組み立てられたパネル構造、例えば、壁ユニットおよび/または防火障壁の物理的な完全性の損失の一因となる。高温条件下での、石膏パネルにおける前記収縮特性の定量的な測定を提供するために、「高温収縮」を測定するための試験が開発され、ASTM Pub.WK25392に報告された。この試験手法は、石膏パネルが燃焼条件下で経験し得る高温収縮が、高温条件下で前記パネル石膏コアに起こり得る焼成反応に加えての要因により影響を受けるという事実を反映する。したがって、試験プロトコルでは、試験用の試験片を冷却し得る前記加熱炉の外側からの空気の流れが無いように、非換気型加熱炉を使用する。前記加熱炉温度も、高温燃焼条件に曝された場合、石膏コア構造の無水段階、ならびに、焼成および他の高温効果で生じ得る収縮の主要因となるように、約1560°F(850℃)とする。本願明細書で使用する「高温収縮」は、本願明細書に記載の条件と一致する高温試験および試料条件下での石膏パネルにおける収縮特性の測定を意味する。
【0163】
本開示の原理に基づいて形成された試料実行1から20からのパネル試験片を、ASTM Pub.WK25392で特定される高温条件下で、パネル試料が経験した、x−y高温収縮の量について試験した。前記試験片を、これらの試験における、それらの厚みの損失または獲得についても評価した。前記試験用の試験片を、穴鋸刃を有するドリルプレスを使用して、石膏板試料から切り出された直径約4インチ(100mm)のディスクとした。6つの試験片を、各試験について必要とし、互いに接触しないように並べて加熱炉内に置いた。比較的平らな円筒状ディスクのままとするように、両面を均一に加熱し、通風させるために、試験用の試験片を、小さい台上にも置いた。
【0164】
剥離または破壊による無効な試験結果を生じ得る、試験用の試験片への熱ショックを防
止するために、前記試験プロトコルを、前記試験片を約1560°F(850℃)に加熱する前に、前記試験片を前記加熱炉に置くのを修正した。前記試験片を、前記加熱炉を閉じる前に、約20分の最少期間、その温度で保持した。前記加熱炉を冷却する間、前記加熱炉の扉を閉じたままとした。前記温度が室温近くに下がるまでは、前記試験片を、測定のために取り出さなかった。
【0165】
石膏板が異方性である場合、長さ方向および幅方向において、収縮量がわずかに変化するであろう。したがって、2方向の直交する測定を行い、平均化して、前記ディスクの平均直径を算出した。これらの試験では、この方法が、試験片から試験片への一致した平均直径の測定を提供することが見出されたように、互いに90度での2回の測定を行った。「縦方向」および「幅方向」を単位とする試験片の方向は、この試験の目的についての重要な関心事ではないことが見出された。典型的に、1つのディスクについての前記2回の測定が、0.01インチ(0.25mm)超異なる場合、前記ディスクを棄却し、前記測定を報告結果から排除した。高温収縮を、熱暴露後の平均直径のパーセント変化として算出し、6つの試験用の試験片群について、典型的に最も近い0.1%に「S」を表示した。
【0166】
この試験からのデータを、
図26A−bの表VIIIに報告し、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルのコア構造が、高温収縮に対して、低密度コアおよび、石膏パネル収縮を低減するのに必要と通常考えられる石膏含量の不足を与えると予期されるであろうより、顕著に耐性を有する(おおよそ2%からおおよそ4%のS)ことを示す。
【0167】
さらに、前記試料は、加熱前の最初の厚みから加熱後の最終的な厚みへの、約11%から約30%を超える、z−方向での厚み膨張または「高温厚み膨張TE」を証明する。本願明細書で使用する「高温厚み膨張」は、本願明細書に記載の条件と一致する高温試験および試料条件下での、前記z−方向における石膏パネルの厚み膨張特性の測定を意味する。高温収縮に対する高温厚み膨張(z−方向)の比(すなわち、TE/S)は、本開示の原理に従った全体の利益の1つの測定を提供し、試料実行1から20において、約3から17を超えた。
【0168】
比較目的のために、典型的な市販の厚さ5/8インチの耐火性石膏パネルに典型の、前記の高温収縮、高温厚み膨張および収縮に対する膨張の比も、
図26Bの表VIIIに含む。そのデータならびに、典型的な重量および密度のデータは、市販の、SHEETROCK(登録商標)銘柄FIRECODE(登録商標)X型石膏パネル、SHEETROCK(登録商標)銘柄FIRECODE(登録商標)C型石膏パネルおよびSECUROCK(登録商標)銘柄ガラスマット外壁石膏パネルの試験由来である。これらの石膏パネルは全て、United States Gypsum Companyから市販されている。以上のように、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルにおける比較的低い高温収縮は、市販の耐火パネルより優れているとは言わないまでも、同等である。さらに、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルにおける高温厚み膨張量は、他の悪影響なしに、思いがけず実質的に、重く、高密度の従来の耐火性石膏板より大きい。
【0169】
本開示の原理に基づいて形成されたパネルの予期しない利益も、市販の耐火性パネルと比較して、高温収縮に対する高温厚み膨張(z−方向)の比(TE/S)が実質的により大きいことに反映される。本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルの比較的小さい高温収縮、および、実質的に大きい高温厚み膨張は、前記パネルが、構造的な燃焼条件において直面したそれらを反映する温度での、その重量および密度について、予期しない耐火性を提供することを示す。同様の結果は、本発明の範囲内での構成材料の他の組み合わせで作製されたパネルについても得られた。
【0170】
(実施例4C)
ASTM E119燃焼試験に書かれた、例えば、負荷された木製間柱枠を使用するもののアッセンブリにおける石膏パネルの燃焼性能の1つの有用な指標は、Shipp,P.H.,and Yu,Q.,の「Thermophysical Characterization of Type X Special Fire Resistant Gypsum Board」,Proceedings of the Fire and Materials 2011 Conference,San Francisco,31
st January−2
nd February 2011,Interscience Communications Ltd.,London,UK,pp.417−426の文献に記載されている。その文献には、耐力木枠壁アッセンブリにおけるE119燃焼試験の大規模なシリーズ、ならびに、市販のX型石膏パネルの高温収縮と断熱特性との相関、および前記E119燃焼試験手法に基づいて予期される性能が記載されている。
【0171】
線形多変数回帰分析を、(数分での)耐火性FRでの試験からのデータを従変数として行った。前記従変数を、(実施例4Bにおける前述の高温収縮試験により測定される)パーセント収縮SH、(以下の実施例4Dに記載する試験により測定される)断熱指標TI、木材含水率MC(重量パーセント)および試験の実験室設備LAB={0.1}とした。得られた線形多変数回帰分析から、(2.55分の回帰用標準誤差を伴う)下記関係を確立した。
FR=18.3−1.26SH+1.60TI+0.42MC+6.26LAB (1)
【0172】
1のlab(LAB=1)および13.5%の典型的な木材含水率で試験を行うと仮定すると、上記関係を、下記のように表し得る。
FR=30.23−1.26*SH−1.60*TI (2)
【0173】
式2を、高温収縮試験データを使用するE119試験手法下における燃焼試験性能を提供するのに必要な、負荷された木製間柱アッセンブリにおける、典型的な市販のX型パネルについての予測最小断熱指標を示すために、再配置してもよい。得られた関係を、
TI≧(FR−30.23)/1.60+1.26/1.60*SH (3)
のように表してもよい。
【0174】
50、55および60分での耐火性について、前記所望のTIは、下記より大きいか、または等しいであろう。
TI≧12.36+0.78*SH (4a)
TI≧15.48+0.78*SH (4b)
TI≧18.60+0.78*SH (4c)
【0175】
図27の表IXに示すように、式4aから4cに表した上記関係は、列記されたおおよその最小TI値が、約50、55および60分でのE119条件下における許容範囲の耐火性を提供するのに必要であろうことを示す。試料実行パネルおよび市販のパネルについての前記高温収縮値SHを、上記実施例4Bに記載のように、
図28A−bの表Xに提供する。
【0176】
本開示の原理に基づいて形成された試料実行1から20からの典型的なパネルについて、前記関係(式4(a)から4(c))から導かれた前記最小TI値は、50分で約13.8から約15.8と等しいか、またはそれより大きく、55分で約16.6から約19と等しいか、またはそれより大きく、60分で約20から約22と等しいか、またはそれより大きい。市販のX型、C型(等級5のバーミキュライトを含む)および表面がガラス
の石膏パネルより優れているとは言わないまでも、同等である、これらの算出されたTI値も、
図27の表IXに報告した。非常に重く高密度な市販のパネルについての前記算出されたTI値は、50分で約13.9から約16.6と等しいか、またはそれより大きく、55分で約17から約19.7と等しいか、またはそれより大きく、60分で約20.2から約23と等しいか、またはそれより大きい。
【0177】
以下の実施例4Dに記載するように、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルからの試験片である、試料実行1から20についての前記測定されたTI値は、X型石膏パネルと比較してそれらの顕著に軽量で、低密度では耐えられない、これらの予測された最小TI値と等しいか、または上回り、X型石膏パネル試料の前記測定されたTI値と同等であった。さらに、以下の実施例4Eに記載のU305手法を使用する同等の試験下において、本開示の原理に基づいて形成されたパネルは、燃焼試験に供した際、予期されたより高い耐火性を実際に提供した。理論に拘束される訳ではないが、本開示の原理に基づいて形成されたパネルの驚くほど向上した耐火性が、本開示のパネルおよび方法により達成される高温厚み膨張の度合いに一部起因する実際の燃焼試験を示したものと考えられる。同様に理論に拘束される訳ではないが、加熱中に典型的に収縮を示すX型石膏パネルによる試験に基づいているとしても、このような顕著な高温厚み膨張の利益が、上記関係に反映されない場合があると考えられる(
図26Bの表VIII、X型試験を参照のこと。)。
【0178】
(実施例4D)
ASTM Pub.WK25392に記載の手法に準拠して試験する高温断熱指標も、評価した。この手法は、石膏パネルにおける前記高温断熱特性の単純で代表的な試験を提供する。この試験に反映された伝熱条件を、板厚を通した一次元非定常熱伝導についてのエネルギー方程式により記載し得る。
Δ/Δx(k(ΔT/Δx))+q=ρc
p(ΔT/Δt) (5)
式(5)中、Tは、所定時間tおよび前記板における深さxでの温度である。熱伝導率(k)、密度(ρ)および特定の熱(c
p)は、上昇した温度での非線形温度依存性関数である。熱発生率qは、各種の吸熱反応および発熱反応、例えば、石膏の段階的な変化および表面紙の燃焼を表す。前記吸熱反応および発熱反応は、種々の温度および、それに応じて種々の時間で発生する。
【0179】
前記石膏板を通した合計熱伝導、および、したがって、その断熱性能を評価する目的で、典型的に、上記各変数を別々に測定し、記載する必要がない。伝熱における正味の蓄積された効果を評価するのに十分である。その目的のために、ASTM Pub.WK25392に記載の前記単純な高温断熱指標試験を開発した。本願明細書に使用される「高温断熱指標」は、本願明細書に記載の条件と一致する高温試験および試料条件下での石膏パネルにおける断熱特性の測定を意味する。各試験用の試験片は、G型ラッパ頭ネジにより共に固定された、2つの直径4インチ(100mm)のディスクからなる。前記試験片の中心に、熱電対を置く。ついで、前記試験片を、その表面での均一な加熱を確保するのに設計されたラックの端に載せ、約930°F(500℃)に予め加熱された加熱炉に置く。試験用の試験片の中央で上昇する温度を記録し、断熱指標TIを数分間隔で算出し、約105°F(40℃)から約390°F(200℃)に加熱するための試験用の試験片を必要とした。
前記試験用の試験片の断熱指標を、
TI=t
200℃−t
40℃ (6)
のように算出した。
【0180】
この手法により収集されるデータから生じる温度プロファイルは、多くの場合、約212°F(100℃)での石膏から半水化物への移行、および、約285°F(140℃)
付近での半水化物から第1の無水物段階への変換を示す。このようなデータも、多くの場合、これらの段階移行が一旦完了すると、さらに重要な化学的または段階的変化反応が、約930°F(500℃)のオーブン温度未満で典型的に生じないままで、前記温度は、直ちに線形的な形状で上昇することを示す。計時を始めるために、前記試験片のコア温度が約105°F(40℃)に達するまで待つことにより、許容範囲の繰り返し性および再現性を、達成し得る。
【0181】
試料実行1−20からの試験片の前記断熱指標試験を、
図28A−bの表Xに報告する。前記試料実行からの実施例についての前記断熱指標(TI)データは、本開示の原理に基づいて形成された軽量、低密度の石膏パネルが、その密度および石膏含量から与えられる驚くべき効果的な断熱特性を提供することを示す。表Xに示すように、前記断熱指標値は、試料実行1−20からの前記試験片について、約22分から約25分まで変動した。このことは、本開示の原理に基づいて形成されたコア組成物が、火事および燃焼試験条件下で経験される高温に抵抗する目的のためのコア密度の観点から予期されるより、効果的な断熱であることを示す。これらの実施例は、試料実行1−20からの前記試験片についての、密度に対する断熱指標の比が、約0.60から約0.68分/pcfの範囲であったことも示す。比較のために、試料実行1−20における、重く、高密度な市販の、SHEETROCK(登録商標)銘柄FIRECODE(登録商標)X型石膏パネル、SHEETROCK(登録商標)銘柄FIRECODE(登録商標)C型石膏パネルおよびSECUROCK(登録商標)銘柄ガラスマット外壁石膏パネルからの試験片についての、前記密度に対する断熱指標の比は、約0.55から約0.59分/pcfであった。
【0182】
このデータにより示されるように、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルは、非常に重く、高密度な市販のパネルより、やや低い断熱指標値を有する。このことは、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルが、耐火性能が低下しているであろうことの目安と考えられ得る。ただし、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルの密度を考慮する場合、(密度に対するTI比により反映されるように)その断熱性能は、重く、高密度な市販のパネルと同様か、またはより優れている。さらに、実施例4Eに示されるように、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルは、全面的な燃焼試験に供されるアッセンブリに使用された場合、重く、高密度な市販のパネルと比較して、予期しない耐火性を示す。
【0183】
(実施例4E)
本開示の原理に基づいて形成された、軽量、低密度の耐火性パネルにおける試料実行1から20からの試験片を、UL手法U419、U423およびU305で説明される手法に基づく全面的な燃焼試験に供した。これらの試験手法は、鉄製間柱または木製間柱(典型的には、同じ材料製のベースプレートとキャッププレートとの間に搭載された約10フィートの垂直間柱)の壁アッセンブリ枠を含む試験構造体のアッセンブリを必要とする。試料実行1から17からの、本開示の原理に基づいて形成されたパネルの試験片を使用するアッセンブリを、U419手法下で燃焼試験に供した。試料実行18からの、本開示の原理に基づいて形成されたパネルの試験片を使用するアッセンブリを、U423の燃焼試験手法に供した。そして、試料実行19および20からの、本開示の原理に基づいて形成されたパネルの試験片を使用するアッセンブリを、U305の燃焼試験手法に供した。
【0184】
さらに、市販の1時間耐火性の厚さ5/8インチのSHEETROCK(登録商標)銘柄FIRECODE(登録商標)X型石膏パネル(試料実行21)、市販の厚さ5/8インチの1時間耐火性のSECUROCK(登録商標)銘柄ガラスマット外壁石膏パネル(試料実行22)の試料を、比較目的のために、それぞれ、U419およびU423の手法に供した。試料実行21のX型パネルは、重量がおおよそ2250lb/msf、コア密度が約43.5pcfであった。試料実行22のSeculock(登録商標)パネルは
、重量が約2630lb/msf、コア密度が約51pcfであった。
【0185】
U419およびU423の試験において、前記間柱は、厚さ約0.015インチから約0.032インチを有し、幅約3−5/8”または3−1/2”インチ×厚さ約1−1/4”インチの寸法を有する、市販のスチール製の軽量鉄骨間柱とした。前記鉄製間柱である、Viper25鉄製間柱(Marino/Ware,Div of Ware Industries Inc)を、前記アッセンブリにおいて、約24インチの間隔を空けた。U305試験では、#2ダグラスファー木製2×4間柱(おおよそ幅3.5インチ×厚さ1.5インチ)を、約16インチの間隔を空けて使用した。
【0186】
前記パネルを通る伝熱および、前記曝されたパネルと曝されなかったパネルとの間のアッセンブリの空洞内への伝熱により、軽量鉄骨間柱が、多くの場合、(典型的にガスバーナーの炎に曝されたパネルを刺激して)熱変形を経験するように、U419試験手法は、最も厳格な種類のUL試験の1つと考えられる。この変形は、多くの場合、前記アッセンブリの空洞内に、および、前記アッセンブリの曝されてない非加熱側内に、ガスバーナーの炎および/または高熱が侵入して、前記アッセンブリの加熱に曝された側での、パネル結合の分離または他の障害を引き起こす。前記軽量鉄骨間柱が軽いほど、前記間柱およびアッセンブリの熱変形の可能性が大きくなることが予期される。
【0187】
前記石膏パネルを、前記アッセンブリの両側に、水平、すなわち、前記垂直の間柱に対して垂直に取り付ける。典型的に、2枚のおおよそ10フィート×4フィートのパネル、および1枚のおおよそ10フィート×2フィートのパネルを、前記枠の両側に使用する。前記10フィート×2フィートのパネルを、前記アッセンブリの最上部に置く。これは、細いパネルを、より幅広いパネル間の中間、または前記アッセンブリの底部に置く場合より、前記アッセンブリについてのより困難な試験を表す。前記間柱の反対側における水平端の結合および残り端の結合は、ぐらつかなかった。前記パネルを、1インチのS型ハイ・ローネジにより、前記アッセンブリの両側に8インチ中心をずらして取り付けた。前記枠の両側における前記パネル間の継ぎ目が、互いに整列するように、前記パネルを配置した。ついで、前記継ぎ目を、紙結合テープおよび注入材により密封した。
【0188】
図29A−cの表XIに、試験の種類、間柱の種類および、前記試験の終了までの時間内(分および秒)に表れた結果を示す。U419の手法に従った試験において、前記軽量間柱を形成するのに使用されるスチールは、0.015インチまたは0.018インチのいずれかの厚さである。U423の手法に従った試験では、厚さ約0.032インチのスチール製の、市販の鉄製間柱を使用した。U419手法下において、前記アッセンブリを、外部負荷に供さない。U419試験において、前記試験片は、所定の温度限界を上回ったことにより失敗した。U423およびU305の手法下において、おおよそ9,520lb(U423)および17,849lb(U305)の合計外部負荷を、前記アッセンブリの上端に適用した。U423およびU305の試験において、前記試験片は、所定の温度限界を上回ったことよりむしろ、前記負荷による破壊により失敗した。
【0189】
各試験において、完成したパネルおよび骨組みアッセンブリについて、前記アッセンブリの一方の側である、曝された側を、ガスバーナー加熱炉炎の配列に供し、U305、U419およびU423の手法に準拠したASTM基準ASTM E119により特定される温度および速度で、前記アッセンブリの曝される側を加熱するように配置した。ASTM E119加熱曲線の例を、
図9および
図10に示す。それらのASTMおよびULの手法に準拠して、約14個のセンサセットを、前記アッセンブリの曝された側の加熱に使用される温度をモニターするために、前記アッセンブリの加熱に曝される側と各ガスバーナーとの空間に配列した。それらのASTMおよびULの手法に準拠して、センサセットを、前記アッセンブリの反対側の、加熱に曝されない側の空間に配列した。典型的に、1
2個のセンサを、ULおよび/またはASTMの仕様に基づくパターンで、前記アッセンブリの曝されない表面に適用した。それらの手法に準拠して、各センサも、断熱パッドでカバーした。
【0190】
燃焼試験手法中に、前記加熱炉温度は、大気温度で開始し、おおよそ1時間で1600°Fを超えるように前記アッセンブリの曝される側を昇温し、試験の初期および試験終了近くに、最も急速な温度変化を生じる、ASTM−E119加熱曲線を使用した。前記アッセンブリの壊滅的な構造障害があった場合、前記アッセンブリの曝されていない側のセンサからの平均温度が予め選択された温度を上回った場合、または、前記アッセンブリの曝されていない側の単一のセンサが予め選択された第2の温度を上回った場合のいずれかにより、前記試験を終了する。
【0191】
図9−16に、前記燃焼試験からのデータをプロットした。
図9に、各試験の開始から試験終了までの、試料実行1から17および市販の試料21からのパネルを有する各アッセンブリの曝されない表面における最大単一センサ温度のプロットを示す。前述のように、
図9に、前記アッセンブリの曝される側の加熱炉温度に使用されるASTM E119温度曲線のプロットも示す。
図10に、各試験の開始から試験終了までの、試料実行1から17からのパネルを有する各アッセンブリの曝されない表面における平均温度のプロット、および、前記アッセンブリの曝される側の加熱炉温度に使用されるASTM E119温度曲線のプロットを示す。前記データプロットにより示されるように、前記アッセンブリ全てについての、前記曝されない側の、最大単一センサ温度および平均センサ温度は、前記試験全体にわたって密接に整列した。試料実行1−20ならびに、非常に重く、高密度な市販のX型および表面がガラスの石膏パネルである、試料実行21および22からのパネル間における、密度および石膏含量に非常に顕著な差異があるにもかかわらずである。
【0192】
図9および10に示されるように、さらに、約50分から55分の時間経過の間のプロットにおいて、屈曲があり、屈曲点の後に、各試験についての前記曝されていない、最大単一センサ温度および平均センサ温度は、傾斜の急な上昇を示す。理論に拘束される訳ではないが、前記屈曲点は、前記アッセンブリの加熱に曝されるパネルが、ヒートシンクおよび断熱の性能における限界近くまたは限界を超え、したがって、前記アッセンブリを通した伝熱が、前記試験の最後で急速に向上する点を示すと考えられる。このような伝達は、パネル自体またはパネル間の結合における1つ以上の開口を通るものである。前記データにより示される屈曲点についての特定の理由にかかわらず、パネルおよびアッセンブリの空洞を通して伝達される温度および温度の伝達速度が、本開示の原理に基づいて形成された軽量、低密度のパネルと、非常に大きいコア密度を有する非常に重いパネルとで同等であることは、予期されなかった。
【0193】
図11および12は、試料実行1から17および市販のX型試料21からのパネルを使用するU419燃焼試験における、各アッセンブリの曝されない表面での、最大単一センサ温度および平均センサ温度それぞれのプロットである。
図11および12に、40分経過時点から65分経過時点まで(全ての試験が65分前までに終了した。)のデータの拡張されたプロットを示す。これらのデータプロットは、約50分から55分までの間での、本開示の原理に基づいて形成されたパネル、および、それを使用して製造されたアッセンブリと、非常に重く、高密度のX型パネル、および、前記X型パネルを使用するアッセンブリとの耐火性における密接な一致をより詳細に示す。
【0194】
本開示の原理に基づいて形成されたパネルの試料実行からのパネルを使用するアッセンブリについて測定された温度は、約55分から60分を超えるまで、市販のパネルの温度と密接に対応し続けた。
図13および14に、試料実行5、14からの本開示の原理に基
づいて形成された典型的なパネル、および、試料21(前記市販のX型パネル例)を使用するアッセンブリについての、
図9および10それぞれからのデータのプロットを示す。このデータは、本開示の原理に基づいて形成されたパネルおよびそれを使用して製造されたアッセンブリが、少なくとも約60分間、UL U419燃焼試験条件下において、非常に重く、高密度な市販のパネルより優れているとは言わないまでも、同等の耐火性を有するパネルを提供可能であることを示す。同様の結果は、本発明の範囲内での構成材料の他の組み合わせで作製されたパネルについても得られた。
【0195】
試料実行6、7および9からのパネルを使用するアッセンブリについての温度が、50分後に、他の試料実行からのパネルを使用するアッセンブリより、やや直ちに上昇したことに留意すべきである。
図25Bの表VIIに言及するように、試料実行6からのパネルは、最も軽量で低い密度を有し、試料実行7および9からのパネルは、乾燥に供してもよい。同様に、試料実行8および15からのパネルを使用するアッセンブリについての温度も、残りのアッセンブリより、やや直ちに上昇した。表VIIにも示すように、試料実行8および15からのパネルも、乾燥または石膏源における不純物により、影響を受け得る。理論に拘束される訳ではないが、それらの製造条件および材料条件は、実質的に、前記パネルを使用するアッセンブリからの温度プロファイルと、他の試料実行からのパネルを使用するアッセンブリからの温度プロファイルとの差異の一因となったと考えられる。
【0196】
それらの考察およびU419試験基準の困難性を与えることにより、それらの試験からのデータは、本開示の原理に基づいて形成されたパネルが、それでもなお、その重量および密度から与えられる耐火性について驚くべき効果を提供することを示す。これらを基に、本開示の原理に基づいて形成されたパネルを使用するアッセンブリからのデータは、さらに、本開示の方法およびパネルが、製造条件および加工していない材料品質の顕著な変動を補償するために、前記パネルのバーミキュライトおよびスタッコ含量を調節するためのかなりの柔軟性を、当業者に許容する、強力な耐火性アッセンブリを提供し得ることを示す。
【0197】
図15および16は、試料実行18および22からのパネルを使用するアッセンブリのU423燃焼試験における、各アッセンブリの曝されない表面における最大単一センサ温度および平均センサ温度のプロットである。
図15および16は、40分経過時点から65分経過時点まで(全ての試験が65分前までに終了した。)のデータの拡張されたプロットを示す。このデータプロットは、本開示の原理に基づいて形成されたパネル、および、非常に重く、高密度な市販の表面がガラスマットの石膏パネル(試料実行22)を使用するアッセンブリの同等の耐熱性をより詳細に示す。前記パネルのガラスカバーシートが、この試験において更なる耐火性を提供することが予期されるであろうにもかかわらずである。このデータ、特に50分経過後のデータから、U423燃焼試験条件下において、本開示の原理に基づいて形成されたパネルおよびそれらを使用するアッセンブリが、非常に重く、高密度な市販のパネルと同等の(および一部の例では、潜在的により優れる)耐火性を提供可能であることが確認される。
【0198】
図29A−cの表XIに説明されるデータは、50、55および60分経過時点での前記アッセンブリの曝されていない表面における、任意の1つのセンサおよび全てのセンサの平均により達成される最大温度を提供する。表XIは、前記試験の最後での前記アッセンブリの曝されていない表面における、任意の1つのセンサおよび全てのセンサの平均により達成される最大温度も報告する。試料実行6、7および8の試験において、前記試験を、58分(試料6および7)または59分(試料実行8)で終了した。このため、終了時での最大単一センサ温度および平均センサ温度は、同じである。
【0199】
U419試験について、約50分経過時点での、前記アッセンブリの曝されていない表
面における約260°F未満の最大単一センサ温度および/またはこのような曝されていない表面での約250°F未満の平均センサ温度は、成功した試験の1つの目安と考えられ、試験した石膏パネルのコア配合および製造過程、ならびに、本開示の原理に基づいて形成されたパネルを使用するアッセンブリが、適切なUL試験手法下における「1時間」の火災等級についての要件を満たし得る、または上回り得る、1つの目安と考えられた。同様に、U419における、約55分での前記アッセンブリの曝されていない表面における約410°F未満の最大単一センサ温度、および/または、約55分でのこのような曝されていない表面における約320°F未満の平均センサ温度は、本開示のパネルおよび方法が、耐火性用途に使用するのに適した耐火性アッセンブリを提供するのに使用し得ることのさらなる目安であった。このことを、U419試験条件下における、約55分での前記アッセンブリの曝されていない表面における300°F未満の温度、および/または、多くのアッセンブリについての約55分でのこのような曝されていない表面における約280°F未満の平均センサ温度を示す結果により確認した。
【0200】
本開示の原理に基づいて形成されたパネルを使用するアッセンブリが、約60分経過時において、前記アッセンブリの曝されていない表面における約500°F未満の最大単一センサ温度、および/または、このような曝されていない表面における約380°F未満の平均センサ温度示すという事実は、パネルが軽量、低密度であれば、U419基準下において、本開示の原理に基づいて形成されたパネルおよびそれらを使用するアッセンブリの驚くべき耐火性も示した。約60分経過時での、前記アッセンブリの曝されていない表面における約415°F未満の最大単一センサ温度、および/または、このような曝されていない表面における約320°F未満の平均センサ温度を経験した多くのアッセンブリは、U419試験基準下における、本開示の原理に基づいて形成されたパネルおよびそれらを使用するアッセンブリが、それらの基準下における60分の火災等級に適合し得ることを示した。
【0201】
50、55および60分での、特定の最大センサ温度および平均センサ温度にかかわらず、試料実行1から17からのパネルを使用するアッセンブリの結果は、試料実行21および22の市販のX型石膏パネルおよび表面がガラスの石膏パネルと比較した場合、さらに驚くべきものであった。試料実行1から17と非常に重く、高密度な市販の試料との間の、重量および密度における非常に顕著な差異があれば、各50、55および60分経過時の最大単一センサ温度および平均センサ温度における、非常により大きな差異が見えると予期されるであろう。試料実行1から17のほとんどからのパネルの曝されていない表面についての平均センサ温度も、試料実行21および22の市販のパネルと比較して、大幅により軽量、低密度のそれらのパネルを反映しない。
【0202】
図29A−cの表XIにも反映されるように、試料実行18、19および20からのパネルを使用するアッセンブリの曝されていない側における最大単一センサ温度および平均センサ温度は、非常に類似しており、一部の例において、U423およびU305の手法下において試験されたアッセンブリにおける、市販の耐火性板より優れる。前記手法は両方とも、木製間柱を使用し、前記アッセンブリに重量負荷を付与する。例えば、試料実行18からのパネルは、曝されていない側の温度を有するアッセンブリが、U423手法下において試験された0.032インチの鉄製間柱を使用するアッセンブリにおいて、市販の耐火性パネルである試料22についてのアッセンブリと、50、55および60分において、非常に類似することを証明した。それらの試験における試料実行18からの本開示の原理に基づいて形成されたパネルを使用するアッセンブリについて、前記最大単一センサ温度は、約50、55および60分経過時において、それぞれ、約255°F、270°Fおよび380°F未満であった。前記平均センサ温度は、約50、55および60分経過時において、それぞれ、約220°F、235°Fおよび250°F未満であった。試料実行18からの本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルは、実際に驚くべきことに、市販の試料実行22である、ガラス繊維カバーシートを有する非常に重く、高密度の石膏パネルと、60分での同等の単一センサ温度を証明した。この結果は、試料実行22のパネル上のガラス繊維カバーシートが、紙のカバーシートを有する同じパネルと比較して、パネルの耐火性が向上とする考えられることからすると、特に注目に値する。
【0203】
同様に、U305の手法下で、木製間柱を使用するアッセンブリにおいて試験された試料実行19および20からのパネルは、約50、55および60分経過時において、それぞれ、約250°F、260°Fおよび265°F未満の最大単一センサ温度を示した。それらのアッセンブリにおける前記平均センサ温度は、約50、55および60分経過時において、それぞれ、約230°F、240°Fおよび245°F未満であった。
【0204】
さらに、一般に受け入れられているUL基準下において、
図29A−cの表XIにおけるデータは、本開示の原理に基づいて形成された軽量、低密度の石膏パネルが、U419手法下における市販の「1時間」耐火性石膏パネルと同様の認定に必要な基準と一致し得る、または、上回り得たことを示す。例えば、表XIで報告された、試料実行17からの本開示の原理に基づいて形成されたパネルを使用するアッセンブリ、とりわけ、本開示のパネルを使用するアッセンブリの燃焼試験は、U419仕様の市販の「1時間」耐火性パネル基準に適合するであろう。U419に準拠し、試料実行17からのパネルを使用して製造されたアッセンブリは、試験の開始での大気温度のプラス325°F未満の前記曝されていない側における単一センサ最大温度、および、大気温度のプラス250°F未満の平均センサ温度を証明した。その燃焼試験において、前記単一センサの最大値は、60分18秒経過するまで、要求温度を下回った。前記平均センサ温度は、60分8秒経過するまで、その限界を下回った。その結果として、この試験から、試料実行17のパネルを製造するのに使用される配合および手法は、U419基準下における1時間耐火性パネルとして適合するであろうことが確認された。
【0205】
同様の結果が、U423およびU305試験手法下において試験された、試料実行18、19および20からの実施例パネルについて観察された。それらのアッセンブリの曝されていない表面におけるセンサについて使用される温度限界を、同じ方法で算出した(大気温度のプラス325°Fの単一センサ最大値、および、大気温度のプラス250°F未満の平均センサ温度)。試料実行18について、前記単一センサ温度限界および前記平均センサ限界には、それぞれ、約62分27秒および62分35秒で到達した。試料実行19および20については、いずれか一方の限界が、試料実行19について63分40秒および試料実行20について64分35秒までに到達する前に、前記試験を終了した。これにより、本開示の原理に基づいて形成されたパネルが、それらの試験下において1時間の火災等級に適合するであろうことが確立された。
【0206】
したがって、実施例4Aから4Eの上記データは、本開示の原理に基づいて形成された軽量、低密度のパネル、およびそれらを使用するアッセンブリが、市販のパネルの著しく大きい石膏含量を含まずに、非常に重く、高密度な市販のパネルと同等の、構造的完全性、ヒートシンクおよび断熱の特性(または同じものの組み合わせ)を提供することを示す。さらに、本開示の原理に基づいて形成された軽量、低密度の石膏パネルが、(高温によりそれらの中でも変形および悪影響を受ける可能性が最も高いと考えられる)軽量鉄骨間柱を使用するアッセンブリにおいて、このような構造的完全性、ヒートシンクおよび断熱特性を示すという事実は、当業者には予測できなかったであろう。同様の結果は、本発明の範囲内での構成材料の他の組み合わせで作製されたパネルについても得られた。
【0207】
さらに、前記試験中の1つの関心事は、試料実行1、6から10および15が、燃焼試験に供されるアッセンブリにおける高温への耐性に影響を及ぼし得る製造中における関心事の影響を受けることであった。このような関心事は、潜在的なコアスタッコの水和問題
(試料実行1)、潜在的な乾燥(試料実行7から10)および石膏源におけるより高いレベルの不純物(試料実行8および15)であった。燃焼試験の結果は、このような製造における関心事が、本開示の原理に基づいて形成された典型的なパネルの一部(例えば、試料実行6、7、9および15)に影響を及ぼし得ることを示す。前記結果は、このような関心事が、本開示の原理に従うパネルを製造するためのコア配合および方法により、克服され、および/または補償され得ることも示す。さらに、前記試験結果から、本開示の軽量、低密度のパネルの燃焼性能に対する任意の必要な調節を、所望の燃焼性能を達成するために、高膨張バーミキュライトおよび石膏の相対的な量を調節することにより、行い得ることが確認される。
【0208】
(実施例5)
この実施例では、試料実行1から20からのパネル試験片を、この共通に使用される基準下における、パネルの強度特性を測定するための釘抜き耐性試験に供した。前記釘抜き耐性試験は、石膏パネルのコア、そのカバーシートおよび、前記カバーシートと前記石膏との間の結合における強度の組み合わせの測定である。前記試験では、前記板に大きなクラッキングが発生するまで、前記パネルを貫通した頭部で釘を抜くのに必要な最大力を測定する。この実施例の前記試験において、前記釘抜き耐性試験を、ASTM C473−95の方法Bに基づいて行った。
【0209】
概要において、前記試験された試験片は、試験前の24時間、約70°Fおよび約50%の相対湿度の状態にした。7/64インチドリルビットを、前記試験片の厚みを貫通するパイロット穴を開けるのに使用した。ついで、前記試験片を、中央に直径3インチの孔を有する試験片支持プレートに置いた。前記試験片支持プレートは、試験釘の移動と垂直にした。前記パイロット穴を、釘の胴部先端に併せて整列させた。負荷を、最大負荷に到達するまで、1分あたり1インチの歪み速度で適用した。ピーク負荷を越した後にピーク負荷の約90%において、前記試験を停止し、前記ピーク負荷を、釘抜き耐性として記録する。
【0210】
試料実行1から20についての前記釘抜き耐性結果を、
図30の表XIIにまとめる。表XIIに示すように、4つの更なる試料である、試料実行23から26も、釘抜き耐性試験に供した。試料実行23から25は、本開示の原理に従って、
図30の表XIIに示すような重量および密度にバリエーションを有する、
図19の表Iおよび
図25A−bの表VIIの試料実行1から20の配合に基づいて製造された軽量、低密度の石膏パネルの実施例とした。試料実行26は、約2250lb/msfの重量および約43pcfの密度を有する、市販の厚さ5/8インチの「1時間」耐火性SHEETROCK(登録商標)銘柄FIRECODE(登録商標)X型石膏パネルとした。
【0211】
本開示の原理に基づいて形成された、典型的な軽量、低密度の石膏パネルについての平均釘抜き耐性値は、約73lb−fをから約107lb−fを超える範囲であった。このことは、本開示の原理に基づいて形成されたパネルにおいて、低密度で、高膨張バーミキュライトを使用しているにもかかわらず、本開示のパネルが、非常に重く、高密度な耐火性石膏パネルと同等の最小釘抜き耐性値を達成し得ることを示す。本開示の原理に基づいて形成された前記パネルが、紙のカバーシートを有する5/8インチの石膏パネルについて、おおよそ96lb−fである、市販の目的を満たす釘抜き耐性値を達成し得ることも示した。同様の結果は、本発明の範囲内での構成材料の他の組み合わせで作製されたパネルについても得られた。
【0212】
(実施例6)
本開示の原理に基づいて形成され、
図19の表Iに基づいて製造された典型的なパネル、および、
図25A−bの表VIIの試料実行17−19を、この共通に使用される基準
下における、パネルの強度特性を測定するための曲げ強度試験に供した。前記曲げ強度試験は、一般的に、操作中または前記材料の使用中の曲げストレスに耐えるための、石膏パネル製品の性能を評価するための手法を含み得る。この試験方法は、試験片の端部付近を支持し、支持体間の中ほどに横負荷を適用することにより、石膏パネル製品の曲げ特性を評価する。特に、曲げ強度試験を、ASTM C473−95の方法Bに基づいて、試料実行17、18および19からの試験片パネルに行った。
【0213】
概要において、前記試験された試験片は、試験前の24時間、約70°Fおよび約50%の相対湿度の状態にした。12インチ(305mm)×おおよそ16インチ(406mm)の各4つの試料片を、境界に対して平行に16インチの寸法を有するものを2つ、境界に対して垂直に16インチの寸法を有するものを2つ、各石膏パネル試験片から切断した。中心に14インチ(357mm)間隔で平行に試験片支持体を有する装置により、前記試験片に接触する表面の点において測定し、固定された平行の支持体で各試験片を中心に支持するのに使用される前記試験装置に、強固に取り付けられたプレートに取り付けた。負荷を、前記支持体間の中ほどにある類似のベアリングに適用した。前記境界に平行な長手方向を有する試験片について、各石膏パネル製品からの1つの試験片を上向きに、もう1つを下向きにして試験する。前記境界に垂直な長さを有する試験片について、各石膏パネル製品からの1つの試験片を上向きに、もう1つを下向きにして試験する。各試験条件について、重量ポンド(lb−f)またはニュートン(N)における平均破壊荷重を算出し、報告した。前記試験条件は、(1)平行、上向き、(2)平行、下向き、(3)垂直、上向き、および(4)垂直、下向きである。
【0214】
試料実行17、18および19からの試験片についての曲げ強度試験結果を、
図31の表XIIIにまとめる。表XIIIに示されるように、本開示の原理に基づいて形成された石膏パネルは、厚さ5/8”石膏パネル(すなわち、147lb−f(654N)の前記パネル長さに対して垂直なベアリング境界を有し、46lb−f(205N)の前記パネル長さに対して平行なベアリング境界を有する)についての、ASTM C1396/C1396M−06の仕様に説明される曲げ強度基準と一致するか、または、その基準を上回る。
【0215】
(実施例7)
本開示の原理に基づいて形成され、
図19の表Iに基づいて製造された典型的なパネル、および、
図25A−bの表VIIの試料実行17、18および19を、この共通に使用される基準下における、パネルの強度特性を測定するためのコア、端部および境界硬度試験に供した。前記硬度試験は、一般的に、操作中または前記材料の使用中の破砕に耐えるための、石膏パネル製品におけるコア、端部および境界の性能を評価するための手法を含み得る。この試験方法は、試験領域においてスチールパンチを押すのに必要とされる力を測定することにより、石膏パネル製品の硬度を評価する。特に、コア、端部および境界の硬度試験を、ASTM C473−95の方法Bに基づいて、試料実行17、18および19からの試験片パネルに行った。
【0216】
概要において、前記試験された試験片は、試験前の24時間、約70°Fおよび約50%の相対湿度の状態にした。コア硬度試験用の少なくとも12インチ×3インチ(305mm×76mm)の試料片を、各石膏パネル試験片の中心から切断した。端部硬度試験用の少なくとも12インチ×3インチ(305mm×76mm)の試料片を、各石膏パネル試験片の1ミリ切断した端部から切断した。前記コア硬度試料および前記端部硬度試料用の12インチ(305mm)寸法は、石膏パネル試験片の境界に対して垂直である。境界硬度試験用の少なくとも12インチ×3インチ(305mm×76mm)の試料片を、各石膏パネル試験片の両端から切断した。前記境界硬度試料の12インチ(305mm)寸法は、石膏パネル試験片の境界に対して平行である。
【0217】
前記試験装置の基部に前記試料を固定する手段を、前記試料表面が、前記試験装置の基部に対して垂直であり、スチールパンチの動きに対して平行であるように設けた。前記スチールパンチを、その中心軸が移動線に平行になるように配置する。前記試料を、その12インチ(305mm)の寸法端に固定された垂直位置に固定する。おおよそ4インチ(102mm)空間を空けた3つの試験を、前記試料の一端から2±1/2インチ(51±13mm)の第1の試験領域を有する各試料に行う。前記スチールパンチを、前記試験領域に配置し、前記負荷を適用する。前記コア、端部または境界の硬度測定を、前記試料のコアにおいて、1/2インチ(13mm)の距離でスチールパンチを押すのに必要とされる、重量ポンド(lb−f)またはニュートン(N)における負荷として報告する。前記試験片のコア、端部および境界の硬度を、3つの試料測定の平均として報告する。
【0218】
試料実行17、18および19からの試験片についての、前記コア、端部および境界の硬度試験結果を、
図32A−cの表XIVにまとめる。表XIVに示されるように、本開示の原理に従って形成された石膏パネルは、石膏パネルについてのASTM C1396/C1396M−06の仕様に説明される、前記コア、端部および境界の硬度基準(すなわち、11lb−f(49N))と一致するか、または、上回る。
【0219】
(実施例8)
本開示の原理に基づいて形成され、
図19の表Iに基づいて製造された典型的なパネル、および、
図25A−bの表VIIの試料実行17−19を、音響伝達および音響伝達階級値(「STC」)について試験した。試料実行17、18および19からのパネルを、UL試験手法U305およびU419に基づいて準備された2つの基本的な壁アッセンブリで試験した。U305型アッセンブリを、約16インチ中心をずらして空けた、おおよそ2×4インチの木製間柱で作製した。U419型アッセンブリを、24インチ中心をずらして配置された、おおよそ3と5/8インチ、25ゲージ(厚さ約0.015インチ)の鉄製間柱で作製した。両方の間柱型を、8’×8’枠に配置した。
【0220】
全てのアッセンブリは、前記アッセンブリの両面における単層の壁材からなる。さらに、前記アッセンブリを、前記壁の空洞に、約3−1/2”のガラス繊維防音材を含む、および含まずに試験した。本開示の原理に基づいて形成された典型的な軽量、低密度の石膏パネルは、約1900lb/msfの平均重量、および、約36pcfのコア密度を有した。
【0221】
前記パネルアッセンブリおよび、ASTM E90/仕様 ASTM E413に基づいて測定される、STCを含む音響伝達試験の結果を、
図33の表XVにまとめる。本開示の原理に基づいて形成されたパネルを使用し、鉄製間柱で製造されたアッセンブリは、市販のより高い密度のX型パネルで構築された鉄製間柱アッセンブリに対応して典型的に見出されるより、約1−2ポイント低いSTCを示した。しかしながら、木製枠上の本開示の原理に基づいて形成されたパネルを使用するアッセンブリは、市販のX型パネルを使用する同等のアッセンブリについての典型的な値と非常に類似するSTC値を得た。3ポイント未満の任意のSTC差は、訓練されていない人間の耳により認識できないと一般的に理解される。したがって、本開示の原理に基づいて形成されたパネルの実施例におけるSTC値と、市販のX型パネルとの、全体で1から2ポイントの差は、ほとんどの聞き手に認識できないはずである。これらの試験により示されるように、軽量、低密度の石膏パネルの実施例は、驚くべきことに、非常に重く、高密度の石膏パネルと非常に類似する音響伝達特性を有し、さらに、本願明細書に記載の他の利益を有する。同様の結果は、本発明の範囲内での構成材料の他の組み合わせで作製されたパネルについても得られた。
【0222】
(実施例9)
本開示の原理に従って石膏パネルを製造するのに使用されるスラリーへのシロキサン添加の効果を実験するために、試験立方体を、
図34A−bの表XVIの石膏パネル配合で製造した。
【0223】
約7500RPMで2.5分間の高せん断混合器操作を、シロキサンエマルジョンを製造するのに使用した。前記シロキサンエマルジョンを、スタッコおよび添加剤と混合し、10秒間の含浸、プラス、10秒間の高速ワーリングブレンダーでの混合により、スラリーを製造した。前記スラリーを、2”×2”×2”の立方体に成型し、115°Fで一晩乾燥させた、密度を、水/スタッコ比を変動することにより調節した。ASTM C1396の水吸収試験法を、70°Fの水に2時間、乾燥した立方体を置き、増量パーセントを測定することで行った。
【0224】
前記試験結果を、表XVIの最終行に説明する。このデータは、約30lb/ft
3の低さの立方体密度において、約5%を下回る水吸収が、約8から約12lb/MSFのシロキサン使用量、および、約2.15%の予めゼラチン化されたでんぷんにより達成されたことを示す。したがって、この実施例は、約2%より高い予めゼラチン化されたでんぷんの存在が、前記シロキサンと共に機能して、予期しない向上された耐水性を達成することを、確立する。
【0225】
(実施例10)
バーミキュライトの量の変動が、本開示の原理に基づくパネルおよび方法に使用される高膨張バーミキュライトの高温収縮、高温厚み膨張および断熱の特性を含む、熱特性を有するという効果を、実質的に理想的な加熱条件下において評価した。この研究において、実験室試料を、1000グラムのスタッコ、11グラムの耐熱促進剤、15グラムの予めゼラチン化されたでんぷん、6グラムのガラス繊維および2000mlの水を使用して、70°Fで調製した。これらの実験室試料を、
図35の表XVIIに説明される配合に基づく高膨張バーミキュライトの量および種類の変化を使用して調製した。
【0226】
前記実験室試料は、前記試料の調製において使用される高膨張バーミキュライトの種類および量のみが異なる。PalaboraミクロンおよびPalabora超微粉(それぞれ、等級0および1)を、南アフリカから市販品を入手する。
図19に示すように、これらの南アフリカ等級のバーミキュライトは、米国の評点方式を使用する等級4のバーミキュライトと同等である。Palabora等級0は、米国の評点方式における市販の等級4のバーミキュライトと実質的に対応する粒子サイズ分布を有する。Palabora等級1は、米国の評点方式を使用する等級4のバーミキュライト試料より大きな粒子のより大きな部分を含むが、同試料と重なる、粒子サイズ分布を有する。
【0227】
前記実験室試料を、ASTM Pub.WK25392に記載の高温収縮試験プロトコルを使用して評価し、実施例4Bに記載した。ASTM Pub.WK25392およびその従来の記載は、本願明細書に組み込まれる。この試験からのデータを、
図35の表XVIIに報告する。各試料実行について、6つの試験用の試験片を、ASTM Pub.WK25392に記載の高温収縮試験および高温厚み膨張(z−方向)試験を使用して評価した。前記6つの試験用の試験片における結果の平均を、表XVIIに見出す。前記試験は、高温収縮に対する高温厚み膨張(z−方向)の比(TE/S)が、概ね、高膨張バーミキュライトの量を増加することにより向上することを示す。この性能の変動は、前記バーミキュライトの使用量が、スタッコの約10重量%に達するとすぐに、減少または低減した。これらの結果は、使用された異なる2種類の高膨張バーミキュライトの間で一致する。
【0228】
前記実験室試料も、ASTM Pub.WK25392に記載の高温断熱指標試験プロ
トコルを使用して評価し、実施例4Dに記載した。ASTM Pub.WK25392およびその従来の記載は、本願明細書に組み込まれる。この試験からのデータを、
図36の表XVIIIに報告する。各試料実行について、2つの試験用の試験片を、ASTM Pub.WK25392に記載の高温断熱指標試験を使用して評価した。前記2つの試験用の試験片における結果の平均を、表XVIIIに見出す。前記試験は、前記実験室試料の高温断熱指標が、高膨張バーミキュライトの量を増加することにより、やや向上することを示す。この性能の変動は、前記バーミキュライトの使用量が、スタッコの約10重量%に達するとすぐに、減少または低減した。これらの結果は、使用された異なる2種類の高膨張バーミキュライトの間で一致する。
【0229】
(実施例11)
本開示の原理に従って石膏コアの配合に使用される、1つの好ましいHEHS添加剤である、アルミニウム三水和物(ATH)の有効性を主題として、研究室研究を行った。それらの配合を使用して製造された試料パネルの特性を、高温断熱指標(「TI」)、高温収縮(「SH%」)および高温厚み膨張(「TE%」)の観点から評価した。以下に記載の実施例11A、11Bおよび11Cにおいて、コアの配合を、コア配合試料1から20についての各実施例に記載の配合に基づいて、スタッコ、高膨張バーミキュライト、ATH、熱耐性促進剤(「HRA」)、予めゼラチン化されたでんぷん、トリメタリン酸塩、ガラス繊維、ナフタレンスルホン酸塩分散剤および水の量における変動を使用して調製した。
【0230】
各成分の量を、ポンド、グラムまたは他の測定単位であり得る、重量「部」で提供する。コア配合における成分についての値を、パーセントとして表し、これは、重量パーセントとして、スタッコ成分に比較した成分量を意味する。前記成分量を、1000平方フィートあたりのポンド(lb/msf)を単位として表し、前記報告された値は、おおよそであり、前記配合における成分の重量による量に基づいて、厚さ約5/8インチ(おおよそ0.625インチ、15.9mm)のパネルの1000平方フィートにおける、前記成分の重量による量と同等のものを算出した。
【0231】
各試料の配合について、乾燥成分を、ワーリングミキサーにおいて水と混合し、一貫して十分混合された石膏スラリーを提供した。ついで、厚さ約5/8インチ(おおよそ0.625インチ、15.9mm)の、2枚のおおよそ12インチ×12インチ(30.5cm×30.5cm)のパネルを、各試料配合により形成した。前記パネルを形成するために、各試料配合からの前記スラリーを、msfあたり約48ポンドの上面紙と、msfあたり約42ポンドの下層紙との間に、ハンドキャストした。
【0232】
各キャストパネルを、スタッコの水和が実質的に完了し、ついで、約350°F(約177℃)で約20分間、および、約110°F(約40℃)で約48時間乾燥するまで、固まらせた。前記配合の含水量を、固まり、乾燥させたハンドキャスト試料の望ましい重量および密度を提供するのに使用した。泡は、前記試料配合には添加しなかった。下記についてのおおよその値を、
図38、40および41、表XXaからXXIIbに報告する。配合試料1から20から形成されたパネルについて、パネル密度(立方フィートあたりのポンド)、高膨張バーミキュライト%、lb/msfにおけるおおよそのスタッコ重量、おおよそのATH%および、lb/msfにおけるATHのおおよそ重量を報告する。
【0233】
各パネルから、10枚の4インチのディスクを切断した。2つのセット(前記10枚のディスク中の4枚のディスク)を、高温断熱指標試験用に使用した。残りの6枚のディスクを、高温収縮試験および高温厚み膨張試験用に使用した。前記高温断熱指標の結果は、2つの測定値の平均(すなわち、2つのセットそれぞれの測定値の平均)である。前記報告された高温収縮および高温厚み膨張のパーセントは、6つの測定値の平均(すなわち、
6枚のディスクの測定値の平均)である。(前述のように、数分で報告された)前記高温断熱指標試験を、ASTM Pub.WK25392に記載されたプロトコルを使用して行い、実施例4Dに記載した。(前述のように、寸法の%変化で報告された)高温収縮試験および高温厚み膨張試験を、ASTM Pub.WK25392に記載されたプロトコルを使用して行い、実施例4Bに記載した。この試験からのデータを、試験されたディスクの各セットからの結果の平均(すなわち、TI用に試験された2つのセットの平均、ならびに、収縮および膨張用に試験された6枚のディスクからの平均)を単位として、
図38、40および41の表に報告する。
【0234】
実施例11Aから11Cに記載の前記高温断熱指標(「TI」)は、重量による所定量のATHが、重量による当量のスタッコより、高温断熱指標の向上により効果的であることを示す。高膨張バーミキュライトの存在の有無により、これらの試験結果は、一般的に、約40から50lbs/msfのATHが、100lbs/msf以上のスタッコ(このスタッコ量は、スタッコ源および純度により変動し得る。)と同様の断熱保護を提供することを示す。この試験は、前記パネルの高温収縮特性および高温厚み膨張特性における任意の著しい悪影響なしに、高膨張バーミキュライトと共に、ATHを使用し得ることも示す。実施例11Aから11Cのパネルは、一般的に、約10%以下の高温収縮値、および、約0.2以上の高温収縮に対する高温厚み膨張(z−方向)の比(TE/S)を示し続けた。一部の配合において、前記データは、ATH添加剤が、前記パネルの高温収縮特性および高温厚み膨張特性を改善することも示す。これらの試験を実験室作製試料で行ったにもかかわらず、同等の結果が、完全製品配合および過程を使用して達成されるであろうこと、ならびに、前記乾燥させたパネルの固まった石膏コアにおける空気細孔を生成するためのコア配合における泡の追加を含むことが予期される。
【0235】
(実施例11A)
この実施例では、合成石膏源から調製されたスタッコ(スタッコA)を、試料1から9用のコア配合を調製するのに使用した。この合成石膏スタッコで作製された石膏パネルは、典型的に、高純度の天然石膏から形成されたパネルと比較してより大きい高温収縮を証明する。基本的なコア配合を、下記の重量によるおおよその量を使用して製造した:600部(試料1から8)または579部(試料9)のスタッコA;6部のHRA;4.2部の予めゼラチン化されたでんぷん;0.84部のトリメタリン酸塩;0部(試料1)または42部(試料2から9)の高膨張バーミキュライト(それぞれ、スタッコの0重量%または7重量%);3部のガラス繊維;0.8部のナフタレンスルホン酸塩分散剤;0部(試料1)、12部(試料4)、21.1部(試料2、5および9)、30部(試料6)、42.2部(試料7)および60部(試料8)のATH(それぞれ、スタッコの2重量%、4重量%、5重量%、7重量%および10重量%);ならびに、1290部の水。
【0236】
各コア配合試料1から9を、パネルに成型し、高温断熱指標、高温収縮および高温厚み膨張を、前述のように試験した。前記各試料配合から成型され、乾燥させたパネルは、表XXaおよびXXbならびに
図38Aおよび38Bそれぞれに報告された、密度、高膨張バーミキュライト含量、スタッコ、ATHおよびTIについてのおおよその値を有した。表XXaは、両方とも高膨張バーミキュライトを含まず、ATHを含まない(試料1)コア配合と、減少したスタッコ含量と共に4%のATHを含む(試料2)コア配合との差も報告する。表XXbは、全てが7%の高膨張バーミキュライトを含み、ATHを含まない(試料3)コア配合と、減少した量のスタッコを含む向上した量のATHを含むコア配合(試料4および9)との、TI値についての差を同様に報告する。表XXc、
図38Cは、各コア配合試料1から9から製造されたパネルについての、おおよその密度、高膨張バーミキュライト%、ATH%、高温収縮の結果および高温厚み膨張の結果を報告する。
【0237】
表XXaは、約20ポンド/msfのスタッコ減少にもかかわらず、約1分までのパネ
ルのTIを向上するのに効果的な量(ここで、スタッコの4重量%)で、ATHを添加し得ることを示す。この利益は、高膨張バーミキュライトを使用せずに達成された。表XXbに、前記スタッコの7重量%での高膨張バーミキュライトの使用と共に、スタッコ含量と比較して、0%から10%の高さの向上した量のATHを含む、試料3から9のコア配合の効果を示す。
【0238】
試料配合3から9は、約23から約26分のTIにおける向上を提供した。これらの配合にATHを添加する効果を、さらに、
図39にまとめる。同図は、試料配合3から9で製造されたパネルの分におけるTI対ATH%をプロットする。
図39および表XXbに示すように、約5%以下のATHを含むことにより、試料配合3から6は、試料5および6では、コア配合において約25lb/msfのスタッコ量を減少させたにもかかわらず、TIが約2分程度向上した。同様に、10%のATHを含み、約15lb/msfのスタッコを減少させた試料配合8において、TIが、約3.3分程度向上した。おおよそ同じスタッコ含量を有する試料−試料5、6、7および8の各セットからの試験結果も、ATHの量を増加させることが、TI値の向上を提供することを示す。
【0239】
ATHを含む配合試料3から9は、高温収縮および高温厚み膨張における結果の改善も示す。ATHを含まず、高膨張バーミキュライトを含まない配合試料1は、約19%の高温収縮および約−24%の高温厚み膨張を有する。試料2に4%のATHを添加することにより、前記高温収縮は約9%に改善し、前記高温厚み膨張は約−11.5%に改善した。試料3から9に約7%の高膨張バーミキュライトを添加することにより、大幅なスタッコ減少(例えば、試料8)にもかかわらず、さらに、高温収縮が約5%に、高温厚み膨張が約18%への改善が示される。
【0240】
さらに、試料9の配合は、少なくとも約75lb/msfによる配合のスタッコ含量を低減し、約4%のATHおよび約7%の高膨張バーミキュライトを使用したにもかかわらず、23分以上での所望のTIを達成可能であることを示す。前記配合試料9も、このような減少されたスタッコ含量を有するコア配合が、少なくとも約12%の収縮割合を低減することにより、高温収縮特性を改善し、約30%以上による膨張割合を向上することにより、高温厚み膨張特性を改善し得ることを示す。配合試料3および9と、試料4および5とから製造されたパネルの比較により、ATHを、少なくとも約1.7から2部のスタッコに対して、約1部のATHの割合で、同様のTI特性を維持しながら、スタッコを置換し得ることが示される。前記置換割合は、スタッコの供給源およびコア配合により、かなり変動し得る。さらに、所定のスタッコ配合について、前記置換割合を、TIの減少が望まれる場合は向上し、より大きいTI特性が望まれる場合は低減し得る。
【0241】
(実施例11B)
この実施例では、比較的高純度の天然石膏源(石膏が少なくとも約90%)から調製されたスタッコ(スタッコB)を、試料10から17についてのコア配合を調製するのに使用した。基本的なコア配合を、下記の重量によるおおよその量を使用して製造した:1000部のスタッコB;10部のHRA;7部の予めゼラチン化されたでんぷん;1.4部のトリメタリン酸塩;70部の高膨張バーミキュライト(スタッコの約7重量%);5部のガラス繊維;1.4部のナフタレンスルホン酸塩分散剤;0部(試料10)、17.6部(試料11)、35.2部(試料12および17)および70.4部(試料13から16)のATH(それぞれ、スタッコの2重量%、4重量%および7重量%);ならびに、1800部(試料10から14)、1900部(試料15)および2150部(試料16および17)の水。
【0242】
各コア配合試料10から17を、前述のように、パネルに成型し、高温断熱指標、高温収縮および高温厚み膨張について試験した。各試料配合からの前記成型され、乾燥させた
パネルは、
図40Aおよび40B、表XXIaおよびXXIbそれぞれで報告された、密度、高膨張バーミキュライト含量、スタッコ、ATH%、TIについてのおおよその値を有する。表XXIaは、ATHを含まないスタッコBを使用するコア配合(試料10)と、増加した量のATHおよび変化しないスタッコ含量を有するコア配合(試料11から14)との、TI値の差を報告する。それらの配合のそれぞれは、約7%の高膨張バーミキュライトを含んだ。表XXIbは、約7%のATHを含むコア配合(試料15および16)と、約4%のATHを含むコア配合(試料17)との、TIにおける結果の差を報告する。約100lb/msfのスタッコ相当量を、配合試料16および17から除去し、全てのそれらの試料は、7%の高膨張バーミキュライトを含んだ。表XXIc、
図40Cは、コア配合試料10から17のそれぞれから製造されたパネルについての、密度、高膨張バーミキュライト含量、ATH%ならびに、高温収縮および高温厚み膨張の結果を報告する。
【0243】
表XXIaは、ここでは、一定のスタッコ含量で、約0.1分から約1.5分のTIの向上をもたらすのに有効なATHの量(ここでは、2%、4%および7%)を添加することの利益を示す。表XXIbは、ATH%を一定に保ち、100ポンドのスタッコを除去する、コア配合試料15および16の効果を示す。これにより、1.3分のTI低下を生じるが、TIは約24分を超えており、試料15および16の両方は、耐火性用途に受け入れられるであろう。同様に、試料17は、約23分のTIを維持しながら、前記ATH量を約4%に低下させ、前記コア配合におけるスタッコ量を約100lb/msf相当量低下させ得ることを示す。これも、耐火性用途に受け入れられると考えられる。表XXIbの結果は、有効量のATHが、前記配合に使用されるスタッコの量を低減しながら、所定のレベルでのTI(例えば、約23分)を維持するのに使用し得ることを示す。
【0244】
表XXIc、
図40Cは、コア配合試料10から17で製造されたパネルからの、高温収縮および高温厚膨張の結果を示す。これらの結果は、スタッコBおよび配合試料10から17を使用することにより、高温収縮および高温厚膨張の結果が、実質的に、ATHの添加により変化しないことを示す。このことは、約100lb/msf相当量のスタッコ低減を伴う配合にさえ当てはまる(試料16および17を参照のこと。)。
【0245】
(実施例11C)
この実施例では、比較的低純度の天然石膏源(石膏がおおよそ80%、残りは、クレイおよび他の不純物)から調製されたスタッコ(スタッコC)を、試料18から20についてのコア配合を調製するのに使用した。基本的なコア配合を、下記の重量によるおおよその量を使用して製造した:1000部(試料18および20)または975部(試料19)のスタッコC;10部のHRA;10部の予めゼラチン化されたでんぷん;2部のトリメタリン酸塩;100部の高膨張バーミキュライト(スタッコの約10重量%);5部のガラス繊維;5部のナフタレンスルホン酸塩分散剤;0部(試料18)および25部(試料19および20)のATH(それぞれ、スタッコの0重量%および3重量%);ならびに、1750部(試料18)、1725部(試料19)および1700部(試料20)の水。
【0246】
各コア配合試料18から20を、前述のように、パネルに成型し、高温断熱指標、高温収縮および高温厚み膨張について試験した。各試料配合からの前記成型され、乾燥させたパネルは、表XXIIaおよびXXIIb、
図41Aおよび41Bそれぞれで報告された、密度、高膨張バーミキュライト含量、スタッコ、ATH、TIについてのおおよその値を有する。表XXIIaは、ATHを含まないスタッコCを使用して製造されるコア配合(試料18)と、スタッコの約3重量%のATHを含むコア配合との、TI値の差を報告する。前記スタッコC量を、約1450lb/msf(試料19)相当量から約30ポンドにより、約1480lb/msf(試料20)に増加させた。各配合は、スタッコの約
10重量%の高膨張バーミキュライトを含んだ。表XXIIbは、コア配合試料18から20のそれぞれから製造されたパネルについての、密度、高膨張バーミキュライト含量、ATH%ならびに、高温収縮および高温厚み膨張の結果を報告する。
【0247】
表XXIIaは、それらの配合で製造されたパネルにおける、(試料18と試料19および20とを比較して)約1分近いTIを向上するのに有効なATHの量(ここでは、前記スタッコの約3重量%)を添加することの利益を示す。表XXIIaは、前記パネルのTIが、前記配合に約30lb/msfのスタッコCの添加、かなりの量の充填材料(不純物)をコアに添加することにより改善しなかったことを示す。表XXIIbは、一部の配合において、スタッコの約3重量%のATHの添加が、高温収縮についての許容範囲の値(S)、例えば、約10%以下、および高温厚み膨張、例えば、正の膨張を維持することを示す。一部の例では、スタッコに対して約25重量部のATHの添加が、(試料18と試料19とを比較して)高温収縮を改善し得る。
【0248】
本願明細書で引用された出版物、特許出願および特許を含む全ての参考文献について、同内容を参照により、本願明細書に組み込む。各参考文献が、参照により組み込まれるために、個々に具体的に示され、本願明細書においてその内容で説明される。
【0249】
本発明に記載の文脈における、「a」、「an」および「the」ならびに類似の指示対象の用語の使用は、特に断らない限りまたは内容によって明確に矛盾しない限り、単数形および複数形の両方に及ぶものと解釈される。本願明細書において、値の範囲についての記述は、特に断らない限り、その範囲に含まれるそれぞれ別々の値について、個々に言及する簡潔にした方法として役立つことを単に目的とする。それぞれ別々の値は、本願明細書で個々に言及されたかのように、明細書中に組み込まれる。本願明細書に記載の全ての方法は、特に断らない限りまたは内容によって明確に矛盾しない限り、任意の適切な順序で行い得る。本願明細書において提供される任意の例示および全ての例示、または例示となる用語(例えば、「など」)の使用は、本発明をより理解を容易にすることを単に目的とし、特に主張しない限り、本発明の範囲について限定をもたらすものではない。明細書中に無い用語は、本発明の実施に必須のものとして、任意の請求しない要素を示すものと解釈されるべきである。
【0250】
この発明の好ましい態様および実施形態を、本発明の実行について、本発明者が知るベストモードを含めて、本願明細書に記載する。説明された実施形態は、単に例示であり、本発明の範囲を限定するように扱ってはならないと理解すべきである。
【0251】
[付記のリスト1]
[付記1]
2つのカバーシート間に配置された固まった石膏コアを含み、
前記固まった石膏コアは、立方フィートあたり約40ポンド(約640kg/m
3)以下の密度(D)を有し、固まった石膏の結晶母体および高膨張粒子を含み、
前記高膨張粒子は、約1560°F(約850℃)で約1時間加熱された後、元の体積の約300%以上に膨らませることができる、
耐火性石膏パネル。
[付記2]
前記高膨張粒子は、前記パネルが、約20分以上の断熱指標(TI)を有するように、
前記固まった石膏の結晶母体内に分散される量で提供される、付記1に記載の耐火性石膏パネル。
[付記3]
前記高膨張粒子は、前記パネルが、約10%以下の高温収縮(S)、および、約0.2以上の高温収縮に対する高温厚み膨張の比(TE/S)を有するように、前記固まった石膏の結晶母体内に分散される量で提供される、付記1または2に記載の耐火性石膏パネル。
[付記4]
前記パネルが、5/8インチ(約1.6cm)のパネル呼び厚さを有し、
前記高膨張粒子が、第1の非膨張段階と加熱時の第2の膨張段階とを有し、
前記パネルは、UL U419の手法に準拠して調製、加熱された前記パネルのアッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、
前記アッセンブリの一方側のパネルの表面が熱源に曝され、反対側のパネルの表面である、前記アッセンブリの非加熱側は、ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づいて、前記アッセンブリが加熱されてから約60分後に、前記アッセンブリの非加熱側での前記温度センサの最大単一値が、約500°F(約260℃)未満であるように、
UL U419に準拠した複数の温度センサを設けられる、付記1から3のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記5]
前記石膏コアが、立方フィートあたり約0.6分/ポンド(約0.038分/(kg/m
3))以上のTI/D比を有する前記パネルを提供するのに効果的である、付記1から4のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記6]
前記固まった石膏コアが、少なくとも約11ポンド(約5kg)のコア硬度を有する、
付記1から5のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記7]
前記パネルが、約1800°F(約980℃)で1時間加熱された時、約75%以上の平均収縮耐性を示す、付記1から6のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記8]
前記石膏コアが、高効率ヒートシンク添加剤を含まないスラリーから形成された石膏コアより大きい断熱指標(TI)を提供するのに効果的な量において、水;スタッコ;前記高膨張粒子;および高効率ヒートシンク添加剤を含むスラリーから形成される、付記1から7のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記9]
前記固まった石膏の結晶母体が、(a)空気細孔を規定する壁、前記空気細孔は、約100m以上の平均球相当径を有し、または(b)前記石膏コア内に空気細孔を規定し、分離する壁を含み、
前記壁が、約25m以上の平均厚みを有する、付記1から8のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記10]
前記固まった石膏の結晶母体が、約100から約225の標準偏差を有する、約100mから約350mの平均球相当径を有する空気細孔を規定する壁を含む、付記1から9のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記11]
前記壁が、約5から約40の標準偏差を有する、約25mから約75mの平均厚みを有する、付記9または10に記載の耐火性石膏パネル。
[付記12]
前記高膨張粒子が、膨張していないバーミキュライト粒子を含む、付記1から11のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記13]
前記石膏コアが、水;スタッコ:前記バーミキュライト粒子(前記スタッコの重量に基づいて、約10重量%以下の量);および鉱物、ガラス繊維もしくは炭素繊維、またはそれらの組み合わせを含むスラリーから形成される、付記12に記載の耐火性石膏パネル。
[付記14]
前記スラリーが、さらに、
前記スタッコの重量に基づいて、約0.3重量%から約3.0重量%の量で、でんぷんを含み、
前記スタッコの重量に基づいて、約0.1重量%から約1.0重量%の量で、分散剤を含む、付記13に記載の耐火性石膏パネル。
[付記15]
前記スラリーが、さらに、
前記スタッコの重量に基づいて、約0.03重量%から約0.4重量%の量で、リン酸塩含有成分を含む、付記13または14に記載の耐火性石膏パネル。
[付記16]
前記パネルが、UL U305またはU419における、少なくとも1時間の耐火性パネル基準を満たす、付記1から15のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記17]
約5/8インチ(約1.6cm)のパネル呼び厚さにおいて、前記パネルが、少なくとも約70lb(約32kg)の釘抜き耐性を有し、
前記釘抜き耐性が、ASTM基準C473−09に基づいて測定される、付記1から16のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記18]
(a) UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの平均値が、
(i) 約60分の加熱後、約380°F(約195℃)未満であるか、もしくは、
(ii) 約55分の加熱後、約320°F(約160℃)未満であり、
(b) UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの最大単一値が、
(i) 約60分の加熱後、約500°F(約260℃)未満であるか、もしくは、
(ii) 約55分の加熱後、約410°F(約210℃)未満であり、または、
(c) UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの最大単一値が、約260°F(約125℃)未満であり、UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱表面における前記温度センサの平均値が、約50分の加熱後、約250°F(約120℃)未満であるように、前記パネルが、前記アッセンブリを通る、熱の伝達を防止するのに効果的であり、
ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づいて、それぞれ加熱する、付記1から17のいずれか一項に記載の耐火性石膏パネル。
[付記19]
耐火性石膏パネルを製造する方法であって、
固まった石膏コアが、立方フィートあたり約40ポンド(約640kg/m
3)以下の密度(D)を有し、固まった石膏の結晶母体および高膨張粒子を含み、
前記高膨張粒子が、約1560°F(約850℃)で約1時間加熱された後、元の体積の約300%以上に膨らませることができるように、
(A)分散された高膨張粒子を有する石膏スラリーを調製する工程;
(B)第1のシートカバーと第2のシートカバーとの間に前記石膏スラリーを配置して、アッセンブリを形成する工程;
(C)前記アッセンブリを、所定寸法のパネルに切断する工程;および、
(D)前記パネルを乾燥させる工程;を含む、
方法。
[付記20]
前記高膨張粒子を、前記パネルが、約20分以上の断熱指標(TI)を有するように、
前記固まった石膏の結晶母体内に分散される量で提供する、付記19に記載の方法。
[付記21]
前記高膨張粒子を、前記パネルが、約10%以下の高温収縮(S)、および、約0.2以上の高温収縮に対する高温厚み膨張の比(TE/S)を有するように、前記固まった石膏の結晶母体内に分散される量で提供する、付記19または20に記載の方法。
[付記22]
前記パネルが、5/8インチ(約1.6cm)のパネル呼び厚さを有し、
前記高膨張粒子が、第1の非膨張段階と加熱時の第2の膨張段階とを有し、
前記パネルは、UL U419の手法に準拠して調製、加熱された前記パネルのアッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、
前記アッセンブリの一方側のパネルの表面が熱源に曝され、反対側のパネルの表面である、前記アッセンブリの非加熱側に、ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づいて、前記アッセンブリが加熱されてから約60分後に、前記アッセンブリの非加熱側での温度センサの最大単一値が、約500°F(約260℃)未満であるように、UL U419に準拠した複数の温度センサが設けられる、付記19から21のいずれか一項に記載の方法。
[付記23]
前記固まった石膏コアが、少なくとも約11ポンド(約5kg)のコア硬度を有する、
付記19から22のいずれか一項に記載の方法。
[付記24]
前記スラリーが、高効率ヒートシンク添加剤を含まないスラリーから形成される固まった石膏コアより大きい断熱指標(TI)を有する前記固まった石膏コアを提供するのに効果的な量において、さらに、水;スタッコ;前記高膨張粒子および高効率ヒートシンク添加剤を含む、付記19から23のいずれか一項に記載の方法。
[付記25]
前記高膨張粒子が、膨張していないバーミキュライト粒子を含む、付記19から24のいずれか一項に記載の方法。
[付記26]
(a)UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの平均値が、
(i)約60分の加熱後、約380°F(約195℃)未満であるか、もしくは、
(ii)約55分の加熱後、約320°F(約160℃)未満であり、
(b)UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの最大単一値が、約55分の加熱後、約410°F(約210℃)未満であり、または、
(c)UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの最大単一値が、約260°F(約125℃)未満であり、UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱面における前記温度センサの平均値が、約50分の加熱後、約250°F(約120℃)未満であるように、前記パネルが、前記アッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、
ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づいて、それぞれ加熱する、付記19から25のいずれか一項に記載の方法。
[付記27]
付記19から26のいずれか一項に基づいて製造された、耐火性石膏パネル。
[付記のリスト2]
[付記1]
2つのカバーシート間に配置された石膏コアを含み、
前記石膏コアは、固まった石膏の結晶母体と、約1560°F(約850℃)で約1時間加熱された後、元の体積の約300%以上に膨張する高膨張粒子とを含み、前記石膏コアは、立方フィートあたり約40ポンド(約640kg/m
3)以下の密度(D)を有するとともに、少なくとも約11ポンド(約5kg)のコア硬度を有し、前記石膏コアは、
約20分以上の断熱指標(TI)を実現するのに効果的である、
耐火性石膏パネル。
[付記2]
前記石膏コアは、立方フィートあたり約0.6分/ポンド(約0.038分/(kg/m
3))以上のTI/D比を有する前記パネルを提供するのに効果的である、付記1に記載の耐火性石膏パネル。
[付記3]
前記固まった石膏の結晶母体が空気細孔を規定する壁を含み、前記空気細孔は、約100μm以上の平均球相当径を有する、付記1に記載の耐火性石膏パネル。
[付記4]
前記固まった石膏の結晶母体が、前記石膏コア内において空気細孔を規定し、分離する壁を含み、前記壁が、約25μm以上の平均厚みを有する、付記1−3の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記5]
前記パネルが、約1800°F(約980℃)で1時間加熱された時、約75%以上の平均収縮耐性を示す、付記1−4の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記6]
前記石膏コアが、水;スタッコ;前記高膨張粒子;および、ヒートシンク添加剤を含まないスラリーから形成された石膏コアより大きい断熱指標(TI)を提供するのに効果的な量のヒートシンク添加剤、を含むスラリーから形成される、付記1−5の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記7]
前記高膨張粒子が、膨張していないバーミキュライト粒子を含み、前記石膏コア内の前記バーミキュライト粒子の量及びその分散は、約20分以上の断熱指標(TI)を有する前記パネルを提供するのに効果的である、付記1−6の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記8]
前記石膏コアが、水;スタッコ:前記バーミキュライト粒子(前記スタッコの重量に基づいて、約10重量%以下の量);および鉱物、ガラス繊維もしくは炭素繊維、またはそれらの組み合わせ、を含むスラリーから形成される、付記7に記載の耐火性石膏パネル。
[付記9]
前記パネルが、UL U305における、少なくとも1時間の耐火性パネル基準を満たす、付記1−8の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記10]
約5/8インチ(約1.6cm)のパネル呼び厚さにおいて、前記パネルが、少なくとも約70lb(約32kg)の釘抜き耐性を有し、前記釘抜き耐性が、ASTM基準C473−09に基づいて測定される、付記1−9の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記11]
前記パネルが、UL U419における、少なくとも1時間の耐火性パネル基準を満たす、付記1−8の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記12]
2つのカバーシート間に配置された石膏コアを含み、
前記石膏コアは、固まった石膏の結晶母体と、約1560°F(約850℃)で約1時間加熱された後、元の体積の約300%以上に膨張し、かつ、前記石膏コア内に分散されている高膨張粒子とを含み、前記パネルは、立方フィートあたり約40ポンド(約640kg/m
3)以下のパネル密度を有するとともに、少なくとも約11ポンド(約5kg)のコア硬度を有し、前記石膏コア及び前記高膨張粒子は、約10%以下の高温収縮(S)、および、約0.2以上の高温収縮に対する高温厚み膨張の比(TE/S)を有する前記パネルを提供するのに効果的である、
耐火性石膏パネル。
[付記13]
前記固まった石膏の結晶母体が、約100μm以上の平均球相当径を有する空気細孔を規定する壁を含む、付記12に記載の耐火性石膏パネル。
[付記14]
前記固まった石膏の結晶母体が、約100から約225の標準偏差を有する、約100μmから約350μmの平均球相当径を有する空気細孔を規定する壁を含む、付記12又は13に記載の耐火性石膏パネル。
[付記15]
前記固まった石膏の結晶母体が、前記石膏コア内において空気細孔を規定し、分離する壁を含み、前記壁が、約25μm以上の平均厚みを有する、付記12−14の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記16]
前記壁が、約5から約40の標準偏差を有する、約25μmから約75μmの平均厚みを有する、付記12−15の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記17]
前記高膨張粒子が、高膨張バーミキュライト粒子を含む、付記12に記載の耐火性石膏パネル。
[付記18]
前記石膏コアが、水;スタッコ:前記高膨張バーミキュライト粒子(前記スタッコの重量に基づいて、約10重量%以下の量);および鉱物、ガラス繊維もしくは炭素繊維、またはそれらの組み合わせ、を含むスラリーから形成される、付記17に記載の耐火性石膏パネル。
[付記19]
前記スラリーが、さらに、
前記スタッコの重量に基づいて、約0.3重量%から約3.0重量%の量で、でんぷんを含み、
前記スタッコの重量に基づいて、約0.1重量%から約1.0重量%の量で、分散剤を含む、付記18に記載の耐火性石膏パネル。
[付記20]
前記スラリーが、さらに、
前記スタッコの重量に基づいて、約0.03重量%から約0.4重量%の量で、リン酸塩含有成分を含む、付記17又は18に記載の耐火性石膏パネル。
[付記21]
約5/8インチ(約1.6cm)のパネル呼び厚さにおいて、前記パネルが、少なくとも約70lb(約32kg)の釘抜き耐性を有し、前記釘抜き耐性が、ASTM基準C473−09に基づいて測定される、付記12−20の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記22]
前記パネルが、UL U305における、少なくとも1時間の耐火性パネル基準を満たす、付記12−21の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記23]
前記パネルが、UL 419における、少なくとも1時間の耐火性パネル基準を満たす、付記12−21の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記24]
2つのカバーシート間に配置された石膏コアを含み、
固まった石膏コアは、固まった石膏の結晶母体と、前記結晶石膏母体内に分散された膨張性粒子とを含み、前記固まった石膏コアは、立方フィートあたり約40ポンド(約640kg/m
3)以下の密度を有するとともに、少なくとも約11ポンド(約5kg)のコア硬度を有し、
前記パネルが、約5/8インチ(約1.6cm)のパネル呼び厚さを有し、
前記膨張性粒子が、加熱時に第1の非膨張段階と加熱時の第2の膨張段階とを有し、
前記パネルは、UL U419の手法に準拠して調製、加熱された前記パネルのアッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、
前記アッセンブリの一方側のパネルの表面が熱源に曝され、反対側のパネルの表面である、前記アッセンブリの非加熱側は、UL U419に準拠した複数の温度センサを設けられており、ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づいて、前記アッセンブリが加熱されてから約60分後に、前記アッセンブリの非加熱側での前記温度センサの最大単一値が、約500°F(約260℃)以下であるようにしている
耐火性石膏パネル。
[付記25]
前記パネルは、前記アッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、それによって、ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づく約60分の加熱後、UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの平均値が、約380°F(約195℃)以下となる、
付記24に記載の耐火性石膏パネル。
[付記26]
前記パネルは、前記アッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、それによって、ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づいて、約55分の加熱後、UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの最大単一値が、約410°F(約210℃)以下となる、
付記24又は25に記載の耐火性石膏パネル。
[付記27]
前記パネルは、前記アッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、それによって、ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づく約55分の加熱後、UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの平均値が、約320°F(約160℃)以下となる、
付記24−26の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記28]
前記パネルは、前記アッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、それによって、ASTM基準E119−09aの時間−温度曲線に基づく約50分の加熱後、UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの最大単一値が、約260°F(約125℃)以下となり、UL U419に準拠して測定された前記アッセンブリの非加熱側における前記温度センサの平均値が、約250°F(約120℃)以下となる、
付記24−27の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記29]
前記パネルは、前記アッセンブリを通る熱の伝達を防止するのに効果的であり、それによって、前記パネルは、UL U419に準拠する1時間の耐火性パネル基準を満たしている、付記24−28の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。
[付記30]
前記膨張性粒子が、高膨張バーミキュライト粒子を含み、前記高膨張バーミキュライト粒子が、約1560°F(約850℃)で1時間加熱した時、元の体積の平均約300%以上に膨張する、付記24−29の何れか1つに記載の耐火性石膏パネル。